手書き入力装置
【課題】スムーズに高速入力が可能であり、小型の場合でも手書き入力領域が大きくい手書き入力装置を提供する。
【解決手段】手書き入力装置(携帯情報端末)1は、タッチパネル11bを有する表示部11aと、該表示部11aに手書き入力されるストロークを表示すると共に、当該ストロークが文字認識された文字を表示する表示制御部13aと、を備え、表示制御部13aが、表示部11aに対する手書き入力のストロークを表示し、一文字の入力を検出するごとにストロークの表示を消去すると共に当該ストロークを縮小した縮小ストロークを表示部11aに順次表示し、手書き入力による文字列の入力ごとに、縮小ストロークの表示に代えて文字認識された文字列を表示する。
【解決手段】手書き入力装置(携帯情報端末)1は、タッチパネル11bを有する表示部11aと、該表示部11aに手書き入力されるストロークを表示すると共に、当該ストロークが文字認識された文字を表示する表示制御部13aと、を備え、表示制御部13aが、表示部11aに対する手書き入力のストロークを表示し、一文字の入力を検出するごとにストロークの表示を消去すると共に当該ストロークを縮小した縮小ストロークを表示部11aに順次表示し、手書き入力による文字列の入力ごとに、縮小ストロークの表示に代えて文字認識された文字列を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手書き文字による入力手段を用いて高速の文字入力可能な手書き入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット端末と呼ばれる、タッチパネルを有する端末が増えてきており、該端末では、ユーザが画面に直接触れることでユーザ操作が行われる。最近では、この端末の文字入力の手段として、従来のハードキーボードやソフトウェアキーボードに加えて、手書きにより画面に書きこまれた文字をソフトウェアで文字と認識して文字入力を行う手段を採用する端末が増えてきており、様々な種類のものが提案されている。
【0003】
特許文献1には、文字を手書き入力可能な複数の文字入力枠を表示し、その文字入力枠内に入力された筆跡をその筆記位置に表示し、また、文字入力枠内への手書き文字入力が完了したことを検知した時点で、当該文字入力枠内のストロークを画面から消去し、ストローク情報格納部に文字入力枠毎に格納されている手書き文字のストローク情報を用いて文字単位に認識処理を行い、認識した文字を所定の表示領域に表示する端末が開示されている。この端末では、上記の構成により、文字認識のスピードに関係なく、文字を次々に入力枠内に入力することができるので、高速入力が可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−293631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示のものでは、ユーザが文字列を入力している時に、その途中で認識結果が表示されるので、文字列の入力途中に誤った認識結果が表示される可能性があり、誤認識が表示される結果、ユーザの心情的に、続きの入力よりも表示されている誤りを修正したくなるなど、ユーザの入力動作を妨げてしまう。
【0006】
本発明は、上述のような実情を鑑み、手書きでスムーズに高速入力が可能な手書き入力装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の技術手段は、タッチパネルを有する表示部と、該表示部に手書き入力されるストロークを表示すると共に、当該ストロークが文字認識された文字を表示する表示制御部と、を備え、前記表示制御部が、前記表示部に対する手書き入力のストロークを表示し、一文字の入力を検出するごとに前記ストロークの表示を消去すると共に当該ストロークを縮小した縮小ストロークを前記表示部に順次表示し、前記手書き入力による文字列の入力ごとに、前記縮小ストロークの表示に代えて文字認識された文字列を表示することを特徴としたものである。
【0008】
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示制御部が、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示すると共に他の文字認識候補を前記表示部に表示し、その後、前記他の文字認識候補がタッチされたときに、当該文字認識候補を前記縮小ストロークに代えて表示することを特徴としたものである。
【0009】
本発明の第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示制御部が、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示し、さらに、再度前記表示部に手書き入力されると、該手書き入力のストロークから文字認識された文字を前記縮小ストロークに代えて表示することを特徴としたものである。
【0010】
本発明の第4の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示制御部が、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示し、その後、別の前記文字認識された文字がタッチされたときに、前記縮小ストロークに代えて元の前記文字認識された文字を前記表示部に表示し、前記タッチされた別の文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示することを特徴としたものである。
【0011】
本発明の第5の技術手段は、第1の技術手段において、前記手書き入力による文字列の入力が継続中に前記ストロークの記憶領域が所定値以下になった場合、該記憶領域に記憶された最も古い文字のストローク情報について、該ストローク情報から文字認識された文字を入力文字として確定し、該記憶領域から消去することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、高速入力が可能であり、小型の場合でも手書き入力領域が大きく、長文入力に適した手書き入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の手書き入力装置の構成例を説明するブロック図である。
【図2】図1の手書き入力装置の表示画面の一例を示す図である。
【図3】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する図である。
【図4】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する他の図である。
【図5】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図6】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図7】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図8】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図9】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図10】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図11】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図12】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図13】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図14】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図15】ユーザの手書き入力開始から入力文字表示領域へ文字認識された文字列が表示されるまでの図1の手書き入力装置における処理の一例を説明するフローチャートである。
【図16】文字認識された文字列を表示してから、ユーザにより修正される場合の図1の手書き入力装置における処理の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の手書き入力装置について、携帯電話のような小型の携帯情報端末に適用した例で、図面を用いて説明する。図1は、本発明の手書き入力装置の構成例を説明するブロック図である。図2は、図1の手書き入力装置の表示画面の一例を示す図である。図3〜図15は、図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する図である。
【0015】
図1の携帯情報端末1は、ユーザによる操作入力を受け付ける操作部11と、プログラムなどを保存するためのデータメモリ12、そのプログラムを実行する制御部13、実行時のデータなどを記憶するワークメモリ14などから構成される。
【0016】
操作部11は、ユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネル11bを有する表示部11aと、各種電源ボタンや入力決定ボタンなどの入力ボタン群で構成される入力ボタン11cを備えている。
【0017】
制御部13は、表示部11aに表示する画面を制御する表示制御部13aを有する。
表示制御部13aにより表示される画面には、例えば、図2の画面100に示すように、ユーザが指やスタイラスペン等を用いて手書きでストロークを描くための手書き入力領域(以下、エディタ領域)101が1つ設けられており、表示制御部13は、ユーザにより入力領域101へ手書き入力されたストロークを描画位置に表示する。描画されたストローク情報は、ワークメモリ14に記憶される。
【0018】
また、画面100には、エディタ領域101へ手書き入力されたストロークの後述の縮小ストロークや上記ストロークから文字認識した文字を表示する入力文字表示領域102が設けられており、該領域102には、カーソル102aが設けられている。さらに、画面100には、カーソル102aを移動するための方向キー103aや改行/決定キー103b等、各種キーを表示する機能キー表示領域103が設けられている。
【0019】
携帯情報端末1では、エディタ領域101への手書き入力が開始されると、該領域101への一文字分の入力が完了したか否か検知する。上記一文字分の入力が完了したか否かは、例えば、図3に示すようにエディタ領域101にユーザがストロークH1を描画し終わった時から、すなわち、エディタ領域101への直近の操作が終了した時から、エディタ領域101に対する操作が無い状態で第1の所定時間を経過したか否かにより決定される。
【0020】
また、携帯情報端末1では、エディタ領域101への手書き入力による文字列の入力が完了したか否かを手書き入力完了検知部13cにより検知する。上記文字列の入力が完了したか否かは、例えば、エディタ領域101への一文字分の入力の完了が検知された時から、エディタ領域101に対する操作が無い状態で第2の所定時間を経過したか否かにより決定される。
【0021】
携帯情報端末1では、エディタ領域101への手書きによる文字列の入力の完了が検知されていない間に、エディタ領域101への一文字分の入力の完了を検知すると以下のように動作する。
すなわち、一文字目の一文字分の入力の完了を検知した場合、エディタ入力領域101へ表示中の一文字分のストロークH1のストローク情報をワークメモリ14に記憶し、さらに、表示制御部13により、画面のエディタ領域101に表示されていたストロークH1を図4に示すように消去し、ワークメモリ14に記憶の一文字分のストローク情報に基づいて、入力文字表示領域102に、ストロークH1を縮小した縮小ストロークG1を表示する。また、カーソル102aも移動させて表示する。二文字目以降についても同様なことを繰り返し、エディタ領域101への一文字分の入力の完了を検知する毎に、図5に示すように、エディタ領域101でのストロークを消去すると共に縮小ストロークG2〜G5を入力文字表示領域102に順次表示する。
【0022】
そして、携帯端末装置1では、エディタ領域101へ文字列の入力の完了を検知すると、縮小ストロークG1〜G5に代えて、図6に示すように、ストローク情報に基づき文字認識された文字列(文字C1〜C5)を入力文字表示領域102に表示する。上記文字認識は、手書き入力の完了が検知されてから行われるのではなく、一文字分のストローク情報を格納したときに行われる。
【0023】
文字C1〜C5がユーザの意図したものであった場合、ユーザにより改行/決定キー103bが操作されるので、入力文字表示領域102に表示中の文字C1〜C5が入力文字として確定され、表示制御部13が、確定された文字をエディタ領域101の上部に表示する。
【0024】
以上のように、携帯端末装置1では、手書き入力の際、一旦縮小ストロークを表示し、ユーザのまとまった量の文字列の入力が完了したと判断した時点で認識文字を表示する。したがって、誤った認識結果が表示されて入力動作が妨げられることがなく、ユーザはスムーズに手書き入力可能である。また、文字認識のスピードに関係なく、文字を次々にエディタ領域101内に手書き入力することができるので、高速入力が可能である。
【0025】
続いて、文字認識した文字C1〜C5がユーザの意図したものでなかった場合に、ユーザの行う操作及びその時の携帯端末装置1の動作について説明する。
文字C1〜C5のいずれかがユーザの意図したものでなかった場合は、図7に示すように、修正対象の文字(図の例ではC3)がユーザにより指定されるので、表示制御部13が、指定された文字C3に代えて、図8に示すように、該文字C3に対応する縮小ストロークG3を入力文字表示領域102に再度表示する。
【0026】
その際、表示制御部13が、文字C3に代わる他の文字認識候補A1〜A3を代替候補表示領域104に表示する。それに対して、ユーザが、図9に示すように文字認識候補A1〜A3のうち、ユーザが意図した文字の文字認識候補(図の例ではA1)を操作するので、表示制御部13が、代替候補表示領域104を消去すると共に、図10に示すように、縮小ストロークC3に代えて該文字認識候補A1を文字C6として表示する。
【0027】
一方、表示制御部13が、図11のように、代替候補表示領域104や、タッチされた文字認識された文字に対応する縮小ストロークG3を表示している状態で、エディタ領域101への手書き入力が開始され一文字分の入力の完了を検知すると、エディタ入力領域101へ表示中の一文字分のストロークH2のストローク情報をワークメモリ14に記憶し、さらに、表示制御部13により、画面のエディタ領域101に表示されていたストロークH2を消去し、さらに、縮小ストロークG3に代えて、ストロークH2を文字認識した文字を入力文字表示領域102に表示する。
【0028】
ユーザが修正対象を変更したい場合、図12に示すように、前回指定した修正対象とは別の修正対象の文字(図の例ではC4)が指定されるので、表示制御部13が、指定された文字C4に代えて、図13に示すように、該文字C4に対応する縮小ストロークG4を入力文字表示領域102に再表示すると共に、縮小ストロークG3に代えて、該縮小ストロークG3に対応する文字認識された文字C3を入力文字表示領域102に再表示する
その際、表示制御部13が、文字C4(図12参照)に代わる文字認識候補A1〜A3を代替候補表示領域104に表示する。
【0029】
また、携帯情報端末1では、エディタ領域101への一文字の入力を検出した際に、入力文字表示領域に表示中の縮小ストロークが既に最大表示可能数であるときは、表示中の縮小ストロークのうち最も古いものを消去し、新たにエディタ領域101から消去されたストロークの縮小ストロークを表示する。このとき、消去した縮小ストロークに関わるストローク情報は、ワークメモリ14から消去せず記憶したままにしておく。
ただし、手書き入力による文字列の入力が継続中に文字のストローク情報を記憶する領域がワークメモリ14に残っていない場合すなわち所定値以下となった場合は、該メモリ14に記憶されているストローク情報のうち最も古いものについて、当該ストローク情報から文字認識された文字を入力文字として確定し、上記メモリ14から消去し、表示制御部13が、確定された文字Nをエディタ領域101の上部に表示する。
【0030】
図15は、ユーザの手書き入力開始から入力文字表示領域へ文字認識された文字列が表示されるまでの図1の手書き入力装置1における処理の一例を説明するフローチャートである。
図示するように、手書き入力が開始されると、表示制御部13bがエディタ領域101へのストロークを描画位置に表示し(ステップS1)、エディタ領域101への一文字分の入力が完了したか否かを判定するためのタイマT1を開始する(ステップS2)。その後、ユーザからの手書き入力があるか否か判定し(ステップS3)、入力があった場合(YESの場合)は、タイマT1を停止し(ステップS4)、入力がない場合(NOの場合)は、タイマT1が満了したか否か判定する(ステップS5)。タイマT1が満了していない場合(NOの場合)は、ステップS3に戻り、満了していた場合(YESの場合)は、表示制御部13bが、エディタ領域101内のストロークを消去する(ステップS6)。
【0031】
そして、ワークメモリ14に残っている文字のストローク情報の記憶領域が所定値以下であるか否か判定する(ステップS7)。そして、所定値以下である場合(YESの場合)は、該メモリ14に記憶されているストローク情報のうち最も古いものについて、すなわち、先頭の文字のストローク情報について、該情報から文字認識した文字を入力文字として確定し、確定された文字を表示制御部13bによりエディタ領域101の上部に表示し(ステップS8)、ステップS9に移行する。また、ステップS7において、現在所定値以下である場合(NOの場合)は、そのままステップS9に移行する。
【0032】
ステップS9では、ステップS6において消去したストロークの縮小ストロークを表示制御部13bにより入力文字表示領域102に表示し(ステップS9)、エディタ領域101への手書き入力が完了したか否かを判定するためのタイマT2を開始する(ステップS10)。なお、ステップS9において、入力文字表示領域に表示中の縮小ストロークが既に最大表示可能数であるときは、表示中の縮小ストロークのうち最も古いものを消去した上で、新たにエディタ領域101から消去されたストロークの縮小ストロークを表示する。
【0033】
その後、ユーザからの手書き入力があるか否か判定し(ステップS11)、入力があった場合(YESの場合)は、タイマT2を停止し(ステップS12)、ステップS1に戻り、入力がない場合(NOの場合)は、タイマT2が満了したか否か判定する(ステップS13)。タイマT2が満了していない場合(NOの場合)は、ステップS11に戻り、満了していた場合は、表示制御部13bが、入力文字表示領域102内の縮小ストローク列を消去し(ステップS14)、ワークメモリ14に記憶のストローク情報に基づいて、文字認識候補を表示する(ステップS15)。
【0034】
図16は、文字認識された文字列を表示してから、ユーザにより修正される場合の図1の手書き入力装置1における処理の一例を説明するフローチャートである。
図示するように、修正対象の文字認識された文字がユーザにより指定されると、表示制御部13が、指定された文字認識された文字を消去し(ステップS21)、代わりに該文字に対応する縮小ストロークを入力文字表示領域102に再度表示し(ステップS22)、さらに、消去した文字に代わる他の文字認識候補を表示する代替候補表示領域104を表示する(ステップS23)。
【0035】
そして、文字認識候補が選択されたか否か判定し(ステップS24)、選択されていた場合は、再表示していた縮小ストロークを消去し(ステップS25)、選択された文字認識候補を入力文字として確定し、入力文字表示領域102に表示する(ステップS26)。
【0036】
また、ステップS24において、文字認識候補が選択されていない場合(NOの場合)は、ユーザからの手書き入力があるか否か判定し(ステップS27)、入力があった場合(YESの場合)は、表示制御部13bがエディタ領域101へのストロークを描画位置に表示し(ステップS28)、タイマT1を開始する(ステップS29)。その後、ユーザからの手書き入力があるか否か判定し(ステップS30)、入力があった場合(YESの場合)は、タイマT1を停止し(ステップS31)、ステップS28に戻り、入力がない場合(NOの場合)は、タイマT1が満了したか否か判定する(ステップS32)。タイマT1が満了していない場合(NOの場合)は、ステップS30に戻り、満了していた場合(YESの場合)は、表示制御部13bが、エディタ領域101内のストロークを消去する(ステップS33)。また、表示制御部13bが、入力文字表示領域102内の再表示された縮小ストロークを消去し(ステップS34)、代わりに、ワークメモリ14に記憶のストローク情報に基づいて、新たに手書き入力されたストロークから文字認識された文字を表示する(ステップS35)。
【0037】
さらに、ステップS27において、ユーザからの手書き入力がなかった場合(NOの場合)は、ユーザが修正対象を変更したか、すなわち、現在表示中の別の文字が指定されたか否か判定する(ステップS36)。指定されていない場合(NOの場合)は、ステップS24に戻り、指定されていた場合(YESの場合)は、表示制御部13bは、再度表示していた縮小ストロークを消去し、該縮小ストロークに対応する文字認識された文字を入力文字領域102に再表示する(ステップS37)。そして、表示制御部13bは、修正対象として指定された別の文字を消去し、該文字に対応する縮小ストロークを入力文字表示領域102に再表示し(ステップS38)、ステップS21に戻る。
【符号の説明】
【0038】
1…手書き入力装置(携帯情報端末)、11…操作部、11a…表示部、11b…タッチパネル、13…制御部、13a…表示制御部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、手書き文字による入力手段を用いて高速の文字入力可能な手書き入力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォン、タブレット端末と呼ばれる、タッチパネルを有する端末が増えてきており、該端末では、ユーザが画面に直接触れることでユーザ操作が行われる。最近では、この端末の文字入力の手段として、従来のハードキーボードやソフトウェアキーボードに加えて、手書きにより画面に書きこまれた文字をソフトウェアで文字と認識して文字入力を行う手段を採用する端末が増えてきており、様々な種類のものが提案されている。
【0003】
特許文献1には、文字を手書き入力可能な複数の文字入力枠を表示し、その文字入力枠内に入力された筆跡をその筆記位置に表示し、また、文字入力枠内への手書き文字入力が完了したことを検知した時点で、当該文字入力枠内のストロークを画面から消去し、ストローク情報格納部に文字入力枠毎に格納されている手書き文字のストローク情報を用いて文字単位に認識処理を行い、認識した文字を所定の表示領域に表示する端末が開示されている。この端末では、上記の構成により、文字認識のスピードに関係なく、文字を次々に入力枠内に入力することができるので、高速入力が可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−293631号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示のものでは、ユーザが文字列を入力している時に、その途中で認識結果が表示されるので、文字列の入力途中に誤った認識結果が表示される可能性があり、誤認識が表示される結果、ユーザの心情的に、続きの入力よりも表示されている誤りを修正したくなるなど、ユーザの入力動作を妨げてしまう。
【0006】
本発明は、上述のような実情を鑑み、手書きでスムーズに高速入力が可能な手書き入力装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の技術手段は、タッチパネルを有する表示部と、該表示部に手書き入力されるストロークを表示すると共に、当該ストロークが文字認識された文字を表示する表示制御部と、を備え、前記表示制御部が、前記表示部に対する手書き入力のストロークを表示し、一文字の入力を検出するごとに前記ストロークの表示を消去すると共に当該ストロークを縮小した縮小ストロークを前記表示部に順次表示し、前記手書き入力による文字列の入力ごとに、前記縮小ストロークの表示に代えて文字認識された文字列を表示することを特徴としたものである。
【0008】
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示制御部が、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示すると共に他の文字認識候補を前記表示部に表示し、その後、前記他の文字認識候補がタッチされたときに、当該文字認識候補を前記縮小ストロークに代えて表示することを特徴としたものである。
【0009】
本発明の第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示制御部が、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示し、さらに、再度前記表示部に手書き入力されると、該手書き入力のストロークから文字認識された文字を前記縮小ストロークに代えて表示することを特徴としたものである。
【0010】
本発明の第4の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示制御部が、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示し、その後、別の前記文字認識された文字がタッチされたときに、前記縮小ストロークに代えて元の前記文字認識された文字を前記表示部に表示し、前記タッチされた別の文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示することを特徴としたものである。
【0011】
本発明の第5の技術手段は、第1の技術手段において、前記手書き入力による文字列の入力が継続中に前記ストロークの記憶領域が所定値以下になった場合、該記憶領域に記憶された最も古い文字のストローク情報について、該ストローク情報から文字認識された文字を入力文字として確定し、該記憶領域から消去することを特徴としたものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、高速入力が可能であり、小型の場合でも手書き入力領域が大きく、長文入力に適した手書き入力装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の手書き入力装置の構成例を説明するブロック図である。
【図2】図1の手書き入力装置の表示画面の一例を示す図である。
【図3】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する図である。
【図4】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する他の図である。
【図5】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図6】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図7】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図8】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図9】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図10】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図11】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図12】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図13】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図14】図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する別の図である。
【図15】ユーザの手書き入力開始から入力文字表示領域へ文字認識された文字列が表示されるまでの図1の手書き入力装置における処理の一例を説明するフローチャートである。
【図16】文字認識された文字列を表示してから、ユーザにより修正される場合の図1の手書き入力装置における処理の一例を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の手書き入力装置について、携帯電話のような小型の携帯情報端末に適用した例で、図面を用いて説明する。図1は、本発明の手書き入力装置の構成例を説明するブロック図である。図2は、図1の手書き入力装置の表示画面の一例を示す図である。図3〜図15は、図2の表示画面に対する操作例とその時の手書き入力装置の動作例を説明する図である。
【0015】
図1の携帯情報端末1は、ユーザによる操作入力を受け付ける操作部11と、プログラムなどを保存するためのデータメモリ12、そのプログラムを実行する制御部13、実行時のデータなどを記憶するワークメモリ14などから構成される。
【0016】
操作部11は、ユーザからの操作入力を受け付けるタッチパネル11bを有する表示部11aと、各種電源ボタンや入力決定ボタンなどの入力ボタン群で構成される入力ボタン11cを備えている。
【0017】
制御部13は、表示部11aに表示する画面を制御する表示制御部13aを有する。
表示制御部13aにより表示される画面には、例えば、図2の画面100に示すように、ユーザが指やスタイラスペン等を用いて手書きでストロークを描くための手書き入力領域(以下、エディタ領域)101が1つ設けられており、表示制御部13は、ユーザにより入力領域101へ手書き入力されたストロークを描画位置に表示する。描画されたストローク情報は、ワークメモリ14に記憶される。
【0018】
また、画面100には、エディタ領域101へ手書き入力されたストロークの後述の縮小ストロークや上記ストロークから文字認識した文字を表示する入力文字表示領域102が設けられており、該領域102には、カーソル102aが設けられている。さらに、画面100には、カーソル102aを移動するための方向キー103aや改行/決定キー103b等、各種キーを表示する機能キー表示領域103が設けられている。
【0019】
携帯情報端末1では、エディタ領域101への手書き入力が開始されると、該領域101への一文字分の入力が完了したか否か検知する。上記一文字分の入力が完了したか否かは、例えば、図3に示すようにエディタ領域101にユーザがストロークH1を描画し終わった時から、すなわち、エディタ領域101への直近の操作が終了した時から、エディタ領域101に対する操作が無い状態で第1の所定時間を経過したか否かにより決定される。
【0020】
また、携帯情報端末1では、エディタ領域101への手書き入力による文字列の入力が完了したか否かを手書き入力完了検知部13cにより検知する。上記文字列の入力が完了したか否かは、例えば、エディタ領域101への一文字分の入力の完了が検知された時から、エディタ領域101に対する操作が無い状態で第2の所定時間を経過したか否かにより決定される。
【0021】
携帯情報端末1では、エディタ領域101への手書きによる文字列の入力の完了が検知されていない間に、エディタ領域101への一文字分の入力の完了を検知すると以下のように動作する。
すなわち、一文字目の一文字分の入力の完了を検知した場合、エディタ入力領域101へ表示中の一文字分のストロークH1のストローク情報をワークメモリ14に記憶し、さらに、表示制御部13により、画面のエディタ領域101に表示されていたストロークH1を図4に示すように消去し、ワークメモリ14に記憶の一文字分のストローク情報に基づいて、入力文字表示領域102に、ストロークH1を縮小した縮小ストロークG1を表示する。また、カーソル102aも移動させて表示する。二文字目以降についても同様なことを繰り返し、エディタ領域101への一文字分の入力の完了を検知する毎に、図5に示すように、エディタ領域101でのストロークを消去すると共に縮小ストロークG2〜G5を入力文字表示領域102に順次表示する。
【0022】
そして、携帯端末装置1では、エディタ領域101へ文字列の入力の完了を検知すると、縮小ストロークG1〜G5に代えて、図6に示すように、ストローク情報に基づき文字認識された文字列(文字C1〜C5)を入力文字表示領域102に表示する。上記文字認識は、手書き入力の完了が検知されてから行われるのではなく、一文字分のストローク情報を格納したときに行われる。
【0023】
文字C1〜C5がユーザの意図したものであった場合、ユーザにより改行/決定キー103bが操作されるので、入力文字表示領域102に表示中の文字C1〜C5が入力文字として確定され、表示制御部13が、確定された文字をエディタ領域101の上部に表示する。
【0024】
以上のように、携帯端末装置1では、手書き入力の際、一旦縮小ストロークを表示し、ユーザのまとまった量の文字列の入力が完了したと判断した時点で認識文字を表示する。したがって、誤った認識結果が表示されて入力動作が妨げられることがなく、ユーザはスムーズに手書き入力可能である。また、文字認識のスピードに関係なく、文字を次々にエディタ領域101内に手書き入力することができるので、高速入力が可能である。
【0025】
続いて、文字認識した文字C1〜C5がユーザの意図したものでなかった場合に、ユーザの行う操作及びその時の携帯端末装置1の動作について説明する。
文字C1〜C5のいずれかがユーザの意図したものでなかった場合は、図7に示すように、修正対象の文字(図の例ではC3)がユーザにより指定されるので、表示制御部13が、指定された文字C3に代えて、図8に示すように、該文字C3に対応する縮小ストロークG3を入力文字表示領域102に再度表示する。
【0026】
その際、表示制御部13が、文字C3に代わる他の文字認識候補A1〜A3を代替候補表示領域104に表示する。それに対して、ユーザが、図9に示すように文字認識候補A1〜A3のうち、ユーザが意図した文字の文字認識候補(図の例ではA1)を操作するので、表示制御部13が、代替候補表示領域104を消去すると共に、図10に示すように、縮小ストロークC3に代えて該文字認識候補A1を文字C6として表示する。
【0027】
一方、表示制御部13が、図11のように、代替候補表示領域104や、タッチされた文字認識された文字に対応する縮小ストロークG3を表示している状態で、エディタ領域101への手書き入力が開始され一文字分の入力の完了を検知すると、エディタ入力領域101へ表示中の一文字分のストロークH2のストローク情報をワークメモリ14に記憶し、さらに、表示制御部13により、画面のエディタ領域101に表示されていたストロークH2を消去し、さらに、縮小ストロークG3に代えて、ストロークH2を文字認識した文字を入力文字表示領域102に表示する。
【0028】
ユーザが修正対象を変更したい場合、図12に示すように、前回指定した修正対象とは別の修正対象の文字(図の例ではC4)が指定されるので、表示制御部13が、指定された文字C4に代えて、図13に示すように、該文字C4に対応する縮小ストロークG4を入力文字表示領域102に再表示すると共に、縮小ストロークG3に代えて、該縮小ストロークG3に対応する文字認識された文字C3を入力文字表示領域102に再表示する
その際、表示制御部13が、文字C4(図12参照)に代わる文字認識候補A1〜A3を代替候補表示領域104に表示する。
【0029】
また、携帯情報端末1では、エディタ領域101への一文字の入力を検出した際に、入力文字表示領域に表示中の縮小ストロークが既に最大表示可能数であるときは、表示中の縮小ストロークのうち最も古いものを消去し、新たにエディタ領域101から消去されたストロークの縮小ストロークを表示する。このとき、消去した縮小ストロークに関わるストローク情報は、ワークメモリ14から消去せず記憶したままにしておく。
ただし、手書き入力による文字列の入力が継続中に文字のストローク情報を記憶する領域がワークメモリ14に残っていない場合すなわち所定値以下となった場合は、該メモリ14に記憶されているストローク情報のうち最も古いものについて、当該ストローク情報から文字認識された文字を入力文字として確定し、上記メモリ14から消去し、表示制御部13が、確定された文字Nをエディタ領域101の上部に表示する。
【0030】
図15は、ユーザの手書き入力開始から入力文字表示領域へ文字認識された文字列が表示されるまでの図1の手書き入力装置1における処理の一例を説明するフローチャートである。
図示するように、手書き入力が開始されると、表示制御部13bがエディタ領域101へのストロークを描画位置に表示し(ステップS1)、エディタ領域101への一文字分の入力が完了したか否かを判定するためのタイマT1を開始する(ステップS2)。その後、ユーザからの手書き入力があるか否か判定し(ステップS3)、入力があった場合(YESの場合)は、タイマT1を停止し(ステップS4)、入力がない場合(NOの場合)は、タイマT1が満了したか否か判定する(ステップS5)。タイマT1が満了していない場合(NOの場合)は、ステップS3に戻り、満了していた場合(YESの場合)は、表示制御部13bが、エディタ領域101内のストロークを消去する(ステップS6)。
【0031】
そして、ワークメモリ14に残っている文字のストローク情報の記憶領域が所定値以下であるか否か判定する(ステップS7)。そして、所定値以下である場合(YESの場合)は、該メモリ14に記憶されているストローク情報のうち最も古いものについて、すなわち、先頭の文字のストローク情報について、該情報から文字認識した文字を入力文字として確定し、確定された文字を表示制御部13bによりエディタ領域101の上部に表示し(ステップS8)、ステップS9に移行する。また、ステップS7において、現在所定値以下である場合(NOの場合)は、そのままステップS9に移行する。
【0032】
ステップS9では、ステップS6において消去したストロークの縮小ストロークを表示制御部13bにより入力文字表示領域102に表示し(ステップS9)、エディタ領域101への手書き入力が完了したか否かを判定するためのタイマT2を開始する(ステップS10)。なお、ステップS9において、入力文字表示領域に表示中の縮小ストロークが既に最大表示可能数であるときは、表示中の縮小ストロークのうち最も古いものを消去した上で、新たにエディタ領域101から消去されたストロークの縮小ストロークを表示する。
【0033】
その後、ユーザからの手書き入力があるか否か判定し(ステップS11)、入力があった場合(YESの場合)は、タイマT2を停止し(ステップS12)、ステップS1に戻り、入力がない場合(NOの場合)は、タイマT2が満了したか否か判定する(ステップS13)。タイマT2が満了していない場合(NOの場合)は、ステップS11に戻り、満了していた場合は、表示制御部13bが、入力文字表示領域102内の縮小ストローク列を消去し(ステップS14)、ワークメモリ14に記憶のストローク情報に基づいて、文字認識候補を表示する(ステップS15)。
【0034】
図16は、文字認識された文字列を表示してから、ユーザにより修正される場合の図1の手書き入力装置1における処理の一例を説明するフローチャートである。
図示するように、修正対象の文字認識された文字がユーザにより指定されると、表示制御部13が、指定された文字認識された文字を消去し(ステップS21)、代わりに該文字に対応する縮小ストロークを入力文字表示領域102に再度表示し(ステップS22)、さらに、消去した文字に代わる他の文字認識候補を表示する代替候補表示領域104を表示する(ステップS23)。
【0035】
そして、文字認識候補が選択されたか否か判定し(ステップS24)、選択されていた場合は、再表示していた縮小ストロークを消去し(ステップS25)、選択された文字認識候補を入力文字として確定し、入力文字表示領域102に表示する(ステップS26)。
【0036】
また、ステップS24において、文字認識候補が選択されていない場合(NOの場合)は、ユーザからの手書き入力があるか否か判定し(ステップS27)、入力があった場合(YESの場合)は、表示制御部13bがエディタ領域101へのストロークを描画位置に表示し(ステップS28)、タイマT1を開始する(ステップS29)。その後、ユーザからの手書き入力があるか否か判定し(ステップS30)、入力があった場合(YESの場合)は、タイマT1を停止し(ステップS31)、ステップS28に戻り、入力がない場合(NOの場合)は、タイマT1が満了したか否か判定する(ステップS32)。タイマT1が満了していない場合(NOの場合)は、ステップS30に戻り、満了していた場合(YESの場合)は、表示制御部13bが、エディタ領域101内のストロークを消去する(ステップS33)。また、表示制御部13bが、入力文字表示領域102内の再表示された縮小ストロークを消去し(ステップS34)、代わりに、ワークメモリ14に記憶のストローク情報に基づいて、新たに手書き入力されたストロークから文字認識された文字を表示する(ステップS35)。
【0037】
さらに、ステップS27において、ユーザからの手書き入力がなかった場合(NOの場合)は、ユーザが修正対象を変更したか、すなわち、現在表示中の別の文字が指定されたか否か判定する(ステップS36)。指定されていない場合(NOの場合)は、ステップS24に戻り、指定されていた場合(YESの場合)は、表示制御部13bは、再度表示していた縮小ストロークを消去し、該縮小ストロークに対応する文字認識された文字を入力文字領域102に再表示する(ステップS37)。そして、表示制御部13bは、修正対象として指定された別の文字を消去し、該文字に対応する縮小ストロークを入力文字表示領域102に再表示し(ステップS38)、ステップS21に戻る。
【符号の説明】
【0038】
1…手書き入力装置(携帯情報端末)、11…操作部、11a…表示部、11b…タッチパネル、13…制御部、13a…表示制御部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチパネルを有する表示部と、該表示部に手書き入力されるストロークを表示すると共に、当該ストロークが文字認識された文字を表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記表示部に対する手書き入力のストロークを表示し、一文字の入力を検出するごとに前記ストロークの表示を消去すると共に当該ストロークを縮小した縮小ストロークを前記表示部に順次表示し、
前記手書き入力による文字列の入力ごとに、前記縮小ストロークの表示に代えて文字認識された文字列を表示することを特徴とする手書き入力装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示すると共に他の文字認識候補を前記表示部に表示し、その後、前記他の文字認識候補がタッチされたときに、当該文字認識候補を前記縮小ストロークに代えて表示することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示し、さらに、再度前記表示部に手書き入力されると、該手書き入力のストロークから文字認識された文字を前記縮小ストロークに代えて表示することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示し、その後、別の前記文字認識された文字がタッチされたときに、前記縮小ストロークに代えて元の前記文字認識された文字を前記表示部に表示し、前記タッチされた別の文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
【請求項5】
前記手書き入力による文字列の入力が継続中に前記ストロークの記憶領域が所定値以下になった場合、該記憶領域に記憶された最も古い文字のストローク情報について、該ストローク情報から文字認識された文字を入力文字として確定し、該記憶領域から消去することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
【請求項1】
タッチパネルを有する表示部と、該表示部に手書き入力されるストロークを表示すると共に、当該ストロークが文字認識された文字を表示する表示制御部と、を備え、
前記表示制御部は、
前記表示部に対する手書き入力のストロークを表示し、一文字の入力を検出するごとに前記ストロークの表示を消去すると共に当該ストロークを縮小した縮小ストロークを前記表示部に順次表示し、
前記手書き入力による文字列の入力ごとに、前記縮小ストロークの表示に代えて文字認識された文字列を表示することを特徴とする手書き入力装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示すると共に他の文字認識候補を前記表示部に表示し、その後、前記他の文字認識候補がタッチされたときに、当該文字認識候補を前記縮小ストロークに代えて表示することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示し、さらに、再度前記表示部に手書き入力されると、該手書き入力のストロークから文字認識された文字を前記縮小ストロークに代えて表示することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記文字認識された文字がタッチされた場合、当該文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示し、その後、別の前記文字認識された文字がタッチされたときに、前記縮小ストロークに代えて元の前記文字認識された文字を前記表示部に表示し、前記タッチされた別の文字に代えて対応する前記縮小ストロークを前記表示部に表示することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
【請求項5】
前記手書き入力による文字列の入力が継続中に前記ストロークの記憶領域が所定値以下になった場合、該記憶領域に記憶された最も古い文字のストローク情報について、該ストローク情報から文字認識された文字を入力文字として確定し、該記憶領域から消去することを特徴とする請求項1に記載の手書き入力装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
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【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−25370(P2013−25370A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−156683(P2011−156683)
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月15日(2011.7.15)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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