説明

投影式タッチ制御光均一システム

【課題】プロジェクタを利用して光線及び赤外光源を均一に放射する上、光学式タッチ制御システムを使用して均一な赤外光線を放射することができる投影式タッチ制御光均一システムを提供する。
【解決手段】投影式タッチ制御光均一システムは、少なくとも1つの結像装置と、結像装置に対応するように配置された少なくとも1つの光学モジュール4300と、少なくとも1つの赤外光線4150を放射する少なくとも1つの赤外光源と、赤外光源と光結合し、光学モジュール4300及び結像装置へ赤外光線4150を案内し、赤外画像を生成する少なくとも1つの導光モジュールと、少なくとも1つの可視光を放射し、可視光を光学モジュール4300へ送ってから結像装置へ案内し、可視光画像を生成する少なくとも1つの可視光源と、可視光画像及び赤外画像を受信して投影する少なくとも1つの投影レンズとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タッチ制御システムに関し、特に、光学式タッチ制御システムの投影式タッチ制御光均一システム(light uniforming system for projecting type touch control technology)に関する。
【背景技術】
【0002】
タッチパネルの技術は、一般に応用するサイズに応じて種類を分けることができる。例えば、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、携帯電話などは、抵抗式タッチパネルを利用するものが大部分であり、新しい応用技術としては、マルチタッチパネルスマートフォンがよく利用される投影型静電容量方式タッチパネルがある。従来、大型サイズには、主に赤外線方式、表面弾性波方式又は表面型静電容量方式が利用されている。さらに、大型サイズに利用できるものとしては、発展が大いに期待されている新しい技術の光学方式がある。また、パネルメーカは、抵抗方式、容量方式又は光学方式を組み合わせた技術のインセルタッチパネルを積極的に開発している。
【0003】
光学式赤外線タッチパネルの応用上、赤外線方式を利用したタッチ制御は、大型サイズに利用することができ、反応が高速かつ正確であり、耐久性に優れている点が長所であり、シングルタッチ及びマルチタッチの赤外線タッチシステムは、赤外光源照明の均一性が非常に重要である。
【0004】
現在、一般に使用される赤外線照明方式において、赤外線発光ダイオードの直接照明又は間接照明のシステムのなかで、発光ダイオードの照度分布はガウス(Gaussian)分布であるため、照明の均一性が好ましくなかった。
【0005】
また、プロジェクタは、一般のモニタより制限が少なく、大型画面へ容易に投影することができ、市場又は技術発展においても非常に有利な情報電気製品である。プロジェクタは、コンピュータスクリーンと同じ作用を備える画像再生装置であり、パーソナルコンピュータ、ノート型パソコン、DVDプレーヤなどで再生される画像を投影するために用いる。しかし、プロジェクタは、ビデオケーブル及び電源ケーブルを接続したり、プロジェクタの焦点距離、位置、キーストーン補正などを調整したり、ノート型パソコンのビデオ再生設定を変更したりしなければならないため、取り付け方式及び使用方式がコンピュータモニタより複雑である。しかし、環境及び空間が許す限り、60インチ以上の大画面に投影することができる。
【0006】
プロジェクタの結像原理は、可視光源(例えば、ハロゲンランプ、UHEランプ、UHPランプ、キセノンランプ、LEDなど)により可視光線を生成させ、フィルタ、カラーホイール又はダイクロイックミラーを通過すると、可視光線が赤、緑、青の三色光に分けられ、表示パネル(技術の違いに応じて液晶表示(Liquid Crystal Display:LCD)、DLP(Digital Light Processing)及びLCOS(Liquid Crystal On Silicon)の3種類のパネルに分けられる)に照射され、光を透過させたり反射させたりする方式により、投影レンズへ画像を送り、スクリーン又は壁面へ投影する。ここで、投影パネル(imaging panel)は、パネルの種類に応じ、プロジェクタの光学エンジン、分光技術、画面色彩、解析度、コントラスト及び輝度に直接影響を与えるため、一連の光学処理において重要な部分である。プロジェクタは、すでに技術の発展により画面品質に大きな差が無くなっているため、ネットワーク管理、キーストーンの自動補正、オートフォーカス、コンピュータを介さずに再生可能な機能、無線投影などの新しい機能を備えたより利便性の高いものが求められている。
【0007】
タッチ制御スマートテーブル(touch smart table)又はタッチ制御用の表面テーブル(touch surface table)の特徴は、内側投影テーブル(internal projection table)上にあり、赤外線光学タッチ制御技術を組み合わせてマルチタッチの機能を得ることにあるが、従来技術では、プロジェクタを使用して表示する画像を表面テーブルへ投影する場合、表面テーブルへ赤外線を投射するために用いる赤外光源を他に組み合わせる必要がある。さらに、上述したように光学式赤外線タッチパネルの中の赤外線発光ダイオードモジュールが高価である上、発光ダイオードの照度分布がガウス分布であって照明の均一性が好ましくないため、シングルタッチ及びマルチタッチの赤外線タッチ制御システムにとって、赤外光源照明の均一性は非常に重要である。
【0008】
そのため、赤外光源をプロジェクタへ案内し、プロジェクタシステムにより光をタッチ制御スクリーンへ投射し、投影スクリーンに均一な赤外光源を照射し、光学式タッチ制御システムで使用することができる投影式タッチ制御光均一システムが求められていた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、プロジェクタを利用して光線及び赤外光源を均一に放射する上、光学式タッチ制御システムを使用して均一な赤外光線を放射することができる投影式タッチ制御光均一システムを提供することにある。
本発明のもう一つの目的は、プロジェクタを利用して光線を均一に放射する上、赤外光線の装置を付加的に設置しなくとも赤外光源を均一に放射することができるため、コストを節減し、占有体積を減らすことができる投影式タッチ制御光均一システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態によれば、少なくとも1つの結像装置と、前記結像装置に対応するように配置された少なくとも1つの光学モジュールと、少なくとも1つの赤外光線を放射する少なくとも1つの赤外光源と、前記赤外光源と光結合し、前記光学モジュール及び前記結像装置へ前記赤外光線を案内し、赤外画像を生成する少なくとも1つの導光モジュールと、少なくとも1つの可視光を放射し、前記可視光を前記光学モジュールへ送ってから前記結像装置へ案内し、可視光画像を生成する少なくとも1つの可視光源と、前記可視光画像及び前記赤外画像を受信して投影する少なくとも1つの投影レンズと、を備えることを特徴とする投影式タッチ制御光均一システムが提供される。
【0011】
プロジェクタに接続され、前記可視光画像及び前記赤外画像をその上に投影させる投影スクリーンをさらに備えることが好ましい。
【0012】
前記導光モジュールは、導光バー、フライアイレンズ又は一体型光線であることが好ましい。
【0013】
前記結像装置は、DMDデバイス、液晶表示デバイス又はLCOSデバイスを含むことが好ましい。
【0014】
前記光学モジュールは、プリズム又はレンズを含み、好ましくは、内部全反射プリズム、ダイクロイックプリズムシステム、フィリップスプリズムシステム又は偏向ビームスプリッタを含むことが好ましい。
【0015】
前記投影スクリーンは、タッチ制御スマートテーブル、タッチ制御用の表面テーブル、又は画像表示機能及びタッチ制御機能を備えた類似のリア投影タッチ制御スクリーンであることが好ましい。
【0016】
前記赤外光源は、赤外ライン光源、赤外レーザ、赤外レーザダイオード、赤外レーザ発光素子、赤外線発光ダイオード又は赤外線発光素子を含むことが好ましい。
【0017】
上記課題を解決するために、本発明の第2の形態によれば、少なくとも1つの赤外光線を生成する少なくとも1つの赤外光源モジュールと、前記赤外光線を受光し、少なくとも1つの赤外画像を生成し、前記赤外画像を受信して投影する少なくとも1つの光学モジュールを含む少なくとも1つの投射システムと、を備えることを特徴とする投影式タッチ制御光均一システムが提供される。
【0018】
可視光を屈折させたり放射させたりした後、前記光学モジュールへ少なくとも1つの可視光画像を生成する、少なくとも1つの結像装置をさらに備えることが好ましい。
【0019】
前記赤外光源モジュールは、赤外ライン光源、赤外レーザ、赤外レーザダイオード、赤外レーザ発光素子、赤外線発光ダイオード又は赤外線発光素子を含むことが好ましい。
【0020】
前記光学モジュールは、プリズム又はレンズを含み、好ましくは、内部全反射プリズム、ダイクロイックプリズムシステム、フィリップスプリズムシステム又は偏向ビームスプリッタを含むことが好ましい。
【発明の効果】
【0021】
本発明の投影式タッチ制御光均一システムは、以下(1)及び(2)の効果を得ることができる。
(1)プロジェクタを利用して光線及び赤外光源を均一に放射する上、光学式タッチ制御システムを使用して均一な赤外光線を放射することができる。
(2)プロジェクタを利用して光線を均一に放射する上、赤外光線の装置を付加的に設置しなくとも均一に赤外光源を放射することができるため、コストを節減し、占有体積を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の第1実施形態による赤外光源を案内するDLPプロジェクタの内部構造及び光路を示す模式図である。
【図2】本発明の第2実施形態による赤外光源を案内する従来のLCDプロジェクタの内部構造及び光路を示す模式図である。
【図3】本発明の第3実施形態による赤外光源を案内する従来のLCOSプロジェクタの内部構造及び光路を示す模式図である。
【図4】本発明の第4実施形態による投影式タッチ制御光均一システムを示すブロック図である。
【図5】本発明の一実施形態による投影式タッチ制御光均一システムをマルチタッチ制御スマートテーブルへ応用するときの状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定されるものではない。
【0024】
本発明の投影式タッチ制御光均一システムは、プロジェクタにより光源及び赤外光源を均一に放射し、光学式タッチ制御システムで利用する均一な赤外光源を得るとともに画像を投影することができる。
【0025】
(第1実施形態)
図1を参照する。図1に示すように、本発明の第1実施形態によるDLP(Digital Light Processing)プロジェクタ1000は、可視光源200、第1の集光レンズ1020、第1の屈折レンズ1030、導光モジュール1040(ここで、導光モジュール1040は、導光バー(light guiding bar)、フライアイレンズ(fly’s eye lens)又は一体型光線(integrated light beam)であることが好ましい)、RGBフィルタホイール(RGB filter wheel)1050、駆動モータ1060、第2の屈折レンズ1070、第2の集光レンズ1080、内部全反射(Totally Internal Reflection:TIR)プリズム1090、DMD(Digital Micromirror Display)チップ1100及び投影レンズ1110を含む。可視光源200は、好ましくは可視光源集光マスク210を含む。可視光源200から放射される可視光線300は、可視光源集光マスク210により集光された後、第1の集光レンズ1020へ案内され、第1の集光レンズ1020により合焦された後、第1の屈折レンズ1030により屈折されて導光モジュール1040へ入る。導光モジュール1040を透過した可視光線300は、RGBフィルタホイール1050へ案内され、駆動モータ1060により回転されるRGBフィルタホイール1050を通過してから、第2の屈折レンズ1070により屈折され、第2の集光レンズ1080により集光されて内部全反射プリズム1090へ案内されて屈折し、DMDチップ1100へ案内される。その後、可視光線300は、DMDチップ1100により結像され、可視画像310を生成する。可視画像310は、内部全反射プリズム1090に入射してから投影レンズ1110に入射し、デジタル光学処理プロジェクタ1000から投射される。本実施形態によるデジタル光学処理プロジェクタ1000の赤外光源500は、可視光源200の側部へ配置され、赤外光源集光マスク510を含んでもよい。赤外光源500から放射された赤外光線600は、赤外光源集光マスク510により集光された後、第1の集光レンズ1020に入射して合焦し、第1の屈折レンズ1030により屈折されて導光モジュール1040に入射し、導光モジュール1040により可視光線300をRGBフィルタホイール1050へ案内し、駆動モータ1060により回転されるRGBフィルタホイール1050を通過してから、第2の屈折レンズ1070により屈折されて第2の集光レンズ1080を透過して集光されてから内部全反射プリズム1090へ入射すると、屈折してDMDチップ1100まで案内される。赤外光線600は、DMDチップ1100により反射されて内部全反射プリズム1090へ入射した後、投影レンズ1110へ案内され、投影レンズ1110を介してデジタル光学処理プロジェクタ1000から赤外光線600が投射される。ここで、当業者なら分かるように、赤外光源500は、必ずしも可視光源200の側部に配置する必要はなく、赤外光線600をデジタル光学処理プロジェクタ1000の光学装置の中に案内することができる限り、如何なる場所に配置してもよい。
【0026】
(第2実施形態)
図2を参照する。図2に示すように、本発明の第2実施形態による液晶表示プロジェクタ2000は、可視光源200、複数の反射ミラー2100、2つのダイクロイックミラー2200、3つの液晶表示結像パネル2300、少なくとも1つの集光プリズム2400(ここで、集光プリズム2400は、ダイクロイックプリズムシステム(dichroic prism system)又はフィリップスプリズムシステム(Philips prism system))及び投影レンズ2500を含む。赤外光源500は、可視光源200の側部に配置され、赤外光源集光マスク510を含む。赤外光源500から放射された赤外光線600は、赤外光源集光マスク510により集光された後、ダイクロイックミラー2200及び反射ミラー2100により屈折され、集光プリズム2400に入射し、集光プリズム2400により屈折された後、投影レンズ2500へ入射し、投影レンズ2500を介して液晶表示プロジェクタ2000から投射される。ここで、当業者なら分かるように、赤外光源500は、必ずしも可視光源200の側部に配置する必要はなく、赤外光線600を液晶表示プロジェクタ2000の光学装置の中に案内することができる限り、如何なる場所に配置してもよい。
【0027】
(第3実施形態)
図3を参照する。図3に示すように、本発明の第3実施形態によるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)プロジェクタ3000は、少なくとも1つの可視光源200、少なくとも1つの偏向ビームスプリッタ(polarization beam splitter)3010、少なくとも1つのLCOS結像パネル3020及び投影レンズ3030を含む。赤外光源500は、可視光源200の側部に配置され、赤外光源集光マスク510を含む。赤外光源500から放射される赤外光線600は、赤外光源集光マスク510により集光された後、偏向ビームスプリッタ3010に入射し、偏向ビームスプリッタ3010により屈折された後、LCOS結像パネル3020へ射出して屈折し、偏向ビームスプリッタ3010へ入射する。赤外光線600は、偏向ビームスプリッタ3010へ入射した後、投影レンズ3030へ入射し、投影レンズ3030を透過した赤外光線600がLCOSプロジェクタ3000から投射される。ここで、当業者なら分かるように、赤外光源500は、必ずしも可視光源200の側部に配置する必要はなく、赤外光線600をLCOSプロジェクタ3000の光学装置の中に案内することができる限り、如何なる場所に配置してもよい。
【0028】
(第4実施形態)
図4を参照する。図4に示すように、本発明の第4実施形態による投影式タッチ制御光均一システム4000は、赤外光源モジュール4100、可視光源モジュール4200、光学モジュール4300及び投影モジュール4400を含む。赤外光源モジュール4100は、赤外光線4150を生成し、光学モジュール4300へ案内する。可視光源モジュール4200は、可視光線4250を生成し、光学モジュール4300へ案内する。光学モジュール4300は、赤外光線4150を受光して赤外画像4170を生成し、可視光線4250を受光して可視光画像4270を生成する。投影モジュール4400は、光学モジュール4300により屈折された赤外画像4170及び可視光画像4270を受信し、投影式タッチ制御光均一システム4000から投射する。つまり、光学モジュール4300は、赤外光線4150及び可視光線4250を受光すると、赤外画像4170及び/又は可視光画像4270を結像し、投影モジュール4400へ案内することができる。
【0029】
本発明の一実施形態による投影式タッチ制御光均一システムは、赤外光線を生成する赤外光源モジュールと、投射システムとを含む。この投射システムは、赤外光線を受光して生成した赤外線画像を投影するために用いる。
【0030】
本実施形態の光学モジュールは、プリズム又はレンズを含むがこれらだけに限定されるわけではない。また、光学モジュールのプリズム又はレンズは、内部全反射プリズム、ダイクロイックプリズムシステム、フィリップスプリズムシステム又は偏向ビームスプリッタを含むがこれらだけに限定されるわけではない。
【0031】
本実施形態の赤外光源500及び赤外光源モジュール4100は、赤外ライン光源(line light source)、赤外レーザ(infrared laser)、赤外レーザダイオード(infrared laser diode)、赤外レーザ発光素子(infrared laser light emitting element)、赤外線発光ダイオード(infrared light emitting diode)、赤外線発光素子などを含むがこれらだけに限定するわけではない。本実施形態の赤外光源500は、好ましくは赤外線発光ダイオード(IRLED又はIRED)又は赤外レーザダイオードである。
【0032】
本発明の一実施形態において、上述の投影式タッチ制御光均一システムは、リア投影画像表示(rear projection display)及びタッチ制御用の装置(例えば、タッチ制御スマートテーブル又はタッチ制御用の表面テーブル)に用い、表示する画像を投影し、タッチ制御システムへ均一な赤外線を提供して使用する。図5を参照する。図5に示すように、本発明の一実施形態によるマルチタッチ制御スマートテーブル5000は、フレーム5100、リアプロジェクタ表示及びタッチ制御用の表面テーブル5200、投影式タッチ制御光均一システム5300、少なくとも1つの赤外線カメラ(IR camera)5400及びコンピュータ5500を含む。リアプロジェクタ表示及びタッチ制御用の表面テーブル5200は、フレーム5100上に架設されている。投影式タッチ制御光均一システム5300、赤外線カメラ5400及びコンピュータ5500は、フレーム5100によりマルチタッチ制御スマートテーブル5000の内部に固定され、投影式タッチ制御光均一システム5300及び赤外線カメラ5400は、それぞれコンピュータ5500と電気的に接続されている。実際に使用する際、投影式タッチ制御光均一システム5300は、コンピュータ5500の画像表示信号を受信し、リアプロジェクタ表示及びタッチ制御用の表面テーブル5200へ可視光画像を投影するとともに、リアプロジェクタ表示及びタッチ制御用の表面テーブル5200へ赤外線を均一に投影し、赤外線カメラ5400により受信する。ユーザの指がリアプロジェクタ表示及びタッチ制御用の表面テーブル5200に触れたときに反射される赤外線パターンを受信して信号に変換してコンピュータ5500へ送信し、タッチ制御の機能を得る。本実施形態の投影式タッチ制御光均一システムは、リアプロジェクタ表示及びタッチ制御用の表面テーブル5200へ可視光画像及び赤外光源を同時に投影することができるため、従来技術の方式と完全に異なる。本実施形態は、上述のタッチ制御スマートテーブル、タッチ制御用の表面テーブル又は画像表示機能及びタッチ制御機能を備えた類似した装置構造の複雑度を簡素化することができる上、製造コストを低減することができる。さらに、本発明の投影式タッチ制御光均一システム5300は、赤外光源をオフし、可視光線画像だけを投影して一般のプロジェクタとして使用することもできる。
【0033】
当該分野の技術を熟知するものが理解できるように、本発明の好適な実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明を限定するものではない。本発明の主旨と領域を逸脱しない範囲内で各種の変更や修正を加えることができる。従って、本発明の特許請求の範囲は、このような変更や修正を含めて広く解釈されるべきである。
【符号の説明】
【0034】
200 可視光源
210 可視光源集光マスク
300 可視光線
310 可視画像
500 赤外光源
510 赤外光源集光マスク
600 赤外光線
800 指
1000 デジタル光学処理プロジェクタ
1020 第1の集光レンズ
1030 第1の屈折レンズ
1040 導光モジュール
1050 RGBフィルタホイール
1060 駆動モータ
1070 第2の屈折レンズ
1080 第2の集光レンズ
1090 内部全反射プリズム
1100 DMDチップ
1110 投影レンズ
2000 液晶表示プロジェクタ
2100 反射ミラー
2200 ダイクロイックミラー
2300 液晶表示結像パネル
2400 集光プリズム
2500 投影レンズ
3000 LCOSプロジェクタ
3010 偏向ビームスプリッタ
3020 LCOS結像パネル
3030 投影レンズ
4000 投影式タッチ制御光均一システム
4100 赤外光源モジュール
4150 赤外光線
4170 赤外画像
4200 可視光源モジュール
4250 可視光線
4270 可視光画像
4300 光学モジュール
4400 投影モジュール
5000 マルチタッチ制御スマートテーブル
5100 フレーム
5200 リアプロジェクタ表示及びタッチ制御用の表面テーブル
5300 投影式タッチ制御光均一システム
5400 赤外線カメラ
5500 コンピュータ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの結像装置と、
前記結像装置に対応するように配置された少なくとも1つの光学モジュールと、
少なくとも1つの赤外光線を放射する少なくとも1つの赤外光源と、
前記赤外光源と光結合し、前記光学モジュール及び前記結像装置へ前記赤外光線を案内し、赤外画像を生成する少なくとも1つの導光モジュールと、
少なくとも1つの可視光を放射し、前記可視光を前記光学モジュールへ送ってから前記結像装置へ案内し、可視光画像を生成する少なくとも1つの可視光源と、
前記可視光画像及び前記赤外画像を受信して投影する少なくとも1つの投影レンズと、を備えることを特徴とする、投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項2】
プロジェクタに接続され、前記可視光画像及び前記赤外画像をその上に投影させる投影スクリーンをさらに備えることを特徴とする、請求項1に記載の投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項3】
前記導光モジュールは、導光バー、フライアイレンズ又は一体型光線であることを特徴とする、請求項1に記載の投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項4】
前記結像装置は、DMDデバイス、液晶表示デバイス又はLCOSデバイスを含むことを特徴とする、請求項1に記載の投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項5】
前記光学モジュールは、プリズム又はレンズを含み、好ましくは、内部全反射プリズム、ダイクロイックプリズムシステム、フィリップスプリズムシステム又は偏向ビームスプリッタを含むことを特徴とする、請求項1に記載の投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項6】
前記投影スクリーンは、タッチ制御スマートテーブル、タッチ制御用の表面テーブル、又は画像表示機能及びタッチ制御機能を備えた類似のリア投影タッチ制御スクリーンであることを特徴とする、請求項2に記載の投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項7】
前記赤外光源は、赤外ライン光源、赤外レーザ、赤外レーザダイオード、赤外レーザ発光素子、赤外線発光ダイオード又は赤外線発光素子を含むことを特徴とする、請求項1に記載の投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項8】
少なくとも1つの赤外光線を生成する少なくとも1つの赤外光源モジュールと、
前記赤外光線を受光し、少なくとも1つの赤外画像を生成し、前記赤外画像を受信して投影する少なくとも1つの光学モジュールを含む少なくとも1つの投射システムと、を備えることを特徴とする、投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項9】
可視光を屈折させたり放射させたりした後、前記光学モジュールへ少なくとも1つの可視光画像を生成する、少なくとも1つの結像装置をさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載の投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項10】
前記赤外光源モジュールは、赤外ライン光源、赤外レーザ、赤外レーザダイオード、赤外レーザ発光素子、赤外線発光ダイオード又は赤外線発光素子を含むことを特徴とする、請求項8に記載の投影式タッチ制御光均一システム。
【請求項11】
前記光学モジュールは、プリズム又はレンズを含み、好ましくは、内部全反射プリズム、ダイクロイックプリズムシステム、フィリップスプリズムシステム又は偏向ビームスプリッタを含むことを特徴とする、請求項8に記載の投影式タッチ制御光均一システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−3739(P2012−3739A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−204032(P2010−204032)
【出願日】平成22年9月13日(2010.9.13)
【出願人】(510153593)エンライテン トレーディング (シャンハイ) カンパニー リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】NLIGHTEN TRADING(SHANGHAI)CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】Building 17,No.1515,GuMei Rd.,Xu−Hui Disrict,Shanghai City,China
【Fターム(参考)】