説明

抗むくみ用組成物

【課題】高い安全性を備え、コエンザイムQ10の抗むくみ効果が増強され、効果的にむくみ又は浮腫を予防又は改善することができる抗むくみ用組成物及び食品を提供する。
【解決手段】コエンザイムQ10、メリロートエキス及びウラジロガシエキスを有効成分として含有することを特徴とする抗むくみ用組成物、ならびに該組成物を含有する食品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗むくみ用組成物、より詳細には、利尿薬における抗むくみ作用が増強された抗むくみ用組成物に関する。本発明はまた、前記抗むくみ用組成物を含有する食品に関する。
【背景技術】
【0002】
むくみは、浮腫とも呼ばれ、顔や腕、脚などが腫れる状態をいう。一日中歩行、立ち仕事、スポーツなどをした後は足の血行不良やむくみが発生し、長時間安静にしても足の疲れが取れないことが多い。さらに最近は職場や家庭、学校などにおいてコンピューターを使用する機会が増えており、一日中同じ姿勢を保つことによっても足の血行不良やむくみを生じる。ヒトの血液は心臓の働きにより全身を循環するが、手足など末端部になるほど、循環は滞りやすい。特に脚部は心臓よりも下方にあり、脚からの血液の戻りは悪い。脚を伸縮させると筋肉の収縮・弛緩により脚部の血液が上へと押し上げられるが、長時間の立ち姿勢や座り姿勢を続けると、この機能が低下する。男性に比べて筋肉が少ない女性ではこの傾向が顕著であり、むくみの悩みは女性に多い。
【0003】
また、むくみ、すなわち浮腫は、各種外科手術からの回復期間や、妊娠期間に発現したり、女性の性周期の特定時期に発現が多くなることがある。また、ステロイド等の薬剤の使用に伴い起こるものや、腎臓疾患、腎臓機能の低下(ネフローゼ症候群、急性糸球体腎炎、急性尿細管壊死、慢性肝疾患等)、心不全、鬱血性心不全、肝硬変、炎症等に伴って発現したりするなど、疾患に伴って発現することも多い。
【0004】
従来、むくみを改善するためには、脚のマッサージ器、貼り付け剤、締め付ける力の強いストッキング、靴などが利用されているが、効果は十分ではない。また、臨床では、利尿薬が腎臓における尿生成を促進し、尿量を増大し浮腫を寛解することができる薬物として、浮腫の改善に用いられている。しかしながら、利尿薬を利用するためには医師の処方が必要であり、疾患ではない一般的なむくみに適用するには実用性に欠ける。一方で、一般に利尿作用を有するとされている食物では作用が弱いため、十分なむくみ改善効果が得られない。
【0005】
利尿薬の一種である代謝性強心薬のうち代表的な薬物として、コエンザイムQ10が知られており、コエンザイムQ10は鬱血性心不全症状の治療に用いられている。しかし、コエンザイムQ10は、低下した心機能に対する改善効果が高いのに対し、むくみに対する作用が弱いという欠点がある。
【0006】
また、むくみを改善する目的で、利尿促進のための組成物が提案されている。例えば特許文献1には、フラボン化合物又はその誘導体、及び/又はフラバン化合物又はその誘導体、及び/又はイソフラボン化合物又はその誘導体から選択される2種以上を含有する利尿促進組成物や、上記の化合物を2種以上含有する植物の抽出物を配合する利尿促進組成物が記載されている。
【0007】
【特許文献1】特開2003−95940号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記の問題点から、簡便に入手可能で、安全性が高く、むくみを効果的に予防又は改善する手段の開発が望まれていた。本発明の目的は、高い安全性を備えており、コエンザイムQ10の抗むくみ効果が増強され、効果的にむくみを予防又は改善することができる抗むくみ用組成物及び抗むくみ用食品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、前記目的を達成するため鋭意検討した結果、コエンザイムQ10にメリロートエキス及びウラジロガシエキスを配合すると、極めて顕著な抗むくみ効果が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0010】
即ち本発明は、以下の通りである。
(1)コエンザイムQ10、メリロートエキス及びウラジロガシエキスを有効成分として含有することを特徴とする抗むくみ用組成物。
(2)(1)の抗むくみ用組成物を含有する食品。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、簡便に入手可能で、且つ安全で日常的に摂取可能な抗むくみ用組成物及び食品を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明においてコエンザイムQ10とは、補酵素Q10又はユビデカレノンとも称される物質である。代謝性強心薬として臨床において用いられている薬物であり、また、安全性が高く、古くから米国において健康食品として利用されている。日本でも2001年から、医薬品的効能効果を標榜しない限り医薬品と判断されず、食品としての利用が可能となった。コエンザイムQ10は代謝性強心効果を有し、利尿促進及び血流改善により抗浮腫作用を示す。しかし、その抗浮腫作用は十分なものとはいえない。
【0013】
コエンザイムQ10は脂溶性の物質であり、吸収性が低いが、水溶性を有する組成物に加工されたものがあり、このような水溶性のコエンザイムQ10を用いると、コエンザイムQ10の吸収性が高められているため、より効果を高めることが可能となり好ましい。水溶性のコエンザイムQ10としては、コエンザイムQ10を有機酸の存在下、水溶性物質に乳化・分散し、必要に応じて乾燥して得られる組成物(特許公開2004−242508号公報参照)や、オクテニルコハク酸澱粉とデキストリンからなる水溶性物質及び多価アルコールとしてグリセリンを含有する水性液体中でコエンザイムQ10を分散・乳化し、必要に応じて乾燥して得られる組成物(WO 2006/022187号国際公開パンフレット参照)等が挙げられる。市販されている水溶化コエンザイムQ10(日清ファルマ;アクアQ10P5、アクアQ10P40等)を使用してもよい。
【0014】
本発明において、コエンザイムQ10の配合量は、本発明の組成物や食品の形態・用途、期待される効果等に応じて、適宜設定することができ、特に制限されるものではないが、通常は組成物又は食品100質量部中、0.01〜60質量部である。
【0015】
本発明において、メリロートエキスとは、マメ科の植物のセイヨウエビラハギ(学名:Melilotus Officinalis、別名イエロー・キングス・クローバーとも呼ばれる)から抽出したエキスであり、クマリン、ルチン、フラボン類を含む。メリロートエキスはヨーロッパでは下肢静脈瘤の薬として使用されており、この有効成分がクマリンとルチンである。打撲症や斑状出血の治療にも用いられ、古くから血液とリンパの流れを改善し、抗浮腫作用を有することが知られている。
【0016】
メリロートエキスの抽出法としては、公知の方法が適用でき、例えば、水、熱水、アルコール、含水アルコール等を用いる抽出法が一般的である。メリロートの抽出部位については、花、茎、葉、芽、種等の地上部、根等の地下部をそのまま、又は粉砕等したものいずれも用いることができる。抽出物は、殺菌後乾燥すると、取り扱いが容易である。
【0017】
本発明において、メリロートエキスの配合量は、本発明の組成物や食品の形態・用途、期待される効果等に応じて、適宜設定することができ、特に制限されるものではないが、通常は組成物又は食品100質量部中、0.001〜20質量部である。
【0018】
本発明において、ウラジロガシエキスとは、ブナ科の植物の裏白樫(学名:Quercus salicina)から抽出したエキスであり、エラグ酸、没食子酸などのタンニン類、フラボン類、フェノール類を含む。尿結石の治療剤として使用されており、利尿作用を有することが知られている。
【0019】
ウラジロガシエキスの抽出法としては、公知の方法が適用でき、例えば、水、熱水、アルコール、含水アルコール等を用いる抽出法が一般的である。ウラジロガシの抽出部位については、花、茎、葉、芽、種等の地上部、根等の地下部をそのまま、又は粉砕等したものいずれも用いることができる。抽出物は、殺菌後に乾燥したものも用いることができ、乾燥物は取り扱いが容易である。
【0020】
本発明において、ウラジロガシエキスの配合量は、本発明の組成物や食品の形態・用途、期待される効果等に応じて、適宜設定することができ、特に制限されるものではないが、通常は組成物又は食品100質量部中、0.01〜50質量部である。
【0021】
コエンザイムQ10、メリロートエキス及びウラジロガシエキスを配合して用いると、強い利尿効果を得ることができる。その結果、抗むくみ作用が弱いコエンザイムQ10を単独で摂取したときと比較して、優れた抗むくみ作用を得ることができる。上記コエンザイムQ10、メリロートエキス及びウラジロガシエキスは、いずれも医薬品の有効成分であるが、食品としても使用が可能であるため、本発明の抗むくみ用組成物は医薬品だけでなく食品として、広く一般に提供することができる。従って、疾患とはいえない一般的なむくみの改善に適用するためにも有用である。
【0022】
本発明の組成物及び食品には、必要に応じて他の抗むくみ成分を含有させることもできる。他の抗むくみ成分としては、特に制限されないが、例えば、利尿剤及び血流促進剤等が挙げられる。
【0023】
利尿剤としては、カフェイン、テオフィリン、アミノフィリン、ペントキシフィリン、プロキシフィリン、イソプロテレノール、ホルスコリン、グルカゴン、ベスナリノン、デノパミン又はその塩、キササゲ、タイソウ、ボウコン、チョレイ、パセリ、スイカ等が挙げられる。血流促進剤としては、トコフェロール又はその塩、トコフェロール誘導体、カプサイシン、ニンニク、ショウガ、トウガラシ等が挙げられる。
【0024】
本発明の抗むくみ用組成物及び食品における、上記抗むくみ成分の配合割合は、その種類、該組成物の形態・用途、期待される効果等に応じて、適宜設定することができ、何ら制限されるものではないが、通常、抗むくみ用組成物及び食品100質量部中、0.01〜30質量部である。
【0025】
本発明の抗むくみ用組成物及び食品には、本発明の効果を妨げない限り、上記成分に加えて、さらに種々の成分(薬理活性成分や生理活性成分を含む)を組み合わせて配合してもよい。このような成分の種類は特に制限されず、例えば、ビタミン類、アミノ酸類、有機酸等が挙げられる。
【0026】
ビタミン類としては、水溶性ビタミン及び脂溶性ビタミンが包含される。水溶性ビタミンとしては、ビタミンB群及びビタミンCが挙げられる。ビタミンB群には、ビタミンB1及びその誘導体、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、オロット酸、さらにビオチン、パントテン酸、ニコチン酸、葉酸などの各種ビタミンB複合体が包含される。ビタミンB1及びその誘導体には、チアミン又はその塩、チアミンジスルフィド、フルスルチアミン又はその塩、ジセチアミン、ビスブチチアミン、ビスベンチアミン、ベンフォチアミン、チアミンモノフォスフェートジスルフィド、シコチアミン、オクトチアミン、プロスルチアミンなどのビタミンB1の生理活性を有する全ての化合物が包含される。脂溶性ビタミンとしては、ビタミンE、ビタミンD又はその誘導体、ビタミンK1、ビタミンK2、ビタミンA、βカロチン等が挙げられる。
【0027】
前記ビタミン類の配合量は特に限定されないが、成人(15歳以上)一日あたりの所要量を基準として適宜設定することができる。尚、これらの配合量は、用途、剤型、化合物の種類、期待される効果等に応じて、適宜増減することができる。
【0028】
アミノ酸類としては、具体的には、アラニン、グリシン、バリン、イソロイシン、ロイシン、システイン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミン、グルタミン酸、セリン、スレオニン等が挙げられる。
【0029】
前記アミノ酸類の配合量は特に限定されず、適宜設定することができる。尚、これらの配合量は、用途、剤型、化合物の種類、期待される効果等に応じて、適宜増減することができる。
【0030】
有機酸としては、フマル酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、乳酸塩、グルコン酸等が挙げられる。
【0031】
前記有機酸の配合量は特に限定されず、適宜設定することができる。尚、これらの配合量は、用途、剤型、化合物の種類、期待される効果等に応じて、適宜増減することができる。
【0032】
本発明の抗むくみ用組成物及び食品には、上記成分の他に、用途又は剤型等に応じて、食品、医薬部外品、医薬品、香粧品に通常使用される担体又は添加剤を適宜配合してもよい。配合できる成分としては、特に制限されないが、例えば、各種油脂類、脂肪酸類、アルコール類、ガム質等の高分子化合物、界面活性剤、着色料、防腐・抗菌・殺菌剤、pH調整剤、キレート剤、賦形剤、増粘剤、安定化剤、保存剤、等張化剤、結合剤、分散剤、滑沢剤、崩壊剤、矯味剤、甘味剤、防湿剤、香料、清涼化剤、抗酸化剤、還元剤、可溶化剤、溶解補助剤、発泡剤、粘稠化剤、溶剤、基剤、流動化剤、乳化剤、可塑剤、緩衝剤、光沢化剤、コーティング剤等を挙げることができる。
【0033】
又、本発明の抗むくみ用組成物は、本発明の効果が妨げられない限り、その剤型や形態については制限されない。本発明の抗むくみ用組成物の剤型の例として、食品、医薬部外品、医薬品に通常適用される剤型を挙げることができる。そのような剤型としては、錠剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、液剤(ドリンク剤、懸濁剤を含む)、ゲル剤、エキス剤、貼付剤、軟膏剤、クリーム剤、ローション剤等の公知の剤型を例示することができ、これらの中で好ましいのは錠剤、顆粒剤、液剤、軟カプセル剤、硬カプセル剤である。
【0034】
本発明の抗むくみ用食品についても、本発明の効果が妨げられない限り、その形態については制限されない。本発明の抗むくみ用食品の形態の例として、食品、医薬部外品、医薬品に通常適用される形態を挙げることができる。そのような形態としては、錠剤、錠菓、チュアブル錠、粉剤、カプセル剤、顆粒剤、経管経腸栄養剤などの流動食、ドリンク剤等の機能性食品又は栄養補助食品、緑茶、ウーロン茶や紅茶などの茶飲料、清涼飲料、ゼリー飲料、スポーツ飲料、乳飲料、炭酸飲料、果汁飲料、乳酸菌飲料、発酵乳飲料、粉末飲料、ココア飲料、精製水などの飲料、バター、マヨネーズ、ショートニング、マーガリン、カスタードクリーム、ドレッシング類、パン類、米飯類、麺類、味噌汁、豆腐、牛乳、パスタ、スープ又はソース類、菓子、例えばビスケットやクッキー類、チョコレート、キャンディ、ケーキ、アイスクリーム、チューインガム、タブレット、ヨーグルト等が挙げられる。
【実施例】
【0035】
以下に、実施例及び試験例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれら実施例等によって限定されるものではない。
【0036】
製造例1 メリロートエキスの抽出
メリロートの地上部(茎、葉、花)を摘出し、洗浄して乾燥させた後、粉砕した。該粉砕物を含水エタノール中に浸漬、攪拌して抽出操作を行った。抽出操作終了後、溶液を遠心分離にかけて不溶物を分離した後、減圧下に濃縮し、さらにスプレードライ乾燥した。得られた乾燥物を篩過(目開き0.250〜0.300mm)してメリロートエキスの乾燥品を得た。
【0037】
製造例2 ウラジロガシエキスの抽出
ウラジロガシの葉を摘出し、洗浄して乾燥させた後、粉砕した。該粉砕物を温水中(80〜90℃)に浸漬、攪拌して抽出操作を行った。抽出操作終了後、溶液を遠心分離にかけて不溶物を分離した後、減圧下に濃縮し、さらにスプレードライ乾燥した。得られた乾燥物を篩過(24メッシュパス)してウラジロガシエキスの乾燥品を得た。
【0038】
実施例1
【表1】

【0039】
上記成分を計量し、コエンザイムQ10は10メッシュ、その他の成分は16メッシュで篩過し、攪拌混合した後、打錠機を用いて13000錠打錠した。得られた素錠をシェラックコートして錠剤を得た。
【0040】
得られた錠剤は、1錠(280mg)当たり、コエンザイムQ10 5mg、メリロートエキス1.3mg、ウラジロガシエキス37.5mgを含有していた。
【0041】
実施例2
【表2】

【0042】
上記成分を計量し、コエンザイムQ10は10メッシュ、その他の成分は16メッシュで篩過し、攪拌混合した後、打錠機を用いて13000錠打錠した。得られた素錠をシェラックコートして錠剤を得た。
【0043】
得られた錠剤1錠(280mg)当たり、コエンザイムQ10 7.5mg、メリロートエキス2mg、ウラジロガシエキス56.2mgを含有していた。
【0044】
実施例3
【表3】

【0045】
上記成分を計量、混合し、これに、精製水にグアガム(三晶製)を溶解した液を噴霧して、流動層造粒法により常法に従って顆粒を製造し、乾燥後、整粒して顆粒状食品を得た。
得られた顆粒4g当たり、コエンザイムQ10 10mg、メリロートエキス2.6mg、ウラジロガシエキス75mgを含有していた。
【0046】
比較例1
メリロートエキスとウラジロガシエキスの代わりに両成分を合計した質量と同じ質量の結晶セルロースを用いた以外は、実施例1と同様にして、コエンザイムQ10 5mgを含有する錠剤を製造した。
【0047】
試験例 むくみ改善効果の試験
日常的にむくみを実感している男女合計35人により、本発明の抗むくみ用組成物の効果を検討した。35人に実施例1の錠剤1回3錠を、1日2回、一日の成分量としてコエンザイムQ10 30mg、メリロートエキス8mg、ウラジロガシエキス225mgを、10日間連続で服用させた。実施例1の錠剤の服用終了後、7日間の休薬期間をおいて、32人に比較例1の錠剤1回3錠を、1日2回、一日の成分量としてコエンザイムQ10 30mgを、10日間連続で服用させた。服用終了後アンケートを実施した。アンケートはむくみの自覚症状に関するもので、著明改善(+3)、改善(+2)、やや改善(+1)、無効(0)、悪化(−1)の5段階スコアとした。
【0048】
むくみの自覚症状のアンケート結果を表4に示す。
【0049】
【表4】

【0050】
上記表4から明らかなように、改善効果有り(著明改善(+3)、改善(+2)、やや改善(+1))と回答した人は、比較例1のコエンザイムQ10を含有する組成物を服用した場合では32名中7名、すなわち22%であったのに対し、実施例1の本発明の抗むくみ用組成物を服用した場合では、35名中23名、すなわち66%であり、半数以上の服用者に、むくみの改善効果を示すことが明らかとなった。以上から、本発明の抗むくみ用組成物は、優れた抗むくみ作用を有することが示された。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コエンザイムQ10、メリロートエキス及びウラジロガシエキスを有効成分として含有することを特徴とする抗むくみ用組成物。
【請求項2】
請求項1記載の抗むくみ用組成物を含有する食品。

【公開番号】特開2008−37787(P2008−37787A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−213193(P2006−213193)
【出願日】平成18年8月4日(2006.8.4)
【出願人】(301049744)日清ファルマ株式会社 (61)
【Fターム(参考)】