説明

抗ウイルス性の、モリンダ・シトリフォリアL.ベースの製剤および投与方法

本発明は、加工モリンダ・シトリフォリアベースの製剤の投与を含む、カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1、およびNF−kB酵素の管理を対象とする方法および製剤に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加工モリンダ・シトリフォリア製品を含む、カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1、およびNF−kBを阻害する製剤ならびにその投与方法に関する。
【背景技術】
【0002】
アスパラギン酸ペプチダーゼは、高血圧症におけるレニン、乳癌の転移におけるカテプシンD、アルツハイマー病におけるβ−セクレターゼ、マラリアにおけるプラスメプシン、後天性免疫不全症候群におけるHIV−1ペプチダーゼおよびカンジダ感染における分泌型アスパラギン酸ペプチダーゼの関与のような、ヒト疾患におけるその重要な役割のために非常に大きな関心が寄せられてきた。HIV−1ペプチダーゼは、ウイルスによる複製およびさらなる感染に必要である。HIV−1を制御するための薬物標的として可能性を有するために、この酵素の特性を理解するために何年もの間努力が払われてきた。
【0003】
血清または細胞外マトリックスにおけるカテプシン酵素活性の上昇は、いくつかの病状と関連していることが多い。カテプシン媒介性疾患として、アルツハイマー病、多数の種類の癌、関節炎のような自己免疫関連疾患および骨粗しょう症で見られる骨構造の促進破壊が挙げられる。アップレギュレートされたカテプシンBおよびL活性は、いくつかの種類の癌と関連があるとされてきた。これらとして、結腸、膵臓、卵巣、胸部、肺および皮膚(黒色腫)の癌が挙げられる。カテプシンKのアップレギュレーションは、肺腫瘍を示してきた。カテプシンK活性の上昇はまた、骨粗しょう症および閉経後骨粗しょう症をはじめとする変性骨疾患と関連があるとされてきた。
【0004】
カテプシンファミリーは、リソソームシステインプロテアーゼのメンバー、セリンプロテアーゼのメンバー(カテプシンA、G)およびアスパラギン酸プロテアーゼのメンバー(カテプシンD、E)を含む。これらの酵素は、ジスルフィド結合している重鎖および軽鎖サブユニットとして、そのプロセシングされた形で存在し、分子量は20〜35kDaの範囲である。カテプシンCは、有名な例外であり、MW約200kDaを有するオリゴマー酵素として存在する。不活性の酵素前駆体として最初に合成され、小胞体を通過し、その後にリソソームの酸性環境中に取り込まれた後に活性立体配置に翻訳後プロセシングされる。
【0005】
休止細胞では、核転写因子NF−kBの細胞質局在は、阻害サブユニットIkBによって結合されている。IkBの結合は、NF−kBのP50およびP65サブユニット上に存在する核局在配列を効果的に隠し、核への転位置を妨げる。細胞刺激の際に、シグナル伝達経路が活性化され、IkBポリペプチド中の重要なセリン残基のリン酸化がもたらされ、するとすぐに、NF−kB−IkB複合体が解離し、IkBが迅速に分解され、隠されていない核局在シグナルによってNF−kBが核中に転位置でき、特定の遺伝子の転写を活性化するようである。NF−kBが、活性化白血球によって産生される多数の炎症誘発因子およびプロトロンビン因子を調節するということは知られている。NF−kBは、炎症の主要な制御因子に相当し、したがって、薬物開発の魅力的な標的である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実施形態は、加工モリンダ・シトリフォリア製品を含む、カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1、およびNF−kBを阻害する製剤ならびにその投与方法に関する。
【0007】
いくつかの実施形態は、前記哺乳類に、モリンダ・シトリフォリアの葉由来の抽出物、葉温水抽出物、加工モリンダ・シトリフォリア葉エタノール抽出物、加工モリンダ・シトリフォリア葉蒸気蒸留抽出物、モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア抽出物、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース、モリンダ・シトリフォリアピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物、凍結濃縮されたモリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア種子、モリンダ・シトリフォリア種子抽出物、脱脂モリンダ・シトリフォリア種子由来の抽出物およびモリンダ・シトリフォリア果汁の蒸発濃縮物からなる群から選択される加工モリンダ・シトリフォリア製品を投与することをを含む、多様な疾患および病気を治療する方法を提供する。
【0008】
特徴および利点は、添付の特許請求の範囲に特に指摘される手段および組合せによって理解され、得ることができる。さらに、本発明の特徴および利点は、本発明の実施によって確認することができるか、または本明細書において以下に示される、説明から明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の前述の特徴およびその他の特徴は、付随する図面から、以下の説明および添付の特許請求の範囲と合わせて考える場合に、より完全に明らかとなる。図面は、本発明の代表的な実施形態を表すものに過ぎず、したがって、本発明の範囲の制限と見なされるベきではなく、付随する図面は、本発明を詳細に説明するのに役立つ。
【0010】
本発明の成分は、本明細書に一般的に記載したように、様々な異なる構成で準備し、設計できることは容易に理解されよう。したがって、本発明の組成物および方法の実施形態についての以下のより詳細な説明は、請求される本発明の範囲を制限しようとするものではなく、単に、本発明の現在好ましい実施形態を代表するものである。したがって、本発明の範囲は前述の説明によってではなく添付の請求の範囲によって示される。請求の範囲の等価物の意味および範囲内に入るすべての変形は、その範囲内に包含されるものとする。
【0011】
本発明の実施形態は、加工モリンダ・シトリフォリア製品を含み、高血圧症、乳癌の転移、アルツハイマー病、後天性免疫不全症候群、カンジダ感染症、多数の種類の癌、関節炎のような自己免疫関連疾患、骨粗しょう症で見られる骨構造の促進破壊および炎症と関連している病状を治療および予防するための、カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1、およびNF−kBを阻害する方法および組成物を特徴とする。ヤエヤマアオキすなわちモリンダ・シトリフォリアL.植物体由来の成分を含む組成物の投与によって、前述の病気および疾患の羅列は軽減され、酵素阻害はもたらされる。
【0012】
モリンダ・シトリフォリアL.植物体の一般的な説明
科学的にはモリンダ・シトリフォリアL.(「モリンダ・シトリフォリア」)として知られる、ヤエヤマアオキまたはモリンダ・シトリフォリア植物体は、高さが最高10mまでの潅木または低木である。葉は向かい合って配置しており、楕円形から卵形である。小さな白い花が、多肉質の、球形の、頭のような塊に含まれている。果実は大きく、多肉質で、卵形である。成熟すると、乳白色になり、食べられるが、不快な風味と匂いがある。この植物は南東アジア原産であり、遠い昔にインドから東ポリネシアまでの広い範囲に広がった。世界中で不規則的に成長しており、大農場や小さな個人の栽培地で栽培されてきた。モリンダ・シトリフォリアの花は、小さく、白色で、3〜5浅裂し、管状で、香りが高く、約1.25cmの長さである。花は、卵形、楕円体または丸みを帯び、でこぼこした塊に融合している、多数の小さな小核果からなる複果となり、蝋様で、白色または緑がかった白色または黄色がかった、半透明の皮がついている。この果実には、ジャガイモと同様、その表面に「目」がある。この果実は、果汁が多く、苦く、くすんだ黄色または黄色がかった白色をしており、多数の赤茶色の、硬い、長円−三角形の、翼状の2つに分かれた核を含んでおり、その各々に4個の種が含まれている。果実は、完熟すると腐ったチーズのような強い匂いを放つ。果実は、いくつかの国の人々には食品として食されてきたが、モリンダ・シトリフォリア植物体の最も一般的な用途は、従来、赤色と黄色の染料の供給源としてであった。
【0013】
モリンダ・シトリフォリアL.葉の加工
モリンダ・シトリフォリア植物体の葉は、本発明のいくつかの組成物中に存在し得るモリンダ・シトリフォリアL.植物体の1つの可能性ある成分である。例えば、いくつかの組成物は、本明細書にさらに記載される、葉抽出物および/または葉汁を含む。いくつかの組成物は、モリンダ・シトリフォリア植物体から得られる葉抽出物および葉汁の両方からなるリーフセラム(leaf serum)を含む。本発明のいくつかの組成物は、栄養補助食品に組み込まれるような、リーフセラム(leaf serum)および/または多様な葉抽出物を含む(本明細書において「栄養補助」とは、ヒトまたは哺乳類などの生物の健康を向上させるよう設計された任意の薬物または製品を指す)。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態では、モリンダ・シトリフォリア葉抽出物を、以下のプロセスを用いて得る。第1に、ノニの木から比較的乾燥した葉を集め、小片に裁断し、破砕装置、好ましくは、油圧プレスに入れ、ここで葉小片を破砕する。いくつかの実施形態では、次いで、当技術分野で公知の方法を用いて、破砕された葉小片にエタノール、メタノール、酢酸エチルまたはその他のアルコールベースの誘導体などのアルコールを浸透させる。次に、いくつかの実施形態では、破砕した葉小片からアルコールおよびすべてのアルコールに可溶性の成分を抽出し、次いで、残った葉抽出物を熱で減少させてそれからすべての液体を除去する。得られた乾燥葉抽出物を、本明細書では「一次葉抽出物」と呼ぶ。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態では、一次葉抽出物を低温殺菌して抽出物を少なくとも部分殺菌し、好ましくない生物を破壊する。一次葉抽出物は、70〜80セ氏温度の範囲の温度で、抽出物の大きな化学変化を伴わずに、任意の好ましくない生物を破壊するのに十分な時間低温殺菌することが好ましい。低温殺菌はまた、種々の照射技術または方法にしたがって達成できる。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態では、低温殺菌した一次葉抽出物を遠心分離デカンターに入れ、そこで遠心分離して、あらゆる残存する葉汁を、クロロフィルをはじめとするその他の物質から回収または分離する。遠心分離サイクルが完了すると、葉抽出物は比較的精製された状態である。次いで、この精製された葉抽出物を上記で論じたものと同様に再度低温殺菌して精製一次葉抽出物を得る。
【0017】
低温殺菌されているか、かつ/または精製されているかに関わらず、一次葉抽出物を2つの個別の画分:乾燥ヘキサン画分および水性メタノール画分にさらに分画することが好ましい。これは二酸化ケイ素およびCH2Cl2−MeOH成分を含有するガスクロマトグラフによって、当技術分野で周知の方法を用いて達成されることが好ましい。本発明のいくつかの実施形態では、メタノール画分をさらに分画して二次メタノール画分を得る。いくつかの実施形態では、ヘキサン画分をさらに分画して二次ヘキサン画分を得る。
【0018】
一次葉抽出物、ヘキサン画分、メタノール画分、任意の二次ヘキサンまたはメタノール画分をはじめとする1種以上の葉抽出物を、モリンダ・シトリフォリア植物体の果実の果汁と組合せてリーフセラムを得ることができる(果汁を得るプロセスは、本明細書にさらに記載される)。いくつかの実施形態では、リーフセラムを出荷に備えてパッケージングし凍結する。他には、本明細書に説明されるような栄養補助食品にさらに組込む。
【0019】
モリンダ・シトリフォリア果実の加工
本発明のいくつかの実施形態は、モリンダ・シトリフォリア植物体の果汁を含む組成物を含む。モリンダ・シトリフォリアの果実は、事実上は食べるのに適さないので、人が消費するためにおいしくなるよう果実を加工し、本発明の組成物に含めなければならない。加工モリンダ・シトリフォリア果汁は、熟したモリンダ・シトリフォリア果実の種と皮をジュースと果肉から分離することと、ジュースから果肉を濾過することと、ジュースをパッケージングすることとによって調製できる。あるいは、ジュースをパッケージングするのではなく、ジュースを、凍結された、または低温殺菌された別の製品中の成分として直ちに含めることもできる。本発明のいくつかの実施形態では、ジュースと果肉を裏ごしして均質な混合物とし、その他の成分と混合する場合もある。その他のプロセスとしては、果実およびジュースを凍結乾燥することが挙げられる。果実およびジュースは、最終ジュース製品の製造の際に再構成され得る。さらにその他のプロセスとしては、果実およびジュースを、咀嚼される前に風乾することが挙げられる。
【0020】
目下のところ好ましい、モリンダ・シトリフォリア果汁の製造プロセスでは、果実を手作業で摘み取るか機械設備で摘み取るのいずれかである。果実は、直径が少なくとも1インチ(2〜3cm)最大12インチ(24〜36cm)で収穫できる。果実の色は濃緑色から黄緑色、白色まで、およびその間の色のグラデーションの範囲であることが好ましい。収穫後、果実を十分に洗浄し、その後何らかの加工を行う。
【0021】
果実は0〜14日完熟させるか熟成させることができるが、2〜3日が好ましい。果実は、地面と接触しないよう設備上に置かれることによって完熟するか熟成する。熟成の間、布または網素材で果実を覆うことが好ましいが、覆わなくても熟成させることができる。さらなる加工に向けて準備が整うと、果実の色が、薄緑、薄黄色、白色または透明感のある色に明るくなる。果実を損傷について、または過度の緑色および硬度について調べる。許容できる果実と、損傷した果実および硬く緑色の果実を分ける。
【0022】
完熟し、熟成した果実は、さらなる加工および輸送のためにプラスチックの内張りをした容器に入れることが好ましい。熟成した果実の容器は0〜30日とどめおくことができるが、果実の容器は、加工前に7〜14日間とどめおくことが好ましい。場合によっては、容器をさらなる加工の前に冷蔵条件で保存することができる。果実を保存容器から取り出し、手作業によるか、機械による分離器をよって処理する。ジュースと果肉から種子と皮を分離する。
【0023】
ジュースと果肉は、保存および輸送用容器にパッケージングしてもよい。あるいは、ジュースと果肉を直ちに加工して完成ジュース製品にすることもできる。容器は、冷蔵、凍結または室温条件で保存できる。モリンダ・シトリフォリアジュースおよび果肉はブレンドして均質な混合物にすることが好ましく、その後その他の成分、例えば、矯味剤、甘味料、栄養成分、植物成分および着色料と混合してもよい。完成ジュース製品は加熱し、181°F(83℃)の最低温度またはより高温の最高212°F(100℃)で低温殺菌することが好ましい。もう1つの加工製品として、濃縮物または希釈形のいずれかのモリンダ・シトリフォリアピューレおよびピューレジュースがある。ピューレは本質的には、種子から分離した果肉であり、本明細書に記載される果汁製品とは異なる。
【0024】
製品を、プラスチック製、ガラス製、または加工温度に耐えられる他の適した材料の最終容器に詰め、密閉する。この容器を充填温度で維持するか、または迅速に冷却し、次いで、運送用容器に入れてもよい。運送用容器は、最終容器中の製品の温度を維持または制御する材料および方法で包むことが好ましい。
【0025】
ジュースおよび果肉は、濾過設備によってジュースと果肉を分離することによってさらに加工してもよい。濾過設備は、それだけには限らないが、遠心デカンター、サイズが1ミクロンから最大2000ミクロンの、より好ましくは500ミクロン未満のスクリーンフィルター、フィルタープレス、逆浸透濾過装置、および何らかのその他の標準的な市販の濾過装置からなることが好ましい。作動フィルター圧は、0.1psig〜最大約1000psigの範囲であることが好ましい。流速は、0.1g.p.m.〜最大1000g.p.m.の範囲であることが好ましく、5〜50g.p.m.の間がより好ましい。湿潤果肉を洗浄し、少なくとも1回、最大10回濾過し、果肉からあらゆるジュースを除去する。通常、得られる果肉抽出物の繊維含量は10〜40重量パーセントである。得られる果肉抽出物は、最低181°F(83℃)の温度で低温殺菌し、次いで、さらなる加工のためにドラムにつめるか、高繊維製品にすることが好ましい。
【0026】
モリンダ・シトリフォリア種子の加工
本発明のいくつかのモリンダ・シトリフォリア組成物は、モリンダ・シトリフォリア植物体由来の種子を含む。本発明のいくつかの実施形態では、実験室用ミルで、モリンダ・シトリフォリア種子を種子粉末に粉砕することによって加工する。いくつかの実施形態では、種子粉末を処理しないままにする。いくつかの実施形態では、種子粉末を、ヘキサンに、好ましくは、室温で1時間、浸し、粉末を撹拌することによってさらに脱脂する(薬物:ヘキサン−割合1:10)。いくつかの実施形態では、次いで、残渣を真空下で濾過し、再度脱脂し(好ましくは、同条件下で30分)、再度、真空下で濾過する。粉末は、残存するヘキサンを除去するためにドラフト中で一晩維持してもよい。
【0027】
さらに、本発明のいくつかの実施形態では、脱脂された、および/または未処理の粉末を、薬物溶媒比1:2でエタノール50%(m/m)を用い、室温で24時間抽出することが好ましい。
【0028】
モリンダ・シトリフォリアオイルの加工
本発明のいくつかの実施形態は、モリンダ・シトリフォリア植物体から抽出されたオイルを含み得る。オイルを抽出および加工する方法は、参照により本明細書に組み込まれる、1999年8月27日に出願され、2001年4月10日に特許番号第6,214,351号として発行された、米国特許出願出願番号第09/384,785号に記載されている。通常、モリンダ・シトリフォリアオイルには、トリグリセリドのようないくつかの異なる脂肪酸、例えば、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、およびリノレン酸など、ならびにより少量で存在するその他の脂肪酸の混合物が含まれている。さらに、オイルに、オイルの損傷を阻害する抗酸化剤を含めることが好ましい。従来の食品用抗酸化剤を用いることが好ましい。
【0029】
組成物およびその使用
本発明は、加工モリンダ・シトリフォリアベースの製剤を投与することを含む、多様な酵素を阻害する組成物および方法を特徴とする。
【0030】
本発明はまた、カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1、およびNF−kBと関連している病状を寛解させるための組成物および方法を特徴とする。本発明の実施形態はまた、モリンダ・シトリフォリア組成物を哺乳類の身体に内服的に導入する方法を含む。モリンダ・シトリフォリア組成物のいくつかの実施形態は、多様な異なる成分を含み、各実施形態は、本明細書に教示され、説明される1種以上の形の加工モリンダ・シトリフォリア成分を含む。
【0031】
本発明の組成物は、いくつかのモリンダ・シトリフォリア成分、例えば、葉由来の抽出物、葉温水抽出物、加工モリンダ・シトリフォリア葉エタノール抽出物、加工モリンダ・シトリフォリア葉蒸気蒸留抽出物、モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア抽出物、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース、モリンダ・シトリフォリアピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物、凍結濃縮されたモリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア種子、モリンダ・シトリフォリア種子抽出物、脱脂モリンダ・シトリフォリア種子由来の抽出物およびモリンダ・シトリフォリア果汁の蒸発濃縮物のいずれかを含み得る。本発明の組成物は、多様なその他の成分を含み得る。その他の成分の例として、それだけには限らないが、人工矯味剤、その他の天然ジュースまたはジュース濃縮物、例えば天然グレープジュース濃縮物もしくは天然ブルーベリージュース濃縮物、担体成分および本明細書においてさらに説明するその他のものが挙げられる。
【0032】
モリンダ・シトリフォリア葉由来の葉抽出物を有する任意の組成物は、以下のうち1種以上を含み得る:一次葉抽出物自体、ヘキサン画分、メタノール画分、二次ヘキサンおよびメタノール画分、リーフセラムまたは栄養補助葉製品。
【0033】
本発明のいくつかの実施形態では、モリンダ・シトリフォリア成分の有効成分または化合物は、当技術分野で一般的に知られる多様な手順およびプロセスを用いて抽出できる。例えば、有効成分を、アルコールまたはアルコールベースの溶液、例えば、メタノール、エタノールおよび酢酸エチルおよびその他のアルコールベースの誘導体を用い、当技術分野で公知の方法を用いて単離および抽出できる。これらの有効成分または化合物は、単離し、それぞれその構成要素にさらに分画または互いに分離することができる。化合物を分離または分画して、疾病を防ぐのに、健康を増強するのに、またはその他の同様の機能を果たすのに役立ち得る、任意の有効成分を同定および単離することが好ましい。さらに、化合物をその構成要素に分画または分離し、ここで記載した、同様の健康の利益になるような機能を提供し得る任意の重要な相互作用または依存相互作用を同定および単離できる。
【0034】
モリンダ・シトリフォリアの任意の成分および組成物はさらに、栄養補助食品に組み込むことができる(再度、本明細書において「栄養補助」とは、ヒトまたは哺乳類などの生物の健康を向上させるよう設計された任意の薬物または製品を指す)。栄養補助食品の例として、それだけには限らないが、静脈内製剤、局所皮膚用製剤、創傷治癒製剤、スキンケア製品、ヘアケア製品、美容および化粧製品(例えば、メイクアップ、ローションなど)熱傷治癒および治療製剤、応急処置製品、抗菌製品、リップクリームおよび軟膏、骨折治癒および治療製剤、食肉軟化製品、抗炎症製剤、点眼薬、脱臭剤、抗真菌製剤、関節炎治療製剤、筋肉弛緩薬、練り歯磨き粉ならびに種々の栄養補助食品および本明細書でさらに論じられるようなその他の製品が挙げられる。
【0035】
本発明の組成物は、任意の種々の実施形態、例えば、経口組成物、局所皮膚用溶液、静脈用溶液およびその他の製品または組成物に製剤できる。
【0036】
経口組成物は、例えば、錠剤、ロゼンジ、水性もしくは油性懸濁液、分散性散剤または顆粒剤、エマルション、シロップまたはエリキシルの形をとることができる。経口用である組成物は、当技術分野で公知の任意の方法にしたがって調製でき、このような組成物には、甘味剤、矯味剤、着色剤および保存剤などの1種以上の薬剤を含めてもよい。それらにはまた、ビタミンおよびミネラルなどの1種以上のさらなる成分を含めてもよい。錠剤は、1種以上のモリンダ・シトリフォリア成分を、錠剤の製造に適している、非毒性の、製薬上許容される賦形剤との混合物で含むよう製造できる。こういった賦形剤は、例えば、不活性希釈剤、造粒剤および崩壊剤、結合剤および滑沢剤であり得る。錠剤はコーティングしなくともよいし、消化管における崩壊および吸収を遅延させ、それによって長期間にわたって持続作用を提供するために公知の技術によってコーティングしてもよい。例えば、モノステアリン酸グリセリルまたはジステアリン酸グリセリルなどの時間遅延物質を使用できる。
【0037】
水性懸濁液は、モリンダ・シトリフォリア成分を、水性懸濁液の製造に適した賦形剤との混合物で含むよう製造できる。このような賦形剤の例としては、それだけには限らないが、沈殿防止剤、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントガムおよびアラビアガム、分散剤または湿潤剤、例えば、レシチンのような天然リン脂質、またはアルキレンオキシドと脂肪酸との縮合生成物、例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン、もしくはエチレンオキシドと長鎖脂肪族アルコールとの縮合生成物、例えば、ヘプタデカエチレンオキシセタノール、もしくはエチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルとヘキシトールとの縮合生成物、例えば、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトール、エチレンオキシドと脂肪酸由来の部分エステルと無水ヘキシトールとの縮合生成物、例えば、モノオレイン酸ポリエチレンソルビタンが挙げられる。
【0038】
典型的な甘味剤としては、それだけには限らないが、結晶性の塊、粉末、および/またはシロップに化学的にもしくは酵素的に変換できる、トウモロコシ、テンサイ、サトウキビ、ジャガイモ、タピオカまたはその他のデンプン含有供給源由来の天然糖が挙げられる。また、甘味料には人工または高強度甘味料を含めることもでき、そのいくつかとして、アスパルテーム、スクラロース、ステビア、サッカリンなどが挙げられる。甘味料の濃度は、モリンダ・シトリフォリア組成物の0〜50重量パーセントの間、より好ましくは、約1〜5重量パーセントの間であり得る。
【0039】
典型的な矯味剤としては、それだけには限らないが、嗜好性に寄与する人工および/または天然矯味成分が挙げられる。フレーバーの濃度は、例えば、モリンダ・シトリフォリア組成物の0〜15重量パーセントの範囲であり得る。着色剤としては、モリンダ・シトリフォリア組成物の0〜10重量パーセントの範囲の濃度の、食品用人工または天然着色剤が挙げられる。
【0040】
典型的な栄養成分としては、モリンダ・シトリフォリア組成物の0〜10重量パーセントの濃度のビタミン、ミネラル、微量元素、ハーブ、植物抽出物、生物活性化学物質および化合物が挙げられる。ビタミンの例としては、それだけには限らないが、ビタミンA、B1〜B12、C、D、E、葉酸、パントテン酸、ビオチンなどが挙げられる。ミネラルおよび微量元素の例としては、それだけには限らないが、カルシウム、クロム、銅、コバルト、ホウ素、マグネシウム、鉄、セレン、マンガン、モリブデン、カリウム、ヨウ素、亜鉛、リンなどが挙げられる。ハーブおよび植物抽出物としては、それだけには限らないが、アルファルファグラス、蜂花粉、クロレラ粉末、ドンクアイ粉末、エキナセア(Ecchinacea)根、ギンナン抽出物、ホーステイルハーブ、ヤエヤマアオキ、シイタケ・マッシュルーム、スピルリナ藻、グレープシード抽出物などがげられる。典型的な生物活性化学物質としては、それだけには限らないが、カフェイン、エフェドリン、L−カルニチン、クレアチン、リコピンなどが挙げられる。
【0041】
局所皮膚製剤に利用される成分としては、哺乳類の身体に取り込まれるのに安全であるいずれかのものが挙げられ、これは、ゲル、ローション、クリーム、軟膏など、多様な形で存在し得、各々1種以上の担体物質を含む。全身(例えば、静脈内に)投与される組成物に組み込まれる成分または担体物質はまた、当技術分野で公知のいずれのものも含み得る。
【0042】
例示的一実施形態では、本発明のモリンダ・シトリフォリア組成物は、約0.01〜100重量%の間、好ましくは、0.01〜95重量%の間の重量で存在する、1種以上の加工モリンダ・シトリフォリア成分を含む。製剤のいくつかの実施形態は、2001年4月10日に発行された特許第6,214,351号に含まれている。しかし、当業者ならば、加工モリンダ・シトリフォリア製品を含むその他の製剤または組成物を認識するように、これらの組成物は、単に例示的であるよう意図されるものである。
【0043】
もう1つの例示的実施形態では、体内組成物は、以下の成分:約0.1〜80重量パーセントの間の量で存在する加工モリンダ・シトリフォリア果汁またはピューレジュース、約0.1〜20重量パーセントの間の量で存在す加工モリンダ・シトリフォリアオイル、約20〜90重量パーセントの間の量で存在する担体媒体を含む。モリンダ・シトリフォリアピューレジュースまたは果汁はまた、同様の濃度で存在する加工モリンダ・シトリフォリア食物繊維製品とともに製剤してもよい。
【実施例1】
【0044】
以下の実施例は、ヤエヤマアオキまたはモリンダ・シトリフォリアL.植物体の成分を含む組成物を投与することを含む、本発明のいくつかの実施形態を示す。これらの実施例は、決して制限しようとするものではなく、単に、本発明のモリンダ・シトリフォリア組成物のいくつかの実施形態の利益、利点および改善効果を示すものである。
【0045】
以下の実施例によって示されるように、本発明の実施形態は、カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1、およびNF−kBに対して試験した。具体的には、実施例は、加工モリンダ・シトリフォリア製品の濃縮物(「TNJ」は蒸発濃縮物であり、「TNCONC」は凍結濃縮物であり、ノニピューレは本発明に記載されるように製造されたモリンダ・シトリフォリアベースのピューレであり、サンプル100はノニ濃縮物であり、NLF3はノニ葉活性画分である)は、病状と関連している種々の酵素に対して生産的影響を及ぼし得るということが確認されたin−vitro研究の結果を示す。濃度のパーセンテージは、試験される個々の濃縮物の濃度強度、すなわち、濃縮物を得た加工モリンダ・シトリフォリア製品に対する濃度の強度を指す。
【0046】
実施例1
実施例1に記載されるすべてのカテプシンG阻害アッセイは、以下の表1および表2に概説されるプロトコールを用いて実施した。
【0047】
【表1】

【0048】
【表2】

【0049】
再編成されたアッセイの結果を、表3〜5および図1〜4に示す。
【0050】
【表3】

【0051】
【表4】

【0052】
【表5】

【0053】
実施例2
実施例2は、カテプシンS、カテプシンBおよびカテプシンLに対して実施した阻害アッセイを示す。この実施例は、加工モリンダ・シトリフォリア製品の濃縮物(「TNJ」は蒸発濃縮物であり、「TNCONC」は凍結濃縮物であり、ノニピューレは本発明に記載されるように製造されたモリンダ・シトリフォリアベースのピューレであり、サンプル100はノニ濃縮物であり、NLF3はノニ葉活性画分である)は、病状と関連している種々の酵素に対して生産的影響を及ぼし得るということが確認されたin−vitro研究の結果を示す。濃度のパーセンテージは、試験される個々の濃縮物の濃度強度、すなわち、濃縮物を得た加工モリンダ・シトリフォリア製品に対する濃度の強度を指す。
【0054】
【表6】

【0055】
実施したすべてのアッセイは、カテプシンを阻害する製品を単離する能力を示す。
【0056】
実施例3
実施例3に記載されるすべてのブチリルコリンエステラーゼおよびHIV−1プロテアーゼアッセイは、以下の表7〜9に概説されるプロトコールを用いて実施した。
【0057】
【表7】

【0058】
【表8】

【0059】
【表9】

【0060】
結果は以下の表10〜11に示されている。この実施例は、加工モリンダ・シトリフォリア製品の濃縮物(「TNJ」は蒸発濃縮物であり、「TNCONC」は凍結濃縮物であり、ノニピューレは本発明に記載されるように製造されたモリンダ・シトリフォリアベースのピューレであり、サンプル100はノニ濃縮物であり、NLF3はノニ葉活性画分である)は、病状と関連している種々の酵素に対して生産的影響を及ぼし得るということが確認されたin−vitro研究の結果を示す。濃度のパーセンテージは、試験される個々の濃縮物の濃度強度、すなわち、濃縮物を得た加工モリンダ・シトリフォリア製品に対する濃度の強度を指す。
【0061】
【表10】

【0062】
【表11】

【0063】
実施例4
ヒトNF−kBに対する転写反応アッセイでは、多様なモリンダ・シトリフォリア製品を用いた。β−ガラクトシダーゼ遺伝子の転写がNF−kB転写因子の結合部位によって指示される、応答エレメント−lacZレポーターでトランスフェクトされた、ヒトTリンパ性ジャーカット細胞を用いる。RPMI−1640pH7.4中、37℃で4時間、0.5μM A23187および50ng/ml PMA(ホルボール12−ミリスチン酸13−アセテート)の存在下、試験化合物および/またはビヒクルを、細胞(1.5×10/ml)とともにインキュベートする。試験化合物によって誘導されたβ−ガラクトシダーゼ活性を、FDG(フルオレセインジ−β−D−ガラクトピラノシド)のフルオレセインへの対流によって調べる。蛍光強度を、SpectroFluor Plusプレートリーダーで読み取る。10μMシクロスポリンAに対する、蛍光強度の50パーセント以上(≧50%)の減少が、有意な阻害活性を示す。化合物は、10、1、0.1、0.01および0.001μMでスクリーニングする。これらの同一濃度を、処理細胞の個別の群に同時に適用し、有意な刺激または阻害が観察される場合にのみ可能性ある化合物誘導性の細胞傷害性について評価する。
【0064】
【表12】

【0065】
実施例4に記載されるすべてのNF−kBアッセイは、上記および表12〜13に概説されるプロトコールを用いて実施した。
【0066】
【表13】

【0067】
実施したアッセイから得られた結果を、表14〜15ならびに図5および6に示す。
【0068】
【表14】

【0069】
【表15】

【0070】
実施例5
実施例5に記載されるすべてのNF−kBアッセイは、実施例4において上記に、および表16に概説されるプロトコールを用いて実施した。実施したアッセイの結果を、表16〜18ならびに図7および8に示す。
【0071】
【表16】

【0072】
【表17】

【0073】
【表18】

【0074】
【表19】

【0075】
本発明は、本質的な特徴の趣旨から逸脱することなく、その他の具体的な形で実施できる。記載される実施形態は、あらゆる点で単に例示的なものと考えられるべきであり、制限的なものと考えらるべきではない。したがって、本発明の範囲は、前述の記載によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲と等価の意味および範囲内に入るすべての変形は、範囲内に包含される。
【図面の簡単な説明】
【0076】
【図1】濃縮モリンダ・シトリフォリア製品による、カテプシンGの阻害パーセントを示す図である。
【図2】キモスタチンによる、カテプシンGの阻害パーセントを示す図である。
【図3】加工モリンダ・シトリフォリア葉画分による、カテプシンGの阻害パーセントを示す図である。
【図4】キモスタチンによる、カテプシンGの阻害パーセントを示す図である。
【図5】タヒチアン・ノニ(登録商標)ジュースの存在下でのNF−kBの転写反応を示す図である。
【図6】シクロスポリンAの存在下でのNF−kBの転写反応を示す図である。
【図7】濃縮モリンダ・シトリフォリア製品の存在下でのNF−kBの転写反応を示す図である。
【図8】シクロスポリンAの存在下でのNF−kBの転写反応のパーセントを示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
酵素を阻害するために適合された製剤であって、
加工モリンダ・シトリフォリア果汁と、
別のモリンダ・シトリフォリア製品とを含み、
前記加工モリンダ・シトリフォリア製品が、モリンダ・シトリフォリアの葉由来の抽出物、約0.1〜50重量パーセントの間の量で存在する葉温水抽出物、約0.1〜50重量パーセントの間の量で存在する加工モリンダ・シトリフォリア葉エタノール抽出物、約0.1〜50重量パーセントの間の量で存在する加工モリンダ・シトリフォリア葉蒸気蒸留抽出物、モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア抽出物、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース、モリンダ・シトリフォリアピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物、凍結濃縮されたモリンダ・シトリフォリア果汁、およびモリンダ・シトリフォリア果汁の蒸発濃度物からなる群から選択される、上記製剤。
【請求項2】
グレープジュース、ブルーベリージュースおよびアップルジュースからなる羅列から選択される要素をさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
加工モリンダ・シトリフォリア果汁が、約85〜99.99重量パーセントの間の量で存在する、前記請求項1に記載の製剤。
【請求項4】
前記製剤が、カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1、およびNF−kBからなる羅列から選択される酵素を阻害する、請求項1に記載の製剤。
【請求項5】
加工モリンダ・シトリフォリア製品、フードサプリメント、栄養補助食品、その他の果汁、その他の天然成分、天然矯味剤、人工矯味剤、天然甘味料、人工甘味料、天然着色料および人工着色料からなる群から選択される少なくとも1種のその他の成分をさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項6】
約0.1〜10重量パーセントの間の量で存在する有効成分ケルセチンをさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項7】
約0.1〜10重量パーセントの間の量で存在する有効成分ルチンをさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項8】
経口的、局所的および静脈内からなる羅列から選択される方法で投与するために製剤される、請求項1に記載の製剤。
【請求項9】
哺乳類において疾患を治療する方法であって、
モリンダ・シトリフォリア製品を加工するステップと、
前記哺乳類に、有効量の加工モリンダ・シトリフォリア製品を含む製剤を投与するステップと、
カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1およびNF−kBからなる羅列から選択される酵素を阻害するステップと
を含む、方法。
【請求項10】
前記加工モリンダ・シトリフォリア製品が、モリンダ・シトリフォリアの葉由来の抽出物、約0.1〜50重量パーセントの量で存在する葉温水抽出物、約0.1〜50重量パーセントの間の量で存在する加工モリンダ・シトリフォリア葉エタノール抽出物、約0.1〜50重量パーセントの量で存在する加工モリンダ・シトリフォリア葉蒸気蒸留抽出物、モリンダ・シトリフォリア果汁、モリンダ・シトリフォリア抽出物、モリンダ・シトリフォリア食物繊維、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース、モリンダ・シトリフォリアピューレ、モリンダ・シトリフォリア果汁濃縮物、モリンダ・シトリフォリアピューレジュース濃縮物、凍結濃縮されたモリンダ・シトリフォリア果汁、およびモリンダ・シトリフォリア果汁の蒸発濃縮物からなる群から選択される加工モリンダ・シトリフォリアを含む、前記請求項9に記載の方法。
【請求項11】
2オンスの製剤を1日2回投与する、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
製剤が、加工モリンダ・シトリフォリア製品、フードサプリメント、栄養補助食品、その他の果汁、その他の天然成分、天然矯味剤、人工矯味剤、天然甘味料、人工甘味料、天然着色料、および人工着色料からなる群から選択される少なくとも1種のその他の成分をさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
加工ステップが、モリンダ・シトリフォリア製品を溶媒に加えるステップと、前記モリンダ・シトリフォリア製品から有効成分を単離するステップとを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項14】
溶媒が、水、エタノール、ブタノール、イソプロポナルおよび酢酸エチルからなる羅列から選択される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
哺乳類を治療する方法であって、
1種以上のモリンダ・シトリフォリア製品を凍結するステップと、
前記モリンダ・シトリフォリア製品を解凍するステップと、
前記モリンダ・シトリフォリア製品を小片に切り刻むステップと、
前記モリンダ・シトリフォリア製品に特定の量の蒸留水を加えて溶液を得るステップと、
前記溶液を特定の温度で、特定の期間の間撹拌するステップと、
前記上清溶液を凍結乾燥して前記加工モリンダ・シトリフォリア製品抽出物を得るステップと
を含む、加工モリンダ・シトリフォリア凍結乾燥抽出物を得るステップと、
前記加工モリンダ・シトリフォリア抽出物を含む製剤を調製するステップと、
前記ナチュラシューティカルを患者に投与するステップと、
カテプシンG、カテプシンS、カテプシンB、カテプシンL、ブチリルコリンエステラーゼ、ペプチダーゼHIV−1、およびNF−kBからなる羅列から選択される酵素を阻害するステップと
を含む、方法。
【請求項16】
溶媒を用いて特定された期間の間前記溶液を抽出するステップと、
前記溶液中の固体を除去するステップと、
減圧下で前記溶液から溶媒を抽出するステップと、
水を加えた後、溶液を撹拌する前に、生じた固体を濾過して上清溶液を得るステップと
をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
溶媒が、エタノール、メタノール、ブタノールおよび酢酸エチルからなる羅列から選択される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記製剤が、加工モリンダ・シトリフォリア温水抽出物をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記製剤が、加工モリンダ・シトリフォリア蒸気蒸留抽出物をさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記製剤が、果汁、ピューレジュースおよび食物繊維からなる羅列から選択される加工モリンダ・シトリフォリア製品をさらに含む、請求項15に記載の方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2009−517471(P2009−517471A)
【公表日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−543372(P2008−543372)
【出願日】平成18年11月27日(2006.11.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/045439
【国際公開番号】WO2007/064601
【国際公開日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(504279337)タヒチアン ノニ インターナショナル インコーポレーテッド (24)
【Fターム(参考)】