抗癌剤としてのアポゴシポロン誘導体
本開示は、疾患および障害を処置するためのアポゴシポロン誘導体を使用する化合物および方法を提供する。特に、本開示は、式Iの化合物;
【化1】
またはその薬学的に許容可能な塩、水化物、または溶媒和物を提供し、式Iの化合物の調製のための方法、および式Iの化合物を投与することによって、癌、自己免疫性疾患、および炎症を処置するための方法を提供する。
【化1】
またはその薬学的に許容可能な塩、水化物、または溶媒和物を提供し、式Iの化合物の調製のための方法、および式Iの化合物を投与することによって、癌、自己免疫性疾患、および炎症を処置するための方法を提供する。
Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】
またはその薬学的に許容可能な塩、水化物、または溶媒和物であって、
式中、
R1は、独立して、水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のアルコキシ、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキル、−(CH2)jOR2、−(CH2)jC(O)R2、−(CH2)jC(O)OR2、−(CH2)jOC(O)R2、−(CH2)jNR3R4、−(CH2)jC(O)NR3R4、−(CH2)jOC(O)NR3R4、−(CH2)jNR5C(O)R2、−(CH2)jNR5C(O)OR2、−(CH2)jNR5C(O)NR3R4、−(CH2)jS(O)mR6、または−(CH2)jNR5S(O)mR6であり、ここで、jは、0から12までの整数であり、およびmは、0から2までの整数であり、およびR1はイソプロピルではなく、
R2は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキルであり、
R3およびR4は、各々独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキルであり、またはR3およびR4は、それらが付けられるN原子と一緒に、置換または非置換の複素環、または置換または非置換のヘテロアリールを形成し、
R5は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキルであり、
R6は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキルであり、
R、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−(CH2)jOR7、−(CH2)jC(O)R7、−(CH2)jC(O)OR7、−(CH2)jOC(O)R7、−(CH2)jNR8R9、−(CH2)jC(O)NR8R9、−(CH2)jOC(O)NR8R9、−(CH2)jNR10C(O)R7、−(CH2)jNR10C(O)OR7、−(CH2)jNR10C(O)NR8R9、−(CH2)jS(O)mR11、または−(CH2)jNR10S(O)mR11から選択される、1から3の基で随意に独立して置換され得、ここで、jは、0から12までの整数であり、およびmは、0から2までの整数であり、
R7は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、
R8およびR9は、各々独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルであり、またはR8およびR9は、それらが付けられるN原子と一緒に、複素環またはヘテロアリールを形成し、
R10は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、および、
R11は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであることを特徴とする化合物。
【請求項2】
R1が、−(CH2)jC(O)NR3R4であり、およびR3およびR4が、各々独立して、水素、置換または非置換のアルキル、または置換または非置換のアリールアルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
jが0であり、R3が水素であり、およびR4が、−CH2CH(CH3)C6H5、−CH2(C6H4)CH3、または−CH2(C6H4)CH2CH3であることを特徴とする、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
jが0であり、R3が水素であり、 およびR4が、
【化2】
であることを特徴とする、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
R1が、−(CH2)jC(O)R2であり、およびR2が、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアリールアルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
jが0であり、およびR2がCH2C6H5であることを特徴とする、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
R1が、置換または非置換のアルキル、または置換または非置換のシクロアルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R1が、(C1−C6)アルキルであることを特徴とする、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R1が、−CH3、−CH2CH3、−CH2CH2CH3、または−CH2CH(CH3)2であることを特徴とする、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R1が、−(CH2)q(C5H9)または−(CH2)q(C6H11)であり、ここで、qが、0から6までの整数であることを特徴とする、請求項7に記載の化合物。
【請求項11】
R1が、置換または非置換のアリールアルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R1が、置換または非置換のアリール(C1−C6)アルキルであることを特徴とする、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R1が、置換または非置換の−(C1−C6)アルキル(C6H5)であることを特徴とする、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
R1が、
【化3】
であることを特徴とする、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
疾患または障害を処置するための方法であって、該方法は、請求項1の治療上有効な量の化合物を、それを必要とする被験体に投与する工程を含み、それによって、疾患または障害を処置することを特徴とする方法。
【請求項16】
前記疾患または前記障害が、癌であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
癌は、消化管癌、結腸癌、肝臓癌、皮膚癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、リンパ腫、(急性骨髄白血病および慢性骨髄白血病を含む)白血病、腎臓癌、肺癌、筋肉癌、骨癌、膀胱癌または脳癌であることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記処置は、少なくとも1つのBCL−2ファミリータンパク質の活性を阻害することを含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
抗癌剤と組み合わせて請求項1の化合物を投与する工程を含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つの高められたBCL−2ファミリータンパク質発現レベルを有する被験体において癌または自己免疫性疾患を処置する方法であって、該方法は、請求項1の治療上有効な量の化合物を、該被験体に投与する工程を含み、これによって、癌または自己免疫性疾患を処置することを特徴とする方法。
【請求項21】
前記被験体が、前記化合物を利用する治療に反応するかどうかを測定する工程をさらに含み、前記被験体において少なくとも1つのBCL−2ファミリータンパク質のレベルを測定し、正常な対照サンプルと比較する工程を含み、ここで、高められたレベルは、前記治療への被験体の反応を示すことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記測定が、前記被験体からのサンプルに基づいて行われることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
被験体が、請求項1に記載の化合物を利用する治療に反応するかどうかを測定する方法であって、該方法は、前記被験体において少なくとも1つのBCL−2ファミリータンパク質のレベルを測定し、正常な対照サンプルと比較する工程を含み、ここで、高められたレベルは、前記治療への被験体の反応を示すことを特徴とする方法。
【請求項24】
前記測定が、前記被験体からのサンプルに基づいて行われることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記サンプルが、体液または腫瘍サンプルであることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
BCL−2ファミリーポリヌクレオチドまたはポリペプチドが、BCL−2、BCL−XL、BCL−W、MCL−1、またはBCL−A1であることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
対照細胞におけるレベルよりも高い、少なくとも1つのBCL−2ファミリータンパク質メンバーのレベルを有する細胞においてアポトーシスを誘発する方法であって、該方法は、請求項1に記載の有効な量の化合物を前記細胞に投与する工程を含み、これによって、BCL−2ファミリータンパク質のレベルを低下させ、前記細胞においてアポトーシスを誘発することを特徴とする方法。
【請求項28】
前記細胞が癌細胞であることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
癌は、肺癌、乳癌、前立腺癌、またはリンパ腫であることを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記細胞は、免疫系の細胞であることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
被験体における請求項1の化合物の投与を含む治療レジメンの有効性を測定する方法であって、該方法は、処置前および処置中の該被験体の細胞におけるBCL−2ファミリータンパク質のレベルを該化合物と比較する工程を含み、ここで、BCL−2ファミリータンパク質のレベルの低下は、該化合物を利用する治療の有効性を示すことを特徴とする方法。
【請求項32】
前記被験体は、癌を有することを特徴とする、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
癌は、肺癌、乳癌、前立腺癌、またはリンパ腫であることを特徴とする、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記被験体は、自己免疫性疾患を有することを特徴とする、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
被験体における炎症を処置する方法であって、該方法は、薬学的に有効な量の式Iの請求項1に記載の化合物:
【化4】
またはその薬学的に許容可能な塩、水化物、または溶媒和物を、該処置を必要とする該被験体に投与する工程を含み、それによって、該炎症を低減することを特徴とする方法。
【請求項36】
前記疾患または前記障害は、紅斑性狼瘡、乾癬、乾癬性関節炎、狼瘡性腎炎、関節リウマチ、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、重症筋無力症、ITP、TTP、グレーブス病、橋本甲状腺炎、クローン病、自己免疫性溶血性貧血、インスリン依存型糖尿病、糸球体腎炎、リウマチ熱、骨関節炎、痛風性関節炎、皮膚炎、気管支炎、鼻炎、喘息、シェーグレン症候群、髄膜炎、副腎白質萎縮症、CNS血管炎、ミトコンドリアミオパシー、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、または腫瘍であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項37】
前記ミトコンドリアミオパシーは、MELAS症候群、MERF症候群、レーバー病、ウェルニッケ脳症、レット症候群、ホモシスチン尿症、高プロリン血症、非ケトーシス型高グリシン血症、ヒドロキシ酪酸性アミノ酸尿症、亜硫酸酸化酵素欠乏症、または複合系統病(B12欠乏)であることを特徴とする、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
選択的セロトニン再取り込みインヒビター(SSRI)を投与する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項15または請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記炎症は、疾病に関係する炎症であって、該疾病は、紅斑性狼瘡、乾癬、乾癬性関節炎、狼瘡性腎炎、関節リウマチ、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、重症筋無力症、ITP、TTP、グレーブス病、橋本甲状腺炎、クローン病、自己免疫性溶血性貧血、インスリン依存型糖尿病、糸球体腎炎、リウマチ熱、骨関節炎、痛風性関節炎、皮膚炎、気管支炎、鼻炎、喘息、シェーグレン症候群、髄膜炎、副腎白質萎縮症、CNS血管炎、ミトコンドリアミオパシー、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、または腫瘍であることを特徴とする、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記ミトコンドリアミオパシーは、MELAS症候群、MERF症候群、レーバー病、ウェルニッケ脳症、レット症候群、ホモシスチン尿症、高プロリン血症、非ケトーシス型高グリシン血症、ヒドロキシ酪酸性アミノ酸尿症、亜硫酸酸化酵素欠乏症、または複合系統病(B12欠乏)であることを特徴とする、請求項39に記載の方法。
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】
またはその薬学的に許容可能な塩、水化物、または溶媒和物であって、
式中、
R1は、独立して、水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のアルコキシ、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキル、−(CH2)jOR2、−(CH2)jC(O)R2、−(CH2)jC(O)OR2、−(CH2)jOC(O)R2、−(CH2)jNR3R4、−(CH2)jC(O)NR3R4、−(CH2)jOC(O)NR3R4、−(CH2)jNR5C(O)R2、−(CH2)jNR5C(O)OR2、−(CH2)jNR5C(O)NR3R4、−(CH2)jS(O)mR6、または−(CH2)jNR5S(O)mR6であり、ここで、jは、0から12までの整数であり、およびmは、0から2までの整数であり、およびR1はイソプロピルではなく、
R2は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキルであり、
R3およびR4は、各々独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキルであり、またはR3およびR4は、それらが付けられるN原子と一緒に、置換または非置換の複素環、または置換または非置換のヘテロアリールを形成し、
R5は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキルであり、
R6は、独立して、水素、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のシクロアルキル、ペルフルオロアルキル、置換または非置換のアルケニル、置換または非置換のアルキニル、置換または非置換のヘテロアルキル、置換または非置換の複素環、置換または非置換のアリール、置換または非置換のアリールアルキル、置換または非置換のヘテロアリール、置換または非置換のヘテロアリールアルキルであり、
R、R1、R2、R3、R4、R5およびR6は、水素、ハロゲン、アミノ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシル、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキル、−(CH2)jOR7、−(CH2)jC(O)R7、−(CH2)jC(O)OR7、−(CH2)jOC(O)R7、−(CH2)jNR8R9、−(CH2)jC(O)NR8R9、−(CH2)jOC(O)NR8R9、−(CH2)jNR10C(O)R7、−(CH2)jNR10C(O)OR7、−(CH2)jNR10C(O)NR8R9、−(CH2)jS(O)mR11、または−(CH2)jNR10S(O)mR11から選択される、1から3の基で随意に独立して置換され得、ここで、jは、0から12までの整数であり、およびmは、0から2までの整数であり、
R7は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、
R8およびR9は、各々独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、ヘテロアリールアルキルであり、またはR8およびR9は、それらが付けられるN原子と一緒に、複素環またはヘテロアリールを形成し、
R10は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであり、および、
R11は、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、ペルフルオロアルキル、アルケニル、アルキニル、ヘテロアルキル、複素環、アリール、アリールアルキル、ヘテロアリール、またはヘテロアリールアルキルであることを特徴とする化合物。
【請求項2】
R1が、−(CH2)jC(O)NR3R4であり、およびR3およびR4が、各々独立して、水素、置換または非置換のアルキル、または置換または非置換のアリールアルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
jが0であり、R3が水素であり、およびR4が、−CH2CH(CH3)C6H5、−CH2(C6H4)CH3、または−CH2(C6H4)CH2CH3であることを特徴とする、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
jが0であり、R3が水素であり、 およびR4が、
【化2】
であることを特徴とする、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
R1が、−(CH2)jC(O)R2であり、およびR2が、置換または非置換のアルキル、置換または非置換のアリールアルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
jが0であり、およびR2がCH2C6H5であることを特徴とする、請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
R1が、置換または非置換のアルキル、または置換または非置換のシクロアルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
R1が、(C1−C6)アルキルであることを特徴とする、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
R1が、−CH3、−CH2CH3、−CH2CH2CH3、または−CH2CH(CH3)2であることを特徴とする、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
R1が、−(CH2)q(C5H9)または−(CH2)q(C6H11)であり、ここで、qが、0から6までの整数であることを特徴とする、請求項7に記載の化合物。
【請求項11】
R1が、置換または非置換のアリールアルキルであることを特徴とする、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
R1が、置換または非置換のアリール(C1−C6)アルキルであることを特徴とする、請求項11に記載の化合物。
【請求項13】
R1が、置換または非置換の−(C1−C6)アルキル(C6H5)であることを特徴とする、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
R1が、
【化3】
であることを特徴とする、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
疾患または障害を処置するための方法であって、該方法は、請求項1の治療上有効な量の化合物を、それを必要とする被験体に投与する工程を含み、それによって、疾患または障害を処置することを特徴とする方法。
【請求項16】
前記疾患または前記障害が、癌であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
癌は、消化管癌、結腸癌、肝臓癌、皮膚癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、リンパ腫、(急性骨髄白血病および慢性骨髄白血病を含む)白血病、腎臓癌、肺癌、筋肉癌、骨癌、膀胱癌または脳癌であることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記処置は、少なくとも1つのBCL−2ファミリータンパク質の活性を阻害することを含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項19】
抗癌剤と組み合わせて請求項1の化合物を投与する工程を含むことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つの高められたBCL−2ファミリータンパク質発現レベルを有する被験体において癌または自己免疫性疾患を処置する方法であって、該方法は、請求項1の治療上有効な量の化合物を、該被験体に投与する工程を含み、これによって、癌または自己免疫性疾患を処置することを特徴とする方法。
【請求項21】
前記被験体が、前記化合物を利用する治療に反応するかどうかを測定する工程をさらに含み、前記被験体において少なくとも1つのBCL−2ファミリータンパク質のレベルを測定し、正常な対照サンプルと比較する工程を含み、ここで、高められたレベルは、前記治療への被験体の反応を示すことを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記測定が、前記被験体からのサンプルに基づいて行われることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
被験体が、請求項1に記載の化合物を利用する治療に反応するかどうかを測定する方法であって、該方法は、前記被験体において少なくとも1つのBCL−2ファミリータンパク質のレベルを測定し、正常な対照サンプルと比較する工程を含み、ここで、高められたレベルは、前記治療への被験体の反応を示すことを特徴とする方法。
【請求項24】
前記測定が、前記被験体からのサンプルに基づいて行われることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記サンプルが、体液または腫瘍サンプルであることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
BCL−2ファミリーポリヌクレオチドまたはポリペプチドが、BCL−2、BCL−XL、BCL−W、MCL−1、またはBCL−A1であることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項27】
対照細胞におけるレベルよりも高い、少なくとも1つのBCL−2ファミリータンパク質メンバーのレベルを有する細胞においてアポトーシスを誘発する方法であって、該方法は、請求項1に記載の有効な量の化合物を前記細胞に投与する工程を含み、これによって、BCL−2ファミリータンパク質のレベルを低下させ、前記細胞においてアポトーシスを誘発することを特徴とする方法。
【請求項28】
前記細胞が癌細胞であることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
癌は、肺癌、乳癌、前立腺癌、またはリンパ腫であることを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記細胞は、免疫系の細胞であることを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
被験体における請求項1の化合物の投与を含む治療レジメンの有効性を測定する方法であって、該方法は、処置前および処置中の該被験体の細胞におけるBCL−2ファミリータンパク質のレベルを該化合物と比較する工程を含み、ここで、BCL−2ファミリータンパク質のレベルの低下は、該化合物を利用する治療の有効性を示すことを特徴とする方法。
【請求項32】
前記被験体は、癌を有することを特徴とする、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
癌は、肺癌、乳癌、前立腺癌、またはリンパ腫であることを特徴とする、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記被験体は、自己免疫性疾患を有することを特徴とする、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
被験体における炎症を処置する方法であって、該方法は、薬学的に有効な量の式Iの請求項1に記載の化合物:
【化4】
またはその薬学的に許容可能な塩、水化物、または溶媒和物を、該処置を必要とする該被験体に投与する工程を含み、それによって、該炎症を低減することを特徴とする方法。
【請求項36】
前記疾患または前記障害は、紅斑性狼瘡、乾癬、乾癬性関節炎、狼瘡性腎炎、関節リウマチ、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、重症筋無力症、ITP、TTP、グレーブス病、橋本甲状腺炎、クローン病、自己免疫性溶血性貧血、インスリン依存型糖尿病、糸球体腎炎、リウマチ熱、骨関節炎、痛風性関節炎、皮膚炎、気管支炎、鼻炎、喘息、シェーグレン症候群、髄膜炎、副腎白質萎縮症、CNS血管炎、ミトコンドリアミオパシー、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、または腫瘍であることを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項37】
前記ミトコンドリアミオパシーは、MELAS症候群、MERF症候群、レーバー病、ウェルニッケ脳症、レット症候群、ホモシスチン尿症、高プロリン血症、非ケトーシス型高グリシン血症、ヒドロキシ酪酸性アミノ酸尿症、亜硫酸酸化酵素欠乏症、または複合系統病(B12欠乏)であることを特徴とする、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
選択的セロトニン再取り込みインヒビター(SSRI)を投与する工程をさらに含むことを特徴とする、請求項15または請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記炎症は、疾病に関係する炎症であって、該疾病は、紅斑性狼瘡、乾癬、乾癬性関節炎、狼瘡性腎炎、関節リウマチ、多発性硬化症、潰瘍性大腸炎、重症筋無力症、ITP、TTP、グレーブス病、橋本甲状腺炎、クローン病、自己免疫性溶血性貧血、インスリン依存型糖尿病、糸球体腎炎、リウマチ熱、骨関節炎、痛風性関節炎、皮膚炎、気管支炎、鼻炎、喘息、シェーグレン症候群、髄膜炎、副腎白質萎縮症、CNS血管炎、ミトコンドリアミオパシー、筋萎縮性側索硬化症、アルツハイマー病、または腫瘍であることを特徴とする、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記ミトコンドリアミオパシーは、MELAS症候群、MERF症候群、レーバー病、ウェルニッケ脳症、レット症候群、ホモシスチン尿症、高プロリン血症、非ケトーシス型高グリシン血症、ヒドロキシ酪酸性アミノ酸尿症、亜硫酸酸化酵素欠乏症、または複合系統病(B12欠乏)であることを特徴とする、請求項39に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2013−507380(P2013−507380A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533321(P2012−533321)
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/051845
【国際公開番号】WO2011/044375
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(511150953)サンフォード−バーンハム メディカル リサーチ インスティテュート (4)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年10月7日(2010.10.7)
【国際出願番号】PCT/US2010/051845
【国際公開番号】WO2011/044375
【国際公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【出願人】(511150953)サンフォード−バーンハム メディカル リサーチ インスティテュート (4)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]