説明

抗老化性の化粧料組成物

【課題】上皮細胞成長因子(EGF)の創傷治癒効果、すなわち、しわの形成防止及び皮膚弾力性の回復を最大化せしめ、皮膚の老化防止に効果的な化粧料組成物を提供する
【解決手段】好ましくは遺伝子組み換え技術で製造された上皮細胞成長因子(EGF)及びピクノジェノールを含有することを特徴とする抗老化性の化粧料組成物。化粧料組成物総重量に対して、上皮細胞成長因子(EGF)が好ましくは0.00001〜0.1重量%、ピクノジェノールが好ましくは0.001〜0.5重量%含有される

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚の老化に伴う、しわ及びたれ等をもたらす皮膚弾力の減少を効果的に解消し、且つ同時にくすみ等の色素沈着も改善しうる化粧料組成物に関する。より詳しくは、上皮細胞成長因子(以下、単に、EGFともいう。)の創傷治癒効果、すなわち、しわの形成防止及び皮膚弾力性の回復効果を最大化せしめ、皮膚の老化防止に効果的な化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
皮膚は外面から表皮、基底膜、真皮という構造を有している。最近の研究結果では、この基底膜の近辺に存在するコラーゲン質がしわなどの皮膚の老化に深く関係し、加齢又は紫外線により老化した皮膚には、基底膜の分断化、重層化が見られることが明らかになってきた。
【0003】
特に、紫外線の過度な照射や疲労とストレス等により生成される、活性酸素は生体組織を酸化変性せしめ、皮膚の老化の大きな原因となっている。これらの皮膚の老化に伴う、しわの形成、皮膚の弾力性の低下、くすみ等の色素沈着の修復ないし予防は化粧料分野においては今日重要な課題となっている。
【0004】
このような皮膚の老化による問題点を解消するため、これまでも種々の化粧料組成物や外用剤が発表されている。そのなかで、表皮細胞の増殖を促進し創傷治癒効果に優れるものとして、近年注目されて化粧料に使用されている成分としてEGFがある。
【0005】
EGFは、ウロガストロンとして知られており、53個のアミノ酸残基と3個の分子内ジスルフイド結合からなる、分子量6045のタンパク質である。EGFは、上皮細胞、内皮細胞、線維芽細胞等の各種細胞の増殖促進剤として作用し、皮膚又は角膜の創傷治癒効果に優れるものとして知られている(特許文献1参照)。
【0006】
また、EGFを化粧料として用いた例としては、特許文献2があるが、該特許文献2に記載されている如く、年齢の異なるパネラーに対しEGFを配合したクリームを塗布テストした結果、それぞれに大幅な新生細胞の増加が見られたとの報告がある。
【0007】
しかしながら、EGFは水分の存在下では不安定であり、EGFを化粧料として、生体に直接適用する場合においては創傷治癒効果を十分発揮することが出来なかった(非特許文献1参照)。
【0008】
また、このEGFの不安定性を克服し、EGFの活性を保持する手段としては、例えば、特許文献3には、EGFに水溶性セルロース誘導体を添加して安定化されたEGF含有組成物が記載されている。また、特許文献4には、カルボキシビニルポリマーを基材として含むEGFの安定化処方が開示されている。その他、EGFの安定化処方として、種々提案されてはいるものの、かかる安定化処方を駆使したとしても、従来、EGFを化粧料に適用した場合には、皮膚老化の防止、すなわち、しわの改善や皮膚弾力の改善等、EGFが本来有する顕著な効果が見られなかったのが実情である。
【0009】
【特許文献1】米国特許5034375号明細書
【特許文献2】米国特許5618544号明細書
【特許文献3】米国特許4717717号号明細書
【特許文献4】日本特許第3761816号明細書
【非特許文献1】Manning et al., Pharmaceutical Res., 6巻、903頁,1989
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、皮膚老化に対し改善効果があると認められているEGFの水分などに対する安定性を著しく向上せしめ、EGFが本来有している創傷治癒効果を最大化せしめるとともに、EGFだけでは、到底達成しえないような皮膚老化に改善効果が得られる結果、しわの形成防止、皮膚の弾力性回復等創傷治癒効果に優れ、且つ皮膚老化に伴う、肌のくすみをも低減しうる抗老化性の化粧用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明者等は、上記目的を達成するため鋭意研究した結果、EGFとともに特定の少量のピクノジェノールを併用することにより、たとえ、水分の存在下でもEGFが本来有している創傷治癒効果を最大化せしめるとともに、ピクノジェノールの有する皮膚老化に対する改善効果とあいまって相乗的に極めて優れた抗老化性効果が得られることを見出した。
【0012】
本発明で使用されるピクノジェノールは、別名フラバンジェノールとも呼ばれ、松の樹皮から抽出された天然物であり、アスコルビン酸誘導体(水溶性ビタミンC誘導体)、トコフエロール、カテキン、甘草エキスなどと同様に、抗酸化性の物質として知られている。ピクノジェノールは、飲料用サプリメントや一部の化粧品成分として使用されることが提案されており、この場合、有害な活性酸素を取り除く抗酸化作用を有し皮膚のしわの改善効果を有するとされている。しかしながら、ピクノジェノールは少量使用の場合には、皮膚老化の改善効果が見られず、逆に効果が表れる程の量を使用すると、皮膚刺激性が強すぎて、特に敏感肌の人には適用できない。従って、従来化粧料成分としての使用が極めて制限されていた。
【0013】
しかし、本発明者等の研究によると、ピクノジェノールをEGFとともに、特定の少量使用した場合でも、後記する実施例から実証されるように、上記した同様な抗酸化性物質と比較し、EGFの水分などに対する安定性を顕著に向上せしめ、EGFが本来有している創傷治癒効果を最大化させ、同時にピクノジェノールの有する皮膚老化の改善との相乗的効果により極めて優れた抗老化性の化粧用組成物が得られることが見出された。
【0014】
本発明は、上記の新規な知見に基づくもので、下記を要旨とするものである。
(1)上皮細胞成長因子(EGF)及びピクノジェノールを含有することを特徴とする抗老化性の化粧料組成物。
(2)上皮細胞成長因子(EGF)が、遺伝子組み換え技術で製造されたことを特徴とする、上記(1)に記載の抗老化性の化粧料組成物。
(3)上皮細胞成長因子(EGF)が化粧料組成物の総重量に対し0.00001〜0.1重量%含有されることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の抗老化性の化粧料組成物。
(4)ピクノジェノールが、上皮細胞成長因子(EGF)1重量部に対し、50〜50000重量部含有することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の抗老化性の化粧料組成物。
(5)ピクノジェノールが化粧料組成物総重量に対し0.001〜0.5重量%含有されることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載の抗老化性の化粧料組成物。
(6)化粧料組成物が、化粧水、クリーム、ローション(乳液)、パウダー、軟膏、マスク、又はパックであることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれかに記載の抗老化性の化粧料組成物。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、従来から皮膚の創傷治癒効果があると認められているEGFの水分などに対する安定性を著しく向上せしめ、EGFが本来有している創傷治癒効果を最大化せしめるとともに、EGFだけでは、到底達成しえないような皮膚老化に改善効果が得られる結果、しわの形成防止、皮膚の弾力性回復等創傷治癒効果に優れ、且つ皮膚老化に伴う、肌のくすみをも低減しうる抗老化性の化粧用組成物を提供することが可能となる。
【0016】
本発明の化粧用組成物がEGFの安定性を著しく向上せしめ、且つEGFとピクノジェノールとの相乗的効果により優れた皮膚改善効果を発揮しうるメカニズムについては必ずしも明らかではないが、ピクノジェノールの特異な抗酸化作用により、水分の存在下でもEGFの分解が妨げられ、EGFの活性度が維持されると同時に、EGFの存在により少ない量のピクノジェノールでもその有する皮膚改善機能が活性化されるものと推定される。その結果、EGFが本来持っている創傷治癒効果とあいまって、ピクノジェノールの有している皮膚改善効果も相乗的に向上するものと思われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明に係わる組成物において使用されるEGFは、ヒト若しくは非ヒトのEGFで天然のものも使用しうるが、遺伝子組み換え技術を使用して、組み換え大腸菌ないし組み換え酵母菌などから単離精製されたヒトEGFがより好ましい。これらのEGFは、日本特許第2609515号、米国特許5652120号などに記載される。例えば、シールドラボ社から「rhEGF原液」として、或いは丸栄トレーディング社から「rhEGF粉末」として市販されている。EGFは安定化剤としてマンニトール、各種水溶性高分子、リン酸緩衝液等を含有しているものがより好ましく使用できる。
【0018】
本発明に使用される化粧料組成物において使用されるEGFの量は、化粧料の総重量に対し0.00001〜0.1重量%、より好ましくは0.00001〜0.01重量%である。EGFの量を0.1重量%を超えて使用した場合、EGFが極めて高価であることから経済的でないばかりでなく、その効果も過剰な配合量に比例しては向上しない。また、EGFの量が少ない場合には、皮膚の創傷治癒効果が低いので好ましくない。
【0019】
本発明に使用されるピクノジェノールは、松の樹皮から抽出された抽出物であり、特に、フランス南西部の海岸地方に生息するフランス海岸松の樹皮からの抽出物として入手できる。ピクノジェノールは、プロシアニジン、カテキン、タクシフオリン等の有機酸からなるフラノボイドを多数含んでいる抗酸化性の物質である。ピクノジェノールは生体内のビタミンCやビタミンEの生理活性効果を相乗的に上げるといわれ、飲料用サプリメントや一部の化粧品原料として使用されている物質である。ピクノジェノールは、日本シイベルヘグナー社などから市販されており、平均粒径(D50)が好ましくは20〜80μmを有する粉末状で使用するのが好ましい。
【0020】
本発明の化粧料組成物におけるピクノジェノールの使用量は、EGFの1重量部に対して、好ましくは50〜50000重量部、より好ましくは500〜20000重量部、特に好ましくは、1000〜15000質量部であるのが好ましい。EGFに対するピクノジェノールの使用量が少な過ぎる場合には、たとえ、EGFと併用したとしても、皮膚改善効果に乏しいばかりでなく、EGFの活性度を長期間安定に保つことが容易でなくなる。また、ピクノジェノールの使用量が多すぎる場合には、EGFを安定させる効果が飽和に達するため、経済的でなくなるので好ましくない。
【0021】
ピクノジェノールの使用量は、化粧料の総重量に対し、0.001〜0.5重量%、より好ましくは0.01〜0.3重量%である。ピクノジェノールの使用量を0.5重量%を超えて使用すると、得られた化粧料組成物は皮膚刺激性が強く好ましくない。また、0.001重量%より小さい場合には、EGFと併用しても皮膚改善効果に乏しくなり好ましくない。
【0022】
さらに、本発明の化粧料組成物には、ピクノジェノールと併用して、他の抗酸化性物質を用いることができる。併用可能な抗酸化性物質としては、例えば、β―カロチン、リコピン、ルテイン、アスタキサンチン、カンタキサンチン、トコフエロール、アスコルビン酸若しくはその誘導体、イソフラボン、カフェイン酸、コウジ酸、ヘスペリジン、スクアレン、タウリン類、サポニン類、コエンザイムQ10、カンゾウ、トマト、ユキノシタ、スギナ、イチョウ、ビワ、ウコン等の抽出物がある。これらはピクノジェノールと併用することにより、その効果、すなわち、皮膚改善効果をより高めることができる。
【0023】
本発明の化粧用組成物は剤形において限定されないが、水溶液系、可溶化系、乳化系、油液系、ゲル系、軟膏系、粉末系等幅広い化粧料として形態を取ることができる。例えば、化粧水、クリーム、ローション(乳液)、パウダー、軟膏、マスク、パックなどの形態とできるがこれらに限定されるものではない。
【0024】
また、本発明の化粧料組成物には、上記に例示した化粧料の剤形又は使用目的により、通常の化粧料に用いられる他の既知の成分を適切に選定し配合することができる。
上記の化粧料組成物に配合される他の成分としては、例えば、粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、エステル油、シリコーン油、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、水溶性高分子、増粘剤、紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、アルコール類、糖類、アミノ酸、有機アミン、高分子エマルジョン、pH調製剤、酸化防止剤、酸化防止助剤、保湿剤、水等が挙げられる。
【実施例】
【0025】
以下、実施例及び比較例により具体的に本発明を説明するが、本発明はこれによって限定して解釈されるものではない。
【0026】
実施例1
(a)各種抗酸化剤とEGFとを含有する化粧料についての比較テスト
抗酸化作用に優れており、化粧料に使用されている、表−1に示す甘草エキス、アスタキサンチン、トコフエロール、又はアスコルビン酸誘導体(水溶性ビタミンC誘導体)の各種抗酸化剤とEGFとを含有する比較化粧料組成物と、本発明のピクノジェノールとEGFとを含有する化粧料組成物とを比較試験した。両者の化粧料組成物は、いずれもその他の成分として表―1に示す物質を同じ処方割合で含有するものである。
なお、EGFとしては、シールドラボ社が市販している、rhEGF原液(EGF0.05重量%含有リン酸緩衝水溶液)を使用した。一方、ピクノジェノールとしては、日本シイベルヘグナー社が販売している平均粒子径(D50)が45μmのものを使用した。
また、他の成分としては、それぞれ、いずれも市販品である、甘草エキス(丸善製薬社品)、アスタキサンチン(富士化学工業社)、トコフエロール(富士化学工業社品)、及びアスコルビン酸誘導体(和光純薬社)を使用した。
【0027】
【表1】

【0028】
(調製方法)
成分11〜14を混合し70℃にて溶解せしめた後、予め混合溶解しておいた成分7〜10を加え、次いで、冷却しながら、適量の精製水で溶解、分散せしめてある成分1〜5を加え、さらに成分6を加えて混合、攪拌した。
【0029】
上記サンプル1〜5の化粧料組成物を用い、モニターとして各6名の女性による使用試験を2ヶ月間実施した。被験者自身の自己判定により、しわ、たるみ及びくすみの改善度合いを下記判定基準に従って判定した。
(判定基準)
改善効果あり: 2
やや改善効果あり: 1
変化ない: 0
結果は、各評価を行った被験者の合計点数で表−2に示した。
【0030】
【表2】

【0031】
表−2の結果から明らかなように、アスタキサンチン及びピクノジェノールを用いた化粧料組成物に顕著な皮膚改善効果がみられた。なかでも、サンプル5、すなわち抗酸化剤としてピクノジェノールを用いた化粧料組成物が、他の化粧料組成物に比して格段の改善効果がみられた。
【0032】
実施例2 及び比較例1〜3
表3に記載された成分組成及び量を用いて、実施例1と同様にして、実施例2及び比較例1〜3の化粧料組成物を調製した。なお、EGF及びピクノジェノールは実施例で使用したのと同じものを使用した。
【0033】
【表3】

【0034】
[皮膚の老化防止効果]
本発明の実施例1、2及び比較例1〜3によって調製された化粧料組成物について、皮膚の老化防止効果を下記により試験した。
【0035】
パネラーとして、35歳以上の女性40名を1グループ10名ずつ4グループに分け、各グループに実施例1及び比較例1,2,3の化粧料組成物を、それぞれ、化粧料組成物の内容を伏せて、1日2回(朝、晩、塗布量:約2g)使用させて、3ケ月間のテストを行った。なお、パネラーは、各グループとも年齢構成がほぼ同じとなるよう調製した。
【0036】
テストの開始前と終了後にパネラーの皮膚の状態を観察し、しわ、皮膚の弾性及びくすみの改善効果について評価した。なお、しわ及びくすみの程度については写真撮影及び目視により評価し、皮膚の弾性についてはキュートメーター(CK社製、MPA580を使用)により測定し評価した。評価基準として各項目とも、下記の3段階の評価基準で判定した。
【0037】
上記の評価の結果をパネラーの合計点数にて表2に示した。
[評価基準]
改善効果あり: 2
やや改善効果あり: 1
変化なし : 0
【0038】
【表4】

【0039】
表−4から明らかなように、本発明の実施例2の化粧料組成物では、しわ、皮膚弾性及びくすみについて顕著な改善効果が見られた。これに対し、比較例では、比較例1に若干の効果が見られるものの、実施例2に比して差のある結果であった。また、比較例2及び3では、ほとんど変化が見られない結果であった。
【0040】
また、上記のキュートメーターによる評価に加えて、実施例1、2及び比較例1〜3によって調製された化粧料組成物について、パネラー自身による自己判定を実施し、アンケート調査を行って、老化防止効果を評価した。評価は上記と同様に3段階の評価基準で実施した。パネラー自身による評価の結果を表−3に示した。
【0041】
【表5】

【0042】
表−5の結果は表2の結果に比して、判定は幾分厳しい結果であったものの、本発明の実施例1では、他の比較例に比べて顕著な改善効果が見られた。また、各パネラーに使用感としての皮膚刺激性について訊ねたが、実施例2及び比較例1,2,3の各化粧料ともに、紅斑、かゆみを感じた人は皆無であった。
【0043】
実施例3〜5
実施例2の化粧料組成物において、EGFとピクノジェノールのそれぞれの含有量を表−6に示されるように変更したほかは、実施例2と同じ各種成分を同じ量含む実施例3〜5の化粧料組成物を実施例2と同様にして調製した。
【0044】
【表6】

【0045】
調製された実施例3〜5の各化粧料組成物について、実施例1と同様にして、モニターとして各6名の女性による使用試験を実施した。なお、使用試験は2ヶ月間実施した。各評価結果を表−7に示した。
【0046】
【表7】

【0047】
表−7から明らかな如く、本発明の必須成分であるEGF及びピクノジェノールの配合量を増減したとしても、いずれもその効果は優れるものであった。但し、実施例5の化粧料はモニターのほぼ半数の人が、使用中に若干の刺激を感じ、1名の人に紅斑が見られた。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の化粧料組成物は、皮膚の老化に伴う、しわの形成、皮膚の弾力性の低下、くすみ等の色素沈着の修復ないし予防に極めて効果的であり、各種の化粧料として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上皮細胞成長因子(EGF)及びピクノジェノールを含有することを特徴とする抗老化性の化粧料組成物。
【請求項2】
上皮細胞成長因子(EGF)が、遺伝子組み換え技術で製造されたことを特徴とする、請求項1に記載の抗老化性の化粧料組成物。
【請求項3】
上皮細胞成長因子(EGF)が、化粧料組成物総重量に対し0.00001〜0.1重量%含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の抗老化性の化粧料組成物。
【請求項4】
ピクノジェノールが、上皮細胞成長因子(EGF)1重量部に対し、50〜50000重量部含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の抗老化性の化粧料組成物。
【請求項5】
ピクノジェノールが、化粧料組成物総重量に対し0.001〜0.5重量%含有されることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の抗老化性の化粧料組成物。
【請求項6】
化粧料組成物が、化粧水、クリーム、ローション(乳液)、パウダー、軟膏、マスク、又はパックであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の抗老化性の化粧料組成物。

【公開番号】特開2009−203184(P2009−203184A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−46750(P2008−46750)
【出願日】平成20年2月27日(2008.2.27)
【出願人】(500066779)株式会社山忠 (4)
【Fターム(参考)】