説明

抗菌剤

哺乳類、特に、ヒトにおける細菌感染の処置において有用なナフタレン、キノリン、キノキサリン及びナフチリジン誘導体が本明細書中において開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規化合物、それらを含む組成物、抗菌剤としてのそれらの使用、及びそれらの調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
公知の抗生物質療法に耐性を示す病原体の出現は世界的に重大な健康問題となっている(Chu,ら,(1996)J.Med.Chem.,39:3853−3874)。故に、多剤耐性菌に打ち勝つために有用である新規の広域抗生物質を見出すことが必要とされている。重要なことに、この度、特定の化合物が抗菌活性を有し、哺乳類、特に、ヒトにおける細菌感染症の処置に有用であり得ることが見出された。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
発明の概要
本発明は、細菌感染の処置に有用な以下に記載する式(I)の化合物を含む。本発明は、式(I)に記載の化合物及び医薬上許容される担体を含有する医薬組成物でもある。本発明は、式(I)の化合物の調製方法、及び式(I)の化合物の合成に有用な中間体の調製方法でもある。本発明は、哺乳類、特に、ヒトにおける細菌感染症の処置方法でもある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0004】
発明の詳細な記載
一の態様において、本発明は、式(I):
【化1】

(I)
[式中:
、Z及びZは、独立してN又はCR1aであり;
、Z及びZは、各々CR1aであり;
及びR1aは、各場合において独立して、水素;シアノ;ハロゲン;ヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ピペリジル、グアニジノ又はアミジノにより置換されていないか又は置換されている(C1−6)アルコキシ、ここで、該任意の置換基は、1若しくは2個の(C1−6)アルキル、アシル、(C1−6)アルキルスルホニル、CONH、ヒドロキシ、(C1−6)アルキルチオ、ヘテロシクリルチオ、ヘテロシクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシ又は(C1−6)アルキルスルホニルオキシにより置換されていないか又はN−置換されている;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;(C1−6)アルキルスルホニル;(C1−6)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシド;又は1若しくは2個の(C1−6)アルキル、アシル又は(C1−6)アルキルスルホニル基により置換されていないか又はN−置換されているアミノ、ピペリジル、グアニジノ又はアミジノ基であるか;或いはZのR及びR1aは一緒になってエチレンジオキシを形成し;
は、水素;ハロゲン;ヒドロキシ;アシルオキシ;又は(C1−6)アルコキシであり;
は水素であり;
【0005】
【化2】

【0006】
及びRは独立して、水素;チオール;(C1−6)アルキルチオ;ハロゲン;トリフルオロメチル;アジド;(C1−6)アルキル(所望によりヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで置換されていてもよい);(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C2−6)アルケニルカルボニル;(C2−6)アルケニルオキシカルボニル;アリール;アラルキル;アリール;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヒドロキシ;NR1b1b’;(C1−6)アルキルスルホニル;(C2−6)アルケニルスルホニル;又は(C1−6)アミノスルホニルであり、ここで、該アミノ基は所望により独立して水素;(C1−6)アルキル;(C2−6)アルケニル;又はアラルキルで置換されていてもよく;
【0007】
1b及びR1b’は、各場合において独立して、水素;(C1−6)アルキル;アラルキル;アリール;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキルであるか、又はそれらが結合している窒素と一緒になってアジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン又はヘキサメチレンイミン環(ここで、該アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン又はヘキサメチレンイミン環は、所望により、ハロゲン、ヒドロキシ;シアノ;ニトロ;(C1−6)アルキル;及びアリールから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい)を形成し;
【0008】
及びR6’は独立して、水素、トリフルオロメチル;(C1−6)アルキル;(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C2−6)アルケニルオキシカルボニル;アリール;アラルキル;(C3−8)シクロアルキル;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリルアルキルであり;
Uは、(C(=O))又はSOであり;
nは、1又は2であり;
【0009】
は、環(a)及び(b)の少なくとも1個が芳香族である各環中に最高4個のヘテロ原子を含む、置換又は非置換の二環式炭素環又は複素環系(A):
【0010】
【化3】

(A)
であり;
【0011】
は、芳香環部分の場合にはC若しくはNであり、又は非芳香環部分の場合にはCRであり;
は、芳香環又は非芳香環部分の場合にはN、NR、O、S(O)n’、CO、一の結合若しくはCRであり、又は非芳香環部分の場合にはさらにCR1011であってもよく;
n’は、各場合において独立して、0、1又は2であり;
及びXは独立して、N又はCであり;
は、0〜4個の原子リンカー基であり、該基の各原子は、芳香環又は非芳香環部分の場合にはN、NR、O、S(O)n’、CO及びCRから独立して選択され、又は非芳香環部分の場合にはさらにCR1011であってもよく;
は、2〜6個の原子リンカー基であり、Yの各原子は、芳香環又は非芳香環部分の場合にはN、NR、O、S(O)n’、CO及びCRから独立して選択され、又は非芳香環部分の場合にはさらにCR1011であってもよく;
【0012】
、R10及びR11は、各場合において独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロゲン;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;トリフルオロメトキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルにより置換されていないか又は置換されているアミノ又はアミノカルボニルであり;
は、各場合において独立して、水素;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、カルボキシ、(C1−4)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロゲン又はトリフルオロメチルにより置換されていないか又は置換されている(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;又はアミノカルボニルであり、ここで、該アミノ基は(C1−4)アルキルで置換されていてもよい]
の化合物又はその医薬上許容される塩、溶媒和物若しくは誘導体を提供する。
【0013】
幾つかの実施態様において、本発明は、Z及びZがNであり、及びZがCR1aである式(I)の化合物を記載している。
【0014】
特定の実施態様において、本発明は、RがOCHである式(I)の化合物を記載している。
【0015】
幾つかの実施態様において、本発明は、R1aが各場合において独立して水素;ハロゲン;又はシアノである式(I)の化合物を記載している。
【0016】
幾つかの態様において、本発明は、Aが:
【化4】

である式(I)の化合物を記載している。
【0017】
他の態様において、本発明は、Aが:
【化5】

である式(I)の化合物を記載している。
【0018】
さらなる一層の別の態様において、本発明は、Aが:
【化6】

である式(I)の化合物を記載している。
【0019】
幾つかの実施態様において、本発明は、Aが:
【化7】

である式(I)の化合物を記載している。
【0020】
特定の実施態様において、本発明は、Aが:
【化8】

である式(I)の化合物を記載している。
【0021】
幾つかの実施態様において、本発明は、Rがインドール−3−イル;5−フルオロ−インドール−2−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルである式(I)の化合物を記載している。
【0022】
特定の実施態様において、本発明は、Aが:
【化9】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;及びRが水素又は(C1−6)アルキルである、式(I)の化合物を記載している。
【0023】
幾つかの実施態様において、本発明は、Aが:
【化10】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;Rが水素又は(C1−6)アルキルであり;及びRがインドール−3−イル;5−フルオロ−インドール−2−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルである、式(I)の化合物を記載している。
【0024】
特定の実施態様において、本発明は、Aが
【化11】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;及びRが水素又は(C1−6)アルキルである、式(I)の化合物を記載している。
【0025】
幾つかの実施態様において、本発明は、Aが:
【化12】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRは独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;Rが水素又は(C1−6)アルキルであり;及びRがインドール−3−イル;5−フルオロ−インドール−2−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルである、式(I)の化合物を記載している。
【0026】
特定の実施態様において、本発明は、Aが:
【化13】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRは独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;及びRが水素又は(C1−6)アルキルである、式(I)の化合物を記載している。
【0027】
幾つかの実施態様において、本発明は、Aが:
【化14】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRは独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;Rが水素又は(C1−6)アルキルであり;及びRがインドール−3−イル;5−フルオロ−インドール−2−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルである、式(I)の化合物を記載している。
【0028】
特定の実施態様において、本発明は、Aが:
【化15】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRは独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;及びR及びR6’が独立して水素又は(C1−6)アルキルである、式(I)の化合物を記載している。
【0029】
幾つかの実施態様において、本発明は、Aが:
【化16】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRは独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;R及びR6’が独立して水素又は(C1−6)アルキルであり;及びRがインドール−3−イル;5−フルオロ−インドール−2−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルである、式(I)の化合物を記載している。
【0030】
特定の実施態様において、本発明は、Aが:
【化17】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;及びRが水素又は(C1−6)アルキルである、式(I)の化合物を記載している。
【0031】
幾つかの実施態様において、本発明はAが:
【化18】

であり;RがOCHであり;Z及びZがNであり;ZがCR1aであり;Z、Z及びZのR1aが水素であり;ZのR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;Rが水素又はヒドロキシであり;R及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで所望により置換されていてもよい)であり;Rが水素又は(C1−6)アルキルであり;及びRがインドール−3−イル;5−フルオロ−インドール−2−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル 4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イルである、式(I)の化合物を記載している。
【0032】
特定の実施態様において、本発明は、化合物が、N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホンアミド;N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{(2S)−2−ヒドロキシ−2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミド;N−メチル−N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサミド;7−クロロ−N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミド;N−((1S,4S)−5−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2,5 ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N’−メチル−N’−(1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−3−ピロリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−ヒドロキシ−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;5−フルオロ−N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−7−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド;N−((2R,5S)−4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−メチル−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{(2S)−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシエチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{(2R)−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシエチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−(4−{2−[3−シアノ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;N−[4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−(ヒドロキシメチル)−1−ピペラジニル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;又はN−{4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−[(メチルオキシ)メチル]−1−ピペラジニル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;である式(I)の化合物又はその医薬上許容される塩若しくは溶媒和物を記載している。
【0033】
幾つかの実施態様において、本発明は、式(I)の化合物の調製方法を記載しており、該方法は:
(a)式(II)の化合物と式(III)の化合物を反応させて、式(I)の化合物を形成する;
【化19】

[式中:
、R、Z、Z、Z、Z、Z、R、R、R、R、R、R6’、R及びUは請求項1に定義の通りであり;
【化20】

Lは脱離基である]
ことを含む。
【0034】
特定の実施態様において、本発明は、式(I)の化合物又は本明細書中に記載の実施態様の任意の1つ及び医薬上許容される担体を含有する医薬組成物を記載している。
【0035】
幾つかの実施態様において、本発明は、その必要のある哺乳類へ有効量の式(I)の化合物又は本明細書中に記載のその任意の実施態様を投与することを含む細菌感染の処置方法を記載している。
【0036】
幾つかの実施態様において、本発明は、以下の非限定的な例により示されるように、R11の(a)及び(b)環が共に芳香環である式(I)の化合物を記載している:1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル、1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリド−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル、ベンゾフラ−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、ベンゾキサゾール−2−イル、クロメン−4−オン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル、インドール−2−イル、インドール−6−イル、イソキノリン−3−イル、[1,8]−ナフチリジン−3−イル、オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノキサリン−2−イル、インダン−2−イル、ナフタレン−2−イル、1,3−ジオキソ−イソインドール−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、ベンゾチオフェン−2−イル、1H−ベンゾトリアゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−6−イル、シンノリン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリダジン−2−イル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル、キナゾリン−2−イル、キノキサリン−6−イル、チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル、1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル、チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、2H−イソキノリン−1−オン−3−イル。
【0037】
さらなる他の実施態様において、以下の非限定的な例により示されるように、R11は非芳香環(a)及び芳香環(b)により定められる:_(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル、(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル、3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル、3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−(S)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、1−オキソ−1,3,4,5−テトラヒドロベンゾ[c]アゼピン−2−イル。
【0038】
さらなる他の実施態様において、以下の非限定的な例により示されるように、R11は芳香環(a)及び非芳香環(b)により定められる:1,1,3−トリオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1λ−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−7−イル、5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−イル、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル。
【0039】
別記しない限り、用語「アルキル」は、単独で用いられる場合又は他の基(例えば「アルコキシ」基)の一部を形成する場合、特定範囲の炭素原子を含む、置換又は非置換の直鎖又は分岐鎖アルキル基を言う。例えば、用語「(C1−6)アルキル」は、メチル、エチル、プロピル、ブチル、イソ−プロピル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソ−ペンチル等を含む。
【0040】
用語「アルケニル」は、一の炭素−炭素単結合が一の炭素−炭素二重結合に置き換わった、特定範囲の炭素原子からなる置換又は非置換のアルキル基を意味する。例えば、用語「(C2−6)アルケニル」は、エチレン、1−プロペン、2−プロペン、1−ブテン、2−ブテン及びイソブテン等を含む。シス及びトランス異性体が共に含まれる。
【0041】
用語「シクロアルキル」は、2個までの不飽和炭素−炭素結合を含んでいてもよい、特定範囲の炭素原子からなる置換又は非置換の炭素環系を言う。例えば、用語「(C3−7)シクロアルキル」は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル及びシクロヘプチルを含む。
【0042】
用語「アルコキシ」は、アルキル基が特定範囲の炭素原子を含み、及び本明細書中で定義のものである、O−アルキルラジカルを言う。
【0043】
用語「アシル」は、C(=O)アルキル又はC(=O)アリールラジカルを言う。幾つかの実施態様において、アルキル基は、13個以下の炭素を含み;幾つかの実施態様では、10個以下の炭素原子を含み;幾つかの実施態様では、6個以下の炭素原子を含み;及び他に定義の通りである。アリールは本明細書中に定義の通りである。
【0044】
用語「アルキルカルボニル」は、(C1−6)アルキル(C=O)(C1−6)アルキル基を言い、ここで、アルキルは他に定義の通りである。
【0045】
用語「アルキルスルホニル」は、SOアルキルラジカルを言い、ここで、アルキル基は特定範囲の炭素原子を含み、及び本明細書中に定義の通りである。
【0046】
用語「アルキルチオ」は、Sアルキルを言い、ここで、アルキル基は特定範囲の炭素原子を含み、及び本明細書中に定義の通りである。
【0047】
用語「アミノスルホニル」は、SONラジカルを言い、ここで、窒素は規定の通り置換されている。
【0048】
用語「アミノカルボニル」は、カルボキサミドラジカルを言い、ここで、アミドの窒素は規定の通り置換されている。
【0049】
用語「ヘテロシクリルチオ」は、S−ヘテロシクリルラジカルを言い、ここで、ヘテロシクリル部分は本明細書中に定義の通りである。
【0050】
用語「ヘテロシクリルオキシ」は、O−ヘテロシクリルラジカルを言い、ここで、ヘテロシクリルは本明細書中に定義の通りである。
【0051】
用語「アリールチオ」は、S−アリールラジカルを言い、ここで、アリールは本明細書中に定義の通りである。
【0052】
用語「アリールオキシ」は、O−アリールラジカルを言い、ここで、アリールは本明細書中に定義の通りである。
【0053】
用語「アシルチオ」は、S−アシルラジカルを言い、ここで、アシルは本明細書中に定義の通りである。
【0054】
用語「アシルオキシ」は、O−アシルラジカを言い、ここで、アシルは本明細書中に定義の通りである。
【0055】
用語「アルコキシカルボニル」は、COアルキルラジカルを言い、ここで、アルキル基は特定範囲の炭素原子を含み、及び本明細書中に定義の通りである。
【0056】
用語「アルケニルオキシカルボニル」は、COアルキルラジカルを言い、ここで、アルケニル基は特定範囲の炭素原子を含み、及び本明細書中に定義の通りである。
【0057】
用語「アルキルスルホニルオキシ」は、O−SOアルキルラジカルを言い、ここで、アルキル基は特定範囲の炭素原子を含み、及び本明細書中に定義の通りである。
【0058】
用語「アリールスルホニル」は、SOアリールラジカルを言い、ここで、アリールは本明細書中に定義の通りである。
【0059】
用語「アリールスルホキシド」は、SOアリールラジカルを言い、ここで、アリールは本明細書中に定義の通りである。
【0060】
別記しない限り、任意のアルキル、アルコキシ、アルケニル及びシクロアルキル基に適する置換基は、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、シアノ、カルボキシ、アミノ、アミジノ、スルホンアミド、非置換(C1−3)アルコキシ、トリフルオロメチル及びアシルオキシからなる群より選択される3個までの置換基を含む。
【0061】
ハロ又はハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを含む。
【0062】
用語「ハロアルキル」は、特定範囲の炭素原子を含み、及び他に定義の通りであり、さらに1〜3個のハロゲン原子で置換されているアルキルラジカルを言う。
【0063】
用語「ハロアルコキシ」は、特定範囲からなり、及び本明細書中で定義の通りであり、さらに1〜3個のハロゲン原子で置換されているアルコキシラジカルを言う。
【0064】
用語「ヒドロキシアルキル」は、本明細書中で定義の通りであり、さらにヒドロキシ基で置換されているアルキル基を言う。
【0065】
別記しない限り、本明細書中用いる用語「複素環」又は「ヘテロシクリル」は、各環に酸素、窒素及び硫黄から選択される4個までのヘテロ原子を適宜含有する、所望により置換されていてもよい芳香族及び非芳香族の、単環又は縮合二環を含み、該環は、非置換であるか、又は、例えば、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;(C1−4)ハロアルコキシ;(C1−4)ハロアルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;ヒドロキシ;ヒドロキシ,(C1−4)アルキル;(C1−4)チオアルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ、カルボキシ;(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;又はアミノスルホニル、ここで、該アミノ基は(C1−4)アルキル又は(C2−4)アルケニルで所望により置換されていてもよい:から選択される3個までの基によりC−置換されていてもよい。
【0066】
適当には、各複素環は、3〜7個、好ましくは、5又は6個の環原子を有する。縮合複素環系は、炭素環を含んでいてもよく、及びただ1個の複素環を含む必要がある。
【0067】
ヘテロシクリル基を含有する本発明の化合物は、ヘテロシクリル基の性質に応じて、2個以上の互変異性体を生じ得る。かかる全ての互変異性体が本発明の範囲内に含まれる。
【0068】
アミノ基が、上記した単一又は縮合した非芳香族複素環の一部を形成する場合、かかる置換アミノ基の適当な任意の置換基は、水素;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキルチオ、ハロ又はトリフルオロメチルにより所望により置換されている(C1−4)アルキル;及び(C2−4)アルケニルを含む。
【0069】
用語「ヘテロシクリルアルキル」は、置換基としてヘテロシクリル基を有する(C1−6)アルキルラジカルを言い、ここで、ヘテロシクリル及びアルキルは本明細書中で定義の通りである。ヘテロシクリル基は、(C1−6)アルキル鎖の1級、2級又は3級炭素に連結されていてもよい。
【0070】
本明細書中用いる用語「アリール」は、所望により置換されていてもよいフェニル及びナフチルを含む。
【0071】
アリール基は、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;(C1−4)ハロアルコキシ;(C1−4)ハロアルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;ヒドロキシ;(C1−4)ヒドロキシアルキル;(C1−4)アルキルチオ;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルで所望により置換されていてもよいアミノ又はアミノカルボニル;(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニルから選択される、5個までの、好ましくは3個までの基で所望により置換されていてもよい。
【0072】
用語「アラルキル」は、置換基としてアリール基を有する(C1−6)アルキルラジカルを言い、ここで、アリール及びアルキルは本明細書中で定義の通りである。アリール基は、(C1−6)アルキル鎖の1級、2級又は3級炭素に連結されていてもよい。
【0073】
本発明は、その構造的実施態様の幾つかが溶媒和物として提供されることも熟慮している。溶媒和物は、特定の溶媒か又は無機若しくは有機溶媒の混合物から結晶化させることより作成されてもよい。溶媒和物は、水のごとき溶媒の蒸気に接触又は曝露させることにより作成されてもよい。本発明は、水和物を含む化学量論的及び非化学量論的溶媒和物をその範囲内に包含する。
【0074】
さらに、「式Iの化合物又はその医薬上許容される塩、溶媒和物又は誘導体」のごときフレーズが式Iの化合物、式(I)の誘導体、式(I)の化合物の医薬上許容される塩、式(I)の溶媒和物、又はこれらの医薬上許容される任意の組み合わせを含むことが意図されることが理解されよう。故に、例示目的として本明細書中で用いられる非限定的な例により、「式Iの化合物又はその医薬上許容される塩若しくは溶媒和物」は、さらに溶媒和物として存在する、式(I)の化合物の医薬上許容される塩を含んでいてもよい。
【0075】
式(I)の化合物は医薬組成物中における使用が意図されるので、それらが各々実質的に純粋な形態、例えば少なくとも60%の純度、より適当には、少なくとも75%の純度、及び好ましくは、少なくとも85%、特に、少なくとも98%の純度(%は重量に対する重量を基本とする)で提供されることが容易に理解されよう。化合物の純粋でない調製物は、医薬組成物において用いられるより純粋な形態を調製するために用いられてもよい;これらの純度に劣る化合物の調製物は、少なくとも1%、より適当には、少なくとも5%、及び好ましくは、10〜59%の式(I)の化合物又はその医薬上許容される誘導体を含有すべきである。
【0076】
上記の式(I)の化合物の医薬上許容される塩は、遊離塩基形態又はそれらの酸付加塩又は4級アンモニウム塩、例えば、鉱酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸若しくはリン酸、又は有機酸、例えば、酢酸、フマル酸、コハク酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸若しくは洒石酸との塩を含む。式(I)の化合物はN−オキシドとして調製されてもよい。遊離カルボキシ基を有する式(I)の化合物は、インビボで加水分解可能なエステルとして調製されてもよい。本発明はかかる全ての誘導体にまで及ぶ。本発明の化合物が複数の塩基性部位を有する場合、本発明の化合物は対応する酸又は酸混合物の1つ以上の等価物と複合した塩として提供されてもよいことを、当業者は認識できよう。
【0077】
医薬上許容される誘導体は、少なくともある種の式(I)の化合物となるインビボ切断を受ける基で共有結合的に修飾された式(I)の化合物を言う。
【0078】
適当な医薬上許容されるインビボで加水分解可能なエステル形成基の例は、ヒト体内で容易に分解して親酸又はその塩を放出するエステル形成基を含む。
【0079】
この型の適当な基は、部分式(i)、(ii)、(iii)、(iv)及び(v):
【化21】

【化22】

【0080】
[式中、Rは、水素、(C1−6)アルキル、(C3−7)シクロアルキル、メチル又はフェニルであり、Rは、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、フェニル、ベンジル、(C3−7)シクロアルキル、(C3−7)シクロアルキルオキシ、(C1−6)アルキル(C3−7)シクロアルキル、1−アミノ(C1−6)アルキル若しくは1−(C1−6アルキル)アミノ(C1−6)アルキルであり;又はR及びRは一緒になって、1若しくは2個のメトキシ基で所望により置換されていてもよい1,2−フェニレン基を形成し;Rは、メチル又はエチル基で所望により置換されていてもよい(C1−6)アルキレンであり、並びにR及びRは独立して(C1−6)アルキルであり;Rは、(C1−6)アルキルであり;Rは、水素であるか、又はハロゲン、(C1−6)アルキル又は(C1−6)アルコキシから選択される3個までの基で所望により置換されていてもよいフェニルであり;Qは酸素又はNHであり;Rは水素又は(C1−6)アルキルであり;Rは水素であるか、ハロゲン、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、アリール又はヘテロアリールで所望により置換されていてもよい(C1−6)アルキルであり;又はR及びRは一緒になって(C1−6)アルキレンを形成し;Rは水素、(C1−6)アルキル又は(C1−6)アルコキシカルボニルであり;及びRは(C1−8)アルキル、(C1−8)アルコキシ、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルコキシ又はアリールである]
のものを含む。
【0081】
インビボで加水分解可能な適当なエステル基の例は、例えば、アシルオキシ(C1−6)アルキル基、例えば、アセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、アセトキシエチル、ピバロイルオキシエチル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロパ−1−イル及び(1−アミノエチル)カルボニルオキシメチル;(C1−6)アルコキシカルボニルオキシ(C1−6)アルキル基、例えば、エトキシカルボニルオキシメチル、エトキシカルボニルオキシエチル及びプロポキシカルボニルオキシエチル;ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキル、特に、ジ(C1−4)アルキルアミノ(C1−4)アルキル基、例えば、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル又はジエチルアミノエチル;2−(C1−6)アルコキシカルボニル)−2−(C2−6)アルケニル基、例えば、2−(イソブトキシカルボニル)ペンタ−2−エニル及び2−(エトキシカルボニル)ブタ−2−エニル;ラクトン基、例えば、フタリジル及びジメトキシフタリジルを含む。
【0082】
さらに適当な医薬上許容されるインビボで加水分解可能なエステル形成基は、式:
【化23】

[式中、Rは、水素、C1−6アルキル又はフェニルであり、
は好ましくは水素である]
のものである。
【0083】
式(I)の化合物は、対応するN−オキシドとして調製されてもよい。
【0084】
特定の式(I)の化合物は、光学異性体、例えば、ジアステレオ異性体及び全ての割合での異性体の混合物、例えば、ラセミ混合物で存在してもよい。本発明は、純粋な異性体形態を含むかかる全ての形態を含む。異なる異性体形態は、慣用的な方法により互いに分離又は分割されてもよく、或いは、いずれの異性体も慣用的な合成方法又は立体特異的合成又は不斉合成により得られてもよい。
【0085】
当業者は、特定反応についての最適化のために、反応時間、温度、エネルギー源、圧力、光圧、使用する1又は複数の溶媒、共試薬、触媒等のごとき反応パラメーターにおいてある種の日常的なバリエーションが必要とされてよいことを容易に理解できよう。
【0086】
本明細書中にて見出される場合は、常に、保護基は、それらの特定式により示されてもよく、或いは、一般的にP又はP(ここで、nは整数である)により示されてもよい。包括名称が用いられる場合、かかる名称は各場合において互いに独立していることが理解されるべきである。故に、同じ包括名称(例えば、P)を1つ以上有する化合物は、各Pが同じ保護基であることを示さず、該基が用いるケミストリーに適する限り、それらは同じであっても又は異なっていてもよい。保護又は脱保護が一般的に言及される場合、別記しない限り、当業者は、これが、分子の他の位置における反応を最小限にしながら除去すべき保護基の除去を可能とし得る適当な条件が用いられることを意味することを理解できよう。多数の保護基及び保護基ストラテジーが当業者に知られており、Greene,ら“Protective Groups in Organic Synthesis”(Wiley−Interscienceより発行)を含む多数の参考文献にて見出され得る。該文献は出典明示によりその全てが本明細書の一部となる。
【0087】
本明細書中見出される場合は、常に、脱離基は、特定化学式により示されてもよく、或いは一般的にL又はLn(ここで、nは整数である)として言及されてもよい。包括名称が用いられる場合、かかる名称が各場合において互いに独立していることが理解されるべきである。脱離基は単一の原子、例えば、Cl、Br又はIであり得、或いは、OSOCH、C(=O)CH、O(C=O)CF、OSOCF等のごとき基であってもよい。脱離基は反応経過中に形成されてもよく、それ故に、脱離基を含む化合物は必ずしも単離された物質でなくともよく、むしろ反応性中間体であってもよい。非限定的な例として、カルボン酸は、DCC、CDI、EDCI、クロロギ酸イソブチル等のごときカップリング試薬と反応されてもよく、次いで、そのように形成された対応する反応性中間体はさらに求核性カップリングパートナーと反応される。かかる場合において、当業者は、(用いる特定の活性化剤、カルボン酸及び求核性カップリングパートナーの同一性に応じて)求核性カップリングパートナーの導入前に、又は幾つかの場合では求核性カップリングパートナーの存在下で、活性化工程が実施されてもよいことを理解できよう。一般的に、脱離基が反応経過中に除去、置換又はそうでなければ解離され得る原子又は基を言及することを当業者は容易に理解できよう。
【0088】
本発明に記載の抗菌化合物は、他の抗菌剤と同様に、ヒト又は獣医用医薬における使用のための任意の都合のよい方法で投与するために処方されてもよい。
【0089】
本発明の医薬組成物は、経口、局所又は非経口用途に適合した形態のものを含み、及びヒトを含む哺乳類における細菌感染の処置のために用いられてもよい。
【0090】
組成物は任意の経路による投与のために処方されてもよい。組成物は、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤、ロゼンジ、クリーム又は液体調製物、例えば、経口又は滅菌非経口溶液又は懸濁液の形態であってもよい。
【0091】
本発明の局所用処方は、例えば、軟膏、クリーム又はローション、眼軟膏剤及び点眼剤又は点鼻剤、含浸包帯及びエアロゾルとして提供されてもよく、及び適切な慣用的な添加剤、例えば、防腐剤、薬剤浸透を補助する溶媒、並びに軟膏及びクリーム中の皮膚軟化剤を含んでもよい。
【0092】
処方は、適合する慣用的な担体、例えば、クリーム又は軟膏基剤、及びローション用のエタノール又はオレイルアルコールも含んでいてもよい。かかる担体は、処方の約1%〜約98%で存在してもよい。より通常では、それらは処方の最高約80%を形成し得る。
【0093】
経口投与用の錠剤及びカプセル剤は、単位投与表示形態であってもよく、及び慣用的な賦形剤、例えば、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカント又はポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトール又はグリシン;打錠用滑沢剤、例えばステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコール又はシリカ;崩壊剤、例えばジャガイモデンプン;或いは許容される湿潤剤、例えばラウリル硫酸ナトリウムを含有していてもよい。錠剤は、通常の薬務においてよく知られている方法に従ってコーティングされてもよい。経口液体調製物は、例えば、水性又は油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップ又はエリキシルの形態であってもよく、或いは使用前に水又は他の適当なビヒクルで復元する乾燥製品として提供されてもよい。かかる液体調製物は、慣用的な添加剤、例えば、懸濁化剤、例えばソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル又は硬化食用油脂、乳化剤、例えば、レシチン、ソルビタンモノオレアート又はアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、例えばアーモンド油、油性エステル、例えば、グリセリン、プロピレングリコール又はエチルアルコール;防腐剤、例えばp−ヒドロキシ安息香酸メチル若しくはプロピル又はソルビン酸、及び所望により慣用的な着香料又は着色剤を含有してもよい。
【0094】
坐剤は、慣用的な坐剤基剤、例えば、カカオ脂または他のグリセライドを含有し得る。
【0095】
非経口投与に関しては、化合物及び滅菌ビヒクル、好ましくは水を利用して、流体単位投与形態を調製する。用いるビヒクル及び濃度に応じて、化合物はビヒクル中に懸濁又は溶解され得る。溶液の調製において、化合物を注射用水に溶解し、滅菌濾過し、次いで、適当なバイアルまたはアンプルに充填して、密封することができる。
【0096】
有利には、局所麻酔剤、保存剤および緩衝化剤のごとき剤をビヒクル中に溶解することができる。安定性を高めるために、組成物をバイアルに充填し、次いで、水を減圧除去した後に、凍結できる。次いで、凍結乾燥した粉末をバイアル中に密閉し、添付したバイアルの注射用の水を供給して、使用前に液体を復元してもよい。化合物をビヒクル中に溶解する代わりに懸濁し、滅菌が濾過により達成され得ないことを除き実質的に同じ様式で、非経口懸濁液を調製する。滅菌ビヒクル中に懸濁する前にエチレンオキシドに曝露させることにより化合物を滅菌できる。有利には、界面活性剤および湿潤剤は、化合物の均一な分散を促進するために組成物中に含まれる。
【0097】
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%、好ましくは10〜60重量%の活性物質を含有していてもよい。組成物が単位用量を含んでいる場合、各々の単位は、好ましくは、50〜500mgの活性成分を含有し得る。成人の処置に用いられる投与量は、投与経路および頻度に応じて、好ましくは、1日あたり100〜3000mg、例えば、1日あたり1500mgであり得る。かかる投与量は、1日あたり1.5〜50mg/kgに対応する。適当には、投与量は1日あたり5〜20mg/kgである。
【0098】
式(I)の化合物は、本発明の組成物中の唯一の活性物質であってもよく、又は他の抗菌剤との組み合わせであってもよい。他の抗菌剤がβ−ラクタムである場合、β−ラクマターゼ阻害剤を用いてもよい。
【0099】
式(I)の化合物は、グラム陰性菌およびグラム陽性菌の両方を含む広範囲の生物に対して活性である。
【0100】
本発明の化合物は、ヒト又は他の哺乳類における細菌感染を処置するために有用な医薬の製造において用いられてもよい。
【0101】
(明確に記載されているか否かに関わらず)本明細書中に引用した特許、特許出願及び刊行物を含め全ての文献は、出典明示によりその全てが本明細書の一部となる。
【0102】
以下の実施例は、式(I)の特定化合物の調製、及び様々な細菌生物に対する式(I)の特定化合物の活性を説明している。特定例がスキームに示されているが、当業者は、該方法がより一般的に適用可能であることを認識しよう。
【0103】
以下のスキームは特定例を示しているが、それらをより一般的に適用して、本発明のさらなる実施態様を形成してもよいことを、当業者は容易に理解できよう。さらに、以下に示す実施例は、本発明の例示であり、決して本発明の範囲を限定するものではない。
【0104】
本発明の化合物を、スキームI、II、III及びIVに記載の方法により調製した。
【0105】
スキームI
【化24】

【0106】
試薬及び条件:(a)NHOH・HCl,ニトロソジスルホン酸カリウム,2%のNaCO−pyr.(b)8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン,DMF,90℃(c)ジオキサン,MeOH中、4MのHCl,25℃(d)Diazald(登録商標)(N−メチル−N−ニトロソ−p−トルエンスルホンアミド,Aldrich Chemical),DCM,還流(e)水素化アルミニウムリチウム(テトラヒドロフラン中の1M溶液),THF,0−25℃(f)N−(3−ジメチルアミノ)プロピル−N’−エチル−カルボジイミド,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸,DCM−DMF,25℃
【0107】
2つの独立した方法を用いてニトロソアミン(I−3)を調製した。経路Aでは、市販のピペラジン(I−1)をワンポット手順で(Vazques Tato,M.P.;Castedo,L.;Riguera,R.Chem.Lett.1985,623.)ニトロソアミン(I−2)に酸化した。次いで、ニトロソアミンをビニル基質へのMichael付加に付し、付加化合物(I−3)を得た。反応は、プロトン性又は非プロトン性溶媒、EtOH又はDMFのいずれかを用いる高い溶媒濃度下で最も容易に進行する。多種多様な基質に適用可能である経路Bでは、BOC−ピペラジン(I−4)を上記のようにMichael付加に付した。BOC基を、標準的な文献、例えば、本明細書中既に引用したKocienski又はGreeneに記載のもののごとき標準的条件下で除去した。DCM又はDCE中の過剰なDiazald(登録商標)を還流で用いて、遊離アミン(I−6)を酸化し、ニトロソアミン(I−3)を得た。さらに、別のニトロソ化試薬を用いてもよい(すなわち、亜硝酸イソアミル)。その後、THF中の水素化アルミニウムリチウムの溶液を用いて、ニトロソアミン(I−3)を還元した。得られたヒドラジン誘導体(I−7)は不安定であり、それ故に、さらに精製することなく直接用いた。最終のヒドラジド結合を標準的なカップリング試薬を用いて形成した。
【0108】
スキームII
【化25】

【0109】
試薬及び条件:(a)TBAF,THF,0−25℃(b)6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル 4−メチルベンゼンスルホナート,CuI,DMF−EtN,Pd(PPhCl,マイクロ波120℃,20分(c)10%Pd−C,EtOH,50psiのH(d)ジオキサン,MeOH中4MのHCl,25℃(e)NHOH・HCl,ニトロソジスルホン酸カリウム,2%のNaCO−pyr.(f)LAH,THF,0−25℃(g)N−(3−ジメチルアミノ)プロピル−N’−エチル−カルボジイミド,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸,DCM−DMF,25℃.
【0110】
ピペリジン(II−1)(van Niel,M.B.ら J.Med.Chem.1999,42,12,2087に従って調製した)を適切なフッ化物源で処理し、シリル保護基を除去し、次いで、遊離アルキン(II−2)を得た。マイクロ波条件下で標準的Sonagashiraカップリングプロトコル(Sonogashira,K.;Tohda,Y.;Hagihara,N.Tetrahedron Lett.1975,4467)を用いる続くアルキンのカップリングにより、アルキン(II−3)を得た。Pd−Cを用いた水素化により飽和基質(II−4)を得た。本明細書中で既に引用したKocienski又はGreeneのごとき標準的な参考文献に記載されているような標準的条件下でBOC基を除去した。スキーム1に記載の酸化方法を用いて、得られたピペリジン(II−5)を直接ニトロソアミン(II−6)に酸化した。還元及び酸カップリング、スキーム1に記載のものと同一の条件により、ヒドラジド(II−8)を得た。
【0111】
スキームIII
【化26】

【0112】
試薬及び条件:(a)Diazald(登録商標),DCM,還流(b)LAH,THF,0−25℃(c)N−(3−ジメチルアミノ)プロピル−N’−エチル−カルボジイミド,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸,DCM−DMF,25℃(d)ジオキサン,MeOH中4MのHCl,25℃(e)7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−オキシラニル)−1,5−ナフチリジン,DMF,90℃.
スキーム1に記載のようにDiazald(登録商標)を用いてBOC−ピペラジン(III−1)をニトロソアミン(III−2)に酸化した。還元及び酸カップリング、スキーム1に記載のものと同様の条件により、ヒドラジド(III−4)を得た。標準的な参考文献、例えば、本明細書中で既に引用したKocienski又はGreeneのものに記載されているもののような標準的条件下でBOC基を除去した。遊離アミン(III−5)を用いる続くエポキシド開環により、最終化合物(III−6)を得た。
【0113】
スキームIV
【化27】

【0114】
試薬及び条件:(a)塩化ベンジル、トリエチルアミン,ジオキサン−DMF,100℃(b)LAH,THF,0℃(c)トリエチルアミン,tert−ブチルジメチルクロロシラン,DMAP,DCM,0℃(d)20%のPd(OH),EtOH,50psiのH(e)8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン,EtOH,90℃(f)Diazald(登録商標),DCE,還流(g)LAH,THF,0℃(h)N−(3−ジメチルアミノ)プロピル−N’−エチル−カルボジイミド,1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸,DCM−DMF,25℃.
【0115】
2−ピペラジンカルボン酸を過剰な塩化ベンジルで処置した。得られたベンジルエステルをアルコールに還元し(IV−3)、その後、シリルエーテルとして保護した。遊離アミンを供給することにより残りのベンジル基を除去し(IV−5)、次いで、スキーム1に記載のように、ビニル基質へのMichael付加に付し、付加化合物を得た(IV−6)。過剰なDiazald(登録商標)を用いてピペラジン(IV−6)を酸化し、ニトロソアミンを得た(IV−7)。LAHでの処理により、ニトロソアミンを還元し、次いで、TBS保護基を除去した。次いで、スキーム1に記載の条件下で遊離アミンを酸とカップリングし(IV−8)、最終化合物を得た(IV−9)。
【0116】
概要
プロトン核磁気共鳴(H NMR)スペクトルは400MHzで記録し、及び化学シフトは内部標準溶媒CHCl又はMeOHから低磁場側への百万分率(δ)で記録した。NMRデータの略語は以下の通りである:s=シングレット、d=ダブレット、t=トリプレット、q=カルテット、m=マルチプレット、dd=ダブレットのダブレット、dt=トリプレットのダブレット、app=見かけ、br=ブロード。Jは、ヘルツ単位で測定されたNMRカップリング定数を示す。CDClはジュウテリオクロロホルムであり、及びCDODはテトラジュウテリオメタノールである。質量スペクトルは、エレクトロスプレー(ES)イオン化法を用いて得られた。全温度は摂氏で記録する。E.Merck Silica Gel 60F−254薄層プレートを薄層クロマトグラフィーに用いた。フラッシュクロマトグラフィーは、E.Merck Kieselgel 60(230−400メッシュ)シリカゲルで行った。分析用HPLCはBeckmanクロマトグラフィーシステムを用いて行った。調製用HPLCはGilsonクロマトグラフィーシステムを用いて行った。ODSは、オクタデシルシリル誘導体化シリカゲルクロマトグラフィー支持体を示す。YMC ODS−AQ(登録商標)は、ODSクロマトグラフィー支持体であり、及びYMC Co.Ltd.,Kyoto,Japanの登録商標である。PRP−1(登録商標)はポリマー(スチレン−ジビニルベンゼン)クロマトグラフィー支持体であり、及びHamilton Co.,Reno,Nevadaの登録商標である。Celite(登録商標)は、酸洗浄した珪藻土シリカから構成される濾過助剤であり、Manville Corp.,Denver,Coloradoの登録商標である。
【0117】
調製1
【化28】


8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの調製
a)(2−[(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)メチレン]マロン酸ジエチルエステル
EtOH(1L)中の5−アミノ−2−メトキシピリジン(Aldrich,100g,0.806mole)及びエトキシメチレンマロン酸ジエチル(Aldrich,163mL,0.806mole)の溶液を4時間加熱還流し、次いで、室温に冷却した。濃縮乾燥し、標記化合物(238g,定量的)を得た。
【0118】
b)6−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル
蒸留器ヘッド及び還流コンデンサー装着の2Lの3つ口フラスコ中、DowthermA(Fluka,500mL)を沸騰させた(250℃)。2−[(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)メチレン]マロン酸ジエチルエステル(100g,0.34mole)を5分間にわたって少しずつ加えた。溶液をさらに15分間加熱還流し、ある種の溶媒を蒸留させておいた。得られた溶液を室温に冷却し、次いで、ヘキサン(750mL)で希釈した。混合物を氷上で1時間冷却し、次いで、茶色固体を濾過で取り出し、ヘキサンで洗浄し、次いで、減圧乾燥し、標記化合物(61.72g,73%)を得た。
【0119】
c)4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル
アルゴン下、乾燥DMF(260mL)中の6−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル(74.57g,300mmole)の懸濁液を水浴中(室温前後に維持するために−大規模スケールの場合は軽く氷冷してもよい)で効率的に攪拌した。三臭化リン(30.0mL,316mmole)を15分にわたって滴下して加え、次いで、攪拌をさらに30分間続けた。水(1L)を加え、次いで、飽和炭酸ナトリウム溶液を加え、pH7とした。固体を吸引濾過により収集し、水で洗浄し、次いで、五酸化リンで減圧乾燥し、標記化合物(83.56g,90%)を得た。
【0120】
d)4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸
2NのNaOH(300mL,600mmole)を、THF(835mL)中の4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル(83.56g,268mmole)の攪拌溶液へ30分にわたって滴下して加えた。攪拌を一晩続け、その時点で、LC/MSはけん化が完了したことを示した。2NのHClをpH6まで加えて、次いで、THFを減圧除去した。2NのHClをpH2まで加えて、次いで、水(250mL)を加え、次いで、混合物を氷上で徹底的に冷却した。固体を吸引濾過により収集し、水で洗浄し、次いで、乾燥し(初め、50℃でロータリーエバポレーターを用いて、次いで、50℃で一晩、高減圧下で)、標記化合物(76.7g,定量をやや上回る)を得た。この物質をさらに精製することなく用いた。
【0121】
e)4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−イルアミン
乾燥DMF(600mL)中の4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸(50g,177mmole)の懸濁液をトリエチルアミン(222.5mL,1.60mole)、tert−ブタノール(265mL,2.77mole)及びアジ化ジフェニルホスホリル(41.75mL,194mmole)で処理した。反応物をアルゴン下、100℃で1時間攪拌し、次いで、室温に冷却し、濃縮し、低容量とした。酢酸エチル及び過剰な炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、混合物を攪拌し、次いで、ある種の不溶性固体を濾過で取り出した。相を分け、次いで、有機相を水(2×)で洗浄し、次いで、乾燥(MgSO)した。濃縮乾燥し、不純物を伴う4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−イルアミン(微量生成物)及び(4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−イルアミン)カルバミン酸tert−ブチルエステル(主要生成物)の粗混合物を得た。
【0122】
さらに精製することなく、この混合物をCHCl(150mL)中に溶解し、次いで、トリフルオロ酢酸(100mL)で処理した。反応物を3時間攪拌し、次いで、濃縮乾燥した。残りをCHCl及び飽和炭酸水素ナトリウム溶液間で分け、次いで、相を分けた。水相をCHClで抽出し、次いで、合わせた有機相を乾燥し(MgSO)、次いで、濃縮し、低容量とした。固体を吸引濾過により収集し、少容量のCHClで洗浄し、次いで、減圧乾燥し、標記化合物の1回目の生成物(31.14g)を得た。濾液をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィー(30%EtOAc/CHCl)により精製し、さらなる物質(2.93g,全量=34.07g,76%)を得た。或いは、濾液を室温で一晩放置し、次いで、濾過し、標記化合物の2回目の生成物(2.5g)を得た。
【0123】
f)4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−ジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩
乾燥THF(400mL)中の4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−イルアミン(25.2g,99.2mmole)の溶液を−5℃で維持し、一方で、ニトロソニウムテトラフルオロホウ酸塩(12.9g,110mmole)を30分にわたって少しずつ加えた(約2gずつ)。反応をさらに1時間−5℃で続け、その時点で、TLC及びLC/MSは反応が完了したことを示した。オレンジ色固体を吸引濾過により収集し、氷冷THFで洗浄し、次いで、減圧乾燥し、標記化合物(31.42g,90%)を得た。
【0124】
g)4−ブロモ−3−フルオロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン
2Lのフラスコ中、デカリン(混合異性体,500mL)中の4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−ジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩(31.42g,89.0mmole)の懸濁液を180℃に加熱し、次いで、この温度で5分間保持した。混合物を冷却し、次いで、CHClで希釈し(500mL,生成物を溶液中に保持するために)、次いで、得られた混合物を30分間強力に攪拌し、黒色固体の副生成物を分解した。次いで、混合物をシリカゲルのカラムに注ぎ、次いで、そのカラムをCHClで溶離し、デカリンを除去し、次いで、3%のEtOAc/CHClで溶離し、標記化合物(9.16g,40%)を得た。
【0125】
h)8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
DME(60mL)及びHO(20mL)中の8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(2.0g,7.81mmol)、炭酸カリウム(1.08g,7.81mmole)、テトラキス−トリフェニルホスフィン(90mg,0.08mmole)の溶液へ、2,4,6−トリビニルシクロボラン−ピリジン錯体(0.94g,3.91mmole)を加えた。10時間85℃で攪拌した後、反応内容物を濃縮し、次いで、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/EtOAc,4:1)により精製し、低融点固体(1.43g,90%)を得た。
【0126】
調製2
【化29】


(S)−2−(6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン−4−イル)オキシランの調製
(a)4−ヒドロキシ−6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン
メタノール(1000ml)中の5−アミノ−2−メトキシピリジン(55g,0.44mol)及びプロピオル酸メチル(40ml,0.44mol)を48時間攪拌し、次いで、蒸発させ、次いで、生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(DCM)により精製し、次いで、DCM−ヘキサンから再結晶した(44.6g,48%)。
【0127】
温DowthermA(50ml)中の不飽和エステル(10.5g,0.05mol)を3分間にわたって還流DowthermAに加え、さらに20分間還流した後、混合物を冷却し、次いで、エーテルに注いだ。沈殿物を濾過し、標記化合物(6.26g,70%)を得た。
【0128】
(b)ブロモメチル−(6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン−4−イル)−ケトン
2,6−ルチジン(9.94ml,0.086mol)及び4−ジメチルアミノピリジン(0.07g,0.0057mol)を含有するDCM(200ml)中の4−ヒドロキシ−6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン(10g,0.057mol)を氷上で冷却し、次いで、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(10.5ml,0.063mol)で処理した。2.5時間攪拌した後、混合物を飽和塩化アンモニウム溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させ、次いで、シリカ(DCM)上で精製した。DMF(200ml)中のトリフレート(13.2g,0.044mol)及びTEA(12ml,0.086mol)、ブチルビニルエーテル(22ml,0.17mol)、1,3−ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン(1.77g、0.0044mol)及び酢酸パラジウム(II)(0.97g、0.0044mol)を60℃で3時間加熱し、次いで、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM)に付し、黄色固体(10.7g、95%)を得た。これをTHF(250ml)、水(40ml)中に溶解し、次いで、N−ブロモスクシンイミド(7.4g.0.042mol)で1時間処理し、次いで、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(DCM)に付し、ケトン(10.42g,98%)を得た。
【0129】
c)(R)−2−ブロモ−1−(6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン−4−イル)エタノール
トルエン中のブロモメチル−(6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン−4−イル)−ケトン(6.6g,0.023mol)を(+)−B−クロロジイソピノカンフェニルボラン((+)−DIP−クロリド)(12g,0.037mol)で処理し、次いで、一晩攪拌し、次いで、ジエタノールアミン(15g,0.14mol)を加え、次いで、混合物を3時間攪拌し、濾過し、次いで、蒸発させた。シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン)により白色固体(4.73g,73%)を得た。
【0130】
d)(R)−2−(6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン−4−イル)オキシラン
メタノール(20ml)中の(R)−2−ブロモ−1−(6−メトキシ−[1,5]−ナフチリジン−4−イル)エタノール(4.8g,0.017mol)を炭酸カリウム(2.6g,0.019mol)と共に1時間攪拌し、次いで、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(酢酸エチル−ヘキサン−ジクロロメタン)に付し、固体(3.14g,92%)を得た(キラルHPLCにより91%のee)。MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 203(M+H+).
【0131】
調製3
【化30】

8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの調製
DME(80mL)及びHO(40mL)中の6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(調製2bから)(5.0g,16.23mmole)の溶液へ、ボロン酸トリビニル(1.96g,8.1mmole)、KCO(2.23g,16.23mmole)及びPd(PPh(0.19g,0.16mmole)を加えた。N下、90℃で3時間後、反応溶液を減圧濃縮し、次いで、シリカ上で精製し(ヘキサン,EtOAc,4:1)、黄色油状物(2.44g,81%)を得た:LC−MS(m/z)(ES)187(M+H)
【0132】
調製4
【化31】

【0133】
7−クロロ−8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの調製
3−クロロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−オール
酢酸(200mL)中の6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−オール(12g)を超音波処理し、次いで、全て溶解するまで温め、次いで、それをN−クロロスクシンイミド(10.01g)で処理し、次いで、混合物を35℃で18時間加熱し、冷却し、次いで、固体を収集し、次いで、酢酸で洗浄し、次いで、減圧下、40℃で一晩乾燥し、白色固体(9.5g)を得た;MS(ES)m/z 211/213(M+H)
【0134】
b)1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸3−クロロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエステル
油中60%の水素化ナトリウム(3.08g)の懸濁液をヘキサンで洗浄し、ヘキサン溶液をデカントし、次いで、乾燥DMF(200mL)を加え、次いで、フェノール(1a)(11.62g)を加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、氷上で冷却し、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(21.62g)を加え、次いで、混合物を室温で一晩攪拌しておいた。それを蒸発させ、トルエンと共沸混合し、エーテル−DCM中で処理し、次いで、炭酸ナトリウム溶液で洗浄し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、次いで、蒸発させ、固体(15g)を得た;MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z 343/345(MH+).
【0135】
c)7−クロロ−2−メトキシ−8−ビニル−[1,5]ナフチリジン
アルゴン下、DME(20mL)中の1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸3−クロロ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエステル(1g)をテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.21g)で処理し、次いで、混合物を室温で20分間攪拌した。無水炭酸カリウム(0.403g)、水(6mL)及びビニルボラン:ピリジン錯体(F.Kerins及びDO’Shea J.Org.Chem.2002,67,4968−4971を参照のこと)(1.056g)を加え、次いで、混合物を100℃で1.5時間で加熱した。それを冷却し、水で希釈し、次いで、エーテルで抽出し、乾燥し(硫酸ナトリウム)、蒸発させ、次いで、シリカゲルクロマトグラフィーに付し、DCM、次いで、クロロホルムで溶離し、白色固体(0.53g)を得た;MS(ES)m/z 221/223(M+H)
【0136】
調製5
【化32】

7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−[(2S)−2−オキシラニル]−1,5−ナフチリジンの調製
a)1−[3−フルオロ−6−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−1,2−エタンジオール
氷浴中30分間冷却したtert−ブタノール/水(200mL/200mL)中のAD−mix−β(50g)の溶液へ、8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(調製1で調製)(8g,39.2mmol)を加え、次いで、反応混合物を室温で48時間攪拌した。亜硫酸ナトリウム(75g)を加え、次いで、混合物をさらに30分間攪拌した。それをジエチルエーテルで抽出し、次いで、クロロホルム中の10%メタノールで数回抽出した。有機抽出物を減圧下で蒸発させ、所望生成物を油状物として得た(8.93g,96%).MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 239(MH+).エナンチオマー過剰率=44%,キラル分析用HPLCにより測定
【0137】
b)2−[3−フルオロ−6−(メトキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシエチル 4−メチルベンゼンスルホナート
DCM(200mL)中のジオール(a)(16.5g,6.93mmol)、トリエチルアミン(10mL)及び酸化ジブチルスズ(350mg)の溶液へ、塩化トシル(13.2g,6.94mmol)を加えた。3時間後、混合物を水/炭酸水素ナトリウムで希釈し、次いで、クロロホルムで数回抽出した。合わせた有機抽出物を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで、減圧下で蒸発させた。残りをシリカゲルクロマトグラフィーに付し、クロロホルム中の20〜30%の酢酸エチルで溶離し、所望生成物(20.3g,75%)を得た。MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 393(MH+).
【0138】
c)7−フルオロ−2−(メトキシ)−8−(2−オキシラニル)−1,5−ナフチリジン
氷浴中冷却した無水メタノール(160mL)中のトシレート(b)(10.5g,26.7mmol)の懸濁液へ、炭酸カリウム(7.03g,50.9mmol)を加えた。15分間冷却した後、混合物を室温でさらに1.75時間攪拌した。次いで、それを水で希釈し、ジクロロメタンで数回抽出し、硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで、減圧下で蒸発させた。残りをシリカゲルクロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン、クロロホルム、次いで、クロロホルム中の20%の酢酸エチルで溶離し、標記生成物を油状物として得た(5.55g,94%)。MS(+veイオンエレクトロスプレー) m/z 221(MH+).
【0139】
調製6
【化33】

3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の調製
a)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル
DMF(48mL)中の2−メルカプト酢酸エチル(1.473mL)の溶液を氷冷し、次いで、水素化ナトリウム(油中60%分散液の540mg)で処理した。1時間後、6−アミノ−5−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチル(3g)(T.R.Kelly及びF.Lang,J.Org.Chem.61,1996,4623−4633)を加え、次いで、混合物を16時間室温で攪拌した。溶液をEtOAc(1リットル)で希釈し、水(3×300mL)で洗浄し、乾燥し、次いで、蒸発させ、約10mLとした。白色固体を濾過で取り出し、次いで、少量のEtOAcで洗浄し、エステル(0.95g)を得た;MS(APCI)m/z 223([M−H],100%).
【0140】
b)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸
ジオキサン(120ml)/水(30mL)中の3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル(788mg)の溶液を0.5MのNaOH溶液(8mL)で2時間にわたり滴下して処理し、次いで、一晩攪拌した。約3mlに蒸発させた後、水(5mL)を加え、次いで、2MのHClを加えてpH4とした。沈殿した固体を濾過で取り出し、少容量の水で洗浄し、次いで、減圧乾燥し、固体(636mg)を得た;MS(APCI)m/z 209([M−H],5%),165([M−COOH],100%).
【0141】
c)6−ヒドロキシメチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン
THF(24mL)及びトリエチルアミン(0.396mL)中の3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(500mg)の溶液を−10℃に冷却し、次いで、クロロギ酸イソブチル(0.339ml)を加えた。20分後、懸濁液を珪藻土から濾過して、水(8mL)中の水素化ホウ素ナトリウム(272mg)の氷冷溶液に加え、混合物を30分間攪拌し、次いで、希HClでpHを7に減じた。溶媒を蒸発させ、次いで、残りを水でトリチュレートした。生成物を濾過し、次いで、減圧乾燥し、白色固体(346mg)を得た;MS(APCI) m/z 195([M−H],50%),165(100%).
【0142】
d)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサルデヒド
ジクロロメタン(30mL)/THF(30mL)中の6−ヒドロキシメチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン(330mg)の溶液を二酸化マンガン(730mg)で処理し、次いで、室温で攪拌した。1時間後(730mg)及び16時間後(300mg)にさらに二酸化マンガンを加えた。全部で20時間後、混合物を珪藻土から濾過し、次いで、濾液を蒸発させた。生成物をEtOAc/ヘキサン(1:1)でトリチュレートし、次いで、収集し、固体(180mg)を得た;MS(APCI)m/z 195([M−H],95%),165(100%).
【0143】
e)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸
この酸は、DMF溶液(50mL)中のオキソン(ペルオキシ一硫酸カリウム)(3.1g)を用いた酸化により、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサルデヒド(890mg)から調製した。室温で1.5時間後、水(50mL)で希釈し、濾過し、次いで、減圧下で乾燥し、酸を白色固体として得た(750mg,77%)。
【0144】
調製7
【化34】

3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸の調製
a)2−ブロモ−5−ヒドロキシ−6−ニトロピリジン
3−ヒドロキシ−2−ニトロピリジン(20g,0.143mole)をメタノール(400mL)中に溶解し、次いで、室温で、メタノール(33mL,0.13mole)中の25%のナトリウムメトキシドの溶液を加えた。混合物を30分間攪拌し、次いで、0℃に冷却し、次いで、臭素(7.2mL,0.14mole)を徐々に加えた。反応物を0℃で30分間攪拌し、次いで、氷AcOH(2.5mL)でクエンチした。溶媒を減圧除去し、物質(30g,96%)を得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES)m/z 219.0(M+H)
【0145】
b)(6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン−3−イルオキシ)酢酸エチル
2−ブロモ−5−ヒドロキシ−6−ニトロピリジン(30g,0.14mole)をアセトン(200ml)中に懸濁し、次いで、炭酸カリウム(39g,0.28mole)、次いで、ブロモ酢酸エチル(15.7ml,0.14mmole)を加えた。反応物を10時間加熱還流し、次いで、室温に冷却し、次いで、EtOで希釈した。沈殿物を吸引濾過により除去し、次いで、濾液を減圧下で濃縮し、物質(38g,89%)を得、これをさらに精製することなく用いた;MS(ES)m/z 305.0(M+H)
【0146】
c)6−ブロモ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
(6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン−3−イルオキシ)酢酸エチル(38g,0.125mole)を氷AcOH(150mL)中に溶解し、次いで、鉄粉(20g,0.36mole)を加えた。混合物を機械攪拌し、次いで、90℃で5時間加熱し、次いで、室温に冷却し、次いで、EtOAc(300mL)で希釈した。混合物をシリカゲルのパッドから濾過し、次いで、濾液を減圧下で濃縮し、次いで、残りをMeOHから再結晶した(15g,52%);MS(ES)m/z 229.0(M+H)
【0147】
d)6−((E)−スチリル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
6−ブロモ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン(6.0g,26.3mmole)及びトランス−2−フェニルビニルボロン酸(3.9g,26.3mmole)を1,4−ジオキサン(150mL)中に溶解し、次いで、溶液をアルゴンで脱気した。(PhP)Pd(230mg,0.2mmole)を加え、次いで、HO(20mL)中の炭酸カリウム(6.9g,50mmole)の溶液を加えた。反応物を一晩アルゴン下で加熱還流し、次いで、室温に冷却し、次いで、EtOAc(200mL)で希釈した。溶液をHO、次いで、ブラインで連続して洗浄し、乾燥し(NaSO)、次いで、減圧下で濃縮した。残りの固体をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(5−10%のEtOAc/CHCl)により精製し、固体を得た(2.5g,38%):LCMS(ES)m/z 253.0(M+H)
【0148】
e)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサルデヒド
6−((E)−スチリル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン(1.2g,4.8mmole)をCHCl(200mL)中に溶解し、次いで、溶液を−78℃に冷却した。淡い青色が現れるまで攪拌しながら溶液にオゾンを通気し、次いで、溶液に15分間酸素を通気することにより、過剰なオゾンを除去した。硫化ジメチル(1.76mL,24mmole)を溶液に加え、次いで、反応物を−78℃で3時間、次いで、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧除去し、次いで、残りをEtO(50mL)でトリチュレートした。収集した固体をさらなるEtOで洗浄し、次いで、乾燥し、固体を得た(700mg,82%):MS(ES)m/z 179.0(M+H)
【0149】
f)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸
この酸を、DMF溶液(50mL)中のオキソン(ペルオキシ一硫酸カリウム)(3.7g)で酸化することにより、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサルデヒド(900mg)から調製した。室温で1.5時間後、水(50mL)で希釈し、濾過し、次いで、減圧下で乾燥し、酸をオフホワイト色固体(687mg,70%)として得た:LCMS(ES) m/e 195(M+H)H NMR δ 7.81(d,J=8.1Hz,1H),7.41(d,J=8.1Hz,1H),4.77(s,2H).
【0150】
調製8
【化35】

2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸の調製
a)5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−1H−ピリジン−4−オン
5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−4−ピロン(D.Erol,J.Med.Chem.,1994,29,893の方法によりコウジ酸から調製した)(9.7g,40mmol)、濃水性(880)アンモニア(100mL)及びエタノール(20mL)の混合物を一晩加熱還流した。混合物を室温に冷却しておき、次いで、濾過した。得られた固体をエーテルで洗浄し、次いで、減圧下で乾燥した(5.9g);MS(APCI+)m/z 232(MH+).
【0151】
b)(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−メタノール
活性炭上(1g)の10%パラジウムを用いて、水酸化ナトリウム(17mmol)含有の水(220mL)中の5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−1H−ピリジン−4−オン(2g,8.7mmol)の溶液を4時間水素化した。混合物を濾過し、次いで、蒸発させ、白色固体を得た。この固体をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)中に溶解し、次いで、炭酸カリウム(2.9g)及び1,2−ジブロモエタン(0.6mL,7mmol)で処理した。混合物を85℃で一晩加熱した。冷却した混合物をシリカ上で蒸発させ、次いで、クロマトグラフィーに付し、酢酸エチル中の10〜30%のメタノールで溶離し、白色固体(250mg,21%)を得た;MS(APCI+)m/z 168(MH+).
【0152】
c)2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド
ジクロロメタン(5mL)中の(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−メタノール(250mg,1.5mmol)の溶液を二酸化マンガン(650mg,7.5mmol)で処理した。3日後、混合物を濾過し、次いで、蒸発させ、白色固体(150mg,61%)を得た;MS(APCI+)m/z 166(MH+).
【0153】
d)2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸
25℃で、アセトン−HO(1:4,47mL)中の2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサルデヒド(780mg,4.74mmol)の溶液へ、NaClO(575mg,6.36mmol)を加え、次いで、HNSOH(599mg,6.17mmol)を加えた。2時間後、溶液を濃縮し、次いで、残りをシリカのプラグ(DCM(1%のNHOH)中の10%のMeOH)から精製し、標記化合物をオフホワイト色固体として得た(600mg,70%):LCMS(ES) m/e 182(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.11(s,1H),7.57(s,1H),4.37−4.92(m,4H).
【0154】
調製9
【化36】


7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸の調製
a)2−ブロモ−5−ヒドロキシ−6−ニトロピリジン
3−ヒドロキシ−2−ニトロピリジン(20g,0.143mole)をメタノール(400mL)中に溶解し、次いで、メタノール(33mL,0.13mole)中の25%のナトリウムメトキシドの溶液を室温で加えた。混合物を30分間攪拌し、次いで、0℃に冷却し、次いで、臭素(7.2mL,0.14mole)を徐々に加えた。反応物を0℃で30分間攪拌し、次いで、氷AcOH(2.5mL)でクエンチした。溶媒を減圧除去し、物質(30g,96%)を得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES)m/z 219.0(M+H)
【0155】
b)(6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン−3−イルオキシ)酢酸エチル
ヒドロキシピリジン(30g,0.14mole)をアセトン(200ml)中に懸濁し、次いで、炭酸カリウム(39g,0.28mole)を加え、次いで、ブロモ酢酸エチル(15.7ml,0.14mmole)を加えた。反応物を10時間加熱還流し、次いで、室温に冷却し、次いで、EtOで希釈した。沈殿物を吸引濾過により除去し、次いで、濾液を減圧下で濃縮し、物質(38g,89%)を得、これをさらに精製することなく用いた:LCMS(ES)m/z 305.0(M+H)
【0156】
c)6−ブロモ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
ニトロピリジン(38g,0.125mole)を氷AcOH(150mL)中に溶解し、次いで、鉄粉(20g,0.36mole)を加えた。混合物を機械攪拌し、次いで、90℃で5時間加熱し、次いで、室温に冷却し、次いで、EtOAc(300mL)で希釈した。混合物をシリカゲルのパッドから濾過し、次いで、濾液を減圧下で濃縮し、次いで、残りをMeOHから再結晶した(15g,52%):LCMS(ES)m/z 229.0(M+H)
【0157】
d)6−((E)−スチリル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
ブロモピリジン(10c)(6.0g,26.3mmole)及びトランス−2−フェニルビニルボロン酸(3.9g,26.3mmole)を1,4−ジオキサン(150mL)中に溶解し、次いで、溶液をアルゴンで脱気した。(PhP)Pd(230mg,0.2mmole)を加え、次いで、HO(20mL)中の炭酸カリウム(6.9g,50mmole)の溶液を加えた。反応物を一晩アルゴン下で加熱還流し、次いで、室温に冷却し、次いで、EtOAc(200mL)で希釈した。溶液をHO、次いで、ブラインで連続して洗浄し、乾燥し(NaSO)、次いで、減圧下で濃縮した。残りの固体をフラッシュシリカゲルクロマトグラフィー(5〜10%のEtOAc/CHCl)により精製し、固体を得た(2.5g,38%):LCMS(ES)m/z 253.0(M+H)
【0158】
e)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサルデヒド
ピリジン(10d)(1.2g,4.8mmole)をCHCl(200mL)中に溶解し、次いで、溶液を−78℃に冷却した。淡い青色が現れるまで攪拌しながらオゾンを溶液に通気し、次いで、溶液に酸素を15分間通気することにより、過剰なオゾンを除去した。硫化ジメチル(1.76mL,24mmole)を溶液に加え、次いで、反応物を−78℃で3時間攪拌し、次いで、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧除去し、次いで、残りをEtO(50mL)でトリチュレートした。収集した固体をさらなるEtOで洗浄し、次いで、乾燥し、固体を得た(700mg,82%);MS(ES)m/z 179.0(M+H)
【0159】
f)6−ブロモ−7−クロロ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
6−ブロモ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン(20g,87.7mmole)をDMF(175mL)中に溶解し、次いで、氷浴中で冷却した。次いで、塩素ガスを45分間徐々に通気し、次いで、飽和溶液を氷浴中で2時間攪拌した。混合物を窒素でパージし、次いで、温度が15℃未満であることを確認しながら、100gのNaSOを含有する1Lの氷水へ攪拌しながら徐々に加えた。30分間攪拌した後、生成物を濾過し、水で徹底的に洗浄し、次いで、乾燥し、(22.5g,98%)の白色固体を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 4.76(2H,s,),7.78(1H,s),11.71(1H,s).
【0160】
g)7−クロロ−6−((E)−スチリル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
6−ブロモ−7−クロロ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン(22g,83.7mmole)及びトランス−2−フェニルビニルボロン酸(17.33g,117mmole)を1,4−ジオキサン(300mL)中に溶解し、次いで、溶液をアルゴンで脱気した。(PhP)Pd(1.9g,2mole%)を加え、次いで、HO(100mL)中の炭酸水素カリウム(21g,210mmole)の溶液を加えた。反応物を一晩アルゴン下で加熱還流し、次いで、室温に冷却し、次いで、酢酸エチル(1L)で希釈した。溶液をHO、次いで、ブラインで連続して洗浄し、乾燥し(NaSO)、次いで、減圧下で濃縮した。残りをクロロホルム(120mL)でスラリー状にし、次いで、ジエチルエーテル(100mL)で希釈した。沈殿した生成物を濾過により収集し、次いで、エーテルで洗浄し、生成物(16.4g,68%)をオフホワイト色固体として得た。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 4.71(2H,s),7.32−7.46(3H,m),7.54−7.74(4H,m),11.6(1H,s).
【0161】
h)7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサルデヒド
7−クロロ−6−((E)−スチリル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン(8.0g,27.9mmole)をDMF(400mL)及びメタノール(40mL)の混合物中に溶解し、次いで、溶液を−78℃に冷却した。攪拌しながら45分間オゾンを溶液に通気し、次いで、酸素を溶液に30分間通気することにより、過剰なオゾンを除去した。硫化ジメチル(21mL,279mmole)を溶液に加え、次いで、反応物を3時間−78℃で攪拌し、次いで、室温で一晩攪拌した。溶媒を減圧除去し、次いで、残りをEtO(150mL)でトリチュレートした。収集した固体をさらなるEtOで洗浄し、次いで、乾燥し、白色固体(4g,68%)を得た。H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ 4.86(2H,m),7.73(1H,s);10.05(1H,s),11.84(1H,s).
【0162】
i)7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンゾオキサジン−6−カルボン酸
25℃で、アセトン−HO(1:4,5mL)中の7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサルデヒド(1.0g,4.71mmol)の溶液へ、NaClO(570mg,6.31mmol)、次いで、HNSOH(594mg,6.12mmol)を加えた。2時間後、固体沈殿物を濾過し、標記化合物をオフホワイト色固体(840mg,71%)として得た:LCMS(ES) m/e 229(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ7.47(s,1H),4.77(s,2H).
【0163】
調製10
【化37】

4−エテニル−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリルの調製
a)(2−[(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)メチレン]マロン酸ジエチルエステル
EtOH(1L)中の5−アミノ−2−メトキシピリジン(Aldrich,100g,0.806mole)及びエトキシメチレンマロン酸ジエチル(Aldrich,163mL,0.806mole)の溶液を4時間加熱還流し、次いで、室温に冷却した。濃縮乾燥し、標記化合物(238g,定量的)を得た。
【0164】
b)6−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル
蒸留器ヘッド及び還流コンデンサー装着の2Lの三つ口フラスコ中、DowthermA(Fluka,500mL)を沸騰させた(250℃)。2−[(6−メトキシピリジン−3−イルアミノ)メチレン]マロン酸ジエチルエステル(100g,0.34mole)を5分間にわたって少しずつ加えた。溶液をさらに15分間加熱還流し、ある種の溶媒を蒸留させておいた。得られた溶液を室温に冷却し、次いで、ヘキサン(750mL)で希釈した。混合物を氷上で1時間冷却し、次いで、得られた茶色沈殿物を濾過で取り出し、ヘキサンで洗浄し、次いで、減圧乾燥し、標記化合物(61.72g,73%)を得た。
【0165】
c)4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル
アルゴン下、乾燥DMF(260mL)中の6−メトキシ−4−オキソ−1,4−ジヒドロ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル(74.57g,300mmole)の懸濁液を水浴中(室温前後に維持するために−大規模スケールの場合は軽く氷冷してもよい)で効率的に攪拌した。三臭化リン(30.0mL,316mmole)を15分間にわたって滴下して加え、次いで、攪拌をさらに30分間続けた。水(1L)を加え、次いで、飽和炭酸ナトリウム溶液を加えて、pH7とした。固体を吸引濾過により収集し、水で洗浄し、次いで、五酸化リンで減圧乾燥し、標記化合物(83.56g,90%)を得た。
【0166】
d)4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸
2NのNaOH(300mL,600mmole)を30分間にわたって滴下してTHF(835mL)中の4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル(83.56g,268mmole)の攪拌溶液に加えた。攪拌を一晩続け、その時点で、LC/MSはけん化が完了したことを示した。2NのHClを加え、pH6とし、次いで、THFを減圧除去した。2NのHClを加え、pH2とし、次いで、水(250mL)を加え、次いで、混合物を氷上で徹底的に冷却した。固体を吸引濾過により収集し、水で洗浄し、次いで、乾燥し(初め、ロータリーエバポレーターを50℃で用いて、次いで、高減圧下、50℃で一晩)、標記化合物(76.7g,やや定量を上回る)を得た。この物質をさらに精製することなく用いた。
【0167】
(e)4−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボキサミド
保護下、トルエン(10mL)中の4−ブロモ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−3−カルボン酸エチルエステル(840mg,3.0mmol)の溶液へ、塩化チオニル(3mL)を一気に加えた。100℃で2時間還流した後、混合物を濃縮し、次いで、トルエンと共沸乾燥し、黄色固体を得、これを無水DCM(3mL)中に溶解した。得られた溶液を0℃に冷却し、次いで、NH溶液(5mL,水中50%)で処理した。0℃で30分間攪拌した後、反応混合物を25℃に温め、次いで、12時間攪拌した。DCMを除去し、次いで、固体を吸引濾過により収集し、水で洗浄し、次いで、五酸化リンで減圧乾燥し、標記化合物(648mg,91%)を得た。
【0168】
(f)4−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
0℃で、無水DCM(2mL)及びトリエチルアミン(2mL)中の4−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボキサミド(647mg,2.7mmol)の溶液へ、トリフルオロ酢酸無水物(1mL)を徐々に加えた。得られた溶液を25℃に温め、次いで、1時間攪拌した。混合物をCHCl及びHO間で分け、次いで、水相をCHClで数回抽出した。有機フラクションを合わせ、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,0〜25%の酢酸エチル/ヘキサン)で精製し、標記化合物をオフホワイト色固体として得た(540mg,91%):LC/MS(ES) m/e 220(M+H)
【0169】
(g)4−エテニル−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル
DME/HO(20mL,3:1)中の4−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(280mg,1.28mmol)、炭酸カリウム(885mg,6.4mmole)、テトラキス−トリフェニルホスフィン(30mg,0.026mmole))の溶液へ、2,4,6−トリビニルシクロボラン−ピリジン錯体(154mg,0.64mmole)を加えた。1時間90℃で攪拌した後、他のバッチのテトラキス−トリフェニルホスフィン(30mg,0.026mmol)を加えた。さらに1.5時間還流した後、混合内容物を室温に冷却し、次いで、ジエチルエーテルで抽出した。エーテルフラクションを合わせ、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,ヘキサン中の0〜10%の酢酸エチル)により精製し、標記化合物を淡黄色固体(176mg,65%)として得た:LC/MS(ES) m/e 212(M+H)
【実施例】
【0170】
実施例1
N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
(a)2−(メチルオキシ)−8−[2−(4−ニトロソ−1−ピペラジンイル]エチル]−1,5−ナフチリジン
【化38】

【0171】
1−ニトロソピペラジン(402mg,3.50mmol)[Vazques Tato,M.P.;Castedo,L.;Riguera,R.Chem.Lett.1985,623.に従って調製した]及び8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(592mg,3.17mmol)をDMF(1mL)中で合わせ、次いで、90℃で12時間攪拌した。次いで、溶液を濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中の3%のMeOH)により精製し、標記化合物(400mg,38%)をオレンジ色油状物として得た:LCMS(ES) m/e 302(M+H)
【0172】
(b)4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンアミン
【化39】


0℃で、THF(12mL)中の2−(メチルオキシ)−8−[2−(4−ニトロソ−1−ピペラジンイル]エチル]−1,5−ナフチリジン(366mg,1.22mmol)の溶液へ、LAH(2.43mL,2.43mmol,THF中の1M)の溶液を滴下して加えた。反応混合物を12時間にわたって25℃に温め、次いで、酒石酸ナトリウムカリウムの飽和溶液を滴下して加えることによりクエンチした。水相をDCMで数回抽出し、次いで、合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、次いで、25℃で濃縮し、黄色油状物を得、これをさらに精製することなく用いた:LCMS(ES) m/e 288(M+H)
【0173】
(c)N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド
【化40】


DCM:DMF(12ml,4:1)中の粗4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンアミンの溶液へ、EDC(227mg,1.46mmol)、HOBT(197mg,1.46mmol)及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(2.57mg,1.22mmol)を加えた。25℃で12時間後、反応物を減圧下で濃縮し、次いで、MeOHでトリチュレートすることにより精製し、標記化合物をオフホワイト色固体として得た(200mg,40%):LCMS(ES) m/e 480(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.65(d,J=4.8Hz,1H),8.21(d,J=9.1Hz,1H),7.91(d,J=7.9Hz,1H),7.73(d,J=7.9Hz,1H),7.64(d,J=4.6Hz,1H),7.24(d,J=9.1Hz,1H),4.13(s,3H),3.62(s,2H),3.46−3.52(m,2H),2.97−2.99(m,4H),2.89−2.94(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0174】
実施例2
N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホンアミドの調製
【化41】

【0175】
DCM(12mL)中の粗4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンアミン(350mg,1.22mmol)の溶液へ、DIPEA(425μL,2.44mmol)及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−スルホニルクロリド(320mg,1.22mmol)を加えた。2時間後、溶液を室温で濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM中5%のMeOH)により精製し、標記化合物をオフホワイト色固体として得た(37mg,6%):LCMS(ES) m/e 515(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.49(d,J=4.6Hz,1H),8.07(d,J=9.1Hz,1H),7.44(d,J=4.6Hz,1H),7.41(bs,3H),7.10(d,J=9.1Hz,1H),3.97(s,3H),3.42(s,2H),3.25−3.29(m,2H),2.66−2.70(m,2H),2.49−2.56(m,8H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0176】
実施例3
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化42】


8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(620mg,3.65mmol)を用いることを除いて実施例1に記載のように標記化合物(500mg,51%)をオフホワイト色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 498(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.67(s,1H),8.23(d,J=9.1Hz,1H),7.91(d,J=8.1Hz,1H),7.73(d,J=9.1Hz,1H),7.20(d,J=9.1Hz,1H),4.14(s,3H),3.62(s,2H),3.48−3.51(m,2H),2.94−2.97(m,4H),2.85−2.87(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0177】
実施例4
N−(4−{(2S)−2−ヒドロキシ−2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
(a)(1S)−1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−(4−ニトロソ−1−ピペラジニル)エタノール
【化43】

【0178】
DMF(1mL)中の2−(メチルオキシ)−8−(2−オキシラニル)−1,5−ナフチリジン(712mg,3.51mmol)及び1−ニトロソピペラジン(404mg,3.51mmol)の溶液[Vazques Tato,M.P.;Castedo,L.;Riguera,R.Chem.Lett.1985,623.に従って調製した]を90℃に加熱した。12時間後、得られた溶液を濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中の2%のMeOH)により精製し、標記化合物をオレンジ色油状物として得た(1.05g,94%):LCMS(ES) m/e 318(M+H)
【0179】
(b)N−(4−{(2S)−2−ヒドロキシ−2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド
【化44】

【0180】
2−(メチルオキシ)−8−[2−(4−ニトロソ−1−ピペラジンイル]エチル]−1,5−ナフチリジンの代わりに(1S)−1−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−(4−ニトロソ−1−ピペラジニル)エタノール(1.05g,3.31mmol)を用いることを除いて実施例1に記載のように標記化合物(50mg,19%)を黄色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 496(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.74(d,J=4.6Hz,1H),8.21(d,J=9.1Hz,1H),7.87−7.90(m,2H),7.71(d,J=7.9Hz,1H),7.23(d,J=9.1Hz,1H),5.97(dd,J=2.5,9.2Hz,1H),4.10(s,3H),3.62(s,2H),2.95−3.01(m,6H),2.81−2.93(m,2H),2.63−2.69(m,2H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0181】
実施例5
N−(4−{2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化45】


8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに7−クロロ−8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(1.0g,4.55mmol)を用いることを除いて実施例1に記載のように標記化合物(700mg,80%)をオフホワイト色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 515(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.71(s,1H),8.22(d,J=9.1Hz,1H),7.91(d,J=7.9Hz,1H),7.73(d,J=7.9Hz,1H),7.25(d,J=9.1Hz,1H),4.14(s,3H),3.63−3.68(m,2H),3.62(s,2H),2.98−3.01(m,4H),2.81−2.86(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0182】
実施例6
N−(4−{2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミドの調製
【化46】


8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに7−クロロ−8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(1.0g,4.55mmol)を、及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の代わりに3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸(332mg,1.71mmol)を用いることを除いて実施例1に記載のように標記化合物(700mg,82%)をオフホワイト色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 498(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.71(s,1H),8.22(d,J=9.1Hz,1H),7.75(d,J=8.2Hz,1H),7.43(d,J=8.1Hz,1H),7.25(d,J=9.1Hz,1H),4.77(s,2H),4.14(s,3H),3.63−3.68(m,2H),2.97−3.00(m,4H),2.83−2.86(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0183】
実施例7
N−メチル−N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
(a)4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化47】


(b)1−ニトロソピペラジンの代わりに1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(2g,10.7mmol)を用いることを除いて実施例1に記載のように標記化合物(2.1g,53%)を黄色油状物として調製した:LCMS(ES) m/e 317(M−tBu)
【0184】
(c)2−(メチルオキシ)−8−[2−(1−ピペラジンイル]エチル]−1,5−ナフチリジン
【化48】

25℃で、MeOH(27mL)中の4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(2.0g,5.41mmol)の溶液へ、HCl溶液(8.0mL,32.44mmol,ジオキサン中4MのHCl)を滴下して加えた。12時間後、溶液を濃縮し、次いで、残りを過剰なDIPEAで中和した。遊離塩基をシリカプラグ(DCM(1%のNHOH)中5%のMeOH)に通過させ、標記化合物をオフホワイト色固体として得た(1.3g,92%):LCMS(ES) m/e 273(M+H)
【0185】
2−(メチルオキシ)−8−[2−(4−ニトロソ−1−ピペラジンイル]エチル]−1,5−ナフチリジン
【化49】

【0186】
DCM(18mL)中の2−(メチルオキシ)−8−[2−(1−ピペラジンイル]エチル]−1,5−ナフチリジン(500mg,1.84mmol)の溶液へDiazald(登録商標)(788mg,3.68mmol)を一気に加えた。12時間還流しながら攪拌した後、溶液を冷却し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中の1%のMeOH)により精製し、標記化合物をオレンジ色油状物として得た(480mg,80%brsm)。これは実施例1に記載のものと同一だった。
【0187】
(d)N−メチル−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンアミン
【化50】

25℃で、MeOH(1.0mL)中の4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンアミン(346mg,1.21mmol)の溶液へ、ホルムアルデヒド(HO中37重量%,90μL,1.21mmol)を加えた。2時間後、溶液を濃縮し、次いで、残りをさらに精製することなく直接用いた:LCMS(ES) m/e 300(M+H)
0℃で、EtOH(6mL)中の粗イミン(326mg,1.09mmol)へ、AcOH(98 μL)を滴下して加え、次いで、NaBH(412mg,10.9mmol)を少しずつ加えた。12時間25℃に温めた後、溶液を濃縮し、次いで、残りをDCM−HO間で分けた。合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、次いで、粗い残渣をカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中の1−2%のMeOH)で精製し、標記化合物を黄色油状物として得た(125mg,38%):LCMS(ES) m/e 302(M+H)
【0188】
(e)N−メチル−N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド
【化51】

【0189】
4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンアミンの代わりにN−メチル−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジンアミン(125mg,0.415mmol)を用いることを除いて実施例1に記載のように標記化合物(120mg,59%)を黄色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 494(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.57(d,J=4.4Hz,1H),8.13(d,J=9.0Hz,1H),7.55(d,J=7.6Hz,1H),7.26(d,J=4.4Hz,1H),7.00(9.0Hz,1H),6.92(d,J=7.5Hz,1H),3.94(s,3H),3.43(s,2H),3.09−3.19(m,2H),2.99(s,3H),2.70−2.88(m,4H),2.59−2.68(m,4H),1.84−1.89(m,2H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0190】
実施例8
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミドの調製
【化52】

8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(100mg,0.33mmol)を、及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の代わりに3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボン酸(64mg,0.35mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(140mg,88%)をオフホワイト色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 482(M+H)H NMR(CDCl,400MHz)δ 7.10(s,1H),6.66(d,J=9.2Hz,1H),6.20(d,J=8.4Hz,1H),5.85(d,J=8.4Hz,1H),5.64(d,J=9.2Hz,1H),3.20(s,2H),2.58(s,3H),1.97−1.91(m,2H),1.42−1.36(m,4H),1.34−1.24(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0191】
実施例9
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサミドの調製
【化53】

8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(55mg,0.18mmol)を、及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の代わりに2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボン酸(42mg,0.23mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(20mg,24%)をオフホワイト色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 469(M+H)H NMR(CDCl,400MHz)δ 8.61(s,1H),8.50(s,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),8.05(s,1H),7.73(s,1H),7.07(d,J=9.2Hz,1H),4.37−4.32(m,4H),4.08(s,3H),3.38−3.43(m,2H),3.0−2.94(m,4H),2.87−2.78(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0192】
実施例10
7−クロロ−N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−カルボキサミドの調製
【化54】


8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(55mg,0.18mmol)を、及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の代わりに7−クロロ−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−カルボン酸(53mg,0.23mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(33mg,36%)ををオフホワイト色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 516(M+H)H NMR(CDCl,400MHz)δ 8.61(s,1H),8.17(d,J=9.2Hz,1H),7.92(s,1H),7.35(s,1H),7.07(d,J=9.2Hz,1H),4.73(s,2H),4.07(s,3H),3.75−3.81(bs,1H),3.40−3.44(m,2H),3.03− 2.98(m,4H),2.91−2.83(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0193】
実施例11
N−((1S,4S)−5−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化55】


8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(55mg,0.18mmol)を、及び1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルの代わりに(1S,4S)−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン−2−カルボン酸1,1−ジメチルエチル(250mg,1.27mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(33mg,36%)を黄色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 510(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.54(s,1H),8.07(d,J=9.1Hz,1H),7.75(d,J=7.9Hz,1H),7.55(d,J=7.9Hz,1H),9.1(d,J=9.1Hz,1H),3.99(s,3H),3.53(d,J=8.1Hz,2H),3.49(s,2H),3.31(dd,J=7.4,8.0Hz,2H),3.10(d,J=11.1Hz,1H),2.92−3.00(m,3H),2.77−2.90(m,2H),1.87(d,J=10.2Hz,1H),1.78(d,J=10.5Hz,1H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0194】
実施例12
N’−メチル−N’−(1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−3−ピロリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
(a)メチル(1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−3−ピロリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル
【化56】


DMF(1mL)中のメチル(3−ピロリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(1.3mL,6.45mmol)及び8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(1.2g,6.45mmol)の溶液を90℃に加熱した。12時間後、溶液を冷却し、濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、0−1%のMeOH)で精製し、標記化合物を黄色油状物として得た(2.5g,定量):LCMS(ES) m/e 386(M+H)
【0195】
(b)N−メチル−1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−3−ピロリジンアミン

【化57】


HCl溶液(8mL,32.2mmol,ジオキサン中4Mの溶液)を滴下して、MeOH(32mL)中のメチル(1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−3−ピロリジニル)カルバミン酸1,1−ジメチルエチル(2.5g,6.45mmol)の溶液を処理した。12時間後、溶液を濃縮し、次いで、過剰なDIPEAで中和した。残りを小さなシリカのプラグ(DCM(1%のNHOH)中、3%のMeOH)で精製し、標記化合物を黄色油状物として得た(1.7g,92%):LCMS(ES) m/e 287(M+H)
【0196】
(c)N−メチル−1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−N−ニトロソ−3−ピロリジンアミン
【化58】


DCM(59mL)中のN−メチル−1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−3−ピロリジンアミン(1.7g,5.94mmol)の溶液へ、Diazald(登録商標)(3.2g,14.86mmol)を一気に加えた。12時間還流で攪拌した後、溶液を冷却し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、1%のMeOH)により精製し、標記化合物をオレンジ色油状物として得た(1.1g,70%のbrsm):LCMS(ES) m/e 316(M+H)
【0197】
(d)8−{2−[3−(1−メチルヒドラジノ)−1−ピロリジンイル]エチル}−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
【化59】


0℃で、THF(3.2mL)中のN−メチル−1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−N−ニトロソ−3−ピロリジンアミン(100mg,0.317mmol)の溶液へLAHの溶液(1.3mL,1.27mmol,THF中1M)を滴下して加えた。反応混合物を12時間にわたって25℃に加温し、次いで、酒石酸ナトリウムカリウムの飽和溶液を滴下して加えることでクエンチした。水相をDCMで数回抽出し、次いで、合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)し、次いで、25℃で濃縮し、黄色油状物を得、これをさらに精製することなく用いた:LCMS(ES) m/e 302(M+H)
【0198】
(e)N’−メチル−N’−(1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−3−ピロリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボヒドラジド
【化60】


DCM−DMF(4:1,2mL)中の8−{2−[3−(1−メチルヒドラジノ)−1−ピロリジンイル]エチル}−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(73mg,0.243mmol)の溶液へ、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(51mg,0.243mmol)、EDC(45mg,0.291mmol)及びHOBT(39mg,0.291mmol)を加えた。12時間後、溶液を濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、1−3%のMeOH)で精製し、標記化合物を黄色泡沫体として得た(32mg,27%):LCMS(ES) m/e 494(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.45(d,J=4.5Hz,1H),8.02(d,J=9.0Hz,1H),7.78(d,J=7.9Hz,1H),7.59(d,J=7.9Hz,1H),7.43(d,J=4.5Hz,1H),7.05(d,J=9.0Hz,1H),3.90(s,3H),3.50(s,2H),3.43−3.47(m,1H),3.24−3.29(m,2H),2.93−3.04(m,1H),2.70−2.89(m,3H),2.55−2.69(m,1H),2.52(s,3H),2.43−2.49(m,1H),1.91−1.98(m,1H),1.74−1.81(m,1H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0199】
実施例13
N−(4−ヒドロキシ−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
(a)4−エチニル−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化61】

0℃で、THF(34mL)中の4−ヒドロキシ−4−[(トリメチルシリル)エチニル]−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(1.0g,3.37mmol)の溶液[J.Med.Chem.1999,42,12,2087.に従って調製した]へ、TBAF(4mL,4.04mmol,THF中1M)を加えた。12時間にわたって25℃に加温した後、溶液をHO−DCM間で分けた。水相をDCMで数回洗浄し、次いで、合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、2%のMeOH)により精製し、標記化合物を白色固体として得た(760mg,定量):LCMS(ES) m/e 226(M+H)
【0200】
(b)4−ヒドロキシ−4−{[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチニル}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化62】

DMF−EtN(1.6:1,4mL)中の6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩(342mg,1.11mmol)の溶液へ、4−エチニル−4−ヒドロキシ−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(300mg,1.33mmol)、CuI(11mg,55.5μmol)及びPd(PPhCl(78mg,0.11mmol)を加えた。マイクロ波反応器中、反応内容物を20分間120℃で加熱し、次いで、HO−DCM間で分けた。水相をDCMで数回抽出し、次いで、合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、0−2%のMeOH)で精製し、標記化合物を黄色油状物として得た(550mg,定量):LCMS(ES) m/e 384(M+H)
【0201】
(c)4−ヒドロキシ−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化63】


EtOH(14mL)中の4−ヒドロキシ−4−{[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチニル}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(550mg,1.43mmol)及び10%のPd−C(40重量%,220mg)の溶液を、Parr製シェーカーを用いて50psiで水素化した。12時間後、溶液をセライトから濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、2%のMeOH)より精製し、標記化合物を透明油状物(450mg,57%)として得た:LCMS(ES) m/e 388(M+H)
【0202】
(d)4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−4−ピペリジノールの調製
【化64】


25℃で、MeOH(6mL)中の4−ヒドロキシ−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペリジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(450mg,1.16mmol)の溶液へ、ジオキサン中のHCl溶液(872 μL,ジオキサン中4M)を滴下して加えた。8時間後、溶液を濃縮し、次いで、残りをさらに精製することなく直接用いた:LCMS(ES) m/e 288(M+H)
【0203】
(e)4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ニトロソ−4−ピペリジノール
【化65】

【0204】
2%のNaCO(58mL)及びピリジン(8.0mL)中の粗4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−4−ピペリジノール(1.16mmol)及びニトロソジスルホン酸カリウム(3.9g,14.5mmol)の溶液へ、HO(5mL)中のNHOH・HCl(582mg,8.57mmol)を加えた。30分後、溶液をHO−DCM間で分けた。水相をDCMで数回抽出し、次いで、合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、濃縮し、次いで、残りをさらに精製することなく直接用いた:LCMS(ES) m/e 317(M+H)
【0205】
(f)1−アミノ−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−4−ピペリジノール
【化66】


0℃で、THF(7mL)中の4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ニトロソ−4−ピペリジノール(215mg,0.68mmol)の溶液へLAH(2.2mL,THF中1M)の溶液を滴下して加えた。12時間にわたって25℃に加温した後、酒石酸ナトリウムカリウムの飽和水溶液を滴下して加えることにより該溶液をクエンチした。次いで、この混合物をHO−DCM間で分け、次いで、水相をDCMで数回洗浄した。合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、濃縮し、次いで、さらに精製することなく直接用いた:LCMS(ES) m/e 302(M+H)
【0206】
(g)N−(4−ヒドロキシ−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド
【化67】


DCM−DMF(4:1,5mL)中の1−アミノ−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−4−ピペリジノール(143mg,0.476mmol)の溶液へ、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(111mg,0.524mmol)、EDC(104mg,0.667mmol)及びHOBT(90mg,0.667mmol)を加えた。12時間後、溶液を濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ、DCM(1%のNHOH)中、3%のMeOH)により精製し、標記化合物を黄色泡沫体として得た(89mg,38%):LCMS(ES) m/e 495(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.57(d,J=4.4Hz,1H),8.12(d,J=9.0Hz,1H),7.80(d,J=7.8Hz,1H),7.66(d,J=7.8Hz,1H),7.50(d,J=4.5Hz,1H),7.14(d,J=9.0Hz,1H),4.08(s,3H),3.59(s,2H),3.24−3.33(m,2H),2.99−3.09(m,2H),2.94−2.96(m,2H),1.69−1.89(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0207】
実施例14
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化68】


6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イルトリフルオロメタンスルホン酸塩の代わりに8−ブロモ−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(300mg,1.17mmol)を用いることを除いて実施例13に従って標記化合物(36mg,10%)を調製した:LCMS(ES) m/e 513(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.68(s,1H),8.21(d,J=9.0Hz,1H),7.93(d,J=7.8Hz,1H),7.76(d,J=7.9Hz,1H),7.20(d,J=9.1Hz,1H),4.15(s,3H),3.63(s,2H),3.44−3.49(m,2H),3.33−3.39(m,4H),2.08−2.13(m,2H),1.90−2.05(m,4H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0208】
実施例15
5−フルオロ−N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−1H−インドール−2−カルボキサミドの調製
【化69】

【0209】
8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(300mg,1.47mmol)を、及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の代わりに5−フルオロ−1H−インドール−2−カルボン酸(54mg,0.30mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(22.4mg,21%)を黄色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 467(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.63(s,1H),8.19(d,J=9Hz,1H),7.34−7.37(m,2H),7.07−7.10(m,2H),6.75−6.9(m,1H),4.08(s,3H),3.41−3.49(m,2H),3.2−3.3(m,1H),3.05−3.2(m,1H),2.95−3.03(m,2H),2.82−2.91(m,4H),2.62−2.75(m,1H),2.49−2.61(m,1H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0210】
実施例16
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−7−カルボキサミドの調製
【化70】


8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(300mg,1.47mmol)を、及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の代わりに3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−7−カルボン酸(59mg,0.30mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(13.8mg,12%)を黄色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 482(M+H)H NMR(CDCl,400MHz)δ 8.63(s,1H),8.19(d,J=9.0Hz,1H),7.31−7.38(m,2H),7.07(d,J=Hz,1H),6.95(d,J=Hz,1H),6.58(s,1H),4.22−4.32(m,4H),4.05(s,3H),3.36−3.48(m,2H),2.88−2.97(m,3H),2.75−2.86(m,6H),2.17−2.26(m,2H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0211】
実施例17
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミドの調製
【化71】

8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(300mg,1.47mmol)を、及び3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸の代わりに1H−インドール−3−イル(オキソ)酢酸(57mg,0.30mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(30mg,27%)を白色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 477(M+H)H NMR(CDCl,400MHz)δ 9.07(d,J=3.3Hz,1H),8.8(br,1H),8.63(s,1H),8.39−8.41(m,1H),8.18(d,J=9.0Hz,1H),8.12(s,1H),7.44−7.47(m,1H),7.33−7.6(m,1H),7.08(d,J=9.0Hz,1H),4.08(s,3H),3.38−3.42(m,2H),2.95−3.02(m,4H),2.81−2.88(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0212】
実施例18
N−((2R,5S)−4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化72】

【0213】
8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(239mg,1.17mmol)を、及び1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルの代わりに(2R,5S)−N−(1,1−ジメチルエチル)−2,5−ジメチル−1−ピペラジンカルボキサミド(250mg,1.17mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(40mg,53%)を黄色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 526(M+H)H NMR(CDCl,400MHz)δ 8.55(s,2H),8.12(d,J=9.0Hz,1H),8.07(s,1H),7.82(d,J=7.8Hz,1H),7.71(d,J=7.8Hz,1H),7.01(d,J=9.0Hz,1H),4.01(s,3H),3.48(s,2H),3.29−3.38(m,2H),3.02−3.11(m,3H),2.86−2.95(m,2H),2.65−2.78(m,2H),2.39−2.47(m,1H),1.01−1.12(m,6H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0214】
実施例19
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−メチル−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化73】

【0215】
8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(190mg,0.931mmol)を、及び1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルの代わりに2−メチルピペラジン(187mg,1.86mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(99mg,57%)を黄色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 512(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.65(s,1H),8.21(d,J=9.0Hz,1H),7.9(d,J=7.8Hz,1H),7.71(d,J=7.8Hz,1H),7.19(d,J=9.0Hz,1H),4.13(s,3H),3.6(s,2H),3.5−3.57(m,2H),3.07−3.19(m,3H),2.81−2.97(m,4H),2.59−2.64(m,1H),2.22−2.30(m,1H),1.05(d,J=6.4Hz,3H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0216】
実施例20
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化74】

【0217】
8−エテニル−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(250mg,1.23mmol)を、及び1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチルの代わりにヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン(252μl,1.23mmol)を用いることを除いて実施例7に記載のように標記化合物(15mg,23%)を黄色固体として調製した:LCMS(ES) m/e 526(M+H)H NMR(CDCl,400MHz)δ 9.31(s,1H),8.56(s,1H),8.45(bs,1H),8.15(d,J=9.0Hz,1H),7.81(d,J=7.8Hz,1H),7.69(d,J=7.8Hz,1H),7.02(d,J=9.0Hz,1H),4.00(s,3H),3.41−3.46(m,4H),3.25−3.29(m,2H),3.12−3.17(m,2H),2.95−3.02(m,4H),2.88−2.92(m,2H),1.82−1.86(bs,2H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0218】
実施例21
N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシエチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
(a)4−ニトロソ−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化75】

DCM(130mL)中の1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(5.0g,26mmol)の溶液へDiazald(登録商標)(23g,107mmol)を一気に加えた。12時間還流で攪拌した後、溶液を冷却し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,ヘキサン中、5%の酢酸エチル)により精製し、標記化合物をオレンジ色油状物(4.7g,81%)として得た:LCMS(ES) m/e 216(M+H)
【0219】
(b)4−アミノ−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化76】

0℃で、THF(23mL)中の4−ニトロソ−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(500mg,2.33mmol)の溶液へ、LAH溶液(5.8mL,5.8mmol,THF中1M)を滴下して加えた。反応混合物を12時間にわたって25℃に加温し、次いで、酒石酸ナトリウムカリウムの飽和溶液を滴下して加えることによりクエンチした。水相をDCMで数回抽出し、次いで、合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、次いで、25℃で濃縮し、黄色油状物を得、これをさらに精製することなく用いた(270mg,58%):LCMS(ES) m/e 202(M+H)
【0220】
(c)4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)カルボニル]アミノ}−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル
【化77】

DCM−DMF(4:1,15mL)中の4−アミノ−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(270mg,1.34mmol)の溶液へ、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(283mg,1.34mmol)、EDC(250mg,1.61mmol)及びHOBT(217mg,1.61mmol)を加えた。12時間後、溶液を濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、1%のMeOH)により精製し、標記化合物を黄色泡沫体として得た(412mg,78%):LCMS(ES) m/e 394(M+H)
【0221】
(d)3−オキソ−N−1−ピペラジニル−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド
【化78】


25℃で、MeOH(5mL)中の4−{[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)カルボニル]アミノ}−1−ピペラジンカルボン酸1,1−ジメチルエチル(212mg,0.539mmol)の溶液へ、ジオキサン中のHCl溶液(809μL,3.24mmol,ジオキサン中4M)を滴下して加えた。12時間後、溶液を濃縮した。得られた残りをDCM(5mL)中に溶解し、次いで、DIPEA(0.48mL)で中和した。溶液を濃縮し、次いで、シリカプラグ(DCM(1%のNHOH)中、5%のMeOH)から精製し、標記化合物を黄色油状物として得た(278mg,91%):LCMS(ES) m/e 294(M+H)
【0222】
(e)N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシエチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド
【化79】


DMF(1mL)中の7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−8−(2−オキシラニル)−1,5−ナフチリジン(188mg,0.853mmol)及び3−オキソ−N−1−ピペラジニル−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド(250mg,0.853mmol)の溶液を90℃に加熱した。12時間後、溶液を冷却し、濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、0−1%のMeOH)で精製し、標記化合物を黄色固体として得た(150mg,31%):LCMS(ES) m/e 514(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.69(s,1H),8.25(d,J=9.1Hz,1H),7.89(d,J=7.9Hz,1H),7.70(d,J=7.9Hz,1H),7.22(dd,J=6.0Hz,1H),4.11(s,3H),3.61(s,2H),3.32−3.34(m,1H),2.93−3.17(m,1H),2.86−2.89(br m,5H),2.72−2.79(br m,3H).
【0223】
Chiralpak AD−Hカラム(4.6×150mm)を用いて、移動相としてMeOH(0.1%イソプロピルアミン)を1ml/分の流速で用いて、この物質をキラル分離に付した。9分の保持時間でより速く溶出したエナンチオマーを21E1(GSK506782)と定め、及び17.3分の保持時間でより遅く溶出したエナンチオマーを21E2(GSK506781)と定めた。E1及びE2エナンチオマーはそれぞれ>99%及び>94.5%のエナンチオマー過剰率(ee)を伴って得られた。
【0224】
実施例22
N−(4−{2−[3−シアノ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化80】

8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジンの代わりに4−エテニル−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−3−カルボニトリル(113mg,0.535mmol)を用いることを除いて実施例21に記載のように標記化合物(95mg,39%)を白色固体として調製した:LCMS(+ve イオンエレクトロスプレー)m/z 505(MH+)H NMR(CHCl,400MHz)δ 8.89(s,1H),8.26(d,J=9.08Hz,1H),7.88(d,J=7.90Hz,1H),7.79(d,J=7.93Hz,1H),7.28(d,J=9.01Hz,1H),4.14(s,3H),3.72(br m,2H),3.56(s,2H),3.51(d,1H),3.09(br m,9H).
【0225】
実施例23
N−[4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−(ヒドロキシメチル)−1−ピペラジニル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
(a)1,4−ビス(フェニルメチル)−2−ピペラジンカルボン酸フェニルメチル
【化81】


25℃で、ジオキサン−DMF(35mL,2.5:1)中のピペラジン−2−カルボン酸二塩酸塩(4g,4.92mmol)の溶液へ、トリエチルアミン(3.43mL,24.62mmol)、次いで、塩化ベンジル(25mL,24.62mmol)を加えた。100℃で12時間攪拌した後、溶液を冷却し、次いで、飽和NaCl水溶液及びDCM間で分けた。水相をDCMで数回抽出した。合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,ヘキサン中5%の酢酸エチル)により精製し、標記化合物をオフホワイト色固体として得た(1.2g,61%):LCMS(ES) m/e 401(M+H)
【0226】
(b)[1,4−ビス(フェニルメチル)−2−ピペラジニル]メタノール
【化82】


0℃で、THF(100mL)中の1,4−ビス(フェニルメチル)−2−ピペラジンカルボン酸フェニルメチル(4g,1mmol)の溶液へ、LAH溶液(12mL,12mmol,THF中1M)を滴下して加えた。反応混合物を0℃で0.5時間攪拌し、次いで、酒石酸ナトリウムカリウムの飽和溶液を滴下して加えることによりクエンチした。水相をDCMで数回抽出し、次いで、合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,ヘキサン中、10−50%の酢酸エチル)により精製し、標記化合物を黄色油状物として得た(2.3g,74%):LCMS(ES) m/e 297(M+H)
【0227】
(c)2−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1,4−ビス(フェニルメチル)ピペラジン
【化83】

0℃で、DCM(37mL)中の[1,4−ビス(フェニルメチル)−2−ピペラジニル]メタノール(1.1g,3.72mmol)の溶液へ、トリエチルアミン(625mL,4.46mmol)、DMAP(454mg,3.72mmol)及びクロロ(1,1−ジメチルエチル)ジメチルシラン(672mg,4.46mmol)を加えた。0℃で1時間攪拌した後、溶液を水及びDCM間で分けた。水相をDCMで数回抽出した。合わせた有機フラクションを濃縮し、次いで、シリカプラグ(ヘキサン中、50%の酢酸エチル)から精製し、標記化合物をオフホワイト色固体として得た(1.5g,98%):LCMS(ES) m/e 411(M+H)
【0228】
(d)2−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピペラジン
【化84】


Parr製シェーカーを用いて、EtOH(36mL)中のPd(OH)(30重量%,450mg)及び2−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1,4−ビス(フェニルメチル)ピペラジン(1.5g,3.66mmol)の溶液を50psiで水素化した。12時間後、溶液をセライトから濾過し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、5%のMeOH)から精製し、標記化合物を透明油状物として得た(450mg,57%):LCMS(ES) m/e 211(M+H)
【0229】
(e)8−{2−[3−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−ピペラジンイル]エチル}−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
【化85】


8−エテニル−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(713mg,3.48mmol)及び2−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピペラジン(765mg,3.48mmol)をEtOH(0.5mL)中で合わせ、次いで、90℃で12時間攪拌した。次いで、溶液を濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中、3%のMeOH)により精製し、標記化合物(1g,66%)をオレンジ色油状物として得た:LCMS(ES) m/e 435(M+H)
【0230】
(f)8−{2−[3−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ニトロソ−1−ピペラジンイル]エチル}−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン
【化86】

DCE(23mL)中の8−{2−[3−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1−ピペラジンイル]エチル}−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(1.0g,2.3mmol)の溶液へ、Diazald(登録商標)(2.5g,11.52mmol)を一気に加えた。80℃で12時間還流攪拌した後、溶液を冷却し、濃縮し、次いで、カラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM中、0.5%メタノール)により精製し、標記化合物をオレンジ色油状物として得た(178mg,17%):LCMS(ES) m/e 465(M+H)
【0231】
(g)(1−アミノ−4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−ピペラジニル)メタノール
【化87】


0℃で、THF(4mL)中の8−{2−[3−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−4−ニトロソ−1−ピペラジンイル]エチル}−7−フルオロ−2−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン(178mg,0.38mmol)の溶液へ、LAH溶液(1.2mL,1.2mmol,THF中1M)を滴下して加えた。反応混合物を12時間25℃に加温し、次いで、酒石酸ナトリウムカリウムの飽和溶液を滴下して加えることによりクエンチした。水相をDCMで数回抽出し、次いで、合わせた有機フラクションを乾燥し(NaSO)、次いで、25℃で濃縮し、黄色油状物を得、これをさらに精製することなく用いた(103mg,80%):LCMS(ES) m/e 336(M+H)
【0232】
(h)N−[4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−(ヒドロキシメチル)−1−ピペラジニル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド
【化88】


DCM−DMF(4:1,5mL)中の(1−アミノ−4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−ピペラジニル)メタノール(103mg,0.307mmol)の溶液へ、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸(65mg,0.307mmol)、EDC(57mg,0.369mmol)及びHOBT(50mg,0.369mmol)を加えた。12時間後、溶液を濃縮し、次いで、残りをカラムクロマトグラフィー(シリカ,DCM(1%のNHOH)中の3%のMeOH)により精製し、標記化合物を黄色泡沫体(70mg,43%)として得た:LCMS(ES) m/e 528(M+H)H NMR(CDOD,400MHz)δ 8.55(s,1H),8.11(d,J=7.6Hz,1H),7.80(d,J=7.9Hz,1H),7.72(d,J=7.9Hz,1H),7.01(d J=7.6Hz,1H),4.00−4.06(m,4H),3.64−3.71(m,1H),3.47(s,2H),3.29−3.3.39(m,3H),3.17−3.19(m,1H),2.95−3.03(m,3H),2.77−2.84(m,2H),2.51−2.61(m,2H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0233】
実施例24
N−{4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−[(メチルオキシ)メチル]−1−ピペラジニル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミドの調製
【化89】


2−({[(1,1−ジメチルエチル)(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)ピペラジンの代わりに2−[(メチルオキシ)メチル](365mg,2.81mmol)を用いることを除いて実施例23に記載のように標記化合物(85mg,57%)を黄色泡沫体として調製した:LCMS(ES) m/e 542(M+H)H NMR(CDCl,400MHz)δ 8.55(s,1H),8.11(d,J=7.6Hz,1H),7.79(d,J=7.9Hz,1H),7.70(d,J=7.9Hz,1H),7.01(d,J=7.6Hz,1H),4.00(s,3H),3.49−3.61(m,4H),3.25−3.33(m,3H),3.18(s,2H),3.03−3.12(m,2H),2.87−2.94(m,2H),2.80−2.87(m,1H),2.69−2.73(m,2H),2.51−2.61(m,1H),2.30−2.37(m,1H).
この物質を、MeOH中の溶液として、ジオキサン中の過剰な4MのHClで処理し、次いで、蒸発させ、乾燥し、標記化合物の二塩酸塩を得た。
【0234】
【表1】

【0235】
【表2】

【0236】
【表3】

【0237】
【表4】

【0238】
【表5】

【0239】
【表6】

【0240】
実施例25
抗菌活性アッセイ:
全細胞抗菌活性を、National Committee for ClinicalLaboratory Standards(NCCLS)推奨の方法、Document M7−A6,“Methods for Dilution Susceptibility Tests for Bacteria that Grow Aerobically”を用いるブロス微量希釈により測定した。化合物を、0.016〜16mcg/mLの範囲の連続2倍希釈において試験した。
【0241】
化合物を、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus aureus)、ストレプトコッカス・ニューモニア(Streptococcus pneumoniae)、ストレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes)、エンテロコッカス・フェカリス(Enterococcus faecalis)及びエンテロコッカス・フェシウム(Enterococcus faecium)を含む、グラム陽性菌のパネルに対して評価した。
【0242】
さらに、化合物を、ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、モラクセラ・カタラーリス(Moraxella catarrhalis)、エシェリキア・コリ(Escherichia coli)、レジオネラ・ニューモフィラ(Legionella Pneumophila)、クラミドフィラ・ニューモニエ(Chlamydophila Pneumoniae)、緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、ミラビリス変形菌(Proteus mirabilis)、エンテロバクター・クロアカ(Enterobacter cloacae)、エンテロバクター・エアロゲネス(Enterobacter aerogenes)、肺炎桿菌(Klebsiella pneumoniae)及びステノトロフォモナス・マルトフィリア(Stenotrophomonas maltophilia)を含む、グラム陰性菌のパネルに対して評価した。
【0243】
最小阻害濃度(MIC)を、目に見える成長を阻害した化合物の最低濃度として測定した。ミラー・リーダーをMICエンドポイントの測定を補助するために用いた。
【0244】
当業者は、20mg/mL未満のMICを有する任意の化合物が潜在的なリード化合物となり得ると考えるだろう。例えば、本出願において同定されるような記載された各実施例(1〜24、実施例2を除く)は、上記した生物の少なくとも1つに対して20mg/ml以下のMICを有した。
【0245】
実施例26
ラット感染実験
本発明の特定化合物をラット感染実験において試験した。特定病原体未感染の雄スピローグードーリーCDラットを、全ての菌株に対して用いた。各治療群は5匹の動物から構成される。H.インフルエンザ(H.influenzae)H128については100mlの細菌懸濁液を、及びS.ニューモニエ(S.pneumoniae)1629については50mlの細菌懸濁液を、非外科的挿管により気管支内へ点滴注入することにより、感染を行った。全化合物を感染から1、7、24及び31時間後に強制経口投与した。各実験において、さらなる群の動物が含まれ、及び未処置感染対照となった。治療終了から約17時間後、動物を殺し、次いで、その肺を切除し、次いで、生菌の計数を標準的方法により行った。検出下限は、1.7 log10 CFU/肺であった。
【0246】
ラット感染実験において、S.ニューモニエ(S.pneumoniae)1629に対して25〜100mg/Kgの範囲の用量での経口投与により、及び幾つかの化合物については、H.インフルエンザ(H.influenzae)H128に対して25〜100mg/Kgの範囲の用量での経口投与により、インビボでの活性が観察された。特定の式(I)の化合物は、S.ニューモニエ(S.pneumoniae)1629に対して、未処置対照と比較して、肺内の生菌数において2logを超える低下を示した。特定の式(I)の化合物は、H.インフルエンザ(H.influenzae)H128に対して、未処置対照と比較して、肺内の生菌数において4logを超える低下を示した。
【0247】
本発明は上記した実施態様に限定されず、かつ添付の特許請求の範囲内となる記載した実施態様及び全ての修飾に対して権利を保有することが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化1】

(I)
[式中:
、Z及びZは、独立して、N又はCR1aであり;
、Z及びZは、各々CR1aであり;
及びR1aは、各場合において独立して、水素;シアノ;ハロゲン;ヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ、ヒドロキシ、アミノ、ピペリジル、グアニジノ又はアミジノにより置換されていないか又は置換されている(C1−6)アルコキシ、ここで、該任意の置換基は、1若しくは2個の(C1−6)アルキル、アシル、(C1−6)アルキルスルホニル、CONH、ヒドロキシ、(C1−6)アルキルチオ、ヘテロシクリルチオ、ヘテロシクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシ又は(C1−6)アルキルスルホニルオキシにより置換されていないか又はN−置換されている;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;(C1−6)アルキルスルホニル;(C1−6)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシド;又は1若しくは2個の(C1−6)アルキル、アシル又は(C1−6)アルキルスルホニル基により置換されていないか又はN−置換されているアミノ、ピペリジル、グアニジノ又はアミジノ基;であるか、或いはZのR及びR1aは一緒になってエチレンジオキシを形成し;
は、水素;ハロゲン;ヒドロキシ;アシルオキシ;又は(C1−6)アルコキシであり;
は水素であり;
【化2】


及びRは独立して、水素;チオール;(C1−6)アルキルチオ;ハロゲン;トリフルオロメチル;アジド;(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで置換されていてもよい);(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C2−6)アルケニルカルボニル;(C2−6)アルケニルオキシカルボニル;アリール;アラルキル;アリール;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキル;ヒドロキシ;NR1b1b’;(C1−6)アルキルスルホニル;(C2−6)アルケニルスルホニル;又は(C1−6)アミノスルホニルであり、ここで、該アミノ基は独立して水素;(C1−6)アルキル;(C2−6)アルケニル;又はアラルキルで置換されていてもよく;
1b及びR1b’は、各場合において独立して、水素;(C1−6)アルキル;アラルキル;アリール;ヘテロシクリル;ヘテロシクリルアルキルであるか、又はそれらが結合している窒素と一緒になってアジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン又はヘキサメチレンイミン環(ここで、該アジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン又はヘキサメチレンイミン環は、ハロゲン、ヒドロキシ;シアノ;ニトロ;(C1−6)アルキル;及びアリールから選択される1〜3個の置換基で置換されていてもよい)を形成し;
及びR6’は独立して、水素、トリフルオロメチル;(C1−6)アルキル;(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C2−6)アルケニルオキシカルボニル;アリール;アラルキル;(C3−8)シクロアルキル;ヘテロシクリル;又はヘテロシクリルアルキルであり;
Uは、(C(=O))又はSOであり;
nは、1又は2であり;
は、環(a)及び(b)の少なくとも1個が芳香族である各環中に最高4個のヘテロ原子を含む、置換又は非置換の二環式炭素環又は複素環系(A):
【化3】

であり;
は、芳香環部分の場合にはC若しくはNであり、又は非芳香環部分の場合にはCRであり;
は、芳香環又は非芳香環部分の場合にはN、NR、O、S(O)n’、CO、一の結合若しくはCRであり、又は非芳香環部分の場合にはさらにCR1011であってもよく;
n’は、各場合において独立して、0、1又は2であり;
及びXは独立して、N又はCであり;
は、0〜4個の原子リンカー基であり、該基の各原子は、芳香環又は非芳香環部分の場合にはN、NR、O、S(O)n’、CO及びCRから独立して選択され、又は非芳香環部分の場合にはさらにCR1011であってもよく;
は、2〜6個の原子リンカー基であり、Yの各原子は、芳香環又は非芳香環部分の場合にはN、NR、O、S(O)n’、CO及びCRから独立して選択され、又は非芳香環部分の場合にはさらにCR1011であってもよく;
、R10及びR11は、各場合において独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロゲン;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;トリフルオロメトキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;(C1−4)アルキルにより置換されていないか又は置換されているアミノ又はアミノカルボニルであり;
は、各場合において独立して、水素;トリフルオロメチル;ヒドロキシ、カルボキシ、(C1−4)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロゲン又はトリフルオロメチルにより置換されていないか又は置換されている(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;又はアミノカルボニルであり、ここで、該アミノ基は(C1−4)アルキルで置換されていてもよい]
の化合物又はその医薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項2】
及びZがNであり;及び
がCR1aである、
請求項1記載の化合物。
【請求項3】
がOCHである、請求項1記載の化合物。
【請求項4】
1aが、各場合において独立して、水素;ハロゲン;又はシアノである、請求項1記載の化合物。
【請求項5】
Aが、
【化4】

である、請求項1記載の化合物。
【請求項6】
Aが、
【化5】

である、請求項1記載の化合物。
【請求項7】
Aが、
【化6】

である、請求項1記載の化合物。
【請求項8】
Aが、
【化7】

である、請求項1記載の化合物。
【請求項9】
Aが、
【化8】

である、請求項1記載の化合物。
【請求項10】
が:
インドール−3−イル;
5−フルオロ−インドール−2−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;
4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル:
である、請求項1記載の化合物。
【請求項11】
がOCHであり;
及びZがNであり;
がCR1aであり;
、Z及びZのR1aが水素であり;
のR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;
が水素又はヒドロキシであり;
及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで置換されていてもよい)であり;及び
が水素又は(C1−6)アルキルである:
請求項5記載の化合物。
【請求項12】
が:
インドール−3−イル;
5−フルオロ−インドール−2−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;
4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル:
である、請求項11記載の化合物。
【請求項13】
がOCHであり;
及びZがNであり;
がCR1aであり;
、Z及びZのR1aが水素であり;
のR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;
が水素又はヒドロキシであり;
及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで置換されていてもよい)であり;及び
が水素又は(C1−6)アルキルである:
請求項6記載の化合物。
【請求項14】
が:
インドール−3−イル;
5−フルオロ−インドール−2−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;
4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル:
である、請求項13記載の化合物。
【請求項15】
がOCHであり;
及びZがNであり;
がCR1aであり;
、Z及びZのR1aが水素であり;
のR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;
が水素又はヒドロキシであり;
及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで置換されていてもよい)であり;及び
が水素又は(C1−6)アルキルである:
請求項7記載の化合物。
【請求項16】
が:
インドール−3−イル;
5−フルオロ−インドール−2−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;
4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル:
である、請求項15記載の化合物。
【請求項17】
がOCHであり;
及びZがNであり;
がCR1aであり;
、Z及びZのR1aが水素であり;
のR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;
が水素又はヒドロキシであり;
及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで置換されていてもよい)であり;及び
及びR6’が独立して水素又は(C1−6)アルキルである:
請求項8記載の化合物。
【請求項18】
が:
インドール−3−イル;
5−フルオロ−インドール−2−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;
4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル:
である、請求項17記載の化合物。
【請求項19】
がOCHであり;
及びZがNであり;
がCR1aであり;
、Z及びZのR1aが水素であり;
のR1aが水素、フルオロ、クロロ又はシアノであり;
が水素又はヒドロキシであり;
及びRが独立して水素、ヒドロキシ又は(C1−6)アルキル(ヒドロキシ又は(C1−6)アルコキシで置換されていてもよい)であり;及び
が水素又は(C1−6)アルキルである:
請求項9記載の化合物。
【請求項20】
が:
インドール−3−イル;
5−フルオロ−インドール−2−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オキソ−6−イル;
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]−ピリジン−6−イル;
4H−ベンゾ[3,2−b][1,4]チアジン−3−オキソ−6−イル;
4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−7−クロロ−3−オキソ−6−イル;又は
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[b][1,4]ジオキセピン−7−イル:
である、請求項19記載の化合物。
【請求項21】
化合物が:
a)N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
b)N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
c)N−(4−{(2S)−2−ヒドロキシ−2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
d)N−(4−{2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
e)N−(4−{2−[3−クロロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミド;
f)N−メチル−N−(4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
g)N−4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミド;
h)N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボキサミド;
i)7−クロロ−N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキサミド;
j)N−((1S,4S)−5−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2,5−ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
k)N’−メチル−N’−(1−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−3−ピロリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
l)N−(4−ヒドロキシ−4−{2−[6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
m)N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−4−ヒドロキシ−1−ピペリジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
n)5−フルオロ−N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−1H−インドール−2−カルボキサミド;
o)N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3,4−ジヒドロ−2H−1,5−ベンゾジオキセピン−7−カルボキサミド;
p)N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−2−(1H−インドール−3−イル)−2−オキソアセトアミド;
q)N−((2R,5S)−4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2,5−ジメチル−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
r)N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−メチル−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
s)N−(4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}ヘキサヒドロ−1H−1,4−ジアゼピン−1−イル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
t)N−(4−{(2S)−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシエチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
u)N−(4−{(2R)−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]−2−ヒドロキシエチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
v)N−(4−{2−[3−シアノ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−1−ピペラジニル)−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
w)N−[4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−(ヒドロキシメチル)−1−ピペラジニル]−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;又は
x)N−{4−{2−[3−フルオロ−6−(メチルオキシ)−1,5−ナフチリジン−4−イル]エチル}−2−[(メチルオキシ)メチル]−1−ピペラジニル}−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキサミド;
である請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくは溶媒和物。
【請求項22】
請求項1記載の式(I)の化合物の調製方法であって:
(a)式(II)の化合物を式(III)の化合物と反応させて、式(I)の化合物を形成する;
【化9】

[式中:
、R、Z、Z、Z、Z、Z、R、R、R、R、R、R6’、R及びUは請求項1に定義の通りであり;
【化10】


Lは脱離基である]
ことを含む、方法。
【請求項23】
請求項1記載の化合物及び医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
【請求項24】
哺乳類における細菌感染の処置方法であって、その必要のある哺乳類へ有効量の請求項1記載の化合物を投与することを含む、方法。

【公表番号】特表2008−509222(P2008−509222A)
【公表日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−525700(P2007−525700)
【出願日】平成17年8月9日(2005.8.9)
【国際出願番号】PCT/US2005/028107
【国際公開番号】WO2006/020561
【国際公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【出願人】(397009934)グラクソ グループ リミテッド (832)
【氏名又は名称原語表記】GLAXO GROUP LIMITED
【住所又は居所原語表記】Glaxo Wellcome House,Berkeley Avenue Greenford,Middlesex UB6 0NN,Great Britain
【Fターム(参考)】