抗血小板自己抗体およびそのインヒビターに関連する組成物、方法およびキット
本発明は、抗血小板自己抗体を同定しそして製造する新規な方法に関する。さらに好ましくは、本発明は、ヒトモノクローナル抗血小板自己抗体の同定および製造に関する。さらに、本発明は、血小板もしくは血小板成分と結合する抗血小板自己抗体のインヒビターを製造しそして同定する方法に関する。さらに、本発明は、とりわけ、特発性血小板減少性紫斑病のようなしかしこれに限定されるものではない、血小板もしくはその成分と特異的に結合する抗血小板自己抗体により媒介される疾患、障害もしくは症状を処置するかもしくは軽減する方法に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳類における抗血小板自己抗体を同定する方法であって、該哺乳類から得られるBリンパ球より抗体ファージディスプレイライブラリーを作製すること、血小板成分と特異的に結合するファージを検出するために該ライブラリーをスクリーニングすることを含んでなり、ここで、該スクリーニングは競合的細胞表面パニングを用いて無傷血小板上で該ファージをパニングすることを含んでなり、それにより該哺乳類における該抗血小板自己抗体を同定する方法。
【請求項2】
該哺乳類がヒトである請求項1の方法。
【請求項3】
該哺乳類が特発性血小板減少性紫斑病に苦しむ請求項2の方法。
【請求項4】
該血小板成分がGPIa/IIa、GPIIb/IIIaおよびGPIb/IXよりなる群から選択される請求項1の方法。
【請求項5】
請求項1の方法により同定される自己抗体。
【請求項6】
ヒトモノクローナル抗血小板自己抗体。
【請求項7】
該自己抗体がIgG抗体である請求項6の自己抗体。
【請求項8】
さらに該自己抗体がGPIIb/IIIaと特異的に結合する請求項6の自己抗体。
【請求項9】
該自己抗体がGPIIb/IIIaと特異的に結合するが、結合にαIIbのN末端部分を必要としない請求項8の自己抗体。
【請求項10】
該N末端部分が該αIIb(GenBank受託番号P08514;配列番号:153)の約アミノ酸残基番号1〜約アミノ酸残基番号446を含んでなる請求項9の自己抗体。
【請求項11】
該自己抗体がαIIb(GenBank受託番号P08514;配列番号:153)の約アミノ酸残基番号447〜約アミノ酸残基番号1009を含んでなるGPIIb/IIIaの結合部分を必要とする請求項9の自己抗体。
【請求項12】
自己抗体がH44L4[配列番号:64(H44)および配列番号:70(L4)]、H46L16[配列番号:66(H46)および配列番号:71(L16)]、H48L24[配列番号:68(H48)および配列番号:72(L24)]、H36L35[配列番号:57(H36)および配列番号:74(L35)]、H40L36[配列番号:61(H40)および配列番号:75(L36)]、H83L34[配列番号:69(H83)および配列番号:73(L34)]、H39L37[配列番号:60(H39)および配列番号:76(L37)]、H42L38[配列番号:63(H42)および配列番号:77(L38)]、H38L39[配列番号:59(H38)および配列番号:78(L39)]、H37L40[配列番号:58(H37)および配列番号:79(L40)]、H37L41[配列番号:58(H37)および配列番号:80(L41)]、H40L42[配列番号:61(H40)および配列番号:81(L42)]、H39L43[配列番号:60(H39)および配列番号:82(L43)]、H37L44[配列番号:58(H37)および配列番号:83(L44)]、H39L44[配列番号:60(H39)および配列番号:83(L44)]、H37L45[配列番号:58(H37)および配列番号:84(L45)]、H39L46[配列番号:60(H39)および配列番号:85(L46)]、H37L47[配列番号:58(H37)および配列番号:86(L47)]、H37L48[配列番号:58(H37)および配列番号:87(L48)]、H38L49[配列番号:59(H38)および配列番号:88(L49)]、H37L50[配列番号:58(H37)および配列番号:89(L50)]、H41L51[配列番号:62(H41)および配列番号:90(L51)]、H40L52[配列番号:61(H40)および配列番号:91(L52)]、H40L53[配列番号:61(H40)および配列番号:92(L53)]、H38L54[配列番号:59(H38)および配列番号:93(L54)]、H38L55[配列番号:59(H38)および配列番号:94(L55)]、H45L61[配列番号:84(H45)および配列番号:95(L61)]、H47L63[配列番号:67(H47)および配列番号:96(L63)]、H47L64[配列番号:67(H47)および配列番号:97(L64)]、H38L72[配列番号:59(H38)および配列番号:98(L72)]、H38L74[配列番号:59(H38)および配列番号:99(L74)]、H38L75[配列番号:59(H38)および配列番号:100(L75)]、H38L76[配列番号:59(H38)および配列番号:101(L76)]、H36L76[配列番号:57(H36)および配列番号:101(L76)]、H37L92[配列番号:58(H37)および配列番号:103(L92)]、H29L104[配列番号:56(H29)および配列番号:104(L104)]、H4L106[配列番号:54(H4)および配列番号:105(L106)]ならびにH10L122[配列番号:55(H10)および配列番号:106(L122)]よりなる群から選択される抗血小板自己抗体。
【請求項13】
自己抗体が配列番号:54(H4)、配列番号:55(H10)、配列番号:56(H29)、配列番号:57(H36)、配列番号:58(H37)、配列番号:59(H38)、配列番号:60(H39)、配列番号:61(H40)、配列番号:62(H41)、配列番号:63(H42)、配列番号:64(H44)、配列番号:65(H45)、配列番号:66(H46)、配列番号:67(H47)、配列番号:68(H48)および配列番号:69(H83)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる重鎖を含んでなる抗血小板自己抗体。
【請求項14】
該自己抗体が配列番号:70(L4)、配列番号:71(L16)、配列番号:72(L24)、配列番号:73(L34)、配列番号:74(L35)、配列番号:75(L36)、配列番号:76(L37)、配列番号:77(L38)、配列番号:78(L39)、配列番号:79(L40)、配列番号:80(L41)、配列番号:81(L42)、配列番号:82(L43)、配列番号:83(L44)、配列番号:84(L45)、配列番号:86(L47)、配列番号:87(L48)、配列番号:88(L49)、配列番号:89(L50)、配列番号:90(L51)、配列番号:91(L52)、配列番号:92(L53)、配列番号:93(L54)、配列番号:94(L55)、配列番号:95(L61)、配列番号:96(L63)、配列番号:97(L64)、配列番号:98(L72)、配列番号:99(L74)、配列番号:100(L75)、配列番号:101(L76)、配列番号:102(L125)、配列番号:103(L92)、配列番号:104(L104)、配列番号:105(L106)および配列番号:106(L122)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる軽鎖をさらに含んでなる請求項13の自己抗体。
【請求項15】
該重鎖がH38(配列番号:78)であり、そして該軽鎖がL39(配列番号:78)、L54(配列番号:93)、L55(配列番号:94)、L72(配列番号:98)、L74(配列番号:99)、L75(配列番号:100)、L76(配列番号:101)およびL92(配列番号:103)よりなる群から選択される請求項14の自己抗体。
【請求項16】
該重鎖がH37であり、そして該軽鎖がL40、L41、L44、L45、L47、L48、L50、L93よりなる群から選択される請求項14の自己抗体。
【請求項17】
自己抗体が配列番号:70(L4)、配列番号:71(L16)、配列番号:72(L24)、配列番号:73(L34)、配列番号:74(L35)、配列番号:75(L36)、配列番号:76(L37)、配列番号:77(L38)、配列番号:78(L39)、配列番号:79(L40)、配列番号:80(L41)、配列番号:81(L42)、配列番号:82(L43)、配列番号:83(L44)、配列番号:84(L45)、配列番号:85(L46)、配列番号:86(L47)、配列番号:87(L48)、配列番号:88(L49)、配列番号:89(L50)、配列番号:90(L51)、配列番号:91(L52)、配列番号:92(L53)、配列番号:93(L54)、配列番号:94(L55)、配列番号:95(L61)、配列番号:96(L63)、配列番号:97(L64)、配列番号:98(L72)、配列番号:99(L74)、配列番号:100(L75)、配列番号:101(L76)、配列番号:102(L125)、配列番号:103(L92)、配列番号:104(L104)、配列番号:105(L106)および配列番号:106(L122)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる軽鎖を含んでなる抗血小板自己抗体。
【請求項18】
該自己抗体が配列番号:54(H4)、配列番号:55(H10)、配列番号:56(H29)、配列番号:57(H36)、配列番号:58(H37)、配列番号:59(H38)、配列番号:60(H39)、配列番号:61(H40)、配列番号:62(H41)、配列番号:63(H42)、配列番号:64(H44)、配列番号:65(H45)、配列番号:66(H46)、配列番号:67(H47)、配列番号:68(H48)および配列番号:69(H83)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる重鎖をさらに含んでなる請求項17の自己抗体。
【請求項19】
該軽鎖がL76であり、そして該重鎖がH36およびH38よりなる群から選択される請求項17の自己抗体。
【請求項20】
抗血小板自己抗体をコードする単離された核酸。
【請求項21】
該単離された核酸が重鎖をコードし、そして配列番号:1(H4)、配列番号:2(H10)、配列番号:3(H29)、配列番号:4(H36)、配列番号:5(H37)、配列番号:6(H38)、配列番号:7(H39)、配列番号:8(H40)、配列番号:9(H41)、配列番号:10(H42)、配列番号:11(H44)、配列番号:12(H45)、配列番号:13(H46)、配列番号:14(H47)、配列番号:15(H48)、配列番号:16(H83)よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を含んでなる請求項20の単離された核酸。
【請求項22】
該核酸が軽鎖をコードし、そして配列番号:17(L4)、配列番号:18(L16)、配列番号:19(L24)、配列番号:20(L34)、配列番号:21(L35)、配列番号:22(L36)、配列番号:23(L37)、配列番号:24(L38)、配列番号:25(L39)、配列番号:26(L40)、配列番号:27(L41)、配列番号:28(L42)、配列番号:29(L43)、配列番号:30(L44)、配列番号:31(L45)、配列番号:32(L46)、配列番号:33(L47)、配列番号34(L48)、配列番号:35(L49)、配列番号:36(L50)、配列番号:37(L51)、配列番号:38(L52)、配列番号:39(L53)、配列番号:40(L54)、配列番号:41(L55)、配列番号:42(L61)、配列番号:43(L63)、配列番号:44(L64)、配列番号:45(L72)、配列番号:46(L74)、配列番号:47(L75)、配列番号:48(L76)、配列番号:49(L125)、配列番号:50(L92)、配列番号:51(L104)、配列番号:52(L106)および配列番号:53(L122)よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を含んでなる請求項20の単離された核酸。
【請求項23】
該核酸が配列番号:54(H4)、配列番号:55(H10)、配列番号:56(H29)、配列番号:57(H36)、配列番号:58(H37)、配列番号:59(H38)、配列番号:60(H39)、配列番号:61(H40)、配列番号:62(H41)、配列番号:63(H42)、配列番号:64(H44)、配列番号:65(H45)、配列番号:66(H46)、配列番号:67(H47)、配列番号:68(H48)および配列番号:69(H83)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる重鎖をコードする請求項20の単離された核酸。
【請求項24】
該核酸が配列番号:70(L4)、配列番号:71(L16)、配列番号:72(L24)、配列番号:73(L34)、配列番号:74(L35)、配列番号:75(L36)、配列番号:76(L37)、配列番号:77(L38)、配列番号:78(L39)、配列番号:79(L40)、配列番号:80(L41)、配列番号:81(L42)、配列番号:82(L43)、配列番号:83(L44)、配列番号:84(L45)、配列番号:85(L46)、配列番号:86(L47)、配列番号:87(L48)、配列番号:88(L49)、配列番号:89(L50)、配列番号:90(L51)、配列番号:91(L52)、配列番号:92(L53)、配列番号:93(L54)、配列番号:94(L55)、配列番号:95(L61)、配列番号:96(L63)、配列番号:97(L64)、配列番号:98(L72)、配列番号:99(L74)、配列番号:100(L75)、配列番号:101(L76)、配列番号:102(L125)、配列番号:103(L92)、配列番号:104(L104)、配列番号:105(L106)および配列番号:106(L122)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる軽鎖をコードする請求項20の単離された核酸。
【請求項25】
血栓を有するかもしくは血栓形成の危険がある哺乳類において血液凝固を阻害する方法であって、糖タンパク質IIb/IIIaと特異的に結合する抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を該哺乳類に投与することを含んでなり(ここで、該抗体もしくはそのフラグメントは、H44L4抗血小板自己抗体由来の抗原結合領域を含んでなる)、それにより該哺乳類における血液凝固を阻害する方法。
【請求項26】
該哺乳類がヒトである請求項25の方法。
【請求項27】
血栓を有するかもしくは血栓形成の危険がある哺乳類において血液凝固を可逆的に阻害する方法であって、糖タンパク質IIb/IIIaと特異的に結合する抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を該哺乳類に投与することを含んでなり(ここで、該抗体もしくはそのフラグメントは、H44L4抗血小板自己抗体由来の抗原結合領域を含んでなる)、それにより該哺乳類における血液凝固を阻害し、さらに糖タンパク質IIb/IIIaとの該結合のペプチドインヒビターの有効量を該哺乳類に投与することを含んでなり、それにより該哺乳類における血液凝固を可逆的に阻害する方法。
【請求項28】
該哺乳類がヒトである請求項27の方法。
【請求項29】
該ペプチドインヒビターがP4−12(配列番号:111)、P3−4(配列番号:112)、P4−7(配列番号:113)、P4−2a(配列番号:114)よりなる群から選択される請求項27の方法。
【請求項30】
血小板成分と抗血小板自己抗体との結合を阻害する方法であって、該自己抗体を該結合のペプチドインヒビターと接触させることを含んでなり、それにより該成分と該抗血小板自己抗体との結合を阻害する方法。
【請求項31】
該成分がGPIIb/IIIaであり、そしてさらに該自己抗体がH44L4であり、そして該ペプチドインヒビターがP4−12(配列番号:111)、P3−4(配列番号:112)、P4−7(配列番号:113)、P4−2a(配列番号:114)、P73−11(配列番号:116)、P123−10(配列番号:118)、P74−4(配列番号:120)、P73−10(配列番号:122)、P74−3(配列番号:124)、P74−9(配列番号:126)、P74−5(配列番号:128)、P73−9(配列番号:130)、P124−8(配列番号:132)、P123−11(配列番号:134)、P124−1(配列番号:136)、P73−2(配列番号:138)、P73−6(配列番号:140)、P124−11(配列番号:142)、P124−2(配列番号:144)、P73−7(配列番号:146)、P74−1a(配列番号:148)、P123−8(配列番号:150)、P74−8(配列番号:152)よりなる群から選択される請求項30の方法。
【請求項32】
哺乳類における血小板粘着を阻害する方法であって、抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を該哺乳類に投与することを含んでなり(ここで、該自己抗体はGPIb/IXと特異的に結合し、それにより血小板粘着に必要とされるフォン・ビルブラントマルチマーと該GPIb/IXとの相互作用を阻害する)、それにより該哺乳類における血小板粘着を阻害する方法。
【請求項33】
該哺乳類がヒトである請求項32の方法。
【請求項34】
哺乳類における血栓性血小板減少性紫斑病を処置する方法であって、抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を該動物に投与することを含んでなり(ここで、該自己抗体はGPIb/IXと特異的に結合し、それによりフォン・ビルブラントマルチマーと該GPIb/IXとの相互作用を阻害し、そしてここで、該相互作用は血小板粘着に必要とされ、そしてさらにここで、該血小板粘着は該哺乳類における血栓性血小板減少性紫斑病を媒介する)、それにより該哺乳類における血栓性血小板減少性紫斑病を処置する方法。
【請求項35】
該哺乳類がヒトである請求項34の方法。
【請求項36】
血小板を抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量と接触させることを含んでなる血小板凝集を阻害する方法。
【請求項37】
さらに該自己抗体がGPIIb/IIIaと特異的に結合する請求項36の方法。
【請求項38】
該自己抗体がH44L4[配列番号:64(H44)および配列番号:70(L4)]である請求項37の方法。
【請求項39】
血小板を抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量と接触させることを含んでなる血小板活性化を阻害する方法。
【請求項40】
血小板を抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量と接触させることを含んでなる血小板機能を阻害する方法。
【請求項41】
該自己抗体がGPIa/IIa、GPIIb/IIIaおよびGPIb/IXよりなる群から選択される血小板成分と特異的に結合する請求項40の方法。
【請求項42】
血小板と抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントとの結合を阻害する方法であって、該自己抗体をペプチドインヒビターの有効量と接触させることを含んでなり、それにより該血小板と該自己抗体との結合を阻害する方法。
【請求項43】
該自己抗体がGPIa/IIa、GPIIb/IIIaおよびGPIb/IXよりなる群から選択される少なくとも1つの血小板成分と特異的に結合する請求項42の方法。
【請求項44】
該ペプチドインヒビターがP4−12(配列番号:111)、P3−4(配列番号:112)、P4−7(配列番号:113)、P4−2a(配列番号:114)、P73−11(配列番号:116)、P123−10(配列番号:118)、P74−4(配列番号:120)、P73−10(配列番号:122)、P74−3(配列番号:124)、P74−9(配列番号:126)、P74−5(配列番号:128)、P73−9(配列番号:130)、P124−8(配列番号:132)、P123−11(配列番号:134)、P124−1(配列番号:136)、P73−2(配列番号:138)、P73−6(配列番号:140)、P124−11(配列番号:142)、P124−2(配列番号:144)、P73−7(配列番号:146)、P74−1a(配列番号:148)、P123−8(配列番号:150)、P74−8(配列番号:152)よりなる群から選択される請求項43の方法。
【請求項45】
血小板と抗血小板自己抗体との結合を阻害するペプチドを同定する方法であって、ペプチドディスプレイファージの有無で血小板と抗血小板自己抗体との結合を評価することを含んでなり(ここで、該ペプチドディスプレイファージのない場合の該血小板と該自己抗体との結合と比較して該ペプチドディスプレイファージの存在下での該血小板と該自己抗体との結合の低いレベルは、該ペプチドディスプレイファージにより提示されるペプチドが、該血小板と該自己抗体との結合を阻害することの指標となる)、それにより血小板と抗血小板自己抗体との結合を阻害するペプチドを同定する方法。
【請求項46】
請求項45の方法により同定されるペプチド。
【請求項47】
血小板成分と抗血小板自己抗体との結合を阻害するペプチドを同定する方法であって、ペプチドディスプレイファージの有無で血小板成分と抗血小板自己抗体との結合を評価することを含んでなり(ここで、該ペプチドディスプレイファージのない場合の該血小板成分と該自己抗体との結合と比較して該ペプチドディスプレイファージの存在下での該血小板成分と該自己抗体との結合の低いレベルは、該ペプチドディスプレイファージにより提示されるペプチドが、該血小板成分と該自己抗体との結合を阻害することの指標となる)、それにより血小板成分と抗血小板自己抗体との結合を阻害するペプチドを同定する方法。
【請求項48】
該血小板成分がGPIa/IIa、GPIIb/IIIaおよびGPIb/IXよりなる群から選択される請求項47の方法
【請求項49】
請求項47の方法により同定されるペプチド。
【請求項50】
抗血小板自己抗体と結合するペプチドを同定する方法であって、ペプチドディスプレイファージを抗血小板自己抗体と接触させることおよび該ファージが該自己抗体と特異的に結合するかどうかを検出することを含んでなり、それにより抗血小板自己抗体と特異的に結合するペプチドを同定する方法。
【請求項51】
請求項50の方法により同定されるペプチド。
【請求項52】
抗血小板自己抗体と特異的に結合するペプチド。
【請求項53】
哺乳類における特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を処置する方法であって、ITPに苦しむ動物にVH3−30を発現するBリンパ球を特異的に殺す化合物の有効量を投与することを含んでなり、それにより該哺乳類における該ITPを処置する方法。
【請求項54】
該哺乳類がヒトである請求項53の方法。
【請求項55】
該化合物がスタヒロコッカスプロテインA(SpA)およびVH3−30と特異的に結合する抗体部分を含んでなる免疫毒素から選択される請求項53の方法。
【請求項56】
糖タンパク質IIb/IIIaと特異的に結合する抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を含んでなり(ここで、該自己抗体もしくはそのフラグメントは、H44L4抗血小板自己抗体由来の抗原結合領域を含んでなる)、さらにアプリケーターおよびその使用のための説明用資料を含んでなる血液凝固を阻害するためのキット。
【請求項57】
糖タンパク質IIb/IIIaと特異的に結合する抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を含んでなり(ここで、該自己抗体もしくはそのフラグメントは、H44L4抗血小板自己抗体由来の抗原結合領域を含んでなる)、さらに糖タンパク質IIb/IIIaとの該結合のペプチドインヒビターを含んでなり、そしてまたアプリケーターおよびその使用のための説明用資料も含んでなる血液凝固を可逆的に阻害するためのキット。
【請求項58】
抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を含んでなり、さらにアプリケーターおよびその使用のための説明用資料を含んでなる血小板凝集を阻害するためのキット。
【請求項59】
抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を接触させることを含んでなり、さらにアプリケーターおよびその使用のための説明用資料を含んでなる血小板機能を阻害するためのキット。
【請求項60】
抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を接触させることを含んでなり、さらにアプリケーターおよびその使用のための説明用資料を含んでなる血小板活性化を阻害するためのキット。
【請求項61】
該方法が血栓溶解剤を投与することをさらに含んでなる請求項25の方法。
【請求項1】
哺乳類における抗血小板自己抗体を同定する方法であって、該哺乳類から得られるBリンパ球より抗体ファージディスプレイライブラリーを作製すること、血小板成分と特異的に結合するファージを検出するために該ライブラリーをスクリーニングすることを含んでなり、ここで、該スクリーニングは競合的細胞表面パニングを用いて無傷血小板上で該ファージをパニングすることを含んでなり、それにより該哺乳類における該抗血小板自己抗体を同定する方法。
【請求項2】
該哺乳類がヒトである請求項1の方法。
【請求項3】
該哺乳類が特発性血小板減少性紫斑病に苦しむ請求項2の方法。
【請求項4】
該血小板成分がGPIa/IIa、GPIIb/IIIaおよびGPIb/IXよりなる群から選択される請求項1の方法。
【請求項5】
請求項1の方法により同定される自己抗体。
【請求項6】
ヒトモノクローナル抗血小板自己抗体。
【請求項7】
該自己抗体がIgG抗体である請求項6の自己抗体。
【請求項8】
さらに該自己抗体がGPIIb/IIIaと特異的に結合する請求項6の自己抗体。
【請求項9】
該自己抗体がGPIIb/IIIaと特異的に結合するが、結合にαIIbのN末端部分を必要としない請求項8の自己抗体。
【請求項10】
該N末端部分が該αIIb(GenBank受託番号P08514;配列番号:153)の約アミノ酸残基番号1〜約アミノ酸残基番号446を含んでなる請求項9の自己抗体。
【請求項11】
該自己抗体がαIIb(GenBank受託番号P08514;配列番号:153)の約アミノ酸残基番号447〜約アミノ酸残基番号1009を含んでなるGPIIb/IIIaの結合部分を必要とする請求項9の自己抗体。
【請求項12】
自己抗体がH44L4[配列番号:64(H44)および配列番号:70(L4)]、H46L16[配列番号:66(H46)および配列番号:71(L16)]、H48L24[配列番号:68(H48)および配列番号:72(L24)]、H36L35[配列番号:57(H36)および配列番号:74(L35)]、H40L36[配列番号:61(H40)および配列番号:75(L36)]、H83L34[配列番号:69(H83)および配列番号:73(L34)]、H39L37[配列番号:60(H39)および配列番号:76(L37)]、H42L38[配列番号:63(H42)および配列番号:77(L38)]、H38L39[配列番号:59(H38)および配列番号:78(L39)]、H37L40[配列番号:58(H37)および配列番号:79(L40)]、H37L41[配列番号:58(H37)および配列番号:80(L41)]、H40L42[配列番号:61(H40)および配列番号:81(L42)]、H39L43[配列番号:60(H39)および配列番号:82(L43)]、H37L44[配列番号:58(H37)および配列番号:83(L44)]、H39L44[配列番号:60(H39)および配列番号:83(L44)]、H37L45[配列番号:58(H37)および配列番号:84(L45)]、H39L46[配列番号:60(H39)および配列番号:85(L46)]、H37L47[配列番号:58(H37)および配列番号:86(L47)]、H37L48[配列番号:58(H37)および配列番号:87(L48)]、H38L49[配列番号:59(H38)および配列番号:88(L49)]、H37L50[配列番号:58(H37)および配列番号:89(L50)]、H41L51[配列番号:62(H41)および配列番号:90(L51)]、H40L52[配列番号:61(H40)および配列番号:91(L52)]、H40L53[配列番号:61(H40)および配列番号:92(L53)]、H38L54[配列番号:59(H38)および配列番号:93(L54)]、H38L55[配列番号:59(H38)および配列番号:94(L55)]、H45L61[配列番号:84(H45)および配列番号:95(L61)]、H47L63[配列番号:67(H47)および配列番号:96(L63)]、H47L64[配列番号:67(H47)および配列番号:97(L64)]、H38L72[配列番号:59(H38)および配列番号:98(L72)]、H38L74[配列番号:59(H38)および配列番号:99(L74)]、H38L75[配列番号:59(H38)および配列番号:100(L75)]、H38L76[配列番号:59(H38)および配列番号:101(L76)]、H36L76[配列番号:57(H36)および配列番号:101(L76)]、H37L92[配列番号:58(H37)および配列番号:103(L92)]、H29L104[配列番号:56(H29)および配列番号:104(L104)]、H4L106[配列番号:54(H4)および配列番号:105(L106)]ならびにH10L122[配列番号:55(H10)および配列番号:106(L122)]よりなる群から選択される抗血小板自己抗体。
【請求項13】
自己抗体が配列番号:54(H4)、配列番号:55(H10)、配列番号:56(H29)、配列番号:57(H36)、配列番号:58(H37)、配列番号:59(H38)、配列番号:60(H39)、配列番号:61(H40)、配列番号:62(H41)、配列番号:63(H42)、配列番号:64(H44)、配列番号:65(H45)、配列番号:66(H46)、配列番号:67(H47)、配列番号:68(H48)および配列番号:69(H83)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる重鎖を含んでなる抗血小板自己抗体。
【請求項14】
該自己抗体が配列番号:70(L4)、配列番号:71(L16)、配列番号:72(L24)、配列番号:73(L34)、配列番号:74(L35)、配列番号:75(L36)、配列番号:76(L37)、配列番号:77(L38)、配列番号:78(L39)、配列番号:79(L40)、配列番号:80(L41)、配列番号:81(L42)、配列番号:82(L43)、配列番号:83(L44)、配列番号:84(L45)、配列番号:86(L47)、配列番号:87(L48)、配列番号:88(L49)、配列番号:89(L50)、配列番号:90(L51)、配列番号:91(L52)、配列番号:92(L53)、配列番号:93(L54)、配列番号:94(L55)、配列番号:95(L61)、配列番号:96(L63)、配列番号:97(L64)、配列番号:98(L72)、配列番号:99(L74)、配列番号:100(L75)、配列番号:101(L76)、配列番号:102(L125)、配列番号:103(L92)、配列番号:104(L104)、配列番号:105(L106)および配列番号:106(L122)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる軽鎖をさらに含んでなる請求項13の自己抗体。
【請求項15】
該重鎖がH38(配列番号:78)であり、そして該軽鎖がL39(配列番号:78)、L54(配列番号:93)、L55(配列番号:94)、L72(配列番号:98)、L74(配列番号:99)、L75(配列番号:100)、L76(配列番号:101)およびL92(配列番号:103)よりなる群から選択される請求項14の自己抗体。
【請求項16】
該重鎖がH37であり、そして該軽鎖がL40、L41、L44、L45、L47、L48、L50、L93よりなる群から選択される請求項14の自己抗体。
【請求項17】
自己抗体が配列番号:70(L4)、配列番号:71(L16)、配列番号:72(L24)、配列番号:73(L34)、配列番号:74(L35)、配列番号:75(L36)、配列番号:76(L37)、配列番号:77(L38)、配列番号:78(L39)、配列番号:79(L40)、配列番号:80(L41)、配列番号:81(L42)、配列番号:82(L43)、配列番号:83(L44)、配列番号:84(L45)、配列番号:85(L46)、配列番号:86(L47)、配列番号:87(L48)、配列番号:88(L49)、配列番号:89(L50)、配列番号:90(L51)、配列番号:91(L52)、配列番号:92(L53)、配列番号:93(L54)、配列番号:94(L55)、配列番号:95(L61)、配列番号:96(L63)、配列番号:97(L64)、配列番号:98(L72)、配列番号:99(L74)、配列番号:100(L75)、配列番号:101(L76)、配列番号:102(L125)、配列番号:103(L92)、配列番号:104(L104)、配列番号:105(L106)および配列番号:106(L122)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる軽鎖を含んでなる抗血小板自己抗体。
【請求項18】
該自己抗体が配列番号:54(H4)、配列番号:55(H10)、配列番号:56(H29)、配列番号:57(H36)、配列番号:58(H37)、配列番号:59(H38)、配列番号:60(H39)、配列番号:61(H40)、配列番号:62(H41)、配列番号:63(H42)、配列番号:64(H44)、配列番号:65(H45)、配列番号:66(H46)、配列番号:67(H47)、配列番号:68(H48)および配列番号:69(H83)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる重鎖をさらに含んでなる請求項17の自己抗体。
【請求項19】
該軽鎖がL76であり、そして該重鎖がH36およびH38よりなる群から選択される請求項17の自己抗体。
【請求項20】
抗血小板自己抗体をコードする単離された核酸。
【請求項21】
該単離された核酸が重鎖をコードし、そして配列番号:1(H4)、配列番号:2(H10)、配列番号:3(H29)、配列番号:4(H36)、配列番号:5(H37)、配列番号:6(H38)、配列番号:7(H39)、配列番号:8(H40)、配列番号:9(H41)、配列番号:10(H42)、配列番号:11(H44)、配列番号:12(H45)、配列番号:13(H46)、配列番号:14(H47)、配列番号:15(H48)、配列番号:16(H83)よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を含んでなる請求項20の単離された核酸。
【請求項22】
該核酸が軽鎖をコードし、そして配列番号:17(L4)、配列番号:18(L16)、配列番号:19(L24)、配列番号:20(L34)、配列番号:21(L35)、配列番号:22(L36)、配列番号:23(L37)、配列番号:24(L38)、配列番号:25(L39)、配列番号:26(L40)、配列番号:27(L41)、配列番号:28(L42)、配列番号:29(L43)、配列番号:30(L44)、配列番号:31(L45)、配列番号:32(L46)、配列番号:33(L47)、配列番号34(L48)、配列番号:35(L49)、配列番号:36(L50)、配列番号:37(L51)、配列番号:38(L52)、配列番号:39(L53)、配列番号:40(L54)、配列番号:41(L55)、配列番号:42(L61)、配列番号:43(L63)、配列番号:44(L64)、配列番号:45(L72)、配列番号:46(L74)、配列番号:47(L75)、配列番号:48(L76)、配列番号:49(L125)、配列番号:50(L92)、配列番号:51(L104)、配列番号:52(L106)および配列番号:53(L122)よりなる群から選択されるヌクレオチド配列を含んでなる請求項20の単離された核酸。
【請求項23】
該核酸が配列番号:54(H4)、配列番号:55(H10)、配列番号:56(H29)、配列番号:57(H36)、配列番号:58(H37)、配列番号:59(H38)、配列番号:60(H39)、配列番号:61(H40)、配列番号:62(H41)、配列番号:63(H42)、配列番号:64(H44)、配列番号:65(H45)、配列番号:66(H46)、配列番号:67(H47)、配列番号:68(H48)および配列番号:69(H83)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる重鎖をコードする請求項20の単離された核酸。
【請求項24】
該核酸が配列番号:70(L4)、配列番号:71(L16)、配列番号:72(L24)、配列番号:73(L34)、配列番号:74(L35)、配列番号:75(L36)、配列番号:76(L37)、配列番号:77(L38)、配列番号:78(L39)、配列番号:79(L40)、配列番号:80(L41)、配列番号:81(L42)、配列番号:82(L43)、配列番号:83(L44)、配列番号:84(L45)、配列番号:85(L46)、配列番号:86(L47)、配列番号:87(L48)、配列番号:88(L49)、配列番号:89(L50)、配列番号:90(L51)、配列番号:91(L52)、配列番号:92(L53)、配列番号:93(L54)、配列番号:94(L55)、配列番号:95(L61)、配列番号:96(L63)、配列番号:97(L64)、配列番号:98(L72)、配列番号:99(L74)、配列番号:100(L75)、配列番号:101(L76)、配列番号:102(L125)、配列番号:103(L92)、配列番号:104(L104)、配列番号:105(L106)および配列番号:106(L122)よりなる群から選択されるアミノ酸配列を含んでなる軽鎖をコードする請求項20の単離された核酸。
【請求項25】
血栓を有するかもしくは血栓形成の危険がある哺乳類において血液凝固を阻害する方法であって、糖タンパク質IIb/IIIaと特異的に結合する抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を該哺乳類に投与することを含んでなり(ここで、該抗体もしくはそのフラグメントは、H44L4抗血小板自己抗体由来の抗原結合領域を含んでなる)、それにより該哺乳類における血液凝固を阻害する方法。
【請求項26】
該哺乳類がヒトである請求項25の方法。
【請求項27】
血栓を有するかもしくは血栓形成の危険がある哺乳類において血液凝固を可逆的に阻害する方法であって、糖タンパク質IIb/IIIaと特異的に結合する抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を該哺乳類に投与することを含んでなり(ここで、該抗体もしくはそのフラグメントは、H44L4抗血小板自己抗体由来の抗原結合領域を含んでなる)、それにより該哺乳類における血液凝固を阻害し、さらに糖タンパク質IIb/IIIaとの該結合のペプチドインヒビターの有効量を該哺乳類に投与することを含んでなり、それにより該哺乳類における血液凝固を可逆的に阻害する方法。
【請求項28】
該哺乳類がヒトである請求項27の方法。
【請求項29】
該ペプチドインヒビターがP4−12(配列番号:111)、P3−4(配列番号:112)、P4−7(配列番号:113)、P4−2a(配列番号:114)よりなる群から選択される請求項27の方法。
【請求項30】
血小板成分と抗血小板自己抗体との結合を阻害する方法であって、該自己抗体を該結合のペプチドインヒビターと接触させることを含んでなり、それにより該成分と該抗血小板自己抗体との結合を阻害する方法。
【請求項31】
該成分がGPIIb/IIIaであり、そしてさらに該自己抗体がH44L4であり、そして該ペプチドインヒビターがP4−12(配列番号:111)、P3−4(配列番号:112)、P4−7(配列番号:113)、P4−2a(配列番号:114)、P73−11(配列番号:116)、P123−10(配列番号:118)、P74−4(配列番号:120)、P73−10(配列番号:122)、P74−3(配列番号:124)、P74−9(配列番号:126)、P74−5(配列番号:128)、P73−9(配列番号:130)、P124−8(配列番号:132)、P123−11(配列番号:134)、P124−1(配列番号:136)、P73−2(配列番号:138)、P73−6(配列番号:140)、P124−11(配列番号:142)、P124−2(配列番号:144)、P73−7(配列番号:146)、P74−1a(配列番号:148)、P123−8(配列番号:150)、P74−8(配列番号:152)よりなる群から選択される請求項30の方法。
【請求項32】
哺乳類における血小板粘着を阻害する方法であって、抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を該哺乳類に投与することを含んでなり(ここで、該自己抗体はGPIb/IXと特異的に結合し、それにより血小板粘着に必要とされるフォン・ビルブラントマルチマーと該GPIb/IXとの相互作用を阻害する)、それにより該哺乳類における血小板粘着を阻害する方法。
【請求項33】
該哺乳類がヒトである請求項32の方法。
【請求項34】
哺乳類における血栓性血小板減少性紫斑病を処置する方法であって、抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を該動物に投与することを含んでなり(ここで、該自己抗体はGPIb/IXと特異的に結合し、それによりフォン・ビルブラントマルチマーと該GPIb/IXとの相互作用を阻害し、そしてここで、該相互作用は血小板粘着に必要とされ、そしてさらにここで、該血小板粘着は該哺乳類における血栓性血小板減少性紫斑病を媒介する)、それにより該哺乳類における血栓性血小板減少性紫斑病を処置する方法。
【請求項35】
該哺乳類がヒトである請求項34の方法。
【請求項36】
血小板を抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量と接触させることを含んでなる血小板凝集を阻害する方法。
【請求項37】
さらに該自己抗体がGPIIb/IIIaと特異的に結合する請求項36の方法。
【請求項38】
該自己抗体がH44L4[配列番号:64(H44)および配列番号:70(L4)]である請求項37の方法。
【請求項39】
血小板を抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量と接触させることを含んでなる血小板活性化を阻害する方法。
【請求項40】
血小板を抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量と接触させることを含んでなる血小板機能を阻害する方法。
【請求項41】
該自己抗体がGPIa/IIa、GPIIb/IIIaおよびGPIb/IXよりなる群から選択される血小板成分と特異的に結合する請求項40の方法。
【請求項42】
血小板と抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントとの結合を阻害する方法であって、該自己抗体をペプチドインヒビターの有効量と接触させることを含んでなり、それにより該血小板と該自己抗体との結合を阻害する方法。
【請求項43】
該自己抗体がGPIa/IIa、GPIIb/IIIaおよびGPIb/IXよりなる群から選択される少なくとも1つの血小板成分と特異的に結合する請求項42の方法。
【請求項44】
該ペプチドインヒビターがP4−12(配列番号:111)、P3−4(配列番号:112)、P4−7(配列番号:113)、P4−2a(配列番号:114)、P73−11(配列番号:116)、P123−10(配列番号:118)、P74−4(配列番号:120)、P73−10(配列番号:122)、P74−3(配列番号:124)、P74−9(配列番号:126)、P74−5(配列番号:128)、P73−9(配列番号:130)、P124−8(配列番号:132)、P123−11(配列番号:134)、P124−1(配列番号:136)、P73−2(配列番号:138)、P73−6(配列番号:140)、P124−11(配列番号:142)、P124−2(配列番号:144)、P73−7(配列番号:146)、P74−1a(配列番号:148)、P123−8(配列番号:150)、P74−8(配列番号:152)よりなる群から選択される請求項43の方法。
【請求項45】
血小板と抗血小板自己抗体との結合を阻害するペプチドを同定する方法であって、ペプチドディスプレイファージの有無で血小板と抗血小板自己抗体との結合を評価することを含んでなり(ここで、該ペプチドディスプレイファージのない場合の該血小板と該自己抗体との結合と比較して該ペプチドディスプレイファージの存在下での該血小板と該自己抗体との結合の低いレベルは、該ペプチドディスプレイファージにより提示されるペプチドが、該血小板と該自己抗体との結合を阻害することの指標となる)、それにより血小板と抗血小板自己抗体との結合を阻害するペプチドを同定する方法。
【請求項46】
請求項45の方法により同定されるペプチド。
【請求項47】
血小板成分と抗血小板自己抗体との結合を阻害するペプチドを同定する方法であって、ペプチドディスプレイファージの有無で血小板成分と抗血小板自己抗体との結合を評価することを含んでなり(ここで、該ペプチドディスプレイファージのない場合の該血小板成分と該自己抗体との結合と比較して該ペプチドディスプレイファージの存在下での該血小板成分と該自己抗体との結合の低いレベルは、該ペプチドディスプレイファージにより提示されるペプチドが、該血小板成分と該自己抗体との結合を阻害することの指標となる)、それにより血小板成分と抗血小板自己抗体との結合を阻害するペプチドを同定する方法。
【請求項48】
該血小板成分がGPIa/IIa、GPIIb/IIIaおよびGPIb/IXよりなる群から選択される請求項47の方法
【請求項49】
請求項47の方法により同定されるペプチド。
【請求項50】
抗血小板自己抗体と結合するペプチドを同定する方法であって、ペプチドディスプレイファージを抗血小板自己抗体と接触させることおよび該ファージが該自己抗体と特異的に結合するかどうかを検出することを含んでなり、それにより抗血小板自己抗体と特異的に結合するペプチドを同定する方法。
【請求項51】
請求項50の方法により同定されるペプチド。
【請求項52】
抗血小板自己抗体と特異的に結合するペプチド。
【請求項53】
哺乳類における特発性血小板減少性紫斑病(ITP)を処置する方法であって、ITPに苦しむ動物にVH3−30を発現するBリンパ球を特異的に殺す化合物の有効量を投与することを含んでなり、それにより該哺乳類における該ITPを処置する方法。
【請求項54】
該哺乳類がヒトである請求項53の方法。
【請求項55】
該化合物がスタヒロコッカスプロテインA(SpA)およびVH3−30と特異的に結合する抗体部分を含んでなる免疫毒素から選択される請求項53の方法。
【請求項56】
糖タンパク質IIb/IIIaと特異的に結合する抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を含んでなり(ここで、該自己抗体もしくはそのフラグメントは、H44L4抗血小板自己抗体由来の抗原結合領域を含んでなる)、さらにアプリケーターおよびその使用のための説明用資料を含んでなる血液凝固を阻害するためのキット。
【請求項57】
糖タンパク質IIb/IIIaと特異的に結合する抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を含んでなり(ここで、該自己抗体もしくはそのフラグメントは、H44L4抗血小板自己抗体由来の抗原結合領域を含んでなる)、さらに糖タンパク質IIb/IIIaとの該結合のペプチドインヒビターを含んでなり、そしてまたアプリケーターおよびその使用のための説明用資料も含んでなる血液凝固を可逆的に阻害するためのキット。
【請求項58】
抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を含んでなり、さらにアプリケーターおよびその使用のための説明用資料を含んでなる血小板凝集を阻害するためのキット。
【請求項59】
抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を接触させることを含んでなり、さらにアプリケーターおよびその使用のための説明用資料を含んでなる血小板機能を阻害するためのキット。
【請求項60】
抗血小板自己抗体もしくはその生物学的活性フラグメントの有効量を接触させることを含んでなり、さらにアプリケーターおよびその使用のための説明用資料を含んでなる血小板活性化を阻害するためのキット。
【請求項61】
該方法が血栓溶解剤を投与することをさらに含んでなる請求項25の方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A−B】
【図4】
【図5A−B】
【図6A−B】
【図7A−B】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A−F】
【図14】
【図15】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3A−B】
【図4】
【図5A−B】
【図6A−B】
【図7A−B】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13A−F】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2006−500008(P2006−500008A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−520006(P2004−520006)
【出願日】平成15年7月3日(2003.7.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/021304
【国際公開番号】WO2004/005890
【国際公開日】平成16年1月15日(2004.1.15)
【出願人】(502409813)ザ・トラステイーズ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・ペンシルベニア (37)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年7月3日(2003.7.3)
【国際出願番号】PCT/US2003/021304
【国際公開番号】WO2004/005890
【国際公開日】平成16年1月15日(2004.1.15)
【出願人】(502409813)ザ・トラステイーズ・オブ・ザ・ユニバーシテイ・オブ・ペンシルベニア (37)
【Fターム(参考)】
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