説明

折りたたみ式ストーブトップ用調理器具及びその製造方法

【課題】使用時には固定した形状を保持し、保管時には小さなサイズに折りたたむことのできる折りたたみ式、あるいは、分解可能なストーブトップ型コンテナを提供する。
【解決手段】ストーブトップ型コンテナには、柔軟性のある中間部分により分けられている剛体の最上部84と底部80がある。柔軟性のある中間部82には、あらかじめ決められた曲げの部分を形成する薄い壁の部分がある。最上部にかけられた圧力により、柔軟性のある中間部分が規則正しく、底部に向けて分解し、中間部分は、分解した形状においては、あらかじめ決められた曲げの部分の各々で折りたたまれ、中間部分には、一つ以上の折りたたみ部分やプリーツができる。折りたたみ式ストーブトップ型コンテナは、食品の加熱や調理用の住宅用のストーブトップに使用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2006年10月31日付けで出願された米国特許出願第11/590,574号の一部係属出願であり、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれるものである。
【0002】
本発明は調理容器に関し、特に、使用しない時に折りたためる又は潰すことが可能な、エラストマー部分を有するストーブトップ型コンテナ又は調理器具に関するものである。
【背景技術】
【0003】
2006年10月31日に申請された米国特許申請書番号11/590,574は折り畳み可能なオーブン用容器とその製造方法を公開するものである。その公開内容は使用するときにはしっかりとした形状を保ち且つ収納に際しては小さく折り畳める特長を持った折り畳み可能なオーブン用容器に関するものである。このオーブン用容器はしっかりとした最上部と同じくしっかりした底部がフレキシブルな中間部分で分けられているという構造を持つ。フレキシブルな中間部分は厚い壁と薄い壁で構成される。最上部に力が加わると、フレキシブルな中間部分で薄い壁の部分がプリーツの様に複数重なり合って、底部の中に自然に畳み込まれる。
【0004】
前述の申請書ではオーブン用容器の収納スペース削減を目的としているが、一般家庭のガスコンロで使われるガスコンロ用容器に於いても収納スペース縮小に対する需要がある。典型的な家庭の台所には大きさや形がまちまちの深鍋、平鍋等の調理用容器が溢れている。これ等が硬い構造をしている為に、従来様式のガスコンロ用容器は台所の可也のスペースを占領することとなる。全ての台所、特に家庭用の台所には限られたスペースしかなく、使わないときに収納場所が少なくて済むガスコンロ用容器のメリットは高い。
【0005】
一般家庭の台所に必要なものは、使うときにはしっかりとした形状が保て、収納場所を節約する為に使わないときには畳んで小さく出来るガスコンロ用調理容器である。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は一般家庭の台所に使用中はしっかりとした形状を保ち、収納する際には小さく畳むことの出来る折り畳み可能型ガスコンロ用調理容器を提供することにある。このガスコンロ用の容器はしっかりとした最上部と底部がフレキシブルな中間体で分離される構造を持つ。 フレキシブルな中間部分は厚い壁と薄い壁から構成される。最上部に力が加わると、フレキシブルな中間部分で薄い壁の部分がプリーツの様に複数重なり合って、底部の中に自然に畳み込まれる。
【発明の効果】
【0007】
本発明を使ったガスコンロ用調理容器は下記を含む利点備える。
(1)本発明を利用したガスコンロ用調理容器は収納の為に相当小さく折り畳むことが出来る為収納スペースを大幅に縮小できると言う利点を持つ。
(2)本発明を利用したガスコンロ用調理容器は折り畳まない状態に伸ばされると形状を保っていることが出来る。
(3)延長された状態では、本発明を利用したガスコンロ用調理容器は液体又はバターのような不安定な食材を使用者が揺すったりぶつけたりしても潰れてしまう事無く保持することが出来る。
(4)柔らかかったり構造的に弱いガスコンロ用の容器とは異なり、本発明を利用したガスコンロ用調理容器は一つの場所から別の場所に移動する場合でも、別の鍋乃至は他の硬い保持物で支える必要が無い。
(5)本発明を利用したガスコンロ用調理容器は電気、ガス、電磁、直火を含むあらゆる高温のコンロで使用することが出来る。
【0008】
これらの発明の目的とそれから得られる効果は下記の記述を図面と共に参照する事によりより良く理解出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
図1の第一実態は、本発明が折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70及びその製造方法であることを示す。ストーブトップ型調理器具又は容器70には底面72、横部74、最上部リム76及びハンドル78が含まれる。横部74には底部80、中間部82、及び最上部84が含まれる。折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70の中間部82には外側表面86中間部82に沿って伸び且つ最上部リム76及び底面72と平行になっている屈曲領域88が一つ又は複数を含む場合がある。第一実態との関係で述べられているように、図1に示されている折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70は図2に示されるように収納で少ない場所しか占めないように折り畳まれる場合がある。
【0010】
図3が示すように、折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70の底面72と横74は円形であることが望ましいが、発明の範囲を外れることなく楕円形、六角形、八角形等の形をとすることも出来る。円形の容器70は通常使われる円形のガスバーナー(図示せず)の上で食品を料理したり温めたりする為に使われる為都合の良い形である。ハンドル78はハンドルを容器70の最上部84及び断熱部92に繋げるネック部分90が含まれる。折り畳み可能な容器70の中間部分82の側面74には内側表面94が含まれ、内側表面94には屈曲領域88が含まれる場合がある。
【0011】
図4の折り畳み可能ガスコンロ用容器70の第一実態から、底部80及び最上部84は堅いことが好ましく、中間部82はフレキシブルである方が良いことが見て取れる。ハンドル78は堅い最上部84から伸びており、留め金、リベット、乃至は溶接等(図示せず)の通常の取り付け方で固定されている。第一実態ではハンドルは最上部84から延長しているように示されているが、その方が都合がよければハンドルを底部80に取り付けることも出来る。安定性と取扱いのし易さから、ハンドルは図4に示されるように折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70の最上部84に取り付けられている。更に、その方が都合が良ければ、折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70は一つ以上のハンドルを持つことができ、又折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70の取り扱い性を向上させる為一体型のリム延長又は最上部リム70から延長しているタブを持つことが出来る。ハンドル78の断熱部92はガスコンロ用容器70が熱い時に安全に且つ簡単に動かす事が出来るように装備されている。
【0012】
ここで述べられている様に、折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70の底部80と最上部84は堅い構造を持っている。底部80及び最上部84は金属、セラミック、又はガラスで作られていることが好ましい。底部80はガスコンロのバーナーに直接接しており、発火しない材質で作られている必要がある。最上部及び底部を作る金属としてアルミ、スチール、銅、或いは鉄又は鉄合金のような強磁性の金属が挙げられる。折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70の最上部84及び底部80の構造材料として挙げられた金属は優れた熱伝導性から選ばれたものである。図4の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70第一実態にはアルミで作られた最上部84底部80が示されているが、底部80をある材質で作り最上部84を別の材質で作ることも発明の範疇には含まれている。例えば、その優れた熱弾道性から底部80を銅で作り、最上部84をスチールで作ることも出来る。底部80に比べて最上部84の熱伝導性はそれほど重要ではなく、銅はスチールより高い為、最上部84はスチールで作ることが良いと考えられる。
【0013】
中間部82はエラストマーの様な伸縮性のある材料で作ることを推奨する。中間部82を作るのに最も推奨できる材質はシリコーンゴムである。ガスコンロ用容器70の中間部82は食品に直接触れる為、食品用グレードのシリコーンゴムを使うことが推奨される。図4に示すように、第一実態の状態で中間部82は上部屈曲領域88A及び下部屈曲領域88Bを含む。上部屈曲領域88Aは容器70の横側にある薄壁部100を構成する中間部82に属し、その内側表面94には一つ以上のストレスを逃がす為の切欠きが設けられている。同様に下部屈曲領域88Bには内側側面74に刻まれた一つ以上の切欠き又はギザギザ部98、そして中間部82の外側表面86に形成された切欠き部98が含まれる。切欠き部98及び薄壁部分100は図6により詳しく描かれている。
【0014】
図4及び図5に於いて、中間部分82がフレキシブルな材質で構成されていること及び88Aと88Bのような予め曲げられる部分が決められていることにより、折り畳み可能型ガスコンロ用容器70は図4に示されている延長された状態から図5に示されている畳まれた状態に折り畳むことが出来る。台所には普通色々な種類のストーブトップ型調理器具があるが、本発明はコンパクトに畳めて収納場所を減らす事が出来る調理容器70を提供する。本発明に関わるガスコンロ用容器70は容器の上側の縁76を下に押し下げるだけで折り畳むことが出来る。フレキシブルな中間部82の内側表面94の上部屈曲領域88Aに切欠きを設けることでガスコンロ用容器は上部屈曲領域88Aの部分で内側に畳み込まれ、これにより図5に示すように上部屈曲領域88Aの切欠き部98は屈曲又は折り曲げ部104の内側に曲げ込まれる。反対に、中間部82の外側表面86にある下部屈曲領域88Bに切欠き部98を設けることにより下部屈曲領域88Bの部分でガスコンロ用容器70は外側に曲げ込まれる。容器が畳まれた状態が図5に示されている様に、下部屈曲領域88Bに設けられた切欠き部98は折り曲げ部105の内側に来る。このようにして折りたたみ式ガスコンロ用容器70の折り畳み方向は切欠き部98を設ける内側表面94又は外面86を選択する事により決めることが出来る。本発明による折りたたみ式ガスコンロ用容器70は、切欠き部98或いは同じような工夫をフレキシブルな中間部82の適切な外側表面86乃至は94に施すことにより決められた方向に繰り返し折り畳めるように作られている。更に横側部分はフレキシブルな耐熱性のシリコーンゴムで作られている為、本発明の折りたたみ式ガスコンロ用容器70は容器又は調理器としての調理機能を損なうことなく繰り返し畳んだり、伸ばしたりすることが出来る。
【0015】
図7及び図8に示すように、薄壁部分100は壁102の相対する側に位置を合わせる形でV形状の切欠き付ける或いは壁の反対側に弓型の切欠きを配置することを含む色々な方法により、フレキシブルな中間部82の壁102に設けられる。折り曲げ方向は切欠きの大きさ、又図4に示されるように折り畳み型ガスコンロ用容器70の側面74の底面72に対する傾き(角度θ1)でコントロールされる。角度θ1は89度以下であることが推奨される。
【0016】
図4に示すように、折りたたみ式ガスコンロ用容器70は最上部84と中間部82の間に結合部108を持ち、又底部80と中間部82の間に結合部110を持つ。安全の為に図4の距離D1に示すように底部80は底面72から最低一吋の高さを持つことが推奨される。普通のガスコンロのバーナーは摂氏250度より遙かに高い熱を発する。シリコーンゴムは温度が250度以上に達すると劣化し、硬くなる。従って、折りたたみ式ガスコンロ用容器70の下部結合領域110の熱による劣化を防ぐために、底部80は容器の底面72から少なくとも一吋は距離を置くことが推奨され、そうすることにより折り畳み容器70は調理中に完全な状態を保つことが出来る。図4に示すように最小距離D1を設けることにより、折りたたみ式ガスコンロ用容器70は普通のガスコンロのバーナー温度が最高に設定されていても調理中の一体性を保つことが出来る。
【0017】
図9に示すように、本発明の折りたたみ式ガスコンロ用容器70は、先ずは最上部84及び底部80を従来からの方法で成形して作られる。図9に示される最上部84及び底部80はアルミニウムで作られるが、他の金属、セラミック、又はガラスで作ることも出来る。電磁式コンロで使われる折りたたみ式ガスコンロ用容器に於いては、底部は磁性鋼で作られる。シリコーンゴムで出来た中間部と金属製の最上部84と底部80の結合過程で良い結合を確保する為に、最上部84の下端部112及び底部80の上端部114には、オハイオ州Akronにある信越シリコンアメリカから調達できるプライマー番号24Tのようなシリコン下塗り剤(表示なし)を塗布する。プライマー24Tは有機ポリシロキサン混合物である。最上部84及び底部80に金属以外のセラミック又はガラスの様な材質が使われた場合には、シリコーンゴムとセラミック又はガラスの結合に下塗り剤は必要ないが、使う場合には下塗り剤は材料によって使うものが定められている為別の下塗り剤が使われることもある。シリコン系の下塗り剤は毒性が無く、食品に使用できるグレードの物でなければならない。成型品の内側表面には歯型乃至は半円形タブのような伸縮部が成型品の内側の縁に設けられている。伸縮部を設ける理由は折り畳み可能型容器に薄壁部分を設ける為である。最上部84と底部80は精密成型型(図示せず)の中に納められ、型は閉じられ、納められた部位が遮断される。遮断する理由は、最上部84と底部80を型の中で確実に保持し、金属で出来ている80と84の側面74にシリコーンゴムが流れ込まないようにする為である。型は図9に示されているような上下が切り取られたコーン形状を持つ中間部を成型するように作られている。液状乃至はガム状のシリコーンゴムは精密金型に注入され、最上部84と底部80の間に設けられた空隙を満たす。シリコーンゴムを充填した後、シリコーンゴムを硬化させ最上部84及び底部80とシリコーンゴム製中間部82を結合する為に熱と圧力が加えられる。精密金型の内側には屈曲領域88、応力除去切欠き部98、及び壁100を意図した位置に作る為の加工が施されている。硬化サイクルは4分から13分の硬化時間、平方センチメートル当たり120から180kgの圧力、及び140から200度の熱で構成される。硬化サイクルの適用条件は、容器の大きさ、金型に注入される硬化前のシリコーンゴムのグレード、容器の厚さ、硬化前のシリコーンゴムに加えられている添加剤の量と種類等の要素により変化する。硬化サイクルが完了した後、結合された底部80、中間部82、及び最上部84を型から外し、本発明による折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70に仕上げる為ハンドルを最上部84に通常と同じ固定方法で取り付ける。最上部84及び底部80がガラスで作られている場合、ガラスは高熱に耐えられる焼き戻しガラス又はホウケイ酸ガラスを使うことが推奨される。
【0018】
シリコーンゴムは、鋳型に入れる前に、その組成に加えられる充填材の量をコントロールすることによって、様々な硬度に形成することができる。別の方法として、充填材のレベルを正確にすることにより特定の硬度にする様々なシリコーンゴムの処方が、製造業者により作られており、それらは市販されている。できれば、折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70の中間部分の82は、中間部分の82に柔軟性をもたせ、展開した時に形と統合性を保ち、指定された屈曲領域88で適切に折りたためるように、ショアA硬度が30〜75であることが望ましい。ショアA硬度が高く、薄い壁がある中間部分の82は、容易に、ショアA硬度が低く厚い壁を持つ中間部分の82と同等の統合性を保持することができるので、最上部84と底部80の部分に対する中間部分の82の厚さに制限はない。本発明の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナは、直火、電気、ガス、電磁といった通常のストーブトップに使用することができる。しかし、電磁ストーブに使用する際は、底部80の素材が、コンテナが電磁発熱体から発生する磁気エネルギーを吸収できるように磁性金属であるべきである。
【0019】
本発明を使うためには、折りたたみ式ストーブトップ型コンテナや調理器具70は、通常、図2に示されているような分解した形状に折りたたまれる。折りたたんだり分解したりした形状では、調理器具70は、ほとんどスペースを取らず、家の所有者は、より多くの調理器具を保管することができる。折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ70で調理するためには、料理人が単にハンドル78か最上部の縁76を引き出せば、ストーブトップ型コンテナ70は、図1に示されているような展開した、または、オープンな形状になる。シリコーンゴムの中間部分82は柔軟性があって、頑丈で、極度に弾力性があるために、ストーブトップ型コンテナ70は、屈曲領域88で何度展開しても折りたたんでも不具合は発生しない。
【0020】
図10に、本発明の二番目の実施形態である折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ120の展開した形状が示されている。ストーブトップ型コンテナ120には、最初の実施形態と似た剛体の最上部84、剛体の底部80、及び柔軟性のある中間部分82がある。両側面が底部から最上部の縁にかけて傾斜している最初の実施形態と違って、二番目の実施形態の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ120は、底部80の側面122と最上部84の側面124が垂直になっている。コンテナの底面72に対する底部80の側面122の角度θ1は、だから、90度になる。柔軟性のある中間部分82は、外側に向けて傾斜しており、屈曲領域88Aと88B、応力緩和の切欠き部98、及び薄い壁のセクション100により、折りたたみ式コンテナ120を屈曲領域88Aと88Bに沿って、曲げられるようになっている。できれば、二番目の実施形態である折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ120では、最上部84の内径D2が、底部80の外径D3と中間部分82の壁の厚さT1を足したもの以上であることが望ましく、それならば、折りたたんだ状態で、中間部分82が最上部84と底部80にフィットするのに十分な間隔を開けて、最上部84を底部80の上に折りたたむことが可能になる。二番目の実施形態である折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ120の折りたたんだ形状は、図11に示されている。
【0021】
三番目の実施形態の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ130の展開した形状は、図12に描かれている。図12と13に示されているように、柔軟性のある中間部分82の側壁132には、薄い壁部分、または、溝部134及び厚い壁部分、または、リブ(助材)136が含まれている。図12に示されているように、三番目の実施形態である折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ130にリブ136と溝部134を組み込むことにより、柔軟性のある中間部分82の垂直方向の強さが強化されて、中間部分82を柔らかなシリコーンゴムで構築することができる。図12の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ130の折りたたんだ状態の左側部分が、図4に示されている。
【0022】
発明について述べられているように、技術に長けた人々には、発明の精神と適用範囲を逸脱することなく、発明を多様な方法で活用できることが明白にわかる。あらゆるそのような修正が、添付のクレイムに含まれることが企図されている。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、本発明による折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの第一実態を横から見たところである。
【図2】図2は、図1のガスコンロ用容器を収納の為に小さく畳んだ後の本体構造を横から見たところである。
【図3】図3は、図1の折、畳み可能式ガスコンロ用容器を上から見たところである。
【図4】図4は、折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの図3の4−4の位置で切った断面図である。
【図5】図5は、図4のガスコンロ用容器を畳んだ時の断面図である。
【図6】図6は、本発明の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの予め設定された折り曲げ線を明確に表す歯状形の施された壁の部分及び折り曲げられた壁の断面図である。
【図7】図7は、本発明の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの予め設定された折り曲げ線を明確に表す厚さを薄くした壁の部分及び折り曲げられた壁の断面図である。
【図8】図8は、本発明の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの予め設定された折り曲げ線を明確に表す弓状に曲げられた壁の部分及び折り曲げられた壁の断面図である。
【図9】図9は、最上部、中間部、底部どのような繋がりで一体化されるかを部分ごとに現した構造図である。
【図10】図10は、本発明による折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの第二実態の断面である。
【図11】図11は、図10のガスコンロ用容器を折り畳んだ状態を示す断面図である。
【図12】図12は、本発明に基づく折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの第三実態を横から見た図である。
【図13】図13は、折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの中間部を図12の13−13位置で切り取った断面図である。
【図14】図14は、図12の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナの左側部分を畳んだ状態で見た断面図である。
【符号の説明】
【0024】
各部名称一覧
下記は図面中の部品番号をその概略説明と共に示した一覧である。

部品番号 部品概略説明
70 好ましい実施形態の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ
72 底面
74 側面
76 最上部リム
78 ハンドル
80 底部
82 中間部
84 最上部
86 中間部の外側表面
88 屈曲領域
88A 上部屈曲領域
88B 下部屈曲領域
90 ハンドルのネック部分
92 ハンドルの断熱部
94 中間部の内側表面
96 ヘリ張り出し部
98 凹部又は応力除去切欠き部
100 薄壁部
102 壁部
104 折り曲げられた上部屈曲領域
105 折り曲げられた下部屈曲流域
106 弓形形状の切欠き
108 上部結合領域
110 下部結合領域
112 最上部の下端部
114 底部の上端部
120 第2の実施形態の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ
122 下部体縦部
124 上部体縦部
130 第3の実施形態の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ
132 中間部の側壁
134 溝部
136 リブ
D1 底面から延長された低部の距離
D2 最上部の内径
D3 底部の外径
T3 中間部の壁厚
θ1 底面に対する側面の傾き

【特許請求の範囲】
【請求項1】
折りたたみ式ストーブトップ型コンテナであって、
剛体の底部と、
前記底部から延長された柔軟性のある中間部と、
前記中間部から延長された剛体の最上部と、
前記中間部の屈曲部を定義する、前記中間部の少なくとも1つの薄壁部分と
を有し、
前記折りたたみ式ストーブトップ型コンテナは前記屈曲部で折りたたまれ、展開形状から収縮形状へ変形させることが可能なものである
折りたたみ式ストーブトップ型コンテナ。
【請求項2】
請求項1記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、前記中間部は耐熱性エラストマーで構成されるものである。
【請求項3】
請求項2記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、前記耐熱性エラストマーはシリコーンゴムである。
【請求項4】
請求項3記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、前記シリコーンゴムは毒性のない食品用シリコーンゴムである。
【請求項5】
請求項3記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、前記ストーブトップ型コンテナの前記中間部はショアA硬度(Shore A hardness)30〜75である。
【請求項6】
請求項1記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、
前記底部は不燃材料で構成されており、
前記最上部及び前記底部は、金属、セラミック、及びガラスから成る群から選択されるものである。
【請求項7】
請求項1記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、
前記最上部及び前記底部は金属で構成されており、
前記金属は、アルミニウム、鋼、銅、及び強磁性金属から成る群から選択されるものである。
【請求項8】
請求項7記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、前記強磁性金属は、鉄や鉄合金を含むものである。
【請求項9】
請求項1記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、この折りたたみ式ストーブトップ型コンテナは、
前記最上部に固定されたハンドルを有するものである。
【請求項10】
請求項1記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、
前記底部は底面と側面とを有し、
前記底部から延長された側面は、前記底面から上方向に少なくとも1.0インチ延長しているものである。
【請求項11】
請求項1記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、
前記中央部は内側表面と外側表面とを有する側壁を有し、
前記薄壁部分は前記内側及び外側表面の少なくとも1つに凹部を有し、
前記凹部はV字型又は弓形形状である。
【請求項12】
請求項1記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、
前記中央部は内側表面と外側表面とを有する側壁を有し、
前記薄壁部分は前記内側及び外側表面のそれぞれに切込みを有し、
前記内側及び外側表面の前記切込みはそれぞれが並ぶように配列されているものである。
【請求項13】
請求項1記載の折りたたみ式ストーブトップ型コンテナにおいて、
前記最上部、前記中央部、及び前記底部は、圧力と高温の条件下で鋳型の中で結合され、
前記圧力は120〜180kgf/cmであり、
前記高温は摂氏140〜200度である。
【請求項14】
折りたたみ式ストーブトップ型コンテナを成形する方法であって
上端部を有する剛体の底部を供給する工程と、
下端部を有する剛体の最上部を供給する工程と、
前記最上部の前記下端部と前記底部の前記上端部を毒性のないシリコーンプライマーでコーティングする工程と、
前記底部、前記最上部、及び前記底部と前記最上部間の空間を収容する内周を有する内側表面を備えた精密鋳型を供給する工程と、
前記鋳型の前記内側表面の前記内周の周囲から延出する歯部を供給する工程と、
前記鋳型を閉じて密閉することにより、実質的に円筒形状の空洞を前記最上部と前記底部間に作成する工程と、
未硬化の液体又はげゲル状シリコーンゴムの組成物を前記精密鋳型の中へ注入する工程と、
前記精密鋳型に圧力及び高温を適用し、一定期間前記圧力及び高温を維持することにより、前記鋳型中の前記未硬化シリコーンゴムを硬化させ、前記剛体の最上部及び前記剛体の底部に結合された、硬化した柔軟なコンテナの中央部を備えた前記折りたたみ式コンテナが形成される工程と、
前記折りたたみ式コンテナを前記鋳型から取り外す工程であって、前記折りたたみ式コンテナは前記鋳型の前記歯部により形成された薄壁部分を有し、前記薄壁部分には前記折りたたみ式コンテナの前記中央部が折りたたまれる折りたたみ領域が形成されているものである、前記取り外す工程と
を有する方法。
【請求項15】
請求項14記載の方法において、前記未硬化のシリコーンゴムの組成物は、前記柔軟な中央部が硬化の後ショアA硬度30〜75を有するのに十分な硬化剤を含有するものである。
【請求項16】
請求項14記載の方法において、
前記温度は摂氏140〜200度であり、
前記圧力は120〜180kgf/cmであり、
前記一定期間は4〜13分である。
【請求項17】
請求項14記載の方法において、
前記剛体の底部は、金属、セラミック、及びホウケイ酸ガラスから成る群から選択される不燃性材料で構築されており、
前記剛体の最上部は、金属、セラミック、及びホウケイ酸ガラスから成る群から選択されるものである。
【請求項18】
請求項14記載の方法において、前記シリコーンプライマーは有機ポリシロキサンの混合物である。
【請求項19】
請求項14記載の方法において、前記未硬化のシリコーンゴムは毒性のない食品用シリコーンゴムである。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2009−219850(P2009−219850A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179648(P2008−179648)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(508208904)
【Fターム(参考)】