説明

折り曲げ重ね部材、折り曲げ重ね部材形成方法、折り曲げ重ね部材形成装置、折り曲げ重ね部材を備える定着装置、及び画像形成装置

【課題】折り曲げ重ね部材を形成する装置の構造が簡単で加工の工程も少なく低コストで、曲げ位置や曲げ角度のずれがなく曲げ位置精度や曲げ角度精度が安定して、ユニットとの位置関係が安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材、及びその折り曲げ重ね部材形成方法、折り曲げ重ね部材形成装置、折り曲げ重ね部材を備える定着装置、並びに画像形成装置を提供する。
【解決手段】板材1の曲げ位置2の両側を平行に折り曲げて少なくとも部分的に重なる一方側の一方側曲げ部11と、前記板材1の前記曲げ位置2の両側を平行に折り曲げて少なくとも部分的に重なる他方側の他方側曲げ部12と、前記一方側曲げ部11と前記他方側曲げ部12を平行にして所定の折り曲げ方向に折り曲げて重ねるワイヤの外周面で形成する折り曲げ部3を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、折り曲げ重ね部材、及びその折り曲げ重ね部材形成方法、折り曲げ重ね部材形成装置、折り曲げ重ね部材を備える定着装置、並びに画像形成装置に関する。詳しくは、板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重なる形状の電極板や筐体のカバー板や開閉板、更に画像形成装置の案内板や現像剤規制部材、ブレード、クリーニングブレードなどの折り曲げ重ね部材、及びその折り曲げ重ね部材形成方法、折り曲げ重ね部材形成装置、その折り曲げ重ね部材を備えて被記録媒体に形成した記録画像を加熱定着する定着装置、並びに被記録媒体に記録画像を形成するインクジェットプリンタなどの印刷装置、静電記録方式や電子写真方式などのプロセスでトナーの記録画像を形成する複写機、ファクシミリ装置、プリンタあるいはこれらの複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の折り曲げ重ね部材、及びその折り曲げ重ね部材形成方法、折り曲げ重ね部材形成装置、折り曲げ重ね部材を備える定着装置、並びに画像形成装置において、板金曲げ加工用金型装置によって、長方形の板金を長手方向中央軸線に沿って2つ折りに曲げ加工を行って、複写機のガイド板、ブレード、現像剤規制部材のドクター板、側板、開閉ドア等が形成されている。
板金曲げ加工用金型の板金の曲げ加工によって、折曲端縁の鞍反りの発生を防止することや、シャーシーカバーの端部に折り曲げ部を形成して光学部品等の防塵性や強度の優れた密閉構造とすること等が提案されている(特許文献1、3を参照)。
又、曲げ成形装置で電気配線基板としてのフレキシブル基板をロッド棒に回転曲げ手段の押圧ローラの回転移動により密着巻きさせて曲げ成形することや、曲げ機械の金型に角度測定器を内蔵して制度の良い曲げ加工を行うことも提案されている(特許文献4、6を参照)。然し、これらは構造が複雑でコスト高の装置や機械となっている。
【0003】
更に、被加工パネルのヘミングフランジ部を折り返すヘミング加工を行うヘミング加工装置が知られている(特許文献2、5、7を参照)。
このヘミング加工は、はぜ折りとも言われ、板材のパネルの縁部を滑らかにし、強度アップを図ることを主な目的として行われている。例えば、自動車の車体を構成するドア、フード、トランクなどの開閉体を組み立てるにあたって、一方のパネルのヘミングフラン時部を他方のパネルに対して180度折り返し、両パネルを一体化する際に広く用いられている。
他にも、画像形成装置の画像形成ユニットや筐体を構成する折り曲げ重ね部材としての電極板、ガイド板、ブレード、ドクター板、側板等の曲げ加工にも用いられている。
図21は、従来のヘミング加工装置1100の加工前の基本構成図である。
図22は、従来のヘミング加工装置1100の予備曲げ時の基本構成図である。
図23は、従来のヘミング加工装置1100のヘミング加工時の基本構成図である。
【0004】
図21乃至図23において、従来のヘミング加工の手順を示しており、従来のヘミング加工装置1100での一般のヘミング加工は、板材1001の曲げ位置1002の折り曲げ部1003でフランジ部1010を予備曲げしたのち、フランジ部1010を180度まで平行に曲げるようになっている。
図21に図示する加工前の工程では、あらかじめフランジ部1010を予備曲げした板材1001がセットされている。
次に、図22に図示する予備曲げ工程では、図示の矢印(A)方向に下降移動する予備曲げ刃1101によって、フランジ部1010が45度近くまで曲げられる。
次に、図23に図示するヘミング加工の工程では、図22に図示する予備曲げ工程で予備曲げが完了すると、予備曲げ刃1101がカム1102により図示の矢印(B)方向に後退し、ヘミング曲げ刃1103のパンチにより折り曲げ重ね部材1000がヘミング加工で形成される。
【0005】
従来のヘミング加工装置1100のヘミング加工においては、予め90度付近に曲げられた板材1001を用意し、その板材1001を予備曲げ工程を経てヘミング加工の3工程を行っていた。
このヘミング加工を行う際、予備の折り曲げ部1003を押すため曲げ位置1002を拘束できず、さらに予備の折り曲げ部1003がヘミングに対し平行でないと、押しつぶす面が均一でなくなり、不均一な滑りが発生し、曲げ位置や曲げ角度のずれが発生する。
従来の折り曲げ重ね部材は、形成する装置の構造や加工方法が複雑で予備曲げ等の加工工程も多くコスト高となり、押しつぶす面が均一でなくなり不均一な滑りが発生し曲げ位置や曲げ角度のずれが発生して、画像形成装置の画像形成ユニットや筐体等を構成する折り曲げ重ね部材としての電極板と電源の接続状態やガイド板、ブレード、ドクター板、側板等の組み立て状態に支障が生じて形成する画像品質が低下してコスト高にもなると言う不具合が生じていた。
【特許文献1】実公昭59−25549号公報
【特許文献2】実公昭63−34751号公報
【特許文献3】特開平7−161181号公報
【特許文献4】特開2000−25240公報
【特許文献5】特開2001−9549公報
【特許文献6】特開2001−74407公報
【特許文献7】特開2003−181547公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の折り曲げ重ね部材、及びその折り曲げ重ね部材形成方法、折り曲げ重ね部材形成装置、折り曲げ重ね部材を備える定着装置、並びに画像形成装置において、折り曲げ重ね部材を形成する装置の構造や加工方法が複雑で予備曲げ等の加工工程も多くコスト高となり、押しつぶす面が均一でなくなり不均一な滑りが発生し曲げ位置や曲げ角度のずれが発生して、画像形成装置の画像形成ユニットや筐体等を構成する折り曲げ重ね部材としての電極板と電源の接続状態や案内板や現像剤規制部材、ブレード、クリーニングブレード、側板等の組み立て状態に断線や塵埃混入等の支障が生じて形成する画像品質が低下してコスト高にもなると言う問題が発生していた。
【0007】
そこで本発明の課題は、このような問題点を解決するものである。即ち、折り曲げ重ね部材を形成する装置の構造が簡単で加工の工程も少なく低コストで、曲げ位置や曲げ角度のずれがなく曲げ位置精度や曲げ角度精度が安定して、ユニットとの位置関係が安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材、及びその折り曲げ重ね部材形成方法、折り曲げ重ね部材形成装置、折り曲げ重ね部材を備える定着装置、並びに画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の本発明は、板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重なる形状の折り曲げ重ね部材において、板材の曲げ位置の両側を平行に折り曲げて少なくとも部分的に重なる一方側の一方側曲げ部と、前記板材の前記曲げ位置の両側を平行に折り曲げて少なくとも部分的に重なる他方側の他方側曲げ部と、前記一方側曲げ部と前記他方側曲げ部を平行にして所定の折り曲げ方向に折り曲げて重ねるワイヤの外周面で形成する折り曲げ部を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
又は、請求項2に記載の本発明は、請求項1に記載の折り曲げ重ね部材において、前記板材は、金属材料を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
又は、請求項3に記載の本発明は、請求項1または2に記載の折り曲げ重ね部材において、前記板材は、導電性材料を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
又は、請求項4に記載の本発明は、請求項1、2または3に記載の折り曲げ重ね部材において、前記一方側曲げ部は、保持部を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
【0009】
又は、請求項5に記載の本発明は、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材において、前記他方側折り曲げ重ね部は、保持部を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
又は、請求項6に記載の本発明は、請求項4または5に記載の折り曲げ重ね部材において、前記保持部は、回動可能に保持する蝶番を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
又は、請求項7に記載の本発明は、請求項4または5に記載の折り曲げ重ね部材において、前記保持部は、電源に接続する電源接続部を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
又は、請求項8に記載の本発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材において、前記折り曲げ部の内周面は、円形状断面を備える折り返し重ね部材であることを特徴とする。
【0010】
又は、請求項9に記載の本発明は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材において、前記折り曲げ部の内周面は、多角形状断面を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
又は、請求項10に記載の本発明は、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材において、前記折り曲げ部は、複数個を備える折り曲げ重ね部材であることを特徴とする。
又は、請求項11に記載の本発明は、板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重ねる折り曲げ重ね部材形成方法において、上型にワイヤを着脱可能に設置するワイヤ設置工程と、前記ワイヤ設置工程で上型に設置される前記ワイヤの中心線の下に曲げ位置を合わせるように前記板材を下型に載置する板材載置工程と、前記上型に設置されている前記ワイヤの外周面で前記下型に載置されている前記板材の前記曲げ位置を押して前記折り曲げ部を形成する折り曲げ部形成工程と、前記折り曲げ部形成工程で前記折り曲げ部を形成した後に折り曲げ部3から前記ワイヤを抜き取るワイヤ抜き取り工程を備える折り曲げ重ね部材形成方法であることを特徴とする。
【0011】
又は、請求項12に記載の本発明は、請求項11に記載の折り曲げ重ね部材形成方法において、前記折り曲げ部形成工程は、前記ワイヤの外周面で前記折り曲げ部を形成する途中において、前記下型の下型回動駒の回動で前記板材の前記一方側曲げ部と前記他方側曲げ部を押しつぶす押しつぶし工程を備える折り曲げ重ね部材形成方法であることを特徴とする。
又は、請求項13に記載の本発明は、板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重なる形状の折り曲げ重ね部材を形成する折り曲げ重ね部材形成装置において、上昇または下降移動する上型と、前記上型に着脱可能に設置する前記ワイヤと、載置する前記板材の曲げ位置を前記ワイヤで押して折り曲げ重ね部材を形成する下型を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
【0012】
又は、請求項14に記載の本発明は、請求項13に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、前記ワイヤの一端側を固定する固定手段を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項15に記載の本発明は、請求項13または14に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、前記ワイヤの他端側を着脱可能に保持する着脱手段を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項16に記載の本発明は、請求項13、14または15に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、前記ワイヤの張力を調整する張力調整手段を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
【0013】
又は、請求項17に記載の本発明は、請求項13乃至16のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、前記ワイヤを張架する張架部を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項18に記載の本発明は、請求項17に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記張架部は、張架する前記ワイヤの移動を防止する移動防止形状部を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項19に記載の本発明は、請求項13乃至18のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、下降動作により前記下型の前記下型回動駒に回動力を伝達する回動力伝達手段を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項20に記載の本発明は、請求項19に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力伝達手段は、上型固定駒を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
【0014】
又は、請求項21に記載の本発明は、請求項20に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型固定駒は、下部に形成する傾斜部を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項22に記載の本発明は、請求項19に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力伝達手段は、兼用する前記ワイヤを備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項23に記載の本発明は、請求項13乃至22のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記ワイヤは、ピアノ線を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項24に記載の本発明は、請求項13乃至23のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記ワイヤの外周面は、円形状断面を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項25に記載の本発明は、請求項13乃至23のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記ワイヤの外周面は、多角形状断面を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
【0015】
又は、請求項26に記載の本発明は、請求項13乃至25のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記下型は、載置する前記板材を拘束する拘束部を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項27に記載の本発明は、請求項26に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記拘束部は、複数個を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項28に記載の本発明は、請求項13乃至27のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記下型は、下型回動駒の回転基準となる下型回動軸を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項29に記載の本発明は、請求項13乃至28のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記下型は、回動力伝達手段の回動力を受動する回動力受動手段を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
【0016】
又は、請求項30に記載の本発明は、請求項29に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力受動手段は、前記下型回動駒の上部に形成する傾斜部を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項31に記載の本発明は、請求項29に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力受動手段は、上下動自在の前記下型回動駒の下部に形成する傾斜部と、下型固定駒の上部に形成する傾斜部と、前記下型回動駒と前記下型回動軸を載置する弾性体を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項32に記載の本発明は、請求項29に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力受動手段は、水平スライド駒の上部に形成する傾斜部を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項33に記載の本発明は、請求項29に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力受動手段は、回動基準となる伝達回動軸で回動自在に保持される回動伝達駒を備える折り曲げ重ね部材形成装置であることを特徴とする。
【0017】
又は、請求項34に記載の本発明は、被記録媒体に形成した記録画像を定着する定着装置において、回転駆動されて記録画像が形成される被記録媒体を加熱する定着ローラと、前記定着ローラに所定圧力をもって加圧してニップ部を形成する加圧ローラと、上記請求項1乃至10のいずれか一項に記載の前記折り曲げ重ね部材を備える定着装置であることを特徴とする。
又は、請求項35に記載の本発明は、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、上記請求項1乃至10のいずれか一項に記載の前記折り曲げ重ね部材を備える画像形成装置であることを特徴とする。
又は、請求項36に記載の本発明は、請求項35に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで被記録媒体にトナーの記録画像を形成する画像形成装置であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、折り曲げ重ね部材を形成する装置の構造が簡単で加工の工程も少なく低コストで、曲げ位置や曲げ角度のずれがなく曲げ位置精度や曲げ角度精度が安定して、ユニットとの位置関係も安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材、及びその折り曲げ重ね部材形成方法、折り曲げ重ね部材形成装置、折り曲げ重ね部材を備える定着装置、並びに画像形成装置を提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に、本発明の実施形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材10の基本構成の側面図である。
図2は、本発明の実施の形態例にかかる図1に図示する折り曲げ重ね部材10の基本構成の正面図である。
図1と図2において、板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重なる形状の折り曲げ重ね部材10は、金属材料を備える板材1の曲げ位置2の両側を平行に折り曲げて重なる一方側の一方側曲げ部11と、板材1の曲げ位置2の両側を平行に折り曲げて重なる他方側の他方側曲げ部12と、一方側曲げ部11と他方側曲げ部12を平行に折り曲げて重ねた後に抜き取ったワイヤ102の外周面で形成する折り曲げ部3を備えている。
また、一方側曲げ部11または他方側曲げ重ね部12は、形成される保持部4の保持穴に固定螺子42で蝶番40に回動可能に正確な位置に確実に保持される構成になっている。
【0020】
折り曲げ部3の内周面は、円形状断面または多角形状断面を備えている。円形状断面の場合は、折り曲げ部3の形成に使用するワイヤ102が汎用性に優れ入手が容易で低コストである。
他方、多角形状断面の場合は、折り曲げ部3の形成時に使用するワイヤ102の耐強度性と折り曲げ部3の形成の加工性に優れ、折り曲げ部3の耐強度性も向上する。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストとなり、曲げ位置2のずれがなく曲げ位置精度が安定して、ユニットとの位置関係も安定して組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストで耐強度性も向上する折り曲げ重ね部材10を提供することが出来る。
【0021】
図3は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材10を平行にして所定の折り曲げ方向に折り曲げる基本構成の側面図である。
図4は、本発明の実施の形態例にかかる図3に図示する折り曲げ重ね部材10を平行にして所定の折り曲げ方向に折り曲げる基本構成の正面図である。
図3と図4において、曲げ重ね部材10は、導電性材料の黄銅を備える板材1の曲げ位置2の両側を平行に折り曲げ少なくとも部分的に重なる一方側の一方側曲げ部11と、板材1の曲げ位置2の両側を平行に折り曲げて少なくとも部分的に重なる他方側の他方側曲げ部12と、一方側曲げ部11と他方側曲げ部12を平行にして図示の矢印(C)方向の所定の折り曲げ方向に折り曲げて重ねた後に抜き取ったワイヤ102の外周面で形成する折り曲げ部3を備えている。
【0022】
また、一方側曲げ部11と他方側曲げ重ね部12は、形成される保持部4の保持穴に固定螺子42で電源接続部41等に正確な位置に確実に保持される構成になっている。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工の工程も少なく低コストとなり、曲げ位置2や曲げ角度のずれがなく曲げ位置精度や曲げ角度精度が安定して、ユニットとの位置関係も安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材10を提供することが出来る。
【0023】
図5は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材10の複数個の折り曲げ部3の基本構成の側面図である。
図6は、本発明の実施の形態例にかかる図5に図示する折り曲げ重ね部材10の複数個の折り曲げ部3の基本構成の正面図である。
図5と図6において、曲げ重ね部材10は、導電性材料の黄銅を備える板材1の曲げ位置2の両側を平行に折り曲げ少なくとも部分的に重なる一方側の一方側曲げ部11と、板材1の曲げ位置2の両側を平行に折り曲げて少なくとも部分的に重なる他方側の他方側曲げ部12と、一方側曲げ部11と他方側曲げ部12を平行にして図示の矢印(C)、(D)、(E)方向の各所定の折り曲げ方向に折り曲げて重ねた後に抜き取ったワイヤ102の外周面で形成する複数個の折り曲げ部3を備えている。
【0024】
また、一方側曲げ部11と他方側曲げ重ね部12は、形成される保持部4の保持穴に固定螺子42で電源接続部41等に正確な位置に確実に保持される構成になっている。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストとなり、曲げ位置2や曲げ角度のずれがなく曲げ位置精度や曲げ角度精度が安定して、ユニットとの位置関係もスペースの有効活用によりレイアウト設計の負荷を軽減すると共に安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材10を提供することが出来る。
【0025】
図7は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100の折り曲げ重ね部材10の形成前の基本構成図である。
図8は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100の折り曲げ重ね部材10の形成途中の基本構成図である。
図9は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100の折り曲げ重ね部材10の形成後の基本構成図である。
図10は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成方法の折り曲げ重ね部材形成工程50のフローチャートである。
【0026】
図7乃至図10において、板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重ねる折り曲げ重ね部材形成方法は、上型101にワイヤ102を着脱可能に設置するワイヤ設置工程51と、ワイヤ設置工程51で上型101に設置されるワイヤ102の中心線の下に曲げ位置2を合わせるように板材1を下型103に載置する板材載置工程52と、上型101に設置されているワイヤ102の外周面で下型103に載置されている板材1の曲げ位置2を図示の矢印(F)方向に押して折り曲げ部3を形成する折り曲げ部形成工程53と、折り曲げ部形成工程53で折り曲げ部3を形成した後に折り曲げ部3から前記ワイヤ102を抜き取るワイヤ抜き取り工程54を備えている。
【0027】
更に、折り曲げ部形成工程53は、ワイヤ102の外周面で折り曲げ部3を形成する途中において、下型103の下型回動駒130の図示の矢印(G)方向の回動で板材1の一方側曲げ部11と他方側曲げ部12を押しつぶす押しつぶし工程を備えている。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する折り曲げ重ね部材形成装置100の構造が簡単で加工工程も少なく低コストで、曲げ位置2や曲げ角度のずれがなく曲げ位置精度や曲げ角度精度が安定して、ユニットとの位置関係が安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材形成方法を提供することが出来る。
【0028】
図11は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100の基本構成図である。
図12は、本発明の実施の形態例にかかる図11に図示する折り曲げ重ね部材形成装置100の基本構成の側面図である。
図13は、本発明の実施の形態例にかかる図11に図示する折り曲げ重ね部材形成装置100で形成後の折り曲げ重ね部材10の側面図である。
図11乃至図13において、板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重なる形状の折り曲げ重ね部材を形成する折り曲げ重ね部材形成装置100は、図示の矢印(H)方向の上昇または下降移動する上型101と、上型101に着脱可能に設置するワイヤ102と、載置する板材1の曲げ位置2をワイヤ102で押して折り曲げ重ね部材10を形成する下型103を備えている。
【0029】
上型101の両側面は、ワイヤ102の一端側を固定手段110で固定し、ワイヤ102の他端側を着脱手段111の係止部材でたるまないように着脱可能に保持している。
上型101は、ワイヤ102を両端の張架部113で張架して、張架部113で張架されるワイヤ102の張力を調整する手動または自動の張力調整手段112を備えている。
張架部113は、張架する部分にワイヤ102の移動を防止する移動防止形状部117のU字形状等の溝を備えている。
ワイヤ102は、ピアノ線を使用することで、耐強度性を向上することが出来る。
ワイヤ102の断面形状は、円形状断面または多角形状断面である。円形状断面の場合は、汎用性に優れ入手が容易で低コストである。
他方、多角形状断面の場合は、耐強度性と折り曲げ部3の形成時の加工性にも優れている。
【0030】
折り曲げ重ね部材形成装置100では、ワイヤ102を利用することで、曲げの途中でワイヤ102を外さなくてよく、加工開始から完了まで、ワイヤ102が曲げ位置2に留まれる事が可能となり1工程で加工が完了する。加工開始から1工程で完了するため、板材1の予めの曲げ加工及び予備曲げ加工が不要となる。加工完了まで曲げ位置2を拘束し、下型103が均一に当たる為、折り曲げ重ね加工及び曲げ位置2がずれない。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストで、曲げ位置2のずれがなく曲げ位置精度が安定して、形成する折り曲げ重ね部材10のユニットとの位置関係が安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材形成装置100を提供することが出来る。
【0031】
図14は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100における回動力伝達手段104の上型固定駒114の下部に形成する傾斜部115と回動力受動手段105の下型回動駒130の上部に形成する傾斜部132の基本構成図である。
図15は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100の下型103の上面図である。
図14と図15において、折り曲げ重ね部材形成装置100では、上型101には、回動力伝達手段104の傾斜部115を下部に形成する上型固定駒114が連結されている。
下型103である、ワイヤ102の中心線下に配置される下型回動軸131を回動基準として回動する下型回動駒130の上部には、回動力受動手段105の傾斜部132が設けられている。
下型103である下型回動駒130の上部には、板材1を拘束する複数個の拘束部116が配置されている。この拘束部116は、板材1の位置決め及び加工時の変動防止となる。
【0032】
次に、折り曲げ重ね部材形成装置100の動作を説明する。
板材1が下型回動駒130の上部に載置され、上型101が下降してくる。そのまま下降していくと、上型101に設置されるワイヤ102が板材1を押しのけることで曲げ加工が行われる。その曲げ加工が30度付近まで曲がり終わると、上型固定駒114の傾斜部115が下型回動駒130の傾斜部132を押すことにより下型回動駒130が閉じはじめ、下型回動駒130の閉じる動きにより板材1が押しつぶされ、曲げ加工が行われる(図7乃至9を参照)。曲げ加工が終了後、ワイヤ102は着脱手段111から解放さて、ワイヤ102が形成される折り曲げ重ね部材10の折り曲げ部3より抜き取られる。
【0033】
上型101の下降動作を伝達する下型回動駒130の上部に設けた傾斜部132と、その傾斜部132により下型103である下型回動駒130が回動することで、板材1に対し均一に押しつぶすことができ、曲げ加工時に板材1と下型回動駒130の間で不均一な滑りが発生しない。そして、加工開始から1工程で完了するため、板材1の予めの曲げ加工及び予備曲げ加工が不要となる。加工完了まで曲げ位置2を拘束し、下型103の下型回動駒130が均一に当たる為、折り曲げ重ね加工及び曲げ位置2がずれない。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストで、曲げ位置2のずれがなく曲げ位置精度が安定して、形成する折り曲げ重ね部材10のユニットとの位置関係が安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材形成装置100を提供することが出来る。
【0034】
図16は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100における回動力伝達手段104の上型101に設置するワイヤ102と回動力受動手段105の上下動自在の下型回動駒130の下部に形成する傾斜部133と下型固定駒134の上部に形成する傾斜部135と下型回動駒130と下型回動軸131を載置する弾性体136の基本構成図である。
図16において、折り曲げ重ね部材形成装置100では、下型回動軸131を軸にして回動する下型回動駒130が弾性体136上にワイヤ102の中心線下に置かれている。下型回動駒130の傾斜部133の下部に下型固定駒134の上部に形成する傾斜部135が固定されている。
【0035】
次に、折り曲げ重ね部材形成装置100の動作を説明する。
上型101と下型103により板材1の曲げ加工が行われて折り曲げ重ね部材10を形成する。その曲げ加工が30度付近まで曲がり終わると、ワイヤ102または図示されていないブロックにより下型回動駒130が下方に押されて、弾性体136がつぶれ始め、上型101と下型103の下型回動駒130ともに下降する。そのうちに下型固定駒134の上部に形成する傾斜部135により下型回動駒130が図示の矢印(I)方向に回動して閉じはじめ、下型回動駒130の閉じる動きにより板材1が押しつぶされ、曲げ加工が行われる。
曲げ加工が終了後、ワイヤ102は着脱手段111から解放さて、ワイヤ102が形成される折り曲げ重ね部材10の折り曲げ部3より抜き取られる。
【0036】
上型101の下降動作により弾性体136がつぶれ始め、下型回動駒130が回動することで、板材1に対し均一に押しつぶすことができ、曲げ加工時に板材1と下型回動駒130の間で不均一な滑りが発生しない。そして、加工開始から1工程で完了するため、板材1の予めの曲げ加工及び予備曲げ加工が不要となる。加工完了まで曲げ位置2を拘束し、下型103の下型回動駒130が均一に当たる為、折り曲げ重ね加工及び曲げ位置2がずれない。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストで、曲げ位置2のずれがなく曲げ位置精度が安定して、形成する折り曲げ重ね部材10のユニットとの位置関係が安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材形成装置100を提供することが出来る。
【0037】
図17は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100における回動力伝達手段104の上型101に設置する上型固定駒114の下部に形成する傾斜部115と回動力受動手段105の水平スライド駒137の上部に形成する傾斜部138の基本構成図である。
図17において、折り曲げ重ね部材形成装置100では、上型固定駒114は上型101と連結されて設置し、上型固定駒114の下降動作を図示の矢印(J)方向の水平方向の動きに変換する上部に傾斜部138を形成する水平スライド駒137が設置されている。更に、水平スライド駒137と下型回動軸131により回動する下型回動駒130が上型101に設置されるワイヤ102の中心線下に置かれている。
【0038】
次に、折り曲げ重ね部材形成装置100の動作を説明する。
板材1が下型103の下型回動駒130の上部に載置され、上型101が下降してくる。そのまま下降していくと、上型101に設置されるワイヤ102が下型回動駒130の上部に載置される板材1を押しのけることで曲げ加工が行われる。その曲げ加工が30度付近まで曲がり終わると、上型固定駒114の下降動作が上部に傾斜部138を形成する水平スライド駒137に図示の矢印(J)方向の水平方向の移動動作として伝達され、下型回動駒130が図示の矢印(I)方向に回動して閉じはじめ、下型回動駒130の閉じる動きにより板材1が押しつぶされ、曲げ加工が行われる。
曲げ加工が終了後、ワイヤ102は着脱手段111から解放さて、ワイヤ102が形成される折り曲げ重ね部材10の折り曲げ部3より抜き取られる。
【0039】
上型101の下降動作を伝達する上部に傾斜部138を形成する水平スライド駒137により下型103である下型回動駒130が回動することで、板材1に対し均一に押しつぶすことができ、曲げ加工時に板材1と下型回動駒130の間で不均一な滑りが発生しない。そして、加工開始から1工程で完了するため、板材1の予めの曲げ加工及び予備曲げ加工が不要となる。加工完了まで曲げ位置2を拘束し、下型103の下型回動駒130が均一に当たる為、折り曲げ重ね加工及び曲げ位置2がずれない。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストで、曲げ位置2のずれがなく曲げ位置精度が安定して、形成する折り曲げ重ね部材10のユニットとの位置関係が安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材形成装置100を提供することが出来る。
【0040】
図18は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置100における回動力伝達手段104の上型101に設置する上型固定駒114と回動力受動手段105の回動基準となる伝達回動軸139で回動自在に保持される回動伝達駒140の基本構成図である。
図18において、折り曲げ重ね部材形成装置100では、上型固定駒114は上型101と連結されて設置し、上型固定駒114の下降動作が伝達されて回動する回動基準となる伝達回動軸139で回動自在に保持される回動伝達駒140が設置されている。更に、回動伝達駒140と下型回動軸131により回動する下型回動駒130が上型101に設置されるワイヤ102の中心線下に置かれている。
【0041】
次に、折り曲げ重ね部材形成装置100の動作を説明する。
板材1が下型103の下型回動駒130の上部に載置され、上型101が下降してくる。そのまま下降していくと、上型101に設置されるワイヤ102が下型回動駒130の上部に載置される板材1を押しのけることで曲げ加工が行われる。その曲げ加工が30度付近まで曲がり終わると、上型固定駒114の下降動作が伝達回動軸139で回動自在に保持される回動伝達駒140の回動動作として伝達され、更に、回動伝達駒140の回動動作により下型回動駒130が図示の矢印(I)方向に回動して閉じはじめ、下型回動駒130の閉じる動きにより板材1が押しつぶされ、曲げ加工が行われる。
曲げ加工が終了後、ワイヤ102は着脱手段111から解放さて、ワイヤ102が形成される折り曲げ重ね部材10の折り曲げ部3より抜き取られる。
【0042】
上型101の下降動作を伝達する伝達回動軸139で回動自在に保持される回動伝達駒140により下型103である下型回動駒130が回動することで、板材1に対し均一に押しつぶすことができ、曲げ加工時に板材1と下型回動駒130の間で不均一な滑りが発生しない。そして、加工開始から1工程で完了するため、板材1の予めの曲げ加工及び予備曲げ加工が不要となる。加工完了まで曲げ位置2を拘束し、下型103の下型回動駒130が均一に当たる為、折り曲げ重ね加工及び曲げ位置2がずれない。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストで、曲げ位置2のずれがなく曲げ位置精度が安定して、形成する折り曲げ重ね部材10のユニットとの位置関係が安定して電源の接続状態や組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材形成装置100を提供することが出来る。
【0043】
図19は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材10を備える定着装置200の基本構成図である。
図19において、被記録媒体に形成した記録画像を定着する定着装置200は、回転駆動されて記録画像が形成される被記録媒体(P)を加熱する定着ローラ201と、定着ローラ201に所定圧力をもって加圧してニップ部(N)を形成する加圧ローラ202と、上記請求項1乃至10のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材10を備えている。
定着装置200は、電子写真方法のプロセスで被記録媒体(P)の記録用紙に形成されるトナーの記録画像を加圧して加熱定着する。定着ローラ201は、回動可能に保持されて駆動モータ203により図示の矢印(K)方向に回転駆動される。定着ローラ201は、ヒータ204を内蔵する加熱ローラ205に張架される定着ベルト206で加熱されるようになっている。
定着ローラ201に張架される定着ベルト206に所定圧力をもって当接する図示の矢印(L)方向に回動可能に保持される加圧ローラ202でニップ部(N)が形成される。
ニップ部(N)の通過によりトナーの記録画像が熱定着された被記録媒体(P)は、加圧ローラ202と定着ベルト206から剥離され、搬送経路を通り排出されて収納される。
【0044】
駆動モータ203とヒータ204は、折り曲げ重ね部材10の電極板で電源207に接続されて駆動電力と加熱電力が供給されるようになっている。
定着装置200の内部は、筐体カバーで覆われているが、フレーム208に組み付けられる折り曲げ重ね部材10の開閉ドアで開閉可能になっている。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストで、曲げ位置や曲げ角度のずれがなく曲げ位置精度や曲げ角度精度が安定して、ユニットとの位置関係も安定して電源207との接続状態やフレーム208に組み立て状態にも優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材10を備える定着装置200を提供することが出来る。
【0045】
図20は、本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材10を備える画像形成装置300の基本構成図である。
図20において、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置300は、被記録媒体(P)に記録画像を形成する画像形成ユニット301と、上記記請求項1乃至10のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材10を備えている。
画像形成装置300は、画像形成ユニット301の上部には原稿画像読取装置302を配置している。画像形成ユニット301は、被記録媒体給送ユニット303の上に保持されている。
画像形成ユニット301は、電子写真方式の作像プロセスで利便性や汎用性に優れ高速で高品質のトナーの記録画像を被記録媒体(P)の記録用紙上に形成するようになっている。
【0046】
原稿画像読取装置302において、原稿セット部320にセットされた原稿(O)の原稿画像が光学系を介して光電変換素子321のCCDで読み取りが行われる。
光電変換素子321によって読み取られた原稿画像は、書き込み装置312によって、画像形成ユニット301の像担持体310の感光体ドラム上に結像される。
回転可能に保持される像担持体310の感光体ドラムは、図示の矢印(M)方向の時計方向に回転し、この時帯電器311によって表面を一様に帯電され、その帯電面に書き込み装置312のレーザビームにより原稿画像が形成される。
これによって像担持体310の感光体ドラム上に静電潜像が形成され、この静電潜像は現像装置313によってトナー像として可視像化される。
【0047】
現像装置313は、現像ローラ上に担持される現像剤を組み付けられる折り曲げ重ね部材10の現像剤規制部材で規制した後、像担持体310に対向する現像領域に搬送して潜像を現像してトナー像を形成する。
一方、被記録媒体給送ユニット303から被記録媒体(P)が像担持体310に向けて給送され、転写器314によって像担持体310の感光体ドラム上のトナー像が被記録媒体(P)に転写される。
この被記録媒体(P)は前述の定着装置200を通り、表面に転写されたトナーの記録画像が被記録媒体(P)上に定着され、ついで被記録媒体(P)は排出トレイ315に排出されて収納される。
【0048】
像担持体310の感光体ドラム上に残留するトナーは、クリーニング装置316によって除去されて次工程に備えられる。
クリーニング装置316は、組み付けられる折り曲げ重ね部材10のクリーニングブレードで像担持体310の感光体ドラム上に残留するトナー等を掻きき取るようになっている。
従って、折り曲げ重ね部材10を形成する装置の構造が簡単で加工工程も少なく低コストで、曲げ位置や曲げ角度のずれがなく曲げ位置精度や曲げ角度精度が安定して、ユニットとの位置関係も安定して現像装置313やクリーニング装置316の組み立て状態に優れ高品質の画像形成が行われ低コストである折り曲げ重ね部材10を備える画像形成装置300を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材の基本構成の側面図である。
【図2】本発明の実施の形態例にかかる図1に図示する折り曲げ重ね部材の基本構成の正面図である。
【図3】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材を平行にして所定の折り曲げ方向に折り曲げる基本構成の側面図である。
【図4】本発明の実施の形態例にかかる図3に図示する折り曲げ重ね部材を平行にして所定の折り曲げ方向に折り曲げる基本構成の正面図である。
【図5】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材の複数個の折り曲げ部の基本構成の側面図である。
【図6】本発明の実施の形態例にかかる図5に図示する折り曲げ重ね部材の複数個の折り曲げ部の基本構成の正面図である。
【図7】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置の折り曲げ重ね部材の形成前の基本構成図である。
【図8】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置の折り曲げ重ね部材の形成途中の基本構成図である。
【図9】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置の折り曲げ重ね部材の形成後の基本構成図である。本発明の実施の形態例にかかる軸部材を備えるプロセスカートリッジの基本構成の断面図である。
【図10】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成方法の折り曲げ重ね部材形成工程のフローチャートである。
【図11】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置の基本構成図である。
【図12】本発明の実施の形態例にかかる図11に図示する折り曲げ重ね部材形成装置の基本構成の側面図である。
【図13】本発明の実施の形態例にかかる図11に図示する折り曲げ重ね部材形成装置で形成後の折り曲げ重ね部材の側面図である。
【図14】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置における回動力伝達手段の上型固定駒の下部に形成する傾斜部と回動力受動手段の下型回動駒の上部に形成する傾斜部の基本構成図である。
【図15】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置の下型の上面図である。
【図16】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置における回動力伝達手段の上型に設置するワイヤと回動力受動手段の上下動自在の下型回動駒の下部に形成する傾斜部と下型固定駒の上部に形成する傾斜部と下型回動駒と下型回動軸を載置する弾性体の基本構成図である。
【図17】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置における回動力伝達手段の上型に設置する上型固定駒の下部に形成する傾斜部と回動力受動手段の水平スライド駒の上部に形成する傾斜部の基本構成図である。
【図18】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材形成装置における回動力伝達手段の上型に設置する上型固定駒と回動力受動手段の回動基準となる伝達回動軸で回動自在に保持される回動伝達駒の基本構成図である。
【図19】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材を備える定着装置の基本構成図である。
【図20】本発明の実施の形態例にかかる折り曲げ重ね部材を備える画像形成装置の基本構成図である。
【図21】従来のヘミング加工装置の加工前の基本構成図である。
【図22】従来のヘミング加工装置の予備曲げ時の基本構成図である。
【図23】従来のヘミング加工装置のヘミング加工時の基本構成図である。
【符号の説明】
【0050】
1 板材、2 曲げ位置、3 折り曲げ部、4 保持部、10 折り曲げ重ね部材、
11 一方側曲げ部、12 他方側曲げ部、40 蝶番、41 電源接続部、42 固定螺子、50 折り曲げ重ね部材形成工程、51 ワイヤ設置工程、52 板材載置工程、53 折り曲げ部形成工程、54 ワイヤ抜き取り工程、100 折り曲げ重ね部材形成装置、101 上型、102 ワイヤ、103 下型、104 回動力伝達手段、105 回動力受動手段、110 固定手段、111 着脱手段、112 張力調整手段、113 張架部、114 上型固定駒、115 傾斜部、116 拘束部、117 移動防止形状部、130 下型回動駒、131 下型回動軸、132、133 傾斜部、134 下型固定駒、135 傾斜部、136 弾性体、137 水平スライド駒、138 傾斜部、139 伝達回動軸、140 回動伝達駒、200 定着装置、201 定着ローラ、203 駆動モータ、204 ヒータ、205 加熱ローラ、206 定着ベルト、207 電源、208 フレーム、300 画像形成装置、301 画像形成ユニット、302 原稿画像読取装置、303 被記録媒体給送ユニット、310 像担持体、311 帯電器、312 書き込み装置、313 現像装置、314 転写器、315 排出トレイ、316 クリーニング装置、320 原稿セット部、321 光電変換素子、1000 折り曲げ重ね部材、1001 板材、1002 曲げ位置、1003 折り曲げ部、1010 フランジ部、1100 ヘミング加工装置、1101 予備曲げ刃、1102 カム、1103 ヘミング曲げ刃

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重なる形状の折り曲げ重ね部材において、板材の曲げ位置の両側を平行に折り曲げて少なくとも部分的に重なる一方側の一方側曲げ部と、前記板材の前記曲げ位置の両側を平行に折り曲げて少なくとも部分的に重なる他方側の他方側曲げ部と、前記一方側曲げ部と前記他方側曲げ部を平行にして所定の折り曲げ方向に折り曲げて重ねるワイヤの外周面で形成する折り曲げ部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項2】
請求項1に記載の折り曲げ重ね部材において、前記板材は、金属材料を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項3】
請求項1または2に記載の折り曲げ重ね部材において、前記板材は、導電性材料を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項4】
請求項1、2または3に記載の折り曲げ重ね部材において、前記一方側曲げ部は、保持部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材において、前記他方側折り曲げ重ね部は、保持部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項6】
請求項4または5に記載の折り曲げ重ね部材において、前記保持部は、回動可能に保持する蝶番を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項7】
請求項4または5に記載の折り曲げ重ね部材において、前記保持部は、電源に接続する電源接続部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材において、前記折り曲げ部の内周面は、円形状断面を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項9】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材において、前記折り曲げ部の内周面は、多角形状断面を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材において、前記折り曲げ部は、複数個を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材。
【請求項11】
板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重ねる折り曲げ重ね部材形成方法において、上型にワイヤを着脱可能に設置するワイヤ設置工程と、前記ワイヤ設置工程で上型に設置される前記ワイヤの中心線の下に曲げ位置を合わせるように前記板材を下型に載置する板材載置工程と、前記上型に設置されている前記ワイヤの外周面で前記下型に載置されている前記板材の前記曲げ位置を押して前記折り曲げ部を形成する折り曲げ部形成工程と、前記折り曲げ部形成工程で前記折り曲げ部を形成した後に折り曲げ部3から前記ワイヤを抜き取るワイヤ抜き取り工程を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成方法。
【請求項12】
請求項11に記載の折り曲げ重ね部材形成方法において、前記折り曲げ部形成工程は、前記ワイヤの外周面で前記折り曲げ部を形成する途中において、前記下型の下型回動駒の回動で前記板材の前記一方側曲げ部と前記他方側曲げ部を押しつぶす押しつぶし工程を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成方法。
【請求項13】
板材の曲げ位置の両側を平行で所定の折り曲げ方向に折り曲げて少なくとも部分的に重なる形状の折り曲げ重ね部材を形成する折り曲げ重ね部材形成装置において、上昇または下降移動する上型と、前記上型に着脱可能に設置する前記ワイヤと、載置する前記板材の曲げ位置を前記ワイヤで押して折り曲げ重ね部材を形成する下型を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項14】
請求項13に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、前記ワイヤの一端側を固定する固定手段を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項15】
請求項13または14に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、前記ワイヤの他端側を着脱可能に保持する着脱手段を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項16】
請求項13、14または15に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、前記ワイヤの張力を調整する張力調整手段を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項17】
請求項13乃至16のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、前記ワイヤを張架する張架部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項18】
請求項17に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記張架部は、張架する前記ワイヤの移動を防止する移動防止形状部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項19】
請求項13乃至18のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型は、下降動作により前記下型の前記下型回動駒に回動力を伝達する回動力伝達手段を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項20】
請求項19に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力伝達手段は、上型固定駒を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項21】
請求項20に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記上型固定駒は、下部に形成する傾斜部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項22】
請求項19に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力伝達手段は、兼用する前記ワイヤを備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項23】
請求項13乃至22のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記ワイヤは、ピアノ線を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項24】
請求項13乃至23のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記ワイヤの外周面は、円形状断面を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項25】
請求項13乃至23のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記ワイヤの外周面は、多角形状断面を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項26】
請求項13乃至25のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記下型は、載置する前記板材を拘束する拘束部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項27】
請求項26に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記拘束部は、複数個を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項28】
請求項13乃至27のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記下型は、下型回動駒の回転基準となる下型回動軸を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項29】
請求項13乃至28のいずれか一項に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記下型は、回動力伝達手段の回動力を受動する回動力受動手段を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項30】
請求項29に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力受動手段は、前記下型回動駒の上部に形成する傾斜部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項31】
請求項29に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力受動手段は、上下動自在の前記下型回動駒の下部に形成する傾斜部と、下型固定駒の上部に形成する傾斜部と、前記下型回動駒と前記下型回動軸を載置する弾性体を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項32】
請求項29に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力受動手段は、水平スライド駒の上部に形成する傾斜部を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項33】
請求項29に記載の折り曲げ重ね部材形成装置において、前記回動力受動手段は、回動基準となる伝達回動軸で回動自在に保持される回動伝達駒を備えることを特徴とする折り曲げ重ね部材形成装置。
【請求項34】
被記録媒体に形成した記録画像を定着する定着装置において、回転駆動されて記録画像が形成される被記録媒体を加熱する定着ローラと、前記定着ローラに所定圧力をもって加圧してニップ部を形成する加圧ローラと、上記請求項1乃至10のいずれか一項に記載の前記折り曲げ重ね部材を備えることを特徴とする定着装置。
【請求項35】
被記録媒体に記録画像を形成する画像形成装置において、被記録媒体に記録画像を形成する画像形成ユニットと、上記請求項1乃至10のいずれか一項に記載の前記折り曲げ重ね部材を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項36】
請求項35に記載の画像形成装置において、前記画像形成ユニットは、電子写真方式の作像プロセスで被記録媒体にトナーの記録画像を形成することを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−93666(P2008−93666A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−274292(P2006−274292)
【出願日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】