説明

折り畳み型保冷ボックス

【課題】ボックスの形態とする組み立て状態と、全体を折り畳み重ね合わせる折り畳み重ね合わせ状態とを簡単に切り換えることができ、その折り畳み重ね合わせ状態が不用意にばらけないようにして、折り畳み重ね合わせ状態での保管や移動がし易い保冷ボックスを提供する。
【解決手段】台板1上にバック本体2Aを乗載し、前者のフラップ部1a〜1dのベルベットファスナと後者の外周のベルベットファスナとを掛け合わせて、バック2を台板1上に固定する。断熱枠板3の外周とバック本体2Aの内周のベルベットファスナどうしを掛け合わせることにより、断熱枠板でバック本体を箱形に保持する。バック2の上蓋2Bのフラップ部6a〜6cのベルベットファスナをバック本体のベルベットファスナに掛け合わせて、上蓋でバック本体の上面開口を閉じる。バック本体を、その上蓋及び断熱枠板と共に台板上に折り畳み重ね合わせ状態にできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品や飲料などを保冷(0℃以下に冷蔵又は冷凍する場合も含む)して、輸送したり貯蔵するための折り畳み型保冷ボックス、特に、キャスタ付きとした大型の保冷ボックスに関する。
【背景技術】
【0002】
このような保冷ボックスを記載した文献として、特許文献1(特開平11−100029号公報)及び特許文献2(特開平6−345145号公報)がある。
【0003】
特許文献1に記載のものは、保冷保温ボックスと、これを乗せたまま双方を折り畳み又は組立て可能とするかご車とからなる。このかご車は、保冷保温ボックスの少なくとも2つの側板を外側から包囲する囲い枠及び保冷保温ボックスを積載する台座板を着脱自在若しくは枢動自在な結合部によって相互に連結してなるかご車本体と、その下部に取り付けられたキャスタとから構成されている。保冷保温ボックスをかご車本体と共に折り畳む際、保冷保温ボックスの底板を逆V字形に折り畳み、保冷保温ボックスの下側扉板を上側扉板の内側に折曲げ部で折り曲げ、保冷保温ボックスの底板と正面板の各折曲げ部が上下方向において近接するように位置決めされ、これに伴って折り畳まれた正面板の上部空間部に保冷保温ボックスの天板が背板との連結部を中心に回転して位置決めされ、その後一方の側板がかご車本体の囲い枠との締結を外されて内側に折り曲げられ、この側板にかご車の台座板を重ねるように折り畳み、次いで保冷保温ボックスの側板との締結を外された囲い枠を台座板に重ねるように折り畳むようにしたものである。
【0004】
特許文献2に記載のものは、後パネルに対して天井パネル、底面パネル、及び左右の側パネルが内側に向けて折曲自在に枢着されており、さらに、側パネルの一方には扉パネルが回動自在に枢着されており、かつ、左右の側パネルの底部にはキャスタが装着されていて、物品非収容時には、後パネルの内面側に天井パネル、底面パネル、及び左右の側パネルとを折り込むことにより全体として上面視ほぼ方形状に折り畳むことができ、物品収容時には方形箱型に組み立てることができるようにしたものである。
【特許文献1】特開平11−100029号公報
【特許文献2】特開平6−345145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、上記の従来のものに比べ、製造が容易で安価に提供できるとともに、使用時と不使用時の二つの形態、すなわち、物品を収容するためにボックスの形態とする組み立て状態と、全体を折り畳み重ね合わせる折り畳み重ね合わせ状態とを簡単に切り換えることができ、しかも、その折り畳み重ね合わせ状態が不用意にばらけないようにして、折り畳み重ね合わせ状態での保管や移動がし易い保冷ボックスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
<請求項1に係る発明>
本発明の折り畳み型保冷ボックスは、四辺のそれぞれにフラップ部を折り返し可能に延設したキャスタ付き台板と、その上に乗載できるように断熱性シート材でバック本体を箱状に成形され、その一辺から断熱性シート材の上蓋を延設するとともに、該上蓋の三辺にフラップ部を折り返し可能に延設した折り畳み可能な有底のバックと、そのバック本体に収納してバックと共に折り畳むことができる四面の断熱枠板とからなる。
台板の四辺のフラップ部とバック本体の外周四面の下部、上蓋の三辺のフラップ部とバック本体の外周三面の上部、断熱枠板の外周四面とバック本体の内周四面のそれぞれにつき、対応する雌雄のベルベットファスナが設けてある。
台板上にバック本体を乗載し、前者の四辺のフラップ部のベルベットファスナと後者の外周四面のベルベットファスナとを掛け合わせることにより、バックを台板上に固定できるとともに、断熱枠板の外周四面とバックの内周四面のベルベットファスナとを掛け合わせることにより、断熱枠板をバック本体の内周の四面に沿わせて、該断熱枠板でバック本体を箱形に保持でき、また、上蓋の三辺のフラップ部のベルベットファスナをバック本体の外周三面のベルベットファスナに掛け合わせることにより、上蓋でバック本体の上面開口を閉じることができる。
一方、バック本体をその上蓋及び断熱枠板と共に台板上に折り畳み、上蓋の三辺のフラップ部のベルベットファスナと台板の三辺のフラップ部のベルベットファスナとを掛け合わせることにより、全体を折り畳み重ね合わせ状態にできる。
【0007】
好ましい具体的形態には次のような形態がある。
<請求項2に係る発明>
断熱枠板は、断熱性シート材にて四面のそれぞれを扁平な袋状とし、各面の袋状部に発泡樹脂製断熱板を収納したものである。
<請求項3に係る発明>
断熱枠板の断熱性シート材による袋状部どうしは、断熱性シート材による連結角部で連結されて折り畳むことができるようになっている。
【0008】
<請求項4に係る発明>
バックの上蓋の内面と断熱枠板の内周面の少なくとも一方に、冷媒や保冷材等を収容する冷材ポケットを設ける。
<請求項5に係る発明>
バック本体に把手を設ける。
【0009】
<請求項6に係る発明>
台板、バック本体及び断熱枠板が長方形で、バック本体及び断熱枠板は、その短辺の側面を内側へ二つ折りできるようになっている。
<請求項7に係る発明>
台板のキャスタは、台板の長方形の下面に対し、その片側の組のキャスタと反対側の組のキャスタとが、台板の短辺の端縁からの距離を違えて取り付けてある。
【発明の効果】
【0010】
<請求項1に係る発明の効果>
本発明によれば、キャスタ付き台板と、折り畳み可能な有底のバックと、これと共に折り畳むことができる四面の断熱枠板とをベルベットファスナを利用して分離自在に接合することにより、キャスタ付きの折り畳み型保冷ボックスとして簡単に組み立てることができるので、従来に比べ安価に製造できる。
また、全体を折り畳み重ね合わせてコンパクトにまとめることができ、しかも、その折り畳み重ね合わせ状態がばらけないように、ベルベットファスナ付きのフラップ部を利用して保持できるので、折り畳み重ね合わせ状態での保管や移動がし易い。
さらに、物品収納部を形成する本体となるバックは、断熱性シート材のバック本体の一辺から断熱性シート材の上蓋を延設した単純なもので、その全体をキャスタ付き台板上で折り畳むことができ、また、四面の断熱枠板をバック本体の内周四面に沿わせて収納することにより、バック本体を箱形に保持できるとともに、その断熱効果を高めることができる。しかも、この断熱枠板もバック本体と共に折り畳むことができるので、物品を収容するためにボックスの形態とする組み立て状態と、全体を折り畳み重ね合わせる折り畳み重ね合わせ状態とを簡単に切り換えることができる。
【0011】
<請求項2に係る発明の効果>
断熱枠板が、断熱性シート材にて四面のそれぞれを扁平な袋状とし、各面の袋状部に発泡樹脂製断熱板を収納したものであるので、その製造が容易であるとともに、袋状部に収納する発泡樹脂製断熱板の厚さを変えることで、断熱効果の調整ができる。
【0012】
<請求項3に係る発明の効果>
断熱枠板の断熱性シート材による袋状部どうしが、断熱性シート材による連結角部で連結されて折り畳むことができるので、袋状部に発砲樹脂製断熱板が収納されていても、断熱枠板をバック本体と共に容易に折り畳むことができる。
【0013】
<請求項4に係る発明の効果>
バックの上蓋の内面又は断熱枠板の内周面に設けられた冷材ポケットに、ドライアイス等の冷媒や保冷材等を収容することができるので、その収納量を調整することにより、適度の保冷効果とすることができる。
【0014】
<請求項5に係る発明の効果>
バック本体に把手を設けたので、把手を持って引きながらキャスタにて走行移動できるとともに、バックをキャスタ付き台板から外して持ち運びすることもできる。
【0015】
<請求項6に係る発明の効果>
台板、バック本体及び断熱枠板が長方形で、バック本体及び断熱枠板は、その短辺の側面を内側へ二つ折りできるできるので、バック本体及び断熱枠板を台板上に整然と折り畳むことができる。
【0016】
<請求項7に係る発明の効果>
台板の片側の組のキャスタと反対側の組のキャスタとが、長方形の台板の短辺の端縁からの距離を違えて取り付けてあるので、それぞれを折り畳み重ね合わせ状態とした複数の保冷ボックスどうしを、背合わせに重ねて保管する場合、互いのキャスタの位置が食い違うことになるため、保冷ボックスと保冷ボックスとの間に無駄な隙間をつくらずにスペース少なく保管できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【実施例】
【0018】
図1及び図2は本実施例の保冷ボックスの全体の外観斜視図で、図1は上蓋を閉じた状態、図2はそれを開いた状態である。図3は分解斜視図である。
この保冷ボックスは、図3に示すように、大きくは台板1とバック2と断熱枠板3とからなる。
なお、以下の説明において芯材入り断熱シートとは、発泡ポリエチレン等の断熱芯材をアルミニウムシートで包み込んだもの、芯材無し断熱シートとは、そのような断熱芯材の無いアルミニウムシートだけのものとする。
【0019】
台板1は、重い重量に耐える断熱性芯板(図示せず)の全面を芯材入り断熱シートで覆ったもので、その長方形の四辺のそれぞれから、芯材入り断熱シートによる四辺のフラップ部(折り返し部)1a〜1dを延設している。これらフラップ部1a〜1dは、それぞれが台板1の辺縁において折り返すことができる。各フラップ部1a〜1dの上面には帯状のベルベットファスナ4が付着されている。そのうち、台板1の短辺からのフラップ部1a・1bのベルベットファスナ4は、フラップ部1a・1bの両端からはみ出して、両端部4aがフリーになっているとともに、これら両端部4aの表裏両面を雌雄の関係となるベルベットファスナとしている。
【0020】
台板1の下面には2組(4個)のキャスタ5が取り付けられ、その片側の組のキャスタの取付位置と反対側の組のキャスタの取付位置とは、台板1の長方形の下面に対し、その短辺の端縁からの距離を違えてある。
【0021】
バック2は、芯材入り断熱シートで箱形に成形した長方形の有底のバック本体2Aと、このバック本体2Aの上面開口を開閉する上蓋2Bとからなる。上蓋2Bは、断熱性芯板(図示せず)の全面を断熱シートで覆ったもので、バック本体2Aの上面開口縁の片側の長辺から延設され、その長辺縁において折り返すことができる。バック本体2Aと連続している一辺を除く上蓋2Bの三辺には、芯材入り断熱シートによる三辺のフラップ部6a〜6cが延設され、これらは各辺縁において折り返すことができる。これらフラップ部6a〜6cの下面には帯状のベルベットファスナ7が付設されている。
【0022】
上蓋2Bの下面には、保冷材やドライアイス等の冷媒を収容する網目状の複数の冷材ポケット8が設けられている。また、上蓋2Bの上面には、伝票等を収納する透明な書類ポケット9が設けられている。
【0023】
バック本体2Aの四面の壁部2a〜2dには、それぞれの外面の上部と下部に帯状のベルベットファスナ10・11が付設されているとともに、それぞれの内面の上部に帯状のベルベットファスナ12が付設されている。また、バック本体2Aの短辺の壁部2a・2bの外面には、帯状の布帛を逆U字状にして縫いつけた把手13が設けられている。
なお、上蓋部2Bを延設している壁部2cの外面上部については、ベルベットファスナ10が必ずしも必要でないため、本例では省略してある。
【0024】
断熱枠板3は、四面で長方形の枠を形成するもので、図4及び図5に示すように、芯材無し断熱シートにより各面を袋状とし、その四面の袋状部3a〜3dを芯材無し断熱シートによる連結角部3eで連結し、短辺の袋状部3a・3bのそれぞれには、2枚の発泡樹脂製断熱板14a・14bを二つ折りできるように例えば粘着テープ14cで連結したものを着脱自在に挿入し、長辺の袋状部3c・3dのそれぞれには、そのサイズに合った一枚の発泡樹脂製断熱板15を着脱自在に挿入したものである。
図4及び図5では、その挿入を行うことを示すために、この断熱枠板3を使用時とは上下を逆さにして図示してある。
【0025】
発泡樹脂製断熱板14a・14b及び発泡樹脂製断熱板15を挿入した断熱枠板3は、図3及び図6に示すように、袋状部3a〜3dの開口面が下向きとなる姿勢にしてバック本体2Aに収納する。その際、発泡樹脂製断熱板14a・14b及び発泡樹脂製断熱板15が入っている袋状部3a〜3dを、バック本体2Aの壁部2a〜2dの内面に沿わせることで、バック本体2Aを箱形に保持する。そのために、袋状部3a〜3dの外面の上部には、バック本体2Aの内面上部のベルベットファスナ12と対応するベルベットファスナ16が付設されている。
【0026】
また、長辺の袋状部3c・3dの内面には、保冷材やドライアイス等の冷媒を収容する網目状の複数の冷材ポケット17が設けられている。
【0027】
図12〜図15に、各袋状部3a〜3dに発泡樹脂製断熱板14a・14b・15を入れた状態の断熱枠板3を示す。
袋状部3a〜3dどうしを連結する連結角部3eは、両袋状部の端縁からの芯材無し断熱性シート片を縫合したもので、両側の短辺の発泡樹脂製断熱板入り袋状部3a・3bを、図12(A)及び図13に示すように、両側の長辺の発泡樹脂製断熱板入り袋状部3c・3dの間の外側へ出したり、図12(B)及び図14に示すように、これらの間に引き込めたり、自由に切り換えることができるようになっている。
【0028】
また、図15に示すように、両側の短辺の発泡樹脂製断熱板入り袋状部3a・3bを両側の長辺の発泡樹脂製断熱板入り袋状部3c・3dの間で二つ折りして、その二つ折り状態で、両側の長辺の発泡樹脂製断熱板入り袋状部3c・3dと共に重ね合わせることができるようになっている。
【0029】
本保冷ボックスを構成する台板1とバック2と断熱枠板3とは上記のような構造で、本保冷ボックスを物品が収納できる使用状態にするには、バック本体2Aを台板1上に乗載して、台板1の四辺のフラップ部1a〜1dをバック本体2Aの四面の壁部2a〜2dの外面に当てるようにして、互いのベルベットファスナ4とベルベットファスナ11とを掛け合わせる。このとき、両短辺のフラップ部1a・1bのベルベットファスナ4のフリーとなっている両端部4aを、両長辺のフラップ部1c・1dとバック本体2Aの両長辺の壁部2c・2dとで挟んで、それらのベルベットファスナ4及びベルベットファスナ11と掛け合わせ、四面のベルベットファスナ4が連続して四面のベルベットファスナ11と掛け合った状態とする。
【0030】
袋状部3a〜3dに発泡樹脂製断熱板14a・14b・15を入れた断熱枠板3を、バック本体2A内に収納して、それらの四面のベルベットファスナ12とベルベットファスナ16とを掛け合わせ(図6参照)、バック本体2Aをその内側から断熱枠板3によって箱形に保持する。
【0031】
これにより本保冷ボックスは全体が図2に示すような形体となり、バック本体2Aの冷材ポケット17、上蓋2Bの冷材ポケット8にドライアイス等の冷媒や保冷材等を収容し、保冷しようとする物品をバック本体2A内に収納して、図1に示すように上蓋2Bを閉じる。このとき、上蓋2Bの三辺のフラップ部6a〜6cのベルベットファスナ7をバック本体2Aの外面のベルベットファスナ10と掛け合わせて閉じた状態を保持する。
【0032】
本保冷ボックスを使用しないときに折り畳んでおくには、図7に示すように、上蓋2Bを開き、二つ折り可能な発泡樹脂製断熱板14a・14bが入っている断熱枠板3の袋状部3a・3bと共に、バック本体2Aの短辺の壁部2a・2bを二つ折りする。
【0033】
このように断熱枠板3と共にバック本体2Aを二つ折り状態にすると、図8に示すように、上蓋2Bは、その二つ折りしたバック本体2A上に裏返しにして重ねることができる。
【0034】
この後、図9及び図10に示すように、台板1の四辺のうちの三辺のフラップ部1a・1b・1dを上蓋2Bの三辺のフラップ部6a・6b・6cに重ねて、それらのベルベットファスナ4とベルベットファスナ7とを掛け合わせる。このとき、残りの一辺のフラップ部1cはバック本体2Aの壁部2cの外面に重ね、両短辺のベルベットファスナ4のフリーとなっている両端部4aの一方側は、これらフラップ部1cとバック本体2Aの壁部2cとで挟んで、フラップ部1cのベルベットファスナ4と掛け合わせ、他方側は、フラップ部1dとフラップ部6cとで挟んで、それらのベルベットファスナ4・7と掛け合わる。
これにより本保冷ボックスは、全体を折り畳んで重ね合わせて、その重ね合わを自身で保持した状態となる。
【0035】
このような状態とした本保冷ボックスは、台板1の片側の組の2個のキャスタ5と反対側の組の2個のキャスタ5とが、台板1の長方形の下面の端縁からの距離を違えてあるので、図11に示すように、複数の保冷ボックスを背合わせに重ねた状態にして保管するときに、互いのキャスタ5どうしを食い違わせて無駄な隙間をつくらずにスペース少なく保管できる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施例である保冷ボックスの、上蓋を閉じた状態での全体の外観斜視図である。
【図2】上蓋を開いた状態での外観斜視図である。
【図3】台板とバックと断熱枠板とを分離した全体の分解斜視図である。
【図4】断熱枠板の分解斜視図である。
【図5】断熱枠板の断面図である。
【図6】断熱枠板とこれを収納したバックの断面図である。
【図7】断熱枠板とバック本体とを二つ折りする状態を示す斜視図である。
【図8】バックを断熱枠板と共に折り畳み重ねた状態の斜視図である。
【図9】同上の折り畳み重ね状態を台板上で行った斜視図である。
【図10】フラップ部により折り畳み重ね状態を保持することを示す斜視図である。
【図11】保冷ボックスどうしを背合わせに重ねた状態の側面図である。
【図12】発泡樹脂製断熱板を入れた断熱枠板のみを示し、(A)はその短辺の袋状部を両側の長辺の袋状部の間の外側へ出した状態、(B)はその間に入れた状態である。
【図13】短辺の袋状部を両側の長辺の袋状部の間の外側へ出した状態での平面図である。
【図14】短辺の袋状部を両側の長辺の袋状部の間に入れた状態での平面図である。
【図15】断熱枠板を折り畳んだ状態での平面図である。
【符号の説明】
【0037】
1 台板
1a〜1d フラップ部
2 バック
2a〜2d 壁部
2A バック本体
2B 上蓋
3 断熱枠板
3a〜3d 袋状部
3e 連結角部
4 ベルベットファスナ
5 キャスタ
6a〜6c フラップ部
7 ベルベットファスナ
8 冷材ポケット
9 書類ポケット
10・11・12 ベルベットファスナ
13 把手
14a・14b 発泡樹脂製断熱板
14c 粘着テープ
15 発泡樹脂製断熱板
16 ベルベットファスナ
17 冷材ポケット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四辺のそれぞれにフラップ部を折り返し可能に延設したキャスタ付き台板と、その上に乗載できるように断熱性シート材でバック本体を箱状に成形され、その一辺から断熱性シート材の上蓋を延設するとともに、該上蓋の三辺にフラップ部を折り返し可能に延設した折り畳み可能な有底のバックと、そのバック本体に収納してバックと共に折り畳むことができる四面の断熱枠板とからなり、
前記台板の四辺のフラップ部と前記バック本体の外周四面の下部、前記上蓋の三辺のフラップ部と前記バック本体の外周三面の上部、前記断熱枠板の外周四面とバック本体の内周四面のそれぞれにつき、対応する雌雄のベルベットファスナを設け、
台板上にバック本体を乗載し、前者の四辺のフラップ部のベルベットファスナと後者の外周四面のベルベットファスナとを掛け合わせることにより、バックを台板上に固定できるとともに、断熱枠板の外周四面とバックの内周四面のベルベットファスナとを掛け合わせることにより、断熱枠板をバック本体の内周の四面に沿わせて、該断熱枠板でバック本体を箱形に保持でき、また、上蓋の三辺のフラップ部のベルベットファスナをバック本体の外周三面のベルベットファスナに掛け合わせることにより、上蓋でバック本体の上面開口を閉じることができ、
また、バック本体をその上蓋及び断熱枠板と共に台板上に折り畳み、上蓋の三辺のフラップ部のベルベットファスナと台板の三辺のフラップ部のベルベットファスナとを掛け合わせることにより、全体を折り畳み重ね合わせ状態にできる
ようにしたことを特徴とする折り畳み型保冷ボックス。
【請求項2】
断熱枠板は、断熱性シート材にて四面のそれぞれを扁平な袋状とし、各面の袋状部に発泡樹脂製断熱板を収納したものであることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み型保冷ボックス。
【請求項3】
断熱枠板の断熱性シート材による袋状部どうしは、断熱性シート材による連結角部で連結されて折り畳むことができるようになっていることを特徴とする請求項2に記載の折り畳み型保冷ボックス。
【請求項4】
バックの上蓋の内面と断熱枠板の内周面の少なくとも一方に、冷媒や保冷材等を収容する冷材ポケットを設けたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の折り畳み型保冷ボックス。
【請求項5】
バック本体に把手を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の折り畳み型保冷ボックス。
【請求項6】
台板、バック本体及び断熱枠板が長方形で、バック本体及び断熱枠板は、その短辺の側面を内側へ二つ折りできるようになっていることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の折り畳み型保冷ボックス。
【請求項7】
台板のキャスタは、台板の長方形の下面に対し、その片側の組のキャスタと反対側の組のキャスタとが、台板の短辺の端縁からの距離を違えて取り付けてあることを特徴とする請求項6に記載の折り畳み型保冷ボックス。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2008−230677(P2008−230677A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−74774(P2007−74774)
【出願日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【出願人】(595062757)
【Fターム(参考)】