説明

拡張機能を備えたメモリカード

【課題】メモリカードを応用する電気デバイスにメモリカード原有の保存機能と外付けモジュールの付加機能を使用させることを可能にする、拡張機能を備えたメモリカードの提供。
【解決手段】本発明の拡張機能を備えたメモリカードは、本体上に基本的な伝送インターフェースと、内部回路に接続された拡張インターフェースを備え、この拡張インターフェースの回路接点周辺位置に接合部が設けられ、前記接合部を用いてメモリカードと外付けモジュールが結合され、確実に拡張インターフェースと外付けモジュールの回路接点の接合が京成され、本メモリカードを応用する電気デバイスにメモリカード原有の保存機能を使用させることを可能にするだけでなく、外付けモジュールの付加的機能を使用させることも可能にし、特に、必要に応じて異なる機能の外付けモジュールを交換して使用でき、大幅にメモリカードの機能と付加価値を向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメモリカードに関し、詳細には、外付けモジュールを接続でき、電気デバイスにメモリカード原有の保存機能を使用させることができると共に、外付けモジュールの付加機能を使用させることが可能なメモリカードに関する。
【背景技術】
【0002】
現有の消費者向け電子製品においてはほとんどにメモリカードスロットが配置されており、使用者がメモリカードスロットに既定の形式のメモリカードを挿入し、そのデバイスのデータ保存容量を拡張したり、データ移し替えの保存媒体としたりして使用することで、使用上の利便性と適用性が増加される。類似の消費者向け電子製品(特にデジタルカメラ、ビデオカメラ、MP3、携帯電話等の携帯型電気デバイス)の市場規模は日増しに大きくなっており、それに相対して電気デバイスそのものの機能も絶え間なく拡張・向上されることが求められており、そうすることで消費者のニーズに応えると共に、基本的市場競争力が得られる。
【0003】
これら携帯型電気デバイスが幅広い消費者に受け入れられているのは、主にそのデバイスそのものの小型化、精巧化という利点によるものであり、小型化、精巧化の設計要求に対応するため、そこに運用される部品技術の発展も相対して小型化、チップ化が主要な発展方向となっており、密度も高さを増し、相対してデバイスそのものはできる限り類似機能の構造を統合し、加以整合,例えば市場のいわゆる「SDIO(Secure Digital Input/Output)サポート」の電気デバイスは、その配置されたSDメモリカードスロットにSDメモリカードを挿入して使用できるだけでなく、SDインターフェースの出入力設備(例えばブルートゥースカード、Wi-Fiカード、GPS受信器、デジタルカメラカード、FMラジオカード、指紋識別器等)もサポートしており、即ち、SDIOをサポートする電気デバイスは「SDIOカード」を挿入するだけで、ノートブックパソコンにワイヤレスLANカードを組み合わせたり、PDAにGPS受信器を組み合わせたりなど、各種の特定の機能を増加することができ、現在使用者に広く受け入れられている実用的な製品である。
【0004】
しかしながら、SDIOカードは主にSDメモリカードスロットを介して電気デバイスと接続されるため、単一のSDメモリカードスロットしか備えていない電気デバイスは、SDIOカードまたはSDメモリカードの両者のうちのいずれかを選択して使用しなければならず、SDIOカード内部にメモリを構築する方式を利用し同時にデータ保存容量の拡張機能を持たせることはできるかもしれないが、そのSDIOカードは特定機能の拡張カードに属し、SDIOカード全体を抜き取って交換しなければ別の拡張機能を使用することはできない。つまり、ブルートゥース機能を使用するとき保存されたデータはGPS機能のときに使用することはできず、且つ、メモリカード及び拡張カードをいくつも携帯する必要があるという不便がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の問題に鑑みて、本発明の目的は、メモリカード本体上に基本的伝送インターフェースと、内部回路に接続された拡張インターフェースを設置し、この拡張インターフェースの回路接点の周辺位置に接合部を設け、この接合部によりメモリカードと外付けモジュールを結合させ、確実に拡張インターフェースと外付けモジュールの回路接点の接合を構成し、本メモリカードを応用する電気デバイスにメモリカード原有の保存機能を使用できるようにさせるだけでなく、外付けモジュールの付加的機能も使用できるようにし、特に必要に応じて異なる機能の外付けモジュールを交換して使用でき、大幅にメモリカードの機能と付加価値を向上することができる、拡張機能を備えたメモリカードを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
メモリカード本体上に基本的な伝送インターフェースと、内部回路に接続された拡張インターフェースが設けられ、前記本体の前記拡張インターフェースの回路接点周辺の位置に接合部が設けられ、前記接合部を用いて外付けモジュールが結合される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の主な技術内容及び実施方法について理解を促すため、図面に基づき説明する。
【実施例1】
【0008】
本発明の拡張機能を備えたメモリカードは、その全体的なメモリカードの基本構造が図1、図2及び図3に示すように、本体11上に制御チップ12、フラッシュメモリ13、伝送インターフェース14が設置され、前記制御チップ12はマイクロコントローラ(MCU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)を備え、主に関連の回路操作に用いられ、且つ、前記伝送インターフェース14は応用される電気デバイスに接続され、回路接続を構成する。
【0009】
そのうち、前記本体11上にはさらにメモリカード10内部の回路に接続された拡張インターフェース15が設置され、且つ、前記拡張インターフェース15の回路接点151周辺の位置にさらに接合部16が設けられ、この接合部16でメモリカード10と外付けモジュール20を結合させ、確実に拡張インターフェース15と外付けモジュール20の回路接点の接合を構成し、本メモリカード10を応用する電気デバイスはメモリカード10原有の保存機能を使用できるだけでなく、外付けモジュール20の付加的機能も使用することができ、特に、必要に応じて異なる機能の外付けモジュール20を交換して使用でき、大幅にメモリカードの機能と付加価値が向上される。
【0010】
具体的な実施時には、拡張インターフェース15はメモリカード10本体11の伝送インターフェース14に相対する他端に設けられ、本体11は拡張インターフェース15が設置される位置に凹み部17を備え、前記拡張インターフェース15の回路接点151とメモリカード10の接合部16が前記凹み部17の周辺にそれぞれ設けられ、且つ、線上の溝槽を利用した方式で外付けモジュール20とメモリカード10本体11の結合が構成される。当然、鋸状で上下に嵌合する方式で結合させることもできる(図示しない)。
【実施例2】
【0011】
図4に本発明の別の実施例のメモリカードと外付けモジュールの分解図を示す。この図に示すように、メモリカード10は本体11の拡張インターフェース15の回路接点151の設置箇所に嵌入部18を備え、外付けモジュール20はその本体の嵌入部18と相互に対応する部位に突出部23を備え、外付けモジュール20が接合部16、21を用いてメモリカード10本体11の凹み部17に挿入され位置決めされるとき、外付けモジュール20の突出部23がメモリカード10本体11の嵌入部18内に挿入され、外付けモジュール20とメモリカード10本体11の結合が強化される。
【0012】
また、外付けモジュール20はその本体上にメモリカード10の本体11と相互に結合される接合部21と、メモリカード10の拡張インターフェース15と接続される回路接点22が設けられ、前記外付けモジュール20そのものはブルートゥース、Wi-Fiネットワークカード、GPS、メモリカード、FMラジオカード、無線識別システム(RFID)、指紋識別器等の機能のチップモジュールとし、その外形は図1、図5、図6、図7に示すような形式とすることができ、主にメモリカード10の抜き差し動作に影響しないことを原則とする。これにより、電気デバイスにメモリカード10のデータ保存機能を使用させることを可能にするだけでなく、同時に外付けモジュールの付加機能を使用させることを可能にし、特に、外付けモジュールを使用して取得したデータをメモリカード10内部のメモリに保存でき、電気デバイスまたは異なる機能の外付けモジュールに使用することを可能にする。
【0013】
当然、設計上本体11上の接合部16と外付けモジュール20上の接合部21に回路接点接合機能を兼ね備えさせることもできる。
【0014】
上述のように、本発明は機能拡張が可能なメモリカードを提供するものであり、法に基づき特許出願を提出するものである。以上の実施例の説明及び図面の内容は、本発明の最良の実施例に基づくものであり、本発明を制限するものではなく、本発明の構造、装置、特徴等が近似または同様であるものはすべて、本発明の創設目的及び特許出願の範囲内に属するものとみなす。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の立体外観図である。
【図2】本発明の基本構成を示すダイアグラムである。
【図3】図1の立体分解図である。
【図4】本発明の別の実施例のメモリカードと外付けモジュールの立体分解図である。
【図5】本発明の組み立て例1を示す平面図である。
【図6】本発明の組み立て例2を示す平面図である。
【図7】本発明の組み立て例3を示す平面図である。
【符号の説明】
【0016】
10 メモリカード
11 本体
12 制御チップ
13 フラッシュメモリ
14 伝送インターフェース
15 拡張インターフェース
151 回路接点
16 接合部
17 凹み部
18 嵌入部
20 外付けモジュール
21 接合部
22 回路接点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリカードであって、本体上に基本的な伝送インターフェースと、内部回路に接続された拡張インターフェースが設けられ、前記本体の前記拡張インターフェースの回路接点周辺の位置に接合部が設けられ、前記接合部を用いて外付けモジュールが結合される、拡張機能を備えたメモリカード。
【請求項2】
前記拡張インターフェースが前記本体の前記伝送インターフェースと相対する他端に設けられた、請求項1に記載の拡張機能を備えたメモリカード。
【請求項3】
前記本体の前記拡張インターフェースの配置箇所に凹み部が設けられ、前記凹み部に前記拡張インターフェースの回路接点と、前記本体と前記外付けモジュールを相互に結合させるための接合部が設けられた、請求項1または2に記載の拡張機能を備えたメモリカード。
【請求項4】
前記接合部が線状の溝槽で構成され、前記外付けモジュールとメモリカード本体を結合させる、請求項1または3に記載の拡張機能を備えたメモリカード。
【請求項5】
前記接合部が鋸状の上下に嵌合させる方式で構成され、外付けモジュールとメモリカード本体を結合させる、請求項1または3に記載の拡張機能を備えたメモリカード。
【請求項6】
本体上にメモリカード本体と相互に結合される接合部と、前記メモリカードの拡張インターフェースに接続される回路接点が設けられた、外付けモジュール。
【請求項7】
前記外付けモジュールが、ブルートゥースチップモジュール、Wi-Fiチップモジュール、GPSチップモジュール、メモリカードチップモジュール、FMラジオカードチップモジュール、無線識別システムチップモジュール、指紋識別器チップモジュール等のいずれかまたはいずれか1つ以上の組み合わせとすることができる、請求項6に記載の外付けモジュール。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−293663(P2007−293663A)
【公開日】平成19年11月8日(2007.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−121757(P2006−121757)
【出願日】平成18年4月26日(2006.4.26)
【出願人】(500180260)パワー デジタル カード カンパニー リミテッド (6)
【出願人】(502202269)
【Fターム(参考)】