説明

排水処理装置

【課題】消泡剤を注入することなく消泡できる排水処理装置を提供する。
【解決手段】難分解有機物や着色物質等を含む排水とオゾンを含むガスとを反応槽1に流入させ、オゾンによって排水中の上記難分解有機物等を酸化させる排水処理装置において、上記反応槽1から排オゾン処理装置4に至る反応後のガスの排気ライン8の途中に、反応槽1からガス中に発生して排気ラインに流出する泡を消泡するための消泡槽2を設け、その消泡槽2に機械攪拌式の消泡装置5を設置し、消泡槽2の下部に水封経由で液を排出する排液ライン19を接続したものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、排水処理装置に係り、特に、難分解有機物や着色物質を含む排水の処理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
排水に含まれる難分解有機物や着色物質をオゾンによって酸化分解する技術は、既知の反応であり、多くの種類の排水の処理に適用されている(例えば、非特許文献1、特許文献1参照)。
【0003】
従来の排水処理装置は、図6に示すように、竪型の反応槽41に排水42を注入すると共に、反応槽41の底からオゾン43を注入し、オゾン43によって排水42中の難分解有機物等を酸化させ、処理後の排水を流出水44として流出させると共に、排ガスを排気ライン45を介して排出するものである。排ガスは、放出前に活性炭などから成る排オゾン処理装置46でオゾン除去することが多い。排水42の流入位置は、流出水44のオゾン含有量を下げたい場合は、排水42の流入位置を反応槽41の下方とする。また、流出水44のオゾン含有量を更に下げたい場合は、図7に示すように、反応槽41における流出水44の流出口近くに空気54を吹き込み、処理後の排水を空気54で脱気して流出水44のオゾン含有量を低減するようにしても良い。
【0004】
図6,図7及び特許文献1に示した従来の排水処理装置は、オゾンによる酸化反応を確実に起こすことは出来るが、排水が発泡性を有している場合、例えば、排水中に界面活性剤が含まれている場合、排ガス中に泡が発生する。この泡が、排気ラインに流出してラインを詰まらせたり、排オゾン処理装置に流入して触媒機能を低下させ、オゾンリークを招くという問題が生じる。例えば、金属部品の検査等に用いる蛍光探傷剤廃液は、その蛍光色はオゾンにより除去することができるが、廃液の発泡性が著しいため、図6,図7に示した従来の排水処理装置では排水処理を行うことができなかった。発泡性を有する排水の排水処理対策として、特許文献2、特許文献3に記載された排水処理装置が提案されている。
【0005】
【非特許文献1】「オゾン年鑑」、株式会社リアライズ社、1992年12月25日、1993-1994年度版、p.125
【特許文献1】特開平8−182994号公報
【特許文献2】特公昭61−13880号公報
【特許文献3】特開2004−208580号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献2記載の排水処理装置は、反応槽内のオゾン濃度が高い部分(底部分)の液を抜き出し、その液を反応槽の気相に散水することで消泡を行うものであるが、消泡効果は十分でなかった。また、このように、オゾン濃度が高い液を反応槽の上方で散水すると、流出水中のオゾン濃度が高くなるので好ましくない。
【0007】
また、特許文献3には、生物培養の生物反応タンクに空気を供給し、そのタンクで生じた泡を泡受入タンクに導入し、その泡を消泡装置の消泡羽根にて吹き飛ばして破泡して液体とすることが示されているが、この消泡装置を、図6、図7の反応槽41と排オゾン処理装置46を結ぶライン45の途中に設置し、消泡装置の気相のガスを排オゾン処理装置に導くようにすると、すなわち図8に示すように、ライン45に消泡装置47を設置し、ライン45からの泡を泡受入タンク48に導入し、その泡受入タンク48の出口49から液受入タンク50に溢れ出す泡を消泡羽根51で吹き飛ばして破泡し、液受入タンク50で破泡により液体となった液と泡受入タンク48で液体となった液を処理液タンク52に導入し、ポンプ53にて反応槽41に戻し、他方ガスは液受入タンク50の気相部より排オゾン処理装置46に送るようにする。この場合、排オゾン処理装置46へは気相のガスをオゾン43および空気54の圧力で押し込むことになり、排オゾン処理装置46側の抵抗が増せば消泡装置47内圧力が上昇して気相のガスがリークする可能性が生じる。気相のガスはオゾンを含んでおり、大変危険な状態となる。また分離した液をポンプ53で反応槽41に返送するようになっているが、反応槽41から消泡装置47に至るライン47の抵抗が泡で高まる可能性を考えると、ポンプ返送により反応槽41の圧力も上がりオゾンリークの危険性が一層高まる。
【0008】
そこで、本発明者は、特願2005−292158号(発明の名称;排水処理装置)にて、泡を消泡剤溶液に接触させることで消泡することを提案した。
【0009】
この提案により上述した問題のかなりの部分を解決したが消泡剤を使用する点で、薬剤費がかかる問題が生じた。特に、消泡槽には一時的にでも発泡の著しい排液が入る可能性があるので、それに備えて消泡剤の注入量を多めにセットする必要があり、運転費がかかる問題がある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解決し、消泡剤を注入することなく消泡できる排水処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、難分解有機物や着色物質等を含む排水とオゾンを含むガスとを反応槽に流入させ、オゾンによって排水中の上記難分解有機物等を酸化させる排水処理装置において、上記反応槽から排オゾン処理装置に至る反応後のガスの排気ラインの途中に、反応槽からガス中に発生して排気ラインに流出する泡を一時貯留するための消泡槽を設け、その消泡槽に機械攪拌式の消泡装置を設置し、消泡槽の下部に水封経由で液を排出する排液ラインを接続したことを特徴とする排水処理装置である。
【0012】
請求項2の発明は、反応後のガスを強制的に排気するための排気ポンプを、上記消泡槽と上記排オゾン処理装置の間の排気ライン途中に設け、上記反応槽の上部または上記消泡槽の上部に、消泡槽の気相部に外気を取り込むための外気吸入口を設けた請求項1記載の排水処理装置である。
【0013】
請求項3の発明は、上記消泡槽に泡の発生を検知する泡センサーを設け、泡の発生時のみ機械攪拌式の消泡装置を稼動させるようにした請求項1または2記載の排水処理装置である。
【0014】
請求項4の発明は、難分解有機物や着色物質等を含む排水とオゾンを含むガスとを反応槽に流入させ、オゾンによって排水中の上記難分解有機物等を酸化させる排水処理装置において、反応槽の気相部から排オゾン処理装置に至る排気ラインの途中に、反応後のガスを強制的に排気するための排気ポンプを接続し、反応槽の気相部に機械攪拌式の消泡装置を設置し、反応槽の下部に水封経由で液を排出する排水ラインを接続したことを特徴とする排水処理装置である。
【0015】
請求項5の発明は、難分解有機物や着色物質等を含む排水とオゾンを含むガスとを反応槽に流入させ、オゾンによって排水中の上記難分解有機物等を酸化させる排水処理装置において、上記反応槽から流出する水を粒状活性炭などの粒状吸着剤を充填した後処理槽に導き、後処理槽の下部から空気などのガスを通気して、溶存オゾンを脱気し、一方、反応槽の気相部と後処理槽の気相部を連結して、反応槽の気相部または後処理槽の気相部に機械攬絆式の消泡装置を設置すると共に後処理槽に外気を取り込むための外気吸入口を形成し、反応槽の気相部または後処理槽の気相部から排オゾン処理装置に至る排気ラインの途中に、反応後のガスを強制的に排気するための排気ポンプを接続したことを特徴とする排水処理装置である。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、消泡剤を使用せずに、消泡効果を得ることができる上、装置がよりコンパクトになるという優れた効果を発揮するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の好適な一実施の形態を添付図面に基づいて詳述する。
【0018】
本実施の形態に係る排水処理装置の具体的構成の一例を図1に示す。
【0019】
図1において、反応槽1、排気ライン8、及び排オゾン処理装置4の構成は、図7に示した排水処理装置と同じである。
【0020】
反応槽1は、所定高さの仕切り部材12により、二槽12a、12bに仕切られ、一方の槽12aには、排水ライン14が接続されると共にその底部にオゾンライン15が接続され、他方の槽12bには排出ライン17が接続されると共にその底部に空気吹き込みライン16が接続される。
【0021】
排水ライン14からの排水は、一方の槽12a内に形成される流路13aを上昇し、その間にオゾンライン15から供給されるオゾンで、排水中の有機物や着色物質等が酸化分解され、他方の槽12bの流路13bを降下する際に、空気吹き込みライン16からの空気により排水中に残存したオゾンが揮発、脱気される。
【0022】
オゾンライン15から供給されるオゾンは、濃度50〜90g/Nm3 (約22500〜40500ppm)と高濃度であり、反応槽1の気相部1aから排気ライン8を介して排オゾン処理装置4側に排気される。
【0023】
この反応槽1から排オゾン処理装置4に至る排気ライン8の途中に消泡槽(密閉槽)2が設置される。上流側の排気ライン8aは、一方が反応槽1の上部に接続され、他方が消泡槽2の側部中央に接続され、下流側の排気ライン8bは、消泡槽2の上部に接続され、その途中に排気ポンプ3と排オゾン処理装置4が接続される。また反応槽1の上部には外気吸引口11が設けられる。
【0024】
消泡槽2の上部には、反応槽1からガス中に発生して上流側排気ライン8aに流出する泡を機械的に消泡する機械攪拌式の消泡装置5が設けられる。この消泡装置5は、泡を物理的に壊す消泡翼6とその消泡翼6を回転するモータ7とからなる。
【0025】
消泡槽2には消泡された液を溜める貯液部20が形成され、その上方に気相部2dが形成される。貯液部20の液は消泡槽2の下部に水封経由で液を排出する排液ライン19が接続される。
【0026】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0027】
密閉槽である反応槽1の上流側の流路13aに排水とオゾンを流入させると、排水中の有機物や着色物質等がオゾンで酸化分解される。オゾン処理を受けた液(排水)は、下流側の流路13bに流れ、そこで、空気吹き込みライン16から吹き込まれた空気によって残存オゾンが揮発され、その後、流出ライン17から水封されて流出水として後工程に流出される。ここで、流入させるオゾンの濃度は50〜90g/Nm3(約22500〜40500ppm)と高濃度である。
【0028】
反応槽1内の気相部1aには、消費されなかったオゾンを含むガスが貯留されるが、排水が発泡性を有している場合、ガス中に泡が発生する。この泡を含んだ排ガスが消泡されないまま排オゾン処理装置4に達すると、排オゾン処理装置4の触媒機能を低下させるおそれがあるため、消泡を行うべく、先ず、泡を含んだ排ガスを排気ライン8aを経由して消泡槽2に導入する。
【0029】
流入口2aから消泡槽2内に導入された反応槽1からの排ガス中の泡は、消泡槽2内に次第に溜まってゆくが、機械攪拌式の消泡装置5の消泡翼6にて泡を破壊することで消泡される。
【0030】
この時、泡を形成していた液分(オゾン処理された排水)は落下して貯液部20に溜まり、泡内部に充満していたガス分は上昇していく。泡が除去された排ガスは、排気ライン8bから排気ポンプ3を介して排オゾン処理装置4に送られ、そこで活性炭を主体とする触媒によりオゾンが除去されて排気される。
【0031】
また消泡槽2内の貯液部20に溜まった液は、水封された状態で排液ライン19から排出される。
【0032】
排水の発泡性が非常に強い場合、泡を含んだ排ガスが排気ライン8aをうまく流れずに閉塞させてしまい、気相部1a及び排気ライン8aの排ガス圧が増加するおそれがあるが、消泡槽2から排オゾン処理装置4に至る排気ライン8bの途中に設けた排気ポンプ3にて強制排気を行うため、閉塞することがない。排気ポンプ3の排気流量は反応槽1に供給されるオゾン及び空気の流量より大きくしている。排気ポンプ3の排気流量とオゾン及び空気の流量の差分は、反応槽1の上方に設けた外気吸入口11から空気が吸引、吸入されるため、この吸引された外気が泡を含んだ排ガスを消泡槽2に押し込むことになる。このため、排気ライン8a内の泡は強制的に、かつ、素早く次工程(消泡槽2)に送られる。
【0033】
このため、消泡槽2内に泡が急速に送られて溜まるようになる。そこで、消泡槽2で許容する泡の最高位置を泡ラインとして予め定めておき、この位置に機械攪拌式の消泡装置5の消泡翼6を設置する。
【0034】
このように本実施の形態に係る排水処理装置は、難分解有機物や着色物質を含む排水が発泡性を有していたとしても、排水のオゾン処理を行う際に生じた泡を確実に、素早く消泡することができるため、泡によって排気ライン8aが閉塞したり、排オゾン処理装置4の触媒機能が低下したりするおそれがない。
【0035】
図2は、本発明の他の実施の形態を示したものである。
【0036】
図1の実施の形態においては、外気吸入口11を反応槽1に設け、排気ライン8の途中に設けた排気ポンプ3の吸引力で強制排気して上流側の排気ライン8aの閉塞を防止する例で説明した。この場合、排気ポンプ3は、反応槽1の気相部1a、排気ライン8a、消泡槽2の気相部2d、下流側の排気ライン8bを介して吸引するため、吸入抵抗が大で、容積型ポンプを用いれば問題がないが、風量を確保するために非容積型の排気ポンプ3を使用した場合には、吸入抵抗が大きいと運転に支障をきたしやすい。
【0037】
そこで、本実施の形態では、機械攪拌式の消泡装置5の周囲の消泡槽2の上部に外気吸入口11を設けて空気を消泡槽2に導入し、排気ライン8bを介して排気ポンプ3で排気することで、排気ポンプ3の吸引抵抗が下がり、排オゾン処理装置4の安定運転が行える。
【0038】
この実施の形態では、消泡槽2内の空気の流通が良好となり、消泡槽2内も負圧となり、上流側の排気ライン8a内での泡は、反応槽1に吹き込まれたオゾンと空気により消泡槽2側に移送されるため、閉塞も防止できる。また、機械攪拌式の消泡装置5では、モータ7の軸等のシール部分からのオゾン漏洩やオゾンや泡による腐食のトラブルが発生しやすくなるが、その周囲に外気吸入口11を形成して外気を導入することで、オゾンが漏洩したり泡がシール部分に接触することがなくなり、そのシールも不要となる。
【0039】
図3は、図2の消泡槽2の詳細構造を示したものである。
【0040】
消泡槽2の側面には、排気ライン8aの流入口2a、下部には逆L字状に立ち上げられた水封部22を経てドレンの排出ライン19が接続される。消泡槽2の上部には排ガスライン8bの流出口2cが設けられる。
【0041】
機械攪拌式の消泡装置5は、消泡翼6とその消泡翼6を回転するモータ7とからなり、モータ7が消泡槽2の上部に取り付けられると共にモータ7の軸7a周りに消泡槽2内に空気を導入するための外気吸入口11が形成される。
【0042】
また、消泡槽2には、消泡槽2の気相部2dで上昇する泡を検出する泡センサー24が取り付けられる。
【0043】
反応槽1からの排ガスが流入ガスとして流入口2aから消泡槽2に入ると、その中の泡は消泡装置5の消泡翼6により破砕され液体となって消泡槽2の貯液部20に溜まり、水封部22を経てドレンとして排液ライン19から排出される。 一方、泡を除去された排ガスは、流出口2cから図2に示した排気ポンプ3、排オゾン処理装置4などの後工程に排出されるが、排気ポンプ3では流入ガスの流量より大きな流量で排ガスを吸引するので、その差にあたる量の空気が外気吸入口11から消泡槽2に入る。
【0044】
機械攪拌式の消泡装置5は、泡センサー24で泡を検知したときのみ稼動させることができる。
【0045】
図4は、本発明の更に他の実施の形態を示したものである。
【0046】
本実施の形態では、排気ライン8の途中に消泡槽2を設置することなく、反応槽1の気相部1aに機械攪拌式の消泡装置5を設け、その消泡装置5の周囲に外気吸入口11を形成したものである。
【0047】
本実施の形態においては、反応槽1での泡の発生が比較的少ないときに有効である。
【0048】
図5は、本発明の更に他の実施の形態を示したものである。
【0049】
図5において、反応槽1には、排水ライン14から難分解有機物や着色物質等を含む排水が供給され、その排水が、オゾンライン15からのオゾンで酸化分解される。
【0050】
酸化分解後の排水は、その水面よりやや下方から流出し、液相連結管26を経て後処理槽27の下部に流入する。次いで、この液は後処理槽27内を上昇流で流れ、槽27内にあらかじめ投入され、空気吹き込みライン16で流動状態または膨張状態となっている粒状活性炭などの粒状吸着剤28と接触したのち、水封された流出ライン26から後工程へと流出する。
【0051】
後処理槽27内では、空気により溶存オゾンが気相に移行するほか、粒状活性炭などの粒状吸着剤28は、オゾンや残留有機物の吸着能力があり、また微生物が繁殖すれば吸着した有機物を分解できる。
【0052】
一方、反応槽1に注入されたオゾンを含むガスは、反応槽1の気相部1aと後処理槽27の気相部27aとを連結する気相連結管30を経由して後処理槽27の気相部27aに流れ、ここで、機械攪拌式の消泡装置5によって消泡され、排気ポンプ3により吸引・排気される。
【0053】
機械攪拌式の消泡装置5と後処理槽27の上壁(または蓋)の間には隙間を作り、これを外気吸入口11として、排気ポンプ3の流量からオゾンを含むガスと空気の流量を差し引いた分の空気をとりいれる。
【0054】
この実施の形態においては、後処理槽27の粒状吸着剤28で溶存オゾンを除去できるため、反応槽1内に空気16を吹き込む部分12bを設ける必要がなくなり、またオゾンで分解できない有機物を吸着除去するので、オゾン反応後の水質の向上が期待できる。
【0055】
また機械攪拌式の消泡装置5は、後処理槽27に設ける例で説明したが、反応槽1の気相部1aに設け、また外気吸入口11も反応槽1に設けるようにしても、さらに排気ポンプ3は気相連結管30に設けるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す図である。
【図3】図1、図2の消泡槽の詳細を示す図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態を示す図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態を示す図である。
【図6】従来の排水処理装置を示す図である。
【図7】従来の排水処理装置を示す図である。
【図8】従来の排水処理装置を示す図である。
【符号の説明】
【0057】
1 反応槽
2 消泡槽
3 排気ポンプ
4 排オゾン処理装置
5 機械攪拌式の消泡装置
19 排液ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
難分解有機物や着色物質等を含む排水とオゾンを含むガスとを反応槽に流入させ、オゾンによって排水中の上記難分解有機物等を酸化させる排水処理装置において、上記反応槽から排オゾン処理装置に至る反応後のガスの排気ラインの途中に、反応槽からガス中に発生して排気ラインに流出する泡を一時貯留するための消泡槽を設け、その消泡槽に機械攪拌式の消泡装置を設置し、消泡槽の下部に水封経由で液を排出する排液ラインを接続したことを特徴とする排水処理装置。
【請求項2】
反応後のガスを強制的に排気するための排気ポンプを、上記消泡槽と上記排オゾン処理装置の間の排気ライン途中に設け、上記反応槽の上部または上記消泡槽の上部に、消泡槽の気相部に外気を取り込むための外気吸入口を設けた請求項1記載の排水処理装置。
【請求項3】
上記消泡槽に泡の発生を検知する泡センサーを設け、泡の発生時のみ機械攪拌式の消泡装置を稼動させるようにした請求項1または2記載の排水処理装置。
【請求項4】
難分解有機物や着色物質等を含む排水とオゾンを含むガスとを反応槽に流入させ、オゾンによって排水中の上記難分解有機物等を酸化させる排水処理装置において、反応槽の気相部から排オゾン処理装置に至る排気ラインの途中に、反応後のガスを強制的に排気するための排気ポンプを接続し、反応槽の気相部に機械攪拌式の消泡装置を設置し、反応槽の下部に水封経由で液を排出する排水ラインを接続したことを特徴とする排水処理装置。
【請求項5】
難分解有機物や着色物質等を含む排水とオゾンを含むガスとを反応槽に流入させ、オゾンによって排水中の上記難分解有機物等を酸化させる排水処理装置において、上記反応槽から流出する水を粒状活性炭などの粒状吸着剤を充填した後処理槽に導き、後処理槽の下部から空気などのガスを通気して、溶存オゾンを脱気し、一方、反応槽の気相部と後処理槽の気相部を連結して、反応槽の気相部または後処理槽の気相部に機械攬絆式の消泡装置を設置すると共に後処理槽に外気を取り込むための外気吸入口を形成し、反応槽の気相部または後処理槽の気相部から排オゾン処理装置に至る排気ラインの途中に、反応後のガスを強制的に排気するための排気ポンプを接続したことを特徴とする排水処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−93601(P2008−93601A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−280130(P2006−280130)
【出願日】平成18年10月13日(2006.10.13)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】