説明

描画更新サーバ及び描画更新システム

【課題】不特定のユーザが描画領域を参照可能な描画更新サーバ及び描画更新システムを提供する。
【解決手段】複数の端末3に対して通信ネットワーク2を介して接続された描画更新サーバ1は、端末3の各ユーザからの描画操作によって出力された描画データに応じて更新される描画領域を複数有する描画記憶手段21と、更新された複数の描画領域のサムネイル画像をそれぞれ生成し、複数の端末3の表示部31に複数のサムネイル画像を配置して表示させる一覧データを作成する一覧データ作成手段12と、一覧データ作成手段12により作成した一覧データを、複数の端末3に送信する一覧データ送信手段15と、描画領域が更新されたことに応じて、描画領域に対応し複数の端末3の表示部31に表示されたサムネイル画像を更新させる更新送信手段18と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、描画更新サーバ及び描画更新システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザが一堂に会して行われる会議で用いられる黒板及びホワイトボードや、特定の場所に設置してユーザ同士での伝言を行うのに用いられる掲示板に代わり、データ通信機能を用いてユーザ同士でのコミュニケーションを行う電子掲示板が開示されている。例えば、電子掲示板を実現したリアルタイムコミュニケーションシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−341387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のリアルタイムコミュニケーションシステムは、複数の送受信装置である端末が同期されており、各端末に入力されたデータの座標と入力に関する時間とを記憶していることが前提となって、1つの共通した座標を有した「ホワイトボード」である描画領域を更新するものであった。よって、描画領域は、特定のユーザ間で参照できるものにすぎなかった。
【0005】
本発明の課題は、不特定のユーザが描画領域を参照可能な描画更新サーバ及び描画更新システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
【0007】
第1の発明は、複数の端末(3)に対して通信ネットワーク(2)を介して接続された描画更新サーバ(1)であって、前記端末のユーザの描画操作によって出力された描画データに応じて更新される描画領域(21a)を複数有する描画記憶手段(21)と、更新された複数の前記描画領域のサムネイル画像をそれぞれ生成し、前記複数の端末の表示部(31)に複数の前記サムネイル画像を配置して表示させる一覧データを作成する一覧データ作成手段(12)と、前記一覧データ作成手段により作成した前記一覧データを、前記複数の端末に送信する一覧データ送信手段(15)と、前記描画領域が更新されたことに応じて、前記描画領域に対応し前記複数の端末の表示部に表示された前記サムネイル画像を更新させる更新送信手段(18)と、を備えること、を特徴とする描画更新サーバである。
第2の発明は、第1の発明の描画更新サーバ(1)において、前記更新送信手段(18)は、前記描画領域(21a)の更新部分を強調して表示するように、前記複数の端末(3)の表示部(31)に表示された前記サムネイル画像を更新させること、を特徴とする描画更新サーバである。
第3の発明は、第1の発明の描画更新サーバにおいて、前記描画記憶手段は、所定の時間内での前記描画領域の更新度合いを前記描画領域に対応付けて記憶し、前記一覧データ作成手段は、前記更新度合いが大きいほどより大きな前記サムネイル画像を生成して前記一覧データを作成すること、を特徴とする描画更新サーバである。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの描画更新サーバ(1)において、前記描画領域(21a)への描画の許可を要求する要求データを前記端末(3)から受信したことに応じて、前記描画領域に対する描画を許可する描画許可手段(16)と、前記複数の描画領域から選択された一の描画領域への描画データを前記描画許可手段により描画が許可された前記端末から受信したことに応じて、前記一の描画領域を更新する描画更新手段(17)と、を備えること、を特徴とする描画更新サーバである。
第5の発明は、第4の発明の描画更新サーバ(1)において、前記描画記憶手段(21)は、前記描画許可手段(16)によって前記描画領域(21a)への描画を許可したユーザ数を前記描画領域に対応付けて記憶し、前記一覧データ作成手段(15)は、前記ユーザ数の多いものから順番に表示するように前記描画領域の前記サムネイル画像の一覧データを作成すること、を特徴とする描画更新サーバである。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかの描画更新サーバ(1)において、前記描画記憶手段(21)は、所定の時間内での前記描画領域(21a)の更新度合いを前記描画領域に対応付けて記憶し、前記一覧データ作成手段(15)は、前記更新度合いが大きいものから順番に表示するように前記描画領域の前記サムネイル画像の一覧データを作成すること、を特徴とする描画更新サーバである。
第7の発明は、第1の発明から第6の発明までのいずれかの描画更新サーバ(1)において、前記描画記憶手段(21)は、前記描画領域(21a)の描画の内容の特徴を表す特徴語を前記描画領域に対応付けて記憶し、前記端末(3)のユーザからキーワードを受け付けるキーワード受付手段(11a)を備え、前記一覧データ作成手段(15)は、前記キーワード受付手段により受け付けた前記キーワードを含む前記特徴語を抽出して、その特徴語に対応付けられた前記描画領域の前記サムネイル画像の一覧データを作成すること、を特徴とする描画更新サーバである。
第8の発明は、第1の発明から第7の発明までのいずれかの描画更新サーバ(1)において、前記描画記憶手段(21)は、前記描画領域(21a)の描画データが有する情報である描画属性情報を前記描画領域に対応付けて記憶し、前記端末(3)のユーザから描画属性情報を受け付ける描画属性情報受付手段(11b)を備え、前記一覧データ作成手段(15)は、前記描画属性情報受付手段により受け付けた前記描画属性情報に基づき抽出された前記描画領域の前記サムネイル画像の一覧データを作成すること、を特徴とする描画更新サーバである。
【0008】
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかの描画更新サーバ(1)と、ユーザからの描画操作を入力する入力装置(32)を有する前記複数の端末(3)と、を備えた描画更新システム(100)である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、複数の描画領域を端末の各ユーザからの描画操作によって更新して、その複数の描画領域のサムネイル画像を生成して端末の表示部に複数配置して表示するので、描画領域を一覧表示させることができる。よって、不特定のユーザが複数の描画領域を参照して、各描画領域を比較することができる。また、描画領域が更新されたことに応じて、その描画領域に対応し端末の表示部に表示されたサムネイル画像を更新するので、ユーザの描画操作に応じた更新を表示することで、描画操作によって描画領域の描画が変化していく状況を、ユーザに閲覧させることができる。
【0010】
(2)本発明は、描画領域が更新された場合に、端末の表示部に表示したサムネイル画像のうち更新された描画領域に関して、更新部分を強調して表示するので、描画をしているユーザとは異なるユーザであって、サムネイル画像を表示しているユーザに対して、更新部分を視認しやすくすることができる。よって、描画操作により変化する描画領域を、例えば、大きく表示することで、より詳しくユーザに閲覧させることができる。
(3)本発明は、所定時間内の描画領域の更新度合いを記憶して、その更新度合いが大きいほど、より大きなサイズのサムネイル画像を生成するので、更新度合いをサムネイル画像の大きさで表して、端末の表示部に表示することができる。よって、更新度合いをユーザに分かりやすく表して、更新していく状況をユーザに視認しやすくすることができる。
【0011】
(4)本発明は、端末に対して描画領域への描画を許可して、端末から受信した一の描画領域への描画データに応じて描画領域を更新するので、描画領域への更新に端末のユーザを参加させることができる。よって、本発明は、複数の端末の不特定のユーザ間で、描画を介したコミュニケーションに用いることができる。
(5)本発明は、描画領域に対する描画を許可したユーザ数を記憶して、描画領域のサムネイル画像の一覧データを、そのユーザ数の多い順番で端末の表示部に表示するように作成する。よって、ユーザ数の多い、つまり、描画をするユーザが多い描画領域から順番に表示部に表示することで、活発な描画領域を優先してユーザに見せることができる。
(6)本発明は、所定時間内の描画領域の更新度合いを記憶して、描画領域のサムネイル画像の一覧データを、所定時間内の描画領域の更新度合いの大きい順に端末の表示部に表示するように作成する。よって、描画領域の変化の度合いが大きいものから優先してユーザに見せることができる。
【0012】
(7)本発明は、描画領域の描画内容の特徴を表す特徴語を記憶して、端末のユーザからキーワードを受け付けたことでキーワードを含む特徴語を抽出して、その特徴語に関連付けられた描画領域のサムネイル画像の一覧データを作成する。よって、キーワード検索で検索された描画領域のサムネイル画像の一覧を端末に表示させて、キーワードに関連した内容の描画をユーザに見せることができる。
(8)本発明は、描画データが有する描画属性情報を記憶して、端末のユーザから描画属性情報を受け付けたことで、その描画属性情報に基づいて描画領域のサムネイル画像の一覧データを作成する。描画属性情報とは、例えば、色に関する情報や、描画データを出力したユーザの情報をいう。よって、描画属性情報を含む描画領域のサムネイル画像の一覧を、端末に表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態に係る描画更新システムの全体構成並びに描画更新サーバ及び端末の機能構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る描画更新サーバのメイン処理のフローチャートである。
【図3】本実施形態に係る端末に表示されるサムネイル一覧のWebページを示す図である。
【図4】本実施形態に係る入力対応処理のフローチャートである。
【図5】本実施形態に係る描画記憶手段の例を示す図である。
【図6】本実施形態に係る描画領域処理のフローチャートである。
【図7】本実施形態に係る端末に表示されるサムネイル一覧のWebページを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(実施形態)
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
図1は、本実施形態に係る描画更新システム100の全体構成並びに描画更新サーバ1及び端末3の機能構成を示す図である。
描画更新システム100は、描画更新サーバ1と、通信ネットワーク2と、複数の端末3とから構成されている。描画更新サーバ1と、複数の端末3とは、通信ネットワーク2を介して接続されている。
【0015】
描画更新サーバ1は、端末3での操作により端末3から出力された描画データを受け付けて、描画更新サーバ1が記憶する描画領域を更新する。描画領域とは、ユーザが自由に描画することができる平面領域をいい、例えば、ホワイトボードに代表される電子掲示板の描画する部分をいう。また、描画更新サーバ1は、複数の描画領域を各々サムネイル画像にして、サムネイル画像の一覧を端末3に表示させるために、端末3に対して一覧データを送信する。サムネイル画像とは、多数の画像を一覧表示するために縮小された画像をいい、ファイルサイズの小さい画像をいう。
【0016】
描画更新サーバ1は、制御部10と、記憶部20とを備える。
制御部10は、ユーザ受付手段11と、一覧データ作成手段12と、一覧データ送信手段15と、描画許可手段16と、描画更新手段17と、更新送信手段18とを有する。
制御部10は、情報の演算、及び処理を行う中央処理装置(CPU)であり、当該描画更新サーバ1の全体を制御するものである。制御部10は、記憶部20に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、描画更新サーバ1のハードウェアと協働し、本発明に係る各種機能を実現している。
【0017】
ユーザ受付手段11は、端末3で表示するサムネイル画像の一覧に関する要求を受け付ける制御部である。ユーザ受付手段11は、キーワード受付手段11aと、描画属性情報受付手段11bとを備える。
キーワード受付手段11aは、サムネイル画像のキーワード検索のためのキーワードの入力を受け付ける。描画属性情報受付手段11bは、描画領域の描画データに含む描画属性情報の検索のための描画属性情報の入力を受け付ける。描画属性情報とは、例えば、色彩に関する情報(例えば、赤、青、黒等)や、描画を描いたユーザを特定する情報(例えば、ユーザID等)をいう。
【0018】
一覧データ作成手段12は、サムネイル画像にする描画領域を選択してサムネイル画像を生成し、サムネイル画像の一覧データを作成する制御部である。
一覧データ作成手段12は、対象描画領域選択手段13と、サムネイル画像生成手段14とを備える。
対象描画領域選択手段13は、サムネイル画像の一覧データを作成する対象になる描画領域を選択する制御部である。対象描画領域選択手段13は、例えば、ユーザ受付手段11で受け付けた内容に基づいて、対象になる描画領域を選択する。
サムネイル画像生成手段14は、描画領域のサムネイル画像を生成する制御部である。
【0019】
一覧データ送信手段15は、一覧データ作成手段12で作成したサムネイル画像の一覧データを端末3に対して送信する制御部である。
描画許可手段16は、端末3から受信した描画領域への描画の許可の要求データに対して描画を許可する制御部である。
描画更新手段17は、端末3から受信した描画領域を指定した描画データに基づいてその描画領域を更新する制御部である。
更新送信手段18は、更新された描画領域に対応したサムネイル画像を更新して、端末3に表示されたサムネイル画像を更新させる制御部である。
なお、これらの詳細は、後述する。
【0020】
記憶部20は、描画記憶手段21と、コンピュータプログラム29とを備える。
描画記憶手段21は、描画領域ごとに、単位時間あたりの更新度合い、その描画への更新を許可するユーザ数、その描画領域の特徴語、描画属性情報等を対応付けて記憶する。詳細は、後述の図5で説明する。コンピュータプログラム29は、制御部10で実行される処理を行うためのコンピュータプログラムである。記憶部20は、その他、一時記憶領域として、各種プログラムの実行時に、テーブル等を展開するためのローカルメモリ、及びキャッシュメモリを含んでよい。
【0021】
記憶部20を実現するものとして、電気的、磁気的、光学的、電磁的に実現するものを含んでよい。より具体的には、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、リード・オンリー・メモリ(ROM)等を含む半導体記憶装置、磁気ディスク等が含まれる。
なお、本発明でいうコンピュータとは、記憶装置、制御部等を備えた情報処理装置をいい、描画更新サーバ1は、記憶部20、制御部10等を備えた情報処理装置であり、本発明のコンピュータの概念に含まれる。
【0022】
なお、描画更新サーバ1を構成するハードウェアの数に制限はない。必要に応じて、1又は複数で構成してもよい。また、描画更新サーバ1のハードウェアは、必要に応じてアプリケーションサーバ、データベースサーバ等の各種サーバを含んで構成してもよく、1台のサーバで構成しても、それぞれ別のサーバで構成してもよい。
【0023】
通信ネットワーク2は、描画更新サーバ1と、端末3との間の通信を行うための、例えば、インターネット等の通信網である。通信ネットワーク2による通信は、有線でも無線でもよい。
端末3は、ユーザが描画操作を行ったり、一覧データを表示させたりする装置である。端末3は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)であり、表示部31と、入力部32と、制御部33と、記憶部34とを備える。
【0024】
表示部31は、サムネイル画像の一覧等を表示する液晶表示装置(LCD)等のディスプレイである。
入力部32は、ユーザからの描画操作を入力する装置であり、例えば、マウスである。入力部32は、その他、デジタイザや、ペンを利用して文字や図形等の描画を手書き入力できるタッチスクリーンであってもよい。
制御部33は、情報の演算、及び処理を行う中央処理装置(CPU)であり、端末3の全体を制御するものである。
記憶部34は、ドローイングソフトウェアのプログラム等を記憶する。
制御部33は、記憶部34に記憶された各種プログラムを適宜読み出して実行することにより、端末3のハードウェアと協働して各種機能を実現している。
【0025】
次に、描画更新サーバ1の処理について説明する。
図2は、本実施形態に係る描画更新サーバ1のメイン処理のフローチャートである。
図3は、本実施形態に係る端末3に表示されるサムネイル一覧のWebページ40を示す図である。
まず、図2のステップS1において、制御部10(ユーザ受付手段11)は、端末3から一覧要求データを受信する。一覧要求データは、例えば、ユーザが、Webブラウザが起動した端末3にて描画更新サーバ1のURL(Uniform Resource Locator)を指定することで、端末3から送信される。
【0026】
ステップS2において、制御部10(対象描画領域選択手段13)は、単位時間(例えば、3分間)あたりの描画領域の更新度合いにより、描画領域の並べ替え処理を行う。描画領域の更新度合いとは、単位時間の前後の描画領域での変化の割合である。この割合は、例えば、単位時間の前後の描画領域を比較して、描画領域の変化のあった部分の面積を、描画領域全体の面積で除算することで算出できる。具体的には、例えば、複数のドットにより構成されている描画領域に対して、制御部10は、変化のあったドット数を算出して、描画領域全体のドット数で除算することで、割合を算出できる。対象描画領域選択手段13は、算出した割合の大きいものを更新度合いが大きいものとして、更新度合いの大きいものから順番に描画領域に番号を付して並べ替えを行う。
なお、この例では、一覧要求データにより出力する一覧データを更新度合い順にするものである。
【0027】
ステップS3において、制御部10(サムネイル画像生成手段14)は、複数の描画領域のサムネイル画像を生成する。ここで、サムネイル画像生成手段14は、例えば、ステップS2で描画領域に付した番号の昇順に、サムネイル画像を生成することができる。
ステップS4において、制御部10(一覧データ作成手段12)は、一覧データを作成する。一覧データは、本実施形態では、1つのWebページで表示するサムネイル画像の数を、縦方向に3個、横方向に4個の計12個に設定して、1つのWebページに、12個のサムネイル画像を配置する。
【0028】
ステップS5において、制御部10(一覧データ送信手段15)は、作成した一覧データを、一覧要求データを受信した端末3に送信する。一覧データを受信した端末3では、例えば、図3(a)に示すWebページ40を、表示部31に表示することができる。
図3(a)に示すWebページ40は、サムネイル画像部41と、ページ切替部42と、キーワード検索部43と、並び替え部44と、ボタン45とを有する。
【0029】
サムネイル画像部41は、最大12個のサムネイル画像を表示することができる。サムネイル画像は、サムネイル画像部41の上方に表示され、かつ左方に表示されたものほど、単位時間の描画領域の更新度合いが大きい。
ページ切替部42は、条件に合致するサムネイル画像が12個超である場合に、13個目以降のサムネイル画像を表示する新たなWebページを表示させるためのリンクを有する。
キーワード検索部43は、後述するサムネイル画像のキーワード検索において用いられる。キーワード検索部43は、キーワードを入力するキーワード入力部43aと、キーワード入力部43aに入力されたキーワードで検索を実行させるボタン43bとを有する。
並び替え部44は、後述するサムネイル画像の並び替えにおいて用いられる。並び替え部44は、並び替え項目選択部44aと、選択した並び替え項目での並び替えを実行させるボタン44bとを有する。
【0030】
ボタン45は、Webページ40を閉じる際に、ユーザが選択するボタンである。
これらのWebページ40での選択は、入力部32により行うことができる。
このように、描画更新サーバ1は、複数の描画領域のサムネイル画像が複数配置されたWebページ40を端末3に送信することで、端末3は、Webページ40を表示部31に表示するので、端末3に、描画領域を一覧表示させることができる。よって、不特定のユーザは、複数の描画領域を参照して、各描画領域を比較することができる。
【0031】
図2に戻り、ステップS6において、制御部10は、端末3に送信した一覧データに含むサムネイル画像に対応する描画領域が更新されたか否かを判断する。描画領域が更新された場合(ステップS6:YES)には、制御部10は、処理をステップS7に移す。他方、描画領域が更新されていない場合(ステップS6:NO)には、制御部10は、処理をステップS9に移す。
【0032】
ステップS7において、制御部10(更新送信手段18)は、更新された描画領域に対応するサムネイル画像を生成する。
ステップS8において、制御部10(更新送信手段18)は、サムネイル画像を送信して、端末3に表示されたサムネイル画像を更新させる。より詳細には、制御部10は、例えば、更新されたサムネイル画像を、Webページでの表示位置情報と共に端末3に送信し、更新された描画領域のサムネイル画像のみを更新するようにしてもよい。また、制御部10は、更新されたサムネイルの画像を含むWebページを端末3に送信して、Webページ全体を更新するようにしてもよい。
【0033】
このように、描画更新サーバ1は、複数の描画領域を端末3の各ユーザからの描画操作によって更新して、その複数の描画領域のサムネイル画像を生成して端末3の表示部31に複数配置して表示するので、描画領域を一覧表示させることができる。また、描画更新サーバ1は、描画領域が更新されたことに応じて、その描画領域に対応し端末3の表示部31に表示されたサムネイル画像を更新するので、ユーザの描画操作に応じた更新を表示することで、描画操作によって描画領域の描画が変化していく状況を、ユーザに閲覧させることができる。
【0034】
ステップS9において、制御部10(ユーザ受付手段11)は、一覧の表示に関する入力を受け付けたか否かを判断する。一覧の表示に関する入力を受け付けた場合(ステップS9:YES)には、制御部10は、処理をステップS10に移す。他方、一覧の表示に関する入力を受け付けていない場合(ステップS9:NO)には、制御部10は、処理をステップS11に移す。
【0035】
ステップS10において、制御部10は、図4に示す入力対応処理を行う。
図4は、本実施形態に係る入力対応処理のフローチャートである。
図5は、本実施形態に係る描画記憶手段21の例を示す図である。
図4のステップS20において、制御部10(キーワード受付手段11a)は、キーワードの入力を受け付けたか否かを判断する。キーワードの入力を受け付けた場合(ステップS20:YES)には、制御部10は、処理をステップS21に移す。他方、キーワードの入力を受け付けていない場合(ステップS20:NO)には、制御部10は、処理をステップS30に移す。
【0036】
ステップS21において、制御部10(一覧データ作成手段12)は、キーワードに関する一覧作成処理を行う。キーワードに関する一覧作成処理として、対象描画領域選択手段13は、受け付けたキーワードを含む特徴語を、図5に示す描画記憶手段21から抽出し、抽出した特徴語に対応する描画領域を描画記憶手段21から抽出するキーワード検索処理を行う。次に、サムネイル画像生成手段14は、キーワード検索処理によって抽出した描画領域に対応するサムネイル画像を生成する。そして、一覧データ作成手段12は、生成したサムネイル画像を配置した一覧データを作成する。その後、制御部10は、処理をステップS50に移す。
【0037】
このように、描画更新サーバ1は、描画領域の描画内容の特徴を表す特徴語を描画記憶手段21に記憶して、端末3のユーザからキーワードを受け付けたことでキーワードを含む特徴語を抽出して、その特徴語に関連付けられた描画領域のサムネイル画像の一覧データを作成する。よって、描画更新サーバ1は、キーワード検索で検索された描画領域のサムネイル画像の一覧を端末3に表示させることができ、キーワードに関連した内容の描画をユーザに見せることができる。
【0038】
図5に示す描画記憶手段21は、描画領域ごとに、描画領域とその描画領域に関する各種情報とを対応付けて記憶したテーブルである。描画記憶手段21は、描画領域21aと、更新度合い部21bと、ユーザ数部21cと、特徴語部21dと、描画属性部21eと、開設日部21fとを有する。描画記憶手段21に記憶された各描画領域21aに対応する、更新度合い部21bから開設日部21fまでの各項目は、描画領域を特定したり、一覧作成の際の順番を決定したりするのに使用する。
【0039】
描画領域21aには、ユーザが端末3の入力部32を操作することで描画が可能な「ホワイトボード」である描画領域を格納する。描画領域は、記憶部20の所定の記憶可能容量を超えない限度において、その格納数に制限はない。
更新度合い部21bには、単位時間あたりの更新度合いを数値化して格納する。更新度合いとして格納される値は、単位時間あたりでその値が都度更新され、数値が高いほど、更新の頻度が高い。
ユーザ数部21cには、描画領域への更新を許可中のユーザ数を格納する。ユーザ数は、描画領域への更新を許可したり、ユーザが更新を終了したりすることで増減するが、その都度更新されて格納される。
【0040】
特徴語部21dには、描画領域の描画の内容の特徴を表す特徴語を格納する。特徴語部21dは、複数の特徴語を記憶してよい。この特徴語部21dに記憶する特徴語は、描画領域を開設する際に、開設するユーザが設定することができる。また、描画が可能な状態で変更することができる。なお、特徴語は、タグ情報として描画領域に関連付けて有してもよい。
描画属性部21eには、描画データごとの描画属性情報を格納する。描画属性情報とは、例えば、描画データに含む色に関する情報や、描画データを入力した端末3のユーザを表すユーザIDをいう。描画属性情報は、制御部10が描画データ自体から抽出して設定する。
開設日部21fには、何も描画されていない新しい描画領域がユーザによって指定された日時であって、描画記憶手段21にレコードが追加された日時を格納する。
【0041】
図4に戻り、ステップS30において、制御部10(描画属性情報受付手段11b)は、描画属性情報の入力を受け付けたか否かを判断する。例えば、図3(b)に示すWebページ50は、図3(a)とは異なり、キーワード検索部43に代えて、色の指定をする色指定部51を有する。色指定部51は、色パレット51aとボタン51bとからなる。ユーザは、Webページ50の色指定部51の色パレット51aから1つの色を選択してボタン51bを選択することができ、そのようにすることで、描画属性情報受付手段11bは、描画属性情報の入力を受け付ける。描画属性情報の入力を受け付けた場合(ステップS30:YES)には、制御部10は、処理をステップS31に移す。他方、描画属性情報の入力を受け付けていない場合(ステップS30:NO)には、制御部10は、処理をステップS40に移す。
【0042】
ステップS31において、制御部10(一覧データ作成手段12)は、描画属性情報に関する一覧作成処理を行う。描画属性情報に関する一覧作成処理として、対象描画領域選択手段13は、受け付けた描画属性情報を描画データに含む描画領域を描画記憶手段21から抽出する描画属性情報抽出処理を行う。そして、サムネイル画像生成手段14は、描画属性情報抽出処理によって抽出した描画領域に対応するサムネイル画像を生成する。そして、一覧データ作成手段12は、生成したサムネイル画像を複数配置した一覧データを作成する。その後、制御部10は、処理をステップS50に移す。
【0043】
このように、描画更新サーバ1は、描画データが有する色情報等の描画属性情報を描画記憶手段21に記憶して、端末3のユーザから描画属性情報を受け付けたことで、その描画属性情報に基づいて描画領域のサムネイル画像の一覧データを作成する。よって、例えば、青色が描画に使用された描画領域のサムネイル画像の一覧を、端末3に表示させることができる。
【0044】
ステップS40において、制御部10(ユーザ受付手段11)は、並び替えの条件の入力を受け付けたか否かを判断する。並び替えの条件の入力を受け付けた場合(ステップS40:YES)には、制御部10は、処理をステップS41に移す。他方、並び替えの条件の入力を受け付けていない場合(ステップS40:NO)には、制御部10は、本処理を終了する。
【0045】
ステップS41において、制御部10(ユーザ受付手段11)は、並び替えの条件が更新頻度順であるか否かを判断する。更新頻度順である場合(ステップS41:YES)には、制御部10は、処理をステップS42に移す。他方、更新頻度順ではない場合(ステップS41:NO)には、制御部10は、処理をステップS43に移す。
ステップS42において、制御部10(一覧データ作成手段12)は、更新頻度順一覧作成処理を行う。更新頻度順一覧作成処理として、対象描画領域選択手段13は、描画記憶手段21を参照して、更新度合い部21bの値が大きいものから降順に描画領域を並び替えて、1つのWebページで表示可能な描画領域を抽出する。次に、サムネイル画像生成手段14は、抽出された描画領域に対応するサムネイル画像を生成する。そして、一覧データ作成手段12は、生成したサムネイル画像を複数配置した一覧データを作成する。その後、制御部10は、処理をステップS50に移す。
【0046】
このように、描画更新サーバ1は、所定時間内の描画領域の更新度合いを描画記憶手段21に記憶して、描画領域のサムネイル画像の一覧データを、所定時間内の描画領域の更新度合いの大きい順に端末3の表示部31に表示するように作成する。よって、ユーザは、描画領域の変化の度合いが大きいものから優先して見ることができる。
【0047】
ステップS43において、制御部10(ユーザ受付手段11)は、並び替えの条件が新着順であるか否かを判断する。新着順である場合(ステップS43:YES)には、制御部10は、処理をステップS44に移す。他方、新着順ではない場合(ステップS43:NO)には、制御部10は、処理をステップS45に移す。
ステップS44において、制御部10(一覧データ作成手段12)は、新着順一覧作成処理を行う。新着順一覧作成処理として、対象描画領域選択手段13は、描画記憶手段21を参照して、開設日部21fが最新の日付のものから降順に描画領域を並び替えて、1つのWebページで表示可能な描画領域を抽出する。次に、サムネイル画像生成手段14は、抽出された描画領域に対応するサムネイル画像を生成する。そして、一覧データ作成手段12は、生成したサムネイル画像を複数配置した一覧データを作成する。その後、制御部10は、処理をステップS50に移す。
【0048】
このように、描画更新サーバ1は、開設日を描画記憶手段21に記憶して、描画領域のサムネイル画像の一覧データを、開設日の降順に並び替えて端末3の表示部31に表示するように作成する。よって、ユーザは、直近に開設した新しい描画領域の描画を優先して見ることができる。
【0049】
ステップS45において、制御部10(一覧データ作成手段12)は、参加者順一覧作成処理を行う。参加者順一覧作成処理として、対象描画領域選択手段13は、描画記憶手段21を参照して、ユーザ数部21cの値が大きいものから降順に描画領域を並び替えて、1つのWebページで表示可能な描画領域を抽出する。次に、サムネイル画像生成手段14は、抽出された描画領域に対応するサムネイル画像を生成する。そして、一覧データ作成手段12は、生成したサムネイル画像を複数配置した一覧データを作成する。
【0050】
このように、描画更新サーバ1は、描画領域に対する描画を許可したユーザ数を描画記憶手段21に記憶して、描画領域のサムネイル画像の一覧データを、そのユーザ数の多い順番で端末3の表示部31に表示するように作成する。よって、ユーザ数の多い、つまり、描画をするユーザが多い描画領域から順番に表示部31に表示するので、活発な描画領域を優先してユーザに見せることができる。
【0051】
ステップS50において、制御部10(一覧データ送信手段15)は、作成した一覧データを端末3に送信する。その後、制御部10は、本処理を終了する。
なお、ここでは説明を省略したが、ユーザにより端末3に表示されたWebページ40のページ切替部42(図3参照)のリンクが選択されることで、制御部10は、リンクの条件に合った新たなWebページを作成して端末3に送信することができる。
【0052】
図2に戻り、ステップS11において、制御部10は、1つの描画領域に関する入力を受け付けたか否かを判断する。入力を受け付けた場合(ステップS11:YES)には、制御部10は、処理をステップS12に移す。他方、入力を受け付けていない場合(ステップS11:NO)には、制御部10は、処理をステップS13に移す。
ステップS12において、制御部10は、図6に示す描画領域処理を行う。
【0053】
図6は、本実施形態に係る描画領域処理のフローチャートである。
図7は、本実施形態に係る端末3に表示されるサムネイル一覧のWebページ40を示す図である。
図6のステップS60において、制御部10(ユーザ受付手段11)は、描画領域への描画の許可を要求する要求データを受信したか否かを判断する。描画許可の要求データは、例えば、図7(a)に示す画像指示部61を用いることで、端末3から送信される。描画許可の要求データを受信した場合(ステップS60:YES)には、制御部10は、処理をステップS61に移す。他方、描画許可の要求データを受信していない場合(ステップS60:NO)には、制御部10は、処理をステップS70に移す。
ステップS61において、制御部10(描画許可手段16)は、描画許可の要求データを送信したユーザに対して描画を許可する。また、制御部10は、描画記憶手段21の該当の描画領域21aに対応するユーザ数部21cの値を1加算する。
【0054】
図7(a)に示すWebページ40には、端末3のユーザがある1つのサムネイル画像60を選択することで、画像指示部61が表示される。画像指示部61は、選択部61a,61bを有する。選択部61aが選択されることで、選択部61aに関するデータを受信した制御部10は、ユーザに描画を許可し、図7(b)に示す描画ページ70を端末3に出力する。他方、選択部61bが選択されることで、選択部61bに関するデータを受信した制御部10は、図7(c)に示すWebページ40を出力する。
【0055】
図6に戻り、ステップS62において、制御部10は、描画データを受信したか否かを判断する。描画データは、図7(b)に示す描画ページ70において、描画部71に描画がされたことを端末3が検出することで、端末3から描画更新サーバ1に送信される。ユーザは、パレット72を用いて描画部71に対して、様々な色の描画をすることができる。描画データを受信した場合(ステップS62:YES)には、制御部10は、処理をステップS63に移す。他方、描画データを受信していない場合(ステップS62:NO)には、制御部10は、処理をステップS64に移す。
【0056】
ステップS63において、制御部10(描画更新手段17)は、指定された描画領域を描画データによって更新する。
このように、制御部10が指定された描画領域を更新することで、描画更新サーバ1は、この描画領域のサムネイル画像を表示する複数の端末3に対して、該当のサムネイル画像を更新させる。
【0057】
ステップS64において、制御部10は、描画領域への描画更新を終了するか否かを判断する。描画更新の終了は、例えば、図7(b)に示す描画ページ70のボタン73が選択されることで、端末3から送信された退出したことを通知するデータを描画更新サーバ1が受信して、判断できる。描画更新を終了する場合(ステップS64:YES)には、制御部10は、本処理を終了する。その際、制御部10は、描画記憶手段21の該当の描画領域21aに対応するユーザ数部21cの値を1減算する。他方、描画更新を終了しない場合(ステップS64:NO)には、制御部10は、処理をステップS62に移す。
【0058】
ステップS70において、制御部10(更新送信手段18)は、該当の描画領域のサムネイル画像を、描画により更新された部分を拡張した画像に更新する。図7(c)に示すWebページ40は、サムネイル画像部41の該当のサムネイル画像60が拡大されている。このように、図7(a)で選択部61bが選択されることで、描画更新サーバ1は、描画により更新された部分を拡大した画像に更新する。よって、描画をしているユーザとは異なるユーザであって、サムネイル画像を表示しているユーザに対して、更新部分を視認しやすくすることができ、閲覧しているユーザに更新部分をより詳しく見せることができる。その後、制御部10は、本処理を終了する。
【0059】
図2に戻り、ステップS13において、制御部10は、Webページ40の閲覧が終了したか否かを判断する。閲覧の終了は、例えば、端末3に表示されたWebページ40(図3参照)のボタン45が選択されることで、端末3から送信されたWebページ40が閉じられたことを通知する信号を、制御部10が受信することで判断できる。閲覧が終了した場合(ステップS13:YES)には、制御部10は、本処理を終了する。他方、閲覧が終了していない場合(ステップS13:NO)には、制御部10は、処理をステップS6に移す。
【0060】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、上述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
【0061】
(変形形態)
(1)本実施形態において、描画の更新部分をユーザが視認しやすいように、描画更新サーバが描画の更新部分を拡張したサムネイル画像を生成して、端末に表示する例を示したが、これに限定されない。例えば、描画更新サーバは、描画が更新されたサムネイル画像の大きさ自体を変えたサムネイル画像の一覧データを生成することで、描画の更新部分を視認しやすいようにしてもよい。
【0062】
(2)本実施形態において、サムネイル画像の並べ替えの例を複数個例示したが、並べ替えの項目はこれに限定されない。描画記憶手段に描画領域に関する他の項目として、例えば、チャットの機能と連携させて、チャットでのサムネイル画像を示す単語の出現率の項目を追加することで、描画更新サーバは、その項目に関する並べ替えを行うことができる。
(3)本実施形態において、描画領域への描画の許可について、一律許容する例を示したが、例えば、描画への許可に関してユーザ登録をして、描画更新サーバが認証したユーザのみを許可するようにしてもよい。そのようにすることで、描画更新サーバでは、ユーザ管理が可能になり、例えば、描画属性情報で特定のユーザが描画したものを抽出することができる。
【符号の説明】
【0063】
1…描画更新サーバ、 3…端末、 10,33…制御部、 11…リスト出力制御手段、 11a…キーワード受付手段、 11b…描画属性情報受付手段、 12…一覧データ作成手段、 15…一覧データ送信手段、 16…描画許可手段、 17…描画更新手段、 18…更新送信手段、 20,34…記憶部、 21…描画記憶手段、 31…表示部、 32…入力部、 40,50…Webページ、 70…描画ページ、 100…描画更新システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末に対して通信ネットワークを介して接続された描画更新サーバであって、
前記端末のユーザの描画操作によって出力された描画データに応じて更新される描画領域を複数有する描画記憶手段と、
更新された複数の前記描画領域のサムネイル画像をそれぞれ生成し、前記複数の端末の表示部に複数の前記サムネイル画像を配置して表示させる一覧データを作成する一覧データ作成手段と、
前記一覧データ作成手段により作成した前記一覧データを、前記複数の端末に送信する一覧データ送信手段と、
前記描画領域が更新されたことに応じて、前記描画領域に対応し前記複数の端末の表示部に表示された前記サムネイル画像を更新させる更新送信手段と、
を備えること、
を特徴とする描画更新サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の描画更新サーバにおいて、
前記更新送信手段は、前記描画領域の更新部分を強調して表示するように、前記複数の端末の表示部に表示された前記サムネイル画像を更新させること、
を特徴とする描画更新サーバ。
【請求項3】
請求項1に記載の描画更新サーバにおいて、
前記描画記憶手段は、所定の時間内での前記描画領域の更新度合いを前記描画領域に対応付けて記憶し、
前記一覧データ作成手段は、前記更新度合いが大きいほどより大きな前記サムネイル画像を生成して前記一覧データを作成すること、
を特徴とする描画更新サーバ。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の描画更新サーバにおいて、
前記描画領域への描画の許可を要求する要求データを前記端末から受信したことに応じて、前記描画領域に対する描画を許可する描画許可手段と、
前記複数の描画領域から選択された一の描画領域への描画データを前記描画許可手段により描画が許可された前記端末から受信したことに応じて、前記一の描画領域を更新する描画更新手段と、
を備えること、
を特徴とする描画更新サーバ。
【請求項5】
請求項4に記載の描画更新サーバにおいて、
前記描画記憶手段は、前記描画許可手段によって前記描画領域への描画を許可したユーザ数を前記描画領域に対応付けて記憶し、
前記一覧データ作成手段は、前記ユーザ数の多いものから順番に表示するように前記描画領域の前記サムネイル画像の一覧データを作成すること、
を特徴とする描画更新サーバ。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の描画更新サーバにおいて、
前記描画記憶手段は、所定の時間内での前記描画領域の更新度合いを前記描画領域に対応付けて記憶し、
前記一覧データ作成手段は、前記更新度合いが大きいものから順番に表示するように前記描画領域の前記サムネイル画像の一覧データを作成すること、
を特徴とする描画更新サーバ。
【請求項7】
請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の描画更新サーバにおいて、
前記描画記憶手段は、前記描画領域の描画の内容の特徴を表す特徴語を前記描画領域に対応付けて記憶し、
前記端末のユーザからキーワードを受け付けるキーワード受付手段を備え、
前記一覧データ作成手段は、前記キーワード受付手段により受け付けた前記キーワードを含む前記特徴語を抽出して、その特徴語に対応付けられた前記描画領域の前記サムネイル画像の一覧データを作成すること、
を特徴とする描画更新サーバ。
【請求項8】
請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の描画更新サーバにおいて、
前記描画記憶手段は、前記描画領域の描画データが有する情報である描画属性情報を前記描画領域に対応付けて記憶し、
前記端末のユーザから描画属性情報を受け付ける描画属性情報受付手段を備え、
前記一覧データ作成手段は、前記描画属性情報受付手段により受け付けた前記描画属性情報に基づき抽出された前記描画領域の前記サムネイル画像の一覧データを作成すること、
を特徴とする描画更新サーバ。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載の描画更新サーバと、
ユーザからの描画操作を入力する入力装置を有する前記複数の端末と、
を備えた描画更新システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−282472(P2010−282472A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136092(P2009−136092)
【出願日】平成21年6月5日(2009.6.5)
【出願人】(310009993)株式会社タイトー (207)
【Fターム(参考)】