説明

提供装置、配信装置、その処理方法及びプログラム

【課題】
PTT(PoC/w)方式によりコンテンツデータ(例えば、静止画、動画、音楽)を配信する際のユーザの利便性を向上させる。
【解決手段】
提供装置は、複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて通信を行なう通信端末にデータを提供する。ここで、提供装置は、通信端末がデータ配信権を取得しているか否かを判定し、通信端末がデータ配信権を取得していると判定した場合に当該通信端末へデータを送信し、当該送信したデータが、通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定し、送信したデータが第2のデータであると判定された場合、当該データの送信後、一定時間待機した後に通信端末に対してデータ配信権の開放を指示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、提供装置、配信装置、その処理方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、Push To Talk(登録商標:以下、PTTと称す)や、Push To Talk over Cellular/Wireless(以下、PoC/wと称す)などの半二重通信を用いて複数の通信相手へデータを配信する技術が知られている。
【0003】
PTTやPoC/wは、例えば、複数台の携帯電話をトランシーバのように利用するコミュニケーション方式として知られている。PTTやPoC/wでは、相手の携帯電話とグループを形成することで、通信網上におけるグループ内の複数の携帯電話に共通の情報を同時に発信することができる。
【0004】
また、PTTやPoC/wでは、データ配信権を要求した後、当該配信権を取得したユーザのみが、データ配信権の取得から一定時間内に発言を行なえる。つまり、PTTやPoC/wでは、音声を配信するためには、データ配信権の取得が必要であり、データ配信権を取得できない限り、音声を他の通話参加者へ配信することはできない。なお、PTTやPoC/w方式では、音声通話のみならず、静止画、動画、音楽といったコンテンツデータを配信する技術も提案されている(特許文献1、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−080654号公報
【特許文献2】特開2007−134989号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
PTTやPoC/wでは、上述した通り、静止画、動画、音楽といったコンテンツデータを配信することができるが、このようなデータの配信時には、リアルタイムの映像や音声の場合と異なり、以下に示す問題が発生してしまう。
【0007】
例えば、コンテンツデータが配信された直後にデータ配信権が解放され、他の参加者に直ぐにデータ配信権が取得されてしまった場合には、配信したデータがすぐに他の参加者に更新されてしまう。また、例えば、複数枚の静止画を連続して配信した場合、受信した装置側各々において、静止画を表示する間隔が異なっていると、複数人が同時に同じ静止画を見ることができない。
【0008】
この問題を解決するために、コンテンツデータを配信するユーザが携帯電話を操作して、データ配信権の制御や、視聴しているコンテンツデータの同期制御を行なう方法がある。しかし、この方法は、ユーザに煩雑な操作を要求することになり、ユーザに操作負荷がかかってしまう。
【0009】
また、他の装置から提供されたデータをPTTやPoC/w通信中の携帯電話を介して複数の携帯電話に配信するような利用形態も考えられる。例えば、撮像装置内のデータを他の携帯電話に配信する場合、ユーザは、撮像装置を操作して配信するコンテンツデータを選択した後、携帯電話を操作して、上述したデータ配信権の制御や同期制御を行なう。そのため、ユーザの操作が煩雑になってしまう。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、PTT(PoC/w)方式によりコンテンツデータ(例えば、静止画、動画、音楽)を配信する際のユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて通信を行なう通信端末にデータを提供する提供装置であって、前記通信端末が前記データ配信権を取得しているか否かを判定する配信権判定手段と、前記通信端末が前記データ配信権を取得していると判定された場合に当該通信端末へデータを送信する送信手段と、前記送信手段により送信されたデータが、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する判定手段と、前記送信手段により送信されたデータが前記第2のデータであると判定された場合、当該データの送信後、一定時間待機した後に前記通信端末に対して前記データ配信権の開放を指示する指示手段とを具備する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、PTT(PoC/w)方式によりコンテンツデータ(例えば、静止画、動画、音楽)を配信する際のユーザの利便性を向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施の形態に係わる通信システムの全体構成の一例を示す図。
【図2】図1に示す撮像装置10の機能的な構成の一例を示す図。
【図3】図1に示す撮像装置10の処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図4】図3のS111に示すデータ送信処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図5】図3のS111に示すデータ送信処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図6】図3のS110に示すデータ配信権取得待ち処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図7】実施形態2に係わる撮像装置10の処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の一実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0015】
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施の形態に係わる通信システムの全体構成の一例を示す図である。
【0016】
通信システムには、撮像装置10と、複数の通信端末21〜23とが具備される。ここで、撮像装置10と通信端末21との間は、例えば、有線/無線LANや、Bluetoothなどを介してデータ通信可能に接続されている。また、複数の通信端末21〜23の間は、例えば、インターネットや携帯電話網等を介してデータ通信可能に接続されている。なお、本実施形態においては、撮像装置10及び通信端末21は、ネットワーク30を介して接続され、複数の通信端末21〜23は、携帯電話網40を介して接続されている場合を例に挙げて説明する。
【0017】
撮像装置10は、(データ)提供装置として機能し、例えば、各種データを通信端末21に提供する。より具体的には、リアルタイムデータ(例えば、映像、音声)や、コンテンツデータ(例えば、静止画、動画、音楽)を通信端末21に提供する。これらデータは、例えば、通信端末21を介して通信端末22及び通信端末23に配信される。
【0018】
撮像装置10は、ネットワーク30を介して通信端末21と通信を行なうとともに、当該通信端末21を介して通信端末22及び23へデータを配信する。なお、本実施形態においては、撮像装置10は、通信端末21を介して通信端末22及び23にデータを配信するが、携帯電話網40に直接接続し、通信端末22及び23とPTT(PoC/w)通信を行ない、データを配信しても良い。
【0019】
通信端末21は、例えば、携帯電話、PDAやスマートフォンなどであり、携帯電話網40を介して、他の通信端末22及び通信端末23とPTT(PoC/w)通信を行なう。
【0020】
複数の通信端末21〜23は、携帯電話網40を介してPTT(PoC/w)通信を行なう。PPT通信は、複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末のみが他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式である。なお、PTT(PoC/w)通信は、PTT(PoC/w)サーバを利用して実現されても良い。また、P2P(Peer to Peer通信)などの手段を用いてPTT(PoC/w)通信を実現しても良い。
【0021】
次に、図2を用いて、撮像装置10における機能的な構成の一例について説明する。
【0022】
撮像装置10は、その機能的な構成として、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、入力部14と、出力部15と、撮像部16とを具備して構成される。
【0023】
撮像部16は、例えば、CCD(Charge-Coupled Devices)やCMOS(Complimentary Metal Oxide Semiconductor)等で実現され、画像を撮像する。記憶部12は、例えば、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等で実現され、各種情報を格納する。
【0024】
入力部14は、例えば、ボタン等で実現され、ユーザからの指示を装置内に入力する。出力部15は、例えば、液晶ディスプレイ等で実現され、各種情報をユーザに向けて表示する。なお、入力部14及び出力部15は、例えば、タッチパネルとして実現されても良い。
【0025】
通信部13は、例えば、ネットワークカード等で実現され、ネットワーク30を介して通信端末21と通信を行なう。この通信には、例えば、TCP/IPプロトコルなどが用いられる。なお、撮像装置10が、携帯電話網40に直接接続し、通信端末22及び通信端末23と通信を行なう場合、通信部13は、PTT(PoC/w)を実現するプロトコルに準拠した処理を行なう。
【0026】
制御部11は、例えば、CPU等で実現され、撮像装置10における処理を統括制御する。ここで、制御部11には、処理要求受付部50と、データ提供先判定部51と、データ種別判定部52と、付加情報生成部53と、配信権制御部54と、データ管理部58と、送信部59とを具備して構成される。なお、制御部11内における各構成部は、例えば、CPU(Central Processing Unit)がROM等に記憶されたプログラムを読み出し実行することで実現される。
【0027】
データ提供先判定部51は、データの提供先がPTT(PoC/w)方式の通信に対応した端末であるか否かの判定を行なう。また、データ提供先の端末がPTT(PoC/w)方式の通信に対応していれば、PTT(PoC/w)通信中であるか否かの判定も行なう。なお、データ提供先がPTT(PoC/w)方式の通信に対応した端末であるか否かや、PTT(PoC/w)通信中であるか否かの判定は、例えば、データ提供先となる端末への問い合わせに基づき行なわれる。また、データ提供先がPTT(PoC/w)方式の通信に対応した端末であるか否かの判定は、例えば、PTT(PoC/w)方式の通信に対応した端末のリストを記憶部12に予め保持しておき、当該リストを参照することにより判定しても良い。
【0028】
データ種別判定部52は、提供データの種別を判定する。具体的には、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生が行なわれる第1のデータであるか、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生が行なわれない第2のデータであるかの判定を行なう。第1のデータとしては、リアルタイムデータ(例えば、映像、音声)が挙げられ、第2のデータとしては、コンテンツデータ(例えば、静止画、動画、音楽)が挙げられる。
【0029】
付加情報生成部53は、通信端末21へのコンテンツデータ(第2のデータ)の送信に際して、当該データに付加する情報(付加情報)を生成する。付加情報には、通信端末21によるデータ配信権の開放タイミングや、データの配信タイミングを変更させるための情報が規定されている。本実施形態においては、付加情報には、例えば、コンテンツデータの再生時間や、コンテンツデータの種別を識別するための情報が規定される。
【0030】
配信権制御部54は、データ配信権に係わる制御を行なう機能を果たし、配信権判定部55と、配信権取得指示部56と、配信権開放指示部57とを具備して構成される。配信権判定部55は、通信端末21がデータ配信権を取得しているか否かの判定を行なう。配信権取得指示部56は、通信端末21へデータ配信権の取得を指示する。配信権開放指示部57は、通信端末21へデータ配信権の開放を指示する。なお、撮像装置10が、通信端末22及び23とPTT通信を直接行なう場合は、例えば、PTTサーバにデータ配信権の取得や解放を要求することになる。
【0031】
処理要求受付部50は、データ提供要求を受け付ける。データ提供要求は、例えば、入力部14を介したユーザからの指示に基づいて発行される。なお、レリーズボタンや撮像開始ボタン等が押下された場合に、それをデータ提供要求として受け付けても良い。
【0032】
データ管理部58は、提供対象となるデータをキュー(送信キュー)を用いて管理する。送信部59は、通信端末21へ1又は複数のデータを送信(提供)する。なお、撮像装置10が、PTT通信を直接行なう場合、撮像装置10は、PTTサーバ若しくは、通信端末22及び23へデータを配信する。
【0033】
以上が、撮像装置10における機能的な構成の一例についての説明である。なお、本実施形態においては、撮像装置10を提供装置として説明しているため、撮像部16が設けられているが、この構成は必ずしも必須ではない。また、通信端末21〜23における機能的な構成の説明については省略するが、これら端末にも、撮像装置10と同様に、CPU、ROM及びRAM等を具備するコンピュータが内蔵されている。
【0034】
次に、図3を用いて、図1に示す撮像装置10における処理の流れの一例について説明する。ここでは、データ提供先となる端末に向けてデータを提供(送信)する際の処理の流れについて説明する。
【0035】
撮像装置10は、処理要求受付部50において、データ提供要求を受け付けると(S101でYES)、この処理を開始する。例えば、ユーザから対象となるデータが指定された場合に、撮像装置10は、それをデータ提供要求として受け付ける。提供対象となるデータとしては、例えば、撮像装置10のメモリ(例えば、記憶部12)内のコンテンツデータ(例えば、画像、映像、音楽)、若しくはリアルタイムデータ(例えば、音声や撮像中の映像)が挙げられる。
【0036】
撮像装置10は、データ提供先判定部51において、データ提供先がPTT(PoC/w)方式の通信に対応した端末であるか否かの判定を行なう。本実施形態においては、データ提供先が通信端末21であるか否かの判定を行なう。判定の結果、データ提供先が通信端末21でなければ(S102でNO)、撮像装置10は、送信部59において、データ提供先となる端末へデータを送信した後(S103)、この処理を終了する。
【0037】
一方、データ提供先が通信端末21であれば(S102でYES)、撮像装置10は、データ提供先判定部51において、通信端末21がPTT通信中であるか否かを判定する(S104)。この判定は、PTT通信中であるか否かを通信端末21に問い合わせることにより行なう。
【0038】
問い合わせの結果、通信端末21がPTT通信中でなければ(S105でNO)、撮像装置10は、送信部59において、データ提供先となる端末へデータを送信した後(S103)、この処理を終了する。なお、通信端末21がPTT通信中でなければ、通信端末21に対してPTT通信の開始を指示するようにしても良い。
【0039】
通信端末21がPTT通信中であれば(S105でYES)、撮像装置10は、データ管理部58において、提供データをキューイングする(S106)。そして、配信権判定部55において、通信端末21がデータ配信権を取得しているか否かを判定する。この判定は、データ配信権を取得済みであるか否かを通信端末21に問い合わせることにより行なう。
【0040】
問い合わせの結果、通信端末21がデータ配信権を取得していなければ(S108でNO)、撮像装置10は、配信権取得指示部56において、通信端末21にデータ配信権の取得を指示する(S109)。そして、詳細については後述するが、通信端末21がデータ配信権を取得するまで待機する(S110)。なお、このデータ配信権の取得待ち時に、新たなデータに対するデータ提供要求を受け付けるようにしても良い。
【0041】
また、S108の判定において、通信端末21がデータ配信権を取得していると判定した場合(S108でYES)、撮像装置10は、送信部59において、キューイング中のデータを通信端末21に送信する。この処理の詳細については後述するが、撮像装置10は、送信キューにキューイングしているデータを、キューイングされている順番に通信端末21に向けて送信する(S111)。
【0042】
次に、図4及び図5を用いて、図3のS111に示すデータ送信処理について2通り例を挙げて説明する。すなわち、データ送信からデータ配信権の解放までの一連の処理について説明する。
【0043】
まず、図4を用いて、1つ目のデータ送信処理について説明する。この処理が開始すると、撮像装置10は、送信部59において、データ提供先の端末に向けて提供データを送信する(S201)。そして、データ種別判定部52において、当該データが、通信端末21によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生が行なわれる第1のデータであるか、そうでない第2のデータであるかの判定を行なう(S202)。
【0044】
判定の結果、第1のデータでなければ(つまり、第2のデータであれば:S203でNO)、撮像装置10は、一定時間待機した後、送信キューにキューイングされているデータがあるか否かを判定する。この待機時間は、例えば、撮像装置10に予め設定されている。
【0045】
ここで、このような待機処理を行なわずに、撮像装置10から通信端末21に向けて次々に静止画を送信した場合には以下に示す問題が生じる。データ配信元となる通信端末21は、撮像装置10から受信した複数枚の静止画(すなわち、第2のデータ)を連続して他の端末に配信するため、静止画を受信した端末側では、新たな静止画を次々に更新して表示してしまう。従来、これに対処するためには、ユーザは、通信端末21を操作してデータの配信間隔を空けて静止画を配信する必要があった。これに対して、本実施形態においては、データの種別によって撮像装置10が自動的に待機時間を採ってデータを通信端末21側に送信するため、ユーザは特別な操作をせずに、例えば、複数の静止画等を連続して通信端末21から配信することができる。
【0046】
S203の判定において、第1のデータであれば(S203でYES)、撮像装置10は、待機せずに、送信キューにキューイングされているデータがあるか否かの判定を行なう。そして、データがあれば(S205でYES)、再度、S201の処理に戻り、次にキューイングされているデータを送信する。なお、データがなければ(S205でNO)、撮像装置10は、配信権開放指示部57において、通信端末21にデータ配信権の開放を指示した後(S206)、この処理を終了する。
【0047】
次に、図5を用いて、2つ目のデータ送信処理について説明する。この処理が開始すると、撮像装置10は、データ種別判定部52において、提供対象となるデータが、第1のデータであるか、第2のデータであるかを判定を行なう(S301)。
【0048】
判定の結果、第1のデータでなければ(つまり、第2のデータであれば:S302でNO)、撮像装置10は、付加情報生成部53において、付加情報を生成するとともに、当該付加情報をデータに付加する(S303)。なお、付加情報としては、上述した通り、例えば、提供データ(コンテンツデータ)の再生時間や、提供データの種別を識別するための情報等が挙げられる。
【0049】
その後、撮像装置10は、送信部59において、当該データを提供先となる端末へ向けて送信する(S304)。なお、付加情報が含まれたデータを受信した通信端末21においては、当該付加情報に従ったタイミングで通信端末22及び23にデータを配信する。例えば、付加情報が提供データの再生時間であれば、通信端末21は、当該再生時間の経過後、次のデータを他の通信端末22及び23に向けて配信する(又はデータ配信権の開放を行なう)。また、付加情報が提供データの種別であり、当該種別が第2のデータであれば、通信端末21は、予め規定された時間の経過後、次のデータを他の通信端末22及び23に向けて配信する(又はデータ配信権の開放を行なう)。すなわち、図5に示す処理によれば、通信端末21が付加情報の内容に従って待機時間を入れてデータを配信するため、図4で説明した処理と同様に、ユーザは特別な操作をせずに、例えば、複数の静止画等を連続して通信端末21から配信できることになる。また、図5に示す処理によれば、撮像装置10は、データの提供が済めば、電源を切断されても特に問題はない。
【0050】
一方、S302の判定の結果、第1のデータであれば(S302でYES)、撮像装置10は、送信部59において、そのまま、当該データをデータ提供先となる端末に向けて送信する(S304)。
【0051】
その後、撮像装置10は、送信キューにキューイングされているデータがあるか否かの判定を行なう。そして、データがあれば(S305でYES)、再度、S301の処理に戻り、データ種別の判定を行なう。なお、データがなければ(S305でNO)、撮像装置10は、終了処理を行なった後(S306)、この処理を終了する。
【0052】
なお、ここでは、図4及び図5を用いて、データ送信からデータ配信権の解放までの一連の処理について2通り例を挙げて説明したが、いずれの方法を用いても良く、例えば、動作設定情報等でいずれの処理を行なうかを設定しておけば良い。なお、図4で説明した処理の場合には、データ提供先の通信端末(通信端末21)が付加情報の内容を解釈できない場合に有用である。図5で説明した処理の場合、撮像装置10側においては、通信端末21へのデータの送信後、所定時間待機せずに、終了処理を行なえる(例えば、電源を切断できる)というメリットがある。
【0053】
次に、図6を用いて、図3のS110に示すデータ配信権取得待ち処理について説明する。
【0054】
この処理が開始すると、撮像装置10は、まず、送信キューにデータがキューイングされているか否かを確認する。データがキューイングされていなければ(S401でNO)、撮像装置10は、この処理を終了する。データがキューイングされていれば(S401でYES)、撮像装置10は、当該キューイングされているデータの一覧を表示器上(出力部15)に表示する(S402)。
【0055】
一覧の表示後、撮像装置10は、ユーザによる入力部14を介したキューイングデータに対する指示がなされるか、通信端末21がデータ配信権を取得するまで待機する(S403でNOの後、S404でNO)。この待機中にユーザ指示がなされれば(S403)、撮像装置10は、データ管理部58において、当該指示に基づいてキューイングデータを更新した後、再度、S401の処理に戻る。なお、データ更新処理としては、例えば、送信停止、送信保留、送信順序の入れ替え等が挙げられる。また、S403及びS404における待機中に、通信端末21がデータ配信権を取得すれば(S404でYES)、撮像装置10は、この処理を終了する。
【0056】
このように撮像装置10は、通信端末21がデータ配信権を取得するまでの間、提供データを自身の送信キューに一時的にキューイングする。そのため、通信端末21がデータ配信権を取得する前に、撮像装置10から通信端末21に向けて次々にデータを送信するといったことが起こらない。これにより、例えば、データ配信権の取得前に、通信端末21側に次々にデータが送られたことを起因として、通信端末21のデータキャッシュ容量を圧迫するといったことが起こらない。
【0057】
また、撮像装置10側でデータをキューイングしているため、ユーザは、配信対象となるデータを更新(中止、順序入れ替え)する場合、撮像装置上からこのようなデータ更新を容易に行なえることになる。
【0058】
以上説明したように本実施形態によれば、PTT(PoC/w)方式で通信中の通信端末に対してデータを提供する際に、当該データが第1のデータであるか第2のデータであるかを判定する。そして、その判定結果に基づいてデータ配信間隔やデータ配信権の開放タイミングを変更する。
【0059】
これにより、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータ(例えば、静止画、動画、音楽)をPTT(PoC/w)方式で通信した場合に生じる上述した不具合を解消することができる。また、ユーザに特別な操作を要求しないため、ユーザの利便性も向上させられる。
【0060】
(実施形態2)
次に、実施形態2について説明する。実施形態2においては、撮像装置10が通信端末22及び23に対してPPT通信を直接行なう場合について説明する。すなわち、実施形態2においては、撮像装置10が(データ)配信装置として機能する場合について説明する。なお、実施形態2に係わる通信システムや撮像装置10の構成は、実施形態1と多少異なるが、ほぼ同じ構成となるため、その説明については省略し、ここでは、大きく流れが異なる処理について重点的に説明する。
【0061】
図7を用いて、データを配信する際の処理の流れの一例について説明する。撮像装置10は、処理要求受付部50において、データ配信要求を受け付けると(S501でYES)、この処理を開始する。
【0062】
この処理が開始すると、撮像装置10は、データ管理部58において、配信対象となるデータをキューイングする(S502)。そして、配信権判定部55において、自身(撮像装置10)がデータ配信権を取得しているか否かを判定する(S503)。
【0063】
判定の結果、データ配信権を取得していなければ(S504でNO)、撮像装置10は、データ配信権の取得待ちとなる(S505)。なお、この処理は、実施形態1を説明したS110の処理(すなわち、図6の処理)と同様となるため、詳細な説明については省略する。
【0064】
一方、データ配信権を取得していれば(S504でYES)、撮像装置10は、送信部59において、キューイング中のデータを他の通信端末に向けて配信する(S506)。なお、この処理は、実施形態1を説明したS111の処理(すなわち、図4及び図5の処理)と同様となるため、詳細な説明については省略する。簡単に説明すると、複数のデータを連続して配信する場合には、第2のデータの配信後、一定時間待機した後、次のデータを配信する。また、全てのデータの配信が済んだ場合に、最後に配信したデータが第2のデータであれば、当該データの配信後、一定時間待機した後にデータ配信権を開放する。
【0065】
以上説明したように実施形態2によれば、PTT(PoC/w)方式でデータを配信する際に、当該データが第1のデータであるか第2のデータであるかを判定する。そして、その判定結果に基づいてデータ配信間隔やデータ配信権の開放タイミングを変更する。この場合にも、実施形態1同様の効果が得られることになる。
【0066】
以上が本発明の代表的な実施形態の例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
【0067】
例えば、データ提供先となる通信端末21へデータ配信権の取得を指示するタイミングは、図3のS109で説明したタイミングに限られない。例えば、ユーザが入力部14を介して撮像部16による撮像の開始を指示した場合に、通信端末21にデータ配信権の取得を指示するように構成しても良い。
【0068】
また、上述した実施形態1及び2においては、提供装置(又は配信装置)が撮像装置である場合を例に挙げて説明したが、これに限られない。すなわち、他の装置(通信端末等)に配信対象となるデータを提供(又は配信)できれば良く、例えば、パーソナルコンピュータ等であっても良い。
【0069】
また、上述した実施形態1及び2においては、データの種別に従って待機時間を採るか否かを決定する場合について説明したが、これに限られない。例えば、データ提供先の通信端末21が、PTT(PoC/w)方式で通信を行なう通信端末(通信端末22及び23)、又はPTTサーバの特性をも考慮して待機時間を採るか否かを決定しても良い。例えば、複数の第2のデータ(例えば、静止画)を連続して送信する場合であっても、通信端末22及び23やPTTサーバが待機時間を入れて再生を行なう仕様であれば、撮像装置10側では、第1のデータ送信時と同じ処理を行なえば良い。
【0070】
(その他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて通信を行なう通信端末にデータを提供する提供装置であって、
前記通信端末が前記データ配信権を取得しているか否かを判定する配信権判定手段と、
前記通信端末が前記データ配信権を取得していると判定された場合に当該通信端末へデータを送信する送信手段と、
前記送信手段により送信されたデータが、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する判定手段と、
前記送信手段により送信されたデータが前記第2のデータであると判定された場合、当該データの送信後、一定時間待機した後に前記通信端末に対して前記データ配信権の開放を指示する指示手段と
を具備することを特徴とする提供装置。
【請求項2】
前記指示手段は、
前記送信手段により複数のデータが送信された場合に、当該複数のデータのうち最後に送信されたデータが前記第2のデータであると判定されたときには、当該データの送信後、一定時間待機した後に前記通信端末に対して前記データ配信権の開放を指示する
ことを特徴とする請求項1記載の提供装置。
【請求項3】
前記送信手段は、
前記通信端末に対して複数のデータを連続して送信する場合に、送信したデータが前記第2のデータであると判定されたときには、一定時間待機した後、次のデータを送信する
ことを特徴とする請求項1記載の提供装置。
【請求項4】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて通信を行なう通信端末にデータを提供する提供装置であって、
前記通信端末が前記データ配信権を取得しているか否かを判定する配信権判定手段と、
前記通信端末が前記データ配信権を取得していると判定された場合、前記通信端末へ提供対象となるデータが、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する判定手段と、
前記通信端末による前記データ配信権の開放タイミングを変更させるための情報を含む付加情報を生成する生成手段と、
前記第1のデータであると判定された場合、前記提供対象となるデータを前記通信端末へ送信し、前記第2のデータであると判定された場合、前記提供対象となるデータに前記付加情報を付加して前記通信端末へ送信する送信手段と
を具備し、
前記通信端末は、
前記送信手段から受信したデータに付加情報が付加されていた場合には、当該データを配信した後、当該付加情報に基づいて一定時間待機した後に前記データ配信権を開放する
ことを特徴とする提供装置。
【請求項5】
前記送信手段は、
前記通信端末に対して複数のデータを送信する場合、前記第1のデータであると判定されたデータを前記通信端末へ送信するとともに、前記第2のデータであると判定されたデータに前記付加情報を付加して前記通信端末へ送信し、
前記通信端末は、
前記送信手段から受信した複数のデータのうち最後に受信したデータに付加情報が付加されていた場合には、当該データを配信した後、当該付加情報に基づいて一定時間待機した後に前記データ配信権を開放する
ことを特徴とする請求項4記載の提供装置。
【請求項6】
前記生成手段は、
前記通信端末による前記データ配信権の開放タイミング及び前記データの配信タイミングを変更させるための情報を含む付加情報を生成し、
前記送信手段は、
前記通信端末に対して複数のデータを送信する場合、前記第1のデータであると判定されたデータを前記通信端末へ送信するとともに、前記第2のデータであると判定されたデータに前記付加情報を付加して前記通信端末へ送信し、
前記通信端末は、
前記送信手段から前記複数のデータを連続して受信した場合、受信したデータに付加情報が付加されていたときには、当該付加情報に基づいて一定時間待機した後、次のデータを配信する
ことを特徴とする請求項4記載の提供装置。
【請求項7】
前記付加情報は、
データの再生時間、データの種別の少なくともいずれかを示す情報である
ことを特徴とする請求項4記載の提供装置。
【請求項8】
前記配信権判定手段により前記通信端末が前記データ配信権を取得していないと判定された場合、前記通信端末へ提供対象となるデータをキューイングして管理する管理手段
を更に具備することを特徴とする請求項1又は4記載の提供装置。
【請求項9】
前記配信権判定手段により前記通信端末が前記データ配信権を取得していないと判定された場合、当該通信端末にデータ配信権の取得を指示する配信権取得指示手段
を更に具備することを特徴とする請求項1又は4記載の提供装置。
【請求項10】
画像を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段による撮像の開始がユーザに指示された場合、前記通信端末にデータ配信権の取得を指示する配信権取得指示手段と
を更に具備することを特徴とする請求項1又は4記載の提供装置。
【請求項11】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて複数の通信端末にデータを配信する配信装置であって、
配信対象となるデータが、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する判定手段と、
前記配信対象となるデータが前記第2のデータであると判定された場合、当該データの配信後、一定時間待機した後に前記データ配信権を開放する配信権制御手段と
を具備することを特徴とする配信装置。
【請求項12】
前記配信権制御手段は、
前記配信対象となるデータが複数ある場合に、当該複数のデータのうち最後に配信したデータが前記第2のデータであると判定されたときには、当該データの配信後、一定時間待機した後に前記データ配信権を開放する
ことを特徴とする請求項11記載の配信装置。
【請求項13】
複数のデータを連続して配信する場合に、配信したデータが前記第2のデータであると判定されたときには、一定時間待機した後、次のデータを配信する
ことを特徴とする請求項11記載の配信装置。
【請求項14】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて通信を行なう通信端末にデータを提供する提供装置の処理方法であって、
配信権判定手段が、前記通信端末が前記データ配信権を取得しているか否かを判定する工程と、
送信手段が、前記通信端末が前記データ配信権を取得していると判定された場合に当該通信端末へデータを送信する工程と、
判定手段が、前記送信手段により送信されたデータが、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する工程と、
指示手段が、前記送信手段により送信されたデータが前記第2のデータであると判定された場合、当該データの送信後、一定時間待機した後に前記通信端末に対して前記データ配信権の開放を指示する工程と
を含むことを特徴とする処理方法。
【請求項15】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて通信を行なう通信端末にデータを提供する提供装置の処理方法であって、
配信権判定手段が、前記通信端末が前記データ配信権を取得しているか否かを判定する工程と、
判定手段が、前記通信端末が前記データ配信権を取得していると判定された場合、前記通信端末へ提供対象となるデータが、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する工程と、
生成手段が、前記通信端末による前記データ配信権の開放タイミングを変更させるための情報を含む付加情報を生成する工程と、
送信手段が、前記第1のデータであると判定された場合、前記提供対象となるデータを前記通信端末へ送信し、前記第2のデータであると判定された場合、前記提供対象となるデータに前記付加情報を付加して前記通信端末へ送信する工程と
を含み、
前記通信端末は、
前記送信手段から受信したデータに付加情報が付加されていた場合には、当該データを配信した後、当該付加情報に基づいて一定時間待機した後に前記データ配信権を開放する ことを特徴とする処理方法。
【請求項16】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて複数の通信端末にデータを配信する配信装置の処理方法であって、
判定手段が、配信対象となるデータが、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する工程と、
配信権制御手段が、前記配信対象となるデータが前記第2のデータであると判定された場合、当該データの配信後、一定時間待機した後に前記データ配信権を開放する工程と
を含むことを特徴とする処理方法。
【請求項17】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて通信を行なう通信端末にデータを提供する提供装置に内蔵されたコンピュータを、
前記通信端末が前記データ配信権を取得しているか否かを判定する配信権判定手段、
前記通信端末が前記データ配信権を取得していると判定された場合に当該通信端末へデータを送信する送信手段、
前記送信手段により送信されたデータが、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する判定手段、
前記送信手段により送信されたデータが前記第2のデータであると判定された場合、当該データの送信後、一定時間待機した後に前記通信端末に対して前記データ配信権の開放を指示する指示手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項18】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて通信を行なう通信端末にデータを提供する提供装置に内蔵されたコンピュータを、
前記通信端末が前記データ配信権を取得しているか否かを判定する配信権判定手段、
前記通信端末が前記データ配信権を取得していると判定された場合、前記通信端末へ提供対象となるデータが、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、前記通信端末によるデータの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する判定手段、
前記通信端末による前記データ配信権の開放タイミングを変更させるための情報を含む付加情報を生成する生成手段、
前記第1のデータであると判定された場合、前記提供対象となるデータを前記通信端末へ送信し、前記第2のデータであると判定された場合、前記提供対象となるデータに前記付加情報を付加して前記通信端末へ送信する送信手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項19】
複数の端末のうちデータ配信権を取得した端末が他の端末に対して排他的にデータ配信可能な通信方式を用いて複数の通信端末にデータを配信する配信装置に内蔵されたコンピュータを、
配信対象となるデータが、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生される第1のデータであるか、データの配信の開始とともにリアルタイムに再生されない第2のデータであるかを判定する判定手段、
前記配信対象となるデータが前記第2のデータであると判定された場合、当該データの配信後、一定時間待機した後に前記データ配信権を開放する配信権制御手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−80257(P2012−80257A)
【公開日】平成24年4月19日(2012.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−222433(P2010−222433)
【出願日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】