説明

搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置

【課題】可動子にボビンを用いなくても、可動子と固定子との間でショートが発生することを防止する搬送装置、搬送装置を備えた画像読取装置及び画像形成装置を提供することを課題とする。
【解決手段】搬送装置1には、搬送装置1の各部材を固定する平板状の基台としての装置基台2が設けられている。装置基台2上には、絶縁性材料により構成された一対の絶縁性支持部材3が設けられている。この絶縁性支持部材3は、プラスチック、樹脂、セラミック等の絶縁性材料から形成されている。各絶縁性支持部材3上には、固定子支持部材4が設けられており、固定子支持部材4の間には、円柱状の固定子5が介設されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置に係り、詳細にはシャフト型リニアモータを備えた搬送装置、画像読取装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、OA機器である画像形成装置の印字ヘッドや露光ヘッド等、医療機器の露光走査手段等で直線移動精度が要求される部位には、リニアモータを利用することが提案されている。
【0003】
また、近年は、シャフト状の固定子と、固定子の外周面に沿って直線移動する可動子とから構成されるシャフト型のリニアモータが考案されている。このようなシャフト型のリニアモータは、従来の平板状磁石を用いたリニアモータと比較して、磁束の利用効率が良いため、磁石をそれ程大型化しなくても大きな推力を得ることができる。このため、装置を小型化、低コスト化することができ、各種OA機器等を高精度に搬送するのに適している。
【0004】
しかし、固定子と可動子との間隔を小さくすると、リニアモータの大きな推力が得られる反面、接地されている固定子と可動子との間でショートする可能性が高くなることが知られている。このショートとは、絶縁皮膜が施された電磁コイルを用いた可動子を長期間使用するうちに可動子と固定子とが物理的に接触し、この接触によって電磁コイルの絶縁皮膜が剥がれ、可動子と固定子とが電気的に接触するものである。
【0005】
上記のようなショートを防止するため、絶縁性のボビンに電磁コイルを巻回した可動子を用いることにより、長期間使用しても可動子と固定子との間でショートが発生することを防止することができる技術が公開されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開平9−172767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のように可動子にボビンを用いる技術は、ボビンの厚みが可動子と固定子との間隔に付加されて広くなるため、リニアモータの推力が小さくなるという問題や、ボビンの存在によって電磁コイルに発生した熱が放出し難くなるという問題を有している。そこで、可動子にボビンを用いなくても、可動子と固定子との間でショートを防止できる技術開発が課題となっている。
【0007】
本発明は、前記した点に鑑みてなされたもので、可動子にボビンを用いなくても、可動子と固定子との間でショートが発生することを防止する搬送装置、搬送装置を備えた画像読取装置及び画像形成装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
基台と、
管状部材と前記管状部材内に同磁極が対向するような直列の配列で収納された複数の磁石とを有し前記基台上に支持部材を介して支持された固定子と、前記固定子に嵌通した電磁コイルを備え前記固定子の外周面に沿って可動なように設けられた可動子とを有するリニアモータと、
前記基台と前記磁石との間に設けられた絶縁部材とを備えたことを特徴とする搬送装置である。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の搬送装置において、前記絶縁部材は前記基台と前記支持部材との間に設けられていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の搬送装置において、前記絶縁部材は前記支持部材であることを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置において、前記絶縁部材は前記固定子と前記支持部材との接触部分に設けられていることを特徴とする。
【0012】
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置において、前記絶縁部材は前記管状部材であることを特徴とする。
【0013】
請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の搬送装置において、前記絶縁部材は前記固定子の表面に設けられていることを特徴とする。
【0014】
請求項7に記載の発明は、
記録材に記録された画像を読み取る読取部が備えられた画像読取装置において、
前記記録材又は前記読取部の少なくとも一方を搬送する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の搬送装置を備えたことを特徴とする。
【0015】
請求項8に記載の発明は、
記録材に画像を形成する画像形成部が備えられた画像形成装置において、
前記記録材又は前記画像形成部の少なくとも一方を搬送する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の搬送装置を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の発明によれば、基台と磁石との間に絶縁部材を備えることによって、搬送装置の稼動中に電流が通電している可動子と固定子とがショートしても、絶縁部材によって装置の損傷や破壊が生じることを防止できる効果を奏する。また、可動子に絶縁性のボビンを用いていないので、ボビンの厚みにより可動子と固定子との間隔を広げてリニアモータの推力を減少させることがなく、また、ボビンの存在により可動子に発生した熱が放出し難くなることがない効果を奏する。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、基台と支持部材との間に絶縁部材を設けたことにより、搬送装置の稼動中に電流が通電している可動子と固定子とがショートしても、絶縁部材によって装置の損傷や破壊が生じることを防止できる効果を奏する。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、絶縁部材である支持部材を備えたことにより、搬送装置の稼動中に電流が通電している可動子と固定子とがショートしても、絶縁部材によって装置の損傷や破壊が生じることを防止できる効果を奏する。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、固定子と支持部材との接触部分に絶縁部材を設けたことにより、搬送装置の稼動中に電流が通電している可動子と固定子とがショートしても、絶縁部材によって装置の損傷や破壊が生じることを防止できる効果を奏する。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、絶縁部材である管状部材を備えたことにより、搬送装置の稼動中に電流が通電している可動子と固定子とがショートしても、絶縁部材によって装置の損傷や破壊が生じることを防止できる効果を奏する。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、固定子の表面部分に絶縁部材を設けたことにより、搬送装置の稼動中に電流が通電している可動子と固定子とがショートしても、絶縁部材によって装置の損傷や破壊が生じることを防止できる効果を奏する。
【0022】
請求項6に記載の発明によれば、画像読取装置の稼動中に電流が通電している可動子と固定子とがショートしても、絶縁部材によって装置の損傷や破壊が生じることを防止できる効果を奏する。また、可動子に絶縁性のボビンを用いていないので、ボビンの厚みにより可動子と固定子との間隔を広げてリニアモータの推力を減少させることがなく、また、ボビンの存在により可動子に発生した熱が放出し難くなることがない効果を奏する。
【0023】
請求項7に記載の発明によれば、画像形成装置の稼動中に電流が通電している可動子と固定子とがショートしても、絶縁部材によって装置の損傷や破壊が生じることを防止できる効果を奏する。また、可動子に絶縁性のボビンを用いていないので、ボビンの厚みにより可動子と固定子との間隔を広げてリニアモータの推力を減少させることがなく、また、ボビンの存在により可動子に発生した熱が放出し難くなることがない効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
[第一の実施形態]
以下、図を参照しながら本発明にかかる搬送装置の構成について説明する。ただし、発明の範囲は図示例に限定されない。
【0025】
搬送装置1には、図1及び図2に示すように、搬送装置1の各部材を固定する平板状の基台としての装置基台2が設けられている。装置基台2上には、絶縁性材料により構成された一対の絶縁性支持部材3が設けられている。この絶縁性支持部材3は、プラスチック、樹脂、セラミック等の絶縁性材料から形成されている。各絶縁性支持部材3上には、固定子支持部材4が設けられており、固定子支持部材4の間には、円柱状の固定子5が介設されている。
【0026】
固定子5は、図2に示すように、円筒形のパイプ状部材6と、パイプ状部材6内に収納される複数の円柱形の磁石7とにより構成されている。パイプ状部材6内には、複数の円柱形の磁石7が、互いに隣り合う磁石の同磁極面が対向して密接するように直列状に配列されている。
パイプ状部材6としては、アルミニウム合金、銅合金、非磁性ステンレス鋼などの非磁性材料が用いられ、パイプ状部材6の外側に配置される可動子8に作用する磁界を減少させないように、出来るだけ薄いもので形成されるほうが好ましい。この固定子5の磁束密度は、図3(b)に示すように、互いに隣り合う磁石7の同磁極面が対向している位置を頂点とする波形を示している。また、磁石7の材料としては、磁束密度の大きい希土類磁石が用いられる。特に、希土類磁石としてネオジム系磁石、例えば、ネオジム−鉄−ボロン磁石(Nd―Fe―B磁石)を用いることが好ましく、他の磁石を用いるときに比べて高い推力を得ることができる。
【0027】
固定子5の外周には、その外周面に沿って延在方向に直線移動する円筒形状の可動子8が設けられている。可動子8は、三相の電磁コイルU、V、Wからなる電磁コイル9により構成されており、固定子5の外周面と可動子8の内周面とは微小な間隔を保持している。なお、本実施形態では可動子8が三相の電磁コイル9により構成されるとしたが、これに限定されず、三相の電磁コイルを複数用いて直列に配列することにより構成してもよい。
可動子8には、電磁コイルの半円筒状の凹部が設けられた一対の電磁コイル保持部材10が、電磁コイル9の上下から電磁コイル9の外周面を固定して保持するように設けられている。この電磁コイル保持部材は、可動子8の移動に伴って搬送されるようになっており、この可動子8の搬送と共に電磁コイル保持部材10上に設置されたものが搬送されるようになっている。
【0028】
また、電磁コイル保持部材10の下面には、電磁コイル保持部材10の搬送状態を検出するリニアエンコーダ11が設けられている。リニアエンコーダ11は、装置基台2上に固定子5の延在方向と平行に延在しているエンコーダスケール12と、電磁コイル保持部材10の裏面でエンコーダスケール12と対向する位置に設置され、電磁コイル保持部材10の搬送に伴って光をエンコーダスケール12に照射し、その反射光を受光して電磁コイル保持部材10の位置を検出する光センサ13とを備えている。
なお、本実施形態では、リニアエンコーダ11により電磁コイル保持部材10の搬送状態を検出するとしたが、これに限定されず、リニアエンコーダの代わりにロータリエンコーダ、加速度センサ、レーザ変位計等のいずれか一つ、又は複数を組み合わせて用いてもよい。
【0029】
本発明では、固定子5と可動子8とからリニアモータ14が構成されている。電磁コイル9の三相の電磁コイルU、V、W各々には、図3(c)に示すように可動子8の位置に応じた位相に対応する電流が通電され、可動子8に推力を生じさせ、可動子8が固定子5に沿って移動するようになっている。これにより、リニアモータ14が作動するようになっている。
【0030】
次に、図4を参照しながら、搬送装置1の制御構成について説明する。
【0031】
搬送装置1には、図4に示すように、搬送装置1全体の制御を行う制御部15が備えられており、リニアモータ14の目標速度を指示する速度指令信号を出力するようになっている。制御部15には、制御部15から入力される速度指令信号とリニアエンコーダ11から入力される速度信号との差分に応じて差分信号を出力する差分出力部16が接続されている。この差分出力部16には、差分出力部16から入力される差分信号に基づいてリニアモータ14に印加する電力値を算出し、この電力値を指示する駆動制御信号を出力するフィードバック制御部17が接続されている。フィードバック制御部17には、リニアモータ14の電磁コイル9に駆動電力を供給する電力制御部18が接続されている。電力制御部18には、リニアエンコーダ11と予め固定子5の磁石寸法を示す磁極間情報が記憶された記憶部19とが接続されており、電力制御部18がこの駆動制御信号とリニアエンコーダ11から入力される位置信号とに基づいて記憶部19に記憶された磁極間情報を補正すると共に、駆動制御信号に基づいてリニアモータ14の電磁コイル9に駆動電力を供給するようになっている。
【0032】
次に、第一の実施形態における作用について説明する。
【0033】
外部から入力されるリニアモータの作動指示に基づいて、制御部15は、リニアモータ14の制御を行う。
【0034】
制御部15の制御によって電磁コイル9の三相の電磁コイルに通電させると、可動子8に推力が生じ、可動子8が固定子5に沿って移動する。固定子5と装置基台2との間には絶縁性支持部材3が設けられているため、通電している可動子8が固定子5に接触したときに、可動子8からの通電が絶縁性支持部材3で停止する。可動子8の移動に伴い、リニアエンコーダ11は、光センサ13から光をエンコーダスケール12に照射し、その反射光を受光する。これを繰り返すことにより、リニアエンコーダ11は、電磁コイル保持部材10の位置と速度とを検出し、検出に基づく電磁コイル保持部材10の速度信号を差分出力部16に出力し、又、検出に基づく位置信号を電力制御部18に出力する。
【0035】
制御部15は、リニアモータ14の目標速度である速度指令信号を差分出力部16に出力する。差分出力部16は、速度指令信号と、リニアエンコーダ11により検出された速度信号との差分を検出し、検出した差分信号をフィードバック制御部17に出力する。フィードバック制御部17は、差分信号に基づいてリニアモータ14に印加する電圧値を算出し、その電圧値に基づく駆動制御信号を電力制御部18に出力する。電力制御部18は、駆動制御信号とリニアエンコーダ11により検出された位置情報とに基づき、電磁コイル9に対応する駆動電力を供給する。
【0036】
以上を繰り返すことにより、リニアモータ14が駆動制御される。
【0037】
従って、第一の実施形態では、通電している電磁コイル9を備える可動子8と固定子5とが接触したときに、絶縁性支持部材3により搬送装置1の損傷や破壊が生じることを防止できる。また、電磁コイル9に絶縁性のボビンを用いないため、ボビンの厚みで可動子8と固定子5との間隔を広げてリニアモータ14の推力が減少したり、また、ボビンの存在により電磁コイル9に発生した熱が放出し難くなることがない。
【0038】
なお、本実施例では、固定子5と装置基台2との間に絶縁性材料が用いられた絶縁性支持部材3を設けることにより、可動子8とパイプ状部材5との間に物理的な接触や電気的な接触が生じても搬送装置1の損傷や破壊が生じることを防止できる例を示したが、これに限定されず、図5のように、パイプ状部材6の両端部に絶縁性材料の固定子支持部材4を用いてもよい。また、図6のように、パイプ状部材6と固定子支持部材4との接触部分が絶縁性材料によりコーティングされていたり、また、その接触部分が絶縁性材料によって構成されていてもよい。さらに、図7のように、パイプ状部材6が絶縁性材料により構成されていたり、また、パイプ状部材6の表面が絶縁性材料によりコーティングされていてもよい。
さらに、図1に示したような絶縁性支持部材3及び図5から図7のいずれか二つ、又はそれ以上組み合わせたものでも、本実施例と同じ効果を奏するようになっている。
【0039】
[第二の実施形態]
続いて、図8から図11を参照しながら、第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、上記第一の実施形態における搬送装置1を搬送手段として備える画像読取装置である。
【0040】
第二の実施形態では、画像読取装置を中心とした説明を行い、上記第一の実施形態と同様の構成には上記と同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。ただし、発明の範囲は図示例に限定するものではない。
【0041】
図8に、本発明に係る画像読取装置100の一実施例を示す。画像読取装置100は、画像情報が蓄積された画像読取用カセッテ101を外部から挿入し、その画像情報を読み取る装置である。
【0042】
画像読取用カセッテ101には、画像情報が蓄積されている記録材である輝尽性蛍光体シート102が収納されている。また、画像読取用カセッテ101は、輝尽性蛍光体シート102を背面から保持するための磁性を有するバック板103と、輝尽性蛍光体シート102の表面を覆うフロント板104とから構成されている。
【0043】
画像読取装置100の正面側上部には、画像読取用カセッテ101を画像読取装置100内に挿入及び排出するカセッテ挿入排出装置105が設けられている。
【0044】
カセッテ挿入排出装置105には、外部より画像読取用カセッテ101が挿入される挿入部106が設けられており、挿入部106の下部には、挿入部106に挿入された画像読取用カセッテ101を画像読取装置100内に挿入する挿入ローラ107が回転可能に設けられている。また、カセッテ挿入排出装置105には、画像読取装置100内から画像読取用カセッテが搬出される排出部108が設けられており、排出部108の下部には、画像読取用カセッテ101を画像読取装置100内部から排出部108に搬出する排出ローラ109が回転可能に設けられている。
【0045】
画像読取装置100内部の下部には、基台110が延在して設けられている。基台110上には、カセッテ挿入排出装置105から挿入された画像読取用カセッテ101を所定位置に搬送するカセッテ搬送装置111が設けられている。
【0046】
カセッテ搬送装置111には、上面及び背面が開放された箱状のカセッテ支持部112が設けられている。
【0047】
カセッテ支持部112の下端には、回転軸113が基台110上で回動可能に設けられており、挿入部106に対向する位置a、排出部108に対抗する位置b、画像読取用カセッテ101が略垂直となる位置cの各位置において停止可能なようになっている。
【0048】
カセッテ支持部112の内部には、画像読取用カセッテ101の下端部を支持する昇降台114が、カセッテ支持部112内を昇降可能に設けられている。また、カセッテ支持部112の内部には、画像読取用カセッテ101をバック板103とフロント板104とに分離可能とするロック解除機構(図示せず)が設けられている。
【0049】
また、基台110上には、バック板103に装着された輝尽性蛍光体シート102を搬送する搬送装置115が設けられている。図9に搬送装置115の斜視図を、図10に搬送装置115の断面図を示す。搬送装置115には、基台110から鉛直方向に延在する板状の支持基台116が設けられている。支持基台116の両端には、絶縁性材料により構成された絶縁性支持部材3が設けられており、それぞれの絶縁性支持部材3には、支持片117が設けられている。この支持片117の間には、円柱状の固定子5が介設されている。固定子5は、円筒形のパイプ状部材6と、パイプ状部材6内に収納される複数の円柱形の磁石7とにより構成されている。パイプ状部材6内には、複数の円柱形の磁石7が、互いに隣り合う磁石の同磁極面が対向して密接するように直列状に配列されている。
【0050】
固定子5の外周には、その外周面に沿って延在方向に直線移動する可動子8が設けられている。可動子8は、三相の電磁コイルU、V、Wからなる電磁コイル9と、電磁コイルの円筒状の凹部が設けられた電磁コイル保持部材10とによって構成されており、可動子8の内周面と固定子5の外周面とは微小な間隔を保持している。
【0051】
可動子8の固定子5の延在する方向の一面には、直方体の取付部材118が設けられている。支持基台116上で取付部材118と対向する位置には、ガイドレール119が固定子5と平行に延在して設けられている。取付部材118のガイドレール119と対向する面には、被ガイド部材120が設けられており、被ガイド部材120がガイドレール119に案内されて移動可能なようになっている。
【0052】
取付部材118の被ガイド部材120と反対側の面には、平板状のカセッテ保持板121が設けられており、取付部材118の移動に伴って搬送されるようになっている。また、カセッテ保持板121には磁石(図示せず)が設けられており、この磁石の磁力によってカセッテ保持板121にバック板103を保持することが出来るようになっている。
【0053】
支持基台116上でガイドレール119の支持片117と反対側には、エンコーダスケール12がガイドレール119と平行に延在して設けられている。カセッテ保持板121上でエンコーダスケール12と対向する位置には、光センサ13が設けられており、カセッテ保持板121の移動に伴って光をエンコーダスケール12に照射し、その反射光を受光して可動子8の位置を検出するようになっている。
【0054】
カセッテ保持板121と対向する位置には、輝尽性蛍光体シート102に蓄積、記録された画像情報を読み取る読取装置122が固設されている。
【0055】
読取装置122には、輝尽性蛍光体シート102にレーザ光L1を照射するレーザ光照射装置123と、レーザ光L1により励起されて輝尽性蛍光体シート102から発光する輝尽発光光L2を導く導光板124と、導光板124により導かれた輝尽発光光L2を集光する集光管125と、集光管125により集光された輝尽発光光L2を電気信号に変換する光電変換器126とが設けられている。
【0056】
読取装置122の鉛直方向下方には、輝尽性蛍光体シート102に残存する画像情報を消去する消去光を照射する消去装置127が設けられている。この消去装置127には、ハロゲンランプや高輝度蛍光灯、LEDアレイ等を用いることができる。
【0057】
次に、図11を参照しながら、画像読取装置100の制御構成について説明する。
なお、第一の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、第二の実施の形態に特徴的な部分を中心に説明する。
【0058】
画像読取装置100には、図11に示すように、画像読取装置100全体の制御を行う制御部128が備えられている。
【0059】
制御部128には、搬送装置115が接続されている。制御部128は、目標速度とリニアエンコーダ11から検出される速度信号と位置信号とに基づいて、リニアモータ14を駆動制御し、カセッテ保持板121を固定子5に沿って搬送するようになっている。
【0060】
制御部128は、カセッテ挿入排出装置105を駆動制御して、画像読取用カセッテ101をカセッテ搬送装置111に挿入し、ロック解除機構によりバック板103とフロント板104とに分離し、輝尽性蛍光体シート102を支持するバック板103を搬送装置115のカセッテ保持板121に装着するようになっている。制御部128は、搬送装置115を駆動制御して、ガイドレール119に沿ってカセッテ保持板121を搬送するようになっている。カセッテ保持板121が読取装置122のレーザ光照射装置123の照射先に位置すると、制御部128は、読取装置122を駆動制御して輝尽性蛍光体シート102の画像情報を読み取るようになっている。画像情報が読み取られた輝尽性蛍光体シート102が消去装置127の照射先に位置すると、制御部128は、消去装置127を駆動制御して輝尽性蛍光体シート102の画像情報を消去するようになっている。制御部128は、搬送装置115を駆動制御して画像情報が消去された輝尽性蛍光体シート102を支持するバック板103をカセッテ保持板121から脱着してカセッテ搬送装置111に装着し、カセッテ搬送装置111を駆動制御してバック板103とフロント板104を結合させてカセッテ挿入排出装置105に排出するようになっている。
【0061】
次に、第二の実施形態における作用について説明する。
【0062】
外部から画像読取用カセッテ101がカセッテ挿入排出装置105の挿入部106に挿入されると、制御部128は、挿入ローラ107を駆動制御して画像読取用カセッテ101をカセッテ搬送装置111に搬出する。
【0063】
画像読取用カセッテ101は、昇降台114に装着され、カセッテ搬送装置111に搬入される。画像読取用カセッテ101がカセッテ搬送装置111に搬入すると、画像読取用カセッテ101はロック解除機構により輝尽性蛍光体シート102を支持するバック板103とフロント板104とに分離される。また、カセッテ搬送装置111の回転軸113が回転して画像読取用カセッテ101が略垂直となる位置cで停止すると、バック板103はカセッテ保持板121に装着される。
【0064】
カセッテ保持板121にバック板103が装着されると、制御部128はリニアモータ14を駆動制御して、カセッテ保持板121を読取装置122の照射先に搬送する。カセッテ保持板121と支持基台116との間には絶縁性支持部材3が設けられているため、通電している可動子8が固定子5に接触したときに、可動子8からの通電が絶縁性支持部材3で停止する。カセッテ保持板121が読取装置122の照射先に位置すると、レーザ光照射装置123は輝尽性蛍光体シート102にレーザを照射し、その反射光を導光板124により導光板124に誘導し、光電変換器126により画像情報に変換する。レーザが照射された輝尽性蛍光体シート102は、制御部128の駆動制御により消去装置127の照射先に移動し、消去装置127の照射により画像情報が消去される。
【0065】
画像情報が消去された輝尽性蛍光体シート102を支持するバック板103は、制御部128の駆動制御により移動してカセッテ搬送装置111に装着される。カセッテ搬送装置111内では、バック板103とフロント板104とが結合し、昇降台114に装着される。昇降台114に装着された画像読取用カセッテ101は、制御部128により駆動制御される排出ローラ109によって、画像読取用カセッテ101をカセッテ搬送装置111から排出部108に排出される。
【0066】
以上により、画像読取装置100が駆動制御され、輝尽性蛍光体シート102の画像情報が読み取られるようになっている。
【0067】
従って、第二の実施形態では、画像読取装置100が作動しているときに搬送装置115の可動子8と固定子5とが接触しても、絶縁性支持部材3によって搬送装置115の損傷や破壊が生じることを防止できるので、長期に渡り安定して画像を読み取ることができる。また、この搬送装置115は電磁コイル9に絶縁性のボビンを用いないため、ボビンの厚みで可動子8と固定子5との間隔を広げてリニアモータ14の推力が減少したり、ボビンの存在によって電磁コイル9に発生した熱が放出し難くなることがない。
【0068】
なお、本実施例では、固定子5と支持基台116との間に絶縁性材料が用いられた絶縁性支持部材3を設けることにより、可動子8とパイプ状部材5との間に物理的な接触や電気的な接触を生じても、搬送装置115の損傷や破壊が生じることを防止できる例を示したが、これに限定されず、第一の実施形態で記載したように図5から図7と同様に構成されていたり、また、絶縁性支持部材3及び図5から図7のいずれか二つ、又はそれ以上を組み合わせたものにより構成されていても、第二の実施形態で記載したものと同じ効果を奏するようになっている。
【0069】
[第三の実施形態]
続いて、図12、図13を参照しながら、第三の実施形態について説明する。第三の実施形態は、上記第二の実施形態における搬送装置115を搬送手段として備える画像形成装置である。
【0070】
第三の実施形態では、画像形成装置を中心とした説明を行い、上記第二の実施形態と同様の構成には上記と同様の符号を付して、その詳細な説明を省略する。ただし、発明の範囲は図示例に限定するものではない。
【0071】
図12に、本発明に係る画像形成装置200の一実施例を示す。
【0072】
画像形成装置200の内部には、複数の記録媒体201を積層して収容する収容トレイ202が設けられており、この収容トレイ202の画像形成装置200の中央側の一端上部には、記録媒体201を一枚ずつ収容トレイ202から取り出す取出装置203が設けられている。
【0073】
なお、記録材である記録媒体201には、色材層を有する第一シートとベース層を有する第二シートから形成され、レーザ光を照射することにより色材層とベース層との間で材料のアブレーションを発生させ、色材層を第二シートに転写することにより画像を形成することが可能なものが用いられる。
【0074】
収容トレイ202の取出装置203方向の斜め下には、取出装置203により取り出された記録媒体201を支持する円筒状の支持ドラム204が、回転自在なように配設されている。支持ドラム204の周面には、記録媒体201の前端部の全幅を把持する前端把持部205及び記録媒体201の後端部の全幅を把持する後端把持部206が、支持ドラム204の回転軸方向と平行に延在して設けられている。
【0075】
支持ドラム204の収容トレイ202と反対側には、支持ドラム202に摺接して従動回転する従動ローラ207が、支持ドラム204と接離可能なように設けられている。
【0076】
画像形成装置200の上部には、画像が記録された記録媒体201が排出される排出トレイ208が設けられている。
【0077】
画像形成装置200の内部には、収容トレイ202から供給された記録媒体201が支持ドラム204に搬送され、支持ドラム204の周面に把持された後、支持ドラム204の周面上部から排出トレイ208に排出される経路である搬送経路が設けられている。この搬送経路の所定位置には、記録媒体201を搬送方向に搬送する複数対の搬送ローラ209が設けられている。
【0078】
収容トレイ202の下側には、支持ドラム204に把持された記録媒体201にレーザ光を照射して記録媒体に画像を記録するレーザ光照射装置210が設けられている。レーザ光照射装置210の下部には、レーザ光照射装置210を保持して支持ドラム204の回転軸方向に搬送する搬送装置115が設けられている。
【0079】
搬送装置115には、板状の支持基台116が、支持ドラム204の回転軸方向に延在して設けられている。支持基台116の両端には、絶縁性材料により構成された絶縁性支持部材3が設けられており、それぞれの絶縁性支持部材3には、支持片117が設けられている。この支持片117の間には、円筒形の固定子5が介設されている。固定子5は、円筒形のパイプ状部材6と、パイプ状部材6内に収納される複数の円柱状の磁石7とにより構成されている。パイプ状部材6内には、複数の磁石7が、互いに隣り合う磁石の同磁極面が対向して密接するように直列状に配列されている。
【0080】
固定子5の外周には、その外周面に沿って延在方向に直線移動する可動子8が設けられている。可動子8は、三相の電磁コイルU、V、Wからなる電磁コイル9と、電磁コイルの円筒状の凹部が設けられた電磁コイル保持部材10とによって構成されており、可動子8の内周面と固定子5の外周面とは微小な間隔を保持している。
【0081】
可動子8の固定子5の延在する方向の一面には、直方体の取付部材118が設けられている。支持基台116上で取付部材118と対向する位置には、ガイドレール119が固定子5と平行に延在して設けられている。取付部材118のガイドレール119と対向する面には、被ガイド部材120が設けられており、被ガイド部材120がガイドレール119に案内されて移動可能なようになっている。
【0082】
取付部材118の被ガイド部材120と反対側の面には、平板状のレーザ光照射装置保持板211が設けられており、取付部材118の移動に伴って搬送されるようになっている。
【0083】
支持基台116上でガイドレール119の支持片117と反対側には、エンコーダスケール12がガイドレール119と平行に延在して設けられている。カセッテ保持板121上でエンコーダスケール12と対向する位置には、光センサ13が設けられており、カセッテ保持板121の移動に伴って光をエンコーダスケール12に照射し、その反射光を受光して可動子8の位置を検出するようになっている。
【0084】
支持ドラム204より搬送経路下流側には、レーザ光照射装置によって画像が記録された記録媒体201の第一シートと第二シートとを剥離する剥離装置212が設けられている。剥離装置212の画像形成装置200内側で排出トレイ208の下方には、剥離装置212によって剥離された第一シートを巻き取って回収する回収ロール213が設けられている。また、剥離装置212の搬送経路下流側には、画像が形成された第二シートを排出トレイ208に搬出する搬送ローラ209が設けられている。
【0085】
次に、図13を参照しながら、画像形成装置200の制御構成について説明する。
なお、第二の実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略し、第三の実施形態に特徴的な部分を中心に説明する。
【0086】
画像形成装置200には、図13に示すように、画像形成装置200全体の制御を行う制御部215が備えられている。
【0087】
制御部215には、搬送装置115が接続されている。制御部215は、目標速度とリニアエンコーダ11から検出される速度信号と位置信号とに基づいて、リニアモータ14を駆動制御し、レーザ光照射装置保持板211を固定子5に沿って搬送するようになっている。
【0088】
また、制御部215は、取出装置203を動作させて収容トレイ202から記録媒体201を取出し、支持ドラム204に支持させるように駆動制御する。支持ドラム204上に記録媒体201が存在するときには、制御部215は、レーザ光照射装置210から記録媒体201に光を照射するように駆動制御し、同時に支持ドラム204を回転させるように駆動制御するようになっている。記録媒体201に画像が形成されると、制御部215は、排出ローラ214を駆動制御して記録媒体201を搬送し、剥離装置212を駆動制御して第一シートと第二シートとに剥離するようになっている。そして、制御部215は搬送ローラ209を駆動制御して第一シートを回収ロール213に回収し、また、排出ローラ214を駆動制御して第二シートを排出トレイ208に排出するようになっている。
【0089】
次に、第三の実施形態における作用について説明する。
【0090】
制御部215は、取出装置203を駆動制御して、収容トレイ202から記録媒体201を取出す。収容トレイ202から取り出された記録媒体201は、搬送ローラ209により支持ドラム204に搬送される。搬送された記録媒体201は、前端把持部205に記録媒体201の前端部が把持され、また後端把持部206に記録媒体201の後端部が把持されて支持ドラム204に支持される。
【0091】
支持ドラム204に支持された記録媒体201には、レーザ光照射装置210からレーザ光が照射される。レーザ光照射装置210は、制御部215に駆動制御される搬送装置115に伴い、支持ドラム204の回転軸と平行に搬送され、記録媒体201全面にレーザ光を照射して画像を記録する。レーザ光照射装置210が設けられているレーザ光照射装置保持板211と支持基台116との間には絶縁性支持部材3が設けられているため、通電している可動子8が固定子5に接触したときに、可動子8からの通電が絶縁性支持部材3で停止する。画像が記録された記録媒体201は、前端把持部205及び後端把持部206の把持が外されて、支持ドラム204と従動ローラ207とが回転すると搬送経路に搬出され、搬送ローラ209によって搬送される。所定の位置に搬送された記録媒体201は、剥離装置212によって第一シートと第二シートとに剥離される。剥離された第一シートは、回収ロール213によって巻き取られて回収される。また、第二シートは、搬送ローラ209により搬送経路に従って搬送され、排出ローラ214によって排出トレイ208に排出される。
【0092】
以上により、画像形成装置200が駆動制御され、画像が記録媒体201に形成されるようになっている。
【0093】
従って、第三の実施形態では、画像形成装置200が作動しているときに搬送装置115の可動子8と固定子5とが接触しても、絶縁性支持部材3によって搬送装置115の損傷や破壊が生じることを防止できるので、長期に渡り安定して画像を形成することができる。また、この搬送装置115は電磁コイル9に絶縁性のボビンを用いないため、ボビンの厚みで可動子8と固定子5との間隔を広げてリニアモータ14の推力が減少したり、ボビンの存在によって電磁コイル9に発生した熱が放出し難くなることがない。
【0094】
なお、本実施例では、固定子5と支持基台116との間に絶縁性材料が用いられた絶縁性支持部材3を設けることにより、可動子8とパイプ状部材5との間に物理的な接触や電気的な接触を生じても搬送装置115の損傷や破壊が生じることを防止できる例を示したが、これに限定されず、第一の実施形態で記載したように図5から図7と同様に構成されていたり、また、絶縁性支持部材3及び図5から図7のいずれか二つ、又はそれ以上を組み合わせたものにより構成されていても、第三の実施形態で記載したものと同じ効果を奏するようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】第一の実施形態における搬送装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】第一の実施形態における搬送装置の概略構成を示す断面図である。
【図3】図3(a)は、第一の実施形態における固定子を構成する磁石の位置を示す断面図であり、図3(b)は、第一の実施形態における固定子を構成する磁石の位置と磁束密度との関係を示す図であり、図3(c)は、第一の実施形態における固定子を構成する磁石の位置と電磁コイルに流す電流との関係を示す図である。
【図4】第一の実施形態における搬送装置の制御構成を示すブロック図である。
【図5】第一の実施形態における搬送装置の固定子支持部材が絶縁部材であることを示す断面図である。
【図6】第一の実施形態における搬送装置の固定子支持部材と固定子との接触部分が絶縁部材であることを示す断面図である。
【図7】第一の実施形態における搬送装置の固定子の表面が絶縁部材であることを示す断面図である。
【図8】第二の実施形態における画像読取装置の概略構成を示す断面図である。
【図9】第二の実施形態における画像読取装置の搬送装置とレーザ光照射装置との概略構成を示す斜視図である。
【図10】第二の実施形態における画像読取装置の搬送装置とレーザ光照射装置との概略構成を示す断面図である。
【図11】第二の実施形態における画像読取装置の制御構成を示すブロック図である。
【図12】第三の実施形態における画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図13】第三の実施形態における画像形成装置の制御構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0096】
1 搬送装置
2 装置基台
3 絶縁性支持部材
5 固定子
6 パイプ状部材
7 磁石
8 可動子
9 電磁コイル
14 リニアモータ
100 画像読取装置
102 輝尽性蛍光体シート
115 搬送装置
116 支持基台
122 読取装置
123 レーザ光照射装置
200 画像形成装置
201 記録媒体
210 レーザ光照射装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基台と、
管状部材と前記管状部材内に同磁極が対向するような直列の配列で収納された複数の磁石とを有し前記基台上に支持部材を介して支持された固定子と、前記固定子に嵌通した電磁コイルを備え前記固定子の外周面に沿って可動なように設けられた可動子とを有するリニアモータと、
前記基台と前記磁石との間に設けられた絶縁部材とを備えたことを特徴とする搬送装置。
【請求項2】
前記絶縁部材は前記基台と前記支持部材との間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
【請求項3】
前記絶縁部材は前記支持部材であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の搬送装置。
【請求項4】
前記絶縁部材は前記固定子と前記支持部材との接触部分に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の搬送装置。
【請求項5】
前記絶縁部材は前記管状部材であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の搬送装置。
【請求項6】
前記絶縁部材は前記固定子の表面に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の搬送装置。
【請求項7】
記録材に記録された画像を読み取る読取部が備えられた画像読取装置において、
前記記録材又は前記読取部の少なくとも一方を搬送する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
【請求項8】
記録材に画像を形成する画像形成部が備えられた画像形成装置において、
前記記録材又は前記画像形成部の少なくとも一方を搬送する請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の搬送装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−14154(P2007−14154A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−193487(P2005−193487)
【出願日】平成17年7月1日(2005.7.1)
【出願人】(303000420)コニカミノルタエムジー株式会社 (2,950)
【Fターム(参考)】