説明

搬送車システム表示装置

【課題】作業者が、少ない作業で、確認対象となるルートの情報を正確に把握できるようにする。
【解決手段】搬送車システム表示装置1は、レイアウト情報記憶部41と、走行可能ルート設定部42と、走行可能ルート情報記憶部43と、表示部(表示制御部37、表示画面34)とを備えている。レイアウト情報記憶部41は、搬送車が走行するレイアウトに関するレイアウト情報を記憶する。走行可能ルート設定部42は、レイアウトにおいて第1ポイントと第2ポイントとの間で搬送車が取り得る複数の走行可能ルートを設定する。走行可能ルート情報記憶部43は、搬送車の走行可能ルートに関する走行可能ルート情報を記憶する。表示部(表示制御部37、表示画面34)は、レイアウト情報と走行可能ルート情報とを重ねて表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送車システム表示装置、特に、レイアウト図面に基づく搬送車のルート情報を表示する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
搬送車システムには、例えばレール上を搬送車が走行する有軌道システムと、搬送車が自ら走行位置を確認しながら走行する無軌道システムとがある。無軌道システムでは、搬送車が走行可能なルートは複雑な設定が必要となり、そのためにルート設定の確認作業も繁雑である。
搬送車システム表示装置は、レイアウト図面に基づく搬送車のルート情報を表示する装置である。搬送車のルート情報の表示方法としては、以下の2種類が知られていた。第1の表示方法では、レイアウト図面と、接続内容を示すリストとを表示していた。第2の表示方法では、レイアウト図と制御データを重ねて表示していた(例えば、特許文献1を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−22234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術の搬送車システム表示装置では表示情報の視認性が悪く、そのため作業者は確認対象となるルートとそれ以外のルートとの関連性を短時間で正確に把握することが困難であった。この問題に対処するためには、作業者は図面データや印刷書類を用いて、接続状況を確認できる資料を作成する必要があり、それには多くの手作業が伴った。
【0005】
本発明の課題は、作業者が、少ない作業で、搬送車システムにおいて確認対象となるルートの情報を正確に把握できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る搬送車システム表示装置は、レイアウト情報記憶部と、走行可能ルート設定部と、走行可能ルート情報記憶部と、表示部とを備えている。レイアウト情報記憶部は、搬送車が走行するレイアウトに関するレイアウト情報を記憶する。走行可能ルート設定部は、レイアウトにおいて第1ポイントと第2ポイントとの間で搬送車が取り得る複数の走行可能ルートを設定する。走行可能ルート情報記憶部は、搬送車の走行可能ルートに関する走行可能ルート情報を記憶する。表示部は、レイアウト情報と走行可能ルート情報とを重ねて表示する。
この装置では、レイアウト情報と走行可能ルート情報が重ねて表示されるので、作業者は両方の情報について正確に認識できる。
【0007】
レイアウト情報には、通路情報が含まれていてもよい。表示部は、走行可能ルートを、通路上のポイントを起点としつつ通路に重ならないように表示してもよい。
この装置では、走行可能ルートが通路に重ならないように表示されるので、作業者は設定状況を正確に認識できる。
【0008】
表示部は、第1ポイントと第2ポイントとを結ぶ複数の走行可能ルートを互いに重ならないように表示してもよい。
この装置では、複数の走行可能ルートが互いに重ならないように表示されるので、作業者は設定状況を正確に認識できる。
【0009】
走行可能ルート情報の表示設定は変更可能であり、変更された表示設定も走行可能ルート情報記憶部に保存可能としてもよい。
この装置では、変更された表示設定が記憶されるので、作業者にとって見やすい表示設定が維持される。
【0010】
走行可能ルート情報は、走行可能ルートに設定される制御情報をさらに含んでいてもよい。その場合、表示部は制御情報も表示してもよい。
この装置では、走行可能ルートに設定される制御情報も合わせて表示されるので、作業者は制御情報を容易に確認できる。
【0011】
表示部は、レイアウトと走行可能ルートとを、または、走行可能ルート同士を異なる表現を用いて表示してもよい。互いに異ならせる表現としては、例えば、色、太さ、線種、縁取り、影付き、模様がある。
【0012】
走行可能ルート情報は実データにリンクされていてもよい。この場合、作業者は走行可能ルート情報から実データを容易に確認できる。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る搬送車システム表示装置は、作業者が、少ない作業で、確認対象となるルートの情報を正確に把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】搬送車システムの通路および走行可能ルートを表示した表示画面の一部を示した図。
【図2】ポップアップメニューが追加された、表示画面の一部を示した図。
【図3】ポップアップメニュー内のDetailをクリックして示される走行可能ルートの詳細情報を示す表。
【図4】複数の走行可能ルートおよびそれらの方向情報を示すポップアップメニューを示す図。
【図5】マウス操作により表示状態を変更した場合の変更前後の状態を示す図。
【図6】搬送車システム表示装置の制御構成を示すブロック構成図。
【図7】入力による状態変更・記憶動作を示す制御フローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(1)表示画面の説明
図1〜図5を用いて、本発明に係る搬送車システム表示装置1における表示機能を説明する。
【0016】
(1−1)図1を用いた説明
図1は、搬送車システムの通路および走行可能ルートを表示した表示画面の一部を示した図である。
【0017】
この表示画面は、搬送車システムのセグメントデータを閲覧するためのソフトウェアによって実現されている。本閲覧用ソフトウェアは、データリストを読み込んで、次にデータリスト内の各種パラメータに基づいてレイアウト構成をグラフィックに表現するものである。作業者は、このソフトウェアによって、セグメント構成の表示、定義データを使用しての搬送車動作確認を行うことができる。その結果、作業者は、このソフトウェアによって、設定情報の間違いを確認することおよび変更箇所を確認することができる。
【0018】
図1において、複数のポイント3197、3198、3172、3173、3175、3176、3177、3188が示されている。なお、図に見えるポイント横の数字は、各ポイントのIDであり、実際の画面に表示されている。ポイントIDはポイントと連動するように関連づけられている。各ポイントは、通路4001で結ばれている。通路4001は実線で示されており、実際には黒色を有している。なお、通路の符号および引き出し線は実際の画面に表示されていない。
【0019】
図1には、さらに、各ポイントを結ぶ複数のセグメント5107、5108、5109、5110、5114、5156、5157が示されている。なお、図に見えるセグメント横の数字は、各セグメントのIDであり、実際の画面に表示されている。セグメントIDはセグメントと連動するように関連づけられている。セグメントは、レイアウトにおける通路とは別の仮想化された曲線であり、接続対象であるポイントおよび方向性等の属性をレイアウト図面上に表示している。具体的には、各セグメントの前端には矢印が設けられており、後端が走行方向後側(開始ポイント)を示しており、矢印側が走行方向前側(終点)を示している。これにより、作業者は、搬送車の進行方向、走行パターン(前進、後退)、接続先のポイント、接続元のポイントを目で見て判断できる。
【0020】
具体的には、セグメント5156は、ポイント3197からポイント3172に向かって延びている。セグメント5107は、ポイント3172からポイント3175に向かって延びている。セグメント5109は、ポイント3175からポイント3177に向かって延びている。
【0021】
さらに、セグメント5114は、ポイント3178からポイント3176に向かって延びている。セグメント5110は、ポイント3176からポイント3173に向かって延びている。セグメント5108は、ポイント3173からポイント3198に向かって延びている。セグメント5157は、ポイント3198からポイント3197に向かって延びている。セグメント5157のみが二点鎖線で示してあり、他のセグメントは一点鎖線で示してある。これは、セグメント5157以外のセグメントが縦行においてプラス側に延びており(前進)、セグメント5157が縦行においてマイナス側に延びている(後退)ことを意味している。なお、実際の画面では、セグメント5157以外のセグメントが実線・青色で示されており、セグメント5157が実線・赤色で示されている。
【0022】
以上に述べたように、走行可能ルート情報は、通路上のポイントを起点としつつ通路に重ならないように表示されている。したがって、作業者は設定状況を正確に把握できる。
また、以上に述べたように、レイアウトとしての通路と走行可能ルートとしてのセグメントは異なる色で示されており、さらには走行可能ルート同士も異なる色を用いて表現されている。線を互いに異ならせる表現としては、例えば、色、太さ、線種、縁取り、影付き、模様がある。
【0023】
さらに、第1ポイントと第2ポイントとを結ぶ複数の走行可能ルートが互いに重ならないように表示されている。したがって、作業者は設定状況を正確に把握できる。
さらに、セグメントに設定される制御情報(ID、ポイント、矢印、色、線種、飾り)も合わせて表示されるので、作業者は制御情報を容易に確認できる。
【0024】
(1−2)図2および図3を用いた説明
図2は、ポップアップメニューが追加された、表示画面の一部を示した図である。図3は、ポップアップメニュー内の「Detail」をクリックして示されるセグメントの詳細情報を示す表である。
【0025】
図2において、セグメント5153は、ポイント3176からポイント3173に向かって延びている。この場合、ポイント3173はポイント7134と同じ位置に配置されている。したがって、作業者はセグメント5153の目的ポイントを確認するためには、図に示すように、マウスをセグメント5153上で右クリックすることでポップアップメニュー4003を表示する必要がある。図2では、セグメント5153のID(5153)、開始ポイント(3176)、終了ポイント(3173)、方向(0)、モード(0)が示されている。
【0026】
さらに、ポップアップメニュー4003には、セグメント5153の詳細情報を示す項目が示されている。作業者がポップアップメニュー4003の「Detail」をクリックすると、図3に示す表4005が表示される。表4005に、セグメント5153の詳細情報、例えば、長さ、走行速度、開始ポイントの座標、終了ポイントの座標が示される。表4005において、他のセグメントも選択可能となっている。したがって、表4005において他のセグメントを選択すれば、選択されたセグメントの詳細情報を表示可能である。
【0027】
以上に述べたように走行可能ルート情報としてのセグメントは実データにリンクされており、この場合、作業者は、走行可能ルート情報から実データを容易に確認できる。
【0028】
(1−3)図4を用いた説明
図4は、複数のセグメントおよびそれらの方向情報を示すポップアップメニューを示す図である。
【0029】
図4の左側では、通路4007がポイント3253とポイント3110を結んでいる。さらに、ポイント3253とポイント3110を結ぶ2本のセグメント(セグメント5278、セグメント5069)が示されている。セグメント5278は、縦行の+側に向かっているので、図では一点鎖線で示されており、実際の画面では実線・青色で示されている。セグメント5069は、縦側の−側に向かっているので、図では二点鎖線で示されており、実際の画面では実線・赤色で示されている。
このように、2つのポイントを結ぶ複数のセグメントを互いに重ならないように表示している。したがって、作業者は、設定状況を正確に把握できる。
【0030】
図4の右側には、ポップアップメニュー4009が示されている。作業者は、ポップアップメニュー4009を用いて、セグメントの方向性やタイプ別について、ツール内のオプションから自由に設定できる。
【0031】
(1−4)図5を用いた説明
図5は、マウス操作により表示状態を変更した場合の変更前後の状態を示す図である。図5において、左側が変更前であり、右側が変更後である。
【0032】
この実施形態では、ポイント、ポイントID、セグメント、セグメントIDの表示位置は、例えばマウス操作によって、自由に変更可能である。
【0033】
図5では、通路4011上に、ポイント3172、ポイント3173、ポイント3174、ポイント3175、ポイント3176が順番に配置されている。セグメント5151は、ポイント3174からポイント3175に向かって延びている。セグメント5153は、ポイント3176からポイント3174に向かって延びている。セグメント5147は、ポイント3172からポイント3175に向かって延びている。
【0034】
しかし、図5の左側では、ポイント3172とポイント3173が重なっているため、セグメント5151とセグメント5147が重なって表示されている。したがって、例えポイント3173をポイント3172から離してポイント3174に重ねて、さらにセグメント5151、5153、5147を直接操作することで、図5の右側の状態に変更する。図5の右側では、各セグメントの開始ポイントと終了ポイントが明確になっており、つまり視認性が向上している。
【0035】
表示設定を変更すると、変更された表示設定は走行可能ルート情報記憶部43(後述)に保存される。したがって、作業者にとって見やすい表示設定が維持される。
【0036】
(2)制御構成
図6を用いて、搬送車システム表示装置1の制御構成を説明する。図6は、搬送車システム表示装置の制御構成を示すブロック構成図である。
【0037】
制御部31は、本発明に係る閲覧用ソフトウェアを実行するためのコンピュータハードウェアであって、例えば、CPU、RAM、ROMから構成されている。図6では、ソフトウェアとハードウェアの協働で実現される各種機能をブロックに分けて表現している。
【0038】
制御部31には、印刷部33、表示画面34、走行可能ルート情報入力部35、レイアウト情報入力部36が接続されている。印刷部33は、搬送車システム表示ソフトウェアの表示画面を印刷するための装置である。表示画面34は、搬送車システム表示ソフトウェアを表示するための画面である。走行可能ルート情報入力部35は、走行可能ルート情報を入力するための入力部である。走行可能ルート情報は、走行可能ルートに関する情報であり、例えば、走行可能ルートの位置、形状、接続情報、表示情報を含んでいる。走行可能ルート情報は、各パラメータの値として入力される。レイアウト情報入力部36は、レイアウト情報(通路の位置、形状)を入力するための入力部である。
【0039】
制御部31は、主に、表示制御部37、レイアウト設定部40、レイアウト情報記憶部41、走行可能ルート設定部42、走行可能ルート情報記憶部43、印刷制御部44とを有している。
【0040】
表示制御部37は、閲覧用ソフトウェアの主な機能を実現しており、複数の記憶部または設定部からの情報を、表示画面34に表示させる機能を有している。実際の表示画面の一例は、前述の図1である。印刷制御部44は、さらに、表示制御部37から受け取った画面情報を印刷部33に送って印刷を行わせることができる。
【0041】
レイアウト設定部40は、レイアウト情報入力部36から送られてきたレイアウト情報を表示制御部37に送ると共に、必要に応じてレイアウト情報をレイアウト情報記憶部41に保存する。レイアウト情報は、例えば、図1に示された通路4001を含んでいる。
【0042】
走行可能ルート設定部42は、走行可能ルート情報入力部35から送られてきた走行可能ルート情報をグラフィック情報として自動生成して表示制御部37に送ると共に、必要に応じて走行可能ルート情報を走行可能ルート情報記憶部43に保存する。走行可能ルート情報は、図1に示すような、走行可能ルートそのものであるセグメントを示す情報を有しており、さらにセグメントに設定される制御情報(セグメントID、ポイント、ポイントID、矢印、色、線種、飾り)をさらに含んでいる。
【0043】
(3)制御動作
図7を用いて、作業者が本閲覧用ソフトウェアを操作したときの制御動作について説明する。図7は、入力による状態変更・記憶動作を示す制御フローチャートである。
【0044】
ステップS1では、表示制御部37は、レイアウト情報記憶部41からのレイアウト情報と、走行可能ルート情報記憶部43からの走行可能ルート情報を読み込んで、それら情報を重ね合わせて表示画面34に表示させる。
【0045】
ステップS2では、表示制御部37は、作業者からの表示終了指示があるか否かを判断する。表示終了指示が入力されると、プロセスはステップS6に移行する。ステップS6では、表示制御部37は、表示動作を終了する。
ステップS2において表示終了指示が入力されていないと、プロセスはステップS3に移行する。
【0046】
ステップS3では、表示制御部37は、レイアウト設定部40、走行可能ルート設定部42から表示を変更する情報が入力されているか否かを判断する。変更情報が入力されていない場合は、プロセスはステップS2に戻る。レイアウト情報が変更される場合とは、例えば通路の形状または位置が変更される場合である。走行可能ルート情報が変更される場合とは、例えば図4に示すようにポップアップメニュー4009を用いてセグメントの色が変更される場合、図5に示すようにセグメント、ポイントの位置が変更される場合である。
ステップS3において表示を変更する情報が入力されている場合は、プロセスはステップS4に移行する。
【0047】
ステップS4では、表示制御部37は、入力された情報に基づいて表示内容を変更する。
【0048】
ステップS5では、表示制御部37は、入力された変更情報を記憶するか否かを判断する。この判断は、制御部31内の情報に基づいて行ってもよいし、または作業者からの入力に従ってもよい。記憶しない場合は、プロセスはステップS2に戻る。記憶する場合は、プロセスはステップS7に移行する。
【0049】
ステップS7では、表示制御部37は、レイアウト設定部40、走行可能ルート設定部42に、変更された情報を、レイアウト情報記憶部41、走行可能ルート情報記憶部43に記憶させる。
ステップS7が終了すると、プロセスはステップS2に戻る。
【0050】
(4)特徴
搬送車システム表示装置1は、レイアウト情報記憶部41と、走行可能ルート設定部42と、走行可能ルート情報記憶部43と、表示制御部37とを備えている。レイアウト情報記憶部41は、搬送車が走行するレイアウトに関するレイアウト情報を記憶する。走行可能ルート設定部42は、レイアウトにおいて第1ポイントと第2ポイントとの間で搬送車が取り得る複数の走行可能ルートを設定する。走行可能ルート情報記憶部43は、搬送車の走行可能ルート情報を記憶する。表示制御部37は、レイアウト情報と走行可能ルート情報とを重ねて表示する。
この装置では、レイアウト情報と走行可能ルート情報が重ねて表示されるので、作業者は両方の情報について正確に認識できる。その結果、作業者は、設定後または変更後に、設定情報の漏れや重複を容易に見付けることができる。
【0051】
(5)他の効果
上記の実施形態では、表示画面内での表示方法において、同一座標上で重なった区間を有する複数のルート情報を表示できるので、無軌道台車が用いられる搬送車システムのレイアウト表示に実用的である。
【0052】
さらに、レイアウト変更(仕様変更または改造)を行う際にも、手作業での情報資料作成が不要になるので、作業効率が良い。
【0053】
(6)他の実施形態
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
搬送車システムにおいて走行する搬送車は、単数であっても複数であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、レイアウト図面に基づく搬送車のルート情報を表示する装置に広く適用できる。
【符号の説明】
【0055】
1 搬送車システム表示装置
31 制御部
33 印刷部
34 表示画面(表示部)
35 走行可能ルート情報入力部
36 レイアウト情報入力部
37 表示制御部(表示部)
40 レイアウト設定部
41 レイアウト情報記憶部
42 走行可能ルート設定部
43 走行可能ルート情報記憶部
44 印刷制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送車が走行するレイアウトに関するレイアウト情報を記憶するレイアウト情報記憶部と、
前記レイアウトにおいて第1ポイントと第2ポイントとの間で前記搬送車が取り得る複数の走行可能ルートを設定する走行可能ルート設定部と、
前記搬送車の走行可能ルートに関する走行可能ルート情報を記憶する走行可能ルート情報記憶部と、
前記レイアウト情報と前記走行可能ルート情報とを重ねて表示する表示部と、
を備えた搬送車システム表示装置。
【請求項2】
前記レイアウト情報には、通路情報が含まれており、
前記表示部は、前記走行可能ルート情報を、前記通路上のポイントを起点としつつ前記通路に重ならないように表示する、請求項1に記載の搬送車システム表示装置。
【請求項3】
前記表示部は、第1ポイントと第2ポイントとを結ぶ複数の走行可能ルートを互いに重ならないように表示する、請求項1または2に記載の搬送車システム表示装置。
【請求項4】
前記走行可能ルート情報の表示設定は変更可能であり、変更された表示設定も前記走行可能ルート情報記憶部に記憶可能である、請求項1〜3のいずれかに記載の搬送車システム表示装置。
【請求項5】
前記走行可能ルート情報は、前記走行可能ルートに設定される制御情報をさらに含んでおり、
前記表示部は前記制御情報も表示する、請求項1〜4のいずれかに記載の搬送車システム表示装置。
【請求項6】
前記表示部は、前記レイアウトと前記走行可能ルートとを、または、前記走行可能ルート同士を異なる表現を用いて表示する、請求項1〜5のいずれかに記載の搬送車システム表示装置。
【請求項7】
前記走行可能ルート情報は実データにリンクされている、請求項1〜6のいずれかに記載の搬送車システム表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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