説明

携帯情報端末、時間割掲示・情報中継装置、および出欠管理兼表示コンテンツ制御システム

【課題】教育現場で出欠確認を実施しつつ、教育にふさわしくないコンテンツの表示を抑制することを可能とした携帯情報端末を提供することである。
【解決手段】提案する携帯情報端末は、現在の場所の識別情報を検知する検知部と、上位装置からの出欠要求に含まれる場所の識別情報と、検知された現在の場所の識別情報とを比較し、一致した場合に自己IDを返信する出欠要求回答部(S6)と、上位装置からメモリ選択要求を受信したときに、予め定められた専用のメモリのみをアクセス可能なメモリとして指定するメモリ選択部(S5)と、そのメモリ選択要求に含まれる、その専用メモリのアドレスから、その現在の場所に対応するコンテンツを読み出して表示デバイス上に表示する表示制御部(S5)と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯情報端末、時間割掲示・情報中継装置、および出欠管理兼表示コンテンツ制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々なコンテンツを記録できる電子教科書(電子書籍、端末)等は、教育の場でも使用される可能性がある。受講者は物理的な紙の厚みを気にすることなく、教本を閲覧することができる。また、教科ごとに受講内容が変わる場合でも、端末を変える必要はなく、コンテンツの内容のみを変更すればよい。
【0003】
反面、今実施されている教科内容とは関係のないコンテンツを表示することも可能である。講師にとって受講内容と関係のないコンテンツを表示されることは都合が悪いことである。コンテンツを選別してその教科に関係のあるものだけを表示させるような仕組みを作ることが望まれている。
【0004】
また、これまでの教育現場での出欠確認は授業のある一時的な時点で確認するしかなかった。これは、出欠を確認する行為自体が授業の一部を割いて行われていることからやむを得ないことである。しかし、そのため、実際は出席していない場合にも、出席しているようにごまかすことが容易となり、出欠管理上好ましくなかった。
【0005】
周辺技術として、例えば、特許文献1では、資料情報を蓄積する記憶装置と、その蓄積された資料情報を選択的に表示する表示装置と、複数の個人用表示装置と、各装置間の資料情報の受渡しを制御する制御部とを有する会議資料表示システムが示されている。
【0006】
また、特許文献2では、デジタルペーパーを用いた通信教育システムが示されている。このシステムでは、受講者がデジタルペーパーに表示されたテストを受ける。テストの解答は通信教育期間に送信される。通信教育期間ではテスト結果により受講者の進捗状況を把握し、受講者に適した問題を選択してデジタルペーパーに送信する。
【特許文献1】特開昭58−85486号公報
【特許文献2】特開2002−72849号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、教育現場で出欠確認を実施しつつ、教育にふさわしくないコンテンツの表示を抑制することを可能とした携帯情報端末、時間割掲示・情報中継装置、および出欠管理兼表示コンテンツ制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
提案する携帯情報端末は、現在の場所の識別情報を検知する検知部と、上位装置から受信した出欠要求に含まれる場所の識別情報と、前記検知部により検知された現在の場所の識別情報とを比較し、一致した場合に前記上位装置に自己IDを返信する出欠要求回答部と、前記上位装置からメモリ選択要求を受信したときに、予め定められた専用のメモリのみをアクセス可能なメモリとして指定するメモリ選択部と、前記メモリ選択要求に含まれる、前記専用メモリのアドレスから、その現在の場所に対応するコンテンツを読み出して表示デバイス上に表示する表示制御部と、を有する。
【0009】
例えば、上記現在の場所とは、教育機関の教室であり、上記専用のメモリは、教科ごとに領域が分割される。また、上記表示デバイスは、例えば、電子ペーパーである。
【発明の効果】
【0010】
提案する携帯情報端末によれば、出欠要求回答部により、教室を確認しながら出欠回答を行なうことができるとともに、メモリ選択部により、教育にふさわしくないコンテンツを記憶したメモリへのアクセスをできなくするために、教育にふさわしくないコンテンツの表示を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細を説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る出欠管理兼表示コンテンツ制御システムの構成を示すブロック図である。このシステムは教育施設内に設置される。
【0012】
図1に示すように、この出欠管理兼表示コンテンツ制御システムは、時間割サーバ1と、出欠サーバ2と、教材サーバ3と、A教室に設置される時間割掲示・情報中継装置(以下、単に「時間割掲示装置」ということがある。)4−1と、B教室に設置される時間割掲示・情報中継装置4−2と、各受講者によって携帯され、この時間はA教室に受講者とともに移動している携帯情報端末(以下では、「電子教科書」、「電子書籍」、あるいは単に「端末」ということもある。)5−1、5−2、5−3、5−4と、この時間はA教室に受講者とともに移動している携帯情報端末5−5、5−6、5−7、5−8と、時間割サーバ1、出欠サーバ2、および教材サーバ3が管理する各データベース(テーブル)の内容の変更等を行なうパーソナルコンピュータ(以下では、「PC」ということもある。)7と、により構成される。
【0013】
時間割サーバ1は、教室ごとの1週間の各曜日・各時限に実施する授業を示した時間割情報を記憶したデータベース(テーブル)を管理する。
出欠サーバ2は、各教室で授業を受ける受講生に対し、授業ごとの出欠情報を記憶した出欠データベース(テーブル)を管理する。
【0014】
教材サーバ3は、各授業で使用する教材情報(教材、または、補助教材のコンテンツ)を記憶した教材データベース(テーブル)を管理する。
時間割掲示・情報中継装置4−1は、時間割サーバ1から自教室(教室A)の時間割情報を受信して、それを自装置の表示部上に出力して時間割の掲示を行なうとともに、出欠サーバ2および教材サーバ3と、自教室(教室A)内の各電子教科書(各端末)との情報のやり取りを中継する。時間割掲示・情報中継装置4−2についても同様である。
【0015】
出欠サーバ2が管理するテーブルとしては、下記(1)〜(3)のものがある。
(1)受講生氏名と、受講生IDと、端末IDと、端末アドレスとを有する受講者情報テーブル
(2)端末アドレスと、出席した授業における、各ポーリング時刻と、その各ポーリングに対する返信情報(いたときは端末ID、いないときはNULL)とを有する出欠情報テーブル
(3)授業名と、その授業を受講する受講生の端末アドレスと、その端末の後述の第2のメモリの、その授業の教材コンテンツの先頭アドレスと、その授業の教材コンテンツのダウンロード済みかどうかを示すフラグとを有する授業毎受講者情報テーブル
教材サーバ3は、教材コンテンツ(補助教材のコンテンツ)と、授業名とを有する教材情報テーブルを有する。
【0016】
続いて、本システムの動作について図1〜図3を参照しつつ説明する。
まず、所定の時刻(例えば、1日の授業が始まる少し前の時刻)になると、図1の(1)で、時間割サーバ1から各教室(A教室、B教室、・・・)のそれぞれの時間割掲示・情報中継装置4−1、4−2、・・・あてに時間割情報が送信される。
【0017】
例えば、図2では(1)で、A教室の時間割情報9がA教室に設置された時間割掲示・情報中継装置4−1に送信されている。また、当然、この他のB教室等にも時間割情報が送信される。
【0018】
また、休講、急な教科の変更の場合、変更内容が反映された時間割情報が対象の教室の時間割掲示・情報中継装置に送信される。例えば、図2では、(2)において、教室Bの水曜の2時限が教科Dから教科Zに変更になった場合が示されている。この場合、その変更内容が反映されたB教室用の時間割情報がB教室の時間割掲示・情報中継装置4−2に送信されて、その表示手段上に掲示される。
【0019】
図1の説明に戻る。
続いて、図1の(2)で、出欠サーバ2から時間割掲示・情報中継装置4−1に対し、その授業に対する授業毎受講者情報テーブルが送信される。また、図1の(3)で、教材サーバ3から時間割掲示・情報中継装置4−1に対し、その授業に対する教材コンテンツ(補助教材のコンテンツ)が送信される。
【0020】
時間割掲示・情報中継装置4−1は、受信した授業毎受講者情報テーブルの「その授業の教材コンテンツのダウンロード済みかどうかを示すフラグ」の項目を参照する。そのフラグの値から、その受講生の端末にまだ教材がダウンロードされていないものと判断した場合は、教材サーバ3から受信したその授業に対する教材コンテンツのダウンロードが行われる。このダウンロードは、時間割掲示・情報中継装置4−1から各端末に対し順次行われる。ダウンロードが正常に終了した旨の応答が端末からあった場合、その端末に対する「ダウンロード済みかどうかを示すフラグ」の値がダウンロード済みであることを示す“オン”に設定される。
【0021】
例えば図3では、B教室の水曜の2時限の教科Dについて、補助資料がまだ各端末にダウンロードされていないことから、その補助資料を図3の(1)で、教材サーバ3からB教室の時間割掲示・情報中継装置4−2に送信して、図3の(2)で、その補助資料を時間割掲示・情報中継装置4−2から詳細は後述するように各端末の選択されたメモリの専用領域にダウンロードしている。
【0022】
一方、時間割掲示・情報中継装置4−1は、受信した授業毎受講者情報テーブルの「ダウンロード済みかどうかを示すフラグ」の値から、その受講生の端末にはその教科の教材がすでにダウンロードされているものと判断した場合、時間割掲示・情報中継装置4−1から各端末に対し、その授業毎受講者情報テーブルのそれぞれの「先頭アドレス」を含む教科情報を図1の(4)で通知すると、その教科の教材コンテンツが各端末の表示デバイス上に表示される。
【0023】
また、出欠サーバ2から受信した授業毎受講者情報テーブルの各端末アドレスを用いて、出欠ポーリング(出欠要求)が各端末に対し図1の(5)で行われる。
教室の各机の上面付近にその教室のID情報を埋め込んだ(パッシブ)タグを設置しておく。そして、端末が机上に置かれたときに、その端末内蔵のセンサユニットが有するタグリーダが発する電波によって、その机上面のタグの教室ID情報が読み取られる。そして、その読み取ったID情報をセンサユニットからその端末内蔵の通信ユニットに通知する。通信ユニットは出欠ポーリングを受信したときに、その出欠ポーリングに含まれる、その時間割掲示・情報中継装置が設置される教室の教室IDが、センサユニットから通知
されたものと同じであるかどうかを判定し、一致する場合にのみ、その出欠ポーリングに対し、自己ID(すなわち、その端末ID)を返信する。
【0024】
このような出欠ポーリングが1つの授業中に1台の端末(電子教科書)に対してランダムな間隔で複数回行われる。各端間に対する複数回の出欠ポーリングの結果は、端末アドレスと、出席した授業における、各ポーリング時刻と、その各ポーリングに対する返信情報(いたときは端末ID、いないときはNULL)とを有する上述の出欠情報テーブルとして、図1の(6)で、時間割掲示・情報中継装置から出欠サーバ2に送信され、出欠サーバ2において蓄積される。
【0025】
図4Aは、電子教科書(端末)の外観を示す図である。
図4Aにおいて、電子教科書10の表示デバイス11は例えば電子ペーパーである。また、キーユニット15を操作することで、例えば表示デバイス11上に表示される教材コンテンツの表示ページ等の変更が可能である。
【0026】
図4Bは、電子教科書(端末)のハードウェア構成を示す図である。
図4Bに示すように、電子教科書10は、表示デバイス11、CPU(Central Processing Unit)12、第1のメモリ13、第2のメモリ14、キーユニット15、外部との通信を行なう通信ユニット16、およびセンサユニット17が、バス18を介して接続されている。
【0027】
第1のメモリ13には、プライベートで読み出すコンテンツ(雑誌、マンガ、等)が格納されており、第2のメモリ14には、教育に関連する教材コンテンツ(教科書、資料、等)が格納されている。
【0028】
教育機関から提供されるコンテンツは第2のメモリ14に記憶されるようにする。具体的には、教科毎に第2のメモリ14内の領域を分割し、各領域の先頭アドレスを上述の授業毎受講者情報テーブルの「先頭アドレス」の項目に記憶する。
【0029】
第1のメモリ13および第2のメモリ14に対するイネーブル信号のモードとして、第1のメモリ13と第2のメモリ14の双方をイネーブルとして、両方のメモリにアクセスしてその内容をフリーで読み出して表示デバイス11に表示することができるモード(以下、これを「イネーブル1」という)と、第1のメモリ13をアンイネーブルとし、第2のメモリ14をイネーブルとすることで、第1のメモリ13からのコンテンツの読み出しをできないようにしたモード(以下、これを「イネーブル2」という)とを用意する。
【0030】
そして、端末の起動時や指定解除時は、モードを「イネーブル1」とし、上述の教科情報を、時間割掲示・情報中継装置から受信したときは、モードを「イネーブル2」とするような制御を行なう。
第2のメモリ14は、例えば図5に示すように、教育機関毎、教科毎にその領域が分割されるようにしてもよい。
【0031】
図6Aは、時間割掲示・情報中継装置の外観を示す図である。
図6Aにおいて、時間割掲示・情報中継装置20は、有線LAN(Local Area Network)21により、時間割サーバ1、出欠サーバ2、および教材サーバ3と各種情報をやり取りする。例えば、時間割サーバ1からその教室の時間割情報を受信し、表示手段22上に掲示する。また、無線通信手段23を介して、出欠サーバ2および教材サーバ3からの情報を、その教室内の各電子教科書(各端末)に中継する。
【0032】
図6Bは、時間割掲示・情報中継装置のハードウェア構成を示す図である。
図6Bに示すように、時間割掲示・情報中継装置20は、有線LANインターフェイス21、表示手段22、無線通信手段23、CPU24、メモリ25を有する。
【0033】
図7は、本実施形態の全体フローチャートである。
図7のステップS1で、時刻確認がなされる。すなわち、各時限の授業が始まる少し前の時刻になると、各教室の各教科が時間割サーバ1から読み出される。例えば、続くステップS2に示されるように、ここでは、時刻が2時限目の始まる少し前の時刻であり、A教室の月曜日、2時限目の教科Bの場合を例にとる。この場合、ステップS3に示されるように、その教科Bについての授業毎受講者情報テーブルと、その教科Bについての出欠ポーリング実施指示が出欠サーバ2からA教室の時間割掲示・情報中継装置に対してなされる。
【0034】
これらの情報を受信したA教室の時間割掲示・情報中継装置は、ステップS4で、その教室内の各端末(各電子教科書)に順次「教科B」コードを発信する。すなわち、予め定められた第2のメモリへのアクセスのみを許可するメモリ選択指示と、その授業Bの教材コンテンツの先頭アドレスとを含む情報を発信する。
【0035】
この「教科B」コードを受信した端末(電子教科書)では、メモリの選択を行なう。すなわち、教育関連コンテンツを格納している第2のメモリをアクセス可能領域として指定し、他のメモリ領域(例えば第1のメモリ)へのアクセスはできないようにする。
【0036】
一方、ステップS4の続きとして、A教室の時間割掲示・情報中継装置は、ステップS5’で、出欠ポーリングを各端末(各電子教科書)に対し開始する。これは、2時限目の間、ランダムな間隔で、各端末にそれぞれ複数回、出欠ポーリングを行なうものである。この出欠ポーリングを受信した端末(電子教科書)では、ステップS6で、自分がいる教室を確認した上で、出欠ポーリングに対し、自己ID(端末ID)を付加して返信する。
【0037】
A教室の時間割掲示・情報中継装置では、ステップS7で、受信時刻、端末IDを端末ごとに蓄積して記録する。
続く、ステップS8で、A教室の時間割掲示・情報中継装置は、2時限目(10:00−10:50)の終了時刻(10:50)に達したかどうかを判定する。終了時刻に達していない場合、ステップ5’に戻り、出欠ポーリングを各端末に対し続行する。
【0038】
終了時刻に達した場合、A教室の時間割掲示・情報中継装置は、ステップS9で、出欠ポーリングを終了し、蓄積した情報を出欠サーバ2にアップロードする。
続く、ステップS10では、出欠サーバ2側での集計処理が行われる。例えば、この2時限目に、各端末にランダムな間隔で5回出欠確認のポーリングがあった場合、5回のうち何回自己IDを返信したかが出席在室率として算出される。例えば、5回のうち4回自己IDを返信している端末の出席在室率は0.8である。そして、出席在室率に閾値を設け、その閾値以上をその授業(教科)に出席したと判定する。
【0039】
一方、ステップS9の続きとして、A教室の時間割掲示・情報中継装置は、ステップS10’で、その教室内の各端末(各電子教科書)に順次「教科B」コードの解除指示を発信する。すなわち、メモリへのアクセス制御を初期状態に戻す指示を発信する。
【0040】
この「教科B」コードの解除指示を受信した端末(電子教科書)では、メモリ選択の解除を行なう。すなわち、領域を問わず、すべてのコンテンツを閲覧可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の一実施形態に係る出欠管理兼表示コンテンツ制御システムの構成を示すブロック図である。
【図2】時間割情報の配信方法を示す図である。
【図3】教材コンテンツの端末へのダウンロード方法を示す図である。
【図4A】電子教科書の外観を示す図である。
【図4B】電子教科書のハードウェア構成を示す図である。
【図5】電子教科書内の第2のメモリの構成例を示す図である。
【図6A】時間割掲示・情報中継装置の外観を示す図である。
【図6B】時間割掲示・情報中継装置のハードウェア構成を示す図である。
【図7】本実施形態の全体フローチャートである。
【符号の説明】
【0042】
1 時間割サーバ
2 出欠サーバ
3 教材サーバ
4−1、4−2 時間割掲示・情報中継装置
5−1、5−2、5−3、5−4、5−5、5−6、5−7、5−8、10 携帯情報端末(電子教科書)
7 PC
11 表示デバイス(電子ペーパー)
12 CPU
13 第1のメモリ
14 第2のメモリ
15 キーユニット
16 通信ユニット
17 センサユニット
18 バス
20 時間割掲示・情報中継装置
21 有線LAN
22 表示手段
23 無線通信手段
24 CPU
25 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在の場所の識別情報を検知する検知部と、
上位装置から受信した出欠要求に含まれる場所の識別情報と、前記検知部により検知された現在の場所の識別情報とを比較し、一致した場合に前記上位装置に自己IDを返信する出欠要求回答部と、
前記上位装置からメモリ選択要求を受信したときに、予め定められた専用のメモリのみをアクセス可能なメモリとして指定するメモリ選択部と、
前記メモリ選択要求に含まれる、前記専用メモリのアドレスから、現在の場所に対応するコンテンツを読み出して表示デバイス上に表示する表示制御部と、を有することを特徴とする携帯情報端末。
【請求項2】
前記現在の場所とは、教育機関の教室であり、前記専用のメモリは、教科ごとに領域が分割されることを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
【請求項3】
前記表示デバイスは、電子ペーパーであることを特徴とする請求項1記載の携帯情報端末。
【請求項4】
教科についての、教科名、その教科を受講する受講生の端末アドレス、教科を受講する受講生の端末の予め定められた専用のメモリの、その教科の教材コンテンツの先頭アドレス、その教科の教材コンテンツのダウンロード済みかどうかを示すフラグ、を有する教科毎受講者情報と、その教科についての出欠ポーリング実施指示とを、その教科の各受講生の出欠を管理する出欠サーバから受信する受信部と、
前記教科毎受講者情報を基に、その教室内の各受講生の携帯情報端末に順次、前記専用のメモリへのアクセスのみを許可するメモリ選択指示と、その教科の教材コンテンツの先頭アドレスとを含む情報を発信する教科情報発信部と、
前記教科毎受講者情報を基に、出欠ポーリングを各受講生の携帯情報端末に対しランダムな間隔で複数回実施する出欠確認部と、を有することを特徴とする中継装置。
【請求項5】
前記中継装置は、教育機関の教室に設置され、その教室の時間割情報を掲示する表示部をさらに有することを特徴とする請求項4記載の中継装置。
【請求項6】
教育機関の教室に設置された中継装置と、教科についての、教科名、その教科を受講する受講生の端末アドレス、その教科を受講する受講生の端末の予め定められた専用のメモリの、その教科の教材コンテンツの先頭アドレス、その教科の教材コンテンツのダウンロード済みかどうかを示すフラグ、を有する教科毎受講者情報を管理する出欠管理装置と、受講生の複数台の携帯情報端末と、を有する出欠管理兼表示コンテンツ制御システムにおいて、
前記携帯情報端末は、
現在の教室の識別情報を検知する検知部と、
前記中継装置からの出欠要求に含まれる教室の識別情報と、検知された現在の教室の識別情報とを比較し、一致した場合に自己IDを返信する出欠要求回答部と、
前記中継装置からメモリ選択要求を受信したときに、予め定められた専用のメモリのみをアクセス可能なメモリとして指定するメモリ選択部と、
そのメモリ選択要求に含まれる、その専用メモリのアドレスから、その現在の教室に対応するコンテンツを読み出して表示デバイス上に表示する表示制御部と、を有し、
前記中継装置は、
前記教科毎受講者情報と、その教科についての出欠ポーリング実施指示とを、その教科の各受講生の出欠を管理する出欠サーバから受信する受信部と、
前記教科毎受講者情報を基に、その教室内の各受講生の携帯情報端末に順次、前記専用
のメモリへのアクセスのみを許可するメモリ選択指示と、その教科の教材コンテンツの先頭アドレスとを含む情報を発信する教科情報発信部と、
前記教科毎受講者情報を基に、出欠ポーリングを各受講生の携帯情報端末に対しランダムな間隔で複数回実施する出欠確認部と、を有し、
前記出欠管理装置は、各携帯情報端末への複数回の出欠ポーリングの結果から出席在室率を算出する出席在室率算出部を有することを特徴とする出欠管理兼表示コンテンツ制御システム。
【請求項7】
教科名、その教科の教材コンテンツ、を有する教材情報を管理する教材管理装置をさらに有し、
各教科の教材コンテンツが前記中継装置を介して各教室の各受講生の携帯情報端末の専用のメモリの予め定められたアドレスにダウンロードされることを特徴とする請求項6記載の出欠管理兼表示コンテンツ制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−86291(P2010−86291A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−254842(P2008−254842)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】