説明

携帯情報端末用コンテンツ生成・配信システム

【課題】携帯情報端末のためのコンテンツの作成と配信を支援する技術を実現する。
【解決手段】コンテンツ生成サーバ10、および、コンテンツ配信サーバ30には、データベース21が接続され、データベース21には、モバイルコンテンツ21が格納され、閲覧者80が携帯情報端末50を用いて、モバイルコンテンツ21を閲覧する。コンテンツ生成サーバ10は、モバイルコンテンツ(モバイルコンテンツ21と同じ)を生成するために、スタックから、自動的に分割された標準表示スタックを生成し、さらに、拡大縮小表示のためのズーム用スタック、および、入力支援のためのフォーム用スタックを適切に生成することで、ユーザ70は、容易にモバイルコンテンツを生成可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯情報端末向けのコンテンツを生成し配信するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの持ち運び可能な情報機器である携帯情報端末において、閲覧性が高く安全なコンテンツを、生成し配信することに対する強い要望がある。ここで、コンテンツとはテキスト、画像、動画、それらを含むマルチメディアコンテンツなどの総称である。
【0003】
携帯電話などの携帯情報端末を用いてパソコン向けのコンテンツを閲覧すること、および、パソコン向けのコンテンツを携帯情報端末向けのコンテンツ作成に利用することに対する強い要望がある。
【0003】
携帯情報端末は、画面解像度、計算能力、通信速度、消費電力等の点で、パソコンに比べて能力が限定されており、パソコン向けのコンテンツを携帯情報端末で閲覧するには課題があった。
【0003】
携帯情報端末向けのコンテンツの作成には、先に述べた様々な制約を考慮する必要があり、一般的には容易ではない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする課題は、携帯情報端末にとって最適なコンテンツを生成、配信することを容易にするためのシステムを実現することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0005】
上述した課題を解決するために、請求項1に記載のステップから構成されるコンテンツ生成・配信システムを用い、対象とする携帯情報端末に適切な形式(例えば、Flash)でコンテンツを生成することで、携帯情報端末上でのコンテンツ閲覧を改善する。
【0006】
携帯情報端末上でのコンテンツの閲覧では、帯域の有効利用や、携帯情報端末の仕様により、一度に配信するコンテンツの容量を一定サイズ以下に限定する必要があり、容量の大きなコンテンツを同時に携帯情報端末に送信することができないという状況でも、容量の大きなコンテンツを拡大表示するために、請求項2に記載の方式により、拡大表示をするための専用のコンテンツを生成し、必要に応じて表示するコンテンツを切り替えることとした。
【0007】
携帯情報端末上でコンテンツの安全性を実現する手段として、請求項3に記載のコンテンツの制限条件を定め、時刻などの携帯情報端末上で得られる情報と制限情報を随時照合することで、制限条件を満たすときのみコンテンツの表示を制限する方式により、コンテンツの閲覧可能な時間を制限することで、コンテンツ内の機密情報が漏洩する可能性を減らす。
【0008】
携帯情報端末上でより厳密な安全性を実現する手段として、請求項4に記載のコンテンツへの有効期間照合情報を埋込み、随時、サーバで有効期間照合情報を検証することで、コンテンツの表示の可否を制限することで、携帯情報端末上で利用できない情報や、携帯情報端末上では、偽の情報が得られる可能性のないことで、コンテンツ内の機密情報をより厳密に管理可能になる。
【0009】
携帯情報端末上で複数のコンテンツ閲覧において、一連のコンテンツの閲覧をセッションとして管理する場合で、セッションの同一性を確認するための情報がコンテンツの生成・配信側にとっては得られないが、携帯情報端末上では得られる場合に、請求項5に記載のコンテンツにセッション情報を利用するためのプログラムを埋め込む方式により、透過型の逆プロキシに基づく認証環境においても、コンテンツのセッションの確認が利用可能になる。
【0010】
携帯情報端末上で複数のコンテンツ閲覧において、一連のコンテンツの閲覧をセッションとして管理する場合で、セッションの同一性を確認するための情報がコンテンツの生成・配信側にとっても得られる場合に、請求項6に記載のコンテンツにセッション情報とセッション情報を利用するためのプログラムを埋め込む方式により、多様なセッション引継ぎ方式に対応することが可能になる。
【0011】
ユーザにとって、携帯情報端末に固有の容量制限を考慮しながらコンテンツを作成することは面倒であるので、請求項7に記載のコンテンツを適切な容量に分割し、それらをコンテンツの閲覧者が操作しやすいように再構成する方式により、自動的にコンテンツを適切な状態に変換する。
【0012】
コンテンツに情報を入力させる際に、文字入力、日付入力、チェック、メニューなどの複数項目からの選択など多様な入力形式に対応するためには、それに適した入力用プログラムが必要となるが、請求項8に記載の必要な入力画面を随時呼び出すことで、通信容量の制限のある携帯情報端末でも多様な入力形式による入力が可能になり、閲覧者にとっての利便性が高まる。
【0013】
コンテンツの配信後にもコンテンツの一部分のみを変更する必要がある場合、請求項9に記載の方式により、配信済みのコンテンツの一部分のみを再送することでコンテンツを変更することが可能になり、閲覧者にとってもユーザにとっても通信量が減るため、タイムリーな情報配信を、少ない帯域とコストで実現することが可能になる。
【0014】
場合によりメールなどの非同期通信によりコンテンツの生成・配信を行いたい場合、請求項10に記載のメールなどの非同期通信を利用したコンテンツの生成・配信方式を用いることで、非同期通信の特性を活かし、利用環境の幅を広げることが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、実施例を用いて本発明のコンテンツ生成・配信システムを詳細に説明する。
図1は、本実施例の情報配信システムの構成図である。
本実施例のコンテンツ生成・配信システムは、コンテンツ生成サーバ10、コンテンツ配信サーバ30(場合により逆プロキシサーバ31を経由)、表示制限サーバ広告管理サーバ40、メッセージ管理サーバ41、および、入力フォーム管理サーバ42が接続されたネットワーク60に、ユーザ70および携帯情報端末71が接続されることにより構成される。ネットワーク60はインターネットであることが好ましいが、インターネットに限定しない。コンテンツ生成サーバ10、および、コンテンツ配信サーバ30には、データベース21が接続され、データベース21には、モバイルコンテンツ21が格納され、閲覧者80が携帯情報端末50を用いて、モバイルコンテンツ21を閲覧する。
【0016】
本発明により生成されたコンテンツを、特にモバイルコンテンツ21と呼ぶ。モバイルコンテンツ21を作成するために利用する、テキスト、画像、音声、動画、および、それらを複合したマルチメディアコンテンツを総称してコンテンツと呼ぶ。
【0017】
コンテンツの特殊な形式として、パソコン向けに作製されたPowerPointなどのオフィス系ファイルに関しては、コンテンツ変換モジュール11を用いて携帯情報端末50で閲覧可能な形式に変換することで、パソコン用のファイルからモバイルコンテンツ21が生成可能になる。
【0018】
図1の10,40,41,42の各サーバは、インタフェース12を介してユーザ70の要求を受け付け、要求を処理し、そして、処理結果を返す。
【0019】
インタフェース12の提供には、ネットワーク60を用いた通信により実現する。ネットワーク60とは、2台以上の情報端末間で通信するためのシステムである。本出願では、簡単のためネットワークとしてインターネットを想定して説明するが、本発明の範囲はインターネットに限定されない。
【0020】
インタフェース12としては、ユーザの利用するパソコンなどの情報端末71上に本システムを操作するための画面をネットワーク60を用いて配信し、情報端末71に接続されたキーボードやマウスなどの情報入力機器(以降、単に入力機器と総称する)を操作させることで必要な情報を入力させる方法、および、ユーザが、インタフェース12にネットワーク60を経由してアクセスすることで、予め定められた形式で必要な機能を呼び出しさせる方法、の2種類の方法があるが、以降、これらを特に区別せずに説明する。インタフェース12は、ユーザが本発明により提供される全ての機能を利用するための、十分な手段を提供する。
【0021】
図2は、本発明におけるコンテンツ生成・配信システムが生成するモバイルコンテンツの構成図である。
本実施例のモバイルコンテンツは、複数の標準表示スタック(本例では、標準表示スタック110、標準表示スタック120、標準表示スタック130)、ズーム用スタック140、および、フォーム用スタック150から構成されるスタック100であり、本例では4枚のカード、カード201、カード202、カード203、および、カード204から構成されるスタック200を分割・再構成して生成したものである。モバイルコンテンツの生成には、レイアウト300の定義と、レイアウト内のフレーム(例では、フレーム301およびフレーム302)へのコンテンツの割り当てを行えばよい。
【0022】
以降、図1および図2を用いて、モバイルコンテンツ100の生成の実施例を示す。
【0023】
モバイルコンテンツ100の生成・配信ステップは、コンテンツ内のどの場所にテキストや画像などを配置するかを決めるためのレイアウト作製ステップ、レイアウトにどのような文章や画像を配置するかを決定し、作製したレイアウトにテキストや画像などを配置するコンテンツ編集ステップ、コンテンツ編集ステップで得られた情報とセキュリティの保全やコンテンツの個別化に必要な付加情報とを合成するコンテンツ合成ステップ、コンテンツ合成ステップで得られたコンテンツを配信する配信ステップ、配信されたコンテンツが適切な条件で表示されるようにする表示制限ステップ、コンテンツを携帯端末上で表示するコンテンツ表示ステップ、コンテンツ内の画像などを拡大縮小表示する拡大縮小表示ステップ、コンテンツから別のコンテンツ表示させるリンクステップ、リンクステップにおいてセッションを継続するためのセッション継続ステップ、コンテンツ内に情報を入力するためのフォーム入力ステップ、メールなどの非同期通信手段によりコンテンツを生成する添付メール変換ステップから構成される。
【0024】
レイアウト作製ステップでは、背景作製ステップ、フレーム編集ステップ、および、レイアウト保存ステップから構成される。
【0025】
レイアウト作製ステップでは、ユーザ70は、インタフェース12を用いて、レイアウト300を作製する。
【0026】
レイアウト300は、レイアウト識別番号、背景、および、フレーム(例では301、302)の集合から構成される。レイアウト識別番号とは、レイアウトを一意に識別するための情報であり、異なるレイアウトに対して、異なる値が割り振られるとする。
【0027】
フレーム(301および302)とは、モバイルコンテンツ内でコンテンツの位置や大きさを決定するための情報であり、レイアウト識別情報、フレーム識別番号、位置や形状などの幾何的な情報、および、コンテンツの種類の標準値などから構成される。フレーム識別番号とは、フレームを一意に識別するための情報であり、異なるフレームに対して、異なる値が割り振られるとする。
【0028】
背景作製ステップでは、背景を決定し、具体的には、背景色、背景画像、および、枠などを決定する。
【0029】
フレーム編集ステップでは、任意個のフレーム(301および302)を定義する。
【0030】
レイアウト保存ステップでは、レイアウトを、データベース20により、電磁的な手段により保存する。
【0031】
コンテンツ編集ステップでは、カード作製ステップ、カード保存ステップ、カード追加・削除ステップから構成される。
【0032】
カード編集ステップでは、ユーザは、インタフェース12を用いて、カード情報を定義する。
【0033】
カード情報は、レイアウト識別情報、カード識別情報、および、コンテンツ情報の集合から構成される。カード識別番号とは、カード201〜204を一意に識別するための情報であり、異なるフレームに対して、異なる値が割り振られるとする。
【0034】
コンテンツ情報は、フレーム識別情報、コンテンツもしくはコンテンツへの参照、表示制御情報、および、リンク情報から構成される。
【0035】
コンテンツへの参照としては、URIなど、コンテンツを一意に識別することが可能な任意の情報を用いればよい。
【0036】
表示制御情報は、書式、最適化処理の度合い、拡大縮小表示のために必要な情報などから構成される。
【0037】
リンク情報は、ユーザが携帯情報端末上でモバイルコンテンツを閲覧する時に、ユーザが事前に定められた手順を実行した際に、実行される処理であり、モバイルコンテンツ上での表示内容の制御、モバイルコンテンツを含む他のコンテンツの呼び出し、通話の開始、プログラムの実行などを含む。
【0038】
カード保存ステップでは、カード情報およびコンテンツ情報が、データベース20に格納される。
【0039】
カード追加・削除ステップでは、スタック情報を追加、変更、および、削除する。
【0040】
スタック情報とは、スタック識別情報、カード情報の集合、および、カード順序情報から構成される。
【0041】
カード順序情報は、順序情報とカード識別情報の対の集合である。順序情報は、カードの順序を表す数値などの情報とカード名から構成される。
【0042】
コンテンツ合成ステップは、レイアウト作製ステップ、および、コンテンツ編集ステップ後に、ユーザからのインタフェース12を介した指示により実行される。
【0043】
コンテンツ合成ステップは、スタック情報、スタック付加情報、および、スタックプログラムを入力とし、モバイルコンテンツ100を出力とするステップである。
【0044】
スタック付加情報とは、制限条件、有効期間照合情報、メッセージ更新情報、セッション情報など、スタック制御に利用する各種情報である。
【0045】
スタックプログラムとは、入力受付プログラム、表示制御プログラム、リンク制御プログラム、フォーム制御プログラム、および、表示制限プログラムから構成される。
【0008】
モバイルコンテンツ100は、標準表示スタック(110、120、および、130)、ズーム用スタック140、および、フォーム用スタック150から構成され、コンテンツ合成ステップにおいて、これらのスタックには、すべて、表示条件の制限やセッションを継続するための情報およびプログラム(以降、付加情報と呼ぶ)などが適切に格納されるが、以降、特に明示しない場合は、付加情報がこれらのスタックに格納されるとする。
【0046】
標準表示スタック(110、120、および、130)は、複数のカード(111、112、121、122、131、および、132)から構成され、コンテンツ合成ステップで生成される。標準表示スタック上で、携帯情報端末上の定められた操作を行うことで、複数のカードの内の一枚が表示される。
【0047】
カード111のように拡大表示が可能なカードを携帯情報端末50で表示している際に、閲覧者80が事前に定められた操作を行うことで拡大縮小表示ステップを開始する。
【0048】
拡大縮小表示ステップでは、ズーム用スタック140をネットワーク60を経由して呼び出し、携帯情報端末50上で、事前に定められた操作を行うことで、コンテンツを拡大縮小表示する。
【0049】
コンテンツ合成ステップでは、ユーザからの要求に応じて、モバイルコンテンツの一部分を更新するために、メッセージ管理サーバ41に最新のコンテンツを問い合わせ、モバイルコンテンツ上で最新のコンテンツを表示するための更新プログラムを埋め込む。
【0050】
コンテンツ合成ステップでは、時刻などの携帯情報端末から入手可能な情報を用いて、予め定められたモバイルコンテンツの表示条件に従い、コンテンツの表示可否を制御するプログラムを、ユーザからの要求に応じてモバイルコンテンツに埋め込む。
【0051】
コンテンツ合成ステップでは、表示制限ステップにおいて、有効期間照合情報として表示制限管理サーバ40にモバイルコンテンツの表示可否を問い合わせ、その可否により、モバイルコンテンツの表示可否を決定するプログラムを、ユーザからの要求に応じてモバイルコンテンツに埋め込む。
【0052】
コンテンツ合成ステップでは、セッションを維持するための情報が与えられない場合、モバイルコンテンツに与えられたURLなどを、Flashの_url変数などから読み取るなど、携帯情報端末上で利用可能な情報を利用して、セッションを維持するための情報を得るためのセッション継続ステップを実行するためのプログラムを埋め込む。
【0053】
コンテンツ合成ステップでは、セッションを維持するための情報が与えられた場合、その情報とセッションを維持するためのセッション継続ステップを実行するために必要な手続きを実現するプログラムをモバイルコンテンツに埋め込む。
【0054】
コンテンツ合成ステップでは、標準表示スタック内の該当のコンテンツから、そのコンテンツを拡大縮小表示するためのリンクを、標準表示スタック内に埋め込み、携帯情報端末上では、標準スタック内で事前に定められた操作により、そのリンクを経由してズーム用スタックを呼び出すことが可能である。
【0055】
コンテンツ合成ステップでは、ユーザからの要求に入力フォームの生成が含まれていた場合、予め用意されている入力フォームからユーザが選択した入力フォームを生成し、標準表示スタック内の適切な場所に、入力フォームへのリンクを生成する。
【0056】
コンテンツ合成ステップでは、標準表示スタックを予め定められた容量に分割するために、分割ステップ、および、再構成ステップから構成される。
【0057】
分割ステップでは、標準表示スタックを予め定められた容量k(例えば100KBなど)に、カードを単位として分割し、その結果として、N枚から構成されていた標準表示スタックは、Niをi番目のスタックとするとき、N=N1+N2+…+Ni+…+NM(ただし、スタックiの容量<k)となるM個のスタックに分割される。
【0058】
i+1番目のスタックからi番目のスタックに遷移した場合、i番目のスタックの最後のカードが表示されるのが自然だが、携帯情報端末上において、生成したスタックに対して、後からパラメータを渡せない場合、かつ、i番目のスタックの初期表示がi番目のスタック内の最初のカードだとすると、i−1番目のカードからi番目のカードに遷移した場合は問題ないが、i+1番目のカードからi番目のカードに遷移した場合にi番目のカードの最初のカードが表示され不自然であり、操作性の妨げとなるので、これを解決するために、分割ステップでは、初期状態でi番目のスタックの最後のカードを表示するi’番目のカードを生成し、i+1番目の最初のカードからi’番目のスタックへのリンクを生成することで、i+1番目の最初のカードからi番目の最後のカードに遷移することを実現する。
【0059】
分割ステップでは、i番目のスタックの任意のカードを初期状態で表示するためのスタックを生成することで、任意のカードを閲覧者からの要求に応じて初期状態として表示させることも可能である。
【0060】
図2の例では、スタック200は4枚のカード(201〜204)で構成されており、カード201(カード111と131はカード201と同じ内容のカード)およびカード202(カード112と132はカード202と同じ内容のカード)、および、カード203(カード121はカード203と同じ内容のカード)とカード204(カード122はカード204と同じ内容のカード)に分けられるとし、スタック110、スタック120、および、スタック130が生成され、スタック110は初期状態でカード111が表示され、スタック120は初期状態でカード121が表示され、スタック130は初期状態でカード132が表示される。
【0061】
携帯情報端末上においてモバイルコンテンツにパラメータを渡せない場合、フォーム入力スタックの初期値や、フォーム入力スタックの呼び出し元のスタック内での入力値の表示のために、モバイルコンテンツを再生成する処理を省くために、モバイルコンテンツのセッション情報とメッセージサーバ上のコンテンツを、フォーム入力後に紐付けし、先に述べたメッセージサーバとセッション情報を利用して、入力値をモバイルコンテンツに読み込む。
【0062】
配信ステップでは、コンテンツ配信サーバ30から、逆プロキシサーバ31を経由して、モバイルコンテンツ21を閲覧者71の利用する携帯情報端末50に配信する。
【0063】
逆プロキシサーバ31が存在しない場合は、コンテンツ配信サーバ30は、逆プロキシサーバ31を経由せずに配信を行う。
【0064】
メールなどの非同期通信手段によりコンテンツを生成する添付メール変換ステップにおいては、閲覧者80に対して、専用のメールアドレスを付与し、該メールアドレスをインタフェース12が読み込み、処理し、メールで返答すること、非同期の処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明におけるコンテンツ生成・配信システムの構成図である。
【図2】本発明におけるコンテンツ生成・配信システムが生成するモバイルコンテンツの構成図である。
【符号の説明】
【0066】
10 コンテンツ生成サーバ
11 コンテンツ変換モジュール
12 インタフェース
20 データベース
21 モバイルコンテンツ
30 コンテンツ配信サーバ
31 逆プロキシサーバ
40 表示制限管理サーバ
41 メッセージ管理サーバ
42 入力フォーム管理サーバ
50 携帯情報端末
60 ネットワーク
70 ユーザ
71 情報端末
80 閲覧者
100 スタック(モバイルコンテンツ)
110 標準表示スタックk
111、112 カード
120 標準表示スタック
121、122 カード
130 標準表示スタック
131、132 カード
140 ズーム用スタック
150 フォーム用スタック
200 スタック
201、202、203、204 カード
300 レイアウト
301、302 フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯電話やスマートフォンなどのパソコンに比べて画面の小さなコンテンツ閲覧装置を用いて、コンテンツを快適に閲覧することを可能にするための、コンテンツを生成するステップ、生成したコンテンツの表示期間を制限するためのステップ、生成したコンテンツ中の一部分を拡大縮小表示するためのステップ、セッション情報を引継ぎするためのステップ、および、コンテンツをインターネット経由で送信するためのコンテンツ変換ステップから構成される、コンテンツ生成・配信システム。
【請求項2】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、画面の面積、および、通信容量が制限されたコンテンツ閲覧装置のために適したコンテンツを生成するために、コンテンツ分析ステップ、拡大縮小用コンテンツ生成ステップ、拡大縮小用コンテンツへのリンク生成ステップ、および、コンテンツへの拡大縮小用コンテンツへのリンク埋込ステップから構成されるコンテンツ拡大縮小システム。
【請求項3】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、ユーザがコンテンツ閲覧装置を用いてコンテンツを閲覧可能な期間を制限するための、コンテンツへの有効期間の埋込ステップ、閲覧装置上での有効期間検証ステップ、および、有効期間以外の場合の処理ステップから構成されるクライアント型コンテンツ有効期間制限システム。
【請求項4】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、ユーザがコンテンツ閲覧装置を用いてコンテンツを閲覧可能な期間を制限するための、コンテンツへの有効期間照合情報の埋込ステップ、閲覧装置上から有効期間照合サーバへの有効期間問い合わせステップ、有効期間照合サーバでの有効期間の照合ステップ、有効期間以外の場合の処理ステップ、および、有効期間照合サーバでの有効期間管理ステップから構成されるサーバ型コンテンツ有効期間制限システム。
【請求項5】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、セッション情報管理システムを経由して閲覧端末とコンテンツ配信サーバが接続されている場合で、かつ、セッション情報管理システムが、コンテンツ配信サーバに対してセッション情報を送らないように制限している場合、ユーザの継続的なアクセスに伴う情報をアクセス間で引き継ぐための、コンテンツへのセッション情報取得プログラム埋込ステップ、セッション情報取得ステップ、および、セッション情報利用ステップから構成されるセッション情報引継ぎシステム。
【請求項6】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、ユーザの継続的なアクセスに伴う情報をアクセス間で引き継ぐための、セッション情報取得ステップ、コンテンツへのセッション情報埋込ステップ、および、セッション情報利用ステップから構成されるセッション情報引継ぎシステム。
【請求項7】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、閲覧装置の通信容量制限に合わせてコンテンツの容量を適合させるための、コンテンツ分析ステップ、コンテンツ設計ステップ、コンテンツ分割ステップ、リンク生成ステップ、コンテンツ合成ステップ、および、リンク移動先決定ステップから構成されるコンテンツ分割システム。
【請求項8】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、通信容量制限のある閲覧装置上での情報入力を実現するための、入力画面呼び出しステップ、入力画面生成ステップ、入力データ引継ぎステップ、および、入力データ表示ステップから構成されるフォーム入力システム。
【請求項9】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、静的に生成されたコンテンツの一部分を動的に変更するための、動的変更部分指定ステップ、動的データ入力ステップ、動的データ取得ステップ、および、動的データ送信ステップから構成されるフォーム入力システム。
【請求項10】
請求項1記載のコンテンツ生成・配信システムにおいて、メールに添付されたファイルを適切な形式に変換するための、ユーザ専用メールアドレス生成ステップ、ファイル変換ステップ、コンテンツ登録ステップ、コンテンツ登録先連絡ステップ、および、コンテンツ公開ステップから構成される添付メール変換システム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−288243(P2010−288243A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−156165(P2009−156165)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FLASH
【出願人】(504387894)株式会社ウィズダムウェブ (3)
【Fターム(参考)】