携帯用メモリデバイスをアンロックする方法
【課題】ＵＳＢフラッシュドライブおよびフラッシュメモリカード等の携帯用メモリデバイスにおいて、フラッシュメモリをロック／アンロックするための小さいスライドボタンを備えることなく、アンロックする新規な方法を提供する。
【解決手段】使用可能なメモリスペースが使用に対して初期状態ではロックされている携帯用メモリデバイスを供給し、上記携帯用メモリデバイスをネットワークアクセス装置に接続し、上記ネットワークアクセス装置により制御プログラムを実行し、上記制御プログラムの実行により上記ネットワークアクセス装置を用いて特定のウェブサイトにアクセスし、ウェブサイトで特定の作業を行い、作業が完了したときに上記ウェブサイトからアンロックコードを受け取り、上記制御プログラムの実行により上記アンロックコードを用いて上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースをアンロックする。
【解決手段】使用可能なメモリスペースが使用に対して初期状態ではロックされている携帯用メモリデバイスを供給し、上記携帯用メモリデバイスをネットワークアクセス装置に接続し、上記ネットワークアクセス装置により制御プログラムを実行し、上記制御プログラムの実行により上記ネットワークアクセス装置を用いて特定のウェブサイトにアクセスし、ウェブサイトで特定の作業を行い、作業が完了したときに上記ウェブサイトからアンロックコードを受け取り、上記制御プログラムの実行により上記アンロックコードを用いて上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースをアンロックする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子ネットワーク、特にインターネットを介して、ＵＳＢフラッシュドライブまたはフラッシュメモリカード等の携帯用メモリデバイスをアンロック（つまりロック解除）する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
ＵＳＢフラッシュドライブおよびフラッシュメモリカード等の携帯用メモリデバイスは、フラッシュメモリをロック／アンロックするために、小さいスライドボタンを備えていることが多い。この種の機械的手段は、柔軟性がなくて、コストを増大させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、携帯用メモリデバイスをアンロックする新規な方法を導入することによって、この種の欠点を緩和すること、あるいは少なくとも軽減することを目指す。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明によれば、
使用可能なメモリスペースが使用に対して初期状態ではロックされている携帯用メモリデバイスを供給すること、
上記携帯用メモリデバイスをネットワークアクセス装置に接続すること、
上記ネットワークアクセス装置によって、制御プログラムを実行すること、
上記制御プログラムの実行により、上記ネットワークアクセス装置を用いて特定のウェブサイトにアクセスすること、
上記ウェブサイトで特定の作業を行うこと、
上記作業が完了したときに上記ウェブサイトからアンロックコードを受け取ること、
上記制御プログラムの実行により上記アンロックコードを用いて上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースをアンロックすること
を備えたことを特徴とする携帯用メモリデバイスをアンロックする方法が提供される。
【０００５】
好ましくは、上記方法は、初期状態では、使用に対してその使用可能なメモリスペースをロックするために上記携帯用メモリデバイスを書き込み禁止（ライトプロテクト）することを含む。
【０００６】
上記方法は、上記携帯用メモリデバイスのメモリスペースを、上記制御プログラムを格納するための第１の区画と、初期状態では使用に対してロックされた上記使用可能なメモリスペースとしての第２の区画とに分割し、上記制御プログラムを上記第１の区画に格納することを含むのが好ましい。
【０００７】
好ましくは、上記方法は、上記携帯用メモリデバイスに格納されたデバイスコードを参照することで上記制御プログラムの実行を通して上記携帯用メモリデバイスを認証すること、及び、上記の認証が失敗した場合には上記ウェブサイトにアクセスせずに上記制御プログラムの実行を終了することを含む。
【０００８】
また、上記方法は、上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースがすでにアンロックされているかどうかを、上記制御プログラムの実行を通して調べること、そして、そうである場合には、つまり、アンロックされている場合には、上記ウェブサイトにアクセスしないで、上記制御プログラムの実行を終了することを含むのが好ましい。
【０００９】
好ましい実施例において、上記方法は、上記携帯用メモリデバイスをアンロックするために上記携帯用メモリデバイスのフラッシュコントローラのレジスタコードを変えることを含む。
【００１０】
好ましくは、上記方法は、上記ウェブサイトを主催することを含む。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明に係る携帯用メモリデバイスをアンロックする方法の実施形態のさまざまなステップを例示する動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
図１を参照すると、本発明を具体化している携帯用メモリデバイスをアンロックする方法が例示されている。その携帯用メモリデバイスは、例えばＵＳＢフラッシュドライブ（またはＳＤまたはＣＦカード等のフラッシュメモリカード）である。上記方法は主に、ウェブサイトを用い、インターネットを介して、上記ＵＳＢフラッシュドライブ、特にそのメモリ記憶スペースをアンロックすることに関する。
【００１３】
上記ＵＳＢフラッシュドライブの記憶スペースは、好ましくは２つの区画、すなわち、比較的小さいサイズ（例えば、数（a few) ＫＢ〜数(several) ＭＢ）の第１の区画と比較的大きいサイズ（例えば約１ＧＢ〜３２ＧＢ）の第２の区画とに分けられている。上記大きい第２の区画がデジタルコンテンツその他のための主記憶領域つまりスペースを表し、一方、上記小さい第１の区画は、主に上記主記憶スペースの可用性をモニタリングおよび／または管理するための専用の制御プログラムを格納するために提供される。
【００１４】
上記第１の区画は、仮想ＣＤ―ＲＯＭ等として構成されることができ、その中に格納された制御プログラムが、上記ＵＳＢフラッシュドライブが（最初に）ＰＣまたはノートパソコンに差し込まれたときに自動的に実行されるようにしてもよい。
【００１５】
フラッシュメモリの読み出し／書き込み禁止状況または設定は上記ＵＳＢフラッシュドライブ（またはフラッシュメモリカードその他）のフラッシュコントローラ（ＩＣ）の中の幾つかのレジスタコードにより制御される。そして、これらのレジスタコードはプログラムまたはソフトウェアにより制御され、または、変えることができるが、これは当該目的のためにはまずされない。
【００１６】
上記フラッシュコントローラ内部の上記レジスタコードを調整することによって、上記ＵＳＢフラッシュドライブのデフォルト工場出荷時の設定が書込み禁止モードとなっているために、上記第２の区画は初めはロックされており、上記主記憶スペースがデータを書き込まれることがないようになっている（または、読み出し／書き込み禁止モードでは読込み及び書込みの両方ともが禁止されるようになっている）。
【００１７】
デバイス認証のためのデバイスＩＤまたはコード（例えばシリアルナンバ）は、上記第１の区画（または初期状態で読み込み可能である上記第２の区画）に記憶させることができる。
【００１８】
ＵＳＢフラッシュドライブが最初にコンピュータに差し込まれるとき、ユーザは、主記憶スペースを用いること、特に主記憶スペースにデータを書き込むことが妨げられる。記憶スペースをアンロックつまりロック解除するためにユーザに要求されることは、インターネットを介してホストウェブサイトにアクセスすることによって、特定の割り当てられたアクションまたは作業（タスク）を遂行することである。これはＵＳＢフラッシュドライブにプレインストールされた制御プログラムによって開始される。そして、そのプログラムは、ＵＳＢフラッシュドライブの差し込み時に、自動的にコンピュータにより実行される。
【００１９】
ちなみに、ＵＳＢフラッシュドライブには、記憶スペースをアンロックするために、手順、特にオンラインで遂行することを必要とするアクションまたは作業、を概説した印刷指示 (printed instructions) を供給することができる。そして、一例として、制御プログラムは、インターネットブラウザを自動的にポップアップして、ＵＳＢフラッシュドライブを供給している会社のウェブサーバが主催している（ホストとなっている）ウェブサイトを通じて会員またはＶＩＰの登録をするようユーザをガイドする。
【００２０】
作業が首尾よく完了すると、ウェブサイトサーバがユーザのコンピュータにアンロックコード（またはクッキーまたはファイル等）を戻す。制御プログラムはそれから受信コードの有効性を点検する。当該コードが制御プログラムにより承認された場合には、例えば書き込み保護つまり書込み禁止を無効化することによって、ＵＳＢフラッシュドライブの記憶スペースは直ちにアンロックされ、それ故、ユーザによるあらゆる使用のために利用できるようになる。
【００２１】
一旦ＵＳＢフラッシュドライブの主記憶スペースがアンロックされると、書込み禁止は無効にされ、ＵＳＢフラッシュドライブ制御装置内のフラグまたはレジスタ（汎用、プログラム可能なもの）は、記憶スペースの状態を示すように設定されることができる。このフラグまたはレジスタは、ＵＳＢフラッシュドライブが同じまたは他のコンピュータ装置で再度使用されるたびに制御プログラムを終了または停止するために用いられることができる。したがって、記憶スペースを一度アンロックすることが必要なだけである。記憶スペースは既にアンロックされているので、受信したアンロックコードは承認後にＵＳＢフラッシュドライブに格納されてもよいし、または単に削除されてもよい。
【００２２】
関連したコミュニケーションを伴うアンロック手順は、インターネットを介して行われる。
【００２３】
サードパーティのソフトウェアがインターネットを介してアンロックコードを得ることができるように、アンロック手順を走らせるための制御プログラムまたは関連したソフトウェアを上記サードパーティのソフトウェアに組み込むことができる。この方法は、本発明のアンロック手順と略同様である。しかし、アンロック用ソフトウェアは異なる区画または外部のロケーション（すなわち携帯用メモリデバイスの外部）に格納される。
【００２４】
図１は、本発明のアンロック方法のさまざまなステップを例示する動作フローチャートである。
【００２５】
スタート［ステップ１０］で、ＵＳＢフラッシュドライブをコンピュータへ差し込むと［ステップ２０］、第１の区画内の制御プログラムが自動動作し、ＵＳＢフラッシュドライブがプロプライエタリソースからのデバイスであることを確認するために、組み込まれたシリアルナンバを探して、比較する［ステップ３０］。シリアルナンバが不在であるか正しくない場合、制御プログラムは直ちに終了するかエンドとなる（［ステップ８０］）。ＵＳＢフラッシュドライブが認証されると、制御プログラムは、第２の区画（すなわち主記憶スペース）がロックされているかまたはアンロックされたかどうか調べる［ステップ４０］。この間、制御プログラムは、ＯＳバックグラウンドにおいて、インターネットからのアンロッククッキーまたはコードの到着を追跡している。
【００２６】
第２の区画がロックされていれば、制御プログラムはシステム内のインターネットブラウザを立ち上げて、割り当てられた（つまり、指定された）アクションを行うための特定のウェブサイト（本発明のメモリアンロック方式を作動させるもの）にユーザを案内する［ステップ５０］。一方、ＵＳＢフラッシュドライブが以前にアンロックされていれば、制御プログラムは直ちに退出する［ステップ８０］。
【００２７】
割り当てられたアクションに関して、ユーザは、例えば、特定のスクリーン上の指示に従い当該ウェブサイトを用いて会員またはＶＩＰを登録するように案内されることができる。関係ホスティングウェブサーバは、割り当てられたアクションが首尾よく完了した際にユーザのコンピュータにアンロッククッキーまたはコードを出す［ステップ６０］。そうでない場合には、アクション（例えばユーザー登録）の要求は維持される。
【００２８】
制御プログラムは、割り当てられた作業をユーザが適切に達成したことを確認するためにウェブサイトからのフィードバック（すなわちアンロックしクッキー／コード）をモニタし続ける。肯定（ＹＥＳ）の場合、制御プログラムは、ＵＳＢフラッシュドライブのライトプロテクトされた主記憶領域をアンロックする［ステップ７０］。
【００２９】
特定の実施の形態では、上記アンロッククッキーは、ファイルおよびファイル内のアンロックコードを含んでいる。クッキーが到着すると、制御プログラムはファイルの名前を最初に点検する。名前が正しい場合、制御プログラムは進んで、クッキーファイルのアンロックコードを、プログラムにプリセットされているアンロックコードと比較する。２つのコードが合致した場合、制御プログラムはＵＳＢフラッシュドライブのフラッシュコントローラ内のレジスタコードを調整して、その主記憶スペースをアンロックする。アンロックされると、ＵＳＢフラッシュドライブは、通常のドライブのように、データの読み出し及び書き込み）のために自由に用いることができる。
【００３０】
ここに記載した方法は、専用のウェブサイトとのコミュニケーションを通じ、組み込みソフトウェア（すなわち上記の制御プログラム）を用いてのＵＳＢフラッシュドライブ（またはフラッシュメモリカードまたは一般に携帯用メモリデバイス）のオンラインアンロックを提供するものである。
【００３１】
ホスティングウェブサイトは、アンロックコードを出す前に、ユーザが行うべきアクション、特にデータの入力を決定する。これはオンラインプラットホームを構築する。そこでは、データおよび情報の収集および／または更新を伴うか必要とする多種多様なサービスおよび製品が提供されることができる。プロモーション情報は、ウェブサイト上に掲示されるか又はユーザに配信されることができる。
【００３２】
ホスティング会社はオンラインプラットホームとしてウェブサイトを用いて事業を経営しているだろうから、ホスティング会社はその顧客になるであろうユーザに、関連するＵＳＢドライブを供給する。以下、具体例について説明する。
【００３３】
人材派遣会社は、そのデータベースにおける求職者のＣＶ（履歴書）が最新のものであるように、当該データベースを更新し続けることを必要とする。人材派遣会社が応募者／志願者にウェブサイトでオンラインにより彼らの履歴書を必要に応じて直ちにあるいは定常的に登録および／または更新するよう促すことは、必要である。伝統的には、それらの促進方法は、オンライン広告バナー、電子メールおよび雑誌などによってである。本発明によるＵＳＢドライブ（またはフラッシュメモリカード等）は、それらが効果的に求職者の登録を促して、ドライブする全く新しい機会を提供する。人材派遣会社および登録者の双方共、この方式から利益を得るであろう。ＵＳＢドライブには、顧客に対する吸引力を高めるために、デジタルコンテンツ（例えば、音楽、ビデオ、ゲームおよび登録／更新後にアンロックするためのソフトウェア等）がプリロードされていてもよい。
【００３４】
このコンセプトは、ｅ―ビジネスをしている会社又はオンラインゲームプラットホームなどにも当てはまる。
【００３５】
本発明は、携帯用メモリデバイスのソフトウェアアンロックを可能とする。アンロックプログラムは、クロスプラットフォームオペレーションを行うことが可能であるので、サードパーティのソフトウェアまたはプログラムと通信できる。このソフトウェアはウェブサイト・プラットホームまたはプログラミングと通信することも可能である。それによって、このソフトウェアはインターネットまたは他の任意の類似の電子ネットワークを介して携帯用メモリデバイスの遠隔アンロックを可能にする。
【００３６】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これを種々修正・変更することは、特許請求の範囲に記載の発明の範囲から逸脱することなく、当業者によってなされることができる。
【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子ネットワーク、特にインターネットを介して、ＵＳＢフラッシュドライブまたはフラッシュメモリカード等の携帯用メモリデバイスをアンロック（つまりロック解除）する方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
ＵＳＢフラッシュドライブおよびフラッシュメモリカード等の携帯用メモリデバイスは、フラッシュメモリをロック／アンロックするために、小さいスライドボタンを備えていることが多い。この種の機械的手段は、柔軟性がなくて、コストを増大させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００３】
本発明は、携帯用メモリデバイスをアンロックする新規な方法を導入することによって、この種の欠点を緩和すること、あるいは少なくとも軽減することを目指す。
【課題を解決するための手段】
【０００４】
本発明によれば、
使用可能なメモリスペースが使用に対して初期状態ではロックされている携帯用メモリデバイスを供給すること、
上記携帯用メモリデバイスをネットワークアクセス装置に接続すること、
上記ネットワークアクセス装置によって、制御プログラムを実行すること、
上記制御プログラムの実行により、上記ネットワークアクセス装置を用いて特定のウェブサイトにアクセスすること、
上記ウェブサイトで特定の作業を行うこと、
上記作業が完了したときに上記ウェブサイトからアンロックコードを受け取ること、
上記制御プログラムの実行により上記アンロックコードを用いて上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースをアンロックすること
を備えたことを特徴とする携帯用メモリデバイスをアンロックする方法が提供される。
【０００５】
好ましくは、上記方法は、初期状態では、使用に対してその使用可能なメモリスペースをロックするために上記携帯用メモリデバイスを書き込み禁止（ライトプロテクト）することを含む。
【０００６】
上記方法は、上記携帯用メモリデバイスのメモリスペースを、上記制御プログラムを格納するための第１の区画と、初期状態では使用に対してロックされた上記使用可能なメモリスペースとしての第２の区画とに分割し、上記制御プログラムを上記第１の区画に格納することを含むのが好ましい。
【０００７】
好ましくは、上記方法は、上記携帯用メモリデバイスに格納されたデバイスコードを参照することで上記制御プログラムの実行を通して上記携帯用メモリデバイスを認証すること、及び、上記の認証が失敗した場合には上記ウェブサイトにアクセスせずに上記制御プログラムの実行を終了することを含む。
【０００８】
また、上記方法は、上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースがすでにアンロックされているかどうかを、上記制御プログラムの実行を通して調べること、そして、そうである場合には、つまり、アンロックされている場合には、上記ウェブサイトにアクセスしないで、上記制御プログラムの実行を終了することを含むのが好ましい。
【０００９】
好ましい実施例において、上記方法は、上記携帯用メモリデバイスをアンロックするために上記携帯用メモリデバイスのフラッシュコントローラのレジスタコードを変えることを含む。
【００１０】
好ましくは、上記方法は、上記ウェブサイトを主催することを含む。
【図面の簡単な説明】
【００１１】
【図１】本発明に係る携帯用メモリデバイスをアンロックする方法の実施形態のさまざまなステップを例示する動作フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１２】
図１を参照すると、本発明を具体化している携帯用メモリデバイスをアンロックする方法が例示されている。その携帯用メモリデバイスは、例えばＵＳＢフラッシュドライブ（またはＳＤまたはＣＦカード等のフラッシュメモリカード）である。上記方法は主に、ウェブサイトを用い、インターネットを介して、上記ＵＳＢフラッシュドライブ、特にそのメモリ記憶スペースをアンロックすることに関する。
【００１３】
上記ＵＳＢフラッシュドライブの記憶スペースは、好ましくは２つの区画、すなわち、比較的小さいサイズ（例えば、数（a few) ＫＢ〜数(several) ＭＢ）の第１の区画と比較的大きいサイズ（例えば約１ＧＢ〜３２ＧＢ）の第２の区画とに分けられている。上記大きい第２の区画がデジタルコンテンツその他のための主記憶領域つまりスペースを表し、一方、上記小さい第１の区画は、主に上記主記憶スペースの可用性をモニタリングおよび／または管理するための専用の制御プログラムを格納するために提供される。
【００１４】
上記第１の区画は、仮想ＣＤ―ＲＯＭ等として構成されることができ、その中に格納された制御プログラムが、上記ＵＳＢフラッシュドライブが（最初に）ＰＣまたはノートパソコンに差し込まれたときに自動的に実行されるようにしてもよい。
【００１５】
フラッシュメモリの読み出し／書き込み禁止状況または設定は上記ＵＳＢフラッシュドライブ（またはフラッシュメモリカードその他）のフラッシュコントローラ（ＩＣ）の中の幾つかのレジスタコードにより制御される。そして、これらのレジスタコードはプログラムまたはソフトウェアにより制御され、または、変えることができるが、これは当該目的のためにはまずされない。
【００１６】
上記フラッシュコントローラ内部の上記レジスタコードを調整することによって、上記ＵＳＢフラッシュドライブのデフォルト工場出荷時の設定が書込み禁止モードとなっているために、上記第２の区画は初めはロックされており、上記主記憶スペースがデータを書き込まれることがないようになっている（または、読み出し／書き込み禁止モードでは読込み及び書込みの両方ともが禁止されるようになっている）。
【００１７】
デバイス認証のためのデバイスＩＤまたはコード（例えばシリアルナンバ）は、上記第１の区画（または初期状態で読み込み可能である上記第２の区画）に記憶させることができる。
【００１８】
ＵＳＢフラッシュドライブが最初にコンピュータに差し込まれるとき、ユーザは、主記憶スペースを用いること、特に主記憶スペースにデータを書き込むことが妨げられる。記憶スペースをアンロックつまりロック解除するためにユーザに要求されることは、インターネットを介してホストウェブサイトにアクセスすることによって、特定の割り当てられたアクションまたは作業（タスク）を遂行することである。これはＵＳＢフラッシュドライブにプレインストールされた制御プログラムによって開始される。そして、そのプログラムは、ＵＳＢフラッシュドライブの差し込み時に、自動的にコンピュータにより実行される。
【００１９】
ちなみに、ＵＳＢフラッシュドライブには、記憶スペースをアンロックするために、手順、特にオンラインで遂行することを必要とするアクションまたは作業、を概説した印刷指示 (printed instructions) を供給することができる。そして、一例として、制御プログラムは、インターネットブラウザを自動的にポップアップして、ＵＳＢフラッシュドライブを供給している会社のウェブサーバが主催している（ホストとなっている）ウェブサイトを通じて会員またはＶＩＰの登録をするようユーザをガイドする。
【００２０】
作業が首尾よく完了すると、ウェブサイトサーバがユーザのコンピュータにアンロックコード（またはクッキーまたはファイル等）を戻す。制御プログラムはそれから受信コードの有効性を点検する。当該コードが制御プログラムにより承認された場合には、例えば書き込み保護つまり書込み禁止を無効化することによって、ＵＳＢフラッシュドライブの記憶スペースは直ちにアンロックされ、それ故、ユーザによるあらゆる使用のために利用できるようになる。
【００２１】
一旦ＵＳＢフラッシュドライブの主記憶スペースがアンロックされると、書込み禁止は無効にされ、ＵＳＢフラッシュドライブ制御装置内のフラグまたはレジスタ（汎用、プログラム可能なもの）は、記憶スペースの状態を示すように設定されることができる。このフラグまたはレジスタは、ＵＳＢフラッシュドライブが同じまたは他のコンピュータ装置で再度使用されるたびに制御プログラムを終了または停止するために用いられることができる。したがって、記憶スペースを一度アンロックすることが必要なだけである。記憶スペースは既にアンロックされているので、受信したアンロックコードは承認後にＵＳＢフラッシュドライブに格納されてもよいし、または単に削除されてもよい。
【００２２】
関連したコミュニケーションを伴うアンロック手順は、インターネットを介して行われる。
【００２３】
サードパーティのソフトウェアがインターネットを介してアンロックコードを得ることができるように、アンロック手順を走らせるための制御プログラムまたは関連したソフトウェアを上記サードパーティのソフトウェアに組み込むことができる。この方法は、本発明のアンロック手順と略同様である。しかし、アンロック用ソフトウェアは異なる区画または外部のロケーション（すなわち携帯用メモリデバイスの外部）に格納される。
【００２４】
図１は、本発明のアンロック方法のさまざまなステップを例示する動作フローチャートである。
【００２５】
スタート［ステップ１０］で、ＵＳＢフラッシュドライブをコンピュータへ差し込むと［ステップ２０］、第１の区画内の制御プログラムが自動動作し、ＵＳＢフラッシュドライブがプロプライエタリソースからのデバイスであることを確認するために、組み込まれたシリアルナンバを探して、比較する［ステップ３０］。シリアルナンバが不在であるか正しくない場合、制御プログラムは直ちに終了するかエンドとなる（［ステップ８０］）。ＵＳＢフラッシュドライブが認証されると、制御プログラムは、第２の区画（すなわち主記憶スペース）がロックされているかまたはアンロックされたかどうか調べる［ステップ４０］。この間、制御プログラムは、ＯＳバックグラウンドにおいて、インターネットからのアンロッククッキーまたはコードの到着を追跡している。
【００２６】
第２の区画がロックされていれば、制御プログラムはシステム内のインターネットブラウザを立ち上げて、割り当てられた（つまり、指定された）アクションを行うための特定のウェブサイト（本発明のメモリアンロック方式を作動させるもの）にユーザを案内する［ステップ５０］。一方、ＵＳＢフラッシュドライブが以前にアンロックされていれば、制御プログラムは直ちに退出する［ステップ８０］。
【００２７】
割り当てられたアクションに関して、ユーザは、例えば、特定のスクリーン上の指示に従い当該ウェブサイトを用いて会員またはＶＩＰを登録するように案内されることができる。関係ホスティングウェブサーバは、割り当てられたアクションが首尾よく完了した際にユーザのコンピュータにアンロッククッキーまたはコードを出す［ステップ６０］。そうでない場合には、アクション（例えばユーザー登録）の要求は維持される。
【００２８】
制御プログラムは、割り当てられた作業をユーザが適切に達成したことを確認するためにウェブサイトからのフィードバック（すなわちアンロックしクッキー／コード）をモニタし続ける。肯定（ＹＥＳ）の場合、制御プログラムは、ＵＳＢフラッシュドライブのライトプロテクトされた主記憶領域をアンロックする［ステップ７０］。
【００２９】
特定の実施の形態では、上記アンロッククッキーは、ファイルおよびファイル内のアンロックコードを含んでいる。クッキーが到着すると、制御プログラムはファイルの名前を最初に点検する。名前が正しい場合、制御プログラムは進んで、クッキーファイルのアンロックコードを、プログラムにプリセットされているアンロックコードと比較する。２つのコードが合致した場合、制御プログラムはＵＳＢフラッシュドライブのフラッシュコントローラ内のレジスタコードを調整して、その主記憶スペースをアンロックする。アンロックされると、ＵＳＢフラッシュドライブは、通常のドライブのように、データの読み出し及び書き込み）のために自由に用いることができる。
【００３０】
ここに記載した方法は、専用のウェブサイトとのコミュニケーションを通じ、組み込みソフトウェア（すなわち上記の制御プログラム）を用いてのＵＳＢフラッシュドライブ（またはフラッシュメモリカードまたは一般に携帯用メモリデバイス）のオンラインアンロックを提供するものである。
【００３１】
ホスティングウェブサイトは、アンロックコードを出す前に、ユーザが行うべきアクション、特にデータの入力を決定する。これはオンラインプラットホームを構築する。そこでは、データおよび情報の収集および／または更新を伴うか必要とする多種多様なサービスおよび製品が提供されることができる。プロモーション情報は、ウェブサイト上に掲示されるか又はユーザに配信されることができる。
【００３２】
ホスティング会社はオンラインプラットホームとしてウェブサイトを用いて事業を経営しているだろうから、ホスティング会社はその顧客になるであろうユーザに、関連するＵＳＢドライブを供給する。以下、具体例について説明する。
【００３３】
人材派遣会社は、そのデータベースにおける求職者のＣＶ（履歴書）が最新のものであるように、当該データベースを更新し続けることを必要とする。人材派遣会社が応募者／志願者にウェブサイトでオンラインにより彼らの履歴書を必要に応じて直ちにあるいは定常的に登録および／または更新するよう促すことは、必要である。伝統的には、それらの促進方法は、オンライン広告バナー、電子メールおよび雑誌などによってである。本発明によるＵＳＢドライブ（またはフラッシュメモリカード等）は、それらが効果的に求職者の登録を促して、ドライブする全く新しい機会を提供する。人材派遣会社および登録者の双方共、この方式から利益を得るであろう。ＵＳＢドライブには、顧客に対する吸引力を高めるために、デジタルコンテンツ（例えば、音楽、ビデオ、ゲームおよび登録／更新後にアンロックするためのソフトウェア等）がプリロードされていてもよい。
【００３４】
このコンセプトは、ｅ―ビジネスをしている会社又はオンラインゲームプラットホームなどにも当てはまる。
【００３５】
本発明は、携帯用メモリデバイスのソフトウェアアンロックを可能とする。アンロックプログラムは、クロスプラットフォームオペレーションを行うことが可能であるので、サードパーティのソフトウェアまたはプログラムと通信できる。このソフトウェアはウェブサイト・プラットホームまたはプログラミングと通信することも可能である。それによって、このソフトウェアはインターネットまたは他の任意の類似の電子ネットワークを介して携帯用メモリデバイスの遠隔アンロックを可能にする。
【００３６】
以上、本発明の実施形態を説明したが、これを種々修正・変更することは、特許請求の範囲に記載の発明の範囲から逸脱することなく、当業者によってなされることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
使用可能なメモリスペースが使用に対して最初はロックされている携帯用メモリデバイスを供給すること、
上記携帯用メモリデバイスをネットワークアクセス装置に接続すること、
上記ネットワークアクセス装置によって、制御プログラムを実行すること、
上記制御プログラムの実行により、上記ネットワークアクセス装置を用いて特定のウェブサイトにアクセスすること、
上記ウェブサイトで特定の作業を行うこと、
上記作業が完了したときに上記ウェブサイトからアンロックコードを受け取ること、
上記制御プログラムの実行により上記アンロックコードを用いて上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースをアンロックすること
を備えたことを特徴とする携帯用メモリデバイスをアンロックする方法
【請求項２】
初期状態では、使用に対してその使用可能なメモリスペースをロックするために上記携帯用メモリデバイスをライトプロテクトすることを含むことを特徴とする請求項１記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項３】
上記携帯用メモリデバイスのメモリスペースを、上記制御プログラムを格納するための第１の区画と、初期状態では使用に対してロックされた上記使用可能なメモリスペースとしての第２の区画とに分割し、上記制御プログラムを上記第１の区画に格納することを含むことを特徴する請求項１記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項４】
上記携帯用メモリデバイスに格納されたデバイスコードを参照することで上記制御プログラムの実行を通して上記携帯用メモリデバイスを認証し、上記の認証が失敗した場合には上記ウェブサイトにアクセスせずに上記制御プログラムの実行を終了することを含むことを特徴する請求項１乃至３のいずれか１に記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項５】
上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースがアンロックされたかどうかを、上記制御プログラムの実行を通して調べ、そうである場合には、上記ウェブサイトにアクセスしないで上記制御プログラムの実行を終了することを含むことを特徴する請求項１乃至３のいずれか１に記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項６】
上記携帯用メモリデバイスをアンロックするために上記携帯用メモリデバイスのフラッシュコントローラのレジスタコードを変えることを含むことを特徴する請求項１乃至３のいずれか１に記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項７】
上記ウェブサイトを主催することを含むことを特徴する請求項１記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項１】
使用可能なメモリスペースが使用に対して最初はロックされている携帯用メモリデバイスを供給すること、
上記携帯用メモリデバイスをネットワークアクセス装置に接続すること、
上記ネットワークアクセス装置によって、制御プログラムを実行すること、
上記制御プログラムの実行により、上記ネットワークアクセス装置を用いて特定のウェブサイトにアクセスすること、
上記ウェブサイトで特定の作業を行うこと、
上記作業が完了したときに上記ウェブサイトからアンロックコードを受け取ること、
上記制御プログラムの実行により上記アンロックコードを用いて上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースをアンロックすること
を備えたことを特徴とする携帯用メモリデバイスをアンロックする方法
【請求項２】
初期状態では、使用に対してその使用可能なメモリスペースをロックするために上記携帯用メモリデバイスをライトプロテクトすることを含むことを特徴とする請求項１記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項３】
上記携帯用メモリデバイスのメモリスペースを、上記制御プログラムを格納するための第１の区画と、初期状態では使用に対してロックされた上記使用可能なメモリスペースとしての第２の区画とに分割し、上記制御プログラムを上記第１の区画に格納することを含むことを特徴する請求項１記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項４】
上記携帯用メモリデバイスに格納されたデバイスコードを参照することで上記制御プログラムの実行を通して上記携帯用メモリデバイスを認証し、上記の認証が失敗した場合には上記ウェブサイトにアクセスせずに上記制御プログラムの実行を終了することを含むことを特徴する請求項１乃至３のいずれか１に記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項５】
上記携帯用メモリデバイスの上記使用可能なメモリスペースがアンロックされたかどうかを、上記制御プログラムの実行を通して調べ、そうである場合には、上記ウェブサイトにアクセスしないで上記制御プログラムの実行を終了することを含むことを特徴する請求項１乃至３のいずれか１に記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項６】
上記携帯用メモリデバイスをアンロックするために上記携帯用メモリデバイスのフラッシュコントローラのレジスタコードを変えることを含むことを特徴する請求項１乃至３のいずれか１に記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【請求項７】
上記ウェブサイトを主催することを含むことを特徴する請求項１記載の携帯用メモリデバイスをアンロックする方法。
【図１】
【公開番号】特開２０１０−１４６５４２（Ｐ２０１０−１４６５４２Ａ）
【公開日】平成２２年７月１日（２０１０．７．１）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−９８１６３（Ｐ２００９−９８１６３）
【出願日】平成２１年４月１４日（２００９．４．１４）
【出願人】（５０９１０６８１０）ギガフラッシュ・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ＧＩＧＡＦＬＡＳＨ ＬＩＭＩＴＥＤ
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年７月１日（２０１０．７．１）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年４月１４日（２００９．４．１４）
【出願人】（５０９１０６８１０）ギガフラッシュ・リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】ＧＩＧＡＦＬＡＳＨ ＬＩＭＩＴＥＤ
【Ｆターム（参考）】
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