説明

携帯端末及びイヤホン接続制御方法

【課題】経時的な劣化を抑えつつ、静電気の侵入を防止することが可能な携帯端末を提供する。
【解決手段】携帯端末1は、イヤホンプラグ5がイヤホンジャック2に接続されているか否かを検出するイヤホン検出回路3と、イヤホンプラグ5がイヤホンジャック2に未接続であると検出された場合、イヤホンジャック2の複数の接点21のうち、携帯端末1の最も筺体表面側に配置される表面側接点21aとグランドとを接続するスイッチ回路4と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は携帯端末及びイヤホン接続制御方法に関し、特にイヤホンジャックを有する携帯端末及びその携帯端末におけるイヤホン接続制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話などの携帯端末では、外部から携帯端末の内部へ静電気が侵入することにより誤作動や部品破壊することが知られている。
【0003】
このような静電気対策に関する技術が特許文献1や特許文献2に記載されている。特許文献1では携帯端末の筺体の内面に導電層を設け、インダクタを用いてGND(グランド)に接続することが記載され、特許文献2では表示装置の周囲に静電気保護部品としてシールド用プレートを設けることが記載されている。
【0004】
また、携帯端末では、イヤホンプラグを差し込み接続するためのイヤホンジャックを有するものが多いところ、外部からこのイヤホンジャックを介して静電気が侵入する場合がある。このため、イヤホンジャックの表面に金属物を配置し、イヤホンジャックとGNDとを接続することで静電気を逃がす方法が提案されている。
【0005】
イヤホンジャックに関する技術として特許文献3では、ジャックにプラグが未接続の場合、板バネをGND線に付勢することで接点を接触させ、プラグとGNDとを接続し、また、ジャックにプラグを接続すると、挿入されたプラグにより板バネを押し上げることで接点を非接触として、プラグとGNDと切り離すことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−135664号公報
【特許文献2】特開2003−18264号公報
【特許文献3】特開平10−32057号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のようなグランドを分けインダクタを用いて接続する方法や、特許文献2のような静電気保護部品を経由してGNDに逃がす方法、あるいは、特許文献3のような板バネやそれに付勢される接点を用いる方法では、経時的にみると度重なる静電気の印加や部品劣化によって、初期のような保護機能としての役目を果たせない可能性があるという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、上述した課題を解決する携帯端末及びイヤホン接続制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る携帯端末は、イヤホンプラグと複数の接点により接続されるイヤホンジャックを備えた携帯端末であって、 前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに接続されているか否かを検出するイヤホン検出回路と、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに未接続であると検出された場合、前記イヤホンジャックの複数の接点のうち、前記携帯端末の最も筺体表面側に配置される表面側接点とグランドとを接続するスイッチ回路と、を備えるものである。
【0010】
また、本発明に係るイヤホン接続制御方法は、イヤホンプラグと複数の接点により接続されるイヤホンジャックを備えた携帯端末におけるイヤホン接続制御方法であって、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに接続されているか否かを検出し、前記検出された接続状態に応じて、スイッチ回路の切り替えを制御する切替制御信号を生成し、前記生成された切替制御信号に応じて、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに未接続の場合、前記イヤホンジャックの複数の接点のうち、前記携帯端末の最も筺体表面側に配置される表面側接点とグランドとを接続するように前記スイッチ回路を切り替えるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、経時的な劣化を抑えつつ、静電気の侵入を防止することが可能な携帯端末を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明にかかる携帯端末の構成の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかる携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるイヤホン接続回路の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるイヤホン接続回路の動作を示す波形図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(本発明の特徴)
本発明の実施の形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。
【0014】
図1に示すように、本発明の携帯端末1は、イヤホンジャック2、イヤホン検出回路3、スイッチ回路4を備えている。そして、イヤホンジャック2は、イヤホンプラグ5の複数の接点51とそれぞれ接触して接続される複数の接点21を有し、イヤホン検出回路3は、イヤホンプラグ5がイヤホンジャック2に接続されているか否かを検出し、スイッチ回路4は、イヤホンプラグ5とイヤホンジャック2とが未接続であると検出された場合、イヤホンジャック2の複数の接点21のうち、携帯端末1の最も筺体表面側に配置される表面側接点21aとGNDとを接続することを、本発明の主要な特徴としている。
【0015】
また、イヤホン検出回路3は、検出されたイヤホンプラグ5とイヤホンジャック2との接続状態に応じて、スイッチ回路の切り替えを制御する切替制御信号を生成し、スイッチ回路4は、生成された切替制御信号に応じて、イヤホンプラグ5がイヤホンジャック2に未接続の場合、筺体表面側に配置される表面側接点21aとGNDとを接続するようにイヤホン接続制御を行う。
【0016】
本発明の携帯端末1によれば、イヤホン検出回路及びスイッチ回路によりイヤホンジャックとGNDを接続することから、静電気保護素子などを用いないため経時劣化や部品バラツキに影響を受けることなく、静電気の侵入を防止し携帯端末の機能を保護することが可能である。特に、最も筺体表面側の接点は静電気の影響を受けやすいため、この接点とGNDとを接続することにより、静電気による破壊から効果的に保護することができる。また、イヤホンジャックとGNDを接続することから、筐体表面に金属物の配置が不要であるため、アンテナ特性への影響も抑えることができる。
【0017】
(本発明の実施の形態)
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0018】
図2は、本発明に係る携帯端末100の主な機能の構成を示すブロック図である。図2に示されるように、携帯端末100は、無線部101、電源制御部102、電池103、音声処理部104、表示部105、キー操作部106、カメラ107、メモリ108、制御部109、スピーカ110、マイク111、イヤホン接続回路120を備えている。また、携帯端末に接続されるマイク付イヤホン200は、マイク201とイヤホン202を備えている。
【0019】
携帯端末100は、例えば、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants)、スマートフォン等である。なお、携帯端末100は、イヤホンを接続する端末であればよく、通信機能や入力機能、出力機能は、適宜省略することが可能である。
【0020】
無線部101は、他の通信装置と通信を行う通信制御部の一例であり、不図示の基地局等と所定のプロトコルに従って無線通信を行う。
【0021】
電源制御部102は、電池103を制御して各ブロックに電力を供給する。本発明では、イヤホン接続回路120に対し、イヤホン接続の検出や接続切り替えのために必要な電源を供給する。
【0022】
音声処理部104は、スピーカ110及びマイク111に接続され、マイク111から入力される音声信号や無線部101が受信した音声信号等を処理し、スピーカ110を介して音声を出力する。また、イヤホン接続回路120を介してマイク付イヤホン200とも接続され、マイク111の代わりに、マイク付イヤホン200のマイク201から入力される音声信号を処理し、スピーカ110の代わりに、マイク付イヤホン200のイヤホン202を介して音声を出力する。
【0023】
表示部105は、キーやカメラの入力、通信状態、電源状態等に応じて必要な情報をユーザへ表示するものであり、液晶表示装置や有機EL表示装置等である。
【0024】
キー操作部106及びカメラ107は、ユーザ等からの入力を受ける入力部の一例であり、キーとしては、電話番号等を入力するキーやオンフック/オフフック等のスイッチであり、また、カメラは、CCDカメラやCMOSカメラ等である。
【0025】
メモリ108は、実行されるプログラム、制御データやカメラ等から入力されたデータ等の各種データを記憶する。そして、制御部109は、メモリ108に記憶された所定のプログラムに従って各ブロックの動作を制御する。
【0026】
イヤホン接続回路120は、イヤホンプラグ及びイヤホンジャックにより、マイク付イヤホン200と音声処理部104を接続する。本発明にかかるイヤホン接続回路120は、後述するように、マイク付イヤホン200が未接続の場合、イヤホンジャックとGNDとを接続し、イヤホンジャックから侵入する静電気による悪影響を防ぐものである。
【0027】
次に、図3を用いて、本発明にかかるイヤホン接続回路120の構成について説明する。図3に示されるように、イヤホン接続回路120は、イヤホンジャック301、イヤホン検出電源302、アナログスイッチ303を備えている。
【0028】
イヤホンジャック301は、例えば、3.5mm経の4極イヤホンジャックである。イヤホンジャック301は、接続されるイヤホンプラグ401の複数の接点411aに対応して、複数の接点311を有している。なお、イヤホンプラグ及びイヤホンジャックの直径や極数は一例であり、イヤホンジャックが携帯端末の筺体表面付近に接点を備えるものであればよい。
【0029】
イヤホンプラグ401は、イヤホンプラグ401の根元から先端に向かって、接点411a−接点411dの4つの接点を有している。最も根元側の接点411aがマイク用接点である。また、接点411b−接点411dは、例えば、イヤホンの右チャンネル用、左チャンネル用、GND用である。なお、各接点は、携帯端末の各機能を制御するために用いることが可能である。
【0030】
イヤホンジャック301は、イヤホンプラグ401の各接点に対応して、携帯端末の外側から内側に向かって、接点311a−接点311dの4つの接点を有している。すなわち、イヤホンプラグ401をイヤホンジャック301に挿入した場合、接点411aと接点311a、接点411bと接点311b、接点411cと接点311c、接点411dと接点311dとがそれぞれ接触して接続される。したがって、携帯端末の最も筺体表面側(最外周)の接点311aは、接点411aと接続するためのマイク用接点である。接点311eは、イヤホン検出用接点であり、イヤホンプラグ401の挿抜に応じて、開放、あるいは、GNDに接続される。
【0031】
イヤホンジャック301は、携帯端末内の他の回路と接続するために端子312a−端子312eを有しており、端子312a−端子312eは、接点311a−接点311eにそれぞれ接続される。すなわち、端子312aは、音声信号を入出力するためのマイク端子であり、端子312eは、イヤホンプラグ401とイヤホンジャック301の接続状態を検出するためのイヤホン検出端子である。
【0032】
アナログスイッチ303は、図1のスイッチ回路4に対応しており、入力端子313a、切替端子313b、出力端子313c、出力端子313dを備えている。アナログスイッチ303は、入力端子313aと、出力端子313cあるいは出力端子313dのいずれかとの接続を、切替端子313bに印加される切替制御信号の電圧に応じて切り替えるものである。例えば、アナログスイッチ303は、複数のトランジスタから構成されており、切替制御信号に応じてトランジスタがオン/オフすることにより、端子間の接続を切り替える。すなわち、アナログスイッチ303は、切替端子313bに、切替制御信号として、所定レベルよりも高い電位のハイレベルであるオン信号、あるいは、所定レベルよりも低い電位のローレベルであるオフ信号が入力されることにより、入力端子313a、出力端子313c及び313dの接続を切り替える。なお、アナログスイッチ303は、スイッチ回路の一例であり、経時劣化による影響が少ないものであれば、他のスイッチ回路でもよい。
【0033】
そして、図3に示すように、入力端子313aはマイク端子312aに接続され、イヤホン検出端子312eは、イヤホン検出電源302及び切替端子313bに接続され、出力端子313cは音声処理部104に接続され、出力端子313dはGNDに接続される。
【0034】
イヤホン検出電源302は、イヤホンプラグ401とイヤホンジャック301との接続状態を検出するための電源であり、アナログスイッチ303の接続切替を制御する電圧を供給する。例えば、イヤホン検出電源302は、イヤホン検出端子312eに接続されることで、図1のイヤホン検出回路3に対応している。なお、イヤホン検出電源302は、イヤホン検出回路の一例であり、経時劣化による影響が少ないものであれば、他の検出回路でもよい。
【0035】
すなわち、イヤホン検出端子312eと切替端子313bが接続されているため、両端子の電位は等しい。そして、両端子にイヤホン検出電源302の電圧が供給され、イヤホン検出端子312eの電位の変動に応じて、切替端子313bに入力される切替制御信号の電位が変動することになる。
【0036】
次に、図4を用いて、イヤホンプラグ401を挿抜した場合のイヤホン接続回路120の動作について説明する。図4は、イヤホンプラグ401がイヤホンジャック301から抜かれている状態から(時刻t0)、イヤホンプラグ401をイヤホンジャック301に挿入し(時刻t1)、さらに、イヤホンプラグ401をイヤホンジャック301から抜いた(時刻t2)場合における、切替端子313bに入力される切替制御信号の状態を示している。
【0037】
まず、時刻t0−t1においては、イヤホンプラグ401がイヤホンジャック301から抜かれているため、切替制御信号はイヤホン検出電源302と等しい電圧であるハイレベルとなる。
【0038】
すなわち、イヤホンプラグ401がイヤホンジャック301に未接続の場合には、イヤホン検出端子312eの接点311eが開放となるため、イヤホン検出電源302により供給される電圧が切替制御信号として切替端子313bに印加される。そうすると、切替制御信号の電圧がハイレベルであるため、アナログスイッチ303は入力端子313aと出力端子313dとを接続する。その結果、接点311aがマイク端子312aを介してGNDに接続した状態となる。
【0039】
次いで、時刻t1−t2においては、イヤホンプラグ401がイヤホンジャック301に挿入されているため、切替制御信号はGNDレベルであるローレベルとなる。
【0040】
すなわち、時刻t1において、イヤホンプラグ401がイヤホンジャック301に挿入されると、切替端子313bに印加される切替制御信号の電圧が、ハイレベルからローレベルに変化する。つまり、イヤホンプラグ401の挿入に応じて、イヤホン検出端子312eの接点311eがGNDに接続されることになるため、切替制御信号の電圧がGNDと等しい0Vとなる。例えば、イヤホンプラグ401が接点311eに接触し、イヤホンプラグ401の挿入に応じて接点311eを押圧する力が強まることで、接点311eをGNDに接続する。そうすると、切替制御信号の電圧がローレベルとなるため、アナログスイッチ303は、入力端子313aの接続先を、出力端子313dから出力端子313cへ切り替える。この切り替えによって、イヤホンプラグ401を接続した場合には通常通り音声処理を行うことが可能となる。
【0041】
なお、イヤホンプラグ401の接続を検出するタイミング、すなわち、接点311eがGNDに接続するタイミングは、イヤホンプラグ401の挿入が開始されていれば任意のタイミングでもよいが、特に、マイク用の接点411aと接点311aとが接するときに、イヤホンプラグ401が挿入されているタイミングが好ましい。このタイミングであれば、マイクの音声処理が必要となるときに、マイク端子312aと音声処理部104を接続することができ、また、マイク端子312aの静電気保護が不要となるときに、マイク端子312aとGNDとの接続を切り離すことができる。
【0042】
次いで、時刻t2以降においては、時刻t0−t1と同様に、イヤホンプラグ401がイヤホンジャック301から抜かれるため、切替制御信号はハイレベルとなる。すなわち、時刻t2において、イヤホンプラグ401がイヤホンジャック301から抜かれると、切替制御信号の電圧がローレベルからハイレベルに変化するため、アナログスイッチ303は入力端子313aの接続先を、出力端子313cから出力端子313dに切り替える。その結果、接点311aがマイク端子312aを介してGNDに接続され、時刻t0と同じ状態となる。
【0043】
例えば、例えば、イヤホンプラグ401が抜かれることに応じて、接点311eを押圧する力が弱まることで、接点311eが開放となる。なお、イヤホンプラグ401の未接続を検出するタイミング、すなわち、接点311eが開放となるタイミングは、イヤホンプラグ401の挿入時と同様である。つまり、イヤホンプラグ401の抜去が開始されていれば任意のタイミングでもよいが、特に、マイク用の接点411aと接点311aとが離れるときに、イヤホンプラグ401が抜かれているタイミングが好ましい。このタイミングであれば、マイクの音声処理が不要となるときに、マイク端子312aと音声処理部104との接続を切り離すことができ、また、マイク端子312aの静電気保護が必要となるときに、マイク端子312aとGNDとを接続することができる。
【0044】
なお、ここでは、切替制御信号がハイレベルのとき、マイク端子とGNDとを接続しているが、切替制御信号がローレベルのときに、マイク端子とGNDとを接続するようにしてもよい。その場合には、イヤホンプラグが未接続のときイヤホン検出端子をGNDに接続することで実現可能である。
【0045】
以上のように本発明の実施の形態によれば、イヤホン検出端子に接続されるイヤホン検出電源、アナログスイッチを用いることによって、イヤホンジャックとGNDを接続することから、静電気保護素子などを用いないため経時劣化や部品バラツキに影響を受けることなく、静電気の侵入を防止し携帯端末の機能を保護することが可能である。また、イヤホン検出端子を有するイヤホンジャックに加えて、イヤホン検出電源とアナログスイッチを設けるだけでよいため、より簡易に実現することが可能である。特に、最も筺体表面側のマイク用の接点をGNDに接続することにより、筺体表面側の接点からGNDまで静電気を逃がすルートを確保することで、静電気による破壊から確実に保護することができる。さらに、イヤホンジャックをGNDに接続することにより、アンテナ特性への影響も抑えることができる。
【0046】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0047】
1 携帯端末
2 イヤホンジャック
21 接点
21a 表面側接点
3 イヤホン検出回路
4 スイッチ回路
5 イヤホンプラグ
51 接点
100 携帯端末
101 無線部
102 電源制御部
103 電池
104 音声処理部
105 表示部
106 キー操作部
107 カメラ
108 メモリ
109 制御部
110 スピーカ
111 マイク
120 イヤホン接続回路
200 マイク付イヤホン
201 マイク
202 イヤホン
301 イヤホンジャック
302 イヤホン検出電源
303 アナログスイッチ
311 接点
312 端子
312a マイク端子
312e イヤホン検出端子
313a 入力端子
313b 切替端子
313c 出力端子
313d 出力端子
401 イヤホンプラグ
411 接点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
イヤホンプラグと複数の接点により接続されるイヤホンジャックを備えた携帯端末であって、
前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに接続されているか否かを検出するイヤホン検出回路と、
前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに未接続であると検出された場合、前記イヤホンジャックの複数の接点のうち、前記携帯端末の最も筺体表面側に配置される表面側接点とグランドとを接続するスイッチ回路と、
を備える携帯端末。
【請求項2】
前記スイッチ回路は、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに接続されていると検出された場合、前記イヤホンプラグから入力される信号を処理する入力信号処理部と前記表面側接点とを接続する請求項1に記載の携帯端末。
【請求項3】
前記イヤホン検出回路は、前記イヤホンプラグの接続状態に応じて切替制御信号を生成し、
前記スイッチ回路は、前記生成された切替制御信号に応じて前記表面側接点の接続先を切り替える請求項1または2に記載の携帯端末。
【請求項4】
前記イヤホン検出回路は、前記イヤホンジャックのイヤホン検出端子に接続されるイヤホン検出電源を有し、
前記切替制御信号は、前記イヤホンプラグの接続状態に応じて、前記イヤホン検出電源から前記スイッチ回路へ前記切替制御信号を出力する請求項3に記載の携帯端末。
【請求項5】
前記イヤホン検出端子は、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに未接続の場合、開放状態となり、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに接続されている場合、グランドに接続される請求項4に記載の携帯端末。
【請求項6】
前記イヤホン検出回路は、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに未接続の場合、前記スイッチ回路にハイレベルの前記切替制御信号を出力する、請求項3乃至5のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項7】
前記イヤホン検出回路は、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに接続されている場合、前記スイッチ回路にローレベルの前記切替制御信号を出力する請求項3乃至6のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項8】
前記スイッチ回路は、アナログスイッチである請求項1乃至7のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項9】
前記表面側接点は、前記イヤホンプラグから音声信号を入力するための接点である請求項1乃至8のいずれかに記載の携帯端末。
【請求項10】
イヤホンプラグと複数の接点により接続されるイヤホンジャックを備えた携帯端末におけるイヤホン接続制御方法であって、
前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに接続されているか否かを検出し、
前記検出された接続状態に応じて、スイッチ回路の切り替えを制御する切替制御信号を生成し、
前記生成された切替制御信号に応じて、前記イヤホンプラグが前記イヤホンジャックに未接続の場合、前記イヤホンジャックの複数の接点のうち、前記携帯端末の最も筺体表面側に配置される表面側接点とグランドとを接続するように前記スイッチ回路を切り替える、
イヤホン接続制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−227859(P2012−227859A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95874(P2011−95874)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】