説明

携帯端末装置、成型方法及び成型金型

【課題】ガス抜き痕が照光範囲内に位置しても、デザイン性を向上できる携帯端末装置、成型方法及び成型金型を提供する。
【解決手段】携帯端末装置100は、金型成形によって形成される筐体10を有する。筐体10を成形するに当り金型のキャビティー面に形成された成型時のガス抜き痕19が、文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を形成する。ガス抜き痕19の他の例をあげれば、金型表面を多孔質金属体とすることも出来る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置、成型方法及び成型金型に関し、更に詳しくは、金型成形によって形成される筐体を有する携帯端末装置、成型方法及び成型金型に関する。
【背景技術】
【0002】
携帯端末装置は、例えば、射出成形用の金型を用いて形成された筐体を有し、筐体内部に照光機能(イルミネーション)を備えたものが知られている。従来、イルミネーションの技術では、乳白色等を呈する別部品を取付けるものが主流であった。しかし、近年、デザイン性を高めるために、別部品を用いず、光を透過させる材質で筐体を形成し、筐体内部に収容された光源からの照射光を、筐体表面に透過させて照光する技術が採用されている。
【0003】
特許文献1は、筐体の生地色を透明とし、この筐体に塗装することで、点灯時のみイルミネーションを浮かび上がらせて、デザイン性及び商品性を向上させた携帯電話機を記載している。
【0004】
特許文献1では、筐体内に収容された光源からの照射光が透過する発光部を、筐体表面の一部に形成している。筐体表面は、光源からの照射光を外部に透過可能な透光性を有する材料により形成されている。また、筐体表面の一部は、塗装又は不透明シートを貼着することで遮光され、残余の部分が上記発光部となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−185604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
射出成形では、固定金型と可動金型との間のキャビティに溶融樹脂を流し込み、その後、この溶融樹脂が固化することで成形品である筐体が得られる。射出成形では、筐体の成形過程で、溶融樹脂から発生するガスを強制的に抜くガス抜き工程が行われる。
【0007】
ガス抜き工程では、多孔質金属からなるガス抜き部材を例えば固定金型に設置し、溶融樹脂に多孔質金属を接触させた状態で、固定金型の内部に形成された通路を介して、外部にガスを排出する。このため、ガス抜き工程では、溶融樹脂が多孔質金属に接触した箇所に、ガス抜きの痕跡(ガス抜き痕)が生じる。
【0008】
特許文献1に記載の携帯電話機は、筐体が透明であるので、ガス抜き痕が照光範囲内に位置すると、ガス抜き痕に照射された光が散乱する。このため、筐体の表面から見ると、ガス抜き痕が目立ってしまい、デザイン性が損なわれてしまう。つまり、特許文献1に記載の技術では、ガス抜き工程で用いられるガス抜き部材を、照光範囲外に設置しなければならない、という制約があった。
【0009】
本発明は、ガス抜き痕が照光範囲内に位置しても、デザイン性を向上できる携帯端末装置、成型方法及び成型金型を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、金型成形によって形成される筐体を有する携帯端末装置であって、
前記筐体に形成された成型時のガス抜き痕が、文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を形成する携帯端末装置を提供する。
【0011】
また、本発明は、金型を用いる成型方法であって、
文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を有する多孔質金属体を用いてガス抜きを行う成型方法を提供する。
【0012】
さらに、本発明は、固定金型及び可動金型を有する成型金型であって、
前記固定金型及び可動金型の少なくとも一方に、多孔質金属体からなるガス抜き部材を配置し、該ガス抜き部材が文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を有する成型金型を提供する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の携帯端末装置、成型方法及び成型金型では、ガス抜き痕を照光範囲内に配置し、デザイン性を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】(a)及び(b)は、本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置の構成を示す斜視図。
【図2】(a)及び(b)は、図1に示す携帯端末装置での第1の筐体の裏面、及び第1の筐体を成型するための金型を示す図。
【図3】図1(b)に示す携帯端末装置のプレートを示す図。
【図4】(a)及び(b)は、第1の筐体の部分断面、及び照光時での照射光の経路を示す図。
【図5】図1に示す携帯端末装置の照光時での状態を示す図。
【図6】比較例である第1の筐体の裏面を示す図。
【図7】(a)及び(b)は、本発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置での第1の筐体の裏面、及び照光時での状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の携帯端末装置は、最小基本構成として、金型成形によって形成される筐体を有する。筐体に形成された成型時のガス抜き痕が、文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を形成する。
【0016】
上記携帯端末装置では、筐体の成型過程に含まれるガス抜き工程で、副次的に発生するガス抜き痕がデザイン形状を有する。このため、ガス抜き痕が、照光範囲内に位置した場合には、照光時に外部から視認されるデザインとなり、デザイン性を向上できる。
【0017】
また、本発明の成型方法は、最小基本構成として、金型を用いて成型を行い、文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を有する多孔質金属体を用いてガス抜きを行う。
【0018】
上記成型方法では、ガス抜きを行う際に、デザイン形状を有する多孔質金属体の端面が、筐体として成形される溶融樹脂に接触するので、接触箇所にデザイン形状のガス抜き痕を形成できる。
【0019】
さらに、本発明の成型金型は、最小基本構成として、固定金型及び可動金型と、ガス抜き部材とを有する。ガス抜き部材は、多孔質金属体からなり、固定金型及び可動金型の少なくとも一方に配置される。ガス抜き部材は、文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を有する。
【0020】
上記成型金型では、多孔質金属体からなるガス抜き部材が、デザイン形状を有しており、さらに、固定金型及び可動金型の少なくとも一方に配置されている。このため、固定金型と可動金型との間のキャビティに流し込まれた溶融樹脂からガス抜きを行う際に、多孔質金属体と溶融樹脂とが接触して、接触箇所にデザイン形状のガス抜き痕を形成できる。
【0021】
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る携帯端末装置の構成を示す。図1(a)は、携帯端末装置の全体の斜視図であり、図1(b)は、携帯端末装置の第1の筐体の展開斜視図である。携帯端末装置100は、図1(a)に示すように、例えば携帯電話機であって、上部筐体(第1の筐体)10と、下部筐体(第2の筐体)20と、ヒンジ30とを備える。携帯端末装置100は、第1の筐体10と第2の筐体20とがヒンジ30で回転可能に結合された折り畳み型である。
【0022】
第1の筐体10は、図1(b)に示すように、第1のケース体11と、第2のケース体12と、第1及び第2のケース体11,12の間に挟持された基板13及びプレート14とを有する。第1のケース体11は、ポリカーボネイト等の透明な樹脂で成形されており、表面11aには塗装が施されている。表面11aに施された塗装により、第1のケース体11では、内部の実装部品が外部から視認されることがなく、また、デザイン性も向上する。
【0023】
基板13の表面には、照光時の光源となる複数のLED15と、他の電子部品等とが搭載されている。プレート14は、複数のLED15に対向する位置で、第1のケース体11の裏面11bに嵌合される。また、第2のケース体12の周縁部には、嵌合爪16が形成されている。
【0024】
次に、図2を参照して、第1のケース体11について詳細に説明する。図2(a)は、第1のケース体11の裏面11bを示す。図2(b)は、第1のケース体11を成型するための金型の構成を示す。第1のケース体11の裏面11bには、嵌合爪17と、嵌合リブ18と、ガス抜き痕19とが形成されている。第1のケース体11は、嵌合爪17が上記第2のケース体12の嵌合爪16と嵌合することで、第2のケース体12と結合する。なお、嵌合爪16,17の設置数は、携帯端末装置100のサイズや重量、組立性や解体性等を考慮して適宜設定される。また、第1のケース体11の嵌合リブ18は、第1のケース体11とプレート14とを固定するために用いられる。
【0025】
ガス抜き痕19は、図2(a)に示すように、ハートのデザイン形状を有している。ここで、図2(b)を参照して、ガス抜き痕19にデザイン形状が形成される工程について説明する。第1のケース体11は、金型40を用いた射出成形で形成される成形品である。金型40は、固定金型41と可動金型42とを有し、固定金型41と可動金型42との間にはキャビティ43が形成されている。キャビティ43には、可動金型42のゲート44から溶融樹脂45が流し込まれる。その後、この溶融樹脂45が固化することで成形品である第1のケース体11が得られる。
【0026】
上記射出成形では、溶融樹脂45から発生するガスを強制的に抜くガス抜き工程が必要である。ガス抜き工程を行うために、例えば固定金型41の表面には、ガス抜き孔46が開口されている。ガス抜き孔46のキャビティ43に開口する開口端は、拡大され、且つ、文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を有する多孔質金属体からなるプラグ(ガス抜き部材)47が配置されている。多孔質金属としては、ステンレス鋼粉末を主原料として成形し、更に焼結したものが知られている。代表的な多孔質金属としては、例えば、ポーセラックス(登録商標)が挙げられる。
【0027】
また、ガス抜き孔46は、固定金型41の内部を経て、真空ポンプ等に接続されている。ガス抜き工程では、真空ポンプを駆動して、ガス抜き孔46を介してプラグ47の端面47aに吸引力を発生させる。このため、プラグ47の端面47aが、溶融樹脂45に接触した状態でガス抜きが行われる。このとき、溶融樹脂45のうち、プラグ47の端面47aと接触した箇所にガス抜き痕19が形成される。上記したように、プラグ47の端面47aがデザイン形状を有しているので、溶融樹脂45に形成されたガス抜き痕19は、図2(a)に示すように、デザイン形状を有する。
【0028】
一般に、プラグ47の設置場所は、金型作製者がガスの発生箇所を考慮して決めており、製品設計者が任意に設置することはなかった。このため、ガス抜き痕19が照光範囲内に形成される可能性があり、この場合には、デザイン性が損なわれることがあった。しかし、本実施形態では、プラグ47の端面47aにデザイン形状が施されたことで、たとえ、照光範囲内にガス抜き痕19が形成されても、デザイン性が損なわれることがない。
【0029】
図3は、プレート14の構成を示す。プレート14は、平面状に複数配列されたドット穴14aと、外縁部に形成された嵌合穴14bとを有する。プレート14の材質は、特に制限されないが、外的荷重や衝撃等を考慮して、ゴム材質やそれに準拠する比較的柔らかい材質が好ましい。また、プレート14の色は、特に制限されないが、遮光性が高い黒、グレー等の色が好ましい。
【0030】
ドット穴14aは、上記基板13に配置されたLED15からの照射光を通過させるものであって、LED15同士の光が干渉するのを防止して、ドット表示を綺麗に見せる役割を担う。嵌合穴14bは、第1のケース体11の嵌合リブ18と嵌合する。つまり、第1のケース体11の嵌合リブ18とプレート14の嵌合穴14bとが嵌合することで、第1のケース体11とプレート14とが固定される。
【0031】
次に、図4及び図5を参照して、携帯端末装置100での照光(点灯)時の状態について説明する。図4(a)は、第1の筐体10の一部断面を示す。図4(b)は、第1の筐体10の内部での照射光の経路を示す。図5は、照光時での第1の筐体10の表面、即ち、第1のケース体11の表面11aを外部から見た図である。第1の筐体10では、図4(a)に示すように、基板13上のLED15が、第1のケース体11に嵌合したプレート14のドット穴14aに対向している。第1のケース体11は、上記したように、透明樹脂で成形され表面に塗装が施されているので、LED15の消灯時には、外部から第1のケース体11の表面11aを見ても、LED15の位置がどこにあるか分からない。
【0032】
一方、図4(b)に示すようにLED15が点灯すると、第1の筐体10では、LED15からの照射光L1は、プレート14のドット穴14aを通過する。また、ドット穴14a以外の箇所では照射光L2が遮断される。ドット穴14aを通過した照射光L1は、第1のケース体11を透過して、照射光L3となり、第1のケース体11の表面11aから視認される。このとき、照射光L1が届く照光範囲内に上記ガス抜き痕19が形成されていた場合には、照射光L3は、所望のデザイン形状が形成されたガス抜き痕19で散乱しながら、第1のケース体11を透過する。その結果、携帯端末装置100では、図5に示すように、第1のケース体11の表面11aにデザイン(ハートマーク)50が浮かび上がって、イルミネーションとなる。
【0033】
通常、金型作製者が任意に決定していたプラグ47の端面47aの形状を、本実施形態では、デザインの一部として取り入れ、製品設計者やデザイナーが任意に創作するものとした。本実施形態では、プラグ47が照光範囲内に設置されても、ガス抜き痕19がデザイン形状を有しているので、照光時のイルミネーションパターンの1つとなり、デザイン性が向上する。
【0034】
(比較例)
図6は、比較例である第1のケース体の裏面を示す。第1のケース体11Bは、ガス抜き痕19Bが、デザイン形状を有していない点で、上記実施形態での第1のケース体11とは異なる。また、第1のケース体11Bは、上記第1のケース体11と同様に、嵌合爪17と嵌合リブ18とを有する。比較例では、第1のケース体11Bを金型成形する際に、ガス抜き工程で用いられるプラグ47の端面47aにデザイン形状を施していない。
【0035】
比較例では、プラグ47の設置位置や端面47aの形状については、例えば、金型設計者が設計上の観点から任意の形状を採用しており、ガス抜き痕19Bにデザイン性はない。そのため、第1のケース体11Bの表面に、照光時にガス抜き痕19Bに対応する単なる矩形状が浮かび上がると、デザイン性が著しく損なわれてしまう。そのために、比較例では、プラグ47の設置位置は、ガス抜き痕19Bが照光範囲内に形成されない位置としなければならず、金型設計者に制約を課していた。
【0036】
これに対して、本実施形態では、プラグ47の端面47aにデザイン形状を施し、第1のケース体11の成形過程で副次的に発生するガス抜き痕19をデザインとして利用している。つまり、本実施形態では、プラグ47が、設計上の観点から照光範囲内に位置することになっても、ガス抜き痕19によりデザイン性を向上できる。なお、本実施形態では、第1の筐体10の表面の照光範囲内には、ガス抜き痕19のみがデザイン形状を有する光透過部として形成されている。
【0037】
(第2の実施形態)
図7は、本発明の第2の実施形態に係る携帯端末装置の構成を示す。図7(a)は、第1のケース体11Aの裏面11bを示す。図7(b)は、照光時での第1の筐体10Aの表面、即ち、第1のケース体11Aの表面11aを外部から見た図である。第1の筐体10Aは、上記ガス抜き痕19の代わりに、イジェクターピン痕19Aがデザイン形状を有している点で、上記実施形態での第1の筐体10と異なる。また、第1のケース体11Aは、上記第1のケース体11と同様に、嵌合爪17と嵌合リブ18とを有する。イジェクターピン痕19Aとは、金型成形の際に、金型から成形品を取り出すときに用いられるイジェクターピンで形成される痕跡である。なお、一般的に、イジェクターピン痕は、円形状又は四角形状である。
【0038】
本実施形態では、イジェクターピンの端面に所望のデザイン形状を施して、図7(a)に示す第1のケース体11Aの裏面11bにデザイン形状(ここでは星マーク)を形成した。従って、携帯端末装置100Aでは、図7(b)に示す第1のケース体11Aの表面11aに、点灯時にイジェクターピン痕19Aによる星マークのデザイン50Aが浮かび上がり、デザイン性を向上できる。
【0039】
上記第1の実施形態では、ガス抜き痕19として、文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を形成するようにしたが、単なる円形や矩形状のものはデザイン形状からは除くものとする。
【0040】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明の携帯端末装置、成型方法及び成型金型は、上記実施形態の構成にのみ限定されるものではなく、上記実施形態の構成から種々の修正及び変更を施したものも、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0041】
10,10A:第1の筐体
11,11A:第1のケース体
11a:表面
11b:裏面
12:第2のケース体
13:基板
14:プレート
14a:ドット穴
14b:嵌合穴
15:LED
16,17:嵌合爪
18:嵌合リブ
19:ガス抜き痕
20:第2の筐体
30:ヒンジ
40:金型
41:固定金型
42:可動金型
43:キャビティ
44:ゲート
45:溶融樹脂
46:ガス抜き孔
47:プラグ(ガス抜き部材)
47a:端面
50,50A:デザイン
100,100A:携帯端末装置
L1〜L3:照射光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型成形によって形成される筐体を有する携帯端末装置であって、
前記筐体に形成された成型時のガス抜き痕が、文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を形成する携帯端末装置。
【請求項2】
前記ガス抜き痕を照光する照光部を配設する、請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
金型を用いる成型方法であって、
文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を有する多孔質金属体を用いてガス抜きを行う成型方法。
【請求項4】
固定金型及び可動金型を有する成型金型であって、
前記固定金型及び可動金型の少なくとも一方に、多孔質金属体からなるガス抜き部材を配置し、該ガス抜き部材が文字、記号、図形、又は、事物を表す所望のデザイン形状を有する成型金型。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−208045(P2010−208045A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−53974(P2009−53974)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】