説明

携帯端末装置及びネットワーク接続制御方法

【課題】無線通信I/Fと有線通信I/Fが並存している場合に、特別な操作や設定を行わなくてもネットワーク接続機器からのアクセスを可能とすること。
【解決手段】デジタルカメラ10は、無線通信によりネットワークへの接続を行う無線通信回路部38と、有線通信により直接的または間接的に上記ネットワークへの接続を行う有線通信回路部54と、上記有線通信回路部54による上記ネットワークとの通信が可能かどうかを判断する有線接続検出部56と、外部からの電源が供給される外部電源給電部52と、上記外部電源給電部52に外部からの電力供給がされる状態になったことを検出する電力供給状態検出部50と、上記電力供給状態検出部50が上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記有線接続検出部56の判断結果に関わらず、上記無線通信回路部38を利用可能な状態に設定する制御部30と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークへの接続が可能な携帯端末装置、及び、そのような携帯端末装置におけるネットワークへの接続の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、LAN等のネットワークへの接続を無線で行う無線通信インターフェイス(以下、I/Fと略記する)を搭載した電子スチルカメラ(以下、デジタルカメラと称す)等の携帯端末装置が普及し始めている。
【0003】
無線通信I/F搭載の第1の目的は、ケーブルレスでのデータ転送の実現である。
【0004】
更に近年では、公衆無線LANサービス(ホットスポット等と称される)が整備されつつあり、デジタルカメラ等の携帯端末装置自体に無線通信I/Fを搭載することにより、上記公衆無線LANサービスを経由して、撮影した写真のデータを外出先からインターネット上のサーバなどに転送することが実現されている。このことが無線通信I/F搭載の第2の自的となっている。
【0005】
また第3の目的として、デジタルカメラ等の携帯端末装置に搭載された無線通信I/Fにより当該デジタルカメラをホーム(家電)ネットワークに接続できれば、同ネットワークに接続されている他のパーソナルコンピュータ(以下、PCと略記する)やテレビ等から、該デジタルカメラを操作することなく、該デジタルカメラに蓄えられている画像データにアクセス可能となり、利便性が向上することが考えられている。
【0006】
しかしながら、既存の無線通信I/Fを搭載したデジタルカメラにおいて、無線通信I/Fの動作を開始させるには、デジタルカメラ側のスイッチ(以下、SWと略記する)によって開始指示を与えなければならず、不便であった。
【0007】
この開始SWの問題の解決のため無線通信I/Fを常時オンとすると、無線は受信といえども大きな電力を消費するため、電池短期消耗につながるという問題があった。また、ネットワークへの常時接続を可能とし、いつでも、ネットワークに接続されたPCやテレビ等から、デジタルカメラ内の画像にアクセスすることを可能にしようとしても、上記電池短期消耗の問題があった。
【0008】
そこで、特許文献1には、この消費電流の問題と無線の待ち受け開始の操作の煩雑さを解消するため、外部電源供給の開始と共に、無線の待ち受け動作を自動的に開始するようにした端末装置及び待ち受け動作制御方法が提案されている。
【特許文献1】特開2006−49942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
一方、電池消耗、通信安定性等の理由から、デジタルカメラ等の携帯端末装置自体に無線通信I/Fを搭載した場合でも、従来通りのUSB等の有線通信I/Fを並存していることが多い。
【0010】
このように無線通信I/Fと有線通信I/Fが並存している場合、無線通信と有線通信の選択は、スイッチ等の入力装置による切り替えで実現しているものが多く、不便であった。
【0011】
また従来では、無線通信と有線通信がどちらも使用可能な場合、通信安定性や消費電流等の理由から、有線通信の使用を優先していた。しかし、有線通信の代表形態であるUSB接続では、デジタルカメラをPCとUSBで接続しPCのドライブ共有機能によりデジタルカメラ内の情報をネットワーク上で共有すること実現されているが、この為には、PCとカメラの両方の電源を常時オンとする必要があり、またドライブの共有設定等も必要であり、一般ユーザにとって障害であった。
【0012】
これに対し、無線通信の代表例である無線LANは、ネットワーク接続機器から直接アクセスが可能であり、途中にPC等を必要としないが、前述の通り電池消耗の問題がある。
【0013】
上記特許文献1に開示の技術は、無線通信I/Fのみを搭載している場合を前提としており、無線通信I/Fと有線通信I/Fが並存している場合については、何ら記載されていない。
【0014】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、無線通信I/Fと有線通信I/Fが並存している場合に、特別な操作や設定を行わなくてもネットワーク接続機器からのアクセスを可能とする携帯端末装置及びネットワーク接続制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の携帯端末装置の一態様は、ネットワークへの接続が可能な携帯端末装置であって、
無線通信により上記ネットワークへの接続を行う無線通信インターフェイスと、
有線通信により直接的または間接的に上記ネットワークへの接続を行う有線通信インターフェイスと、
上記有線通信インターフェイスによる上記ネットワークとの通信が可能かどうかを判断する有線通信判断手段と、
内蔵されるバッテリの充電または代替のために、外部からの電源が供給される外部電源供給部と、
上記外部電源供給部に外部からの電力供給がされる状態になったことを検出する電力供給状態検出手段と、
上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記有線通信判断手段の判断結果に関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定する制御手段と、
を具備することを特徴とする。
【0016】
また、本発明のネットワーク接続制御方法の一態様は、無線通信によりネットワークへの接続を行う無線通信インターフェイスと、有線通信により直接的または間接的に上記ネットワークへの接続を行う有線通信インターフェイスと、内蔵されるバッテリの充電または代替のために、外部からの電源が供給される外部電源供給部と、を備える携帯端末装置におけるネットワーク接続制御方法であって、
上記外部電源供給部に外部からの電力供給がされる状態になったかを検出し、
上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記有線通信インターフェイスによる上記ネットワークとの通信が可能かどうかに関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定する、
ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、外部電力供給時には有線接続の有無に関わらず無線通信I/Fを使用可能にするので、無線通信I/Fと有線通信I/Fが並存している場合に、特別な操作や設定を行わなくてもネットワーク接続機器からのアクセスを可能とする携帯端末装置及びネットワーク接続制御方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
【0019】
[第1実施形態]
図1(A)及び(B)は、本発明の携帯端末装置の第1実施形態としてのデジタルカメラ10の外観を示す斜視図で、(A)は該デジタルカメラ10の被写体側である前面から見た図であり、(B)は該デジタルカメラ10を使用者が操作する側である背面から見た図である。
【0020】
デジタルカメラ10の上面には、使用者の右手側に、撮影を指示するレリーズボタン12が配置され、その隣に当該デジタルカメラ10の電源をオン/オフする電源SW14が備えられている。
【0021】
デジタルカメラ10の前面には、フラッシュランプ16、撮影時に撮像光を取り入れるレンズ18が備えられている。
【0022】
デジタルカメラ10の側面には、有線通信用のケーブルを接続するための有線接続コネクタ20、及び外部電源給電用のケーブルを接続するための外部電源コネクタ22が設けられている。但し、電磁誘導を利用した無接点電力伝送により給電する構成を採る場合には、外部電源コネクタ22は設けられない。また、これら有線接続コネクタ20及び外部電源コネクタ22の位置は、この側面に限定されるものではなく、他方の側面や、デジタルカメラ10の背面、または下面であっても構わない。更に、有線接続コネクタ20及び外部電源コネクタ22は、むき出しであっても良いし、蓋を設けても良い。
【0023】
デジタルカメラ10の背面には、撮影される被写体像や再生モード時に該デジタルカメラ10に記録された画像やメニュー項目やメッセージ等を表示するカラー液晶表示装置24、そのカラー液晶表示装置24に該デジタルカメラ10の各種動作条件を設定するメニュー項目が表示された際にメニュー項目の選択や動作状態の変更を指示する十字カーソルボタン26、該デジタルカメラ10の各種動作条件を設定するためのメニュー項目を呼び出すメニューボタン28、を備える。その他に、メニュー項目から選択した項目を指示する決定ボタンや該デジタルカメラ10の動作状態を指示するその他のボタンがある。
【0024】
また図示しないが、該デジタルカメラ10の下面には、本デジタルカメラ10が撮像した画像データを格納するメモリカード、及びバッテリを装填するための機構が設けられる。
【0025】
図2は、本デジタルカメラ10の電気的な構成を示すブロック図である。
【0026】
デジタルカメラ10は、制御部30、ROM32、RAM34、撮像部36、無線通信回路部38、アンテナ40、操作部42、表示部44、及び画像データ記憶部46から構成されており、図示するように相互に接続されている。また、デジタルカメラ10は、電源回路部48を備え、上記各ブロックに電源を供給する。更に、デジタルカメラ10は、電力供給状態検出部50、外部電源給電部52、有線通信回路部54、有線接続検出部56、及び上記有線接続コネクタ20を備えている。
【0027】
制御部30は、デジタルカメラのシーケンス制御する制御部であり、ROM32に格納されているプログラムに従って動作する。
【0028】
ROM32は、フラッシュROM(Flash ROM)等の不揮発メモリであり、該デジタルカメラ10の制御のためプログラムデータ及び各種設定情報、更には、後述するようなネットワーク公開用ファイルリスト(仮想ディレクトリ)が格納される。
【0029】
RAM34は、撮像部36から出力されるデジタル画像データの一時的なバッファリング、制御部30の演算等に使用するワークエリア、各種設定等を一時的に格納するエリアとして使用される。
【0030】
撮像部36は、入射する光を結像する上記レンズ18、結像した光を電気信号へ変換する光電変換器(CCDやCMOSセンサ等)、光電変換器から出力されるアナログ電気信号をデジタル電気信号へ変換するADコンバータ(アナログ−デジタル変換器)等から構成される。
【0031】
無線通信回路部38は、無線通信に必要な高周波回路部,符号化・復号化回路部,無線通信時のバッファメモリ,等から構成される無線I/Fであり、アンテナ40が接続されている。
【0032】
操作部42は、上記のレリーズボタン12,十字カーソルボタン26,メニューボタン28,等のボタンやスイッチで構成され、これらボタン、スイッチの状態及び状態変化を電気信号として出力する。
【0033】
表示部44は、上記カラー液晶表示装置24及びその制御回路から構成される。
【0034】
画像データ記憶部46は、撮影したデジタル画像データ等を格納する記憶装置である。内蔵型のフラッシュROM等の不揮発性メモリを画像データ記憶部として持つ構成や、本体から着脱可能なメモリカード等を該画像データ記憶部46として持つ構成があり、どちらの構成を取っても構わない。
【0035】
電力供給状態検出部50は、後述するようにして、外部電源からの電源の供給が可能になったことを検知する接続検知部である。
【0036】
外部電源給電部52は、上記外部電源コネクタ22による接点接続によって直接電力を給電する構成や、電磁誘導を利用した無接点電力伝送により給電する構成等があり、どの構成を取っても構わない。
【0037】
有線通信回路部54は、上記有線接続コネクタ20を介してケーブルと接続され、外部機器と通信を行う有線通信I/Fである。なお、この有線通信回路部54としては、イーサネット(登録商標)ケーブルにより直接的にネットワークに接続するものであっても良いし、USBケーブルで接続されたPCを介して間接的にネットワークに接続するものであっても良い。
【0038】
有線接続検出部56は、上記有線接続コネクタ20へのケーブル(イーサネットケーブル又はUSBケーブル)の接続により機械的なスイッチがオンされたことでケーブル接続を検知する構成や、光、磁界または電界を利用したセンサによりケーブルの接続を検知する構成等があり、どの構成を取っても構わない。また、USBケーブルにより通信と同時に電源の供給も可能な場合があり、そこで、該有線接続検出部56は、上記有線接続コネクタ20に接続されたケーブルから入力された信号の電圧を検知し、制御部30に有線接続を通知する機能も備えている。また、実際に有線通信を決められたタイミングで実施してみて、その応答により、有線接続の検出を行う方法も考えられる。
【0039】
上記有線接続コネクタ20は、有線接続時のケーブルを保持するとともに、ケーブルからの信号を有線通信回路部54に伝達する。また、ケーブルから供給される電源を電源回路部48に接続する構成になっている。
【0040】
電源回路部48は、バッテリ,DC/DCコンバータ,バッテリチェック回路,等で構成され、電源SW14がオンされたことを検知して、前述した各ブロックへ電源を供給する。なお、この電源回路部48は、外部電源給電部52から給電可能状態にある場合、及び有線接続時で給電可能状態にある場合は、上記バッテリを充電する機能も有している。また、バッテリ充電動作と同時に、バッテリを介在せずに、外部から供給された電源を供給することも可能である。更に、バッテリの残量を検出する機能も有している。
【0041】
このような構成を持つデジタルカメラ10は、撮影したデジタル画像を他の電子機器へ有線通信または無線通信によって送信する機能を有する。
【0042】
なお、上記電力供給状態検出部50での検知方法には、以下の3つのパターンが考えられる。
【0043】
1)外部電源給電部52に供給される電圧を直接検知する方法。
【0044】
2)外部電源給電部52が電磁誘導を利用した無接点電力伝送により給電する構成である場合、その磁界や電界を感知する方法。
【0045】
3)図示しない、外部電源供給装置との機械的嵌合を磁界または電界を利用したセンサにより電源の供給が可能になったことを検知する方法。更に具体的には、例えば外部電源供給装置をクレードルとした場合、そのクレードルとの嵌合を光学的センサで感知したり、クレードルに磁石を埋め込みこれを磁気センサで感知したり、あるいは、RFIDタグを埋め込み、その読み取りで感知したりできる。上記クレードルは小型コネクタでも、その形状に上記感知が可能なスペースがあれば実現可能である。
【0046】
次に、上記のような構成のデジタルカメラ10の、無線通信I/Fにまつわる動作について説明する。
【0047】
図3は、上記デジタルカメラ10のメインルーチンから所定のタイミングで実施される無線通信ルーチンのフローチャートを示す図である。
【0048】
即ち、本ルーチンでは、まず、当該デジタルカメラ10に外部電源から電源が供給される状態であるか否かを電力供給状態検出部50によって検出する(ステップS10)。ここで、外部電源の供給が検出された場合には、無線通信回路部38を含めて無線と内部データへのアクセスに必要なブロックの電源を立ち上げる(ステップS12)。即ち、無線通信回路部38は、電源SW14がオンされてもその電源は立ち上がらないように構成されており、外部電源の供給が検出されたならば無条件に無線通信回路部38の電源を立ち上げるようになっている。なお、通常の電源SW14操作による電源オンでは、電源回路部48から上記の各機能ブロックに電源が供給されるのが一般的であるが、このように外部電源の供給を検知して無線通信をオンする場合は、デジタルカメラ10内部の全てのブロックに電源を供給する必要はなく、無線と内部データへのアクセスに必要なブロック(例えば、無線通信回路部38と制御部30、画像データ記憶部46等)だけに電源を供給すれば良い。
【0049】
一方、上記ステップS10において、外部からの電源供給がないと判別した場合には、有線接続検出部56によって有線接続が利用可能か否かを判断し(ステップS14)、利用可能であるならば、有線通信回路部54による有線通信を利用するものとして無線通信回路部38の電源は立ち上げずに、本ルーチンを終了して、メインルーチンに戻り、図示しない有線通信の手順へと進むことになる。
【0050】
また、有線接続が利用可能でない場合には、電源SW14がオン状態であるか否かを判別し(ステップS16)、電源SW14がオン状態でない場合には、本ルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。これに対して、電源SW14がオン状態の場合には、更に、無線SWがオンされているか否かを判別する(ステップS18)。なお、無線SWとは、操作者が任意に無線をオンしたい場合に機器に指示を与えるもので、表示部44と操作部42のGUIで構成されるスイッチあっても良いし、一つのボタンとして構成されるスイッチでも良い。後者の場合でも、例えば鞄に入れたデジタルカメラ10に鞄内の何かが接触して電源SW14と無線SWの両方をオンにしてしまう確率は少ない。従って、ユーザが意図しないで無線通信回路部38の電源が立ち上がってネットワークに接続されてしまうおそれは少ない。
【0051】
上記無線SWがオンされていない場合には、本ルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。これに対して、無線SWがオンされている場合には、更に、電源回路部48によってバッテリの残量をチェックし(ステップS20)、バッテリ残量が少ない場合には、本ルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。バッテリの残量が十分多ければ、つまり所定量以上あれば、上記ステップS12に進んで、無線通信回路部38の電源を立ち上げる。即ち、通常の無線通信の開始操作がユーザによって行われた場合には、無線通信回路部38の電源を立ち上げる。
【0052】
なお、本実施形態では、上述のように有線接続が利用可能か判断し、利用可能なら有線接続を利用し無線通信は利用しないものとしているが、本発明は外部電源が供給可能であれば、有線接続が利用可能か可能でないかに関わらず、無線通信を利用可能にするということが主旨であり、従って、このステップS14を削除して、無線とは無関係に有線接続をオン/オフし、無線と有線が並存する環境を作っても良いし、有線は常にオンでも良いし、電源が接続されれば有線をオフするような構成としても良い。
【0053】
また、上記ステップS16乃至S20は一例として挙げたものであり、全てが必ずしも必要ではなく、任意に削除可能である。例えば、電源SW14が入っている場合は必ず無線通信をオンにしたい場合は、上記ステップS18を削除しても良い。
【0054】
上記ステップS12で無線通信回路部38に電源が投入されならば、次に、ROM32にネットワーク公開用ファイルリストが作成されているかどうか確認する(ステップS22)。ここで、ネットワーク公開用ファイルリストが未だ作成されていない場合には、ネットワーク公開用ファイルリストを作成する(ステップS24)。このネットワーク公開用ファイルリストは、画像データ記憶部46に記憶されているファイルのリストである。
【0055】
上記ステップS22においてネットワーク公開用ファイルリストが作成済みであると判断されたならば、あるいは、上記ステップS24でネットワーク公開用ファイルリストを作成したならば、次に、ネットワーク接続開始サブルーチンをコールして、無線通信回路部38によるネットワーク接続を開始する(ステップS26)。
【0056】
図4は、このネットワーク接続開始サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0057】
即ち、まず、制御部30内等に設けた図示しないネットワーク接続タイマをクリアした後にスタートし(ステップS26A)、無線通信回路部38によるネットワークへの接続を開始する(ステップS26B)。そして、無線通信回路部38を通じたネットワークとの通信つまりネットワーク接続が確立したか否かを確認し(ステップS26C)、ネットワーク接続が確立したならば、本ネットワーク接続開始サブルーチンを終了して、上位のルーチンに戻る。
【0058】
これに対して、ネットワーク接続が未だ確立しない場合には、上記ネットワーク接続タイマで計時している時間が、予め決められた一定時間を経過したか否かを判別する(ステップS26D)。そして、未だその一定時間を経過していなければ、上記ステップS26Cに戻る。これに対して、一定時間を経過したと判別された場合には、本ネットワーク接続開始サブルーチンを終了して、上位のルーチンに戻る。
【0059】
こうして、図3のルーチンに戻ったならば、ネットワークへの接続が正常に完了したか否かを判別し(ステップS28)、正常に完了しなかった場合には、無線通信回路部38を含めて無線と内部データへのアクセスに必要なブロックの電源をオフした上で(ステップS30)、本ルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。
【0060】
これに対して、ネットワークへの接続が正常に完了した場合には、無線を経由して繋がったネットワーク側からのアクセスが可能となる。そして、ネットワークからアクセスが有ったか否かを判別する(ステップS32)。ここで、ネットワークからアクセスが有った場合、つまりネットワークに接続されているテレビ等の外部機器からアクセスが有った場合には、ネットワーク応答サブルーチンをコールして、そのアクセス内容に応じた応答を行う(ステップS34)。そして、上記ステップS32に戻る。なお、このネットワーク応答サブルーチンの詳細については後述する。このように、ネットワークに接続された外部機器からの要求に対して、随時、応答を返す。
【0061】
また、上記ステップS32において、ネットワークからのアクセスが無いと判別した場合には、当該デジタルカメラ10に外部電源から電源が供給される状態であるか否かを電力供給状態検出部50によって検出する(ステップS36)。ここで、外部電源の供給が検出された場合には、上記ステップS32に戻る。即ち、無線通信によるバッテリの消耗を軽減し、無線通信を常時オンにすることによるネットワークからの常時アクセスを実現する為、外部電源から電源供給を受けている間は、無線通信をオフにしない。
【0062】
これに対して、外部電源が供給されていないと判別した場合には、上記ステップS14乃至ステップS20を経てユーザ操作により無線がオンされた場合であるので、まず、電源SW14がオン状態であるか否かを判別し(ステップS38)、電源SW14がオン状態でない場合には、上記ステップS30に進んで無線通信回路部38を含めて無線と内部データへのアクセスに必要なブロックの電源をオフした上で、本ルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。
【0063】
一方、電源SW14がオン状態である場合には、更に、無線SWがオンされているか否かを判別し(ステップS40)、無線SWがオンされていない場合には、上記ステップS30に進んで無線通信回路部38を含めて無線と内部データへのアクセスに必要なブロックの電源をオフした上で、本ルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。
【0064】
そして更に、無線SWがオンされている場合には、更に、電源回路部48によってバッテリの残量をチェックし(ステップS42)、バッテリ残量が少ない場合には、やはり上記ステップS30に進んで無線通信回路部38を含めて無線と内部データへのアクセスに必要なブロックの電源をオフした上で、本ルーチンを終了して、メインルーチンに戻る。また、バッテリの残量が十分多ければ、上記ステップS32に戻る。
【0065】
なお、上記ステップS38乃至S42は一例として挙げたものであり、全てが必ずしも必要ではなく、任意に組み合わせが可能である。例えば、バッテリのチェックはせずにぎりぎりまで無線を使うとすれば、上記ステップS42を無くし、ステップS40で無線SWがオンされていると判断した場合には処理をステップS32へ戻せば良い。
【0066】
図5は、上記ステップS34でコールされるネットワーク応答サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0067】
即ち、まず、ネットワークからのアクセスが、ネットワーク公開用ファイルリストの参照要求であるか否かを判別し(ステップS34A)、そうであれば、ROM32に作成されているネットワーク公開用ファイルリストを現在の画像データ記憶部46の内容と合致するように更新した後(ステップS34B)、その更新したネットワーク公開用ファイルリストを返信する(ステップS34C)。ネットワークに接続されているテレビ等の外部機器は、この返信されたネットワーク公開用ファイルリストにより、該デジタルカメラ10が保持するファイルを知り、ファイルの読み出し、書き込み、削除等の要求が可能となる。
【0068】
そして、ネットワークから、特定のファイルの読み出しを要求するファイルリード要求があると(ステップS34D)、当該ファイルがROM32に作成されているネットワーク公開用ファイルリストに有るか否かを判別し(ステップS34E)、そのファイルがネットワーク公開用ファイルリストに有れば、画像データ記憶部46よりそのファイルの実体ファイルを読み出して返信する(ステップS34F)。これに対して、要求されたファイルがネットワーク公開用ファイルリストに無い場合には、次のステップS34Gに進む。なお、このような要求されたファイルがネットワーク公開用ファイルリストに無い場合には、特に図示していないが、「ファイルが有りません」等のエラーメッセージを返信するようにしても良い。これは、上記ステップS34Cでネットワーク公開用ファイルリストを送信後に、該デジタルカメラ10側での操作又はネットワーク上の他の機器からの削除要求によって、対応する実体ファイルが削除されてしまっているような場合に起こり得る。このような場合には、上記ネットワーク上の外部機器は、再び上記ネットワーク公開用ファイルリストの参照要求を該デジタルカメラ10に送信することで、更新されたネットワーク公開用ファイルリストを入手すれば良い。
【0069】
また、ネットワークから、ファイルの書き込みを要求するファイルライト要求があった場合には(ステップS34G)、当該ファイルの実体を画像データ記憶部46に記憶する(ステップS34H)。そして、そのファイルについてネットワーク公開用ファイルリストを更新する(ステップS34I)。
【0070】
ネットワークから、特定のファイルの削除を要求するファイル削除要求がなされた場合には(ステップS34J)、対応する実体ファイルが画像データ記憶部46に存在するか否かを判別する(ステップS34K)。そして、該当する実体ファイルが無い場合には、即ち、既に削除されている場合には、現状に合うようにネットワーク公開用ファイルリストを更新する(ステップS34L)。また、該当する実体ファイルが有る場合には、その実体ファイルを削除した後に(ステップS34M)、ステップS34Lに進んで、ネットワーク公開用ファイルリストを更新する。
【0071】
なお、上記ネットワーク公開用ファイルリストは、デジタルカメラ10で撮影を行って画像データのファイルが作成される毎に、また、操作部42の操作で不要な画像データのファイルが削除される毎に、更新されることは勿論である。
【0072】
あるいは、電源SW14のオフ操作に応じてネットワーク公開用ファイルリストを削除し、電源SW14がオン操作されたときにそれを新たに作成するようにしても良い。画像データ記憶部46として、デジタルカメラ10の本体から着脱可能なメモリカード等を持つ構成の場合、メモリカードの差し替えによってネットワーク公開用ファイルリストと実際の画像データ記憶部46の内容とが全く異なってしまうが、このように電源オンオフでネットワーク公開用ファイルリストを作成し直すことで、そのような不一致が生じないようにすることができる。
【0073】
勿論、メモリカードのID等を関連付けて、各メモリカード毎にネットワーク公開用ファイルリストを作成保存するようにしても良く、そのようにすれば、電源オンオフ毎にネットワーク公開用ファイルリストを作成し直す必要はない。
【0074】
以上のように、本第1実施形態によれば、外部電源が供給された場合は、有線回線による接続の有無、電池の残量等に関わらず、室内もしくはホーム(家電)ネットワークの利用可能範囲に当該デジタルカメラ10が存在するものとして、自動的に無線通信回路部38を起動し、画像データ記憶部46に記憶されている撮影した画像データのファイルにアクセスできるように受信待ち受け状態を維持するので、ユーザの利便性が向上する。即ち、有線回線途中の有線LANの中継装置やPCが稼動していない場合であっても、無線経由でホームネットワーク等に接続され、PCやテレビ等の外部機器から言い換えればネットワーク側からの内部データにアクセスが可能となる。
【0075】
また、外部電源が供給されていない場合は、当該デジタルカメラ10がホームネットワークの利用可能範囲には存在しないとして、無線通信回路部38を停止し、消費電力を下げることにより、デジタルカメラ10の動作時間が短くなることを防ぐ。
【0076】
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。
【0077】
デジタルカメラ10の画像データ記憶部46として、近年、SDメモリカードなどの取り外し可能なフラッシュROMが使われることもある。このフラッシュROMは近年容量拡大が著しく、大容量を安価に実現できている。また、フラッシュROMは、デジタルカメラだけでなく、音楽再生装置、PCなど様々な機器で使用可能である。そのため、デジタルカメラ10等の携帯端末装置でフラッシュROMを画像データ記憶部46として使用する際、その中には、ユーザが撮影した画像データのファイルだけでなく、音楽、文字情報、映像、動画など数多くの種類のファイルがそれぞれ多数混在する可能性がある。
【0078】
そこで、本第2実施形態では、上記ステップS24で作成され、上記ステップS34B,S34I,S34Lで更新されるネットワーク公開用ファイルリストを工夫することで、画像データ記憶部46に記憶されたファイルに対するネットワーク側からのアクセスを制限し、ユーザの利便性を向上するものである。
【0079】
従って、本第2実施形態に係る携帯端末装置の構成及び動作は、基本的には、上記第1実施形態に係る携帯端末装置の構成及び動作と同様のものであり、上記第1実施形態と異なる部分のみを以下に説明する。
【0080】
なお、前提として、撮影動作時は、撮像部36で撮像された画像データが、例えばデジタルカメラ用の標準ファイルシステム規格であるDCF規格に準拠したJPEG等の所定のフォーマットに変換された後、撮影機器情報を付加され画像データ記憶部46に格納される。本実施形態では、ネットワークに公開する公開ファイルは、当該デジタルカメラ10で撮影したもののみとする。当該デジタルカメラ10で撮影したファイルの識別方法としては、以下の2つがある。
【0081】
1)Exif(Exchangeable Image File Format)データ等のメタデータによる識別。例えばデジタルカメラ用の標準ファイルフォーマット規格であるExif規格に準拠したExifデータには撮影機材情報が含まれているので、これを利用する。Exifデータに限らず、画像データファイルの一部にExifデータとは異なるメタデータを埋め込んでも良い。
【0082】
2)撮影したデータを画像データ記憶部46に格納する際に特定のフォルダに格納し、そのフォルダに格納したデータだけを、ネットワークからのアクセスを可能とする。さらに、その特定のフォルダ名はカメラ個体別に違うものにすることによって、同型機等で撮影したデータも排除することができる。この、フォルダ名にカメラ個体情報を埋め込む手法は一例であり、フォルダとカメラ個体情報が関連付けられれば、別途関連付けの記憶領域を設けるなど、どのような手法でも構わない。
【0083】
図6は、本発明の携帯端末装置の第2実施形態としてのデジタルカメラ10において上記ステップS24でコールされるファイルリスト作成サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0084】
即ち、まず、ROM32に、内容が空のネットワーク公開用ファイルリストを作成する(ステップS24A)。
【0085】
そして、画像データ記憶部46の実体ファイルを検索する(ステップS24B)。ここで、検索された実体ファイルが、共有フォルダつまり公開フォルダ内のファイルであるか否かを判別する(ステップS24C)。ここで、共有(公開)フォルダ内のファイルであれば、上記作成したネットワーク公開用ファイルリストに登録する(ステップS24D)。
【0086】
前述のように画像データ記憶部46としてのメモリカードは、他の音楽プレーヤ等の端末と共用可能であり、図7Aに示すように、音楽データ(例えば、ファイル名「***.mp3」(***は任意))等の本装置で撮影された画像データ(例えば、ファイル名「A***.jpg」)以外のデータも格納されている場合もある。このため、予め決められた特定の共有(公開)フォルダ(例えば、「Photo」フォルダ)内のファイルであるかどうかを判別して、そうであれば図7Bに示すようにネットワーク公開用ファイルリストに登録する。
【0087】
また、上記ステップS24Cにおいて、共有(公開)フォルダ内のファイルでないと判別された場合には、更に、該検索された実体ファイルの撮影機器情報が本デジタルカメラ10の機器情報と一致するか否かを判別する(ステップS24E)。ここで、一致すれば、上記ステップS24Dに進んで、ネットワーク公開用ファイルリストに登録する。
【0088】
即ち、予め決められた特定の共有(公開)フォルダ(「Photo」フォルダ)内のファイルでなくても、図7Aに「Root」フォルダに記憶されたファイル名「A010.jpg」のように、本デジタルカメラ10で撮影された画像データであれば、図7Bに示すように、ネットワーク公開用ファイルリストに登録する。図7Aにファイル名「M010.jpg」で示すように、他の機器で作成されたファイルは、当該ファイルの撮影機器情報と本デジタルカメラ10の機器情報とが一致しないので、図7Bに示すように、ネットワーク公開用ファイルリストには登録されない。
【0089】
そして、画像データ記憶部46に記憶された全ての実体ファイルを検索したか否かを判別して(ステップS24F)、未だ全てを検索していない場合には、上記ステップS24Bに戻ることで、以上のようなステップS24B乃至ステップS24Eの動作を画像データ記憶部46に記憶された全ての実体ファイルについて行う。
【0090】
画像データ記憶部46に記憶された全ての実体ファイルを検索したならば、本ファイルリスト作成サブルーチンを終了して、上位のルーチンに戻る。
【0091】
図8は、上記ステップS34B,S34I,又はS34Lでコールされるファイルリスト更新サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【0092】
即ち、まず、画像データ記憶部46の実体ファイルを検索する(ステップS100)。ここで、検索された実体ファイルが、共有(公開)フォルダ内のファイルであるか否かを判別する(ステップS102)。ここで、共有(公開)フォルダ内のファイルであれば、更に、それがROM32に構成したネットワーク公開用ファイルリストに登録済みであるか否かを確認し(ステップS104)、未だ登録されていなければ、登録する(ステップS106)。
【0093】
また、上記ステップS102において、共有(公開)フォルダ内のファイルでないと判別された場合には、更に、該検索された実体ファイルの撮影機器情報が本デジタルカメラ10の機器情報と一致するか否かを判別する(ステップS108)。ここで、一致すれば、上記ステップS104に進んで未登録か確認し、未登録であれば上記ステップS106にてネットワーク公開用ファイルリストに登録する。
【0094】
そして、画像データ記憶部46に記憶された全ての実体ファイルを検索したか否かを判別して(ステップS110)、未だ全てを検索していない場合には、上記ステップS100に戻ることで、以上のようなステップS100乃至ステップS108の動作を画像データ記憶部46に記憶された全ての実体ファイルについて行う。
【0095】
こうして、画像データ記憶部46に記憶された全ての実体ファイルを検索することで、ネットワーク公開用ファイルリストに未登録の実体ファイルを追加登録することができる。
【0096】
そしてその後、ネットワーク公開用ファイルリストには登録されているが実体ファイルが削除されてしまっているものをネットワーク公開用ファイルリストから削除する処理に進む。
【0097】
即ち、ネットワーク公開用ファイルリスト上のファイルを検索し(ステップS112)、検索されたファイルが画像データ記憶部46に実体ファイルとして存在するか否かを確認する(ステップS114)。ここで、対応する実体ファイルが無い場合には、ネットワーク公開用ファイルリストから当該ファイルを削除する(ステップS116)。
【0098】
そして、ネットワーク公開用ファイルリストに登録された全てのファイルを検索したか否かを判別して(ステップS118)、未だ全てを検索していない場合には、上記ステップS112に戻ることで、以上のようなステップS112乃至ステップS116の動作をネットワーク公開用ファイルリストに登録された全てのファイルについて行い、全てについて行ったならば、本ファイルリスト更新サブルーチンを終了して、上位のルーチンに戻る。
【0099】
以上のように、本第2実施形態では、ネットワークからアクセス時に、当該デジタルカメラ10で撮影した画像データ以外へのアクセスを制限する機能を、当該デジタルカメラ10側に具備することにより、ネットワーク側からアクセス可能なデータが減り、ネットワーク側から参照するデータの選択を簡便にすることができる。
【0100】
即ち、デジタルカメラ10をカメラとして、ごく一般的に使用する場合は、当該デジタルカメラ10で撮影した写真を見たいという要望が一番高い点に着目し、ネットワーク側からアクセスする際はデジタルカメラ10で撮影したファイルだけを外部からのアクセス可能とすることにより、ネットワーク側から見えるファイルの数を減らし、所望のファイルを早く見つけることができる。
【0101】
更に、著作権保護が設定されているファイルに外部からアクセスを許す場合は色々な著作権保護機能に対応しなければならないが、この機能の実装は煩雑であり製品単価の上昇を招く。よって、著作権保護をしなければならないファイルを簡便に選択排除しアクセス不可とすることはメリットがあるが、著作権保護機能は日々進化し、著作権保護されたファイルの特徴を読み取り選別しようとすると、その選別法も保護機能の進化に合わせて改定をする必要がある。本第2実施形態では、問題のない(著作権の問題発生の可能性の低い)データのみに、アクセス可能なものを限定できるため、著作権保護が必要なデータを簡便に選択排除することができ、初心者には好ましい。
【0102】
なお、図6及び図8では、公開するファイルの識別方法として上記2つの識別方法の両方を実現した形で説明したが、どちらか一方だけでも構わないことは勿論である。例えば、共有(公開)フォルダ内のファイルのみを公開するとすれば、該デジタルカメラ10のユーザが作成した音楽ファイルやテキストファイル等の著作権上問題の無いファイルもネットワークからアクセス可能となる。
【0103】
なお、上記第1及び第2実施形態では、外部電源給電部52から給電可能である場合には、有線通信回路部54によってネットワーク通信可能か否かにかかわらず無線通信回路部38を起動して無線によりネットワーク通信するものとしているが、無線と有線が並存する環境を作っても良いし、無線によるネットワーク接続が確立されない場合には有線に切り替えるようにしても良いことは勿論である。
【0104】
なお、有線通信回路部54を介したネットワークへの接続においても、上記第2実施形態と同様のアクセス制限を行っても良い。
【0105】
あるいは、そのように外部からのアクセスは常に制限するのではなく、有線通信に関してはUSB接続によりPCを介して間接的にネットワークに接続する即ち直接ネットワークに接続せず、無線通信はネットワークに直接接続されている場合は、無線通信の場合のみアクセス制限をすれば、ネットワークからの参照時は画像データだけが見え、PCで詳細に内容を見る場合は全てのファイルが参照でき、更に便利となる。
【0106】
また、有線接続が利用不可の時に無線通信回路部38をオンするとしたが、外部電源が供給されていない場合には、バッテリの残量チェックを行って、残量が少ない場合にはオンしないようにすることが好ましい。但し、USB接続のように有線接続により電源供給可能な場合にはこの限りではない。
【0107】
また、電源SW14よる電源オンでは、電源回路部48から各機能ブロックに電源が供給されるのが一般的であるが、外部電源接続を検知して無線通信回路部38をオンする場合は、デジタルカメラ10内部の全てのブロックに電源を供給する必要はなく、無線と内部データへのアクセスに必要なブロック(例えば、無線通信回路部38と制御部30、画像データ記憶部46等だけ)だけに電源を供給すれば良い。
【0108】
なお、上記実施形態はデジタルカメラ10を例に記載しているが、撮像した画像データに由来する部分以外は、例えば、携帯情報端末(PDA)や無線機能付き音楽再生装置など、他の携帯端末装置にも適用可能である。また、撮像した画像データに由来する部分については、デジタルカメラ10でなくても、例えば、カメラ付き携帯電話やカメラ付PDAなど、他の撮像機能付きの携帯端末装置でも適用できる。
【0109】
(付記)
前記の具体的実施形態から、以下のような構成の発明を抽出することができる。
【0110】
(1) ネットワーク(LAN)への接続が可能な携帯端末装置であって、
無線通信により上記ネットワークへの接続を行う無線通信インターフェイスと、
有線通信により直接的(イーサネット)または間接的(USB+PC)に上記ネットワークへの接続を行う有線通信インターフェイスと、
上記有線通信インターフェイスによる上記ネットワークとの通信が可能かどうかを判断する有線通信判断手段と、
内蔵されるバッテリの充電または代替のために、外部からの電源が供給される外部電源供給部と、
上記外部電源供給部に外部からの電力供給がされる状態になったことを検出する電力供給状態検出手段と、
上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記有線通信判断手段の判断結果に関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定する制御手段と、
を具備することを特徴とする携帯端末装置。
【0111】
(対応する実施形態)
この(1)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。それらの実施形態において、デジタルカメラ10が上記携帯端末装置に、無線通信回路部38が上記無線通信インターフェイスに、有線通信回路部54が上記有線通信インターフェイスに、有線接続検出部56が上記有線通信判断手段に、外部電源給電部52が上記外部電源供給部に、電力供給状態検出部50が上記電力供給状態検出手段に、制御部30が上記制御手段に、それぞれ対応する。
【0112】
(作用効果)
この(1)に記載の携帯端末装置は、外部電力供給時には有線接続の有無に関わらず無線通信インターフェイスを使用可能にする。
従って、この(1)に記載の携帯端末装置によれば、途中の有線LAN,PCが稼動していない場合であっても、無線通信インターフェイスを稼動させるため、ネットワーク接続機器からアクセスが可能となり、便利である。
【0113】
(2) 上記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段を更に具備し、
上記制御手段は、上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記バッテリ残量検出手段の検出結果に関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定することを特徴とする(1)に記載の携帯端末装置。
【0114】
(対応する実施形態)
この(2)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。それらの実施形態において、電源回路部48が上記バッテリ残量検出手段に対応する。
【0115】
(作用効果)
この(2)に記載の携帯端末装置は、バッテリ残量に関わらず、無線通信インターフェイスを使用可能にする。
従って、この(2)に記載の携帯端末装置によれば、バッテリ残量が少ない場合でも強制的に無線通信インターフェイスを自動的に稼動させるため、手動による設定が不要で、面倒でない。
【0116】
(3) 操作者によって操作され、上記無線通信インターフェイスを含めて供給される電源をオンオフする電源オンオフスイッチと、上記無線通信インターフェイスによる無線通信機能をオンオフする無線オンオフスイッチと、の少なくとも一つを更に具備し、
上記制御手段は、上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記オンオフスイッチの状態に関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定することを特徴とする(1)に記載の携帯端末装置。
【0117】
(対応する実施形態)
この(3)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。それらの実施形態において、電源SW14が上記電源オンオフスイッチに、無線SWが上記無線オンオフスイッチに、それぞれ対応する。
【0118】
(作用効果)
この(3)に記載の携帯端末装置は、電源オンオフスイッチ又は無線オンオフスイッチの状態に関わらず、無線通信インターフェイスを使用可能にする。
従って、この(3)に記載の携帯端末装置によれば、電源オフの状態であっても、強制的に無線通信インターフェイスを自動的に稼動させるため、手動による設定が不要で、面倒でない。
【0119】
(4) 上記電力供給状態検出手段は、上記外部電源供給部に供給される電圧を検出した結果に基づいて信号を出力することを特徴とする(1)に記載の携帯端末装置。
【0120】
(対応する実施形態)
この(4)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。
【0121】
(作用効果)
この(4)に記載の携帯端末装置は、電力供給状態(外部電源)の検出を外部電源供給部に印加される電圧を検知して行う。
従って、この(4)に記載の携帯端末装置によれば、外部電源供給が確実に検出可能である。
【0122】
(5) 上記電力供給状態検出手段は、上記外部電源供給部に対して予め決められた相対位置に設けられ、光、磁界または電界を利用して当該外部電源供給部に対して外部の電源が電気的に接続したことを検出した結果に基づいて信号を出力することを特徴とする(1)に記載の携帯端末装置。
【0123】
(対応する実施形態)
この(5)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。
【0124】
(作用効果)
この(5)に記載の携帯端末装置は、電力供給状態(外部電源)の検出を外部電源供給部の近傍に設けられたものであって、光、磁界、または電界を利用し検知する。
従って、この(5)に記載の携帯端末装置によれば、外部電源供給の検出が、外部電源供給部の配置に左右されないため、設計自由度が高い。
【0125】
(6) 上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出している間は、上記制御手段は、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定していることを特徴とする(1)に記載の携帯端末装置。
【0126】
(対応する実施形態)
この(6)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。
【0127】
(作用効果)
この(6)に記載の携帯端末装置は、外部電力が供給されている限り無線通信インターフェイスを起動する。
従って、この(6)に記載の携帯端末装置によれば、外部からの電力供給がされる状態においては無線通信インターフェイスの起動が維持されるため、設定が容易である。
【0128】
(7) 上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態の中断を検出したとき、上記制御手段は、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態の設定を解除することを特徴とする(1)に記載の携帯端末装置。
【0129】
(対応する実施形態)
この(7)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。
【0130】
(作用効果)
この(7)に記載の携帯端末装置は、外部電力の供給が中断されたとき無線通信インターフェイスの起動を止める。
従って、この(7)に記載の携帯端末装置によれば、外部からの電力供給の中断時においては無線通信インターフェイスの起動が中止されるため、設定が容易であり、バッテリの消耗が防げる。
【0131】
(8) 上記制御手段は、上記無線通信インターフェイスを通じた上記ネットワークとの通信が所定の時間内に確立されないとき、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態の設定を解除することを特徴とする(1)に記載の携帯端末装置。
【0132】
(対応する実施形態)
この(8)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。
【0133】
(作用効果)
この(8)に記載の携帯端末装置は、所定時間内に無線通信インターフェイスによる通信が確立しない場合、当該無線通信インターフェイスの起動を中止する。
従って、この(8)に記載の携帯端末装置によれば、所定時間内に無線通信インターフェイスによる通信が確立されないとき、無線通信インターフェイスの起動が中止されるため、無駄な通信や電力消費を抑制できる。
【0134】
(9) 被写体を撮像する撮像手段と、
当該撮像手段によって撮像された当該被写体の画像のデータを記憶する記憶手段と、
利用可能な無線通信インターフェイスまたは有線通信インターフェイスを通じた、上記記憶手段に記憶された画像のデータに対する上記ネットワーク側からのアクセスを、制限するアクセス制限手段と、
を更に具備することを特徴とする(1)乃至(8)の何れかに記載の携帯端末装置。
【0135】
(対応する実施形態)
この(9)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第2実施形態が対応する。その実施形態において、撮像部36が上記撮像手段に、画像データ記憶部46が上記記憶手段に、制御部30が上記アクセス制限手段に、それぞれ対応する。
【0136】
(作用効果)
この(9)に記載の携帯端末装置は、撮像手段、画像のデータの記憶手段を有し、ネットワークからのアクセスを制限する。
従って、この(9)に記載の携帯端末装置によれば、自動的に無線通信インターフェイスによりネットワークに接続した場合、問題のない(著作権の問題発生の可能性の低い)データのみに、アクセス可能なものを限定でき、初心者には好ましい。
【0137】
(10) 上記記憶手段が上記撮像手段によって撮像された画像のデータ以外のデータを記憶しているとき、上記アクセス制限手段は、上記撮像手段によって撮像された画像のデータを含む上記記憶手段の記憶する一部のデータのみに、上記ネットワーク側からのアクセスを制限することを特徴とする(9)に記載の携帯端末装置。
【0138】
(対応する実施形態)
この(10)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第2実施形態が対応する。
【0139】
(作用効果)
この(10)に記載の携帯端末装置は、アクセス制限手段が、画像のデータを含むデータ(画像のデータ+α)にアクセスを制限する。
従って、この(10)に記載の携帯端末装置によれば、著作権問題の発生の可能性の低い、撮影した画像のデータ+αにアクセスを制限できる。
【0140】
(11) 上記アクセス制限手段は、上記撮像手段によって撮像された画像のデータのみに、上記ネットワーク側からのアクセスを制限することを特徴とする(10)に記載の携帯端末装置。
【0141】
(対応する実施形態)
この(11)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第2実施形態が対応する。
【0142】
(作用効果)
この(11)に記載の携帯端末装置は、アクセス制限手段が、撮像した画像のデータのみにアクセスを制限する。
従って、この(11)に記載の携帯端末装置によれば、著作権問題の発生の可能性の低い、撮影した画像のデータのみにアクセスを制限できる。
【0143】
(12) 上記無線通信インターフェイスが利用可能な状態に設定されているときには、上記記憶部及び上記アクセス制限手段を少なくとも含む本携帯端末装置の一部のみに、電源が供給されていることを特徴とする(9)に記載の携帯端末装置。
【0144】
(対応する実施形態)
この(12)に記載の携帯端末装置に関する実施形態は、第2実施形態が対応する。
【0145】
(作用効果)
この(12)に記載の携帯端末装置は、記憶部とアクセス制限手段を含む装置の一部にのみに、電源を供給する。
従って、この(12)に記載の携帯端末装置によれば、無線通信時も省電力が実現できる。
【0146】
(13) 無線通信によりネットワーク(LAN)への接続を行う無線通信インターフェイスと、有線通信により直接的(イーサネット)または間接的(USB+PC)に上記ネットワークへの接続を行う有線通信インターフェイスと、内蔵されるバッテリの充電または代替のために、外部からの電源が供給される外部電源供給部と、を備える携帯端末装置におけるネットワーク接続制御方法であって、
上記外部電源供給部に外部からの電力供給がされる状態になったかを検出し、
上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記有線通信インターフェイスによる上記ネットワークとの通信が可能かどうかに関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定する、
ことを特徴とするネットワーク接続制御方法。
【0147】
(対応する実施形態)
この(13)に記載のネットワーク接続制御方法に関する実施形態は、第1及び第2実施形態が対応する。それらの実施形態において、デジタルカメラ10が上記携帯端末装置に、無線通信回路部38が上記無線通信インターフェイスに、有線通信回路部54が上記有線通信インターフェイスに、外部電源給電部52が上記外部電源供給部に、ステップS10が上記外部からの電力供給がされる状態になったかの検出に、ステップS12が上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態への設定に、それぞれ対応する。
【0148】
(作用効果)
この(13)に記載のネットワーク接続制御方法は、外部電力供給時には有線接続の有無に関わらず無線通信インターフェイスを使用可能にする。
従って、この(13)に記載のネットワーク接続制御方法によれば、途中の有線LAN,PCが稼動していない場合であっても、無線通信インターフェイスを稼動させるため、ネットワーク接続機器からアクセスが可能となり、便利である。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】本発明の携帯端末装置の第1実施形態としてのデジタルカメラの外観を示す図である。
【図2】図1のデジタルカメラの電気的な構成を示すブロック図である。
【図3】図1のデジタルカメラにおいて所定のタイミングで実施される無線通信ルーチンのフローチャートを示す図である。
【図4】図3中のネットワーク接続開始サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図5】図3中のネットワーク応答サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図6】本発明の携帯端末装置の第2実施形態としてのデジタルカメラにおけるファイルリスト作成サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【図7A】第2実施形態における画像データ記憶部のファイル記憶構成を示す図である。
【図7B】第2実施形態におけるネットワーク公開用ファイルリストの例を示す図である。
【図8】第2実施形態におけるファイルリスト更新サブルーチンのフローチャートを示す図である。
【符号の説明】
【0150】
10…デジタルカメラ、 12…レリーズボタン、 14…電源SW、 16…フラッシュランプ、 18…レンズ、 20…有線接続コネクタ、 22…外部電源コネクタ、 24…カラー液晶表示装置、 26…十字カーソルボタン、 28…メニューボタン、 30…制御部、 32…ROM、 34…RAM、 36…撮像部、 38…無線通信回路部、 40…アンテナ、 42…操作部、 44…表示部、 46…画像データ記憶部、 48…電源回路部、 50…電力供給状態検出部、 52…外部電源給電部、 54…有線通信回路部、 56…有線接続検出部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークへの接続が可能な携帯端末装置であって、
無線通信により上記ネットワークへの接続を行う無線通信インターフェイスと、
有線通信により直接的または間接的に上記ネットワークへの接続を行う有線通信インターフェイスと、
上記有線通信インターフェイスによる上記ネットワークとの通信が可能かどうかを判断する有線通信判断手段と、
内蔵されるバッテリの充電または代替のために、外部からの電源が供給される外部電源供給部と、
上記外部電源供給部に外部からの電力供給がされる状態になったことを検出する電力供給状態検出手段と、
上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記有線通信判断手段の判断結果に関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定する制御手段と、
を具備することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
上記バッテリの残量を検出するバッテリ残量検出手段を更に具備し、
上記制御手段は、上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記バッテリ残量検出手段の検出結果に関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
操作者によって操作され、上記無線通信インターフェイスを含めて供給される電源をオンオフする電源オンオフスイッチと、上記無線通信インターフェイスによる無線通信機能をオンオフする無線オンオフスイッチと、の少なくとも一つを更に具備し、
上記制御手段は、上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記オンオフスイッチの状態に関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項4】
上記電力供給状態検出手段は、上記外部電源供給部に供給される電圧を検出した結果に基づいて信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
上記電力供給状態検出手段は、上記外部電源供給部に対して予め決められた相対位置に設けられ、光、磁界または電界を利用して当該外部電源供給部に対して外部の電源が電気的に接続したことを検出した結果に基づいて信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項6】
上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態を検出している間は、上記制御手段は、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定していることを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項7】
上記電力供給状態検出手段が上記外部からの電力供給がされる状態の中断を検出したとき、上記制御手段は、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態の設定を解除することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項8】
上記制御手段は、上記無線通信インターフェイスを通じた上記ネットワークとの通信が所定の時間内に確立されないとき、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態の設定を解除することを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項9】
被写体を撮像する撮像手段と、
当該撮像手段によって撮像された当該被写体の画像のデータを記憶する記憶手段と、
利用可能な無線通信インターフェイスまたは有線通信インターフェイスを通じた、上記記憶手段に記憶された画像のデータに対する上記ネットワーク側からのアクセスを、制限するアクセス制限手段と、
を更に具備することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の携帯端末装置。
【請求項10】
上記記憶手段が上記撮像手段によって撮像された画像のデータ以外のデータを記憶しているとき、上記アクセス制限手段は、上記撮像手段によって撮像された画像のデータを含む上記記憶手段の記憶する一部のデータのみに、上記ネットワーク側からのアクセスを制限することを特徴とする請求項9に記載の携帯端末装置。
【請求項11】
上記アクセス制限手段は、上記撮像手段によって撮像された画像のデータのみに、上記ネットワーク側からのアクセスを制限することを特徴とする請求項10に記載の携帯端末装置。
【請求項12】
上記無線通信インターフェイスが利用可能な状態に設定されているときには、上記記憶部及び上記アクセス制限手段を少なくとも含む本携帯端末装置の一部のみに、電源が供給されていることを特徴とする請求項9に記載の携帯端末装置。
【請求項13】
無線通信によりネットワークへの接続を行う無線通信インターフェイスと、有線通信により直接的または間接的に上記ネットワークへの接続を行う有線通信インターフェイスと、内蔵されるバッテリの充電または代替のために、外部からの電源が供給される外部電源供給部と、を備える携帯端末装置におけるネットワーク接続制御方法であって、
上記外部電源供給部に外部からの電力供給がされる状態になったかを検出し、
上記外部からの電力供給がされる状態を検出した後においては、上記有線通信インターフェイスによる上記ネットワークとの通信が可能かどうかに関わらず、上記無線通信インターフェイスを利用可能な状態に設定する、
ことを特徴とするネットワーク接続制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−10750(P2009−10750A)
【公開日】平成21年1月15日(2009.1.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−170835(P2007−170835)
【出願日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】