説明

携帯電子機器、制御方法及び制御プログラム

【課題】操作性を向上させた文字入力を行う携帯電子機器、制御方法及び制御プログラムを提供すること。
【解決手段】ディスプレイ11の表面に対応して配され、接触を検出するタッチパネル14と、入力するための文字を候補文字としてディスプレイ11の候補文字表示領域11aに表示させると共に、入力された文字を入力文字としてディスプレイ11の入力文字表示領域11bに表示させる制御部17とを有する。制御部17は、候補文字表示領域11aに表示された第1の候補文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された第1の候補文字の表示を解除することなく、第2の候補文字を候補文字表示領域11a内であって接触が検出された第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示部への接触を検出可能な携帯電子機器、制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
表示部への接触を検出可能な構成(例えば、タッチパネル)を有する携帯電子機器は、例えば、所定の接触操作によって文字を入力し、入力された文字(平仮名)を漢字に変換する場合には、所定の位置に表示される変換候補の中から所望の漢字を選択することにより行っていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−079631号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、表示部への接触を検出可能な構成(例えば、タッチパネル)を有する携帯電子機器では、入力された入力文字を表示する領域と、入力するための候補文字(例えば、テンキー、QWERTYキー等)を表示する領域とが分割されている。そして、変換候補を表示するための所定の位置として、入力文字を表示する領域の一部を利用していた。
【0005】
しかし、このような携帯電子機器では、表示領域が限られているために、変換候補を表示する場合に、入力文字を表示する領域が狭くなってしまうという問題があった。そこで、限られた表示領域においても、操作性を向上させた文字入力を行わせる必要がある。
【0006】
本発明は、操作性を向上させた文字入力を行うことを可能とする携帯電子機器、制御方法及び制御プログラムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る携帯電子機器は、上記課題を解決するために、表示部と、前記表示部の表面に対応して配され、接触を検出する検出部と、入力するための文字を候補文字として前記表示部の候補文字表示領域に表示させると共に、入力された文字を入力文字として前記表示部の入力文字表示領域に表示させる制御部と、を有し、前記制御部は、前記候補文字表示領域に表示された第1の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第1の接触文字の表示を解除することなく、第2の候補文字を前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させ、その後に前記第2の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を接触が検出された前記第1の候補文字が表示されていた領域に当該第1の候補文字に替えて表示させ、接触が検出された前記第1の候補文字、接触が検出された前記第2の候補文字、及び接触が検出された第3の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける構成である。
【0008】
また、携帯電子機器では、前記制御部は、接触が検出された前記第2の候補文字、及び前記第3の候補文字が前記候補文字表示領域に表示されている場合に、前記第3の候補文字に対する接触が検出されると、当該接触が検出された第3の候補文字の表示を解除することなく、第4の候補文字を接触が検出された前記第2の候補文字が表示されていた領域に当該第2の候補文字に替えて表示させ、接触が検出された前記第3の候補文字、及び接触が検出された第4の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける構成でも良い。
【0009】
また、携帯電子機器では、前記制御部は、前記第2の候補文字に対する接触が検出されて、接触が検出された前記第1の候補文字に替えて前記第3の候補文字を表示させた場合に、前記表示部に対する接触が継続した状態で、前記第3の候補文字に対する接触が検出されることにより、接触が検出されていた前記第2の候補文字に対する接触が解除されると、当該第2の候補文字の入力を確定して前記入力文字表示領域に表示させる構成でも良い。
【0010】
また、携帯電子機器では、前記制御部は、接触が検出されていた前記第2の候補文字に対する接触が解除されることにより当該第2の候補文字の入力を確定して前記入力文字表示領域に表示させた場合に、前記表示部に対する接触が継続した状態で、前記第3の候補文字に対する接触が検出された後に、当該接触が解除されると、接触が検出された前記第3の候補文字の入力を確定して前記入力文字表示領域に表示させる構成でも良い。
【0011】
また、携帯電子機器では、前記制御部は、前記第2の候補文字への接触が検出されて、接触が検出された前記第1の候補文字に替えて前記第3の候補文字を表示させた場合に、前記第3の候補文字への接触が検出されずに接触が検出されていた前記第2の候補文字の接触が解除された場合には、当該第2の候補文字の入力を確定して前記入力文字表示領域に表示させると共に、接触が検出されていた前記第2の候補文字、及び前記第3の候補文字の表示が解除されて、前記第1の候補文字を前記表示部の前記候補文字表示領域に再度表示させる構成でも良い。
【0012】
また、携帯電子機器では、前記制御部は、前記第1の候補文字に対する接触が所定時間以上検出された場合に、前記第2の候補文字を前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させる構成でも良い。
【0013】
また、携帯電子機器では、前記制御部は、前記第1の候補文字の中から一の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該一の候補文字と関係を有する関連候補文字を前記表示部の前記候補文字表示領域に表示させると共に、当該関連候補文字への接触が検出された場合には、接触が検出された関連候補文字を接触が検出された前記第2の候補文字として、当該第2の候補文字の表示を解除することなく、前記第3の候補文字を接触が検出された前記一の候補文字が表示されていた領域に当該一の候補文字に替えて表示させる構成でも良い。
【0014】
また、携帯電子機器では、前記表示部における前記一の候補文字が割り当てられる領域に当該一の候補文字と共に複数の文字がそれぞれ割り当てられる場合に、前記一の候補文字と関係を有する前記関連候補文字は、当該一の候補文字が割り当てられる領域に割り当てられる前記複数の文字であり、前記制御部は、前記第1の候補文字の中から前記一の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該一の候補文字と関係を有する前記関連候補文字を前記一の候補文字を中心として放射状に表示させる構成でも良い。
【0015】
また、携帯電子機器では、前記制御部は、前記第1の候補文字に対する接触が検出され、前記第2の候補文字が前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示された場合に、前記第1の候補文字に対する接触が検出されたままの状態で、前記第2の候補文字が表示された領域内における接触の移動を検出すると、表示されていない前記第2の候補文字の一部をスクロールして表示する構成でも良い。
【0016】
また、携帯電子機器では、前記制御部は、前記第1の候補文字に対する接触が検出され、前記第2の候補文字が前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示された場合に、前記第2の候補文字が表示された領域の一部に対して、所定時間以上の接触を検出すると、表示されていない前記第2の候補文字の一部をスクロールして表示する構成でも良い。
【0017】
また、本発明に係る制御方法は、上記課題を解決するために、表示部の表面に対応して配され、接触を検出する検出工程と、入力するための文字を候補文字として前記表示部の候補文字表示領域に表示させると共に、入力された文字を入力文字として前記表示部の入力文字表示領域に表示させる制御工程と、を有し、前記制御工程は、前記候補文字表示領域に表示された第1の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第1の候補文字の表示を解除することなく、第2の候補文字を前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させ、その後に前記第2の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を接触が検出された前記第1の候補文字が表示されていた領域に当該第1の候補文字に替えて表示させ、接触が検出された前記第1の候補文字、接触が検出された前記第2の候補文字、及び接触が検出された第3の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける構成である。
【0018】
また、本発明に係る制御プログラムは、上記課題を解決するために、表示部の表面に対応して配され、接触を検出する検出工程と、入力するための文字を候補文字として前記表示部の候補文字表示領域に表示させると共に、入力された文字を入力文字として前記表示部の入力文字表示領域に表示させる制御工程と、をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、前記制御工程は、前記候補文字表示領域に表示された第1の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第1の候補文字の表示を解除することなく、第2の候補文字を前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させ、その後に前記第2の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を接触が検出された前記第1の候補文字が表示されていた領域に当該第1の候補文字に替えて表示させ、接触が検出された前記第1の候補文字、接触が検出された前記第2の候補文字、及び接触が検出された第3の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける構成である。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、操作性を向上させた文字入力を行うことを可能とする。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】携帯電話機の外観斜視図である。
【図2】携帯電話機の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】接触操作に伴って携帯電話機の画面が遷移する様子を示す図である。
【図4】接触操作に伴って携帯電話機の画面が遷移する様子を示す図である。
【図5】接触操作に伴って携帯電話機の画面が遷移する様子を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の携帯電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、携帯電話機1の外観斜視図である。
【0022】
携帯電話機1は、筺体2を備える。筺体2には、正面部に、ディスプレイ11と、マイク12と、スピーカ13とが配置される。
【0023】
ディスプレイ11は、液晶又は有機EL等で構成されている。また、ディスプレイ11は、表面にタッチパネル14が形成されており、タッチパネル14との組合せにより、入力インターフェースを構成する。
タッチパネル14は、表面を棒状のペン(いわゆる、スタイラスペン)やユーザの指先によってタッチ(接触)されることにより、入力操作を受け付けることができる。
【0024】
また、タッチパネル14は、ディスプレイ11の表面に透明又は半透明の素材で形成され、ディスプレイ11を視認可能に配置されている。また、接触の感知方法としては、圧力の変化を感知する感圧方式と、静電気による電気信号を感知する静電容量方式と、光の遮断を感知する光導波路方式等に大別される。タッチパネル14は、どの方式を採用しても良い。
【0025】
マイク12は、携帯電話機1のユーザが通話時に発した音声を入力するために用いられる。
スピーカ13は、携帯電話機1のユーザの通話相手が発した音声を出力するために用いられる。
【0026】
また、図2に携帯電話機1の機能的な構成を示す。
携帯電話機1は、図2に示すように、ディスプレイ11と、マイク12と、スピーカ13と、タッチパネル14と、通信部15と、記憶部16と、制御部17とを備える。
【0027】
通信部15は、アンテナ18を介して、所定の使用周波数帯で外部装置と通信を行う。具体的には、通信部15は、アンテナ18によって受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部17に供給する。また、通信部15は、制御部17から供給された信号を変調処理し、アンテナ18を介して外部装置(基地局)に送信する。
【0028】
記憶部16は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部17による演算処理に利用される。また、記憶部16は、携帯電話機1の内部で動作するアプリケーションやデータベースを1又は複数記憶する。なお、記憶部16は、着脱可能な外部メモリを兼ねていても良い。
【0029】
制御部17は、中央処理装置(CPU)を含む半導体集積回路により構成されており、携帯電話機1全体を管理及び制御する。例えば、制御部17は、記憶部16に格納された各種のタスクを実行することにより、例えば、ディスプレイ11に画像を表示したり、タッチパネル14からの入力操作を受け付けたりする。これにより、制御部17は、記憶部16に格納されているプログラムを用いて、通話機能や、メールを作成するときに利用される文字入力機能等の様々なタスクを実行する。
【0030】
このように構成される携帯電話機1は、文字の入力に際して、操作性を向上させた文字入力を行う機能を有している。
【0031】
携帯電話機1は、ディスプレイ11(表示部)と、タッチパネル14(検出部)と、制御部17とを有する。
タッチパネル14は、ディスプレイ11の表面に対応して配され、接触を検出する。
【0032】
制御部17は、入力するための文字を候補文字として、入力された文字を入力文字としてディスプレイ11に表示させる。ここで、候補文字はディスプレイ11の候補文字表示領域11aに、入力文字はディスプレイ11の入力文字表示領域11bに表示される(図3(a)参照)。
【0033】
また、制御部17は、候補文字表示領域11aに表示された第1の候補文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された第1の候補文字の表示を解除することなく、第2の候補文字を候補文字表示領域11a内であって接触が検出された第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させる。その後に第2の候補文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を接触が検出された第1の候補文字が表示されていた領域に当該第1の候補文字に替えて表示させる。そして、接触が検出された第1の候補文字、接触が検出された第2の候補文字、及び接触が検出された第3の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける。ここで、入力が受け付けられた後に入力が確定した文字は、入力文字表示領域11bに表示される。
【0034】
例えば、携帯電話機1は、平仮名文字の「あ段」(あ段とは、五十音で定められている「あ」、「か」、「さ」・・・をいう。)が割り当てられた仮想的なキーをディスプレイ11に表示させた状態において(図3(a)を参照)、「な」に対する接触を検出した場合、「な」が割り当てられた仮想的なキーの周囲に、その関連文字(本実施例の場合、「な」の関連文字は、「に」、「ぬ」、「ね」及び「の」である)が割り当てられた仮想的なキーを表示する(図3(b)を参照)。
【0035】
携帯電話機1は、「な」に対応するキーへの接触状態から、摺動動作(スイープ)により「に」に対応するキーへの接触を検出した場合には、「に」の表示を解除することなく、候補文字表示領域11a内であって、「に」が表示された領域(図3中のA)とは異なる領域(図3中のBとCの結合領域又はD)に「に」の変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」、「日光」、「日本」等)を表示する(図3(c)を参照。)。
【0036】
また、携帯電話機1は、ディスプレイ11の表示態様が図3(b)に示すような態様において、「な」に対応するキーへの接触状態から、摺動動作(スイープ)により「ね」に対応するキーへの接触を検出した場合には、「ね」の表示を解除することなく、候補文字表示領域11a内であって、「ね」が表示された領域(図3中のC)とは異なる領域(図3中のAとBの結合領域又はD)に「ね」の変換候補を表示する。
【0037】
また、同様にして、携帯電話機1は、ディスプレイ11の表示態様が図3(b)に示すような態様において、「な」に対応するキーへの接触状態から、摺動動作(スイープ)により「ぬ」に対応するキーへの接触を検出した場合には、「ぬ」の表示を解除することなく、候補文字表示領域11a内であって、「ぬ」が表示された領域(図3中のB)とは異なる領域(図3中のA、C又はD)に「ぬ」の変換候補を表示する。
【0038】
また、同様にして、携帯電話機1は、ディスプレイ11の表示態様が図3(b)に示すような態様において、「な」に対応するキーへの接触状態から、摺動動作(スイープ)により「の」に対応するキーへの接触を検出した場合には、「の」の表示を解除することなく、候補文字表示領域11a内であって、「の」が表示された領域(図3中のB)とは異なる領域(図3中のA、C又はE)に「の」の変換候補を表示する。
【0039】
上記説明したように、携帯電話機1は、「な」に対応するキーへの接触状態から、摺動操作(スイープ)により「に」に対応するキーへの接触を検出した場合、ディスプレイ11の表示態様が図3(c)、図4(a)に示すような態様となる。そして、「に」に対応するキーへの接触状態から、摺動動作(スイープ)により表示された変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」、「日光」、「日本」等)のうち「日本橋」に対応するキーへの接触を検出した場合には、接触が検出された「日本橋」の表示を解除することなく、「に」が表示されていた領域(図3中のA)に替えて「日本橋」の変換候補(例えば、「に」、「は」、「デパート」、「です」等)を表示する(図4(c)参照)。
【0040】
このように、第1の候補文字と同様に第2の候補文字を候補文字表示領域11a内に表示することで、入力文字表示領域11bにおける入力文字の表示を妨げず、操作性が向上する。また、第2の候補文字を接触が検出された第1の候補文字の表示を解除することなく、接触が検出された第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させることで、接触が検出された第1の候補文字の表示を見ながらこれに続く第2の候補文字を選択できるため、操作性が向上する。そして、第3の候補文字を接触が検出された第2の候補文字の表示を解除することなく、接触が検出された第1の候補文字が表示されていた領域に当該第1の候補文字に替えて表示させることで、入力文字表示領域11bにおける入力文字の表示を妨げず、かつ、接触が検出された第2の候補文字を見ながらこれに続く第3の候補文字を選択できるため、操作性が向上する。
また、ユーザは接触対象物(例えば、スタイラスペンや指)を摺動動作(スイープ)させるだけで次々と所望の文字を入力することができる。
【0041】
なお、「異なる領域」とは、ユーザによる操作を妨げず、良好な操作を実現できる領域のことであり、上述はその一例に過ぎない。
【0042】
このようにして、携帯電話機1は、文字の入力に際して、ユーザによる操作を妨げず、良好な操作を実現できる領域に第1の候補文字、第2の候補文字及び第3の候補文字を表示するので、操作性を向上させた文字入力を行うことができる。
【0043】
なお、上述では、携帯電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の構成と動作について説明したが、これに限られず、各構成要素を備え、操作性を向上させた文字入力を行うための制御方法や、制御プログラムとして構成されても良い。
【0044】
また、制御部17は、接触が検出された第2の候補文字、及び第3の候補文字が候補文字表示領域11aに表示されている場合に、第3の候補文字に対する接触が検出されると、当該接触が検出された第3の候補文字の表示を解除することなく、第4の候補文字を接触が検出された第2の候補文字が表示されていた領域に当該第2の候補文字に替えて表示させる。そして、接触が検出された第3の候補文字、及び接触が検出された第4の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける構成でも良い。ここで、入力が受け付けられた後に入力が確定した文字は、入力文字表示領域11bに表示される。
【0045】
具体的には、制御部17は、第3の候補文字(例えば、「に」、「は」、「デパート」、「です」等)の中から「デパート」が選択されると、接触が検出された第2の候補文字である「日本橋」が表示されていた領域に「日本橋」に替えて「デパート」の変換候補を第4の候補文字として表示する(不図示)。
【0046】
このようにして、携帯電話機1は、文字の入力に際して、ユーザによる操作を妨げず、良好な操作を実現できる領域に第4の候補文字を表示するので、操作性を向上させた文字入力を行うことを可能とする。
【0047】
また、制御部17は、第2の候補文字に対する接触が検出されて、接触が検出された第1の候補文字に替えて第3の候補文字を表示させた場合に、ディスプレイ11に対する接触が継続した状態で、第3の候補文字に対する接触が検出されることにより、接触が検出されていた第2の候補文字に対する接触が解除されると、当該第2の候補文字の入力を確定して入力文字表示領域11bに表示させる構成でも良い。
【0048】
具体的には、制御部17は、「に」の変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」等の第1変換候補)がディスプレイ11に表示されている状態において(図4(a)を参照)、変換候補の中から「日本橋」が選択されると、第1変換候補が表示された領域(図4(b)中のF)とは異なる領域(図4(c)中のG)に「日本橋」の変換候補(例えば、「に」、「は」等の第2変換候補)を表示する。
【0049】
つぎに、制御部17は、第1変換候補中の「日本橋」に対応するキーへの接触を検出した後に、接触を継続した状態で、第2変換候補中の「に」に対応するキーへの接触を検出することにより、「日本橋」に対応するキーへの接触が解除された場合には、「日本橋」の入力を確定する。
【0050】
このようにして、携帯電話機1は、文字の入力に際して、容易に変換候補を利用した文字入力を行うことを可能とする。
【0051】
また、制御部17は、接触が検出されていた第2の候補文字に対する接触が解除されることにより当該第2の候補文字の入力を確定して入力文字表示領域11bに表示させた場合に、ディスプレイ11に対する接触が継続した状態で、第3の候補文字に対する接触が検出された後に、当該接触が解除されると、接触が検出された第3の候補文字の入力を確定して入力文字表示領域11bに表示させる構成でも良い。
【0052】
具体的には、制御部17は、「に」(第1の候補文字)の変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」等の第2の候補文字)がディスプレイ11に表示されている状態において(図4(a)を参照)、変換候補の中から「日本橋」が選択されると、「に」(第1の候補文字)が表示されていた領域(図4(b)中のA)に当該「に」に替えて「日本橋」の変換候補(例えば、「に」、「は」等の第3の候補文字)を表示する。
【0053】
つぎに、制御部17は、第2の候補文字中の「日本橋」に対応するキーへの接触を検出した後に、接触を継続した状態で、第3の候補文字中の「に」に対応するキーへの接触を検出することにより、「日本橋」に対応するキーへの接触の解除を検出した場合には、「日本橋」の入力を確定する。
【0054】
つぎに、制御部17は、「に」に対応するキーへの接触の解除を検出した場合には、すでに確定している「日本橋」の後に「に」の入力を確定する。
【0055】
このようにして、携帯電話機1は、文字の入力に際して、操作性を向上させた文字入力を行うことを可能とする。
【0056】
また、制御部17は、第2の候補文字への接触が検出されて、接触が検出された第1の候補文字に替えて第3の候補文字を表示させた場合に、第3の候補文字への接触が検出されずに接触が検出されていた第2の候補文字の接触が解除された場合には、当該第2の候補文字の入力を確定して入力文字表示領域11bに表示させると共に、接触が検出されていた第2の候補文字、及び第3の候補文字の表示が解除されて、第1の候補文字をディスプレイ11の候補文字表示領域11aに再度表示させる構成でも良い。
【0057】
具体的には、制御部17は、「に」(第1の候補文字)の変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」等の第2の候補文字)がディスプレイ11に表示されている状態において(図4(a)を参照)、変換候補の中から「日本橋」が選択されると、「に」(第1の候補文字)が表示されていた領域(図4(b)中のA)に当該「に」の表示に替えて「日本橋」の変換候補(例えば、「に」、「は」等の第3の候補文字)を表示する。
【0058】
つぎに、制御部17は、第3の候補文字に対する接触を検出せずに、第2の候補文字中の「日本橋」に対応するキーへの接触の解除を検出した場合には、「日本橋」の入力を確定し、第2の候補文字及び第3の候補文字の表示が解除されて、第1の候補文字を再度表示させる画面(図3(a))に遷移する。また、制御部17は、第3の候補文字中の「デパート」に対応するキーに対する接触を検出して、その後に「デパート」に対応するキーへの接触の解除を検出した場合には、「デパート」の入力を確定し、第3の候補文字の表示が解除されて、第1の候補文字を再度表示させる画面(図3(a))に遷移しても良い。
【0059】
このようにして、携帯電話機1は、文字の入力に際して、容易に変換候補を利用した文字入力を行うことを可能とし、かつ、他の文字への変換入力についてもスムーズに行うことを可能とする。
【0060】
また、制御部17は、第1の候補文字に対する接触が所定時間以上検出された場合に、第2の候補文字を候補文字表示領域11a内であって接触が検出された第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させる構成でも良い。
【0061】
具体的には、制御部17は、ディスプレイ11に表示されている「に」(第1の候補文字)に対応するキーへの接触を所定時間(例えば、数秒間)以上検出した場合には、「に」の変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」等の第2の候補文字)がディスプレイ11に表示させる。
【0062】
また、同様に、制御部17は、ディスプレイ11に表示されている「に」の変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」等の第2の候補文字)の中で「日本橋」に対応するキーへの接触を所定時間(例えば、数秒間)以上検出した場合には、「日本橋」の変換候補(例えば、「に」、「は」、「デパート」等の第3の候補文字)を表示させても良い。
【0063】
このように構成されることにより、携帯電話機1は、例えば、「に」に対する変換候補を表示させたいのに、間違えて「ぬ」に対応するキーを接触したが、直ぐ後に「ぬ」に対応するキーの接触を解除して、「に」に対応するキーを所定時間以上、接触し続けることにより、「に」に対する変換候補を表示させることができる。
【0064】
また、制御部17は、第1の候補文字の中から一の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該一の候補文字と関係を有する関連候補文字をディスプレイ11の候補文字表示領域11aに表示させると共に、当該関連候補文字への接触が検出された場合には、接触が検出された関連候補文字を接触が検出された第2の候補文字として、当該第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を接触が検出された一の候補文字が表示されていた領域に当該一の候補文字に替えて表示させる構成でも良い。
【0065】
また、ディスプレイ11における一の候補文字が割り当てられる領域に当該一の候補文字と共に複数の文字がそれぞれ割り当てられる場合には、一の候補文字と関係を有する関連候補文字は、当該一の候補文字が割り当てられる領域に割り当てられる複数の文字である。このような構成の場合には、制御部17は、第1の候補文字の中から一の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該一の候補文字と関係を有する関連候補文字を一の候補文字を中心として放射状に表示させる構成でも良い。
【0066】
例えば、一の候補文字が「な」であり、「な」が割り当てられる領域に「に」、「ぬ」、「ね」、「の」、「J」、「K」、「L」及び「5」といった複数の文字が割り当てられる場合に、一の候補文字と関連を有する関連文字は「に」、「ぬ」、「ね」、「の」、「J」、「K」、「L」及び「5」のいずれであっても良い。さらに、関連文字は、当該一の候補文字が「か」の場合には、「き」、「く」、「け」、「こ」「A」「B」「C」及び「2」であっても良い。
【0067】
このような場合には、制御部17は、第1の候補文字の中から一の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該一の候補文字と関係を有する関連候補文字を一の候補文字を中心として放射状に表示させ、関連候補文字に対する接触が検出された場合には、接触が検出された関連候補文字を接触が検出された第2の候補文字として、当該第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を一の候補文字が表示されていた領域に当該一の候補文字に替えて表示させる構成でも良い(図3(c)を参照)。
【0068】
したがって、携帯電話機1は、文字の入力に際して、容易に変換候補を利用した文字入力を行うことを可能とし、かつ、一般的にユーザの使用感が良いと考えられる態様を提供することができる。
【0069】
また、制御部17は、第1の候補文字に対する接触が検出され、第2の候補文字が候補文字表示領域11a内であって接触が検出された第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示された場合に、第1の候補文字に対する接触が検出されたままの状態で、第2の候補文字が表示された領域内における接触の移動を検出すると、表示されていない第2の候補文字の一部をスクロールして表示する構成でも良い。
【0070】
具体的には、制御部17は、「に」(第1の候補文字)に対応するキーへの接触を検出して、「に」の変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」等の第2の候補文字)がディスプレイ11に表示されている状態において(図4(a)を参照)、「に」に対応するキーへの接触の検出を継続しながら、第2の候補文字への接触が検出された場合には(マルチタッチを検出)、所定の位置にスクロールキー(図5(a)中のSc)を表示させる。
【0071】
制御部17は、スクロールキーへの接触を検出した場合には、他の第2の候補文字を順次スクロール表示をする(図5(b)を参照)。ここで、他の第2の候補文字とは、現在、ディスプレイ11に表示されていない変換候補(例えば、「日常」、「二本」等である)のことである。なお、制御部17は、他の第2の候補文字が存在しない場合には、スクロールキーは表示しない。
【0072】
このようにして、携帯電話機1は、文字の入力に際して、容易に変換候補を利用した文字入力を行うことを可能とし、かつ、変換候補が多数ある場合にも、操作感を損なうことなくスクロール表示をすることができる。
【0073】
また、制御部17は、第1の候補文字に対する接触が検出され、第2の候補文字が候補文字表示領域11a内であって接触が検出された第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示された場合に、第2の候補文字が表示された領域の一部に対して、所定時間以上の接触を検出すると、表示されていない第2の候補文字の一部をスクロールして表示する構成でも良い。
【0074】
具体的には、制御部17は、「に」(第1の候補文字)に対応するキーへの接触を検出して、「に」の変換候補(例えば、「におい」、「日本橋」等の第2の候補文字)がディスプレイ11に表示されている状態において(図4(a)を参照)、「に」に対応するキーへの接触の検出を継続しながら、第2の候補文字への接触が所定時間(例えば、数秒間)以上検出された場合には、所定の位置にスクロールキーを表示させる。
【0075】
このようにして、携帯電話機1は、文字の入力に際して、容易に変換候補を利用した文字入力を行うことを可能とし、かつ、変換候補が多数ある場合にも、操作感を損なうことなくスクロール表示をすることができる。
【0076】
また、第1の候補文字、第2の候補文字、第3の候補文字、第4の候補文字を表示させることを例にあげたが、第4の候補文字に対する接触が検出されると、接触が検出された第4の候補文字の変換候補である第5の候補文字、第5の候補文字に対する接触が検出されると、第5の候補文字の変換候補である第6の候補文字を次々と候補文字表示領域11a内に表示させることとしても良い。
【符号の説明】
【0077】
1 携帯電話機
11 ディスプレイ(表示部)
11a 候補文字表示領域
11b 入力文字表示領域
14 タッチパネル(検出部)
17 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部の表面に対応して配され、接触を検出する検出部と、
入力するための文字を候補文字として前記表示部の候補文字表示領域に表示させると共に、入力された文字を入力文字として前記表示部の入力文字表示領域に表示させる制御部と、を有し、
前記制御部は、前記候補文字表示領域に表示された第1の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第1の接触文字の表示を解除することなく、第2の候補文字を前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させ、その後に前記第2の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を接触が検出された前記第1の候補文字が表示されていた領域に当該第1の候補文字に替えて表示させ、接触が検出された前記第1の候補文字、接触が検出された前記第2の候補文字、及び接触が検出された第3の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける携帯電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、接触が検出された前記第2の候補文字、及び前記第3の候補文字が前記候補文字表示領域に表示されている場合に、前記第3の候補文字に対する接触が検出されると、当該接触が検出された第3の候補文字の表示を解除することなく、第4の候補文字を接触が検出された前記第2の候補文字が表示されていた領域に当該第2の候補文字に替えて表示させ、接触が検出された前記第3の候補文字、及び接触が検出された第4の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける請求項1に記載の携帯電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2の候補文字に対する接触が検出されて、接触が検出された前記第1の候補文字に替えて前記第3の候補文字を表示させた場合に、前記表示部に対する接触が継続した状態で、前記第3の候補文字に対する接触が検出されることにより、接触が検出されていた前記第2の候補文字に対する接触が解除されると、当該第2の候補文字の入力を確定して前記入力文字表示領域に表示させる請求項1又は2に記載の携帯電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、接触が検出されていた前記第2の候補文字に対する接触が解除されることにより当該第2の候補文字の入力を確定して前記入力文字表示領域に表示させた場合に、前記表示部に対する接触が継続した状態で、前記第3の候補文字に対する接触が検出された後に、当該接触が解除されると、接触が検出された前記第3の候補文字の入力を確定して前記入力文字表示領域に表示させる請求項3に記載の携帯電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、前記第2の候補文字への接触が検出されて、接触が検出された前記第1の候補文字に替えて前記第3の候補文字を表示させた場合に、前記第3の候補文字への接触が検出されずに接触が検出されていた前記第2の候補文字の接触が解除された場合には、当該第2の候補文字の入力を確定して前記入力文字表示領域に表示させると共に、接触が検出されていた前記第2の候補文字、及び前記第3の候補文字の表示が解除されて、前記第1の候補文字を前記表示部の前記候補文字表示領域に再度表示させる請求項1乃至4のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1の候補文字に対する接触が所定時間以上検出された場合に、前記第2の候補文字を前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させる請求項1乃至5のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記第1の候補文字の中から一の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該一の候補文字と関係を有する関連候補文字を前記表示部の前記候補文字表示領域に表示させると共に、当該関連候補文字への接触が検出された場合には、接触が検出された関連候補文字を接触が検出された前記第2の候補文字として、当該第2の候補文字の表示を解除することなく、前記第3の候補文字を接触が検出された前記一の候補文字が表示されていた領域に当該一の候補文字に替えて表示させる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項8】
前記表示部における前記一の候補文字が割り当てられる領域に当該一の候補文字と共に複数の文字がそれぞれ割り当てられる場合に、前記一の候補文字と関係を有する前記関連候補文字は、当該一の候補文字が割り当てられる領域に割り当てられる前記複数の文字であり、
前記制御部は、前記第1の候補文字の中から前記一の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該一の候補文字と関係を有する前記関連候補文字を前記一の候補文字を中心として放射状に表示させる請求項7に記載の携帯電子機器。
【請求項9】
前記制御部は、前記第1の候補文字に対する接触が検出され、前記第2の候補文字が前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示された場合に、前記第1の候補文字に対する接触が検出されたままの状態で、前記第2の候補文字が表示された領域内における接触の移動を検出すると、表示されていない前記第2の候補文字の一部をスクロールして表示する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項10】
前記制御部は、前記第1の候補文字に対する接触が検出され、前記第2の候補文字が前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示された場合に、前記第2の候補文字が表示された領域の一部に対して、所定時間以上の接触を検出すると、表示されていない前記第2の候補文字の一部をスクロールして表示する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の携帯電子機器。
【請求項11】
表示部の表面に対応して配され、接触を検出する検出工程と、
入力するための文字を候補文字として前記表示部の候補文字表示領域に表示させると共に、入力された文字を入力文字として前記表示部の入力文字表示領域に表示させる制御工程と、を有し、
前記制御工程は、前記候補文字表示領域に表示された第1の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第1の候補文字の表示を解除することなく、第2の候補文字を前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させ、その後に前記第2の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を接触が検出された前記第1の候補文字が表示されていた領域に当該第1の候補文字に替えて表示させ、接触が検出された前記第1の候補文字、接触が検出された前記第2の候補文字、及び接触が検出された第3の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける制御方法。
【請求項12】
表示部の表面に対応して配され、接触を検出する検出工程と、
入力するための文字を候補文字として前記表示部の候補文字表示領域に表示させると共に、入力された文字を入力文字として前記表示部の入力文字表示領域に表示させる制御工程と、をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、
前記制御工程は、前記候補文字表示領域に表示された第1の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第1の候補文字の表示を解除することなく、第2の候補文字を前記候補文字表示領域内であって接触が検出された前記第1の候補文字が表示された領域とは異なる領域に表示させ、その後に前記第2の候補文字に対する接触が検出された場合に、当該接触が検出された第2の候補文字の表示を解除することなく、第3の候補文字を接触が検出された前記第1の候補文字が表示されていた領域に当該第1の候補文字に替えて表示させ、接触が検出された前記第1の候補文字、接触が検出された前記第2の候補文字、及び接触が検出された第3の候補文字を続けて入力する文字として受け付ける制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−226590(P2012−226590A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−94213(P2011−94213)
【出願日】平成23年4月20日(2011.4.20)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】