説明

撮像素子および前記撮像素子を搭載した撮像装置

【課題】本発明の目的は、撮影される画像に影響なく、撮像面の上にマーキングすることを可能にした撮像素子及び前記撮像素子を搭載した撮像装置を提供すること。
【解決手段】光を電気信号に変換して、画像を形成する為の信号を出力する撮像素子を有し、上記撮像素子の光路上に可視光以外の光を透過させない光学フィルタを有し、前記撮像素子の撮像面の表面もしくは、撮像面の上に位置し、光を透過する保護材料の表面に、可視光を透過し、かつ可視光以外の光の一部波長を透過させない材料で記したマークを有する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、可視光を利用して画像を形成する撮像装置に関し、特に撮像素子へのマーキング材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、半導体パッケージへ文字、数字や図形をマーキングするため、レーザー刻印やインクによる捺印が行われている。
【0003】
この場合、パッケージの裏面など、撮像素子の光学特性に影響を与えない箇所にマーキングが行われる。
【0004】
しかし、パッケージの小型化や、裏面への電極配置によりマーキング可能な面積が減少している。
【0005】
また、裏面にマーキングした場合では、基板への実装後にマークを確認できない問題がある。
【0006】
上記を解決するため、特許文献1のように、発光するチップを含むパッケージに対し、発光面へのマーキング材として、可視領域で透明な光学特性を持ち、かつ紫外光を受けると可視領域の光を発光する材料が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特許第2901568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、上述の特許文献1に開示された方法では、受光面へのマーキングに可視領域で透明な光学特性を持ち、かつ紫外光を受けると可視領域の光を発光する材料を用いると、下記のような問題が発生するため、撮像素子に対し適用することは出来ない。
【0009】
具体的には、マーキング材で描かれた像が、可視光の発光により撮影された画像に写り込んでしまうため、可視光に比べ紫外光が多い被写体では、肉眼で見た映像と撮影された画像に違いが出てしまう問題がある。
【0010】
上記のように、従来技術では撮影画像にマーキング材の影響を与えるため、撮像素子のパッケージにおいて、大きな平面を有する光の受光面(撮像面)に対しマーキングを施すことは困難である。
【0011】
そこで、本発明の目的は、撮像素子のパッケージにおいて、大きな平面を有する光の受光面(撮像面)へのマーキングを可能にした撮像素子及び前記撮像素子を搭載した撮像装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明は、
光を電気信号に変換して、画像を形成する為の信号を出力する撮像素子を有し、
上記撮像素子の光路上に可視光以外の光を透過させない光学フィルタを有し、
前記撮像素子の撮像面の表面もしくは、撮像面の上に位置し、光を透過する保護材料の表面に、可視光を透過し、かつ可視光以外の光の一部波長を透過させない材料で記したマークを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、撮影される画像に影響なく、撮像面の上にマーキングすることを可能にした撮像素子及び前記撮像素子を搭載した撮像装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施例1における撮像装置の構成例1
【図2】実施例1における撮像素子の構成例2
【図3】本発明にかかる撮像装置の分光感度特性
【図4】光学フィルタの透過率分光特性
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態にかかわる撮像素子の構成及び、撮像装置への搭載時の配置図である。
【実施例1】
【0017】
以下、図1を参照して、本発明の第1の実施例による、撮像素子の構成について説明する。
【0018】
1001は撮像素子のパッケージ下部にあたり、セラミックなどの光を透過しない材料が使用される。1002はパッケージ下部1001に固定されているセンサチップである。1004はセンサチップ1002を封止するための保護ガラスであり、可視光及び、紫外光、赤外光を透過させる材料が用いられる。
【0019】
1003は保護部材1004上のマーキング材である。
【0020】
また、1005は撮像装置に組み付ける際に、光路上に配置される光学フィルタである。
【0021】
撮像素子の受光面に光が入射した後の処理については、従来と変らないため省略する。
【0022】
図1(a)に示すように、撮像素子のセンサチップ1002はパッケージ1001と保護部材1004で封止されている。
【0023】
保護部材1004には、可視光及び赤外光、紫外光に対し透明な光学特性を持つガラス材等が使用される。
【0024】
図1(b)はパッケージ下部1001と保護部材1004でセンサチップ1002を封止した状態である。
【0025】
図1(c)は撮像装置に搭載される際の配置を示したものである。図1(b)で封止したパッケージの受光面側に、光学フィルタ1005を重ねた状態である。
【0026】
撮像装置として駆動させる際には、さらにレンズなどの光学系を光路に配置することになるが、本実施例とは直接関係しないため省略する。
【0027】
図1(d)は図1(c)の断面を見た図である。
【0028】
図1(d)でわかるように、図の上部側(光学系側)から入射した光は、光学フィルタ1005を透過した後に撮像素子に入射する。
【0029】
つぎに、一般的な撮像素子の分光感度特性について、図3を用いて説明する。
【0030】
一般的な撮像装置では、撮像素子の受光面に、カラーフィルタを設け、透過する光の分光特性に選択性を持たせる。
【0031】
具体的には、受光面上に2次元に配された各画素の受光部上に、緑色を透過するGフィルタ、赤色を透過するRフィルタ、青色を透過するBフィルタをシリコンの受光部上に配する。
【0032】
上記のようなカラーフィルタを配することにより、各画素の受光感度に波長選択性を持たせており、Gフィルタを有する画素は可視領域の中心付近(緑色)の光に対し感度を持つ。
【0033】
同様に、Bフィルタを有する画素は可視領域の中で短波長より(青色)の光に対し感度を持ち、Rフィルタを有する画素では、可視領域の中で長波長より(赤色)の光に対し感度を持つ画素で構成されている。
【0034】
カラーフィルタの配置の組み合わせ方としてベイヤー配列等があるが、従来からよく知られているため、ここでは省略する。
【0035】
図3(a)は前記撮像素子の分光感度特性である。
【0036】
図3(a)で注目すべき点は、各色フィルタを有する画素は、紫外光、赤外光に対し感度を有する事である。
【0037】
可視光以外の光をカットするため、図4に示すような分光透過率特性を有する光学フィルタ1005を図1(d)の様に撮像素子上に配する。肉眼で見ることの出来ない紫外光や、赤外光を光学フィルタ1005でカットし、肉眼で見た映像に近い画像が得られる。
【0038】
一般的なデジタルカメラに使用される光学フィルタ1005としては、赤外光のみをカットする分光透過率特性を有するが、以下では赤外光及び紫外光をカットする分光透過率特性を有する光学フィルタとして説明する。
【0039】
上記光学フィルタ1005を図1(c)のように、撮像素子の前面に配置した場合の撮像素子の分光感度特性は図3(b)の様になる。
【0040】
本実施例におけるデジタルカメラの撮像装置の分光感度特性としては、図3(b)の特性が用いられる。
【0041】
マーキング材1003の材質としては、可視光を透過し、かつ可視光以外の光の一部波長を透過させない材料が必須となる。
【0042】
具体的には、下記の様な光学特性が挙げられる。
(1)可視領域で透明であり、かつ紫外光を吸収する光学特性を有する
(2)可視領域で透明であり、かつ紫外光を反射する光学特性を有する
(3)可視領域で透明であり、かつ赤外光を吸収する光学特性を有する
(4)可視領域で透明であり、かつ赤外光を反射する光学特性を有する
上記(1)から(4)のマーキング材1003で記されたマーク(文字、数字、図形情報)は、光学フィルタを外した状態で赤外光または紫外光に感度を有するカメラを使用して読み取ることが出来る。
【0043】
具体的には、(1)の場合は紫外光を吸収することにより、紫外光に感度を有するカメラで撮影すると、前記撮影で得られる画像はマーキング材1003を写した部分が暗くなることにより、情報を読み取ることが出来る。
【0044】
また、(2)の場合は紫外光を反射することにより、紫外光に感度を有するカメラで撮影すると、前記撮影で得られる画像はマーキング材1003を写した部分が明るくなることにより、情報を読み取ることが出来る。
【0045】
なお、(1)、(2)のマーキング材1003を使用する場合は、短波長側(紫外光)のみをカットする特性を有する光学フィルタ1005を用いても、同様な効果を得る事が出来る。
【0046】
また、(3)の場合は赤外光を吸収することにより、赤外光に感度を有するカメラで撮影すると、前記撮影で得られる画像はマーキング材1003を写した部分が暗くなることにより、情報を読み取ることが出来る。
【0047】
また、(4)の場合は赤外光を反射することにより、赤外光に感度を有するカメラで撮影すると、前記撮影で得られる画像はマーキング材1003を写した部分が明るくなることにより、情報を読み取ることが出来る。
【0048】
なお、(3)、(4)のマーキング材1003を使用する場合は、長波長側(赤外光)のみをカットする特性を有する光学フィルタ1005を用いても、同様な効果を得る事が出来る。
【0049】
また、上記(1)から(4)のいずれかの特性を有する場合では、光学フィルタ1005を外した状態で撮影を行うことにより、マーキングの内容を読み取ることが可能となる。
【0050】
通常、太陽などの光には、可視光の他に紫外、赤外領域の波長成分が含まれるため、マーキング材1003を通過し受光面に入射する光と、マーキング材1003を透過しないで受光面に入射する光で、分光スペクトルが異なる。
【0051】
(1)、(2)のマーキング材1003では、紫外光を透過しないため、被写体からの光に紫外光が含まれる場合、マーキング材1003を透過した光には、紫外領域の波長が含まれず、マーキング材1003を透過しなかった光に比べ撮像素子の画素の信号値が低くなる。
【0052】
(3)、(4)のマーキング材1003では、赤外光を透過しないため、被写体からの光に赤外光が含まれる場合、マーキング材1003を透過した光には、赤外領域の波長が含まれず、マーキング材1003を透過しなかった光に比べ撮像素子の画素の信号値が低くなる。
【0053】
このようにして、マーキング材1003で覆った部分とそれ以外の部分で明暗差をつけることが出来る。
【0054】
遮られない部分が暗い画像が取得され、前記画像よりマーキングされた情報を読み取ることが出来る。
【0055】
上記明暗差を利用して、撮像素子のマーキング内容を読み取ることが可能となる。
【0056】
上記のようなマーキング材1003を使用し、かつ、図4に示すような分光透過率を持つ光学フィルタ1005を撮像素子の上に重ねることにより、マーキング材1003を含む層に届く光が可視領域に限定される。このため、撮像装置として使用した場合にでは画像にはマーキング材1003の影が見えなくなり、マーキングしていない場合と同様の画像を得ることが出来る。
【0057】
上記で述べたマーキング方法としては、数字、アルファベット等の文字やバーコード、2次元バーコードなどの図形を使用することが想定される。
【0058】
また、上記文字や図形は、撮像面を覆うように大きくマーキングされることが好ましい。
【0059】
このように、大きな文字や図形で撮像面を覆わせる理由としては、マーキングが小さい場合に比し、下記のような光学フィルタ1005を外した撮影への予防策として有効であるためである。
【0060】
ユーザが、感度を高める等の目的で改造を行い、光学フィルタを外して紫外光や赤外光を取り込もうとすることがある。
【0061】
上記の様な使用方法は、設計時に意図していない波長領域の光を取り込むことになり、センサの色信号の再現性を著しく低下させるため好ましくない。
【0062】
上記のような光学フィルタを外した状態の使用に対しては、マーキング材1003を撮像面の大部分を覆うように施しておけば、マーキング材1003の施された形と同じ形が撮影画像に明暗差をもって写り込むことになる。
【0063】
上記のようにして、光学フィルタを取り除き赤外光カメラとして使用するなどの、設計者の意図しない使用方法を防止することが出来る。
【0064】
ここでは、(1)〜(4)の光学的特性を持つ材料の詳細を述べないが、一般的な例を紹介する。
【0065】
まず(1)については、液晶表示装置の光学フィルムに供される、ホウケイ酸ガラスが挙げられる。
【0066】
また、(2)、については、上記に述べた光学フィルタ1005に含まれるような、異なる屈折率を持つ物質の多層構造体(MgF2,シリカなどの低屈折率の誘電体材料と二酸化ジルコニウム,酸化チタンなどの高屈折率の誘電体材料との積層構造体)や、酸化亜鉛や酸化チタンを含む塗料が挙げられる。
【0067】
また、(3)についてはプラズマディスプレイパネルなどに使用される、近赤外吸収フィルムが挙げられる。前記近赤外吸収フィルムには、ジモニウム系、シアニン系の近赤外吸収色素を分散した有機膜などが挙げられる。
【0068】
また、(4)については、上記に述べた光学フィルタ1005に含まれるような、異なる屈折率を持つ物質の多層構造体(誘電体材料と銀などの金属をスパッタリングなどによって交互に積層したもの)がある。
【0069】
また、金属を使用しない構成として、左記に述べたMgF2,シリカなどの低屈折率の誘電体材料と二酸化ジルコニウム,酸化チタンなどの高屈折率の誘電体材料との積層構造体がある。
【0070】
上記のように、可視光に対し透明な特性を持つマーキング材(インクや構造材など)を用いて、撮像面の上に文字や数字、図形などを記すことにより、撮影される画像にマーキング材1003の影が見えることのないマーキングを可能にした。
【0071】
さらに、光学フィルタ1005を外した、設計者の意図しない使用方法を防止することが出来る。
【0072】
本実施例では、マーキング材1003をパッケージで封止された外側に配した構成で説明したが、マーキング材1003をパッケージで封止された内部に配しても良い。
【0073】
上記について、図2を参照して説明する。
【0074】
図1(a)では保護ガラス1004の表面上にマーキングを施していたのに対し、図2(a)では、撮像面1002の表面にマーキングを施している。
【0075】
また図1(b)に対し、図2(b)では保護ガラス1004越しに透けて見えるマーキング材1006を、赤外光または紫外光に感度を有するカメラを使用して読み取ることが出来る。また、この状態の撮像素子を用いて、撮影を行ってもマーキング材1003の影を撮影画像に写すことが出来る。。
【0076】
図2(c)は、図1(c)同様に撮像素子上に光学フィルタ1005を配した状態である。
【0077】
この状態では、上記赤外光または紫外光に感度を有するカメラを使用しても情報を読み取ることは出来ず、撮影される画像にもマーキング材1003の影は映らない。
【0078】
上記のように図2(d)は図1(d)に対応するが、マーキング材の配置のみが異なる。
【0079】
また、1005は撮像装置に組み付ける際に、光路上に配置される光学フィルタである。
【0080】
マーキング材1003をパッケージで封止された内部に配することにより、マーキング材1003を拭き取る、削り取る等の方法で容易に除去することが出来なくなる。
【0081】
上記のように、マーキング材1003をパッケージで封止された内部に配することにより、マーキングされた情報の偽造や消去を防止することが出来る。
【0082】
また、同様な理由から、撮像面であるセンサチップ1002の上だけでなく、保護ガラス1004の封止される側の面にマーキング材1003を配置しても良い。
【実施例2】
【0083】
実施例1では、マーキング材1003の光学特性について、可視光以外の光の吸収、反射の特性を利用した。
【0084】
上記構成では、マーキング材1003によって記された情報を読み取るために、光学フィルタ1005を外した状態で撮影を行うか、撮像素子自体を赤外や紫外光に感度を持つカメラで撮影する必要がある。
【0085】
上記のように、実施例1では肉眼で直接読み取ることは困難である。
【0086】
本実施例では、マーキング材1003によって記された情報を、さらに簡単な手段で読み取ることのできる撮像素子および撮像装置について説明する。
【0087】
実施例2では、可視領域で透明な光学特性を持ち、かつ紫外光を受けると可視領域の光を発光する材料をマーキング材1003として用いる。
【0088】
マーキング材1003が上記特性を有する場合では、紫外光をカットする光学フィルタ1005を外した状態で、撮像素子にブラックライトを照射することにより、マーキング材1003が可視光で発光し、記された情報を読み取ることが出来る。
【0089】
さらに、ユーザが光学フィルタを外した状態での撮影を行おうとした場合、紫外光に対し発光するため、実施例1と同様に、マークキングされた文字や図形などが撮影画像に写り込む。
【0090】
実施例1同様、上記文字や図形は、撮像面を覆うように大きくマーキングされることが好ましい。
【0091】
このように、大きな文字や図形で撮像面を覆わせる理由としては、マーキングが小さい場合に比し、下記のような光学フィルタ1005を外した撮影への予防策として有効であるためである。
【0092】
ユーザが、感度を高める等の目的で改造を行い、光学フィルタ1005を外して紫外光や赤外光を取り込もうとすることがある。
【0093】
上記の様な使用方法は、設計時に意図していない波長領域の光を取り込むことになり、センサの色信号の再現性を著しく低下させるため好ましくない。
【0094】
上記のような光学フィルタ1005を外した状態の使用に対しては、マーキング材1003を撮像面の大部分を覆うように施しておけば、マーキング材1003の施された形と同じ形が撮影画像に明暗差をもって写り込むことになる。
【0095】
このため、マークを撮像面の大部分を覆うように施しておけば、光学フィルタを外した状態ではマークの塗布した形状と同じ像が写り込むことになる。
【0096】
上記のようにして、光学フィルタ1005を取り除き赤外光カメラとして使用するなどの、設計者の意図しない使用方法を防止することが出来る。
【0097】
上記のような光学特性を持つ材料としては、紫外光を含む光線を受け発光する有機系樹脂を主成分とする有機系塗料に、合成樹脂微粒子をフルオレセイン、ローダミン、アクリフラビン、クロロアルミニウムフタロシアニン等の有機色素による蛍光染料で染色することにより作成された蛍光顔料を配合した塗料などが挙げられる。
【0098】
実施例1同様に、図1や図2のように、可視光に対し透明な特性を持つマーキング材(インクや構造材など)を用いて、撮像面の上に文字や数字、図形などを記すことにより、撮影される画像に影響を与えることのないマーキングを可能にした。
【0099】
また、撮像面や保護部材の裏面などの、パッケージの内側にマーキングを施すことによりマーキングされた情報の改竄や消去を防止することが出来る。
【0100】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
【符号の説明】
【0101】
1001 パッケージ下部
1002 センサチップ
1003 マーキング材
1004 保護ガラス
1005 光学フィルタ
1006 保護ガラス越しに透けて見えるマーキング材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光を電気信号に変換して、画像を形成する為の信号を出力する撮像素子を有し、
上記撮像素子の光路上に可視光以外の光を透過させない光学フィルタを有し、
前記撮像素子の撮像面の表面もしくは、撮像面の上に位置し、光を透過する保護材料の表面に、可視光を透過し、かつ可視光以外の光の一部波長を透過させない材料で記したマークを有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記材料は、紫外光を反射することを特長とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記材料は、紫外光を吸収することを特長とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記材料は、赤外光を吸収することを特長とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記材料は、赤外光を反射することを特長とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項6】
光を電気信号に変換して、画像を形成する為の信号を出力する撮像素子を有し、
上記撮像素子の光路上に可視光以外の光を透過させない光学フィルタを有し、
前記撮像素子の撮像面の表面もしくは、撮像面の上に位置し、光を透過する保護材料の表面に、可視光を透過し、かつ紫外光を照射されることにより可視光を発する材料で記したマークを有することを特徴とする撮像装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−89716(P2012−89716A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236035(P2010−236035)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】