説明

撮像装置、同期制御方法、再生装置及び立体映像撮像システム

【課題】2台のカメラを用いて立体映像の処理を行う場合に、この処理のタイミングを正確に合わせること。
【解決手段】第1のカメラ1は、操作部11と、垂直同期信号毎に第1の処理フレームで映像信号を出力する第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御するカメラ制御部13を有する。そして、第1のカメラ1は、第2のカメラ2が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び操作入力による指示を第2のカメラ2通知すると共に、操作入力がされた時点より所定期間の経過後に通知した動作を行う。これにより、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、操作入力によって指示される処理の開始又は停止を同時に行うことを可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、例えば、2台のカメラが撮像した映像から立体映像(3D映像)を生成する場合に適用して好適な撮像装置、同期制御方法、再生装置及び立体映像撮像システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ユーザの左右の眼の視差に合わせて設置される2台のカメラが撮像した同一の被写体の映像を用いて、ユーザが立体視することができる立体映像(3D映像)を生成する技術がある。立体映像を撮像するためには、2台のカメラの動作を合わせて、映像記録の開始若しくは停止、又は映像再生の開始若しくは停止(以下、単に「処理の開始又は停止」と呼ぶ。)を行っていた。
【0003】
特許文献1には、ビデオカメラに複数台のビデオテープレコーダを直列に接続し、記録用信号が伝送される第1のコネクタと、状態確認信号のリターンが伝送される第2のコネクタが双方向に接続される技術について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−163640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の立体映像撮像システムでは、2台のカメラ間で互いに動作を制御する連携機能を有していなかった。このため、ユーザが2台のカメラに対してそれぞれ操作入力を行っても、操作入力のタイミングがずれることにより、2台のカメラが同時に処理の開始又は停止を行うことはできなかった。ここで、2台のカメラで行われる処理の開始又は停止のタイミングは、カメラ毎に撮像し、又は再生する映像信号の処理フレームが厳密に合っていなければ、立体視して再生される映像に違和感が生じ、立体映像として不完全なものとなる。このため、撮像した後に、2台のカメラが生成したそれぞれのクリップファイルに付されるタイムコード等を用いて別途処理フレームの開始又は停止タイミングを合わせる作業が必要であった。
【0006】
また、上記の特許文献1には、複数台のビデオテープレコーダに状態を確認させながら連続して処理を実行する技術が開示されているが、この技術はあくまでもビデオテープレコーダを連携して動作させる場合に用いられるにすぎない。このため、立体映像を撮像するために2台のカメラを用いる場合には、映像の記録又は再生を厳密に制御することは考慮されていない。
【0007】
本開示はこのような状況に鑑みて成されたものであり、2台の撮像装置を用いて立体映像の処理を行う場合に、この処理のタイミングを正確に合わせることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示に係る撮像装置は、操作入力により動作を指示し、レンズを介して入射する被写体の入射光により第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に第1の処理フレームで映像信号を出力する第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御する。また、撮像素子が発生させる垂直同期信号の発生回数を第1の処理フレームのフレーム数として計数する。また、制御信号を伝送する制御ラインで撮像装置に接続される他の撮像装置であって、他の撮像装置が有する第2の撮像素子が発生させ、他の撮像装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を求める。ここで、第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出する。そして、第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、他の撮像装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び操作入力による指示を他の撮像装置に通知する。これと共に、操作入力がされた時点より所定期間の経過後に通知した動作を行うと共に、操作入力がされた時点より所定期間の経過後に通知した動作を行うものである。
【0009】
このようにしたことで、2台の撮像装置間で所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミングで操作入力による指示を行うことが可能となった。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、第1の撮像装置は、他の撮像装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び操作入力による指示を他の撮像装置に通知すると共に、操作入力がされた時点より所定期間の経過後に通知した動作を行う。これにより、2台の撮像装置を用いて立体映像を処理する場合に、操作入力によって指示される動作を同時に行うことが可能となり、処理の開始又は停止の精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本開示の一実施の形態における立体映像撮像システムの外部構成例を示すブロック図である。
【図2】本開示の一実施の形態における立体映像撮像システムの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】本開示の一実施の形態における第1のカメラ及び第2のカメラが互いに処理動作のタイミングを制御する例を示すタイムチャートである。
【図4】本開示の一実施の形態における第1のカメラの処理例を示すフローチャートである。
【図5】本開示の一実施の形態における同期制御部が行うカメラ制御部のインタフェースの処理例を示すフローチャートである。
【図6】本開示の一実施の形態における同期制御部が行うユーザインタフェース制御部のインタフェースの処理例を示すフローチャートである。
【図7】本開示の一実施の形態における同期制御部が行う送受信制御部のインタフェースの処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明を実施するための形態(以下、実施の形態とする。)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.一実施の形態(2台のカメラの同期制御:立体映像撮像システムの例)
2.変形例
【0013】
<1.一実施の形態>
[2台のカメラの同期制御の例]
【0014】
以下、本開示の一実施の形態について、添付図面を参照して説明する。本実施の形態では、2台のカメラ(撮像装置)を用いて処理の開始又は停止のタイミングを同期した上で立体映像を撮像する立体映像撮像システム10に適用した例(以下、「本例」という。)について説明する。この立体映像撮像システム10では、2台のカメラの処理の開始又は停止の同期を制御する同期制御方法が用いられる。
【0015】
図1は、立体映像撮像システム10の外部構成例を示す。
立体映像撮像システム10は、1秒間に同一のフレーム数で同一の画サイズの2次元映像を撮像する撮像装置として第1のカメラ1及び第2のカメラ2を備える。第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、共通するライン端子を備える。そして、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、このライン端子に接続され、シリアル通信が可能な同期制御ライン3によって、互いに映像の記録又は再生等の処理をフレーム単位で同期する制御を行う同期制御信号を通信パケットに入れて送受信できる。
【0016】
また、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、ユーザがそれぞれ操作入力により各部に動作を指示する操作部11を備える。操作部11には、例えば、カメラ本体にある操作スイッチ(録画ボタン、再生ボタン等)や不図示のリモートコントローラ、プッシュボタン、トグルスイッチ、タッチパネルディスプレイ等が用いられる。
【0017】
また、立体映像撮像システム10は、第1のカメラ1及び第2のカメラ2から入力した映像信号を3Dの立体映像信号に変換する信号変換装置4を備える。信号変換装置4は、2D又は3Dで映像を表示することが可能な表示装置5に2D又は3Dの映像信号を出力する。
【0018】
信号変換装置4は、第1のカメラ1及び第2のカメラ2からEE(Electric to Electric Mode)映像信号又はPlay映像信号を受け取る。EE映像信号とは、第1のカメラ1及び第2のカメラ2が撮像した2Dの映像信号をそのまま2Dの平面映像として表示することを表示装置5に指示する信号である。すなわち、第1のカメラ1及び第2のカメラ2が出力した映像信号を、HDD等の記録部を経由することなく、表示装置5に対する出力として直接取り出される信号である。Play映像信号とは、第1のカメラ1及び第2のカメラ2が再生した2Dの映像信号を3Dの立体映像として表示することを表示装置5に指示する信号である。
【0019】
そして、信号変換装置4は、第1のカメラ1及び第2のカメラ2から入力した2Dの映像信号を3Dの映像信号として1つにまとめた通信パケットを表示装置5に出力する。そして、表示装置5が2Dの映像を表示する2D表示モードに設定されている場合には、第1のカメラ1及び第2のカメラ2から入力する映像信号を選択し、左右映像のうちどちらかを選択した映像を2Dの平面映像として表示する。一方、表示装置5が立体映像を表示する3D表示モードに設定されている場合には、3Dの立体映像として表示する。
【0020】
第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、立体映像の撮像時に設置台(RIG)6に設置される。一般に、第1のカメラ1及び第2のカメラ2のズームを1倍とし、レンズの間隔を人間の眼に合わせて第1のカメラ1及び第2のカメラ2を配置する。このとき撮像した2D映像を合わせた立体映像は自然な立体物としてユーザが視認できることが知られている。
【0021】
しかし、筐体が大きな第1のカメラ1及び第2のカメラ2を水平方向に並べると人間の目の幅より広い視差で被写体を撮像してしまい、ユーザが視認する立体映像に違和感が生じてしまう。このため、ハーフミラー7を備えた設置台6に第1のカメラ1及び第2のカメラ2を設置する。このTき、被写体の像光がハーフミラー7を介して直接入力する位置に第1のカメラ1を配置し、被写体の像光がハーフミラー7に反射して入力する位置に第2のカメラ2を配置する。これにより、第1のカメラ1及び第2のカメラ2が備えるレンズの光軸が垂直に交わるように、第1のカメラ1及び第2のカメラ2が設置される。
【0022】
図2は、立体映像撮像システム10の内部構成例を示す。
第1のカメラ1と第2のカメラ2は、共に同じ機能ブロックを有する。このため、以下の説明では、第1のカメラ1の内部構成例について説明する。以下の説明では、第1のカメラ1の処理を説明するため、第1のカメラ1を「自機」と呼び、第2のカメラ2を「他機」と呼ぶ場合がある。
【0023】
第1のカメラ1は、操作部11からの操作入力を受け付けるユーザインタフェース制御部12と、撮像動作を制御するカメラ制御部13と、RAM14を備える。ユーザインタフェース制御部12は、操作部11がタッチパネルディスプレイである場合には、グラフィカルユーザインターフェース(GUI:Graphical User Interface)を画面上に表示する。また、不図示の記録部に記録された映像の再生を制御する再生制御部15と、映像を記録部に記録する際の制御を行う記録制御部16を備える。また、撮像動作や映像の再生又は記録を第2のカメラ2の処理と同期して行うように第2のカメラ2の動作を制御する同期制御部17を備える。また、各種のカウンタ値を記憶するRAM18と、同期制御ライン3を伝送する通信パケットの送受信を制御する送受信制御部19を備える。
【0024】
ユーザインタフェース制御部12は、操作部11が備える不図示のボタンによる操作入力の受付処理、不図示のリモートコントローラから受け取る操作入力の受付処理、無線LAN等のリモートによる操作入力の受付処理を行う。また、タッチパネル等のグラフィカルユーザインターフェースから入力された操作入力による指示等を処理し、各種のメニューやメッセージをタッチパネルディスプレイ等に表示する処理を行う。さらに、ユーザインタフェース制御部12は、操作部11から受け付けた操作入力による指示を同期制御部17に通知する。
【0025】
カメラ制御部13は、不図示のレンズを介して入射する被写体の入射光により第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に第1の処理フレームで映像信号を出力する不図示の第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御する撮像制御部として用いられる。なお、第2のカメラ2は、第2の撮像素子を有する撮像部を有する。ここで、カメラ制御部13は、不図示のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像素子、映像処理プロセッサ、レンズ等が含まれる光学系駆動部の駆動を制御する。また、カメラ制御部13は、撮像素子が出力する映像信号を画素単位で補正したり、光学系駆動部に対してオートフォーカス処理やオートホワイトバランス処理等の制御を行ったりする。
【0026】
RAM14には、カメラ制御部13から得たフレーム毎の垂直同期信号が発生した数を計数する垂直同期信号カウンタ20により、処理フレームのフレーム数として用いられる垂直同期信号カウンタ値が書き込まれる。この垂直同期信号カウンタ20は、撮像素子が発生させる垂直同期信号の発生回数を第1の処理フレームのフレーム数として計数する計数部として用いられる。そして、垂直同期信号カウンタ20は、撮像時にカメラ制御部13が制御する撮像素子から割り込まれる垂直同期信号の数を計数しており、RAM14は、垂直同期信号カウンタ20によって書き込まれた垂直同期信号の数を記憶する。
【0027】
再生制御部15は、不図示の記録メディアに対するクリップファイルの書込み、読出し等のアクセス処理、クリップ情報の処理やクリップファイルのデコード処理の制御等を行う。第1のカメラ1は、1回の記録開始から停止までに撮像した映像信号が含まれる映像ファイルを「クリップ」という単位で管理しており、クリップファイル毎に記録メディアに対して書き込み又は読み出すことが可能である。記録制御部16は、記録メディアに対するアクセス処理、クリップファイルの生成処理、削除されたクリップファイルを復元するサルベージ処理や映像信号のエンコード処理の制御等を行う。
【0028】
同期制御部17は、第2のカメラ2に以下の通知を行う。制御信号を伝送する同期制御ライン3で接続される他の撮像装置である第2のカメラ2であって、第2のカメラ2が有する第2の撮像素子が発生させ、第2のカメラ2から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を受ける。そして、同期制御部17は、第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出する。さらに、同期制御部17は、第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、第2のカメラ2が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び操作入力による指示を第2のカメラ2に通知する。このとき、第1のカメラ1は、操作入力がされた時点より所定期間の経過後に通知した動作を行う。
【0029】
また、同期制御部17は、第1の処理フレームの垂直同期信号と第2の処理フレームの垂直同期信号が発生するタイミングを予め合わせておく。ここで、第2のカメラ2が第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を第2の処理フレームのフレーム数として計数する。このとき、第2の撮像素子が垂直同期信号を発生させる度に第2のカメラ2から受け取った第2の処理フレームのフレーム数と、第1の処理フレームのフレーム数との間で算出したフレーム数の差分値が複数のフレーム期間で一定であるか求める。そして、差分値が複数のフレーム期間で一定である場合には、算出した第2の処理フレームのフレーム数に複数のフレーム期間を加えたフレーム数を第2のカメラ2が動作を開始するタイミングとして第2のカメラ2に通知する。このような制御により、第1のカメラ1は、第2のカメラ2が指示される動作を開始するタイミングを制御する。なお、操作部11の操作入力によって「指示される動作」には、撮像の開始若しくは停止又は映像再生の開始若しくは停止のいずれかが含まれ、第1及び第2の処理フレームには、撮像フレーム又は再生フレームのいずれかが含まれる。
【0030】
このように同期制御部17は、第1のカメラ1及び第2のカメラ2の間における垂直同期信号のカウンタ値の差分を求めたり、動作指示のタイミングを第2のカメラ2と同期して行わせたりする制御を行う。なお、同期制御部17が行う処理の詳細については後述するものの、図4〜図7のフローチャートに示す処理は全て同期制御部17が行うことになる。
【0031】
また、同期制御部17は、カメラ制御部13に対してデータを送受信するインタフェースを持っており、送受信制御部19に対する送受信制御部インタフェース処理を行う。この処理は、送受信制御部19に対するインタフェースを担当するモジュールによって行われる。RAM18は、第1のカメラ1及び第2のカメラ2が互いに受け取った垂直同期信号のカウンタ値、第1のカメラ1が行う動作指示や動作指示の開始のトリガとなる垂直同期信号のカウンタ値等を記憶する。
【0032】
送受信制御部19は、通信パケットの送信受付処理、通信パケットを第2のカメラ2に送る処理、通信パケットを規定の通信プロトコルに合わせて変換する処理、ライン端子等を含む通信デバイスの制御処理等を行う。同期制御部17は、処理の開始又は停止のタイミングを同期するために実行する処理フレームの開始タイミング(本例では、垂直同期信号カウンタ値の発生回数に基づく。)を計算する。そして、送受信制御部19が第2のカメラ2に行う動作を指示する制御データと処理フレーム数を第2のカメラ2に送ることを依頼する。
【0033】
第1のカメラ1は、第2のカメラ2に対してゲンロックを行うことによって、第1のカメラ1及び第2のカメラ2の処理フレームを事前に同期する。この同期は、垂直同期信号の発生タイミングで行われており、この同期タイミングのズレ量は約1ライン程度の時間内に収まるよう同期制御部17が制御する。本例では、第1のカメラ1をメインとし、第2のカメラ2をサブとする主従関係による制御が行われ、第1のカメラ1の指示により、第1のカメラ1の処理フレームに合わせて、第2のカメラ2の処理フレームの同期が制御される。
【0034】
上述したように、第1のカメラ1及び第2のカメラ2の処理フレームの開始タイミングはゲンロックにより同期される。そして、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、各カメラで動作するソフトウェアプログラムがそれぞれ計数した垂直同期信号カウンタ値の差分値を検出する。ここで、垂直同期信号は処理フレームが開始するタイミングで現れており、第1のカメラ1の同期制御部17は、この差分値によって第2のカメラ2が動作する処理フレームのフレーム数を把握する。このため、メインとなる第1のカメラ1は、ユーザの操作入力による処理の開始又は停止を行うための動作指示を受け取ると、1〜数フレーム後のタイミングで、第1のカメラ1と同時に処理の開始又は停止を行うように第2のカメラ2の動作を制御する。このようにして、第1のカメラ1は、第2のカメラ2の処理のタイミングを第1のカメラ1の処理のタイミングであるフレーム毎に合わせる同期制御を行っている。
【0035】
カメラ間で伝送される通信パケットは、コマンドの種類を示す“Kフィールド(4バイト)”と、データ長を示す(4バイト)“Lフィールド”と、データの内容を示す“Vフィールド(最大64バイト)”で構成される。Kフィールドには、同期を指示するデータが格納され、Vフィールドには、自機が行う処理の開始又は停止を示すデータ内容が格納される。例えば、Kフィールドに垂直同期信号カウンタ値の通知を示すデータが含まれると、Vフィールドには、自機の垂直同期信号カウンタ値が含まれる。また、Kフィールドにクリップファイルのフォーマットを通知する情報が含まれると、Vフィールドには、映像の画サイズ、フレームレート、ビットレートを示す情報が含まれる。
【0036】
同期制御ライン3を介して通信パケットを送受信することで、ソフトウェアプログラムの制御による第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、互いにフレーム毎にタイミングを合わせて処理を行うことが可能となる。このため、同じタイミングで撮像された映像の記録を開始し又は停止する動作をフレーム毎に合わせて同時に行ったり、同一フォーマットのコンテンツをフレーム毎に合わせて同時に再生し又は停止する処理が可能となる。
【0037】
なお、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、映像を同期して再生する再生装置としても用いられる。この場合、同期制御ライン3で接続される他の再生装置として第2のカメラ2が用いられる。このとき、垂直同期信号カウンタ20は、第2のカメラ2の再生制御部15が再生する映像信号の第1のフレームの間に挿入される垂直同期信号の発生回数を、第2のカメラ2が第2の処理フレームのフレーム数として計数する。次に、第2のカメラ2が有する撮像素子が発生させ、第2のカメラ2から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を求める。この発生回数と、第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出する。そして、第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、第2のカメラ2が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び操作入力による指示を第2のカメラ2に通知する。このとき、第1のカメラ1は、動作を開始するタイミング及び操作入力による指示を第2のカメラ2に通知すると共に、操作入力がされた時点より所定期間の経過後に通知した動作を行う。なお、操作部11の操作入力によって指示される動作には、撮像の開始若しくは停止のいずれかが含まれ、第1及び第2の処理フレームには、撮像フレーム又は再生フレームのいずれかが含まれる。
【0038】
図3は、第1のカメラ1によって第2のカメラ2動作タイミングが制御される例を示すタイミングチャートである。
図3Aは、第1のカメラ1及び第2のカメラ2の同期を制御していない状態におけるタイミングチャートの例を示す。
第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、それぞれ異なるタイミングで発生した垂直同期信号を開始のタイミングを合わせるために利用し、隣り合う垂直同期信号の期間内で定まる処理フレームに基づいて撮像又は再生の処理を行う。第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、同じフレームレートの処理フレームで動作するが、例えば、ユーザが各カメラの操作部11を操作して電源をオンしたタイミングは厳密に合わせることが困難であり、処理フレームが立ち上がるタイミングが異なる。このため、従来のように処理フレームが開始したタイミングが異なったまま被写体を撮像すると、撮像後に処理の開始又は停止を合わせる作業が必要であった。
【0039】
図3Bは、第1のカメラ1の処理フレームに基づいてゲンロックされた第2のカメラ2の処理フレームの例を示す。
本例では、第1のカメラ1の処理フレームの開始タイミングに第2のカメラ2の処理フレームの開始タイミングを合わせる制御を行っており、第1のカメラ1の垂直同期信号を処理フレームの開始タイミングを合わせる同期信号として用いている。そして、第2のカメラ2は、同期制御ライン3を介して第1のカメラ1から伝送される同期制御信号により処理フレームのゲンロックを行う。なお、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は同じ構成としたカメラであるので、第2のカメラ2の処理フレームを同期信号として利用して第1のカメラ1の処理フレームをゲンロックすることも可能である。
【0040】
ここで、第1のカメラ1及び第2のカメラ2の処理フレームの開始タイミングを合わせる処理について説明する。
始めに、第1のカメラ1は、処理フレームの最初のタイミングとして垂直同期信号が発生した瞬間に、計数した垂直同期信号カウンタ値を、同期制御ライン3を経由して第2のカメラ2に通知する。この垂直同期信号カウンタ値は、処理フレームのカウンタ値カウンタ値として用いられる
【0041】
同様に、第2のカメラ2は、処理フレームの最初のタイミングとして垂直同期信号が発生した瞬間に、計数した垂直同期信号カウンタ値を、同期制御ライン3を経由して第1のカメラ1に通知する。図3Bでは、説明の便宜のため、第1のカメラ1の垂直同期信号カウンタ値をn,n+1,…と数え、第2のカメラ2の垂直同期信号カウンタ値をm,m+1,…と数える。
【0042】
第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、互いに1フレームの期間内に垂直同期信号カウンタ値を通知し合う。この動作は、数フレームにわたって行われる。そして、第1のカメラ1の同期制御部17は、第1のカメラ1の垂直同期信号カウンタ値から、数フレームにわたって取得した第2のカメラ2の垂直同期信号カウンタ値を減じた差分値Δを求める。本例では、差分値Δ=n−mとして値が求まり、複数フレームにわたって求めた差分値Δが連続して同じ値である場合に、差分値Δが平均値として求まる。
【0043】
ここで、第2のカメラ2の(m+3)フレーム目のように、(m+3)フレームのカウンタ値が、第1のカメラ1の同じ(m+3)フレーム内で通知されず、次の(m+4)フレームで通知される場合がある。例えば第1の処理フレームの期間内に第1の処理フレームのフレーム数を第2のカメラ2に通知できない場合、又は第2のカメラ2から第1の処理フレームの期間内に第2の処理フレームのフレーム数を受け取ることができない場合がある。このとき、第1のカメラ1の同期制御部17は、第1の処理フレームに続くフレーム期間にわたって第1の処理フレームのフレーム数を第2のカメラ2に通知する。あるいは、第1のカメラ1は、第2のカメラ2から第2の処理フレームのフレーム数を受け取る。これにより、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、互いに確実に処理フレームのフレーム数を通知することができる。
【0044】
図3Bに示すように、同期制御部17は、所定の回数以上にわたって求めた同じ差分値Δとは異なる第2の差分値Δ′を所定の回数未満にわたって求めた場合に、第2の差分値Δ′を破棄する。図3Bの例では、第2の差分値Δ′は、Δ′=(n+4)−(m+3)=n−m+1として求められる。このように、突発的に平均値から外れた第2の差分値Δ′については破棄される。このようにして、第1のカメラ1の同期制御部17は、第1のカメラ1の処理フレームに対して第2のカメラ2の処理フレームがどれだけずれているかを差分値Δによって把握できる。
【0045】
図3Cは、第1のカメラ1及び第2のカメラ2が実際に処理の開始又は停止を行うタイミングの例を示す。
図3Bに示したように、第1のカメラ1の同期制御部17は、差分値Δを把握している。ここで、図3Cでは、説明の便宜のため、第1のカメラ1の処理フレームをx,x+1,…と数え、第2のカメラ2の処理フレームをy,y+1,…と数える。
【0046】
そして、同期制御部17は、(x+5)フレーム目から処理の開始又は停止を行う場合に、第2のカメラ2に対して、(x+5−Δ)フレームのカウンタ値を、(y+5)フレームのカウンタ値に上書きする指示を行う。このとき、第2のカメラ2の同期制御部17は、(y+5)フレームのカウンタ値を(x+5−Δ)フレームのカウンタ値に書き換える。これにより、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、同じフレームのカウンタ値として図中に星印で示される同じタイミングで処理の開始又は停止を行うことができる。
【0047】
次に、立体映像撮像システム10の処理例として、特に同期制御部17の処理例を図4〜図7を参照して説明する。なお、本例では、第1のカメラ1をメインとして用いるため、同期制御部17について説明するが、第2のカメラ2をメインとして用いた場合であっても、第2のカメラ2は、以下に説明する同期制御部17と同様の処理を行うことが可能である。
【0048】
図4は、第1のカメラ1の処理例を示す。
始めに、第1のカメラ1及び第2のカメラ2のライン端子に同期制御ライン3が接続されると、ユーザによって行われる不図示のメニュー画面を用いた操作部11の操作入力により、同期制御ラインモードがオンされる(ステップS1)。同期制御ラインモードがオンされると、第1のカメラ1がメイン、第2のカメラ2がサブとする主従関係の下、第1のカメラ1及び第2のカメラ2の間で映像の撮像処理又は映像の再生処理をカメラ毎の処理フレームで同期して行うことが可能となる。一方、同期制御ラインモードがオフされると、各カメラは独立して動作するため、互いに影響を与えない。
【0049】
次に、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、同期制御ライン3を介し、互いに垂直同期信号カウンタ値をシリアル通信により通知し合う(ステップS2)。次に、第1のカメラ1の同期制御部17は、自機の垂直同期信号カウンタ値と第2のカメラ2から受け取った垂直同期信号カウンタ値の差分を検出する。このとき、第1のカメラ1は、同じ差分値がNフレーム連続したら確定する(本例では、5フレーム)(ステップS3)。
【0050】
次に、第1のカメラ1が操作部11に受けた入力操作に伴い発生した操作信号により処理の開始又は停止の指示を受ける。この指示により、第1のカメラ1は、第2のカメラ2に指示するために要する通信時間を考慮して、数フレーム後における処理フレームのカウンタ値を指定して、第2のカメラ2に動作の指示を送る(ステップS4)。図3に示したタイミングチャートでは、5フレーム後に実行することが示される。
【0051】
このようにして、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、同じタイミングで発生した垂直同期信号のタイミングに合わせて、同じ動作を行う(ステップS5)。これにより、ユーザは、第1のカメラ1を操作するだけで、同じ動作を第2のカメラ2に行わせることができる。
【0052】
次に、図5〜図7を参照して、同期制御部17が行う各部に対するインタフェースの処理例を説明する。以下の説明では、同期制御部17が各制御部との間でデータの入出力を行う処理を「インタフェースの処理」と呼ぶ。
【0053】
図5は、同期制御部17が行うカメラ制御部13のインタフェースの処理例を示す。
始めに、同期制御部17は、撮像素子が発生する垂直同期信号の割り込みを待つ(ステップS11)。垂直同期信号の割り込みが発生すると、垂直同期信号カウンタ20がRAM14に垂直同期信号カウンタ値を書き込む。そして、同期制御部17は、垂直同期信号カウンタをRAM14から取得する(ステップS12)。
【0054】
垂直同期信号カウンタ値は、第1のカメラ1を電源オンした後、垂直同期信号カウンタ20によって“0”から“255”まで繰り返しカウントアップされる。なお、垂直同期信号カウンタ20が計数を開始した時点における垂直同期信号カウンタ値はランダムな値をとる。また、第1のカメラ1及び第2のカメラ2の同期が安定していれば、差分値Δは固定値であり、その都度、動作を開始する時点における垂直同期信号カウンタ値の絶対値を計算している。このため、垂直同期信号カウンタ値そのものを“0”にリセットする必要がない。
【0055】
次に、同期制御部17は、RAM14から読み出した垂直同期信号カウンタ値を第2のカメラ2に送信する(ステップS13)。垂直同期信号カウンタ値を送信する処理は、カメラ制御部13のインタフェースを処理するモジュールが行う。そして、同期制御部17が送受信制御部19へ送信を依頼することによって送信処理が行われる。
【0056】
次に、同期制御部17は、自機の垂直同期信号カウンタ値が、第2のカメラ2が動作を開始する時点における垂直同期信号カウンタ値と等しいか否かを判断する(ステップS14)。等しい場合に同期制御部17は、再生制御部15又は記録制御部16に対して映像の再生指示又は記録指示を行う(ステップS15)。異なる場合に同期制御部17は、何も処理を行わず、処理を終了する。
【0057】
図6は、同期制御部17が行うユーザインタフェース制御部12のインタフェースの処理例を示す。
始めに、同期制御部17は、ユーザの操作入力により発生する操作信号からなる動作指示を待つ(ステップS21)。ただし、ユーザからの動作指示は、処理フレームのどのタイミングで来るかが不定である。このため、同期制御部17は動作指示を受けた後、垂直同期信号が発生するタイミングである処理フレームの先頭から指示された動作を開始できるように、第2のカメラ2との間で垂直同期信号が同じタイミングで発生するようにゲンロックを行っている。
【0058】
また、第1のカメラ1は、第2のカメラ2に対して操作信号を送ることにより、操作部11によって操作入力された動作指示を通知する。ただし、第2のカメラ2に操作信号が到着するタイミングは定かでなく、実際にどのタイミングで動作が行われるか不明である。そこで、第1のカメラ1及び第2のカメラ2は、互いに垂直同期信号カウンタ20が計数する垂直同期信号カウンタ値から差分値Δを予め求めている。これにより、差分値Δを考慮した上で第1のカメラ1及び第2のカメラ2が同期して動作を開始することが可能な垂直同期信号カウンタ値を計算している。
【0059】
次に、第1のカメラ1の同期制御部17は、第2のカメラ2から受け取った垂直同期信号カウンタ値によって確定した差分値Δから、第2のカメラ2が動作を開始する時点における垂直同期信号カウンタ値を計算する(ステップS22)。また、第1のカメラ1の同期制御部17は、ステップS22の処理と並行して、第1のカメラ1が動作を開始する時点における垂直同期信号カウンタ値を計算する(ステップS23)。
【0060】
ステップS21の次工程において、ステップS23に分岐した破線は、第1のカメラ1がサブとなった場合に実行さえる処理を意味する。この処理は、操作部11から受け取る動作指示のパラメータが自機のカウンタ値なのか、他機のカウンタ値なのかによって実行する処理が変わるためである。そして、同期制御部17は、動作指示が行われる操作信号や動作を開始する時点における垂直同期信号カウンタ値を第2のカメラ2へ送信し(ステップS24)、処理を終了する。
【0061】
図7は、同期制御部17が行う送受信制御部19のインタフェースの処理例を示す。
始めに、第1のカメラ1の同期制御部17は、送受信制御部19から受け取る垂直同期信号カウンタ値の受信を待つ(ステップS31)。第2のカメラ2から垂直同期信号カウンタ値が受信されなければ処理を終了する。
【0062】
一方、送受信制御部19が第2のカメラ2から垂直同期信号カウンタ値を受信すると(ステップS32)、送受信制御部19は、RAM18に垂直同期信号カウンタ値を書き込む。その後、同期制御部17は、RAM18から垂直同期信号カウンタを取得する(ステップS33)。そして、同期制御部17は、RAM14から読み出した自機の垂直同期信号カウンタ値とRAM18から読み出した第2のカメラ2の垂直同期信号カウンタ値の差分値Δを計算する(ステップS34)。
【0063】
同期制御部17は、1フレームごとに差分値Δを計算しており、最新の差分値Δは、ステップS34にて計算される。以下の説明において、同期制御部17が1フレーム前に計算した差分は、1フレーム前の垂直同期信号カウンタ値によって求まる値であるため、「前回差分」と呼び、ステップS34にて計算した差分値Δを「今回差分」と呼ぶ。そして、同期制御部17は、今回差分が前回差分に等しいか否かを判断する(ステップS35)。そして、同期制御部17は、差分値Δが複数回にわたって一定値であるか否かを判断するため、RAM14には、今回差分と前回差分が等しかった場合にこの回数を加算する差分確定カウンタ値を書き込む(ステップS36)。
【0064】
そして、同期制御部17は、差分値Δが差分確定カウンタ値を増加することのできる値であるか、第2の差分値Δ′に相当する異常値であるかを判断する(ステップS37)。異常値である場合には処理を行わない。一方、差分値Δが差分確定カウンタ値を増加することのできる値であれば、次処理のステップS38により、前回差分を確定差分に上書きする処理が行われる。
【0065】
本例では、垂直同期信号カウンタ値の差分値Δを確定するために、差分確定カウンタ値を用いている。例えば、上述した図3Cに示したように、同期制御ライン3を伝送される通信パケットが遅延した場合には、今回差分と前回差分が異なる場合がある。このような場合に今回差分として求めた差分値Δを破棄できるようにするため、N回(本例では、5回)連続して今回差分と前回差分が同じ値とならない場合、正しい差分値Δと見なさない制御を行う。
【0066】
ここで、同期制御部17は、差分値Δが変わった際に、変わった差分値Δを一旦「前回差分」としてRAM14に書き込んでおく。その後、同じ差分値Δが求められると、RAM14内の差分確定カウンタ値を1増やす。さらに、連続して今回差分と前回差分が同じ値となる場合には、その度に差分確定カウンタ値を増やし続ける。このようにして、Nフレームにわたって今回差分と前回差分が同じ値となる場合に、上述した差分値Δで表される「確定した差分値」が求まる(ステップS38)。さらに、N回連続して今回差分と前回差分が同じ値となる場合には、差分確定カウンタ値である“N”の値を差分確定カウンタ値に上書きして処理を終了する(ステップS39)。なお、“N”の値は、今回差分と前回差分が同じ値となる度に増えていく。
【0067】
ステップS35の処理において、前回差分が今回差分と異なる場合には、RAM14に書き込まれている前回差分を今回差分で更新した上で(ステップS40)、差分確定カウンタ値を初期値“1”に書き換える(ステップS41)。その後、ステップS31〜S39の処理を繰り返して、今回差分で示した値が確定差分Δとなるか求める。
【0068】
なお、第1のカメラ1がサブとして設定され、第2のカメラ2がメインとして設定される場合がある。このとき、第1のカメラ1の送受信制御部19は、第2のカメラ2から操作信号を受け取り、第1のカメラ1の同期制御部17は、第2のカメラ2によって指示される動作を解釈する(ステップS42)。さらに、第1のカメラ1の送受信制御部19は、第2のカメラ2から動作を開始する時点における垂直同期信号カウンタ値を受信し(ステップS43)、この垂直同期信号カウンタ値を第1のカメラ1のRAM18に書き込む。そして、ステップS43の処理に並行して、第1のカメラ1の同期制御部17は、確定した差分値から自機の動作を開始する時点における垂直同期信号カウンタ値を計算し(ステップS44)、第2のカメラ2によって制御された動作を行う。
【0069】
以上説明した一実施の形態に係る立体映像撮像システム10によれば、主従関係を有する第1のカメラ1及び第2のカメラ2を用いて、互いに垂直同期信号の発生タイミングを合わせた上で、垂直同期信号カウンタ値の差分値Δを求めている。そして、この差分値Δを考慮した上で実際に処理の開始又は停止が行われるフレーム数を定めて、このフレーム数に至った時点で処理の開始又は停止を同時に行うことができる。このとき、ユーザは、例えば、メインとなる第1のカメラ1の操作部11に対して操作入力を行うだけで、第2のカメラ2は第1のカメラ1と同じ動作をする。これにより、2台のカメラの処理の開始又は停止を処理フレームの開始タイミングに合わせて厳密に制御することができる。
【0070】
また、処理フレームの開始タイミングを映像信号の垂直同期信号の発生タイミングに合わせたことにより、処理フレーム毎の動作を正確に合わせることができる。こんとあめ、被写体を撮像した後、処理フレームを合わせ込む作業が不要となり、編集作業が効率化する。また、映像の再生時においても2台のカメラで同期して再生動作を行わせることができ、処理フレームのずれによる立体映像の違和感をなくすことができる。
【0071】
また、差分値Δは、所定の回数以上にわたって求めており、値の信頼性が高い。このため、差分値Δを用いて処理フレームの合わせ込みを容易に行うことが可能である。また、ユーザにとっては第1のカメラ1の操作を行えば自動的に第2のカメラ2が同期して動作するため、処理の開始又は停止を合わせることを意識しなくてもよい。
【0072】
また、異常値として求めた第2の差分値Δ′は破棄されるため、第2の差分値Δ′による同期制御への影響が及ばない。この点からも第1のカメラ1及び第2のカメラ2の同期制御の信頼性を高めることができる。
【0073】
<2.変形例>
また、上述した実施の形態では、第1のカメラ1及び第2のカメラ2を上下方向に設置した例を説明したが、第1のカメラ1及び第2のカメラ2の筐体を小型化することにより、水平方向に並べて設置してもよい。
【0074】
また、同期制御ライン3は、送受信制御部19に接続される有線ケーブルとして用いた例を説明したが、送受信制御部19を無線の通信規格に対応したアダプタとすることにより、通信パケットを無線伝送するようにしてもよい。
【0075】
また、上述した実施の形態例における一連の処理は、ハードウェアにより実行することができるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種の機能を実行するためのプログラムをインストールしたコンピュータにより、実行可能である。例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに所望のソフトウェアを構成するプログラムをインストールして実行させればよい。
【0076】
また、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給してもよい。また、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU等の制御装置)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、機能が実現されることは言うまでもない。
【0077】
この場合のプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
【0078】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現される。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行う。その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
【0079】
また、本開示は上述した実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本開示の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
【0080】
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)操作入力により動作を指示する操作部と、
レンズを介して入射する被写体の入射光により第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に前記第1の処理フレームで映像信号を出力する第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御する撮像制御部と、
前記撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数する計数部と、
制御信号を伝送する制御ラインで接続される他の撮像装置であって、前記他の撮像装置が有する第2の撮像素子が発生させ、前記他の撮像装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、前記第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出し、前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、前記他の撮像装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示を前記他の撮像装置に通知すると共に、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に通知した前記動作を行う制御部と、を備える
撮像装置。
(2)前記計数部は、前記撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を前記第1の処理フレームのフレーム数として計数し、
前記制御部は、前記第1の処理フレームの垂直同期信号と前記第2の処理フレームの垂直同期信号が発生するタイミングを予め合わせ、前記他の撮像装置が前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を前記第2の処理フレームのフレーム数として計数する場合に、前記第2の撮像素子が前記垂直同期信号を発生させる度に前記他の撮像装置から受け取った前記第2の処理フレームのフレーム数と、前記第1の処理フレームのフレーム数との間で算出したフレーム数の差分値が複数のフレーム期間で一定である場合に算出した前記第2の処理フレームのフレーム数に前記複数のフレーム期間を加えたフレーム数を前記他の撮像装置が動作を開始するタイミングとして前記他の撮像装置に通知する
前記(1)記載の撮像装置。
(3)前記制御部は、前記第1の処理フレームの期間内に前記第1の処理フレームのフレーム数を前記他の撮像装置に通知できない場合、又は前記他の撮像装置から前記第1の処理フレームの期間内に前記第2の処理フレームのフレーム数を受け取ることができない場合に、前記第1の処理フレームに続くフレーム期間にわたって前記第1の処理フレームのフレーム数を前記他の撮像装置に通知し、又は前記他の撮像装置から前記第2の処理フレームのフレーム数を受け取る
前記(1)又は(2)記載の撮像装置。
(4)前記制御部は、所定の回数以上にわたって求めた前記差分値とは異なる第2の差分値を前記所定の回数未満にわたって求めた場合に、前記第2の差分値を破棄する
前記(1)〜(3)のいずれかに記載の撮像装置。
(5)前記操作部の操作入力によって指示される動作には、撮像の開始若しくは停止のいずれかが含まれ、前記第1及び第2の処理フレームには、撮像フレーム又は再生フレームのいずれかが含まれる
前記(1)〜(3)のいずれかに記載の撮像装置。
(6)操作入力により動作を指示することと、
レンズを介して入射する被写体の入射光により第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に前記第1の処理フレームで映像信号を出力する第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御することと、
前記撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数することと、
制御信号を伝送する制御ラインで接続される他の撮像装置であって、前記他の撮像装置が有する第2の撮像素子が発生させ、前記他の撮像装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、前記第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出し、前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、前記他の撮像装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示を前記他の撮像装置に通知すると共に、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に通知した前記動作を行うことと、を含む
同期制御方法。
(7)操作入力により動作を指示する操作部と、
記録部から読み出されて再生される映像信号の第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を計数する計数部と、
制御信号を伝送する制御ラインで接続される他の再生装置であって、前記他の再生装置が有する第2の撮像素子が発生させ、前記他の再生装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出し、前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、前記他の再生装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示を前記他の再生装置に通知すると共に、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に通知した前記動作を行う制御部と、を備える
再生装置。
(8)操作入力により動作を指示する第1の操作部と、
レンズを介して入射する被写体の入射光により第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に前記第1の処理フレームで映像信号を出力する第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御する第1の撮像制御部と、
前記第1の撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数する第1の計数部と、
制御信号を伝送する制御ラインで接続される第2の撮像装置であって、前記第2の撮像装置が有する第2の撮像素子が発生させ、前記第2の撮像装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、前記第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出し、前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、前記第2の撮像装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示を前記第2の撮像装置に通知すると共に、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に通知した前記動作を行う第1の制御部と、を有する第1の撮像装置と、
レンズを介して入射する被写体の入射光により第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に前記第2の処理フレームで映像信号を出力する第2の撮像素子を有する第2の撮像部の動作を制御する第2の撮像制御部と、
前記撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数する第1の計数部と、
前記第2の撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数する第2の計数部と、
前記第1の撮像装置に第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を通知し、前記第1の撮像装置から受け取った前記所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示に基づいて、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に指示された動作を行う第2の制御部と、を有する第2の撮像装置と、を備える
立体映像撮像システム。
【符号の説明】
【0081】
1…第1のカメラ、2…第2のカメラ、3…同期制御ライン、4…信号変換装置、5…表示装置、6…設置台、7…ハーフミラー、10…立体映像撮像システム、11…操作部、12…ユーザインタフェース制御部、13…カメラ制御部、14…RAM、15…再生制御部、16…記録制御部、17…同期制御部、18…RAM、19…送受信制御部、20…垂直同期信号カウンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作入力により動作を指示する操作部と、
レンズを介して入射する被写体の入射光により第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に前記第1の処理フレームで映像信号を出力する第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御する撮像制御部と、
前記撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数する計数部と、
制御信号を伝送する制御ラインで接続される他の撮像装置であって、前記他の撮像装置が有する第2の撮像素子が発生させ、前記他の撮像装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、前記第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出し、前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、前記他の撮像装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示を前記他の撮像装置に通知すると共に、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に通知した前記動作を行う制御部と、を備える
撮像装置。
【請求項2】
前記計数部は、前記撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を前記第1の処理フレームのフレーム数として計数し、
前記制御部は、前記第1の処理フレームの垂直同期信号と前記第2の処理フレームの垂直同期信号が発生するタイミングを予め合わせ、前記他の撮像装置が前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を前記第2の処理フレームのフレーム数として計数する場合に、前記第2の撮像素子が前記垂直同期信号を発生させる度に前記他の撮像装置から受け取った前記第2の処理フレームのフレーム数と、前記第1の処理フレームのフレーム数との間で算出したフレーム数の差分値が複数のフレーム期間で一定である場合に算出した前記第2の処理フレームのフレーム数に前記複数のフレーム期間を加えたフレーム数を前記他の撮像装置が動作を開始するタイミングとして前記他の撮像装置に通知する
請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記第1の処理フレームの期間内に前記第1の処理フレームのフレーム数を前記他の撮像装置に通知できない場合、又は前記他の撮像装置から前記第1の処理フレームの期間内に前記第2の処理フレームのフレーム数を受け取ることができない場合に、前記第1の処理フレームに続くフレーム期間にわたって前記第1の処理フレームのフレーム数を前記他の撮像装置に通知し、又は前記他の撮像装置から前記第2の処理フレームのフレーム数を受け取る
請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御部は、所定の回数以上にわたって求めた前記差分値とは異なる第2の差分値を前記所定の回数未満にわたって求めた場合に、前記第2の差分値を破棄する
請求項3記載の撮像装置。
【請求項5】
前記操作部の操作入力によって指示される動作には、撮像の開始若しくは停止のいずれかが含まれ、前記第1及び第2の処理フレームには、撮像フレーム又は再生フレームのいずれかが含まれる
請求項4記載の撮像装置。
【請求項6】
操作入力により動作を指示することと、
レンズを介して入射する被写体の入射光により第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に前記第1の処理フレームで映像信号を出力する第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御することと、
前記撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数することと、
制御信号を伝送する制御ラインで接続される他の撮像装置であって、前記他の撮像装置が有する第2の撮像素子が発生させ、前記他の撮像装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、前記第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出し、前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、前記他の撮像装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示を前記他の撮像装置に通知すると共に、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に通知した前記動作を行うことと、を含む
同期制御方法。
【請求項7】
操作入力により動作を指示する操作部と、
記録部から読み出されて再生される映像信号の第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を計数する計数部と、
制御信号を伝送する制御ラインで接続される他の再生装置であって、前記他の再生装置が有する撮像素子が発生させ、前記他の再生装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、前記第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出し、前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、前記他の再生装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示を前記他の再生装置に通知すると共に、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に通知した前記動作を行う制御部と、を備える
再生装置。
【請求項8】
操作入力により動作を指示する第1の操作部と、
レンズを介して入射する被写体の入射光により第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に前記第1の処理フレームで映像信号を出力する第1の撮像素子を有する撮像部の動作を制御する第1の撮像制御部と、
前記第1の撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数する第1の計数部と、
制御信号を伝送する制御ラインで接続される第2の撮像装置であって、前記第2の撮像装置が有する第2の撮像素子が発生させ、前記第2の撮像装置から通知される第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数と、前記第1の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数との差分値により前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を算出し、前記第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数に基づいて、前記第2の撮像装置が所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示を前記第2の撮像装置に通知すると共に、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に通知した前記動作を行う第1の制御部と、を有する第1の撮像装置と、
レンズを介して入射する被写体の入射光により第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号毎に前記第2の処理フレームで映像信号を出力する第2の撮像素子を有する第2の撮像部の動作を制御する第2の撮像制御部と、
前記撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数する第1の計数部と、
前記第2の撮像素子が発生させる前記垂直同期信号の発生回数を計数する第2の計数部と、
前記第1の撮像装置に第2の処理フレームの間に挿入されている垂直同期信号の発生回数を通知し、前記第1の撮像装置から受け取った前記所定期間の経過後に指示された動作を開始するタイミング及び前記操作入力による指示に基づいて、前記操作入力がされた時点より前記所定期間の経過後に指示された動作を行う第2の制御部と、を有する第2の撮像装置と、を備える
立体映像撮像システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−204987(P2012−204987A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−66254(P2011−66254)
【出願日】平成23年3月24日(2011.3.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】