説明

撮像装置、撮像方法、プログラム、及び撮像システム

【課題】デジタルカメラ間での遠隔撮影において、複数のユーザからの撮影のリクエストを正確に把握するのが困難である。
【解決手段】撮像装置間での通信機能を有し、相互に遠隔操作が可能である操作側機能と被操作側機能とを共に備えた撮像装置であって、前記操作側機能は、撮影する被写体の位置を示す被写体位置情報を指示する被写体位置指示手段と、前記被写体位置情報を含む撮影依頼情報を前記被操作側の撮像装置へ送信する撮影依頼送信手段とを有し、前記被操作側機能は、前記操作側の撮像装置により送信された複数の前記撮影依頼情報を受信する撮影依頼受信手段と、前記撮影依頼受信手段にて受信した前記撮影依頼情報を表示する撮影依頼表示手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、撮像方法、プログラム、及び撮像システムに関する。特にネットワーク通信機能を介して撮像装置間で相互にスルー画像を共有し、相互に遠隔操作が可能な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、無線通信モジュールの小型化に伴って、無線通信モジュールをデジタルカメラへ搭載することが可能となった。また、通信速度の高速化に伴って無線通信モジュールを搭載したデジタルカメラをインターネット、又はデジタルカメラ同士で接続し、遠隔操作する技術が提案、開発されている。遠隔地にあるカメラを制御する仕組みはネットワークカメラの制御システムとして多数の提案がされている(特許文献1等)。
【0003】
しかし、ネットワークカメラのように固定された装置を制御とするのと異なり、遠隔地のデジタルカメラ制御では次のような課題がある。デジタルカメラ制御では撮影時の画角調整を遠隔地のカメラユーザに対して要求する必要があり、デジタルカメラにはユーザ間のコミュニケーション媒介手段としての機能が要求される。その為、デジタルカメラ間のコミュニケーションをサポートする次の制御方法が提案されている。撮影操作を依頼する操作側カメラのシャッターボタンの半押しを検出し、実際に撮影を行う被操作側カメラに対して撮影を行う旨の撮影通知情報を送信する(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−222617号公報
【特許文献2】特開2004−112770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
遠隔地の撮像装置(デジタルカメラ等)制御では撮影にかかる時間が僅かであり、その時間内に同時に複数のリクエストをユーザから受信して撮影することが要求される。しかし、1台の撮像装置に対して複数のリクエストを送信する場合、撮像装置に対するユーザ間コミュニケーション媒介手段としての要求はさらに複雑となる。例えば、被操作側撮像装置のユーザは複数の操作側撮像装置からそれぞれが撮影したい画角に関する情報を受け付け、位置合せを行う必要がある。また、被操作側撮像装置のユーザは、複数の撮影リクエストの中からどれを優先して処理すべきかを判断する必要がある。その為、撮像装置にはどの被写体に対するリクエストが多いのか、誰からのリクエストなのか等の情報をユーザ間で伝達する必要がある。
【0006】
本発明は、複数の操作側撮像装置が撮影したい画像に対する情報を被操作側撮像装置へ送信して表示することで、被操作側撮像装置のユーザが優先すべき撮影画像を容易に判断できることを目的とする。また、送信する情報を利用して撮影、撮影後の画像共有を支援することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の構成を有する。撮像装置間での通信機能を有し、ユーザが被操作側の撮像装置が送信する画像情報を操作側の撮像装置で確認しながら相互に遠隔操作が可能である操作側機能と被操作側機能とを共に備えた撮像装置であって、前記操作側機能は、撮影する被写体の位置を示す被写体位置情報を指示する被写体位置指示手段と、前記被写体位置情報を含む撮影依頼情報を前記被操作側の撮像装置へ送信する撮影依頼送信手段とを有し、前記被操作側機能は、前記操作側の撮像装置により送信された複数の前記撮影依頼情報を受信する撮影依頼受信手段と、前記撮影依頼受信手段にて受信した前記撮影依頼情報を表示する撮影依頼表示手段とを有する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮像装置を介して遠隔的な操作による撮影のためのユーザ間コミュニケーションを容易にし、遠隔にいるユーザの意図する設定に基づいて撮影を依頼された側のユーザは画像を取得することが可能となる。また、複数の撮像装置間での画像取得における情報共有を可能とし、遠隔のユーザ間での画像取得におけるユーザビリティの向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本実施形態に係るデジタルカメラ遠隔撮影の概要図。
【図2】本実施形態に係る撮像装置の構成図。
【図3】第一の実施形態に係るデジタルカメラ遠隔撮影の概要図。
【図4】第一の実施形態に係る位置合せ処理のフローチャートの図。
【図5】第一の実施形態に係るオブジェクト領域による位置合せ画面の例図。
【図6】第一の実施形態に係る撮影依頼情報の例図。
【図7】第一の実施形態に係る撮影後の撮影画像記録のフローチャートの図。
【図8】第一の実施形態に係る被操作側カメラの撮影依頼情報付加手段が保存する管理情報の例図。
【図9】第一の実施形態に係る撮影画像転送、撮影画像保存フローチャートの図。
【図10】第一の実施形態に係る撮影依頼削除のフローチャートの図。
【図11】第二の実施形態に係る位置合せ処理のフローチャートの図。
【図12】第二の実施形態に係る画角による位置合せ画面の例図。
【図13】第三の実施形態に係る撮影画像転送と撮影依頼情報削除のフローチャートの図。
【図14】第四の実施形態に係る被写体位置情報共有のフローチャートの図。
【図15】第四の実施形態に係る被写体位置情報の共有後の位置情報表示画面の図。
【図16】第五の実施形態に係る撮影タイミング検出、自動撮影のフローチャートの図。
【図17】第六の実施形態に係る撮影依頼管理手段が管理する撮影依頼情報の例図。
【図18】第六の実施形態に係る画像補正、及び画像転送のフローチャートの図。
【図19】第七の実施形態に係る撮影依頼記憶手段が管理する撮影依頼情報の例図。
【図20】第七の実施形態に係る画像受信後の画像補正、及び保存のフローチャートの図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面に従って本発明の実施形態を説明する。ただし、以下の実施形態は本発明の一例にすぎず、実施形態の範囲を限定するものではない。
【0011】
先ず、本実施形態による撮像装置を用いた遠隔的に操作して撮影処理を行う概要を説明する。図1は撮像装置間で遠隔操作にて撮影を行う場合の概要図である。なお、ここで、撮像装置をデジタルカメラとして説明する。本実施形態による撮像装置は、図1のようにネットワーク通信機能により通信可能に接続された複数のデジタルカメラ間で相互に連携して動作する。これにより、複数の撮像装置を含む撮像システムを構成する。図1において、デジタルカメラA101はユーザインタフェースとしてレンズに映るスルー画像を表示するモニタ102、シャッターボタン103、デジタルカメラの各種設定を行う設定ボタン104、105、106、107を備えている。デジタルカメラB107、デジタルカメラC113も同様にモニタ、シャッターボタン、設定ボタンを備えている。また、デジタルカメラ同士はネットワークを介して互いに操作することが可能であり、他のデジタルカメラのスルー画像を受信して自身のモニタに表示することが可能である。なお、本実施形態において、遠隔にある他のデジタルカメラから操作されるデジタルカメラを被操作側(以下、被操作側カメラ)とし、遠隔から操作する側のデジタルカメラを操作側(以下、操作側カメラ)とする。
【0012】
本発明の対象とするデジタルカメラは操作側機能と被操作側機能とを備えており、操作側モード、被操作側モードそれぞれで動作可能である。また、操作側機能と被操作側機能は装置内で並列に実行されることもある。よって、状況に応じて装置間で役割を変更しても良い。操作側モードの場合、モニタに他の遠隔デジタルカメラから受信した画像情報であるスルー画像を表示し、撮影領域の設定操作またはシャッターボタンの押下により、遠隔デジタルカメラに対して撮影依頼を送信する。スルー画像を他の遠隔デジタルカメラに対して送信し、撮影依頼を受け付ける状態が被操作側モードである。被操作側モードの場合、撮影依頼の受信により撮影領域の変更、撮影を行い、取得した撮影画像を操作側モードのデジタルカメラへ送信する。操作側モードのデジタルカメラは撮影画像を受信して遠隔撮影が完了する。図1においてデジタルカメラC113は被操作側モード、デジタルカメラA101、B107は操作側モードのデジタルカメラである。デジタルカメラC113はスルー画像を他のデジタルカメラへ送信し、スルー画像を参照したデジタルカメラA101のユーザはデジタルカメラCで遠隔撮影を実施する為に、デジタルカメラA101を操作側モードで動作させる。デジタルカメラA101のモニタ102にはデジタルカメラC113のスルー画像が表示される。デジタルカメラA101のユーザはスルー画像を参照してシャッターボタン103により撮影依頼をデジタルカメラC113に送信する。デジタルカメラC113では撮影依頼を受信すると撮影を実施し、撮影画像をデジタルカメラA101に送信する。デジタルカメラA101は撮影画像を受信し、遠隔撮影は完了となる。
【0013】
<全体構成>
次に、図2を用いて本発明の実施形態を示す全体構成図について説明する。また、全体構成図の説明は遠隔撮影を例に取って行う。図1の操作側モードの撮像装置は、図2において操作側撮像機能202が動作している撮像装置A201で示される。また、撮像装置A201は被操作側撮像機能212も有する。図1の被操作側モードの撮像装置は、図2において被操作側撮像機能214が動作している撮像装置B213で示される。また、撮像装置B213は操作側撮像機能226も有する。すなわち、それぞれの撮像装置において、操作側撮像機能を有する操作側撮像機能部と被操作側撮像機能部を有することとなる。先ず、操作側撮像機能202において、被写体位置指示手段203は、撮像装置B213から受信したスルー画像をユーザがモニタ上で確認し、タッチパネル、設定ボタンによってユーザが撮影したい被写体位置情報の指示を受ける。被写体位置情報の指示をユーザから受けると、撮影依頼記憶手段204は撮影依頼情報を記憶する。撮影依頼情報は被写体位置情報、撮影依頼識別子、撮影者情報、撮影装置情報、及び撮影設定情報で構成される。撮影依頼情報の詳細については、図6を用いて後述する。また、撮影設定情報については、この情報を用いる実施形態にて詳細に説明する。撮影依頼情報が作成されると、撮影依頼送信手段205は撮影依頼情報を撮像装置B213へ送信する。次に、被操作側撮像機能214において、撮影依頼受信手段215は撮影依頼送信手段205から撮影依頼情報を受信する。受信した撮影依頼情報は撮影依頼管理手段216により記憶する。撮影依頼表示手段217は撮影依頼情報が含む被写体位置情報とその他の情報をモニタ上に表示する。
【0014】
撮像装置B213のユーザはモニタ上の撮影依頼情報に従って撮影を実施する。撮影が実施されると、撮影依頼検出手段219は撮影時にモニタ上に表示されていた撮影依頼情報にて指示された被写体位置情報を検出する。撮影依頼情報付加手段220は撮影依頼検出手段219が検出した被写体位置情報の撮影依頼情報を撮影画像に関連付けて記録する。画像の記録が完了すると、撮影画像送信手段222は撮影依頼情報に含まれる撮像装置情報に従って撮影依頼識別子と撮影画像を撮像装置A201へ送信する。次に操作側撮像機能202において、撮影画像受信手段207は撮影依頼識別子と撮影画像を受信する。受信した撮影画像は撮影画像保存手段209により保存される。その後、撮影依頼識別子をキーとして、操作側撮像機能202の撮影依頼削除手段206は、撮影依頼記憶手段204に保存されている撮影依頼情報を削除する。同様に被操作側撮像機能214の撮影依頼削除手段218は、撮影依頼管理手段216に保存されている撮影依頼情報を削除する。ここまでが本実施形態を適用した遠隔撮影の概要である。
【0015】
次にその他の構成について説明する。撮影画像補正手段221は撮影画像を撮像装置A201へ送信する前に撮影設定情報に従って補正する。受信画像補正手段208は受信した画像を撮影設定情報に従って補正する。撮影タイミング通知手段223は撮影の指定した領域が撮影領域の中心近傍に近づいたタイミングを検出してユーザへ通知を行う。自動撮影手段224は撮影タイミング通知手段223が検出したタイミングで自動的に撮影を行う。また、被写体位置送信手段225は被写体位置情報をスルー画像と共に送信し、操作側撮像機能202では被写体位置受信手段210により被写体位置情報を受信して、指示位置表示手段211によりスルー画像に重ねて表示することが可能となる。
【0016】
<第一の実施形態>
第一の実施形態を、図2乃至図10を用いて説明する。第一の実施形態として、撮影領域内のオブジェクト領域によって被写体位置情報を指定し、撮影を実施する例について説明する。図3は操作側モードのデジタルカメラA301、B310が被操作側モードのデジタルカメラC319のスルー画像を参照している撮影依頼前の状態である。本実施形態では、デジタルカメラA301のユーザは被写体c309、デジタルカメラB310のユーザは被写体b317を撮影依頼する。
【0017】
図4は撮影位置合せ処理の手順を示したフローチャートである。S401では、デジタルカメラA301のユーザは、図5(a)にて示す被写体c509を囲むオブジェクト領域510を被写体位置情報として指定する。被写体位置受信手段210は、この被写体位置情報を受信する。被写体位置情報の指定後、撮影依頼記憶手段204は被写体位置情報を含む撮影依頼情報を記憶する。図6(a)は被写体c509の指定に伴う撮影依頼情報である。本実施形態では撮影依頼情報は、撮影依頼識別子、撮影位置情報、撮影者氏名、装置名、装置型番、通信先情報を含む。撮影依頼識別子は、撮影依頼毎に一意に示す識別子である。撮影位置情報は、ユーザが撮影したい領域を示すスルー画像における位置情報を示している。撮影者氏名は、撮影依頼を行う操作側カメラのユーザの情報を示す。装置型番は、撮影依頼を行う操作側カメラの型番を示す。通信先情報は、撮影依頼情報の送信元である操作側カメラを示す。被操作側カメラは撮影先情報を参照して、撮影依頼の応答となる撮影画像等を送信することが可能である。しかし、上記各情報の内容は、ここで記載した内容に限定するわけではなく、他の内容を含んでいても良い。なお、本実施形態において、撮影位置情報は、操作側カメラのモニタにて表示しているスルー画像中の画素の位置を示している。ここでは、操作側カメラのモニタにおいて、走査線方向をx軸方向、副走査線方向をy軸方向とし、(x,y)で位置を示す。例えば、図6(a)を例にとって説明すると、(500,80)の画素から(650,550)の画素までの領域に含まれる対象が撮影対象であることを示している。
【0018】
また、デジタルカメラB310についても同様に、図5(b)に示すように被写体b708をオブジェクト領域710で被写体位置情報を指定し、図6(b)の撮影依頼情報を記憶する。S402では、デジタルカメラA301、B310のそれぞれにおいて、撮影依頼記憶手段204が保持する撮影依頼情報を撮影依頼送信手段205により、デジタルカメラC319へ送信する。S403では、デジタルカメラC319の撮影依頼受信手段215が撮影依頼情報を受信する。S404では、撮影依頼管理手段216により、図6(c)に示すように受信した撮影依頼情報をそれぞれ一意となる管理番号を付与して記憶する。S405では、撮影依頼情報が含む撮影位置情報をモニタに表示する。撮影依頼表示手段217は図5(c)のように被写体b1008にデジタルカメラB310の撮影位置情報1010を重ねて表示する。
【0019】
なお、スルー画像中に操作側カメラのユーザから指定された撮影依頼情報のオブジェクト領域全て含まれていなければ、図5(a)における510のようにオブジェクト領域の一部のみが表示される場合もある。また、スルー画像中に依頼を受けたオブジェクト領域が含まれていなければ表示されないことも想定される。この場合においては、依頼を受けたが現在のスルー画像中には表示されていない旨を表示しても良い。
【0020】
また、同時に被写体c1009にデジタルカメラA301の撮影位置情報1011を重ねて表示する。デジタルカメラC319のユーザは撮影位置情報を参考にして、画角を調整し撮影を行う。例えば、デジタルカメラC319のユーザは図5(d)のようにデジタルカメラA301、B310からの撮影位置情報を含むように撮影を行う。ここで、画角調整中の撮影位置情報の表示は既存技術を応用し、オブジェクト領域の中に含まれる被写体を認識し、画角調整中は被写体を追跡して表示することも可能である。
【0021】
<撮影画像記録フロー>
図7は、撮影後の撮影画像記録の手順を示したフローチャートである。S1201では、撮影した画像をメモリ(不図示)へ記憶する。S1202では、撮影依頼検出手段219は、撮影時にモニタ上に表示されていた撮影領域に撮影依頼情報にて指定された被写体位置情報が含まれるか否かを検出する。撮影依頼情報にて指定された被写体位置情報が検出された場合(S1202にてYES)、S1203が実施される。S1203では、撮影依頼情報付加手段220は撮影依頼検出手段219が検出した撮影依頼情報を撮影画像に関連付けて記録する。ここではデジタルカメラA301、B310の撮影依頼情報における被写体位置情報が検出される為、図8のように撮影画像のファイル名と撮影依頼管理番号とが関連付けられて保存される。その後、S1202に戻り、その他の撮影依頼情報の検出を繰り返す。S1202にて被写体位置情報が検出されない場合(S1202にてNO)は、処理を終了する。なお、本実施形態においては、図8のように複数の管理番号を有するファイル名を一つ保存した例を示したが、これに限定されるわけではなく、管理番号ごとにファイルを保存しても良い。
【0022】
<撮影画像転送、保存フロー>
図9は撮影画像転送、及び撮影画像保存の手順を示したフローチャートである。S1401では、撮影依頼情報付加手段220が記録した図8に示す撮影依頼管理番号を参照して画像を転送する対象が存在するかをチェックする。存在する場合(S1401にてYES)は、S1402を実施する。存在無ければ(S1401にてNO)、処理を終了する。S1402では、撮影画像送信手段222により図8に示す撮影依頼管理番号をキーとして図6(c)に示す撮影依頼情報テーブルから該当する撮影依頼情報を取得する。その後、撮影画像と撮影依頼識別子を通信先情報に従ってデジタルカメラA301、B310へ送信する。S1403では、撮影画像受信手段207により、デジタルカメラC319から送信された撮影画像と撮影依頼識別子を受信する。S1404では、撮影画像保存手段209により受信した撮影画像が保存される。ここで、S1402において、撮影画像送信手段222による画像の送信は、デジタルカメラC319のユーザによる送信を行うためのユーザ指示に基づいて撮影毎ではなく任意のタイミングで送信することが可能である。また、撮影画像送信手段222による画像の送信は、デジタルカメラC319の処理がアイドル状態である場合に送信することが可能である。なお、転送タイミングは上記に限定されるわけではなく、その他に操作側のデジタルカメラA301、B310側の操作に起因しても良い。
【0023】
<撮影依頼削除フロー>
図10は撮影依頼削除の手順を示したフローチャートである。デジタルカメラA301とデジタルカメラC319について説明する。S1501では、操作側カメラのユーザは既に指示済みの撮影指示情報を指定して撮影依頼削除手段206を呼出す。撮影依頼削除手段206は同一カメラ内の撮影依頼記憶手段204に記憶されている撮影依頼情報を削除する。次に、撮影依頼識別子を含む撮影依頼削除情報をデジタルカメラC319へ送信する。S1502では、デジタルカメラC319の撮影依頼削除手段218は撮影依頼削除情報を受信する。S1503では、撮影依頼削除手段218は撮影依頼識別子が一致する図6(c)に示した撮影依頼情報を撮影依頼管理手段が保持する撮影依頼管理情報から削除する。その後、処理を終了する。なお、S1501において、削除依頼の送信と撮影依頼情報の削除との順番は逆であっても良い。
【0024】
以上の説明のように、複数の操作側カメラのユーザがリクエストした被写体位置情報を被操作側カメラに表示することによって、被操作側カメラのユーザは依頼者からのリクエストを正確に把握して撮影することが可能となる。また、被写体位置情報と合わせてリクエストを行ったユーザ情報を表示することによって、どのユーザを優先するなどの判断材料とすることも可能となる。さらに撮影依頼を管理しており、依頼に合致した操作側カメラへ自動的に撮影画像を転送することによって、画像配布の手間を軽減することが可能となる。このことにより、ユーザの遠隔撮影におけるコミュニケーションが円滑となり、ユーザビリティの向上を可能とする。
【0025】
<第二の実施形態>
第二の実施形態では図2、図3、図11、および図12を用いて説明する。第二の実施形態では被写体位置情報として撮影を希望する画角を指定する方法について説明する。また、本実施形態のシステム構成は第一の実施形態と同様に図3に示されるシステム構成を利用する。また、説明はデジタルカメラA301とデジタルカメラC319とを用いて行う。
【0026】
図11は撮影位置合せ処理の手順を示したフローチャートである。S1601では、デジタルカメラA301のユーザは被写体位置指示手段203により、図12のように撮影を希望する画角を被写体位置情報として指定する。被写体位置情報の指定後、撮影依頼記憶手段204は被写体位置情報を含む依頼情報を記憶する。S1602〜S1604は、第一の実施形態で説明した図4のS402〜S404と同様であるため説明を省略する。S1605では、撮影依頼情報が含む撮影位置情報をモニタに表示する。撮影依頼表示手段217は図12(a)のように撮影位置情報を示す画角情報を重ねて表示する。デジタルカメラC319のユーザは図12(b)のように画角情報が被操作側カメラの撮影領域1802と重なるように画角1807を調整して撮影を行う。
【0027】
以上の説明のように、操作側カメラのユーザは画角を指定して被操作側カメラにリクエストを行うことによって、被操作側カメラのユーザは被写体を含めてどのような画角での撮影を希望しているかを正確に把握して撮影することが可能となる。
【0028】
<第三の実施形態>
第三の実施形態では図2、図3および図13を用いて説明する。第三の実施形態では撮影依頼情報で指定した被写体位置情報を含む撮影が行われた場合に撮影依頼情報を自動で削除する方法について説明する。本実施形態では撮影依頼を自動削除する場合は、ユーザが撮影依頼情報における撮影設定情報として自動削除フラグを有効にしておき、その撮影設定情報を被操作側カメラに送信している例を説明する。
【0029】
図13は撮影画像転送と撮影依頼情報削除の手順を示したフローチャートである。S1901〜S1904は第一の実施形態において図9で示したS1401〜S1404と同様であるため省略する。S1905では、S1904による撮影依頼情報に従って撮影画像の送信完了後、撮影依頼削除手段218により該当の撮影依頼情報をチェックする。自動削除フラグが無効の場合(S1905にてNO)、S1901に戻り、撮影画像の転送処理を継続する。自動削除フラグが有効の場合(S1905にてYES)、S1906が実施される。S1906では、対応する撮影依頼情報を撮影依頼管理手段216から削除する。そして、S1901へ戻る。
【0030】
S1907では、S1903で受信した撮影依頼識別子をキーとして撮影依頼記憶手段204から撮影依頼情報を検索し、撮影依頼削除手段206によりチェックする。自動削除フラグが無効(S1907にてNO)の場合は処理を完了する。自動削除フラグが有効(S1907にてYES)の場合、S1908が実施される。S1908では、対応する撮影依頼情報を撮影依頼削除手段206から削除する。
【0031】
以上の説明のように、撮影が完了した場合に自動で撮影依頼情報を削除することによって、手動で撮影済みの撮影依頼情報を削除するといった管理の手間を軽減することが可能となる。
【0032】
<第四の実施形態>
第四の実施形態では図2、図3、図5、図14および図15を用いて説明する。第四の実施形態では複数の操作側カメラ間で他の操作側カメラが指定した被写体位置情報を共有する方法について説明する。
【0033】
図14は被写体位置情報の共有方法の手順を示したフローチャートである。図14においてS2001〜S2004は第一の実施形態のS401〜S404と同様であるため説明を省略する。尚、第一の実施形態と同様にデジタルカメラA301、B310はそれぞれ図5が示すように被写体位置情報を指定したとする。また、デジタルカメラC319の撮影依頼管理手段216はデジタルカメラA301、B310の撮影依頼情報を図6(c)で示すように保持しているものとする。S2005では、被写体位置送信手段225により撮影依頼管理手段216が保持している被写体位置情報をデジタルカメラA301、B310の被写体位置受信手段210へ送信する。すなわち、情報を共有したい操作側カメラ全てに被写体位置情報を送信する。S2006では、被写体位置受信手段210により被操作側カメラが送信した被写体位置情報を受信する。S2007では、受信した被写体位置情報を受信したスルー画像に重ね合わせて表示する。その結果、デジタルカメラA301、B310のモニタ画面は図15のようになる。なお、この際、どの被写体位置情報が誰の指示によって指定されているかを併せて表示しても良いし、自分が指定したものと異なる表示形式で表されても良い。
【0034】
以上の説明のように、操作側カメラ間で被写体位置情報を共有することによって、他のユーザの撮影リクエストと協調した動作が可能となる。例えば、他のユーザが自分と同じ被写体を既に指定している場合には、被写体位置情報の送信を行わずに、撮影指示のみ含んだ撮影依頼情報送信して処理を行うことが可能となる。これにより、ユーザ毎に同じ設定を繰り返す必要が無く、遠隔撮影全体としての作業効率が向上する。
【0035】
<第五の実施形態>
第五の実施形態では図2および図16を用いて説明する。第五の実施形態では被写体位置情報を利用した自動撮影について説明する。
【0036】
図16は被操作側カメラにおける自動撮影処理の手順を示したフローチャートである。S2201では、撮影依頼表示手段217により撮影位置情報を表示する。被操作側カメラのユーザは撮影する位置を撮影位置情報に従ってデジタルカメラの画角を調整する。S2202では、撮影タイミング通知手段223は撮影位置情報が撮影している画角領域内に収まったことを検出し、操作者に対し撮影タイミングを知らせる通知を実施する。通知の方法としてはLED、モニタなどを用いることができる。検出のタイミングとしては、撮影位置情報が撮影画角内に収まったタイミング、撮影位置情報の中心が画角の中心と重なり、かつ、撮影位置情報が撮影画角内に収まったタイミングなどを利用できる。なお、通知方法、及び検出タイミングは上記方法に限定されるものではなく、通知方法についてはアラート音、検出タイミングについては処理開始からの経過時間などでも良い。S2203では、撮影タイミング通知手段223による通知を自動撮影手段224が受信して自動撮影を行う。
【0037】
以上の説明のように、被写体位置情報を元に被操作側カメラが自動撮影を行うことによって、遠隔操作における指示の送受信に起因する、撮影指示と実際の撮影との撮影タイミングのズレを解消した撮影が可能となる。
【0038】
<第六の実施形態>
第六の実施形態では図2、図17および図18を用いて説明する。第六の実施形態では画像補正依頼に従って被操作側カメラで画像補正する方法について説明する。本実施形態では撮影依頼情報に含まれる撮影設定情報として画像補正依頼を設定した場合について説明する。
【0039】
図17は撮影依頼管理手段216が管理している撮影依頼情報である。本撮影依頼情報は撮影の対象となった撮影依頼情報であり、撮影依頼識別子、撮影位置情報、通信先情報、補正情報を含んでいる。なお、この撮影依頼情報の構成は一例であり、他の情報を含んでいても良い。図18は撮影後の画像補正を適用した場合の画像転送処理の手順を示したフローチャートである。S2401では、撮影画像を転送する対象が存在するかをチェックする。存在しない場合(S2401にてNO)には転送処理を終了する。存在する場合(S2401にてYES)にはS2402を実施する。S2402では、撮影依頼情報に画像補正依頼が設定されているかをチェックする。設定されている場合(S2402にてYES)、S2403を実施する。設定されていない場合(S2402にてNO)、S2404を実施する。本実施形態において、対象の撮影依頼情報に補正情報として解像度が指定されているため、撮影画像に対し解像度の補正を実施することとなる。S2403では、撮影画像補正手段221により画像補正依頼に従って撮影画像を補正する。補正の方法としては解像度調整、圧縮率の調整、画像フォーマット変換、効果適用などが適用できる。本実施形態では補正情報として、解像度が指定されている為、解像度の補正を実施する。その後、S2404へ進む。S2404では、撮影画像送信手段222によって撮影画像を操作側カメラへ送信する。S2404の後、S2401へ戻り、処理を繰り返す。
【0040】
以上の説明のように、被操作側カメラで画像の補正を行うことによって、異なる設定で撮影した場合であっても、操作側カメラのユーザが意図する撮影設定に従った撮影画像を取得することが可能となる。
【0041】
<第七の実施形態>
第七の実施形態では図2、図19および図20を用いて説明する。第七の実施形態では画像補正指示に従って操作側カメラで画像補正する方法について説明する。本実施形態では撮影依頼情報に含まれる撮影設定情報として画像補正指示を設定した場合について説明する。
【0042】
図19は操作側カメラの撮影依頼記憶手段204が記憶している撮影依頼情報である。本撮影依頼情報は撮影依頼識別子、撮影位置情報、通信先情報、補正情報を含んでいる。なお、本撮影依頼情報の構成は一例であり、他の情報を含んでいても良い。図20は画像補正処理を適用した場合の操作側カメラにおける撮影画像受信後の手順を示したフローチャートである。S2601では、撮影画像受信手段207により被操作側カメラから送信された撮影画像と撮影依頼識別子を受信する。S2602では、受信画像補正手段208は撮影依頼識別子をキーとして撮影依頼記憶手段204から撮影依頼情報を検索し、画像補正指示が存在するかチェックする。補正指示が存在する場合(S2602にてYES)、S2603を実施する。補正指示が存在しない場合(S2602にてNO)、S2604を実施する。本実施形態において、撮影依頼記憶手段204が保持する撮影依頼情報に補正情報として、解像度が指定されているため、撮影画像に対し解像度の補正を実施することとなる。なお、第六の実施形態と同様、他の補正処理についても適用可能である。S2603では、受信画像補正手段208により画像補正指示に従って画像補正を実施する。その後、S2604へ進む。S2604では、撮影画像を撮影画像保存手段209により保存する。その後、本フローを終了する。
【0043】
以上の説明のように、操作側カメラで撮影画像の補正をしてから保存することによって、異なる設定で撮影した画像を被操作側カメラから受信した場合であっても、操作側カメラのユーザが意図する撮影設定に従った画像を取得することが可能となる。
【0044】
<その他の実施形態>
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置間での通信機能を有し、ユーザが被操作側の撮像装置が送信する画像情報を操作側の撮像装置で確認しながら相互に遠隔操作が可能である操作側機能部と被操作側機能部とを共に備えた撮像装置であって、
前記操作側機能部は、
撮影する被写体の位置を示す被写体位置情報を指示する被写体位置指示手段と、
前記被写体位置情報を含む撮影依頼情報を前記被操作側の撮像装置へ送信する撮影依頼送信手段とを有し、
前記被操作側機能部は、
前記操作側の撮像装置により送信された前記撮影依頼情報を受信する撮影依頼受信手段と、
前記撮影依頼受信手段にて受信した前記撮影依頼情報を表示する撮影依頼表示手段と
を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記被操作側機能部は、
撮影画像の撮影時における画角内に前記撮影依頼表示手段が表示していた前記被写体位置情報にて指示された被写体を検出する撮影依頼検出手段と、
前記撮影依頼検出手段にて検出した被写体の被写体位置情報を含む前記撮影依頼情報を前記撮影画像に関連付けて記録する撮影依頼情報付加手段と
を更に有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記被操作側機能部は、
前記撮影依頼情報付加手段が記録した前記撮影依頼情報に従って、当該撮影依頼情報を送信した撮像装置へ前記撮影画像と当該撮影画像に関連付けられた前記撮影依頼情報とを送信する撮影画像送信手段を有し、
前記操作側機能部は、
前記撮影画像と当該撮影画像に関連付けられた前記撮影依頼情報とを受信する撮影画像受信手段と、
前記撮影画像受信手段にて受信した前記撮影画像を保存する撮影画像保存手段と
を有することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記操作側機能部の被写体位置指示手段は、前記被写体位置情報として前記操作側の撮像装置のユーザが撮影したい被写体を含む領域である複数のオブジェクト領域を受け付け、
前記被操作側機能部の撮影依頼表示手段は、前記操作側の撮像装置にて受け付けた前記オブジェクト領域が当該被操作側の撮像装置にて表示している前記画像情報に含まれている場合に当該オブジェクト領域を当該画像情報に表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記操作側機能部の被写体位置指示手段は、前記被写体位置情報として操作側の撮像装置のユーザが撮影したい画像の画角を指定することを特徴とし、
前記被操作側機能部の撮影依頼表示手段は、前記被写体位置情報として画角情報を表示することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記被操作側機能部の撮影画像送信手段は、
撮影毎に、もしくはユーザの指示によるタイミング、もしくは前記被操作側の撮像装置がアイドル状態の際のいずれかのタイミングで、前記撮影画像を前記操作側の撮像装置に送信することを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記操作側機能部は、撮影依頼情報を記憶する撮影依頼記憶手段を更に有し、
前記被操作側機能部は、前記撮影依頼受信手段にて受信した前記撮影依頼情報を記憶する撮影依頼記憶手段を更に有し、
前記操作側の撮像装置のユーザの指示に基づいて、前記操作側の撮像装置の撮影依頼記憶手段、および前記被操作側の撮像装置の前記撮影依頼管理手段から前記撮影依頼情報を削除する撮影依頼削除手段を更に有することを特徴とする請求項2乃至6のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記被操作側機能部の前記撮影依頼削除手段は、撮影後の前記撮影画像に前記撮影依頼情報にて指示された前記被写体が含まれていることを前記撮影依頼検出手段が検出した場合、当該撮影依頼情報を削除することを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記被操作側機能部は、
前記撮影依頼受信手段が受信した前記被写体位置情報を、前記被写体位置情報を共有する複数の撮像装置に送信する被写体位置送信手段を更に有し、
前記操作側機能部は、
前記被操作側機能部の被写体位置送信手段から前記被写体位置情報を受信する被写体位置受信手段と、
前記被写体位置受信手段にて受信した前記被写体位置情報を、前記画像情報と共に表示する指示位置表示手段と
を更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項10】
前記被操作側機能部は、ユーザにより指定された撮影領域における画角の範囲に前記被写体位置情報にて示された前記被写体が収まった際に撮影すべきタイミングの通知を行う撮影タイミング通知手段を更に有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項11】
前記被操作側機能部は、前記撮影タイミング通知手段の通知のタイミングで自動的に撮影を行う自動撮影手段を更に有することを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
【請求項12】
前記撮影依頼情報は、撮影設定情報を更に含み、
前記被操作側機能部は、前記撮影画像送信手段が前記操作側の撮像装置に前記撮影画像を送信する前に前記撮影設定情報に応じて前記撮影画像を補正する撮影画像補正手段と
を更に有することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項13】
前記撮影依頼情報は、撮影設定情報を更に含み、
前記操作側機能部は、撮影依頼情報を記憶する撮影依頼記憶手段を更に有し、
前記撮影画像受信手段にて、前記被操作側の撮像装置から送信された前記撮影依頼情報と前記撮影画像を受信した後に、前記撮影依頼記憶手段で記憶していた対応する撮影依頼情報を検出し、前記記憶していた対応する撮影依頼情報の撮影設定に従って前記受信した撮影画像を補正する受信画像補正手段と
を有することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項14】
前記撮影依頼情報は、前記被写体位置情報に加えて撮影依頼識別子、撮影者情報、撮影装置情報および撮影設定情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項15】
撮像装置間での通信機能を有し、ユーザが被操作側の撮像装置が送信する画像情報を操作側の撮像装置で確認しながら相互に遠隔操作が可能である操作側機能と被操作側機能とを共に備えた撮像装置の撮像方法であって、
撮影する被写体の位置を示す被写体位置情報を指示する前記操作側機能としての被写体位置指示工程と、
前記被写体位置情報を含む撮影依頼情報を前記被操作側の撮像装置へ送信する前記操作側機能としての撮影依頼送信工程とを有し、
前記操作側の撮像装置により送信された前記撮影依頼情報を受信する前記被操作側機能としての撮影依頼受信工程と、
前記撮影依頼受信工程にて受信した前記撮影依頼情報を表示する前記被操作側機能としての撮影依頼表示工程と
を有することを特徴とする撮像方法。
【請求項16】
撮像装置間での通信機能を有し、ユーザが被操作側の撮像装置が送信する画像情報を操作側の撮像装置で確認しながら相互に遠隔操作が可能である操作側機能部と被操作側機能部とを共に備えた撮像装置のプログラムであって、
前記撮像装置の操作側機能部を、
撮影する被写体の位置を示す被写体位置情報を指示する被写体位置指示手段と、
前記被写体位置情報を含む撮影依頼情報を前記被操作側の撮像装置へ送信する撮影依頼送信手段として機能させ、
前記撮像装置の被操作側機能部を、
前記操作側の撮像装置により送信された複数の前記撮影依頼情報を受信する撮影依頼受信手段と、
前記撮影依頼受信手段にて受信した前記撮影依頼情報を表示する撮影依頼表示手段と
して機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項17】
操作側の撮像装置と被操作側の撮像装置とが通信可能に接続され、ユーザが、被操作側の撮像装置が送信する画像情報を操作側の撮像装置で確認しながら遠隔的に撮影が可能な撮像システムであって、
前記操作側装置は、
撮影する被写体の位置を示す被写体位置情報を指示する被写体位置指示手段と、
前記被写体位置情報を含む撮影依頼情報を前記被操作側の撮像装置へ送信する撮影依頼送信手段とを有し、
前記被操作側装置は、
前記操作側の撮像装置により送信された複数の前記撮影依頼情報を受信する撮影依頼受信手段と、
前記撮影依頼受信手段にて受信した前記撮影依頼情報を表示する撮影依頼表示手段と
を有することを特徴とする撮像システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2011−24139(P2011−24139A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−169575(P2009−169575)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】