説明

撮像装置、撮像方法および撮像プログラム

【課題】ズーム動作中でも良好なホワイトバランス補正を行う。
【解決手段】撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得手段103と、該評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出手段105と、光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更手段106と、ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶手段と、ズーム倍率の変更に応じてホワイトバランス追従速度を設定するホワイトバランス追従手段107と、記憶手段に記憶されているホワイトバランス補正係数、第1ホワイトバランス補正係数およびホワイトバランス追従速度に基づいて第2ホワイトバランス補正係数を算出する第2ホワイトバランス補正係数算出手段108と、を有し、ズーム倍率変更中は、第2ホワイトバランス補正係数をホワイトバランス補正係数とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置、撮像方法および撮像プログラムに関する。さらに詳述すると、ホワイトバランス補正に好適な撮像装置、撮像方法および撮像プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)イメージセンサ等を撮像素子として用いた撮像装置において、光源の色温度によるCCDの出力信号の色変化を、人間の目に不自然に感じさせないように補正するホワイトバランス(White Balance)補正は、必須の機能の一つである。
【0003】
ホワイトバランス補正では、例えば、屋外(晴天)、曇天(日陰)、白熱灯、蛍光灯等の撮影状況(すなわち、光源)を判断して、撮影状況に応じた最適なホワイトバランスゲインを決定し、ホワイトバランス補正を実行する技術が知られている。
【0004】
一方で、撮像装置のズーム動作(ズーム倍率変更動作)により、被写体の像が小さくなると、正しくホワイトバランス補正を実行できないことが知られている。この問題に対し、例えば、特許文献1には、ズーム倍率変更前の画像データの画面中央部の情報と画面周辺部の情報とに基づいて、ズーム倍率変更前に生成された画像データに基づいてホワイトバランス補正をさせるか、ズーム倍率変更後に生成された画像データに基づいてホワイトバランス補正をさせるか、を選択的に制御する撮像装置が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献に記載の技術では、例えば、ズーム動作中に光源が変化するような場合、光源変化前の被写体情報を使用してしまうと、かえってホワイトバランスが誤動作し、不適切なホワイトバランス補正が実行されてしまうという問題があった。
【0006】
そこで本発明は、ズーム動作中でも良好なホワイトバランス補正を行うことができる撮像装置、撮像方法および撮像プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
かかる目的を達成するため、本発明に係る撮像装置は、光学系から入射した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子と、撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得手段と、ホワイトバランス評価値取得手段によって取得した評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出手段と、光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更手段と、ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶手段と、ズーム倍率の変更に応じてホワイトバランス追従速度を設定するホワイトバランス追従手段と、記憶手段に記憶されているホワイトバランス補正係数、第1ホワイトバランス補正係数およびホワイトバランス追従速度に基づいて第2ホワイトバランス補正係数を算出する第2ホワイトバランス補正係数算出手段と、を有し、ズーム倍率変更手段によるズーム倍率変更中は、第2ホワイトバランス補正係数をホワイトバランス制御に用いられるホワイトバランス補正係数とするものである。
【0008】
また、本発明に係る撮像装置は、光学系から入射した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子と、撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得手段と、ホワイトバランス評価値取得手段によって取得した評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出手段と、光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更手段と、ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶されているホワイトバランス補正係数と、第1ホワイトバランス補正係数のいずれかを第2ホワイトバランス補正係数とする第2ホワイトバランス補正係数算出手段と、を有し、ズーム倍率変更手段によってズーム倍率を拡大する場合は、記憶手段に記憶されているホワイトバランス補正係数を第2ホワイトバランス補正係数とし、ズーム倍率変更手段によってズーム倍率を縮小する場合は、第1ホワイトバランス補正係数を第2ホワイトバランス補正係数とし、該第2ホワイトバランス補正係数を用いてホワイトバランス制御を行うものである。
【0009】
また、本発明に係る撮像方法は、光学系から入射した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子を備えた撮像装置における撮像方法であって、撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得処理と、ホワイトバランス評価値取得処理によって取得した評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出処理と、光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更処理と、ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶処理と、ズーム倍率の変更に応じてホワイトバランス追従速度を設定するホワイトバランス追従処理と、記憶処理により記憶されたホワイトバランス補正係数、第1ホワイトバランス補正係数およびホワイトバランス追従速度に基づいて第2ホワイトバランス補正係数を算出する第2ホワイトバランス補正係数算出処理と、ズーム倍率変更処理によるズーム倍率変更中は、第2ホワイトバランス補正係数を用いてホワイトバランス制御を行うホワイトバランス補正処理と、を行うようにしている。
【0010】
また、本発明に係る撮像プログラムは、光学系から入射した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子を備えた撮像装置に、撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得処理と、ホワイトバランス評価値取得処理によって取得した評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出処理と、光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更処理と、ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶処理と、ズーム倍率の変更に応じてホワイトバランス追従速度を設定するホワイトバランス追従処理と、記憶処理により記憶されたホワイトバランス補正係数、第1ホワイトバランス補正係数およびホワイトバランス追従速度に基づいて第2ホワイトバランス補正係数を算出する第2ホワイトバランス補正係数算出処理と、ズーム倍率変更処理によるズーム倍率変更中は、第2ホワイトバランス補正係数を用いてホワイトバランス制御を行うホワイトバランス補正処理と、を実行させるものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ズーム動作中でも良好なホワイトバランス補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係る撮像装置の一実施形態であるデジタルカメラの外観図の一例であって、(a)は上面図、(b)は正面図、(c)は裏面図を示す。
【図2】本実施形態に係る撮像装置の機能ブロック図の一例である。
【図3】ホワイトバランス制御に係るCPUの制御ブロックの模式図である。
【図4】ホワイトバランス処理のフローチャート(第1の実施形態)である。
【図5】G/Rをx軸、G/Bをy軸とする2次元の色座標における白ブロック抽出の説明図である。
【図6】拡大方向へのズーム動作中における第2ホワイトバランス補正係数の変化を示すグラフである。
【図7】縮小方向へのズーム動作中における第2ホワイトバランス補正係数の変化を示すグラフである。
【図8】ホワイトバランス処理のフローチャート(第2の実施形態)である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明に係る構成を図1から図8に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
【0014】
[第1の実施形態]
(撮像装置の構成)
本実施形態では、撮像装置の一例としてデジタルカメラを例に説明する。図1はデジタルカメラの外観図を示し、(a)はカメラ上面図、(b)はカメラ正面図、(c)はカメラ裏面図を示している。なお、撮像装置はデジタルカメラに限られるものではなく、ホワイトバランス補正機能を備えた撮像装置であれば良い。
【0015】
図1(a)に示すように、デジタルカメラは、上面に、サブLCD1と、レリーズシャッター2(SW1)と、モードダイヤル4(SW2)とを有する。
【0016】
また、図1(b)に示すように、デジタルカメラは、正面に、ストロボ発光部3と、測距ユニット5と、リモコン受光部6と、レンズユニット7と、光学ファインダ(正面)11とを有する。また、メモリカードスロットル23は、SDカード等のメモリカード34を挿入するスロットルを示し、カメラ側面に設けられる。
【0017】
また、図1(c)に示すように、デジタルカメラは、裏面に、AFLED(オートフォーカスLED)8と、ストロボLED9と、LCDモニタ(表示手段)10と、光学ファインダ(裏面)11と、ズームボタン(ズームレバー)TELE12(SW4)と、電源スイッチ13(SW13)と、ズームボタン(ズームレバー)WIDE14(SW3)と、セルフタイマ/削除スイッチ15(SW6)とを有する。
【0018】
さらに、メニュースイッチ16(SW5)と、OKスイッチ17(SW12)と、左/画像確認スイッチ18(SW11)と、下/マクロスイッチ19(SW10)と、上/ストロボスイッチ20(SW7)と、右スイッチ21(SW8)と、画像を表示するディスプレイスイッチ22(SW9)とを有する。
【0019】
図2は図1に示したデジタルカメラの制御系の機能ブロック図を示している。以下、デジタルカメラ内部のシステム構成について説明する。
【0020】
図2に示すように、このデジタルカメラ内には、レンズユニット7に設置した撮影レンズ系を通して入射される被写体画像が受光面上に結像する固体撮像素子としてのCCD121、CCD121から出力される電気信号(アナログRGB画像信号)をデジタル信号に処理するフロントエンドIC(F/E)120、フロントエンドIC(F/E)120から出力されるデジタル信号を処理する信号処理IC110、データを一時的に格納するSDRAM(記憶手段)33、制御プログラム等が記憶されたROM(記憶手段)30、モータドライバ32等が設けられている。
【0021】
レンズユニット7は、ズームレンズ、フォーカスレンズおよびメカニカルシャッタ等からなり、モータドライバ32によって駆動される。モータドライバ32は、信号処理IC110の内部に含まれるマイクロコンピュータ(CPU、制御部)111によって制御される。
【0022】
CCD121は、光学画像を光電変換するための固体撮像素子であって、CCDを構成する複数の画素上に色分解フィルタとしてのRGB原色フィルタが配置されており、RGB3原色に対応した電気信号(アナログRGB画像信号)が出力される。
【0023】
フロントエンドIC(F/E)120は、CCD出力電気信号(アナログ画像データ)についてサンプリングホールド(相関二重サンプリング)を行うCDS122、このサンプリングされたデータのゲインを調整するAGC(Auto Gain Control)123、デジタル信号変換を行うA/D変換機(A/D)124、及びCCDI/F112より垂直同期信号(VD)、水平同期信号(HD)を供給されCCD121とF/E120との駆動タイミング信号を発生するTG(タイミングジェネレータ:制御信号発生器)125を有する。
【0024】
発振器(クロックジェネレータ)は、CPU111を含む信号処理IC110のシステムクロックとTG125等にクロックを供給している。TG125は発振器のクロックを受けて、ピクセル同期をするためのピクセルクロックを信号処理IC110内のCCDI/F112に供給する。
【0025】
F/E120から信号処理IC110に入力されたデジタル信号は、CCDI/F112を介して、メモリコントローラ115によりSDRAM33にRGBデータ(RAW−RGB)として一時保管される。
【0026】
信号処理IC110は、システム制御を行うCPU111、CCDI/F112、リサイズ処理部113、メモリコントローラ115、表示出力制御部116、圧縮伸張部117、メディアI/F部118、YUV変換部119等から構成されている。
【0027】
CCDI/F112は、垂直同期信号(VD)、水平同期信号(HD)の出力を行い、その同期信号に合わせてA/D124から入力されるデジタル(RGB)信号を取り込んで、メモリコントローラ115経由でSDRAM33にRGBデータの書き込みを行う。
【0028】
表示出力制御部116はSDRAM33に書き込まれた表示用データを表示部に送り、撮影した画像の表示を行う。表示出力制御部116は、デジタルカメラが内蔵しているLCDモニタ10に表示することも、TVビデオ信号として出力して外部装置に表示することも可能である。
【0029】
ここでいう、表示用データとは、自然画像のYCbCrと、撮影モードアイコンなどを表示するOSD(オンスクリーンディスプレイ)データであり、いずれもSDRAM33上に置かれたデータをメモリコントローラ115が読み出して表示出力制御部116に送り、表示出力制御部116で合成したデータをビデオデータとして出力する。
【0030】
圧縮伸張部117は、記録時はSDRAM33に書き込まれたYCbCrデータを圧縮してJPEG符号化されたデータを出力し、再生時は読み出したJPEG符号化データをYCbCrデータに伸張して出力する。
【0031】
メディアI/F118は、CPU111の指示により、メモリカード34内のデータをSDRAM33に読み出したり、SDRAM33上のデータをメモリカード34に書き込んだりする。
【0032】
YUV変換部119は、CPU111から設定された画像現像処理パラメータに基づき、SDRAM33に一時保管されたRGBデータを輝度Yと色差CbCrデータ(YUVデータ)に変換処理し、SDRAM33へ書き戻す。
【0033】
リサイズ処理部113は、YUVデータを読み出して、記録するために必要なサイズへのサイズ変換、サムネイル画像へのサイズ変換、表示に適したサイズへのサイズ変換などを行う。
【0034】
また、全体の動作を制御する制御部であるCPU111は、起動時にROM30に格納されたカメラの制御を行う制御プログラムおよび制御データを、例えばSDRAM33にロードし、そのプログラムコードに基づいて全体の動作を制御する。
【0035】
CPU111は、操作部31のボタンキー等による指示、あるいは図示しないリモコン等の外部動作指示、あるいはパーソナルコンピュータ等の外部端末からの通信による通信動作指示に従い、撮像動作制御、画像現像処理パラメータの設定、メモリコントロール、表示制御等を行う。
【0036】
操作部31は、撮影者がデジタルカメラの動作指示を行うためのものであり、撮影者の操作によって所定の動作指示信号が制御部に入力される。例えば、図1に示すように、撮影を指示する2段(半押し、全押し)レリーズシャッター2、光学ズームおよび電子ズーム倍率を設定するズームボタン12,14等の各種ボタンキーを備えている。
【0037】
操作部31よりデジタルカメラの電源キーがオンされたことを検出すると、CPU111は各ブロックに所定の設定を行う。この設定により、レンズユニット7を介してCCD121で受光した画像は、デジタル映像信号に変換されて信号処理IC110に入力される。
【0038】
信号処理IC110へ入力されたデジタル信号はCCDI/F112に入力される。CCDI/F112では光電変換されたアナログ信号に黒レベル調整等の処理が行われて、SDRAM33に一旦保存される。このSDRAM33に保存されたRAW−RGB画像データは、YUV変換部119に読み出されて、ガンマ変換処理、ホワイトバランス処理、エッジエンハンス処理、YUV変換処理が行われYUV画像データとしてSDRAM33へ書き戻される。
【0039】
YUV画像データは表示出力制御部116に読み出され、例えば出力先がNTSCシステムのTVであれば、リサイズ処理部113により、そのシステムに合わせた水平・垂直の変倍処理が施され、TVに出力される。この処理がVD毎に行われることで、スチル撮影前の確認用の表示であるモニタリングが行われる。
【0040】
(撮像装置の動作)
次に、デジタルカメラのモニタリング動作および静止画撮影動作について説明する。このデジタルカメラは、静止画撮影モード時には、以下に説明するようなモニタリング動作を実行しながら静止画撮影動作が行われる。
【0041】
先ず、撮影者が電源スイッチ13をONにし、モードダイヤル4を撮影モード(静止画撮影モード)に設定することで、デジタルカメラが記録モードで起動する。これをCPU111が検知すると、CPU111はモータドライバ32に制御信号を出力して、レンズユニット7を撮影可能位置に移動させ、かつ、CCD121、F/E120、信号処理IC110、SDRAM33、ROM30、LCDモニタ10等を起動させる。
【0042】
そして、レンズユニット7の撮影レンズ系を被写体に向けることにより、撮影レンズ系を通して入射される被写体画像がCCD121の各画素の受光面上に結像する。そして、CCD121から出力される被写体画像に応じた電気信号(アナログRGB画像信号)は、CDS122、AGC123を介してA/D124に入力され、A/D124により12ビットのRAW−RGBデータに変換する。
【0043】
このRAW−RGBデータは、信号処理IC110のCCDI/F112に取り込まれてメモリコントローラ115を介してSDRAM33に保存される。そして、SDRAM33から読み出されたRAW−RGBデータは、YUV変換部119に入力されて表示可能な形式であるYUVデータに変換された後に、メモリコントローラ115を介してSDRAM33にYUVデータが保存される。
【0044】
そして、SDRAM33からメモリコントローラ115を介して読み出したYUVデータは、表示出力制御部116を介してLCDモニタ10へ送られ、撮影画像(動画)が表示される。LCDモニタ10に撮影画像を表示しているモニタリング時においては、CCDI/F112による画素数の間引き処理により1/30秒の時間で1フレームを読み出している。
【0045】
なお、このモニタリング動作時は、電子ファインダとして機能するLCDモニタ10に撮影画像(動画)が表示されているだけで、まだレリーズボタン2が押圧(半押も含む)操作されていない状態である。
【0046】
この撮影画像のLCDモニタ10への表示によって、静止画を撮影するための構図の確認等をすることができる。なお、表示出力制御部116からTVビデオ信号として出力して、ビデオケーブルを介して外部のTV(テレビ)に撮影画像(動画)を表示することもできる。
【0047】
そして、信号処理IC110のCCDI/F112は、取り込まれたRAW−RGBデータより、AF(自動合焦)評価値、AE(自動露出)評価値、AWB(オートホワイトバランス)評価値(WB評価値、AWB評価値ともいう)を算出する。
【0048】
AF評価値は、例えば高周波成分抽出フィルタの出力積分値や、近接画素の輝度差の積分値によって算出される。合焦状態にあるときは、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため、高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AF動作時(合焦検出動作時)には、撮影レンズ系内の各フォーカスレンズ位置におけるAF評価値を取得して、その極大になる点を合焦検出位置としてAF動作が実行される。
【0049】
AE評価値とWB評価値は、RAW−RGBデータにおけるRGB値のそれぞれの積分値から算出される。例えば、CCD121の全画素の受光面に対応した画面(画像領域)を256ブロック(エリア)に等分割(水平16分割、垂直16分割)し、それぞれのブロックのRGB積算を算出する。
【0050】
そして、制御部は、算出されたRGB積算値を読み出し、AE処理では、画面のそれぞれのエリア(ブロック)の輝度を算出して、輝度分布から適正な露光量を決定する。決定した露光量に基づいて、露光条件(CCD121の電子シャッタ回数、絞りユニットの絞り値、NDフィルタの出し入れ等)を設定する。また、AWB処理では、RGBの分布から被写体の光源の色に合わせたAWBの制御値を決定する。このAWB処理により、YUV変換部119でYUVデータに変換処理するときのホワイトバランスを合わせる。なお、AE処理とAWB処理は、モニタリング時には連続的に行われている。
【0051】
そして、モニタリング動作時に、レリーズボタンが押圧(半押しから全押し)操作される静止画撮影動作が開始されると、合焦位置検出動作であるAF動作と静止画記録処理が行われる。
【0052】
即ち、レリーズボタンが押圧(半押しから全押し)操作されると、制御部からモータドライバ32への駆動指令により撮影レンズ系のフォーカスレンズが移動し、例えば、いわゆる山登りAFと称されるコントラスト評価方式のAF動作が実行される。
【0053】
AF(合焦)対象範囲が無限から至近までの全領域であった場合、撮影レンズ系のフォーカスレンズは、至近から無限、又は無限から至近までの間の各フォーカス位置に移動し、CCDI/F112で算出されている各フォーカス位置におけるAF評価値を制御部が読み出す。そして、各フォーカス位置のAF評価値が極大になる点を合焦位置としてフォーカスレンズを合焦位置に移動させ、合焦させる。
【0054】
そして、AE処理が行われ、露光完了時点で、制御部からモータドライバ32への駆動指令によりメカシャッタユニットが閉じられ、CCD121から静止画用のアナログRGB画像信号が出力される。そして、モニタリング時と同様に、F/E120のA/D124によりRAW−RGBデータに変換される。
【0055】
そして、このRAW−RGBデータは、信号処理IC110のCCDI/F112に取り込まれ、YUV変換部119でYUVデータに変換されて、メモリコントローラ115を介してSDRAM33に保存される。そして、このYUVデータはSDRAM33から読み出されて、リサイズ処理部113で記録画素数に対応するサイズに変換され、圧縮伸張部117でJPEG形式等の画像データへと圧縮される。圧縮されたJPEG形式等の画像データは、SDRAM33に書き戻された後にメモリコントローラ115を介してSDRAM33から読み出され、メディアI/F118を介してメモリカード34に保存される。
【0056】
(ホワイトバランス制御)
図3は、ホワイトバランス制御に係るCPU111の制御ブロックの説明図である。CPU111の各制御ブロックが実行するズーム倍率変更中のホワイトバランス制御について、図4に示す処理フローチャートを参照して説明する。なお、ブロック分割手段101、RGB積算手段102、ホワイトバランス評価値取得手段103、白抽出手段104、第1ホワイトバランス補正係数算出手段105、ズーム倍率変更手段106、ホワイトバランス追従手段107、第2ホワイトバランス補正係数算出手段108、ホワイトバランス補正手段109の各手段は、CPU111で実行されるソフトウェア(撮像プログラム)を撮像装置で実行させることで構成でき、その実行の際に必要なデータは、例えば、SDRAM33にロードされる。また、ズーム倍率変更手段106は、撮像装置の光学系を制御してズーム倍率の変更動作を実行する。なお、記憶装置には、前回までのホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数(現在のホワイトバランス補正係数)が記憶され、以下、適宜置き換えられる。
【0057】
先ず、上述したように、RGB積算手段102は、RAW−RGBがCCDI/F112に取り込まれた後、ブロック分割手段101により256ブロックに等分割された画像領域(CCD121の全画素の受光面に対応した画面)について、ブロック毎に出力されるR値、G値、B値(単に、R、G、Bともいい、RGBと総称する)それぞれの積算値(R積算値、G積算値、B積算値ともいい、RGB積算値と総称する)を取得する(S101:RGB積算値取得処理)。なお、R値、G値、B値は、例えば8ビットで表現されるが、数量化方法については特に限られるものではない。
【0058】
次に、ホワイトバランス評価値取得手段103は、取得した各ブロックのRGB積算値から1画素あたりのRGBそれぞれの平均値(R平均値、G平均値、B平均値ともいい、RGB平均値と総称する)を算出し、WB評価値(G/R、G/B)およびAE評価値(Y)を算出する(S102:WB評価値、AE評価値生成処理)。ここで、WB評価値(G/R、G/B)およびAE評価値(Y)の算出は、例えば、次式(1)〜(3)により算出することができる。
G/R=(G平均値×100)/R平均値 ・・・(1)
G/B=(G平均値×100)/B平均値 ・・・(2)
Y=(R平均値×3+G平均値×6+B平均値)/10 ・・・(3)
なお、WB評価値(G/R、G/B)およびAE評価値(Y)の算出方法は、上記の例に限られるものではなく、その他、公知または新規の算出方法によるものであっても良い。
【0059】
次に、白抽出手段104は、WB評価値(G/R、G/B)に基づいて、予め設定してある白抽出範囲内であれば白抽出ブロック(白ブロック)として記憶する(S103:白抽出処理)。なお、白抽出処理の具体的な処理方法は、特に限られるものではなく、公知または新規の白ブロック抽出方法を用いればよいが、例えば、図5に示すように、G/Rをx軸、G/Bをy軸とする2次元の色座標上における黒体輻射の特性曲線(黒体輻射カーブ)(図5中の符号cで示す)に沿った複数の楕円若しくは矩形の枠を白検出枠として設定し、WB評価値がこの白検出枠に含まれている場合に白抽出ブロックとして検出することとすればよい。なお、図5の例では、白検出枠として複数の楕円枠を用い、個々の楕円枠は各光源の白検出範囲に対応する白検出枠となる。
【0060】
次に、第1ホワイトバランス補正係数算出手段105は、白抽出処理(S103)にて抽出した白抽出ブロック数が所定数以上あるかどうかを判断し、所定数以上ある場合、数式1を用いて、各白抽出ブロックのWB評価値(G/R、G/B)に対して該当ブロックの平均輝度(Y)による重み付けを行った後、積算して一画素あたりのG/R、G/Bを算出する。
【0061】
【数1】

【0062】
一方、一定数以上の白抽出ブロック数が存在しない場合は、全てのブロックのWB評価値(G/R、G/B)を積算し、一画素あたりのG/R、G/Bを算出し、求めた一画素あたりのG/R、G/Bをそれぞれ平均したものを第1ホワイトバランス補正係数Rgain1,Bgain1とする(S104:第1ホワイトバランス補正係数算出処理)。また、第1ホワイトバランス補正係数Rgain1、Bgain1は、以降の処理のために記憶手段に記憶される。
【0063】
次に、ホワイトバランス追従手段107は、ズーム倍率変更手段106が光学系を制御することで変更されるズーム倍率の拡大、縮小に基づいて、ホワイトバランス追従速度を設定する(S105:ホワイトバランス追従速度設定処理)。ホワイトバランス追従速度については、以下に述べる。
【0064】
次に、第2ホワイトバランス補正係数算出手段108は、次式(4),(5)を用いて第2ホワイトバランス補正係数Rgain2,Bgain2を算出する(S106:第2ホワイトバランス補正係数算出処理)。また、第2ホワイトバランス補正係数Rgain2、Bgain2は、次回以降の処理のために記憶手段に記憶される。
【0065】
Rgain2={Rgain1×AWBspeed+RgainNow×(100−AWBspeed)}/100 ・・・(4)
Bgain2={Bgain1×AWBspeed+BgainNow×(100−AWBspeed)}/100 ・・・(5)
ここで、
・AWBspeed:ホワイトバランス追従速度
・Rgain1:S104で算出され、記憶されている第1ホワイトバランス補正係数(Rgain)
・Bgain1:S104で算出され、記憶されている第1ホワイトバランス補正係数(Bgain)
・RgainNow:現在設定しているホワイトバランス補正係数(Rgain)、すなわち、前回の本処理(S106)で算出され、記憶されているRgain2
・BgainNow:現在設定しているホワイトバランス補正係数(Bgain)、すなわち、前回の本処理(S106)で算出、記憶されているBgain2
である。
【0066】
また、ホワイトバランス追従速度とは、Rgain1,Bgain1にRgainNow,BgainNowが収束する速度を表すものである。以下に、ホワイトバランス追従速度を拡大方向へのズーム中は40、縮小方向では80に設定した例について説明する。
【0067】
被写体が一定の場合、Rgain1,Bgain1は一定になる。拡大方向へのズーム中にホワイトバランス追従速度を40とした場合のRgain2,Bgain2の変化を図6に示す。また、縮小方向へのズーム中にホワイトバランス追従速度を80とした場合のRgain2,Bgain2の変化を図7に示す。
【0068】
最後に、ホワイトバランス補正手段109は、画面全体のR、B画素それぞれに対して、第2ホワイトバランス補正係数Rgain2、Bgain2を掛けることでホワイトバランス補正を行うものである(S107:ホワイトバランス補正係数乗算処理)。
【0069】
以上説明したホワイトバランス処理によれば、ズーム拡大中に光源が変化してもホワイトバランスを追従することができ、被写体の面積が占める割合が大きくなり色情報の変化が大きくても急激な変化がなく良好なホワイトバランスを行うことができる。
【0070】
[第2の実施形態]
以下、本実施形態に係る撮像装置の他の実施形態について説明する。なお、上記第1の実施形態と同様の点についての説明は適宜省略する。
【0071】
本実施形態のズーム倍率変更中のホワイトバランス制御について図8に示す処理フローチャートを参照して説明する。なお、S201のRGB積算値取得処理、S202のWB評価値、AE評価値生成処理、S203の白抽出処理、S204の第1ホワイトバランス補正係数算出処理の各処理は、それぞれS101〜S104と同様であるので説明は省略する。
【0072】
本実施形態では、ホワイトバランス追従速度設定処理(S105)に相当する処理を行わず、第2ホワイトバランス補正係数算出手段108は、拡大方向へのズーム中はズーム前(前回処理における)のホワイトバランス補正係数Rgain2,Bgain2とし、縮小方向へのズーム中は第1ホワイトバランス補正係数Rgain1,Bgain1をホワイトバランス補正係数Rgain2,Bgain2とするものである(S205:第2ホワイトバランス補正係数算出処理)。また、第2ホワイトバランス補正係数Rgain2、Bgain2は、次回以降の処理のために記憶手段に記憶される。
【0073】
最後に、ホワイトバランス補正手段109は、画面全体のR、B画素それぞれに対して、第2ホワイトバランス補正係数Rgain2、Bgain2を掛けることでホワイトバランス補正を行うものである(S206:ホワイトバランス補正係数乗算処理)。
【0074】
このように、第2の実施形態では、ズームによる拡大、縮小を繰り返す場合でもより多くの色情報を取得できる縮小方向のズーム中のみホワイトバランス追従処理を行い、拡大方向のズーム中はホワイトバランス追従を行わないことで、良好なホワイトバランス補正を行うことができる。
【0075】
以上説明した撮像装置によるホワイトバランス制御は、プログラム(撮像プログラム)で実行させることもできる。また、当該撮像プログラムを撮像装置で実行可能に記録した記録媒体の態様にも適用される。
【0076】
尚、上述の実施形態は本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
【符号の説明】
【0077】
1 サブLCD
2 レリーズシャッター(SW1)
3 ストロボ発光部
4 モードダイヤル(SW2)
5 測距ユニット
6 リモコン受光部
7 レンズユニット
8 AFLED
9 ストロボLED
10 LCDモニタ
11 光学ファインダ
12 ズームボタンTELE(SW4)
13 電源スイッチ(SW13)
14 ズームボタンWIDE(SW3)
15 セルフタイマ/削除スイッチ(SW5)
16 メニュースイッチ(SW6)
17 OKスイッチ(SW12)
18 左/画像確認スイッチ(SW11)
19 下/マクロスイッチ(SW10)
20 上/ストロボスイッチ(SW7)
21 右スイッチ(SW8)
22 ディスプレイスイッチ(SW9)
23 メモリカードスロットル
30 ROM(記憶手段)
31 操作部
32 モータドライバ
33 SDRAM(記憶手段)
34 メモリカード
101 ブロック分割手段
102 RGB積算手段
103 ホワイトバランス評価値取得手段
104 白抽出手段
105 第1ホワイトバランス補正係数算出手段
106 ズーム倍率変更手段
107 ホワイトバランス追従手段
108 第2ホワイトバランス補正係数算出手段
109 ホワイトバランス補正手段
110 信号処理IC
111 CPU
112 CCD I/F
113 リサイズ処理部
115 メモリコントローラ
116 表示出力制御部
117 圧縮伸長部
118 メディアI/F
119 YUV変換部
120 F/E
121 CCD
122 CDS
123 AGC
124 A/D変換機
125 タイミングジェネレータ
c 黒体輻射カーブ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0078】
【特許文献1】特開2010−050658号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学系から入射した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子と、
前記撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得手段と、
前記ホワイトバランス評価値取得手段によって取得した前記評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出手段と、
前記光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更手段と、
ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶手段と、
前記ズーム倍率の変更に応じてホワイトバランス追従速度を設定するホワイトバランス追従手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記ホワイトバランス補正係数、前記第1ホワイトバランス補正係数および前記ホワイトバランス追従速度に基づいて第2ホワイトバランス補正係数を算出する第2ホワイトバランス補正係数算出手段と、を有し、
前記ズーム倍率変更手段によるズーム倍率変更中は、前記第2ホワイトバランス補正係数をホワイトバランス制御に用いられるホワイトバランス補正係数とすることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記ホワイトバランス追従手段は、前記ズーム倍率変更手段によってズーム倍率を拡大する場合はズーム倍率を縮小する場合よりも前記ホワイトバランス追従速度を遅く設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
光学系から入射した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子と、
前記撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得手段と、
前記ホワイトバランス評価値取得手段によって取得した前記評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出手段と、
前記光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更手段と、
ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている前記ホワイトバランス補正係数と、前記第1ホワイトバランス補正係数のいずれかを第2ホワイトバランス補正係数とする第2ホワイトバランス補正係数算出手段と、を有し、
前記ズーム倍率変更手段によってズーム倍率を拡大する場合は、前記記憶手段に記憶されている前記ホワイトバランス補正係数を前記第2ホワイトバランス補正係数とし、
前記ズーム倍率変更手段によってズーム倍率を縮小する場合は、前記第1ホワイトバランス補正係数を前記第2ホワイトバランス補正係数とし、
該第2ホワイトバランス補正係数を用いてホワイトバランス制御を行うことを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
光学系から入射した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子を備えた撮像装置における撮像方法であって、
前記撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得処理と、
前記ホワイトバランス評価値取得処理によって取得した前記評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出処理と、
前記光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更処理と、
ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶処理と、
前記ズーム倍率の変更に応じてホワイトバランス追従速度を設定するホワイトバランス追従処理と、
前記記憶処理により記憶された前記ホワイトバランス補正係数、前記第1ホワイトバランス補正係数および前記ホワイトバランス追従速度に基づいて第2ホワイトバランス補正係数を算出する第2ホワイトバランス補正係数算出処理と、
前記ズーム倍率変更処理によるズーム倍率変更中は、前記第2ホワイトバランス補正係数を用いてホワイトバランス制御を行うホワイトバランス補正処理と、を行うようにしたことを特徴とする撮像方法。
【請求項5】
光学系から入射した光を電気信号に変換して撮像信号として出力する撮像素子を備えた撮像装置に、
前記撮像信号からホワイトバランス制御に用いる評価値を取得するホワイトバランス評価値取得処理と、
前記ホワイトバランス評価値取得処理によって取得した前記評価値に基づいて第1ホワイトバランス補正係数を算出する第1ホワイトバランス補正係数算出処理と、
前記光学系のズーム倍率を変更するズーム倍率変更処理と、
ホワイトバランス制御に用いられているホワイトバランス補正係数を記憶する記憶処理と、
前記ズーム倍率の変更に応じてホワイトバランス追従速度を設定するホワイトバランス追従処理と、
前記記憶処理により記憶された前記ホワイトバランス補正係数、前記第1ホワイトバランス補正係数および前記ホワイトバランス追従速度に基づいて第2ホワイトバランス補正係数を算出する第2ホワイトバランス補正係数算出処理と、
前記ズーム倍率変更処理によるズーム倍率変更中は、前記第2ホワイトバランス補正係数を用いてホワイトバランス制御を行うホワイトバランス補正処理と、を実行させることを特徴とする撮像プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−48319(P2013−48319A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−185542(P2011−185542)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】