説明

撮像装置及びプログラム

【課題】装置本体のスタイルと装置本体をどのように持つかの持ち方に応じた制御を簡単に実現できるようにする。
【解決手段】スタイル検出部12は、撮影のために装置本体(機器本体)を手に持った状態での機器本体のスタイルを検出する。タッチセンサ11は、機器本体がどのような状態で手に持たれているかの持ち方を検出する。制御部1は、タッチセンサ11により検出された持ち方がスタイル検出部12により検出されたスタイルに適合するか否かに基づいて所定の処理(警告処理など)を実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装置本体のスタイルを変更可能な撮像装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機に代表されるようなモバイル機器搭載の小型カメラにも、手振れ補正機能が備えられているが、モバイル機器では小型化や多機能化などの制約からレンズ機構が大きくなる光学式の手振れ補正機能ではなく、電子式の手振れ補正機能が用いられている。この電子式の手振れ補正機能として従来では、例えば、手振れが発生し難い露光時間で複数枚の撮影を行った後に、各画像の位置を合わせることにより、手振れを補正するようにしたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、上述した先行技術(特許文献1)にあっては、手振れ補正の効果を増大させるためには、より少ない露光時間で撮影した画像を多数枚重ね合わせる必要があるが、モバイル機器搭載のカメラでは、その重ね合わせに用いられる処理時間や、画像の合成前に使用する画像保存用のメモリ容量の制限などから、数枚程度の重ね合わせしかできなくなり、手振れ補正の効果が限られてしまうという問題が残る。
また、モバイル機器のカメラでの手振れによる失敗撮影は、ユーザがカメラを不安定な状態で保持した場合に発生している事が多い。この問題に対しては、レンズ鏡筒部に保持状態検出手段を設け、この検出手段の検出結果に基づいてユーザに警告を促すようにした技術が知られている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平9−261526号公報
【特許文献2】特開2000−338588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の技術(特許文献2)では、レンズ鏡筒部をユーザが保持しているかどうかに応じてユーザに警告を促す場合に限られてしまい、かつ、レンズ鏡筒部以外を保持していても警告は行われないという問題が残る。
ところで、例えば、2軸ヒンジタイプの携帯電話機は、操作部を備える操作部筐体と、表示部を備える表示部筐体とを開閉可能(折り畳み可能)に取り付けられ、かつ、操作部筐体に対して表示部筐体をその表裏が反転可能となるように回転可能に取り付けられているため、様々なスタイルに本体形状を変更可能であるほか、各スタイル毎にそれぞれに違った持ち方で撮影可能となっているが、撮影時の持ち方が現在のスタイルにとって必ずしも最適な持ち方となるとは限らず、ユーザの不安定な持ち方により手振れが起きることも多かった。また、益々小型化されるモバイル機器では、カメラレンズ部の取付位置の制約などから撮影者の指が撮影範囲内に写り込んでしまうという問題も多い。
【0006】
本発明の課題は、装置本体のスタイルと装置本体を持っている持ち方に応じた適切な制御を簡単に実現できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために請求項1記載の発明は、
装置本体のスタイルを変更可能な撮像装置であって、撮影のために前記装置本体が手に持たれている状態での該装置本体のスタイルを判別するスタイル判別手段と、
撮影のために前記装置本体が手に持たれている持ち方を判別する持ち方判別手段と、
この持ち方判別手段により判別された持ち方が前記スタイル判別手段により判別されたスタイルにおける適切な持ち方に適合するか否かを判別する適合判別手段と、
この適合判別手段による判別結果に応じて所定の処理を実行する制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項1に従属する発明として、
前記制御手段は、撮影を指示する撮影操作に先立って前記所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の発明であってもよい。
【0009】
請求項2に従属する発明として、
前記制御手段は、撮影操作に先立って実行する前記所定の処理として、前記適合判別手段による判別結果を報知する報知処理を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項3記載の発明であってもよい。
【0010】
請求項2に従属する発明として、
前記制御手段は、撮影操作に先立って実行する前記所定の処理として、撮影操作の可否を制御する処理を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項4記載の発明であってもよい。
【0011】
請求項2に従属する発明として、
撮影時にシャッタ速度を含む撮影条件を測定する撮影条件測定手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記撮影条件測定手段により測定されたシャッタ速度が所定値よりも遅いか否かを更に判別し、
前記制御手段は、撮影操作に先立って、前記スタイルに適合した適切な持ち方であるか否かの判別結果と前記シャッタ速度が所定値よりも遅いか否かの判別結果に応じて所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の発明であってもよい。
【0012】
請求項5に従属する発明として、
手振れを測定する手振れ測定手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記手振れ測定手段により測定された手振れ量が所定値よりも大きいか否かを更に判別し、
前記制御手段は、撮影操作に先立って、前記スタイルに適合した適切な持ち方であるか否かの判別結果と前記手振れ量が所定値よりも大きいか否かの判別結果に応じて所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項6記載の発明であってもよい。
【0013】
請求項6に従属する発明として、
手振れを補正する手振れ補正手段と、
この手振れ補正手段の有効、無効を任意に設定する設定手段と、
を更に備え、
前記手振れ補正手段が有効に設定されている場合の前記シャッタ速度の所定値と、前記手振れ補正手段が無効に設定されている場合の前記シャッタ速度の所定値とが異なるように設定する、
ようにしたことを特徴とする請求項7記載の発明であってもよい。
【0014】
請求項2に従属する発明として、
撮影のために装置本体が手に持たれている状態で撮像範囲内に手が写り込まれるか否かを、カメラレンズ部の周囲に配設されている接触センサによる検出結果に基づいて判別する写り込み判別手段と、
撮影操作に先立って、前記写り込み判別手段による判別結果を報知する写り込み報知手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項8記載の発明であってもよい。
【0015】
請求項1に従属する発明として、
前記制御手段は、撮影を指示する撮影操作後に前記所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の発明であってもよい。
【0016】
請求項9に従属する発明として、
前記制御手段は、撮影操作後に実行する前記所定の処理として、前記適合判別手段による判別結果を報知する報知処理を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項10記載の発明であってもよい。
【0017】
請求項9に従属する発明として、
撮影時にシャッタ速度を含む撮影条件を測定する撮影条件測定手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記撮影条件測定手段により測定された撮影時のシャッタ速度が所定値よりも遅かったか否かを更に判別し、
前記制御手段は、撮影操作後に、前記スタイルに適合した適切な持ち方であったか否かの判別結果と前記シャッタ速度が所定値よりも遅かったか否かの判別結果に応じて前記所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の発明であってもよい。
【0018】
請求項11に従属する発明として、
手振れを測定する手振れ測定手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記手振れ測定手段により測定された手振れ量が所定値よりも大きかったか否かを更に判別し、
前記制御手段は、撮影操作後に、前記スタイルに適合した適切な持ち方であったか否かの判別結果と前記手振れ量が所定値よりも大きかったか否かの判別結果に応じて前記所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項12記載の発明であってもよい。
【0019】
請求項12に従属する発明として、
手振れを補正する手振れ補正手段と、
この手振れ補正手段の有効、無効を任意に設定する設定手段と、
を更に備え、
前記手振れ補正手段が有効に設定されている場合の前記シャッタ速度の所定値と、前記手振れ補正手段が無効に設定されている場合の前記シャッタ速度の所定値とが異なるように設定する、
ことを特徴とする請求項13記載の発明であってもよい。
【0020】
請求項9に従属する発明として、
撮影のために装置本体が手に持たれている状態で撮像範囲内に手が写り込まれているか否かを、カメラレンズ部の周囲に配設されている接触センサによる検出結果に基づいて判別する写り込み判別手段と、
撮影操作後に、前記写り込み判別手段による判別結果を報知する写り込み報知手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項14記載の発明であってもよい。
【0021】
請求項1に従属する発明として、
前記装置本体のスタイルの個々に対応して、そのスタイルに適合した適切な持ち方を記憶する記憶手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記スタイル判別手段により判別されたスタイルに対応して前記持ち方判別手段により判別された持ち方が前記記憶手段に記憶されているか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項15記載の発明であってもよい。
【0022】
また、上述した課題を解決するために請求項16記載の発明は、
コンピュータに対して、
撮影のために装置本体が手に持たれている状態での該装置本体のスタイルを判別する機能と、
撮影のために前記装置本体が手に持たれている持ち方を判別する機能と、
前記判別された持ち方が前記判別されたスタイルにおける適切な持ち方に適合するか否かを判別する機能と、
前記適合するか否かの判別結果に応じて所定の処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、装置本体のスタイルと装置本体が持たれている持ち方に応じた適切な制御を簡単に実現することができ、利便性に富んだものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】撮像装置として適用したカメラ機能付き携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図2】(1)〜(3)は、機器本体のスタイルを説明するための図。
【図3】(1)〜(4)は、撮影のために機器本体が手に持たれているときの持ち方に応じたスタイルの種類を示した図。
【図4】スタイル判別テーブルSTを説明するための図。
【図5】(1)、(2)は、タッチセンサ11を構成する透明導電性フィルムが配設されている範囲を説明するための図。
【図6】スタイル別持ち方判別テーブルHDを説明するための図。
【図7】ビューファインダモード時における携帯電話機の動作概要を示したフローチャート。
【図8】図7の動作に続くフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図1〜図8を参照して本発明の実施形態を説明する。
本実施形態は、撮像装置としてカメラ機能付き携帯電話機に適用した場合を例示したもので、図1は、カメラ機能付き携帯電話機の基本的な構成要素を示したブロック図である
携帯電話機は、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)のほか、デジタルカメラ機能などを備えられている。制御部1は、二次電池を備えた電源部2からの電力供給によって動作し、記憶部3内の各種のプログラムに応じてこの携帯電話機の全体動作を制御するもので、この制御部1には図示しないCPU(中央演算処理装置)やメモリなどが設けられている。記憶部3は、ROM、RAMなどの内部メモリで、図示しないプログラム領域とデータ領域とを有し、この記憶部3内のプログラム領域には、後述する図7及び図8に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが格納されている。
【0026】
また、記憶部3内のデータ領域には、各種のフラグ情報(後述する処理フラグF1、手振れ補正フラグF2など)、携帯電話機の動作に必要な各種の情報を一時記憶するほか、後述するスタイル判別テーブルST、スタイル別持ち方判別テーブルHDなどが設けられている。なお、記憶部3は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、あるいは図示しない所定の外部サーバ上に記憶部3が有する構成であってもよい。操作部4は、ダイヤル入力、文字入力、コマンド入力などを行うもので、この操作部4には、カメラ機能用のシャッタキーや再生キーなどが設けられている。制御部1は、操作部4からの操作信号に応じた処理として、例えば、発信処理、電子メール受信処理、カメラ機能処理など、各種の処理を行う。表示部5は、例えば、高精細液晶あるいは有機ELを使用し、カメラ機能の使用時にはプレビュー画像(モニタ画像)を表示するファインダ画面となる。
【0027】
無線通信部6は、図示しない無線部、ベースバンド部、多重分離部などを備え、例えば、音声通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能の動作時に最寄りの基地局との間でデータの送受信を行うもので、通話機能の動作時にはベースバンド部の受信側から信号を取り込んで受信ベースバンド信号に復調して制御部1に与え、制御部1は、電話部7を介して通話用スピーカSPから音声出力させ、また、通話用マイクMCからの入力音声データを電話部7から取り込み、送信ベースバンド信号に符号化した後、ベースバンド部の送信側に与えてアンテナATから発信出力させる。
【0028】
撮像部8は、デジタルカメラ機能を構成する構成要素で、静止画撮影のほかに動画撮影も可能なもので、カメラレンズ部8a、撮像素子(例えば、CCDあるいはCMOS)8b、画像信号処理部8c、アナログ処理部8d、圧縮伸張部8e、各種センサ部(測距センサ、光量センサなど)8fなどを有し、光学ズームを調整制御したり、オートフォーカス時の駆動制御、シャッタ駆動制御、露出、ホワイトバランスなどを制御したり、シャッタ速度(露光時間)を測定したりする。また、撮像部8は、被写体に応じて望遠/広角の切り替えができる2焦点式レンズやズームレンズを備え、焦点距離を可変する画角変更機構を作動させて望遠/広角やズーム撮影を行うようにしている。
【0029】
露出を調整(補正)する露出調整機能(AE機能:撮影条件測定機能)は、シャッタ速度を含む撮影条件を測定し、絞りとシャッタ速度の設定内容に従って露出値の調整を行うもので、周囲の明るさを光量センサによって検出する方式に限らず、撮像素子8bからの画像データを基に輝度を検出する方式など、任意の方式であってもよい。また、撮像部8において、カメラレンズ部8aを通して結像された光は、撮像素子8bで光電変換されて画像信号処理部8cに与えられると、画像信号処理部8cでは、カラー変換、ホワイトバランス、ガンマ補正などの処理を行ったり、シャッタ速度(露光時間)やゲインの設定を行ったりする。
【0030】
そして、撮像部8には、手振れ補正機能が備えられており、この手振れ補正機能を作動させるか否かのオン(有効)/オフ(無効)をユーザ操作により任意に設定可能となっている。上述の手振れ補正フラグF2は、手振れ補正機能のオン/オフ設定用のフラグで、その値が“1”のときには手振れ補正機能のオンを示し、“0”のときには手振れ補正機能のオフを示している。制御部1は、カメラ機能の起動が選択されると、ビューファインダモードに設定し、撮像部8から撮り込んだ画像信号に基づいてプレビュー画像(モニタ画像)を生成して表示部(ファインダ画面)5にモニタ表示させる。また、撮影操作(シャッタ操作)が行われると、撮像部8から撮り込んだ画像信号を適切なフォーマット(例えば、JPEG)に圧縮した画像ファイルを生成して記憶部(内部メモリや記録メディア)3に記録保存させる。
【0031】
報知部9は、サウンドスピーカ9a、LED(発光部)9b、振動モータ9cを備え、着信時に駆動されて着信報知を行うほか、アラーム(警告)時にも駆動される。加速度センサ10は、携帯電話機に加わる振動(加速度)を検出するもので、例えば、3軸タイプの加速度センサ(3軸方向振動センサ)によって構成され、撮像部8による画像の撮影時に、携帯電話機に加わる振動(加速度)を手振れとして検出するようにしている。なお、加速度センサ10は、携帯電話機に加わる手振れを振動波形信号として出力するが、その際、加速度センサ10から出力される振動波形信号は増幅されてノイズ成分が除去されたものとなり、手振れを的確に検出できるようにしている。
【0032】
タッチセンサ11は、人体の接触を検出する静電容量型接触センサで、携帯電話機(機器本体:装置本体)を構成する筐体の表面略全域に配設されたもので、透明導電性のフィルム(図示省略)を有し、制御部1は、撮像部8による画像の撮影時に、タッチセンサ11による検出結果に基づいて、機器本体が持たれている持ち方(例えば、両手持ち、片手持ち、持たれている部位など)を判別したり、撮像範囲内に手か写り込まれているか否かを判別したりするようにしている。スタイル検出部12は、機器本体を構成する可動自在な複数の筐体の位置関係に応じて変化する機器本体の形態(スタイル)を検出するもので、図1では図示省略したが、2つの磁気センサ(ホール素子)及び磁石と、地磁気センサ(電子コンパス)とを有する構成となっている。
【0033】
図2は、機器本体のスタイルを説明するための図である。
携帯電話機は、操作部4を備える直方体の操作部筐体13と、表示部5を備える直方体の表示部筐体14と、この操作部筐体13と表示部筐体14とを開閉可能(折り畳み可能)に取り付ける第1ヒンジ部15と、操作部筐体13に対して表示部筐体14をその表裏が反転可能となるように取り付ける第2ヒンジ部16とを有する2軸ヒンジタイプの携帯電話機である。図2(1)は、操作部筐体13と表示部筐体14との折り畳みを開いた状態において操作部4及び表示部5が露出した状態となるオープンスタイル(ケータイスタイル)を正面から見た正面図を示している。図2(2)は、このオープンスタイル(ケータイスタイル)を裏面から見た裏面図を示している。図2(3)は、図2(1)の状態において、操作部筐体13に対して表示部筐体14を図中、矢印方向に回転させた回転途中の状態を示した図である。
【0034】
図2(1)に示すように、操作部筐体13の正面略全域には決定/シャッタキー(センタキー)4aを含む操作部4が配設され、また、右側面下部には操作部4内の決定/シャッタキー(サイドキー)4bが配設されている。更に、操作部筐体13の正面左下部にはスタイル検出部12を構成する第1磁気センサ12aが埋設され、また、裏面部には撮像部8を構成するカメラレンズ部8aが配設されている。表示部筐体14の正面略全域には表示部5が配設され、正面左上部及び正面右上部には、スタイル検出部12を構成する第1磁気センサ12a用の磁石12bが埋設されている。また、表示部筐体14の正面左下部には第2磁気センサ12cが埋設され、正面右下部には報知部9を構成するLED9bが配設されている。また、第2ヒンジ部16の正面左上部には、スタイル検出部12を構成する第2磁気センサ12c用の磁石12dが埋設されている。また、操作部筐体13の内部には、図2(2)に示すように地磁気センサ12eが埋設されている。
【0035】
このような構成のスタイル検出部12は、第1磁気センサ12aと2つの磁石12bとが接近対向しているか否かに応じて操作部筐体13と表示部筐体14との開閉(折り畳み)を検出する。なお、2つの磁石12bは、後述するクローズスタイルとデジカメスタイルとを区別するために設けられたものである。また、スタイル検出部12は、第2磁気センサ12cと磁石12dとが接近対向しているか否かに応じて操作部筐体13に対する表示部筐体14の回転を検出する。地磁気センサ12eは、例えば、2軸タイプの電子コンパスで、前後方向又は左右方向の検出に応じて機器本体が縦長状態となる縦向きとなっているのか、横長状態となる横向きとなっているのかを検出する。
【0036】
図3は、撮影のために機器本体が手に持たれているときのスタイルの種類を示した図である。
図3(1)は、上述のオープンスタイル(ケータイスタイル)から、操作部筐体13と表示部筐体14とを折り畳んだ状態のクローズスタイルを示すと共に、縦向きのクローズスタイルと横向きのクローズスタイルとを示している。図3(2)は、上述した縦向きのクローズスタイルから操作部筐体13と表示部筐体14との折り畳みを前後方向(長辺方向)に開いた状態の縦向きケータイスタイルと、上述した横向きのクローズスタイルから操作部筐体13と表示部筐体14との折り畳みを左右方向(短辺方向)に開いた状態の横向きケータイスタイルとを示している。ここで、図示の例の持ち方として、縦向きケータイスタイルでは、操作部筐体13の右側を片手で持ち、その親指で決定/シャッタキー(センタキー)4aを操作する場合を示し、また、横向きケータイスタイルでは、操作部筐体13の端部と表示部筐体14の端部を両手で持ち、右手の人差し指で決定/シャッタキー(サイドキー)4bを操作する場合を示している。
【0037】
図3(3)は、上述のオープンスタイル(ケータイスタイル)から、操作部筐体13に対して表示部筐体14を180度回転させた後、表示部筐体14を操作部筐体13に重ね合わせたビュースタイル(デジカメスタイル)を示すと共に、縦向きのデジカメスタイルと横向きのデジカメスタイルとを示している。ここで、図示の例の持ち方として、縦向きのデジカメスタイル及び横向きデジカメスタイルでは、操作部筐体13の端部と表示部筐体14の端部を両手で持ち、右手の人差し指で決定/シャッタキー(サイドキー)4bを操作する場合を示している。
【0038】
図3(4)は、上述のオープンスタイル(ケータイスタイル)から、操作部筐体13に対して表示部筐体14を180度回転させてカメラレンズ部8aを撮影者側に向けた状態の自分撮りスタイルを示すと共に、縦向きの自分撮りスタイルと横向きの自分撮りスタイルとを示している。ここで、図示の例の持ち方として、縦向きの自分撮りスタイルでは、操作部筐体13の下端部を左手に載せるようにして持ち、表示部筐体14の上端部を右手で持ち、左手の人差し指で決定/シャッタキー(サイドキー)4bを操作する場合を示している。また、横向きの自分撮りスタイルでは、操作部筐体13の端部と表示部筐体14の端部を両手で持ち、左手の人差し指で決定/シャッタキー(サイドキー)4bを操作するようにしている。このように本実施形態では、クローズスタイル、ケータイスタイル、デジカメスタイル、自分撮りスタイルの縦横に対応して、合計8スタイルに変更可能となっている。
【0039】
図4は、スタイル判別テーブルSTを説明するための図である。
スタイル判別テーブルSTは、スタイル検出部12を構成する第1磁気センサ12aの検出結果と、第2磁気センサ12cの検出結果と、地磁気センサ12eの検出結果と、機器本体のスタイルとの対応関係を記憶するもので、「スタイル」、「地磁気センサ」、「第1磁気センサ」、「第2磁気センサ」の項目を有している。ここで、図中、「スタイル」の“(縦)”は、縦向きスタイル、“(横)”は、横向きスタイルを示している。また、「地磁気センサ」の“(縦)”は、縦向き検出、“(横)”は、横向き検出を示し、「第1磁気センサ」、「第2磁気センサ」の“ON(オン)”は、第1磁気センサ12a、12cと対応する磁石12b、12dとが接近して起電力が発生したオン状態を示し、“OFF(オン)”は、第1磁気センサ12a、12cと対応する磁石12b、12dとが離れていて起電力が発生しないオフ状態を示している。
【0040】
例えば、「クローズスタイル(縦)」は、図3(1)の縦向きのクローズスタイルを示し、それに対応する「地磁気センサ」は“縦”となり、「第1磁気センサ」及び「第2磁気センサ」は“ON”となっている。また、「クローズスタイル(横)」は、図3(1)の横向きのクローズスタイルを示し、それに対応する「地磁気センサ」は“横”となり、「第1磁気センサ」及び「第2磁気センサ」は“ON”となっている。また、「ケータイスタイル(縦)」は、図3(2)の縦向きケータイスタイルを示し、それに対応する「地磁気センサ」は“縦”となり、「第1磁気センサ」は“OFF”、「第2磁気センサ」の“ON”となっている。また、「ケータイスタイル(横)」は、図3(2)の横向きのケータイスタイルを示し、それに対応する「地磁気センサ」は“横”となり、「第1磁気センサ」は“OFF”、「第2磁気センサ」は“ON”となっている。
【0041】
図5は、タッチセンサ11を構成する透明な導電性フィルムが配設されている範囲を説明するための図で、図5(1)は、図2(1)と同様に、オープンスタイル(ケータイスタイル)を正面から見た正面図を示し、図5(2)は、図2(2)と同様に、オープンスタイル(ケータイスタイル)を裏面から見た裏面図である。タッチセンサ11を構成する透明導電性フィルムは、図5(1)に示すように表示部筐体14の正面全体を縦方向に2等分した領域A−a、A−bに貼り付けられ、また、左側面全体を縦方向に2等分した領域A−c、領域A−dに貼り付けられている。また、透明導電性フィルムは、図5(2)に示すように表示部筐体14の裏面全体を縦方向に2等分した領域A−e、A−fに貼り付けられ、左側面全体(図5(1)では右側面全体)を縦方向に2等分した領域A−g、A−hに貼り付けられ、上端面全体の領域A−iに貼り付けられている。
【0042】
また、タッチセンサ11を構成する透明導電性フィルムは、図5(1)に示すように操作部筐体13の正面全体を縦方向に2等分した領域B−a、B−bと、左側面全体を縦方向に2等分した領域B−c、領域B−dとに貼り付けられている。また、透明導電性フィルムは、図5(2)に示すように操作部筐体13の裏面全体を縦方向に2等分した領域B−e、B−fと、左側面全体(図5(1)では右側面全体)を縦方向に2等分した領域B−g、B−hと、下端面全体の領域B−iとに貼り付けられている。
【0043】
また、透明導電性フィルムは、図5(1)に示すように第2ヒンジ部16の正面全体の領域C−aと、両側面の領域C−b、C−dとに貼り付けられ、また、図5(2)に示すように第2ヒンジ部16の裏面全体C−cとに貼り付けられている。また、透明導電性フィルムは、図5(1)に示すように第1ヒンジ部15の正面全体の領域D−aと、両側面の領域D−b、D−cとに貼り付けられ、また、図5(2)に示すように、第1ヒンジ部15の裏面全体の領域にD−aが貼り付けられ、操作部筐体13の裏面におけるカメラレンズ部8aの周囲の領域E−aとに貼り付けられている。なお、上述の各領域A−a〜D−cに貼り付けられた透明導電性フィルムは、機器本体の手の持ち方を検出するタッチセンサ11を構成するものであるが、領域E−aに貼り付けられた透明導電性フィルムは、手の写り込みを検出するタッチセンサ11を構成するものとなっている。
【0044】
図6は、スタイル別持ち方判別テーブルHDを説明するための図である。
スタイル別持ち方判別テーブルHDは、撮影のために機器本体を手で持ったときに、手振れや手の写り込みが起こり難い正しい持ち方であった場合において、各スタイルに対応してタッチセンサ11を構成する各領域A−a〜D−cの検出結果を列記した一覧表である。この一覧表の横方向には、各スタイルがそれぞれ列記され、また、その縦方向には、タッチセンサ11の検出位置としてその各領域A−a〜D−c、E−aがそれぞれ列記されている。
【0045】
なお、図中、“検知”は、該当する領域を人体がタッチしたこと(タッチオン)を示し、“−”は、該当する領域を人体がタッチしていないこと(タッチオフ)を示している。なお、領域E−aは、スタイルに関わらず、タッチ検知を行わないことを示す“検知せず”となっている。また、各スタイルに付けた数字(1)〜(10)は、スタイルに適合した正しい持ち方に付した一連番号であり、ケータイスタイル(縦)には、2つの正しい持ち方(1)、(2)があり、ケータイスタイル(横)には、4つの正しい持ち方(3)〜(6)がある。その他のスタイル、つまり、デジカメスタイル(横)、自分撮りスタイル(縦)、自分撮りスタイル(横)には、それぞれ1つの正しい持ち方(7)〜(10)がある。
【0046】
図6において、例えば、縦向きのケータイスタイルでは、図3(2)のように片手持ちが正しい持ち方となり、「ケータイスタイル(縦)」での正しい持ち方(1)では、操作部筐体13の裏面側の領域B−e、側面側の領域B−d、B−g、B−hが“検知”となる。また、正しい持ち方(2)では、操作部筐体13の裏面側の領域B−e、側面側の領域B−d、B−c、B−hが“検知”となる。また、横向きのケータイスタイルでは、図3(2)のように両手持ちが正しい持ち方となり、「ケータイスタイル(横)」の正しい持ち方(3)では、表示部筐体14の正面側の領域A−c、裏面側の領域A−e、側面側の領域A−g、操作部筐体13の正面側の領域B−b、裏面側の領域B−f、下端面側の領域B−iが“検知”となる。また、正しい持ち方(4)では、表示部筐体14の正面側の領域A−c、裏面側の領域A−e、側面側の領域A−g、操作部筐体13の正面側の領域B−b、裏面側の領域B−f、側面側の領域B−hが“検知”となる。
【0047】
制御部1は、撮影のために機器本体を手で持ったときに、スタイルに応じた適切な持ち方に適合する持ち方であるか否か、つまり、現在のスタイルに適合する正しい持ち方(手振れや手の写り込みが起こり難い持ち方)であるか否かを、スタイル別持ち方判別テーブルHDを参照することにより判別し、正しい持ち方でなければ(現在のスタイルに不適合な持ち方であれば)、報知部9から警告を発生させてユーザにその旨を報知するようにしている。そして、この実施形態では、上述のような持ち方を判別するほか、手の写り込みを判別して報知する処理を行うようにしている。このような持ち方・写り込みに関する処理を、撮影操作前に実行させるか、撮影直後に実行させるかをユーザ操作により任意に設定可能となっており、処理フラグF1は、持ち方・写り込みに関する処理を、撮影操作前(直前)に実行させるのか、撮影直後(直後)に実行させるのかを示すフラグで、“1”は、撮影操作前に実行、“0”は、撮影直後に実行させることを示している。
【0048】
次に、実施形態における携帯電話機の動作概念を図7及び図8に示すフローチャートを参照して説明する。ここで、これらのフローチャートに記述されている各機能は、読み取り可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。すなわち、記録媒体のほかに、伝送媒体を介して外部供給されたプログラム/データを利用して本実施形態特有の動作を実行することもできる。
【0049】
図7及び図8は、ビューファインダモード時における携帯電話機の全体動作の概要を示したメインのフローチャートである。
先ず、制御部1は、カメラ機能の起動が選択されると、ビューファインダモードに設定し、撮像部8から取り込んだ画像信号に基づいてプレビュー画像(モニタ画像)を生成して表示部(ファインダ画面)5に表示させる。この状態において、制御部1は、処理フラグF1を参照してその値が“1”か、つまり、持ち方・写り込みに関する処理を撮影操作前に実行させるか否かを調べる(図7のステップS1)。
【0050】
いま、処理フラグF1の値が“0”、つまり、持ち方・写り込みに関する処理を撮影直後に実行する場合には(ステップS1でNO)、図8のフローに移るが、処理フラグF1の値が“1”、つまり、持ち方・写り込みに関する処理を撮影操作前に実行する場合であれば(ステップS1でYES)、次のステップS2に移り、タッチセンサ11を駆動して、領域E−aの透明導電性フィル(タッチセンサ11)がタッチオフされているか(人体接触されていないか)を調べる。
【0051】
領域E−aに手が触れてそれがタッチオンされているときには(ステップS2でNO)、カメラレンズ部8aの撮影範囲内に手が写り込まれている可能性が高いために、警告メッセージ(手が写り込まないように注意して下さい)を表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させたり、報知部9のサウンドスピーカ9aから音声出力させたりするほか、LED(発光部)9bを点滅させたり、振動モータ9cを駆動させたりすることによって手の写り込みを警告する(ステップS3)。
【0052】
この場合、写り込み警告の仕方は、例えば、警告表示とLED9bの点滅、警告表示と音声出力、警告表示と振動モータ9cの駆動など、どのような組み合わせであってもよく、任意である。このような警告を行った後は、撮影操作を無効とするためにステップS17に移り、決定/シャッタキー(センタキー)4a及び決定/シャッタキー(サイドキー)4bを、例えば、一時的にロックすることにより操作不可能な状態とする。その後、図7及び図8のフローの終了となる。なお、撮影操作の無効は、シャッタロックに限らず、撮像素子8bへの給電を一時停止するなど、無効の仕方は任意である。
【0053】
タッチセンサ11の検出結果として領域E−aへのタッチオフを検出したときには(ステップS2でYES)、スタイル検出部12の検出結果からスタイル判別テーブルSTを参照して、現在のスタイルを検出する(ステップS4)。この場合、クローズスタイル、ケータイスタイル、デジカメスタイル、自分撮りスタイルの縦横合計8スタイルの中から現在のスタイルを検出する。そして、タッチセンサ11の検出結果に基づいてスタイル別持ち方判別テーブルHDを参照し(ステップS5)、機器本体がどのように持たれているのかの持ち方を検出する(ステップS6)。いま、現在のスタイルに適合する正しい持ち方であれば(ステップS7でYES)、撮影操作を有効とする撮影可能な状態とした後(ステップS8)、撮影操作の待ち状態となる(ステップS9)。ここで、決定/シャッタキー(センタキー)4a又は決定/シャッタキー(サイドキー)4bが操作されたときには(ステップS9でYES)、この撮影操作に応答して撮影処理を実行した後(ステップS10)、図7及び図8のフローの終了となる。
【0054】
また、現在のスタイルに適合しない不安定な持ち方であれば(ステップS7でNO)、加速度センサ10を駆動してその検出結果を取得し(ステップS11)、その検出結果は、所定値以上の大きな手振れであるかを判別する(ステップS12)。ここで、持ち方が不安定であっても撮影への影響度が少ない小さな手振れであれば(ステップS12でNO)、撮影操作を有効とした後(ステップS8)、撮影操作の待ち状態となるが(ステップS9)、加速度センサ10によって大きな手振れが検出されたときには(ステップS12でYES)、現在設定のシャッタ速度(露光時間)とゲインとの関係からキャプチャ(撮影)する際のシャッタ速度を算出する(ステップS13)。
【0055】
そして、手振れ補正フラグF2を参照し、その値は“1”か、つまり、手振れ補正機能がオン設定されているかを調べ(ステップS14)、手振れ補正フラグF2が“1”であれば(ステップS14でYES)、上述の算出値(シャッタ速度)は、所定値以上であるか、つまり、手振れ補正機能で補正することが可能な範囲内での許容値(例えば、1/40秒)以上であるかを調べることにより、キャプチャする際のシャッタ速度は、所定値(持ち方・写り込みに関する処理を実行するか否かを判定するための閾値)と同じかそれよりも遅いかを調べる(ステップS15)。いま、算出値(シャッタ速度)が所定値未満であれば(ステップS15でNO)、加速度センサ10が大きな手振れを検出した場合でも、その手振れによる影響を、シャッタ速度及び手振れ補正機能で効果的に緩和(抑制)することが可能であるために上述のステップS8に移り、撮影操作を有効とする。その後、撮影操作の待ち状態となる(ステップS9)。
【0056】
また、上述のようにして算出したキャプチャ(撮影)する際のシャッタ速度が所定値以上であれば(ステップS15でYES)、手振れが起きたときの影響が大きいために、警告メッセージ(正しい位置でしっかりと固定して下さい)を表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させたり、報知部9のサウンドスピーカ9aから音声出力させたりするほか、LED(発光部)9bを点滅させたり、振動モータ9cを駆動させたりすることによって手振れ警告を行う(ステップS16)。
【0057】
この場合においても、手振れ警告の仕方は、どのような組み合わせでもよく、任意であり、例えば、警告表示とLED9bの点滅、警告表示と音声出力、警告表示と振動モータ9cの駆動などであってもよい。このような手振れ警告を行った後は、撮影操作を無効とするために決定/シャッタキー(センタキー)4a及び決定/シャッタキー(サイドキー)4bを、例えば、一時的にロックして操作不可能な状態とした後(ステップS17)、図7及び図8のフローの終了となる。
【0058】
また、手振れ補正フラグF2が“0”、つまり、手振れ補正機能がオフ設定されている場合には(ステップS13でNO)、上述のようにして算出したキャプチャ(撮影)する際のシャッタ速度が所定値(例えば、1/100秒)以上か、つまり、キャプチャする際のシャッタ速度は、所定値(持ち方・写り込みに関する処理を実行するか否かを判定するための閾値)と同じかそれよりも遅いかを調べる(ステップS18)。いま、所定値未満であれば(ステップS18でNO)、加速度センサ10が大きな手振れを検出した場合でも、シャッタ速度だけで手振れによる影響を効果的に緩和(抑制)することが可能であるために上述のステップS8に移り、撮影操作を有効とした後、撮影操作の待ち状態となる(ステップS9)。
【0059】
また、上述のようにして算出したシャッタ速度が所定値(例えば、1/100秒)以上であれば(ステップS18でYES)、手振れが起きたときの影響が大きいために、上述のステップS16に移り、警告メッセージ(正しい位置でしっかりと固定して下さい)を表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させたり、報知部9のサウンドスピーカ9aから音声出力させたりするほか、LED(発光部)9bを点滅させたり、振動モータ9cを駆動させたりすることによって手振れ警告を行う。このような手振れ警告を行った後は、撮影操作を無効とした後(ステップS17)、図7及び図8のフローの終了となる。
【0060】
他方、処理フラグF1の値が“0”、つまり、持ち方・写り込みに関する処理を撮影直後に実行する場合には(図7のステップS1でNO)、図8のステップS19に移り、撮影操作の待ち状態となる。ここで、決定/シャッタキー(センタキー)4a又は決定/シャッタキー(サイドキー)4bが操作されると(ステップS19でYES)、この撮影操作に応答して、撮影処理に移る(ステップS20)。この場合、シャッタ速度を含む撮影条件を測定し、絞りとシャッタ速度の設定内容に従って露出値の調整が行われるが、その際、キャプチャ時のシャッタ速度を一時記憶しておく(ステップS21)。このようにして撮影処理が実行された直後は、タッチセンサ11を駆動して、領域E−aの透明導電性フィルがタッチオフされていたか(人体接触がされていなかったか)を調べる(ステップS22)。
【0061】
いま、領域E−aがタッチオンされていたときには(ステップS22でNO)、撮影範囲内に手が写り込まれている可能性が高いために、警告メッセージ(撮影した画像内に手が写り込まれている可能性があります)を表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させたり、報知部9のサウンドスピーカ9aから音声出力させたりするほか、LED(発光部)9bを点滅させたり、振動モータ9cを駆動させたりすることによって写り込み警告を行う(ステップS23)。この場合においても、写り込み警告の仕方は、どのような組み合わせであってもよく、任意であり、例えば、警告表示とLED9bの点滅、警告表示と音声出力、警告表示と振動モータ9cの駆動などであってもよい。このような写り込み警告を行った後は、図7及び図8のフローの終了となる。
【0062】
また、領域E−aがタッチオフされていたときには(ステップS22でYES)、スタイル検出部12の検出結果からスタイル判別テーブルSTを参照して、現在のスタイルを検出する(ステップS24)。この場合、クローズスタイル、ケータイスタイル、デジカメスタイル、自分撮りスタイルの縦横合計8スタイルの中から現在のスタイルを検出する。そして、タッチセンサ11の検出結果に基づいてスタイル別持ち方判別テーブルHDを参照し(ステップS25)、機器本体の持ち方を検出する(ステップS26)。いま、現在のスタイルに適合する正しい持ち方であれば(ステップS27でYES)、警告を行わずに図7及び図8のフローの終了となる。
【0063】
また、現在のスタイルに適合しない不安定な持ち方であれば(ステップS27でNO)、加速度センサ10の検出結果を参照して(ステップS28)、その検出結果は、所定値以上の大きな手振れであったかを判別する(ステップS29)。ここで、持ち方が不安定であっても撮影への影響が少ない小さな手振れであったときには(ステップS29でNO)、警告を行わずに図7及び図8のフローの終了となる。また、大きな手振れであれば(ステップS29でYES)、上述のように一時記憶しておいたキャプチャ時のシャッタ速度を読み出す(ステップS30)。
【0064】
そして、手振れ補正フラグF2を参照して、その値が“1”か、つまり、手振れ補正機能がオン設定されていたかを調べ(ステップS31)、手振れ補正フラグF2が“1”であれば(ステップS31でYES)、上述のように読み出したキャプチャ時のシャッタ速度は、手振れ補正機能で補正することが可能な範囲内において許容されている所定値(例えば、1/40秒)以上であったか、つまり、キャプチャした際のシャッタ速度は、所定値(持ち方・写り込みに関する処理を実行するか否かを判定するための閾値)と同じかそれよりも遅かったかを調べる(ステップS32)。
【0065】
いま、キャプチャした際のシャッタ速度所定値未満であったときには(ステップS32でNO)、加速度センサ10が大きな手振れを検出した場合でも、シャッタ速度及び手振れ補正機能により手振れによる影響が効果的に緩和(抑制)されているために、警告を行わずに図7及び図8のフローの終了となる。また、上述のように読み出したキャプチャ時のシャッタ速度が所定値以上であったときには(ステップS32でYES)、手振れによる影響が大きかった可能性が高いために、警告メッセージ(撮影した画像は手振れを起こしている可能性があります)を表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させたり、報知部9のサウンドスピーカ9aから音声出力させたりするほか、LED(発光部)9bを点滅させたり、振動モータ9cを駆動させたりすることによって手振れ警告を行う(ステップS33)。この手振れ警告表示は、一定時間経過後又はユーザ操作による終了指示に応じて消灯し、図7及び図8のフローの終了となる。
【0066】
手振れ補正フラグF2が“0”、つまり、手振れ補正機能がオフ設定されているときには(ステップS31でNO)、上述のように読み出したキャプチャ時のシャッタ速度は、所定値(例えば、1/100秒)以上であったか、つまり、キャプチャした際のシャッタ速度は、所定値(持ち方・写り込みに関する処理を実行するか否かを判定するための閾値)と同じかそれよりも遅かったかを調べる(ステップS34)。いま、所定値未満であったときには(ステップS34でNO)、加速度センサ10が大きな手振れを検出した場合でも、シャッタ速度により手振れによる影響を効果的に緩和(抑制)することができるために、警告を行わずに図7及び図8のフローの終了となる。
【0067】
また、キャプチャした際のシャッタ速度が所定値(例えば、1/100秒)以上であったときには(ステップS34でYES)、手振れによる影響が大きかった可能性が高いために、上述のステップS33に移り、警告メッセージを表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させたり、報知部9のサウンドスピーカ9aから音声出力させたりするほか、LED(発光部)9bを点滅させたり、振動モータ9cを駆動させたりすることによって手振れ警告を行った後、図7及び図8のフローの終了となる。
【0068】
以上のように、実施形態においてスタイル検出部12は、撮影のために機器本体を手に持った状態での機器本体のスタイルを検出し、タッチセンサ11は、機器本体がどのような状態で手に持たれているかの持ち方を検出し、制御部1は、タッチセンサ11により検出された持ち方がスタイル検出部12により検出されたスタイルに適合するか否かに基づいて所定の処理を実行するようにしたので、スタイルと持ち方に応じた適切な制御を簡単に実現することができ、利便性に富んだものとなる。
【0069】
制御部1は、撮影を指示する撮影操作(シャッタ操作)に先立って所定の処理を実行するようにしたので、手振れなどの撮影失敗を未然に防ぐことができる。
【0070】
制御部1は、撮影操作に先立って、持ち方がスタイルに適合するか否かの判別結果を報知する処理(警告処理)を実行するようにしたので、ユーザにあっては、手振れなどにより撮影を失敗する可能性があることを知ることができる。
【0071】
制御部1は、撮影操作に先立って、撮影操作(シャッタ操作)の可否(有効/無効)を制御する処理を実行するようにしたので、現在のスタイルに合わない不適合な持ち方であれば、撮影自体を抑制することができる。
【0072】
制御部1は、撮影操作に先立って、シャッタ速度を含む撮影条件を測定し、シャッタ速度が所定値よりも遅いか否かに応じて所定の処理を実行するようにしたので、スタイルと持ち方に応じた制御のほか、シャッタ速度をも考慮した精度の高い制御が可能となる。
【0073】
制御部1は、撮影操作に先立って、手振れ量が所定値よりも大きいか否かに応じて所定の処理を実行するようにしたので、スタイルと持ち方に応じた制御のほか、手振れ量をも考慮した精度の高い制御が可能となる。
【0074】
制御部1は、手振れ補正機能の有効、無効に応じてシャッタ速度が遅いか否かを判別する所定値が異なるようにしたので、手振れによる撮影への悪影響をシャッタ速度及び手振れ補正機能で緩和(抑制)する場合には、シャッタ速度がやや遅くてもよいが、手振れによる撮影への悪影響をシャッタ速度だけで緩和(抑制)する場合には、速いシャッタ速度を要求することができ、実情に即した制御が可能となる。
【0075】
制御部1は、撮影操作に先立って、撮像範囲内に手が写り込まれるか否かを報知するようにしたので、持ち方による手振れのほか、手の写り込みも未然の防ぐことができる。
【0076】
制御部1は、撮影操作後に所定の処理を実行するようにしたので、手振れなどにより撮影を失敗した可能性がある場合での適切な対応が可能となる。
【0077】
制御部1は、撮影操作後に、持ち方がスタイルに適合していたか否かの判別結果を報知する処理(警告処理)を実行するようにしたので、ユーザにあっては、手振れなどにより撮影を失敗した可能性があることを知ることができ、ユーザにあっては、再撮影を行ったり、その失敗を次回の撮影に生かしたりするなど、適切な対応が可能となる。
【0078】
制御部1は、撮影操作後に実行する所定の処理として、撮影時のシャッタ速度が所定値よりも遅かったか否かに応じて所定の処理を実行するようにしたので、スタイルと持ち方との関係のほか、シャッタ速度をも考慮して処理が可能となる。
【0079】
制御部1は、撮影操作後に、手振れ量が所定値よりも大きいか否かに応じて所定の処理を実行するようにしたので、スタイルと持ち方に応じた制御のほか、手振れ量をも考慮した処理が可能となる。
【0080】
制御部1は、手振れ補正機能の有効、無効に応じてシャッタ速度が遅いか否かを判別する所定値が異なるようにしたので、手振れによる撮影への悪影響をシャッタ速度及び手振れ補正機能で緩和(抑制)した場合とシャッタ速度だけで緩和(抑制)した場合とを区別した処理が可能となる。
【0081】
制御部1は、撮影操作後に、撮像範囲内に手が写り込まれていたか否かを報知するようにしたので、ユーザにあっては、持ち方による手振れのほか、手が写り込まれたことも確認することができる。
【0082】
スタイルの個々に対応して、そのスタイルに適合した適切な持ち方を記憶するスタイル別持ち方判別テーブルHDを参照して、スタイルに適合する持ち方であるか否かを判別するようにしたので、スタイル別持ち方判別テーブルHDに記載されていない持ち方を不適合な持ち方であると判別することができ、その判別を容易かつ迅速に行うことができると共に、より的確に判別することができる。
【0083】
なお、上述した実施形態においては、撮影操作前に持ち方・写り込みに関する処理を行った場合、その処理として、警告メッセージを表示するなどの報知処理を行ったり、撮影操作を無効とする処理を行うようにしたが、撮影操作を有効としたり、その撮影画像を手振れや写り込みに応じて補正する処理を行ったりするようにしてもよい。例えば、手振れの場合には、手振れによる影響を低減させるためにエッジ強調処理を行い、エッジを強めにするようにしてもよい。このことは、撮影操作前に限らず、撮影操作後に持ち方・写り込みに関する処理を行った場合おいても同様である。
【0084】
また、上述した実施形態において撮影操作前では、警告メッセージ(正しい位置でしっかりと固定して下さい)を表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させ、撮影操作後では、警告メッセージ(撮影した画像内に手が写り込まれている可能性があります、撮影した画像は手振れを起こしている可能性があります)を表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させたが、この警告メッセージと共に、正しい持ち方を図案化して表示部(ファインダ画面)5にポップアップ表示させるようにしてもよい。また、警告メッセージのポップアップ表示に限らず、警告画面に切り換えるようにしてもよい。
【0085】
また、上述した実施形態においては、タッチセンサ11を構成する導電性フィルムを操作部筐体13、表示部筐体14の略全体に配設するようにしたが、部分的に配設したり、点状に配設したりするようにしてもよい。スタイル検出部12は、スタイルの変更を磁気的に検出するようにしたが、光学的や機械的な検出などであってもよい。また、手振れを測定する場合でも加速度センサの利用に限らない。
【0086】
また、上述した実施形態においては、2軸ヒンジタイプの携帯電話機に適用した場合を示したが、折り畳みタイプ、スライドタイプ、スピントップタイプなど任意の筐体構造であってもよく、また、ケータイスタイル、デジカメスタイル、自分撮りスタイルに限らず、どのようなスタイルに変更可能な筐体構造であってもよい。その他、カメラ機能付き携帯電話機に限らず、カメラ機能付きパーソナルコンピュータ・PDA・デジタルカメラ・音楽プレイヤーなどであってもよく、勿論、デジタルカメラ自体であってもよい。
【0087】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“機”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0088】
1 制御部
3 記憶部
4 操作部
4a 決定/シャッタキー(センタキー)
4b 決定/シャッタキー(サイドキー)
5 表示部
8 撮像部
9 報知部
10 加速度センサ
11 タッチセンサ
12 スタイル検出部
13 操作部筐体
14 表示部筐体
15 第1ヒンジ部
16 第2ヒンジ部
ST スタイル判別テーブル
HD スタイル別持ち方判別テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置本体のスタイルを変更可能な撮像装置であって、
撮影のために前記装置本体が手に持たれている状態での該装置本体のスタイルを判別するスタイル判別手段と、
撮影のために前記装置本体が手に持たれている持ち方を判別する持ち方判別手段と、
この持ち方判別手段により判別された持ち方が前記スタイル判別手段により判別されたスタイルにおける適切な持ち方に適合するか否かを判別する適合判別手段と、
この適合判別手段による判別結果に応じて所定の処理を実行する制御手段と、
を備えることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記制御手段は、撮影を指示する撮影操作に先立って前記所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、撮影操作に先立って実行する前記所定の処理として、前記適合判別手段による判別結果を報知する報知処理を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、撮影操作に先立って実行する前記所定の処理として、撮影操作の可否を制御する処理を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項5】
撮影時にシャッタ速度を含む撮影条件を測定する撮影条件測定手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記撮影条件測定手段により測定されたシャッタ速度が所定値よりも遅いか否かを更に判別し、
前記制御手段は、撮影操作に先立って、前記スタイルに適合した適切な持ち方であるか否かの判別結果と前記シャッタ速度が所定値よりも遅いか否かの判別結果に応じて所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項6】
手振れを測定する手振れ測定手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記手振れ測定手段により測定された手振れ量が所定値よりも大きいか否かを更に判別し、
前記制御手段は、撮影操作に先立って、前記スタイルに適合した適切な持ち方であるか否かの判別結果と前記手振れ量が所定値よりも大きいか否かの判別結果に応じて所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項5記載の撮像装置。
【請求項7】
手振れを補正する手振れ補正手段と、
この手振れ補正手段の有効、無効を任意に設定する設定手段と、
を更に備え、
前記手振れ補正手段が有効に設定されている場合の前記シャッタ速度の所定値と、前記手振れ補正手段が無効に設定されている場合の前記シャッタ速度の所定値とが異なるように設定する、
ようにしたことを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
【請求項8】
撮影のために装置本体が手に持たれている状態で撮像範囲内に手が写り込まれるか否かを、カメラレンズ部の周囲に配設されている接触センサによる検出結果に基づいて判別する写り込み判別手段と、
撮影操作に先立って、前記写り込み判別手段による判別結果を報知する写り込み報知手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
【請求項9】
前記制御手段は、撮影を指示する撮影操作後に前記所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項10】
前記制御手段は、撮影操作後に実行する前記所定の処理として、前記適合判別手段による判別結果を報知する報知処理を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
【請求項11】
撮影時にシャッタ速度を含む撮影条件を測定する撮影条件測定手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記撮影条件測定手段により測定された撮影時のシャッタ速度が所定値よりも遅かったか否かを更に判別し、
前記制御手段は、撮影操作後に、前記スタイルに適合した適切な持ち方であるか否かの判別結果と前記シャッタ速度が所定値よりも遅かったか否かの判別結果に応じて前記所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
【請求項12】
手振れを測定する手振れ測定手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記手振れ測定手段により測定された手振れ量が所定値よりも大きかったか否かを更に判別し、
前記制御手段は、撮影操作後に、前記スタイルに適合した適切な持ち方であったか否かの判別結果と前記手振れ量が所定値よりも大きかったか否かの判別結果に応じて前記所定の処理を実行する、
ようにしたことを特徴とする請求項11記載の撮像装置。
【請求項13】
手振れを補正する手振れ補正手段と、
この手振れ補正手段の有効、無効を任意に設定する設定手段と、
を更に備え、
前記手振れ補正手段が有効に設定されている場合の前記シャッタ速度の所定値と、前記手振れ補正手段が無効に設定されている場合の前記シャッタ速度の所定値とが異なるように設定する、
ことを特徴とする請求項12記載の撮像装置。
【請求項14】
撮影のために装置本体が手に持たれている状態で撮像範囲内に手が写り込まれたか否かを、カメラレンズ部の周囲に配設されている接触センサによる検出結果に基づいて判別する写り込み判別手段と、
撮影操作後に、前記写り込み判別手段による判別結果を報知する写り込み報知手段と、
を更に備える、
ようにしたことを特徴とする請求項9記載の撮像装置。
【請求項15】
前記装置本体のスタイルの個々に対応して、そのスタイルに適合した適切な持ち方を記憶する記憶手段を更に備え、
前記適合判別手段は、前記スタイル判別手段により判別されたスタイルに対応して前記持ち方判別手段により判別された持ち方が前記記憶手段に記憶されているか否かを判別する、
ようにしたことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
【請求項16】
コンピュータに対して、
撮影のために装置本体が手に持たれている状態での該装置本体のスタイルを判別する機能と、
撮影のために前記装置本体が手に持たれている持ち方を判別する機能と、
前記判別された持ち方が前記判別されたスタイルにおける適切な持ち方に適合するか否かを判別する機能と、
前記適合するか否かの判別結果に応じて所定の処理を実行する機能と、
を実現させるためのプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−182339(P2011−182339A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47036(P2010−47036)
【出願日】平成22年3月3日(2010.3.3)
【出願人】(310006855)NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】