説明

撮像装置

【課題】振れ補正機能を有する撮像装置において、環境温度が変化しても周辺光量落ちのアンバランスを目立ちにくくし、かつシフトレンズの端当たりを発生させないようにする。
【解決手段】撮像装置は、撮像装置の振れを検出する振れ検出部101と、撮影レンズを通った被写体像を撮像する撮像素子135と、撮影レンズ内に配置され、光学的に振れ補正を行う振れ補正部133と、振れ検出部の出力に基づいて振れ補正部を制御する制御部120と、振れ補正部による補正量を制限する補正量制限部107と、撮影レンズ付近に配置され、環境温度を測定可能な温度測定部141とを備え、補正量制限部は、温度測定部により測定された環境温度が所定温度以上の場合に、環境温度が高いほど、振れ補正部の補正量に対する制限量を大きくする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は振れ補正機能を備えた撮像装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラやビデオカメラ等の撮像装置に搭載されている振れ補正装置のひとつとして、撮像レンズ内の一部のレンズ(以下シフトレンズ)を光軸と垂直方向に駆動し、光軸を変化させることにより補正を行う、光学式の振れ補正装置がある。このような振れ補正装置では、振れ補正のためにシフトレンズを大きく動かすと、画面周辺部の片側で光量が落ちる、いわゆる周辺光量落ちのアンバランスが目立つようになる。
【0003】
撮像装置の周辺光量落ち対策としては、従来より画像処理により周辺光量落ちを補正する機能が提案されている。さらに、振れ補正に関連する周辺光量落ちを補正する技術として、シフトレンズの動きに応じて周辺光量落ち補正を行う中心座標を変化させることで、シフトレンズの動きによる周辺光量のアンバランスを補正する手法も提案されている(特許文献1参照)。また、周辺光量落ちの量は、レンズの焦点距離や絞り値によっても変化し、光量落ちがさらに悪化することがあるため、焦点距離および絞りの開口径に応じてシフトレンズの可動範囲を変更するという手法も提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−165784号公報
【特許文献2】特開2006−259568号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のシフトレンズは、通常変倍レンズと撮像素子の間に配置されているために焦点距離により、補正敏感度が変化し、シフトレンズの移動量が一定の場合は焦点距離により補正角度が変化する。つまりワイド側とテレ側でシフトレンズを同じ量駆動すると、テレ側に対してワイド側での補正角度が大きくなる。例えば、ワイドとテレの焦点距離差が10倍のレンズでは、テレ側の補正角度に対して、ワイド側での補正角度は約10倍の角度となる。
【0006】
これに対し、上記構成のレンズの有効像円は、通常ワイド側で狭く、テレ側で広くなる。有効像円が広いと周辺での光量の低下は少ない。従来の振れ補正装置では、全焦点距離に対して補正角度が一定となるようにシフトレンズを駆動していたため、ワイド側でのシフトレンズ駆動量はテレ側に対して少なくてよい。そのため、上述の、シフトレンズの動きに合わせて周辺光量補正の中心座標を動かす制御は行わなくても、周辺光量の低下はほとんど気にならなかった。
【0007】
しかし最近では、ワイド側でのシフトレンズ移動量を、補正角度で制限せずに、移動可能な最大量動かすことで、歩いているときに発生する大きなブレも補正する振れ補正装置が実用化されている。以下、この歩いている時のブレも補正する振れ補正装置を前提として説明する。
【0008】
歩いている時のブレも補正する振れ補正装置においては、補正可能角度が大きいほど性能が上がる。そのため、従来の振れ補正装置の制御において通常行っているパンニング制御を行わず、シフトレンズの移動限界位置(メカ構造で決定される突き当たり位置)近傍まで動かすことが望ましい。ワイド側ではレンズの有効像円が狭くなることもあり、シフトレンズを大きく動かすと周辺光量変化も大きくなる。そのため、前述の周辺光量補正の中心座標をシフトレンズの動きに応じて変化させ、シフトレンズ動作時の周辺光量落ちのアンバランスを緩和することが必須となる。
【0009】
しかしながら、前記周辺光量落ちのアンバランス緩和を行っても、以下の課題が発生する。
【0010】
環境温度が変化した場合、シフトレンズの位置センサ出力が温度に対して負の勾配を持っているため、シフトレンズに対して同じ制御目標値を与えても、シフトレンズが動く位置が変化する。特に高温下では、シフトレンズの駆動振幅がより大きくなり、前述の周辺光量補正およびその中心位置の移動を行っても、常温に比較して周辺光量の低下が目立ちやすくなる。また、シフトレンズをメカ端近傍まで動かすことから、シフトレンズの端当たりも発生しやすくなる。さらに、ワイド側でシフトレンズの動きが大きい場合は、絞り値が変化することにより周辺光量の落ち方も変化し、特にF8よりも小絞り側で周辺光量落ちがより目立ちやすくなる。
【0011】
従って、本発明は上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、振れ補正機能を有する撮像装置において、環境温度が変化しても周辺光量落ちのアンバランスを目立ちにくくし、かつシフトレンズの端当たりを発生させないようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明に係わる撮像装置は、撮像装置に加わる振れを検出する振れ検出手段と、撮影光学系によって結像した被写体像を撮像する撮像素子と、前記撮影光学系内に配置され、光学的に振れ補正を行う振れ補正手段と、前記振れ検出手段の出力に基づいて前記振れ補正手段を制御する制御手段と、前記振れ補正手段による補正量を制限する補正量制限手段と、前記撮影光学系付近に配置され、温度を測定可能な温度測定手段とを備え、前記補正量制限手段は、前記温度測定手段により測定された温度が所定以上の場合に、前記温度が高いほど、前記振れ補正手段の補正量に対する制限量を大きくすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、振れ補正機能を有する撮像装置において、環境温度が変化しても周辺光量落ちのアンバランスを目立ちにくくし、かつシフトレンズの端当たりを発生させないようにすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態におけるマイコン内で行われる処理のフローチャートの一部である。
【図3】環境温度とリミッタ値の関係を示した図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係わる撮像装置の構成を示すブロック図である。
【図5】第2の実施形態におけるマイコン内で行われる処理のフローチャートの一部である。
【図6】レンズの有効像円を示した図である。
【図7】通常時のシフトレンズのリミッタ値を示した図である。
【図8】シフトレンズを補正可能範囲近傍まで移動させた時に、絞り値が変化した場合の像高に対する光量変化を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係わる撮像装置の構成を示すブロック図である。撮像装置は、固定レンズ群130、焦点距離を変更可能なズームレンズ群(変倍レンズ群)131、光量を調節する絞り132、撮像装置の振れによる光軸に対する像の振れを光軸と垂直方向に移動することにより光学的に補正するシフトレンズ群133およびフォーカスコンペレンズ群134から成るレンズユニット(撮影光学系)を備える。シフトレンズ群133は、ズームレンズ群131の位置によらず一定距離移動可能である。また、CCD、CMOSセンサ等の撮像素子135、アナログ信号処理部136、カメラ信号処理回路137、ズームレンズドライバ122、シフトレンズドライバ114、シフトレンズ位置センサ115を備える。さらに、アンプ116、角速度センサ101、高域通過フィルタ(HPF:High Pass Filter)102、アンプ103、撮影光学系付近に配置され環境温度を測定可能な温度計141(温度測定手段)、カメラシステム制御マイクロコンピュータ(以下マイコン)120を備える。マイコン120は、A/Dコンバータ104、117および142、振れ補正量算出部105、焦点距離補正部106、補正リミッタ設定部107(補正量制限手段)を備える。また、加算器111、低域通過フィルタ(LPF:Low Pass Filter)112、PWM変調部113、ズームレンズ制御部121を備える。ズームレンズ制御部121は、ズームレンズ群131の位置を検出する位置検出機能も有する。
【0016】
図1において、101は振れ検出センサ(一例として角速度センサ)であり、撮像装置に加わる振れを検出する。102はハイパスフィルタで、角速度センサ101の出力のドリフト等を除去する。103はアンプであり、検出した角速度信号を増幅する。120はマイコンであり、振れ補正、AF、ズーム、AE等、撮像装置全体を制御する。ただし、ここでは簡略化のため、本実施形態の説明に必要な構成のみを示している。
【0017】
104はマイコン120に内蔵されているA/Dコンバータ(アナログ トゥ ディジタル コンバータ)であり、角速度信号はこのA/Dコンバータ104によりアナログ信号からデジタル信号に変換され角速度データとなる。そしてこの角速度データに対し、振れ補正量算出部105にて角度信号が生成される。一方、117は104と同様、マイコン120に内蔵されているA/Dコンバータであり、撮影光学系内に配置されたシフトレンズ133の位置センサ115の出力をアンプ116にて増幅した出力をデジタル信号に変換し、位置データとしている。位置センサ115は不図示のホール素子とマグネットにより構成されており、例えばマグネットが固定鏡筒に、ホール素子がシフトレンズ133に配置されている。そして、ホール素子がシフトレンズ133の動きによりマグネットの磁束を横切ることでその磁束変化を検出して位置情報を出力する。
【0018】
111はシフトレンズ133の現在位置と駆動目標値との差分を計算する加算器で、加算器111の出力が、実際の補正量となる。112はシフトレンズドライバ114による駆動騒音を低減するための低域通過フィルタ(LPF)であり、LPF112の出力が、PWM変調部113でPWM変調され、マイコン120よりPWMとして出力される。このPWMによりシフトレンズドライバ114を介してシフトレンズ115が駆動される。以上の動作により振れ補正がなされる。
【0019】
撮像素子135は、レンズユニットにより結像された被写体像を光電変換する。アナログ信号処理部136は、撮像素子135で得られた信号に所定の処理を施しアナログ撮像信号を生成するものである。そして、例えばCDS(co-related double sampling 相関二重サンプリング)回路、AGC(Automatic Gain Control)回路等から構成されている。カメラ信号処理回路137はA/D変換器を内蔵しているデジタル信号処理を行うカメラ信号処理部であり、最終的な出力映像信号を生成する。またカメラ信号処理回路137は周辺光量補正も行っている。
【0020】
121はズームレンズ制御部であり、ズームレンズ群131の駆動制御を行う。不図示のズームスイッチの状態に応じてズームレンズドライバ122を制御してズームレンズ群131を駆動し、焦点距離を変化させる。一般にズームレンズを駆動するモータとしてはステッピングモータが使用されており、駆動パルス数をカウントすることで、ズームレンズ位置を検出することが可能であり、ズームレンズ位置からレンズの現在の焦点距離を求めることができる。
【0021】
焦点距離補正部106は、振れ補正量算出部105の出力に対して、焦点距離に応じた出力データの補正を行う。また補正リミッタ設定部107は、シフトレンズの補正量に対し、制限を掛ける部分である。温度計141は周囲の環境温度を計測し、対応したアナログ量を出力する。142はマイコン120に内蔵されているA/Dコンバータであり、温度計141の出力をデジタル信号に変換し、温度データとしている。温度データは、ズームレンズ制御部121からの位置情報と共に補正リミッタ設定部107に入力され、補正リミッタ設定部107は温度情報とズームレンズ位置情報からシフトレンズ補正量に対する制限量を設定する。
【0022】
図2はマイコン120内で行われる処理のフローチャートの一部である。以下、図2に従い、本実施形態の動作について説明する。
【0023】
図2において、ステップS201は通常時のリミッタを読み込む部分である。本実施形態においては、通常時のシフトレンズ駆動量に対するリミッタはマイコン内のROMデータとして設定されているため、そのデータを読み出している。次にステップS202で温度計141により検出された環境温度を読み込む。そしてステップS203にて環境温度が所定値T℃以上(所定以上)であるかどうかの確認を行う。ここで、環境温度がT℃以上となっている場合はステップS204に進み、現在のリミッタデータに対して、環境温度に対応した所定の演算を行い、新たなリミッタデータを算出する。図3(a)は、本実施形態における環境温度に対するリミッタの変更位置を示した図である。図3(a)において、701は通常時のリミッタ、702が環境温度が高くなった場合のリミッタである。本実施形態においては、環境温度が40℃以上となった時に、リミッタデータを本来のリミッタ値の85%に変更している。ステップS204にてデータを決定した後、ステップS205にて、リミッタデータを実際のリミッタ値として設定する。ステップS203で、環境温度が所定値T℃よりも低い場合はステップS205に移り、リミッタの変更操作は行わず、通常時のリミッタデータをリミッタ値として設定する。
【0024】
以上の動作により環境温度に応じて必要なリミッタ値を設定することが可能となる。その結果、環境温度に応じてシフトレンズ補正量に制限をかけることで、温度によるセンサ出力低下の影響でシフトレンズが所定量以上動くことを防止することができ、環境条件が変化しても周辺光量変化が目立たない撮像装置を提供することが可能となる。
【0025】
本実施形態では、環境温度に閾値を設け、閾値以上かどうかで2段階にリミッタを変更しているが、閾値を超えた場合に、図3(b)に示すように、環境温度が高くなるに従い徐々にリミッタを変更しても構わない。図3(b)において、701は通常のリミッタ、703が環境温度が所定値T℃以上で変更されるリミッタ設定値である。
【0026】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係わる撮像装置を示す構成図である。図4において、図1と同じ構成のものは同じ符号を付し、説明を省略する。図4において、601は絞りの開口径検出機能も有する絞り制御部であり、602は絞りを駆動するためのIGメータである。本実施形態においては、環境温度だけでなく、絞り値によってもシフトレンズの補正量を制限している。
【0027】
図5はマイコン120内で行われる処理のフローチャートの一部である。以下、図5に従い、本発明の第2の実施形態の動作について説明する。
【0028】
図5において、ステップS401は通常時のリミッタを読み込む部分である。リミッタデータはズーム位置に応じたテーブルデータとして設定されている。図6は焦点距離に対する像円データを示した図であり、図7は通常時のリミッタテーブルを示している。図6でわかるように、ミドル付近の焦点距離で光量が落ちるため、通常時のリミッタは図7で示した設定となっている。
【0029】
ステップS401で、図7で示されるデータを読み込むと、次にステップS402において、温度計141で検出された環境温度のデータを読み込む。そしてステップS403で環境温度が所定温度T℃以上かどうかを確認する。図8は、シフトレンズ131を補正可能範囲近傍まで移動させた時に、絞り値が変化した場合の像高に対する光量変化(中心での光量が100%とした場合の光量割合)を示した図である。像高10割のポイントにおいて、絞り値が小絞りになることで、光量が落ちることがわかる。そこでこの絞り変化による光量落ちを目立たなくさせるために、環境温度が所定温度T℃以上である場合は、ステップS404にて、ステップS401で読み込んだリミッタデータに対し、環境温度に対応した、リミッタを狭くする補正演算を行い、その結果をリミッタデータ1とする。環境温度が所定温度T℃未満であるときはステップS405にて、ステップS401で読み込んだデータをリミッタデータ1(第1の制限量設定)とする。
【0030】
次にステップS406にて、絞り制御部601から得られる現在の絞り値(絞りの開口径)を読み込み、ステップS407で現在の絞り値が所定値以上かどうかを確認する。絞り値が所定値以上である場合(所定のF値よりも小絞り側である場合)は、ステップS408にて絞り値に応じてステップS401で読み込んだリミッタデータに対してリミッタを狭くするための補正演算を行い、演算結果をリミッタデータ2とする。一方、絞り値が所定値よりも開放側の値であるときは、ステップS409にて、ステップS401で読み込んだリミッタデータをリミッタデータ2(第2の制限量設定)とする。
【0031】
そしてステップS410で、設定されているリミッタデータ1とリミッタデータ2の比較を行い、より制限が大きいデータを今回使用するリミッタ値として設定する(制限量決定)。
【0032】
以上の動作により、環境温度あるいは絞りの状態といった周辺光量の低下や端当たりが発生する状況に対して、的確にリミッタを狭くする設定ができ、これらの現象が目立たない撮像装置を提供することが可能となる。
【0033】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。また、上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0034】
(他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置に加わる振れを検出する振れ検出手段と、
撮影光学系によって結像した被写体像を撮像する撮像素子と、
前記撮影光学系内に配置され、光学的に振れ補正を行う振れ補正手段と、
前記振れ検出手段の出力に基づいて前記振れ補正手段を制御する制御手段と、
前記振れ補正手段による補正量を制限する補正量制限手段と、
前記撮影光学系付近に配置され、温度を測定可能な温度測定手段とを備え、
前記補正量制限手段は、前記温度測定手段により測定された温度が所定以上の場合に、前記温度が高いほど、前記振れ補正手段の補正量に対する制限量を大きくすることを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記撮影光学系内に配置された光量を調節する絞りの開口径を検出する絞り開口径検出手段をさらに備え、
前記補正量制限手段は、
前記温度測定手段により測定された温度が所定以上の場合に、前記温度が高いほど前記振れ補正手段の補正量に対する制限量を大きく設定する第1の制限量設定手段と、
前記絞り開口径検出手段により検出された開口径が所定の開口径より小さくなった場合に、開口径が小さいほど前記振れ補正手段の補正量に対する制限量を大きく設定する第2の制限量設定手段と、
前記第1の制限量設定手段と前記第2の制限量設定手段によって設定された制限量のうち、より大きな制限量を実際の制限量として決定する制限量決定手段と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記撮影光学系内に配置された焦点距離を変更可能な変倍レンズの位置を検出する位置検出手段をさらに備え、
前記補正量制限手段は、前記位置検出手段によって検出された変倍レンズの位置に基づいて前記制限量を変更することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記振れ補正手段は、前記変倍レンズと前記撮像素子の間に配置され、光軸と垂直方向に移動することで光軸を補正するシフトレンズであることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記振れ補正手段は、前記変倍レンズの位置によらず、一定距離移動可能であることを特徴とする請求項3または4に記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−23989(P2011−23989A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−167273(P2009−167273)
【出願日】平成21年7月15日(2009.7.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】