説明

撮像装置

【課題】屈曲系の撮像レンズ系を有しながらも、薄形を図った撮像装置を提供する。
【解決手段】保持板42が、撮像レンズ系における最も物体側の第1レンズ群L1と、撮像素子CCDとの間の光路内又は該光路の周囲に配置される部材の少なくとも1つとの干渉を回避する矩形開口42a〜42cを有するので、矩形開口に部材を入り込むように組み付けることで、保持板42に、矩形開口42a〜42cを有しない場合に比較して、撮像装置10の厚さをより薄くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、いわゆる屈曲系の撮像レンズを備えた、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、あるいは、撮影機能を有するモバイル機器などの撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、被写体光の入射窓から撮像素子に至る撮像光学系として、その光路中に反射面を一面備えるプリズムを挿入して光路を略直角に折り曲げた屈曲系の撮像レンズを採用したカメラ等の撮像装置が普及している。屈曲系の撮像レンズを採用することで、光軸を被写体方向と垂直に曲げることにより、沈胴することなく厚さ方向のサイズが薄い鏡胴を作製できるから、カメラの厚み方向の小型化(薄肉化)を図ることができる。また、これにより耐衝撃性を確保し、防水ケースに収容して防水カメラとしても使用できるという利点がある。
【0003】
ところで、屈曲系の撮像レンズを採用した撮像装置において、画像表示用のパネルを筐体の背面に設ける場合、例えば特許文献1に示すように、カメラの厚み方向に、カバー・鏡胴・LCD保持板・LCD・LCD保護板等がレイアウトされることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−32614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
つまり、カメラの厚み方向に配置される部品が決まっているため、カメラをより薄くするためには鏡胴の断面を極力小さくすることが重要となるが、光学性能を確保したり製造容易性を狙って光学感度を低くする等の光学設計上の課題があり、レンズ自体のサイズ(径)を小さくすることは容易ではないという実情がある。また光学系では一般的に、絞り部分で有効径が小さくなり、被写体側や像面側に絞りから遠ざかるにしたがって有効径が大きくなる傾向があり、その大きい部分が制約となって鏡胴の厚さが決まってしまうことも多い。更に、LCDやLCD保護板はLCDの仕様により厚さが決まるので、これを薄くすることは困難である。又、LCD保持板は、LCDを保持する為のものであるから、その剛性を弱めるとLCDの変形を招くこととなるため、一様に薄くすることは好ましくない。一方、変倍可能な撮像レンズにおいては、移動するレンズ群と固定のレンズ群があり、それぞれ必要なサイズが異なっているが、移動するレンズ群においては、移動する全ストローク域において干渉を回避する空間が必要となる。
【0006】
本発明は、このような問題を鑑みてなされたものであり、屈曲系の撮像レンズ系を有しながらも、薄形を図った撮像装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の撮像装置は、
筐体と、
光路の一部を反射部材によって折り曲げた撮像レンズ系と、
前記筐体に取り付けられ、前記撮像レンズ系を保持する鏡胴と、
前記鏡胴に取り付けられ、前記撮像レンズ系を介して入射した被写体光を受光する撮像素子と、
前記撮像素子からの画像信号に基づいて、被写体画像を表示する表示部と、
前記表示部を前記筐体に取り付けるための板状の保持板と、を有し、
前記保持板は、前記撮像レンズ系における最も物体側の光学素子と、前記撮像素子との間の光路内又は該光路の周囲に配置される部材の少なくとも1つとの干渉を回避する凹部もしくは切欠を有することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、前記保持板が、前記撮像レンズ系における最も物体側の光学素子と、前記撮像素子との間の光路内又は該光路の周囲に配置される部材の少なくとも1つとの干渉を回避する凹部もしくは切欠を有するので、前記凹部もしくは前記切欠に、前記1つの部材を入り込むように組み付けることで、前記保持板に、凹部もしくは切欠を有しない場合に比較して、前記撮像装置の厚さをより薄くできる。
【0009】
請求項2に記載の撮像装置は、請求項1に記載の発明において、前記1つの部材は、前記撮像レンズ系のうち最も物体側に配置されるレンズ群であることを特徴とする。屈曲系の撮像レンズ系において、最も物体側に位置するレンズ群は、光軸を折り曲げる反射部材、例えばプリズムを含むことが多いが、プリズムを通過した入射光の光線径は、像側の絞り部分と比べ太くなっているので、プリズムおよびプリズムの像側に配置するレンズは大径化する傾向がある。そこで、かかるレンズ群との干渉を回避する凹部や切欠を前記保持板に設けると好ましい。
【0010】
請求項3に記載の撮像装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記1つの部材は、シャッタ機構であることを特徴とする。シャッタ機構は、光路の周囲に配置され、絞りを駆動するアクチュエータやシャッター羽根等を有するから、サイズが大きくなりやすく、よってシャッタ機構との干渉を回避する凹部や切欠を前記保持板に設けると好ましい。
【0011】
請求項4に記載の撮像装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記1つの部材は、前記撮像レンズ系のうち最も像側に配置されるレンズ群であることを特徴とする。撮像素子に入射する入射光の光線径は、物体側の絞り部分と比べ太くなっているので、最も像側に配置するレンズ群は大径化する傾向がある。そこで、かかるレンズ群との干渉を回避する凹部や切欠を前記保持板に設けると好ましい。
【0012】
請求項5に記載の撮像装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記1つの部材は、手ブレ補正機構であることを特徴とする。手ブレ補正機構は、光路の周囲に配置され、補正光学要素を駆動するアクチュエータを有すること、および、補正光学要素系が移動するスペースが必要な事から、サイズが大きくなりやすく、よって手ブレ補正機構との干渉を回避する凹部や切欠を前記保持板に設けると好ましい。
【0013】
請求項6に記載の撮像装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記撮像レンズ系は、光軸方向に移動可能な可動レンズ群を含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、屈曲系の撮像レンズ系を有しながらも、薄形を図った撮像装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態の撮像装置10の正面側斜視図である。
【図2】本実施の形態の撮像装置10の背面側斜視図である。
【図3】撮像装置10から筐体12を取り外した状態を示す斜視図である。
【図4】図3の状態から、更にディスプレイ32と保護板42と鏡胴50とを取り外した状態を示す斜視図である。
【図5】保護板42と鏡胴50とを組み付けた状態を示す斜視図である。
【図6】鏡胴50を単体で示す斜視図である。
【図7】図3の構成をVII-VII線を含む面で切断して矢印方向に見た図である。
【図8】シャッタ装置60の斜視図である。
【図9】手ブレ補正機構70の斜視図である。
【図10】図9の構成をX-X線を含む面で切断して矢印方向に見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施の形態にかかる撮像装置について、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の撮像装置10の正面側斜視図であり、図2は、本実施の形態の撮像装置10の背面側斜視図である。
【0017】
デジタルスチルカメラである撮像装置10は、外装を構成する筐体12を有している。筐体12は、図1、2に示すように、前後方向の厚さと、厚さよりも大きい寸法の上下方向の高さと、高さよりも大きい寸法の左右方向の幅を有し、扁平な薄い矩形板状に形成されている。
【0018】
図1に示すように、筐体12の前面上部の右側部寄りの箇所には開口12aが設けられ、後述する撮像レンズ系の第1レンズ群が、開口12aを介して前方に臨んで設けられている。又、開口12aを遮蔽可能なカバー部材14が前面に設けられている。
【0019】
図2に示すように、筐体12の背面に、撮像した映像(画像データ)を表示すると共に、撮像や再生にまつわる種々の設定操作などを行うための操作画面あるいはメニュー画面などを表示するディスプレイ32が設けられている。ディスプレイ32によって表示部が構成されている。ディスプレイ32としては、液晶表示装置あるいは有機EL表示装置など従来公知の表示装置が採用可能である。
【0020】
筐体12の上面には、レリーズボタン34,電源スイッチ36が設けられている。筐体12の後面の左側部には、撮像レンズ系のズーム率を望遠側(テレ側)あるいは広角側(ワイド側)に調整するためのズーム操作スイッチ38と、撮像モード、再生モードの切替など種々の操作、あるいは、ディスプレイ32に表示されたメニュー画面の選択項目の選択操作、設定項目の設定操作などを行う複数の操作スイッチ40が設けられている。
【0021】
図3は、撮像装置10から筐体12を取り外した状態を示す斜視図である。図4は、図3の状態から、更にディスプレイ32と保護板42と鏡胴50とを取り外した状態を示す斜視図である。図5は、保護板42と鏡胴50とを組み付けた状態を示す斜視図である。図6は、鏡胴50を単体で示す斜視図である。図7は、図3の構成をVII-VII線を含む面で切断して矢印方向に見た図である。
【0022】
筐体12に取り付けられた保護板42は、図5に示すように、金属製の矩形薄板の周囲をプレスで折り曲げた形状を有し、図5で表側の立ち曲げ部内において、矩形板状のディスプレイ32を両面テープ等で接着し(スナップフィットでも良い)、裏側には鏡胴50を取り付けるようになっている。又、保護板42は、鏡胴50の取り付ける側に、縦に並んだ3つの矩形開口42a〜42cを有している。尚、凹部としての矩形開口42a〜42cの総面積は比較的小さいので、保護板42の剛性を低下させる恐れは少ない。
【0023】
直方体状の鏡胴50内には、屈曲系の撮像レンズ系が収容されている。撮像レンズ系は、最も物体側に配置された第1レンズ群L1と、不図示の駆動機構により光軸方向に可動の第2レンズ群L2と、絞り部を構成するシャッタ機構60と、固定された第3レンズ群L3と、不図示の駆動機構により光軸方向に可動の第4レンズ群L4と、光軸方向に固定された第5レンズ群L5及びIRカットフィルタFとからなる。又、鏡胴50の末端には、台板BSを介して撮像素子CCDが取り付けられている。
【0024】
第1レンズ群L1は、鏡胴50に取り付けられた凹レンズL1aと、撮像レンズ系の光軸を折り曲げるプリズムPZと、凸レンズL1bとからなり、プリズムPZと凸レンズL1bは、同一のホルダHLDを介して鏡胴50に取り付けられている。
【0025】
ここで、第1レンズ群L1は、被写体光を取り入れるため、絞り部に比べて光線径が太くなっており、よってプリズムPZと凸レンズL1bの光軸直交方向断面を大きく確保する必要がある。特に、撮像装置10の仕様によって焦点距離が短く広角化が図られると、かかる傾向が顕著になる。一方、これに応じて鏡胴50の外形を厚くすると、撮像装置10が厚くなる。
【0026】
そこで本実施の形態では、鏡胴50の外径厚さを抑えた上で、プリズムPZと凸レンズL1bを保持するホルダHLDの一部Aを、鏡胴50から外方に突出させ、更に保持板42の矩形開口42aに嵌入させることで、撮像装置10の厚みを抑えている。
【0027】
第2レンズ群L2は、変倍用のレンズ群であり、凹レンズL2a、凹レンズL2b、凸レンズL2cが一体で光軸方向に移動するようになっている。
【0028】
シャッタ機構60について説明する。図8は、シャッタ装置60の斜視図であるが、鏡胴50に取り付ける際には、シャッタ機構60の長手方向(図8で左右方向)を、撮像装置10の長手方向(図1で左右方向)に一致させるようにする。図8において、シャッタ機構60は、撮像レンズの光路内に配置される光路開口601が形成されたベース602を有し、同ベース602に、モータ(アクチュエータ)603、モータ603によって回転駆動されるアーム604、アーム604によってスライド駆動される組合わせ羽根605、アーム604を初期位置(組合わせ羽根が光路開口を閉じた位置)に付勢するリターンばね606、などが備えられている。組合わせ羽根605は、アーム604によってスライド駆動されて、光路開口601を絞る、又は開閉する。
【0029】
ベース602の表面側には、組合わせ羽根605がスライドする平坦で滑らかなスライド面606と、アーム604が取り付けられる凹部607とが設けられている。スライド面606の中央付近には光路開口601が開けられている。また、スライド面606の両側には、スライド方向に離れた2本のガイドピン608が立設されている。ガイドピン608の先端には、同ピンの略直角方向に突き出た羽根押さえ部608aが形成されている。
【0030】
モータ603は凹部607の裏面に取り付けられており、その回転軸はベース602を貫通して正面側に突き出ている。この回転軸は、後述するアーム604のボス部に嵌合固定される。ボス部の周囲には、複数の(この例では3個)のバネ端係合部609が周方向に並んで立設されている。
【0031】
組合わせ羽根605は、上下に重なった2枚の羽根部材605a、605bからなる。上側の羽根部材605aには、中央付近に略円形の絞り形成穴605cが開けられており、下側の羽根部材605bには、略円弧状の絞り形成縁(不図示)が形成されている。両羽根部材605a、605bはアーム604により反対方向にスライド駆動して、絞り形成穴605cと絞り形成縁とで、光路開口601の光軸を中心とした開口を形成する。各羽根部材605a、605bの端部には、後述するアーム604の係合ピンが係合する係合長穴605d、605eが開けられている。また、両側には、スライド方向に延びるカム穴605f、605gが、スライド方向に並んで1個又は2個開けられている。同カム穴605f、605gに、ベース602に立設されたガイドピン608が係合する。
【0032】
羽根部材605a、605bは、薄い部材であり、例えば、遮光能力のあるコーティングを施した樹脂フィルム(一例でポリエステルフィルム)で作製されている。
【0033】
シャッタ機構60の動作を説明すると、光路開口全閉時には、上側の羽根部材605aはスライド閉端までスライドし、下側の羽根部材605bはスライド閉端までスライドし、光路開口601が完全に塞がれる。モータ603に駆動されてアーム604が反時計方向に回転すると、上側羽根部材605aはアーム604で押されて、ガイドピン608にガイドされながらスライド面606上を図8で左方にスライドする。一方、下側羽根部材605bはアーム604に引っ張られて、ガイドピン608にガイドされながらスライド面606上を図8で右方にスライドする。その結果、各羽根部材605a、605bの絞り形成穴605cと絞り形成縁とで、光路開口601の中心を中心とした開口が形成される。そして、上側羽根部材605aがスライド開端までスライドし、下側羽部材605bがスライド開端までスライドすると、光路開口601が全開となる。尚、シャッタ機構60は以上の構成に限られない。
【0034】
図7において、第3レンズ群L3は1枚の凸レンズからなる。第4レンズ群L4は、変倍及び合焦用のレンズ群であり、凹レンズL4a、凸レンズL4bが一体で光軸方向に移動するようになっている。
【0035】
第5レンズ群L5は、凹レンズL5a、凸レンズL5b、凹レンズL5cより構成されており、撮像素子CCDに近くなり光線径が太くなることに応じて大径化している。そこで本実施の形態では、第5レンズ群L5aを保持する鏡胴50の一部Cを外方に突出させ、更に保持板42の矩形開口42cに嵌入させることで、撮像装置10の厚みを抑えている。
【0036】
手ブレ補正機構70について説明する。図9は、手ブレ補正機構70の斜視図であり、図10は、図9の構成をX-X線を含む面で切断して矢印方向に見た図である。図10において、鏡枠701は、鏡胴50から水平方向(紙面垂直方向)に突出したガイド軸702,703によりスライド可能に支持されており、且つ鏡胴50から垂直方向に延在する回転軸704に、長孔701aを介して嵌合して、枢動可能に支持されている。鏡枠701の図10で右端側には、1枚の凸レンズL5bが取り付けられており、回転軸704を挟んで左端側の上部には、回転方向駆動用のマグネット705が固定され、また左端側の下部には、直進方向駆動用のマグネット706が固定されている。マグネット705,706の間にはヨーク707が配置されている。
【0037】
更に、鏡胴50における回転方向駆動用のマグネット705の上部近傍には、回転方向駆動用のコイル708が配置され、鏡胴50における直進方向駆動用のマグネット706の下部近傍には、直進方向駆動用のコイル709が配置されている。マグネット705に対向して、回転方向位置検出用のホール素子710が設けられ、マグネット706に対向して、直進方向駆動用のマグネット711が設けられている。
【0038】
公知の手ブレ補正を実現すべく、回転方向駆動用のコイル708に通電することで、マグネット705に磁力が付与され、鏡枠701と共に凸レンズL5bが回転軸704回りに回動し、その位置はホール素子710で検出される。又、直進方向駆動用のコイル709に通電することで、マグネット706に磁力が付与され、鏡枠701と共に凸レンズL5bが図10で左右方向に移動し、その位置はホール素子711で検出される。
いる。
【0039】
ここで、手ブレ補正機構70は、鏡枠701が枢動することで、光軸方向にはみ出すから、そのストローク分だけ移動空間を確保すると、撮像装置10が厚くなる。そこで本実施の形態では、鏡胴50の外径を抑えた上で、手ブレ補正機構70の一部D(図7)との干渉を回避すべく、保持板42の矩形開口42cを設けることで、撮像装置10の厚みを抑えている。
【0040】
図7において、凹レンズL5cは、撮像素子CCDに近くなり光線径が太くなることに応じて大径化している。そこで本実施の形態では、鏡胴50の外径を抑えた上で、凹レンズL5c及びIRカットフィルタFを保持する鏡枠L7aの一部Eとの干渉を回避すべく、保持板42の矩形開口42cを下方に拡大することで、撮像装置10の厚みを抑えている。尚、保持板42の矩形開口の代わりに、切欠を設けても良い。
【0041】
図1,2において、電源スイッチ36がオン操作された状態で、ズーム操作スイッチ38を操作することで、第2レンズ群L2と、第4レンズ群L4が所定の関係で光軸方向に移動して、変倍を実現するようになっている。又、公知の像面AF機能によって、第4レンズ群L4が光軸方向に移動して、合焦を実現するようになっている。
【0042】
更に、レリーズボタン34を押し下げると、撮像レンズ系を介して入射した被写体光が、シャッタ機構60により規定される所定の露光時間だけ撮像素子CCDの撮像面に入射して画像信号に変換されるので、所定の画像処理を行った後、かかる画像信号に基づく被写体画像がディスプレイ32に表示される。このとき、撮像装置10の手ブレに応じて、手ブレ補正機構70が鏡枠701と共に第6レンズ群L6を移動させることで、手ブレ補正を実現することができる。
【符号の説明】
【0043】
10 撮像装置
12 筐体
12a 開口
14 カバー部材
32 ディスプレイ
34 レリーズボタン
36 電源スイッチ
38 ズーム操作スイッチ
40 操作スイッチ
42 保持板
42a 矩形開口
42b 矩形開口
42c 矩形開口
50 鏡胴
60 シャッタ機構
70 手ブレ補正機構
601 光路開口
602 ベース
603 モータ
604 アーム
605 羽根
605a 上側羽根部材
605b 下側羽根部材
605c 形成穴
605d 係合長穴
605f カム穴
606 スライド面
607 凹部
608 ガイドピン
608a 羽根押さえ部
609 バネ端係合部
701 鏡枠
702,703 ガイド軸
704 回転軸
705 回転方向駆動用のマグネット
706 直進方向駆動用のマグネット
707 ヨーク
708 回転方向駆動用のコイル
709 直進方向駆動用のコイル
710 ホール素子
711 ホール素子
CCD 撮像素子
F IRカットフィルタ
HLD ホルダ
L1 第1レンズ群
L1a 凹レンズ
L1b 凸レンズ
L2 第2レンズ群
L2a 凹レンズ
L2b 凹レンズ
L2c 凸レンズ
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
L4a 凹レンズ
L4b 凸レンズ
L5 第5レンズ群
L5a 凹レンズ
L5b 凸レンズ
L5c 凹レンズ
L7a 鏡枠
PZ プリズム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、
光路の一部を反射部材によって折り曲げた撮像レンズ系と、
前記筐体に取り付けられ、前記撮像レンズ系を保持する鏡胴と、
前記鏡胴に取り付けられ、前記撮像レンズ系を介して入射した被写体光を受光する撮像素子と、
前記撮像素子からの画像信号に基づいて、被写体画像を表示する表示部と、
前記表示部を前記筐体に取り付けるための板状の保持板と、を有し、
前記保持板は、前記撮像レンズ系における最も物体側の光学素子と、前記撮像素子との間の光路内又は該光路の周囲に配置される部材の少なくとも1つとの干渉を回避する凹部もしくは切欠を有することを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
前記1つの部材は、前記撮像レンズ系のうち最も物体側に配置されるレンズ群であることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
【請求項3】
前記1つの部材は、シャッタ機構であることを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記1つの部材は、前記撮像レンズ系のうち最も像側に配置されるレンズ群であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項5】
前記1つの部材は、手ブレ補正機構であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の撮像装置。
【請求項6】
前記撮像レンズ系は、光軸方向に移動可能な可動レンズ群を含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−83605(P2012−83605A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230655(P2010−230655)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(303000408)コニカミノルタオプト株式会社 (3,255)
【Fターム(参考)】