撮影プロトコル表示装置
【課題】本発明の目的は、撮影プロトコルの整理の作業効率を向上し得る撮影プロトコル表示装置を提供することにある。
【解決手段】撮影プロトコル表示装置は、撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目を含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル保存データベース22と、撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用情報保存データベース24と、記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するプロトコルリスト部14と、作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部33とを具備し、表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定される。
【解決手段】撮影プロトコル表示装置は、撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目を含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル保存データベース22と、撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用情報保存データベース24と、記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するプロトコルリスト部14と、作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部33とを具備し、表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、整理や選択のために医用診断装置で利用される撮影プロトコルを表示する撮影プロトコル表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮影プロトコルは、検査装置毎に、検査目的や利用技師などに合わせて多数用意されている。また、予め用意されている撮影プロトコル以外にも、検査目的に沿った標準的な撮影プロトコルを新規に作成したり、撮影プロトコルのダウンロードサービス(特許文献1)を利用して追加したりする場合があり、非常に多くのプロトコルが登録されている状態である。
【0003】
中には同じ目的の撮影プロトコルや、利用されていない撮影プロトコルが存在する。また、医用機器の運用では撮影プロトコルにつけられている名前からどういったプロトコルであるかを判断して検査や診断に利用している。このため、多数の撮影プロトコルが登録されていると非常にプロトコルの把握が困難であり、これらを整理することは、誤ったプロトコルの利用の防止、また利用勝手を向上させるためにも重要である。
【0004】
しかし、今まで撮影プロトコルの整理を行うには、設定されている多くのパラメータを調べ1つ1つ比較する方法や、それぞれのプロトコルで撮影した画像を検索し比較する方法しかなかった。
【0005】
従来の1つ1つのパラメータを比較する手段では、的確にプロトコル整理を行うことができない。多数のパラメータが画質にどのような影響を及ぼすものであるかを全て把握することは非常に困難であるからである。また、パラメータを整理するには、これらの情報だけでは不足している場合がある。それは、他のユーザが何らかの目的をもって作成したプロトコルであったり、検査での利用頻度が高いプロトコルであったりする場合がある。このため、ユーザにとって、これらの情報以外に、プロトコルが、いつ誰がどのような目的で作成したのか、どのプロトコルを基にして作成したのか、どのくらいの利用頻度で検査に利用されているのかなどの情報を得ることが必要である。
【特許文献1】特公2003−052660号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、撮影プロトコルの整理や選択の作業効率を向上し得る撮影プロトコル表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある局面による撮影プロトコル表示装置は、撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目を含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル記憶部と、前記撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用頻度記憶部と、前記記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するリスト作成部と、前記作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部とを具備し、前記表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮影プロトコルの整理の作業効率を向上し得る撮影プロトコル表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態に係る撮影プロトコル表示装置は、独立型として、またはX線CT装置等の医用画像装置や撮影プロトコル提供装置に組み込まれた状態で提供される。ここでは撮影プロトコル表示装置は、独立型として説明する。
【0010】
撮影プロトコルは、医用画像装置による撮影(スキャン、データ収集)から信号処理(画像再構成)に至る放射線検査の一連の作業進行のために必要とされる多くの条件と、付帯情報のセットであり、典型的には、撮影部位、撮影手順、撮影プロトコルの名称、撮影プロトコルの識別子、プロトコルのバージョン(版)、撮影パラメータの名称、撮影パラメータの値、撮影プロトコルの作成日時、撮影プロトコルの作成者、撮影プロトコルの目的(撮影目的(検査目的ともいう))、作成者のコメント、下位プロトコルの名称、下位プロトコルの識別子の各項目を有する。撮影パラメータには、例えばX線CT装置であれば、管電圧、管電流、スキャン時間(1回転あたりに要する時間)、撮影スライス厚、撮影スライス枚数、スキャンピッチ、総スキャン時間等が含まれる。なお、撮影プロトコルは、種々の項目のうち撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影パラメータを少なくとも含むのが好ましい。
【0011】
ここで、撮影プロトコルを整理する、また検査に際して所望の撮影プロトコルを選択するためには、撮影プロトコルの内容を検証し、撮影プロトコルどうしを比較することが必要とされる。本実施形態では、撮影プロトコルの検証と比較を支援するために、撮影プロトコルごとの典型的な画像(代表的画像)、撮影プロトコルの利用頻度、撮影プロトコルの基本情報(いつ、誰が、どんな目的で作成したプロトコルなのか)等の情報を提供するものである。
【0012】
図1は本実施形態に係る撮影プロトコル表示装置の構成を示している。本実施形態に係る撮影プロトコル表示装置は、処理システム1を中心として、データベースシステム2と、ユーザインタフェースシステム3とから構成される。ユーザインタフェースシステム3は、表示制御部31と操作部32と表示部33とを有する。
【0013】
処理システム1は、プロセス制御部11、ユーザインタフェースシステム3からアクセスするユーザを認証するユーザ認証部12、認証したユーザの権限を管理する権限管理部13、後述のプロトコル保存データベース22に記憶されている複数の撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するプロトコルリスト部14、後述のプロトコル保存データベース22に記憶されている撮影プロトコルのデータから撮影プロトコルの詳細情報を発生するプロトコル詳細部15を有する。なお、撮影プロトコルの名称は、ユーザサイドにおいて任意の規則で付けられる。典型的には、撮影プロトコルの名称は、撮影部位/検査目的/撮影プロトコルの作成者氏名で付けられる。
【0014】
データベースシステム2は、ユーザ情報データベース21と、プロトコル保存データベース22、代表画像保存データベース23、プロトコル利用情報保存データベース24、プロトコル派生情報保存データベース25を保持する。ユーザ情報データベース21は、ユーザの基本的情報(ユーザ氏名、ユーザコード等)に対して認証情報及び権限情報を関連付けて記憶する。プロトコル保存データベース22は、複数の撮影プロトコルのデータを記憶する。撮影プロトコルのデータは、撮影部位、プロトコル名、プロトコル識別子、下位プロトコル名、パラメータ名、パラメータ値、作成日時、作成者、作成目的・理由、コメントなどの項目から構成される。また、例えば、プロトコル保存データベース22において、図7に示すように、撮影部位、撮影プロトコルの名称、下位プロトコルの名称(派生情報)、撮影パラメータの名称、撮影パラメータの値は、階層構造に組まれている。各部位は、複数のプロトコルの上位階層に位置する。各プロトコルには、複数の下位プロトコルの上位階層に位置する。各下位プロトコルには複数のパラメータ名の上位階層に位置する。パラメータ名とパラメータ値は、1対1の関係となっている。
【0015】
代表画像保存データベース23は、プロトコル保存データベース22に記憶されている複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の代表的な画像のデータを撮影プロトコルコードに関連付けて記憶する。代表的な画像とは、対応する撮影プロトコルのもとで撮影した複数の画像の中から、当該撮影プロトコルの性質を最も表しているものとしてプロトコル管理者により選択されたサンプル画像である。プロトコル利用情報保存データベース24は、プロトコル保存データベース22に記憶されている複数の撮影プロトコルそれぞれの利用日時のデータを記憶し、また複数の撮影プロトコルそれぞれの利用頻度のデータを撮影プロトコルコードに関連付けて記憶する。利用頻度とは、典型的には最近1ヶ月の利用回数である。プロトコル派生情報保存データベース25は、プロトコル保存データベース22に記憶されている複数の撮影プロトコルそれぞれの派生データを撮影プロトコルコードに関連付けて記憶する。つまり、各撮影プロトコルが、どの撮影プロトコルを基にして作成されたかがわかるように、基にした撮影プロトコルのコードを派生データとして記憶する。
【0016】
図2には図1のプロトコルリスト部14の構成を示し、図3には図2の情報部17の構成を示している。プロトコルリスト部14は、制御部16、情報部17、リスト作成部19を有する。情報部17は、情報整理部18、プロトコル情報取得部41、プロトコル代表画像取得部42、プロトコル利用頻度取得部43を有する。プロトコル情報取得部41は、制御部16からの検索条件に従ってプロトコル保存データベース22を検索して検索条件に該当する複数の撮影プロトコルのデータを取得する。検索条件としては、典型的には、撮影部位、撮影プロトコルの作成者、検査目的のいずれか又は組み合わせがあげられる。プロトコル代表画像取得部42は、プロトコル情報取得部41で取得された複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の代表画像のデータを代表画像保存データベース23から取得する。プロトコル利用頻度取得部43は、プロトコル情報取得部41で取得された複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の利用頻度のデータをプロトコル利用情報保存データベース24から取得する。これら取得された複数の撮影プロトコルのデータ、それら複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の代表画像のデータ、それら複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の利用頻度のデータは、情報整理部18を介してリスト作成部26に供給される。
【0017】
リスト作成部26は、制御部19、リスト発生部20を有する。リスト発生部20は、制御部19の制御のもとで、撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリスト(一覧)を作成する。さらに、リスト発生部20は、当該リスト上の撮影プロトコル名称の表示書式を、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じて段階的に設定する。利用頻度に応じて設定される表示書式としては、文字タイプ、文字色、文字サイズ、背景色、表示順序のうち少なくとも一つである。つまり、撮影プロトコル名称のリストにおいて、撮影プロトコル名称の例えば文字色が利用頻度に応じて段階的に変化する。例えば文字色により撮影プロトコル毎の利用頻度を認識することが可能である。また、リスト作成部26は、対応する代表画像が存在する場合、その撮影プロトコル名称に隣接して当該代表画像へリンクするためのアイコンを形成する。リスト作成部26で作成された撮影プロトコル名称のリストは表示制御部31の制御のもとで表示部33に表示される。
【0018】
図4には、プロトコル詳細部15の構成を示している。プロトコル詳細部15は、制御部51、情報部52、詳細作成部54を有する。詳細作成部54には、プロトコル情報取得部41で取得されたリスト対象の複数の撮影プロトコルのデータが情報部52の情報整理部53を介して供給される。詳細作成部54は、制御部55、詳細データ発生部56を有する。詳細データ発生部56は、操作部32によるリスト上の特定操作を契機として、複数の撮影プロトコルのデータから、特定の項目を表示するための詳細ウインドウを作成する。詳細ウインドウには、典型的には、撮影プロトコルの作成日、作成者、コメント、利用頻度が含まれる。また、詳細データ発生部56は、リスト対象の複数の撮影プロトコル各々の派生情報のデータを派生情報保存データベース25から取得する。詳細データ発生部56は、リスト対象の複数の撮影プロトコル各々の派生情報から、撮影プロトコル各々に関する派生の順序を表す階層構造を作成する。なお、階層構造には、基の撮影プロトコルからの修正項目数(ここでは距離という)を表す距離情報が併記される。
【0019】
撮影プロトコルの管理には、既にある撮影プロトコルから、任意の項目の値を変更することにより新たな撮影プロトコルを作成する作業がある。この作業に際しては、図5に示すように、プロトコル管理者は、ユーザ認証部12で認証を受けて、新たな撮影プロトコルの作成及び保存に関する権限を有することを権限管理部13で確認される。プロセス制御部11では、操作部32を経由して入力された検索情報に従ってプロトコル保存データベース22で検索された複数の撮影プロトコルのリストがプロトコルリスト部14で作成され、表示部33に表示される。操作部32を介して入力された特定の命令に従って、撮影プロトコルのリストから所望の撮影プロトコルが選択される。選択された撮影プロトコルの詳細として複数のパラメータとそのパラメータ値が表示される。操作部32を介して任意のパラメータの値が変更される。任意のパラメータの値が変更された撮影プロトコルは、新たな撮影プロトコルとしてプロトコル保存データベース22に保存される。また、派生情報データベース25に新たな撮影プロトコルのコードがその基になった撮影プロトコルのコードの下位に位置される(図7参照)。
【0020】
代表画像の登録に際しても、プロトコル管理者は、ユーザ認証部12で認証を受けて、代表画像の登録に関する権限を有することを権限管理部13で確認される。プロセス制御部11のもとで、同じ撮影プロトコルを使った撮影により取得された複数の画像が代表画像候補として表示部33に表示される。所望の代表画像候補が操作部32を介して選択される。操作部32を介して登録確定操作がなされると、選択された代表画像候補が、当該撮影プロトコルに関する代表画像として当該撮影プロトコルのコードを関連付けられて代表画像保存データベース23に登録される。
【0021】
撮影プロトコル、代表画像、派生情報の表示に際しても、ユーザ認証部12で認証を受けて、さらに権限管理部13で当該表示に関する権限の確認を経てなされる。
【0022】
プロトコルリストの表示に際しては、図8に示すように、プロトコルリスト部14では、プロトコル保存データベース22から所望の検索条件に合致したリスト対象の複数の撮影プロトコルのデータを取得する(S1)。また、プロトコルリスト部14では、プロトコル利用情報保存データベース24から、リスト対象の複数の撮影プロトコル各々の利用実績(利用頻度)のデータを取得する(S2)。プロトコルリスト部14では、利用頻度が特定条件を満たすか否かを、撮影プロトコルごとに判定する(S3)。特定条件として例えば1ヶ月あたり5回を超えるか否かが設定される。典型的には、特定条件として例えば1ヶ月あたりの利用回数が5回以下、5回超10回以下、10回超の3段階で判定される。プロトコルリスト部14では、利用頻度が特定条件を満たさないとき(例えば5回以下のとき)、その撮影プロトコル名称の表示書式を通常の書式として例えば赤色細字に設定する(S4)。プロトコルリスト部14では、利用頻度が特定条件を満たすとき(例えば5回超のとき)、その撮影プロトコル名称の表示書式を通常書式とは異なる特異な書式として例えば青色太字に設定する(S5)。上記3段階の判定では、5回以下で赤色細字、5回超10回以下で黄色中太字、10回超で青色太字に文字サイズを設定する。このように利用頻度に応じて表示書式が相違された撮影プロトコル名称のリストが作成される(S6)。
【0023】
図9に部位毎のリストの表示例を示している。利用頻度に応じて撮影プロトコル名称102の文字サイズが相違される。これにより、各プロトコルの利用実績、例えば1ヶ月間の利用回数などが分かる。このように、撮影プロトコルリストに利用実績情報を組み込むことにより、プロトコルの重要性が容易に把握できる。これは、プロトコルを整理する際に、青色太字のプロトコルは、容易には変更してはいけないと判断でき、また赤色細字のプロトコルに対しては何らかの処置を行う必要があると判断ができる。
【0024】
リスト表示画面上でポインタ101を所望の撮影プロトコル名称101に合わせたとき、詳細データ発生部56で作成された詳細ウインドウ103がポップアップで表示される。上術のように詳細ウインドウ103には、撮影プロトコルの作成日、作成者、コメント、利用頻度が含まれる。なお、詳細ウインドウ103に表示する項目は任意に設定される。
【0025】
代表画像のリンクを含むプロトコルリストの表示に際しては、図10に示すように、プロトコルリスト部14は、プロトコル保存データベース22から所望の検索条件に合致したリスト対象の複数の撮影プロトコルのデータを取得し(S11)、代表画像保存データベース23から、リスト対象の複数の撮影プロトコル各々の代表画像のデータを取得する(S12)。プロトコルリスト部14では、撮影プロトコルごとに、代表画像が存在するか否かを判定する(S13)。代表画像が存在するとき、プロトコルリスト部14は、図11に示すように、当該代表画像にリンクして表示させるためのボタン(アイコン)105を、撮影プロトコル名称に隣接して追加する(S14)。代表画像が存在しないとき、プロトコルリスト部14は、当該ボタン105は追加しない。このように代表画像が存在する撮影プロトコル名称にはボタン105が併記され、代表画像が存在しない撮影プロトコル名称にはボタン105が併記されないでプロトコルリストが作成される(S15)。撮影プロトコルを整理する際に、プロトコル情報だけでなく代表画像を閲覧できることで、画像の比較が容易に行え、プロトコルの優劣をする判断情報を提供できる。また、検査結果が登録されているDatabaseを検索する手間がなく容易に代表画像を取得することができる。
【0026】
以上のように本実施形態によると、プロトコルの整理に必要となってくる情報を容易に取得することができるため、整理作業を簡便化させることができる。
【0027】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係る撮影プロトコル表示装置の構成を示す図。
【図2】図1のプロトコルリスト部のリスト作成部の構成を示す図。
【図3】図1のプロトコルリスト部の情報部の構成を示す図。
【図4】図1のプロトコル詳細部の構成を示す図。
【図5】本実施形態に係る撮影プロトコル、派生情報及び代表画像の発生/保存の動作手順を示す図。
【図6】本実施形態に係る撮影プロトコル、派生情報及び代表画像の表示動作の手順を示す図。
【図7】図1のプロトコル保存データベースの階層構造例を示す図。
【図8】図1のプロトコルリスト部によるリスト作成動作手順を示す図。
【図9】図8の手順により作成されたリストの表示画面例を示す図。
【図10】図1のプロトコルリスト部による他のリスト作成動作手順を示す図。
【図11】図10の手順により作成されたリストの表示画面例を示す図。
【符号の説明】
【0029】
1…処理システム、2…データベースシステム、3…ユーザインタフェースシステム、11…プロセス制御部、12…ユーザ認証部、13…権限管理部、14…プロトコルリスト部、15…プロトコル詳細部、21…ユーザ情報データベース、22…プロトコル保存データベース、23…代表画像保存データベース、24…プロトコル利用情報保存データベース、25…プロトコル派生情報保存データベース、31…表示制御部、32…操作部、33…表示部。
【技術分野】
【0001】
本発明は、整理や選択のために医用診断装置で利用される撮影プロトコルを表示する撮影プロトコル表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
撮影プロトコルは、検査装置毎に、検査目的や利用技師などに合わせて多数用意されている。また、予め用意されている撮影プロトコル以外にも、検査目的に沿った標準的な撮影プロトコルを新規に作成したり、撮影プロトコルのダウンロードサービス(特許文献1)を利用して追加したりする場合があり、非常に多くのプロトコルが登録されている状態である。
【0003】
中には同じ目的の撮影プロトコルや、利用されていない撮影プロトコルが存在する。また、医用機器の運用では撮影プロトコルにつけられている名前からどういったプロトコルであるかを判断して検査や診断に利用している。このため、多数の撮影プロトコルが登録されていると非常にプロトコルの把握が困難であり、これらを整理することは、誤ったプロトコルの利用の防止、また利用勝手を向上させるためにも重要である。
【0004】
しかし、今まで撮影プロトコルの整理を行うには、設定されている多くのパラメータを調べ1つ1つ比較する方法や、それぞれのプロトコルで撮影した画像を検索し比較する方法しかなかった。
【0005】
従来の1つ1つのパラメータを比較する手段では、的確にプロトコル整理を行うことができない。多数のパラメータが画質にどのような影響を及ぼすものであるかを全て把握することは非常に困難であるからである。また、パラメータを整理するには、これらの情報だけでは不足している場合がある。それは、他のユーザが何らかの目的をもって作成したプロトコルであったり、検査での利用頻度が高いプロトコルであったりする場合がある。このため、ユーザにとって、これらの情報以外に、プロトコルが、いつ誰がどのような目的で作成したのか、どのプロトコルを基にして作成したのか、どのくらいの利用頻度で検査に利用されているのかなどの情報を得ることが必要である。
【特許文献1】特公2003−052660号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、撮影プロトコルの整理や選択の作業効率を向上し得る撮影プロトコル表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある局面による撮影プロトコル表示装置は、撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目を含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル記憶部と、前記撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用頻度記憶部と、前記記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するリスト作成部と、前記作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部とを具備し、前記表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定される。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、撮影プロトコルの整理の作業効率を向上し得る撮影プロトコル表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、本実施形態に係る撮影プロトコル表示装置は、独立型として、またはX線CT装置等の医用画像装置や撮影プロトコル提供装置に組み込まれた状態で提供される。ここでは撮影プロトコル表示装置は、独立型として説明する。
【0010】
撮影プロトコルは、医用画像装置による撮影(スキャン、データ収集)から信号処理(画像再構成)に至る放射線検査の一連の作業進行のために必要とされる多くの条件と、付帯情報のセットであり、典型的には、撮影部位、撮影手順、撮影プロトコルの名称、撮影プロトコルの識別子、プロトコルのバージョン(版)、撮影パラメータの名称、撮影パラメータの値、撮影プロトコルの作成日時、撮影プロトコルの作成者、撮影プロトコルの目的(撮影目的(検査目的ともいう))、作成者のコメント、下位プロトコルの名称、下位プロトコルの識別子の各項目を有する。撮影パラメータには、例えばX線CT装置であれば、管電圧、管電流、スキャン時間(1回転あたりに要する時間)、撮影スライス厚、撮影スライス枚数、スキャンピッチ、総スキャン時間等が含まれる。なお、撮影プロトコルは、種々の項目のうち撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影パラメータを少なくとも含むのが好ましい。
【0011】
ここで、撮影プロトコルを整理する、また検査に際して所望の撮影プロトコルを選択するためには、撮影プロトコルの内容を検証し、撮影プロトコルどうしを比較することが必要とされる。本実施形態では、撮影プロトコルの検証と比較を支援するために、撮影プロトコルごとの典型的な画像(代表的画像)、撮影プロトコルの利用頻度、撮影プロトコルの基本情報(いつ、誰が、どんな目的で作成したプロトコルなのか)等の情報を提供するものである。
【0012】
図1は本実施形態に係る撮影プロトコル表示装置の構成を示している。本実施形態に係る撮影プロトコル表示装置は、処理システム1を中心として、データベースシステム2と、ユーザインタフェースシステム3とから構成される。ユーザインタフェースシステム3は、表示制御部31と操作部32と表示部33とを有する。
【0013】
処理システム1は、プロセス制御部11、ユーザインタフェースシステム3からアクセスするユーザを認証するユーザ認証部12、認証したユーザの権限を管理する権限管理部13、後述のプロトコル保存データベース22に記憶されている複数の撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するプロトコルリスト部14、後述のプロトコル保存データベース22に記憶されている撮影プロトコルのデータから撮影プロトコルの詳細情報を発生するプロトコル詳細部15を有する。なお、撮影プロトコルの名称は、ユーザサイドにおいて任意の規則で付けられる。典型的には、撮影プロトコルの名称は、撮影部位/検査目的/撮影プロトコルの作成者氏名で付けられる。
【0014】
データベースシステム2は、ユーザ情報データベース21と、プロトコル保存データベース22、代表画像保存データベース23、プロトコル利用情報保存データベース24、プロトコル派生情報保存データベース25を保持する。ユーザ情報データベース21は、ユーザの基本的情報(ユーザ氏名、ユーザコード等)に対して認証情報及び権限情報を関連付けて記憶する。プロトコル保存データベース22は、複数の撮影プロトコルのデータを記憶する。撮影プロトコルのデータは、撮影部位、プロトコル名、プロトコル識別子、下位プロトコル名、パラメータ名、パラメータ値、作成日時、作成者、作成目的・理由、コメントなどの項目から構成される。また、例えば、プロトコル保存データベース22において、図7に示すように、撮影部位、撮影プロトコルの名称、下位プロトコルの名称(派生情報)、撮影パラメータの名称、撮影パラメータの値は、階層構造に組まれている。各部位は、複数のプロトコルの上位階層に位置する。各プロトコルには、複数の下位プロトコルの上位階層に位置する。各下位プロトコルには複数のパラメータ名の上位階層に位置する。パラメータ名とパラメータ値は、1対1の関係となっている。
【0015】
代表画像保存データベース23は、プロトコル保存データベース22に記憶されている複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の代表的な画像のデータを撮影プロトコルコードに関連付けて記憶する。代表的な画像とは、対応する撮影プロトコルのもとで撮影した複数の画像の中から、当該撮影プロトコルの性質を最も表しているものとしてプロトコル管理者により選択されたサンプル画像である。プロトコル利用情報保存データベース24は、プロトコル保存データベース22に記憶されている複数の撮影プロトコルそれぞれの利用日時のデータを記憶し、また複数の撮影プロトコルそれぞれの利用頻度のデータを撮影プロトコルコードに関連付けて記憶する。利用頻度とは、典型的には最近1ヶ月の利用回数である。プロトコル派生情報保存データベース25は、プロトコル保存データベース22に記憶されている複数の撮影プロトコルそれぞれの派生データを撮影プロトコルコードに関連付けて記憶する。つまり、各撮影プロトコルが、どの撮影プロトコルを基にして作成されたかがわかるように、基にした撮影プロトコルのコードを派生データとして記憶する。
【0016】
図2には図1のプロトコルリスト部14の構成を示し、図3には図2の情報部17の構成を示している。プロトコルリスト部14は、制御部16、情報部17、リスト作成部19を有する。情報部17は、情報整理部18、プロトコル情報取得部41、プロトコル代表画像取得部42、プロトコル利用頻度取得部43を有する。プロトコル情報取得部41は、制御部16からの検索条件に従ってプロトコル保存データベース22を検索して検索条件に該当する複数の撮影プロトコルのデータを取得する。検索条件としては、典型的には、撮影部位、撮影プロトコルの作成者、検査目的のいずれか又は組み合わせがあげられる。プロトコル代表画像取得部42は、プロトコル情報取得部41で取得された複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の代表画像のデータを代表画像保存データベース23から取得する。プロトコル利用頻度取得部43は、プロトコル情報取得部41で取得された複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の利用頻度のデータをプロトコル利用情報保存データベース24から取得する。これら取得された複数の撮影プロトコルのデータ、それら複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の代表画像のデータ、それら複数の撮影プロトコルにそれぞれ対応する複数の利用頻度のデータは、情報整理部18を介してリスト作成部26に供給される。
【0017】
リスト作成部26は、制御部19、リスト発生部20を有する。リスト発生部20は、制御部19の制御のもとで、撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリスト(一覧)を作成する。さらに、リスト発生部20は、当該リスト上の撮影プロトコル名称の表示書式を、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じて段階的に設定する。利用頻度に応じて設定される表示書式としては、文字タイプ、文字色、文字サイズ、背景色、表示順序のうち少なくとも一つである。つまり、撮影プロトコル名称のリストにおいて、撮影プロトコル名称の例えば文字色が利用頻度に応じて段階的に変化する。例えば文字色により撮影プロトコル毎の利用頻度を認識することが可能である。また、リスト作成部26は、対応する代表画像が存在する場合、その撮影プロトコル名称に隣接して当該代表画像へリンクするためのアイコンを形成する。リスト作成部26で作成された撮影プロトコル名称のリストは表示制御部31の制御のもとで表示部33に表示される。
【0018】
図4には、プロトコル詳細部15の構成を示している。プロトコル詳細部15は、制御部51、情報部52、詳細作成部54を有する。詳細作成部54には、プロトコル情報取得部41で取得されたリスト対象の複数の撮影プロトコルのデータが情報部52の情報整理部53を介して供給される。詳細作成部54は、制御部55、詳細データ発生部56を有する。詳細データ発生部56は、操作部32によるリスト上の特定操作を契機として、複数の撮影プロトコルのデータから、特定の項目を表示するための詳細ウインドウを作成する。詳細ウインドウには、典型的には、撮影プロトコルの作成日、作成者、コメント、利用頻度が含まれる。また、詳細データ発生部56は、リスト対象の複数の撮影プロトコル各々の派生情報のデータを派生情報保存データベース25から取得する。詳細データ発生部56は、リスト対象の複数の撮影プロトコル各々の派生情報から、撮影プロトコル各々に関する派生の順序を表す階層構造を作成する。なお、階層構造には、基の撮影プロトコルからの修正項目数(ここでは距離という)を表す距離情報が併記される。
【0019】
撮影プロトコルの管理には、既にある撮影プロトコルから、任意の項目の値を変更することにより新たな撮影プロトコルを作成する作業がある。この作業に際しては、図5に示すように、プロトコル管理者は、ユーザ認証部12で認証を受けて、新たな撮影プロトコルの作成及び保存に関する権限を有することを権限管理部13で確認される。プロセス制御部11では、操作部32を経由して入力された検索情報に従ってプロトコル保存データベース22で検索された複数の撮影プロトコルのリストがプロトコルリスト部14で作成され、表示部33に表示される。操作部32を介して入力された特定の命令に従って、撮影プロトコルのリストから所望の撮影プロトコルが選択される。選択された撮影プロトコルの詳細として複数のパラメータとそのパラメータ値が表示される。操作部32を介して任意のパラメータの値が変更される。任意のパラメータの値が変更された撮影プロトコルは、新たな撮影プロトコルとしてプロトコル保存データベース22に保存される。また、派生情報データベース25に新たな撮影プロトコルのコードがその基になった撮影プロトコルのコードの下位に位置される(図7参照)。
【0020】
代表画像の登録に際しても、プロトコル管理者は、ユーザ認証部12で認証を受けて、代表画像の登録に関する権限を有することを権限管理部13で確認される。プロセス制御部11のもとで、同じ撮影プロトコルを使った撮影により取得された複数の画像が代表画像候補として表示部33に表示される。所望の代表画像候補が操作部32を介して選択される。操作部32を介して登録確定操作がなされると、選択された代表画像候補が、当該撮影プロトコルに関する代表画像として当該撮影プロトコルのコードを関連付けられて代表画像保存データベース23に登録される。
【0021】
撮影プロトコル、代表画像、派生情報の表示に際しても、ユーザ認証部12で認証を受けて、さらに権限管理部13で当該表示に関する権限の確認を経てなされる。
【0022】
プロトコルリストの表示に際しては、図8に示すように、プロトコルリスト部14では、プロトコル保存データベース22から所望の検索条件に合致したリスト対象の複数の撮影プロトコルのデータを取得する(S1)。また、プロトコルリスト部14では、プロトコル利用情報保存データベース24から、リスト対象の複数の撮影プロトコル各々の利用実績(利用頻度)のデータを取得する(S2)。プロトコルリスト部14では、利用頻度が特定条件を満たすか否かを、撮影プロトコルごとに判定する(S3)。特定条件として例えば1ヶ月あたり5回を超えるか否かが設定される。典型的には、特定条件として例えば1ヶ月あたりの利用回数が5回以下、5回超10回以下、10回超の3段階で判定される。プロトコルリスト部14では、利用頻度が特定条件を満たさないとき(例えば5回以下のとき)、その撮影プロトコル名称の表示書式を通常の書式として例えば赤色細字に設定する(S4)。プロトコルリスト部14では、利用頻度が特定条件を満たすとき(例えば5回超のとき)、その撮影プロトコル名称の表示書式を通常書式とは異なる特異な書式として例えば青色太字に設定する(S5)。上記3段階の判定では、5回以下で赤色細字、5回超10回以下で黄色中太字、10回超で青色太字に文字サイズを設定する。このように利用頻度に応じて表示書式が相違された撮影プロトコル名称のリストが作成される(S6)。
【0023】
図9に部位毎のリストの表示例を示している。利用頻度に応じて撮影プロトコル名称102の文字サイズが相違される。これにより、各プロトコルの利用実績、例えば1ヶ月間の利用回数などが分かる。このように、撮影プロトコルリストに利用実績情報を組み込むことにより、プロトコルの重要性が容易に把握できる。これは、プロトコルを整理する際に、青色太字のプロトコルは、容易には変更してはいけないと判断でき、また赤色細字のプロトコルに対しては何らかの処置を行う必要があると判断ができる。
【0024】
リスト表示画面上でポインタ101を所望の撮影プロトコル名称101に合わせたとき、詳細データ発生部56で作成された詳細ウインドウ103がポップアップで表示される。上術のように詳細ウインドウ103には、撮影プロトコルの作成日、作成者、コメント、利用頻度が含まれる。なお、詳細ウインドウ103に表示する項目は任意に設定される。
【0025】
代表画像のリンクを含むプロトコルリストの表示に際しては、図10に示すように、プロトコルリスト部14は、プロトコル保存データベース22から所望の検索条件に合致したリスト対象の複数の撮影プロトコルのデータを取得し(S11)、代表画像保存データベース23から、リスト対象の複数の撮影プロトコル各々の代表画像のデータを取得する(S12)。プロトコルリスト部14では、撮影プロトコルごとに、代表画像が存在するか否かを判定する(S13)。代表画像が存在するとき、プロトコルリスト部14は、図11に示すように、当該代表画像にリンクして表示させるためのボタン(アイコン)105を、撮影プロトコル名称に隣接して追加する(S14)。代表画像が存在しないとき、プロトコルリスト部14は、当該ボタン105は追加しない。このように代表画像が存在する撮影プロトコル名称にはボタン105が併記され、代表画像が存在しない撮影プロトコル名称にはボタン105が併記されないでプロトコルリストが作成される(S15)。撮影プロトコルを整理する際に、プロトコル情報だけでなく代表画像を閲覧できることで、画像の比較が容易に行え、プロトコルの優劣をする判断情報を提供できる。また、検査結果が登録されているDatabaseを検索する手間がなく容易に代表画像を取得することができる。
【0026】
以上のように本実施形態によると、プロトコルの整理に必要となってくる情報を容易に取得することができるため、整理作業を簡便化させることができる。
【0027】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施形態に係る撮影プロトコル表示装置の構成を示す図。
【図2】図1のプロトコルリスト部のリスト作成部の構成を示す図。
【図3】図1のプロトコルリスト部の情報部の構成を示す図。
【図4】図1のプロトコル詳細部の構成を示す図。
【図5】本実施形態に係る撮影プロトコル、派生情報及び代表画像の発生/保存の動作手順を示す図。
【図6】本実施形態に係る撮影プロトコル、派生情報及び代表画像の表示動作の手順を示す図。
【図7】図1のプロトコル保存データベースの階層構造例を示す図。
【図8】図1のプロトコルリスト部によるリスト作成動作手順を示す図。
【図9】図8の手順により作成されたリストの表示画面例を示す図。
【図10】図1のプロトコルリスト部による他のリスト作成動作手順を示す図。
【図11】図10の手順により作成されたリストの表示画面例を示す図。
【符号の説明】
【0029】
1…処理システム、2…データベースシステム、3…ユーザインタフェースシステム、11…プロセス制御部、12…ユーザ認証部、13…権限管理部、14…プロトコルリスト部、15…プロトコル詳細部、21…ユーザ情報データベース、22…プロトコル保存データベース、23…代表画像保存データベース、24…プロトコル利用情報保存データベース、25…プロトコル派生情報保存データベース、31…表示制御部、32…操作部、33…表示部。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目のうち少なくとも1つを含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル記憶部と、
前記撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用頻度記憶部と、
前記記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するリスト作成部と、
前記作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部とを具備し、
前記表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定されることを特徴とする撮影プロトコル表示装置。
【請求項2】
前記撮影プロトコル記憶部は、前記撮影プロトコル名称、前記撮影部位、前記撮影パラメータを少なくとも含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶することを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項3】
前記表示された撮影プロトコル名称は、文字タイプ、文字色、文字サイズ、背景色、表示順序のうち少なくとも一つが前記利用頻度に応じて設定されることを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項4】
前記リスト作成部は、前記撮影部位ごとにリストを作成することを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項5】
前記表示されたリストに対する所定操作を契機として前記撮影プロトコル名称以外の項目がポップアップで表示されることを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項6】
前記撮影プロトコル各々に対応する代表的画像データを記憶する代表的画像記憶部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項7】
前記表示されたリストに対する所定操作を契機として前記代表的画像データが選択的に表示されることを特徴とする請求項6記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項8】
撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目のうち少なくとも1つを含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル記憶部と、
前記撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用頻度記憶部と、
前記記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するリスト作成部と、
前記作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部と、
前記撮影プロトコル各々に対応する代表的画像データを記憶する代表的画像記憶部とを具備し、
前記表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定されることを特徴とする撮影プロトコル表示装置。
【請求項9】
撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目のうち少なくとも1つを含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル記憶部と、
前記撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用頻度記憶部と、
前記記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するリスト作成部と、
前記作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部と、
前記撮影プロトコル各々に対応する代表的画像データを記憶する代表的画像記憶部とを具備し、
前記表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定され、
前記表示されたリストに対する所定操作を契機として前記代表的画像データが選択的に表示されることを特徴とする撮影プロトコル表示装置。
【請求項1】
撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目のうち少なくとも1つを含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル記憶部と、
前記撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用頻度記憶部と、
前記記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するリスト作成部と、
前記作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部とを具備し、
前記表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定されることを特徴とする撮影プロトコル表示装置。
【請求項2】
前記撮影プロトコル記憶部は、前記撮影プロトコル名称、前記撮影部位、前記撮影パラメータを少なくとも含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶することを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項3】
前記表示された撮影プロトコル名称は、文字タイプ、文字色、文字サイズ、背景色、表示順序のうち少なくとも一つが前記利用頻度に応じて設定されることを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項4】
前記リスト作成部は、前記撮影部位ごとにリストを作成することを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項5】
前記表示されたリストに対する所定操作を契機として前記撮影プロトコル名称以外の項目がポップアップで表示されることを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項6】
前記撮影プロトコル各々に対応する代表的画像データを記憶する代表的画像記憶部をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項7】
前記表示されたリストに対する所定操作を契機として前記代表的画像データが選択的に表示されることを特徴とする請求項6記載の撮影プロトコル表示装置。
【請求項8】
撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目のうち少なくとも1つを含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル記憶部と、
前記撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用頻度記憶部と、
前記記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するリスト作成部と、
前記作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部と、
前記撮影プロトコル各々に対応する代表的画像データを記憶する代表的画像記憶部とを具備し、
前記表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定されることを特徴とする撮影プロトコル表示装置。
【請求項9】
撮影プロトコル名称、撮影部位、撮影目的、撮影パラメータの各項目のうち少なくとも1つを含む複数の撮影プロトコルに関するデータを記憶する撮影プロトコル記憶部と、
前記撮影プロトコル各々の利用頻度に関するデータを記憶する利用頻度記憶部と、
前記記憶された撮影プロトコルのデータから撮影プロトコル名称のリストを作成するリスト作成部と、
前記作成された撮影プロトコル名称のリストを表示する表示部と、
前記撮影プロトコル各々に対応する代表的画像データを記憶する代表的画像記憶部とを具備し、
前記表示された撮影プロトコル名称は、対応する撮影プロトコルの利用頻度に応じた表示書式に設定され、
前記表示されたリストに対する所定操作を契機として前記代表的画像データが選択的に表示されることを特徴とする撮影プロトコル表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−305201(P2006−305201A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−133639(P2005−133639)
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】
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