説明

操作つまみ

【課題】本体部材の内部に透光部材を取り付けてなる構造の操作つまみであっても、容易、安価、且つ確実に本体部材と透光部材間の隙間に侵入する静電気を除去することができる構造の操作つまみを提供する。
【解決手段】本体部材20の内部に上下方向に向かう透光部41を有する透光部材40を取り付ける。透光部材40には、本体部材20の下部において本体部材20の外周に至る導出部43を設ける。導出部43は透光部41からつば状に張り出すことで構成される。導出部43と本体部材20の間の間隙S1を本体部材20の操作部23と透光部材40の透光部41の間から侵入する静電気の導出路P1とし、静電気の導出路P1の先端に導いた静電気をアース部材であるケース140に通電又は放電する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、押圧スイッチに用いるキートップ等の各種の操作つまみに関し、特にその内部に透光部材を取り付けることでその表面を明るく照らし出すことができる操作つまみに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、押圧スイッチ用の操作つまみ(キートップ)の中には、例えば図4に示すように、基板550に設けた押圧スイッチ551の上部に設置され、その下面に設けた押圧部521によって前記押圧スイッチ551の反転板553を押圧してこれをオンオフする構造の操作つまみ500がある(特許文献1参照)。そしてこの操作つまみ500は、透明な成形材料からなり下面が開放された箱型の本体部材513の下部に、発光素子530を取り付けた取付板520を取り付けるとともに、本体部材513の表面に不透光性の塗料515を塗布し、その一部だけを塗料515を塗布しない照光部517とし、これによって発光素子530を発光することで前記照光部517のみを明るく照らし出す構造に構成されている。操作つまみ500はその上部がケース560に設けた開口561内にその下側から挿入されて図示する位置に保持されている。ところで上記操作つまみ500の場合、発光素子530から発射された光は透明な本体部材513全体に入射されるので、照光部517のみにその光を集中させることができず、光のロスが大きく、また塗料515を塗布しなければならないが、その際照光部517をマスクするなど、その製造工程が煩雑であった。
【0003】
一方上記問題点を解消する操作つまみとして、図5に示す操作つまみ500−2がある。同図において上記操作つまみ500と同一又は相当部分には同一符号を付している。この操作つまみ500−2は、本体部材513を不透光性の成形樹脂で構成し、その内部の照光部517の部分に上下方向に貫通する開口部521を設け、この開口部521内にこれに密着するように透光性の成形樹脂からなる棒状の透光部材523を機械的に圧入し、透光部材523の下端面を発光素子530に対向させて構成されている。このように構成すれば、発光素子530から発射された光は透光部材523のみに集中的に入射し、その照光部517を効率的に照光できるとともに、塗料を塗布する等の煩雑な工程は不要であり且つ本体部材513の開口部521内に透光部材523を圧入するだけでよいので、その製造も容易になる。特に照光部517の形状が単純な形状(円形,多角形等)の場合に有効である。
【0004】
しかしながらこの操作つまみ500−2の場合、機械的な手段によって本体部材513の開口部521内に透光部材523を圧入するので、両者間には僅かな隙間a1が生じており、このため操作つまみ500−2を操作するために操作つまみ500−2の上面に帯電した指等が接近又は接触した場合に前記隙間a1に静電気が侵入し、その隙間a1の下端から発光素子530やこれを取り付けている基板518、及びその下に設置されている押圧スイッチ551やこれを取り付けている基板550に前記静電気が入射し、電子機器に誤動作等を発生させる恐れがあった。なお操作つまみ500−2の本体部材513の外周側面を伝ってケース560の下面側に侵入しようとする静電気は、このケース560を金属板製としてこれをアースしておくことで、この静電気をケース560に放電させることができるので、その侵入の防止は容易に行える。
【0005】
そしてこの問題を解決するには前記操作つまみ500−2を構成する本体部材513と透光部材523とを二材成形によって成形すれば良い。即ち二材成形は、透光部材523を成形した金型の一部の金型を変更して透光部材523の周囲に直接本体部材513を成形することで操作つまみ500−2を製造するので、両者間に隙間a1は生じず、従って両者間を静電気が通過することはない。しかしながら二材成形は、その金型構造及び製造工程が複雑であり、それに伴ない本体部材513の開口部521に透光部材523を機械的に圧入して製造する場合に比べてコストが高くなってしまうという問題があった。
【特許文献1】実開平5−31042号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、本体部材の内部に透光部材を取り付けてなる構造の操作つまみであっても、容易、安価、且つ確実に前記本体部材と透光部材との間の隙間に侵入する静電気を除去することができる構造の操作つまみを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願請求項1に記載の発明は、本体部材の内部に上下方向に向かう透光部材を取り付けてなる電子部品操作用の操作つまみにおいて、前記透光部材には、本体部材の外周に至る導出部を設け、この導出部と本体部材の間の間隙を操作つまみ上部の本体部材と透光部材の間から侵入する静電気の導出路としたことを特徴とする操作つまみにある。
【0008】
本願請求項2に記載の発明は、前記透光部材の導出部は前記透光部材の上下方向に向かう透光部から前記本体部材の下部においてつば状に張り出すことで構成され、この導出部によって本体部材の外周全体に向かう静電気の導出路を形成したことを特徴とする請求項1に記載の操作つまみにある。
【0009】
本願請求項3に記載の発明は、前記操作つまみは、その本体部材の下部の外周側面を導電性を有する固定部材によって囲い、且つ前記静電気の導出路の先端をこの固定部材に接近して配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の操作つまみにある。
【0010】
本願請求項4に記載の発明は、前記操作つまみは、この操作つまみの下側に設置される押圧スイッチを押圧する押圧部を有するとともに前記固定部材内に上下動自在に収納される押圧式電子部品用の操作つまみであることを特徴とする請求項3に記載の操作つまみにある。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、静電気の導出路の本体部材外周に至っている部分に別途静電気をアースする固定部材等の導電性部材を設置するだけで、本体部材と透光部材の間の僅かな隙間に侵入した静電気を確実に除去でき、操作つまみの下部に設置した電子部品や電気回路への前記静電気の侵入を防止できる。つまり例え本体部材の内部に機械的に透光部材を取り付けてなる構造の操作つまみであっても、容易且つ確実に本体部材と透光部材との間の隙間に侵入してくる静電気を除去することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、本体部材の外周全体に向かう静電気の導出路を形成したので、静電気の侵入をさらに確実に防止できる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、静電気の導出路の先端を本体部材の下部の外周側面を囲む固定部材に接近して配置したので、固定部材に操作つまみを収納する機能の他にアース部材としての機能を合わせ持たせることができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、本発明にかかる操作つまみを押圧式電子部品用の操作つまみとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態にかかる操作つまみ10を用いて構成した電子部品(以下この実施形態では「押圧式電子部品」という)1の概略断面図、図2は押圧式電子部品1の分解斜視図である。両図に示すように押圧式電子部品1は、取付部材100上に、スイッチ基板(以下この実施形態では「フレキシブルスイッチ基板」という)120と、操作つまみ10と、固定部材(以下この実施形態では「ケース」という)140とを設置して構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0016】
取付部材100はこの実施形態では硬質の金属板で構成され、その所定位置には四つの矩形状の貫通孔からなる取付部101が設けられている。フレキシブルスイッチ基板120は可撓性を有する合成樹脂フイルム(例えばポリエチレンテレフタレートフイルム等)121の前記取付部材100の各取付部101に対向する位置にそれぞれ四つの矩形状の貫通孔からなる挿通部123を設け、またこれら各挿通部123の中央に押圧スイッチAを設けて構成されている。押圧スイッチAは合成樹脂フイルム121上に形成される図示しない一対のスイッチパターン(中央の小円形状のスイッチパターンとその周囲を囲むスイッチパターンとからなる)と、これらスイッチパターン上に取り付けられる反転板A1とを具備して構成されている。反転板A1の外周辺は前記周囲を囲むスイッチパターン上に当接している。このフレキシブルスイッチ基板120は下記する発光素子取付部材60と連結部125によって一体に連結されている(図2では図示の都合上、連結部125を切断して示している)。ケース140は金属板を下面が開放された箱型に形成することでその内部をつまみ収納部141として構成されており、その上面には矩形状の開口143が設けられ、またその下端辺の前記取付部材100の各取付部101に対向する位置にはそれぞれ四つの舌片状に突出する係止片145が設けられている。
【0017】
次に操作つまみ10は、本体部材20と透光部材40と発光素子取付部材60と押圧部材80とを具備して構成されている。ここで図3は本体部材20と透光部材40と押圧部材80とを下面側から見た斜視図である。図1〜図3に示すように本体部材20は、不透光性の合成樹脂の成形品であり、矩形状で略平板状の基部21の上面中央から長円柱状の操作部23を突出して構成されている。基部21の外形寸法は、前記ケース140のつまみ収納部141の内形寸法と略同一であって図1に示すように基部21の外周全体がケース140の内周全体と所定の狭い隙間を持って(又は一部接触して)ケース140内において上下動自在となる外形寸法に形成されている。操作部23の中央には長円形で上下方向に向かって貫通する透光部挿入部25が設けられ、また基部21の下面中央には矩形状で凹状の収納部27が設けられ、さらに基部21の下面の四隅からは下方向に向かって円柱状の取付部29が突出している。
【0018】
透光部材40は透光性の合成樹脂の成形品であり、長円柱状であって前記本体部材20の透光部挿入部25に略ぴったりと嵌合する寸法形状に形成された透光部41と、透光部41の下部に取り付けられる略矩形状で平板状で透光部41からつば状に張り出す導出部43とを具備して構成されている。導出部43の外形形状寸法は前記本体部材20の基部21の外形形状寸法と同一であり、従って前記ケース140のつまみ収納部141の内形寸法と略同一であって図1に示すように導出部43の外周全体がケース140の内周全体と所定の狭い隙間を持って(又は一部接触して)ケース140内において上下動自在となる外形寸法に形成されている。導出部43の下面中央には矩形状で凹状の発光素子収納部45が設けられており、また発光素子収納部45を設けるためにその上面側には矩形状に突出する突出部47が設けられている。この突出部47は前記本体部材20の下面に設けた収納部27に略ぴったりと収納される寸法形状に形成されている。導出部43の四隅近傍の前記本体部材20の各取付部29に対向する位置には、それぞれ各取付部29を挿入する小孔からなる挿入部49が設けられている。
【0019】
発光素子取付部材60は前記フレキシブルスイッチ基板120を構成する合成樹脂フイルム121と同一の合成樹脂フイルムの一部からなる素子取付用回路基板61と、この素子取付用回路基板61の上面中央に取り付けられる発光素子70とを具備して構成されている。素子取付用回路基板61は、前記透光部材40の導出部43の外形形状と同一の矩形の外形形状を有しており、その四隅の前記各挿入部49に対向する位置にこれらと同一形状の小孔からなる挿通部63を設けている。また素子取付用回路基板61の中央近傍に二つの開口部64を設けることでその間に帯状部分を設けてその中央に発光素子70を載置し、この発光素子70を素子取付用回路基板61の下面側から略コ字状の挟持部材71によって素子取付用回路基板61の一部と共に発光素子70の外周側面を挟持し、これによって発光素子70を素子取付用回路基板61に設けた回路パターンに電気的に接続すると同時に機械的に固定している。なおこの挟持部材71による発光素子70の固定構造は、本願発明の要旨ではないのでその詳細な説明は省略するが、詳細には例えば特開平11−40917号公報に記載されている。
【0020】
押圧部材80は合成樹脂を略平板矩形状であって、前記発光素子取付部材60の外形形状と略同一形状に成形して構成されており、その四隅の前記発光素子取付部材60の各挿通部63に対向する位置にはこれらと同一形状の小孔からなる挿通係合部81が設けられている。またその上面の略中央には前記発光素子取付部材60の下面から突出する挟持部材71の厚み分を収納するための薄い凹状の挿入部83が設けられている。また押圧部材80下面の略中央には図3に示すように、円柱状に突出する押圧部85が設けられている。
【0021】
そして押圧式電子部品1を組み立てるには、まず本体部材20の下面に透光部材40と発光素子取付部材60と押圧部材80とを設置する。このとき本体部材20の各取付部29を透光部材40の各挿入部49と発光素子取付部材60の各挿通部63と押圧部材80の各挿通係合部81とに挿入する。またこのとき透光部材40の透光部41は本体部材20の透光部挿入部25内に挿入されてその上端面が本体部材20の操作部23の上面に露出し、同時に透光部材40の突出部47が本体部材20の収納部27内に挿入され、同時に発光素子取付部材60に取り付けた発光素子70が透光部材40の発光素子収納部45内に収納され、これによって本体部材20の基部21と透光部材40の導出部43と発光素子取付部材60の素子取付用回路基板61と押圧部材80とが密着するように重ね合わせられる。そして押圧部材80の下面から突出する前記各取付部29の先端を熱カシメによって固定すれば、操作つまみ10が完成する。
【0022】
そしてこの操作つまみ10の上からケース140を被せてケース140のつまみ収納部141内に操作つまみ10を挿入し、その際ケース140に設けた開口143から本体部材20の操作部23を突出し、次に操作つまみ10の下側にフレキシブルスイッチ基板120と取付部材100とを設置してケース140の各係止片145をフレキシブルスイッチ基板120の各挿通部123と取付部材100の各取付部101とに挿入し、各係止片145の先端を取付部材100の下面に折り曲げ、ケース140と取付部材100間を一体に固定する。これによって図1に示す押圧式電子部品1が完成する。
【0023】
以上のようにして組み立てられた押圧式電子部品1は、図1に示すように、本体部材20の内部に上下方向に向かう透光性の材料からなる透光部材40を取り付け、前記透光部材40には、前記本体部材20の下部において本体部材20の外周に至る導出部43を設け、この導出部43と本体部材20の間の間隙S1を操作つまみ10上部の本体部材20の操作部23と透光部材40の間の隙間S2から侵入する静電気の導出路P1としている。さらにこの実施形態では導出路P1を、透光部材40の上下方向に向かう透光部41からつば状に張り出す導出部43によって本体部材20の外周全体に向かうように形成している。また操作つまみ10は、本体部材20の下部の外周側面を導電性を有するケース140によって囲い、且つ静電気の導出路P1の先端をこのケース140に接近して配置している。さらに操作つまみ10は、この操作つまみ10の下側に設置される押圧スイッチAの反転板A1の上面にその押圧部85が当接又は接近して設置されている。また操作つまみ10はケース140内に上下動自在に収納されている。そしてこの実施形態においては、前記金属板からなる取付部材100を図示しない所定位置でアースすることによって、これに接続されているケース140もアースしている。
【0024】
以上のように構成されている押圧式電子部品1において、発光素子70を発光すると、その光の多くは透光部材40の透光部41に導入されてその上端部に導かれ、この透光部41の上端面のみを効率良く明るく照らし出すことができる。一方透光部41の上端面を含む本体部材20の操作部23の上端面を指等によって押圧すると、ケース140のつまみ収納部141が操作つまみ10の外周側面のガイドとなって操作つまみ10全体が下降し、これによって操作つまみ10の押圧部85がこれに対向する位置にある押圧スイッチAの反転板A1を押圧してこれを反転し、クリック感覚を生じると同時に押圧スイッチAがオンする。前記操作部23への押圧を解除すると、反転板A1の弾性復帰力によって操作つまみ10は元の位置に自動復帰し、押圧スイッチAはオフする。
【0025】
ところで前記操作つまみ10の操作部23に帯電した指等を接近又は接触した際、その静電気の一部が本体部材20の透光部挿入部25と透光部材40の透光部41の間の僅かな隙間S2から入り込む場合がある。しかしながらこの隙間S2から入り込んだ静電気は、この隙間を伝って下方に侵入した後、つば状に張り出す導出部43と本体部20の下面の間に形成されている導出路P1を通って本体部材20の外周側面に至る。そして本体部材20の外周側面にはこれに接近して導電性を有し且つアースされているケース140の内側面が位置しているので、前記本体部材20の外周側面に導かれた静電気はケース140の内側面に通電又は放電され、アースされる。なお操作つまみ10の操作部23の上端に帯電した指等が接近又は接触した際、その静電気の一部は本体部材20の操作部23の外周側面に沿って下方に流れるが、この静電気はケース140の開口143の部分で確実にケース143にアースされる。従って操作部23の上端から侵入した前記静電気が発光素子70及びこれを取り付けている発光素子取付部材60及び押圧スイッチA及びこれを取り付けているフレキシブル回路基板120に侵入することはなく、この押圧式電子部品1を取り付けた電子機器が静電気によって誤動作を起こすことはない。
【0026】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記実施形態では本発明にかかる操作つまみを押圧式電子部品、特に押圧スイッチに適用した例を示したが、本発明はこの実施形態に限定されず、他の押圧式電子部品の操作つまみや、回転式電子部品の回転用の操作つまみや更にその他の各種操作つまみとして用いることができる。また上記実施形態では透光部材40の導出部43を透光部材40の透光部41からつば状に張り出すことで、静電気の導出路P1が本体部材20の外周全体に向かい且つ露出するように形成したが、場合によっては静電気の導出路P1が本体部材20の外周の一部のみに露出するように形成してもよい。また上記実施形態では本体部材20の下部の外周側面をケース140によって囲ったが、囲むのはケース以外の導電性部材でも良く、要はケース140を含む導電性部材を前記静電気の導出路P1の先端に対向する位置に接近して設置するものであればよい。またケース140は金属製でなくても良く、例えば合成樹脂製のケース140の表面に導電層を設けることで導電性部材としてもよく、また導電性を有する合成樹脂で構成してもよい。他の導電性部材についても同様である。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明にかかる操作つまみ10を用いて構成した押圧式電子部品1の概略断面図である。
【図2】押圧式電子部品1の分解斜視図である。
【図3】本体部材20と透光部材40と押圧部材80とを下面側から見た斜視図である。
【図4】従来の操作つまみ500を用いた押圧式電子部品の概略断面図である。
【図5】従来の操作つまみ500−2を用いた押圧式電子部品の概略断面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 押圧式電子部品(電子部品、押圧スイッチ)
10 操作つまみ(キートップ)
20 本体部材
21 基部
23 操作部
25 透光部挿入部
40 透光部材
41 透光部
43 導出部
60 発光素子取付部材
70 発光素子
80 押圧部材
85 押圧部
100 取付部材
120 フレキシブルスイッチ基板(スイッチ基板)
A 押圧スイッチ
140 ケース(固定部材、導電性部材)
141 つまみ収納部
143 開口
S1 間隙
P1 静電気の導出路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体部材の内部に上下方向に向かう透光部材を取り付けてなる電子部品操作用の操作つまみにおいて、
前記透光部材には、本体部材の外周に至る導出部を設け、この導出部と本体部材の間の間隙を操作つまみ上部の本体部材と透光部材の間から侵入する静電気の導出路としたことを特徴とする操作つまみ。
【請求項2】
前記透光部材の導出部は前記透光部材の上下方向に向かう透光部から前記本体部材の下部においてつば状に張り出すことで構成され、この導出部によって本体部材の外周全体に向かう静電気の導出路を形成したことを特徴とする請求項1に記載の操作つまみ。
【請求項3】
前記操作つまみは、その本体部材の下部の外周側面を導電性を有する固定部材によって囲い、且つ前記静電気の導出路の先端をこの固定部材に接近して配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の操作つまみ。
【請求項4】
前記操作つまみは、この操作つまみの下側に設置される押圧スイッチを押圧する押圧部を有するとともに前記固定部材内に上下動自在に収納される押圧式電子部品用の操作つまみであることを特徴とする請求項3に記載の操作つまみ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−179398(P2006−179398A)
【公開日】平成18年7月6日(2006.7.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−373314(P2004−373314)
【出願日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【出願人】(000215833)帝国通信工業株式会社 (262)
【Fターム(参考)】