攪拌器組立体および攪拌器組立体を持つ台所用品
容器(200)内で使用されるように構成された攪拌器組立体(100)は、駆動部材(201)に連結され得る遠位端(102)を有する駆動軸(101)を有する。駆動軸(101)は、攪拌器組立体(100)がその周りを回転して駆動可能である長手方向軸(A−A)を規定する。第1の部材(104)が駆動軸(101)に連結されるとともに駆動軸(101)から離れて延びるアーム部(104a)を有する。第2の部材(107)が第1の部材(104)から離間して駆動軸(101)に連結される。第2の部材(107)は駆動軸(101)から離れて延びるアーム部(107a)を有する。第1の部材(104)のアーム部(104a)に連結される第1の遠位端(105a)を有する攪拌器部材(105)が設けられる。攪拌器部材(105)は、第1の部材(104)のアーム部(104a)と第2の部材(107)のアーム部(107a)との間に延びる。使用中、アーム部(107a)は容器(200)の底部の近くにある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内で使用されるように配置された攪拌器組立体に関する。本発明はさらに、攪拌器組立体を備える台所用品に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばフードプロセッサ、より一般的には台所用品とともに使用するための攪拌器組立体は広く知られており、例えば食材を混ぜるために使用され得る。通常、このような攪拌器組立体は駆動モータに取り付け可能である。
【0003】
ボウルを有する台所用品とともに使用するための既知の攪拌器組立体の例は、ダブル−バルーン攪拌器である。このような攪拌器組立体は、それぞれが伸張されたキャリア要素の反対の遠位端部に好ましくは回転可能に取り付けられた2つのバルーンタイプの攪拌器を有する。キャリア要素は、駆動軸に連結されることができ、この駆動軸は同じく駆動モータに連結され得る、または、キャリア要素は、駆動モータにより駆動可能な駆動軸に連結され得る連結要素を備え得る。バルーンタイプの攪拌器は、駆動軸と平行に延びる。使用中、2つのバルーンタイプの攪拌器は駆動軸により規定された長手方向軸周りに回転され、したがって、長手方向軸周りに円運動を描く。既知の攪拌器組立体は、コスト効率の良い攪拌器組立体にするシンプルな設計である。
【0004】
既知の攪拌器組立体の懸念は、食材が入るボウルの底面の中心領域が回転する攪拌器によってカバーされないことである。この領域は駆動軸周りの円形の領域である。これは、一方では良好な混合結果を得るためにそして他方では作動中に回転する攪拌器が駆動軸に接触することを避けるために、攪拌器の外周と駆動軸との間の隙間が存在しなければならないという事実の結果である。
【0005】
上述の懸念は、ミキシングボウルを有する台所用品のための攪拌器組立体を開示する特許文献1で扱われている。攪拌器組立体は、2つの別々に駆動されるとともに逆回転するバルーンタイプの攪拌器を有する。それぞれのバルーンタイプの攪拌器は、台所用品の駆動モータに連結されるように適合されたそれ自体の駆動軸を有する。攪拌器はさらに、作動中、すなわち攪拌器がその駆動軸周りに回転するように駆動されるとき、ボウルに入った食材を混ぜるまたはかき回すワイヤで形成された攪拌器ヘッドを有する。特許文献1の台所用品は、ボウルが使用中に攪拌器の回転とは独立して回転するように、ボウルが配置される回転するターンテーブルを有する。
【0006】
特許文献1は、対向する1組のブレードを持つ台所用品の中央長手方向軸の最も近くに配置された攪拌器、または食材が攪拌器の残りの部分に接触するように、ボウルの底の攪拌器の下に配置された食材を上方に付勢するように構成された付勢手段を提供することを提案する。対向するブレードは、それぞれの攪拌器のワイヤで形成された攪拌器本体の一部である。
【0007】
特許文献1の提案された解決方法は、ボウルのための回転可能なターンテーブルと組合せた独立して駆動される逆回転する攪拌器の複雑で効果な装置を必要とする。このターンテーブルは駆動手段および制御手段を必要とし、台所用品の複雑さとコストを追加する。また、この付勢手段を持つ攪拌器の1つを提供することは、この攪拌器の有効性を減少させ、したがって最適ではないかき混ぜ結果をもたらす。
【0008】
さらに、独立した駆動軸を有する独立した攪拌器の使用は、作動中、特にパン生地等比較的重い食材が処理されているとき、機械的不安定性の上昇を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/0064523号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述の観点から、有利な特性は保持を保持しながら既知の2つのバルーンの攪拌器の1つまたは複数の懸念に対処する、容器内で使用されるように構成された2つのバルーン攪拌器タイプの攪拌器組立体を提供することが望ましい。さらに、向上した機械的特性を有する攪拌器組立体を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の主要な実施形態によれば、駆動部材に連結され得る遠位端を有する駆動軸を有する攪拌器組立体が提供される。駆動軸は上方部分と下方部分とを有し、この駆動軸は、その周りを攪拌器組立体が駆動部材により回転するように駆動可能な攪拌器組立体の長手方向軸を規定する。攪拌器組立体はさらに、駆動軸の上方部分の近くで駆動軸に連結される第1の部材を有し、第1の部材は駆動軸から離れて延びるアーム部を有する。攪拌器組立体はさらに、駆動軸の下方部分の近くで第1の部材から長手方向に離間して駆動軸に連結される第2の部材を有する。第2の部材は駆動軸から離れて延びるアーム部を有する。さらに、攪拌器部材が、第1の部材のアーム部に連結される第1の遠位端を有して提供される。攪拌器部材は、第1の部材のアーム部と第2の部材のアーム部との間に延びる。本発明による攪拌器組立体が上方駆動または底部駆動のどちらかを使用し得ることに留意されたい。上方駆動の場合、駆動軸の上方部分における駆動軸の端部が駆動部材に連結される。底部駆動の場合、駆動軸の下方部分における駆動軸の端部が駆動部材に連結される。
【0012】
本発明による攪拌器組立体の使用中、第2の部材がその下方部分において組立体の駆動軸に連結されるので、第2の部材のアーム部は、混ぜられる食材を収容している容器またはボウルの底部の近くに配置される。この文脈において、近くは、最大20mm容器の底から離れる、より好ましくは15mmより少なく容器の底から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく容器の底から離れるものとして理解される。したがって、第2の部材および特にそのアーム部は、作動中、攪拌器部材と攪拌器部材の駆動軸との間に存在する食材と接触する。アーム部が攪拌器組立体の駆動軸とともに回転するにつれて、アーム部の回転運動は少なくとも一部の食材を攪拌器部材に向けて付勢する。したがって、攪拌器組立体で効果的にカバーされる領域は、従来技術から知られた攪拌器組立体と比較して増大する。
【0013】
実施形態では、第1の部材のアーム部は、攪拌器部材に回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、攪拌器部材は作動中に回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。攪拌器部材の回転は、処理される食材の粘性によってもたらされる。
【0014】
実施形態では、第1の部材および第2の部材は、攪拌器組立体の長手方向軸を含む平面内に延びる。これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なく攪拌器組立体の機械的な安定性をもたらす。
【0015】
実施形態では、攪拌器部材は、攪拌器組立体の長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有し、これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なく攪拌器部材の容易な自動回転を可能にする。
【0016】
実施形態では、第2の部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる。これは、重量を減少させるとともに、第2部材のアーム部の付勢作用も向上させる。
【0017】
実施形態では、第1のキャリアの第1のキャリアアームおよび第2のキャリアアームが、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる帯状の材料で形成される。これは、重量を減少させるとともに、ユーザのための攪拌器組立体の利用しやすさも向上させる。
【0018】
実施形態では、第1の部材は駆動軸に取り外し可能に連結され、および/または第2の部材は駆動軸に取り外し可能に連結される。これらの実施形態は、攪拌器組立体の異なる部品が別々に清掃されることを可能にする。さらに、これは、異なるタイプおよび異なるサイズの部材を使用することを可能にし、攪拌器組立体の多用途性を向上させる。
【0019】
実施形態では、第1の部材および/または第2の部材は、長手方向に沿った異なる場所で駆動軸に連結され得る。これは、異なる形状およびサイズの攪拌器部材の使用を可能にし、さらに攪拌器組立体の多用途性を向上させる。
【0020】
実施形態では、攪拌器部材は第2の部材のアーム部に連結された第2の遠位端を有するので、攪拌器部材もまた第2の部材により支持され、機械的強度および攪拌器組立体の寿命を向上させる。さらに、これは使用中の攪拌器組立体の向上した機械的な安定性に貢献する。
【0021】
実施形態では、第2の部材のアーム部は、攪拌器部材をそこに回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、攪拌器部材は作動中に回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。攪拌器部材の回転は、処理される食材の粘性によってもたらされる。
【0022】
実施形態では、第1の部材は、第1の部材の他方のアーム部とは異なる方向に駆動軸から離れて延びるさらなるアーム部を有し、第2の部材は、第2の部材の他方のアーム部とは異なる方向に駆動軸から離れて延びるさらなるアーム部を有し、第1の部材のさらなるアーム部に連結される第1の遠位端を有するさらなる攪拌器部材が提供され、このさらなる攪拌器部材は第1の部材のアーム部と第2の部材のアーム部との間に延びる。これは、攪拌器組立体の第2の攪拌器部材を提供し、食材を処理する攪拌器組立体の速度を向上させることはもちろん、攪拌器組立体の有効性を向上させる。
【0023】
実施形態では、第1の部材のさらなるアーム部は、さらなる攪拌器部材をそこに回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、さらなる攪拌器部材は作動中に回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。
【0024】
実施形態では、さらなる攪拌器部材は、攪拌器組立体の長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する。これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なくさらなる攪拌器部材の容易な自動回転を可能にする。
【0025】
実施形態では、第2の部材のさらなるアーム部は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる。これは、重量を減少させるとともに、ユーザのための攪拌器組立体の利用しやすさも向上させる。
【0026】
実施形態では、さらなる攪拌器部材は、第2の部材のさらなるアーム部(107b)に連結される第2の遠位端を有する。これは、攪拌器組立体の機械的な安定性を向上させる。
【0027】
実施形態では、第2の部材のさらなるアーム部は、両方の攪拌器部材が回転可能であり、さらに攪拌器組立体の作動を向上させるように、そこにさらなる攪拌器部材を回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。
【0028】
実施形態では、第1の部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる。これは、攪拌器組立体の重量をさらに減少させる。
【0029】
本発明の第2の主要な実施形態では、攪拌器組立体が提供され、この攪拌器組立体は、駆動部材に連結され得る遠位端を有する駆動軸を有し、駆動軸は上方部分と下方部分とを有する。この駆動軸は、その周りを攪拌器組立体が駆動部材により回転するように駆動可能な攪拌器組立体の長手方向軸を規定する。さらに、駆動軸の下方部分に連結される支持部材が設けられる。支持部材は駆動軸から離れて延びるアーム部を有する。支持部材のアーム部に連結される遠位端を有する攪拌器部材提供され、攪拌器部材は、駆動軸の上方部分に向かってアーム部から延びる。この実施形態では、支持部材は、攪拌器部材のキャリアおよび食材の付勢手段の両方として作用する。これは、攪拌器組立体の単純さを向上させる。
【0030】
以下に示されるように、本発明による第2の主要な実施形態のさらなる実施形態は、第1の主要な実施形態のように、同様の要素を加え、同じまたは少なくとも均等な利点を提供する。
【0031】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材のアーム部は、そこに攪拌器部材を回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、攪拌器部材は、作動中回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。攪拌器部材の回転は、処理される食材の粘性によってもたらされる。
【0032】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、攪拌器部材は、攪拌器組立体の長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有し、これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なく攪拌器部材の容易な自動回転を可能にする。
【0033】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材は、少なくとも部分的に帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる。これは、重量を減少させるとともに、第2部材のアーム部の付勢作用も向上させる。
【0034】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材は駆動軸に取り外し可能に連結される。この実施形態は、攪拌器組立体の異なる部品が別々に清掃されることを可能にする。さらに、これは、異なるタイプおよび異なるサイズの部材を使用することを可能にし、攪拌器組立体の多用途性を向上させる。
【0035】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材は、支持部材の他方のアーム部とは異なる方向に駆動軸から離れて延びるさらなるアーム部を有し、支持部材のさらなるアーム部に連結される遠位端を有するさらなる攪拌器部材が提供され、さらなる攪拌器部材は駆動軸の上方部分に向かってさらなるアーム部から延びる。これは、攪拌器組立体の第2の攪拌器部材を提供し、食材を処理する攪拌器組立体の速度を向上させることはもちろん、攪拌器組立体の有効性を向上させる。
【0036】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材のさらなるアーム部は、さらなる攪拌器部材をそこに回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、さらなる攪拌器部材は作動中に回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。
【0037】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、さらなる攪拌器部材は、攪拌器組立体の長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する。これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なくさらなる攪拌器部材の容易な自動回転を可能にする。
【0038】
本発明のさらなる態様では、台所用品が提供され、この台所用品は、ベース部材を有し、このベース部材は駆動モータを収容し、この駆動モータは駆動部材を有し;食材を受け入れる容器を有し、この容器はベース部材に配置可能であり、前述の請求項のいずれかによる攪拌器組立体を有し、攪拌器組立体は、駆動部材と駆動可能にかみ合うように、容器内に配置可能である。このような台所用品は、既知の攪拌器組立体を有する既知の台所用品と比べて向上した性能を示す。
【0039】
本発明による攪拌器組立体およびこのような攪拌器組立体を備える台所用品のさらなる有利な実施形態は、特許請求の範囲および図面を参照する以下の説明に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1A】図1Aは、第1の実施形態による攪拌器組立体の斜視図である。
【図1B】図1Bは、取り外し可能な第1の部材を持つ図1の組立体の拡大斜視図である。
【図2A】図2Aは、配置前の図1Aの攪拌器組立体を持つ容器の一部を切り取った斜視図である。
【図2B】図2Bは、配置された図1Aの攪拌器組立体を持つ容器の一部を切り取った斜視図である。
【図3】図3は、攪拌器部材の軌跡の概略図である。
【図4】図4は、攪拌器組立体の第2の実施形態の断面図である。
【図5A】図5Aは、単一の攪拌器部材を有する本発明による攪拌器組立体の第3の実施形態の斜視図である。
【図5B】図5Bは、配置された図5Aの攪拌器組立体を持つ容器の一部を切り取った斜視図である。
【図6】図6は、角度を付けられた攪拌器部材を持つ本発明による攪拌器組立体のさらなる実施形態の側面図である。
【図7】図7は、単一の支持部材を有する本発明による攪拌器組立体のさらなる実施形態の斜視図である。
【図8】図8は、図2Bの組立体の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1Aは本発明の第1の実施形態による攪拌器組立体の斜視図を示す。攪拌器組立体100は、第1の遠位端102を有する駆動軸101を有する。第1の遠位端102は、駆動部材201(図2A参照)に連結するように配置される。駆動軸101は、攪拌器組立体100が回転することができる長手方向軸A−Aを規定する、すなわち、攪拌器組立体100は駆動部材201により長手方向軸A−A周りに回転できるように駆動可能である。さらに、矢印BおよびCにより示されるように、攪拌器組立体100は反時計回りおよび時計回りに回転することができる。図1Aの実施形態では、駆動軸101は中央管状部分103を有する。駆動軸101の中央管状部分103には、第1の部材104が連結して取り付けられる。第1の部材104は、駆動軸101から離れて延びる第1のアーム部104aを有する。好ましくは、アーム部104aは、略半径方向に駆動軸101の中央管状部分103から離れて延びる。第1の部材104はさらに第2のアーム部104bを有する。この第2のアーム部104bは、第1のアーム部104aと同様の設計であるとともに、駆動軸101から離れて延び、好ましくは略半径方向に駆動軸101の中央管状部分103から離れるが、第1のアーム部104aと反対方向に延びる。実際、両方のキャリアアーム104aおよび104bは線D−Dに沿って延びる。したがって、両方のアーム部104a、104bは、攪拌器組立体100の長手方向軸A−A周りに等距離にまたは均等に配置される、すなわち、180度の配置角度が使用される。しかし、これは必須ではなく、他の配置角度も可能であることに留意されたい。実際、例えば約120度の配置角度を用いて駆動軸101に2より多いアーム部を連結することも可能である。好ましくは、第1の部材104の第1のアーム部104aおよび第2のアーム部104bは、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され得る。
【0042】
図1Aの実施形態では、攪拌器組立体100は、第1の攪拌器部材105と第2の攪拌器部材106とをさらに有する。第1の攪拌器部材105は、第1の攪拌器部材105の第1の遠位端105aで第1のアーム部104aに連結される。第2の攪拌器部材106は、第2の攪拌器部材106の第1の遠位端106aで第2のアーム部104bに連結される。図1Aに示されるように、攪拌器部材105、106は、1つまたは複数のワイヤの輪を有するいわゆるワイヤ攪拌器である。パン生地等を処理するためのフック形状の攪拌器等、他のタイプの攪拌器部材も考え得る。示された例では、攪拌器部材105、106は3つのワイヤの輪を有する。当業者にとって、要求または処理される食材に応じて、他の数のワイヤの輪も可能であることは明らかであろう。図1Aの例は、例えばクリームまたは卵白をかき回すために特に適切である。
【0043】
駆動軸101の中央管状部分103には、第2の部材107が連結して取り付けられる。第2の部材107は、駆動軸101から離れて延びる第1のアーム部107aを有する。好ましくは、アーム部104aは、略半径方向に駆動軸101の中央管状部分103から離れて延びる。第2の部材107はさらに第2のアーム部107bを有する。この第2のアーム部107bもまた駆動軸101から離れて延び、好ましくは略半径方向に駆動軸101の中央管状部分103から離れるが、第1のアーム部107aと反対方向に延びる。実際、両方のキャリアアーム107aおよび107bは線E−Eに沿って延びる。第1の部材104に関して記載されたことと同様に、第2の部材107のアーム部107a、107bは、長手方向軸A−A周りに均等に配置される必要はなく、第2の部材107のアーム部の数も図1Aに示されたものに限定されない。図に見られるように、第2の部材107は駆動軸101の第1の遠位端102の近くで駆動軸101に連結される。好ましくは、第2の部材107の第1のアーム部107aおよび第2のアーム部107bは、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され得る。
【0044】
第1の攪拌器部材105と第2の攪拌器部材106は、それぞれの第1の遠位端105a、106aの正反対に配置された第2の遠位端105b、106bをそれぞれ有する。第1の攪拌器部材105は、第1の攪拌器部材105の第2の遠位端105bで第2の部材107の第2のアーム部107aに連結される。第2の攪拌器部材106は、第2の攪拌器部材106の第2の遠位端106bで第2の部材107の第2のアーム部107bに連結される。したがって、攪拌器部材105、106は、それぞれの第1のアーム部104a、107aから第2のアーム部104b、107bに延びる。図1Aの実施形態では、それに沿って第1の部材105および第2の部材107がそれらのそれぞれのアーム部とともにそれぞれ延びる線D−DおよびE−Eは、長手方向軸A−Aと(略)平行な平面内にかかる、あるいは言い替えると、線D−DおよびE−Eは、長手方向軸A−Aと(略)垂直に延びる。図1Aに見られるように、第1の部材104の第1および第2のアーム部104a、104bは、第2部材107の第1および第2のアーム部107a、107bから離されるので、攪拌器部材105、106はこれらの部材の間に延びる。さらに、それぞれのアーム部の向きのために、攪拌器部材105、106は長手方向軸A−Aと略平行に延びる。しかし、攪拌器部材105、106がある角度で長手方向に沿って延びる(図6参照)ことも考えられる。代替の向きは、例えば、第1の部材104と第2の部材107との間の回転したまたは捩れた相対位置により達成され得る。これは図示されていないが、どのように実現するかは当業者には明らかであろう。図6に関して異なる代替が示されている。
【0045】
図1Aの例では、第1の部材104は駆動軸101の上部120で駆動軸101に連結され、一方、第2の部材107は、駆動軸101の下部130で駆動軸101に連結される。
【0046】
好ましくは、第1の攪拌器部材105および第2の攪拌器部材106は、それぞれ第1の部材104および第2の部材107に回転可能に連結される。これを達成するために、それぞれのアーム部104a、104b、107aおよび107bは、それらの自由端に、それぞれの攪拌器部材105、106に対して回転可能に連結する可能性を備える。したがって、図1Aの例では、第1の攪拌器部材105は長手方向軸A−Aと(略)平行に延びる回転軸I−Iを有し、第2の攪拌器部材106は長手方向軸A−Aと(略)平行に延びる回転軸II−IIを有する。以下により詳細に説明されるように、攪拌器部材105、106は、それらのそれぞれの回転軸I−I、II−II周りに回転する。これは攪拌器組立体100の性能を向上させる。
【0047】
本発明による攪拌器組立体100の好適な実施形態では、第1の部材104、第2の部材107あるいは両方は、駆動軸101に取り外し可能に連結される。これは、例えばそれぞれのアーム部と駆動軸103との間のスナップ接続を用いて行われ得る。しかし、アーム部と駆動軸との間の開放可能な接続を提供する他の手段もまた可能である。それぞれが単一の部品として形成された部材104、107が全体として駆動軸101に連結可能であることも可能である。これは図1Bの第1の部材104に関して示され、攪拌器組立体100は拡大斜視図で示されるとともに取り外し可能な第1の部材104を有する。第1の部材104は、駆動軸101の管状部分103の外周の周りに配置され得る内周を有する円形接続部400を有する。管状部分103は、長手方向に延びるとともに、それぞれが円形接続部400の内周に設けられたノッチ402、403の1つを収容するようにそれぞれ配置された、2つのスロットまたは溝401(これらのうち図1Bでは1つのみしか見ることができない)を備える。溝401とそれぞれのノッチ402、403の協調は、攪拌器組立体100の使用中、第1の部材104が長手方向軸A−A周りに回転しないことを確実にする。同様の解決方法が第2の部材107に対して適用され得る。
【0048】
さらなる好ましい実施形態では、第1の部材104、第2の部材107あるいは両方は、駆動軸101の異なる位置に沿って駆動軸101に取り付け可能である。この方法では、異なる長さ(図1AにHで示される)の攪拌器部材を使用することが可能になる。言い換えると、攪拌器組立体100は調整可能になる。これは例えば、その長さに沿ったある場所においてくぼみを持つ溝401を提供することと、同時に半径方向内側に延びる小さい突起を持つノッチ402、403を提供することにより達成され得る。このように、駆動軸101に沿った異なる位置における接続を可能にする(開放可能な)スナップ接続が提供され得る。
【0049】
操作を容易にするために、攪拌器組立体100は、駆動軸101の第2の遠位端108に設けられた把持手段109を備え得る。図1Aおよび1Bの例では、把持手段109は、ユーザが把持しやすくする球形のノブまたは延長部として設計される。しかし、他の設計も可能である。
【0050】
ここで、攪拌器部材105、106が第2の部材107に連結されることが必須ではないことに留意する。実際、攪拌器部材105、106がそこに取り付けられていないときも、第2の部材107により得られる使用中の付勢効果は得られる。さらに、攪拌器部材105、106が、第2の部材107およびそのそれぞれのアーム部107a、107bに連結されておらず、したがって、第2の部材107およびそのそれぞれのアーム部107a、107bにより支持されていない場合、アーム部107a、107bが関連した攪拌器部材105、106まで延びることは必須ではない。攪拌器部材105、106とカバー部分205との間の領域の少なくとも1部(図3参照)が第2の部材107のアーム部107a、107bにより覆われる限り、攪拌器組立体100の使用中、第2の部材107の付勢効果が存在する。
【0051】
本発明による攪拌器組立体100は、台所用品に使用されることが意図される。図2Aおよび2Bは、このような台所用品の一部を示し、特に、電気駆動モータ(図示せず)等、駆動手段を収容するベース部材(図示せず)に配置されることが意図される容器またはボウル200を有する台所用品を示す。容器200は、攪拌器組立体100の駆動軸101の第1の遠位端102に取り外し可能に連結されるように配置された駆動手段201を有する。第2の遠意端108が適切な駆動部材を用いて攪拌器組立体100を駆動するために使用されることも考えられる。これは示されていない。図に示すように、駆動部材201は、駆動軸101(図示せず)の内側輪郭形成表面と相補的な外側輪郭形成表面を有する第1の接続端部202を有する。駆動部材201は、容器200の底部203を通って突出するとともに第2の接続端部204で終端する。第2の接続端部204は、台所用品のベース部材(図示せず)に収容された例えば電気駆動モータに連結されるように適合される。第2の接続端部204は、好ましくは輪郭形成された外側表面を備える。容器200は、台所用品の操作中に食材を収容するように設計される。したがって、操作中に容器200から食材がこぼれることを避けるべきである。そのため、駆動部材201は、上方に、すなわち容器200の内部に向かって延びる閉鎖部205により囲まれる。
【0052】
攪拌器組立体100の容器200内の位置決めは、把持手段109を保持しながら、図2Aに矢印Xで示された方向に、駆動軸101の第1の遠位端102を駆動部材201の第1の接続端部202の上に置くことにより実行される。攪拌器組立体100の取り外しは、攪拌器組立体100を容器200から反対方向に引くことにより行われる。攪拌器組立体100が容器200内に配置された状態は図2Bに示される。
【0053】
図2Bに見られるように、容器200は略平らな底部203を有する。図2Bに示された攪拌器組立体100の位置、すなわち作動位置では、第1のアーム部107aおよび第2のアーム部107bは、底部203を横切って延びるとともに、底部203の上にわずかな遊びを持って配置される。さらに、それらは略閉鎖部205の外周205と底部203の外周203aとの間に延びる。したがって、攪拌器組立体100の使用中、長手方向軸A−Aの周りを回転するとともに、容器200の底部203のほとんどの領域は回転するアーム部107a、107bによりカバーされる。これはまた図3を参照して示される。図8には、容器200に面する第2の部材のアーム部107の側面が容器200の底250から距離Dにあることが示されている。実際的な実施形態では、Dは最大20mmである。しかし、好ましい実施形態では、Dは15mmより小さい。最も好ましくは、距離Dは10mmより小さい。図8に示された実施形態では、Dは5mmである。Dが減少したときにかき混ぜ性能が向上することが発明者により発見された。手近な応用においてDに対する最適値を選択する場合、一方においてDの非常に小さい値を要求するかき混ぜ品質と、他方において、容器(200)の底が下方のアーム(107)により傷つくことを防ぐために、Dに対するある最小値を必要とする避けられない製造公差および使用中の変形との間に妥協(トレードオフ)がなされなければならないことに留意すべきである。
【0054】
攪拌器組立体100の設計および攪拌器部材105、106の最大寸法のために、使用中、攪拌器部材105、106の間の領域300(図3参照)にある食材および底部203の近くにある食材に、攪拌器部材105、106が到達することができない。しかし、使用中、第1および第2のアーム部107a、107bは、少なくとも部分的に、底部203の上に延び、そこにあるいかなる食材も上方に、すなわち攪拌器部材105、106の方向に付勢する。第1アーム部107aおよび第2のアーム部107bは、作動中上方への付勢効果を向上させる帯状材料から作られることが好ましい。さらに、第2の部材107のアーム部107a、107bは、閉鎖部205の外側表面に接近して従う傾斜部107cおよび107dを有する。傾斜部107c、107dは、攪拌器部材105、106に向かって閉鎖部205の外側表面にあるいかなる食材も付勢する。
【0055】
図3には、どのように第1のアーム部107aがカバー部205と容器200の底部203の外周203aとの間の領域300をカバーするかが示される。表示を簡単にするために、第1のアーム部107aと第1の攪拌器部材105の輪郭線のみが概略的に示されている。領域300をより明確に示すために、使用中の第1の攪拌器部材105のいくつかとびとびの位置が輪郭線105’の円形パターンとして示されている。図3の最も外側の遠は、容器200の上方リム210(図2Bも参照)に対応する。
【0056】
台所用品の容器200内に動作位置にある攪拌器組立体100の代替実施形態が図4に断面で示される。図4に示されるように、攪拌器組立体100は、以下の違いを除いて、これまでに記載された攪拌器組立体と原則的に同じである。
【0057】
図4の攪拌器組立体100は、第1の部材104を支える上方部分120と、第2の部材107を下方部分130とを有する。上方部分120は半径方向に延びるフランジとして設計された把持部材109をさらに有する。第1の部材104は、以前にしめされた第1の部材104と比較して、角度を付けられたアーム部分140および141によって駆動軸101にそれぞれ取り付けられた2つのアーム部104a、104bを有する。角度を付けられたアーム部分140、141の提供は、以前の図に示された攪拌器部材より大きい長さ(または高さ)を有する攪拌器部材105、106の使用を可能にする。さらに、角度を付けられたアーム部分140、141は、使用中、食材が上方かつ攪拌器部材105、106の作動領域の外に移動することを防止するのに役立ち得る。好ましくは、図4の攪拌器組立体100の上方部分120および下方部分130は、連結手段150により互いに取り外し可能に連結される。
【0058】
図4に明確に見ることができるように、第2の部材107の第1および第2のアーム部107a、107bと容器200の底部203との間には、最小の遊びしかない。また、傾斜部107cおよび107dと閉鎖部205の外側表面との間には最小の遊びが存在する。さらに、図4では、それぞれの遠位端105a、106aと105b、106bとの間に、作動中に攪拌器部材105、106がそれぞれの回転軸I−IおよびII−II周りに回転することを可能にするベアリング160、170が設けられていることが分かる。
【0059】
上述の記載では、本発明による攪拌器組立体は2つの攪拌器部材を有する。本発明の範囲内で、攪拌器組立体が、3つまたは4つの攪拌器部材等、異なる数の攪拌器部材を有することも可能である。好ましくは、攪拌器部材は、バランスのとれた攪拌器組立体を得るために攪拌器組立体の長手方向軸周りに均等に分散される。しかし、これは必須ではなく、単に1つの攪拌器部材の使用ですら考えられる。単一の攪拌器部材を有する本発明による攪拌器組立体の実施形態は図5Aおよび5Bにのみ示される。
【0060】
図5Aは、単一の攪拌器部材105のみが提供された実施形態の攪拌器組立体100を示す。したがって、攪拌器組立体100は単に、単一のアーム部104aを有する第1の部材104を有するとともに、単一のアーム部107aを有する第2の部材107を有する。図5Aに示された攪拌器組立体100で達成される動作および効果は、以前の図に示された攪拌器組立体に対するものと同じである。主な違いは動作速度にあり、より多くの攪拌器部材が設けられたとき、食材を処理するために必要な時間が減少することは当業者には明らかである。図5Bは、容器200内に配置された図5Aの攪拌器組立体100を示す。図5Aの攪拌器組立体100の位置決めは、図2Aに関して記載されたものと同じ方法で行われる。
【0061】
ここで、攪拌器部材105が第2の部材107に連結されることが必須ではないことに留意されたい。実際、第2の部材107により得られる使用中の付勢効果は、攪拌器部材105がそこに取り付けられていないときも得られる。さらに、攪拌器部材105が、第2の部材107およびそのアーム部107aに連結されておらず、したがって、第2の部材107およびそのアーム部107aにより支持されていない場合、アーム部107aが攪拌器部材105まで延びることは必須ではない。攪拌器部材105とカバー部分205との間の領域の少なくとも1部(図3参照)が第2の部材107のアーム部107aにより覆われる限り、攪拌器組立体100の使用中、第2の部材107の付勢効果は存在する。
【0062】
本発明のさらなる実施形態が図6に示され、この実施形態では、攪拌器組立体100は2つの球状攪拌器要素105、106を有する。前述の実施形態のように、攪拌器部材105、106は、それぞれ回転軸I−IおよびII−IIを有する。しかし、攪拌器部材105、106、特にそれらの回転軸I−I、II−IIが、長手方向軸A−Aに対して角度を付けられる。これは、図6に角度アルファ(α)で示される。前述の図の実施形態とのさらなる違いは、第2の部材107が、駆動軸101の第1の遠位端102から湾曲した方法で延びて直線部分で終端するそれぞれのアーム部107a、107bを有することである。図6の実施形態は、例えば、平らでない底を有する容器と組み合わせて使用され得る。さらに、図6の攪拌器組立体100は、例えば、図5Aに示されたような単一の攪拌器部材または、好ましくは長手方向軸A−A周りに均等に分散された、3つ以上の攪拌器部材等、上述のように異なる数の攪拌器部材を備え得る。
【0063】
本発明による攪拌器組立体300のさらなる実施形態が図7に示される。攪拌器組立体300は、図1Aおよび1Bに示された攪拌器組立体100と設計が同様である。攪拌器組立体300は、駆動部材に連結され得る第1の遠位端302を有する駆動軸301を有する。駆動軸301は上方部分320および下方部分330を有する。前述の実施形態と同様、駆動軸301は、その周りを攪拌器組立体300が回転して駆動可能な攪拌器組立体300の長手方向軸A−Aを規定する。攪拌器組立体はさらに、駆動軸301の下方部分330に連結された単一の支持部材304を有する。支持部材304は、駆動軸301から離れて延びる、第1のアーム部304aおよび第2のアーム部304bを有する。さらに、2つの攪拌器部材305および306が設けられる。攪拌器部材305、306は、それぞれアーム部304a、304bの一方に連結されるそれぞれの遠位端305a、306aを有する。いずれの攪拌器部材305、306も、それぞれのアーム部304a,304bから駆動軸301の上方部分320に向かって延びる。
【0064】
図7の攪拌器組立体300はもちろん、例えば、図5Aに示されたような単一の攪拌器部材または、好ましくは長手方向軸A−A周りに均等に分散された、3つ以上の攪拌器部材等、上述のように異なる数の攪拌器部材を備え得る。
【0065】
本発明の範囲に入る別のオプションは、作動中の攪拌器部材の自動回転の可能性に従う代わりに、作動中に攪拌器部材を回転して駆動するように構成された駆動手段を持つ攪拌器組立体を提供することである。
【0066】
好ましくは、攪拌器部材のない攪拌器組立体は、例えば(射出)成形により、プラスチック材料から製造される。しかし、他の材料も使用され得る。好ましくは、本発明による攪拌器組立体を製造するために使用される材料は、食器洗い機での洗浄に適している。
【0067】
上記では、本発明による攪拌器組立体は、いわゆる底部駆動式台所用品に使用されることに適している。しかし、本発明の要点はもちろん、いわゆる上部駆動式台所用品にも適用可能である。このような実施形態は図に明確に示されていないが、それを得るために本発明による攪拌器組立体の真の変更が必要とされないことは当業者には明らかであろう。上部駆動の場合、駆動軸の上方部分の駆動軸の端部が駆動モータに連結される。
【0068】
本発明はまた、以下の文節の文言として記載され得る。
【0069】
1) 攪拌器組立体(100)は、
−駆動部材(201)に連結され得る遠位端(102、108)を有し、上方部分(120)と下方部分(130)とを有し、攪拌器組立体(100)が駆動部材(201)によりその周りを回転して駆動可能である攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)を規定する、駆動軸(101)と;
−駆動軸(101)の上方部分(120)の近くで駆動軸(101)に連結され、駆動軸(101)から離れて延びるアーム部(104a)を有する、第1の部材(104)と;
−駆動軸(101)の下方部分(130)の近くで第1の部材(104)から長手方向に離間して駆動軸(101)に連結され、駆動軸(101)から離れて延びるアーム部(107a)を有する、第2の部材(107)と;
−第1の部材(104)のアーム部(104a)に連結される第1の遠位端(105a)を有し、第1の部材(104)のアーム部(104a)と第2の部材(107)のアーム部(107a)との間に延びる、攪拌器部材(105)と;を有し、使用中、容器(200)に面している第2部材のアーム部(107a)の側面が、最大20mm容器(200)の底から離れる、より好ましくは15mmより少なく容器(200)の底から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく容器(200)の底から離れる。
【0070】
2) 第1の部材(104)のアーム部(104a)は、攪拌器部材(105)に回転可能に連結するように適合された連結部材(160a)を備える、文節1による攪拌器組立体(100)。
【0071】
3) 第1の部材(104)および第2の部材(107)は、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)を含む平面内に延びる、文節1または2による攪拌器組立体(100)。
【0072】
4) 攪拌器部材(105)は、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略平行に延びる回転軸(I−I)を有する、文節3による攪拌器組立体(100)。
【0073】
5) 第2の部材(107)は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略垂直な平面内に延びる、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0074】
6) 第1の部材(104)は駆動軸(101)に取り外し可能に連結される、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0075】
7) 第2の部材(107)は駆動軸(101)に取り外し可能に連結される、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0076】
8) 第1の部材(104)および/または第2の部材(107)は、長手方向の異なる場所で駆動軸(101)に連結され得る、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0077】
9) 攪拌器部材(105)は第2の部材(107)のアーム部(107a)に連結された第2の遠位端(105b)を有する、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0078】
10) 第2の部材(107)のアーム部(107a)は、そこに攪拌器部材(105)を回転可能に連結するように適合された連結部材(170a)を備える、文節9による攪拌器組立体(100)。
【0079】
11) 前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)であって、
−第1の部材(104)は少なくとも1つのさらなるアーム部(104b)を有し、さらなるアーム部(104b)は、第1の部材(104)の他方のアーム部(104a)とは異なる方向に駆動軸から離れて延び、
−第2の部材(107)は少なくとも1つのさらなるアーム部(107b)を有し、さらなるアーム部(107b)は、第2の部材(107)の他方のアーム部(107a)とは異なる方向に駆動軸から離れて延び、第1の部材(104)のさらなるアーム部(104b)に連結された第1の遠位端(106a)を有するさらなる攪拌器部材(106)が提供され、このさらなる攪拌器部材(106)は第1の部材(104)のアーム部(104b)と第2の部材(107)のアーム部(107b)との間に延びる。
【0080】
12) 第1の部材(104)のさらなるアーム部(104b)は、そこにさらなる攪拌器部材(106)を回転可能に連結するように適合された連結部材(170a)を備える、文節11による攪拌器組立体(100)。
【0081】
13) さらなる攪拌器部材(106)は、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略平行に延びる回転軸(II−II)を有する、文節11または12による攪拌器組立体(100)。
【0082】
14) 第2の部材(107)のさらなるアーム部(107b)は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略垂直な平面内に延びる、文節11乃至13のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0083】
15) さらなる攪拌器部材(106)は、第2の部材(107)のさらなるアーム部(107b)に連結される第2の遠位端(106b)を有する、文節11乃至14のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0084】
16) 第2の部材(107)のさらなるアーム部(107b)は、そこにさらなる攪拌器部材(106)を回転可能に連結するように適合された連結部材(170b)を備える、文節11乃至15のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0085】
17) 第1の部材(104)は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略垂直な平面内に延びる、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0086】
18) 攪拌器組立体(300)は:
−駆動部材(201)に連結され得る遠位端(302,308)を有し、上方部分(120)および下方部分(130)を有し、その周りを攪拌器組立体(300)が駆動部材(201)により回転するように駆動可能な攪拌器組立体(300)の長手方向軸(A−A)を規定する、駆動軸(301)と、
−駆動軸(301)の下方部分(130)に連結され、駆動軸(301)から離れて延びるアーム部(304a)を有する、支持部材(304)と、
−支持部材(304)のアーム部(304a)に連結される遠位端(305a)を有し、駆動軸(301)の上方部分(120)に向かってアーム部(304a)から延びる、攪拌器部材(305)と、を有し、使用中、容器(200)に面している支持部材(304)のアーム部(304a)の側面が、最大20mm容器(200)の底部から離れる、より好ましくは15mmより少なく容器(200)の底部から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく容器(200)の底部から離れる。
【0087】
19) 支持部材(304)のアーム部(304a)は、そこに攪拌器部材(305)を回転可能に連結するように適合された連結部材(360a)を備える、文節18による攪拌器組立体(300)。
【0088】
20) 攪拌器部材(305)は、攪拌器組立体(300)の長手方向軸(A−A)と略平行に延びる回転軸(I−I)を有する、文節18または19による攪拌器組立体(300)。
【0089】
21) 支持部材(304)は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、攪拌器組立体(300)の長手方向軸(A−A)と略垂直な平面内に延びる、文節18乃至20のいずれかによる攪拌器組立体(300)。
【0090】
22) 支持部材(304)は駆動軸(301)に取り外し可能に連結される、文節18乃至21のいずれかによる攪拌器組立体(300)。
【0091】
23) 支持部材(304)は、支持部材(304)の他方のアーム部(304a)とは異なる方向に駆動軸(301)から離れて延びるさらなるアーム部(304b)を有し、支持部材(304)のさらなるアーム部(304b)に連結される遠位端(306a)を有するさらなる攪拌器部材(306)が設けられ、さらなる攪拌器部材(306)は駆動軸(301)の上方部分(120)に向かってさらなるアーム部(304b)から延びる、文節18乃至22のいずれかによる攪拌器組立体(300)。
【0092】
24) 支持部材(304)のさらなるアーム部(304b)は、さらなる攪拌器部材(306)をそこに回転可能に連結するように適合された連結部材(370a)を備える、文節23による攪拌器組立体(300)。
【0093】
25) さらなる攪拌器部材(306)は、攪拌器組立体(300)の長手方向軸(A−A)と略平行に延びる回転軸(II−II)を有する、文節23または24による攪拌器組立体(300)。
【0094】
26) 台所用品は:
−ベース部材であって、このベース部材は駆動モータを収容し、この駆動モータは駆動部材(201)を有する、ベース部材と;
−食材を受け入れる容器(200)であって、容器(200)はベース部材に配置可能である、容器(200)と;
−前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100、300)であって、攪拌器組立体(100、300)は、駆動部材(201)と駆動可能にかみ合うように、容器(200)内に配置可能である、攪拌器組立体(100、300)と、を有する。
【0095】
主題が図面および前述の記載に説明されているが、このような図および説明は説明的または例示的であり限定的ではないとみなされるべきである。主題は開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態に対する他の変形は、図面、説明および添付の特許請求の範囲の研究から、特許請求の範囲に記載された主題を実施する当業者によって理解され得るとともに達成され得る。動詞「有する(comprise)」およびその活用の使用は、特許請求の範囲または説明中で述べられた場合以外は、他の要素の存在を除外しない。要素またはステップの前の不定冠詞「1つの(aまたはan)」の使用は、複数のこのような要素またはステップの存在を除外しない。図面および説明は、単に説明的なものと見なされるべきであり、主題を限定するものではない。特許請求の範囲の如何なる参照符号も範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器内で使用されるように配置された攪拌器組立体に関する。本発明はさらに、攪拌器組立体を備える台所用品に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばフードプロセッサ、より一般的には台所用品とともに使用するための攪拌器組立体は広く知られており、例えば食材を混ぜるために使用され得る。通常、このような攪拌器組立体は駆動モータに取り付け可能である。
【0003】
ボウルを有する台所用品とともに使用するための既知の攪拌器組立体の例は、ダブル−バルーン攪拌器である。このような攪拌器組立体は、それぞれが伸張されたキャリア要素の反対の遠位端部に好ましくは回転可能に取り付けられた2つのバルーンタイプの攪拌器を有する。キャリア要素は、駆動軸に連結されることができ、この駆動軸は同じく駆動モータに連結され得る、または、キャリア要素は、駆動モータにより駆動可能な駆動軸に連結され得る連結要素を備え得る。バルーンタイプの攪拌器は、駆動軸と平行に延びる。使用中、2つのバルーンタイプの攪拌器は駆動軸により規定された長手方向軸周りに回転され、したがって、長手方向軸周りに円運動を描く。既知の攪拌器組立体は、コスト効率の良い攪拌器組立体にするシンプルな設計である。
【0004】
既知の攪拌器組立体の懸念は、食材が入るボウルの底面の中心領域が回転する攪拌器によってカバーされないことである。この領域は駆動軸周りの円形の領域である。これは、一方では良好な混合結果を得るためにそして他方では作動中に回転する攪拌器が駆動軸に接触することを避けるために、攪拌器の外周と駆動軸との間の隙間が存在しなければならないという事実の結果である。
【0005】
上述の懸念は、ミキシングボウルを有する台所用品のための攪拌器組立体を開示する特許文献1で扱われている。攪拌器組立体は、2つの別々に駆動されるとともに逆回転するバルーンタイプの攪拌器を有する。それぞれのバルーンタイプの攪拌器は、台所用品の駆動モータに連結されるように適合されたそれ自体の駆動軸を有する。攪拌器はさらに、作動中、すなわち攪拌器がその駆動軸周りに回転するように駆動されるとき、ボウルに入った食材を混ぜるまたはかき回すワイヤで形成された攪拌器ヘッドを有する。特許文献1の台所用品は、ボウルが使用中に攪拌器の回転とは独立して回転するように、ボウルが配置される回転するターンテーブルを有する。
【0006】
特許文献1は、対向する1組のブレードを持つ台所用品の中央長手方向軸の最も近くに配置された攪拌器、または食材が攪拌器の残りの部分に接触するように、ボウルの底の攪拌器の下に配置された食材を上方に付勢するように構成された付勢手段を提供することを提案する。対向するブレードは、それぞれの攪拌器のワイヤで形成された攪拌器本体の一部である。
【0007】
特許文献1の提案された解決方法は、ボウルのための回転可能なターンテーブルと組合せた独立して駆動される逆回転する攪拌器の複雑で効果な装置を必要とする。このターンテーブルは駆動手段および制御手段を必要とし、台所用品の複雑さとコストを追加する。また、この付勢手段を持つ攪拌器の1つを提供することは、この攪拌器の有効性を減少させ、したがって最適ではないかき混ぜ結果をもたらす。
【0008】
さらに、独立した駆動軸を有する独立した攪拌器の使用は、作動中、特にパン生地等比較的重い食材が処理されているとき、機械的不安定性の上昇を与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願公開第2007/0064523号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述の観点から、有利な特性は保持を保持しながら既知の2つのバルーンの攪拌器の1つまたは複数の懸念に対処する、容器内で使用されるように構成された2つのバルーン攪拌器タイプの攪拌器組立体を提供することが望ましい。さらに、向上した機械的特性を有する攪拌器組立体を提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の主要な実施形態によれば、駆動部材に連結され得る遠位端を有する駆動軸を有する攪拌器組立体が提供される。駆動軸は上方部分と下方部分とを有し、この駆動軸は、その周りを攪拌器組立体が駆動部材により回転するように駆動可能な攪拌器組立体の長手方向軸を規定する。攪拌器組立体はさらに、駆動軸の上方部分の近くで駆動軸に連結される第1の部材を有し、第1の部材は駆動軸から離れて延びるアーム部を有する。攪拌器組立体はさらに、駆動軸の下方部分の近くで第1の部材から長手方向に離間して駆動軸に連結される第2の部材を有する。第2の部材は駆動軸から離れて延びるアーム部を有する。さらに、攪拌器部材が、第1の部材のアーム部に連結される第1の遠位端を有して提供される。攪拌器部材は、第1の部材のアーム部と第2の部材のアーム部との間に延びる。本発明による攪拌器組立体が上方駆動または底部駆動のどちらかを使用し得ることに留意されたい。上方駆動の場合、駆動軸の上方部分における駆動軸の端部が駆動部材に連結される。底部駆動の場合、駆動軸の下方部分における駆動軸の端部が駆動部材に連結される。
【0012】
本発明による攪拌器組立体の使用中、第2の部材がその下方部分において組立体の駆動軸に連結されるので、第2の部材のアーム部は、混ぜられる食材を収容している容器またはボウルの底部の近くに配置される。この文脈において、近くは、最大20mm容器の底から離れる、より好ましくは15mmより少なく容器の底から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく容器の底から離れるものとして理解される。したがって、第2の部材および特にそのアーム部は、作動中、攪拌器部材と攪拌器部材の駆動軸との間に存在する食材と接触する。アーム部が攪拌器組立体の駆動軸とともに回転するにつれて、アーム部の回転運動は少なくとも一部の食材を攪拌器部材に向けて付勢する。したがって、攪拌器組立体で効果的にカバーされる領域は、従来技術から知られた攪拌器組立体と比較して増大する。
【0013】
実施形態では、第1の部材のアーム部は、攪拌器部材に回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、攪拌器部材は作動中に回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。攪拌器部材の回転は、処理される食材の粘性によってもたらされる。
【0014】
実施形態では、第1の部材および第2の部材は、攪拌器組立体の長手方向軸を含む平面内に延びる。これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なく攪拌器組立体の機械的な安定性をもたらす。
【0015】
実施形態では、攪拌器部材は、攪拌器組立体の長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有し、これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なく攪拌器部材の容易な自動回転を可能にする。
【0016】
実施形態では、第2の部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる。これは、重量を減少させるとともに、第2部材のアーム部の付勢作用も向上させる。
【0017】
実施形態では、第1のキャリアの第1のキャリアアームおよび第2のキャリアアームが、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる帯状の材料で形成される。これは、重量を減少させるとともに、ユーザのための攪拌器組立体の利用しやすさも向上させる。
【0018】
実施形態では、第1の部材は駆動軸に取り外し可能に連結され、および/または第2の部材は駆動軸に取り外し可能に連結される。これらの実施形態は、攪拌器組立体の異なる部品が別々に清掃されることを可能にする。さらに、これは、異なるタイプおよび異なるサイズの部材を使用することを可能にし、攪拌器組立体の多用途性を向上させる。
【0019】
実施形態では、第1の部材および/または第2の部材は、長手方向に沿った異なる場所で駆動軸に連結され得る。これは、異なる形状およびサイズの攪拌器部材の使用を可能にし、さらに攪拌器組立体の多用途性を向上させる。
【0020】
実施形態では、攪拌器部材は第2の部材のアーム部に連結された第2の遠位端を有するので、攪拌器部材もまた第2の部材により支持され、機械的強度および攪拌器組立体の寿命を向上させる。さらに、これは使用中の攪拌器組立体の向上した機械的な安定性に貢献する。
【0021】
実施形態では、第2の部材のアーム部は、攪拌器部材をそこに回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、攪拌器部材は作動中に回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。攪拌器部材の回転は、処理される食材の粘性によってもたらされる。
【0022】
実施形態では、第1の部材は、第1の部材の他方のアーム部とは異なる方向に駆動軸から離れて延びるさらなるアーム部を有し、第2の部材は、第2の部材の他方のアーム部とは異なる方向に駆動軸から離れて延びるさらなるアーム部を有し、第1の部材のさらなるアーム部に連結される第1の遠位端を有するさらなる攪拌器部材が提供され、このさらなる攪拌器部材は第1の部材のアーム部と第2の部材のアーム部との間に延びる。これは、攪拌器組立体の第2の攪拌器部材を提供し、食材を処理する攪拌器組立体の速度を向上させることはもちろん、攪拌器組立体の有効性を向上させる。
【0023】
実施形態では、第1の部材のさらなるアーム部は、さらなる攪拌器部材をそこに回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、さらなる攪拌器部材は作動中に回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。
【0024】
実施形態では、さらなる攪拌器部材は、攪拌器組立体の長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する。これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なくさらなる攪拌器部材の容易な自動回転を可能にする。
【0025】
実施形態では、第2の部材のさらなるアーム部は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる。これは、重量を減少させるとともに、ユーザのための攪拌器組立体の利用しやすさも向上させる。
【0026】
実施形態では、さらなる攪拌器部材は、第2の部材のさらなるアーム部(107b)に連結される第2の遠位端を有する。これは、攪拌器組立体の機械的な安定性を向上させる。
【0027】
実施形態では、第2の部材のさらなるアーム部は、両方の攪拌器部材が回転可能であり、さらに攪拌器組立体の作動を向上させるように、そこにさらなる攪拌器部材を回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。
【0028】
実施形態では、第1の部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる。これは、攪拌器組立体の重量をさらに減少させる。
【0029】
本発明の第2の主要な実施形態では、攪拌器組立体が提供され、この攪拌器組立体は、駆動部材に連結され得る遠位端を有する駆動軸を有し、駆動軸は上方部分と下方部分とを有する。この駆動軸は、その周りを攪拌器組立体が駆動部材により回転するように駆動可能な攪拌器組立体の長手方向軸を規定する。さらに、駆動軸の下方部分に連結される支持部材が設けられる。支持部材は駆動軸から離れて延びるアーム部を有する。支持部材のアーム部に連結される遠位端を有する攪拌器部材提供され、攪拌器部材は、駆動軸の上方部分に向かってアーム部から延びる。この実施形態では、支持部材は、攪拌器部材のキャリアおよび食材の付勢手段の両方として作用する。これは、攪拌器組立体の単純さを向上させる。
【0030】
以下に示されるように、本発明による第2の主要な実施形態のさらなる実施形態は、第1の主要な実施形態のように、同様の要素を加え、同じまたは少なくとも均等な利点を提供する。
【0031】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材のアーム部は、そこに攪拌器部材を回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、攪拌器部材は、作動中回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。攪拌器部材の回転は、処理される食材の粘性によってもたらされる。
【0032】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、攪拌器部材は、攪拌器組立体の長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有し、これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なく攪拌器部材の容易な自動回転を可能にする。
【0033】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材は、少なくとも部分的に帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、攪拌器組立体の長手方向軸と略垂直な平面内に延びる。これは、重量を減少させるとともに、第2部材のアーム部の付勢作用も向上させる。
【0034】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材は駆動軸に取り外し可能に連結される。この実施形態は、攪拌器組立体の異なる部品が別々に清掃されることを可能にする。さらに、これは、異なるタイプおよび異なるサイズの部材を使用することを可能にし、攪拌器組立体の多用途性を向上させる。
【0035】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材は、支持部材の他方のアーム部とは異なる方向に駆動軸から離れて延びるさらなるアーム部を有し、支持部材のさらなるアーム部に連結される遠位端を有するさらなる攪拌器部材が提供され、さらなる攪拌器部材は駆動軸の上方部分に向かってさらなるアーム部から延びる。これは、攪拌器組立体の第2の攪拌器部材を提供し、食材を処理する攪拌器組立体の速度を向上させることはもちろん、攪拌器組立体の有効性を向上させる。
【0036】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、支持部材のさらなるアーム部は、さらなる攪拌器部材をそこに回転可能に連結するように適合された連結部材を備える。このように、さらなる攪拌器部材は作動中に回転することができ、攪拌器組立体の性能を向上させる。
【0037】
第2の主要な実施形態のさらなる実施形態では、さらなる攪拌器部材は、攪拌器組立体の長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する。これは、攪拌器組立体の回転方向と関係なくさらなる攪拌器部材の容易な自動回転を可能にする。
【0038】
本発明のさらなる態様では、台所用品が提供され、この台所用品は、ベース部材を有し、このベース部材は駆動モータを収容し、この駆動モータは駆動部材を有し;食材を受け入れる容器を有し、この容器はベース部材に配置可能であり、前述の請求項のいずれかによる攪拌器組立体を有し、攪拌器組立体は、駆動部材と駆動可能にかみ合うように、容器内に配置可能である。このような台所用品は、既知の攪拌器組立体を有する既知の台所用品と比べて向上した性能を示す。
【0039】
本発明による攪拌器組立体およびこのような攪拌器組立体を備える台所用品のさらなる有利な実施形態は、特許請求の範囲および図面を参照する以下の説明に記載される。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1A】図1Aは、第1の実施形態による攪拌器組立体の斜視図である。
【図1B】図1Bは、取り外し可能な第1の部材を持つ図1の組立体の拡大斜視図である。
【図2A】図2Aは、配置前の図1Aの攪拌器組立体を持つ容器の一部を切り取った斜視図である。
【図2B】図2Bは、配置された図1Aの攪拌器組立体を持つ容器の一部を切り取った斜視図である。
【図3】図3は、攪拌器部材の軌跡の概略図である。
【図4】図4は、攪拌器組立体の第2の実施形態の断面図である。
【図5A】図5Aは、単一の攪拌器部材を有する本発明による攪拌器組立体の第3の実施形態の斜視図である。
【図5B】図5Bは、配置された図5Aの攪拌器組立体を持つ容器の一部を切り取った斜視図である。
【図6】図6は、角度を付けられた攪拌器部材を持つ本発明による攪拌器組立体のさらなる実施形態の側面図である。
【図7】図7は、単一の支持部材を有する本発明による攪拌器組立体のさらなる実施形態の斜視図である。
【図8】図8は、図2Bの組立体の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1Aは本発明の第1の実施形態による攪拌器組立体の斜視図を示す。攪拌器組立体100は、第1の遠位端102を有する駆動軸101を有する。第1の遠位端102は、駆動部材201(図2A参照)に連結するように配置される。駆動軸101は、攪拌器組立体100が回転することができる長手方向軸A−Aを規定する、すなわち、攪拌器組立体100は駆動部材201により長手方向軸A−A周りに回転できるように駆動可能である。さらに、矢印BおよびCにより示されるように、攪拌器組立体100は反時計回りおよび時計回りに回転することができる。図1Aの実施形態では、駆動軸101は中央管状部分103を有する。駆動軸101の中央管状部分103には、第1の部材104が連結して取り付けられる。第1の部材104は、駆動軸101から離れて延びる第1のアーム部104aを有する。好ましくは、アーム部104aは、略半径方向に駆動軸101の中央管状部分103から離れて延びる。第1の部材104はさらに第2のアーム部104bを有する。この第2のアーム部104bは、第1のアーム部104aと同様の設計であるとともに、駆動軸101から離れて延び、好ましくは略半径方向に駆動軸101の中央管状部分103から離れるが、第1のアーム部104aと反対方向に延びる。実際、両方のキャリアアーム104aおよび104bは線D−Dに沿って延びる。したがって、両方のアーム部104a、104bは、攪拌器組立体100の長手方向軸A−A周りに等距離にまたは均等に配置される、すなわち、180度の配置角度が使用される。しかし、これは必須ではなく、他の配置角度も可能であることに留意されたい。実際、例えば約120度の配置角度を用いて駆動軸101に2より多いアーム部を連結することも可能である。好ましくは、第1の部材104の第1のアーム部104aおよび第2のアーム部104bは、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され得る。
【0042】
図1Aの実施形態では、攪拌器組立体100は、第1の攪拌器部材105と第2の攪拌器部材106とをさらに有する。第1の攪拌器部材105は、第1の攪拌器部材105の第1の遠位端105aで第1のアーム部104aに連結される。第2の攪拌器部材106は、第2の攪拌器部材106の第1の遠位端106aで第2のアーム部104bに連結される。図1Aに示されるように、攪拌器部材105、106は、1つまたは複数のワイヤの輪を有するいわゆるワイヤ攪拌器である。パン生地等を処理するためのフック形状の攪拌器等、他のタイプの攪拌器部材も考え得る。示された例では、攪拌器部材105、106は3つのワイヤの輪を有する。当業者にとって、要求または処理される食材に応じて、他の数のワイヤの輪も可能であることは明らかであろう。図1Aの例は、例えばクリームまたは卵白をかき回すために特に適切である。
【0043】
駆動軸101の中央管状部分103には、第2の部材107が連結して取り付けられる。第2の部材107は、駆動軸101から離れて延びる第1のアーム部107aを有する。好ましくは、アーム部104aは、略半径方向に駆動軸101の中央管状部分103から離れて延びる。第2の部材107はさらに第2のアーム部107bを有する。この第2のアーム部107bもまた駆動軸101から離れて延び、好ましくは略半径方向に駆動軸101の中央管状部分103から離れるが、第1のアーム部107aと反対方向に延びる。実際、両方のキャリアアーム107aおよび107bは線E−Eに沿って延びる。第1の部材104に関して記載されたことと同様に、第2の部材107のアーム部107a、107bは、長手方向軸A−A周りに均等に配置される必要はなく、第2の部材107のアーム部の数も図1Aに示されたものに限定されない。図に見られるように、第2の部材107は駆動軸101の第1の遠位端102の近くで駆動軸101に連結される。好ましくは、第2の部材107の第1のアーム部107aおよび第2のアーム部107bは、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され得る。
【0044】
第1の攪拌器部材105と第2の攪拌器部材106は、それぞれの第1の遠位端105a、106aの正反対に配置された第2の遠位端105b、106bをそれぞれ有する。第1の攪拌器部材105は、第1の攪拌器部材105の第2の遠位端105bで第2の部材107の第2のアーム部107aに連結される。第2の攪拌器部材106は、第2の攪拌器部材106の第2の遠位端106bで第2の部材107の第2のアーム部107bに連結される。したがって、攪拌器部材105、106は、それぞれの第1のアーム部104a、107aから第2のアーム部104b、107bに延びる。図1Aの実施形態では、それに沿って第1の部材105および第2の部材107がそれらのそれぞれのアーム部とともにそれぞれ延びる線D−DおよびE−Eは、長手方向軸A−Aと(略)平行な平面内にかかる、あるいは言い替えると、線D−DおよびE−Eは、長手方向軸A−Aと(略)垂直に延びる。図1Aに見られるように、第1の部材104の第1および第2のアーム部104a、104bは、第2部材107の第1および第2のアーム部107a、107bから離されるので、攪拌器部材105、106はこれらの部材の間に延びる。さらに、それぞれのアーム部の向きのために、攪拌器部材105、106は長手方向軸A−Aと略平行に延びる。しかし、攪拌器部材105、106がある角度で長手方向に沿って延びる(図6参照)ことも考えられる。代替の向きは、例えば、第1の部材104と第2の部材107との間の回転したまたは捩れた相対位置により達成され得る。これは図示されていないが、どのように実現するかは当業者には明らかであろう。図6に関して異なる代替が示されている。
【0045】
図1Aの例では、第1の部材104は駆動軸101の上部120で駆動軸101に連結され、一方、第2の部材107は、駆動軸101の下部130で駆動軸101に連結される。
【0046】
好ましくは、第1の攪拌器部材105および第2の攪拌器部材106は、それぞれ第1の部材104および第2の部材107に回転可能に連結される。これを達成するために、それぞれのアーム部104a、104b、107aおよび107bは、それらの自由端に、それぞれの攪拌器部材105、106に対して回転可能に連結する可能性を備える。したがって、図1Aの例では、第1の攪拌器部材105は長手方向軸A−Aと(略)平行に延びる回転軸I−Iを有し、第2の攪拌器部材106は長手方向軸A−Aと(略)平行に延びる回転軸II−IIを有する。以下により詳細に説明されるように、攪拌器部材105、106は、それらのそれぞれの回転軸I−I、II−II周りに回転する。これは攪拌器組立体100の性能を向上させる。
【0047】
本発明による攪拌器組立体100の好適な実施形態では、第1の部材104、第2の部材107あるいは両方は、駆動軸101に取り外し可能に連結される。これは、例えばそれぞれのアーム部と駆動軸103との間のスナップ接続を用いて行われ得る。しかし、アーム部と駆動軸との間の開放可能な接続を提供する他の手段もまた可能である。それぞれが単一の部品として形成された部材104、107が全体として駆動軸101に連結可能であることも可能である。これは図1Bの第1の部材104に関して示され、攪拌器組立体100は拡大斜視図で示されるとともに取り外し可能な第1の部材104を有する。第1の部材104は、駆動軸101の管状部分103の外周の周りに配置され得る内周を有する円形接続部400を有する。管状部分103は、長手方向に延びるとともに、それぞれが円形接続部400の内周に設けられたノッチ402、403の1つを収容するようにそれぞれ配置された、2つのスロットまたは溝401(これらのうち図1Bでは1つのみしか見ることができない)を備える。溝401とそれぞれのノッチ402、403の協調は、攪拌器組立体100の使用中、第1の部材104が長手方向軸A−A周りに回転しないことを確実にする。同様の解決方法が第2の部材107に対して適用され得る。
【0048】
さらなる好ましい実施形態では、第1の部材104、第2の部材107あるいは両方は、駆動軸101の異なる位置に沿って駆動軸101に取り付け可能である。この方法では、異なる長さ(図1AにHで示される)の攪拌器部材を使用することが可能になる。言い換えると、攪拌器組立体100は調整可能になる。これは例えば、その長さに沿ったある場所においてくぼみを持つ溝401を提供することと、同時に半径方向内側に延びる小さい突起を持つノッチ402、403を提供することにより達成され得る。このように、駆動軸101に沿った異なる位置における接続を可能にする(開放可能な)スナップ接続が提供され得る。
【0049】
操作を容易にするために、攪拌器組立体100は、駆動軸101の第2の遠位端108に設けられた把持手段109を備え得る。図1Aおよび1Bの例では、把持手段109は、ユーザが把持しやすくする球形のノブまたは延長部として設計される。しかし、他の設計も可能である。
【0050】
ここで、攪拌器部材105、106が第2の部材107に連結されることが必須ではないことに留意する。実際、攪拌器部材105、106がそこに取り付けられていないときも、第2の部材107により得られる使用中の付勢効果は得られる。さらに、攪拌器部材105、106が、第2の部材107およびそのそれぞれのアーム部107a、107bに連結されておらず、したがって、第2の部材107およびそのそれぞれのアーム部107a、107bにより支持されていない場合、アーム部107a、107bが関連した攪拌器部材105、106まで延びることは必須ではない。攪拌器部材105、106とカバー部分205との間の領域の少なくとも1部(図3参照)が第2の部材107のアーム部107a、107bにより覆われる限り、攪拌器組立体100の使用中、第2の部材107の付勢効果が存在する。
【0051】
本発明による攪拌器組立体100は、台所用品に使用されることが意図される。図2Aおよび2Bは、このような台所用品の一部を示し、特に、電気駆動モータ(図示せず)等、駆動手段を収容するベース部材(図示せず)に配置されることが意図される容器またはボウル200を有する台所用品を示す。容器200は、攪拌器組立体100の駆動軸101の第1の遠位端102に取り外し可能に連結されるように配置された駆動手段201を有する。第2の遠意端108が適切な駆動部材を用いて攪拌器組立体100を駆動するために使用されることも考えられる。これは示されていない。図に示すように、駆動部材201は、駆動軸101(図示せず)の内側輪郭形成表面と相補的な外側輪郭形成表面を有する第1の接続端部202を有する。駆動部材201は、容器200の底部203を通って突出するとともに第2の接続端部204で終端する。第2の接続端部204は、台所用品のベース部材(図示せず)に収容された例えば電気駆動モータに連結されるように適合される。第2の接続端部204は、好ましくは輪郭形成された外側表面を備える。容器200は、台所用品の操作中に食材を収容するように設計される。したがって、操作中に容器200から食材がこぼれることを避けるべきである。そのため、駆動部材201は、上方に、すなわち容器200の内部に向かって延びる閉鎖部205により囲まれる。
【0052】
攪拌器組立体100の容器200内の位置決めは、把持手段109を保持しながら、図2Aに矢印Xで示された方向に、駆動軸101の第1の遠位端102を駆動部材201の第1の接続端部202の上に置くことにより実行される。攪拌器組立体100の取り外しは、攪拌器組立体100を容器200から反対方向に引くことにより行われる。攪拌器組立体100が容器200内に配置された状態は図2Bに示される。
【0053】
図2Bに見られるように、容器200は略平らな底部203を有する。図2Bに示された攪拌器組立体100の位置、すなわち作動位置では、第1のアーム部107aおよび第2のアーム部107bは、底部203を横切って延びるとともに、底部203の上にわずかな遊びを持って配置される。さらに、それらは略閉鎖部205の外周205と底部203の外周203aとの間に延びる。したがって、攪拌器組立体100の使用中、長手方向軸A−Aの周りを回転するとともに、容器200の底部203のほとんどの領域は回転するアーム部107a、107bによりカバーされる。これはまた図3を参照して示される。図8には、容器200に面する第2の部材のアーム部107の側面が容器200の底250から距離Dにあることが示されている。実際的な実施形態では、Dは最大20mmである。しかし、好ましい実施形態では、Dは15mmより小さい。最も好ましくは、距離Dは10mmより小さい。図8に示された実施形態では、Dは5mmである。Dが減少したときにかき混ぜ性能が向上することが発明者により発見された。手近な応用においてDに対する最適値を選択する場合、一方においてDの非常に小さい値を要求するかき混ぜ品質と、他方において、容器(200)の底が下方のアーム(107)により傷つくことを防ぐために、Dに対するある最小値を必要とする避けられない製造公差および使用中の変形との間に妥協(トレードオフ)がなされなければならないことに留意すべきである。
【0054】
攪拌器組立体100の設計および攪拌器部材105、106の最大寸法のために、使用中、攪拌器部材105、106の間の領域300(図3参照)にある食材および底部203の近くにある食材に、攪拌器部材105、106が到達することができない。しかし、使用中、第1および第2のアーム部107a、107bは、少なくとも部分的に、底部203の上に延び、そこにあるいかなる食材も上方に、すなわち攪拌器部材105、106の方向に付勢する。第1アーム部107aおよび第2のアーム部107bは、作動中上方への付勢効果を向上させる帯状材料から作られることが好ましい。さらに、第2の部材107のアーム部107a、107bは、閉鎖部205の外側表面に接近して従う傾斜部107cおよび107dを有する。傾斜部107c、107dは、攪拌器部材105、106に向かって閉鎖部205の外側表面にあるいかなる食材も付勢する。
【0055】
図3には、どのように第1のアーム部107aがカバー部205と容器200の底部203の外周203aとの間の領域300をカバーするかが示される。表示を簡単にするために、第1のアーム部107aと第1の攪拌器部材105の輪郭線のみが概略的に示されている。領域300をより明確に示すために、使用中の第1の攪拌器部材105のいくつかとびとびの位置が輪郭線105’の円形パターンとして示されている。図3の最も外側の遠は、容器200の上方リム210(図2Bも参照)に対応する。
【0056】
台所用品の容器200内に動作位置にある攪拌器組立体100の代替実施形態が図4に断面で示される。図4に示されるように、攪拌器組立体100は、以下の違いを除いて、これまでに記載された攪拌器組立体と原則的に同じである。
【0057】
図4の攪拌器組立体100は、第1の部材104を支える上方部分120と、第2の部材107を下方部分130とを有する。上方部分120は半径方向に延びるフランジとして設計された把持部材109をさらに有する。第1の部材104は、以前にしめされた第1の部材104と比較して、角度を付けられたアーム部分140および141によって駆動軸101にそれぞれ取り付けられた2つのアーム部104a、104bを有する。角度を付けられたアーム部分140、141の提供は、以前の図に示された攪拌器部材より大きい長さ(または高さ)を有する攪拌器部材105、106の使用を可能にする。さらに、角度を付けられたアーム部分140、141は、使用中、食材が上方かつ攪拌器部材105、106の作動領域の外に移動することを防止するのに役立ち得る。好ましくは、図4の攪拌器組立体100の上方部分120および下方部分130は、連結手段150により互いに取り外し可能に連結される。
【0058】
図4に明確に見ることができるように、第2の部材107の第1および第2のアーム部107a、107bと容器200の底部203との間には、最小の遊びしかない。また、傾斜部107cおよび107dと閉鎖部205の外側表面との間には最小の遊びが存在する。さらに、図4では、それぞれの遠位端105a、106aと105b、106bとの間に、作動中に攪拌器部材105、106がそれぞれの回転軸I−IおよびII−II周りに回転することを可能にするベアリング160、170が設けられていることが分かる。
【0059】
上述の記載では、本発明による攪拌器組立体は2つの攪拌器部材を有する。本発明の範囲内で、攪拌器組立体が、3つまたは4つの攪拌器部材等、異なる数の攪拌器部材を有することも可能である。好ましくは、攪拌器部材は、バランスのとれた攪拌器組立体を得るために攪拌器組立体の長手方向軸周りに均等に分散される。しかし、これは必須ではなく、単に1つの攪拌器部材の使用ですら考えられる。単一の攪拌器部材を有する本発明による攪拌器組立体の実施形態は図5Aおよび5Bにのみ示される。
【0060】
図5Aは、単一の攪拌器部材105のみが提供された実施形態の攪拌器組立体100を示す。したがって、攪拌器組立体100は単に、単一のアーム部104aを有する第1の部材104を有するとともに、単一のアーム部107aを有する第2の部材107を有する。図5Aに示された攪拌器組立体100で達成される動作および効果は、以前の図に示された攪拌器組立体に対するものと同じである。主な違いは動作速度にあり、より多くの攪拌器部材が設けられたとき、食材を処理するために必要な時間が減少することは当業者には明らかである。図5Bは、容器200内に配置された図5Aの攪拌器組立体100を示す。図5Aの攪拌器組立体100の位置決めは、図2Aに関して記載されたものと同じ方法で行われる。
【0061】
ここで、攪拌器部材105が第2の部材107に連結されることが必須ではないことに留意されたい。実際、第2の部材107により得られる使用中の付勢効果は、攪拌器部材105がそこに取り付けられていないときも得られる。さらに、攪拌器部材105が、第2の部材107およびそのアーム部107aに連結されておらず、したがって、第2の部材107およびそのアーム部107aにより支持されていない場合、アーム部107aが攪拌器部材105まで延びることは必須ではない。攪拌器部材105とカバー部分205との間の領域の少なくとも1部(図3参照)が第2の部材107のアーム部107aにより覆われる限り、攪拌器組立体100の使用中、第2の部材107の付勢効果は存在する。
【0062】
本発明のさらなる実施形態が図6に示され、この実施形態では、攪拌器組立体100は2つの球状攪拌器要素105、106を有する。前述の実施形態のように、攪拌器部材105、106は、それぞれ回転軸I−IおよびII−IIを有する。しかし、攪拌器部材105、106、特にそれらの回転軸I−I、II−IIが、長手方向軸A−Aに対して角度を付けられる。これは、図6に角度アルファ(α)で示される。前述の図の実施形態とのさらなる違いは、第2の部材107が、駆動軸101の第1の遠位端102から湾曲した方法で延びて直線部分で終端するそれぞれのアーム部107a、107bを有することである。図6の実施形態は、例えば、平らでない底を有する容器と組み合わせて使用され得る。さらに、図6の攪拌器組立体100は、例えば、図5Aに示されたような単一の攪拌器部材または、好ましくは長手方向軸A−A周りに均等に分散された、3つ以上の攪拌器部材等、上述のように異なる数の攪拌器部材を備え得る。
【0063】
本発明による攪拌器組立体300のさらなる実施形態が図7に示される。攪拌器組立体300は、図1Aおよび1Bに示された攪拌器組立体100と設計が同様である。攪拌器組立体300は、駆動部材に連結され得る第1の遠位端302を有する駆動軸301を有する。駆動軸301は上方部分320および下方部分330を有する。前述の実施形態と同様、駆動軸301は、その周りを攪拌器組立体300が回転して駆動可能な攪拌器組立体300の長手方向軸A−Aを規定する。攪拌器組立体はさらに、駆動軸301の下方部分330に連結された単一の支持部材304を有する。支持部材304は、駆動軸301から離れて延びる、第1のアーム部304aおよび第2のアーム部304bを有する。さらに、2つの攪拌器部材305および306が設けられる。攪拌器部材305、306は、それぞれアーム部304a、304bの一方に連結されるそれぞれの遠位端305a、306aを有する。いずれの攪拌器部材305、306も、それぞれのアーム部304a,304bから駆動軸301の上方部分320に向かって延びる。
【0064】
図7の攪拌器組立体300はもちろん、例えば、図5Aに示されたような単一の攪拌器部材または、好ましくは長手方向軸A−A周りに均等に分散された、3つ以上の攪拌器部材等、上述のように異なる数の攪拌器部材を備え得る。
【0065】
本発明の範囲に入る別のオプションは、作動中の攪拌器部材の自動回転の可能性に従う代わりに、作動中に攪拌器部材を回転して駆動するように構成された駆動手段を持つ攪拌器組立体を提供することである。
【0066】
好ましくは、攪拌器部材のない攪拌器組立体は、例えば(射出)成形により、プラスチック材料から製造される。しかし、他の材料も使用され得る。好ましくは、本発明による攪拌器組立体を製造するために使用される材料は、食器洗い機での洗浄に適している。
【0067】
上記では、本発明による攪拌器組立体は、いわゆる底部駆動式台所用品に使用されることに適している。しかし、本発明の要点はもちろん、いわゆる上部駆動式台所用品にも適用可能である。このような実施形態は図に明確に示されていないが、それを得るために本発明による攪拌器組立体の真の変更が必要とされないことは当業者には明らかであろう。上部駆動の場合、駆動軸の上方部分の駆動軸の端部が駆動モータに連結される。
【0068】
本発明はまた、以下の文節の文言として記載され得る。
【0069】
1) 攪拌器組立体(100)は、
−駆動部材(201)に連結され得る遠位端(102、108)を有し、上方部分(120)と下方部分(130)とを有し、攪拌器組立体(100)が駆動部材(201)によりその周りを回転して駆動可能である攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)を規定する、駆動軸(101)と;
−駆動軸(101)の上方部分(120)の近くで駆動軸(101)に連結され、駆動軸(101)から離れて延びるアーム部(104a)を有する、第1の部材(104)と;
−駆動軸(101)の下方部分(130)の近くで第1の部材(104)から長手方向に離間して駆動軸(101)に連結され、駆動軸(101)から離れて延びるアーム部(107a)を有する、第2の部材(107)と;
−第1の部材(104)のアーム部(104a)に連結される第1の遠位端(105a)を有し、第1の部材(104)のアーム部(104a)と第2の部材(107)のアーム部(107a)との間に延びる、攪拌器部材(105)と;を有し、使用中、容器(200)に面している第2部材のアーム部(107a)の側面が、最大20mm容器(200)の底から離れる、より好ましくは15mmより少なく容器(200)の底から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく容器(200)の底から離れる。
【0070】
2) 第1の部材(104)のアーム部(104a)は、攪拌器部材(105)に回転可能に連結するように適合された連結部材(160a)を備える、文節1による攪拌器組立体(100)。
【0071】
3) 第1の部材(104)および第2の部材(107)は、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)を含む平面内に延びる、文節1または2による攪拌器組立体(100)。
【0072】
4) 攪拌器部材(105)は、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略平行に延びる回転軸(I−I)を有する、文節3による攪拌器組立体(100)。
【0073】
5) 第2の部材(107)は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略垂直な平面内に延びる、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0074】
6) 第1の部材(104)は駆動軸(101)に取り外し可能に連結される、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0075】
7) 第2の部材(107)は駆動軸(101)に取り外し可能に連結される、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0076】
8) 第1の部材(104)および/または第2の部材(107)は、長手方向の異なる場所で駆動軸(101)に連結され得る、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0077】
9) 攪拌器部材(105)は第2の部材(107)のアーム部(107a)に連結された第2の遠位端(105b)を有する、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0078】
10) 第2の部材(107)のアーム部(107a)は、そこに攪拌器部材(105)を回転可能に連結するように適合された連結部材(170a)を備える、文節9による攪拌器組立体(100)。
【0079】
11) 前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)であって、
−第1の部材(104)は少なくとも1つのさらなるアーム部(104b)を有し、さらなるアーム部(104b)は、第1の部材(104)の他方のアーム部(104a)とは異なる方向に駆動軸から離れて延び、
−第2の部材(107)は少なくとも1つのさらなるアーム部(107b)を有し、さらなるアーム部(107b)は、第2の部材(107)の他方のアーム部(107a)とは異なる方向に駆動軸から離れて延び、第1の部材(104)のさらなるアーム部(104b)に連結された第1の遠位端(106a)を有するさらなる攪拌器部材(106)が提供され、このさらなる攪拌器部材(106)は第1の部材(104)のアーム部(104b)と第2の部材(107)のアーム部(107b)との間に延びる。
【0080】
12) 第1の部材(104)のさらなるアーム部(104b)は、そこにさらなる攪拌器部材(106)を回転可能に連結するように適合された連結部材(170a)を備える、文節11による攪拌器組立体(100)。
【0081】
13) さらなる攪拌器部材(106)は、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略平行に延びる回転軸(II−II)を有する、文節11または12による攪拌器組立体(100)。
【0082】
14) 第2の部材(107)のさらなるアーム部(107b)は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略垂直な平面内に延びる、文節11乃至13のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0083】
15) さらなる攪拌器部材(106)は、第2の部材(107)のさらなるアーム部(107b)に連結される第2の遠位端(106b)を有する、文節11乃至14のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0084】
16) 第2の部材(107)のさらなるアーム部(107b)は、そこにさらなる攪拌器部材(106)を回転可能に連結するように適合された連結部材(170b)を備える、文節11乃至15のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0085】
17) 第1の部材(104)は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、攪拌器組立体(100)の長手方向軸(A−A)と略垂直な平面内に延びる、前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100)。
【0086】
18) 攪拌器組立体(300)は:
−駆動部材(201)に連結され得る遠位端(302,308)を有し、上方部分(120)および下方部分(130)を有し、その周りを攪拌器組立体(300)が駆動部材(201)により回転するように駆動可能な攪拌器組立体(300)の長手方向軸(A−A)を規定する、駆動軸(301)と、
−駆動軸(301)の下方部分(130)に連結され、駆動軸(301)から離れて延びるアーム部(304a)を有する、支持部材(304)と、
−支持部材(304)のアーム部(304a)に連結される遠位端(305a)を有し、駆動軸(301)の上方部分(120)に向かってアーム部(304a)から延びる、攪拌器部材(305)と、を有し、使用中、容器(200)に面している支持部材(304)のアーム部(304a)の側面が、最大20mm容器(200)の底部から離れる、より好ましくは15mmより少なく容器(200)の底部から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく容器(200)の底部から離れる。
【0087】
19) 支持部材(304)のアーム部(304a)は、そこに攪拌器部材(305)を回転可能に連結するように適合された連結部材(360a)を備える、文節18による攪拌器組立体(300)。
【0088】
20) 攪拌器部材(305)は、攪拌器組立体(300)の長手方向軸(A−A)と略平行に延びる回転軸(I−I)を有する、文節18または19による攪拌器組立体(300)。
【0089】
21) 支持部材(304)は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、攪拌器組立体(300)の長手方向軸(A−A)と略垂直な平面内に延びる、文節18乃至20のいずれかによる攪拌器組立体(300)。
【0090】
22) 支持部材(304)は駆動軸(301)に取り外し可能に連結される、文節18乃至21のいずれかによる攪拌器組立体(300)。
【0091】
23) 支持部材(304)は、支持部材(304)の他方のアーム部(304a)とは異なる方向に駆動軸(301)から離れて延びるさらなるアーム部(304b)を有し、支持部材(304)のさらなるアーム部(304b)に連結される遠位端(306a)を有するさらなる攪拌器部材(306)が設けられ、さらなる攪拌器部材(306)は駆動軸(301)の上方部分(120)に向かってさらなるアーム部(304b)から延びる、文節18乃至22のいずれかによる攪拌器組立体(300)。
【0092】
24) 支持部材(304)のさらなるアーム部(304b)は、さらなる攪拌器部材(306)をそこに回転可能に連結するように適合された連結部材(370a)を備える、文節23による攪拌器組立体(300)。
【0093】
25) さらなる攪拌器部材(306)は、攪拌器組立体(300)の長手方向軸(A−A)と略平行に延びる回転軸(II−II)を有する、文節23または24による攪拌器組立体(300)。
【0094】
26) 台所用品は:
−ベース部材であって、このベース部材は駆動モータを収容し、この駆動モータは駆動部材(201)を有する、ベース部材と;
−食材を受け入れる容器(200)であって、容器(200)はベース部材に配置可能である、容器(200)と;
−前述の文節のいずれかによる攪拌器組立体(100、300)であって、攪拌器組立体(100、300)は、駆動部材(201)と駆動可能にかみ合うように、容器(200)内に配置可能である、攪拌器組立体(100、300)と、を有する。
【0095】
主題が図面および前述の記載に説明されているが、このような図および説明は説明的または例示的であり限定的ではないとみなされるべきである。主題は開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態に対する他の変形は、図面、説明および添付の特許請求の範囲の研究から、特許請求の範囲に記載された主題を実施する当業者によって理解され得るとともに達成され得る。動詞「有する(comprise)」およびその活用の使用は、特許請求の範囲または説明中で述べられた場合以外は、他の要素の存在を除外しない。要素またはステップの前の不定冠詞「1つの(aまたはan)」の使用は、複数のこのような要素またはステップの存在を除外しない。図面および説明は、単に説明的なものと見なされるべきであり、主題を限定するものではない。特許請求の範囲の如何なる参照符号も範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器内で使用されるように構成された攪拌器組立体であって:
−駆動部材に連結され得る遠位端を有し、上方部分と下方部分とを有し、前記攪拌器組立体が前記駆動部材によりその周りを回転して駆動可能である前記攪拌器組立体の長手方向軸を規定する、駆動軸と;
−前記駆動軸の前記上方部分の近くで前記駆動軸に連結され、前記駆動軸から離れて延びるアーム部を有する、第1の部材と;
−前記駆動軸の前記下方部分の近くで前記第1の部材から長手方向に離間して前記駆動軸に連結され、前記駆動軸から離れて延びるアーム部を有する、第2の部材と;
−前記第1の部材の前記アーム部に連結される第1の遠位端を有し、前記第1の部材の前記アーム部と前記第2の部材の前記アーム部との間に延びる、攪拌器部材と;を有し、使用中、前記容器に面している前記第2部材のアーム部の側面が、最大20mm前記容器の底から離れる、より好ましくは15mmより少なく前記容器の底から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく前記容器の底から離れる、
攪拌器組立体。
【請求項2】
前記第1の部材および前記第2の部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸を含む平面内に延びる、
請求項1に記載の攪拌器組立体。
【請求項3】
前記攪拌器部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する、
請求項2に記載の攪拌器組立体。
【請求項4】
前記第2の部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略垂直な平面内に延びる、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項5】
−前記第1の部材は前記駆動軸に取り外し可能に連結され;
および/または、
−前記第2の部材は前記駆動軸に取り外し可能に連結され;
および/または、
−前記第1の部材および/または前記第2の部材は、長手方向の異なる場所で前記駆動軸に連結され得る、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項6】
前記攪拌器部材は前記第2の部材の前記アーム部に連結された第2の遠位端を有する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項7】
−前記第1の部材は少なくとも1つのさらなるアーム部を有し、前記さらなるアーム部は、前記第1の部材の他方の前記アーム部とは異なる方向に前記駆動軸から離れて延び、
−前記第2の部材は少なくとも1つのさらなるアーム部を有し、前記さらなるアーム部は、前記第2の部材の他方の前記アーム部とは異なる方向に前記駆動軸から離れて延び、前記第1の部材の前記さらなるアーム部に連結された第1の遠位端を有するさらなる攪拌器部材が設けられ、前記さらなる攪拌器部材は前記第1の部材の前記さらなるアーム部と前記第2の部材の前記さらなるアーム部との間に延びる、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項8】
前記さらなる攪拌器部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する、
請求項7に記載の攪拌器組立体。
【請求項9】
前記第2の部材の前記さらなるアーム部は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略垂直な平面内に延びる、
請求項7または8に記載の攪拌器組立体。
【請求項10】
前記さらなる攪拌器部材は、前記第2の部材の前記さらなるアーム部に連結される第2の遠位端を有する、
請求項7乃至9のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項11】
前記第1の部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略垂直な平面内に延びる、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項12】
容器内で使用されるように構成された攪拌器組立体であって:
−駆動部材に連結され得る遠位端を有し、上方部分および下方部分を有し、その周りを前記攪拌器組立体が前記駆動部材により回転するように駆動可能な前記攪拌器組立体の長手方向軸を規定する、駆動軸と;
−前記駆動軸の前記下方部分に連結され、前記駆動軸から離れて延びるアーム部を有する、支持部材と;
−前記支持部材の前記アーム部に連結される遠位端を有し、前記駆動軸の前記上方部分に向かって前記アーム部から延びる、攪拌器部材と、を有し、使用中、前記容器に面している前記支持部材の前記アーム部の側面が、最大20mm前記容器の底から離れる、より好ましくは15mmより少なく前記容器の底から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく前記容器の底から離れる、
攪拌器組立体。
【請求項13】
−前記攪拌器部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する;
および/または、
−前記支持部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略垂直な平面内に延びる;
および/または、
−前記支持部材は前記駆動軸に取り外し可能に連結される、
請求項12に記載の攪拌器組立体。
【請求項14】
−前記支持部材はさらなるアーム部を有し、前記さらなるアーム部は、前記支持部材の他方の前記アーム部とは異なる方向に前記駆動軸から離れて延び、
−前記支持部材の前記さらなるアーム部に連結される遠位端を有するさらなる攪拌器部材が設けられ、前記さらなる攪拌器部材は前記駆動軸の前記上方部分に向かって前記さらなるアーム部から延び、好ましくは、前記さらなる攪拌器部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する、
請求項12または13に記載の攪拌器組立体。
【請求項15】
台所用品であって:
−ベース部材であって、前記ベース部材は駆動モータを収容し、前記駆動モータは駆動部材を有する、ベース部材と;
−食材を受け入れる容器であって、前記ベース部材に配置可能である、容器と;
−請求項1乃至14のいずれか1項に記載の攪拌器組立体であって、前記攪拌器組立体は、前記駆動部材と駆動可能にかみ合うように、前記容器内に配置可能である、攪拌器組立体と、を有する、
台所用品。
【請求項1】
容器内で使用されるように構成された攪拌器組立体であって:
−駆動部材に連結され得る遠位端を有し、上方部分と下方部分とを有し、前記攪拌器組立体が前記駆動部材によりその周りを回転して駆動可能である前記攪拌器組立体の長手方向軸を規定する、駆動軸と;
−前記駆動軸の前記上方部分の近くで前記駆動軸に連結され、前記駆動軸から離れて延びるアーム部を有する、第1の部材と;
−前記駆動軸の前記下方部分の近くで前記第1の部材から長手方向に離間して前記駆動軸に連結され、前記駆動軸から離れて延びるアーム部を有する、第2の部材と;
−前記第1の部材の前記アーム部に連結される第1の遠位端を有し、前記第1の部材の前記アーム部と前記第2の部材の前記アーム部との間に延びる、攪拌器部材と;を有し、使用中、前記容器に面している前記第2部材のアーム部の側面が、最大20mm前記容器の底から離れる、より好ましくは15mmより少なく前記容器の底から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく前記容器の底から離れる、
攪拌器組立体。
【請求項2】
前記第1の部材および前記第2の部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸を含む平面内に延びる、
請求項1に記載の攪拌器組立体。
【請求項3】
前記攪拌器部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する、
請求項2に記載の攪拌器組立体。
【請求項4】
前記第2の部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略垂直な平面内に延びる、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項5】
−前記第1の部材は前記駆動軸に取り外し可能に連結され;
および/または、
−前記第2の部材は前記駆動軸に取り外し可能に連結され;
および/または、
−前記第1の部材および/または前記第2の部材は、長手方向の異なる場所で前記駆動軸に連結され得る、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項6】
前記攪拌器部材は前記第2の部材の前記アーム部に連結された第2の遠位端を有する、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項7】
−前記第1の部材は少なくとも1つのさらなるアーム部を有し、前記さらなるアーム部は、前記第1の部材の他方の前記アーム部とは異なる方向に前記駆動軸から離れて延び、
−前記第2の部材は少なくとも1つのさらなるアーム部を有し、前記さらなるアーム部は、前記第2の部材の他方の前記アーム部とは異なる方向に前記駆動軸から離れて延び、前記第1の部材の前記さらなるアーム部に連結された第1の遠位端を有するさらなる攪拌器部材が設けられ、前記さらなる攪拌器部材は前記第1の部材の前記さらなるアーム部と前記第2の部材の前記さらなるアーム部との間に延びる、
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項8】
前記さらなる攪拌器部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する、
請求項7に記載の攪拌器組立体。
【請求項9】
前記第2の部材の前記さらなるアーム部は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略垂直な平面内に延びる、
請求項7または8に記載の攪拌器組立体。
【請求項10】
前記さらなる攪拌器部材は、前記第2の部材の前記さらなるアーム部に連結される第2の遠位端を有する、
請求項7乃至9のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項11】
前記第1の部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成され、少なくとも部分的に、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略垂直な平面内に延びる、
請求項1乃至10のいずれか1項に記載の攪拌器組立体。
【請求項12】
容器内で使用されるように構成された攪拌器組立体であって:
−駆動部材に連結され得る遠位端を有し、上方部分および下方部分を有し、その周りを前記攪拌器組立体が前記駆動部材により回転するように駆動可能な前記攪拌器組立体の長手方向軸を規定する、駆動軸と;
−前記駆動軸の前記下方部分に連結され、前記駆動軸から離れて延びるアーム部を有する、支持部材と;
−前記支持部材の前記アーム部に連結される遠位端を有し、前記駆動軸の前記上方部分に向かって前記アーム部から延びる、攪拌器部材と、を有し、使用中、前記容器に面している前記支持部材の前記アーム部の側面が、最大20mm前記容器の底から離れる、より好ましくは15mmより少なく前記容器の底から離れる、そして最も好ましくは10mmより少なく前記容器の底から離れる、
攪拌器組立体。
【請求項13】
−前記攪拌器部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する;
および/または、
−前記支持部材は、少なくとも部分的に、帯状の材料で形成されるとともに、少なくとも部分的に、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略垂直な平面内に延びる;
および/または、
−前記支持部材は前記駆動軸に取り外し可能に連結される、
請求項12に記載の攪拌器組立体。
【請求項14】
−前記支持部材はさらなるアーム部を有し、前記さらなるアーム部は、前記支持部材の他方の前記アーム部とは異なる方向に前記駆動軸から離れて延び、
−前記支持部材の前記さらなるアーム部に連結される遠位端を有するさらなる攪拌器部材が設けられ、前記さらなる攪拌器部材は前記駆動軸の前記上方部分に向かって前記さらなるアーム部から延び、好ましくは、前記さらなる攪拌器部材は、前記攪拌器組立体の前記長手方向軸と略平行に延びる回転軸を有する、
請求項12または13に記載の攪拌器組立体。
【請求項15】
台所用品であって:
−ベース部材であって、前記ベース部材は駆動モータを収容し、前記駆動モータは駆動部材を有する、ベース部材と;
−食材を受け入れる容器であって、前記ベース部材に配置可能である、容器と;
−請求項1乃至14のいずれか1項に記載の攪拌器組立体であって、前記攪拌器組立体は、前記駆動部材と駆動可能にかみ合うように、前記容器内に配置可能である、攪拌器組立体と、を有する、
台所用品。
【図1A】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【図1B】
【図2A】
【図2B】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図6】
【図7】
【図8】
【公表番号】特表2013−515549(P2013−515549A)
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545498(P2012−545498)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055860
【国際公開番号】WO2011/080646
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際出願番号】PCT/IB2010/055860
【国際公開番号】WO2011/080646
【国際公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【出願人】(590000248)コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ (12,071)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]