支柱選定装置及び支柱選定プログラム
【課題】支柱の設置に関する法規的条件を満足する適正な支柱を選定することができるようにする。
【解決手段】カメラ仕様記憶部1から指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を収集するとともに、支柱仕様記憶部2に記憶されているQ種類の支柱の仕様情報を収集する情報収集部5と、その監視カメラの仕様情報とQ種類の支柱の仕様情報を用いて、Q種類の支柱に監視カメラを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算する強度計算処理部6とを設け、支柱選定部7が強度計算処理部6により計算された支柱強度Sqのうち、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する。
【解決手段】カメラ仕様記憶部1から指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を収集するとともに、支柱仕様記憶部2に記憶されているQ種類の支柱の仕様情報を収集する情報収集部5と、その監視カメラの仕様情報とQ種類の支柱の仕様情報を用いて、Q種類の支柱に監視カメラを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算する強度計算処理部6とを設け、支柱選定部7が強度計算処理部6により計算された支柱強度Sqのうち、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、監視カメラを据え付ける支柱を自動的に選定する支柱選定装置及び支柱選定プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の支柱選定装置は、ユーザにより入力された看板のサイズ、高さ及び支柱の長さなどのデータに基づいて、支柱部材の許容曲げ応力度及び許容圧縮応力度に関する条件を満足する必要最小の断面係数Zを推定するとともに、支柱部材の細長比に関する条件を満足する必要最小の断面二次半径iを算出する。
そして、支柱選定装置は、仕様データテーブルを参照して、必要最小の断面係数Zと断面二次半径iを同時に満足する支柱部材を選定する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−197121号公報(段落番号[0008]から[0009]、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の支柱選定装置は以上のように構成されているので、ユーザが看板に関するデータを入力すれば、その看板を据え付けることが可能な支柱を自動的に選定することができる。しかし、その支柱が必要最小の断面係数Zと断面二次半径iを同時に満足する部材であっても、例えば、建築法などで規定されている支柱の設置に関する法規的条件(例えば、支柱を設置する地域的な土壌条件や風向条件などの設置条件)を満足しているとは限らず、適正な支柱を選定することができないことがあるなどの課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、支柱の設置に関する法規的条件を満足する適正な支柱を選定することができる支柱選定装置及び支柱選定プログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る支柱選定装置は、カメラ仕様記憶手段から指定受付手段により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得し、その監視カメラの仕様情報と支柱仕様記憶手段に記憶されている各種の支柱の仕様情報を用いて、各種の支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算手段を設け、支柱選定手段が強度計算手段により計算された支柱強度のうち、法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定するようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、カメラ仕様記憶手段から指定受付手段により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得し、その監視カメラの仕様情報と支柱仕様記憶手段に記憶されている各種の支柱の仕様情報を用いて、各種の支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算手段を設け、支柱選定手段が強度計算手段により計算された支柱強度のうち、法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定するように構成したので、支柱の設置に関する法規的条件を満足する適正な支柱を自動的に選定することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による支柱選定装置を示す構成図である。
図において、カメラ仕様記憶部1は支柱に据付可能な監視カメラがN種類用意されている場合、N種類(Nは1以上の整数)の監視カメラの仕様を示す仕様情報(例えば、監視カメラのID、幅、奥行、高さ、最大受風面積、風圧係数、重量など)を記憶しているメモリである。なお、カメラ仕様記憶部1はカメラ仕様記憶手段を構成している。
支柱仕様記憶部2は監視カメラを設置することが可能な支柱がQ種類存在する場合、Q種類(Qは1以上の整数)の支柱の仕様を示す仕様情報(例えば、支柱のID、材質、幅、奥行、高さ、単位重量、断面積など)を記憶しているメモリである。なお、支柱仕様記憶部2は支柱仕様記憶手段を構成している。
【0009】
法規的条件記憶部3は例えば建築法などで規定されている支柱の設置に関する法規的条件(例えば、支柱を設置する地域的な土壌条件や風向条件などの設置条件)を記憶しているメモリである。なお、法規的条件記憶部3は法規的条件記憶手段を構成している。
指定受付部4は例えばキーボードやマウスなどのマンマシンインタフェースであり、指定受付部4は支柱に据え付ける監視カメラや、監視カメラの設置場所などの指定を受け付ける処理を実施する。なお、指定受付部4は指定受付手段を構成している。
【0010】
情報収集部5は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、情報収集部5はカメラ仕様記憶部1から指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を収集するとともに、支柱仕様記憶部2に記憶されているQ種類の支柱の仕様情報を収集する処理を実施する。
強度計算処理部6は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、強度計算処理部6は情報収集部5により収集された監視カメラの仕様情報と、Q種類の支柱の仕様情報とを用いて、Q種類の支柱に指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する処理を実施する。
なお、情報収集部5及び強度計算処理部6から強度計算手段が構成されている。
【0011】
支柱選定部7は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、支柱選定部7は強度計算処理部6により計算された支柱強度のうち、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する処理を実施する。なお、支柱選定部7は支柱選定手段を構成している。
表示処理部8は例えば液晶ディスプレイなどの表示装置から構成されており、支柱選定部7により選定された支柱などを表示する処理を実施する。
【0012】
図1の支柱選定装置では、構成要素である指定受付部4、情報収集部5、強度計算処理部6、支柱選定部7及び表示処理部8が専用のハードウェアから構成されている例を示しているが、支柱選定装置がコンピュータから構成されている場合には、予め、指定受付部4、情報収集部5、強度計算処理部6、支柱選定部7及び表示処理部8の処理内容が記述されているプログラム(指定受付処理手順、情報収集処理手順、強度計算処理手順、支柱選定処理手順、表示処理手順)をコンピュータのメモリに記憶し、当該コンピュータのCPUが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
図2はこの発明の実施の形態1による支柱選定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【0013】
次に動作について説明する。
監視カメラを据え付ける支柱を選定する際、例えば、ユーザが指定受付部4を操作して、支柱の選定処理要求を入力すると、支柱選定部7が図3に示すようなカメラ指定受付画面を表示処理部8のディスプレイに表示する(ステップST1)。
カメラ指定受付画面は、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から、ユーザが任意の監視カメラを指定することができるメニュー画面である。図3では、指定可能な監視カメラ(N種類の監視カメラ)のリストの中から、監視カメラBを指定している例を示している。
これにより、ユーザが指定受付部4を操作して、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から所望の監視カメラBを指定すると、指定受付部4がユーザにより指定された監視カメラBを認識し、その監視カメラBのID情報である“C2”を情報収集部5に出力する(ステップST2)。監視カメラBのID情報については、後述する図5の監視カメラの仕様情報を参照。
【0014】
また、支柱選定部7は、ユーザが指定受付部4を操作して、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から所望の監視カメラBを選択すると、図4に示すような設置場所指定受付画面を表示処理部8のディスプレイに表示する(ステップST3)。
設置場所指定受付画面は、監視カメラを設置する場所(例えば、住所など)の指定を受け付ける画面である。図4では、監視カメラの設置場所が、“東京都千代田区○○”である例を示している。
これにより、ユーザが指定受付部4を操作して、監視カメラBの設置場所を指定すると、指定受付部4が監視カメラBの設置場所を示す情報を支柱選定部7に出力する(ステップST4)。
【0015】
情報収集部5は、上記のようにして、指定受付部4から監視カメラBのID情報を受けると、監視カメラBのID情報をキーにして、カメラ仕様記憶部1から監視カメラBの仕様情報CMを収集する(ステップST5)。
図5はカメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報を示しており、図5の例では、監視カメラの仕様情報として、監視カメラの幅、奥行、高さ、最大受風面積、風圧係数、重量が記憶されている。
【0016】
また、情報収集部5は、支柱仕様記憶部2に記憶されているQ種類の支柱の仕様情報PMqを収集する(ステップST6)。即ち、情報収集部5は、支柱仕様記憶部2に記憶されている全ての種類の支柱の仕様情報を収集する。ただし、q=1,2,・・・,Qである。
図6は支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報を示しており、図6の例では、支柱の仕様情報として、支柱の材質、幅、奥行、高さ、単位重量、断面積が記憶されている。
【0017】
強度計算処理部6は、情報収集部5がカメラ仕様記憶部1から監視カメラBの仕様情報CMを収集し、支柱仕様記憶部2からQ種類の支柱の仕様情報PMqを収集すると、監視カメラBの仕様情報CMと、Q種類の支柱の仕様情報PMqとを下記の式(1)に代入して、Q種類の支柱に監視カメラBを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算する(ステップST7)。ただし、q=1,2,・・・,Qである。
Sq=F(CM,PMq) (1)
式(1)におけるF(CM,PMq)は、監視カメラBの仕様情報CMと、Q種類の支柱の仕様情報PMqとをパラメータにして支柱強度Sqを計算する関数であるが、支柱強度の計算式は既に公知の計算式を利用すればよく(例えば、特開2002−33008号公報を参照)、支柱強度の計算式自体に特徴を有するものではないため、ここでは、詳細な計算式を省略する。
【0018】
支柱選定部7は、強度計算処理部6がQ種類の支柱に監視カメラBを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算すると、その支柱強度S1,S2,・・・,SQの中で、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度Sqを検索する(ステップST8)。
具体的には、次のようにして、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度Sqを検索する。
ただし、法規的条件を満足している支柱強度Sqが存在しない場合には、ステップST1に移行して、再度、支柱に据え付ける監視カメラを指定するようにする(ステップST9)。
【0019】
支柱の設置に関する法規的条件として、例えば、支柱を設置する地域的な土壌条件や風向条件などの設置条件がある。
図7は法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を示す説明図であり、図7の例では、支柱を設置する地域的な土壌条件や風向条件を考慮して、各設置場所における必要最低限の支柱強度を規定している。
例えば、設置場所が東京都千代田区○○ならば、土壌条件が“良”で、風向条件が“緩”であるため、必要最低限の支柱強度が“100”であることを示している。
また、設置場所が東京都千代田区△△ならば、土壌条件が“良”で、風向条件が“厳”であるため、必要最低限の支柱強度が“120”であることを示している。
さらに、設置場所が東京都千代田区□□ならば、土壌条件が“不良”で、風向条件が“厳”であるため、必要最低限の支柱強度が“140”であることを示している。
なお、図7の法規的条件記憶部3には、日本全国の必要最低限の支柱強度のデータが記憶されているものとする。
【0020】
支柱選定部7は、上述したように、指定受付部4から監視カメラBの設置場所を示す情報を受けており、例えば、監視カメラBの設置場所が“東京都千代田区○○”であれば、法規的条件記憶部3を参照して、必要最低限の支柱強度が“100”であることを認識する。
支柱選定部7は、強度計算処理部6により計算された支柱強度S1,S2,・・・,SQの中で、必要最低限の支柱強度“100”を上回っている支柱強度Sqを検索する。
例えば、支柱強度S1と支柱強度S3が“100”以上で、その他の支柱強度Sが“100”未満であれば、法規的条件を満足している支柱強度Sqとして、支柱強度S1と支柱強度S3を検索する。
【0021】
支柱選定部7は、法規的条件を満足している支柱強度Sqとして、例えば、支柱強度S1と支柱強度S3を検索すると、支柱強度S1を有する支柱、または、支柱強度S3を有する支柱のいずれか一方を監視カメラBの支柱として選定する。
支柱強度S1を有する支柱、または、支柱強度S3を有する支柱であれば、いずれも法規的条件を満足しているので、いずれの支柱を選定しても良いが、経済的な設計を実施する場合には、支柱強度S1を有する支柱のサイズ(例えば、支柱の断面積)と、支柱強度S3を有する支柱のサイズとを比較して、サイズが最小の支柱を選定するようにする(ステップST10、ST11)。
なお、法規的条件を満足している支柱強度Sqとして、1つだけ検索した場合には、その支柱強度Sqを有する支柱を監視カメラBの支柱として選定する(ステップST10、ST12)。
【0022】
表示処理部8は、上記のようにして、支柱選定部7が監視カメラBの支柱を選定すると、支柱選定部7による支柱の選定結果をディスプレイに表示する(ステップST13)。
【0023】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、カメラ仕様記憶部1から指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を収集するとともに、支柱仕様記憶部2に記憶されているQ種類の支柱の仕様情報を収集する情報収集部5と、情報収集部5により収集された監視カメラの仕様情報とQ種類の支柱の仕様情報を用いて、Q種類の支柱に監視カメラを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算する強度計算処理部6とを設け、支柱選定部7が強度計算処理部6により計算された支柱強度Sqのうち、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定するように構成したので、支柱の設置に関する法規的条件を満足する適正な支柱を自動的に選定することができる効果を奏する。
【0024】
また、この実施の形態1によれば、法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱が複数存在する場合、複数の支柱の中でサイズが最小の支柱を選定するように構成したので、支柱の設置に関する法規的条件を満足する範囲内で、経済設計を実施することができる効果を奏する。
【0025】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2による支柱選定装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
指定受付部11は例えばキーボードやマウスなどのマンマシンインタフェースであり、指定受付部11は支柱に据え付ける監視カメラ、監視カメラを据え付ける支柱、監視カメラの設置場所などの指定を受け付ける処理を実施する。なお、指定受付部11は指定受付手段を構成している。
【0026】
情報収集部12は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、情報収集部12はカメラ仕様記憶部1から指定受付部11により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を収集するとともに、支柱仕様記憶部2から指定受付部11により指定が受け付けられた支柱の仕様情報を収集する処理を実施する。
強度計算処理部13は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、強度計算処理部13は情報収集部12により収集された監視カメラの仕様情報と支柱の仕様情報とを用いて、その支柱に当該監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する処理を実施する。
なお、情報収集部12及び強度計算処理部13から強度計算手段が構成されている。
【0027】
支柱選定部14は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、支柱選定部14は指定受付部11により監視カメラのみが指定されて、その監視カメラを設置する支柱が指定されていない場合、図1の支柱選定部7と同様に、法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する処理を実施するが、指定受付部11により監視カメラを据え付ける支柱が指定されている場合、強度計算処理部13により計算された支柱強度が法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する処理を実施する。なお、支柱選定部14は支柱選定手段及び判定手段を構成している。
【0028】
表示処理部15は例えば液晶ディスプレイなどの表示装置から構成されており、表示処理部15は支柱選定部7の判定結果が、支柱強度が法規的条件を満足している旨を示していれば、指定受付部11により指定が受け付けられた支柱を使用することができる旨を示すメッセージをディスプレイに表示し、支柱選定部7の判定結果が、支柱強度が法規的条件を満足していない旨を示していれば、指定受付部11により指定が受け付けられた支柱を使用することができない旨を示すメッセージをディスプレイに表示する処理を実施する。
【0029】
図8の支柱選定装置では、構成要素である指定受付部11、情報収集部12、強度計算処理部13、支柱選定部14及び表示処理部15が専用のハードウェアから構成されている例を示しているが、支柱選定装置がコンピュータから構成されている場合には、予め、指定受付部11、情報収集部12、強度計算処理部13、支柱選定部14及び表示処理部15の処理内容が記述されているプログラム(指定受付処理手順、情報収集処理手順、強度計算処理手順、判定処理手順、表示処理手順)をコンピュータのメモリに記憶し、当該コンピュータのCPUが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
図9はこの発明の実施の形態2による支柱選定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【0030】
上記実施の形態1では、強度計算処理部6が情報収集部5により収集された監視カメラの仕様情報とQ種類の支柱の仕様情報を用いて、Q種類の支柱に監視カメラを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算し、支柱選定部7が強度計算処理部6により計算された支柱強度Sqのうち、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定するものについて示したが、指定受付部11により監視カメラを据え付ける支柱の指定が受け付けられた場合、強度計算処理部13が情報収集部12により収集された監視カメラの仕様情報と支柱の仕様情報とを用いて、その支柱に当該監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算し、支柱選定部14が強度計算処理部13により計算された支柱強度が法規的条件を満足しているか否かを判定するようにしてもよい。
【0031】
具体的には、次の通りである。
監視カメラを据え付ける支柱を選定する際、例えば、ユーザが指定受付部11を操作して、支柱の選定処理要求を入力すると、支柱選定部14が図10に示すようなカメラ・支柱指定受付画面を表示処理部8のディスプレイに表示する(ステップST21)。
カメラ・支柱指定受付画面は、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から、ユーザが任意の監視カメラを指定するとともに、Q種類の支柱の中から、ユーザが任意の支柱を指定することができるメニュー画面である。図10では、指定可能な監視カメラ(N種類の監視カメラ)のリストの中から、監視カメラBを指定するとともに、指定可能な支柱(Q種類の支柱)のリストの中から、支柱アを指定している例を示している。
【0032】
これにより、ユーザが指定受付部11を操作して、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から所望の監視カメラBを指定すると、指定受付部11がユーザにより指定された監視カメラBを認識し、その監視カメラBのID情報である“C2”を情報収集部12に出力する(ステップST22)。
また、ユーザが指定受付部11を操作して、監視カメラBを設置する支柱を指定すると、指定受付部11がユーザにより指定された支柱を認識し、その支柱のID情報である“P1”を情報収集部12に出力する(ステップST22)。
【0033】
また、支柱選定部14は、ユーザが指定受付部11を操作して、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から所望の監視カメラBを選択すると、上記実施の形態1と同様に、図4に示すような設置場所指定受付画面を表示処理部8のディスプレイに表示する(ステップST23)。図4では、監視カメラの設置場所が、“東京都千代田区○○”である例を示している。
これにより、ユーザが指定受付部11を操作して、監視カメラBの設置場所を指定すると、指定受付部11が監視カメラBの設置場所を示す情報を支柱選定部14に出力する(ステップST24)。
【0034】
情報収集部12は、上記のようにして、指定受付部11から監視カメラBのID情報を受けると、上記実施の形態1と同様に、監視カメラBのID情報をキーにして、カメラ仕様記憶部1から監視カメラBの仕様情報CMを収集する(ステップST25)。
また、情報収集部12は、指定受付部11から支柱アのID情報を受けると、支柱アのID情報をキーにして、支柱仕様記憶部2から支柱アの仕様情報PM1を収集する(ステップST26)。
【0035】
強度計算処理部13は、情報収集部12がカメラ仕様記憶部1から監視カメラBの仕様情報CMを収集し、支柱仕様記憶部2から支柱アの仕様情報PM1を収集すると、監視カメラBの仕様情報CMと、支柱アの仕様情報PM1とを下記の式(2)に代入して、支柱アに監視カメラBを据え付けた場合の支柱強度S1を計算する(ステップST27)。
S1=F(CM,PM1) (2)
式(2)におけるF(CM,PM1)は、監視カメラBの仕様情報CMと、支柱アの仕様情報PM1とをパラメータにして支柱強度S1を計算する関数であるが、支柱強度の計算式は既に公知の計算式を利用すればよく(例えば、特開2002−33008号公報を参照)、支柱強度の計算式自体に特徴を有するものではないため、ここでは、詳細な計算式を省略する。
【0036】
支柱選定部14は、強度計算処理部13が、支柱アに監視カメラBを据え付けた場合の支柱強度S1を計算すると、その支柱強度S1が法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する(ステップST28)。
具体的には、次のようにして、支柱強度S1が法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する。
【0037】
支柱選定部14は、上述したように、指定受付部11から監視カメラBの設置場所を示す情報を受けており、例えば、監視カメラBの設置場所が“東京都千代田区○○”であれば、図7の法規的条件記憶部3を参照して、必要最低限の支柱強度が“100”であることを認識する。
支柱選定部14は、強度計算処理部13により計算された支柱強度S1と必要最低限の支柱強度“100”を比較し、その支柱強度S1が必要最低限の支柱強度“100”より大きければ、支柱強度S1が法規的条件を満足している旨を示す判定結果を表示処理部15に出力する。
一方、強度計算処理部13により計算された支柱強度S1が必要最低限の支柱強度“100”に満たなければ、支柱強度S1が法規的条件を満足していない旨を示す判定結果を表示処理部15に出力する。
【0038】
表示処理部15は、支柱選定部7の判定結果が、支柱強度S1が法規的条件を満足している旨を示していれば、指定受付部11により指定が受け付けられた支柱を使用することができる旨を示すメッセージをディスプレイに表示する(ステップST29)。
一方、支柱選定部7の判定結果が、支柱強度S1が法規的条件を満足していない旨を示していれば、指定受付部11により指定が受け付けられた支柱を使用することができない旨を示すメッセージをディスプレイに表示する(ステップST30)。
【0039】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、カメラ仕様記憶部1から指定受付部11により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得するとともに、支柱仕様記憶部2から指定受付部11により指定が受け付けられた支柱の仕様情報を収集する情報収集部12と、情報収集部12により収集された監視カメラの仕様情報と支柱の仕様情報を用いて、その支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算処理部13とを設け、支柱選定部14が強度計算処理部13により計算された支柱強度が法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定するように構成したので、ユーザが所望の支柱を指定して監視カメラを据え付ける際に、ユーザがその支柱を使用しても法規的条件を満足することができるか否かを確認することができる効果を奏する。
【0040】
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3による支柱選定装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
情報更新部21は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、情報更新部21は指定受付部4により受け付けられたユーザの修正要求、または、変更後の仕様情報や法規的条件が記述されている外部ファイルの記述内容にしたがって、カメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報、支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報又は法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を更新する処理を実施する。なお、情報更新部21は更新手段を構成している。
【0041】
上記実施の形態1では、予め、カメラ仕様記憶部1及び支柱仕様記憶部2が仕様情報を記憶し、法規的条件記憶部3が法規的条件を記憶しているものについて示したが、監視カメラや支柱の仕様が将来的に変更される可能性があり、また、支柱の設置に関する法規的条件が法改正等に伴って変更される可能性がある。
そこで、この実施の形態3では、監視カメラ及び支柱の仕様変更や法規的条件の変更に対して速やかに対処することができるようにするために、情報更新部21を実装するようにしている。
【0042】
即ち、ユーザが監視カメラ及び支柱の仕様情報の修正を希望する場合、あるいは、法規的条件の修正を希望する場合、指定受付部4を操作して、仕様情報又は法規的条件の修正要求を入力する。
指定受付部4が仕様情報又は法規的条件の修正要求を受け付けると、表示処理部8が仕様情報又は法規的条件の修正受付画面を表示する。
修正受付画面は、現在の仕様情報又は法規的条件を表示して、修正箇所や修正内容の指定を受け付ける画面である。
情報更新部21は、ユーザが修正受付画面を見ながら、指定受付部4を操作して、仕様情報又は法規的条件の修正箇所及び修正内容を指定すると、その指定内容にしたがってカメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報、支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報、または、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を更新する。
【0043】
ここでは、情報更新部21が指定受付部4により受け付けられたユーザの指定内容にしたがって仕様情報や法規的条件を更新するものについて示したが、情報更新部21が変更後の仕様情報や法規的条件が記述されている外部ファイルを入力したとき、その外部ファイルの記述内容にしたがって、カメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報、支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報、または、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を更新するようにしてもよい。
なお、仕様情報や法規的条件のデータ形式は、更新の容易化を図るため、テキスト形式であることが望ましい。
【0044】
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、指定受付部4により受け付けられたユーザの修正要求、または、変更後の仕様情報や法規的条件が記述されている外部ファイルの記述内容にしたがって、情報更新部21がカメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報、支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報又は法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を更新するように構成したので、監視カメラ及び支柱の仕様変更や法規的条件が変更された場合でも、監視カメラ及び支柱の仕様変更や法規的条件の変更に対して速やかに対処することができる効果を奏する。
【0045】
なお、この実施の形態3では、情報更新部21を図1の支柱選定装置に実装するものについて示したが、図12に示すように、情報更新部21を図8の支柱選定装置に実装するようにしてもよく、同様の効果を奏することができる。
【0046】
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4による支柱選定装置を示す構成図であり、図において、図11と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
テンプレート保有部22は強度計算書のテンプレートを保有しているメモリである。なお、テンプレート保有部22はテンプレート保有手段を構成している。
テンプレート保有部22に保有される強度計算書のテンプレートは、例えば、固定の文章・図・表などからなる固定形のテンプレートのほか、強度計算処理部6により計算された支柱強度や、支柱選定部7により選定された支柱など、ケースバイケースで変わる変動形のテンプレートから構成されている。
【0047】
強度計算書作成部23は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、強度計算書作成部23はテンプレート保有部22に保有される強度計算書のテンプレートを読み込み、強度計算書における変動形のテンプレートに強度計算処理部6により計算された支柱強度や、支柱選定部7により選定された支柱などを入力して、強度計算書を作成する処理を実施する。なお、強度計算書作成部23は強度計算書作成手段を構成している。
印刷処理部24は例えばプリンタなどから構成されており、印刷処理部24は強度計算書作成部23により作成された強度計算書を印刷する処理を実施する。
【0048】
次に動作について説明する。
強度計算書の記述部分は細分化されており、常に同じ文章や図面などが記述される部分のほかに、例えば、強度計算処理部6により計算された支柱強度など、ケースバイケースで記述内容が変わる部分がある。
そこで、強度計算書の記述部分に対応するテンプレート(固定形のテンプレート、変動形のテンプレート)を複数用意し、複数のテンプレートをテンプレート保有部22に格納するようにしている。
なお、複数のテンプレートの出力順序に関する情報は、各テンプレートの属性情報として付加されているものとする。
【0049】
強度計算書作成部23は、ユーザが指定受付部4を操作して、強度計算書の作成要求を入力すると、テンプレート保有部22に保有される強度計算書のテンプレートの読込処理を実施する。
強度計算書作成部23は、強度計算書における変動形のテンプレートのうち、例えば、強度計算処理部6により計算された支柱強度に関するテンプレートについては、図14に示すように、そのテンプレートの計算結果入力欄に、強度計算処理部6の計算結果である支柱強度を入力して、そのテンプレートの記述内容を完成する。
また、支柱選定部7により選定された支柱に関するテンプレートについては、そのテンプレートの選定結果入力欄に、支柱選定部7の選定結果である支柱を入力して、そのテンプレートの記述内容を完成する。
【0050】
強度計算書作成部23は、上記のようにして、変動形のテンプレートの記述内容を完成すると、各テンプレートの属性情報を参照して、各テンプレートの出力順序を確認することにより、固定形のテンプレートと変動形のテンプレートを合成し、合成後のテンプレートを表示処理部8又は印刷処理部24に出力する。図15はN個のテンプレートを合成している例を示している。
表示処理部8は、強度計算書作成部23から合成後のテンプレートを受けると、そのテンプレートの記述内容にしたがって表示処理を実施することにより、強度計算書をディスプレイに表示する。
印刷処理部24は、強度計算書作成部23から合成後のテンプレートを受けると、そのテンプレートの記述内容にしたがって印刷処理を実施することにより、強度計算書を印刷する。
【0051】
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、強度計算書のテンプレートを保有しているテンプレート保有部22を設け、強度計算書作成部23がテンプレート保有部22に保有されている変動型のテンプレートの計算結果入力欄に強度計算処理部6の計算結果を入力して強度計算書を作成するように構成したので、ケースバイケースで記述内容が変わる部分がある強度計算書を自動的に作成することができる効果を奏する。
【0052】
なお、この実施の形態4では、テンプレート保有部22、強度計算書作成部23及び印刷処理部24を図11の支柱選定装置に実装するものについて示したが、図16に示すように、テンプレート保有部22、強度計算書作成部23及び印刷処理部24を図12の支柱選定装置に実装するようにしてもよく、同様の効果を奏することができる。
【0053】
実施の形態5.
図17はこの発明の実施の形態5による支柱選定装置を示す構成図であり、図において、図13と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図面作成処理部31は2次元のCADソフトウェアを実行するCAD装置であり、図面作成処理部31は2次元のCADソフトウェアを実行して、支柱選定部7により選定された支柱に対する監視カメラの据付図面を作成する処理を実施する。なお、図面作成処理部31は図面作成手段を構成している。
【0054】
次に動作について説明する。
図面作成処理部31は、図18に示すように、何れの監視カメラの据付図面であっても共通する図面定義(例えば、スタイル、画層設定など)が記述されている元図テンプレートと、据付図面における大まかな図面要素のシンボル図面(例えば、正面、側面図、上面図、詳細図部における図面要素のシンボル図面)と、据付図面における図面要素のレイアウト情報とを内部情報として保有している。
【0055】
図面作成処理部31は、ユーザが指定受付部4を操作して、監視カメラの据付図面の作成要求を入力すると、内部情報として保有している図面要素のシンボル図面の中から、支柱選定部7により選定された支柱に対応するシンボル図面を取得するとともに、据付図面における図面要素のレイアウト情報の中から、支柱選定部7により選定された支柱に対応するレイアウト情報を取得する。
また、図面作成処理部31は、内部情報として保有している図面要素のシンボル図面の中から、指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラに対応するシンボル図面を取得するとともに、据付図面における図面要素のレイアウト情報の中から、指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラに対応するレイアウト情報を取得する。
【0056】
図面作成処理部31は、監視カメラ及び支柱に対応するシンボル図面とレイアウト情報を取得すると、そのレイアウト情報を参照して、シンボル図面の配置エリアを決定し、CADソフトの図形属性であるポリラインなどを用いて、シンボル図面の配置エリアを据付図面上に表示する。
次に、図面作成処理部31は、据付図面におけるシンボル図面の配置エリアに、監視カメラ及び支柱に対応するシンボル図面を配置することにより、監視カメラの据付図面を完成する。
ただし、図面作成処理部31は、据付図面におけるシンボル図面の配置エリアに、監視カメラ及び支柱に対応するシンボル図面を配置する際、そのシンボル図面が配置エリア内に収まるように、そのシンボル図面の縮尺を調整して配置するものとする。
【0057】
表示処理部8は、図面作成処理部31が監視カメラの据付図面を完成すると、その据付図面をディスプレイに表示する。
また、印刷処理部24は、ユーザが指定受付部4を操作して、監視カメラの据付図面の印刷要求を入力すると、監視カメラの据付図面を印刷する。
【0058】
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、2次元のCADソフトウェアを実行して、支柱選定部7により選定された支柱に対する監視カメラの据付図面を作成するように構成したので、ユーザが監視カメラを指定するだけで、監視カメラの据付図面が得られる効果を奏する。
【0059】
なお、この実施の形態5では、図面作成処理部31を図13の支柱選定装置に実装するものについて示したが、図19に示すように、図面作成処理部31を図16の支柱選定装置に実装するようにしてもよく、同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】この発明の実施の形態1による支柱選定装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による支柱選定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図3】カメラ指定受付画面を示す説明図である。
【図4】設置場所指定受付画面を示す説明図である。
【図5】カメラ仕様記憶部に記憶されている監視カメラの仕様情報を示す説明図である。
【図6】支柱仕様記憶部に記憶されている支柱の仕様情報を示す説明図である。
【図7】法規的条件記憶部に記憶されている法規的条件を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態2による支柱選定装置を示す構成図である。
【図9】この発明の実施の形態2による支柱選定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】カメラ・支柱指定受付画面を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態3による支柱選定装置を示す構成図である。
【図12】この発明の実施の形態3による支柱選定装置を示す構成図である。
【図13】この発明の実施の形態4による支柱選定装置を示す構成図である。
【図14】強度計算処理部により計算された支柱強度に関するテンプレートを示す説明図である。
【図15】テンプレートの合成例を示す説明図である。
【図16】この発明の実施の形態4による支柱選定装置を示す構成図である。
【図17】この発明の実施の形態5による支柱選定装置を示す構成図である。
【図18】監視カメラの据付図面の作図手順を示す説明図である。
【図19】この発明の実施の形態5による支柱選定装置を示す構成図である。
【符号の説明】
【0061】
1 カメラ仕様記憶部(カメラ仕様記憶手段)、2 支柱仕様記憶部(支柱仕様記憶手段)、3 法規的条件記憶部(法規的条件記憶手段)、4,11 指定受付部(指定受付手段)、5,12 情報収集部(強度計算手段)、6,13 強度計算処理部(強度計算手段)、7 支柱選定部(支柱選定手段)、8,15 表示処理部、14 支柱選定部(支柱選定手段、判定手段)、21 情報更新部(更新手段)、22 テンプレート保有部(テンプレート保有手段)、23 強度計算書作成部(強度計算書作成手段)、24 印刷処理部、31 図面作成処理部(図面作成手段)。
【技術分野】
【0001】
この発明は、監視カメラを据え付ける支柱を自動的に選定する支柱選定装置及び支柱選定プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の支柱選定装置は、ユーザにより入力された看板のサイズ、高さ及び支柱の長さなどのデータに基づいて、支柱部材の許容曲げ応力度及び許容圧縮応力度に関する条件を満足する必要最小の断面係数Zを推定するとともに、支柱部材の細長比に関する条件を満足する必要最小の断面二次半径iを算出する。
そして、支柱選定装置は、仕様データテーブルを参照して、必要最小の断面係数Zと断面二次半径iを同時に満足する支柱部材を選定する(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2002−197121号公報(段落番号[0008]から[0009]、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の支柱選定装置は以上のように構成されているので、ユーザが看板に関するデータを入力すれば、その看板を据え付けることが可能な支柱を自動的に選定することができる。しかし、その支柱が必要最小の断面係数Zと断面二次半径iを同時に満足する部材であっても、例えば、建築法などで規定されている支柱の設置に関する法規的条件(例えば、支柱を設置する地域的な土壌条件や風向条件などの設置条件)を満足しているとは限らず、適正な支柱を選定することができないことがあるなどの課題があった。
【0005】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、支柱の設置に関する法規的条件を満足する適正な支柱を選定することができる支柱選定装置及び支柱選定プログラムを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る支柱選定装置は、カメラ仕様記憶手段から指定受付手段により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得し、その監視カメラの仕様情報と支柱仕様記憶手段に記憶されている各種の支柱の仕様情報を用いて、各種の支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算手段を設け、支柱選定手段が強度計算手段により計算された支柱強度のうち、法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定するようにしたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、カメラ仕様記憶手段から指定受付手段により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得し、その監視カメラの仕様情報と支柱仕様記憶手段に記憶されている各種の支柱の仕様情報を用いて、各種の支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算手段を設け、支柱選定手段が強度計算手段により計算された支柱強度のうち、法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定するように構成したので、支柱の設置に関する法規的条件を満足する適正な支柱を自動的に選定することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による支柱選定装置を示す構成図である。
図において、カメラ仕様記憶部1は支柱に据付可能な監視カメラがN種類用意されている場合、N種類(Nは1以上の整数)の監視カメラの仕様を示す仕様情報(例えば、監視カメラのID、幅、奥行、高さ、最大受風面積、風圧係数、重量など)を記憶しているメモリである。なお、カメラ仕様記憶部1はカメラ仕様記憶手段を構成している。
支柱仕様記憶部2は監視カメラを設置することが可能な支柱がQ種類存在する場合、Q種類(Qは1以上の整数)の支柱の仕様を示す仕様情報(例えば、支柱のID、材質、幅、奥行、高さ、単位重量、断面積など)を記憶しているメモリである。なお、支柱仕様記憶部2は支柱仕様記憶手段を構成している。
【0009】
法規的条件記憶部3は例えば建築法などで規定されている支柱の設置に関する法規的条件(例えば、支柱を設置する地域的な土壌条件や風向条件などの設置条件)を記憶しているメモリである。なお、法規的条件記憶部3は法規的条件記憶手段を構成している。
指定受付部4は例えばキーボードやマウスなどのマンマシンインタフェースであり、指定受付部4は支柱に据え付ける監視カメラや、監視カメラの設置場所などの指定を受け付ける処理を実施する。なお、指定受付部4は指定受付手段を構成している。
【0010】
情報収集部5は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、情報収集部5はカメラ仕様記憶部1から指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を収集するとともに、支柱仕様記憶部2に記憶されているQ種類の支柱の仕様情報を収集する処理を実施する。
強度計算処理部6は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、強度計算処理部6は情報収集部5により収集された監視カメラの仕様情報と、Q種類の支柱の仕様情報とを用いて、Q種類の支柱に指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する処理を実施する。
なお、情報収集部5及び強度計算処理部6から強度計算手段が構成されている。
【0011】
支柱選定部7は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、支柱選定部7は強度計算処理部6により計算された支柱強度のうち、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する処理を実施する。なお、支柱選定部7は支柱選定手段を構成している。
表示処理部8は例えば液晶ディスプレイなどの表示装置から構成されており、支柱選定部7により選定された支柱などを表示する処理を実施する。
【0012】
図1の支柱選定装置では、構成要素である指定受付部4、情報収集部5、強度計算処理部6、支柱選定部7及び表示処理部8が専用のハードウェアから構成されている例を示しているが、支柱選定装置がコンピュータから構成されている場合には、予め、指定受付部4、情報収集部5、強度計算処理部6、支柱選定部7及び表示処理部8の処理内容が記述されているプログラム(指定受付処理手順、情報収集処理手順、強度計算処理手順、支柱選定処理手順、表示処理手順)をコンピュータのメモリに記憶し、当該コンピュータのCPUが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
図2はこの発明の実施の形態1による支柱選定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【0013】
次に動作について説明する。
監視カメラを据え付ける支柱を選定する際、例えば、ユーザが指定受付部4を操作して、支柱の選定処理要求を入力すると、支柱選定部7が図3に示すようなカメラ指定受付画面を表示処理部8のディスプレイに表示する(ステップST1)。
カメラ指定受付画面は、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から、ユーザが任意の監視カメラを指定することができるメニュー画面である。図3では、指定可能な監視カメラ(N種類の監視カメラ)のリストの中から、監視カメラBを指定している例を示している。
これにより、ユーザが指定受付部4を操作して、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から所望の監視カメラBを指定すると、指定受付部4がユーザにより指定された監視カメラBを認識し、その監視カメラBのID情報である“C2”を情報収集部5に出力する(ステップST2)。監視カメラBのID情報については、後述する図5の監視カメラの仕様情報を参照。
【0014】
また、支柱選定部7は、ユーザが指定受付部4を操作して、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から所望の監視カメラBを選択すると、図4に示すような設置場所指定受付画面を表示処理部8のディスプレイに表示する(ステップST3)。
設置場所指定受付画面は、監視カメラを設置する場所(例えば、住所など)の指定を受け付ける画面である。図4では、監視カメラの設置場所が、“東京都千代田区○○”である例を示している。
これにより、ユーザが指定受付部4を操作して、監視カメラBの設置場所を指定すると、指定受付部4が監視カメラBの設置場所を示す情報を支柱選定部7に出力する(ステップST4)。
【0015】
情報収集部5は、上記のようにして、指定受付部4から監視カメラBのID情報を受けると、監視カメラBのID情報をキーにして、カメラ仕様記憶部1から監視カメラBの仕様情報CMを収集する(ステップST5)。
図5はカメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報を示しており、図5の例では、監視カメラの仕様情報として、監視カメラの幅、奥行、高さ、最大受風面積、風圧係数、重量が記憶されている。
【0016】
また、情報収集部5は、支柱仕様記憶部2に記憶されているQ種類の支柱の仕様情報PMqを収集する(ステップST6)。即ち、情報収集部5は、支柱仕様記憶部2に記憶されている全ての種類の支柱の仕様情報を収集する。ただし、q=1,2,・・・,Qである。
図6は支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報を示しており、図6の例では、支柱の仕様情報として、支柱の材質、幅、奥行、高さ、単位重量、断面積が記憶されている。
【0017】
強度計算処理部6は、情報収集部5がカメラ仕様記憶部1から監視カメラBの仕様情報CMを収集し、支柱仕様記憶部2からQ種類の支柱の仕様情報PMqを収集すると、監視カメラBの仕様情報CMと、Q種類の支柱の仕様情報PMqとを下記の式(1)に代入して、Q種類の支柱に監視カメラBを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算する(ステップST7)。ただし、q=1,2,・・・,Qである。
Sq=F(CM,PMq) (1)
式(1)におけるF(CM,PMq)は、監視カメラBの仕様情報CMと、Q種類の支柱の仕様情報PMqとをパラメータにして支柱強度Sqを計算する関数であるが、支柱強度の計算式は既に公知の計算式を利用すればよく(例えば、特開2002−33008号公報を参照)、支柱強度の計算式自体に特徴を有するものではないため、ここでは、詳細な計算式を省略する。
【0018】
支柱選定部7は、強度計算処理部6がQ種類の支柱に監視カメラBを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算すると、その支柱強度S1,S2,・・・,SQの中で、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度Sqを検索する(ステップST8)。
具体的には、次のようにして、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度Sqを検索する。
ただし、法規的条件を満足している支柱強度Sqが存在しない場合には、ステップST1に移行して、再度、支柱に据え付ける監視カメラを指定するようにする(ステップST9)。
【0019】
支柱の設置に関する法規的条件として、例えば、支柱を設置する地域的な土壌条件や風向条件などの設置条件がある。
図7は法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を示す説明図であり、図7の例では、支柱を設置する地域的な土壌条件や風向条件を考慮して、各設置場所における必要最低限の支柱強度を規定している。
例えば、設置場所が東京都千代田区○○ならば、土壌条件が“良”で、風向条件が“緩”であるため、必要最低限の支柱強度が“100”であることを示している。
また、設置場所が東京都千代田区△△ならば、土壌条件が“良”で、風向条件が“厳”であるため、必要最低限の支柱強度が“120”であることを示している。
さらに、設置場所が東京都千代田区□□ならば、土壌条件が“不良”で、風向条件が“厳”であるため、必要最低限の支柱強度が“140”であることを示している。
なお、図7の法規的条件記憶部3には、日本全国の必要最低限の支柱強度のデータが記憶されているものとする。
【0020】
支柱選定部7は、上述したように、指定受付部4から監視カメラBの設置場所を示す情報を受けており、例えば、監視カメラBの設置場所が“東京都千代田区○○”であれば、法規的条件記憶部3を参照して、必要最低限の支柱強度が“100”であることを認識する。
支柱選定部7は、強度計算処理部6により計算された支柱強度S1,S2,・・・,SQの中で、必要最低限の支柱強度“100”を上回っている支柱強度Sqを検索する。
例えば、支柱強度S1と支柱強度S3が“100”以上で、その他の支柱強度Sが“100”未満であれば、法規的条件を満足している支柱強度Sqとして、支柱強度S1と支柱強度S3を検索する。
【0021】
支柱選定部7は、法規的条件を満足している支柱強度Sqとして、例えば、支柱強度S1と支柱強度S3を検索すると、支柱強度S1を有する支柱、または、支柱強度S3を有する支柱のいずれか一方を監視カメラBの支柱として選定する。
支柱強度S1を有する支柱、または、支柱強度S3を有する支柱であれば、いずれも法規的条件を満足しているので、いずれの支柱を選定しても良いが、経済的な設計を実施する場合には、支柱強度S1を有する支柱のサイズ(例えば、支柱の断面積)と、支柱強度S3を有する支柱のサイズとを比較して、サイズが最小の支柱を選定するようにする(ステップST10、ST11)。
なお、法規的条件を満足している支柱強度Sqとして、1つだけ検索した場合には、その支柱強度Sqを有する支柱を監視カメラBの支柱として選定する(ステップST10、ST12)。
【0022】
表示処理部8は、上記のようにして、支柱選定部7が監視カメラBの支柱を選定すると、支柱選定部7による支柱の選定結果をディスプレイに表示する(ステップST13)。
【0023】
以上で明らかなように、この実施の形態1によれば、カメラ仕様記憶部1から指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を収集するとともに、支柱仕様記憶部2に記憶されているQ種類の支柱の仕様情報を収集する情報収集部5と、情報収集部5により収集された監視カメラの仕様情報とQ種類の支柱の仕様情報を用いて、Q種類の支柱に監視カメラを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算する強度計算処理部6とを設け、支柱選定部7が強度計算処理部6により計算された支柱強度Sqのうち、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定するように構成したので、支柱の設置に関する法規的条件を満足する適正な支柱を自動的に選定することができる効果を奏する。
【0024】
また、この実施の形態1によれば、法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱が複数存在する場合、複数の支柱の中でサイズが最小の支柱を選定するように構成したので、支柱の設置に関する法規的条件を満足する範囲内で、経済設計を実施することができる効果を奏する。
【0025】
実施の形態2.
図8はこの発明の実施の形態2による支柱選定装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
指定受付部11は例えばキーボードやマウスなどのマンマシンインタフェースであり、指定受付部11は支柱に据え付ける監視カメラ、監視カメラを据え付ける支柱、監視カメラの設置場所などの指定を受け付ける処理を実施する。なお、指定受付部11は指定受付手段を構成している。
【0026】
情報収集部12は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、情報収集部12はカメラ仕様記憶部1から指定受付部11により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を収集するとともに、支柱仕様記憶部2から指定受付部11により指定が受け付けられた支柱の仕様情報を収集する処理を実施する。
強度計算処理部13は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、強度計算処理部13は情報収集部12により収集された監視カメラの仕様情報と支柱の仕様情報とを用いて、その支柱に当該監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する処理を実施する。
なお、情報収集部12及び強度計算処理部13から強度計算手段が構成されている。
【0027】
支柱選定部14は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、支柱選定部14は指定受付部11により監視カメラのみが指定されて、その監視カメラを設置する支柱が指定されていない場合、図1の支柱選定部7と同様に、法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する処理を実施するが、指定受付部11により監視カメラを据え付ける支柱が指定されている場合、強度計算処理部13により計算された支柱強度が法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する処理を実施する。なお、支柱選定部14は支柱選定手段及び判定手段を構成している。
【0028】
表示処理部15は例えば液晶ディスプレイなどの表示装置から構成されており、表示処理部15は支柱選定部7の判定結果が、支柱強度が法規的条件を満足している旨を示していれば、指定受付部11により指定が受け付けられた支柱を使用することができる旨を示すメッセージをディスプレイに表示し、支柱選定部7の判定結果が、支柱強度が法規的条件を満足していない旨を示していれば、指定受付部11により指定が受け付けられた支柱を使用することができない旨を示すメッセージをディスプレイに表示する処理を実施する。
【0029】
図8の支柱選定装置では、構成要素である指定受付部11、情報収集部12、強度計算処理部13、支柱選定部14及び表示処理部15が専用のハードウェアから構成されている例を示しているが、支柱選定装置がコンピュータから構成されている場合には、予め、指定受付部11、情報収集部12、強度計算処理部13、支柱選定部14及び表示処理部15の処理内容が記述されているプログラム(指定受付処理手順、情報収集処理手順、強度計算処理手順、判定処理手順、表示処理手順)をコンピュータのメモリに記憶し、当該コンピュータのCPUが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
図9はこの発明の実施の形態2による支柱選定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【0030】
上記実施の形態1では、強度計算処理部6が情報収集部5により収集された監視カメラの仕様情報とQ種類の支柱の仕様情報を用いて、Q種類の支柱に監視カメラを据え付けた場合の支柱強度Sqを計算し、支柱選定部7が強度計算処理部6により計算された支柱強度Sqのうち、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定するものについて示したが、指定受付部11により監視カメラを据え付ける支柱の指定が受け付けられた場合、強度計算処理部13が情報収集部12により収集された監視カメラの仕様情報と支柱の仕様情報とを用いて、その支柱に当該監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算し、支柱選定部14が強度計算処理部13により計算された支柱強度が法規的条件を満足しているか否かを判定するようにしてもよい。
【0031】
具体的には、次の通りである。
監視カメラを据え付ける支柱を選定する際、例えば、ユーザが指定受付部11を操作して、支柱の選定処理要求を入力すると、支柱選定部14が図10に示すようなカメラ・支柱指定受付画面を表示処理部8のディスプレイに表示する(ステップST21)。
カメラ・支柱指定受付画面は、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から、ユーザが任意の監視カメラを指定するとともに、Q種類の支柱の中から、ユーザが任意の支柱を指定することができるメニュー画面である。図10では、指定可能な監視カメラ(N種類の監視カメラ)のリストの中から、監視カメラBを指定するとともに、指定可能な支柱(Q種類の支柱)のリストの中から、支柱アを指定している例を示している。
【0032】
これにより、ユーザが指定受付部11を操作して、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から所望の監視カメラBを指定すると、指定受付部11がユーザにより指定された監視カメラBを認識し、その監視カメラBのID情報である“C2”を情報収集部12に出力する(ステップST22)。
また、ユーザが指定受付部11を操作して、監視カメラBを設置する支柱を指定すると、指定受付部11がユーザにより指定された支柱を認識し、その支柱のID情報である“P1”を情報収集部12に出力する(ステップST22)。
【0033】
また、支柱選定部14は、ユーザが指定受付部11を操作して、支柱に据付可能なN種類の監視カメラの中から所望の監視カメラBを選択すると、上記実施の形態1と同様に、図4に示すような設置場所指定受付画面を表示処理部8のディスプレイに表示する(ステップST23)。図4では、監視カメラの設置場所が、“東京都千代田区○○”である例を示している。
これにより、ユーザが指定受付部11を操作して、監視カメラBの設置場所を指定すると、指定受付部11が監視カメラBの設置場所を示す情報を支柱選定部14に出力する(ステップST24)。
【0034】
情報収集部12は、上記のようにして、指定受付部11から監視カメラBのID情報を受けると、上記実施の形態1と同様に、監視カメラBのID情報をキーにして、カメラ仕様記憶部1から監視カメラBの仕様情報CMを収集する(ステップST25)。
また、情報収集部12は、指定受付部11から支柱アのID情報を受けると、支柱アのID情報をキーにして、支柱仕様記憶部2から支柱アの仕様情報PM1を収集する(ステップST26)。
【0035】
強度計算処理部13は、情報収集部12がカメラ仕様記憶部1から監視カメラBの仕様情報CMを収集し、支柱仕様記憶部2から支柱アの仕様情報PM1を収集すると、監視カメラBの仕様情報CMと、支柱アの仕様情報PM1とを下記の式(2)に代入して、支柱アに監視カメラBを据え付けた場合の支柱強度S1を計算する(ステップST27)。
S1=F(CM,PM1) (2)
式(2)におけるF(CM,PM1)は、監視カメラBの仕様情報CMと、支柱アの仕様情報PM1とをパラメータにして支柱強度S1を計算する関数であるが、支柱強度の計算式は既に公知の計算式を利用すればよく(例えば、特開2002−33008号公報を参照)、支柱強度の計算式自体に特徴を有するものではないため、ここでは、詳細な計算式を省略する。
【0036】
支柱選定部14は、強度計算処理部13が、支柱アに監視カメラBを据え付けた場合の支柱強度S1を計算すると、その支柱強度S1が法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する(ステップST28)。
具体的には、次のようにして、支柱強度S1が法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する。
【0037】
支柱選定部14は、上述したように、指定受付部11から監視カメラBの設置場所を示す情報を受けており、例えば、監視カメラBの設置場所が“東京都千代田区○○”であれば、図7の法規的条件記憶部3を参照して、必要最低限の支柱強度が“100”であることを認識する。
支柱選定部14は、強度計算処理部13により計算された支柱強度S1と必要最低限の支柱強度“100”を比較し、その支柱強度S1が必要最低限の支柱強度“100”より大きければ、支柱強度S1が法規的条件を満足している旨を示す判定結果を表示処理部15に出力する。
一方、強度計算処理部13により計算された支柱強度S1が必要最低限の支柱強度“100”に満たなければ、支柱強度S1が法規的条件を満足していない旨を示す判定結果を表示処理部15に出力する。
【0038】
表示処理部15は、支柱選定部7の判定結果が、支柱強度S1が法規的条件を満足している旨を示していれば、指定受付部11により指定が受け付けられた支柱を使用することができる旨を示すメッセージをディスプレイに表示する(ステップST29)。
一方、支柱選定部7の判定結果が、支柱強度S1が法規的条件を満足していない旨を示していれば、指定受付部11により指定が受け付けられた支柱を使用することができない旨を示すメッセージをディスプレイに表示する(ステップST30)。
【0039】
以上で明らかなように、この実施の形態2によれば、カメラ仕様記憶部1から指定受付部11により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得するとともに、支柱仕様記憶部2から指定受付部11により指定が受け付けられた支柱の仕様情報を収集する情報収集部12と、情報収集部12により収集された監視カメラの仕様情報と支柱の仕様情報を用いて、その支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算処理部13とを設け、支柱選定部14が強度計算処理部13により計算された支柱強度が法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定するように構成したので、ユーザが所望の支柱を指定して監視カメラを据え付ける際に、ユーザがその支柱を使用しても法規的条件を満足することができるか否かを確認することができる効果を奏する。
【0040】
実施の形態3.
図11はこの発明の実施の形態3による支柱選定装置を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
情報更新部21は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、情報更新部21は指定受付部4により受け付けられたユーザの修正要求、または、変更後の仕様情報や法規的条件が記述されている外部ファイルの記述内容にしたがって、カメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報、支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報又は法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を更新する処理を実施する。なお、情報更新部21は更新手段を構成している。
【0041】
上記実施の形態1では、予め、カメラ仕様記憶部1及び支柱仕様記憶部2が仕様情報を記憶し、法規的条件記憶部3が法規的条件を記憶しているものについて示したが、監視カメラや支柱の仕様が将来的に変更される可能性があり、また、支柱の設置に関する法規的条件が法改正等に伴って変更される可能性がある。
そこで、この実施の形態3では、監視カメラ及び支柱の仕様変更や法規的条件の変更に対して速やかに対処することができるようにするために、情報更新部21を実装するようにしている。
【0042】
即ち、ユーザが監視カメラ及び支柱の仕様情報の修正を希望する場合、あるいは、法規的条件の修正を希望する場合、指定受付部4を操作して、仕様情報又は法規的条件の修正要求を入力する。
指定受付部4が仕様情報又は法規的条件の修正要求を受け付けると、表示処理部8が仕様情報又は法規的条件の修正受付画面を表示する。
修正受付画面は、現在の仕様情報又は法規的条件を表示して、修正箇所や修正内容の指定を受け付ける画面である。
情報更新部21は、ユーザが修正受付画面を見ながら、指定受付部4を操作して、仕様情報又は法規的条件の修正箇所及び修正内容を指定すると、その指定内容にしたがってカメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報、支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報、または、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を更新する。
【0043】
ここでは、情報更新部21が指定受付部4により受け付けられたユーザの指定内容にしたがって仕様情報や法規的条件を更新するものについて示したが、情報更新部21が変更後の仕様情報や法規的条件が記述されている外部ファイルを入力したとき、その外部ファイルの記述内容にしたがって、カメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報、支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報、または、法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を更新するようにしてもよい。
なお、仕様情報や法規的条件のデータ形式は、更新の容易化を図るため、テキスト形式であることが望ましい。
【0044】
以上で明らかなように、この実施の形態3によれば、指定受付部4により受け付けられたユーザの修正要求、または、変更後の仕様情報や法規的条件が記述されている外部ファイルの記述内容にしたがって、情報更新部21がカメラ仕様記憶部1に記憶されている監視カメラの仕様情報、支柱仕様記憶部2に記憶されている支柱の仕様情報又は法規的条件記憶部3に記憶されている法規的条件を更新するように構成したので、監視カメラ及び支柱の仕様変更や法規的条件が変更された場合でも、監視カメラ及び支柱の仕様変更や法規的条件の変更に対して速やかに対処することができる効果を奏する。
【0045】
なお、この実施の形態3では、情報更新部21を図1の支柱選定装置に実装するものについて示したが、図12に示すように、情報更新部21を図8の支柱選定装置に実装するようにしてもよく、同様の効果を奏することができる。
【0046】
実施の形態4.
図13はこの発明の実施の形態4による支柱選定装置を示す構成図であり、図において、図11と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
テンプレート保有部22は強度計算書のテンプレートを保有しているメモリである。なお、テンプレート保有部22はテンプレート保有手段を構成している。
テンプレート保有部22に保有される強度計算書のテンプレートは、例えば、固定の文章・図・表などからなる固定形のテンプレートのほか、強度計算処理部6により計算された支柱強度や、支柱選定部7により選定された支柱など、ケースバイケースで変わる変動形のテンプレートから構成されている。
【0047】
強度計算書作成部23は例えばMPUなどを実装している専用の半導体集積回路基板などから構成されており、強度計算書作成部23はテンプレート保有部22に保有される強度計算書のテンプレートを読み込み、強度計算書における変動形のテンプレートに強度計算処理部6により計算された支柱強度や、支柱選定部7により選定された支柱などを入力して、強度計算書を作成する処理を実施する。なお、強度計算書作成部23は強度計算書作成手段を構成している。
印刷処理部24は例えばプリンタなどから構成されており、印刷処理部24は強度計算書作成部23により作成された強度計算書を印刷する処理を実施する。
【0048】
次に動作について説明する。
強度計算書の記述部分は細分化されており、常に同じ文章や図面などが記述される部分のほかに、例えば、強度計算処理部6により計算された支柱強度など、ケースバイケースで記述内容が変わる部分がある。
そこで、強度計算書の記述部分に対応するテンプレート(固定形のテンプレート、変動形のテンプレート)を複数用意し、複数のテンプレートをテンプレート保有部22に格納するようにしている。
なお、複数のテンプレートの出力順序に関する情報は、各テンプレートの属性情報として付加されているものとする。
【0049】
強度計算書作成部23は、ユーザが指定受付部4を操作して、強度計算書の作成要求を入力すると、テンプレート保有部22に保有される強度計算書のテンプレートの読込処理を実施する。
強度計算書作成部23は、強度計算書における変動形のテンプレートのうち、例えば、強度計算処理部6により計算された支柱強度に関するテンプレートについては、図14に示すように、そのテンプレートの計算結果入力欄に、強度計算処理部6の計算結果である支柱強度を入力して、そのテンプレートの記述内容を完成する。
また、支柱選定部7により選定された支柱に関するテンプレートについては、そのテンプレートの選定結果入力欄に、支柱選定部7の選定結果である支柱を入力して、そのテンプレートの記述内容を完成する。
【0050】
強度計算書作成部23は、上記のようにして、変動形のテンプレートの記述内容を完成すると、各テンプレートの属性情報を参照して、各テンプレートの出力順序を確認することにより、固定形のテンプレートと変動形のテンプレートを合成し、合成後のテンプレートを表示処理部8又は印刷処理部24に出力する。図15はN個のテンプレートを合成している例を示している。
表示処理部8は、強度計算書作成部23から合成後のテンプレートを受けると、そのテンプレートの記述内容にしたがって表示処理を実施することにより、強度計算書をディスプレイに表示する。
印刷処理部24は、強度計算書作成部23から合成後のテンプレートを受けると、そのテンプレートの記述内容にしたがって印刷処理を実施することにより、強度計算書を印刷する。
【0051】
以上で明らかなように、この実施の形態4によれば、強度計算書のテンプレートを保有しているテンプレート保有部22を設け、強度計算書作成部23がテンプレート保有部22に保有されている変動型のテンプレートの計算結果入力欄に強度計算処理部6の計算結果を入力して強度計算書を作成するように構成したので、ケースバイケースで記述内容が変わる部分がある強度計算書を自動的に作成することができる効果を奏する。
【0052】
なお、この実施の形態4では、テンプレート保有部22、強度計算書作成部23及び印刷処理部24を図11の支柱選定装置に実装するものについて示したが、図16に示すように、テンプレート保有部22、強度計算書作成部23及び印刷処理部24を図12の支柱選定装置に実装するようにしてもよく、同様の効果を奏することができる。
【0053】
実施の形態5.
図17はこの発明の実施の形態5による支柱選定装置を示す構成図であり、図において、図13と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
図面作成処理部31は2次元のCADソフトウェアを実行するCAD装置であり、図面作成処理部31は2次元のCADソフトウェアを実行して、支柱選定部7により選定された支柱に対する監視カメラの据付図面を作成する処理を実施する。なお、図面作成処理部31は図面作成手段を構成している。
【0054】
次に動作について説明する。
図面作成処理部31は、図18に示すように、何れの監視カメラの据付図面であっても共通する図面定義(例えば、スタイル、画層設定など)が記述されている元図テンプレートと、据付図面における大まかな図面要素のシンボル図面(例えば、正面、側面図、上面図、詳細図部における図面要素のシンボル図面)と、据付図面における図面要素のレイアウト情報とを内部情報として保有している。
【0055】
図面作成処理部31は、ユーザが指定受付部4を操作して、監視カメラの据付図面の作成要求を入力すると、内部情報として保有している図面要素のシンボル図面の中から、支柱選定部7により選定された支柱に対応するシンボル図面を取得するとともに、据付図面における図面要素のレイアウト情報の中から、支柱選定部7により選定された支柱に対応するレイアウト情報を取得する。
また、図面作成処理部31は、内部情報として保有している図面要素のシンボル図面の中から、指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラに対応するシンボル図面を取得するとともに、据付図面における図面要素のレイアウト情報の中から、指定受付部4により指定が受け付けられた監視カメラに対応するレイアウト情報を取得する。
【0056】
図面作成処理部31は、監視カメラ及び支柱に対応するシンボル図面とレイアウト情報を取得すると、そのレイアウト情報を参照して、シンボル図面の配置エリアを決定し、CADソフトの図形属性であるポリラインなどを用いて、シンボル図面の配置エリアを据付図面上に表示する。
次に、図面作成処理部31は、据付図面におけるシンボル図面の配置エリアに、監視カメラ及び支柱に対応するシンボル図面を配置することにより、監視カメラの据付図面を完成する。
ただし、図面作成処理部31は、据付図面におけるシンボル図面の配置エリアに、監視カメラ及び支柱に対応するシンボル図面を配置する際、そのシンボル図面が配置エリア内に収まるように、そのシンボル図面の縮尺を調整して配置するものとする。
【0057】
表示処理部8は、図面作成処理部31が監視カメラの据付図面を完成すると、その据付図面をディスプレイに表示する。
また、印刷処理部24は、ユーザが指定受付部4を操作して、監視カメラの据付図面の印刷要求を入力すると、監視カメラの据付図面を印刷する。
【0058】
以上で明らかなように、この実施の形態5によれば、2次元のCADソフトウェアを実行して、支柱選定部7により選定された支柱に対する監視カメラの据付図面を作成するように構成したので、ユーザが監視カメラを指定するだけで、監視カメラの据付図面が得られる効果を奏する。
【0059】
なお、この実施の形態5では、図面作成処理部31を図13の支柱選定装置に実装するものについて示したが、図19に示すように、図面作成処理部31を図16の支柱選定装置に実装するようにしてもよく、同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】この発明の実施の形態1による支柱選定装置を示す構成図である。
【図2】この発明の実施の形態1による支柱選定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図3】カメラ指定受付画面を示す説明図である。
【図4】設置場所指定受付画面を示す説明図である。
【図5】カメラ仕様記憶部に記憶されている監視カメラの仕様情報を示す説明図である。
【図6】支柱仕様記憶部に記憶されている支柱の仕様情報を示す説明図である。
【図7】法規的条件記憶部に記憶されている法規的条件を示す説明図である。
【図8】この発明の実施の形態2による支柱選定装置を示す構成図である。
【図9】この発明の実施の形態2による支柱選定装置の処理内容を示すフローチャートである。
【図10】カメラ・支柱指定受付画面を示す説明図である。
【図11】この発明の実施の形態3による支柱選定装置を示す構成図である。
【図12】この発明の実施の形態3による支柱選定装置を示す構成図である。
【図13】この発明の実施の形態4による支柱選定装置を示す構成図である。
【図14】強度計算処理部により計算された支柱強度に関するテンプレートを示す説明図である。
【図15】テンプレートの合成例を示す説明図である。
【図16】この発明の実施の形態4による支柱選定装置を示す構成図である。
【図17】この発明の実施の形態5による支柱選定装置を示す構成図である。
【図18】監視カメラの据付図面の作図手順を示す説明図である。
【図19】この発明の実施の形態5による支柱選定装置を示す構成図である。
【符号の説明】
【0061】
1 カメラ仕様記憶部(カメラ仕様記憶手段)、2 支柱仕様記憶部(支柱仕様記憶手段)、3 法規的条件記憶部(法規的条件記憶手段)、4,11 指定受付部(指定受付手段)、5,12 情報収集部(強度計算手段)、6,13 強度計算処理部(強度計算手段)、7 支柱選定部(支柱選定手段)、8,15 表示処理部、14 支柱選定部(支柱選定手段、判定手段)、21 情報更新部(更新手段)、22 テンプレート保有部(テンプレート保有手段)、23 強度計算書作成部(強度計算書作成手段)、24 印刷処理部、31 図面作成処理部(図面作成手段)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の監視カメラの仕様を示す仕様情報を記憶しているカメラ仕様記憶手段と、各種の支柱の仕様を示す仕様情報を記憶している支柱仕様記憶手段と、支柱の設置に関する法規的条件を記憶している法規的条件記憶手段と、支柱に据え付ける監視カメラの指定を受け付ける指定受付手段と、上記カメラ仕様記憶手段から上記指定受付手段により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得し、上記監視カメラの仕様情報と上記支柱仕様記憶手段に記憶されている各種の支柱の仕様情報を用いて、各種の支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算手段と、上記強度計算手段により計算された支柱強度のうち、上記法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する支柱選定手段とを備えた支柱選定装置。
【請求項2】
支柱選定手段は、法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱が複数存在する場合、複数の支柱の中でサイズが最小の支柱を選定することを特徴とする請求項1記載の支柱選定装置。
【請求項3】
各種の監視カメラの仕様を示す仕様情報を記憶しているカメラ仕様記憶手段と、各種の支柱の仕様を示す仕様情報を記憶している支柱仕様記憶手段と、支柱の設置に関する法規的条件を記憶している法規的条件記憶手段と、支柱に据え付ける監視カメラの指定を受け付けるとともに、上記監視カメラを据え付ける支柱の指定を受け付ける指定受付手段と、上記カメラ仕様記憶手段から上記指定受付手段により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得するとともに、上記支柱仕様記憶手段から上記指定受付手段により指定が受け付けられた支柱の仕様情報を取得し、上記監視カメラの仕様情報と上記支柱の仕様情報を用いて、上記支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算手段と、上記強度計算手段により計算された支柱強度が上記法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する判定手段とを備えた支柱選定装置。
【請求項4】
カメラ仕様記憶手段及び支柱仕様記憶手段に記憶されている仕様情報、または、法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を更新する更新手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の支柱選定装置。
【請求項5】
強度計算書のテンプレートを保有しているテンプレート保有手段と、上記テンプレート保有手段に保有されているテンプレートの計算結果入力欄に強度計算手段の計算結果を入力して強度計算書を作成する強度計算書作成手段とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の支柱選定装置。
【請求項6】
2次元のCADソフトウェアを実行して、支柱選定手段により選定された支柱に対する監視カメラの据付図面を作成する図面作成手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の支柱選定装置。
【請求項7】
予め、各種の監視カメラの仕様を示す仕様情報と、各種の支柱の仕様を示す仕様情報と、支柱の設置に関する法規的条件とがメモリに記憶されており、支柱に据え付ける監視カメラの指定を受け付ける指定受付処理手順と、上記メモリから上記指定受付処理手順により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得し、上記監視カメラの仕様情報と上記メモリに記憶されている各種の支柱の仕様情報を用いて、各種の支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算処理手順と、上記強度計算処理手順により計算された支柱強度のうち、上記メモリに記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する支柱選定処理手順とをコンピュータに実行させるための支柱選定プログラム。
【請求項8】
予め、各種の監視カメラの仕様を示す仕様情報と、各種の支柱の仕様を示す仕様情報と、支柱の設置に関する法規的条件とがメモリに記憶されており、支柱に据え付ける監視カメラの指定を受け付けるとともに、上記監視カメラを据え付ける支柱の指定を受け付ける指定受付処理手順と、上記メモリから上記指定受付処理手順により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報と支柱の仕様情報を取得し、上記監視カメラの仕様情報と上記支柱の仕様情報を用いて、上記支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算処理手順と、上記強度計算処理手順により計算された支柱強度が上記メモリに記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する判定処理手順とをコンピュータに実行させるための支柱選定プログラム。
【請求項1】
各種の監視カメラの仕様を示す仕様情報を記憶しているカメラ仕様記憶手段と、各種の支柱の仕様を示す仕様情報を記憶している支柱仕様記憶手段と、支柱の設置に関する法規的条件を記憶している法規的条件記憶手段と、支柱に据え付ける監視カメラの指定を受け付ける指定受付手段と、上記カメラ仕様記憶手段から上記指定受付手段により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得し、上記監視カメラの仕様情報と上記支柱仕様記憶手段に記憶されている各種の支柱の仕様情報を用いて、各種の支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算手段と、上記強度計算手段により計算された支柱強度のうち、上記法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する支柱選定手段とを備えた支柱選定装置。
【請求項2】
支柱選定手段は、法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱が複数存在する場合、複数の支柱の中でサイズが最小の支柱を選定することを特徴とする請求項1記載の支柱選定装置。
【請求項3】
各種の監視カメラの仕様を示す仕様情報を記憶しているカメラ仕様記憶手段と、各種の支柱の仕様を示す仕様情報を記憶している支柱仕様記憶手段と、支柱の設置に関する法規的条件を記憶している法規的条件記憶手段と、支柱に据え付ける監視カメラの指定を受け付けるとともに、上記監視カメラを据え付ける支柱の指定を受け付ける指定受付手段と、上記カメラ仕様記憶手段から上記指定受付手段により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得するとともに、上記支柱仕様記憶手段から上記指定受付手段により指定が受け付けられた支柱の仕様情報を取得し、上記監視カメラの仕様情報と上記支柱の仕様情報を用いて、上記支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算手段と、上記強度計算手段により計算された支柱強度が上記法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する判定手段とを備えた支柱選定装置。
【請求項4】
カメラ仕様記憶手段及び支柱仕様記憶手段に記憶されている仕様情報、または、法規的条件記憶手段に記憶されている法規的条件を更新する更新手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の支柱選定装置。
【請求項5】
強度計算書のテンプレートを保有しているテンプレート保有手段と、上記テンプレート保有手段に保有されているテンプレートの計算結果入力欄に強度計算手段の計算結果を入力して強度計算書を作成する強度計算書作成手段とを設けたことを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載の支柱選定装置。
【請求項6】
2次元のCADソフトウェアを実行して、支柱選定手段により選定された支柱に対する監視カメラの据付図面を作成する図面作成手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいずれか1項記載の支柱選定装置。
【請求項7】
予め、各種の監視カメラの仕様を示す仕様情報と、各種の支柱の仕様を示す仕様情報と、支柱の設置に関する法規的条件とがメモリに記憶されており、支柱に据え付ける監視カメラの指定を受け付ける指定受付処理手順と、上記メモリから上記指定受付処理手順により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報を取得し、上記監視カメラの仕様情報と上記メモリに記憶されている各種の支柱の仕様情報を用いて、各種の支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算処理手順と、上記強度計算処理手順により計算された支柱強度のうち、上記メモリに記憶されている法規的条件を満足している支柱強度を有する支柱を選定する支柱選定処理手順とをコンピュータに実行させるための支柱選定プログラム。
【請求項8】
予め、各種の監視カメラの仕様を示す仕様情報と、各種の支柱の仕様を示す仕様情報と、支柱の設置に関する法規的条件とがメモリに記憶されており、支柱に据え付ける監視カメラの指定を受け付けるとともに、上記監視カメラを据え付ける支柱の指定を受け付ける指定受付処理手順と、上記メモリから上記指定受付処理手順により指定が受け付けられた監視カメラの仕様情報と支柱の仕様情報を取得し、上記監視カメラの仕様情報と上記支柱の仕様情報を用いて、上記支柱に上記監視カメラを据え付けた場合の支柱強度を計算する強度計算処理手順と、上記強度計算処理手順により計算された支柱強度が上記メモリに記憶されている法規的条件を満足しているか否かを判定する判定処理手順とをコンピュータに実行させるための支柱選定プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
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【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2008−65760(P2008−65760A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−245603(P2006−245603)
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年9月11日(2006.9.11)
【出願人】(591036457)三菱電機エンジニアリング株式会社 (419)
【Fターム(参考)】
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