説明

改良されたカルボニル化プロセス

易動性水素原子を有する、水やその供給源以外の、共反応剤の存在下で一酸化炭素を用いるエチレン性不飽和化合物のモノカルボニル化のための触媒系のTONを増大させる方法が記載されている。触媒系は、(a)第(8、9)族もしくは第(10)族の金属またはその好適な化合物と、(b)化学式(I)


〔式中、基XおよびXは、独立して、30個までの原子の一価基を表すかXおよびXは、一緒になって、40個までの原子の二価基を形成し、かつXは、400個までの原子を有し、Qは、リン、ヒ素、またはアンチモンを表す〕で示される配位子と、c)場合によりアニオン源と、を組み合わせることにより取得可能である。本方法は、水またはその供給源を触媒系に添加する工程を含む。本方法は、好ましくは、電気陽性金属の存在下で行われる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
易動性水素原子を有する、水やその供給源を除く、共反応剤の存在下で一酸化炭素を用いるエチレン性不飽和化合物のモノカルボニル化のための触媒系のTONを増大させる方法であって、
前記触媒が、
(a)第8族、第9族、もしくは第10族の金属またはその好適な化合物と、
(b)一般式(I)
【化1】

〔式中、
基XおよびXは、独立して、30個までの原子の一価基を表し、またはXおよびXは、一緒になって、40個までの原子の二価基を形成し、かつXは、400個までの原子を有し、
は、リン、ヒ素、またはアンチモンを表す〕
で示される配位子と、
c)場合によりアニオン源と、
を組み合わせることにより取得可能であり、
水またはその供給源を前記触媒系に添加する工程を含み、かつ電気陽性金属の存在下で行われることを特徴とする、方法
【請求項2】
前記触媒系が液相中に存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記液相中で前記触媒系に接触する反応槽および/または反応槽の給排用導管の1つ以上が、前記電気陽性金属で形成される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記触媒系に添加される水の量が0.001〜10%w/w液相である、請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記モノカルボニル化が連続プロセスである、請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記エチレン性不飽和化合物が、アセチレン、メチルアセチレン、プロピルアセチレン、1,3−ブタジエン、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン、ペンテン、ペンテンニトリル、メチル3−ペンテノエートなどのアルキルペンテノエート、ペンテン酸(たとえば2−および3−ペンテン酸)、ヘプテン、ビニルアセテートなどのビニルエステル、オクテン、ドデセンから選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記配位子が式III
【化2】

〔式中、
Hは、架橋中に1〜6個の原子を有する二価有機架橋基であり、
基X、X、X、およびXは、独立して、30個までの原子の一価基を表し、場合により、前記基をQ原子もしくはQ原子に結合させる少なくとも1個の第三級炭素原子を有していてもよく、またはXおよびXおよび/またはXおよびXは、一緒になって、40個までの原子の二価基を形成し、場合により、前記基をQ原子および/またはQ原子に結合させる少なくとも2個の第三級炭素原子を有していてもよく、かつ
およびQは、それぞれ独立して、リン、ヒ素、またはアンチモンを表す〕
を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
以上に記載したようにかつ実施例に準拠して触媒系のTONを増大させる方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2013−513653(P2013−513653A)
【公表日】平成25年4月22日(2013.4.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−543906(P2012−543906)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【国際出願番号】PCT/GB2010/052093
【国際公開番号】WO2011/073653
【国際公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【出願人】(500460209)ルーサイト インターナショナル ユーケー リミテッド (30)
【Fターム(参考)】