説明

放射温度計

【課題】 取付けが容易でありながら、集光ミラーとセンサホルダーの径方向の位置合わせ精度並びに中心軸方向の位置決め精度を高めてS/N比及び測定精度の著しい向上を実現できる放射温度計を提供する。
【解決手段】 集光ミラー7の外周部にその円周方向に等間隔を隔てて、該集光ミラー7の中心に対する径方向及び中心軸方向にそれぞれ弾性変位可能なばね性を有する複数本のアーム15を設け、これらアーム15の径方向のばね性により集光ミラー7とセンサホルダー2との中心軸を一致させるとともに、中心軸方向のばね性により集光ミラー7の狭い開口側の端面7bを赤外線センサ1の受光面1Aに密着させて中心軸方向の位置決めを行うように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば食品や飲料水など接触を避けたいものや、工場内の稼動部のように接触式での測定が困難な各種物体の表面温度を非接触で測定する場合に用いられるもので、詳しくは、測定対象物の表面から放出される赤外線を検出してその測定対象物の表面温度を測定するサーモパイル等の赤外線センサと、その前方部に配置されて測定対象物からの赤外光を前記赤外線センサの受光面に向けて集光させる光学系とを備えている放射温度計に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の放射温度計においては、赤外線センサに導かれる信号量、すなわち、赤外線の集光量を多くすると、S/N比が向上し、ひいては、測定精度の向上が図れるのであり、その意味から赤外線センサの前方部に配置される光学系として、どのようなものを用いるかは非常に重要なファクターの一つである。
【0003】
このように放射温度計の測定精度の向上にとって重要なファクターである光学系として、従来、センサホルダーの底部に赤外線センサを設け、この赤外線センサの前方部のセンサホルダー内に円錐形状の集光ミラーを配置し、さらに、この集光ミラーの前方部にドーム状に形成されたフレネルレンズなどの赤外線レンズを配置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平5−322649号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1で提案されている従来の放射温度計では、光学系である円錐形状の集光ミラーとセンサホルダーの中心軸を一致させる径方向の位置合わせのために、両者を加工寸法公差の嵌め合い構造で位置決めする手段が採用されていた。しかし、この場合は、集光ミラーの径方向の位置合わせ精度を高めるためには、加工寸法公差を厳しく設定しなければならず、そのような厳しい加工寸法公差の設定が原因で加工コストがアップしやすいばかりでなく、集光ミラーのセンサホルダー内への嵌め合いによる取付け作業自体が困難かつ手数を要することになる。また、加工寸法公差が少ないといえども、円錐形状の集光ミラーの狭い開口側の端面を前記赤外線センサの受光面にクリアランス(隙間)ゼロの状態に密着させることができず、その結果、集光した赤外線がクリアランスから漏れてしまって、赤外線センサに導かれる信号量に損失を生じるという問題があった。
【0006】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、取付け作業が簡単かつ容易でありながらも、集光ミラーとセンサホルダーの径方向の位置合わせ精度を向上することができるとともに、集光ミラーを赤外線センサの受光面に密着させて中心軸方向に精度よく位置決めすることができ、S/N比及び測定精度の著しい向上を実現できる放射温度計を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る放射温度計は、センサホルダーの底部に、測定対象物の表面から放出される赤外線を検出してその測定対象物の表面温度を測定する赤外線センサを設け、この赤外線センサの前方部のセンサホルダー内に、前記測定対象物からの赤外光を前記赤外線センサの受光面に向けて集光させる円錐形状の集光ミラーを配置してなる放射温度計において、前記集光ミラーの外周部には、その円周方向に等間隔を隔てた個所から外方へ向けて突出され、該集光ミラーの中心に対する径方向及び中心軸方向にそれぞれ弾性変位可能なばね性を有する複数本のアームが設けられており、これらアームの径方向のばね性により前記集光ミラーとセンサホルダーとの中心軸を一致させるとともに、中心軸方向のばね性により前記集光ミラーの狭い開口側の端面を前記赤外線センサの受光面に密着させて中心軸方向の位置決めを行うように構成されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0008】
上記のような特徴構成を有する本発明によれば、センサホルダー内の所定位置に集光ミラーを取付けるに際して、外方に突出している複数本のアームを径方向のばね性に抗して径方向内方へ弾性変位させた状態で集光ミラーをセンサホルダー内に差し入れるだけで、集光ミラー及びセンサホルダー両者の加工寸法公差の大小やばらつきにかかわらず、前記複数本のアームの径方向のばね性により集光ミラーをセンサホルダーの中心軸に一致させて径方向の位置合わせを精度よく行うことができ、集光効率を高めることができる。しかも、前記複数本のアームの中心軸方向のばね性により集光ミラーの狭い開口側の端面を赤外線センサの受光面にクリアランス(隙間)ゼロの状態に密着させるように中心軸方向の位置決めも精度よく行うことができ、ミラーで集光した赤外線を漏らすことなく赤外線センサに導いて信号量を多く確保することができる。
したがって、加工寸法公差を厳しく設定する必要がなく、その点から加工コストの低減が図れるとともに、取付け作業自体も簡単かつ容易なものとしながら、集光ミラーの径方向位置合わせ及び中心軸方向の位置決め精度を高めてS/N比を最大限に向上でき、放射温度計としての測定精度の著しい向上を実現することができるという効果を奏する。
【0009】
本発明に係る放射温度計において、請求項2に記載のように、前記集光ミラーが、複数本のアームを含めて一体樹脂成形されたものであることが好ましい。この場合は、例えば金属製の場合に比べて、複数本のアームの径方向及び中心軸方向のばね性を柔軟でかつ再現性に優れたものに形成でき、上述した位置合わせ及び位置決め精度の一層の向上を図ることができる。
【0010】
また、本発明に係る放射温度計における集光ミラーの外周部から外方へ突出されるアームの形態としては、径方向の外方へのみ向かう単純な放射形状に形成されたものであってもよいが、請求項3に記載のように、径方向の外方へ向けて突出され、かつ、その突出端で屈曲されて円周方向または略円周方向に延在されたほぼ渦巻き形状に形成されていることが望ましい。この場合は、集光ミラー全体の最大径を余り大きくすることなく、可及的にコンパクト化を図りつつ、各アームの実質長さを大きくしてより一層優れたばね性を発揮させることができる。
【0011】
また、本発明に係る放射温度計における赤外線センサとして、請求項4に記載のように、基板上に短冊状の細長い薄膜部を互いに平行に複数列配置し、これら複数列の細長い薄膜部の各長辺に沿ってそれぞれ複数の熱電対を直列に接続して設けたサーモパイルから構成されているものを使用することが好ましい。
【0012】
上記構成のサーモパイル型赤外線センサは、薄膜部とヒートシンクである基板との熱コンダクタンスが短辺方向のサイズで規定されるので、応答速度を速くすることができる一方、薄膜部の長辺方向に沿った熱電対の設置段数を増やすことにより、応答速度が速くなればなるほど後述のトレードオフの関係から感熱部の到達温度が低くなり、それに伴う感度低下を補うことができ、二律背反の関係にある応答速度と実用レベル感度の性能を両立させることが可能である。このような高速応答でかつ感度の高いサーモパイル型赤外線センサとそれに最適な光学系の集光ミラーとの組み合せによって、例えば飲料水を連続製造しつつ温度管理する高速ラインなどの動体の計測用途に非常に有効に適用することができる。
【0013】
なお、前記応答速度と感度とのトレードオフの関係とは、感熱部の熱容量をC、基板との熱コンダクタンスをGとした時の熱時定数τが、
τ=C/G …(1)
で表わされ、応答速度を速くしようとすると、熱容量Cを小さく熱コンダクタンスGを大きくする必要がある一方、熱コンダクタンスGが大きくなると感度が低下する関係にあることをいうものである。
【0014】
さらに、本発明に係る放射温度計において、請求項5に記載のように、前記センサホルダーの開口部側に、測定対象物からの赤外光を前記集光ミラーに向けて屈折案内する赤外線レンズを配置固定することによって、赤外光が集光ミラーの広い開口端側の内周面で乱反射されて視野特性が悪化することを回避することが可能で、集光特性及び視野特性を一層優れたものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る放射温度計の要部の縦断面図、図2はその要部の分解斜視図である。図1,図2において、1は赤外線センサで、鏡筒であるセンサホールド2の底壁部2a中心に形成された孔2b内に取付座板3及びボルト4を介して着脱自在に組付け固定されている。前記センサホールド2の開口端側には測定対象物からの赤外光IRを前記赤外線センサ1の受光面1Aに向けて屈折させる赤外線レンズ5が環状押え6を介して固定されている。
【0016】
前記赤外線センサ1と前記赤外線レンズ5との間のセンサホールド2内には、赤外線レンズ5側ほど漸次広い開口の円錐形状の内周面7aを有する集光ミラー7が配置されている。この集光ミラー7は、円錐形状の内周面7aの最も広い開口側の端面に前記赤外線センサ1の受光面1Aの約15倍の面積の仮想受光面8を形成するように構成されているとともにミラー位置調整手段(後述する)を介して前記円錐形状の内周面7aの最も狭い開口側の端面7bが前記赤外線センサ1を収容するキャン9に接触し赤外線センサ1の受光面1Aに密着するように構成されている。なお、前記集光ミラー7は、その円錐形状の内周面7aの最も広い開口側の端面、すなわち、前記仮想受光面8と赤外線レンズ5との間に空間が存在するような長さのものに形成されている。
【0017】
前記センサホールド2底壁部2aの取付座板3の外面には、赤外線センサ1のヒートシンクとなるシリコン基板10から導出されたリードピン11を電気的に接続する導電性のプリント基板12が前記ボルト4により共締め固定されている。
【0018】
図3及び図4は前記集光ミラー7の上方からの拡大斜視図及び下方からの拡大斜視図、図5及び図6は前記集光ミラー7の平面図及び中心線上での縦断面図である。これら図3〜図6に明示するように、集光ミラー7の前記仮想受光面8を形成するフランジ状環状部7Aの外周部には、その円周方向に等間隔、具体的には中心角で120°の間隔を隔てた3箇所から径方向の外方へ向けて突出し、かつ、その突出端で屈曲されて円周方向に延在された全体がほぼ渦巻き形状の3本のアーム15が設けられている。これら3本のアーム15を含めて集光ミラー7全体は一体樹脂成形されており、これによって、前記3本のアーム15は集光ミラー7の中心に対する径方向(図5の矢印R方向)及び中心軸方向(図6の矢印A方向)にそれぞれ弾性変位可能なばね性が付与されている。
【0019】
一方、前記センサホールド2の内周壁面2cには、前記3本のアーム15を径方向Rの内方側に弾性変位させる傾斜面2dとこの傾斜面2dを通過した直後に径方向Rの外方側に弾性復帰した前記3本のアーム15の先端部15aが当接する平坦面2eを有する突起部2fが形成され、この突起部2fとセンサホールド2の底壁部2aとの間には前記集光ミラー7を抜止め状態に収納保持する環状溝空間16が形成されている。
【0020】
前述のミラー位置調整手段は、前記集光ミラー7側の3本のアーム15とセンサホールド2の内周壁面2c側に形成された突起部2fとからなるものであり、前記集光ミラー7をセンサホールド2の開口端側からその内部の環状溝空間16に向けて押し込むことによって、前記各アーム15の径方向Rのばね性により集光ミラー7とセンサホールド2との中心軸Cを一致させるべく径Rの軸合わせが行なわれるとともに、各アーム15の中心軸方向Aのばね性により集光ミラー7の狭い開口側の端面7b(図4及び図5の斜線挿入部分)が前記赤外線センサ1を収容するキャン9に接触し赤外線センサ1の受光面1Aに密着させるべく中心軸方向Aの位置決めが行なわれるように構成されている。
【0021】
前記赤外線センサ1は、図7及び図8の原理構成図に示すように、シリコン基板10の上面にSiO2 等の絶縁膜17を形成した上、前記シリコン基板10の裏面をエッチングすることにより、ダイヤフラム構造で短冊状の3列の細長い薄膜部18a,18b,18cを互いに平行に並べ形成して感熱部とし、これら薄膜部18a,18b,18cにより略円形の受光面1Aが形成されている。
【0022】
そして、前記3列の薄膜部18a,18b,18cの各長辺に沿って、アルミニウムと多結晶シリコンとで構成される複数個、例えば合計で144個の熱電対19をそれらの各温接点19hが薄膜部18a,18b,18c上に位置し、かつ、各冷接点19cがシリコン基板10上に位置するように一定パターン幅に並設するとともに、これら各熱電対19を直列に接続した高速応答サーモパイルから構成されている。
【0023】
放射温度計は、上記した高速応答サーモパイル型の赤外線センサ1及び赤外線レンズ5と集光ミラー7の組み合せからなる光学系を搭載したセンサホールド(鏡筒)2に、警報出力機能やゲート入力によるピークホールド・ボトムホールド、移動平均機能、外部とのインターフェイス回路などを内蔵したケース本体が接合されているが、それらは周知であるため、詳細な説明は省略する。
【0024】
上記のように構成された放射温度計においては、外方に突出している3本のアーム15を径方向Rのばね性に抗して径方向内方へ弾性変位させた状態で集光ミラー7をセンサホルダー2の開口端側からその内部の環状溝空間16に向けて押し込むだけで、集光ミラー7及びセンサホルダー2の加工寸法公差が大きく設定されていても、また、ばらつきがあったとしても、前記3本のアーム15の径方向Rのばね性を活用して集光ミラー7をセンサホルダー2の中心軸Cに一致させて両者7,2の径方向位置合わせを精度よく行うことができる。また、前記3本のアーム15の中心軸方向Aのばね性により集光ミラー7の狭い開口側の端面7bを赤外線センサ1の受光面1Aにクリアランス(隙間)ゼロの状態に密着させるように両者7,1の中心軸方向位置決めも精度よく行うことが可能で、ミラー7で集光した赤外線を漏らすことなく赤外線センサ1に導いて信号量を多く確保することができる。これによって、S/N比を最大限に向上でき、放射温度計としての測定精度の著しい向上を実現することができる
【0025】
さらに、赤外線センサ1として、短冊状の細長い薄膜部18a,18b,18cを互いに平行に3列並べた構造を感熱部とし、その感熱部に複数個、例えば合計144個の熱電対19を直列接続したサーモパイル型赤外線センサが用いられていることにより、既述のトレードオフの関係式(1)からも明らかなように、2msec以上、10msec以下の速い応答速度と実用レベル感度を両立させることが可能となり、前述したS/N比の向上と相俟って、高速応答性能に優れているだけでなく、測定精度が±2℃(0〜200℃)以内、測定再現性が1℃以内という高精度測定を実現可能で、例えば飲料水を連続製造しつつ温度管理する高速ラインなどの動体の計測用途に有効に適用できる放射温度計を得ることができる。
【0026】
なお、上記実施の形態で示したように、集光ミラー7側に設けられる3本のアーム15をほぼ渦巻き形状に形成することによって、集光ミラー7全体の最大径を余り大きくすることなく、可及的にコンパクト化を図りつつ、各アーム15の実質長さを大きくしてより一層優れたばね性を発揮させることができるが、これ以外に、図示は省略するが、3本のアーム15を径方向の外方へのみ向かう単純な放射形状に形成したものであってもよい。また、アーム15の数は3本に限らず、径方向の軸合わせ精度を確保できるように円周方向に等間隔に設けられるものであれば、2本でも、4本以上であってもよい。
【0027】
また、前記集光ミラー7としては、アーム15のばね性を考えると、アーム15を含めて全体を樹脂により一体成形したものが好ましいが、これに限定されるものでなく、例えば金属製であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係る放射温度計の要部の縦断面図である。
【図2】本発明に係る放射温度計の要部の分解斜視図である。
【図3】本発明に係る放射温度計の光学系である集光ミラーの上方からの拡大斜視図である。
【図4】本発明に係る放射温度計の光学系である集光ミラーの下方からの拡大斜視図である。
【図5】本発明に係る放射温度計の光学系である集光ミラーの拡大平面図である。
【図6】本発明に係る放射温度計の光学系である集光ミラーの中心線上での縦断面図である。
【図7】本発明に係る放射温度計に用いる赤外線センサの原理構成を示す断面図である。
【図8】本発明に係る放射温度計に用いる他の赤外線センサの原理構成を示す平面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 赤外線センサ(サーモパイル型赤外線センサ)
1A 受光面
2 センサホールド
5 赤外線レンズ
7 集光ミラー
7a 円錐形状の内周面
7b 狭い開口側の端面
10 基板
15 アーム
18a,18b,18c 短冊状の細長い薄膜部
19 熱電対
IR 赤外光
R 径方向
A 中心軸方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
センサホルダーの底部に、測定対象物の表面から放出される赤外線を検出してその測定対象物の表面温度を測定する赤外線センサを設け、この赤外線センサの前方部のセンサホルダー内に、前記測定対象物からの赤外光を前記赤外線センサの受光面に向けて集光させる円錐形状の集光ミラーを配置してなる放射温度計において、
前記集光ミラーの外周部には、その円周方向に等間隔を隔てた個所から外方へ向けて突出され、該集光ミラーの中心に対する径方向及び中心軸方向にそれぞれ弾性変位可能なばね性を有する複数本のアームが設けられており、これらアームの径方向のばね性により前記集光ミラーとセンサホルダーとの中心軸を一致させるとともに、中心軸方向のばね性により前記集光ミラーの狭い開口側の端面を前記赤外線センサの受光面に密着させて中心軸方向の位置決めを行うように構成されていることを特徴とする放射温度計。
【請求項2】
前記集光ミラーが、複数本のアームを含めて一体樹脂成形されたものである請求項1に記載の放射温度計。
【請求項3】
前記複数本のアームが、径方向の外方へ向けて突出され、かつ、その突出端で屈曲されて円周方向または略円周方向に延在されたほぼ渦巻き形状に形成されている請求項1または2に記載の放射温度計。
【請求項4】
前記赤外線センサが、基板上に短冊状の細長い薄膜部を互いに平行に複数列配置し、これら複数列の細長い薄膜部の各長辺に沿ってそれぞれ複数の熱電対を直列に接続して設けたサーモパイルから構成されている請求項1ないし3の何れかに記載の放射温度計。
【請求項5】
前記センサホルダーの開口部側には、測定対象物からの赤外光を前記集光ミラーに向けて屈折案内する赤外線レンズが配置固定されている請求項1ないし4の何れかに記載の放射温度計。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−2738(P2009−2738A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−162610(P2007−162610)
【出願日】平成19年6月20日(2007.6.20)
【出願人】(000155023)株式会社堀場製作所 (638)
【Fターム(参考)】