説明

放射線検出装置及び放射線画像撮影システム

【課題】放射線変換パネルを外光から確実に遮光して、高精度の放射線画像情報を取得することが可能となる放射線検出装置及び放射線画像撮影システムを提供する。
【解決手段】放射線検出装置10Aにおいて、カセッテ収納袋13Aは、外光を遮光すると共に放射線14を透過する材料からなる。この場合、カセッテ収納袋13Aに放射線検出カセッテ15Aが収納され、該放射線検出カセッテ15Aからカセッテ収納袋13Aの蓋部28dに設けられた電気絶縁部材30を貫通して外部にロッド状のアンテナ32が突出している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被写体を透過した放射線を検出し、検出した前記放射線を放射線画像情報に変換する放射線変換パネルを備えた放射線検出装置及び該放射線検出装置を有する放射線画像撮影システムに関する。
【背景技術】
【0002】
医療分野において、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した前記放射線を放射線変換パネルに導いて放射線画像情報を撮影する放射線画像撮影システムが広汎に使用されている。前記放射線変換パネルとしては、前記放射線画像情報が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に前記放射線画像情報としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像情報を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、前記放射線画像情報が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、前記蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像を得ることができる。
【0003】
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線変換パネルから直ちに放射線画像情報を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線変換パネルとして、放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出器が開発されている。
【0004】
特許文献1には、被写体を透過した放射線を可視光に変換するシンチレータと、前記可視光を電気信号(放射線画像情報)に変換する固体検出素子とを備え、且つ、可撓性を有する放射線検出器(放射線変換パネル)を、可撓性を有するケース内に収納することが提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開2003−70776号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、シンチレータを備える放射線変換パネルに外光が入射した場合、固体検出素子は、前記シンチレータにおいて放射線から変換された可視光と、前記外光とを電気信号に変換するので、該電気信号のうち前記外光に応じた信号成分は、放射線画像情報のノイズとなる。従って、前記ノイズを除去するためには、前記外光から前記放射線変換パネルを遮光できることが望ましい。しかしながら、特許文献1には、前記外光の遮光について何ら提案されていない。
【0007】
本発明は、前記の課題に鑑みなされたものであり、放射線変換パネルを外光から確実に遮光して、高精度の放射線画像情報を取得することが可能となる放射線検出装置及び放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、放射線検出装置が、被写体を透過した放射線を可視光に変換するシンチレータ及び前記可視光を電気信号に変換する固体検出素子を有する放射線変換パネルと、前記放射線変換パネルを収納し且つ外光を遮光すると共に前記放射線を透過する収納体とを備えることを特徴としている。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、放射線変換パネルを収納する収納体は、外光を遮光すると共に放射線を透過するので、前記放射線変換パネルを前記外光から確実に遮光することができ、この結果、高精度の放射線画像情報を取得することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の第1実施形態に係る放射線検出装置10A及び該放射線検出装置10Aを有する放射線画像撮影システム12Aについて、図1〜図7を参照しながら説明する。
【0011】
放射線画像撮影システム12Aは、図1に示すように、撮影条件に従った線量からなる放射線14を被写体としての患者18に照射するための放射線源16と、放射線14を透過可能であると共に外光を遮光可能なカセッテ収納袋(収納体)13Aと、カセッテ収納袋13Aに収納され、患者18を透過した放射線14を検出する放射線検出器(放射線変換パネル)40を備える放射線検出カセッテ15Aと、放射線検出器40によって検出された放射線14に基づく放射線画像情報を表示する表示装置22と、放射線検出装置10A、放射線源16及び表示装置22を制御するコンソール(制御装置)20とを備える。コンソール20と、放射線検出装置10A、放射線源16及び表示装置22との間は、例えば、UWB(Ultra Wide Band)、IEEE802.11.a/g/n等の無線LAN(Local Area Network)又はミリ波を用いた無線通信による信号の送受信が行われる。なお、コンソール20には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像情報やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)24が接続され、また、RIS24には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)26が接続される。
【0012】
図2A〜図4に示すように、カセッテ収納袋13Aは、放射線検出カセッテ15Aを収納するためのカバーであって、外光を遮光し、放射線14を透過し、防湿性を有し、該放射線14とは異なる電磁波(例えば、放射線源16とは異なる放射線源からの放射線)を遮蔽し、且つ、可撓性を有する材料からなる。このような条件を満足するカセッテ収納袋13Aとしては、例えば、アルミニウム製の遮光袋を挙げることができる。そして、カセッテ収納袋13Aは、病院等の施設での体液や血液等の放射線検出カセッテ15Aへの混入を防止すると共に、患者18への感染等の院内感染を防止するために確実に滅菌処理されており、通常、一回の処置毎に使い捨てとされる。なお、図2Aは、前面28aを視たときの放射線検出装置10Aの斜視図であり、図2Bは、背面28bを視たときの放射線検出装置10Aの斜視図である。
【0013】
また、カセッテ収納袋13Aにおいて、放射線検出カセッテ15Aを挿入するための開口部28cは、例えば、前面28a(放射線検出カセッテ15Aの照射面33に対向する面)を延出して形成した蓋部28dにより閉塞することができる。蓋部28dは、シーリングテープ31により背面28b(前面28aとは反対側の面)に密着可能であり、これにより、放射線検出カセッテ15Aをカセッテ収納袋13A内に密封することができる。
【0014】
カセッテ収納袋13Aの前面28aには、放射線14の照射面33側を示し、且つ、撮影領域に相当する枠(マーク)29aや、該撮影領域の中心を示すマーク29cや、放射線検出カセッテ15Aの挿入方向を示すマーク29b等を、放射線14を透過する材質でプリントしておくと、医師又は放射線技師がカセッテ収納袋13A内への放射線検出カセッテ15Aの挿入方向を間違うことを防止することができる。
【0015】
一方、カセッテ収納袋13Aに収納される放射線検出カセッテ15Aは、図2A〜図5に示すように、可撓性を有するシート状のカセッテであり、放射線14を透過させる材料からなるケース36は、可撓性を有し、カセッテ収納袋13Aへの収納前には、ロール状に巻き取られて図示しない保管箱等に収納可能であり、一方で、カセッテ収納袋13Aに収納されるときは、患者18に対して略平面状に展開された形状となる。
【0016】
ケース36の内部には、患者18による放射線14の散乱線を除去するグリッド34、患者18を透過した放射線14を検出する放射線検出器40、及び、放射線14のバック散乱線を吸収する鉛シート42が、患者18側の照射面(撮影面)33に対して順に配設される。なお、これらグリッド34、放射線検出器40及び鉛シート42も可撓性を有する。また、ケース36の照射面33をグリッド34として構成してもよい。
【0017】
図5に示すように、放射線検出器40は、患者18を透過した放射線14を一旦可視光に変換するGOS(Gd22S)又はCsI等の蛍光体からなるシンチレータ72と、薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)52(図6参照)のアレイが形成され、放射線14及び可視光を透過可能なTFT層74と、アモルファスシリコン(a−Si)等の物質からなる固体検出素子(以下、画素ともいう。)50を用いて前記可視光を電気信号に変換する光電変換層76とを、基板71上に順に一体的に積層することにより形成される。
【0018】
また、ケース36には、図3に示すように、放射線検出カセッテ15Aの電源であるバッテリ44と、バッテリ44からの電力の供給により放射線検出器40を駆動制御するカセッテ制御部46と、送受信機48とがさらに収納される。なお、カセッテ制御部46及び送受信機48には、放射線14が照射されることによる損傷を回避するため、ケース36の照射面33側に鉛シート等を配設しておくことが好ましい。また、バッテリ44は、カセッテ制御部46に限らず、放射線検出器40及び送受信機48にも電力を供給する。
【0019】
さらに、送受信機48には、カセッテ収納袋13Aに放射線検出カセッテ15Aが収納されているときに、該カセッテ収納袋13Aの蓋部28dに形成された孔に取り付けられた筒状の電気絶縁部材30を貫通して外部に突出可能なロッド状のアンテナ(第1のアンテナ)32が設けられている。前述したように、カセッテ収納袋13Aは、放射線14とは異なる電磁波を遮蔽するので、アンテナ32及び送受信機48により構成される無線通信手段49は、アンテナ32が電気絶縁部材30を貫通して外部に突出した場合にのみ、放射線検出器40によって検出した放射線14の情報を含む信号を、該アンテナ32とコンソール20との間での無線通信により送受信することが可能である。なお、電気絶縁部材30は、カセッテ収納袋13Aを構成する材料(アルミニウム)とアンテナ32との電気的な接触を回避するために設けられている。
【0020】
アンテナ32は、送受信機48から電気絶縁部材30の方向(図4の左右方向)に沿って伸縮自在である。従って、カセッテ収納袋13Aに放射線検出カセッテ15Aを挿入する際、例えば、送受信機48からアンテナ32をある程度の長さ(蓋部28dによる開口部28cの閉塞の邪魔にならない程度の長さ)だけ引き伸ばし、該アンテナ32の先端部を電気絶縁部材30に通した後、開口部28cを蓋部28dにより閉塞し、次に、アンテナ32を所定長さまで引き伸ばせば、アンテナ32とコンソール20との間で無線通信による信号の送受信が可能な状態となる。なお、上記した伸縮型のアンテナ32に代えて、折曲式のアンテナを用いてもよい。
【0021】
また、電気絶縁部材30の配置箇所は、図2A〜図4に示すような蓋部28dに限定されるものではなく、放射線14の照射の妨げとならず、且つ、コンソール20との間で無線通信による信号の送受信が可能であるような箇所であればよい。例えば、カセッテ収納袋13Aの側部に電気絶縁部材30を配置し、該側部からアンテナ32を突出させてもよい。
【0022】
さらに、電気絶縁部材30に代えて、蓋部28dに形成した孔及びその近傍を電気絶縁材料で被覆した場合でも、上記した電気絶縁部材30の効果と同様の効果が得られる。
【0023】
図6は、放射線検出器40の回路構成ブロック図である。放射線検出器40は、可視光を電気信号に変換するa−Si等の物質からなる各画素50が形成された光電変換層76を、行列状のTFT52のアレイ(TFT層74)の上に配置した構造を有する。この場合、各画素50では、可視光を電気信号に変換することにより発生した電荷が蓄積され、各行毎にTFT52を順次オンにすることにより前記電荷を画像信号として読み出すことができる。
【0024】
各画素50に接続されるTFT52には、行方向と平行に延びるゲート線54と、列方向と平行に延びる信号線56とが接続される。各ゲート線54は、ライン走査駆動部58に接続され、各信号線56は、マルチプレクサ66に接続される。ゲート線54には、行方向に配列されたTFT52をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部58から供給される。この場合、ライン走査駆動部58は、ゲート線54を切り替える複数のスイッチSW1と、スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ60とを備える。アドレスデコーダ60には、カセッテ制御部46からアドレス信号が供給される。
【0025】
また、信号線56には、列方向に配列されたTFT52を介して各画素50に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器62によって増幅される。増幅器62には、サンプルホールド回路64を介してマルチプレクサ66が接続される。マルチプレクサ66は、信号線56を切り替える複数のスイッチSW2と、スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ68とを備える。アドレスデコーダ68には、カセッテ制御部46からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ66には、A/D変換器70が接続され、A/D変換器70によってデジタル信号に変換された放射線画像情報がカセッテ制御部46に供給される。なお、増幅器62、サンプルホールド回路64、マルチプレクサ66及びA/D変換器70は、読出回路部(読出部)69を構成する。
【0026】
さらに、放射線検出カセッテ15Aのカセッテ制御部46は、図1に示すように、アドレス信号発生部82と、画像メモリ84と、カセッテIDメモリ86とを備える。
【0027】
アドレス信号発生部82は、放射線検出器40を構成するライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60及びマルチプレクサ66のアドレスデコーダ68に対してアドレス信号を供給する。画像メモリ84は、放射線検出器40によって検出された放射線画像情報を記憶する。カセッテIDメモリ86は、放射線検出カセッテ15Aを特定するためのカセッテID情報を記憶する。
【0028】
送受信機48及びアンテナ32を構成する無線通信手段49は、カセッテIDメモリ86に記憶されたカセッテID情報及び画像メモリ84に記憶された放射線画像情報を無線通信によりコンソール20に送信する。
【0029】
第1実施形態に係る放射線検出装置10A及び放射線画像撮影システム12Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
【0030】
撮影対象である患者18の患者情報は、撮影に先立ち、コンソール20に予め登録される。撮影部位や撮影方法が予め決まっている場合には、これらの撮影条件も予め登録しておく。
【0031】
手術室、検診又は病院内での回診等において、放射線画像情報の撮影を行う場合、医師又は放射線技師は、図示しない保管箱等からロール状の放射線検出カセッテ15Aを取り出して平面状に展開し、次に、カセッテ収納袋13Aの蓋部28dと背面28bとが離間している状態(開口部28cが開いている状態)で、マーク29bの示す方向に放射線検出カセッテ15Aを挿入する。次に、医師又は放射線技師は、蓋部28dによる開口部28cの閉塞の邪魔にならない程度の長さにまで、放射線検出カセッテ15Aからアンテナ32を引き伸ばし、該アンテナ32の先端部を電気絶縁部材30に通す。その後、開口部28cを蓋部28dにより閉塞して、放射線検出カセッテ15Aをカセッテ収納袋13A内に密封した後、医師又は放射線技師は、アンテナ32を所定長さ(アンテナ32とコンソール20との間での無線通信が可能となる程度の長さ)まで引き伸ばす。
【0032】
次に、医師又は放射線技師は、例えば、患者18とベッドとの間の所定位置に、前面28a(照射面33)を放射線源16側とした状態で放射線検出装置10Aを設置し、さらに、放射線源16を放射線検出装置10Aに対向する位置に適宜移動させた後、放射線源16の撮影スイッチを操作して撮影を行う。前記撮影スイッチの操作に起因して、放射線源16は、無線通信により、コンソール20に対して撮影条件の送信を要求し、コンソール20は、受信した前記要求に基づいて、当該患者18の撮影部位に係る撮影条件を放射線源16に送信する。放射線源16は、前記撮影条件を受信すると、当該撮影条件に従って、所定の線量からなる放射線14を患者18に照射する。
【0033】
患者18を透過した放射線14は、カセッテ収納袋13Aの前面28aを透過し、放射線検出カセッテ15Aのグリッド34によって散乱線が除去された後、放射線検出器40に照射される。放射線検出器40を構成するシンチレータ72は、放射線14の強度に応じた強度の可視光を発光し、光電変換層76を構成する各画素50は、可視光を電気信号に変換し、電荷として蓄積する。次いで、各画素50に保持された患者18の放射線画像情報である電荷情報は、カセッテ制御部46を構成するアドレス信号発生部82からライン走査駆動部58及びマルチプレクサ66に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
【0034】
すなわち、ライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60は、アドレス信号発生部82から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW1の1つを選択し、対応するゲート線54に接続されたTFT52のゲートに制御信号Vonを供給する。一方、マルチプレクサ66のアドレスデコーダ68は、アドレス信号発生部82から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW2を順次切り替え、ライン走査駆動部58によって選択されたゲート線54に接続された各画素50に保持された電荷情報である放射線画像情報を信号線56を介して順次読み出す。
【0035】
放射線検出器40の選択されたゲート線54に接続された各画素50から読み出された放射線画像情報は、各増幅器62によって増幅された後、各サンプルホールド回路64によってサンプリングされ、マルチプレクサ66を介してA/D変換器70に供給され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された放射線画像情報は、カセッテ制御部46の画像メモリ84に一旦記憶される。
【0036】
同様にして、ライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60は、アドレス信号発生部82から供給されるアドレス信号に従ってスイッチSW1を順次切り替え、各ゲート線54に接続されている各画素50に保持された電荷情報である放射線画像情報を信号線56を介して読み出し、マルチプレクサ66及びA/D変換器70を介してカセッテ制御部46の画像メモリ84に記憶させる。
【0037】
画像メモリ84に記憶された放射線画像情報は、送受信機48及びアンテナ32を介して、無線通信によりコンソール20に送信される。コンソール20は、受信した放射線画像情報に対して所定の画像処理を施した後、登録されている患者18の患者情報と関連付けて該放射線画像情報を記憶する。なお、画像処理の施された放射線画像情報は、コンソール20から表示装置22に送信され、表示装置22は、放射線画像情報を表示する。
【0038】
患者18に対する撮影の完了後、医師又は放射線技師は、電気絶縁部材30から外部に突出しているアンテナ32を縮めて放射線検出カセッテ15Aに収納した後、背面28bから蓋部28dを離間させて、開口部28cから放射線検出カセッテ15Aを取り出し、ケース36をロール状に巻き取って保管箱に該放射線検出カセッテ15Aを収納する。一方、放射線検出カセッテ15Aを取り出した後のカセッテ収納袋13Aは、撮影(一回の処理)が完了したので廃棄する。
【0039】
以上説明したように、第1実施形態に係る放射線検出装置10A及び放射線画像撮影システム12Aによれば、放射線検出カセッテ15Aを収納するカセッテ収納袋13Aは、外光を遮光すると共に放射線14を透過するので、前記外光から放射線検出カセッテ15A(放射線検出器40)を確実に遮光することができ、この結果、高精度の放射線画像情報を取得することが可能となる。
【0040】
この場合、カセッテ収納袋13Aは、外光を遮光し、放射線14を透過し、防湿性を有し、該放射線14とは異なる電磁波(放射線源16とは異なる放射線源からの放射線等)を遮蔽し、且つ、可撓性を有する材料(アルミニウム製の遮光袋)からなる。従って、体液や血液等の放射線検出カセッテ15Aへの混入を防止できると共に、患者18への感染等の院内感染を防止することができる。また、外光に起因したノイズや放射線14とは異なる電磁波に起因したノイズが放射線画像情報に重畳することを確実に防止することができるので、より高精度の放射線画像情報を得ることが可能となる。さらに、カセッテ収納袋13Aが可撓性を有するので、取り扱いが容易である。
【0041】
また、基板71上にシンチレータ72、TFT層74、光電変換層76の順に一体的に積層され(照射面33に対して光電変換層76、TFT層74及びシンチレータ72の順に配置され)ているので、シンチレータ72で発生した可視光を、光電変換層76にて効率よく電気信号に変換することができ、この結果、高画質の放射線画像情報を得ることができる。しかも、カセッテ収納袋13Aにより外光が遮光されてシンチレータ72及び光電変換層76に前記外光が到達しないので、特許文献1と比較して、外光に起因して放射線画像情報に重畳するノイズの発生を確実に防止することができる。
【0042】
さらに、放射線検出カセッテ15Aが可撓性を有することで、該放射線検出カセッテ15Aは、ロール状に巻き取られて保管箱等に収納可能であり、一方で、カセッテ収納袋13Aに収納されているときには平面状に展開されているので、放射線検出装置10Aの取り扱い性を格段に向上することができる。
【0043】
さらにまた、第1実施形態では、コンソール20と、放射線検出装置10A、放射線源16及び表示装置22との間で、無線通信により信号の送受信が行われるので、信号を送受信するためのケーブルが不要となり、医師又は放射線技師の作業に支障を来すおそれがない。従って、医師又は放射線技師は、自己の作業を効率よく行うことが可能となる。特に、放射線検出カセッテ15Aの送受信機48からカセッテ収納袋13Aの電気絶縁部材30を貫通して外部にアンテナ32を引き伸ばし、該アンテナ32とコンソール20との間で無線通信により信号の送受信が行われるので、カセッテ収納袋13Aに放射線検出カセッテ15Aを収納しても、該放射線検出カセッテ15Aとコンソール20との間での信号の送受信を確実に行うことができる。
【0044】
さらにまた、第1実施形態では、医師又は放射線技師による放射線源16の撮影スイッチの操作に起因して放射線画像情報の撮影が行われるが、医師又は放射線技師によるコンソール20の操作に起因して放射線画像情報の撮影が行われるようにしてもよい。
【0045】
さらにまた、第1実施形態では、放射線検出装置10Aを図7の構成に代えてもよい。図7では、基板71から照射面33側に向かって、TFT層74、光電変換層76及びシンチレータ72の順に一体的に積層されている。この場合でも、シンチレータ72で変換された可視光を光電変換層76にて電気信号に変換することが可能であるので、上述した各効果が得られることは勿論である。
【0046】
さらにまた、第1実施形態では、上述した構成に代えて、例えば、入射した放射線14の線量をアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる固体検出素子を用いた光電変換層によって直接電気信号に変換してもよい。
【0047】
また、光変換方式の放射線検出器を利用して放射線画像情報を取得することもできる。この光変換方式の放射線検出器では、マトリクス状に配列された各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線検出器に可撓性を有する有機EL(Electro−Luminescence)パネル等から読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像情報として取得する。なお、放射線検出器は、消去光を放射線検出器に照射することで、残存する静電潜像である放射線画像情報を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
【0048】
さらに、第1実施形態では、蛍光体に放射線画像情報としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像情報を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルを、可撓性を有する放射線変換パネルとして構成してもよい。
【0049】
さらにまた、第1実施形態では、シート状のケース36に放射線検出器40を収納した放射線検出カセッテ15Aに代えて、矩形状の筐体に放射線検出器40を収納してカセッテを構成しても、カセッテ収納袋13Aにカセッテを収納することによる上記の効果が容易に得られることは勿論である。
【0050】
また、カセッテ収納袋13Aに代えて、外光を遮光し、放射線14を透過し、防湿性を有し、該放射線14とは異なる電磁波を遮蔽するような矩形状の筐体に放射線検出カセッテ15Aを収納してもよい。この場合、該筐体は可撓性を有しないので、可撓性を有することによる効果は得られないが、外光を遮光し、放射線14を透過し、防湿性を有し、該放射線14とは異なる電磁波を遮蔽することによる効果は容易に得られる。
【0051】
さらに、第1実施形態では、図5及び図7に示すように、シンチレータ72、TFT層74及び光電変換層76を一体的に形成することにより放射線検出器40が構成される場合について説明したが、この構成に代えて、グリッド34と、シンチレータ72と、TFT層74及び光電変換層76と、鉛シート42と、バッテリ44、カセッテ制御部46及び送受信機48のユニットとを別体に形成し、これらをカセッテ収納袋13Aに収納した際に、グリッド34と、シンチレータ72と、TFT層74及び光電変換層76と、鉛シート42と、前記ユニットとによって放射線検出カセッテ15Aが構成されるようにしてもよい。この場合、カセッテ収納袋13A内に、例えば、ポケット状の受け部が複数設けられ、これらの受け部にグリッド34と、シンチレータ72と、TFT層74及び光電変換層76と、鉛シート42と、前記ユニットとをそれぞれ収納した後に、該ユニットと、シンチレータ72、TFT層74及び光電変換層76とをケーブル等で接続することにより放射線検出カセッテ15Aが構成される。
【0052】
この場合でも、カセッテ収納袋13Aが使用できなくなったときに、該カセッテ収納袋13Aに収納されている放射線検出カセッテ15Aを、新しいカセッテ収納袋13Aの放射線検出カセッテ15Aに使い回しすることが可能である。また、それぞれの部品が別体であるため、撮影条件によって異なる仕様のシンチレータ72(高精細タイプ又は高感度タイプのシンチレータ)に容易に差し替えることができるので、使い勝手がよい。すなわち、シンチレータ72は、比較的に高価な部品であるため、使い回しを可能にしたり、あるいは、撮影条件に応じてシンチレータ72を差し替えることを可能にすることで、放射線検出装置10Aの低コスト化を実現することができる。
【0053】
次に、第2実施形態に係る放射線検出装置10B及び放射線画像撮影システム12Bについて、図8〜図11を参照しながら説明する。
【0054】
なお、放射線検出装置10B及び放射線画像撮影システム12Bにおいて、第1実施形態に係る放射線検出装置10A及び放射線画像撮影システム12A(図1〜図7参照)と同じ構成要素については、同じ参照符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
【0055】
第2実施形態に係る放射線検出装置10B及び放射線画像撮影システム12Bは、カセッテ収納袋13Bの背面28bに形成された電気絶縁層100にプリントアンテナ(第2のアンテナ)102がプリントされ、送受信機48からのケーブル96と、プリントアンテナ102に接続されたケーブル98とを、ケーブル96側のコネクタ90とケーブル98側のコネクタ92とを用いて連結することにより、無線通信手段49とコンソール20との間の無線通信による信号の送受信が可能になる点で、第1実施形態に係る放射線検出装置10A及び放射線画像撮影システム12Aとは異なる。
【0056】
この場合、医師又は放射線技師は、カセッテ収納袋13Bの蓋部28dと背面28bとが離間している状態で、マーク29bの示す方向に放射線検出カセッテ15Bを挿入した後、送受信機48からのケーブル96のコネクタ90と、プリントアンテナ102からのケーブル98のコネクタ92とを連結する。次に、開口部28cを蓋部28dにより閉塞して、放射線検出カセッテ15Bをカセッテ収納袋13B内に密封する。これにより、無線通信手段49とコンソール20との間での信号の送受信が可能になると共に、放射線検出装置10Bを用いた患者18に対する撮影が可能な状態となる。
【0057】
ここで、電気絶縁層100は、プリントアンテナ102と、カセッテ収納袋13Bを構成する材料(アルミニウム)との間の電気絶縁を確保するためにカセッテ収納袋13Bの背面28bに形成されている。なお、プリントアンテナ102及び電気絶縁層100の配置箇所は、図9B、図10及び図11に示す背面28b側に限定されるものではない。すなわち、放射線14の照射の妨げとならず、且つ、コンソール20との間で無線通信による信号の送受信が可能であるような箇所であればよく、例えば、蓋部28d、あるいは、カセッテ収納袋13Bの側部に形成してもよい。
【0058】
第2実施形態に係る放射線検出装置10B及び放射線画像撮影システム12Bによれば、送受信機48からのケーブル96のコネクタ90と、プリントアンテナ102からのケーブル98のコネクタ92とを連結することにより、無線通信手段49とコンソール20との間の信号の送受信が可能になるので、上述した第1実施形態に係る放射線検出装置10A及び放射線画像撮影システム12Aの各効果に加え、電気絶縁部材30が不要となって、カセッテ収納袋13Bの遮光性、防湿性、及び、放射線14とは異なる電磁波に対する遮蔽性をより確実に確保することができる。
【0059】
なお、上述した第1及び第2実施形態は、下記の構成を採用することも可能である。
【0060】
すなわち、放射線検出装置10A、10Bは、手術室等で使用されるとき、血液やその他の雑菌が付着するおそれがある。そこで、カセッテ収納袋13A、13Bを防水性、密閉性を有する構造とし、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの放射線検出装置10A、10Bを繰り返し続けて使用することができる。
【0061】
また、放射線検出装置10A、10Bと外部機器との間での無線通信は、通常の電波による通信に代えて、赤外線等を用いた光無線通信で行うようにしてもよい。
【0062】
さらに、図12に示すように放射線検出カセッテ500を構成すると、一層好適である。
【0063】
すなわち、放射線検出カセッテ500の撮影領域外の部位に、当該放射線検出カセッテ500に係る各種情報を表示する表示部506を配設する。この表示部506には、放射線検出カセッテ500に記録される患者18のID情報、放射線検出カセッテ500の使用回数、累積曝射線量、放射線検出カセッテ500に内蔵されているバッテリ44の充電状態(残容量)、放射線画像情報の撮影条件等を表示させる。この場合、放射線技師は、例えば、表示部506に表示されたID情報に従って患者18を確認すると共に、当該放射線検出カセッテ500が使用可能な状態にあることを事前に確認して、最適な放射線画像情報の撮影を行うことができる。
【0064】
また、ケース502に孔508を形成し、この孔508に図示しない紐を通して結ぶことにより、当該放射線検出カセッテ500の取り扱い、持ち運びが容易になる。
【0065】
さらに、ACアダプタの入力端子510と、USB(Universal Serial Bus)端子512と、メモリカード514を装填するためのカードスロット516とを配設すると好適である。
【0066】
入力端子510は、放射線検出カセッテ500に内蔵されているバッテリ44の充電機能が低下しているとき、あるいは、バッテリ44を充電するのに十分な時間を確保できないとき、ACアダプタを接続して外部から電力を供給することにより、当該放射線検出カセッテ500を直ちに使用可能な状態とすることができる。
【0067】
USB端子512又はカードスロット516は、放射線検出カセッテ500がコンソール20等の外部機器との間で無線通信による情報の送受信を行うことができないときに利用することができる。すなわち、USB端子512にケーブルを接続することにより、外部機器との間で有線通信による情報の送受信を行うことができる。また、カードスロット516にメモリカード514を装填し、このメモリカード514に必要な情報を記録した後、メモリカード514を取り出して外部機器に装填することにより、情報の送受信を行うことができる。
【0068】
手術室や病院内の必要な箇所には、図13に示すように、放射線検出カセッテ15A、15Bに内蔵されるバッテリ44の充電を行うクレードル518を配置すると好適である。この場合、クレードル518は、バッテリ44を充電するだけでなく、クレードル518の無線通信機能又は有線通信機能を用いて、RIS24、HIS26、コンソール20等の外部機器との間で必要な情報の送受信を行うようにしてもよい。送受信する情報には、クレードル518に充電される放射線検出カセッテ15A、15Bに記録された放射線画像情報を含めることができる。
【0069】
また、クレードル518に表示部520を配設し、この表示部520に対して、当該放射線検出カセッテ15A、15Bの充電状態や、放射線検出カセッテ15A、15Bから取得した放射線画像情報を含む必要な情報を表示させるようにしてもよい。
【0070】
また、複数のクレードル518をネットワークに接続し、各クレードル518に充電されている放射線検出カセッテ15A、15Bの充電状態をネットワークを介して収集し、使用可能な充電状態にある放射線検出カセッテ15A、15Bの所在を確認できるように構成することもできる。
【0071】
なお、本発明に係る放射線検出装置及び放射線画像撮影システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第1実施形態の放射線画像撮影システムの構成ブロック図である。
【図2】図2A及び図2Bは、図1の放射線検出装置の斜視図である。
【図3】図1の放射線検出装置の斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】図3のV−V線に沿った断面図である。
【図6】図1の放射線検出器の回路構成ブロック図である。
【図7】図3のVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】第2実施形態の放射線画像撮影システムの構成ブロック図である。
【図9】図9A及び図9Bは、図8の放射線検出装置の斜視図である。
【図10】図8の放射線検出装置の斜視図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿った断面図である。
【図12】放射線検出カセッテの他の構成図である。
【図13】放射線検出カセッテの充電を行うクレードルの構成図である。
【符号の説明】
【0073】
10A、10B…放射線検出装置
12A、12B…放射線画像撮影システム
13A、13B…カセッテ収納袋
14…放射線
15A、15B…放射線検出カセッテ
16…放射線源
18…患者
28a…前面
28b…背面
28c…開口部
28d…蓋部
30…電気絶縁部材
32…アンテナ
33…照射面
36…ケース
40…放射線検出器
44…バッテリ
46…カセッテ制御部
48…送受信機
49…無線通信手段
69…読出回路部
72…シンチレータ
74…TFT層
76…光電変換層
90、92…コネクタ
96、98…ケーブル
100…電気絶縁層
102…プリントアンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体を透過した放射線を可視光に変換するシンチレータ、及び、前記可視光を電気信号に変換する固体検出素子を有する放射線変換パネルと、
前記放射線変換パネルを収納し、且つ、外光を遮光すると共に、前記放射線を透過する収納体と、
を備えることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項2】
請求項1記載の装置において、
前記放射線変換パネルは、前記固体検出素子から前記電気信号を読み出し、読み出した前記電気信号を放射線画像情報として取得する読出部をさらに有することを特徴とする放射線検出装置。
【請求項3】
請求項1又は2記載の装置において、
前記放射線変換パネル内では、前記被写体に対して、前記固体検出素子及び前記シンチレータの順に配置されているか、あるいは、前記シンチレータ及び前記固体検出素子の順に配置されていることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか1項に記載の装置において、
前記放射線変換パネルは、前記シンチレータ及び前記固体検出素子を一体的に形成することにより構成されるか、あるいは、前記シンチレータ及び前記固体検出素子が別体で形成され、前記シンチレータ及び前記固体検出素子を前記収納体に収納することにより構成されることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項5】
請求項4記載の装置において、
前記シンチレータ及び前記固体検出素子が別体にて形成される場合に、前記収納体は、前記シンチレータ及び前記固体検出素子を該収納体内の所定箇所にそれぞれ収納可能に構成されていることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載の装置において、
前記放射線変換パネルは、可撓性を有することを特徴とする放射線検出装置。
【請求項7】
請求項6記載の装置において、
前記放射線変換パネルは、可撓性を有する放射線検出カセッテに収納され、
前記放射線検出カセッテは、前記放射線を透過させる材料からなり、前記収納体に収納されることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載の装置において、
外部と無線通信が可能な無線通信手段と、前記放射線変換パネルを制御する制御部と、前記放射線変換パネル、前記制御部及び前記無線通信手段を駆動するバッテリとをさらに備えることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項9】
請求項8記載の装置において、
前記無線通信手段は、前記収納体に収納された送受信機と、前記送受信機から前記収納体に形成された孔を貫通して外部に突出可能な第1のアンテナとを有することを特徴とする放射線検出装置。
【請求項10】
請求項8記載の装置において、
前記無線通信手段は、前記収納体に収納された送受信機と、前記収納体に設けられた第2のアンテナとを有することを特徴とする放射線検出装置。
【請求項11】
請求項10記載の装置において、
前記第2のアンテナは、前記収納体の表面に形成された電気絶縁層にプリントされたプリントアンテナであることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項12】
請求項11記載の装置において、
前記無線通信手段は、前記送受信機からのケーブルと、前記第2のアンテナに接続されるケーブルと、前記各ケーブルを連結するためのコネクタとをさらに有することを特徴とする放射線検出装置。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか1項に記載の装置において、
前記収納体は、防湿性を有し、且つ、前記放射線とは異なる電磁波を遮蔽する材料からなることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項14】
請求項1〜13のいずれか1項に記載の装置において、
前記収納体は、可撓性を有する収納袋であることを特徴とする放射線検出装置。
【請求項15】
請求項1〜14のいずれか1項に記載の放射線検出装置と、前記放射線を出力する放射線源と、前記放射線源及び前記放射線検出装置を制御する制御装置とを有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
【請求項16】
請求項15記載のシステムにおいて、
前記放射線検出装置は、前記放射線変換パネルにて変換された前記放射線画像情報を、無線通信により前記制御装置に送信することを特徴とする放射線画像撮影システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−71726(P2010−71726A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−237674(P2008−237674)
【出願日】平成20年9月17日(2008.9.17)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】