説明

放送受信装置及び放送受信方法

【課題】 放送内容の情報記録の状況を簡易に確認可能な放送受信装置及び放送受信方法を提供する。
【解決手段】 ビデオバッファ119は、TSパケットの連続性及びビデオPESデータの連続性を判定し、不連続である場合には、受信失敗と判断する。そして、ビデオバッファ119は、所定の集計期間における受信成功数と受信失敗数から録画状況を検出する。ビデオデコーダ部110は、この録画状況に基づいて、録画の成功及び失敗がユーザに認識可能な画像を第2表示部115に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地上波デジタル放送等を受信する放送受信装置及び放送受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、携帯電話端末には、様々な機能が搭載されるようになっている。例えば、特許文献1は、通話音声を録音する機能を有する携帯電話端末が提示されている。この携帯電話端末は、録音ボタンが押下された際に、それを検知して、録音表示用の受光素子を点灯させるものである。
【0003】
また、近年の携帯電話端末は、テキスト情報や画像情報を表示する表示部を大きくしたいという要求と、未使用時にコンパクトに収納したいという要求から折り畳み型のものが主流となっている。また、携帯電話端末の高機能化に伴い、折り畳んだ状態でも端末の状態や時刻、着信情報、メールの確認等を可能とすべく、メインの液晶ディスプレイ以外にサブの液晶ディスプレイを搭載する端末が主流となり、簡単な操作であれば、端末を折り畳んだままの状態で行うことができるようになっている。
【0004】
更に最近では、FMチューナやアナログテレビチューナを搭載した携帯電話端末も登場し始め、ラジオの受信やテレビの受信が可能になってきている。また、今後、地上デジタルテレビ放送が携帯受信機向けに1セグテレビ放送を行う予定があり、携帯電話端末にもデジタル放送の受信機能が搭載される可能性がある。
【0005】
図7は、従来の地上デジタル放送受信機能付き携帯電話端末の構成図である。この携帯電話端末は、携帯電話機能を実現する表示部709、スピーカ710、マイク711、制御部712、アンテナ713、送受信部714、不揮発性メモリ715、カメラ716、操作部717に加え、地上デジタル放送受信機能を実現するための放送受信用のアンテナ701、地上デジタル放送対応のチューナ702、OFDM復調部703、デスクランブラ704、MPEG−2トランスポートストリーム(TS)分離部705、オーディオデコーダ部706、ビデオデコーダ部707、データ処理部708を有する。
【0006】
デジタル放送の受信アプリケーションが起動されると、制御部712は、アプリケーションからの指示に従い、チューナ部702に対して選局を指示する。チューナ部702は、指示されたチャンネルを選局し、受信した信号をOFDM復調部703に出力する。OFDM復調部703は、この受信信号からTSを取り出し、デスクランブラ704へ出力する。デスクランブラ704は、TSにスクランブルがかけられている場合にはデスクランブル処理を行い、TS分離部705へ出力する。TS分離部705は、入力したTSを番組情報、サービス情報、ビデオストリーム、オーディオストリーム、データカルーセル等に分離し、それぞれ対応するデコーダにデータを渡す。ビデオデコーダ部707によってデコードされたビデオデータは表示部709に表示され、オーディオデコーダ部706でデコードされたオーディオデータはスピーカ710より出力される。これにより、地上デジタル放送受信機能付き携帯電話端末は、ユーザに対して受信した番組の提示を行う。
【0007】
なお、地上デジタル放送では、放送信号の中に番組情報(番組名、放送時間、放送開始時刻等)も含まれて送信されており、携帯電話端末は、これを受信することで電子番組表(EPG)の機能を実現することができる。更には、端末に搭載されるメモリ(外部メモリを含む)の容量を大きくすることによって、EPGを使用した録画予約機能も実現可能となる。
【特許文献1】特開平9−27840号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、地上デジタル放送では、放送信号の受信状況が悪い場合、データの受信エラーが発生することがある。受信エラーが発生した場合、エラー箇所を含むデコード単位が全てデコード不可となり、ビデオの場合はフレームドロップ、オーディオの場合は音飛びが発生することになる。特にビデオストリームの場合、オーディオストリームに比べてデコード単位が大きいため、1つの受信エラーの影響範囲が大きい。特に、携帯電話端末での受信の場合には、固定受信機に比べてアンテナの大きさや受信感度の点で不利であり、また、受信場所が固定でないために、放送信号の受信状況は時々刻々変化する。従って携帯受信端末が地上デジタル放送の録画を行う場合、録画機能が正常に起動されていたとしても、録画したデータをほとんど再生することができないという状況が起こりうる。このため、ユーザとしては受信及び録画が正常に行われているかを確認したいという要求が存在することが予想される。
【0009】
また、携帯電話端末が、EPG等から番組情報を取得して、取得した番組情報を使用して録画予約を行う場合、予約した番組より前の番組で放送の延長があった場合や、急遽番組が変更になった場合に希望する番組以外の番組が録画されてしまうことがある。更には、ユーザ操作によって録画するチャンネルや録画時間が設定される場合、設定ミスで意図しない番組が予約されることもありうる。折り畳み型のテレビ録画機能付きの携帯電話端末で、上述した録画の失敗を避けるためには、ユーザは、録画開始時に端末を開状態にしてテレビアプリを起動し、受信している放送内容を確認するといった煩雑な操作が必要となる。また、上述したような録画の失敗は、ユーザの希望するデータの録画ができないだけでなく、携帯電話端末のバッテリーを浪費するという問題がある。
【0010】
本発明は、上述したような問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、放送内容の情報記録の状況を簡易に確認可能な放送受信装置および放送受信方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、放送信号を受信する受信手段と、前記放送信号に含まれる放送内容の情報を記録する記録手段と、所定期間毎の前記放送内容の情報の記録状況を検出する検出手段と、前記検出された前記放送内容の情報の記録状況を通知する通知手段とを有する放送受信装置である。
【0012】
この構成により、ユーザは、所定期間毎の放送内容の情報の記録状況を簡易に確認することができる。
【0013】
また、本発明は、前記通知手段が、前記放送信号に含まれる番組関連情報に基づいて、前記放送内容の情報に対応する番組に関連する情報を通知する。
【0014】
この構成により、ユーザは、番組名等の確認が可能となり、希望する番組の録画の成否を把握することができる。
【0015】
また、本発明は、前記通知手段が、前記放送内容の情報の記録状況に対応する画像を表示する記録状況表示部を有する。
【0016】
また、本発明は、前記記録状況表示部が、更に前記放送内容の情報に対応する画像を表示する。
【0017】
また、本発明は、前記放送受信装置が、2つの筐体を接合した折り畳み構造であり、閉状態において前記記録状況表示部が外部に露出する。
【0018】
この構成により、ユーザは、放送受信装置が閉状態であっても、放送内容の情報の記録状況を簡易に確認することができる。
【0019】
また、本発明は、放送信号を受信する受信ステップと、前記放送信号に含まれる放送内容の情報を記録手段に記録させる記録ステップと、所定期間毎の前記放送内容の情報の記録状況を検出する検出ステップと、前記検出された前記放送内容の情報の記録状況を通知する通知ステップとを有する放送受信方法である。
【0020】
また、本発明は、前記通知ステップが、前記放送信号に含まれる番組関連情報に基づいて、前記放送内容の情報に対応する番組に関連する情報を通知する。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、放送信号に含まれる放送内容の情報が記録される場合に、所定期間毎のその放送内容の情報の記録状況がユーザに通知されるため、ユーザは、所定周期毎の放送内容の情報の記録状況を簡易に確認することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、テレビ録画機能付き折畳み型の携帯電話端末の外観図である。図1に示す携帯電話端末は、第1表示部52を有する第1筐体50と、操作部53を有する第2筐体51とが接合されており、第1の表示部52と操作部53とが内側になるように折畳み可能となっている。また、携帯電話端末の内側には、開閉状態検出用スイッチ54、55が設けられており、これらによって携帯電話端末の開閉状態を検出することができるようになっている。
【0023】
また、第1筐体50の外側にはスピーカ56、第2表示部57、録画状態確認ボタン58が設けられている。スピーカ56は、電話やメールの着信音、アラームの鳴動、テレビ受信時の音声出力等を行う。第2表示部57は、第1表示部52より小さなLCDによって構成され、通常時は時刻や新着メールや着信の報知、バッテリー残量や電波強度等の携帯電話端末の状態表示を行う。録画状態確認ボタン58は、携帯電話端末の録画状態を確認するためのボタンであり、閉状態で録画中にユーザによって録画状態確認ボタン58を押下された場合、スピーカ56が録画中の放送の音声を出力したり、第2表示部57が再生画像を表示する。なお、録画状態確認ボタン58は他の機能と兼用とし、放送の録画機能が起動されている場合のみ、録画状態確認ボタンとして機能するように構成されていてもよい。
【0024】
図2は、テレビ録画機能付き折畳み型の携帯電話端末の構成図である。図2に示す携帯電話端末は、無線通信網を介してデータの送受信を行う無線通信部、地上デジタル放送信号を受信する放送信号受信部、携帯電話端末全体を制御する制御部101に大きく分けられる。
【0025】
無線通信部は、携帯電話用アンテナ102、無線部103、メモリ104、キー操作部105、第2の表示部115、第1の表示部116、データ処理部111、オーディオデコーダ部112、スピーカ113、マイク114、開閉検出スイッチ117により構成される。一方、放送信号受信部は、放送受信用のアンテナ106、地上デジタル放送用のチューナ107、復調部108、多重分離部109、ビデオデコーダ部110、記録部118、ビデオバッファ119、オーディオバッファ120により構成される。
【0026】
以下、図2に示す携帯電話端末における放送受信時の動作を説明する。地上デジタル放送の受信が開始されると、制御部101は、チューナ107に対して、前回起動時に最後に選局されたチャンネルへの選局を指示する。チューナ107は、指定されたチャンネルを選局し、アンテナ106によって受信された信号を復調部108へ出力する。復調部108は、受信信号に対してOFDM復調を施してTSを取り出し、多重分離部109へ出力する。多重分離部109は、TSを構成する各TSパケットを、そのパケットIDに基づいて、番組情報、サービス情報、ビデオストリームデータ、オーディオストリームデータ、データカルーセル等に分離し、それぞれ対応するデコーダへ出力する。
【0027】
ビデオストリームデータのTSパケットは、ビデオバッファ119へ送られてバッファリングされ、デコード単位のデータ(ビデオPESデータ)に再構成される。ビデオデコーダ部110は、ビデオPESデータをデコードし、第1の表示部116に、このデコードしたビデオPESデータによる画像表示を行わせる。一方、オーディオトリームデータのTSパケットは、オーディオバッファ120に送られてバッファリングされ、オーディオPESデータに再構成される。オーディオデコーダ部112は、ビデオデコード部110のデコードと同期しながらオーディオPESデータをデコードし、スピーカ113に、このデコードしたオーディオPESデータによる音声出力を行わせる。また、データ処理部111は、データカルーセルを処理し、アプリケーションの表示モードに合わせて、この処理後のデータカルーセルによる画像表示を第1の表示部116に行わせたり、処理後のデータカルーセルをメモリ104に記憶させる。なお、ビデオバッファ119及びオーディオバッファ120は、PESデータ再構成中にTSパケットの不連続やデータのエラーを検出した場合に、デコード不可能と判断し、そのPESデータを廃棄する。
【0028】
ところで、地上デジタル放送において受信されるサービス情報の中に、イベント情報テーブルがある。このイベント情報テーブルには現在放送中の番組の番組名や放送時間等の番組情報、次以降に放送される番組の番組情報が格納されている。携帯電話端末は、これらの情報に基づいて、視聴予約や録画予約を実現することができる。また、携帯電話端末は、通信機能を利用して、ネットワーク経由で番組情報を取得して録画予約を行うことも可能である。
【0029】
携帯電話端末では、制御部101は、録画予約を行う場合、受信したイベント情報テーブルから録画予約する番組の情報を取得し、予約情報を作成してメモリ104に格納する。予約情報は、チャンネル番号、番組名、放送開始時刻、放送時間等からなる。
【0030】
次に、図2に示す携帯電話端末における予約録画時の動作について説明する。制御部101は、携帯電話端末の時刻情報と録画予約の放送開始時刻とを比較し、放送開始時刻の一定時間前になるとチューナ107をはじめとする放送信号受信部を起動して、放送信号の受信を開始する。そして、放送開始時刻になった時点で、復調部108は、受信信号に対してOFDM復調を施してTSを取り出し、多重分離部109へ出力する。多重分離部109は、上述と同様、TSを構成する各TSパケットを、そのパケットIDに基づいて、番組情報、サービス情報、ビデオストリームデータ、オーディオストリームデータ、データカルーセル等に分離し、それぞれ対応するデコーダへ出力する。
【0031】
ビデオストリームデータのTSパケットは、ビデオバッファ119へ送られてバッファリングされ、ビデオPESデータに再構成される。また、一方、オーディオトリームデータのTSパケットは、オーディオバッファ120に送られてバッファリングされ、オーディオPESデータに再構成される。これら再構成されたビデオPESデータとオーディオPESデータは、順次録画用の記録部118に記録される。
【0032】
図3は、ビデオバッファ119におけるビデオPESデータ再構築時の処理を示すフローチャートである。ビデオバッファ119は、TSパケットを受信すると(S0)、パケットヘッダの解析を行い、パケットヘッダ内から連続性指標情報を取得し、この連続性指標データの値と先に受信済みの連続性指標データの値とを比較する解析を行い(S1)、受信したTSパケットに不連続がないか否かを判定する(S2)。
【0033】
受信したTSパケットに不連続がない場合は、ビデオバッファ119は、この受信したTSパケットのヘッダ情報を取り除き、残りのビデオデータを記憶領域内に追加する(S3)。更に、ビデオバッファ119は、ビデオPESデータが完成したか否かを判定する(S4)。ビデオPESデータが未完成であれば、ビデオバッファ119は、処理を終了し、次のTSパケットの受信を待つ。
【0034】
一方、ビデオPESデータが完成した場合、ビデオバッファ119は、その完成したビデオPESデータを記録部118に出力して記憶させ(S5)、予め保持している受信成功数に1を加える(S6)。更に、ビデオバッファ119は、ビデオPESデータの連続性(フレームドロップがあるか否か)を判定する(S7)。ビデオPESデータに不連続がある場合には、ビデオバッファ119は、予め保持している受信失敗数に欠落したビデオPESデータの数を加える(S8)。
【0035】
一方、S2において受信したTSパケットが不連続であると判定した場合には、当該TSパケットを含む再構築中のビデオPESデータは無効となる。このため、ビデオバッファ119は、その無効となった再構築中のビデオPESデータを記憶領域から破棄し(S12)、更に受信失敗数に1を加える(S13)。
【0036】
S7において完成したに連続性があると判定した場合、あるいは、S8又はS13において受信失敗数を更新した場合、次に、ビデオバッファ119は、受信状況の更新タイミングであるか否かを判定する(S9)。受信状況の更新タイミングである場合には、ビデオバッファ119は、その時点の受信成功数と受信失敗数から受信状況を検出する。受信状況は、例えば、受信成功数と受信失敗数の比から計算される受信成功率である。受信状況の更新は、所定時間毎になされてもよいし、ビデオPESデータが所定数受信される毎になされてもよい。例えば、30秒毎にビデオPESデータの受信数を集計し、50%に当たる15秒分のビデオPESデータの欠落があった場合には、その集計期間における受信状況は受信失敗とされる。このようにして受信状況、換言すれば、録画状況が検出されると、ビデオバッファ119は、その受信状況の情報をビデオデコーダ部110へ出力する。ビデオデコーダ部110は、この受信状況情報に基づいて、受信の成功及び失敗、すなわち、録画の成功及び失敗がユーザに認識可能な情報、例えば画像を第2表示部115に表示させる(S10)。その後、ビデオバッファ119は、受信成功数、受信失敗数ともリセットし(S11)、次の受信状況の集計期間における受信成功数、受信失敗数の集計を開始する。
【0037】
図4は、第2表示部115に表示される録画状況の様子を示した図である。画面には、録画中である旨の表示とサービス情報から取得した放送局名、番組名が表示される。更に、画面下側には録画状況の集計期間(ここでは30秒)を1ブロックとして、録画時間分のブロック200が表示される。図5は、録画時間のブロック200の拡大図である。この録画時間分のブロック200では、録画開始からの集計期間毎の録画状況が異なる色やパターンで表示される。図5の例では、黒地に白点のブロック201が録画成功、斜線のブロック202が録画失敗、白いブロック203が未録画を表している。
【0038】
このような送受信のリアルタイムな表示により、ユーザは、録画の進捗状況と併せて、集計期間毎の受信の成功及び失敗、すなわち、録画の成功及び失敗をひと目で判断することができるようになる。このため、ユーザは、受信状況が悪い場合には、バッテリー消費を抑えるべく録画を中止したり、場所を変えて録画を継続するといった選択が可能となる。また、受信状況の集計が、例えば、所定時間毎やビデオPESデータの所定受信数毎に行われるようにすることで、第2表示部115における録画状況の表示スペースに応じた適切な録画状況の表示が可能となる。また、ユーザは、録画している番組名の表示により、希望する番組が録画されていない場合には、録画を中止するといった選択が可能となる。
【0039】
次に、予約録画開始後の録画内容の確認方法について説明する。ユーザによって録画中に録画状態確認ボタン58が押下されると、録画状態確認ボタン58の押下がキー操作部105を経由して制御部101に通知される。制御部101は、録画状態確認ボタン58の押下を検出すると、内蔵する再生タイマ(図示せず)を起動すると同時に、記録部118への記録と並行してビデオPESデータをビデオデコーダ部110にも提供し、録画中のストリームの同時再生を行う。この時、制御部101は、開閉検出スイッチ117が閉状態を検出した場合には、第2表示部115に、開状態を検出した場合には第1表示部116に、それぞれ再生画像を表示させる。
【0040】
図6は、第2表示部115に併せて表示される録画状況と録画内容の様子を示した図である。ユーザは、表示される再生画像から自分が予約した番組が録画されているか否かを判断することができる。制御部101は、再生タイマ満了、又は、ユーザ操作によるキャンセルコマンドによってビデオストリームのデコードを終了させ、記録部118への録画のみを継続するように制御する。このような制御によって、ユーザは、受信失敗、すなわち、録画失敗が続くような場合に、その受信内容を画像として確認できるようになる。また録画開始時刻を経過しても録画中の番組名が変更されない場合等には、ユーザは、録画状態確認ボタン58を押下することで簡単に録画内容を確認して希望する番組が録画されているか否か等を判断することが可能になる。
【0041】
以上説明したように、本実施形態の携帯電話端末では、簡易に録画状況と録画内容とを確認することができる。なお、上述した実施形態では、録画の途中に録画状況をユーザに通知する場合について説明したが、録画終了後例えば記録ファイルの詳細情報の表示において、通知する場合についても、同様に本発明を適用することができる。録画終了後に受信状況が通知される場合には、ユーザは、途中で視聴不可能になる番組については、最初から見ないといった選択が可能となる。また、上述した実施形態では、予約録画が行われる場合について説明したが、予約録画以外の録画においても、同様に本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0042】
以上、説明したように、本発明に係る放送受信装置及び放送受信方法は、放送内容の情報記録の状況を簡易に確認可能であり、放送受信装置及び放送受信方法として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】携帯電話端末の外観図である。
【図2】携帯電話端末の構成図である。
【図3】ビデオバッファにおけるビデオPESデータ再構築時の処理を示すフローチャートである。
【図4】録画状況の表示の様子を示す図である。
【図5】録画時間のブロックの拡大図である。
【図6】録画状況と録画内容の表示の様子を示す図である。
【図7】従来の携帯電話端末の構成図である。
【符号の説明】
【0044】
50 第1筐体、51 第2筐体、52、116 第1表示部、53 操作部、54、55、117 開閉状態検出用スイッチ、56 スピーカ、57、115 第2表示部、58 録画状態確認ボタン、101 制御部、102 携帯電話用アンテナ、103 無線部、104 メモリ、105 キー操作部、106 放送受信用アンテナ、107 チューナ、108 復調部、109 多重分離部、110 ビデオデコーダ部、111 データ処理部、112 オーディオデコーダ部、113 スピーカ、114 マイク、118 記録部、119 ビデオバッファ、120 オーディオバッファ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送信号を受信する受信手段と、
前記放送信号に含まれる放送内容の情報を記録する記録手段と、
所定期間毎の前記放送内容の情報の記録状況を検出する検出手段と、
前記検出された前記放送内容の情報の記録状況を通知する通知手段とを有することを特徴とする放送受信装置。
【請求項2】
前記通知手段は、前記放送信号に含まれる番組関連情報に基づいて、前記放送内容の情報に対応する番組に関連する情報を通知することを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
【請求項3】
前記通知手段は、前記放送内容の情報の記録状況に対応する画像を表示する記録状況表示部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の放送受信装置。
【請求項4】
前記記録状況表示部は、更に前記放送内容の情報に対応する画像を表示することを特徴とする請求項3に記載の放送受信装置。
【請求項5】
前記放送受信装置は、2つの筐体を接合した折り畳み構造であり、閉状態において前記記録状況表示部が外部に露出することを特徴とする請求項4に記載の放送受信装置。
【請求項6】
放送信号を受信する受信ステップと、
前記放送信号に含まれる放送内容の情報を記録手段に記録させる記録ステップと、
所定期間毎の前記放送内容の情報の記録状況を検出する検出ステップと、
前記検出された前記放送内容の情報の記録状況を通知する通知ステップとを有することを特徴とする放送受信方法。
【請求項7】
前記通知ステップは、前記放送信号に含まれる番組関連情報に基づいて、前記放送内容の情報に対応する番組に関連する情報を通知することを特徴とする請求項6に記載の放送受信方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2007−96730(P2007−96730A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−283132(P2005−283132)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】