説明

放送局、受信機及び放送システム

【課題】放送局側で受信機の放送希望に基づく番組編成を行う。
【解決手段】放送局1は、番組データを生成する符号化部と、放送希望番組情報取得スクリプトを生成する放送希望番組情報取得スクリプト生成部と、データを多重化して送信する放送部と、受信機から放送希望番組情報を受信する回線処理部と、放送希望番組情報を集計する放送希望集計部と、番組編成を行う番組編成管理部とを備え、受信機50は、放送波を分離する分離部と、番組データを記録する録画管理部と、放送希望番組情報を生成する放送希望番組情報生成部と、放送希望番組情報取得スクリプトを検出する解析部と、放送希望番組情報取得スクリプトの検出により、放送希望番組情報を取得する放送希望番組情報取得スクリプト処理部と、放送希望番組情報を放送局に送信する回線処理部とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば、放送波を発信する放送局と、放送局からの放送波を受信する受信機とを備えた放送システムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、放送波を発信する放送局と、放送局からの放送波を受信する受信機とを備えた放送システムでは、受信機において番組を録画し損ねた場合に、自動的に同一番組の再放送を検索して再録画を行っていた(例えば、特許文献1参照)。あるいは、放送局に再放送予定を問い合わせるメールを自動発信していた(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−268503号公報
【特許文献2】特開2007−235799号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1,2に開示される従来の放送システムでは、番組を録画し損ねた場合、その録画し損ねた番組が再放送されるまで待たなければならないという課題があった。
【0005】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、受信機において録画予約した番組を録画し損ねた場合にも、この録画し損ねた番組情報を放送局に送り、放送局側でその番組情報に基づいて番組編成を行うことができる放送局、受信機及び放送システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る放送システムは、放送波を送信する放送局と、放送局からの放送波を受信する受信機とを備え、放送局は、映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部と、受信機に放送希望の番組を問合せる放送希望番組情報取得スクリプトを生成する放送希望番組情報取得スクリプト生成部と、放送希望番組情報取得スクリプト生成部により生成された放送希望番組情報取得スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成するデータ放送サービス生成部と、符号化部により生成された番組データ及びデータ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部と、受信機から、放送希望番組情報取得スクリプトに基づく放送希望番組情報を受信する回線処理部と、回線処理部により受信された放送希望番組情報を番組毎に集計する放送希望集計部と、放送希望集計部による集計結果に基づいて、送信する番組データの番組編成を行う番組編成管理部とを備え、受信機は、放送部から受信した放送波を番組データとデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、分離部により分離された番組データのうち、録画予約または録画を指示された番組に該当する番組データを記録する録画管理部と、分離部が利用され、録画管理部により番組の録画を行えない場合に、当該番組の情報に基づき放送希望番組情報を生成する放送希望番組情報生成部と、分離部により分離されたデータ放送コンテンツから放送希望番組情報取得スクリプトを検出する解析部と、解析部により放送希望番組情報取得スクリプトが検出された場合に、放送希望番組情報生成部により生成された放送希望番組情報を取得する放送希望番組情報取得スクリプト処理部と、放送希望番組情報取得スクリプト処理部により取得された放送希望番組情報を放送局に送信する回線処理部とを備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、上記のように構成したので、番組を録画し損ねた場合にも、受信機で録画し損ねた番組情報を放送局に送り、放送局側でその番組情報に基づいて番組編成を行うことができるため、受信機側の放送希望に基づく番組放送を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】この発明の実施の形態1に係る放送システムの構成を示す図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る放送局の構成を示す図である。
【図3】この発明の実施の形態1における放送希望番組情報取得スクリプトを示す図である。
【図4】この発明の実施の形態1に係る受信機の構成を示す図である。
【図5】この発明の実施の形態1に係る放送局の放送波送信動作を示すフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1に係る受信機の放送希望番組情報収集動作を示すフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態1に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2に係る放送局の構成を示す図である。
【図9】この発明の実施の形態2における録画予約スクリプトを示す図である。
【図10】この発明の実施の形態2に係る受信機の構成を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態2に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図12】この発明の実施の形態2に係る受信機の録画動作を示すフローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態3に係る放送局の構成を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態3における録画予約スクリプトを示す図である。
【図15】この発明の実施の形態3に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態3に係る受信機の録画動作を示すフローチャートである。
【図17】この発明の実施の形態4に係る放送局の構成を示す図である。
【図18】この発明の実施の形態4における録画予約スクリプトを示す図である。
【図19】この発明の実施の形態4に係る受信機の構成を示す図である。
【図20】この発明の実施の形態4に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図21】この発明の実施の形態4に係る受信機の録画動作を示すフローチャートである。
【図22】この発明の実施の形態5に係る放送局の構成を示す図である。
【図23】この発明の実施の形態5における放送希望番組情報取得スクリプトを示す図である。
【図24】この発明の実施の形態5における録画予約スクリプトを示す図である。
【図25】この発明の実施の形態5に係る受信機の構成を示す図である。
【図26】この発明の実施の形態5に係る放送局の放送波送信動作を示すフローチャートである。
【図27】この発明の実施の形態5に係る受信機の放送希望番組情報収集動作を示すフローチャートである。
【図28】この発明の実施の形態5に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図29】この発明の実施の形態5に係る受信機の録画動作を示すフローチャートである。
【図30】この発明の実施の形態6に係る放送局の構成を示す図である。
【図31】この発明の実施の形態6における放送希望番組情報取得スクリプトを示す図である。
【図32】この発明の実施の形態6に係る受信機の構成を示す図である。
【図33】この発明の実施の形態6に係る放送局の放送波送信動作を示すフローチャートである。
【図34】この発明の実施の形態6に係る受信機の放送希望番組情報収集動作を示すフローチャートである。
【図35】この発明の実施の形態6に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図36】この発明の実施の形態7に係る放送局の構成を示す図である。
【図37】この発明の実施の形態7における録画予約スクリプトを示す図である。
【図38】この発明の実施の形態7に係る受信機の構成を示す図である。
【図39】この発明の実施の形態7に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図40】この発明の実施の形態7に係る受信機の録画動作を示すフローチャートである。
【図41】この発明の実施の形態8に係る受信機の構成を示す図である。
【図42】この発明の実施の形態8に係る受信機の放送希望番組情報生成動作を示すフローチャートである。
【図43】この発明の実施の形態9に係る放送局の構成を示す図である。
【図44】この発明の実施の形態9における放送希望番組情報取得スクリプトを示す図である。
【図45】この発明の実施の形態9における録画予約スクリプトを示す図である。
【図46】この発明の実施の形態9に係る受信機の構成を示す図である。
【図47】この発明の実施の形態9に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図48】この発明の実施の形態9に係る受信機の録画動作を示すフローチャートである。
【図49】この発明の実施の形態10に係る放送局の構成を示す図である。
【図50】この発明の実施の形態10における放送希望番組情報取得スクリプトを示す図である。
【図51】この発明の実施の形態10における録画予約スクリプトを示す図である。
【図52】この発明の実施の形態10に係る受信機の構成を示す図である。
【図53】この発明の実施の形態10に係る放送局の番組編成動作を示すフローチャートである。
【図54】この発明の実施の形態10に係る受信機の録画動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る放送システムを示す図である。
放送システムは、図1に示すように、放送波を放送発信アンテナ2を介して送信する放送局1と、放送局1からの放送波を放送受信アンテナ51を介して受信する受信機50と、受信機50からデータを放送局1に送信するIPネットワーク100とから構成される。
【0010】
図2はこの発明の実施の形態1に係る放送局1の構成を示す図である。
放送局1は、図2に示すように、映像入力部3、音声入力部4、データ放送サービス生成部5、多重化部6、伝送路符号化部7、回線処理部8及び番組編成管理部9から構成される。
【0011】
映像入力部3は、カメラ等により映像を撮影して符号化を行うものである。この映像入力部3により撮影され符号化された映像データは多重化部6に送信される。
音声入力部4は、マイク等により音声を集音して符号化を行うものである。この音声入力部4により集音され符号化された音声データは多重化部6に送信される。
なお、映像入力部3及び音声入力部4は、この発明の「映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部」に対応する。
【0012】
データ放送サービス生成部5は、CSS(Cascading Style Sheets)生成部10により生成されたCSSデータと、BML(Broadcast Markup Language)生成部11により生成されたBMLデータと、スクリプト生成部12により生成されたスクリプトデータ等とをファイルにまとめたデータ放送コンテンツを生成するものである。このデータ放送サービス生成部5により生成されたデータ放送コンテンツは多重化部6に送信される。
なお、データ放送サービス生成部5により生成されるデータ放送コンテンツは、(社)電波産業会 発行 STD−B24「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式」に規定されるものである。
【0013】
また、スクリプト生成部12は、放送希望番組情報取得スクリプト生成部13から構成される。
放送希望番組情報取得スクリプト生成部13は、例えば図3に示されるような、受信機50に放送希望の番組を問合せるための放送希望番組情報取得スクリプトと、放送希望番組情報取得スクリプトで取得した情報をIPネットワーク100経由で放送局1に返信させるための記述とを生成して、スクリプトデータに埋め込むものである。
【0014】
多重化部6は、映像入力部3により撮影等されて符号化された映像データ及び音声入力部4により集音等されて符号化された音声データを含む番組データと、データ放送サービス生成部5により生成されたデータ放送コンテンツとを多重化するものである。この多重化部6により多重化されたデータは伝送路符号化部7に送信される。
【0015】
伝送路符号化部7は、多重化部6により多重化されたデータに対して、送信する伝送路に合わせた符号化を行うものである。この伝送路符号化部7により伝送路符号化されたデータは放送発信アンテナ2を介して放送波として送信される。
なお、多重化部6、伝送路符号化部7及び放送発信アンテナ2は、この発明の「符号化部により生成された番組データ及びデータ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部」に対応する。
【0016】
回線処理部8は、受信機50からIPネットワーク100を介してデータを受信するものである。この回線処理部8により受信されたデータは番組編成管理部9に送信される。
番組編成管理部9は、回線処理部8により受信されたデータに含まれる放送希望番組情報に基づいて番組編成を行うものである。この番組編成管理部9は、放送希望集計部14及び番組編成決定部15から構成される。
【0017】
放送希望集計部14は、回線処理部8により受信されたデータに含まれる放送希望番組情報を番組毎に集計するものである。この放送希望集計部14による放送希望番組情報の集計結果を示す情報は番組編成決定部15に送信される。
番組編成決定部15は、放送希望集計部14による集計結果及び現在の番組編成情報に基づいて、最適な番組編成を行うものである。
【0018】
図4はこの発明の実施の形態1に係る受信機50の構成を示す図である。
受信機50は、図4に示すように、伝送路復号部52、分離部53、映像・音声復号部54、録画管理部55、データ放送サービス再生部56及び回線処理部57から構成される。
【0019】
伝送路復号部52は、放送局1から放送受信アンテナ51を介して受信した放送波に対して、送信された伝送路に合わせた復号を行うものである。この伝送路復号部52により伝送路復号された多重化データは分離部53に送信される。
【0020】
分離部53は、伝送路復号部52により伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離するものである。この分離部53により分離された各データは、映像・音声復号部54、録画管理部55及びデータ放送サービス再生部56に送信される。
【0021】
映像・音声復号部54は、番組の視聴予約または視聴の指示に従い、分離部53により分離された番組データのうち、該当する番組データの映像データ及び音声データを復号して再生するものである。
【0022】
録画管理部55は、番組の録画予約または録画の指示に行い、分離部53により分離された番組データのうち、該当する番組データを記録するものである。この録画管理部55は、再多重化部58、ディスク59及び放送希望番組情報生成部60から構成される。
【0023】
再多重化部58は、番組の録画予約または録画の指示に従い、分離部53により分離された番組データのうち、該当する番組データである映像データ及び音声データを多重化するものである。この再多重化部58により多重化された番組データはディスク59に送信される。
ディスク59は、再多重化部58により多重化された番組データ及び分離部53により分離されたデータ放送コンテンツを記録することによって録画予約または録画を指示された番組の録画を行うものである。
【0024】
放送希望番組情報生成部60は、分離部53がユーザの他の操作によって利用され、録画管理部55が番組の録画を行うことができない場合に、この録画予約された番組を示す情報に基づいて放送希望番組情報を生成するものである。この放送希望番組情報生成部60により生成された放送希望番組情報は後述する放送希望番組情報取得スクリプト処理部64により抽出される。
【0025】
データ放送サービス再生部56は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツに対する処理を行うものである。このデータ放送サービス再生部56は、解析部61、CSS処理部62及びスクリプト処理部63から構成される。
【0026】
解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツのデータ放送言語を解析するものである。ここで、解析部61は、データ放送コンテンツの中から放送希望番組情報取得スクリプトを検出した場合には、これを後述する放送希望番組情報取得スクリプト処理部64に送信する。
CSS処理部62は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツからCSSデータを抽出するものである。
【0027】
スクリプト処理部63は、解析部61により検出されたスクリプトに対する処理を行うものであり、放送希望番組情報取得スクリプト処理部64から構成される。
放送希望番組情報取得スクリプト処理部64は、解析部61から放送希望番組情報取得スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、放送希望番組情報生成部60により生成された放送希望番組情報を取得するものである。この放送希望番組情報取得スクリプト処理部64により取得された放送希望番組情報は、スクリプトの指示に従い、回線処理部57に送信される。
【0028】
回線処理部57は、放送希望番組情報取得スクリプト処理部64により取得された放送希望番組情報を、スクリプトの指示に従い、IPネットワーク100を介して放送局1に送信するものである。
【0029】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
まず、放送局1の放送波送信動作について説明する。図5はこの発明の実施の形態1に係る放送局1の放送波送信動作を示すフローチャートである。
放送局1の放送波送信動作では、図5に示すように、まず、映像入力部3は映像を撮影して符号化を行い映像データを生成し、音声入力部4は音声を集音して符号化を行い音声データを生成することによって、番組データを生成する(ステップST51)。この映像入力部3及び音声入力部4により生成された映像データ及び音声データを含む番組データは多重化部6に送信される。
【0030】
次いで、放送希望番組情報取得スクリプト生成部13は、放送希望番組情報取得スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込む(ステップST52)。この放送希望番組情報取得スクリプト生成部13により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によって、CSS生成部10により生成されたCSSデータ及びBML生成部11により生成されたBMLデータとともに、データ放送コンテンツにまとめられ多重化部6に送信される。
【0031】
次いで、多重化部6は、映像入力部3及び音声入力部4により生成された番組データと、データ放送サービス生成部5により生成されたデータ放送コンテンツとを多重化する(ステップST53)。この多重化部6により多重化されたデータは伝送路符号化部7に送信される。
【0032】
次いで、伝送路符号化部7は、多重化部6により多重化されたデータに対して、伝送路に合わせた符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST54)。
【0033】
次に、受信機50の放送希望番組情報収集動作について説明する。図6はこの発明の実施の形態1に係る受信機50の放送希望番組情報収集動作を示すフローチャートである。
受信機50の放送希望番組情報収集動作では、図6に示すように、まず、伝送路復号部52は、放送局1から放送受信アンテナ51を介して受信した放送波を伝送路復号する(ステップST61)。この伝送路復号部52により伝送路復号された多重化データは分離部53に送信される。
【0034】
次いで、分離部53は、伝送路復号部52により伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST62)。この分離部53により分離された各データは録画管理部55及びデータ放送サービス再生部56に送信される。
【0035】
録画管理部55では、分離部53により分離された番組データのうち、録画予約または録画を指示された番組に該当する番組データを記録する。ここで、放送希望番組情報生成部60は、分離部53がユーザの他の操作によって利用され、録画管理部55が番組の録画を行うことができない場合には、この番組を示す情報に基づいて放送希望番組情報を生成する。
【0036】
一方、データ放送サービス再生部56の解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツのデータ放送言語を解析して、データ放送コンテンツの中から放送希望番組情報取得スクリプトを検出する(ステップST63)。この解析部61により検出された放送希望番組情報取得スクリプトは放送希望番組情報取得スクリプト処理部64に送信される。
【0037】
次いで、放送希望番組情報取得スクリプト処理部64は、解析部61から放送希望番組情報取得スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、放送希望番組情報生成部60により生成された放送希望番組情報を取得する(ステップST64)。この放送希望番組情報取得スクリプト処理部64により取得された放送希望番組情報は回線処理部57に送信される。
【0038】
次いで、回線処理部57は、放送希望番組情報取得スクリプト処理部64により取得された放送希望番組情報をIPネットワーク100を介して放送局1に送信する(ステップST65)。
【0039】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図7はこの発明の実施の形態1に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。
放送局1の番組編成動作では、図7に示すように、まず、回線処理部8は、受信機50からIPネットワーク100を介して放送希望番組情報を受信する(ステップST71)。この回線処理部8により受信された放送希望番組情報は放送希望集計部14に送信される。
【0040】
次いで、放送希望集計部14は、回線処理部8により受信された放送希望番組情報を番組毎に集計する(ステップST72)。この放送希望集計部14による集計結果を示す情報は番組編成決定部15に送信される。
次いで、番組編成決定部15は、放送希望集計部14による集計結果及び現在の番組編成情報に基づいて、最適な番組編成を行う(ステップST73)。
【0041】
以上のように、この実施の形態1によれば、受信機50において、録画をできなかった番組を示す情報に基づいて放送希望番組情報を生成し、放送局1から放送希望の番組の問合せを受けた際にこの放送希望番組情報を放送局1に送信するように構成し、放送局1において、受信機50から受信した放送希望番組情報に基づいて番組編成を行うように構成したので、放送局1で受信機50の放送希望に基づいた番組編成を行うことができる。
【0042】
この実施の形態1に係る放送システムは、受信機50において、例えば、すでにある番組を録画中のために裏番組を録画することができない場合や、同時に放送される複数の番組を録画したい場合、放送終了後にユーザより録画を希望された場合等に適用可能である。
また、放送局1において、上記方法で再放送することとなった番組について有料放送としてサービスすることも可能である。
【0043】
なお、この実施の形態1に係る放送システムでは、録画のための放送希望に適用して説明したが、視聴のための放送希望に適用してもよく、例えば、視聴を開始する際にユーザが別番組を視聴中であり視聴できない場合や、同時放送される複数の番組を視聴したい場合、放送終了後にユーザより視聴を希望された場合等に適用可能である。
この場合には、放送希望番組情報生成部60は、分離部53がユーザの他の操作によって利用され、映像・音声復号部54が番組の再生を行うことができない場合に、この番組を示す情報に基づいて放送希望番組情報を生成する。
また、放送局1において、上記方法で再放送することとなった番組について有料放送としてサービスすることも可能である。
【0044】
なお、この実施の形態1に係る放送システムでは、日本のデータ放送コンテンツ規定であるARIB STD−B24を参照し、BMLを利用するものを示したが、放送局1の意図で放送波に多重されるデータを利用して放送希望番組情報を収集するようにすれば、どのようなものであってもよく、他方式であってもよい。
【0045】
なお、この実施の形態1に係る放送システムでは、放送形態および再放送形態については開示しておらず、放送電波等の無線回線であっても、インターネット等有線回線であってもよい。これは以降の実施の形態でも同様である。
【0046】
実施の形態2.
実施の形態1では、放送局1からの指示によって受信機50側の放送希望番組情報を放送局1に送信させるものについて示したが、実施の形態2は、放送局1からの指示に従い、受信機50に対して自動的に録画予約を行わせるものである。
この実施の形態2に係る放送システムは、図1に示す実施の形態1に係る放送システムと同様の構成であり、その説明を省略する。
図8はこの発明の実施の形態2に係る放送局1の構成を示す図である。この図8に示す実施の形態2に係る放送局1は、図2に示す実施の形態1に係る放送局1のスクリプト生成部12に予約スクリプト生成部16を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0047】
予約スクリプト生成部16は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報に基づいて、例えば図9に示されるような、指定した番組の録画予約を受信機50に指示するための録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込むものである。
【0048】
図10はこの発明の実施の形態2に係る受信機50の構成を示す図である。この図10に示す実施の形態2に係る受信機50は、図4に示す実施の形態1に係る受信機50のスクリプト処理部63に予約スクリプト処理部65を追加し、録画管理部55に予約スクリプトIF部66を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、解析部61は、データ放送コンテンツの中から録画予約スクリプトを検出した場合には、これを予約スクリプト処理部65に送信する。
【0049】
予約スクリプト処理部65は、解析部61から録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、録画予約スクリプトを予約スクリプトIF部66を介して録画管理部55に送信して、放送局1により指定された番組の録画予約を指示するものである。
【0050】
また、録画管理部55は、予約スクリプト処理部65から予約スクリプトIF部66を介して録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容と現在の録画予約リストを確認し、新規録画予約が可能であれば録画予約リストに追加して録画予約を行う。またこの際、録画管理部55は、予約スクリプトIF部66を介して予約スクリプト処理部65に録画予約が完了した旨を通知する。
【0051】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
ここで、放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作は図5,6に示す実施の形態1に係る放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作と同様であり、その説明を省略する。
【0052】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図11はこの発明の実施の形態2に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。図11において、図7に示す実施の形態1に係る放送局1の番組編成動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の番組編成動作では、図11に示すように、まず、回線処理部8は受信機50から放送希望番組情報を受信し、放送希望集計部14は放送希望番組情報を番組毎に集計し、番組編成決定部15は最適な番組編成を行う(ステップST111〜113)。この番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報は予約スクリプト生成部16に送信される。
【0053】
次いで、予約スクリプト生成部16は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報に基づいて、録画予約スクリプトを生成してスクリプトデータに埋め込む(ステップST114)。この予約スクリプト生成部16により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられ多重化部6に送信される。
【0054】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST115,116)。
【0055】
次に、受信機50の録画動作について説明する。図12はこの発明の実施の形態2に係る受信機50の録画動作を説明するフローチャートである。
受信機50の録画動作では、図12に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST121,122)。
【0056】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中から録画予約スクリプトを検出する(ステップST123)。この解析部61により検出された録画予約スクリプトは予約スクリプト処理部65に送信される。
【0057】
次いで、予約スクリプト処理部65は、解析部61から録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、放送局1により指定された番組の録画予約を指示する(ステップST124)。
【0058】
次いで、録画管理部55は、予約スクリプト処理部65から録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容と現在の録画予約リストを確認し、新規録画予約が可能であれば録画予約を行う(ステップST125)。また、録画管理部55は、予約スクリプト処理部65に録画予約が完了した旨を通知する。
【0059】
以上のように、この実施の形態2によれば、放送局1は、放送希望番組情報に基づいて編成した番組編成情報から指定した番組を受信機50に録画予約させるように構成したので、受信機15側からの放送希望に基づいて放送局1が指定した番組を、受信機50に自動的に録画予約させることが可能となる。
また、放送希望番組情報によらずに、放送局1からの意図により受信機50に録画予約させることも可能である。
【0060】
なお、この実施の形態2に係る放送システムでは、番組を録画する場合について説明したが、番組を視聴する場合に適用してもよい。
この場合には、放送局1の予約スクリプト生成部16は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報に基づいて、指定された番組の視聴予約を受信機50に指示するための視聴予約スクリプトを生成してスクリプトデータに埋め込む。
また、受信機50の解析部61は、データ放送コンテンツの中から視聴予約スクリプトを検出し、予約スクリプト処理部65は、解析部61により検出された視聴予約スクリプトを受信した際に、映像・音声復号部54に放送局1により指定された番組の視聴予約を指示する。
【0061】
実施の形態3.
実施の形態1,2では、放送局1において受信機50側の放送希望に基づいて番組編成を行うものについて示したが、実施の形態3は、放送局1により決定した伝送レートで受信機50に番組の録画をさせるものである。
この実施の形態3に係る放送システムは、図1に示す実施の形態1に係る放送システムと同様の構成であり、その説明を省略する。また、この実施の形態3に係る受信機50は、図10に示す実施の形態2に係る受信機50と同様の構成であり、その説明を省略する。
【0062】
図13はこの発明の実施の形態3に係る放送局1の構成を示す図である。この図13に示す実施の形態3に係る放送局1は、図8に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成決定部15にデータ伝送レート決定部17を追加し、予約スクリプト生成部16を予約スクリプト生成部18に変更し、データ送出レート制御部19を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0063】
データ伝送レート決定部17は、番組編成決定部15により指定された番組の放送時間帯に応じた伝送レートを決定するものである。このデータ伝送レート決定部17は、現在の番組編成情報から指定された番組の放送時間帯伝送帯域の余りを算出することにより伝送レートを決定する。このデータ伝送レート決定部17により決定された伝送レートを示す情報は予約スクリプト生成部18及びデータ送出レート制御部19に送信される。
【0064】
予約スクリプト生成部18は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報及びデータ伝送レート決定部17により決定されたデータ伝送レートに基づいて、例えば図14に示すような、決定された伝送レートで指定された番組を録画することを示すデータ伝送レート情報を付加した録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込むものである。
データ送出レート制御部19は、データ伝送レート決定部17により決定された伝送レートに基づいて、該当する番組データのデータ送出タイミングを調整するものである。
【0065】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
ここで、放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作は図5,6に示す実施の形態1に係る放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作と同様の動作であり、その説明を省略する。
【0066】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図15はこの発明の実施の形態3に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。図15において、図11に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の番組編成動作では、図15に示すように、まず、回線処理部8は受信機50から放送希望番組情報を受信し、放送希望集計部14は放送希望番組情報を番組毎に集計し、番組編成決定部15は最適な番組編成を行う(ステップST151〜153)。この番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報は予約スクリプト生成部18に送信される。
【0067】
次いで、データ伝送レート決定部17は、現在の番組編成情報に基づいて、番組編成決定部15により指定された番組の伝送レートを決定する(ステップST154)。このデータ伝送レート決定部17により決定された伝送レートを示す情報は予約スクリプト生成部18に送信される。
【0068】
次いで、予約スクリプト生成部18は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報及びデータ伝送レート決定部17により決定された伝送レートに基づいて、データ伝送レート情報を付加した録画予約スクリプトを生成してスクリプトデータに埋め込む(ステップST155)。この予約スクリプト生成部18により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0069】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST156,157)。
【0070】
次に、受信機50の録画動作について説明する。図16はこの発明の実施の形態3に係る受信機50の録画動作を説明するフローチャートである。図16において、図12に示す実施の形態2に係る受信機50の録画動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
受信機50の録画動作では、図16に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST161,162)。
【0071】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中からデータ伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを検出する(ステップST163)。この解析部61により検出された伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトは予約スクリプト処理部65に送信される。
【0072】
次いで、予約スクリプト処理部65は、解析部61からデータ伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、放送局1により決定された伝送レートで指定された番組を録画することを追加した録画予約を指示する(ステップST164)。
次いで、録画管理部55は録画予約を行う(ステップST165)。また、録画管理部55は、予約スクリプト処理部65に録画予約が完了した旨を通知する。
【0073】
以上のように、この実施の形態3によれば、放送局1で受信機50の放送希望に基づく番組編成情報から指定した番組の伝送レートを決定し、受信機50にこの伝送レートで番組を録画させるように構成したので、番組単位で再生レートと異なる伝送レートで番組データを送信して受信機50に録画させることが可能となる。
【0074】
実施の形態4.
実施の形態3では、録画予約スクリプトにデータ伝送レート情報を付加することで、再生レートとは異なる伝送レートで番組データを送信するものについて示したが、実施の形態4は、録画予約スクリプトに詳細番組情報を付加して、録画を指示した番組の放送時には簡易番組情報のみを送信するようにしたものである。
この実施の形態4に係る放送システムは、図1に示す実施の形態1に係る放送システムと同様の構成であり、その説明を省略する。
【0075】
まず、デジタル放送サービスにおける番組情報について簡単に説明する。
番組情報は(社)電波産業会 標準規格STD−B10「デジタル放送に使用する番組配列情報」および技術資料TR−B14「地上デジタルテレビジョン放送運用規定」に規定されるものであり、番組データ及びデータ放送コンテンツを多重化する際に同報される情報である。この番組情報は、受信機50において、当該番組を特定し、かつ番組データを復号・再生するための情報、及び受信機で電子番組表を生成するための情報を記述したものである。
【0076】
この番組情報を大きく分類すると以下のとおりとなる。
まず、番組データを復号・再生するための情報としては、PAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)、CAT(Conditional Access Table)、NIT(Network Information Table)、SDT(Service Description Table)及びTOT(Time Offset Table)が挙げられる。
また、番組を特定する情報としてはEIT(Event Information Table)[p/f]が挙げられる。
また、電子番組表を生成するための情報としては、EIT(Event Information Table)[schedule]が挙げられる。
【0077】
図17はこの発明の実施の形態4に係る放送局1の構成を示す図である。この図17に示す実施の形態4に係る放送局1は、図8に示す実施の形態2に係る放送局1に番組情報生成部20を追加し、予約スクリプト生成部16を予約スクリプト処理部21に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0078】
番組情報生成部20は、番組編成決定部15により編成された番組編成情報に基づいて番組情報を生成するものである。この番組情報生成部20は、詳細番組情報生成部22及び簡易番組情報生成部23から構成される。
【0079】
詳細番組情報生成部22は、番組情報生成部20による指示に従い、番組編成決定部15により編成された番組編成情報に基づいて、番組に関する詳細番組情報を生成するものである。詳細番組情報生成部22では、PAT、PMT、NIT、SDT、EIT[p/f]、EIT[schedule]を含む詳細番組情報を生成する。この詳細番組情報生成部22により生成された詳細番組情報は予約スクリプト処理部21に送信される。
【0080】
簡易番組情報生成部23は、番組情報生成部20による指示に従い、番組編成決定部15により編成された番組編成情報に基づいて、番組に関する簡易番組情報を生成するものである。簡易番組情報生成部23では、PAT、PMT、CAT、TOTを含む簡易番組情報を生成する。この簡易番組情報生成部23により生成された簡易番組情報は、録画指示した番組を放送する際に、多重化部6に送信され、番組データ等と多重化されて放送波として送信される。
【0081】
予約スクリプト処理部21は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報及び簡易番組情報生成部23により生成された詳細番組情報に基づいて、例えば図18に示すような、詳細番組情報を付加した録画予約スクリプトを生成してスクリプトデータに埋め込むものである。
【0082】
図19はこの発明の実施の形態3に係る受信機50の構成を示す図である。この図19に示す実施の形態3に係る受信機50は、図10に示す実施の形態2に係る受信機50の予約スクリプト処理部65を予約スクリプト処理部68に変更し、録画管理部55に詳細番組情報管理部67を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、解析部61は、データ放送コンテンツの中から詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトを検出した場合には、これを予約スクリプト処理部68に送信する。
【0083】
予約スクリプト処理部68は、解析部61から詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、この詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトを予約スクリプトIF部66を介して録画管理部55に送信して、放送局1により指定された番組の録画予約を指示するものである。また、予約スクリプト処理部68は、詳細番組情報を詳細番組情報管理部67に送信する。
【0084】
詳細番組情報管理部67は、予約スクリプト処理部68から送信された詳細番組情報を録画予約された番組の放送時まで記録するものである。この詳細番組情報管理部67に記録された詳細番組情報は録画管理部55により抽出される。
なお、録画管理部55は、録画を行う際、放送局1から送信された簡易番組情報及び詳細番組情報管理部67に記録された詳細番組情報に基づいて録画を行う。
【0085】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
ここで、放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作は図5,6に示す実施の形態1に係る放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作と同様の動作であり、その説明を省略する。
【0086】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図20はこの発明の実施の形態4に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。図20において、図11に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の番組編成動作では、図20に示すように、まず、回線処理部8は受信機50から放送希望番組情報を受信し、放送希望集計部14は放送希望番組情報を番組毎に集計し、番組編成決定部15は最適な番組編成を行う(ステップST201〜203)。この番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報は番組情報生成部20及び予約スクリプト処理部21に送信される。
【0087】
次いで、番組情報生成部20の詳細番組情報生成部22は番組に関する詳細番組情報を生成し、簡易番組情報生成部23は番組に関する簡易番組情報を生成する(ステップST204)。この詳細番組情報生成部22により生成された詳細番組情報は予約スクリプト生成部21に送信される。また、簡易番組情報生成部23により生成された簡易番組情報は、録画予約を指示した番組を放送する際に多重化部6に送信される。
【0088】
次いで、予約スクリプト生成部21は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報及び詳細番組情報生成部22により生成された詳細番組情報に基づいて、詳細番組情報を付加した録画予約スクリプトを生成してスクリプトデータに埋め込む(ステップST205)。この予約スクリプト生成部21により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0089】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST206,207)。なお、多重化部6は、録画予約を指示した番組を放送する際には、簡易番組情報生成部23により生成された簡易番組情報を番組データと多重化する。
【0090】
次に、受信機50の録画動作について説明する。図21はこの発明の実施の形態4に係る受信機50の録画動作を説明するフローチャートである。図21において、図12に示す実施の形態2に係る受信機50の録画動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
受信機50の録画動作では、図21に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST211,212)。
【0091】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中から詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトを検出する(ステップST213)。この解析部61により検出された詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトは予約スクリプト処理部68に送信される。
【0092】
次いで、予約スクリプト処理部68は、解析部61から詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、放送局1により指定された番組の録画予約を指示する(ステップST214)。また、予約スクリプト処理部68は、詳細番組情報を詳細番組情報管理部67に送信し、録画予約が指示された番組の放送時まで記録させる(ステップST215)。
【0093】
次いで、録画管理部55は録画予約を行う(ステップST216)。また、録画管理部55は、予約スクリプト処理部68に録画予約が完了した旨を通知する。
次いで、録画管理部55は、録画予約を指示された番組が放送される際に、放送局1から送信された簡易番組情報及び詳細番組情報管理部67に記録された詳細番組情報に基づいて番組の録画を行う(ステップST217)。
【0094】
以上のように、この実施の形態4によれば、放送局1で、受信機50の放送希望に基づく番組編成情報から指定した番組の録画予約を指示する際には詳細番組情報を付加し、録画予約した番組の放送時には簡易番組情報を付加するように構成したので、受信機50では、録画管理部55で録画を開始するにあたり、受信した放送波に含まれる簡易番組情報及び詳細番組情報管理部67に記録された詳細番組情報を全体の番組情報として録画を行うことにより、通常の録画と同様に処理することが可能となる。
【0095】
なお、実施の形態4に係る放送システムでは、簡易番組情報にPMTを入れたものを示したが、簡易番組情報からPMTを外して詳細番組情報のみに入れるようにし、この詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトを受信した受信機50のみが当該番組のPMTを取得可能とし、この録画予約手順を行った端末のみが当該番組を録画可能とすることで、当該サービスにおける課金も可能である。
【0096】
なお、この実施の形態4に係る放送システムでは、番組を録画する場合について説明したが、番組を視聴する場合に適応してもよい。
この場合には、送信局1の予約スクリプト生成部21は、詳細番組情報生成部22により生成された詳細番組情報を付加した視聴予約スクリプトを生成する。また、視聴予約を指示した番組を放送する際には、簡易番組情報生成部23により生成された簡易番組情報を多重化部6に送信する。
また、受信機50の解析部61は、データ放送コンテンツの中から詳細番組情報が付加された視聴予約スクリプトを検出し、予約スクリプト処理部68は、解析部61により検出された詳細番組情報が付加された視聴予約スクリプトを受信した際に、映像・音声復号部54に対して番組の視聴予約を指示する。また、映像・音声復号部54は、視聴を行う際に、放送局1から送信された簡易番組情報及び詳細番組情報管理部67に記録された詳細番組情報に基づいて、視聴指示された番組の視聴を行う。
【0097】
実施の形態5.
実施の形態4では、放送局1が録画予約を指示する際に受信機50に詳細番組情報を送信しておくものについて示したが、実施の形態5は、放送局1において、放送可能な番組の複数のモノメディア種別のうちから選択したモノメディア種別のみを録画させるようにしたものである。
この実施の形態5に係る放送システムは、図1に示す実施の形態1に係る放送システムの構成と同様であり、その説明を省略する。
【0098】
図22はこの発明の実施の形態5に係る放送局1の構成を示す図である。この図22に示す実施の形態5に係る放送局1は、図8に示す実施の形態2に係る放送局1の映像入力部3を複数の映像入力部3a〜3xに変更し、音声入力部4を複数の音声入力部4a〜4xに変更し、放送希望番組情報取得スクリプト生成部13を放送希望番組情報取得スクリプト生成部24に変更し、番組編成管理部9にモノメディア選択部25を追加し、予約スクリプト生成部16を予約スクリプト生成部26に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0099】
なお、放送希望集計部14は、回線処理部8により受信機50で放送希望のモノメディア種別を示す必要モノメディア種別情報が付加された放送希望番組情報が検出された場合には、この放送希望番組情報を番組及びモノメディア種別毎に集計する。また、放送希望集計部14は、番組編成決定部15により指定された番組に対応する必要モノメディア種別情報の集計結果をモノメディア選択部25に送信する。
【0100】
複数の映像入力部3a〜3xは、異なる符号化方式A〜Xで符号化された映像データを生成するものである。
複数の音声入力部4a〜4xは、異なる言語A〜Xの音声データを生成するものである。
【0101】
放送希望番組情報取得スクリプト生成部24は、例えば図23に示すような、放送局1において放送可能な複数のモノメディア種別(符号化方式A〜X、言語A〜X)のうち放送希望のモノメディア種別を問合せる必要モノメディア問合せ情報を付加した放送希望番組情報取得スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込むものである。
【0102】
モノメディア選択部25は、番組希望集計部15から送信された、指定された番組の必要モノメディア種別情報の集計結果に基づいて、番組のモノメディア種別を選択するものである。このモノメディア選択部25により選択された番組のモノメディア種別を示す情報は予約スクリプト生成部26に送信される。
【0103】
予約スクリプト生成部26は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報及びモノメディア選択部25により選択されたモノメディア種別に基づいて、例えば図24に示されるような、指定された番組の選択されたモノメディア種別のみの録画予約を指示するモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込むものである。
【0104】
図25はこの発明の実施の形態5に係る受信機50の構成を示す図である。この図25に示す実施の形態5に係る受信機50は、図10に示す実施の形態2に係る受信機50の放送希望番組情報生成部60にモノメディア選択部69を追加し、放送希望番組情報取得スクリプト処理部64を放送希望番組情報取得スクリプト処理部70に変更し、予約スクリプト処理部65を予約スクリプト処理部71に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0105】
なお、解析部61は、データ放送コンテンツの中から、必要モノメディア問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを検出した場合には、これを放送希望番組情報取得スクリプト処理部70に送信し、モノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを検出した場合には、これを予約スクリプト処理部71に送信する。
【0106】
モノメディア選択部69は、予め放送希望のモノメディア種別を選択するものである。このモノメディア選択部69により選択された放送希望のモノメディア種別を示す必要モノメディア種別情報は放送希望番組情報取得スクリプト処理部70または予約スクリプト処理部71によって抽出される。
【0107】
放送希望番組情報取得スクリプト処理部70は、解析部61から必要モノメディア問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを受信した際に、モノメディア選択部69から必要モノメディア種別情報を取得して、放送局1において放送可能なモノメディア種別の中に放送希望のモノメディア種別が存在するかを検索するものである。ここで、放送希望番組情報取得スクリプト処理部70は、放送局1で放送可能なモノメディア種別の中に放送希望のモノメディア種別が存在する場合には、この必要モノメディア種別情報を放送希望番組情報に付加する。
【0108】
予約スクリプト処理部71は、解析部61からモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、モノメディア選択部69から必要モノメディア種別情報を取得して、同一のモノメディア種別が存在する場合には、このモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを予約スクリプトIF部66を介して録画管理部55に送信して、放送局1により指定された番組の選択されたモノメディア種別のみの録画予約を指示するものである。
【0109】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
まず、放送局1の放送波送信動作について説明する。図26はこの発明の実施の形態5に係る放送局1の放送波送信動作を示すフローチャートである。図26において、図5に示す実施の形態1に係る放送局1の放送波送信動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の放送波送信動作では、図26に示すように、まず、複数の映像入力部3a〜3x及び複数の音声入力部4a〜4xは番組データを生成する(ステップST261)。
【0110】
次いで、放送希望番組情報取得スクリプト生成部24は、必要モノメディア問合せ情報を付加した放送希望番組情報取得スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込む(ステップST262)。この放送希望番組情報取得スクリプト生成部24により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0111】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST263,264)。
【0112】
次に、受信機50の放送希望番組情報収集動作について説明する。図27この発明の実施の形態5に係る受信機50の放送希望番組情報収集動作を示すフローチャートである。図27において、図6に示す実施の形態1に係る受信機50の放送希望番組情報収集動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
受信機50の放送希望番組情報収集動作では、図27に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST271,272)。
【0113】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中から必要モノメディア問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを検出する(ステップST273)。この解析部61により検出された必要モノメディア問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトは放送希望番組情報取得スクリプト処理部70に送信される。
【0114】
次いで、放送希望番組情報取得スクリプト処理部70は、解析部61から必要モノメディア問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、放送希望番組情報生成部60により生成された放送希望番組情報及びモノメディア選択部69に記録された必要モノメディア種別情報を取得して、放送局1で放送可能なモノメディア種別の中に放送希望のモノメディア種別が存在する場合には、必要モノメディア種別情報を放送希望番組情報に付加する(ステップST274)。この放送希望番組情報取得スクリプト処理部64により必要モノメディア種別情報が付加された放送希望番組情報は回線処理部57を介して放送局1に送信される(ステップST275)。
【0115】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図28はこの発明の実施の形態5に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。図28において、図11に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の番組編成動作では、図28に示すように、まず、回線処理部8は、受信機50から必要モノメディア種別情報が付加された放送希望番組情報を受信する(ステップST281)。次いで、放送希望集計部14は、回線処理部8により受信された必要モノメディア種別情報が付加された放送希望番組情報を番組及びモノメディア種別毎に集計する(ステップST282)。次いで、番組編成決定部15は最適な番組編成を行う(ステップST283)。この番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報は予約スクリプト生成部26に送信される。
【0116】
次いで、放送希望集計部14は、番組編成決定部15により指定された番組の必要モノメディア種別情報の集計結果をモノメディア選択部25に送信する。次いで、モノメディア選択部25は、放送希望集計部14による指定された番組の必要モノメディア種別情報の集計結果に基づいて、番組のモノメディア種別を選択する(ステップST284)。このモノメディア選択部25により選択された番組のモノメディア種別を示す情報は予約スクリプト生成部26に送信される。
【0117】
予約スクリプト生成部26は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報及びモノメディア選択部25により選択された番組のモノメディア種別に基づいて、モノメディア限定情報を付加した録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込む(ステップST285)。この予約スクリプト生成部26により生成されたスクリプトデータはデータ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0118】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST286,287)。
【0119】
次に、受信機50の録画動作について説明する。図29はこの発明の実施の形態5に係る受信機50の録画動作を説明するフローチャートである。図29において、図12に示す実施の形態2に係る受信機50の録画動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
受信機50の録画動作では、図29に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST291,292)。
【0120】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中からモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを検出する(ステップST293)。この解析部61により検出されたモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトは予約スクリプト処理部71に送信される。
【0121】
次いで、予約スクリプト処理部71は、解析部61からモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、モノメディア選択部69から必要モノメディア種別情報を取得して、同一のモノメディア種別が存在する場合には、このモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを録画管理部55に送信し、放送局1により指定された番組の選択されたモノメディア種別のみの録画予約を指示する(ステップST294)。
次いで、録画管理部55は録画予約を行う(ステップST295)。また、録画管理部55は、予約スクリプト処理部71に録画予約が完了した旨を通知する。
【0122】
以上のように、この実施の形態5によれば、放送局1において、放送可能な番組のモノメディア種別のうち、受信機50からの必要モノメディア種別情報に基づいて、選択したモノメディア種別のみの録画予約を指示するように構成したので、受信機50で必要とするモノメディア種別に限って放送することが可能となり、放送帯域を減らすことが可能となる。
【0123】
なお、この実施の形態5に係る放送システムでは、必要モノメディア問合せ情報を付加した放送希望番組取得スクリプトとモノメディア限定情報を付加した録画予約スクリプトとを一連のシーケンスで実施する例を示したが、それぞれ別々に実施されるものであってもよい。また、モノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトにより録画予約を行う場合について説明したが、一旦放送予定のモノメディア種別一覧を引数に録画予約するモノメディア種別を戻り値として返すスクリプトを実行し、その後、モノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトで録画予約するものであってもよい。
【0124】
実施の形態6.
実施の形態5では、受信機50側の希望に基づいてモノメディア種別を限定するものについて示したが、実施の形態6は、受信機50側の希望に基づいて番組の放送時間帯を決定するものである。
この実施の形態6に係る放送システムは、図1に示す実施の形態1に係る放送システムと同様の構成であり、その説明を省略する。
【0125】
図30はこの発明の実施の形態6に係る放送局1の構成を示す図である。この図30に示す実施の形態6に係る放送局1は、図8に示す実施の形態2に係る放送局1の放送希望番組情報取得スクリプト生成部13を放送希望番組情取得スクリプト生成部27に変更し、番組編成管理部9に放送時間帯決定部28を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0126】
放送希望番組情報取得スクリプト生成部27は、例えば図31に示すような、受信機50に放送希望の時間帯を問合せる時間帯希望問合せ情報を付加した放送希望番組情報取得スクリプトを生成してスクリプトデータに埋め込むものである。
【0127】
放送時間帯決定部28は、回線処理部8により受信された受信機50で放送希望の時間帯を示す時間帯希望情報に基づいて、放送すべき時間帯を求め、かつ当該時間帯の放送帯域に余裕があるかを確認するものである。ここで、放送時間帯決定部28は、当該時間帯の放送帯域に余裕があると判断した場合には、当該時間帯を示す放送時間帯情報を番組編成決定部15に送信する。
【0128】
なお、番組編成決定部15は、放送希望集計部14による放送希望番組情報の集計結果及び放送時間帯決定部28により決定された放送時間帯情報に基づいて番組編成を行う。この番組編成決定部15により編成された番組編成情報は予約スクリプト生成部16に送信される。
【0129】
図32はこの発明の実施の形態6に係る受信機50の構成を示す図である。この図32に示す実施の形態6に係る受信機50は、図10に示す実施の形態2に係る受信機50の放送希望番組情報生成部60に録画可能時間帯出力部72を追加し、放送希望番組情報取得スクリプト処理部64を放送希望番組情報取得スクリプト処理部73に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0130】
なお、解析部61は、データ放送コンテンツの中から時間帯希望問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを検出した場合には、これを放送希望番組情報取得スクリプト処理部73に送信する。
【0131】
録画可能時間帯出力部72は、録画管理部55の現在の録画予約情報を確認し、予約の入っていない時間帯の一覧情報を時間帯希望情報として生成し、放送希望番組情報取得スクリプト処理部73に出力するものである。
【0132】
放送希望番組情報取得スクリプト処理部73は、解析部61から時間帯希望問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを受信した際に、録画可能時間帯出力部72から時間帯希望情報を取得して、放送希望番組情報に付加するものである。
【0133】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
まず、放送局1の放送波送信動作について説明する。図33はこの発明の実施の形態6に係る放送局1の放送波送信動作を示すフローチャートである。図33において、図5に示す実施の形態1に係る放送局1の放送波送信動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の放送波送信動作では、図33に示すように、まず、映像入力部3及び音声入力部4は番組データを生成する(ステップST331)。
【0134】
次いで、放送希望番組情報取得スクリプト生成部27は、時間帯希望問合せ情報を付加した放送希望番組情報取得スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込む(ステップST332)。この放送希望番組情報取得スクリプト生成部27により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0135】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST333,334)。
【0136】
次に、受信機50の放送希望番組情報収集動作について説明する。図34はこの発明の実施の形態6に係る受信機50の放送希望番組情報収集動作を示すフローチャートである。図34において、図6に示す実施の形態1に係る受信機50の放送希望番組情報収集動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
受信機50の放送希望番組情報収集動作では、図34に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST341,342)。
【0137】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中から時間帯希望問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを検出する(ステップST343)。この解析部61により検出された時間帯希望問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトは放送希望番組情報取得スクリプト処理部73に送信される。
【0138】
次いで、放送希望番組情報取得スクリプト処理部73は、解析部61から時間帯希望問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、放送希望番組情報生成部60により生成された放送希望番組情報及び録画可能時間帯出力部72から出力された時間帯希望情報を取得して、時間帯希望情報を放送希望番組情報に付加する(ステップST344)。この放送希望番組情報取得スクリプト処理部64により時間帯希望情報が付加された放送希望番組情報は回線処理部57を介して放送局1に送信される(ステップST345)。
【0139】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図35はこの発明の実施の形態6に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。図35において、図11に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の番組編成動作では、図35に示すように、まず、回線処理部8は、受信機50から時間帯希望情報が付加された放送希望番組情報を受信する(ステップST351)。次いで、放送希望集計部14は、回線処理部8により受信された時間帯希望情報が付加された放送希望番組情報を番組毎に集計する(ステップST352)。
【0140】
次いで、番組編成決定部15は、放送希望集計部14により集計されたデータ及び放送時間帯決定部28により決定された放送時間帯情報に基づいて最適な番組編成を行う(ステップST353)。この番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報は予約スクリプト生成部16に送信される。
【0141】
次いで、予約スクリプト生成部16は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報に基づいて、録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込む(ステップST354)。この予約スクリプト生成部16により生成されたスクリプトデータはデータ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0142】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST355,356)。
【0143】
以上のように、この実施の形態6によれば、放送局1において、受信機50側からの時間帯希望情報に基づいて番組編成を行い放送することが可能となり、受信機50において、より有効な録画予約スケジューリングを行うことが可能となる。
【0144】
実施の形態7.
実施の形態3では、放送局1で指定された番組の伝送レートを決め録画予約を指示するものについて示したが、実施の形態7では伝送レートを可変にするものである。
この実施の形態7に係る放送システムは、図1に示す実施の形態1に係る放送システムと同様の構成であり、その説明を省略する。
【0145】
図36はこの発明の実施の形態7に係る放送局1の構成を示す図である。この図36に示す実施の形態7に係る放送局1は、図13に示す実施の形態3に係る放送局1の番組編成決定部15に最大伝送レート決定部29を追加し、予約スクリプト生成部18を予約スクリプト生成部30に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0146】
最大伝送レート決定部29は、データ伝送レート決定部17により決定された伝送レートの最大値を検出するものである。この最大伝送レート決定部29により検出された伝送レートの最大値は予約スクリプト生成部30に送信される。
【0147】
予約スクリプト生成部30は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報及び最大伝送レート決定部29により検出された伝送レートの最大値に基づいて、例えば図37に示すような、検出された伝送レートの最大値を示す最大伝送レート情報を付加した録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込むものである。
【0148】
図38はこの発明の実施の形態7に係る受信機50の構成を示す図である。この図38に示す実施の形態7に係る受信機50は、図10に示す実施の形態2に係る受信機50の予約スクリプト処理部65を予約スクリプト処理部74に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、解析部61は、データ放送コンテンツの中から最大伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを検出した場合には、これを予約スクリプト処理部74に送信する。
【0149】
予約スクリプト処理部74は、解析部61から最大伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、最大伝送レート情報に示された最大値を上限とした伝送レートで番組を録画することを追加した録画予約を指示するものである。
【0150】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
ここで、放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作は図5,6に示す実施の形態1に係る放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作と同様の動作であり、その説明を省略する。
【0151】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図39はこの発明の実施の形態7に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。図39において、図15に示す実施の形態3に係る放送局1の番組編成動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の番組編成動作では、図39に示すように、まず、回線処理部8は受信機50から放送希望番組情報を受信し、放送希望集計部14は放送希望番組情報を番組毎に集計し、番組編成決定部15は最適な番組編成を行い、データ伝送レート決定部17は番組編成決定部15により指定された番組の伝送レートを決定する(ステップST391〜394)。このデータ伝送レート決定部17により決定された伝送レートを示す情報は、最大伝送レート決定部29に送信される。
【0152】
次いで、最大伝送レート決定部29は、データ伝送レート決定部17により決定された伝送レートの最大値を検出する(ステップST395)。ここで、例えば、データ伝送レート決定部17によって、10:00〜10:10は5Mbps、10:10〜10:20は3Mbps、10:20〜10:30は4Mbpsの伝送レートが決定された場合、最大伝送レート決定部29はこの中の最大値である5Mbpsを検出する。この最大伝送レート決定部29により検出された伝送レートの最大値を示す最大伝送レート情報は予約スクリプト生成部30に送信される。
【0153】
次いで、予約スクリプト生成部30は、番組編成決定部15により編成された新たな番組編成情報及び最大伝送レート決定部29により検出された伝送レートの最大値に基づいて、最大伝送レート情報を付加した録画予約スクリプトを生成してスクリプトデータに埋め込む(ステップST396)。この予約スクリプト生成部30により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0154】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST397,398)。
【0155】
次に、受信機50の録画動作について説明する。図40はこの発明の実施の形態7に係る受信機50の録画動作を説明するフローチャートである。図40において、図12に示す実施の形態2に係る受信機50の録画動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
受信機50の録画動作では、図40に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST401,402)。
【0156】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中から最大伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを検出する(ステップST403)。この解析部61により検出された最大伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトは予約スクリプト処理部74に送信される。
【0157】
次いで、予約スクリプト処理部74は、解析部61から最大伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、この最大値を上限とした伝送レートで番組を録画すること追加した録画予約を指示する(ステップST404)。
次いで、録画管理部55は録画予約を行う(ステップST405)。また、録画管理部55は、予約スクリプト処理部74に録画予約が完了した旨を通知する。
【0158】
以上のように、実施の形態7によれば、放送局1の最大伝送レート決定部29により伝送レートの最大値を検出して受信機50側に指定することで、可変のデータ伝送レートで放送・録画を行うことができる。
【0159】
なお、この実施の形態7に係る放送システムでは、最大伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを生成するようにしたが、これに変えて、伝送レートと変化タイミングとを記述した録画予約スクリプトを生成するようにしたものであってもよい。
【0160】
実施の形態8.
実施の形態1−7では、録画予約スクリプトに多様な情報を付加して、録画方法を変えるものについて示したが、実施の形態8では、予め録画予約された番組の録画を開始する際、ユーザが別の番組を視聴している場合のように、受信機50の放送受信機能の利用が重複した際に視聴中の番組を優先するものである。
この実施の形態8に係る放送システムは、図1に示す実施の形態1に係る放送システムの構成と同様であり、その説明を省略する。また、放送局1は、図8に示す実施の形態2に係る放送局1の構成と同様であり、その説明を省略する。
【0161】
図41はこの発明の実施の形態8に係る受信機50の構成を示す図である。この図41に示す実施の形態8に係る受信機50は、図10に示す実施の形態2に係る受信機50の録画管理部55に優先選択部75を追加したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0162】
優先選択部75は、録画予約された番組と視聴中の番組との放送時間が重複する場合に視聴中の番組を優先して視聴させるものである。ここで、優先選択部75は、受信機50の放送波受信機能の利用が重複すると判断して現在視聴中の番組を優先した場合には、録画予約された番組を示す情報を放送希望番組情報生成部60に送信する。
なお、放送希望番組情報生成部60は、優先選択部75から番組情報を受信した際には、この番組情報に基づいて放送希望番組情報を生成する。
【0163】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
ここで、実施の形態8に係る放送システムの動作は、図5,6,11,12に示す実施の形態1,2に係る放送システムの動作と同様の動作であり、その説明を省略する。
【0164】
次に、受信機50の放送希望番組情報生成動作について説明する。図42はこの発明の実施の形態8に係る受信機50の番組放送時間が重複した際の放送希望番組情報生成動作を示すフローチャートである。
受信機50の放送希望番組情報生成動作では、図42に示すように、まず、優先選択部75は、過去に録画予約した番組の放送開始直前にユーザが番組を視聴している場合に、録画予約した番組と視聴中の番組との放送時間が重複するかを判断する(ステップST421)。
【0165】
このステップST421において、優先選択部75は、録画予約した番組と視聴中の番組との放送時間が重複すると判断した場合には、現在視聴中の番組を優先して視聴させる(ステップST422)。またこの際、優先選択部75は、録画予約した番組を示す情報を放送希望番組情報生成部60に送信する
次いで、放送希望番組情報生成部60は、優先選択部75から番組情報を受信した際に、この番組情報に基づいて放送希望番組情報を生成する(ステップST423)。
【0166】
以上のように、実施の形態8によれば、録画予約した番組と視聴中の番組の放送時間が重複する場合に視聴中の番組を優先して視聴させるように構成したので、視聴中の番組を自動的に継続再生できると共に、録画予約済みだった番組の再放送希望及び再放送録画予約を実施することができる。
【0167】
なお、実施の形態8に係る放送システムでは、視聴中の番組を優先するものについて説明したが、録画予約した番組を優先して録画し、視聴中の番組再生を中断してこの番組を再放送希望番組とするものであってもよい。
また、視聴中の番組の再生継続とするか、録画予約した番組を録画させるかをユーザに問合せて選択させるものであってもよい。
【0168】
また、実施の形態8に係る放送システムでは、視聴と録画が重複する放送受信機能利用の場合について説明したが、番組が重複する場合であればどのような場合でもよく、例えば、視聴予約した番組と視聴中の番組との放送時間が重複した場合や、ユーザが同じ時間帯の複数番組を録画予約あるいは視聴予約した場合に、1つの番組以外について再放送希望するように構成すれば、本技術を流用可能である。
【0169】
実施の形態9.
実施の形態8では、録画予約した番組と視聴中の番組との放送時間が重複した際に視聴中の番組を優先して視聴させるものについて示したが、実施の形態9は、臨時延長等で放送時間が変更された場合に、録画し損なった部分に対して放送希望を行うものである。
この実施の形態9係る放送システムは、図1に示す実施の形態1に係る放送システムと同様の構成であり、その説明を省略する。
【0170】
図43はこの発明の実施の形態9に係る放送局1の構成を示す図である。この図43に示す実施の形態9に係る放送局1は、図8に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成決定部15を番組編成決定部31に変更し、予約スクリプト生成部16を予約スクリプト生成部32に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、放送希望番組情報取得スクリプト生成部13は、図44に示すような、番組全体の放送を希望するのか、または番組の臨時延長分のみの放送を希望するのかを記述させるための放送希望フラグを放送希望番組情報取得スクリプトに追加して生成する。
【0171】
番組編成決定部31は、受信機50から回線処理部8を介して受信した番組の放送時間が延長したことを示す番組延長情報、及び放送希望集計部14による放送希望番組情報の集計結果に基づいて、番組編成を行うものである。また、番組編成決定部31は、番組延長情報を受信した際には番組の臨時延長時間を示す臨時延長情報を生成する。この番組編成決定部31により編成された番組編成情報及び臨時延長情報は予約スクリプト生成部32に送信される。
【0172】
予約スクリプト生成部32は、番組編成決定部31により編成された新たな番組編成情報及び臨時延長情報に基づいて、例えば図45に示されるような、臨時延長情報を付加した録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込むものである。
【0173】
図46はこの発明の実施の形態9に係る受信機50の構成を示す図である。この図46に示す実施の形態9に係る受信機50は、図10に示す実施の形態2に係る受信機50の放送希望番組情報生成部60を放送希望番組情報生成部76に変更し、放送希望番組情報取得スクリプト処理部64を放送希望番組情報取得スクリプト処理部77に変更し、予約スクリプト処理部65を予約スクリプト処理部78に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、解析部61は、データ放送コンテンツの中から臨時延長情報が付加された録画予約スクリプトを検出した場合には、これを予約スクリプト処理部78に送信する。
【0174】
放送希望番組情報生成部76は、録画管理部55が番組の録画を行う際に、この番組に臨時延長があり、かつ延長された時間帯に別の録画予約がある等によって臨時延長分の録画を行えなかった場合に、番組の放送時間が臨時延長したことを示す番組延長情報を放送希望番組情報に付加するものである。
【0175】
放送希望番組情報取得スクリプト処理部77は、解析部61から放送希望番組情報取得スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、放送希望番組情報生成部76から放送希望番組情報を取得して、番組延長情報が付加されている場合には番組の臨時延長分の放送を希望する旨を記述するものである。
【0176】
予約スクリプト処理部78は、解析部61から臨時延長情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、放送局1により指定された番組の臨時延長分のみの録画予約を指示するものである。
【0177】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
ここで、放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作は図5,6に示す実施の形態1に係る放送システムの動作と同様の動作であり、その説明を省略する。
【0178】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図47はこの発明の実施の形態9に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。図47において、図11に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の番組編成動作では、図47に示すように、まず、回線処理部8は受信機50から番組延長情報が付加された放送希望番組情報を受信し、放送希望集計部14は番組延長情報が付加された放送希望番組情報を番組毎に集計する(ステップST471,472)。
【0179】
次いで、番組編成決定部31は、放送希望集計部14による集計結果及び番組延長情報に基づいて、最適な番組編成を行い、臨時延長情報を生成する(ステップST473)。この番組編成決定部31により生成された番組編成情報及び臨時延長情報は予約スクリプト生成部32に送信される。
【0180】
次いで、予約スクリプト生成部32は、番組編成決定部31により生成された新たな番組編成情報及び臨時延長情報に基づいて、臨時延長情報を付加した録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込む(ステップST474)。この予約スクリプト処理部32により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0181】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST475,476)。
【0182】
次に、受信機50の録画動作について説明する。図48はこの発明の実施の形態9に係る受信機50の録画動作を説明するフローチャートである。図48において、図12に示す実施の形態2に係る受信機50の録画動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
受信機50の録画動作では、図48に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST481,482)。
【0183】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中から臨時延長情報が付加された録画予約スクリプトを検出する(ステップST483)。この解析部61により検出された臨時延長情報が付加された録画予約スクリプトは予約スクリプト処理部78に送信される。
【0184】
次いで、予約スクリプト処理部78は、解析部61から臨時延長情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、放送局1により指定された番組の臨時延長分のみの録画予約を指示する(ステップST484)。
次いで、録画管理部55は録画予約を行う(ステップST485)。また、録画管理部55は、予約スクリプト処理部78に録画予約が完了した旨を通知する。
【0185】
以上のように、この実施の形態9によれば、受信機50において番組の臨時延長分が録画できなかった場合に、番組延長情報を放送局1に送り、放送局1で臨時延長分の番組を再放送するように構成したことにより、受信機50に番組の臨時延長された部分だけを追加録画させることができる。また受信機50において、ユーザからの再生要求時に当初録画したものに続いて臨時延長分として録画したものを再生させることにより、ユーザには臨時延長で録画が途切れることなく、再生することができるようになる。
【0186】
なお、実施の形態9に係る放送システムでは、放送希望番組情報取得スクリプトに番組延長情報を付加し、録画予約スクリプトに臨時延長情報を付加して受信機50に録画予約するまでのケースについて説明したが、放送希望番組情報取得スクリプトに番組延長情報を付加し放送局1で臨時延長分の再放送のための番組編成を行うまでの形態であってもよい。
【0187】
実施の形態10.
実施の形態9では、臨時延長分の録画予約をする形態であり、1つのチャンネル内で判別するケースについて示したが、実施の形態10は他チャンネルで臨時延長があり、受信機50にて番組の録画ができなかった場合に、番組の未録画部分のみの録画予約を行わせるようにしたものである。
この実施の形態10に係る放送システムの構成は、図1に示す実施の形態1に係る放送システムと同様の構成であり、その説明を省略する。
【0188】
図49はこの発明の実施の形態10に係る放送局1の構成を示す図である。この図49に示す実施の形態10に係る放送局1は、図8に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成決定部15を番組編成決定部33に変更し、予約スクリプト生成部16を予約スクリプト生成部34に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、放送希望番組情報取得スクリプト生成部13は、図50に示すような、番組の録画済みの先頭時刻及び末尾時刻を問合せるための記述を放送希望番組情報取得スクリプトに追加して生成する。
【0189】
番組編成決定部33は、受信機50から回線処理部8を介して受信した番組の録画済みの先頭時刻、末尾時刻を示す録画済先頭・末尾時刻情報、及び放送希望集計部14による放送希望番組情報の集計結果に基づいて、番組編成を行うものである。また、番組編成決定部33は、録画済先頭・末尾時刻情報を受信した際には、この録画済先頭・末尾時刻情報及び過去の番組編成情報に基づいて、指定した番組の先頭データの当初の放送時刻を示す当初放送時刻情報を生成する。この番組編成決定部33により生成された番組編成情報及当初放送時刻情報を予約スクリプト生成部34に送信される。
【0190】
予約スクリプト生成部34は、番組編成決定部33により生成された新たな番組編成情報及び当初放送時刻情報に基づいて、例えば図51に示されるような、当初放送時刻情報を付加した録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込むものである。
【0191】
図52はこの発明の実施の形態10に係る受信機50の構成を示す図である。この図52に示す実施の形態10に係る受信機50は、図10に示す実施の形態2に係る受信機50の放送希望番組情報生成部60を放送希望番組情報生成部79に変更し、放送希望番組情報取得スクリプト処理部64を放送希望番組情報取得スクリプト処理部80に変更し、予約スクリプト処理部65を予約スクリプト処理部81に変更したものである。その他の構成は同様であり、同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、解析部61は、データ放送コンテンツの中から当初放送時刻情報が付加された録画予約スクリプトを検出した場合には、これを予約スクリプト処理部81に送信する。
【0192】
放送希望番組情報生成部79は、他チャンネルで臨時延長があったために、録画予約した番組の一部分を録画できなかった場合等に、その番組のうち録画済みの先頭時刻、末尾時刻を示す録画済先頭・末尾時刻情報をストリームのシステム情報から再生されるSTC(System Time Clock)から取り出し、録画済先頭・末尾時刻情報を付加した放送希望番組情報を生成するものである。
【0193】
放送希望番組情報取得スクリプト処理部80は、解析部61から放送希望番組情報取得スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して、放送希望番組情報生成部79により生成された録画済先頭・末尾時刻情報が付加された放送希望番組情報を取得するものである。
【0194】
予約スクリプト処理部81は、解析部61から当初放送時刻情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、放送局1により指定された番組の未録画部分の録画予約を指示するものである。
【0195】
なお、録画管理部55は、予約スクリプト処理部81から送信された当初放送時時刻情報に基づいて、録画済先頭・末尾時刻情報と比較して、再放送される番組の先頭データの当初放送時刻が録画済先頭データの時刻より前であった場合には、今回の録画予約は録画済みデータの前にくるものと判断する。一方、再放送される番組の先頭データの当初放送時刻が録画済末尾データの時刻より後であった場合には、今回の録画予約は録画済みデータの後ろにくるものと判断して、番組の未録画部分の録画を行う。
【0196】
次に、上記のように構成された放送システムの動作について説明する。
ここで、放送局1の放送波送信動作及び受信機50の放送希望番組情報収集動作は図5,6に示す実施の形態1に係る放送システムの動作と同様の動作であり、その説明を省略する。
【0197】
次に、放送局1の番組編成動作について説明する。図53はこの発明の実施の形態10に係る放送局1の番組編成動作を示すフローチャートである。図53において、図11に示す実施の形態2に係る放送局1の番組編成動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
放送局1の番組編成動作では、図53に示すように、まず、回線処理部8は受信機50から録画済先頭・末尾時刻情報が付加された放送希望番組情報を受信し、放送希望集計部14は録画済先頭・末尾時刻情報が付加された放送希望番組情報を番組毎に集計する(ステップST531,532)。
【0198】
次いで、番組編成決定部33は、放送希望集計部14による集計結果及び録画済先頭・末尾時刻情報に基づいて、最適な番組編成を行い、当初放送時刻情報を生成する(ステップST533)。この番組編成決定部33により生成された番組編成情報及び当初放送時刻情報は予約スクリプト生成部34に送信される。
【0199】
次いで、予約スクリプト生成部34は、番組編成決定部33により生成された新たな番組編成情報及び当初放送時刻情報に基づいて、当初放送時刻情報を付加した録画予約スクリプトを生成して、スクリプトデータに埋め込む(ステップST534)。この予約スクリプト生成部34により生成されたスクリプトデータは、データ放送サービス生成部5によりデータ放送コンテンツにまとめられる。
【0200】
次いで、多重化部6は番組データとデータ放送コンテンツとを多重化し、伝送路符号化部7は多重化データに対して伝送路符号化を行い、放送発信アンテナ2を介して放送波として送信する(ステップST535,536)。
【0201】
次に、受信機50の録画動作について説明する。図54はこの発明の実施の形態10に係る受信機50の録画動作を説明するフローチャートである。図54において、図12に示す実施の形態2に係る受信機50の録画動作と同様の動作についてはその説明を簡略化する。
受信機50の録画動作では、図54に示すように、まず、伝送路復号部52は放送局1から受信した放送波を伝送路復号し、分離部53は伝送路復号された多重化データを番組データ及びデータ放送コンテンツに分離する(ステップST541,542)。
【0202】
次いで、解析部61は、分離部53により分離されたデータ放送コンテンツの中から当初放送時刻情報が付加された録画予約スクリプトを検出する(ステップST543)。この解析部61により検出された当初放送時刻情報が付加された録画予約スクリプトは予約スクリプト処理部81に送信される。
【0203】
次いで、予約スクリプト処理部81は、解析部61から当初放送時刻情報が付加された録画予約スクリプトを受信した際に、この記述内容を確認して録画管理部55に送信し、放送局1により指定された番組の未録画部分の録画を指示する(ステップST544)。
次いで、録画管理部55は録画予約を行う(ステップST545)。また、録画管理部55は、予約スクリプト処理部81に録画予約が完了した旨を通知する。
【0204】
以上のとおり、この実施の形態10によれば、受信機50において番組の一部分を録画し損ねた場合に、録画済先頭・末尾時刻情報を放送局1に送り、放送局1で未録画部分の番組を再放送するように構成したことにより、受信機50に録画済み分を除いて追加録画させることができる。
【0205】
なお、この実施の形態10に係る放送システムでは、放送希望番組情報取得スクリプトに録画済先頭・末尾時刻情報を付加し、録画スクリプトに当初放送時時刻情報を付加して受信機50に録画予約させるまでのケースについて説明したが、放送希望番組情報取得スクリプトに録画済先頭・末尾時刻情報を付加し放送局1で未録画部分の再放送のための番組編成をするまでの形態であってもよい。
【0206】
なお、この実施の形態10に係る放送システムにおいて、例えば、番組の当初放送時刻が8:00〜10:00の場合に、8:30〜9:30のみ録画済みである場合には、図51に示す録画予約スクリプトを8:00〜8:30、9:30〜10:00の2回記述してもよいし、全ての時間帯を記述できる録画予約スクリプトとしてもよい。
【符号の説明】
【0207】
1 放送局、2 放送発信アンテナ(放送部)、3,3a〜3x 映像入力部(符号化部)、4,4a〜4x 音声入力部(符号化部)、5 データ放送サービス生成部、6 多重化部(放送部)、7 伝送路符号化部(放送部)、8 回線処理部、9 番組編成管理部、10 CSS(Cascading Style Sheets)生成部、11 BML(Broadcast Markup Language)生成部、12 スクリプト生成部、13,24,27 放送希望番組情報取得スクリプト生成部、14 放送希望集計部、15,31,33 番組編成決定部、16,18,21,26,30,32,34 予約スクリプト生成部、17 データ伝送レート決定部、19 データ送出レート制御部、20 番組情報生成部、22 詳細番組情報生成部、23 簡易番組情報生成部、25 モノメディア選択部、28 放送時間帯決定部、29 最大伝送レート決定部、50 受信機、51 放送受信アンテナ、52 伝送路復号部、53 分離部、54 映像・音声復号部、55 録画管理部、56 データ放送サービス再生部、57 回線処理部、58 再多重化部、59 ディスク、60,76,79 放送希望番組情報生成部、61 解析部、62 CSS処理部、63 スクリプト処理部、64,70,73,77,80 放送希望番組情報取得スクリプト処理部、65,68,71,74,78,81 予約スクリプト処理部、66 予約スクリプトIF部、67 詳細番組情報管理部、69 モノメディア選択部、72 録画可能時間帯出力部、75 優先選択部、100 IPネットワーク。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信機に放送波を送信する放送局において、
映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部と、
前記受信機に放送希望の番組を問合せる放送希望番組情報取得スクリプトを生成する放送希望番組情報取得スクリプト生成部と、
前記放送希望番組情報取得スクリプト生成部により生成された放送希望番組情報取得スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成するデータ放送サービス生成部と、
前記符号化部により生成された番組データ及び前記データ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部と、
前記受信機から、前記放送希望番組情報取得スクリプトに基づく放送希望番組情報を受信する回線処理部と、
前記回線処理部により受信された放送希望番組情報を番組毎に集計する放送希望集計部と、
前記放送希望集計部による集計結果に基づいて、送信する番組データの番組編成を行う番組編成管理部と
を備えたことを特徴とする放送局。
【請求項2】
受信機に放送波を送信する放送局において、
映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部と、
指定した番組の録画予約を指示する録画予約スクリプトを生成する予約スクリプト生成部と、
前記予約スクリプト生成部により生成された録画予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成するデータ放送サービス生成部と、
前記符号化部により生成された番組データ及び前記データ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部と
を備えたことを特徴とする放送局。
【請求項3】
前記番組編成管理部により編成された番組編成情報に基づいて、指定した番組の録画予約を指示する録画予約スクリプトを生成する予約スクリプト生成部を備え、
前記データ放送サービス生成部は、前記予約スクリプト生成部により生成された録画予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項1記載の放送局。
【請求項4】
受信機に放送波を送信する放送局において、
映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部と、
指定した番組データを視聴予約することを指示する視聴予約スクリプトを生成する予約スクリプト生成部と、
前記予約スクリプト生成部により生成された視聴予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成するデータ放送サービス生成部と、
前記符号化部により生成された番組データ及び前記データ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部と
を備えたことを特徴とする放送局。
【請求項5】
前記番組編成管理部により編成された番組編成情報に基づいて、指定した番組の視聴予約を指示する視聴予約スクリプトを生成する予約スクリプト生成部を備え、
前記データ放送サービス生成部は、前記予約スクリプト生成部により生成された視聴予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成する
ことを特徴とする請求項1記載の放送局。
【請求項6】
番組データの伝送レートを決定するデータ伝送レート決定部と、
前記データ伝送レート決定部により決定された伝送レートに基づいて、当該番組データの送出タイミングを調整するデータ送出レート制御部とを備え、
前記予約スクリプト生成部は、前記データ伝送レート決定部により決定された伝送レートでの当該番組の録画を指示するデータ伝送レート情報を録画予約スクリプトに付加する
ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の放送局。
【請求項7】
前記データ伝送レート決定部により決定された伝送レートの最大値を検出する最大伝送レート決定部を備え、
前記予約スクリプト生成部は、前記最大伝送レート決定部により検出された伝送レートの最大値を示す最大伝送レート情報を録画予約スクリプトに付加する
ことを特徴とする請求項6記載の放送局。
【請求項8】
番組データの詳細番組情報及び簡易番組情報を生成する番組情報生成部を備え、
前記予約スクリプト生成部は、前記番組情報生成部により生成された詳細番組情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記放送部は、録画予約を指示した番組データを送信する際に、前記番組情報生成部により生成された簡易番組情報を多重化する
ことを特徴とする請求項2、請求項3、請求項6または請求項7のうちいずれか1項記載の放送局。
【請求項9】
番組データの詳細番組情報及び簡易番組情報を生成する番組情報生成部を備え、
前記予約スクリプト生成部は、前記番組情報生成部により生成された詳細番組情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記放送部は、視聴予約を指示した番組データを送信する際に、前記番組情報生成部により生成された簡易番組情報を多重化する
ことを特徴とする請求項4または請求項5記載の放送局。
【請求項10】
前記放送希望番組情報取得スクリプトは、前記受信機に放送希望のモノメディア種別を問い合せる必要モノメディア問合せ情報を放送希望番組情報取得スクリプトに付加し、
前記回線処理部は、前記受信機から、前記必要モノメディア問合せ情報に基づく放送希望のモノメディア種別を示す必要モノメディア種別情報が付加された放送希望番組情報を受信し、
前記放送希望集計部は、前記回線処理部により受信された必要モノメディア種別情報をモノメディア種別毎に集計し、
前記番組編成管理部は、前記放送希望集計部による集計結果に基づいて、指定した番組のモノメディア種別を選択し、
前記予約スクリプト生成部は、当該番組の、前記番組編成管理部により選択されたモノメディア種別の録画を指示するモノメディア限定情報を録画予約スクリプトに付加する
ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の放送局。
【請求項11】
前記放送希望番組情報取得スクリプトは、前記受信機に放送希望の時間帯を問い合せる時間帯希望問合せ情報を放送希望番組情報取得スクリプトに付加し、
前記回線処理部は、前記受信機から、前記時間帯希望問合せ情報に基づく時間帯希望情報が付加された放送希望番組情報を受信し、
前記番組編成管理部は、前記回線処理部により受信された時間帯希望情報に基づいて番組編成を行う
ことを特徴とする請求項2または請求項3記載の放送局。
【請求項12】
前記回線処理部は、前記受信機から番組の放送時間が延長したことを示す番組延長情報を受信し、
前記番組編成決定部は、前記回線処理部により受信された番組延長情報に基づいて番組編成を行い、
前記予約スクリプト生成部は、前記回線処理部により受信された番組延長情報に基づいて、当該番組の延長時間を示す臨時延長情報を録画予約スクリプトに付加する
ことを特徴とする請求項3記載の放送局。
【請求項13】
前記回線処理部は、前記受信機から番組の録画済みの先頭・末尾時刻を示す録画済先頭・末尾時刻情報を受信し、
前記番組編成決定部は、前記回線処理部により受信された録画済先頭・末尾時刻情報に基づいて番組編成を行い、
前記予約スクリプト生成部は、前記回線処理部により受信された録画済先頭・末尾時刻情報に基づいて、当該番組の先頭データの当初放送時刻を示す当初放送時刻情報を録画予約スクリプトに付加する
ことを特徴とする請求項3記載の放送局。
【請求項14】
放送局からの放送波を受信する受信機において、
受信した放送波を、映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化した番組データと、放送希望の番組を問合せる放送希望番組情報取得スクリプトを含むデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、
前記分離部により分離された番組データのうち、録画予約または録画を指示された番組に該当する番組データを記録する録画管理部と、
前記分離部が利用され、前記録画管理部により番組の録画を行えない場合に、当該番組の情報に基づき放送希望番組情報を生成する放送希望番組情報生成部と、
前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから放送希望番組情報取得スクリプトを検出する解析部と、
前記解析部により放送希望番組情報取得スクリプトが検出された場合に、前記放送希望番組情報生成部により生成された放送希望番組情報を取得する放送希望番組情報取得スクリプト処理部と、
前記放送希望番組情報取得スクリプト処理部により取得された放送希望番組情報を前記放送局に送信する回線処理部と
を備えたことを特徴とする受信機。
【請求項15】
放送局からの放送波を受信する受信機において、
受信した放送波を、映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化した番組データと、放送希望の番組を問合せる放送希望番組情報取得スクリプトを含むデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、
前記分離部により分離された番組データのうち、視聴予約または視聴を指示された番組に該当する番組データを復号・再生する映像・音声復号部と、
前記分離部が利用され、前記映像・音声復号部により番組の視聴を行えない場合に、当該番組の情報に基づき放送希望番組情報を生成する放送希望番組情報生成部と、
前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから放送希望番組情報取得スクリプトを検出する解析部と、
前記解析部により放送希望番組情報取得スクリプトが検出された場合に、前記放送希望番組情報生成部により生成された放送希望番組情報を取得する放送希望番組情報取得スクリプト処理部と、
前記放送希望番組情報取得スクリプト処理部により取得された放送希望番組情報を前記放送局に送信する回線処理部と
を備えたことを特徴とする受信機。
【請求項16】
放送局からの放送波を受信する受信機において、
受信した放送波を、映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化した番組データと、前記放送局により指定された番組の録画予約を指示する録画予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、
前記分離部により分離された番組データのうち、録画予約または録画を指示された番組に該当する番組データを記録する録画管理部と、
前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから録画予約スクリプトを検出する解析部と、
前記解析部により録画予約スクリプトが検出された場合に、前記録画管理部に当該番組の録画予約を指示する予約スクリプト処理部と
を備えたことを特徴とする受信機。
【請求項17】
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから、前記放送局により指定された番組の録画予約を指示する録画予約スクリプトを検出し、
前記解析部により録画予約スクリプトが検出された場合に、前記録画管理部に当該番組の録画予約を指示する予約スクリプト処理部を備えた
ことを特徴とする請求項14記載の受信機。
【請求項18】
放送局からの放送波を受信する受信機において、
受信した放送波を、映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化した番組データと、前記放送局により指定された番組の視聴予約を指示する視聴予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、
前記分離部により分離された番組データのうち、視聴予約または視聴を指示された番組に該当する番組データを復号・再生する映像・音声復号部と、
前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから視聴予約スクリプトを検出する解析部と、
前記解析部により視聴予約スクリプトが検出された場合に、前記映像・音声復号部に当該番組の視聴予約を指示する予約スクリプト処理部と
を備えたことを特徴とする受信機。
【請求項19】
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから、前記放送局により指定された番組の視聴予約を指示する視聴予約スクリプトを検出し、
前記解析部により視聴予約スクリプトが検出された場合に、前記映像・音声復号部に当該番組の視聴予約を指示する予約スクリプト処理部を備えた
ことを特徴とする請求項15記載の受信機。
【請求項20】
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから、前記放送局により決定された伝送レートでの指定された番組の録画を指示するデータ伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部によりデータ伝送レート情報が検出された場合に、前記録画管理部に当該伝送レートでの番組の録画を指示する
ことを特徴とする請求項16または請求項17記載の受信機。
【請求項21】
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから、伝送レートの最大値を示す最大伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部により最大伝送レート情報が検出された場合に、前記録画管理部に当該最大値を上限とした伝送レートでの番組の録画を指示する
ことを特徴とする請求項20記載の受信機。
【請求項22】
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記解析部により検出された詳細番組情報を記録する詳細番組情報管理部を備え、
前記録画管理部は、番組の録画を行う際、前記放送局から送信された簡易番組情報及び前記詳細番組情報管理部に記録された詳細番組情報に基づいて録画を行う
ことを特徴とする請求項16、請求項17、請求項20または請求項21のうちいずれか1項記載の受信機。
【請求項23】
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから詳細番組情報が付加された視聴予約スクリプトを検出し、
前記解析部により検出された詳細番組情報を記録する詳細番組情報管理部を備え、
前記映像・音声復号部は、番組の視聴を行う際、前記放送局から送信された簡易番組情報及び前記詳細番組情報管理部に記録された詳細番組情報に基づいて視聴を行う
ことを特徴とする請求項18または請求項19記載の受信機。
【請求項24】
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから、放送希望のモノメディア種別を問合せる必要モノメディア問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプト、及び前記放送局により指定された番組の選択されたモノメディア種別の録画を指示するモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記放送希望番組情報取得スクリプト処理部は、前記解析部により必要モノメディア問合せ情報が検出された場合に、予め設定された放送希望のモノメディア種別を示す必要モノメディア種別情報を放送希望番組情報に付加し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部によりモノメディア限定情報が検出された場合に、前記録画管理部に当該番組の選択されたモノメディア種別の録画を指示する
ことを特徴とする請求項16または請求項17記載の受信機。
【請求項25】
放送希望の時間帯を示す情報を時間帯希望情報として出力する録画可能時間帯出力部を備え、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから放送希望の時間帯を問合せる時間帯希望問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを検出し、
前記放送希望番組情報取得スクリプト処理部は、前記解析部により時間帯希望問合せ情報が検出された場合に、前記録画可能時間帯出力部から出力された時間帯希望情報を放送希望番組情報に付加する
ことを特徴とする請求項16または請求項17記載の受信機。
【請求項26】
前記分離部により分離された番組データのうち、視聴予約または視聴を指示された番組に該当する番組データを復号・再生する映像・音声復号部と、
録画予約された番組と視聴中の番組との放送時間帯が重複する場合に、視聴中の番組を優先して視聴させる優先選択部とを備え、
前記放送希望番組情報生成部は、前記優先選択部により視聴中の番組が優先された場合、録画予約された番組の情報を放送希望番組情報として記録する
ことを特徴とする請求項16または請求項17記載の受信機。
【請求項27】
視聴予約された番組と視聴中の番組との放送時間帯が重複する場合に、視聴予約された番組または視聴中の番組のいずれか一方を優先して視聴させる優先選択部とを備え、
前記放送希望番組情報生成部は、前記優先選択部により優先されていない番組の情報を放送希望番組情報として記録する
ことを特徴とする請求項18または請求項19記載の受信機。
【請求項28】
前記優先選択部は、ユーザによる操作に応じて、視聴予約された番組または視聴中の番組のいずれか一方を優先して視聴させる
ことを特徴とする請求項27記載の受信機。
【請求項29】
前記放送希望番組情報生成部は、前記録画管理部により番組の録画を行う際に当該番組の放送時間に延長があった場合に、当該番組の放送時間が延長したことを示す番組延長情報を放送希望番組情報に付加し、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから、番組の延長時間を示す臨時延長情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部により臨時延長情報が検出された場合に、前記録画管理部に当該番組の延長部分の録画予約を指示する
ことを特徴とする請求項17記載の受信機。
【請求項30】
前記放送希望番組情報生成部は、前記録画管理部により番組の一部分を録画できなかった場合に、当該番組の録画済みの先頭・末尾時刻を示す録画済先頭・末尾時刻情報を放送希望番組情報に付加し、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから、当該当該番組の先頭データの当初放送時刻を示す当初放送時刻情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部により当初放送時刻情報が検出された場合に、前記録画済先頭・末尾時刻情報と比較して、前記録画管理部に当該番組の未録画部分の録画予約を指示する
ことを特徴とする請求項17記載の受信機。
【請求項31】
放送波を送信する放送局と、前記放送局からの放送波を受信する受信機とを備えた放送システムにおいて、
前記放送局は、
映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部と、
前記受信機に放送希望の番組を問合せる放送希望番組情報取得スクリプトを生成する放送希望番組情報取得スクリプト生成部と、
前記放送希望番組情報取得スクリプト生成部により生成された放送希望番組情報取得スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成するデータ放送サービス生成部と、
前記符号化部により生成された番組データ及び前記データ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部と、
前記受信機から、前記放送希望番組情報取得スクリプトに基づく放送希望番組情報を受信する回線処理部と、
前記回線処理部により受信された放送希望番組情報を番組毎に集計する放送希望集計部と、
前記放送希望集計部による集計結果に基づいて、送信する番組データの番組編成を行う番組編成管理部とを備え、
前記受信機は、
前記放送部から受信した放送波を番組データとデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、
前記分離部により分離された番組データのうち、録画予約または録画を指示された番組に該当する番組データを記録する録画管理部と、
前記分離部が利用され、前記録画管理部により番組の録画を行えない場合に、当該番組の情報に基づき放送希望番組情報を生成する放送希望番組情報生成部と、
前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから放送希望番組情報取得スクリプトを検出する解析部と、
前記解析部により放送希望番組情報取得スクリプトが検出された場合に、前記放送希望番組情報生成部により生成された放送希望番組情報を取得する放送希望番組情報取得スクリプト処理部と、
前記放送希望番組情報取得スクリプト処理部により取得された放送希望番組情報を前記放送局に送信する回線処理部とを備えた
ことを特徴とする放送システム。
【請求項32】
放送波を送信する放送局と、前記放送局からの放送波を受信する受信機とを備えた放送システムにおいて、
前記放送局は、
映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部と、
前記受信機に放送希望の番組を問合せる放送希望番組情報取得スクリプトを生成する放送希望番組情報取得スクリプト生成部と、
前記放送希望番組情報取得スクリプト生成部により生成された放送希望番組情報取得スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成するデータ放送サービス生成部と、
前記符号化部により生成された番組データ及び前記データ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部と、
前記受信機から、前記放送希望番組情報取得スクリプトに基づく放送希望番組情報を受信する回線処理部と、
前記回線処理部により受信された放送希望番組情報を番組毎に集計する放送希望集計部と、
前記放送希望集計部による集計結果に基づいて、送信する番組データの番組編成を行う番組編成管理部とを備え
前記受信機は、
前記放送部から受信した放送波を番組データとデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、
前記分離部により分離された番組データのうち、視聴予約または視聴を指示された番組に該当する番組データを復号・再生する映像・音声復号部と、
前記分離部が利用され、前記映像・音声復号部により番組の視聴を行えない場合に、当該番組の情報に基づき放送希望番組情報を生成する放送希望番組情報生成部と、
前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから放送希望番組情報取得スクリプトを検出する解析部と、
前記解析部により放送希望番組情報取得スクリプトが検出された場合に、前記放送希望番組情報生成部により生成された放送希望番組情報を取得する放送希望番組情報取得スクリプト処理部と、
前記放送希望番組情報取得スクリプト処理部により取得された放送希望番組情報を前記放送局に送信する回線処理部とを備えた
ことを特徴とする放送システム。
【請求項33】
放送波を送信する放送局と、前記放送局からの放送波を受信する受信機とを備えた放送システムにおいて、
前記放送局は、
映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部と、
指定した番組の録画予約を指示する録画予約スクリプトを生成する予約スクリプト生成部と、
前記予約スクリプト生成部により生成された録画予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成するデータ放送サービス生成部と、
前記符号化部により生成された番組データ及び前記データ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部とを備え、
前記受信機は、
前記放送部から受信した放送波を番組データとデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、
前記分離部により分離された番組データのうち、録画予約または録画を指示された番組に該当する番組データを記録する録画管理部と、
前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから録画予約スクリプトを検出する解析部と、
前記解析部により録画予約スクリプトが検出された場合に、前記録画管理部に当該番組の録画予約を指示する予約スクリプト処理部とを備えた
ことを特徴とする放送システム。
【請求項34】
前記放送局は、
前記番組編成管理部により編成された番組編成情報に基づいて、指定した番組の録画予約を指示する録画予約スクリプトを生成する予約スクリプト生成部を備え、
前記データ放送サービス生成部は、前記予約スクリプト生成部により生成された録画予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成し、
前記受信機は、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから録画予約スクリプトを検出し、
前記解析部により録画予約スクリプトが検出された場合に、前記録画管理部に当該番組の録画予約を指示する予約スクリプト処理部を備えた
ことを特徴とする請求項31記載の放送システム。
【請求項35】
放送波を送信する放送局と、前記放送局からの放送波を受信する受信機とを備えた放送システムにおいて、
前記放送局は、
映像及び音声を含むモノメディアを生成・符号化して番組データを生成する符号化部と、
指定した番組データを視聴予約することを指示する視聴予約スクリプトを生成する予約スクリプト生成部と、
前記予約スクリプト生成部により生成された視聴予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成するデータ放送サービス生成部と、
前記符号化部により生成された番組データ及び前記データ放送サービス生成部により生成されたデータ放送コンテンツを多重化して放送波として送信する放送部とを備え、 前記受信機は、
前記放送部から受信した放送波を番組データとデータ放送コンテンツとに分離する分離部と、
前記分離部により分離された番組データのうち、視聴予約または視聴を指示された番組に該当する番組データを復号・再生する映像・音声復号部と、
前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから視聴予約スクリプトを検出する解析部と、
前記解析部により視聴予約スクリプトが検出された場合に、前記映像・音声復号部に当該番組の視聴予約を指示する予約スクリプト処理部とを備えた
ことを特徴とする放送システム。
【請求項36】
前記放送局は、
前記番組編成管理部により編成された番組編成情報に基づいて、指定した番組の視聴予約を指示する視聴予約スクリプトを生成する予約スクリプト生成部を備え、
前記データ放送サービス生成部は、前記予約スクリプト生成部により生成された視聴予約スクリプトを含むデータ放送コンテンツを生成し、
前記受信機は、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから視聴予約スクリプトを検出し、
前記解析部により視聴予約スクリプトが検出された場合に、前記映像・音声復号部に当該番組の視聴予約を指示する予約スクリプト処理部を備えた
ことを特徴とする請求項32記載の放送システム。
【請求項37】
前記放送局は、
番組データの伝送レートを決定するデータ伝送レート決定部と、
前記データ伝送レート決定部により決定された伝送レートに基づいて、当該番組データの送出タイミングを調整するデータ送出レート制御部とを備え、
前記予約スクリプト生成部は、前記データ伝送レート決定部により決定された伝送レートでの当該番組の録画を指示するデータ伝送レート情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記受信機は、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツからデータ伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部によりデータ伝送レート情報が検出された場合に、前記録画管理部に当該伝送レートでの番組の録画を指示する
ことを特徴とする請求項33または請求項34記載の放送システム。
【請求項38】
前記放送局は、
前記データ伝送レート決定部により決定された伝送レートの最大値を検出する最大伝送レート決定部を備え、
前記予約スクリプト生成部は、前記最大伝送レート決定部により検出された伝送レートの最大値を示す最大伝送レート情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記受信機は、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから最大伝送レート情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部により最大伝送レート情報が検出された場合に、前記録画管理部に当該最大値を上限とした伝送レートでの番組の録画を指示する
ことを特徴とする請求項37記載の放送システム。
【請求項39】
前記放送局は、
番組データの詳細番組情報及び簡易番組情報を生成する番組情報生成部を備え、
前記予約スクリプト生成部は、前記番組情報生成部により生成された詳細番組情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記放送部は、録画予約を指示した番組データを送信する際に、前記番組情報生成部により生成された簡易番組情報を多重化し、
前記受信機は、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから詳細番組情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記解析部により検出された詳細番組情報を記録する詳細番組情報管理部を備え、
前記録画管理部は、番組の録画を行う際、前記放送局から送信された簡易番組情報及び前記詳細番組情報管理部に記録された詳細番組情報に基づいて録画を行う
ことを特徴とする請求項33、請求項34、請求項37または請求項38のうちいずれか1項記載の放送システム。
【請求項40】
前記放送局は、
番組データの詳細番組情報及び簡易番組情報を生成する番組情報生成部を備え、
前記予約スクリプト生成部は、前記番組情報生成部により生成された詳細番組情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記放送部は、視聴予約を指示した番組データを送信する際に、前記番組情報生成部により生成された簡易番組情報を多重化し、
前記受信機は、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから詳細番組情報が付加された視聴予約スクリプトを検出し、
前記解析部により検出された詳細番組情報を記録する詳細番組情報管理部を備え、
前記映像・音声復号部は、番組の視聴を行う際、前記放送局から送信された簡易番組情報及び前記詳細番組情報管理部に記録された詳細番組情報に基づいて視聴を行う
ことを特徴とする請求項35または請求項36記載の放送システム。
【請求項41】
前記放送局は、
前記放送希望番組情報取得スクリプトは、前記受信機に放送希望のモノメディア種別を問い合せる必要モノメディア問合せ情報を放送希望番組情報取得スクリプトに付加し、
前記回線処理部は、前記受信機から、前記必要モノメディア問合せ情報に基づく放送希望のモノメディア種別を示す必要モノメディア種別情報が付加された放送希望番組情報を受信し、
前記放送希望集計部は、前記回線処理部により受信された必要モノメディア種別情報をモノメディア種別毎に集計し、
前記番組編成管理部は、前記放送希望集計部による集計結果に基づいて、指定した番組のモノメディア種別を選択し、
前記予約スクリプト生成部は、当該番組の、前記番組編成管理部により選択されたモノメディア種別の録画を指示するモノメディア限定情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記受信機は、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから必要モノメディア問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプト、及びモノメディア限定情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記放送希望番組情報取得スクリプト処理部は、前記解析部により必要モノメディア問合せ情報が検出された場合に、予め設定された放送希望のモノメディア種別を示す必要モノメディア種別情報を放送希望番組情報に付加し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部によりモノメディア限定情報が検出された場合に、前記録画管理部に当該番組の選択されたモノメディア種別の録画を指示する
ことを特徴とする請求項33または請求項34記載の放送システム。
【請求項42】
前記放送局は、
前記放送希望番組情報取得スクリプトは、前記受信機に放送希望の時間帯を問い合せる時間帯希望問合せ情報を放送希望番組情報取得スクリプトに付加し、
前記回線処理部は、前記受信機から、前記時間帯希望問合せ情報に基づく時間帯希望情報が付加された放送希望番組情報を受信し、
前記番組編成管理部は、前記回線処理部により受信された時間帯希望情報に基づいて番組編成を行い、
前記受信機は、
放送希望の時間帯を示す情報を時間帯希望情報として出力する録画可能時間帯出力部を備え、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから時間帯希望問合せ情報が付加された放送希望番組情報取得スクリプトを検出し、
前記放送希望番組情報取得スクリプト処理部は、前記解析部により時間帯希望問合せ情報が検出された場合に、前記録画可能時間帯出力部から出力された時間帯希望情報を放送希望番組情報に付加する
ことを特徴とする請求項33または請求項34記載の放送システム。
【請求項43】
前記受信機は、
前記分離部により分離された番組データのうち、視聴予約または視聴を指示された番組に該当する番組データを復号・再生する映像・音声復号部と、
録画予約された番組と視聴中の番組との放送時間帯が重複する場合に、視聴中の番組を優先して視聴させる優先選択部とを備え、
前記放送希望番組情報生成部は、前記優先選択部により視聴中の番組が優先された場合、録画予約された番組の情報を放送希望番組情報として記録する
ことを特徴とする請求項33または請求項34記載の放送システム。
【請求項44】
前記受信機は、
視聴予約された番組と視聴中の番組との放送時間帯が重複する場合に、視聴予約された番組または視聴中の番組のいずれか一方を優先して視聴させる優先選択部とを備え、
前記放送希望番組情報生成部は、前記優先選択部により優先されていない番組の情報を放送希望番組情報として記録する
ことを特徴とする請求項35または請求項36記載の放送システム。
【請求項45】
前記受信機は、
前記優先選択部は、ユーザによる操作に応じて、視聴予約された番組または視聴中の番組のいずれか一方を優先して視聴させる
ことを特徴とする請求項44記載の放送システム。
【請求項46】
前記放送局は、
前記回線処理部は、前記受信機から番組の放送時間が延長したことを示す番組延長情報を受信し、
前記番組編成決定部は、前記回線処理部により受信された番組延長情報に基づいて番組編成を行い、
前記予約スクリプト生成部は、前記回線処理部により受信された番組延長情報に基づいて、当該番組の延長時間を示す臨時延長情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記受信機は、
前記放送希望番組情報生成部は、前記録画管理部により番組の録画を行う際に当該番組の放送時間に延長があった場合に、当該番組の番組延長情報を放送希望番組情報に付加し、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから臨時延長情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部により臨時延長情報が検出された場合に、前記録画管理部に当該番組の延長部分の録画予約を指示する
ことを特徴とする請求項34記載の放送システム。
【請求項47】
前記放送局は、
前記回線処理部は、前記受信機から番組の録画済みの先頭・末尾時刻を示す録画済先頭・末尾時刻情報を受信し、
前記番組編成決定部は、前記回線処理部により受信された録画済先頭・末尾時刻情報に基づいて番組編成を行い、
前記予約スクリプト生成部は、前記回線処理部により受信された録画済先頭・末尾時刻情報に基づいて、当該番組の先頭データの当初放送時刻を示す当初放送時刻情報を録画予約スクリプトに付加し、
前記受信機は、
前記放送希望番組情報生成部は、前記録画管理部により番組の一部分を録画できなかった場合に、当該番組の録画済先頭・末尾時刻情報を放送希望番組情報に付加し、
前記解析部は、前記分離部により分離されたデータ放送コンテンツから当初放送時刻情報が付加された録画予約スクリプトを検出し、
前記予約スクリプト処理部は、前記解析部により当初放送時刻情報が検出された場合に、前記録画済先頭・末尾時刻情報と比較して、前記録画管理部に当該番組の未録画部分の録画予約を指示する
ことを特徴とする請求項34記載の放送システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【公開番号】特開2011−160198(P2011−160198A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−20275(P2010−20275)
【出願日】平成22年2月1日(2010.2.1)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】