説明

文字入力装置及び画像形成装置

【課題】大文字モード及び小文字モードの切り替え操作をしなくても迅速に所望のアルファベットを入力できるようにすることを目的とする。
【解決手段】文字入力装置が、ソフトウェアキーボードを表示し、当該ソフトウェアキーボードの文字入力ボタンが操作されると文字の入力を受け付ける操作表示手段と、前記ソフトウェアキーボードがアルファベット入力モードである場合に、ソフトウェアキーボードの操作で入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」または「区切り記号+スペースを入力した後の文字」である場合に、当該アルファベットを大文字に変換する操作表示制御部とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字入力装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機には、コピー機能、プリント機能、ファクシミリ機能、スキャン機能とともに電子メール機能を併せ持つものが登場している。この電子メール機能を使うと、外部に画像データを送信することができる。つまり、スキャンにより作成した画像データを電子メールに添付し、当該電子メールを外部に送信することで、複合機から外部のパーソナルコンピュータなどに画像データを送ることができる。そして、複合機には、この電子メールの件名及び本文の入力が簡単になるように、ソフトウェアキーボードが搭載されている。ソフトウェアキーボードは、通常のキーボードと同様に文字毎の文字入力ボタンがタッチパネルに表示され、このボタンの押下により文字の入力を受け付けるものである。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、このようなソフトウェアキーボードを搭載した画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、ユーザがタッチパネルのソフトウェアキーボードをタッチすると、そのタッチしたボタンの近傍に入力文字表示領域を移動させることで、ユーザの視線移動を極力小さくなるようにする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−31518号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来技術では、ソフトウェアキーボードを使うことで、文字の入力が容易になっている。しかしながら、通常英文は、頭文字が大文字であるので、頭文字とそれ以外の文字との境目で、大文字モードと小文字モードとをボタン操作で切り替えるという繁雑な操作が必要であった。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、大文字モード及び小文字モードの切り替え操作をしなくても迅速に所望のアルファベットを入力できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明では、文字入力装置に係る第1の解決手段として、ソフトウェアキーボードを表示し、当該ソフトウェアキーボードの文字入力ボタンが操作されると文字の入力を受け付ける操作表示手段と、前記ソフトウェアキーボードがアルファベット入力モードである場合に、ソフトウェアキーボードの操作で入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」または「区切り記号+スペースを入力した後の文字」である場合に、当該アルファベットを大文字に変換する操作表示制御部とを具備するという手段を採用する。
【0008】
本発明では、文字入力装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記操作表示制御部は、ソフトウェアキーボードの操作で入力されたアルファベットが「区切り記号+改行を入力した後の文字」である場合にも、当該アルファベットを大文字に変換するという手段を採用する。
【0009】
本発明では、文字入力装置に係る第3の解決手段として、上記第1または第2の解決手段において、前記操作表示制御部は、ソフトウェアキーボードの操作で入力されたアルファベットが「スペース入力後の文字」である場合にも、当該アルファベットを大文字に変換するという手段を採用する。
【0010】
本発明では、文字入力装置に係る第4の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段において、前記区切り記号が、ピリオドまたはカンマであるという手段を採用する。
【0011】
また、本発明では、画像形成装置に係る第1の解決手段として、上記第1〜第3のいずれかの解決手段を採用する字入力装置を具備し、当該文字入力装置で文字が入力されるという手段を採用する。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」または「区切り記号+スペース入力後の文字」である場合に、当該アルファベットを自動的に大文字に変換する。このように、本発明では、自動的にアルファベットを大文字に変換するので、文字の入力中にその都度大文字モード及び小文字モードの切り替え操作をしなくても、迅速に所望のアルファベットを入力するこができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態に係る複合機Aの機能ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る複合機Aの操作表示部1の上面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る複合機Aのソフトウェアキーボードを示す模式図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る複合機Aの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の一実施形態に係る複合機Aの「文頭」変換モードの動作例を示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る複合機Aの「文頭、スペース入力後」変換モードの動作例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
本実施形態に係る複合機Aは、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信/受信機能及び電子メール送信機能を併せ持つ。この複合機Aは、図1に示すように、操作表示部1、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像処理部4、用紙搬送/画像形成部5、通信部6及び主制御部7を備えている。
【0015】
操作表示部1は、操作キー11、タッチパネル12及び操作表示制御部13を備えており、ユーザと複合機Aとを関係付けるマンマシンインタフェースとして機能する。ユーザは、操作表示部1を操作することにより複合機Aにユーザ所望の動作を実行させる。なお、この操作表示部1については後に詳しく説明する。
【0016】
画像読取部2は、後述の主制御部7から入力される制御指令に基づいてADF(Auto Document Feeder)により自動給紙される原稿又はプラテンガラス上に載置された原稿の画像(原稿画像)をラインセンサで読み取って原稿画像データに変換して、この原稿画像データを画像データ記憶部3に出力する。
【0017】
画像データ記憶部3は、半導体メモリ又はハードディスク装置等であり、主制御部7から入力される制御指令に基づいて原稿画像データ、プリント画像データ及びファクシミリ画像データ(通信部6が外部から受信)を記憶し、これら画像データを読み出して画像処理部4に出力する。
【0018】
画像処理部4は、後述の主制御部7から入力される制御指令に基づいて、画像データ記憶部3から入力される画像データに対して各種画像処理(例えば、拡大縮小コピーに対応した画像処理)を施すとともに、画像データを画像形成形式の画像データに変換して用紙搬送/画像形成部5に出力する。画像読取部2がカラー原稿を読み取った場合、画像データ記憶部3から画像処理部4に入力される画像データは光の三原色に対応したRGB画像データ(カラー画像データ)となるが、画像処理部4は、このようなRGB画像データを画像形成形式に対応した画像データ、例えばYMCK画像データ、つまりY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)及びK(ブラック)を基準色とする画像データに変換して用紙搬送/画像形成部5に出力する。
【0019】
用紙搬送/画像形成部5は、主制御部7から入力される制御指令に基づいて用紙トレイ(図示略)の記録用紙を搬送し、上記画像処理部4から入力された画像形成形式の画像データに基づいて画像を記録用紙に形成し、当該記録用紙を排紙トレイ(図示略)に搬送する。この用紙搬送/画像形成部5は、例えば上記基準色のトナーに対応した4つの現像装置が二次転写ベルト上に配列したものであり、タンデム方式に基づいて画像形成する。
【0020】
通信部6は、主制御部7による制御の下に、LAN(Local Area Network)や電話回線を用いて外部の複合機、ファクシミリ装置あるいはクライアントコンピュータ等と通信を行うものである。すなわち、この通信部6は、イーサネット(登録商標)等のLAN規格に準拠した通信機能とG3等のファクシミリ規格に準拠した通信機能とを兼ね備えたものである。この通信部6により、例えば、電子メールの送受信を行うことができる。
【0021】
主制御部7は、MPU(Micro Processing Unit)、本体内部メモリ並びに上記操作表示部1、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像処理部4、用紙搬送/画像形成部5及び通信部6と各種信号の授受を行うインターフェース回路等を備えている。主制御部7は、本体内部メモリに予め記憶された制御プログラム及び上記操作表示部1から入力される操作指示に基づいて、複合機Aの全体動作を制御するものである。主制御部7は、上記操作表示部1の操作表示制御部13と所定の通信形式で各種信号を送受信することにより、操作表示部1の動作状態を把握すると共にこれを制御する。
【0022】
次に、操作表示部1について詳細に説明する。
操作表示部1は、図2に示すように、操作キー11、タッチパネル12及び操作表示制御部13(図1参照)を備える。なお、タッチパネル12が、本実施形態における操作表示手段である。そして、タッチパネル12と操作表示制御部13とが、本実施形態における文字入力装置を構成する。
【0023】
操作キー11は、ハードウェアキーとして操作表示部1に物理的に備えられたものである。操作キー11には、例えば、電源キー、スタートキー、操作内容を取り消すクリアキー、数字に関する指示を入力するテンキー等がある。そして、操作キー11は、ユーザによって押下されると各操作キーの操作信号を操作表示制御部13に出力する。
【0024】
タッチパネル12は、周知のように表示パネルの表示面に抵抗膜方式等の透明な面状押圧センサを設けたものであり、操作表示制御部13によって表示パネルに表示された操作ボタンをユーザが指等で押圧すると、面状押圧センサが押圧位置(押圧座標)を示す操作信号を操作表示制御部13に出力するものである。
【0025】
操作表示制御部13は、主制御部7による制御の下で、上記操作キー11及びタッチパネル12を制御する制御装置であり、MPU(Micro Processing Unit)、内部メモリ並びに操作キー11、タッチパネル12及び主制御部7と各種信号の授受を行うインターフェース回路等を備えている。
この操作表示制御部13は、主制御部7から入力される制御指令の下で、内部メモリに記憶された操作表示制御プログラムに基づいてタッチパネル12上に表示する操作ボタンや各種画面を表示させる。そして、操作表示制御部13は、操作キー11またはタッチパネル12から入力される操作信号に基づいて、いずれの操作ボタンまたは操作キー11が操作されたか判定し、ユーザの操作指示として主制御部7に出力する。
【0026】
上記タッチパネル12は、操作表示制御部13の制御の下、操作ボタン及び各種画面を表示し、それらの1つとしてソフトウェアキーボードを表示する。ソフトウェアキーボードは、一般のキーボードと同様に文字を入力する際に使用されるものであり、電子メールの件名及び本文の入力時などに表示される。ソフトウェアキーボードは、図3に示すように、一般のキーボードと同じ配列(QWERTY配列)で各文字に応じた文字入力ボタンが配置されている。そして、文字入力ボタンの押下により入力された文字は、入力文字表示領域に表示される。そして、ソフトウェアキーボードの文字入力モードを切り替えることで、ひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット及び各種記号を入力することができる。
【0027】
そして、ソフトウェアキーボードは、文字入力モードがアルファベット入力モードである場合には、文字型モードを「大文字」モードボタン及び「小文字」モードボタンにより切り替えることができる。「大文字」モードボタンが押下されると、文字型モードが「大文字」モードになり、文字入力ボタンの押下により入力されたアルファベットが入力文字表示領域に大文字で表示される。また、「小文字」モードボタンが押下されると、文字型モードが「小文字」モードになり、文字入力ボタンの押下により入力されたアルファベットが入力文字表示領域に大文字で表示される。なお、図3のドット模様の「小文字」モードボタンは、当該ボタンが押下され、文字型モードが小文字モードになっていることを示している。
【0028】
また、ソフトウェアキーボートでは、変換モードを選択するための「通常」モードボタン、「文頭」変換モードボタン及び「文頭、スペース入力後」変換モードボタンが表示されている。変換モードとは、入力されたアルファベットの文字型の自動変換の有無を設定する動作モードである。上記ボタンが押下されると、左側の丸印の色が黒色になる。変換モードのデフォルトは、「通常」モードである。なお、「通常」モードボタン、「文頭」変換モードボタン及び「文頭、スペース入力後」変換モードの各々が押下された場合の処理の詳細については、後述する。
さらに、ソフトウェキーボートでは、「変換」ボタンが表示されている。なお、「変換」ボタンの押下された場合の処理の詳細についても、後述する。
【0029】
次に、上記構成の本実施形態に係る複合機Aの動作について、図4を参照して説明する。
まず、複合機Aにより電子メールを作成しようとするユーザは、操作表示部1を操作してタッチパネル9に電子メール作成画面を表示させる。そして、ユーザは、電子メールの件名及び本文の入力を開始する。
【0030】
操作表示制御部13は、ユーザによるタッチパネル12の操作により本文入力開始指示を受け付けると、ソフトウェアキーボード(図3参照)をタッチパネル12に表示させる(ステップS1)。
操作表示制御部13は、ソフトウェアキーボードの文字入力モードがアルファベット入力モードである場合に、「通常」モードボタン、「文頭」変換モードボタン及び「文頭、スペース入力後」変換モードボタンの押下を有効する。そして、操作表示制御部13は、「通常」モードボタン、「文頭」変換モードボタンまたは「文頭、スペース入力後」変換モードボタンが押下されると、押下されたボタンに応じて変換モードを切り替える(ステップS2)。
【0031】
操作表示制御部13は、ステップS2の後に、ソフトウェアキーボード上の文字入力ボタンが押下されると、変換モードが「通常」モード、「文頭」変換モード及び「文頭、スペース入力後」変換モードのいずれであるか判定する(ステップS3)。
操作表示制御部13は、ステップS3において変換モードが「通常」モードであると判定した場合には、文字型モード(大文字モードまたは小文字モード)に従って、文字入力ボタンの押下により入力されたアルファベットを入力文字表示領域に表示させる(ステップS4)。
【0032】
操作表示制御部13は、ステップS3において変換モードが「文頭」モードであると判定した場合には、文字入力ボタンの押下により入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」、「ピリオド+スペース入力後の文字」または「ピリオド+改行入力後の文字」であるか否か判定する(ステップS5)。
【0033】
操作表示制御部13は、ステップS5において『YES』と判定した場合には、すなわち入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」、「ピリオド+スペース入力後の文字」または「ピリオド+改行入力後の文字」である場合には、文字型モードに関係なく、入力されたアルファベットを大文字に変換し、変換したアルファベットを入力文字表示領域に表示させる(ステップS6)。
また、操作表示制御部13は、ステップS5において『NO』と判定した場合には、ステップS4と同様に、文字型モードに従って、入力されたアルファベットを入力文字表示領域に表示させる。
【0034】
上記ステップS6について、図5を参照して説明する。
例えば、図5に示すように、ソフトウェアキーボードの文字型モードが「小文字」モードであり、変換モードが「文頭」変換モードであるとする。その場合に、入力されたアルファベットが「abc def ghij. klmn opq.」であるとすると、図5に示すように、「入力開始時の文字」と「ピリオド+スペース入力後の文字」とを大文字に変換して、入力文字表示領域には、「Abc def ghij. Klmn opq.」と表示される。つまり、「a」及び「k」が大文字に変換される。また、「ピリオド+改行入力後の文字」の場合でも、同様にアルファベットが大文字に変換される。
【0035】
図4に戻り、操作表示制御部13は、ステップS6の後に、「変換」ボタンが押下されると、大文字に自動変換したアルファベットの全てを文字型モードに従って小文字に変換する(ステップS7)。つまり、図5に示す入力文字表示領域の「A」及び「K」は、小文字に変換される。
【0036】
操作表示制御部13は、ステップS3において変換モードが「文頭、スペース入力後」 変換モードであると判定した場合には、文字入力ボタンの押下により入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」、「ピリオド+スペース入力後の文字」、「ピリオド+改行入力後の文字」または「スペース入力後」の文字であるか否か判定する(ステップS8)。
【0037】
操作表示制御部13は、ステップS8において『YES』と判定した場合には、すなわち入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」、「ピリオド+スペース入力後の文字」、「ピリオド+改行入力後の文字」または「スペース入力後の文字」である場合には、文字型モードに関係なく、入力されたアルファベットを大文字に変換し、変換したアルファベットを入力文字表示領域に表示させる(ステップS9)。
また、操作表示制御部13は、ステップS8において『NO』と判定した場合には、ステップS4と同様に、文字型モードに従って、入力されたアルファベットを入力文字表示領域に表示させる。
【0038】
上記ステップS9について、図6を参照して説明する。
例えば、図6に示すように、ソフトウェアキーボードの文字型モードが「小文字」モードであり、変換モードが「文頭、スペース入力後」変換モードであるとする。その場合に、入力されたアルファベットが「abc def ghij. klmn opq.」であるとすると、図6に示すように、「入力開始時の文字」と「ピリオド+スペース入力後の文字」と「スペース入力後の文字」とを大文字に変換して、入力文字表示領域には、「Abc Def Ghij. Klmn Opq.」と表示される。つまり、「a」、「d」、「g」、「k」及び「o」が大文字に変換される。また、「ピリオド+改行入力後の文字」の場合でも、同様にアルファベットが大文字に変換される。
【0039】
図4に戻り、操作表示制御部13は、ステップS9の後に、「変換」ボタンが押下されると、大文字に自動変換したアルファベットの全てを文字型モードに従って小文字に変換する(ステップS10)。つまり、図6に示す入力文字表示領域の「A」、「D」、「G」、「K」及び「O」は、小文字に変換される。
【0040】
以上のように、本実施形態に係る複合機Aでは、ユーザが変換モードを「文頭」モードにすると、入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」、「ピリオド+スペース入力後の文字」または「ピリオド+改行入力後の文字」である場合に、当該アルファベットを自動的に大文字に変換する。また、ユーザが変換モードを「文頭、スペース入力後」モードにすると、入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」、「ピリオド+スペース入力後の文字」、「ピリオド+改行入力後の文字」または「スペース入力後の文字」である場合に、当該アルファベットを自動的に大文字に変換する。
【0041】
このように、複合機Aでは、変換モードに基づいて、アルファベットの文字型を自動的に変換する。これにより、ユーザは、変換モードを「文頭」モードまたは「文頭、スペース入力後」モードに変更するだけで、文字の入力中にその都度大文字モード及び小文字モードの切り替え操作をしなくても、迅速に所望のアルファベットを入力するこができる。
【0042】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態は、変換モードが「文頭」モードまたは「文頭、スペース入力後」モードである場合に、「ピリオド+スペース入力後の文字」または「ピリオド+改行入力後の文字」がアルファベットである場合に、当該アルファベットを大文字に変換したが、本発明はこれに限定されない。
英文では、カンマの後の文字を大文字で標記することがあるので、「カンマ+スペース入力後の文字」または「カンマ+改行入力後の文字」がアルファベットである場合にも、当該アルファベットを大文字に変換するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
A…複合機、1…操作表示部、2…画像読取部、3…画像データ記憶部、4…画像処理部、5…用紙搬送/画像形成部、6…通信部、7…主制御部、11…操作キー、12…タッチパネル12、13…操作表示制御部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェアキーボードを表示し、当該ソフトウェアキーボードの文字入力ボタンが操作されると文字の入力を受け付ける操作表示手段と、
前記ソフトウェアキーボードがアルファベット入力モードである場合に、ソフトウェアキーボードの操作で入力されたアルファベットが「入力開始時の文字」または「区切り記号+スペースを入力した後の文字」である場合に、当該アルファベットを大文字に変換する操作表示制御部とを
具備することを特徴とする文字入力装置。
【請求項2】
前記操作表示制御部は、ソフトウェアキーボードの操作で入力されたアルファベットが「区切り記号+改行を入力した後の文字」である場合にも、当該アルファベットを大文字に変換することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項3】
前記操作表示制御部は、ソフトウェアキーボードの操作で入力されたアルファベットが「スペース入力後の文字」である場合にも、当該アルファベットを大文字に変換することを特徴とする請求項1または2に記載の文字入力装置。
【請求項4】
前記区切り記号が、ピリオドまたはカンマであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項5】
請求項1〜4に記載の文字入力装置を具備し、当該文字入力装置で文字が入力される画像形成装置。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−65532(P2011−65532A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−217089(P2009−217089)
【出願日】平成21年9月18日(2009.9.18)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】