説明

文字入力装置

本発明は、第1方向指示位置のうちの一つを方向プッシュする第1方向入力と、第2方向指示位置のうちの一つに方向移動する第2方向入力と、を各々行うことができる入力部と、前記第1方向入力を感知するプッシュ感知部と、前記第2方向入力を感知する移動感知部と、前記プッシュ感知部及び前記移動感知部に基づいて選択された第1方向指示位置及び第2方向指示位置に割り当てられた文字コードを出力する制御部と、を含む文字入力装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は文字入力装置に関し、詳細には、一つの入力部で第1、第2、第3、及び第4方向を入力し、それら方向を組み合わせて入力することによって、文字、数字、又は記号などを全て1回の動作で入力することができる、文字入力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ソフトウェア、半導体技術、及び情報処理技術の発達に伴って、情報機器がますます小型化されており、このような情報機器での文字入力の量、及び重要度が日々増加している。
【0003】
しかし、このような情報機器での、各種文字又は命令語の入力には多くの問題がある。例えば、パソコン、またはノートパソコンに使用されるキーボードなどの入力装置は、サイズを小さくするのに限界があり、小型化するのが難しく、PDA(Personal Data Assistant)で使用するタッチスクリーン方式又は携帯電話で使用するキーパッド方式は、入力速度が遅く、打ち間違えることも多く、不便であった。
【0004】
前記パソコン、ノートパソコン、PDA、または携帯電話機などの情報機器において、より速い速度で、文字、数字、または記号などを入力するためには、1回の入力動作で一つの音素(文字)が入力される、いわゆる1打1音素入力が行われる必要がある。しかし、このような1打1音素入力において、入力の対象となる言語がハングルである場合には、24個以上の文字を入力するためのボタン又は入力キーを情報機器に配列する必要がある。入力の対象となる言語が英語、日本語、またはその他の外国語である場合には、ハングルの場合よりさらに多くのボタン又は入力キーを配列する必要がある場合もある。
【0005】
しかし、各種情報機器で使用される従来の入力装置は、それぞれの入力キーに文字を割り当てて指で打つ或いは押して入力する方式なので、入力キーの配列面積が狭い携帯電話などの個人携帯用情報端末機に、指のサイズの入力キーを24個以上配列する事が難しかった。
【0006】
これが、今までキーボードが小型化されなかった理由である。携帯電話機の場合、12個のボタンで24字以上のハングル文字を全て入力するためには、一つのボタンに複数の文字を重複して配列するしかなく、その結果、一つの文字(音素)を入力するために二回、又は三回繰り返して入力する反復入力現象が頻繁に発生した。したがって、それだけ入力が遅くなって不便であった。
【0007】
このような問題を解消するために、「天地人」のように所定の文字を組み合わせて入力する文字入力方式が提案されたりもしたが、この方式によっても反復入力現象は解消することができなかった。
【0008】
また、巻いて携帯することができるキーボードや、キーボードに配列されたボタンを底面に映写して、その上でキーボード入力するなどの動作を行えば、指の位置を感知して入力が行われる仮想レーザーキーボードなどの技術も提案された。
【0009】
しかし、このような種類の入力装置は、常に携帯しなければならない点で不便であり、且つ床に置かれた状態でのみ入力が可能であるため、移動中に手に持って入力する必要がある個人携帯用情報端末機には不適切であるという問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
したがって、本発明の目的は、一つの入力部で第1、第2、第3、及び第4方向を入力し、それら方向を組み合わせて入力することによって、文字、数字、又は記号などを全て1回の動作で入力することができる文字入力装置であって、文字入力に必要な空間を最小化することができ、且つ迅速で正確な文字入力が可能な文字入力装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的は、基準位置を中心にして放射状に離間配置された、複数の第1方向指示位置のうちのいずれか一つを方向プッシュする第1方向入力と、前記複数の第1方向指示位置それぞれから前記第1方向指示位置を中心にして放射状に配置された、第2方向指示位置のうちの一つに方向移動する第2方向入力とをそれぞれ行うことができるように一体形に設けられる入力部と、前記第1方向入力を感知するプッシュ感知部と、前記第2方向入力を感知する移動感知部と、前記プッシュ感知部及び前記移動感知部の感知結果に基づいて、選択された前記第1方向指示位置及び前記第2方向指示位置に割り当てられた文字コードをメモリ部から出力する制御部と、を含む文字入力装置によって達成される。
【0012】
前記第1方向入力と前記第2方向入力とを組み合わせて、前記第1方向入力及び前記第2方向入力と異なる文字が割り当てられる方向組み合わせ入力を行うことができる。
【0013】
また、前記第2方向入力は、基準位置を中心にして放射状2方向以上に対して、それぞれ別途の文字を入力することができる。
【0014】
前記入力部全体が、入力部に対して放射状に配置された第3方向指示位置に方向移動して、前記第3方向指示位置に割り当てられた文字を入力する第3方向入力が行われ、前記第3方向入力を感知するために、入力部の内側または入力部の外側に全体移動感知部がさらに設けられる。
【0015】
そして、前記入力部の基準位置には、方向プッシュ及び方向移動のうちの一つ以上によって第4方向入力を行うことができる中央入力キーがさらに設けられ、前記中央入力キーには、方向プッシュを感知するプッシュ感知部及び方向移動を感知する移動感知部のうちの一つ以上がさらに設けられる。
【0016】
前記入力部は、基準位置を中心にして放射状に離間配置され、環形状に一体形に設けられる。
【0017】
この時、前記入力部の基準位置には、方向プッシュ及び方向移動のうちの一つ以上によって第4方向入力を行うことができる中央入力キーがさらに設けられ、前記中央入力キーには、方向プッシュを感知するプッシュ感知部及び方向移動を感知する移動感知部のうちの一つ以上がさらに設けられる。
【0018】
同時に、前記入力部は、基準位置に設けられた中央領域と、前記中央領域に対して放射状に配置されて、前記中央領域及び弾性を有するリターン部によって連結される複数の周辺入力キーとを含み、前記周辺入力キーには、それぞれ、第1方向指示位置が設けられ、前記第1方向指示位置を方向プッシュして行われる第1方向入力と、前記第1方向指示位置から前記第1方向指示位置を中心にして放射状に配置される第2方向指示位置のうちの一つに、前記中央領域に対する弾性変形によって方向移動して行われる第2方向入力とが行われる。
【0019】
この時、前記周辺入力キーによる第2方向入力が行われれば、最初に前記第2方向指示位置に割り当てられた文字、または前記文字と異なる第2の文字が、前記第2方向入力が行われた地点を中心にした第2方向指示位置に新たに表示され、前記第2方向指示位置に対する第2方向入力によって前記第2の文字のうちの一つを入力することができる。
【0020】
また、前記周辺入力キーに対する第1方向入力、第2方向入力、及び第2方向入力の組み合わせによって、新たに割り当てられた第3の文字を入力する方向組み合わせ入力を行うことができる。
【0021】
前記入力部全体が、入力部に対して放射状に配置された第3方向指示位置に方向移動し、前記第3方向指示位置に割り当てられた文字を入力する第3方向入力が行われ、前記第3方向入力を感知するために、入力部の内側または入力部の外側に全体移動感知部がさらに設けられる。
【0022】
一方、前記第2方向指示位置それぞれに対する第2方向入力、及び前記入力部全体の放射状方向移動による第4方向入力を区分するために、各第1方向指示位置に対する指の接触有無を感知する区分感知部がさらに設けられる。
【0023】
また、前記各第2方向指示位置に対する第2方向入力、及び前記入力部全体の放射状方向移動による第4方向入力を区分するために、基準位置に対する指の接触有無を感知する中央感知部が基準位置に設けられる。
【0024】
この時、前記区分感知部及び中央感知部は、3つ以上の第1方向指示位置、または二つ以上の第1方向指示位置及び基準位置に対して指の接触が感知されれば、前記第4方向入力として判断し、二つ以下の第1方向指示位置に対して指の接触が感知されれば、接触感知された最初の第1方向指示位置の周囲の第2方向指示位置に対する第2方向入力として判断する。
【0025】
また、本発明による文字入力装置は、前記第3方向入力を行った後で前記入力部を元の位置に復元させるリターン部をさらに含む。
【0026】
また、本発明の目的は、それ自体に放射状に離間配置された、複数の第1方向指示位置のうちのいずれか一つを選択する第1方向入力と、前記第1方向指示位置それぞれから円周方向に配置された第2方向指示位置のうちのいずれか一つに移動する第2方向入力と、全体が、基準位置から前記基準位置を中心にして放射状に離間配置された複数の第3方向指示位置のうちのいずれか一つに移動する第3方向入力と、をそれぞれ行うことができるように設けられる入力部と、前記入力部の第2方向入力及び第3方向入力を感知する移動感知部と、前記第1方向入力を感知するプッシュ感知部と、前記移動感知部及びプッシュ感知部の感知結果に基づいて、選択された前記第1方向指示位置、前記第2方向指示位置、及び前記第3方向指示位置に割り当てられた文字コードをメモリ部から出力する制御部と、を含む文字入力装置によって達成される。
【0027】
この時、前記第3方向入力は、前記第3方向指示位置、それぞれに応じて前記入力部の移動距離を異ならせて、2段以上の多段入力が可能となるように設けられる。
【0028】
そして、前記第1方向入力は、前記入力部が前記第1方向指示位置、それぞれに向かって傾く、或いは前記入力部に前記各第1方向指示位置に対応して設けられた方向プッシュボタンを選択することのうちのいずれか一つの方法で行われる。
【0029】
また、前記第1方向入力は、前記入力部の傾斜角度、前記方向プッシュボタンのプッシュ距離、または前記方向プッシュボタンのプッシュ強さに応じて2段以上の多段入力が可能となるように設けられる。
【0030】
前記第2方向入力は、前記入力部が前記基準位置を中心にして左右に回転することによって行われる。
【0031】
同時に、前記入力部は、基準位置を中心にして回転距離によって左右方向にそれぞれ2段以上の多段入力が可能となるように設けられる。
【0032】
前記入力部全体が上下方向に昇降し、或いは前記入力部に設けられた中央入力キーを選択することのうちのいずれか一つの方法で行われる中央入力が可能に設けられる。
【0033】
この時、前記中央入力は、昇降距離の差、前記中央入力キーのプッシュ距離、またはプッシュ圧力の差に応じて2段以上の多段入力が可能となるように設けられる。
【0034】
前記第1、第2、及び第3方向入力のうちのいずれか一つによって母音文字が入力され、残りによって子音文字が入力される。
【0035】
そして、文字が配置されて残った前記第1方向指示位置、第2方向指示位置、または第3方向指示位置には、モード変更、記号、数字、エンター、スペース、または入力取り消しなどが割り当てられる。
【0036】
また、本発明による文字入力装置は、前記第3方向入力を行った後で、前記入力部を前記基準位置に復元させるリターン部をさらに含む。
【0037】
前記入力部、または前記入力部が装着されたケースのうちのいずれか一つに設けられ、前記第1方向入力、前記第2方向入力、及び前記第3方向入力を行う時に、前記入力部の入力動作に対応して前記第1方向指示位置、前記第2方向指示位置、及び前記第3方向指示位置に割り当てられた文字が分割配置される文字表示部をさらに含む。
【0038】
前記第2方向入力及び第3方向入力によって子音文字が入力され、前記第1方向入力によって母音文字が入力される。
【0039】
また、前記移動感知部は、前記各第1方向指示位置に対応してそれぞれ設けられる。
【0040】
そして、前記入力部を下部で支持する支持部をさらに含み、前記支持部は、互いに対向して設けられた複数の固定支持部と、前記固定支持部の間に設けられて、前記入力部に沿って回転し、前記複数の固定支持部のうちのいずれか一つに接触する回転支持部とを含み、前記移動感知部は、前記固定支持部または回転支持部のうちのいずれか一つに設けられ、前記固定支持部及び回転支持部の接触を感知する。
【0041】
また、前記入力部を下部で支持する支持部をさらに含み、前記支持部の一側から延長された接触突起をさらに含み、前記移動感知部は、前記接触突起に回転経路上に設けられて、前記支持部が前記入力部に沿って回転する時に前記接触突起の接触を感知することができる。
【0042】
本発明を具体的に説明するのに先立って、本明細書で別途に定義しない全ての技術用語及び科学的な関連用語は、本発明が属する技術分野で通用の通常の意味を示す。しかし、下記の用語は、本発明の範囲を明確にするために、下記のように定義する。
〔用語の定義〕
1)本明細書における「第1方向入力P」とは、入力部10の第1方向指示位置に対するプッシュ動作、又は傾ける動作によって、使用者が意図した文字、数字、または記号を入力することを意味する。方向プッシュ入力Pは、図13及び図14に示されているように、入力部10の上段に各第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4に対応して方向プッシュボタン15を設けて行うこともでき、図15に示されているように、入力部10を各第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4に向けて傾けて行うこともできる。
2)本明細書における「第2方向入力M」とは、入力部10の第1方向指示位置に対して放射状に配置された第2方向指示位置を接触する動作、又は押す動作によって、使用者が意図した文字、数字、または記号を入力することを意味する。第2方向入力には、第1方向指示位置を基準に入力部10を円周方向に移動させる動作によって文字などを入力する入力形態も含まれることを意味する。
3)本明細書における「第3方向入力R」とは、本発明の文字入力装置に設けられた入力部10全体を、同一平面上で任意の方向に位置移動(水平またはスライディング移動)させろ、或いはジョイスティックなどのスティックタイプの入力部を任意の角度または方向に傾けるなど、入力部10を移動させて、使用者が意図した文字、数字、または記号などを入力することを意味する。
4)本明細書における「第4方向入力C」とは、中央入力キー30に対して方向移動させる動作、或いは方向プッシュする動作によって、使用者が意図した文字、数字、または記号を入力することを意味する。この時、第4方向入力Cは、中央入力キー30に対して行われるものなので、中央入力の一つの形態として見なすことができる。しかし、入力部10の動作形態は、前記形態に限定されず、その他にも入力部10を弾性(流動性)素材で製作して、入力10の微細な流動を感知する感知手段を設けてもよい。前記の場合、入力部10に水平方向または垂直方向に力を加えると、入力部10の全体的な位置は移動しなくても、制御部(図示せず)には入力部10が移動して入力されるのと同様な効果を伝達することができる。したがって、本明細書の「第2方向入力M」とは、入力部10の動作及び形態に限定されず、前記入力部10を水平方向または水平に近い横方向に押す(または力を加える)行為を含み、結果的に、前記文字入力装置の制御部に入力部10が移動入力された結果をもたらす全ての動作を含む。
5)本明細書における「母音」とは、外国語の場合、発音がハングルの母音に該当する、或いは言語学上の分類基準によって、その外国語のアルファベットを2種類に分けた時に相対的に個数の少ないアルファベット集団に属するものを意味する。
6)一方、本明細書における「文字」とは、ハングル文字、英文字、または日本語の文字など、各国言語による狭い意味での文字を意味する以外にも、数字、記号などを含む。
【発明の効果】
【0043】
本発明による文字入力装置によれば、一つの入力部で第1、第2、第3、及び第4方向を入力し、それら方向を組み合わせて入力することによって、文字、数字、又は記号などを全て1回の動作で入力することができるので、文字入力に必要な空間を最小化することができ、迅速で正確な文字入力が可能である。
【0044】
また、割り当てる文字の数に応じて、各方向入力及び方向指示位置の数を自由に設計変更して製造することができ、割り当てられる文字の数が増加しても、より広い入力空間を必要としない。
【0045】
また、本発明による文字入力装置は、方向入力ごとにそれぞれ入力特性を有するので、入力しようとする文字の特性に応じて各方向入力に分割配置し、使用者が簡単に文字入力装置の動作に慣れることができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態による文字入力装置が装着された、携帯用移動通信端末機の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例による文字入力装置の入力方法を説明するための概念図である。
【図3】本発明の第1実施例に対する変形形態を示した概念図である。
【図4】本発明の第1実施例における入力部の変形形態を示した平面図である。
【図5】本発明の第2実施例による文字入力装置の入力方法を説明するための概念図である。
【図6】本発明の第2実施例における第1方向入力、第2方向入力、及び第3方向入力の感知方法を示した平面図である。
【図7】本発明の第2実施例における各方向入力を区別する方法を説明するための平面図である。
【図8】本発明の第2実施例による文字入力装置が、タッチパッド上に実現された例を示した平面図である。
【図9】本発明の第2実施例による文字入力装置が、マウスとして使用される例を示した斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例による文字入力装置の入力方法を説明するための概念図である。
【図11】本発明の第3実施例における第1方向入力、第2方向入力、及び第3方向入力の感知方法を示した平面図である。
【図12】発明の第3実施例による支持部の平面図であって、第2方向入力が入力部の回転によって入力されることを説明するための図面である。
【図13】本発明の第3実施例において、文字が配列された状態を示した平面図である。
【図14】本発明の第3実施例において、文字が配列された状態を示した平面図である。
【図15】本発明の第3実施例に対する変形形態を示した断面斜視図である。
【図16】本発明の第3実施例に対する他の変形形態を示した平面図である。
【図17】本発明の第3実施例に対する他の変形形態を示した平面図である。
【図18】本発明の第4実施例による文字入力装置を示した図面であって、図18(c)は図18(b)のA-A´線による断面図である。
【図19】本発明の第4実施例に対する変形形態を示した斜視図である。
【図20】本発明の第4実施例における、中央入力キー及び環形状の入力部間の高さの関係を示した断面図である。
【図21】本発明の第5実施例による文字入力装置を示した平面図である。
【図22】本発明の第5実施例における組み合わせ入力を説明するための平面図である。
【図23】本発明の第5実施例における組み合わせ入力を説明するための平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、添付した図面を参照して、本発明について詳細に説明する。
【0048】
本発明による文字入力装置は、基準位置を中心にして放射状に離間配置された第1方向指示位置P1、P2、P3、又はP4のうちの一つをプッシュする第1方向入力Pと、前記各第1方向指示位置P1、P2、P3、又はP4から、前記第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4を中心にして放射状に配置された第2方向指示位置M1、M2、M3、又はM4のうちの一つに移動する第2方向入力Mと、をそれぞれ行うことができるように一体形に設けられる入力部10;前記第1方向入力Pを感知するプッシュ感知部60;前記第2方向入力Mを感知する移動感知部50;前記プッシュ感知部60及び前記移動感知部50の感知結果に基づいて、選択された前記各方向指示位置に割り当てられた文字コードを、メモリ部(図示せず)から抽出する制御部(図示せず);を含んでいる。
【実施例1】
【0049】
図1は、本発明の第1実施例による文字入力装置が装着された、携帯用移動通信端末機100の斜視図である。
【0050】
図面を参照すれば、ケース110の一側には文字入力装置が装着され、ケース110の他側には文字入力装置によって入力された文字が表示される表示部130が設けられている。
【0051】
一方、ケース110には、文字入力装置の入力モードを変更するための転換キー121と、エンター、スペース、取り消し、または通話/終了などを選択し得るファンクションキー123と、がさらに設けられている。
【0052】
図2を参照すれば、本実施例による文字入力装置は、入力部10は、第1方向入力P、第2方向入力M、及び方向組み合わせ入力Rをそれぞれ行うことができるように設けられている。
【0053】
第1方向入力Pは、前述のように、入力部10上に設けられた第1方向指示位置P1、P2、P3、又はP4を押すことによって行われる。前記第1方向入力Pは、図13に示されているように、入力部10上に各第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4に対応して方向プッシュボタン15が設けられていて、前記方向プッシュボタン15を押すことによって行われることができ、図15に示されているように、入力部10を当該方向に傾けることによって行われることもできる。
【0054】
この時、前記方向プッシュボタン15及び入力部10の傾斜を感知する感知手段が、第1方向入力Pを感知するプッシュ感知部60としての機能を担う。
【0055】
このような第1方向入力Pは、2段以上の多段入力が可能であるが、前述した方向プッシュボタン15の場合には、プッシュ距離(上下方向)の差、またはプッシュ圧力の強さに応じて区別して入力する。
【0056】
また、第2方向入力Mは、一体形に設けられる入力部10において、前記各第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4から前記第1方向指示位置を中心にして放射状に配置された第2方向指示位置M1〜M1、M2〜M2、M3〜M3、又はM4〜M4のうちの一つに移動することによって、第2方向指示位置に割り当てられた文字を入力する。つまり、図2に示されているように、第2方向入力Mは、各第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4から、内向方向、外向方向、左側円周方向、及び右側円周方向に移動して、各方向に配置される第2方向指示位置M1〜M1、M2〜M2、M3〜M3、及びM4〜M4に割り当てられた文字を入力する。
【0057】
この時、前記第2方向指示位置M1〜M1、M2〜M2、M3〜M3、及びM4〜M4には、第2方向入力Mを感知する移動感知部50(図6の50a、50b、50c、及び50d参照)がそれぞれ設けられる。したがって、特定の方向に配置された第2方向指示位置に第2方向入力Mを行えば、前記移動感知部50がこのような移動を感知して、前記第2方向指示位置に割り当てられた文字に対応する文字を制御部に入力する。
【0058】
このような第2方向入力Mも、方向移動の距離によって2段入力が可能である。つまり、前記第2方向指示位置M1〜M1、M2〜M2、M3〜M3、及びM4〜M4に向かう移動経路上に、位置が異なる二つ以上の移動感知部50を配置する場合には、第2方向指示位置に向かう移動距離の差によって、1段目の第2方向入力M、2段目の第2方向入力Mが可能となる。
【0059】
一方、方向組み合わせ入力Rは、第1方向入力P及び第2方向入力Mの組み合わせによって行われることを意味する。つまり、特定の第1方向指示位置P1、P2、P3、又はP4に第1方向入力Pを行った状態で、直ちに第2方向入力Mを行えば、方向組み合わせ入力Rとして認識されて、前記第1方向指示位置P1、P2、P3、又はP4に割り当てられた文字或いは第2方向指示位置M1〜M1、M2〜M2、M3〜M3、又はM4〜M4に割り当てられた文字は入力されず、別個の新たな文字が入力処理される。
【0060】
そして、本実施例では、前記第1方向指示位置及び第2方向指示位置は4方向にそれぞれ配置されることを例示したが、これに限定されるわけではなく、5方向、6方向、7方向、又は8方向に配置されてもよい。
【0061】
また、仮に入力可能な文字の個数が必要個数より少なければ、前記入力部10を二対に構成し、又は第1方向入力P、第2方向入力M、及び方向組み合わせ入力Rを多段に構成して、入力文字の個数を増加させることができる。
【0062】
また、本発明による文字入力装置は、配列する文字、数字、又は記号などの数によって、各方向指示位置の数及び多段入力の是非を自由に変更することができる。
【0063】
つまり、本実施例による入力部10によれば、基準位置を中心にして放射状4方向に配置された第1方向指示位置に対する第1方向入力Pによって4個の文字を入力し、各第1方向指示位置から放射状に4つずつ配置された第2方向指示位置に対する第2方向入力Mによって16個の文字を入力し、前記方向組み合わせ入力Rによって16個の文字を入力することができる。したがって、前記入力部10において、合計36個の文字を入力することができる。
【0064】
したがって、ハングル24文字(またはアルファベット26文字)を全て配列しても、さらに記号、数字、又はファンクションキーなどを配列することができる。
【0065】
一方、第2方向指示位置は、図3の(a)乃至(c)に示された方向に、第2方向入力Mが行われるように設けられてもよい。より詳しく説明すれば、第2方向指示位置は、図3の(a)に示されているように第1方向指示位置に対して上下方向に配置され、その結果、第2方向入力Mは、各第1方向指示位置から上下方向に移動して文字を入力することができる。
【0066】
また、第2方向指示位置は、図3の(b)に示されているように第1方向指示位置に対して内向方向及び外向方向に配置され、その結果、第2方向入力Mは、各第1方向指示位置から内向方向または外向方向に移動して文字を入力することができる。
【0067】
同時に、第2方向指示位置は、図3の(c)に示されているように第1方向指示位置に対して傾斜方向に配置され、その結果、第2方向入力Mは、各第1方向指示位置から二つの傾斜方向に移動して文字を入力することができる。
【0068】
また、図2に示された入力部10は、図4に示されているように、一体形に形成され、各第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4が分割されて設けられてもよい。つまり、基準位置に対して放射状4方向に離間配置される第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4を含む各領域が、異なる領域に区分されて設けられている。この場合、第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4を含む領域は、中央領域と段差をおいて設けられるのが好ましい。
【0069】
そして、この時にも、第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4を含む各領域は互いに分割されているだけで、第1方向入力P、第2方向入力M、及び方向組み合わせ入力Rは前記と同一な方式で行われる。
【実施例2】
【0070】
次に、本発明の第2実施例による文字入力装置について説明する。
【0071】
図5に示された入力部10における第1方向入力Pは、第1実施例と同一である。
【0072】
そして、第2方向入力Mは、第1実施例と類似しており、第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4に対して放射状に配置された第2方向指示位置M1〜M1、M2〜M2、M3〜M3、及びM4〜M4に方向移動することによって行われる。
【0073】
また、本実施例では、入力部10全体が放射状方向に移動することができ、このような移動によって第3方向入力Aが行われる。つまり、第3方向入力Aは、入力部10全体が放射状方向に外向移動して、各放射状方向に配置された第3方向指示位置A1、A2、A3、及びA4に割り当てられた文字を入力する。
【0074】
このような第3方向入力Aを感知するために、全体移動感知部51がさらに設けられる。前記全体移動感知部51は、入力部10の内部(図6の(a)参照)、又は入力部10の外部(図6の(b)参照)に設けられ、入力部10の移動を感知する設け。
【0075】
この時、本実施例では、入力部10の移動が可能であるので、第2方向入力M及び第3方向入力Aを区分するために、第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4にはプッシュ感知部60が設けられ、中央感知部65aまたは区分感知部65bが追加的に設けられてもよい。
【0076】
つまり、第2方向入力Mは、第2方向指示位置への移動を移動感知部50が感知する方式で独立的に行われることができ、プッシュ感知部60を押した状態で入力部10を放射状方向に移動させて、このような移動を全体移動感知部51で認識することによって行われることもできる。
【0077】
また、第2方向入力Mが独立的に行われる場合には、指の接触部位を感知する中央感知部65aまたは区分感知部65bが設けられ、第2方向入力Mの位置を認識することもできる。本実施例では、中央感知部65a及び区分感知部65bが共に設けられた場合を例示している。つまり、前記区分感知部65bは、図7に示されているように、第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4にそれぞれ設けられており、前記中央感知部65aは基準位置に設けられている。
【0078】
したがって、図7の(a)に示されているように、入力部10全体に指をのせれば、中央感知部65a及び各区分感知部65bで指の接触が感知され、この状態での入力部10の移動は第3方向入力Aとして認識される。一方、図7の(b)に示されているように、特定の第1方向指示位置P1、P2、P3、又はP4での第2方向入力Mのために、特定の第1方向指示位置に指をのせれば、前記特定の第1方向指示位置に配置された区分感知部65bが指の接触を感知し、この状態での入力部10の移動は第2方向入力Mとして認識される。
【0079】
一方、図7の(a)に示されているように、入力部10全体に指をのせれば、これを全体入力モードとして認識することもできる。これは、図7の(b)に示されているように、特定の第1方向指示位置に指をのせる個別入力モードと対比されるもので、個別入力モードでの入力を全体入力モードで行う場合、個別入力モードと異なる文字を入力することができる。
【0080】
例えば、個別入力モードにおいて特定の第1方向指示位置に対する第1方向入力Pによって表1(a)が入力される場合、全体入力モードにおいて前記第1方向指示位置に対する第1方向入力Pを行えば、表1(a)ではなく表1(b)が入力されるようにすることができる。
【0081】
【表1】

【0082】
したがって、個別入力モードによって第1方向入力P、第2方向入力M、及び方向組み合わせ入力Rを行う場合、中央感知部65a及び区分感知部65bによって全体入力モード及び個別入力モードを区分すれば、個別入力モードでの入力動作を、全体入力モードで実現して、その入力文字を異ならせることができ、したがって、全体入力モードでは個別入力モードより入力容量を2倍に増加させることができる。
【0083】
しかし、図7に示されているように、入力部10は指一本で全て覆われる程度の大きさに設けられるので、特定の第1方向指示位置のみを指で接触するのが困難である。したがって、本実施例では、二つの第1方向指示位置に指の接触が感知されれば、最初に指の接触を感知した区分感知部65に対応する第1方向指示位置を中心にして、第2方向入力Mが行われるものとして認識する。
【0084】
また、前記プッシュ感知部60は、このような区分感知部65の代わりに、圧力感知機能を設けてもよい。つまり、入力部10全体に指をのせた場合には、各プッシュ感知部60が押圧されるため、この状態で入力部10を移動させれば第3方向入力Aとして把握し、特定の第1方向指示位置のプッシュ感知部60のみを押圧した状態で入力部10を移動させれば、第2方向入力Mとして認識する。
【0085】
この時、特定の第1方向指示位置の放射方向へ、第2方向入力Mを行う場合には、前記プッシュ感知部60で他のプッシュ感知部60より大きい圧力が感知されるので、前記第1方向指示位置で第2方向入力Mが行われると認識される。
【0086】
ここで、プッシュ感知部60の圧力感知機能は圧力センサーなどで実現される。
【0087】
一方、前記入力部10がタッチパッド方式で実現される場合には、前記第2方向入力Mを感知するために、タッチ感知部57が表示部130に表示された入力部10に設けられる。つまり、図8に示されているように、プッシュ感知部60の周辺に複数のタッチ感知部57を設け、前記タッチ感知部57で指の移動方向を感知して、特定の第2方向指示位置に割り当てられた文字が入力される、第2方向入力Mが行われるようにすることもできる。
【0088】
また、本実施例で、第1方向指示位置、第2方向指示位置、及び第3方向指示位置は、放射状4方向に配置されることを例示したが、5方向、6方向、7方向、または8方向に設けられてもよい。
【0089】
そして、仮に入力可能な文字の個数が必要個数より少なければ、前記入力部10を二対に構成し、第1、第2、及び第3方向入力P、M、及びAを多段に構成して、入力文字の個数を増加させることができる。
【0090】
同時に、入力部10が指の範囲内に含まれるため、前記入力部10がマウスの機能を行うように設けられてもよい。つまり、図9に示されているように入力部10が設けられれば、中央入力キー30に対する方向入力でマウスポインタが移動し、第1方向指示位置に配置されたスティック形状の周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dによってマウスの左ボタン、又は右ボタンの役割を果たすことができる。したがって、マウスのドラッグアンドドロップの動作を行うことができるのはもちろん、ゲームに使用される時に、キャラクターの移動及び命令を同時に行うことができるという長所がある。
【0091】
また、本実施例では、第2方向入力M及び第3方向入力Aに同一な文字セットが割り当てられることもある。つまり、4方向の第1方向指示位置にそれぞれ設けられる4つの第2方向指示位置に割り当てられる文字セットと、4方向の第3方向指示位置に割り当てられる文字セットとを同一にして、特定の方向への第2方向入力Mを行った後で、直ちに第3方向入力Aを行うことによって、互いに異なる二つの第2方向入力Mを行っても同一な結果を達成することができる。
【実施例3】
【0092】
次に、本発明の第3実施例による文字入力装置について説明する。
【0093】
図10を参照すれば、本発明による文字入力装置において、入力部10は、第1方向入力P、第2方向入力M、及び第3方向入力Aをそれぞれ行うことができるように設けられる。
【0094】
第1方向入力Pは、第1実施例の第1方向入力Pと同一な方式で行われる。
【0095】
つまり、図13に示されているように、第1方向入力Pは、入力部10上に各第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4に対応して方向プッシュボタン15を設けて行うこともでき、図15に示されているように、入力部10を当該方向に傾けることによって行うこともできる。
【0096】
このような第1方向入力Pは、2段以上の多段入力が可能に設けられるが、前述した方向プッシュボタン15の場合には、プッシュ距離(上下方向)の差、またはプッシュ圧力の強さに応じて区別して入力する。
【0097】
そして、第2方向入力Mは、第1実施例の第2方向入力Mと類似していて、第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4から円周方向に配置された第2方向指示位置M1〜M1、M2〜M2、M3〜M3、及びM4〜M4に入力部10を移動させることによって行われる。このような第2方向入力Mは、入力部10で第1方向入力Pを先に行った後で、当該位置から入力部10を円周方向に移動させることによって行うこともできる。
【0098】
一方、第3方向入力Aは、第2実施例での第3方向入力Aと類似していて、入力部10全体が基準位置を中心にして各放射状方向に移動し、第3方向指示位置A1、A2、A3、及びA4に割り当てられた文字を入力する。
【0099】
第3方向入力Aも、入力部10の移動距離によって2段以上の多段入力が可能である。
【0100】
つまり、基準位置から入力部10の移動経路上に、位置を異ならせて二つ以上の全体移動感知部51を配置する場合には、入力部10の移動距離によって1段目の第3方向入力A、及び2段目の第3方向入力Aが可能となる。
【0101】
第2方向入力Mが、入力部10において第1方向入力Pの後で、当該位置から入力部10を円周方向に移動させることによって行われる場合、第1方向入力P及び第2方向入力Mを区分するためには、第1方向入力Pが行われた状態で、引き続き入力部10の移動が感知されれば、第1方向入力Pは無視して、第2方向入力Mのみを有効に入力するようにすることができる。
【0102】
ここで、前記第2方向入力Mは、入力部10の円周方向移動によって行われるが、図12に示されているように、入力部10の左右回転(つまり、円周方向回転)によって行われることもできる。
【0103】
このため、図12の(a)に示されているように、支持部11を固定支持部11bと回転支持部11aとから構成し、入力部10が回転する時に回転支持部11a及び固定支持部11bの接触方向を感知することができる。つまり、入力部10を反時計方向に回転させれば、左側の移動感知部53がこれを感知し、入力部10を時計方向に回転させれば、右側の移動感知部55がこれを感知することによって、第2方向入力Mを感知することができる。
【0104】
または、図12の(b)に示されているように、入力部10の一側に接触突起11cを設けてもよく、接触突起11cの回転半径内に移動感知部50(53a、53b、55a、及び55b)を配置することによって、入力部10の回転方向及び回転角度を感知して、多段の第2方向入力Mが可能となる。
【0105】
つまり、入力部10を時計方向に回転させて右側の移動感知部55aに接触させれば、これを1段目の第2方向入力M(図10でM1)として入力し、入力部10をさらに回転させて最も右側の移動感知部55bに接触させれば、これを2段目の第2方向入力M(図10でM1)として入力することができる。
【0106】
ここで、説明されていない符号40はリターン部であって、弾性材質で構成され、第2方向入力Mまたは第3方向入力Aを行った入力部10を、元の位置に復元させるために設けられる。
【0107】
また、第2方向入力Mは、前述した構造の他にも、多様な方法で実現することができる。
【0108】
図11の(a)及び(b)は、本実施例による文字入力装置における第1方向入力P、第2方向入力M、及び第3方向入力Aを感知するための各感知部の配置を示した図面である。
【0109】
図11の(a)に示されているように、移動感知部50及びプッシュ感知部60は、各第1方向指示位置及び第2方向指示位置ごとに設けられてもよく、図11の(b)に示されているように、移動感知部50は、入力部10の中央のみに設けられてもよい。
【0110】
図11の(a)の場合、第3方向入力Aは、第1方向指示位置を中心にして放射状方向(または半径方向)に配置された二つの移動感知部50a及び50cによって感知され、第1方向入力Pはプッシュ感知部60によって感知され、第2方向入力Mは、前記放射方向に直角な円周方向に配置された二つの移動感知部50b及び50dによって感知される。
【0111】
この場合、支持部11は、第1方向指示位置ごとに設けられてもよい(図11の(a)参照)。
【0112】
図11の(b)の場合、基準位置を中心にして放射状に配置された4つの移動感知部50a、50b、50c、及び50dは、第2方向入力M及び第3方向入力Aを全て感知する。
【0113】
つまり、各移動感知部50a、50b、50c、及び50dは、各放射方向への第3方向入力Aを感知すると同時に、P1方向の第1方向入力Pを選択した後で第2方向入力Mを行う時には、図面符号50b及び50d、又は50a及び50cの移動感知部50がこれを感知る。
【0114】
一方、本発明による文字入力装置は、図10に示されているように、中央入力Cが可能である。
【0115】
中央入力Cは、入力部10全体が上下に昇降しながら行われることもでき、図1に示されているように、入力部10の中央に中央入力キー30を設けて行われることもでき、前記2種類の構成を全て使用することもできる。
【0116】
この場合、基準位置で中央入力Cを感知する中央入力感知部70が、さらに設けられる。
【0117】
もちろん、中央入力Cも2段以上の多段入力が可能である。
【0118】
ここで、方向指示位置の数をさらに増加させると、一回の動作で入力できる文字の数は無制限に拡張することができる。
【0119】
したがって、本発明による文字入力装置は、割り当てようとする文字の数に応じて各方向入力及び方向指示位置の数を自由に設計変更して製造することができ、割り当てられる文字の数が増加しても、より広い入力空間を必要としない。
【0120】
例えば、図13及び図14に示されているように、第1方向入力Pを2段に構成し、第2方向入力Mを1段に構成し、第3方向入力Aを2段に構成する場合、前記第2方向入力M及び第3方向入力Aによって子音文字が入力され、第1方向入力Pによって母音文字が入力される。
【0121】
または、前記第2方向入力M或いは第3方向入力Aのうちのいずれか一つには母音文字が配置され、その他の方向入力には子音文字が配置されてもよい。
【0122】
ここで、前記各方向入力の多段入力の是非は必要に応じて自由に変更することができ、例えば、前述した場合において、第2方向入力Mを2段に構成してもよい。
【0123】
また、本発明による文字入力装置は、方向入力ごとに入力特性を有するので(つまり、第1方向入力Pは、入力部10の傾斜または方向プッシュボタン15の選択、第2方向入力Mは、入力部10の放射状方向に直角な円周方向移動または入力部10の回転、第3方向入力Aは、入力部10の放射状方向移動)、入力しようとする文字の特性によって配置すれば(つまり、第3方向入力Aには子音文字、第1方向入力Pには母音文字など)、使用者は簡単に文字入力装置の動作に慣れることができる。
【0124】
図13及び図14は、本発明の好ましい実施例による文字入力装置の例である。
【0125】
図13は1段の第1方向入力P、1段の第2方向入力M、2段の第3方向入力A、及び中央入力Cが組み合わせられた状態である。図面を参照すれば、第1方向入力P及び中央圧力Cに母音文字が配置され、他の第2方向入力M及び第3方向入力Aに子音文字が配置されている。
【0126】
ここで、移動感知部50及びプッシュ感知部60の配置は、前述した図3の2種類の方式を全て使用することができる。
【0127】
したがって、使用者が表2(a)を入力しようとする場合には、12時方向の1段の第3方向入力Aを行った後で、同一方向の第1方向入力Pを行えばよく、表2(b)を入力しようとする場合には、12時方向の第1方向入力Pを行った状態で引き続き左側に第2方向入力Mを行えば表2(c)が入力され、再び基準位置から同一な方向の第1方向入力Pを行えば表2(d)が入力されて、表2(b)が入力される。
【0128】
【表2】

【0129】
第1方向入力Pは、図14に示されているように、2段入力で行われることもできる。
【0130】
一方、本発明による文字入力装置の入力部10は多様な形状で設けられ、例えば、図1に示されているように、円板形状に設けられてもよく、図16及び図17に示された形状で設けられてもよい。
【0131】
図16に示された入力部10は、各方向指示位置に対応する位置に周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dが突出形成されている。各周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dは、入力部10本体と分離されずに一体に形成される。
【0132】
この場合、第1方向入力P及び第3方向入力Aを行う時に、各周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dが入力部10本体から分離されているかのように使用することができるので、使用者が簡単に慣れて使用することができる。
【0133】
この時、各周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dの上部にゴムなどのすべり止め部材をさらに設けて、より正確な入力を行うことができるようにする。
【0134】
また、図17に示されているように、入力部10本体の内側に方向プッシュボタン15が配置され、入力部10の外側にファンクションキー123を配置してもよい。
【0135】
一方、入力部10が図16及び図17に示された形状で設けられる場合には、移動感知部50を図11の(a)に示されているように各周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dに配置することによって、第2方向入力M及び第3方向入力Aを感知することができる。
【0136】
一方、図13及び図14に示されているように、ケース110または入力部10に、各方向入力によって入力される文字を表示する文字表示部80をさらに設けてもよい。
【0137】
文字表示部80は、多様な方法で表示することができるが、各方向入力を行う時の入力部10の入力動作に対応して入力される文字が配置されるのが好ましい。
【0138】
つまり、図13及び図14に示されているように、ケース110には各第2方向指示位置に対応して第3方向入力Aによって入力される第1文字(図13で表3(a)、(b)など)が配置され、第1文字の左右には第2方向入力Mによって入力される第3文字(図13で表3(c)、(d)など)が配置され、入力部10には各第1方向指示位置に対応して第1方向入力Pによって入力される第2文字(図13で表3(e)など)が配置される。
【0139】
【表3】

【0140】
この場合、各文字の配置が入力動作と対応するので、使用者は、入力動作に簡単に適応することができる。
【実施例4】
【0141】
次に、本発明の第4実施例による文字入力装置について説明する。
【0142】
本実施例では、 図18に示されているように、文字入力装置の入力部10が環形状からなる。前記入力部10には環形状に沿って放射状に4つの第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4が設けられ、前記第1方向指示位置を押すことによって第1方向入力Pが行われる。
【0143】
そして、図19に示されているように、前記第1方向指示位置P1、P2、P3、及びP4の放射状方向には、第2方向指示位置M1〜M1、M2〜M2、M3〜M3、及びM4〜M4が4つずつ設けられ、前記第2方向指示位置への移動によって第2方向入力Mが行われる。
【0144】
また、前記環形状の入力部10全体を、放射状に配置された第3方向指示位置A1、A2、A3、及びA4に移動させることによって、第3方向入力Aが行われる。
【0145】
このような第1方向入力P、第2方向入力M、及び第3方向入力Aをそれぞれ感知するプッシュ感知部60、移動感知部50、及び全体移動感知部51(図18の(c)及び図20参照)は、前述した実施例と同様なものを使用することができる。
【0146】
この時、前記第1方向指示位置には、第2方向入力M及び第3方向入力Aを区分するために、区分感知部65が設けられる。つまり、図18の(b)に示されているように、入力部10全体に指をのせれば、各第1方向指示位置の区分感知部65のうちの3つ以上が指の接触を感知する。この状態で前記入力部10全体を放射状方向に移動させれば、制御部は、このような移動を第3方向入力Aとして判断し、前記第3方向入力Aが行われる第3方向指示位置に割り当てられた文字を出力する。
【0147】
一方、図18の(a)に示されているように、特定の位置で第2方向入力Mを行うために特定の第1方向指示位置に指をのせれば、各第1方向指示位置の区分感知部65のうちの一つ、または二つで指の接触を感知する。この時、一つの区分感知部65のみで指の接触を感知すれば、前記感知された区分感知部65に対応する第1方向指示位置において第2方向入力Mが行われると判断すれば良い。
【0148】
しかし、仮に二つの区分感知部65で指の接触を感知すれば、どの区分感知部65に対応する第1方向指示位置において第2方向入力Mが行われるかを決めなければならない。この時は、指の接触を先に感知した区分感知部65に対応する第1方向指示位置を選択するか、又は第2方向入力Mを行うために特定の第1方向指示位置に圧力がさらに加えられるので、このような圧力を感知して前記第1方向指示位置を選択して、その位置で第2方向指示位置が行われると判断することができる。
【0149】
また、本実施例でも、第2方向入力M及び第3方向入力Aに同一な文字セットが割り当てられることができる。つまり、4方向の第1方向指示位置に、それぞれ設けられる4つの第2方向指示位置に割り当てられる文字セットと、4方向の第3方向指示位置に割り当てられる文字セットとを同一にして、特定の方向への第2方向入力Mを行った後で、直ちに第3方向入力Aを行うことによって、互いに異なる二つの第2方向入力Mを行っても同一な結果を達成することができる。
【0150】
一方、図19に示されているように、環形状の入力部10の基準位置に、中央入力キー30がさらに設けられてもよい。この時は、前記中央入力キー30に対して放射状方向に第4方向入力Cを行って、第1、第2、及び第3方向入力P、M、及びAとは異なる新たな文字を第4方向入力Cによって入力する。ここで、第4方向入力Cとは、放射状方向移動または方向プッシュを行うことを意味し、中央入力Cの一つの形態であるので同一な図面符号を使用する。
【0151】
この場合、各第1方向指示位置から放射状方向に移動しながら入力する第2方向入力Mと前記第4方向入力Cとに割り当てられた文字が同じ文字セットであれば、中央入力キー30に対して移動しながら(第4方向入力Cを行いながら)環形状の入力部10に設けられた第1方向指示位置を押したり(第1方向入力Pを行ったり)、反対に前記第1方向指示位置を押して(第1方向入力Pを行って)中央入力キー30に対して移動して(第4方向入力を行って)入力を行うことができるので、このような組み合わせで二つの音素の連続入力が可能になる。したがって、本実施例による入力部10によれば、非常に迅速で便利に文字入力が可能である。
【0152】
また、図19に示された形態では、前述したように、第2方向入力M及び第4方向入力Cに同一な文字セットが割り当てられることができるが、第2方向入力M及び第3方向入力Aに同一な文字セットが割り当てられることもできる。つまり、4方向の第1方向指示位置に、それぞれ設けられる4つの第2方向指示位置に割り当てられる文字セットと4方向の第3方向指示位置に割り当てられる文字セットとを同一にして、特定の方向への第2方向入力Mを行った後で、直ちに第3方向入力Aをすることによって、互いに異なる二つの第2方向入力Mを行っても同一な結果を達成することができる。
【0153】
同時に、本実施例では、放射状方向に4つの第1方向指示位置が配置され、且つ各第1方向指示位置には4つの第2方向指示位置が配置されて、各指示位置での入力が可能であり、中央入力キー30及び入力部10全体の移動によって4方向の入力が可能である。しかし、前記入力部10は、放射状8方向に第1方向指示位置を配置し、各第1方向指示位置に8個の第2方向指示位置を配置して各指示位置での入力が可能になると共に、中央入力キー30を移動させて8方向の入力が可能に構成することもできる。この時には、第1、第2、及び第4方向入力P、M、及びCの種類が増加するので、入力部10全体の移動による第3方向入力Aは行われないように形成されてもよい。また、ここでも、第2方向入力M及び第4方向入力Cに同一な文字セットを割り当てて、迅速な文字入力を可能にすることができる。
【0154】
この場合、仮に入力可能な文字の個数が必要個数より少なければ、前記入力部10を二対に構成し、又は第1、第2、及び第4方向入力P、M、及びCを多段に構成して、入力文字の個数を増加させることができる。
【0155】
一方、本実施例で、中央入力キー30が設けられる場合には、前記入力部10は一本の指がのせられる程度の大きさであるので、どの入力動作が、各第2方向指示位置への移動であるか、第1方向入力Pであるか、第1方向指示位置を押すことによる第2方向入力Mであるか、入力部10全体の移動による第3方向入力Aであるか、又は中央入力キー30の方向移動による第4方向入力Cであるか、を区分しなければならない。つまり、指をのせて入力を行う時、及び中央入力キー30のみで入力を行う時の各入力動作が、互いに干渉することがある。例えば、入力キーやタッチパッドなどに本実施例による入力部10が使用される時、入力部10に指をのせて入力する時に中央入力キー30が干渉されることがある。
【0156】
このような干渉を避けるために、本実施例では、中央入力キー30及び環形状の入力部10の間に段差をおく、或いは指をのせて入力する時には、区分感知機能によって、中央入力キー30による第4方向入力Cは干渉されても無視するように設定することができる。
【0157】
つまり、図20に示されているように、中央入力キー30を環形状の入力部10より高さHだけ低く構成すれば、環形状の入力部10に対して第1、第2、及び第3方向入力P、M、及びAを行う時に、中央入力キー30に対する第4方向入力Cとの干渉を避けることができる。この時、第4方向入力Cを行うためには、指を立てるなどの方法で、中央入力キー30のみに接触するようにして入力することができる。ここで、前記中央入力キー30及び環形状の入力部10は、一本の指の範囲内に含まれるように構成されるのが好ましい。
【0158】
また、図19に示されているように、区分感知機能のために、各第1方向指示位置P1、P2、P3、P4、及び中央入力キー30に区分感知部65が設けられる。この時、中央入力キー30に設けられた区分感知部65のみに指の接触が感知されれば、中央入力キー30による第4方向入力として認識する。そして、各第1方向指示位置の区分感知部65のうちの二つ以上及び中央入力キー30に指の接触が感知されれば、指が入力部10全体にのせられたと判断して、第3方向入力Aとして認識する。また、各第1方向指示位置の区分感知部65のうち一つのみに指の接触が感知されれば、前記第1方向指示位置から第2方向指示位置に移動する第2方向入力M、または前記第1方向指示位置での第1方向入力Pとして認識する。
【0159】
このように中央入力キー30が設けられた環形状の入力部10は、マウスとしても機能する。つまり、中央入力キー30をマウスポインタの移動に利用し、環形状の入力部10をマウスの左ボタン、右ボタン、及び上下スクロールなどとして使用することができる。この時、一本の指の接触面積範囲内に、中央入力キー30が設けられた環形状の入力部10が入るように形成して、中央入力キー30のポインタの移動及び環形状の入力部10の左ボタンまたは右ボタンを共に操作することができるので、このような動作によってドラッグアンドドロップを行うことができる。
【0160】
前述された図面において、説明されていない図面符号40はリターン部であって、弾性材質を含んで、第2方向入力Mまたは第3方向入力Aを行った入力部10を元の位置に復元させるために設けられる。
【実施例5】
【0161】
次に、本発明の第5実施例による文字入力装置について説明する。
【0162】
本実施例では、図21に示されているように、入力部10が基準位置に設けられた中央領域と、前記中央領域に対して放射状に配置され、前記中央領域及び弾性を有するリターン部40によって連結される複数の周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dと、を含んでいる。また、前記中央領域には、方向プッシュ及び方向移動のうちの一つ以上の入力を行う中央入力キーがさらに設けられる。
【0163】
この時、本実施例での中央領域及び周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dを含む入力部10は、前述した実施例での入力動作を全て実現することができる。
【0164】
特に、各第1方向指示位置から第2方向指示位置に移動して入力する第2方向入力Mは、中央領域に対して内向または外向入力を行う時に入力部10全体が移動しながら行われることができ、各周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dのみがリターン部40の弾性力によって上下左右に移動して入力されることもできる。
【0165】
また、前記周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dのうちの一つの周辺入力キー10aによる第2方向入力Mが行われれば(図22(a)中の丸付き数字1参照)、前記周辺入力キー10aは第2方向入力Mが行われる方向に傾き、最初前記第2方向指示位置に割り当てられた文字、または前記文字と異なる第2の文字が、前記第2方向入力Mが行われた地点を中心にした移動第2方向指示位置(図22の(b)で10a参照)に新たに表示される。この時、この位置において、前記移動第2方向指示位置に対する第2方向入力Mによって、前記第2の文字のうちの一つを入力することができる(図22(b)中の丸付き数字2参照)。このような入力動作によって、前記周辺入力キー10aは、図22の(b)において点線で表示されたように移動する。
【0166】
このような入力方式は、周辺入力キー10a、10b、10c、及び10dの第1方向指示位置を押すことによる、第1方向入力Pを始めとして行われる。つまり、第1方向入力Pを行った状態(図23(a)中の丸付き数字1参照)において第2方向入力Mを行った後(図23(a)中の丸付き数字2参照)、再び第2方向入力Mを行うことができる(図23(b)中の丸付き数字3参照)。このような入力動作によって、前記周辺入力キー10aは、図22の(b)において点線で表示されたように移動する。このように第1方向入力Pが含まれる場合には、第2方向入力Mのみで行われた場合と異なる文字が入力されるようにすることができる。その結果、連続した動作でそれぞれ異なる3つの音素を入力することができるので、非常に速い文字入力が可能になる。
【0167】
前述された本発明による文字入力装置は、通常の入力キー形態に使用されるが、タッチパッド又はタッチスクリーンで使用されてもよい。この場合、前記タッチパッド又はタッチスクリーンは、第1、第2、及び第3方向入力P、M、及びAを感知するように、接触だけでなく、プッシュ及び指の水平方向への加圧移動を感知するように形成されなければならない。
【0168】
また、前記タッチパッドまたはタッチスクリーンの上面は、移動またはプッシュ入力を円滑に行うように流動可能な弾性体の材質から形成されるのが好ましい。
【0169】
以上で説明した本発明は、上述した実施例及び添付した図面に限定されるわけではない。本発明の技術的な思想を逸脱しない範囲内で、多様な置換、変形、及び変更が可能であるということは、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者には明白である。
【符号の説明】
【0170】
10 入力部
10a、10b、10c、10d 周辺入力キー
11 支持部
11a 回転支持部
11b 固定支持部
11c 接触突起
15 方向プッシュボタン
30 中央入力キー
50、50a、50b、50c、50d、53、53a、53b、55、55a、55b 移動感知部
51 全体移動感知部
57 タッチ感知部
60 プッシュ感知部
65 区分感知部
65a 中央感知部
65b 区分感知部
100 携帯用移動通信端末機
110 ケース
121 転換キー
123 ファンクションキー
C 第4方向入力
M 第2方向入力
P 第1方向入力
R 第3方向入力
A1、A2、A3、A4 第3方向指示位置
M1、M2、M3、M4 第2方向指示位置
P1、P2、P3、P4 第1方向指示位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基準位置を中心にして放射状に離間配置された、第1方向指示位置のうちの一つを方向プッシュする第1方向入力と、前記第1方向指示位置、それぞれから前記第1方向指示位置を中心にして放射状に配置された第2方向指示位置のうちの一つに方向移動する第2方向入力と、をそれぞれ行うことができるように一体形に設けられる入力部と、
前記第1方向入力を感知するプッシュ感知部と、
前記第2方向入力を感知する移動感知部と、
前記プッシュ感知部及び前記移動感知部の感知結果に基づいて選択された、前記第1方向指示位置及び前記第2方向指示位置に割り当てられた文字コードをメモリ部から出力する制御部と、
を含むことを特徴とする文字入力装置。
【請求項2】
前記第1方向入力及び前記第2方向入力を組み合わせて、前記第1方向入力及び前記第2方向入力とは異なる文字が割り当てられる方向組み合わせ入力を行うことを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項3】
前記第2方向入力は、前記基準位置を中心にして放射状2方向以上に対して、それぞれ別途の文字を入力することを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項4】
前記入力部全体が、前記入力部から放射状に配置された第3方向指示位置に方向移動して、前記第3方向指示位置に割り当てられた文字を入力するための第3方向入力が行われ、
前記第3方向入力を感知するために、前記入力部の内側または前記入力部の外側に全体移動感知部がさらに設けられることを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項5】
前記入力部の基準位置には、前記方向プッシュ及び前記方向移動のうちの一つ以上によって第4方向入力を行うことができる中央入力キーがさらに設けられ、
前記中央入力キーには、方向プッシュを感知するための前記プッシュ感知部及び方向移動を感知する前記移動感知部のうちの一つ以上がさらに設けられることを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項6】
前記入力部は、基準位置を中心にして放射状に離間配置され、環形状に一体形に設けられることを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項7】
前記入力部の基準位置には、方向プッシュ及び方向移動のうちの一つ以上によって前記第4方向入力を行うことができる前記中央入力キーがさらに設けられ、
前記中央入力キーには、前記方向プッシュを感知するための前記プッシュ感知部及び前記方向移動を感知する前記移動感知部のうちの一つ以上がさらに設けられることを特徴とする、請求項6に記載の文字入力装置。
【請求項8】
前記入力部は、前記基準位置に設けられた中央領域と、前記中央領域に対して放射状に配置され、前記中央領域及び弾性を有するリターン部によって連結される複数の周辺入力キーと、を含み、
前記複数の周辺入力キーには、それぞれ、前記第1方向指示位置が設けられ、前記第1方向指示位置を方向プッシュする前記第1方向入力を行い、前記第1方向指示位置から前記第1方向指示位置を中心にして放射状に配置される、前記第2方向指示位置のうちの一つに、前記中央領域における弾性変形によって方向移動し、前記第2方向入力を行うことを特徴とする請求項1に記載の文字入力装置。
【請求項9】
前記周辺入力キーによる前記第2方向入力が行われれば、最初に前記第2方向指示位置に割り当てられた文字、または前記文字と異なる第2の文字が、前記第2方向入力が行われた地点を中心にした移動によって前記第2方向指示位置に新たに表示され、前記第2方向指示位置に対する前記第2方向入力によって、前記第2の文字のうちの一つを入力することを特徴とする請求項8に記載の文字入力装置。
【請求項10】
前記周辺入力キーに対する前記第1方向入力、前記第2方向入力、及び前記第2方向入力の組み合わせによって、新たに割り当てられた第3の文字を入力する方向組み合わせ入力を行うことを特徴とする請求項9に記載の文字入力装置。
【請求項11】
前記入力部全体が、前記入力部から放射状に配置された第3方向指示位置に方向移動して、前記第3方向指示位置に割り当てられた文字を入力する第3方向入力が行われ、
前記第3方向入力を感知するために、入力部の内側または入力部の外側に全体移動感知部がさらに設けられることを特徴とする請求項8に記載の文字入力装置。
【請求項12】
前記第2方向指示位置それぞれに対する、前記第2方向入力及び前記入力部全体の放射状方向移動による前記第4方向入力を区分するために、前記第1方向指示位置それぞれに対する指の接触有無を感知する区分感知部がさらに設けられることを特徴とする請求項1乃至11のうちのいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項13】
前記第2方向指示位置それぞれに対する、前記第2方向入力及び前記入力部全体の放射状方向移動による前記第4方向入力を区分するために、前記基準位置に対する指の接触有無を感知する中央感知部が基準位置に設けられることを特徴とする請求項12に記載の文字入力装置。
【請求項14】
前記区分感知部及び前記中央感知部は、3つ以上の前記第1方向指示位置、または二つ以上の前記第1方向指示位置、及び前記基準位置に対して指の接触が感知されれば、前記第4方向入力として判断し、二つ以下の前記第1方向指示位置に対して指の接触が感知されれば、接触感知された最初の前記第1方向指示位置の周囲における前記第2方向指示位置に対する前記第2方向入力として判断することを特徴とする請求項13に記載の文字入力装置。
【請求項15】
前記第3方向入力を行った後で前記入力部を元の位置に復元させるリターン部をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至11のうちのいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項16】
それ自体に、放射状に離間配置される第1方向指示位置のうちのいずれか一つを選択する第1方向入力と、前記第1方向指示位置それぞれから円周方向に配置された第2方向指示位置のうちのいずれか一つに移動する第2方向入力と、全体が、基準位置から前記基準位置を中心にして放射状に離間配置された複数の第3方向指示位置のうちのいずれか一つに移動する第3方向入力と、をそれぞれ行うことができるように設けられる入力部と、
前記入力部の前記第2方向入力及び前記第3方向入力を感知する移動感知部と、
前記第1方向入力を感知するプッシュ感知部と、
前記移動感知部及び前記プッシュ感知部の感知結果に基づいて選択された、前記第1方向指示位置、前記第2方向指示位置、及び前記第3方向指示位置に割り当てられた文字コードをメモリ部から出力する制御部と、
を含むことを特徴とする文字入力装置。
【請求項17】
前記第3方向入力は、前記第3方向指示位置、それぞれに応じて前記入力部の移動距離を異ならせて、2段以上の多段入力が可能となるように設けられることを特徴とする請求項16に記載の文字入力装置。
【請求項18】
前記第1方向入力は、前記入力部が前記第1方向指示位置それぞれに向かって傾く、或いは前記入力部に前記各第1方向指示位置に対応して設けられた方向プッシュボタンを選択することのうちのいずれか一つの方法で行われることを特徴とする請求項16に記載の文字入力装置。
【請求項19】
前記第1方向入力は、前記入力部の傾斜角度、前記方向プッシュボタンのプッシュ距離、または前記方向プッシュボタンのプッシュ強さに応じて2段以上の多段入力が可能となるように設けられることを特徴とする請求項16に記載の文字入力装置。
【請求項20】
前記第2方向入力は、前記入力部が前記基準位置を中心にして左右に回転することによって行われることを特徴とする請求項16に記載の文字入力装置。
【請求項21】
前記入力部は、前記基準位置を中心にして回転距離によって左右方向にそれぞれ2段以上の多段入力が可能となるように設けられることを特徴とする請求項20に記載の文字入力装置。
【請求項22】
前記入力部全体が上下方向に昇降し、或いは前記入力部に設けられた中央入力キーを選択することのうちのいずれか一つの方法によって中央入力が可能となるように設けられることを特徴とする請求項16に記載の文字入力装置。
【請求項23】
前記中央入力は、昇降距離の差、前記中央入力キーのプッシュ距離、またはプッシュ圧力の差に応じて2段以上の多段入力が可能となるように設けられることを特徴とする、請求項22に記載の文字入力装置。
【請求項24】
前記第1、第2、及び第3方向入力のうちのいずれか一つによって母音文字が入力され、残りによって子音文字が入力されることを特徴とする請求項16乃至23のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項25】
文字が配置されて残った前記第1方向指示位置、第2方向指示位置、または第3方向指示位置には、モード変更、記号、数字、エンター、スペース、または入力取り消しなどが割り当てられることを特徴とする請求項16乃至23のいずれかに記載の文字入力装置。
【請求項26】
前記第3方向入力を行った後で、前記入力部を前記基準位置に復元させるリターン部をさらに含むことを特徴とする請求項16、17または20のいずれか一項に記載の文字入力装置。
【請求項27】
前記入力部、または前記入力部が装着されたケースのうちのいずれか一つに設けられ、前記第1方向入力、前記第2方向入力、及び前記第3方向入力を行う時に、前記入力部の入力動作に対応して前記第1方向指示位置、前記第2方向指示位置、及び前記第3方向指示位置に割り当てられた文字が分割配置される文字表示部をさらに含むことを特徴とする請求項16に記載の文字入力装置。
【請求項28】
前記第2方向入力及び前記第3方向入力によって子音文字が入力され、前記第1方向入力によって母音文字が入力されることを特徴とする請求項16乃至23のいずれか一項に記載の文字入力装置。
【請求項29】
前記移動感知部は、前記第1方向指示位置それぞれに対応して、設けられることを特徴とする請求項16に記載の文字入力装置。
【請求項30】
前記入力部を下部で支持する支持部をさらに含み、
前記支持部は、互いに対向して設けられた複数の固定支持部と、前記固定支持部間に設けられ、前記入力部に沿って回転し、前記複数の固定支持部のうちのいずれかに接触する回転支持部とを含み、
前記移動感知部は、前記固定支持部または回転支持部のうちのいずれかに設けられ、前記固定支持部及び前記回転支持部の接触を感知することを特徴とする請求項20に記載の文字入力装置。
【請求項31】
前記入力部を下部で支持する支持部をさらに含み、
前記支持部の一側から延長された接触突起をさらに含み、
前記移動感知部は、前記接触突起に回転経路上に設けられ、前記支持部が前記入力部に沿って回転する時に前記接触突起の接触を感知することを特徴とする請求項20に記載の文字入力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3(a)】
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【図3(b)】
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【図3(c)】
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【図4】
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【図5】
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【図6(a)】
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【図6(b)】
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【図7(a)】
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【図7(b)】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11(a)】
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【図11(b)】
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【図12(a)】
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【図12(b)】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18(a)】
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【図18(b)】
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【図18(c)】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22(a)】
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【図22(b)】
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【図23(a)】
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【図23(b)】
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【公表番号】特表2010−520548(P2010−520548A)
【公表日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−552598(P2009−552598)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【国際出願番号】PCT/KR2008/001359
【国際公開番号】WO2008/108610
【国際公開日】平成20年9月12日(2008.9.12)
【出願人】(509228282)
【Fターム(参考)】