説明

新規2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール化合物およびその使用方法

本開示は、個体においてヒスタミン受容体を調節するために使用され得る新たな三環系化合物に関する。新たな2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド[4,3−b]インドール化合物などの化合物を記載する。また、該化合物を含む医薬組成物、ならびに該化合物をさまざまな治療適用用途、例えば、認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害および/または神経障害の処置において使用する方法も提供する。また、本発明の化合物は、アミン作動性Gタンパク質共役型受容体および/または神経突起伸長の調節が治療において関与し得る疾患および/または状態の処置における用途が見い出され得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(E):
【化110】

(式中:
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり;
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
各X、X、XおよびX10は、独立して、NまたはCRであり;
mおよびqは、独立して0または1であり;
nは、0または1であり;
各Rは、独立して、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり;
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立して、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換アルキルであるか、または、これが結合している炭素およびジェミナルR8(a〜f)と一緒になってシクロアルキル部分を形成しており;
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシルであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
Qは、非環状または環状アシルアミノ、カルボニルアルコキシ、アシルオキシ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ラクタムまたは置換もしくは非置換シクロアルキルである;
ただし:(i)m、nおよびqの各々が0のとき、およびこのときのみ、Qが置換もしくは非置換シクロアルキルまたはラクタム部分である、(ii)m、nおよびqの各々が1のときのみ、Qが環状アシルアミノである、(iii)Qがカルボニルアルコキシのとき、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fはシクロアルキルおよび置換アルキル以外である;(iv)該化合物は表1の化合物以外である、ならびに(v)該化合物は5−シクロヘキシル−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび5−シクロペンチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−[(4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ピリド[4,3−b]インドール−1−オン以外であるものとする)
の化合物またはその塩。
【請求項2】
化合物1〜73からなる群より選択される化合物またはその塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
各X、XおよびX10がCHであり、XがNまたはCR(式中、Rはクロロである)であり、Rがメチルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fがHであり(存在する場合)、Qが非環状アシルアミノ、アミノアシルまたはカルボニルアルコキシである、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
各X、XおよびX10がCHであり、XがCR(式中、Rはメチルである)であり、Rがメチルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fがHであり(存在する場合)、Qが非環状アシルアミノまたはアミノアシルである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
各X、XおよびX10がCHであり、XがNまたはCR(式中、Rはクロロもしくはメチルである)であり、Rがメチルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fがHであり(存在する場合)、Qが式−C(O)NHR’(式中、R’は非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換シクロアルキル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロアリールまたは非置換もしくは置換ヘテロシクリルである)のアシルアミノである、請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
各X、XおよびX10がCHであり、XがNまたはCR(式中、Rはメチルである)であり、Rがメチルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fがHであり(存在する場合)、Qが式−NHC(O)R’(式中、R’はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アルコキシまたは置換アルコキシである)である、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
式(Vc):
【化111】

(式中:
は、メチルであり;
mおよびqは、独立して0または1であり;
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立して、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換アルキルであるか、または、これが結合している炭素およびジェミナルR8(a〜f)と一緒になってシクロアルキル部分を形成しており;
Qは、非環状もしくは環状アシルアミノ、カルボニルアルコキシ、アシルオキシ、アミノアシルまたはアミノカルボニルアルコキシである)
の化合物またはその塩。
【請求項8】
Qが非環状アシルアミノ、カルボニルアルコキシまたはアミノアシルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
mとqの少なくとも一方が1である、請求項7に記載の化合物。
【請求項10】
式(Vf):
【化112】

(式中:
は、メチルであり;
は、クロロまたはメチルであり;
mおよびqは、独立して0または1であり;
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立して、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換アルキルであるか、または、これが結合している炭素およびジェミナルR8(a〜f)と一緒になってシクロアルキル部分を形成しており;
Qは、非環状もしくは環状アシルアミノ、カルボニルアルコキシ、アシルオキシ、アミノアシルまたはアミノカルボニルアルコキシである;
ただし、Rがメチルのとき、Qは、非環状または環状アシルアミノ、アシルオキシ、アミノアシルまたはアミノカルボニルアルコキシであるものとする)
の化合物またはその塩。
【請求項11】
がメチルであり、Rがクロロである、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
とRがメチルであり、Qが非環状アシルアミノ、アシルオキシ、アミノアシルまたはアミノカルボニルアルコキシである、請求項10に記載の化合物。
【請求項13】
式(F):
【化113】

(式中:
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり;
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシルであるか、または各R10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;およびまたはその塩、
各X、X、XおよびX10は、独立して、NまたはCRであり;
各Rは、独立して、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり;
Qは、置換シクロアルキルまたはラクタム部分である)
の化合物またはその塩。
【請求項14】
Qが、構造:
【化114】

から選択される部分である、請求項13に記載の化合物。
【請求項15】
式(G):
【化115】

(式中:
1aは、アルキルであり;
4aは、アルキル、アリールおよび置換アリールから選択され;
は、アルキルであり;
8gは、アルキル、置換アルキルおよびアラルキルから選択される)
の化合物またはその塩。
【請求項16】
8gがアルキルである、請求項15に記載の化合物。
【請求項17】
以下の受容体:アドレナリン作動性受容体(例えば、a1D、a2Aおよび/またはa2B)、セロトニン受容体(例えば、5−HT2A、5−HT2B、5−HTおよび/または5−HT)、ドーパミン受容体(例えば、D2L)ならびにヒスタミン受容体(例えば、H、Hおよび/またはH)の少なくとも1種類を調節する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
個体の認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害または神経障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、有効量の式(E):
【化116】

(式中:
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり;
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
各X、X、XおよびX10は、独立して、NまたはCRであり;
mおよびqは、独立して0または1であり;
nは、0または1であり;
各Rは、独立して、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり;
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立して、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換アルキルであるか、または、これが結合している炭素およびジェミナルR8(a〜f)と一緒になってシクロアルキル部分を形成しており;
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシルであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
Qは、非環状または環状アシルアミノ、カルボニルアルコキシ、アシルオキシ、アミノアシル、アミノカルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ラクタムまたは置換もしくは非置換シクロアルキルである;
ただし:(i)m、nおよびqの各々が0のとき、およびこのときのみ、Qが置換もしくは非置換シクロアルキルまたはラクタム部分である、(ii)m、nおよびqの各々が1のときのみ、Qが環状アシルアミノである、(iii)Qがカルボニルアルコキシのとき、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fはシクロアルキルおよび置換アルキル以外であるものとする)
の化合物またはその塩を投与することを含む方法。
【請求項19】
さらに、(iv)前記化合物は表1の化合物以外である、ならびに(v)該化合物は5−シクロヘキシル−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−メチル−1H−ピリド[4,3−b]インドールおよび5−シクロペンチル−2,3,4,5−テトラヒドロ−2−[(4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]−1H−ピリド[4,3−b]インドール−1−オン以外であるものとする、
請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記化合物が、化合物1〜73、CD1およびCD57からなる群より選択される化合物またはその塩である、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記化合物が、化合物1〜73からなる群より選択される化合物またはその塩である、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
各X、XおよびX10がCHであり、XがNまたはCR(式中、Rはクロロである)であり、Rがメチルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fがHであり(存在する場合)、Qが非環状アシルアミノ、アミノアシルまたはカルボニルアルコキシである、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
各X、XおよびX10がCHであり、XがCR(式中、Rはメチルである)であり、Rがメチルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fがHであり(存在する場合)、Qが非環状アシルアミノまたはアミノアシルである、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
各X、XおよびX10がCHであり、XがNまたはCR(式中、Rはクロロもしくはメチルである)であり、Rがメチルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fがHであり(存在する場合)、Qが式−C(O)NHR’(式中、R’は非置換もしくは置換アルキル、非置換もしくは置換シクロアルキル、非置換もしくは置換アリール、非置換もしくは置換ヘテロアリールまたは非置換もしくは置換ヘテロシクリルである)のアシルアミノである、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
各X、XおよびX10がCHであり、XがNまたはCR(式中、Rはメチルである)であり、Rがメチルであり、各R2a、R2b、R3a、R3b、R10aおよびR10bがHであり、各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fがHであり(存在する場合)、Qが式−NHC(O)R’(式中、R’はアルキル、置換アルキル、アリール、置換アリール、ヘテロアリール、置換ヘテロアリール、ヘテロシクリル、置換ヘテロシクリル、アルコキシまたは置換アルコキシである)である、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
個体の認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害または神経障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、有効量の式(Vc):
【化117】

(式中:
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり;
mおよびqは、独立して0または1であり;
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立して、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換アルキルであるか、または、これが結合している炭素およびジェミナルR8(a〜f)と一緒になってシクロアルキル部分を形成しており;
Qは、非環状もしくは環状アシルアミノ、カルボニルアルコキシ、アシルオキシ、アミノアシルまたはアミノカルボニルアルコキシである)
の化合物またはその塩を投与することを含む方法。
【請求項27】
がメチルである、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
mとqの少なくとも一方が1である、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
個体の認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害または神経障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、有効量の式(Vf):
【化118】

(式中:
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり;
各Rは、独立して、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり;
mおよびqは、独立して0または1であり;
各R8a、R8b、R8c、R8d、R8eおよびR8fは、独立して、H、ヒドロキシル、置換もしくは非置換アルキルであるか、または、これが結合している炭素およびジェミナルR8(a〜f)と一緒になってシクロアルキル部分を形成しており;
Qは、非環状もしくは環状アシルアミノ、カルボニルアルコキシ、アシルオキシ、アミノアシルまたはアミノカルボニルアルコキシである)
の化合物またはその塩を投与することを含む方法。
【請求項30】
がメチルであり、Rがクロロである、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
およびRがメチルであり、Qが非環状アシルアミノ、アシルオキシ、アミノアシルまたはアミノカルボニルアルコキシである、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
個体の認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害または神経障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、有効量の式(F):
【化119】

(式中:
は、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、ペルハロアルキル、アシル、アシルオキシ、カルボニルアルコキシ、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、置換もしくは非置換アラルキル、C〜Cペルハロアルコキシ、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニルまたはカルボニルアルキレンアルコキシであり;
各R2aおよびR2bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ、ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR2aおよびR2bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
各R3aおよびR3bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、シアノ ヒドロキシル、アルコキシ、ニトロであるか、またはR3aおよびR3bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;
各R10aおよびR10bは、独立して、H、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、ハロ、ヒドロキシル、アルコキシルであるか、またはR10aおよびR10bは、これらが結合している炭素と一緒になってシクロアルキル部分もしくはカルボニル部分を形成しており;およびまたはその塩、
各X、X、XおよびX10は、独立して、NまたはCRであり;
各Rは、独立して、H、ヒドロキシル、ニトロ、シアノ、ハロ、C〜Cペルハロアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルキル、置換もしくは非置換C〜Cアルケニル、置換もしくは非置換C〜Cアルキニル、置換もしくは非置換アリール、置換もしくは非置換ヘテロアリール、C〜Cペルハロアルコキシ、C〜Cアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシル、チオール、置換もしくは非置換ヘテロシクリル、置換もしくは非置換アラルキル、チオアルキル、置換もしくは非置換アミノ、アシルアミノ、アミノアシル、アミノカルボニルアミノ、アミノカルボニルオキシ、アミノスルホニル、スルホニルアミノ、スルホニル、カルボニルアルキレンアルコキシ、アルキルスルホニルアミノまたはアシルであり;
Qは、置換もしくは非置換シクロアルキルまたはラクタム部分である)
の化合物またはその塩を投与することを含む方法。
【請求項33】
Qが、構造:
【化120】

から選択される部分である、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
個体の認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害または神経障害を処置する方法であって、それを必要とする個体に、有効量の式(G):
【化121】

(式中:
1aは、アルキルであり;
4aは、アルキル、アリールおよび置換アリールから選択され;
は、アルキルであり;
8gは、アルキル、置換アルキルおよびアラルキルから選択される)
の化合物またはその塩を投与することを含む方法。
【請求項35】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物および薬学的に許容され得る担体を含む医薬組成物。
【請求項36】
認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害または神経障害の処置のための医薬の製造における請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物の使用。
【請求項37】
請求項1〜17のいずれか1項に記載の化合物、および認知障害、精神病性障害、神経伝達物質媒介性障害または神経障害の処置における使用のための使用説明書を備えるキット。

【公表番号】特表2011−510932(P2011−510932A)
【公表日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−544471(P2010−544471)
【出願日】平成21年1月26日(2009.1.26)
【国際出願番号】PCT/US2009/032065
【国際公開番号】WO2009/094668
【国際公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【出願人】(510115720)メディベイション テクノロジーズ, インコーポレイテッド (12)
【Fターム(参考)】