説明

既設管路の補修構造

【課題】補強材を用いずにその組み立てのための手間を省略するとともに、内面材の組み立てと配設作業を容易に行うことができる既設管路の補修構造を提供すること。
【解決手段】内面材2の外周側にボルト挿通孔3を形成し、軸方向に隣接する内面材2同士を、頭部41に雌ねじ42を設けたナット付ボルト4で接合するとともに、内面材2の両側面にあり溝5を形成し、周方向に隣接する内面材2同士を、両側にあり部61を備えた連結部材6により接合し、接合した内面材2と既設管路1の間に硬化性充填材7を充填する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、下水道管等をはじめとする既設管路の内張り補修構造に関し、特に、大口径の既設管路の内面を被覆して補修するのに適した既設管路の補修構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
老朽化した下水道管路等の既設管路の補修構造として、既設管路の内面を内張り材で全面的に覆う方法が数多く提案されている。
このような内張り補修構造として、例えば、下記の特許文献1には、既設管路内に、当該既設管路の内面に略沿った中空骨組み状の補強材を配置し、その補強材の内側に、既設管路の軸方向に連続した内面材を、既設管路の周方向に複数本密着して取り付けることにより、全体として既設管路の軸方向に沿う筒状に組み立て、その筒状に組み立てられた内面材と既設管路の間に硬化性充填材を充填する補修方法が開示されている。
また、下記の特許文献2には、既設管路内に中空骨組み状の補強材を配置し、その補強材の内側に、既設管路の軸方向に沿った内面材を周方向に連続して取り付け、管路の補修長が長くなり内面材の必要長が長くなっても、その製造上の問題や輸送上の問題を解決することができる管路の内張り構造がそれぞれ提案されている。
【0003】
しかしながら、上記従来の既設管路の補修構造において、前者は、既設管路の補修長が長くなるに従い、内面材及び嵌合部材を軸方向に連続したものを使用しようとすると、輸送上又は製造設備上において困難なケースが生じてきた。すなわち、通常は内面材及び嵌合部材は、その製造時にドラムやリールなどに巻き取るが、長さがある限度を越えて長くなると、巻き取り後のドラムやリールの外径が大きくなり、製造現場における設置スペース等の問題が、また、これらのドラムやリールを輸送する際、輸送用の車両が大きくなり、通常の車線には進入が困難となってしまう問題が生じる。
また、後者は、これらの問題を解決するものの、既設管路内に中空骨組み状の補強材を配置するに際し、補強材が多数の部材からなるため、補強材を既設管路内で組み立てるのに多大な手間を要し、さらに、内面材の数も多くこれを嵌合部材に係止するのに多大な手間を要するという問題を有している。
【0004】
【特許文献1】特開2001−311387号公報
【特許文献2】特開2002−310378号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記従来の既設管路の補修構造が有する問題点に鑑み、補強材を用いずにその組み立てのための手間を省略するとともに、内面材の組み立てと配設作業を容易に行うことができる既設管路の補修構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本第1発明の既設管路の補修構造は、既設管路の内面に、該既設管路の軸方向及び周方向に分割した短冊状の内面材を内張りする既設管路の補修構造において、前記内面材の外周側にボルト挿通孔を形成し、軸方向に隣接する内面材同士を、頭部に雌ねじを設けたナット付ボルトで接合するとともに、内面材の両側面にあり溝を形成し、周方向に隣接する内面材同士を、両側にあり部を備えた連結部材により接合し、該接合した内面材と既設管路の間に硬化性充填材を充填したことを特徴とする。
なお、ここでいう「あり溝」及び「あり部」とは、鳩尾状に限らずT字状等も含むものとする。
【0007】
また、同じ目的を達成するため、本第2発明の既設管路の補修構造は、既設管路の内面に、該既設管路の軸方向及び周方向に分割した短冊状の内面材を内張りする既設管路の補修構造において、前記内面材の外周側にボルト挿通孔を形成し、軸方向に隣接する内面材同士を、頭部に雌ねじを設けたナット付ボルトで接合するとともに、内面材の一方の側面にあり溝を、他の側面にあり部を形成し、周方向に隣接する内面材同士を該あり溝とあり部により接合し、該接合した内面材と既設管路の間に硬化性充填材を充填したことを特徴とする。
なお、ここでいう「あり溝」及び「あり部」とは、鳩尾状に限らずT字状等も含むものとする。
【0008】
この場合において、周方向に接続した内面材を、頭部に雌ねじを設けた複数のナット付ボルトにより外周側で環状に緊縛することができる。
【0009】
また、内面材の端面及び側面に、水分膨張性の樹脂製止水材又はゴム製パッキンを配設することができる。
【0010】
また、内面材の外周側に、軸方向及び/又は周方向に補強リブを設けることができる。
【0011】
また、ボルト挿通孔のナット受け座にテーパを設けることができる。
【0012】
また、内面材の接続部に水分硬化性のシーリング材を縦横に連続して充填することができる。
【発明の効果】
【0013】
本第1発明の既設管路の補修構造は、既設管路の内面に、該既設管路の軸方向及び周方向に分割した短冊状の内面材を内張りする既設管路の補修構造において、前記内面材の外周側にボルト挿通孔を形成し、軸方向に隣接する内面材同士を、頭部に雌ねじを設けたナット付ボルトで接合するとともに、内面材の両側面にあり溝を形成し、周方向に隣接する内面材同士を、両側にあり部を備えた連結部材により接合することから、内面材の組み立てと配設作業を非常に容易に行うことができ、また、接合した内面材と既設管路の間に硬化性充填材を充填することから、内面材の接合をより確実にするとともに既設管路と内面材を一体化し、長期に亘る使用に耐えるように管路を強化することができる。
【0014】
また、本第2発明の既設管路の補修構造によれば、既設管路の内面に、該既設管路の軸方向及び周方向に分割した短冊状の内面材を内張りする既設管路の補修構造において、前記内面材の外周側にボルト挿通孔を形成し、軸方向に隣接する内面材同士を、頭部に雌ねじを設けたナット付ボルトで接合するとともに、内面材の一方の側面にあり溝を、他の側面にあり部を形成し、周方向に隣接する内面材同士を該あり溝とあり部により接合することから、内面材の組み立てと配設作業を非常に容易に行うことができ、また、接合した内面材と既設管路の間に硬化性充填材を充填することから、内面材の接合をより確実にするとともに既設管路と内面材を一体化し、長期に亘る使用に耐えるように管路を強化することができる。
【0015】
この場合、周方向に接続した内面材を、頭部に雌ねじを設けた複数のナット付ボルトにより外周側で環状に緊縛することにより、内面材を周方向により強固に接続することができる。
【0016】
また、内面材の端面及び側面に、水分膨張性の樹脂製止水材又はゴム製パッキンを配設することにより、管路内外への水の浸入を防止することができる。
【0017】
また、内面材の外周側に、軸方向及び/又は周方向に補強リブを設けることにより、内面材の軸方向又は周方向の剛性を高めることができる。
【0018】
また、ボルト挿通孔のナット受け座にテーパを設けることにより、ナット付ボルトの回り止めを図ることができる。
【0019】
また、内面材の接続部に水分硬化性のシーリング材を縦横に連続して充填することにより、管路内外への水の浸入を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の既設管路の補修構造の実施の形態を、図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0021】
図1〜図5に、本発明の既設管路の補修構造の一実施例を示す。
この既設管路の補修構造は、図1に示すように、例えば、補修の必要な内径1200mmの既設管路1(被補修管)の内面に、該既設管路1の軸方向及び周方向に分割した短冊状の内面材2を内張りするものである。
そして、この既設管路の補修構造は、図2〜図4に示すように、内面材2の外周側にボルト挿通孔3を形成し、軸方向に隣接する内面材2同士を、頭部41に雌ねじ42を設けたナット付ボルト4で接合するとともに、内面材2の両側面にあり溝5を形成し、周方向に隣接する内面材2同士を、両側にあり部61を備えた連結部材6により接合し、該接合した内面材2と既設管路1の間に硬化性充填材7を充填している。
【0022】
この場合、周方向に隣接する内面材2同士の接合は、図4(b)に示すように、内面材2の一方の側面にあり溝5を、他の側面にあり部61を形成し、該あり溝5とあり部61を直接嵌合させることもでき、これにより、内面材2同士の接合力をより強固にすることができる。
【0023】
既設管路1は、その断面形状や内径長さは特に限定されないが、その径1000〜2000mmの被補修管が好適に選択できる。
この場合、内面材2の大きさは、まず、マンホールを通しての被補修管への引き込みが可能なこと、次いで、管内を流れる水量や管渠補修構造の強度や組み立ての手間を前もって考慮して、最適な形状や大きさを設計しておくこと、そして、これらがそれぞれ互いに確実に係合し、かつ内面が平滑な曲面や平面を形成するようにすることが最も重要となる。
【0024】
内面材2は、図2に示すように、既設管路1の内面に沿う断面円弧形をなし、周方向に補強リブ21を備えている。
この補強リブ21には、複数の短尺のボルト軸8が貫設されており、該ボルト軸8は1対のナット81により補強リブ21に固定されている。
このボルト軸8は、硬化性充填材7に対しアンカー効果を発揮し、内面材2と硬化性充填材7がより強く一体化することになる。
【0025】
また、この内面材2は、本実施例では、既設管路1の内面を周方向に略5分割した幅で、例えば50cm等の適当な軸方向の長さを備える合成樹脂製の長方形状のものからなる。
ここで、内面材2は、上記のとおり、通常、合成樹脂製のものからなるが、成形性の点から熱可塑性樹脂を好適に使用でき、特に、経済性、可撓性、接着性等で優れているビニル樹脂系の塩化ビニル樹脂や酢酸ビニル樹脂等を最適に使用できる。なお、その他の樹脂、例えば、オレフィン樹脂系のポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂等、これらの合成樹脂の混合物、これらの合成樹脂とエチレン−酢酸ビニル等の共重合体類やエラストマー類や変性ポリオレフィン類等との混合物も好適に使用することができ、また、天然、合成を問わずほとんどの公知のゴム類も併用して使用することができる。
なお、内面材2の端面と側面には、シール性を向上させるために、互いに嵌合する小さな凸条と凹溝とが各々形成されており、これら凸条と凹溝には、水分膨張性の樹脂製止水材又はゴム製パッキンを介設することもできる。
【0026】
ボルト挿通孔3は、図2〜図3に示すように、複数本が内面材の軸方向にスリーブ状に連続して形成されており、これらのボルト挿通孔3は軸方向の補強リブを兼ねている。
また、ボルト挿通孔3は、内面材2の両端にナットを収容するナット室31を有し、該ナット室31は、ナット付ボルト4の頭部41に付されたテーパと一致するように、ナット受け座32にテーパを設け、これにより、ナット付ボルト4の回り止めを図っている。
【0027】
ナット付ボルト4は、図3に示すように、先端に雄ねじ43が形成された軸部44と、該軸部44の基端に設けられた頭部41とを有し、頭部41には、他のナット付ボルト4が螺合する雌ねじ42が軸方向に形成されている。
このナット付ボルト4は、金属製や合成樹脂製のものを使用できるが、強度性や経済性等の観点から、鉄鋼製のものが好適である。また、その軸部44は、図3(d)に示すように鋼棒により構成したり、図3(f)に示すように、先端部を除いて可撓性を有するワイヤにより構成することができる。
【0028】
また、図4に示すように、内面材2の両側面には、鳩尾状のあり溝5が形成されており、周方向に隣接する内面材2同士は、両側にあり部61を備えた連結部材6により連結される。
連結部材6は、くさび状に緩いテーパを有し、このテーパと略平行な表面を有するあり溝5に挿入、固定されるようにするとともに、連結部材6の長さをあり溝5の長さより短く形成することができる。
この場合、連結部材6とあり溝5の少なくとも一方に滑性を付与することにより、連結部材6があり溝5内で滑るようにし、内面材2同士の接合を容易にすることができる。
また、内面材2の接続部に水分硬化性のシーリング材を縦横に連続して充填することにより、管路内外への水の浸入を防止することができる。
ができる。
なお、連結部材6は、前記した内面材2と同様の合成樹脂類やゴム類で製造することができ、また、シーリング材には、ウレタン系シーリング材等、一般的に知られている材質のものを適宜使用することができる。
【0029】
また、図3〜図4に示すように、内面材2の軸方向や周方向の接続部に、ゴム製や合成樹脂製、さらに必要に応じて、水膨張性を有する一般的に知られている材質のパッキン9を配設することができ、これにより、管路内外への水の浸入を防止することができる。
【0030】
また、図1に示すように、接合した内面材2と既設管路1の間には硬化性充填材7が注入されるが、この注入した硬化性充填材7により内面材2の接合がより確実になるとともに、既設管路1と内面材2とが一体になって管路1をより強固にすることができる。
なお、硬化性充填材7としては、例えば、モルタルやプラコン等、一般的に広く知られている材質のものがそれぞれ適宜に使用できることになる。
【0031】
一方、図5に示すように、周方向に接続した内面材2を、頭部41に雌ねじ42を設けた複数のナット付ボルト4により外周側で環状に緊縛することができる。
この場合、ナット付ボルト4は、内面に軸方向に形成した複数の補強リブ22を貫通するように配設されている。
ナット付ボルト4は、先端に雄ねじ43が形成された軸部44と、該軸部44の基端に設けられた頭部41とを有し、頭部41には、他のナット付ボルト4が螺合する雌ねじ42が軸方向に形成されるとともに、先端部を除く軸部44が可撓性を有するワイヤにより構成されている。
【0032】
かくして、本実施例の既設管路の補修構造は、既設管路の内面に、該既設管路の軸方向及び周方向に分割した短冊状の内面材2を内張りする既設管路の補修構造において、前記内面材2の外周側にボルト挿通孔3を形成し、軸方向に隣接する内面材2同士を、頭部41に雌ねじ42を設けたナット付ボルト4で接合するとともに、内面材2の両側面にあり溝5を形成し、周方向に隣接する内面材2同士を、両側にあり部61を備えた連結部材6により接合することから、内面材2の組み立てと配設作業を非常に容易に行うことができ、また、接合した内面材2と既設管路の間に硬化性充填材7を充填することから、内面材2の接合をより確実にするとともに既設管路と内面材2を一体化し、長期に亘る使用に耐えるように管路を強化することができる。
【0033】
また、周方向に隣接する内面材2同士の接合を、図4(b)に示すように、内面材2の一方の側面にあり溝5を、他の側面にあり部61を形成し、該あり溝5とあり部61を直接嵌合させることにより、内面材2同士の接合力をより強固にすることができる。
【0034】
この場合、周方向に接続した内面材2を、頭部41に雌ねじ42を設けた複数のナット付ボルト4により外周側で環状に緊縛することにより、内面材2を周方向により強固に接続することができる。
また、内面材の端面及び側面に、水分膨張性の樹脂製止水材又はゴム製パッキンを配設することにより、管路内外への水の浸入を防止することができる。
また、内面材2の外周側に、軸方向及び/又は周方向に補強リブ21、22を設けることにより、内面材2の軸方向又は周方向の剛性を高めることができる。
また、ボルト挿通孔3のナット受け座32にテーパを設けることにより、ナット付ボルト4の回り止めを図ることができる。
また、内面材2の接続部に水分硬化性のシーリング材を縦横に連続して充填することにより、管路内外への水の浸入を防止することができる。
【0035】
以上、本発明の既設管路の補修構造について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明の既設管路の補修構造は、作業性や経済性、耐久性、耐水性、強度性等おいて優れることから、下水道等の管渠に適し、また、マンホール等の縦穴にも好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の既設管路の補修構造の一実施例を示し、(a)は軸直角方向の断面図、(b)は接合した内面材の平面図である。
【図2】同実施例で使用する内面材の一例を示し、(a)は平面図、(b)は断面正面図、(c)は正面図、(d)は断面右側面図、(e)は(d)の要部拡大図、(f)は右側面図である。
【図3】(a)はボルト挿通孔とナット付ボルトを示す断面図、(b)はボルト挿通の正面図、(c)はボルト挿通孔の近傍に補強リブを設けた例を示す正面図、(d)はナット付ボルトの正面図、(e)は頭部ナットの断面図、(f)は軸部がワイヤにより形成されたナット付ボルトの正面図である。
【図4】(a)は連結部材とあり溝による内面材の接合状態を示す断面図、(b)はあり部を一体に形成した内面材の接合状態を示す断面図、(c)は連結部材の3面図である。
【図5】ナット付ボルトによる内面材の緊縛を示す要部の断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 既設管路
2 内面材
21 補強リブ
22 補強リブ
3 ボルト挿通孔
31 ナット室
32 ナット受け座
4 ナット付ボルト
41 頭部
42 雌ねじ
43 雄ねじ
44 軸部
5 あり溝
6 連結部材
61 あり部
7 硬化性充填材
8 ボルト軸
81 ナット
9 パッキン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
既設管路の内面に、該既設管路の軸方向及び周方向に分割した短冊状の内面材を内張りする既設管路の補修構造において、前記内面材の外周側にボルト挿通孔を形成し、軸方向に隣接する内面材同士を、頭部に雌ねじを設けたナット付ボルトで接合するとともに、内面材の両側面にあり溝を形成し、周方向に隣接する内面材同士を、両側にあり部を備えた連結部材により接合し、該接合した内面材と既設管路の間に硬化性充填材を充填したことを特徴とする既設管路の補修構造。
【請求項2】
既設管路の内面に、該既設管路の軸方向及び周方向に分割した短冊状の内面材を内張りする既設管路の補修構造において、前記内面材の外周側にボルト挿通孔を形成し、軸方向に隣接する内面材同士を、頭部に雌ねじを設けたナット付ボルトで接合するとともに、内面材の一方の側面にあり溝を、他の側面にあり部を形成し、周方向に隣接する内面材同士を該あり溝とあり部により接合し、該接合した内面材と既設管路の間に硬化性充填材を充填したことを特徴とする既設管路の補修構造。
【請求項3】
周方向に接続した内面材を、頭部に雌ねじを設けた複数のナット付ボルトにより外周側で環状に緊縛したことを特徴とする請求項1又は2記載の既設管路の補修構造。
【請求項4】
内面材の端面及び側面に、水分膨張性の樹脂製止水材又はゴム製パッキンを配設したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の管内面の補修構造。
【請求項5】
内面材の外周側に、軸方向及び/又は周方向に補強リブを設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の管内面の補修構造。
【請求項6】
ボルト挿通孔のナット受け座にテーパを設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の管内面の補修構造。
【請求項7】
内面材の接続部に水分硬化性のシーリング材を縦横に連続して充填したことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の既設管路の補修構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−274535(P2006−274535A)
【公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−90428(P2005−90428)
【出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(000108719)タキロン株式会社 (421)
【Fターム(参考)】