説明

日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置、画像ファイル情報表示方法及び撮像装置

【課題】利便性を損なうことなく、撮影日時の情報を利用して所望の画像ファイルの検索等を行うことができるように、画像ファイルの日付ソートとその結果表示を行うことができる日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置、画像ファイル情報表示方法及び撮像装置を提供する。
【解決手段】デジタルカメラの再生モード時の液晶モニタの画面において、図4(D)のようにユーザが選択した撮影日のサムネイル画像が一覧表示される。その一覧表示の際に、記憶メディアに記録されている画像ファイルの日付ソートが行われるが、画像ファイルの数が所定の閾値以下であれば画像ファイルに記録されている撮影日時に基づいて日付ソートを行い、画像ファイルの数が閾値より大きければファイルの更新日時に基づいて日付ソートを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置、画像ファイル情報表示方法及び撮像装置に係り、特にデジタルカメラへの適用が可能な日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置、画像ファイル情報表示方法及び撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、撮影画像の画像ファイルを日付でソートする日付ソート機能を有するデジタルカメラが提供されている。
【0003】
特許文献1には、複数のファイルを、日付やファイル名でソートするファイル編集装置が開示されている。
【特許文献1】特開2004―258957号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デジタルカメラ等の撮像装置で撮影された画像は、一般にその画像データに撮影日時などの付加情報を付加したExif(Exchangeable Image File Format)形式の画像ファイルとして記録される。このようなファイル形式により記録された複数の画像ファイルを日付でソート(分類や並べ替え)し、ファイル識別情報(ファイル名やサムネイル画像等)を一覧表示するような場合、各画像ファイル内の付加情報(ExifTAG)として記録されている撮影日時を元にソートすることが望ましい。
【0005】
しかしながら、撮影日時を元に日付ソートする場合、ファイル内部のタグ解析を全ファイルについて行う必要があり、ファイル数が多い場合、ソート終了までに膨大な時間を要するという問題がある。このため、従来は、メモリの所定領域にファイル管理情報として記録されているファイルの更新日時を元に日付ソートを行っている。
【0006】
ここで、データを記録するメモリカード等でのファイルの管理システムとしてFAT(File Allocation Table:ファイル・アロケーション・テーブル)ファイルシステムが一般に用いられている。このFATファイルシステムでは、メモリ領域がシステム領域とデータ領域とに分けられ、システム領域には、ファイル管理情報として、ディレクトリエントリとFATのデータが記録され、データ領域には実際のファイルのデータが記録される。
【0007】
ディレクトリエントリには、メモリに記録されている各ファイルについて、ファイル名、拡張子、属性、予約済み領域、ファイル作成時刻、ファイル作成日、最終アクセス日、更新日時、当該ファイルの先頭部分のデータが記録されているクラスタのクラスタアドレス(開始クラスタアドレス)、ファイルサイズ等が記録される。FATには、各ファイルが記録されているクラスタの繋がりを示すデータが記録される。
【0008】
このようなFATファイルシステムで管理されているファイルの日付ソートは、上述のようにファイルの更新日時を元に行われるのが一般的であるが、日付ソートを更新日時で行うと、画像ファイルのように撮影日時で日付ソートを行うことが望まれる場合には適切な結果が得られない場合がある。
【0009】
例えば、撮影時にメモリに記録した画像ファイルの更新日時は撮影日時と略一致しており、その状態で日付ソートしたときには撮影日時で日付ソートしたときと同じ結果が得られる。一方、一旦メモリに記録した画像ファイルの画像にトリミング処理等を施すと、その際のリードモディファイライトによって更新日付がリードモディファイライトを実行した日時に変更されてしまうため、更新日時と撮影日時とが異なり、更新日時で日付ソートした結果が撮影日時で日付ソートした結果と異なるという問題があった。また、画像ファイルをコピーした場合にも更新日時がコピーした日時となるため、コピー先のメモリに記録されている画像ファイルを更新日時で日付ソートすると、撮影日時で日付ソートした結果と全く異なる結果を招く場合があった。
【0010】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、利便性を損なうことなく、できるだけ撮影日時の情報を利用して所望の画像ファイルの検索等を行うことができるように、画像ファイルの日付ソートとその結果表示を行うことができる日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置、画像ファイル情報表示方法及び撮像装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリと、前記メモリに記録されている日付ソート対象の画像ファイルを前記撮影日時に基づいて日付ソートする日付ソート手段であって、前記日付ソート対象の画像ファイルの数、又は、前記撮影日時に基づく日付ソートの処理に要すると予測される時間が、所定の閾値を超えた場合には、前記更新日時に基づいて日付ソートを行う日付ソート手段と、前記日付ソート手段により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0012】
本発明によれば、原則として撮影日時による日付ソートが行われるため、画像ファイルの日付ソートにおいては目的に合致した結果が得られる。また、撮影日時による日付ソートでは、膨大な処理時間を要し、ユーザの待ち時間が長くなるような場合には画像ファイルの更新日時による日付ソートにより迅速に処理するようにしたため、利便性が向上する。
【0013】
請求項2に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリと、前記メモリに記録されている日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート手段と、前記日付ソート手段により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示手段と、前記日付ソート対象の画像ファイルのうち前記更新日時と前記撮影日時とが異なる画像ファイルが存在する場合に、警告情報を表示する警告表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0014】
本発明によれば、画像ファイルの日付ソートがファイルの更新日時によって迅速に行われる一方、更新日時と撮影日時とが異なる場合に、目的に合致しない結果が生じるおそれがあるため、警告情報の表示によってその旨をユーザに知らせるようにしている。これにより、ユーザに対して撮影日時での日付ソートの結果と異なるおそれがある旨の注意を促すことができる。
【0015】
請求項3に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項2に記載の発明において、前記警告表示手段は、前記表示手段における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合に前記警告情報を表示することを特徴としている。
【0016】
本発明によれば、画像ファイルの更新日時による日付ソートの結果、一覧表示する条件に適合した画像ファイルに限定して更新日時と撮影日時とを比較し、更新日時と撮影日時とが異なるか否かを判断するため、日付ソートした画像ファイルが膨大であっても、一覧表示する条件に適合した画像ファイルの数が限られていれば、又は、一覧表示をユーザが確認している間にその判断を行えば、更新日時と撮影日時とが異なるか否かの判断に多くの時間を要することなく、その判断のためにユーザに待ち時間を与える不利益もなく警告を行うことができる。
【0017】
特に、一覧表示する画像ファイルに関する情報として、画像(低解像度画像)を表示する場合には、一覧表示する画像の画像ファイルを読み取る必要があり、その際にその画像ファイルの撮影日時の情報を参照して更新日時と比較することによって、更新日時と撮影日時とが異なるか否かの判断のための処理時間や処理負担の増加はほとんど生じない。
【0018】
請求項4に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリと、前記メモリに記録されている日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート手段と、前記日付ソート手段により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示手段と、前記日付ソート対象の画像ファイルのうち前記更新日時と前記撮影日時とが異なる画像ファイルについて前記更新日時を前記撮影日時に変更する更新日時変更手段と、を備えたことを特徴としている。
【0019】
本発明によれば、画像ファイルの日付ソートがファイルの更新日時によって迅速に行われる。一方、更新日時と撮影日時とが異なる場合に、目的に合致しない結果が生じるおそれがあるが、そのような場合には更新日時を撮影日時に変更するため、撮影日時での日付ソートと同じ結果を得ることができる。
【0020】
請求項5に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項4に記載の発明において、前記更新日時変更手段は、前記更新日時の変更を了解するユーザの指示を受入する了解手段を有し、該了解手段により了解の指示を受入した場合にのみ前記更新日時を変更することを特徴としている。
【0021】
本発明によれば、請求項4のように画像ファイルの更新日時を撮影日時に変更する前にユーザの了解を得るようにしたため、ユーザが必要に応じて更新日時の撮影日時への変更を選択することができる。
【0022】
請求項6に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項4又は5に記載の発明において、前記更新日時変更手段は、前記日付ソート手段により日付ソートが行われる前に前記更新日時の変更を行うことを特徴としている。
【0023】
本発明によれば、画像ファイルの更新日時による日付ソートを行う前に更新日時の撮影日時の変更を行うようにしたため、更新日時の変更を行う場合に無駄な日付ソートの時間を省くことができる。
【0024】
請求項7に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項5に記載の発明において、前記更新日時変更手段は、前記日付ソート手段により前記日付ソートが一旦行われた後に前記更新日時の変更を行うと共に、前記日付ソート手段は、前記更新日時変更手段により前記更新日時の変更が行われた場合に、該変更した更新日時に基づいて前記日付ソートの結果を更新することを特徴としている。
【0025】
本発明によれば、画像ファイルの更新日時による日付ソートを行った後、更新日時と撮影日時とが異なる場合に、請求項5のようにユーザの了解を得て更新日時を撮影日時に変更する態様において、更新日時が変更された場合には、該更新日時に基づいて日付ソートの結果を更新するようにしたため、更新日時の変更を日付ソートの結果に即反映させることができる。
【0026】
請求項8に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項7に記載の発明において、前記更新日時変更手段は、前記表示手段における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合に該更新日時の変更を行うことを特徴としている。
【0027】
本発明によれば、画像ファイルの更新日時による日付ソートの結果に基づいて一覧表示する条件に適合する画像ファイルに限定して更新日時と撮影日時とを比較し、更新日時と撮影日時とが異なるか否かを判断するため、日付ソートした画像ファイルが膨大であっても、一覧表示する条件に適合した画像ファイルの数が限られていれば、又は、一覧表示をユーザが確認している間にその判断を行えば、更新日時と撮影日時とが異なるか否かの判断に多くの時間を要することなく、その判断のためにユーザに待ち時間を与える不利益もなく更新日時の変更を行うことができる。
【0028】
特に、一覧表示する画像ファイルに関する情報として、画像(低解像度画像)を表示する場合には、一覧表示する画像の画像ファイルを読み取る必要があり、その際にその画像ファイルの撮影日時の情報を参照して更新日時と比較することによって、更新日時と撮影日時とが異なるか否かの判断のための処理時間や処理負担の増加はほとんど生じない。
【0029】
請求項9に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリと、前記メモリに記録されている日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート手段と、前記日付ソート手段により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示手段と、前記表示手段における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合には、該撮影日時に基づいて前記日付ソート手段による日付ソートの結果を更新すると共に、該更新した日付ソートの結果に基づいて前記表示手段により前記画像ファイルに関する情報を一覧表示する更新手段と、を備えたことを特徴としている。
【0030】
本発明によれば、画像ファイルの日付ソートがファイルの更新日時によって迅速に行われる。一方、更新日時と撮影日時とが異なる場合に、目的に合致しない結果が生じるおそれがあるが、そのような場合には一覧表示する条件に適合した画像ファイルについては撮影日時によって日付ソートと一覧表示の更新が行われるため、撮影日時での日付ソートと同じ結果を得ることができる。
【0031】
また、一覧表示する条件に適合した画像ファイルに限定して更新日時と撮影日時とを比較し、異なるか否かを判断するため、日付ソートした画像ファイルが膨大であっても、一覧表示する条件に適合した画像ファイルの数が限られていれば、又は、一覧表示をユーザが確認している間にその判断を行えば、更新日時と撮影日時とが異なるか否かの判断に多くの時間を要することなく、その判断のためにユーザに待ち時間を与える不利益もなく更新日時の変更を行うことができる。
【0032】
特に、一覧表示する画像ファイルに関する情報として、画像(低解像度画像)を表示する場合には、一覧表示する画像の画像ファイルを読み取る必要があり、その際にその画像ファイルの撮影日時の情報を参照して更新日時と比較することによって、更新日時と撮影日時とが異なるか否かの判断のための処理時間や処理負担の増加はほとんど生じない。
【0033】
請求項10に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項1〜9のうちいずれか1に記載の発明において、前記表示手段は、前記一覧表示する画像ファイルに関する情報として各画像ファイルが有する画像データの低解像度画像を表示することを特徴としている。
【0034】
本発明は、画像ファイルに関する情報の一覧表示の一態様として低解像度画像(サムネイル画像)を表示するとしたものである。
【0035】
請求項11に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項1〜10のうちいずれか1に記載の発明において、前記表示手段は、前記日付に関連する所定の条件として、ユーザにより指定された日付に該当する画像ファイルに関する情報を一覧表示するとの条件に適合するように前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を一覧表示することを特徴とする。
【0036】
本発明は、日付ソートした画像ファイルの一覧表示における条件の一例を示したもので、ユーザが所望の日付を指定するとその日付に該当する画像ファイルに関する情報が一覧表示される。
【0037】
請求項12に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項1〜11のうちいずれか1に記載の発明において、前記画像ファイルは、EXIF形式の画像ファイルであり、前記撮影日時は、前記画像データの付加情報として画像ファイル内に記録されることを特徴としている。
【0038】
本発明は、画像ファイルのファイル形式としてEXIF(Exchangeable Image File Format)形式が適用された場合を示している。
【0039】
請求項13に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置は、請求項1〜12のうちいずれか1に記載の発明において、前記メモリに記録されている画像ファイルは、FATファイルシステムにより管理され、該画像ファイルの更新日時は、該FATファイルシステムにおいて前記メモリ内の管理情報が記録されるシステム領域に記録されることを特徴としている。
【0040】
本発明は、メモリに記憶するファイルの管理システムのFAT(File Allocation Table)ファイルシステムが適用された場合を示している。
【0041】
請求項14に記載の画像ファイル情報表示方法は、撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリに存在する日付ソート対象の画像ファイルを前記撮影日時に基づいて日付ソートする日付ソート工程であって、前記日付ソート対象の画像ファイルの数、又は、前記撮影日時に基づく日付ソートの処理に要すると予測される時間が、所定の閾値を超えた場合には、前記更新日時に基づいて日付ソートを行う日付ソート工程と、前記日付ソート工程により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示工程と、を備えたことを特徴としている。
【0042】
本発明は、請求項1に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項1の発明と同様の効果を有する。
【0043】
請求項15に記載の画像ファイル情報表示方法は、撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリに存在する日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート工程と、前記日付ソート工程により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示工程と、前記日付ソート対象の画像ファイルのうち前記更新日時と前記撮影日時とが異なる画像ファイルが存在する場合に、警告情報を表示する警告表示工程と、を備えたことを特徴としている。
【0044】
本発明は、請求項2に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項2の発明と同様の効果を有する。
【0045】
請求項16に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項15に記載の発明において、前記警告表示工程は、前記表示工程における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合に前記警告情報を表示することを特徴としている。
【0046】
本発明は、請求項3に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項3の発明と同様の効果を有する。
【0047】
請求項17に記載の画像ファイル情報表示方法は、撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリに存在する日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート工程と、前記日付ソート工程により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示工程と、前記日付ソート対象の画像ファイルのうち前記更新日時と前記撮影日時とが異なる画像ファイルについて前記更新日時を前記撮影日時に変更する更新日時変更工程と、を備えたことを特徴としている。
【0048】
本発明は、請求項4に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項4の発明と同様の効果を有する。
【0049】
請求項18に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項17に記載の発明において、前記更新日時変更工程は、前記更新日時の変更を了解するユーザの指示を受入する了解工程を有し、該了解工程により了解の指示を受入した場合にのみ前記更新日時を変更することを特徴としている。
【0050】
本発明は、請求項5に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項5の発明と同様の効果を有する。
【0051】
請求項19に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項17又は18に記載の発明において、前記更新日時変更工程は、前記日付ソート工程により日付ソートが行われる前に前記更新日時の変更を行うことを特徴としている。
【0052】
本発明は、請求項6に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項6の発明と同様の効果を有する。
【0053】
請求項20に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項18に記載の発明において、前記更新日時変更工程は、前記日付ソート工程により前記日付ソートが一旦行われた後に前記更新日時の変更を行うと共に、前記日付ソート工程は、前記更新日時変更工程により前記更新日時の変更が行われた場合に、該変更された更新日時に基づいて前記日付ソートの結果を更新することを特徴としている。
【0054】
本発明は、請求項7に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項7の発明と同様の効果を有する。
【0055】
請求項21に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項20に記載の発明において、前記更新日時変更工程は、前記表示工程における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合に該更新日時の変更を行うことを特徴としている。
【0056】
本発明は、請求項8に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項8の発明と同様の効果を有する。
【0057】
請求項22に記載の画像ファイル情報表示方法は、撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリに存在する日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート工程と、前記日付ソート工程により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示工程と、前記表示工程における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合には、該撮影日時に基づいて前記日付ソート工程による日付ソートの結果を更新すると共に、該更新した日付ソートの結果に基づいて前記表示工程により前記画像ファイルに関する情報を一覧表示する更新工程と、を備えたことを特徴としている。
【0058】
本発明は、請求項9に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項9の発明と同様の効果を有する。
【0059】
請求項23に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項14〜22のうちいずれか1に記載の発明において、前記表示工程は、前記一覧表示する画像ファイルに関する情報として各画像ファイルが有する画像データの低解像度画像を表示することを特徴としている。
【0060】
本発明は、請求項10に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項10の発明と同様の効果を有する。
【0061】
請求項24に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項14〜23のうちいずれか1に記載の発明において、前記表示工程は、前記日付に関連する所定の条件として、ユーザにより指定された日付に該当する画像ファイルに関する情報を一覧表示するとの条件に適合するように前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を一覧表示することを特徴としている。
【0062】
本発明は、請求項11に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項11の発明と同様の効果を有する。
【0063】
請求項25に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項14〜24のうちいずれか1に記載の発明において、前記画像ファイルは、EXIF形式の画像ファイルであり、前記撮影日時は、前記画像データの付加情報として画像ファイル内に記録されることを特徴としている。
【0064】
本発明は、請求項12に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項12の発明と同様の効果を有する。
【0065】
請求項26に記載の画像ファイル情報表示方法は、請求項14〜25のうちいずれか1に記載の発明において、前記メモリに記録されている画像ファイルは、FATファイルシステムにより管理され、該画像ファイルの更新日時は、該FATファイルシステムにおいて前記メモリ内の管理情報が記録されるシステム領域に記録されることを特徴としている。
【0066】
本発明は、請求項13に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置において適用される方法の発明であり、請求項13の発明と同様の効果を有する。
【0067】
請求項27に記載の撮像装置は、請求項1〜13のうちいずれか1に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置を構成する手段を備えたことを特徴としている。
【0068】
本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置において、請求項1〜13に記載の発明を適用した場合を示している。
【発明の効果】
【0069】
本発明によれば、利便性を損なうことなく、できるだけ撮影日時の情報によって所望の画像ファイルの検索等を行うことができるように、画像ファイルの日付ソートとその結果表示を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0070】
以下、添付図面に従って本発明に係る日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置、画像ファイル情報表示方法及び撮像装置を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0071】
図1及び図2は、それぞれ本発明が適用されたデジタルカメラの外観構成を示す正面斜視図と背面斜視図である。同図に示すように、本実施の形態のデジタルカメラ10は、携帯可能なコンパクトタイプのデジタルカメラであり、そのカメラ本体12は、横方向に細長く形成された矩形の箱状に形成されている。
【0072】
カメラ本体12の正面には、図1に示すように、撮影レンズ14、ファインダ窓16、セルフタイマーランプ17、ストロボ18、マイク20等が設けられており、上面には、シャッタボタン22、電源/モードスイッチ24、モードダイヤル26等が設けられている。
【0073】
また、カメラ本体12の背面には、図2に示すように、ファインダ接眼部28、液晶モニタ30、ズームボタン32、十字ボタン34、MENU/OKボタン36、DISP/BACKボタン40、スピーカ42等が設けられており、片側の側面には、USB端子44、電源端子46、AV出力端子48が設けられている。
【0074】
また、図示しないカメラ本体12の底面には、開閉自在なカバーが設けられており、このカバーの内側にバッテリを収納するためのバッテリ収納室と、メモリカードを装填するためのメモリカードスロットとが設けられている。
【0075】
撮影レンズ14は、沈胴式のズームレンズで構成されており、カメラの電源を投入すると、カメラ本体12から繰り出される(撮影モード時)。
【0076】
セルフタイマーランプ17は、LEDランプで構成されており、セルフタイマー撮影時、所定のタイミングで発光、点滅して、被写体に撮影のタイミングを告知する(たとえば、約5秒間点灯したのち点滅に変わり、さらに約5秒後に撮影が行われる)。
【0077】
シャッタボタン22は、いわゆる「半押し」と「全押し」とからなる2段ストローク式のスイッチで構成されている。デジタルカメラ10は、このシャッタボタン20を半押しすることにより、AE(Automatic Exposure)、AF(Auto Focus)、AWB(Automatic White Balance )が機能し、全押しすることにより、撮影処理が行われる。
【0078】
電源/モードスイッチ24は、デジタルカメラ10の電源をON/OFFする電源スイッチとして機能するとともに、デジタルカメラ10のモードを設定するモードスイッチとして機能し、「OFF位置」、「再生位置」、「撮影位置」の間をスライド自在に設けられている。デジタルカメラ10は、この電源/モードスイッチ24を「再生位置」又は「撮影位置」に合わせることにより、電源がONになり、「OFF位置」に合わせることにより、電源がOFFになる。また、電源/モードスイッチ24を「再生位置」に合わせることにより「再生モード」に設定され、「撮影位置」に合わせることにより「撮影モード」に設定される。そして、デジタルカメラ10は「撮影モード」に設定されると、画像の記録が可能になり、「再生モード」に設定されると、記録済み画像の再生が可能になる。
【0079】
モードダイヤル26は、デジタルカメラ10の撮影モードを設定する撮影モード設定手段として機能し、このモードダイヤル26の設定位置により、デジタルカメラ10の撮影モードが、「オート撮影モード」、「動画撮影モード」、「人物撮影モード」、「スポーツ撮影モード」、「風景撮影モード」、「夜景撮影モード」、「プログラム撮影モード」、「絞り優先撮影モード」、「シャッタスピード優先撮影モード」、「マニュアル撮影モード」に設定される。
【0080】
液晶モニタ30は、カラー表示が可能な液晶ディスプレイで構成されている。この液晶モニタ30は、撮影した画像の表示画面として利用されるとともに、各種設定時にユーザインターフェースとして利用される。また、撮影時に必要に応じてスルー画像が表示され、画角確認用の電子ファインダとして利用される。
【0081】
ズームボタン32は、望遠側へのズームを指示するズームテレボタン32Tと、広角側へのズームを指示するズームワイドボタン32Wとで構成され、このズームボタン32が操作されることにより、撮影画角が変化する。
【0082】
十字ボタン34は、上下左右4方向に押圧操作することができるようにされており、各方向の指示を入力するボタンとして機能する。
【0083】
MENU/OKボタン36は、各モードの通常画面からメニュー画面への遷移を指示するボタン(MENUボタン)として機能するとともに、選択内容の確定、処理の実行等を指示するボタン(OKボタン)として機能する。
【0084】
DISP/BACKボタン40は、液晶モニタ30の表示内容の切替えや、入力操作のキャンセル等を指示するボタンとして機能する。
【0085】
図3は、デジタルカメラ10の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、デジタルカメラ10は、CPU110、操作部(シャッタボタン22、電源/モードスイッチ24、モードダイヤル26、ズームボタン32、十字ボタン34、MENU/OKボタン36、DISP/BACKボタン40等)112、ROM116、EEPROM118、メモリ(SDRAM)120、VRAM122、撮影光学系126、フォーカスモータドライバ128、ズームモータドライバ130、アイリスモータドライバ132、撮像素子134、タイミングジェネレータ(TG)136、アナログ信号処理回路138、A/D変換器140、画像入力コントローラ142、画像信号処理回路144、圧縮・伸張処理回路146、メディアコントローラ148、記憶メディア(メモリカード)150、エンコーダ152、AE/AWB検出回路154、AF検出回路156、ストロボ制御回路158、音声入力処理回路160、音声出力処理回路162、電源制御回路164等で構成されている。
【0086】
CPU110は、デジタルカメラ10の全体の動作を制御する制御部として機能するとともに、各種の演算処理を行う演算手段として機能し、操作部112からの入力に基づき所定の制御プログラムに従って各回路を制御する。
【0087】
バス114を介して接続されたROM116には、CPU110が実行する制御プログラム及び制御に必要な各種データ等が格納されており、EEPROM118には、ユーザ設定情報等のデジタルカメラ10の動作に関する各種設定情報等が格納されている。
【0088】
メモリ(SDRAM)120は、CPU110の演算作業用領域として利用されるとともに、画像データの一時記憶領域として利用され、VRAM122は、表示用の画像データ専用の一時記憶領域として利用される。
【0089】
撮影光学系126は、撮影レンズ14と絞り50とで構成されている。撮影レンズ14は、図示しないフォーカスモータに駆動されて光軸に沿って前後移動するフォーカスレンズ14Fと、図示しないズームモータに駆動されて光軸に沿って前後移動するズームレンズ14Zとを備えている。CPU110は、フォーカスモータドライバ128を介してフォーカスモータの駆動を制御することにより、撮影レンズ14のフォーカスを制御し、ズームモータドライバ130を介してズームモータの駆動を制御することにより、撮影レンズ14のズームを制御する。絞り50は、図示しないアイリスモータに駆動されることにより、開口量(絞り値)が変化する。CPU110は、アイリスモータドライバ132を介してアイリスモータの駆動を制御することにより、絞り50の絞り値を制御する。
【0090】
撮像素子134は、所定のカラーフィルタ配列(たとえば、ベイヤ配列)のカラーCCDで構成されている。撮影光学系126を介して撮像素子134の受光面に入射した光は、その受光面に規則的に配列された各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。
【0091】
タイミングジェネレータ(TG)136は、CPU110からの指令に従い、主として撮像素子134を駆動するためのタイミング信号を生成する。撮像素子134は、このタイミングジェネレータ136から加えられるタイミング信号に従って各フォトダイオードに蓄積された信号電荷を電圧信号(画像信号)として出力する。
【0092】
アナログ信号処理回路138は、撮像素子134から順次出力される画像信号を相関二重サンプリング処理するとともに増幅する。A/D変換器140は、このアナログ信号処理回路138から出力されたR、G、Bのアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
【0093】
画像入力コントローラ142は、所定容量のバッファメモリを内蔵しており、A/D変換器140から出力された1コマ分の画像信号を蓄積して、メモリ120に格納する。
【0094】
画像信号処理回路144は、同時化回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含み、CPU110からの指令に従ってメモリ120に格納された画像信号を処理し、輝度信号と色差信号とからなるYUV信号を生成する。
【0095】
液晶モニタ30にスルー画像を表示させる場合は、撮像素子134で連続的に画像を撮像し、得られた画像信号を連続的に処理してYUV信号を生成する。生成されたYUV信号は、VRAM122を介してエンコーダ152に加えられ、液晶表示用の信号形式に変換されて液晶モニタ30に出力される。これにより、液晶モニタ30にスルー画像が表示される。
【0096】
画像を記録する場合は、撮影指令に応じて撮像素子134で画像を撮像し、得られた画像信号を処理してYUV信号を生成する。生成されたYUV信号は、圧縮・伸張処理回路146に加えられ、所定の圧縮画像データとされたのち、メディアコントローラ148を介して記憶メディア(メモリカード)150に格納される。
【0097】
記憶メディア150に格納された圧縮画像データは、再生指令に応じてメディアコントローラ148を介して読み出され、圧縮・伸張処理回路146で非圧縮のYUV信号とされた後、エンコーダ152を介して液晶モニタ30に出力される。これにより、記憶メディア150に記録された画像が液晶モニタ30に再生表示される。
【0098】
AE/AWB検出回路154は、CPU110からの指令に従って、入力された画像信号からAE制御及びAWB制御に必要な物理量を算出する。たとえば、AE制御に必要な物理量として、1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割した各エリアごとにR、G、Bの画像信号の積算値を算出する。CPU110は、このAE/AWB検出回路154から得た積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、所定のプログラム線図から絞り値とシャッタスピードを決定する。
【0099】
また、AWB制御に必要な物理量として、1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割した各エリアごとにR、G、Bの画像信号の色別の平均積算値を算出する。CPU110は、得られたRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から各分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適したホワイトバランス調整値に従って、たとえば各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、ホワイトバランス調整回路のR、G、B信号に対するゲイン値(ホワイトバランス補正値)を決定する。
【0100】
AF検出回路156は、CPU110からの指令に従って、入力された画像信号からAF制御に必要な物理量を算出する。本実施の形態のデジタルカメラ10では、画像のコントラストによりAF制御を行うものとし、AF検出回路156は、入力された画像信号から画像の鮮鋭度を示す焦点評価値を算出する。CPU110は、このAF検出回路156で算出される焦点評価値が極大となるように、フォーカスモータドライバ128を介してフォーカスモータを駆動し、フォーカスレンズ14Fの移動を制御する。
【0101】
ストロボ制御回路158は、CPU110からの指令に従ってストロボ18の発光を制御する。
【0102】
音声入力処理回路160は、CPU110からの指令に従ってマイク20を介して入力された音声信号を処理し、音声出力処理回路162は、CPU110からの指令に従ってスピーカ42から出力するための音声信号を処理する。
【0103】
電源制御回路164は、CPU110からの指令に従ってバッテリ166からデジタルカメラ10の各部に供給する電力を制御する。
【0104】
次に、前記のごとく構成された本実施の形態のデジタルカメラ10の処理動作について説明する。上記のように、デジタルカメラ10は、「撮影モード」に設定されると、画像の記録が可能になり、「再生モード」に設定されると、記録済み画像の再生が可能になる。
【0105】
はじめに、「撮影モード」に設定された時のデジタルカメラ10の処理動作について説明する。電源/モードスイッチ24を「撮影位置」に合わせてカメラのモードを撮影モードに設定すると、デジタルカメラ10は、シャッタボタン22の半押しでAE、AF、AWB処理を実行し、全押しで画像の記録処理を実行する。
【0106】
まず、シャッタボタン22が半押しされると、撮像素子134から出力された画像信号が、アナログ信号処理回路138、A/D変換器140、画像入力コントローラ142を介してメモリ120に取り込まれ、メモリ120からAE/AWB検出回路154及びAF検出回路156に加えられる。
【0107】
AE/AWB検出回路154は、入力された画像信号からAE制御及びAWB制御に必要な物理量を算出し、CPU110に出力する。CPU110は、このAE/AWB検出回路154からの出力に基づき露出値(絞り値とシャッタスピード)を決定するとともに、ホワイトバランス補正値を決定する。
【0108】
また、AF検出回路156は、入力された画像信号からAF制御に必要な物理量を算出し、CPU110に出力する。CPU110は、このAF検出回路156からの出力に基づいてフォーカスモータの駆動を制御し、撮影レンズ14のピントを主要被写体に合わせる。
【0109】
この後、シャッタボタン22が全押しされると、CPU110は、画像の記録処理を実行する。まず、上記のAE処理で求めた露出値で撮像素子134を露光し、記録用の画像信号の取り込みを行う。
【0110】
撮像素子134から出力された画像信号は、アナログ信号処理回路138、A/D変換器140、画像入力コントローラ142を介してメモリ120に取り込まれ、メモリ120から画像信号処理回路144に加えられる。画像信号処理回路144は、入力された画像信号に対して所要の信号処理を施して画像データ(YUVデータ)を生成する。生成された画像データは、一旦メモリ120に格納されたのち、圧縮・伸張処理回路146に加えられ、所定の圧縮フォーマット(例えばJPEGフォーマット)で圧縮されて、再度、メモリ120に格納される。
【0111】
CPU110は、このメモリ120に格納された圧縮画像データに対して撮影日時や絞り値、シャッタスピードなどの付加情報を付加した所定フォーマット(本実施の形態ではExif形式)の画像ファイルを生成し、メディアコントローラ148を介して記憶メディア150に記録する。
【0112】
尚、詳細な説明は省略するが、「撮影モード」においてモードダイヤル26が、「動画撮影モード」に設定されている場合には、動画像が撮影され、シャッタボタン22を全押ししている間撮影された動画像が、マイク20から取り込まれた音声とともに、所定形式の動画像ファイルとして記憶メディア150に記録される。但し、「動画撮影モード」によって作成される動画像ファイルについては、以後の説明において特に考慮しないものとする。
【0113】
ここで、記憶メディア150のファイル管理システムについて説明すると、本デジタルカメラ10での記憶メディアのファイル管理は、例えば、FAT(File Allocation Table:ファイル・アロケーション・テーブル)ファイルシステムにより行われている。FATファイルシステムでは、記憶メディア150のメモリ領域が、システム領域とデータ領域とに分けられる。
【0114】
システム領域には、ファイル管理情報として、ディレクトリエントリとFATのデータが記録され、データ領域には実際のファイル(画像ファイルや動画像ファイル等)のデータが記録される。システム領域のディレクトリエントリには、記憶メディア150に記録したファイルのファイル名、拡張子、属性、予約済み領域、ファイル作成時刻、ファイル作成日、最終アクセス日、更新日時、当該ファイルの先頭部分のデータが記録されているクラスタのクラスタアドレス(開始クラスタアドレス)、ファイルサイズ等が記録される。FATには、記憶メディアに記録した各ファイルが実際に記録されているクラスタの繋がりを示すデータが記録される。
【0115】
CPU110及びメディアコントローラ148は、記憶メディア150に対する画像ファイル等の記録や又は後述の読出しをこのようなファイル管理システムに従って行う。
【0116】
次に、「再生モード」に設定されたときのデジタルカメラ10の処理動作について説明する。
【0117】
電源/モードスイッチ24を「再生位置」に合わせて、カメラのモードを再生モードに設定すると、CPU110は、メディアコントローラ148にコマンドを出力し、記憶メディア150に最後に記録された画像ファイルの圧縮画像データを読み出させる。
【0118】
読み出された圧縮画像データは、圧縮・伸張処理回路146に加えられ、非圧縮の画像データにされたのち、エンコーダ152を介して液晶モニタ30に出力される。これにより、記憶メディア150に記録されている画像が、液晶モニタ30に再生表示(1コマ再生表示)される。
【0119】
1コマ再生表示が行われている際に十字ボタン34の左右のキー操作を行うと画像のコマ送りが行われ、右キーを操作すると、次のコマ番号の圧縮画像データが、記憶メディア150から読み出され、所要の伸張処理が施された後、液晶モニタ30に再生表示される。十字ボタン34の左キーを操作すると、一つ前のコマの圧縮画像データが記憶メディア150から読み出され、所要の伸張処理が施された後、液晶モニタ30に再生表示される。
【0120】
一方、再生モードにおいて1コマ再生表示等が行われている際に、DISP/BACKボタン40を押すと、液晶モニタ30での表示が以下のように順に切り替わるようになっている。
【0121】
図4(A)のように1コマ再生表示によって液晶モニタ30の画面に所定のコマの画像(所定の画像ファイルに画像データとして記録されている画像)とその画像の付加情報等が表示されているとする。このとき、DISP/BACKボタン40を一回押すと、図4(B)のように画面に表示されていた画像以外の付加情報等が表示されない1コマ再生表示に切り替わる。更に、DISP/BACK40ボタン40を一回押すと、図4(C)のように9コマずつのサムネイル画像(低解像度画像)によるマルチ再生表示に切り替わる。
【0122】
マルチ再生表示に切り替わった際には、その直前の1コマ再生表示で表示されていたコマ番号から順に最大9コマ分のサムネイル画像が、画面左上端を先頭コマとして、左から右の順に3コマずつ、上から下の順に3列に並べて表示される。
【0123】
ここで、記憶メディア150に記録される画像ファイルの形式をJPEGフォーマットとすると、マルチ再生表示される各コマのサムネイル画像は、例えば、各コマの画像ファイル内において画像データ本体に対して付加されている付加情報(ExifTAG)内のサムネイル画像データにより作成される。CPU110は、メディアコントローラ148にコマンドを出力し、マルチ再生表示する9コマ分のサムネイル画像データを各画像ファイルから順に読み出し、それらのサムネイル画像を図4(C)のように最大3×3の配列となるようにVRAM122上に順に合成して液晶モニタ30に表示させる。尚、サムネイル画像は、マルチ再生表示する際に画像ファイル内の本来の画像データから作成してもよい。
【0124】
また、図4(C)のようなマルチ再生表示の際には、サムネイル画像として画面に一覧表示された最大9つのコマのうち1つのコマが選択コマとして選択されている状態にあり、その選択コマのサムネイル画像は、他のコマのサムネイル画像よりも僅かに大きいサイズで、かつ、カーソルに相当する枠の画像が付加された状態で表示される。1コマ再生表示からマルチ再生表示に切り替わった直後では図4(C)のように1コマ再生表示で表示されていたコマが初期の選択コマとして選択され、そのコマのサムネイル画像200がカーソル(枠)200Aを付加された状態で他より拡大して表示される。
【0125】
マルチ再生表示において十字ボタン34の上下左右のキー操作を行うと、現在選択されている選択コマのサムネイル画像の表示位置に対してキー操作の方向に対応したサムネイル画像の位置にカーソル(枠)が移動し、そのカーソルの位置にサムネイル画像として表示されているコマが選択コマに切り替えられる。画面に表示されていないコマがある場合に、その方向(画面内にサムネイル画像として表示されている他のコマを選択する方向以外の方向)にキー操作すると、サムネイル画像が上下にスクロールされて最上列又は最下列に新たなコマのサムネイル画像が表示される。
【0126】
また、マルチ再生表示においてMENU/OKボタン36を押すと、図4(A)に示した1コマ再生表示に切り替わり、マルチ再生表示で選択されていた選択コマの画像が1コマ再生表示により画面に表示される。
【0127】
一方、マルチ再生表示においてDISP/BACKボタン40を一回押すと、図4(D)のように日付再生表示に切り替えられる。この日付再生表示は、ユーザが指定(選択)した撮影日のコマのサムネイル画像のみを一覧表示する画面であり、図4(C)のマルチ再生表示から図4(D)の日付再生表示に切り替わる際に、後述のように記憶メディア150に記録された画像ファイルの日付ソートの処理が行われる。尚、図5(A)〜(C)に示すように、マルチ再生表示(図4(C)に相当する図5(A))から日付再生表示(図4(D)に相当する図5(C))に切り替わる際の日付ソート時には、日付ソートの処理中であることを示す図5(B)のソート中表示が液晶モニタ30の画面に表示される。
【0128】
日付再生表示は、画面左側の日付選択エリア210とその右側全域の画像表示エリア212とに分けられている。
【0129】
日付選択エリア210は、画像表示エリア212に一覧表示するコマの撮影日を選択する領域であり、その日付選択エリア210には、記憶メディア150に記録されている全て(又は特定の対象領域)の画像ファイルにおいて、いずれか1つにでもExifTAGの撮影日時として記録されている撮影日が選択可能な撮影日として上から古い順に表示される。
【0130】
図4(C)のマルチ再生表示から図4(D)の日付再生表示に切り替わった直後では、マルチ再生表示において選択されていたコマの撮影日が選択されている状態にあり、後述のように日付選択エリア210にカーソルが移行している場合に、十字ボタン34を上下にキー操作すると選択する撮影日を切り替えられるようになっている。尚、現在選択している撮影日の文字は反転表示される。また、選択可能な撮影日が画面内に納まらない場合には、日付選択エリア210の最上部又は最下部に表示された日付を選択した状態で十字ボタン34の上キー又は下キーを操作して画面外の方向を指示すると、現在表示されている撮影日の前後の選択可能な撮影日が画面内に表示される。
【0131】
画像表示エリア212は、日付選択エリア210で選択された撮影日に該当するコマのサムネイル画像を一覧表示するための領域である。画像表示エリア212には、最大11コマのサムネイル画像が画面最上列中央を先頭コマとして、左から右の順に3コマ(最上列は2コマ)ずつ、上から下に4列に並べて表示される。
【0132】
図4(C)のマルチ再生表示から図4(D)の日付再生表示に切り替わった直後では、上述のようにマルチ再生表示において選択されていたコマの撮影日が初期の撮影日として選択されると共に、その撮影日のコマのサムネイル画像が画像表示エリア212に一覧表示される。また、マルチ再生表示の場合と同様にいずれか1つのコマが選択コマとして選択されている状態にあり、その選択コマのサムネイル画像が、他のコマのサムネイル画像よりも僅かに大きいサイズで、かつカーソルに相当する枠の画像が付加された状態で表示される。マルチ再生表示から日付再生表示に切り替わった直後ではマルチ再生表示で選択されていたコマが初期の選択コマとなり、図4(D)のようにそのサムネイル画像220がカーソル(枠)220Aを付加された状態で他より拡大して表示される。
【0133】
画像表示エリア212にカーソルがある場合に、十字ボタン34の上下左右のキー操作を行うと、マルチ再生表示の場合と同様に現在選択されている選択コマのサムネイル画像の表示位置に対してキー操作の方向に対応したサムネイル画像の位置にカーソル(枠)が移動し、そのカーソルの位置のサムネイル画像として表示されているコマが選択コマに切り替えられる。画面に表示されていないコマがある場合に、その方向(画面内にサムネイル画像として表示されている他のコマを選択する方向以外の方向)にキー操作すると、サムネイル画像が上下にスクロールされて最上列又は最下列に新たなコマのサムネイル画像が表示される。
【0134】
マルチ再生表示から日付再生表示に切り替わった直後では、画像表示エリア212にカーソルがあり(十字ボタン34を操作すると画像表示エリア212内でカーソルが移動する状態)、日付選択エリア210にカーソルを移行する場合、又は、日付選択エリア210から画像表示エリア212にカーソルを移行する場合には以下の操作を行う。
【0135】
マルチ再生表示から日付再生表示に切り替わった直後等において、図6(A)のように画像表示エリア212内にカーソルがあり、所定のコマが選択コマとして選択されているとする。尚、図6(A)は、図5(C)と同様にマルチ再生表示で選択されていた選択コマ(サムネイル画像220のコマ)が選択されている状態を示している。このように画像表示エリア212にカーソルがある場合に、十字ボタン34を上下左右にキー操作し、図6(B)のように左上の“←”が表示された切替コマ222にカーソルを移動させる。続いて、十字ボタン34の左キーを押すと、図6(C)のように日付選択エリア210にカーソルが移動し、撮影日の選択が可能な状態となる。この状態で、十字ボタン34を上下にキー操作すると、図6(D)のように選択する撮影日が変更され(同図の例では2005年12月31日から2006年7月11日に変更)、その選択した撮影日のコマのサムネイル画像が画像表示エリア212に表示される。
【0136】
図6(C)(又は図6(D))のように日付選択エリア210にカーソルがある場合に、十字ボタン34の右キーを押すと、図6(B)の切替コマ222にカーソルが移動して画像表示エリア212内にカーソルが移行した状態となり、画像表示エリア212において所望のコマを選択コマとして選択できる状態となる。
【0137】
以上のような日付再生表示において、所望のコマを選択コマとして選択し、DISP/BACKボタン40を一回押すと、図4(A)に示した1コマ再生表示に切り替わり、そのとき選択していた選択コマの画像が画面に表示される。
【0138】
次に、上記マルチ再生表示から日付再生表示に移行する際における日付ソートに関連する処理について説明する。上述のように、図4(C)又は図5(A)のマルチ再生表示から図4(D)又は図5(C)の日付再生表示に切り替わる際に、記憶メディア150に記録された画像ファイルの日付ソートの処理が行われる。
【0139】
日付ソートは、以下に示す第1の実施の形態から第4の実施の形態において、2通りの方法が採用されており、その1つの方法として、記憶メディア150に記録されている各画像ファイルの画像データに付加情報(ExifTAG)として付加されている撮影日時(ExifTAGの撮影日時)に基づいて日付ソートを行う場合と、もう1つの方法として、記憶メディア150のシステム領域にファイル管理情報として記録されている各画像ファイルの更新日時(FATの更新日時)に基づいて行う場合とがある。
【0140】
まず、第1の実施の形態について説明すると、本第1の実施の形態では、原則として日付ソート対象とする各画像ファイルのExifTAGの撮影日時に基づいて日付ソートを行う。但し、日付ソート対象の画像ファイルの数が多く日付ソートの処理に多くの時間を要する場合にはFATの更新日時に基づいて日付ソートを行うものとする。図7は、その第1の実施の形態におけるCPU110での日付ソートに関する処理手順を示したフローチャートである。
【0141】
CPU110は、日付ソ−トの処理を行う際に、まず、記憶メディア150に記憶されている画像ファイルの数が所定の閾値より大きいか否かを判定する(ステップS10)。NOと判定した場合には、各画像ファイルのExifTAGから撮影日時を読み込み、その撮影日時に基づいて、日付ソートの処理を実行する(ステップS12)。一方、ステップS10においてYES、即ち、画像ファイルの数が閾値より大きいと判定した場合には、記憶メディア150のシステム領域(FATファイルシステムにおけるディレクトリエントリ)から、各画像ファイルの更新日時(FATの更新日時)を読み込み、その更新日時により日付ソートの処理を実行する(ステップS14)。
【0142】
本実施の形態によれば、原則としてユーザの目的に適合した撮影日時による日付ソートが行われ、図4(D)の日付再生表示において、ユーザが選択した撮影日に該当する撮影日時のコマのサムネイル画像が一覧表示される。一方、日付ソート対象の画像ファイルの数が多大な場合には各画像ファイルの更新日時(FATの更新日時)による日付ソートが行われるため、日付再生表示において撮影日時により分類された一覧表示と結果が相違するおそれがあるが、日付ソートの処理に多大な時間を要し、マルチ再生表示から日付再生表示に切り替わるまでのユーザの待ち時間が長くなり過ぎる等の不具合が防止される。
【0143】
尚、上記処理では、記憶メディア150に記録されている画像ファイルの数が所定の閾値より大きい場合にFATの更新日時により日付ソートを行うものとしたが、日付ソートに要する時間を予測し、その時間が所定の閾値以下であれば、ExifTAGの撮影日時により日付ソートを行い、前記閾値より大きい場合にはFATの更新日時による日付ソートに切り替えるようにしてもよい。
【0144】
次に第2の実施の形態について説明すると、本第2の実施の形態では、日付ソート対象とする各画像ファイルの更新日時(FATの更新日時)に基づいて日付ソートを行うものとする。また、その日付ソートの結果に基づいて図4(D)の日付再生表示を行い、ユーザが選択した撮影日と日付が一致する更新日時の画像ファイルのサムネイル画像を、ユーザが選択した撮影日に該当するコマのサムネイル画像として一覧表示するものとする。その日付再生表示において、一覧表示するコマの画像ファイルからサムネイル画像データ(又は本来の画像データ)を読み出して画面に表示する際に、ExifTAGの撮影日時も同時に読み込み、そのコマの撮影日時と更新日時とを比較する。そして、撮影日時と更新日時が異なることを検出した場合には、その旨の情報を液晶モニタ30に表示し、ユーザに警告する。
【0145】
図8は、上記警告を行う際のCPU110での処理手順を示したフローチャートである。CPU110は、上述のように日付再生表示においてユーザが選択した撮影日と日付が一致する更新日時の画像ファイルからExifTAGの撮影日時を読み出し、その撮影日時と、FATの更新日時とを比較する。そして撮影日時と更新日時とが不一致が否かを判定する(ステップS20)。YESと判定した場合には、 “撮影日時とファイル更新日時が異なります。”という情報を液晶モニタ30の画面に表示して警告を行う(ステップS22)。そして本フローチャートの処理を終了する。一方、ステップS20においてNOと判定した場合には警告を行わずに本フローチャートでの処理を終了する。
【0146】
本実施の形態によれば、画像ファイルの更新日時によって日付ソートを行うため、画像ファイルの数が多くても処理時間が短く、ユーザの待ち時間が短い。一方、デジタルカメラ10の機能によりトリミング処理等を行った場合に、撮影日時と更新日時が不一致となった場合に、日付再生表示においてユーザが選択した撮影日と異なるコマのサムネイル画像が一覧表示される可能性があるが、その場合には警告が表示されるためユーザにとって大きな不具合とはならない。また、撮影日時と更新日時が異なるか否かの判断のために撮影日時を画像ファイルから読み出すことが必要となるが、上述のように一覧表示するコマのサムネイル画像を画像ファイルから読み出す際に合わせて行えば、処理負担や処理時間が大幅に増加することもない。
【0147】
尚、上記処理では、日付再生表示において一覧表示するコマの画像ファイルについて撮影日時と更新日時を比較し、撮影日時と更新日時とが異なる場合に警告表示を行うようにしたが、どのタイミングでどの画像ファイルについて撮影日時と更新日時を比較し、警告表示を行ってもユーザに注意を促すことができるという効果がある。例えば、一覧表示するコマ以外の画像ファイルについても日付再生表示の画面をユーザが確認している間にバックグラウンドの処理として撮影日時と更新日時を比較しておき、必要なときに警告表示を行うようにしてもよい。
【0148】
次に第3の実施の形態について説明すると、本第3の実施の形態では、第2の実施の形態と同様に日付ソート対象とする各画像ファイルの更新日時(FATの更新日時)に基づいて日付ソートを行うものとする。また、その日付ソートの結果に基づいて図4(D)の日付再生表示を行い、ユーザが選択した撮影日と日付が一致する更新日時の画像ファイルのサムネイル画像を、ユーザが選択した撮影日に該当するコマのサムネイル画像として一覧表示するものとする。その日付再生表示において、一覧表示するコマの画像ファイルからサムネイル画像データ(又は本来の画像データ)を読み出して画面に表示する際に、ExifTAGの撮影日時も同時に読み込み、そのコマの撮影日時と更新日時とを比較する。これによって撮影日時と更新日時が異なることを検出した場合には、その旨の情報を液晶モニタ30に表示し、ユーザに警告し、また、ユーザの確認後、更新日時を撮影日時に変更する。画像ファイルの更新日時を変更した場合には、その変更した更新日時に基づいて先に行った日付ソートの結果を更新し、その結果に基づいて日付再生表示における一覧表示も変更する。
【0149】
図9は、上記警告及び更新日時の変更を行う際のCPU110での処理手順を示したフローチャートである。CPU110は、上述のように日付再生表示においてユーザが選択した撮影日と日付が一致する更新日時の画像ファイルからExifTAGの撮影日時を読み出し、その撮影日時と、FATの更新日時とを比較する。そして撮影日時と更新日時とが不一致か否かを判定する(ステップS30)。NOと判定した場合には本フローチャートでの処理を終了する。一方、YESと判定した場合には、 “撮影日時とファイル更新日時が異なります。ファイル更新日時を撮影日時に変更しますか?”との警告及び確認の表示を行う(ステップS32)。続いて、ユーザ入力によりYESが選択されたか否かを判定する(ステップS34)。例えばMENU/OKボタン36が押されたか否かでYESが選択されたか否かを判定する。YESと判定した場合には、FATの更新日時を撮影日時に変更する処理を実行する(ステップS36)。そして、本フローチャートの処理を終了する。一方、ステップS34においてNOと判定した場合には、更新日時を変更することなく本フローチャートの処理を終了する。
【0150】
本実施の形態によれば、画像ファイルの更新日時によって日付ソートを行うため、画像ファイルの数が多くても処理時間が短く、ユーザの待ち時間が短い。一方、撮影日時と更新日時が不一致となった場合に、日付再生表示においてユーザが選択した撮影日と異なるコマのサムネイル画像が一覧表示される可能性があるが、その場合には警告が表示されるためユーザにとって大きな不具合とはならない。また、撮影日時と更新日時が異なるか否かの判断のために撮影日時を画像ファイルから読み出すことが必要となるが、上述のように一覧表示するコマのサムネイル画像を画像ファイルから読み出す際に行えば、処理負担や処理時間が大幅に増加することもない。更に、ユーザが許可すれば画像ファイルの更新日時を撮影日時に変更して再ソートされるため、結果的にExifTAGの撮影日時により日付ソートを行った場合と同じ結果を得ることができる。
【0151】
尚、上記処理では、日付再生表示において一覧表示するコマの画像ファイルについて撮影日時と更新日時を比較し、撮影日時と更新日時とが異なる場合に警告表示や更新日時の変更確認と変更を行うようにしたが、どのタイミングでどの画像ファイルについて撮影日時と更新日時を比較し、警告表示及び更新日時の変更確認と変更を行ってもユーザに注意を促すこと、及び、更新日時による日付ソートでも撮影日時による日付ソートと同一結果を得ることができるという効果がある。例えば、一覧表示するコマ以外の画像ファイルについても日付再生表示の画面をユーザが確認している間にバックグラウンドの処理として撮影日時と更新日時を比較しておき、必要なときに警告表示及び更新日付の変更確認と変更を行うようにしてもよい。また、最初の日付ソートを行う前に全ての画像ファイルについて撮影日時と更新日時を比較し、警告表示及び更新日時の変更確認と変更を行ってから日付ソートを行うようにしてもよい。また、撮影日時と更新日時が異なる場合に、ユーザに確認することなく更新日時を自動的に撮影日時に変更するようにしてもよい。更に、更新日時の変更の確認は実質的に警告表示に相当するため、必ずしも警告そのものの情報を表示する必要はない。
【0152】
次に第4の実施の形態について説明すると、本第4の実施の形態では、第2の実施の形態及び第3の実施の形態と同様に日付ソート対象とする各画像ファイルの更新日時(FATの更新日時)に基づいて日付ソートを行うものとする。また、その日付ソートの結果に基づいて図4(D)の日付再生表示を行い、ユーザが選択した撮影日と日付が一致する更新日時の画像ファイルのサムネイル画像を、ユーザが選択した撮影日に該当するコマのサムネイル画像として一覧表示するものとする。その日付再生表示において、一覧表示するコマの画像ファイルからサムネイル画像データ(又は本来の画像データ)を読み出して画面に表示する際に、ExifTAGの撮影日時も同時に読み込み、そのコマの撮影日時と更新日時とを比較する。これによって撮影日時と更新日時が異なることを検出した場合には、そのコマについては撮影日時を用いて更新日時による日付ソートの結果を更新し、その更新した結果に基づいて日付再生表示における一覧表示を再表示する。
【0153】
図10は、更新日時による日付ソートの結果を撮影日時で更新する際のCPU110での処理手順を示したフローチャートである。CPU110は、上述のように日付再生表示においてユーザが選択した撮影日と日付が一致する更新日時の画像ファイルからExifTAGの撮影日時を読み出し、その撮影日時と、FATの更新日時とを比較する。そして撮影日時と更新日時とが不一致か否かを判定する(ステップS40)。YESと判定した場合には、更新日時による日付ソートの結果を、撮影日時に基づいて更新し、その更新した結果に基づいて日付再生表示における一覧表示を再表示する(ステップS42)。そして本フローチャートの処理を終了する。一方、ステップS40において、NOと判定した場合には更新日時による日付ソートを更新することなく本フローチャートの処理を終了する。
【0154】
本実施の形態によれば、画像ファイルの更新日時によって日付ソートを行うため、画像ファイルの数が多くても処理時間が短く、ユーザの待ち時間が短い。一方、撮影日時と更新日時が不一致となる場合に、日付再生表示においてユーザが選択した撮影日と異なるコマのサムネイル画像が一覧表示される可能性があるが、その場合には撮影日時により日付ソートの結果が更新され、一覧表示が再表示されるため、結果的に撮影日時により日付ソートを行った場合と同じ結果を得ることができる。
【0155】
以上、第1〜第4の実施の形態では、日付再生表示において日付ソートの結果に基づいてサムネイル画像を一覧表示する場合について説明したが、サムネイル画像に限らず画像ファイルに関する情報、例えばファイル名を表示する場合であっても本発明を適用できる。
【0156】
また、日付ソートの結果に基づいて画像ファイルの情報を一覧表示する条件はユーザが指定した撮影日に該当するものという条件以外であっても本発明は有効である。
【0157】
また、上記実施の形態では、画像ファイルがExif形式により記録されているものとしたが、本発明は、Exif形式以外の形式で記録された画像ファイルであっても撮影日時の情報を有するものであれば適用できる。また、メモリのファイル管理システムとしてFATファイルシステムが用いられている場合について説明したが、本発明は、FATファイルシステム以外の方式で画像ファイルが管理されている場合であってもファイルの更新日時が記録されている場合であれば適用できる。
【0158】
また、上記実施の形態ではデジタルカメラのような撮像装置に本発明を適用した場合の態様について説明したが、本発明は、コンピュータ等の任意の装置において画像ファイルの日付ソートを行う場合に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】本発明が適用されたデジタルカメラの外観を示した正面斜視図。
【図2】本発明が適用されたデジタルカメラの外観を示した背面斜視図。
【図3】図1及び図2のデジタルカメラの電気的構成を示したブロック図。
【図4】再生モードにおける液晶モニタの画面表示の切替例を示した図。
【図5】液晶モニタの画面において、マルチ再生表示から日付再生表示に切り替えられる間の日付ソート中を知らせる表示例を示した図。
【図6】日付再生表示において画像表示エリアと日付選択エリアとの間でカーソルを移行させる操作の説明に使用した説明図。
【図7】第1の実施の形態におけるCPUでの日付ソートに関する処理手順を示したフローチャート。
【図8】第2の実施の形態におけるCPUでの日付ソートに関する処理手順を示したフローチャート。
【図9】第3の実施の形態におけるCPUでの日付ソートに関する処理手順を示したフローチャート。
【図10】第4の実施の形態におけるCPUでの日付ソートに関する処理手順を示したフローチャート。
【符号の説明】
【0160】
10…デジタルカメラ、12…カメラ本体、14…撮影レンズ、18…ストロボ、22…シャッタボタン、24…電源/モードスイッチ、26…モードダイヤル、28…ファインダ接眼部、30…液晶モニタ、32…ズームボタン、34…十字ボタン、36…MENU/OKボタン、40…DISP/BACKボタン、110…CPU、112…操作部、116…ROM、118…EEPROM、120…メモリ、122…VRAM、126…撮影光学系、134…撮像素子(CCD)、136…タイミングジェネレータ、138…アナログ信号処理回路、142…画像入力コントローラ、144…画像信号処理回路、146…圧縮・伸張処理回路、148…メディアコントローラ、150…記憶メディア(メモリカード)、152…エンコーダ、154…AE/AWB検出回路、156…AF検出回路、158…ストロボ制御回路、164…電源制御回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリと、
前記メモリに記録されている日付ソート対象の画像ファイルを前記撮影日時に基づいて日付ソートする日付ソート手段であって、前記日付ソート対象の画像ファイルの数、又は、前記撮影日時に基づく日付ソートの処理に要すると予測される時間が、所定の閾値を超えた場合には、前記更新日時に基づいて日付ソートを行う日付ソート手段と、
前記日付ソート手段により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示手段と、
を備えたことを特徴とする日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項2】
撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリと、
前記メモリに記録されている日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート手段と、
前記日付ソート手段により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示手段と、
前記日付ソート対象の画像ファイルのうち前記更新日時と前記撮影日時とが異なる画像ファイルが存在する場合に、警告情報を表示する警告表示手段と、
を備えたことを特徴とする日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項3】
前記警告表示手段は、前記表示手段における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合に前記警告情報を表示することを特徴とする請求項2の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項4】
撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリと、
前記メモリに記録されている日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート手段と、
前記日付ソート手段により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示手段と、
前記日付ソート対象の画像ファイルのうち前記更新日時と前記撮影日時とが異なる画像ファイルについて前記更新日時を前記撮影日時に変更する更新日時変更手段と、
を備えたことを特徴とする日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項5】
前記更新日時変更手段は、前記更新日時の変更を了解するユーザの指示を受入する了解手段を有し、該了解手段により了解の指示を受入した場合にのみ前記更新日時を変更することを特徴とする請求項4の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項6】
前記更新日時変更手段は、前記日付ソート手段により日付ソートが行われる前に前記更新日時の変更を行うことを特徴とする請求項4又は5の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項7】
前記更新日時変更手段は、前記日付ソート手段により前記日付ソートが一旦行われた後に前記更新日時の変更を行うと共に、前記日付ソート手段は、前記更新日時変更手段により前記更新日時の変更が行われた場合に、該変更された更新日時に基づいて前記日付ソートの結果を更新することを特徴とする請求項5の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項8】
前記更新日時変更手段は、前記表示手段における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合に該更新日時の変更を行うことを特徴とする請求項7の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項9】
撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリと、
前記メモリに記録されている日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート手段と、
前記日付ソート手段により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示手段と、
前記表示手段における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合には、該撮影日時に基づいて前記日付ソート手段による日付ソートの結果を更新すると共に、該更新した日付ソートの結果に基づいて前記表示手段により前記画像ファイルに関する情報を一覧表示する更新手段と、
を備えたことを特徴とする日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項10】
前記表示手段は、前記一覧表示する画像ファイルに関する情報として各画像ファイルが有する画像データの低解像度画像を表示することを特徴とする請求項1〜9のうちいずれか1に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項11】
前記表示手段は、前記日付に関連する所定の条件として、ユーザにより指定された日付に該当する画像ファイルに関する情報を一覧表示するとの条件に適合するように前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を一覧表示することを特徴とする請求項1〜10のうちいずれか1に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項12】
前記画像ファイルは、EXIF形式の画像ファイルであり、前記撮影日時は、前記画像データの付加情報として画像ファイル内に記録されることを特徴とする請求項1〜11のうちいずれか1に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項13】
前記メモリに記録されている画像ファイルは、FATファイルシステムにより管理され、該画像ファイルの更新日時は、該FATファイルシステムにおいて前記メモリ内の管理情報が記録されるシステム領域に記録されることを特徴とする請求項1〜12のうちいずれか1に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置。
【請求項14】
撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリに存在する日付ソート対象の画像ファイルを前記撮影日時に基づいて日付ソートする日付ソート工程であって、前記日付ソート対象の画像ファイルの数、又は、前記撮影日時に基づく日付ソートの処理に要すると予測される時間が、所定の閾値を超えた場合には、前記更新日時に基づいて日付ソートを行う日付ソート工程と、
前記日付ソート工程により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示工程と、
を備えたことを特徴とする画像ファイル情報表示方法。
【請求項15】
撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリに存在する日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート工程と、
前記日付ソート工程により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示工程と、
前記日付ソート対象の画像ファイルのうち前記更新日時と前記撮影日時とが異なる画像ファイルが存在する場合に、警告情報を表示する警告表示工程と、
を備えたことを特徴とする画像ファイル情報表示方法。
【請求項16】
前記警告表示工程は、前記表示工程における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合に前記警告情報を表示することを特徴とする請求項15の画像ファイル情報表示方法。
【請求項17】
撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリに存在する日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート工程と、
前記日付ソート工程により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示工程と、
前記日付ソート対象の画像ファイルのうち前記更新日時と前記撮影日時とが異なる画像ファイルについて前記更新日時を前記撮影日時に変更する更新日時変更工程と、
を備えたことを特徴とする画像ファイル情報表示方法。
【請求項18】
前記更新日時変更工程は、前記更新日時の変更を了解するユーザの指示を受入する了解工程を有し、該了解工程により了解の指示を受入した場合にのみ前記更新日時を変更することを特徴とする請求項17の画像ファイル情報表示方法。
【請求項19】
前記更新日時変更工程は、前記日付ソート工程により日付ソートが行われる前に前記更新日時の変更を行うことを特徴とする請求項17又は18の画像ファイル情報表示方法。
【請求項20】
前記更新日時変更工程は、前記日付ソート工程により前記日付ソートが一旦行われた後に前記更新日時の変更を行うと共に、前記日付ソート工程は、前記更新日時変更工程により前記更新日時の変更が行われた場合に、該変更された更新日時に基づいて前記日付ソートの結果を更新することを特徴とする請求項18の画像ファイル情報表示方法。
【請求項21】
前記更新日時変更工程は、前記表示工程における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合に該更新日時の変更を行うことを特徴とする請求項20の画像ファイル情報表示方法。
【請求項22】
撮影された画像の画像データと該画像が撮影された撮影日時の情報とを有する画像ファイルが複数記録されると共に各画像ファイルの更新日時がファイル管理情報として記録されるメモリに存在する日付ソート対象の画像ファイルを前記更新日時に基づいて日付ソートする日付ソート工程と、
前記日付ソート工程により得られた日付ソートの結果に基づいて、前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を日付に関連する所定の条件に適合するように一覧表示する表示工程と、
前記表示工程における前記所定の条件に適合した画像ファイルの前記更新日時と前記撮影日時とを比較し、該更新日時と該撮影日時が異なる場合には、該撮影日時に基づいて前記日付ソート工程による日付ソートの結果を更新すると共に、該更新した日付ソートの結果に基づいて前記表示工程により前記画像ファイルに関する情報を一覧表示する更新工程と、
を備えたことを特徴とする画像ファイル情報表示方法。
【請求項23】
前記表示工程は、前記一覧表示する画像ファイルに関する情報として各画像ファイルが有する画像データの低解像度画像を表示することを特徴とする請求項14〜22のうちいずれか1に記載の画像ファイル情報表示方法。
【請求項24】
前記表示工程は、前記日付に関連する所定の条件として、ユーザにより指定された日付に該当する画像ファイルに関する情報を一覧表示するとの条件に適合するように前記日付ソート対象の画像ファイルに関する情報を一覧表示することを特徴とする請求項14〜23のうちいずれか1に記載の画像ファイル情報表示方法。
【請求項25】
前記画像ファイルは、EXIF形式の画像ファイルであり、前記撮影日時は、前記画像データの付加情報として画像ファイル内に記録されることを特徴とする請求項14〜24のうちいずれか1に記載の画像ファイル情報表示方法。
【請求項26】
前記メモリに記録されている画像ファイルは、FATファイルシステムにより管理され、該画像ファイルの更新日時は、該FATファイルシステムにおいて前記メモリ内の管理情報が記録されるシステム領域に記録されることを特徴とする請求項14〜25のうちいずれか1に記載の画像ファイル情報表示方法。
【請求項27】
請求項1〜13のうちいずれか1に記載の日付ソート機能付き画像ファイル情報表示装置を構成する手段を備えたことを特徴とする撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2006−345402(P2006−345402A)
【公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−171132(P2005−171132)
【出願日】平成17年6月10日(2005.6.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Exif
【出願人】(000005201)富士フイルムホールディングス株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】