説明

映像データ管理装置及び方法及びプログラム

【課題】 映像に付与されているメタデータ(番組の出演者、ジャンルなど)に、特徴量解析したメタデータを追加して検索できるようにする。
【解決手段】 本発明は、映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、関連情報を初期メタデータとして出力し、指定された映像データに対してインデクシングを行い、インデクシングメタデータに基づいて、代表画像を選択し、映像データの一覧を生成し、初期メタデータ並びに、インデクシングメタデータに基づいて、追加メタデータを生成し、生成された各データを、メタデータDBに格納し、入力された検索キーに基づいて、メタデータDBを検索すると共に、インターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像データ管理装置及び方法及びプログラムに係り、特に、パーソナルコンピュータ、ハードディスクレコーダ、または、セットトップボックス等の、映像データを記録することが可能なあらゆる装置において、映像データに関連する索引情報を自動生成し、また、映像データの管理、検索、及び閲覧を行うための映像データ管理装置及び方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
個人が所有する映像データの中から、所望の映像データを短時間に探したいという要求がある。例えば、録画、コピー、またはダウンロードの手段によって多くの映像データがディスクに保存されている状態において、映像を順次再生して内容を確認し、探す方法でなく、映像のシーンを静止画の一覧によって把握することにより探す方法や、テキスト検索によって求める映像ファイルを探したいという要求である。
【0003】
この要求に対し、従来技術により以下の機能が提供されている。
【0004】
(1)ファイル管理アプリケーション(Internet Explorer(登録商標)等)の機能によって映像データの一覧を表示する機能;
(2)ファイル名を対象とし映像データを検索する機能;
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の技術が提供する機能では、以下のような問題がある。
【0006】
・現在一般に提供されているファイル管理アプリケーションの機能では、映像データの一覧表示の際、映像の先頭のシーンだけが表示される。このため、映像データの途中に含まれる内容の把握が困難となり、結果として、所望の映像データへの到達が困難になる。
【0007】
・現在一般に提供されている映像データの検索機能では、ファイル名のみを対象としている。映像データの名称は、必ずしも映像の内容を表したものでなく、ユーザが映像データのファイル名でなく内容の一部を記憶している場合には、適切な検索キーを入力することができない場合があり、結果として所望の映像データへの到達が困難となる。
【0008】
・現在一般に提供されている映像データの検索機能では、検索結果画面は映像データの一覧を示すのみである。このため、ユーザが一旦検索を行った後、別の検索キーを入力してもう一度検索を行いたいと考えた場合に、ユーザは新たな検索キーを自力で考案する必要が生じる。このため、結果として所望映像データへの到達が困難となる場合がある。
【0009】
上記のように、従来の技術では、所望の映像データに到達する場合に困難が伴う。
【0010】
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、所望する映像データへの到達が従来よりも容易となる映像データ管理装置及び方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
図1は、本発明の原理構成図である。
【0012】
本発明(請求項1)は、映像データに関連する索引情報を生成し、映像データの管理、検索、閲覧を行うための映像データ管理装置であって、
記憶手段20中の映像データ及び記録媒体へ入出力される映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を初期メタデータとして出力する映像データ監視手段31と、
映像データ監視手段31で指定された映像データに対してインデクシングを行い、特徴部分の情報と該映像データの時刻情報が関連付けられたインデクシングメタデータを出力するインデクシング手段32と、
インデクシング手段32により得られたインデクシングメタデータに基づいて、代表画像を選択し、映像データの一覧を生成し、記憶手段20に格納する映像データ一覧生成手段33と、
映像データ監視手段31から取得した初期メタデータ並びに、インデクシング手段32から取得したインデクシングメタデータに基づいて、映像データに付与するための関連情報である追加メタデータを生成する追加メタデータ生成手段34と、
初期メタデータ、インデクシングメタデータ、及び追加メタデータを、メタデータDB50に格納するメタデータDB生成手段35と、
入力された検索キーに基づいて、メタデータDB50を検索すると共に、インターネット検索エンジンを用いてインターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する検索手段36と、
インデクシング手段32のインデクシング処理の進捗に基づいて、映像データ一覧を更新する映像データ一覧更新手段37と、を有する。
【0013】
また、本発明(請求項2)は、追加メタデータ生成手段34において、
初期メタデータを検索キーとして、インターネット検索を行い、得られた結果ページからタグ記号を除去し、テキストを抽出して追加メタデータとして付与する手段と、
インデクシングメタデータからテロップ認識により文字列を取得し、追加メタデータとして付与する手段と、
初期メタデータとして電子番組表中の複数のキーワードが利用可能な場合には、キーとして用いるキーワード数を段階的に少なくしてインターネット検索を行った結果からタグ記号を除去し、テキストを抽出して追加メタデータとして付与する手段と、を含む。
【0014】
また、本発明(請求項3)は、検索手段36において、
メタデータDB50を検索した結果を、初期メタデータのフィールドもしくは、インデクシングメタデータのフィールドに合致する単語が存在した映像データと、追加メタデータのフィールドに合致する単語が存在した映像データとの2種類に分け、これを映像データ一覧生成手段33により得られる代表画像と共に、表示装置のウィンドウ内に表示する手段と、
インターネット検索エンジンを用いて得られた結果を同一ウィンドウ内に集約表示する手段と、を含む。
【0015】
また、本発明(請求項4)は、映像データ一覧生成手段33において、
カット点、カメラワークを含むインデクシングメタデータ中に含まれるイベントの種類毎に整理された一覧を生成し、初期メタデータと同一ウィンドウ内に表示する手段を含む。
【0016】
また、本発明(請求項5)は、映像データ一覧生成手段33において、
インデクシング手段32により得られる出力画像のうち、カット点を示す複数の画像から、インデクシングメタデータに基づいて、カット画像の示す映像中の時刻が均等に近くなるものを選定する手段を含む。
【0017】
本発明(請求項6)は、映像データに関連する索引情報を生成し、映像データの管理を行うための映像データ管理装置であって、
記憶手段中の映像データ及び記録媒体へ入出力される映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を初期メタデータとして出力する映像データ監視手段と、
映像データの音声が強調されている区間を音声強調区間として抽出する音声強調区間抽出手段と、
映像データ監視手段で指定された映像データに対してインデクシングを行い、特徴部分の情報と該映像データの時刻情報が関連付けられたインデクシングメタデータを出力するインデクシング手段と、
インデクシング手段におけるインデクシング処理の経過を監視し、その進捗率を出力するインデクシング進捗管理手段と、
インデクシング手段から出力されたインデクシングメタデータ、インデクシング進捗管理手段から取得した進捗率、及び、音声強調区間抽出手段から得られた音声強調区間に基づいて、映像データ一覧を作成し、記憶手段の映像データ一覧を更新すると共に、該映像データ一覧を表示手段に表示する映像データ一覧更新手段と、
前記映像データ監視手段から取得した前記初期メタデータ並びに、前記インデクシング手段から取得したインデクシングメタデータに基づいて、映像データに付与するための関連情報である追加メタデータを生成する追加メタデータ生成手段と、
前記初期メタデータ、前記インデクシングメタデータ、及び前記追加メタデータを、メタデータデータベース(DB)に格納するメタデータDB生成手段と、
入力された検索キーに基づいて、前記メタデータDBを検索すると共に、インターネット検索エンジンを用いてインターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する検索手段と、を有する。
【0018】
また、本発明(請求項7)は、請求項6のデータ管理装置であって、
映像データ一覧更新手段は、
インデクシング進捗管理手段から取得した進捗率と、前回取得し、記憶手段に格納されている進捗率とを比較して、前回より進んでいる場合は、映像データ一覧を更新し、表示手段に出力する手段を含む。
【0019】
図2は、本発明の原理を説明するための図である。
【0020】
本発明(請求項8)は、映像データに関連する索引情報を生成し、映像データの管理、検索、閲覧を行うための映像データ管理方法であって、
映像データ監視手段、インデクシング手段、映像データ一覧生成手段、追加メタデータ生成手段、メタデータDB生成手段、検索手段を有する映像データ管理装置において、
映像データ監視手段が、記憶手段中の映像データ及び記録媒体へ入出力される映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を初期メタデータとして出力する映像データモニタリングステップ(ステップ1)と、
インデクシング手段が、映像データモニタリングステップ(ステップ1)で指定された映像データに対してインデクシングを行い、特徴部分の情報と該映像データの時刻情報が関連付けられたインデクシングメタデータを出力するインデクシングステップ(ステップ2)と、
映像データ一覧生成手段が、インデクシングステップ(ステップ2)により得られたインデクシングメタデータに基づいて、代表画像を選択し、映像データの一覧を生成し、記憶手段に格納する映像データ一覧生成ステップ(ステップ3)と、
追加メタデータ生成手段が、映像データモニタリングステップ(ステップ1)で取得した初期メタデータ並びに、インデクシングステップ(ステップ2)で取得したインデクシングメタデータに基づいて、追加メタデータを生成する追加メタデータ生成ステップ(ステップ4)と、
メタデータDB生成手段が、初期メタデータ、インデクシングメタデータ、及び追加メタデータを、メタデータDBに格納するメタデータDB生成ステップ(ステップ5)と、
検索手段が、入力された検索キーに基づいて、メタデータDBを検索すると共に、インターネット検索エンジンを用いてインターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する検索ステップ(ステップ6)と、
映像データ一覧更新手段が、インデクシングステップ(ステップ2)によりのインデクシング処理の進捗に基づいて、代表画像を選択し、映像データ一覧を更新する映像データ一覧更新ステップと、を行う。
【0021】
本発明(請求項9)は、映像データに関連する索引情報を生成し、映像データの管理を行うための映像データ管理方法であって、
映像データ監視手段、インデクシング手段、音声強調区間抽出処理手段、進捗管理手段、映像データ一覧更新手段、追加メタデータ生成手段、メタデータDB生成手段、検索手段を有する映像データ管理装置において、
映像データ監視手段が、記憶手段中の映像データ及び記録媒体へ入出力される映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を初期メタデータとして出力する映像データ監視ステップと、
音声強調区間抽出処理手段が、映像データの音声が強調されている区間を音声強調区間として抽出する音声強調区間抽出ステップと、
インデクシング手段が、映像データ監視ステップで指定された映像データに対してインデクシングを行い、特徴部分の情報と該映像データの時刻情報が関連付けられたインデクシングメタデータを出力するインデクシングステップと、
進捗管理手段が、インデクシングステップにおけるインデクシング処理の経過を監視し、その進捗率を出力するインデクシング進捗管理ステップと、
映像データ一覧更新手段が、インデクシングステップにより取得したインデクシングメタデータ、インデクシング進捗管理ステップにより取得した進捗率、及び、音声強調区間抽出ステップで得られた音声強調区間に基づいて、映像データ一覧を作成し、記憶手段の映像データ一覧を更新すると共に、該映像データ一覧を表示手段に表示する映像データ一覧更新ステップと、
追加メタデータ生成手段が、映像データモニタリングステップで取得した初期メタデータ並びに、インデクシングステップで取得したインデクシングメタデータに基づいて、映像データに付与するための関連情報である追加メタデータを生成する追加メタデータ生成ステップと、
メタデータDB生成手段が、初期メタデータ、インデクシングメタデータ、及び追加メタデータを、メタデータDBに格納するメタデータDB生成ステップと、
検索手段が、入力された検索キーに基づいて、メタデータDBを検索すると共に、インターネット検索エンジンを用いてインターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する検索ステップと、を行う。
【0022】
本発明(請求項10)は、請求項8または、9記載の映像データ管理方法の各ステップを、コンピュータに実行させることを特徴とする映像データ管理プログラムである。
【発明の効果】
【0023】
本発明は、映像の内容が判別できる一覧が提供され、映像の内容に関連する単語が自動的に追加され、検索結果取得時に新たな検索語となりうる文字列が提供される。従って、従来技術よりも所望の映像データに短時間で到達できる。
【0024】
更に、本発明によれば、長時間の映像が入力されても、すぐに一覧に反映されるため、従来技術の提供する方法に比較して、所望の映像データへの到達が容易となる。
【0025】
特に、映像データを1時間とすると、従来は映像データ一覧の取得に40分程度かかるものが、5分程度で取得できる。このため、従来技術に比較して1/8程度の時間で映像の一覧を取得することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
最初に本実施の形態を説明する前に、本明細書中で用いられる用語について定義する。
【0027】
映像データを記憶することが可能なあらゆる装置(コンピュータのディスクやメモリ等、あるいは、ハードディスクレコーダ、セットトップボックス等)を「記憶媒体(記憶部)」と称する。
【0028】
放送受信装置または、ネットワークを介して記憶媒体へと格納された番組等の動画を含むコンテンツを、「映像データ」と称する。
【0029】
映像データからカット点、カメラワーク区間、音声区間、音楽区間、テロップ表示区間等を自動抽出する処理を「インデクシング」と称し、インデクシングによって得られる特徴部分の情報(静止画、特徴パラメータ等)と映像データの時刻情報とが関連付けられたものを、「インデクシングメタデータ」と称する。
【0030】
映像データのファイル名や電子番組表等の、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を「初期メタデータ」と称する。
【0031】
本発明で述べる手法を用いて映像データに付与する関連情報を「追加メタデータ」と称する。
【0032】
初期メタデータ、インデクシングメタデータ、及び追加メタデータを総称して、「メタデータ」と称する。
【0033】
goo(登録商標)、google(登録商標)、Yahoo(登録商標)等のポータルサイトにおいて提供される検索機能を「インターネット検索機能」と称する。
【0034】
コンピュータ上で動作するソフトウェアが、ディスプレイ等の表示装置の画面上で一時的に占有する表示部位であって、一般に矩形で区切られた箇所を「ウィンドウ」と称する。
【0035】
以下、図面と共に本発明の実施の形態を説明する。
【0036】
[第1の実施の形態]
図3は、本発明の第1の実施の形態における映像データ管理装置の構成を示す。
【0037】
同図に示す映像データ管理装置は、映像データ入出力部10、記憶部20、処理部30、表示部40及びメタデータDB50から構成される。本実施の形態では、記憶部20はハードディスクを用いるものとし、映像データ、メタデータ、ログデータ等を格納するものとする。
【0038】
処理部30は、映像データ監視部31、インデクシング部32、映像データ一覧生成部33、追加メタデータ生成部34、メタデータデータベース生成部35、及び検索部36から構成される。
【0039】
映像データ監視部31は、記憶部20に存在する映像データ及び、映像データ入出力部10から入出力される映像データを監視し、インデクシングを行う映像を決定し、初期メタデータを映像データ一覧生成部33に出力する。
【0040】
インデクシング部32は、映像データ監視部31で指定された映像データを入力とし、文献「谷口行信、南憲一、佐藤隆、桑野秀豪、児島治彦、外村佳伸、“Scene Cabinet:映像解析技術を統合した映像インデクシングシステム”電子情報通信学会論文誌、Vol. J84-D-II, No.6, pp.1112-1121, 2001」及び、文献「森稔、倉掛正治、杉村利明、塩明夫、鈴木章、“背景・文字の形状特徴と動的修正識別関数を用いた映像中テロップ文字認識”、電子情報通信学会論文誌、D-II、Vol. J83-D-II」及び特開2003−316378「音声処理方法及びその方法を利用した装置及びそのプログラム」に記載されている方法等に基づいて、インデクシングを行い、インデクシングメタデータを映像データ一覧生成部33に出力する。
【0041】
映像データ一覧生成部33は、インデクシング部32から出力されたインデクシングメタデータ及び映像データを入力とし、映像データの一覧を作成し、記憶部20に出力する。
【0042】
追加メタデータ生成部34は、映像データ監視部31から出力された初期メタデータ、インデクシング部32から出力されたインデクシングメタデータを入力とし、追加メタデータを生成し、記憶部20に出力する。
【0043】
メタデータデータベース生成部35は、初期メタデータ、インデクシングメタデータ、追加メタデータ及び映像データを入力とし、メタデータデータベース(DB)50に出力する。
【0044】
データ検索部36は、ユーザが入力した任意のテキストをキーとして、メタデータDB50を検索し、同時にインターネット検索エンジン(図示せず)を用いてインターネット上の情報を検索し、両者の結果を、表示部40の1つのウィンドウに集約表示する。
【0045】
以下に、上記の動作を詳細に説明する。
【0046】
図4は、本発明の第1の実施の形態における全体の概要動作のフローチャートであり、図5は、本発明の第1の実施の形態における映像モニタリングステップのフローチャート、図6は、本発明の第1の実施の形態における一覧及びDB生成ステップの一般フローチャート、図7は、本発明の第1の実施の形態における検索ステップの一般フローチャートである。
【0047】
以下の処理に先立って、映像データ入出力部10から記憶部20に少なくとも映像データが格納されているものとする。
【0048】
ステップ11)映像データモニタリングステップ:
ステップ111) ファイル検索ステップ:
処理部30の映像データ監視部31は、記憶部20(ディスク)内の映像ファイルを監視し、ファイルパスを取得する。
【0049】
ステップ112) インデクシングログファイル検索ステップ:
インデクシング部32は、ステップ111で得られたファイルパスのインデクシングログファイルを検索する。
【0050】
ステップ113) インデクシング対象動画指定ステップ:
ステップ111で得られた映像データのうち、ステップ112で記憶部20のログファイルがみつからなかったものについて、インデクシング対象動画として指定し出力する。
【0051】
ステップ114) 初期メタデータ出力ステップ:
映像データ監視部31は、ステップ113で出力された映像データの初期メタデータを映像データ一覧生成部33及び、追加メタデータ生成部34に出力する。
【0052】
ステップ12) 一覧及びDB生成ステップ:
ステップ121) 初期メタデータ入力ステップ:
映像データ一覧生成部33は、ステップ114で出力された初期メタデータを入力する。
【0053】
ステップ122) インデクシングステップ:
インデクシング部32は、ステップ113で出力された映像データを入力し、文献「谷口行信、南憲一、佐藤隆、桑野秀豪、児島治彦、外村佳伸、“Scene Cabinet:映像解析技術を統合した映像インデクシングシステム”電子情報通信学会論文誌、Vol. J84-D-II, No.6, pp.1112-1121, 2001」の方法(以下、文献1と記す)によって特徴抽出処理を施し、インデクシングメタデータを映像一覧生成部32と、メタデータベース生成部35に出力すると共に、インデクシングログファイルを記憶部20に出力する。
【0054】
ステップ123) 一覧生成ステップ:
映像データ一覧生成部33は、ステップ122で出力されたインデクシングメタデータ及び、ステップ114で出力された初期メタデータに基づいて、映像データの一覧を生成する。
【0055】
ステップ124) 追加メタデータ生成ステップ:
追加メタデータ生成部34は、ステップ121で入力された初期メタデータを用いてインターネット検索を行い、得られた結果から追加メタデータを生成する。
【0056】
ステップ125) メタデータDB生成ステップ:
メタデータデータベース生成部35は、ステップ121で入力された初期メタデータとステップ122で得られたインデクシングメタデータと、ステップ124で生成された追加メタデータを用い、映像データ毎のフィールドを持つメタデータDB50を生成する。
【0057】
ステップ13)検索ステップ:
ステップ131)テキスト取得ステップ:
検索部36は、プログラム上で表示するテキスト入力フィールドに入力されたテキストを取得する。
【0058】
ステップ132) メタデータDB検索ステップ:
検索部36は、ステップ131で得られたテキスト文字列をキーとして、ステップ125で生成されたメタデータDB50を検索する。検索結果は、初期メタデータもしくはインデクシングメタデータ中に合致するものがあった映像データのパスと、追加メタデータ中に合致するものがあった映像データのパスと2種類に分けて得る。
【0059】
ステップ133) インターネット検索ステップ:
検索部36は、ステップ131で得られたテキスト文字列をキーとして、インターネット検索エンジンを用いて検索を行い、検索結果を取得する。
【0060】
ステップ134) 検索結果ページ生成ステップ:
検索部36は、ステップ132、及びステップ133で得られた結果をまとめ、特に、ステップ132で得られた映像データのパスから、インデクシングメタデータを参照して代表画像を選択し、結果ページを生成する。
【0061】
次に、上記のインデクシング部32におけるインデクシングステップ(ステップ122)について詳細に説明する。
【0062】
図8は、本発明の第1の実施の形態におけるインデクシングステップの詳細フローチャートである。
【0063】
ステップ1221)映像データ入力ステップ:
インデクシング部32は、ステップ113で出力された映像データを入力する。
【0064】
ステップ1222)特徴抽出ステップ:
ステップ1221で入力された映像ファイルに対し、前述の文献1の手法により、特徴量を抽出し、抽出された結果から、イベント成否を判断し、記録する。
【0065】
ステップ1223)インデクシングメタデータ出力ステップ:
ステップ1222で記録されたイベントを、映像データのファイル情報(パス情報、ファイルサイズ等、一般にプロパティに記載されている情報が含まれる)と映像データの再生時刻情報と共に出力する。
【0066】
ステップ1224)インデクシングログ出力ステップ:
インデクシングの実行結果を記憶部20のログファイルに出力する。ログファイルには、映像データのパス情報、インデクシングの途中におけるエラー情報、及び日時などが含まれている。
【0067】
図9は、本発明の第1の実施の形態における一覧作成ステップの詳細フローチャートである。
【0068】
ステップ1231):インデクシングメタデータ入力ステップ:
映像データ一覧生成部33は、ステップ122により出力されたインデクシングメタデータ、及び、ステップ114により出力された初期メタデータを入力する。
【0069】
ステップ1232)画像選択ステップ:
インデクシングメタデータの情報に基づき、カット点情報のうち、映像の長さに対して均等に近くなるようにカット点を選択し、インデクシングメタデータを参照することにより、関連付けられた静止画像を出力する。
【0070】
ステップ1233) プレイリスト生成ステップ:
ステップ1232で出力された静止画像にステップ1233で生成されたプレイリストをHMTL等のリンク方法でリンクした一覧ファイルを記憶部20に出力する。
【0071】
次に、上記の映像データ監視部31における追加メタデータ生成ステップ(ステップ124)の動作を詳細に説明する。
【0072】
図10は、本発明の第1の実施の形態における追加メタデータ生成ステップの詳細フローチャートである。
【0073】
ステップ1241)初期メタデータ入力ステップ:
追加メタデータ生成部34は、ステップ121で得られる初期メタデータを入力する。
【0074】
ステップ1242)インデクシングメタデータ入力ステップ:
インデクシング部32において、ステップ122の処理を行うことで得られるインデクシングメタデータを入力し、テキスト文字列以外をフィルタリングする。
【0075】
ステップ1243)インターネット検索ステップ:
ステップ1241及びステップ1242で入力された初期メタデータ及びテキスト文字列以外をフィルタリングされたインデクシングメタデータをキーとして、インターネット検索を行い、URLを取得する。初期メタデータ及びフィルタリングされたインデクシングメタデータ中に、重複しないN個のユニークな単語が含まれている場合、n個の単語によるand検索の結果、上位p位までに含まれる重複のないURLの集合をU(n,p)として、URLの集合U,
U=Σ(U(i,p)),where(i=1,2,…,N)
を取得する。
【0076】
ステップ1244)テキスト抽出ステップ:
ステップ1243で得られたURLの集合に含まれるページを解析し、テキスト文字列を抽出する。
【0077】
ステップ1245)追加メタデータ出力ステップ:
ステップ1244で得られたテキスト文字列を、メタデータDB50の追加メタデータのフィールドに追加する。
【0078】
次に、追加メタデータ生成部34における、上記のステップ1244のテキスト抽出ステップについて、詳細に説明する。
【0079】
図11は、本発明の第1の実施の形態におけるテキスト抽出ステップの詳細フローチャートである。
【0080】
ステップ12441)ページ取得ステップ:
ステップ1243から得られたURLに対し、ページを取得する。
【0081】
ステップ12442)ページ解析ステップ:
ステップ12441で得られたページから、ページタイトルタグ中の文字列、keyword
タグ中の文字列及び、Bodyテキストの文字列を抽出する。Bodyタグ中の文字列から、リンクを除去する。
【0082】
ステップ12443)フィルタリングステップ:
ステップ12442で得られた文字列のうち、Body由来の文字列を形態素解析により分割する。分割後、名詞以外をフィルタリングし、ステップ1245の処理へ移行する。
ステップ12442で得られた文字列のうち、ページタイトルタグ、keywordタグ中の文字列は、重複を除外し、ステップ1245の処理に移行する。
【0083】
[第2の実施の形態]
図12は、本発明の第2の実施の形態における映像データ管理装置の構成を示す。
【0084】
同図に示す映像データ管理装置は、前述の図3の構成において、処理部30にシステム監視部37を設けたものである。
【0085】
図13は、本発明の第2の実施の形態における全体の概要動作のフローチャートである。
【0086】
本実施の形態では、前述の第1の実施の形態における図4のフローチャートのステップ11の前段において、システム監視部37によるシステムモニタステップ(ステップ14)の動作を行うものであり、その他の動作は第1の実施の形態と同様である。
【0087】
当該システムモニタステップ(ステップ14)では、システム監視部37は、システム上の他のタスクをモニタする。当該ステップの存在により、特にパーソナルコンピュータ上で実施する場合において、一覧及びDB作成ステップ(ステップ12)の開始及び終了を、システム上の他のソフトウェア(例:スクリーンセイバー)の起動及び終了と同期させて実施することができる。スクリーンセイバーと同期させた場合には、メモリ及びCPU等のコンピュータリソースの利用が少ない時間に、インデクシングステップを実行させることができる。
【0088】
また、スクリーンセイバー実行中にディスプレイ等の表示装置40に出力する情報として、インデクシングステップ実行中の画像及び初期メタデータを出力する。
【0089】
そのほかのステップの動作に関しては、前述の第1の実施の形態と同様である。
【0090】
[第3の実施の形態]
図14は、本発明の第3の実施の形態における全体の概要動作のフローチャートである。
【0091】
本実施の形態では、前述の第1の実施の形態において一覧及びDB生成ステップ(ステップ12)の次に検索ステップ(ステップ13)を行っていたのに対し、一覧及びDB生成ステップ(ステップ12)と検索ステップ(ステップ13)とを並列に実施するものであり、その他の動作は、第1の実施の形態と同様である。
【0092】
[第4の実施の形態]
図15は、本発明の第4の実施の形態における映像データ管理装置の構成を示す。
【0093】
同図に示す映像データ管理装置は、図3に示す構成に、タスク設定部38を追加した構成である。
【0094】
図16は、本発明の第4の実施の形態における全体の概要動作のフローチャートである。
【0095】
本実施の形態では、第1の実施の形態の映像データモニタリングステップ(ステップ11)の前段に、タスク設定ステップ(ステップ15)を行うものである。
【0096】
ステップ15において、タスク設定部38は、追加メタデータ生成ステップ(ステップ124)の実行タスクを設定する(例:1時間毎にステップ124の処理を繰り返し実行)。これにより、インターネット上の情報が更新された場合でも、追加メタデータがその更新情報を反映することができる。
【0097】
その他の動作は、前述の第1の実施の形態と同様である。
【0098】
[第5の実施の形態]
本実施の形態では、第1の実施の形態と概要動作については同様であるが、インデクシングステップ(ステップ122)の動作が異なる。
【0099】
図17は、本発明の第5の実施の形態におけるインデクシングステップの詳細な動作のフローチャートである。
【0100】
本実施の形態では、インデクシングステップ(ステップ122)において、コンテンツジャンル判定ステップ(ステップ12211)を行う。
【0101】
ステップ12211)映像データ一覧生成部33において、初期メタデータを入力とし、コンテンツジャンル及びデフォルトのインデクシングパラメータを出力する。
【0102】
ステップ12212)ステップ12211のパラメータに基づいて、インデクシングを実行する。初期メタデータ中にデフォルトのインデクシングパラメータが記載されている場合には、その値を出力する。また、ユーザは、デフォルトのインデクシングパラメータやGUI等を用い、任意の値に変更することができる。その他の全ての動作は、第1の実施の形態と同様である。
【0103】
なお、本発明は、上記の第1〜第5の実施の形態に記載された以外の機器(例えば、ハードディスクレコーダ)で実施することも可能である。
【0104】
また、個人端末でなく、映像配信サーバ上で行うことも可能である。
【0105】
また、ユーザは、エディタ等を用いて任意にメタデータDB50の内容を自由に追記・削除することが可能である。
【0106】
[第6の実施の形態]
前述の実施の形態では、ある映像データに対するインデクシングが終了しないと映像データ一覧が表示されなかった。インデクシング処理は、実装上、1時間の映像データに対して40分程度のコストがあるため、映像データの投入から一覧に反映されるまでにタイムラグが存在する。
【0107】
本実施の形態では、インデクシングの進捗状況を管理し、当該インデクシングの進捗状況に応じて映像データ一覧を更新することにより、インデクシング処理の途中経過が一覧で反映され、それがインデクシングの進捗に従って自動更新する例を説明する。
【0108】
図18は、本発明の第6の実施の形態における映像データ管理装置の構成図である。
【0109】
同図において、図3の構成と同一部分については同一符号を付し、その説明を省略する。
【0110】
図18に示す構成は、第1の実施の形態における図3の構成に、進捗管理部321、音声強調区間抽出処理部322が付加され、図3の映像データ一覧生成部33の代わりに、映像データ一覧更新部323が設けられている。本実施の形態における記憶部20には、映像データ、インデクシングメタデータ、映像データ一覧が記憶される。
【0111】
進捗管理部321は、インデクシング部32で行われているインデクシングの進行度を出力する。
【0112】
音声強調区間抽出処理部322は、例えば、特開2003−316378「音声処理方法及びその方法を使用した装置及びプログラム」に開示されている手法を用いて、映像中で音声が強調される区間情報を出力する。当該手法は、予め抽出したい条件を設定することなく、また、原稿などを使用しない、自然な話し言葉や会話においても、話者に依存せず、複数話者の同時発話にも依存せず、雑音環境でも安定して、音声が強調状態であるか平静状態であるかの判定ができる音声処理技術である。これにより、例えば、野球やサッカーなどのスポーツで、音声が盛り上がった箇所を映像データの一覧上に反映させることができる。
【0113】
映像データ一覧更新部323は、音声強調区間抽出処理部322から出力された音声強調区間情報、インデクシング部32からのインデクシングメタデータ及び映像データを入力とし、映像データの一覧を更新し、更新された映像データ一覧を表示部40に出力する。
【0114】
次に、上記の構成における動作を説明する。
【0115】
本実施の形態では、映像データ一覧を生成するまでの処理について説明するが、その他の検索処理等については前述の実施の形態と同様である。
【0116】
図19は、本発明の第6の実施の形態における映像データ一覧生成までの処理の概要動作のフローチャートであり、図20は、本発明の本発明の第6の実施の形態における映像モニタリングステップのフローチャートであり、図21は、本発明の第6の実施の形態における一覧生成ステップのフローチャートである。
【0117】
ステップ31) 映像データモニタリングステップ:
ステップ311) 映像ファイル検索ステップ:
映像データ監視部31において、記憶部20(ディスク)内の映像ファイルを監視し、ファイルパスを取得する。
【0118】
ステップ312) ログファイル検索ステップ:
映像データ監視部31において、ステップ311で得られたファイルのインデクシングログファイルを記憶部20から検索する。
【0119】
ステップ313) インデクシング対象動画指定ステップ:
映像データ監視部31において、ステップ311で得られた映像データのうち、ステップ312で記憶部20のログファイルが見つからなかったものについて、インデクシング対象動画として指定し出力する。
【0120】
ステップ314) 初期メタデータ出力ステップ:
映像データ監視部31は、ステップ313で出力された映像データの初期メタデータを出力する。
【0121】
ステップ32)一覧生成ステップ:
ステップ321) 初期メタデータ入力ステップ:
インデクシング部32は、ステップ314で映像データ監視部31から出力された初期メタデータを入力する。
【0122】
ステップ322) インデクシングステップ:
インデクシング部32は、ステップ313において映像データ監視部31から出力された映像データを入力し、文献1の方法によって特徴抽出処理を施し、インデクシングメタデータを進捗管理部321に出力すると共に、インデクシングログファイルを記憶部20に出力する。
【0123】
ステップ323) 音声強調区間抽出ステップ:
音声強調区間抽出処理部322は、ステップ313で映像データ監視部31から出力された映像データを入力とし、文献2の方法を用いて、音声の強調された区間を判別し、当該区間の開始時刻、終了時刻、及び開始時刻における静止画像を音声強調区間情報として映像データ一覧更新部323に出力する。
【0124】
ステップ324) インデクシング進度管理ステップ:
進捗管理部321において、ステップ322でインデクシング部32から出力されたインデクシングメタデータを入力とし、インデクシングメタデータ及びインデクシング進度情報(進捗率)を、映像データ一覧更新部323からの問い合わせに応じて出力する。
【0125】
ステップ325) 映像データ一覧作成ステップ:
映像データ一覧更新部323において、ステップ323において音声強調区間抽出処理部322から出力された音声強調区間情報、及び、ステップ322においてインデクシング部32から出力されたインデクシングメタデータ、及び、ステップ324において進捗管理部321から出力されたインデクシング進度情報(進捗率)に基づいて、映像データ一覧を作成して記憶部20に格納すると共に、表示部40に表示する。
【0126】
次に、上記の図21のインデクシングステップ(ステップ322)について詳細に説明する。
【0127】
図22は、本発明の第6の実施の形態におけるインデクシングステップの詳細フローチャートである。
【0128】
ステップ3221) 映像データ入力ステップ:
インデクシング部32は、ステップ313で映像データ監視部31から出力された映像データを入力する。
【0129】
ステップ3222) 特徴抽出ステップ:
インデクシング部32は、ステップ3221で入力された映像データに対して、文献1の手法により特徴量を抽出し、抽出された結果からイベント成否を判断し、記録する。
【0130】
ステップ3223) インデクシングメタデータ出力ステップ:
インデクシング部32は、ステップ3222で記録されたイベントを、映像データのファイル情報(ファイルへのパス情報、ファイルサイズ等、一般にプロパティに記載されている情報が含まれる)と映像データの再生時刻情報と共に出力する。
【0131】
ステップ3224) インデクシング出力ステップ:
インデクシング部32は、インデクシングの実行結果を記憶部20のログファイルに出力する。ログファイルには、映像データのパス情報、インデクシングの途中におけるエラー情報、及び日時などが含まれている。
【0132】
次に、上記の図21の音声強調区間抽出ステップ(ステップ323)について詳細に説明する。
【0133】
図23は、本発明の第6の実施の形態における音声強調区間抽出ステップの詳細フローチャートである。
【0134】
ステップ3231) 映像データ入力ステップ:
音声強調区間抽出処理部322において、ステップ113において映像データ監視部31から出力された映像データを入力する。
【0135】
ステップ3232) 強調区間判別処理ステップ:
音声強調区間抽出処理部322は、文献2の手法に基づいて、映像中から音声が強調されている箇所を判別する。
【0136】
ステップ3233) 音声強調区間情報出力ステップ:
音声強調区間抽出処理部322は、ステップ3232で判別された箇所の時刻情報、及び開始点の静止画を映像データ一覧更新部323に出力する。
【0137】
次に、上記の図21の映像データ一覧作成ステップ(ステップ325)について詳細に説明する。
【0138】
図24は、本発明の第6の実施の形態における映像データ一覧作成ステップの詳細フローチャートである。
【0139】
ステップ3251) 音声強調区間情報入力ステップ:
映像データ一覧更新部323は、ステップ3233において音声強調区間抽出処理部322から出力された音声強調区間情報を入力する。
【0140】
ステップ3252) インデクシングメタデータ入力ステップ:
映像データ一覧更新部323は、ステップ322においてインデクシング部32から出力されたインデクシングメタデータ及び、後述するステップ3256で得られるフラグを入力する。
【0141】
ステップ3253) プレイリスト生成ステップ:
映像データ一覧更新部323は、ステップ3251及びステップ3152で得られた音声強調区間情報及びインデクシングメタデータ、フラグに基づいて、再生を開始できるようなリンク文字列を生成する。
【0142】
ステップ3254) 一覧ファイル更新ステップ:
映像データ一覧更新部323は、プレイリスト情報(ステップ3253で得られたリンク文字列)を記憶部20の映像データ一覧に上書きし、更新する。
【0143】
ステップ3255) 一覧ファイル出力ステップ:
映像データ一覧更新部323は、ステップ3254で更新された映像一覧ファイルを表示部40に表示する。
【0144】
ステップ3256) インデクシング進度問い合わせステップ:
映像データ一覧更新部323は、進捗管理部321にインデクシング進度を問い合わせ、インデクシングの進度を得る。取得した進度(進捗率)が、メモリ(図示せず)に記録されている前回の進度(進捗率)よりも進んでいれば、「更新あり」というフラグを出力する。
【0145】
なお、本実施の形態では、映像データ一覧生成部33の代わりに映像データ一覧更新部323を設けているが、映像データ一覧更新部323は、映像データ一覧生成部33と同様に、映像データ一覧を作成しているため、第1〜第5の実施の形態と同様に、後段の追加メタデータ生成部34の追加メタデータの生成処理、メタデータデータベース生成部35のメタデータデータベースの生成、データ検索部36の検索・表示処理を行うことができる。
【0146】
本実施の形態によれば、長時間の映像が入力されても映像データ一覧に反映することができるため、従来の技術に比べて所望する映像データへの到達が容易になる。
【0147】
なお、上記の各実施の形態における動作をプログラムとして構築し、映像データ管理装置として利用されるコンピュータにインストールして実行する、または、ネットワークを介して流通させることが可能である。
【0148】
なお、本発明は、上記の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲内において種々変更・応用が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0149】
本発明は、映像データを記録する装置において、映像データに関連する索引情報を自動生成し、管理、検索、閲覧を行うシステムに適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0150】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の原理を説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における映像データ管理装置の構成図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における全体の概要動作のフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施の形態における映像モニタリングステップ(s11)のフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態における一覧及びDB生成ステップ(s12)のフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態における検索ステップ(s13)の一般フローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるインデクシングステップ(s122)の詳細フローチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態における一覧作成ステップ(s123)の詳細フローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態における追加メタデータ生成ステップ(s124)の詳細フローチャートである。
【図11】本発明の第1の実施の形態におけるテキスト抽出ステップ(s1244)の詳細フローチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態における映像データ管理装置の構成図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態における全体の概要動作のフローチャートである。
【図14】本発明の第3の実施の形態における全体の概要動作のフローチャートである。
【図15】本発明の第4の実施の形態における映像データ管理装置の構成図である。
【図16】本発明の第4の実施の形態における全体の概要動作のフローチャートである。
【図17】本発明の第5の実施の形態におけるインデクシングステップの詳細な動作のフローチャートである。
【図18】本発明の第6の実施の形態における映像データ管理装置の構成図である。
【図19】本発明の第6の実施の形態における映像データ一覧出力までの処理の概要動作のフローチャートである。
【図20】本発明の第6の実施の形態における映像モニタリングステップ(S31)のフローチャートである。
【図21】本発明の第6の実施の形態における一覧生成ステップ(S32)のフローチャートである。
【図22】本発明の第6の実施の形態におけるインデクシングステップ(S322)のフローチャートである。
【図23】本発明の第6の実施の形態における音声強調区間抽出ステップ(S323)の詳細フローチャートでる。
【図24】本発明の第6の実施の形態における映像データ一覧作成ステップ(S325)の詳細フローチャートである。
【符号の説明】
【0151】
10 映像データ入出力部
20 記憶手段、記憶部
31 映像データ監視手段、映像データ監視部
32 インデクシング手段、インデクシング部
33 映像データ一覧生成手段、映像データ一覧生成部
34 追加メタデータ生成手段、追加メタデータ生成部
35 メタデータDB生成手段、メタデータデータベース生成部
36 検索手段、検索部
37 システム管理部
38 タスク設定部
40 表示部
50 メタデータDB
321 進捗管理部
322 音声強調区間抽出処理部
323 映像データ一覧更新部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像データに関連する索引情報を生成し、映像データの管理、検索、閲覧を行うための映像データ管理装置であって、
記憶手段中の映像データ及び記録媒体へ入出力される映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を初期メタデータとして出力する映像データ監視手段と、
前記映像データ監視手段で指定された映像データに対してインデクシングを行い、特徴部分の情報と該映像データの時刻情報が関連付けられたインデクシングメタデータを出力するインデクシング手段と、
前記映像データ監視手段から取得した前記初期メタデータ並びに、前記インデクシング手段から取得したインデクシングメタデータに基づいて、映像データに付与するための関連情報である追加メタデータを生成する追加メタデータ生成手段と、
前記初期メタデータ、前記インデクシングメタデータ、及び前記追加メタデータを、メタデータデータベース(DB)に格納するメタデータDB生成手段と、
入力された検索キーに基づいて、前記メタデータDBを検索すると共に、インターネット検索エンジンを用いてインターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する検索手段と、
を有することを特徴とする映像データ管理装置。
【請求項2】
前記追加メタデータ生成手段は、
前記初期メタデータを検索キーとして、インターネット検索を行い、得られた結果ページからタグ記号を除去し、テキストを抽出して追加メタデータとして付与する手段と、
前記インデクシングメタデータからテロップ認識により文字列を取得し、追加メタデータとして付与する手段と、
初期メタデータとして電子番組表中の複数のキーワードが利用可能な場合には、キーとして用いるキーワード数を段階的に少なくしてインターネット検索を行った結果からタグ記号を除去し、テキストを抽出して追加メタデータとして付与する手段と、
を含む請求項1記載の映像データ管理装置。
【請求項3】
前記検索手段は、
前記メタデータDBを検索した結果を、前記初期メタデータのフィールドもしくは、前記インデクシングメタデータのフィールドに合致する単語が存在した映像データと、前記追加メタデータのフィールドに合致する単語が存在した映像データとの2種類に分け、これを前記映像データ一覧生成手段により得られる前記代表画像と共に、前記表示装置のウィンドウ内に表示する手段と、
前記インターネット検索エンジンを用いて得られた結果を同一ウィンドウ内に集約表示する手段と、
を含む請求項1記載の映像データ管理装置。
【請求項4】
前記映像データ一覧生成手段は、
カット点、カメラワークを含む前記インデクシングメタデータ中に含まれるイベントの種類毎に整理された一覧を生成し、前記初期メタデータと同一ウィンドウ内に表示する手段を含む請求項1記載の映像データ管理装置。
【請求項5】
前記映像データ一覧生成手段は、
前記インデクシング手段により得られる出力画像のうち、カット点を示す複数の画像から、前記インデクシングメタデータに基づいて、カット画像の示す映像中の時刻が均等に近くなるものを選定する手段を含む請求項1記載の映像データ管理装置。
【請求項6】
映像データに関連する索引情報を生成し、映像データの管理、検索、閲覧を行うための
映像データ管理装置であって、
記憶手段中の映像データ及び記録媒体へ入出力される映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を初期メタデータとして出力する映像データ監視手段と、
前記映像データの音声が強調されている区間を音声強調区間として抽出する音声強調区間抽出手段と、
前記映像データ監視手段で指定された映像データに対してインデクシングを行い、特徴部分の情報と該映像データの時刻情報が関連付けられたインデクシングメタデータを出力するインデクシング手段と、
前記インデクシング手段におけるインデクシング処理の経過を監視し、その進捗率を出力するインデクシング進捗管理手段と、
前記インデクシング手段から出力された前記インデクシングメタデータ、前記インデクシング進捗管理手段から取得した前記進捗率、及び、前記音声強調区間抽出手段から得られた前記音声強調区間に基づいて、映像データ一覧を作成し、記憶手段の映像データ一覧を更新すると共に、該映像データ一覧を表示手段に表示する映像データ一覧更新手段と、
前記映像データ監視手段から取得した前記初期メタデータ並びに、前記インデクシング手段から取得したインデクシングメタデータに基づいて、映像データに付与するための関連情報である追加メタデータを生成する追加メタデータ生成手段と、
前記初期メタデータ、前記インデクシングメタデータ、及び前記追加メタデータを、メタデータデータベース(DB)に格納するメタデータDB生成手段と、
入力された検索キーに基づいて、前記メタデータDBを検索すると共に、インターネット検索エンジンを用いてインターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する検索手段と、
を有することを特徴とする映像データ管理装置。
【請求項7】
前記映像データ一覧更新手段は、
前記インデクシング進捗管理手段から取得した前記進捗率と、前回取得し、記憶手段に格納されている進捗率とを比較して、前回より進んでいる場合は、前記映像データ一覧を更新し、表示手段に出力する手段を含む、
請求項6記載の映像データ管理装置。
【請求項8】
映像データに関連する索引情報を生成し、映像データの管理、検索、閲覧を行うための映像データ管理方法であって、
映像データ監視手段、インデクシング手段、映像データ一覧生成手段、追加メタデータ生成手段、メタデータDB生成手段、検索手段を有する映像データ管理装置において、
前記映像データ監視手段が、記憶手段中の映像データ及び記録媒体へ入出力される映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を初期メタデータとして出力する映像データモニタリングステップと、
前記インデクシング手段が、前記映像データ監視ステップで指定された映像データに対してインデクシングを行い、特徴部分の情報と該映像データの時刻情報が関連付けられたインデクシングメタデータを出力するインデクシングステップと、
前記映像データ一覧生成手段が、前記インデクシングステップで得られたインデクシングメタデータに基づいて、代表画像を選択し、映像データの一覧を生成し、記憶手段に格納する映像データ一覧生成ステップと、
前記追加メタデータ生成手段が、前記映像データモニタリングステップで取得した前記初期メタデータ並びに、前記インデクシングステップで取得したインデクシングメタデータに基づいて、映像データに付与するための関連情報である追加メタデータを生成する追加メタデータ生成ステップと、
メタデータDB生成手段が、前記初期メタデータ、前記インデクシングメタデータ、及び前記追加メタデータを、メタデータDBに格納するメタデータDB生成ステップと、
前記検索手段が、入力された検索キーに基づいて、前記メタデータDBを検索すると共に、インターネット検索エンジンを用いてインターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する検索ステップと、
を行うことを特徴とする映像データ管理方法。
【請求項9】
映像データに関連する索引情報を生成し、映像データの管理、検索、閲覧を行うための映像データ管理方法であって、
映像データ監視手段、インデクシング手段、音声強調区間抽出処理手段、進捗管理手段、映像データ一覧更新手段、追加メタデータ生成手段、メタデータDB生成手段、検索手段を有する映像データ管理装置において、
前記映像データ監視手段が、記憶手段中の映像データ及び記録媒体へ入出力される映像データを監視し、インデクシングの対象となる映像データを指定し、また、映像データをユーザが取得する時点で予め付与されている関連情報を初期メタデータとして出力する映像データ監視ステップと、
前記音声強調区間抽出処理手段が、前記映像データの音声が強調されている区間を音声強調区間として抽出する音声強調区間抽出ステップと、
前記インデクシング手段が、前記映像データ監視ステップで指定された映像データに対してインデクシングを行い、特徴部分の情報と該映像データの時刻情報が関連付けられたインデクシングメタデータを出力するインデクシングステップと、
前記進捗管理手段が、前記インデクシングステップにおけるインデクシング処理の経過を監視し、その進捗率を出力するインデクシング進捗管理ステップと、
前記映像データ一覧更新手段が、前記インデクシングステップにより取得した前記インデクシングメタデータ、前記インデクシング進捗管理ステップにより取得した前記進捗率、及び、前記音声強調区間抽出ステップで得られた前記音声強調区間に基づいて、映像データ一覧を作成し、記憶手段の映像データ一覧を更新すると共に、該映像データ一覧を表示手段に表示する映像データ一覧更新ステップと、
前記追加メタデータ生成手段が、前記映像データモニタリングステップで取得した前記初期メタデータ並びに、前記インデクシングステップで取得したインデクシングメタデータに基づいて、映像データに付与するための関連情報である追加メタデータを生成する追加メタデータ生成ステップと、
前記メタデータDB生成手段が、前記初期メタデータ、前記インデクシングメタデータ、及び前記追加メタデータを、メタデータDBに格納するメタデータDB生成ステップと、
前記検索手段が、入力された検索キーに基づいて、前記メタデータDBを検索すると共に、インターネット検索エンジンを用いてインターネット上の情報を検索し、検索結果を、表示手段に新規に生成する一つのウィンドウ内に集約表示する検索ステップと、
を行うことを特徴とする映像データ管理方法。
【請求項10】
請求項8または、9記載の映像データ管理方法の各ステップを、コンピュータに実行させることを特徴とする映像データ管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−12013(P2007−12013A)
【公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−269202(P2005−269202)
【出願日】平成17年9月15日(2005.9.15)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】