説明

映像表示装置、情報再生方法及び情報再生装置

【課題】双方向通信インタフェース装置を用いた映像表示装置、情報再生方法及び情報再生装置を提供する。
【解決手段】実施形態において、情報再生装置は、受信手段と、出力手段と、検出手段と、制御手段と、を具備する。受信手段は、ソース機器から双方向インタフェースを介して入力される映像及び音声の少なくとも一方を受信する。出力手段は、受信手段が受信した音声を、双方向インタフェースを介して外部音声出力機器に出力する。検出手段は、ソース機器と外部音声出力機器との間の双方向インタフェースによる接続を検出する。制御手段は、前記検出手段がソース機器と外部音声出力機器との接続を検出した場合、前記出力手段から外部音声出力機器への音声の出力を停止する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施の形態は、双方向通信インタフェース装置により接続する映像表示装置、情報再生方法及び情報再生装置に関する。
【背景技術】
【0002】
双方向通信インタフェース装置として、HDMI(High-definition Digital Media Interface)、等が広く利用されている。
【0003】
また、HDMIを用いる接続においても、後に制定されたHDMI−CEC(HDMI−Consumer Electronics Control,バージョン1.2で定義)ラインに続き、ARC(Audio Return Channel,バージョン1.4で定義)ラインや、イーサネット(登録商標)/Ethernet(登録商標)を経由した制御信号の受け渡しが可能なHEC(HDMI Ethernet Channel,バージョン1.4で定義)等が制定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−103639号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
映像(Video)及びオーディオ(Audio/音声)を再生する場合、オーディオ(音声)については、例えばAV(Audio(オーディオ)Visual(ビジュアル))アンプ及びそのAVアンプと接続したスピーカを用い、より高い品位のオーディオ(音声)を再生しようとする要求がある。
【0006】
反面、HDMI規格に準拠したHDMIケーブルを用いる映像信号及びオーディオ信号の伝送においては、CEC(Consumer Electronics Control)ラインの規格上、ARC(Audio Return Channel)ラインを検出した場合に、オーディオ信号は、ARC経由(テレビ装置側の再生能力により規定されるオーディオ信号)の伝送となる。
【0007】
すなわち、現行のHDMI規格においては、オーディオ信号用の別のHDMIケーブルを用意した場合であっても、AVアンプが再生するオーディオ信号の品位はARCラインを経由するテレビ装置側で再生した品位となる。
【0008】
本発明は、双方向通信インタフェース装置を用いた映像表示装置、情報再生方法及び情報再生装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態によれば、情報再生装置は、受信手段と、出力手段と、検出手段と、制御手段と、を具備する。受信手段は、ソース機器から双方向インタフェースを介して入力される映像及び音声の少なくとも一方を受信する。出力手段は、受信手段が受信した音声を、双方向インタフェースを介して外部音声出力機器に出力する。検出手段は、ソース機器と外部音声出力機器との間の双方向インタフェースによる接続を検出する。制御手段は、前記検出手段がソース機器と外部音声出力機器との接続を検出した場合、前記出力手段から外部音声出力機器への音声の出力を停止する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態を適用する映像再生装置と周辺の装置の接続の一例を示す概略図。
【図2】実施形態を適用する映像再生装置と周辺の装置の接続の一例を示す概略図。
【図3】実施形態を適用する映像再生装置と周辺の装置の接続の一例を示す概略図。
【図4】実施形態を適用する映像再生装置、記録装置及びAVアンプ間の制御コマンドの一例を示す概略図。
【図5】実施形態を適用する入力関連付けデータベースの一例を示す概略図。
【図6】実施形態を適用する入力関連付けデータベースに従う物理アドレスの一例を示す概略図。
【図7】実施形態を適用する入力関連付けデータベースの一例を示す概略図。
【図8】実施形態を適用する入力関連付けデータベースに従う物理アドレスの一例を示す概略図。
【図9A】実施形態を適用する入力切換のインタフェース画面表示の一例を示す概略図。
【図9B】実施形態を適用する入力切換のインタフェース画面表示の一例を示す概略図。
【図10】実施形態を適用する記録装置の一例を示す概略図。
【図11】実施形態を適用する映像再生装置の一例を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
【0012】
図1に示す情報再生システム1は、双方向通信インタフェース装置、例えばHDMI(High-definition Digital Media Interface)に準拠したHDMIケーブルにより接続される映像再生装置(テレビ装置)101、録画再生装置(レコーダ)201及びAV(Audio(オーディオ)Visual(ビジュアル))アンプ装置301を接続する接続する一例を示す。なお、テレビ装置(映像再生装置)101は、例えば記録装置を一体に有する記録再生装置一体型あるいは記録装置を一体的に接続できるディスプレイ装置であってもよい。また、レコーダ(録画再生装置)201は、例えばプログラム/コンテンツの再生に利用されるプレーヤ装置(情報再生装置)であってもよい。なお、図1に示す情報再生システムにおいては、AVアンプ装置301には、プレーヤ401が接続された例を示す。また、同システムにおいては、2台目のレコーダ(第2のレコーダ装置)501が、テレビ装置101またはAVアンプ装置301のいずれかと接続する例を示す。
【0013】
なお、テレビ装置(映像情報音声情報再生装置)101は、シンク機器と称され、レコーダ(録画再生装置/音声情報出力装置)201は、シンク機器に対してソース機器と称される。また、AVアンプ装置301は、リピータ機器あるいは外部音声出力機器、もしくはAVシステム(AVコントローラ)と称され、例えば複数のセットのスピーカが接続され、ユーザが切り換え可能である場合等を含む。
【0014】
なお、HDMI−CEC規格は、双方向インタフェースであり、HDMIケーブルは、方向性(両端のコネクタを接続する際の規則)を持たない。反面、個々の装置において、ポート(HDMIケーブルと接続するコネクタ)から入力され、あるいはポート(コネクタ)へ出力される信号については、送信側(出力部)及び受信側(入力部)、として、それぞれ、機能(役割)が分担される。
【0015】
このため、上述したテレビ装置101、レコーダ201、AVアンプ装置301、プレーヤ401及びレコーダ(2)501のそれぞれにおけるHDMIポートは、より具体的には、
テレビ装置101:
全てのHDMIポート → HDMI入力
レコーダ201:
ケーブル11が接続するHDMIポート → HDMI出力1
ケーブル13が接続するHDMIポート → HDMI出力2
AVアンプ装置301:
ケーブル12が接続するHDMIポート → HDMI出力
ケーブル13が接続するHDMIポート → HDMI入力1
ケーブル14が接続するHDMIポート → HDMI入力3
ケーブル15が接続するHDMIポート → HDMI入力2
プレーヤ401:
ケーブル14が接続するHDMIポート → HDMI出力
レコーダ(2)501:
テレビ装置101と接続するHDMIポート → HDMI出力1
AVアンプ301と接続するHDMIポート → HDMI出力2
のように、「入力(受信)」と「出力(送信)」とが区別(分担)されている。
【0016】
なお、上述した各装置に組み込まれるさまざまな要素/構成は、以下に説明する例に限らずハードウエアで実現するものであってもよいし、マイクロコンピュータ(処理装置,CPU)等を用いてソフトウエアで実現するものであってもよい。また、上述した各装置は、所定の規格、例えばビデオ(Video,動画)については、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−1,−2,−4(H.264/AVC)、オーディオ(Audio,音声/音楽)については、例えばMP3(MPEG Audio layer-3)、AC3(Audio Code number 3)、リニアPCM(Pulse Coded Module)、静止画については、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)、等に従って符号化されたデジタル情報(コンテンツ/プログラム/タイトル(番組))を処理することができるものとする。
【0017】
テレビ装置101(物理アドレス[0.0.0.0])は、HDMIケーブルと接続する複数のHDMIポート(入出力部)及びHDMIに準拠したHDMI処理部を、少なくとも含む。なお、HDMIポートは、第1〜第5の5つとして説明する。
【0018】
レコーダ装置201(物理アドレス[2.0.0.0])は、HDMIケーブルと接続する複数のHDMIポート(入出力部)及びHDMIに準拠したHDMI処理部を、少なくとも含む。なお、HDMIポートは、第1及び第2の2つとして説明する。
【0019】
AVアンプ装置301(物理アドレス[1.0.0.0])は、HDMIケーブルと接続する複数のHDMIポート(入出力部)及びHDMIに準拠したHDMI処理部を、少なくとも含む。なお、HDMIポートは、第1〜第4の4つとして説明する。
【0020】
テレビ装置101、レコーダ装置201及びAVアンプ装置301は、第1のHDMIケーブル11により、テレビ装置101のHDMIポートの1つとレコーダ装置201のHDMIポートの1つが、第2のHDMIケーブル12により、テレビ装置101のHDMIポートの1つとAVアンプ装置301のHDMIポートの1つが、第3のHDMIケーブル13により、レコーダ装置201のHDMIポートの1つとAVアンプ装置301のHDMIポートの1つが、相互に接続する。また、プレーヤ装置401(物理アドレス[1.1.0.0])とAVアンプ装置301は、第4のHDMIケーブル14により、第2のレコーダ装置(レコーダ装置2)501(物理アドレス[1.2.0.0])とテレビ装置101またはAVアンプ装置301が、第5のHDMIケーブル15により、それぞれ接続する。なお、物理アドレスは、HDMI接続上の対象機器毎の住所にあたることはいうまでもない。
【0021】
図1に示す接続例は、図2及び図3に一例を示す接続と比較して、レコーダ装置201とテレビ装置101とを接続するHDMIケーブル11(第1の接続)に加え、レコーダ装置201とAVアンプ装置301とを接続するHDMIケーブル13による第2の接続を含む。なお、第2の接続は、レコーダ装置201とテレビ装置101とを接続する第1の接続と独立に、映像及びオーディオ信号(図1の例は、AVアンプ装置との接続であるからオーディオ信号)を伝送可能である。
【0022】
すなわち、現行のHDMI規格においては、CEC(Consumer Electronics Control)ラインの規格上、ARC(Audio Return Channel)ラインを検出した場合に、オーディオ信号は、ARC経由(テレビ装置側の再生能力により規定されるオーディオ信号)の伝送となる。このため、AVアンプ装置301が再生できるオーディオ信号の品位がテレビ装置101が再生できるオーディオ信号の品位よりも高い場合においても、AVアンプ装置301が再生するオーディオ信号は、ARCラインを経由するテレビ装置101側で再生した品位となる。
【0023】
すなわち、図1に示す接続において、(ユーザによる)テレビ装置101の画面に表示されるUI(User Interface)表示のうちの入力切換表示の選択及び決定の入力、もしくはリモコン(リモートコントローラ)端末の入力切換キーの操作により、視聴対象機器(コンテンツ供給元)として、HDMIケーブル12により接続されているレコーダ装置201が選択されると、
TV → [Broadcast] <Routing Change> [*.*.*.*]
([*.*.*.*]は、特定の機器を指定しない物理アドレス)がCECラインに供給(送信)され、
TV → [Broadcast] <Set Stream Path> [2.0.0.0]
により、テレビ装置101が予め記憶している接続機器リストから(図1において、物理アドレス[2.0.0.0]が与えられている)レコーダ装置201が選択される。
【0024】
選択されたレコーダ装置201(実際には、HDMIで接続した機器のうち物理アドレス[2.0.0.0]で特定される機器)は、
レコーダ → [Broadcast] <Active Source> [2.0.0.0]
が返信される。
【0025】
なお、HDMI規格に従い、HDMI規格においてソース(Source)機器であるレコーダ装置201においては、通常、装置の電源がオンされた際に、シンク(Sink)機器であるテレビ装置101から(テレビ装置101の)EDID(Extended Display Identification Data)に記録されている(テレビ装置101の)物理アドレスを読み込み、
<Report Physical Address> コマンドにて、入力連動を、CECラインに通知する。
【0026】
これにより、上記コマンドを受信したAVアンプ装置301においても、パラメータの物理アドレスに応じて自らのAVセレクタを変化させる(図1の接続では、映像信号については、テレビ装置101と接続するHDMIケーブル12及び対応するHDMIポートを選択し、オーディオ信号については、レコーダ装置201と接続するHDMIケーブル13及び対応するポートを選択する)。しかしながら、現状のCECの規格では、テレビ装置101において、AVアンプ装置301へオーディオ信号を入力する経路としては、ARC(HDMIケーブル13)経由が選択されることになる。
【0027】
このことから、図4に一例を示すように、AVアンプ装置301へのオーディオ信号の入力端子(HDMIポート)が切り換えるコマンドがあり、シンク機器であるテレビ装置101はAVアンプ装置301へのオーディオ信号の入力を切換えるコマンドを通知してCEC規格に従うARCの選択を抑止することで、AVアンプ装置301が再生できるオーディオ信号の品位がテレビ装置101が再生できるオーディオ信号の品位よりも高い場合、等において、AVアンプ装置301が再生するオーディオ信号を、レコーダ装置201による出力時の品位を維持したオーディオ信号とすることができる。
【0028】
詳細には、(ユーザによる)テレビ装置101の画面に表示されるUI(User Interface)表示のうちの入力切換表示の選択及び決定の入力、もしくはリモコン端末の入力切換キーの操作により、HDMIケーブル12によって視聴対象機器(コンテンツ供給元)としてテレビ装置101と接続されているレコーダ装置201が選択されると、テレビ装置101が、レコーダ装置201に、
<Routing Change> [*.*.*.*]を[Broadcast]する[011]。
【0029】
同様に、テレビ装置101が、AV(オーディオ)アンプ301に、
<Routing Change> [*.*.*.*]を[Broadcast]する[021]。
【0030】
なお、図4において上述した[011]と[021]に示した『<Routing Change> [*.*.*.*]』は、同報(同時送信)である(図4は、便宜上送信相手先毎に区分して表記したものであり、図示するような時系列を伴うものではない)。
【0031】
また、テレビ装置101は、レコーダ装置201に、
<Set Stream Path> [2.0.0.0]を[Broadcast]する[012]。
【0032】
なお、レコーダ装置201は、テレビ装置101及びAVアンプ装置301に、
<Active Source> [2.0.0.0]を[Broadcast]する[031]、[032]。なお、上述した[011]と[021]に示した『<Routing Change> [*.*.*.*]』及び[031]で示した『<Active Source> [2.0.0.0]を[Broadcast]する』は、便宜上送信相手先毎に区分して表記したものであり、図示するような時系列を伴うものではない)。
【0033】
また、テレビ装置101は、
<User Control Pressed> [Select A/V Input Function]
を、AVアンプ装置301に送信する[022]。
【0034】
なお、AVアンプ装置301におけるオーディオ入力端子については、『<User Control Pressed> [Select A/V Input Function]』に付属する『入力「X」に切り換える』において、「X」に入る数字をパラメータとして、『[Select A/V Input Function][X]』のHDMI−CECコマンドを、AVアンプ装置301に対して発行する。
【0035】
このとき、HDMI−CECコマンド『入力「X」に切り換える』に付加される物理アドレスの先頭のデータ(この例では、レコーダ装置201の物理アドレス[2.0.0.0]から“2”である)に基づいて、新しく視聴する機器(コンテンツ供給元)が接続されているテレビ装置101のHDMIポート(例えば4ビットの“0X00〜0XFF”のいずれかで表示される)番号を判定する。
【0036】
詳細には、図5により後段に一例を示すテレビ装置101が保持している入力関連付けデータベースを取得し、物理アドレスから判定したテレビ装置101のHDMI入力端子(HDMIポート番号)を元に、入力関連付けデータベースからAVアンプ装置301の入力端子(HDMIポート番号)を取得する。
【0037】
これにより、AVアンプ装置301とテレビ装置101を結ぶHDMIケーブル(図1の例ではケーブル12)のARC(CEC規格に従うオーディオ信号の経路の自動選択)をキャンセルできる。すなわち、図5に示す例において、HDMI2の項目を「入力2」とすることで、テレビ装置101の入力がHDMI2に切り換えられた場合、AVアンプ装置301の入力も「入力2」に切り換わるため、ユーザの期待した経路(オーディオはテレビ装置101による再生処理と異なるレコーダ装置201による再生処理)で、映像/音声(オーディオ)が出力される。なお、変更された設定(入力関連づけデータベース)は、主電源がオフされた場合でもデータが保持される所定の記憶領域、例えばNVRAM(不揮発性メモリ)等に、記憶される。図6に、変更されたHDMIポート(オーディオ信号を入力する機器の物理アドレスと映像信号を入力する機器の物理アドレス)の組み合わせの例を示す。
【0038】
また、図5における「入力1」、「入力2」等の表記は、HDMIポートが複数である場合の識別を示すのみであり、実際のポート番号あるいはテレビ装置101に表示される接続名とは異なる。なお、表記は、ポート(及び接続に供するケーブル/構成される信号経路)の識別が可能であれば、任意の形式を用いることができる。
【0039】
図7に、テレビ装置が保持する入力関連付けデータベースの別の例を示す。
【0040】
図7において、「オート」と表示した部分(ポート)は、AVアンプ装置301の入力切換連携動作(ポートの割り当て)が変更されていないこと、すなわちAVアンプ装置301において予め決められている入力切換仕様の通りの動作であることを示す。
【0041】
詳細には、AVアンプ装置301の入力切換において、「オート」以外の値(ポート)を設定し、その入力(ポート)へテレビ装置101の入力を切換えると、AVアンプ装置301の入力は、指定された入力へ切換られる。反面、任意のタイミングで、テレビ装置101の入力をAVアンプ装置301の入力(図7の接続例の場合は「HDMI1」)へ切換えると、図4で説明した『<Routing Change> [*.*.*.*]』が有効であるため、強制的に切換られた入力2を選択した状態となってしまう。すなわち、『<Routing Change> [*.*.*.*]』というコマンドは、AVアンプ装置を最終的に(ラストへ)切換える規則を含むため、上述のように、入力切換が固定されることになる。なお、(1)入力切換は行わず、機器選択によって直接視聴機器を選択する、あるいは、(2)AVアンプ装置301と接続される入力(ポート)の外部入力設定(図7の例の場合は、HDMI1)の設定値をオート以外に設定する(例えば「入力1」に設定してプレーヤ装置401(物理アドレス[1.1.0.0])に切換える)ことで、上述したような入力切換が固定されることを抑止できる。
【0042】
図8に、図4及び図5(または図7)に説明した入力切換連携動作(HDMIポートの割り当て)の変更について、ソフトウエア的に示す。
【0043】
始めに、HDMIにより接続された機器の物理アドレス(映像/音声供給元(視聴対象機器))の変化を検出する[11]。
【0044】
変化を検出した新しい物理アドレスに基づいて、テレビ装置のHDMI入力端子を判定する[12]。
【0045】
入力関連づけデータベースから(入力関連づけデータベースを参照して)入力関連づけデータベースを取得する[13]。
【0046】
以下、取得した入力関連づけデータベースにおいて、AVアンプ装置の入力端子の切り換えが指示されているか否か(入力切り換え有り/「オート」が設定されていない)、を判定し[14]、切り換えが指示されている(有りの)場合[14−YES]、入力関連づけデータベースに従い、AVアンプ装置の入力端子が切り換えられたことに対応するCECコマンド『<User Control Pressed> [2.0.0.0] [Select A/V Input Function] [X]』を送信する[15]。
【0047】
これに対し、切り換えが指示されていない(「オート」が設定されている)場合[14−NO]、AVアンプ装置の入力端子に対するHDMI接続は、そのまま維持される。
【0048】
また、上述のCECコマンドは、同一ベンダー内においてのみ利用可能となるが、HDMI−CEC規格で規定されているベンダーコマンド(Vendor Specific Commands)として用意されてもよい。
【0049】
なお、図4〜図8により説明した入力切換連携動作(HDMIポートの割り当て)の変更は、図9A及び図9Bに一例を示す設定画面を用いるUI表示により、適用の有無(変更する/しない)を、任意に設定できる。画面表示111が表示された状態で、入力切換表示の選択及び決定の入力、もしくはリモコン端末の入力切換キーの操作により、入力切換連携動作(HDMIポートの割り当て)の変更が指示されると、図9Aが示すように、画面表示111が表示する視聴対象の供給元すなわち視聴対象機器の接続を変更する接続変更メニュー116が表示される。なお、テレビ装置101(及びレコーダ装置201)が地上デジタル放送に対応している場合、画面表示111は、リモコン端末の「青」ボタン112、「赤」ボタン113、「緑」ボタン114、「黄」ボタン115の4つに対応する指示を受け付け可能であり、いずれかのボタンに対応する指示として、上述の入力切換連携動作(HDMIポートの割り当て)の変更のための専用処理名を与えることもできる。
【0050】
接続変更メニュー116は、例えば第1〜第5のHDMI接続121〜125及び他の接続(ビデオ1〜3を例示)126〜129と、現在視聴中のコンテンツ(番組)の供給元である放送局のCH(チャンネル)名121を含む。なお、接続変更メニュー116表示における[HDMI]2表示123は、視聴対象(コンテンツ/プログラム/タイトル(番組))の供給元すなわち視聴対象機器の接続を変更する接続変更メニューの対象であることを報知する[接続変更対象機種表示]123aを含む。
【0051】
[接続変更対象機種表示]123aが、例えばリモコン端末の操作によるカーソル移動及びフォーカス(決定入力)等により選択されると、図9Bが示すように、画面表示111に、接続変更対象機器リスト117が表示される。なお、図9Bが示す例は、接続変更対象機器としてHDMI接続されていることが、既にテレビ装置101において確認されている(図1のシステム内の)レコーダ装置(2)501に相当するレコーダ1表示131、(同)レコーダ装置201に相当するレコーダ2表示132、及びAVアンプ装置301に相当するアンプ表示133、等を表示する。
【0052】
以下、例えばレコーダ装置201に対応するレコーダ2表示132が、例えばリモコン端末の操作によるカーソル移動及びフォーカス(決定入力)等により選択されると、図7もしくは図5により例示する(テレビ装置101側の)個々のHDMIポートとHDMIケーブルにより接続されている機器(視聴機器)における接続変更(AVシステム外部入力設定)の有無(接続変更が設定されている場合、その接続先(切り換えられている入力端子名)が表示される。
【0053】
なお、[接続変更対象機種]が存在しない(図1に示すレコーダ装置201が2以上のHDMIポートを持たない)場合、テレビ装置101は、ユーザのリモコン端末の操作によるユーザ指示/入力があった場合であっても、図9Aが示す接続変更メニュー116を表示しないことが好ましい(表示しなくても、ユーザによるコンテンツ/プログラム/タイトル(番組)の視聴のための通常の操作には影響がない)。
【0054】
また、図9A及び図9Bが示す画面表示111は、テレビ装置101における接続変更メニューの起動と表示例を示すが、レコーダ装置201が同一ベンダー(Vendor,供給元)により製造されている場合、レコーダ装置201側においても接続変更メニューの起動と表示が可能であり、レコーダ装置201に付属するリモコン端末(リモートコントローラ)を用いて接続変更メニューを起動し、変更することができる。なお、AVアンプ装置301が同一ベンダーにおいて用意された場合、例えばAVアンプ装置301に付属するリモコン端末の操作によるユーザ指示/入力によりテレビ装置101及びレコーダ装置201を、例えば<Wake Up/Wake on LAN>により起動して上述の接続変更(AVシステム外部入力設定)を実行することも可能である。
【0055】
図10は、図1に示した映像再生装置として利用可能なレコーダの構成の一例を示す。
【0056】
レコーダ(録画再生装置)601は、チューナ602、入力回路603、DSP(デジタルシグナルプロセッサ)604、記録装置605、出力回路606、ユーザ操作入力部(リモコン信号受信回路)607、電源部608、及びHDMI処理部609と接続するポート681(図1に示したHDMI1/2に相当)を少なくとも含む。
【0057】
チューナ602は、アンテナ端子621に接続されるアンテナまたは光ケーブル等を介して、録画対象の番組を放送するチャンネルを選局する。
【0058】
入力端子603は、ビデオ(Viedo)入力端631およびオーディオ(Audio)入力端632を経由して入力されるビデオ(動画)信号およびオーディオ(音声)信号を、受けつける。
【0059】
DSP604は、主制御装置(CPU)640、ネットワークコントローラ641、アナログ−デジタルコンバータ(ADC)642、エンコーダ643、インタフェース644、デコーダ645、ユーザインタフェースグラフィック処理部(GUI処理部)646、ビデオエンコーダ(ビデオ出力処理部)647、デジタル−アナログコンバータ(オーディオデコーダ(DAC))648、EPG(Electric Program Guide)処理部649等の要素を、少なくとも含む。なお、インタフェース644に、上述のHDMI処理部609が接続されるが、HDMI処理部609は、ネットワークコントローラ641に接続されてもよい。
【0060】
主制御装置(CPU)640は、上述した各要素の動作、および電源部608の主電源(内部制御用2次回路を除く)のオン/オフを制御する。
【0061】
ネットワークコントローラ641は、LAN端子691を経由して、外部ネットワークから供給されるストリーム形式の番組を受信する。なお、LAN端子691は、例えば同一建物内に構築される比較的小規模のネットワーク(家庭内LAN(Local Area Network))もしくはホームサーバ(Home Saver,大容量記録装置)および接続網と接続され、例えばホームサーバを介して、外部ネットワークと接続されることもある。また、家庭内LANあるいはネットワークは、DLNA(Digital Living Network Alliance(登録商標))規格に準拠することが好ましい。
【0062】
アナログ−デジタルコンバータ(ADC)642、アナログ入力されたビデオ信号およびオーディオ信号をデジタル信号に変換し、エンコーダ643に入力する。なお、チューナ602がデジタル放送を受信する場合には、チューナ602の出力は、そのままエンコーダ643に入力されることはいうまでもない。
【0063】
エンコーダ643は、入力されたアナログ信号(ビデオ/オーディオ)をデジタル信号に変換(エンコード)する。なお、例えばMPEG(Moving Picture Experts Group)−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC))等に準拠した圧縮を伴う。
【0064】
インタフェース644は、記録装置5との間のデータの受け渡し、あるいはリモコン信号受光回路607からの制御信号の入力に利用される。HDMI処理部609には、HDMI端子681を介して、例えば図11に一例を示すテレビ受信装置(映像再生装置)701あるいは図1に示したAVアンプ装置301、もしくはハブが接続される。なお、AVアンプ301には、図示しないが、例えばDVDレコーダやDVDプレーヤ等が接続される。また、ハブには、例えばHDMI端子を備えたAVアンプや、PC、HDD内蔵のDVDレコーダ、DVDプレーヤ等の外部機器が接続可能である。なお、HDMI端子681がハブと接続される場合には、例えばブロードバンドルータを介して、例えばインターネット等のネットワークとの接続や、ネットワーク上に位置するPCや図示しない携帯電話または携帯端末装置、もしくは携帯端末との間の動画ファイル(映像データ)やオーディオファイル(音声データ)の読み込みおよび再生ならびに書き込み(記録)等も可能である。
【0065】
デコーダ645は、MPEG−2あるいはMPEG−4(H.264−AVC))等に圧縮された番組を、デコードする。
【0066】
ユーザインタフェースグラフィック処理部(GUI処理部)646は、出力回路606を経由して映像出力端661とオーディオ出力端662に接続されるモニタ装置663に表示させるGUI(グラフィックインタフェース)画面表示を出力する。
【0067】
ビデオエンコーダ(ビデオ出力処理部)647は、映像信号とGUI処理部646から出力されるGUI画面表示を必要に応じ合成し、映像出力端661に接続されるモニタ装置663が表示可能に、出力回路606に、出力映像信号を生成する。
【0068】
デジタル−アナログコンバータ(オーディオデコーダ(DAC))648は、出力回路606に、オーディオ出力端662に接続される外部スピーカ等が再生可能に、オーディオ信号を出力する。
【0069】
EPG処理部649は、例えばBSデジタル放送または地上デジタル放送において番組とともに送信されるEPGデータもしくはLAN端子691を経由して外部から取得可能なEPGデータを取得し、例えばGUI処理部646において番組の予約時に番組表を表示させるための日付、時間、チャンネル、番組長データとして保持する。なお、取得したEPGデータは、図示しないメモリ装置あるいはHDD651の所定の領域に保存される。
【0070】
記録装置605は、例えばHDD651またはディスクドライブ装置652を含み、HDD651内のHDあるいはディスクドライブ装置652にセットされるDVD規格の光ディスクDに対して番組を記録し、もしくは既に記録されている番組を再生する。なお、ディスクドライブ装置652に加え、例えば半導体メモリ(メモリカード)等に番組を記録し、あるいは既に記録されている番組を再生するリーダ/ライタ(図示しない)が用意されてもよい。
【0071】
出力回路606は、映像出力端661およびオーディオ出力端662に接続される再生装置、例えばモニタ装置とスピーカ装置に、ビデオエンコーダ647からの映像信号とDAC648からのオーディオ信号を出力する。
【0072】
リモコン信号受光回路607は、リモコン受光部671において受け付けたユーザ操作入力を、インタフェース644を経由して、主制御装置640に入力する。
【0073】
電源部608は、主制御装置640の制御により主電源がオフ可能であり、図示しないタイマ部にセットされた予約時間が到来した時点で主電源をオンし、上述した各要素の動作を、動作可能状態に維持する。
【0074】
図11に、図1に示した映像再生装置として利用可能なテレビ受信装置の構成の一例を示す。
【0075】
テレビ受信装置711は、映像信号(ビデオデータ)に対応する映像を表示する映像表示器713、例えばスピーカ等に代表される音声再生装置であって、音声出力(オーディオデータ)を再生する音声再生器715、ユーザからの制御指示(制御入力)信号を受け入れる操作部717、ユーザからのリモコン装置Rによる操作情報(制御入力)信号を受けつけるリモコン受信部719、および制御ブロック(制御部)760等を含む。なお、映像表示器(ディスプレイ装置)713は、例えば液晶パネル装置であって、付属する照明装置725からの照明光(バックライト)を選択的に透過することにより、映像を表示する。また、照明装置725は、点灯回路727により、周囲の明るさや、連続して点灯されている時間と非点灯時間との差すなわち照明装置725の温度に基づいて規定される所定の駆動電圧で点灯される。
【0076】
制御部760は、CPUまたはMPU(Main Processing Unit)とよばれる主制御装置(主制御用大規模IC(LSI))761を、含む。
【0077】
制御部760(主制御装置761)は、操作部717からの操作入力、またはリモコン装置Rから送出された操作情報を受信部719により受信した(リモコン入力)制御信号、もしくはネットワーク接続部(通信インタフェース)773を介して外部から供給される情報およびデータに対応して、以下に説明する各部(要素)を、制御する。
【0078】
制御部760はまた、主制御装置761が実行する制御プログラムを保持したROM(Read Only Memory)762、主制御装置761の作業エリアを提供するRAM(Random Access Memory)763、各種の設定情報や制御情報ならびに上述のHDMI接続において変更された入力切換連携仕様、あるいはネットワーク接続部773を介して外部から供給される情報および録画予約情報などのデータ等を保持する不揮発性メモリ(Non Volatility Memory,NVM)764、およびHDD765を、含む。
【0079】
なお、NVM764は、ネットワーク接続部773を経由して取り込まれ、制御部760を経由してメッセージや解読されたスケジュール情報等も保持する。
【0080】
制御部760には、半導体メモリであるカード状媒体(メモリカード)Mからの情報の読み出しとメモリカードMへの情報の書き込みを可能とするカード_IF771、ネットワーク接続部(通信_IF)773、HDMI処理部774と接続するポート782(図1に示したHDMI1〜5に相当)、光ディスクDからの情報すなわち動画データやオーディオ(音声)データの読み出しと光ディスクへの情報の書き込みに用いられるディスクドライブ装置775、USB_I/F、およびi.Link_I/F(インタフェース)777等の任意数のI/F(Interface,インタフェース)群が接続され、それぞれのインタフェースに適合する外部装置、あるいはハブ(拡張装置)もしくはネットワーク制御装置として機能する。
【0081】
カード_I/F771は、カードホルダ772に装着されるメモリカードMから、映像および音声ファイルを読み込むことができ、また、メモリカードMに、映像および音声ファイルを書き込むことができる。
【0082】
通信_I/F773は、LAN端子(ポート)781と接続され、イーサネット規格に従い、外部装置、例えば図示しないが携帯端末装置やモバイルPCを介して、あるいはリモコン装置から供給される制御情報や動画データを受け入れる。なお、通信_I/F773は、LAN対応のハブ(Hub)が接続されることで、LAN対応のHDD(NAS(Network Attached Storage)HDD)、PC、HDD内蔵のDVDレコーダ等の機器の接続が可能である。
【0083】
HDMI処理部774には、HDMI端子782を介して、例えば図6に一例を示したレコーダ(映像再生装置)201あるいは図示しないAVアンプ、もしくはハブが接続される。なお、AVアンプには、図示しないが、例えばDVDレコーダやDVDプレーヤ等が接続される。また、ハブには、例えばHDMI端子を備えたAVアンプや、PC、HDD内蔵のDVDレコーダ、DVDプレーヤ等の外部機器が接続可能である。なお、HDMI端子782がハブと接続される場合には、例えばブロードバンドルータを介して、例えばインターネット等のネットワークとの接続や、ネットワーク上に位置するPCや図示しない携帯電話または携帯端末装置、もしくは携帯端末との間の動画ファイル(映像データ)やオーディオファイル(音声データ)の読み込みおよび再生ならびに書き込み(記録)等も可能である。
【0084】
ディスクドライブ装置775は、例えばDVD規格の光ディスクMから情報すなわち動画データやオーディオ(音声)データを読み出し、もしくは記録する。また、セットされた光ディスクがCD規格である場合には、オーディオ(音声)データを読み出し、再生するとともに、例えば曲名や演奏時間等を、映像表示器713に表示可能に出力する。
【0085】
USB_I/F776は、USBポート784に接続される図示しないハブを介して、USB_I/Fを介してアクセス可能に形成されたHDD、キーボード等が接続可能であり、それぞれのUSB機器との間で情報の受け渡しが可能である。なお、USB_I/F776に対応する携帯電話、デジタルカメラ、メモリカードに対するカードリーダ/ライタも接続可能であることはいうまでもない。
【0086】
i.Link_I/F777は、図示しないが、例えばAV(オーディオ−ビジュアル)−HDDあるいはD(Digital)−VHS(Video Home System)等の外部機器、もしくは、外付けのチューナあるいはSTP(Set Top Box(ケーブルテレビ用受信機))等がシリアル接続可能であり、接続される任意の機器との間で、情報の受け渡しが可能である。
【0087】
なお、詳述しないが、個々のインタフェースに加えて、もしくは任意の1または複数のインタフェースに代えて、例えばDLNA(登録商標))規格等に準拠したネットワークコントローラや、図示しないBluetooth(登録商標)/(ブルートゥース(登録商標))が用意され、それらを経由して、データの受け渡しが可能なレコーダ装置やHDD装置、もしくは携帯可能な端末装置が接続されてもよいことはいうまでもない。
【0088】
制御部760は、タイマーコントローラ(時計部)790を含む。時計部90は、時刻や、ユーザからの入力により設定される予約録画のための予約時刻(日時)と録画対象チャンネル等の情報を管理するとともに、その情報を保持可能である。なお、時計部790は、地上波デジタルチューナ750を介して受信するデジタル放送におけるTOT(Time Offset Table)と呼ばれる「時刻情報」を、常時取得できる。すなわち、電波時計を内蔵している機器と同等の時刻管理が可能である。また、地上波アナログチューナ752により受信するアナログアナログ放送の所定のチャンネルからも、毎日、所定の時間に時報を取得可能であることはいうまでもない。また、時計部790は、携帯端末装置から供給されるスケジューラ機能やメッセンジャ機能のための情報に対する計時部としても機能する。なお、時計部790は、スケジューラ機能およびメッセンジャ機能により規定される所定の時刻において、電源部791による、商用電源に対する電源のオン/オフ(通電)を制御できることはいうまでもない。すなわち、コンセントが抜かれている等の物理的に通電が困難な状況下以外においては、映像表示器713や信号処理部747あるいはHDD等の電力消費の比較的大きな要素を除く、制御部760等への2次電源(DC(直流)31V、あるいは24Vもしくは5V等)は、通常確保されており、予め規定された時刻に映像表示器713や信号処理部747あるいはHDD765等が起動されることは、いうまでもない。
【0089】
以上説明したように、上述の実施形態を適用することで、HDMIを用いて接続される機器相互間において、ユーザの期待する切換動作が実現できる。すなわち、HDMI−CEC規格に準拠する連携動作が優先されることに起因して、ユーザの期待しない動作が生じることが抑止される。
【0090】
また、ユーザが希望する品位のオーディオ再生、例えば[Dolby True (ドルビートゥルー)HD],[DTS(Digital Theater System)HD],[Master Audio]等によるオーディオ信号の再生が可能となる。
【0091】
さらに、映像信号はテレビ装置により、オーディオ信号はAVアンプ装置により、それぞれ独立に再生できる設定を選択できるため、例えば映像信号が3D(スリーディ<立体映像、と解される>)信号である場合において、AVアンプ装置においてオーディオ信号のみを再生する再生経路が実現できる。
【0092】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0093】
1…情報再生システム、11〜15…HDMIケーブル、101(701)…映像表示装置(テレビ装置)、201(601)…録画再生装置(レコーダ)、301…AVアンプ装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソース機器から双方向インタフェースを介して入力される映像及び音声の少なくとも一方を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した音声を、双方向インタフェースを介して外部音声出力機器に出力する出力手段と、
ソース機器と外部音声出力機器との間の双方向インタフェースによる接続を検出する検出手段と、
前記検出手段がソース機器と外部音声出力機器との接続を検出した場合、前記出力手段から外部音声出力機器への音声の出力を停止する制御手段と、
を具備する情報再生装置。
【請求項2】
前記双方向インタフェースは、HDMI(ハイディフィニションデジタルメディアインタフェース)規格に準拠する請求項1記載の情報再生装置。
【請求項3】
前記外部音声出力機器は、前記再生手段が含む音声再生機構と独立した音声再生機構を含む請求項1または2記載の情報再生装置。
【請求項4】
前記再生手段は、ソース機器と外部音声出力機器との接続を検出した場合、ソース機器から外部音声出力機器への音声情報の供給を優先する設定を受け付ける請求項1〜3のいずれかに記載の情報再生装置。
【請求項5】
出力装置から供給される映像情報を再生する映像再生部と、
出力装置から供給される音声情報を再生する音声再生部と、
出力装置から外部音声再生装置への双方向インタフェース装置による音声情報の供給を検出する検出部と、
前記検出部が双方向インタフェース装置による出力装置から外部音声再生装置へ音声情報の供給を検出した場合、前記音声再生部による音声情報の再生を停止する制御部と、
を具備する映像表示装置。
【請求項6】
前記双方向インタフェースは、HDMI(ハイディフィニションデジタルメディアインタフェース)規格に準拠する請求項5記載の映像表示装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記検出部が出力装置と外部音声再生装置との接続を検出した場合、出力装置から外部音声再生装置への音声情報の供給を優先する設定を受け付ける請求項5または6記載の映像表示装置。
【請求項8】
映像信号及び音声信号を出力する出力装置と、映像信号及び音声信号を再生する再生装置と、少なくとも音声信号を再生する外部再生装置と、前記出力装置、前記再生装置及び前記外部再生装置を相互に接続する双方向インタフェースを少なくとも含む情報再生システムにおいて、
出力装置への外部再生装置の接続を検出し、
再生装置にて映像信号を再生し、
外部再生装置にて、音声信号を再生する情報再生方法。
【請求項9】
前記双方向インタフェースは、HDMI(ハイディフィニションデジタルメディアインタフェース)規格に準拠する請求項8記載の情報再生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−26859(P2013−26859A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−160345(P2011−160345)
【出願日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】