説明

映像配信サーバ、SIPセッション制御装置、帯域制御装置、および、ユーザ端末装置

【課題】NGN上で、従来のポータルサーバや映像配信サーバを大きく変更することなく、QoSを保証した高品質な映像配信サービスを実現する。
【解決手段】
本発明による映像配信システムは、ユーザ端末装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備え、SIPセッション制御装置は、セッション確立要求を受けると、ユーザ端末装置と映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保し、映像配信サーバは、映像配信に必要な帯域分に応じて帯域をさらに確保するための帯域変更を要求する帯域変更要求をSIPセッション制御装置に行い、SIPセッション制御装置は、帯域変更の要求を受けると、ユーザ端末装置と映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域のさらなる確保を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、IP(Internet Protocol)ネットワークを用いた映像配信システムにおける映像配信サーバ、SIPセッション制御装置、帯域制御装置、および、ユーザ端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
映像配信システムでは、QoS(Quality of Service)の保証が十分に行われているとは言いがたく、その結果、映像配信に必要な帯域を保証することができず、サービスが必ずしも安定に動作することができないという課題があった。
【0003】
映像配信に必要な帯域を確保する技術としては特許文献1(特開2003−051846号公報)に開示される発明がある。特許文献1には、ユーザ端末装置からのコンテンツ要求があると、コンテンツサーバ装置が帯域予約要求を帯域管理装置に送り、帯域管理装置は要求の受付が可能な場合には帯域制御部に対して帯域予約設定要求を送る構成が開示されている。
【0004】
特許文献2(特開2005−12655号公報)は、特許文献1に記載の発明でのコンテンツサーバと帯域管理装置間の制御が複雑であること、汎用のプロトコルが適用されていないことによる経済性および汎用性に問題が残るとしてなされたものである。
【0005】
特許文献2に記載の発明では、端末装置がコンテンツ配信サブシステムにセッションの確立を要求すると、SIP(Session Initiation Protocol)セッション制御サブシステムがコンテンツ配信サブシステムからコンテンツの視聴に必要な帯域の情報を取得し、帯域制御サブシステムに対しては帯域予約の要求を行い、帯域制御サブシステムにより確保された帯域でコンテンツ配信サブシステムから端末装置にコンテンツの送信が行われる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−051846号公報
【特許文献2】特開2005−12655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
映像配信サーバでは、ユーザ端末から配信要求を受けた際にユーザ端末とのネゴシエーションにより、現在利用可能な帯域やユーザ端末が受け取ることが可能な帯域などを考慮したうえで、配信に用いる帯域を決定することが可能であったが、事前に帯域を設定する方法では、このような柔軟な利用帯域の設定は難しいという問題があった。
【0008】
特許文献1に記載の発明では、コンテンツサーバと帯域管理装置間の制御が複雑であること、汎用のプロトコルが適用されていないことによる経済性および汎用性に問題が残る。
【0009】
一般に映像配信サーバでは、映像配信に必要な帯域はユーザ端末装置から配信開始要求を受けた際にユーザ端末とのネゴシエーションによって決定される。SIPによる帯域の確保の方法では、セッション確立時に映像配信用の帯域の確保を行う必要がある。このため、セッション確立前には帯域の確保に必要な情報を取得することが必要であり、また、ポータルサーバ等には映像配信サーバのもつ各コンテンツの配信に必要な帯域の情報と同じものが提供できるようにする必要がある。
【0010】
特許文献2に開示される発明では、SIPセッション制御サブシステムがコンテンツ配信サブシステムからコンテンツの視聴に必要な帯域の情報を取得し、帯域制御サブシステムに対しては帯域予約の要求を行い、帯域制御サブシステムにより確保された帯域でコンテンツ配信サブシステムから端末装置にコンテンツの送信が行われる構成とされている。具体的な構成としては、SIPセッション制御サブシステムがコンテンツ配信サブシステムより帯域情報を取得して蓄積し、蓄積した帯域情報に基づいて帯域を予約する。このため、SIPセッション制御サブシステムには独特の構成が要求されることとなり、やはり経済性および汎用性に問題がある。
【0011】
NGN(Next Generation Network)では、QoS制御や認証を行う機能モジュールを備え、IMS(IP Multimedia Subsystems)というSIP(Session Initiation Protocol)サーバ群を用いてセッション制御を行うことで、安定した通信サービスの実現が可能となる。
【0012】
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、NGN上で、従来のポータルサーバや映像配信サーバを大きく変更することなく、QoSを保証した高品質な映像配信サービスを実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の映像配信システムにおける映像配信サーバは、
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおける映像配信サーバであって、
前記ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行い、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域制御装置は前記帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保し、
前記ユーザ端末装置もしくは映像配信サーバは、前記確保された映像配信用の帯域に対して、帯域変更を要求する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を行い、
前記帯域制御装置は前記帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する。
【0014】
本発明の映像配信システムにおけるSIPセッション制御装置は、
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおけるSIPセッション制御装置であって、
前記ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行い、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域制御装置は前記帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保し、
前記ユーザ端末装置もしくは映像配信サーバは、前記確保された映像配信用の帯域に対して、帯域変更を要求する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を行い、
前記帯域制御装置は前記帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する。
【0015】
本発明の映像配信システムにおける帯域制御装置は、IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおける帯域制御装置であって、
前記ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行い、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域制御装置は前記帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保し、
前記ユーザ端末装置もしくは映像配信サーバは、前記確保された映像配信用の帯域に対して、帯域変更を要求する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を行い、
前記帯域制御装置は前記帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する。
【0016】
本発明の映像配信システムにおけるユーザ端末装置は、
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおけるユーザ端末装置であって、
前記ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行い、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域制御装置は前記帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保し、
前記ユーザ端末装置もしくは映像配信サーバは、前記確保された映像配信用の帯域に対して、帯域変更を要求する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を行い、
前記帯域制御装置は前記帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する。
【0017】
上記のように構成される本発明においては、セッション確立要求を受けたSIPセッション制御装置が、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行うが、このときの帯域確保要求は、帯域情報に基づいたものではない一義的なものである。その後、映像配信を行う映像配信サーバが映像配信に必要な帯域分に応じて帯域変更要求を行うと、これに応じてセッション確立時と同様にさらなる帯域確保が行われる。
【0018】
本発明は以上説明したように構成されているので、以下に記載する効果を奏する。
【0019】
映像配信サーバでは、映像配信に必要な帯域はユーザ端末装置から配信開始要求を受けた際にユーザ端末とのネゴシエーションによって決定される。本発明では、SIPセッションの確立時にはRTSP等での映像配信の制御信号を送るための最低限の帯域を確保し、映像配信サーバが配信開始要求を受けて、映像コンテンツの配信に必要な帯域が判明した時点で、あらたに必要な帯域を確保する、このため、ポータルサーバ等にコンテンツの必要帯域などの情報を持つ必要がなく、またユーザ端末と映像配信サーバとのネゴシエーションにより必要帯域を決定してから実際の帯域を確保するため、利用できる帯域幅やユーザ端末装置の能力などを考慮した柔軟な利用帯域の設定が可能であると共に、必要な帯域のみを確保するので帯域の効率的な利用を行うことが出来る。
【0020】
この結果、NGN上で標準的に提供される、SIPのセッション制御機能およびIPネットワークの帯域保証機能を用いることにより、経済的にQoSを保証した高品質な映像配信サービスを提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明による第一の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による第一の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明による第一の実施の形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。
【図4】本発明による第一の実施の形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。
【図5】本発明による第一の実施の形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。
【図6】本発明による第一の実施の形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。
【図7】本発明による第一の実施の形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。
【図8】本発明による第二の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明による第二の実施形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。
【図10】本発明による第二の実施形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明の第一の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0023】
図1は本発明による第一の実施の形態の構成を示すブロック図であり、図1を参照すると、本実施形態はNGNであるIPネットワーク1、ユーザ端末装置2、帯域制御装置3、SIPセッション制御装置4、ポータルサーバ5、映像配信サーバ6より構成され、ユーザ端末装置2、帯域制御装置3、SIPセッション制御装置4、ポータルサーバ5、映像配信サーバ6はIPネットワーク1により相互に接続される。
【0024】
ユーザ端末装置2、帯域制御装置3、SIPセッション制御装置4、ポータルサーバ5、映像配信サーバ6の各装置は、CPUや主メモリ、出力装置、入力装置、外部記憶装置等を有し、光ディスク駆動装置等を介して、CD−ROM等の記録媒体に記録されたプログラムやデータを外部記憶装置内にインストールした後、この外部記憶装置から主メモリに読み込みCPUで処理することにより、各機能部の処理を実行することが可能となるコンピュータ構成を想定する。ただし、いずれかの機能をハードウェア的に実現したものなど、同等の機能を有するものであれば、この構成に限らない。
【0025】
IPネットワーク1を構成するルータ等の機器は帯域制御装置3からの要求により、指定された通信の帯域確保を行う機能を有する。
【0026】
ユーザ端末装置2は、PC(Personal Computer)もしくは専用のSTB(Set Top Box)として提供される通信端末であり、ユーザの操作により、ユーザの所望するコンテンツをIPネットワーク1を介して映像配信サーバ6から取得し、ディスプレイ等の出力装置に表示するためのものである。
【0027】
ユーザ端末装置2は、ユーザがコンテンツを取得するにあたり、HTTPまたはHTTPSなどによって、WWWサーバであるポータルサーバ5にアクセスし、ユーザが所望するコンテンツのセッション情報およびコンテンツに関するメタ情報を取得する機能を有する。また、コンテンツを取得するに当たり、SIP(Session Initiation Protocol)に基づき、SIPリクエストおよび、SIPレスポンスの送受信を行い、映像配信サーバ6、SIPセッション制御装置4と連携して、コンテンツの受信に必要な帯域の確保を行う。
【0028】
SIPセッション制御装置4は、ユーザ端末装置2および映像配信サーバ6間のセッションの確立、終了を制御すると共に、映像配信サーバ6から要求されたコンテンツ配信に必要な帯域の確保を帯域制御装置3を用いて行う。
【0029】
帯域制御装置3は、SIPセッション制御装置4からの要求に基づき、IPネットワーク1内の、ユーザ端末装置2・映像配信サーバ6間の経路上にあるルータ等の装置を制御すること、経路上の通信路に帯域を確保する。
【0030】
ポータルサーバ5は、一般にWWWサーバとして構成され、ユーザ端末装置2に対して、ユーザが視聴可能なコンテンツの電子番組表を提供したり、またユーザが所望するコンテンツのセッション情報および、コンテンツに関するメタ情報の提供を行う。
【0031】
映像配信サーバ6は、SIPを用いて、SIPセッション制御装置4と連携し、ユーザ端末装置2とのセッションの確立を行うと主に、ユーザ端末装置2へコンテンツを配信するのに必要な帯域の確保を行う。また帯域の確保が出来た後は、RTSP(Real Time Streaming Protocol)等を用いてコンテンツ配信の制御を行うとともに、RTP(Real time Transport Protocol)などのプロトコルを用いてコンテンツデータをユーザ端末装置2へ配信する。
【0032】
次に、図2は本実施形態の動作を示すフローチャート、図3ないし図5は本実施形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。以下に、図1ないし図5を参照して本実施形態の動作について詳細に説明する。
【0033】
本実施形態の動作の概要は図2のフローチャートに沿うものであり、図2における、それぞれのステップの詳細な手順が図3ないし図5のシーケンス図に示される。図3ないし図5のシーケンス図中の右側に記される201〜207の番号は図2のフローチャート中の各ステップに対応する。
【0034】
本実施形態において、帯域保証を用いた映像コンテンツ配信のシーケンス処理は以下のようになる。
【0035】
ステップ201として、ユーザ端末装置2はポータルサーバ5からコンテンツ配信を受けるために映像配信サーバ6にアクセスするためのアドレスなどのセッション情報およびコンテンツのタイトルなどのメタ情報などを取得する。
【0036】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0037】
ユーザ端末装置2はポータルサーバ5へHTTPもしくはHTTPSでアクセスし、視聴するコンテンツの情報を要求する(S301)。ポータルサーバ5はユーザ端末装置2へ映像配信サーバ6との間でセッションを確立するためのSIP URIなどのセッション情報およびコンテンツのタイトルなどコンテンツのメタ情報などを含むコンテンツ情報を送信する(S302)。
【0038】
ステップ202では、ユーザ端末装置2はポータルサーバ5から取得したセッション情報を用いて、SIPセッション制御装置4に映像配信サーバ6とのセッションの確立を要求する。
【0039】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0040】
ユーザ端末装置2はSIPセッション制御装置4へSIP INVITEメッセージを送信する(S303)。SIPセッション制御装置4はユーザ端末装置2へS303のSIP INVITEへの暫定応答としてSIP 100 Tryingを送信する(S304)。
【0041】
ステップ203では、SIPセッション制御装置4はユーザ端末装置2の要求に基づき、映像配信サーバ6との間にセッションの確立を行うとともに、帯域制御装置3に対して、ユーザ端末装置2と映像配信サーバ6の間の通信路に映像配信制御用の帯域の確保を要求する。
【0042】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0043】
SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対して、映像配信制御を行うためのRTSP(Real Time Streaming Protocol)信号送受信用の帯域予約を行う(S305)。
【0044】
帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータに対して帯域予約処理を行う(S306)。帯域予約が成功したら、帯域制御装置3はSIPセッション制御装置4に対して確認応答を送信する(S307)。
【0045】
帯域予約が成功し、帯域の確保が可能であることがわかった場合、SIPセッション制御装置4から映像配信サーバ6へセッションの確立要求としてSIP INVITEが送信される(S308)。
【0046】
映像配信サーバ6からSIPセッション制御装置4に対して、SIP INVITEに対する暫定応答としてSIP 100 Tryingが送信される(S309)。
【0047】
映像配信サーバ6からSIPセッション制御装置4へSIP INVITEに対する成功応答としてSIP 200 OKが送信される(S310)。映像配信サーバ6とのセッションの確立に成功するとSIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対して帯域確保要求を送信する(S311)。
【0048】
帯域確保要求を受けた帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等の装置を操作し、帯域確保処理を行う(S312)。帯域制御装置3は帯域の確保に成功すると、SIPセッション制御装置4に対して成功応答を送信する(S313)。
【0049】
SIPセッション制御装置4は帯域の確保に成功すると、ユーザ端末装置2に対して、S3のSIP INVITEに対する成功応答としてSIP 200 OKを送信する(S314)。これに対してユーザ端末装置2からSIPセッション制御装置4へは、セッション確立成功の了解を表すSIP ACKが送信される(S315)。
【0050】
また、SIPセッション制御装置4は映像配信サーバ6からのセッション確立成功メッセージ(S310)に対してSIP ACKが送信される(S316)。
【0051】
次に、ステップ204として、ユーザ端末装置2は映像配信サーバ6との間のセッションの確立に成功すると、映像配信サーバ6に対してコンテンツの配信の開始を要求する。
【0052】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0053】
まず、ユーザ端末装置2は映像配信サーバ6との間にRTSP(Real Time Streaming Protocol)を用いるためのTCP(Transmission Control Protocol)セッションの確立を行う。ユーザ端末装置2から映像配信サーバ6へTCP SYNが送信され(S317)、映像配信サーバ6からこの応答としてユーザ端末装置2へTCP SYN ACKが送信される(S318)。
【0054】
そして、ユーザ端末装置2は映像配信サーバ6へTCP ACKが送信し(S319)、ユーザ端末装置2と映像配信サーバ6との間にTCPセッションが確立される。TCPセッションが確立されるとユーザ端末装置2はRTSPを用いて映像配信サーバ6に映像配信開始の要求を行う。
【0055】
ユーザ端末装置2から映像配信サーバ6へRTSP DESCRIBEが送信され(S320)、映像配信サーバ6からユーザ端末装置2へRTP DESCRIBEに対するRTSP 200 OKが送信される(S321)。S320,S321のやりとりにより使用可能な機能の交換が行われる。この後、ユーザ端末装置2から映像配信サーバ6へRTSP SETUPが送信され(S322)、伝送方式とポートのネゴシエーションが行われる。
【0056】
ステップ205では、映像配信サーバ6がSIPセッション制御装置4にステップ203で確保した帯域から、映像配信に必要な帯域分に変更することが行われる。
【0057】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0058】
映像配信サーバ6はSIPセッション制御装置4にステップ203で確保した帯域から、映像配信に必要な帯域分に変更するための帯域変更要求としてSIP UPDATEを送信する(S323)。SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対して映像配信用の帯域予約を要求する(S324)。
【0059】
帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等を操作し帯域予約処理を行い(S325)、帯域制御装置3は帯域の予約処理に成功するとSIPセッション制御装置4に対して確認応答を送信する(S326)。SIPセッション制御装置4は帯域の予約に成功し、帯域の確保が可能であることが判明すると、ユーザ端末装置2へSIP UPDATEを送信し(S327)、使用可能な帯域の変更を通知する。
【0060】
ユーザ端末装置2からSIPセッション制御装置4へはS327のSIP UPDATEに対する応答としてSIP 200 OKが送信される(S328)。SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対してS324,S325,S326で予約した帯域の確保要求が送信される(S329)。
【0061】
帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等を操作し、帯域確保処理を行う(S330)。帯域確保に成功すると、帯域制御装置3はSIPセッション制御装置4に対して、確認応答を送信する(S331)。映像配信用の帯域の確保に成功すると、SIPセッション制御装置4は映像配信サーバ6に対して、S323のSIP UPDATEに対する成功応答としてSIP 200 OKを送信する(S332)。
【0062】
映像配信サーバ6はユーザ端末装置2へS322のRTSP SETUPに対する成功応答としてRTSP 200 OKを送信する(S333)。
【0063】
ステップ206では、映像配信用の帯域の確保が完了すると、ユーザ端末装置2からの要求により映像配信サーバ6からコンテンツの配信が開始される。
【0064】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0065】
ユーザ端末装置2から映像配信サーバ6へ再生開始要求としてRTSP PLAYが送信され(S334)、映像配信サーバ6からユーザ端末装置2へS34のRTSP PLAYに対する成功応答としてRTSP 200 OKが送信される(S335)。
【0066】
映像配信サーバ6からユーザ端末装置2へRTP等を用いて、映像コンテンツのデータが配信される(S336)。コンテンツの再生が終了し、ユーザ端末装置2から映像配信サーバ6へRTSP TERDOWNが送信され(S337)、映像配信サーバ6からユーザ端末装置2に対してS337の応答としてRTSP 200 OKが送信されると(S338)、映像配信が終了し、RTSPセッションが切断される。
【0067】
コンテンツの配信が終了すると、ステップ207として、SIPセッションの終了と確保していた帯域の開放が行われる。
【0068】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0069】
ユーザ端末装置2からSIPセッション制御装置4へセッションの終了要求としてSIP BYEが送信される(S339)。SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対して帯域解放要求を送信する(S340)。
【0070】
帯域開放要求を受けた帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等を操作し、当該セッションのために確保されていた帯域の開放処理を行い(S341)、帯域の開放に成功するとSIPセッション制御装置4に対して確認応答を送信する(S342)。
【0071】
SIPセッション制御装置4は映像配信サーバ6へセッション終了要求としてSIP BYEを送信する(S343)。映像配信サーバ6からSIPセッション制御装置4へS343のSIP BYEに対する応答としてSIP 200 OKが送信され(S344)、SIPセッション制御装置4と映像配信サーバ6との間のSIPセッションが終了する。
【0072】
SIPセッション制御装置4はユーザ端末装置2へS339のSIP BYEに対する応答として、SIP 200 OKを送信し(S345)、SIPセッション制御装置4とユーザ端末装置2の間のSIPセッションが終了する。
【0073】
本発明では、SIPセッション制御装置は、SIPセッションの確立時にはRTSP等での映像配信の制御信号を送るための最低限の帯域を確保し、映像配信サーバ6が配信開始要求を受けて、映像コンテンツの配信に必要な帯域が判明した時点で、あらたに必要な帯域を確保する、このため、ポータルサーバ5等にコンテンツの必要帯域などの情報を持つ必要がなく、またユーザ端末2と映像配信サーバ6とのネゴシエーションにより必要帯域を決定してから実際の帯域を確保するため、利用できる帯域幅やユーザ端末装置2の能力などを考慮した柔軟な利用帯域の設定が可能であると共に、必要な帯域のみを確保するので帯域の効率的な利用を行うことが出来る。
【0074】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
一例として、本実施の形態ではユーザ端末装置2がポータルサーバ5からコンテンツ情報を取得する場合を示すが、コンテンツ情報はポータルサーバ5から取得するほかに、あらかじめユーザ端末装置2内の記憶装置などに保存しておくことも可能である。また、光学ディスクや外部メモリなどを経由して取得するものとしてもよい。その他任意の方法でコンテンツ情報を取得することが可能である。
また、各ステップを実現する方法として、具体的なシーケンスを示すが、各ステップの実行にあたり、シーケンスの一部が省略・順序の変更がされたり、また、異なるプロトコルを用いる場合でも、同様の機能を実現するものであれば、置き換え可能である。
【0075】
一例として、図6に示すように、ステップ202、ステップ203およびステップ206において行われる帯域予約処理は省略可能である。
【0076】
この場合のステップ202およびステップ203の具体的な動作を図6を参照して説明する。
【0077】
ステップ202では、ユーザ端末装置2はポータルサーバ5から取得したセッション情報を用いて、SIPセッション制御装置4に映像配信サーバ6とのセッションの確立を要求する。
【0078】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0079】
ユーザ端末装置2はSIPセッション制御装置4へSIP INVITEメッセージを送信する(S601)。SIPセッション制御装置4はユーザ端末装置2へS303のSIP INVITEへの暫定応答としてSIP 100 Tryingを送信する(S602)。
【0080】
ステップ203では、SIPセッション制御装置4はユーザ端末装置2の要求に基づき、映像配信サーバ6との間にセッションの確立を行うとともに、帯域制御装置3に対して、ユーザ端末装置2と映像配信サーバ6の間の通信路に映像配信制御用の帯域の確保を要求する。
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0081】
SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対して、映像配信制御を行うためのRTSP(Real Time Streaming Protocol)信号送受信用の帯域確保要求を行う(S305)。
【0082】
帯域確保要求を受けた帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等の装置を操作し、帯域確保処理を行う(S604)。帯域制御装置3は帯域の確保に成功すると、SIPセッション制御装置4に対して成功応答を送信する(S605)。
【0083】
帯域確保が成功した場合、SIPセッション制御装置4から映像配信サーバ6へセッションの確立要求としてSIP INVITEが送信される(S606)。
【0084】
映像配信サーバ6からSIPセッション制御装置4に対して、SIP INVITEに対する暫定応答としてSIP 100 Tryingが送信される(S607)。
【0085】
映像配信サーバ6からSIPセッション制御装置4へSIP INVITEに対する成功応答としてSIP 200 OKが送信される(S608)。
【0086】
SIPセッション制御装置4は、ユーザ端末装置2に対して、S601のSIP INVITEに対する成功応答としてSIP 200 OKを送信する(S609)。これに対してユーザ端末装置2からSIPセッション制御装置4へは、セッション確立成功の了解を表すSIP ACKが送信される(S610)。
【0087】
また、SIPセッション制御装置4は映像配信サーバ6からのセッション確立成功メッセージ(S308)に対してSIP ACKが送信される(S611)。
【0088】
また、もう一つの例として、図7に示すように、ステップ204において、RTSPによって映像配信サーバ5からユーザ端末装置2へ必要な帯域幅に関する情報を送信しておき、ステップ205において、ユーザ端末装置2から帯域幅の変更要求を行うことも可能である。
【0089】
この場合のステップ204、ステップ205の動作を図7を参照して説明する。
【0090】
ステップ204として、ユーザ端末装置2は映像配信サーバ6との間のセッションの確立に成功すると、映像配信サーバ6に対してコンテンツの配信の開始を要求するとともにコンテンツの配信に必要な帯域幅に関する情報を取得する。
【0091】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0092】
まず、ユーザ端末装置2は映像配信サーバ6との間にRTSP(Real Time Streaming Protocol)を用いるためのTCP(Transmission Control Protocol)セッションの確立を行う。ユーザ端末装置2から映像配信サーバ6へTCP SYNが送信され(S701)、映像配信サーバ6からこの応答としてユーザ端末装置2へTCP SYN ACKが送信される(S702)。
【0093】
そして、ユーザ端末装置2は映像配信サーバ6へTCP ACKが送信し(S703)、ユーザ端末装置2と映像配信サーバ6との間にTCPセッションが確立される。TCPセッションが確立されるとユーザ端末装置2はRTSPを用いて映像配信サーバ6に映像配信開始の要求を行う。
【0094】
ユーザ端末装置2から映像配信サーバ6へRTSP DESCRIBEが送信され(S704)、映像配信サーバ6からユーザ端末装置2へRTP DESCRIBEに対するRTSP 200 OKが送信される(S705)。この応答として、映像配信サーバ6はユーザ端末装置2へコンテンツ配信に必要な帯域幅に関する情報を含めて送信する。この後、ユーザ端末装置2から映像配信サーバ6へRTSP SETUPが送信され(S706)、伝送方式とポートのネゴシエーションが行われる。
【0095】
ステップ205では、ユーザ端末装置2がSIPセッション制御装置4にステップ303で確保した帯域から、映像配信に必要な帯域分に変更することが行われる。
【0096】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0097】
ユーザ端末装置2はステップ204で取得したコンテンツ配信に必要な帯域幅に関する情報を用いて、SIPセッション制御装置4にステップ203で確保した帯域から、映像配信に必要な帯域分に変更するための帯域変更要求としてSIP UPDATEを送信する(S707)。SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対して映像配信用の帯域予約を要求する(S708)。
【0098】
帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等を操作し帯域予約処理を行い(S709)、帯域制御装置3は帯域の予約処理に成功するとSIPセッション制御装置4に対して確認応答を送信する(S710)。SIPセッション制御装置4は帯域の予約に成功し、帯域の確保が可能であることが判明すると、映像配信サーバ6へSIP UPDATEを送信し(S711)、使用可能な帯域の変更を通知する。
【0099】
映像配信サーバ6からSIPセッション制御装置4へはS711のSIP UPDATEに対する応答としてSIP 200 OKが送信される(S712)。SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対してS708,S709,S710で予約した帯域の確保要求が送信される(S713)。
【0100】
帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等を操作し、帯域確保処理を行う(S714)。帯域確保に成功すると、帯域制御装置3はSIPセッション制御装置4に対して、確認応答を送信する(S715)。映像配信用の帯域の確保に成功すると、SIPセッション制御装置4はユーザ端末装置2に対して、S707のSIP UPDATEに対する成功応答としてSIP 200 OKを送信する(S716)。
【0101】
映像配信サーバ6はユーザ端末装置2へS706のRTSP SETUPに対する成功応答としてRTSP 200 OKを送信する(S717)。
[第二の実施の形態]
次に、本発明の第二の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0102】
図1に本実施の形態の構成を示す。本実施の形態の構成は第一の実施の形態と同様であるので、第一の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
【0103】
SIPセッション制御装置4は、ユーザ端末装置2および映像配信サーバ6間のセッションの確立、終了を制御すると共に、映像配信サーバ6から要求されたコンテンツ配信に必要な帯域の確保および特定の種類のパケットが優先的に通信路上を流れるようにする優先制御を帯域制御装置3を用いて行う。
【0104】
帯域制御装置3は、SIPセッション制御装置4からの要求に基づき、IPネットワーク1内の、ユーザ端末装置2・映像配信サーバ6間の経路上にあるルータ等の装置を制御することにより、経路上の通信路に帯域の確保および優先制御を行う。
【0105】
次に、図8は本実施形態の動作を示すフローチャート、図9および図10は本実施形態の動作を具体的に示すシーケンス図である。以下に、図9および図10を参照して本実施形態の動作について詳細に説明する。
【0106】
本実施形態の動作の概要は図8のフローチャートに沿うものであり、図8における、それぞれのステップの詳細な手順が図9および図10のシーケンス図に示される。図9および図10のシーケンス図中の右側に記される801〜805の番号は図8のフローチャート中の各ステップに対応する。ただし、各ステップを実現する方法として、具体的なシーケンスを示すが、各ステップの実行にあたり、シーケンスの一部が省略・順序の変更がされたり、また、異なるプロトコルを用いる場合でも、同様の機能を実現するものであれば、置き換え可能である。
【0107】
本実施形態において、帯域保証を用いた映像コンテンツ配信のシーケンス処理は以下のようになる。
【0108】
本実施の形態におけるステップ801、ステップ802、ステップ804、ステップ806、ステップ807は第一の実施の形態のステップ201、ステップ202、ステップ204、ステップ206、ステップ207とそれぞれ同様なため説明を省略する。
【0109】
ステップ803では、SIPセッション制御装置4はユーザ端末装置2の要求に基づき、映像配信サーバ6との間にセッションの確立を行うとともに、帯域制御装置3に対して、ユーザ端末装置2と映像配信サーバ6の間の通信路にRTSPなどの映像配信制御用のパケットを優先的に通信路に流す有線制御を行うよう要求する。
【0110】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0111】
SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対して、映像配信制御を行うためのRTSP信号パケットを優先的に流すように要求する。(S905)。
【0112】
帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータに対して優先制御処理を行う(S906)。優先制御処理が成功したら、帯域制御装置3はSIPセッション制御装置4に対して確認応答を送信する(S907)。
【0113】
優先制御処理が成功した場合、SIPセッション制御装置4から映像配信サーバ6へセッションの確立要求としてSIP INVITEが送信される(S908)。
【0114】
映像配信サーバ6からSIPセッション制御装置4に対して、SIP INVITEに対する暫定応答としてSIP 100 Tryingが送信される(S909)。
【0115】
映像配信サーバ6からSIPセッション制御装置4へSIP INVITEに対する成功応答としてSIP 200 OKが送信される(S910)。
【0116】
SIPセッション制御装置4は帯域の確保に成功すると、ユーザ端末装置2に対して、S3のSIP INVITEに対する成功応答としてSIP 200 OKを送信する(S911)。これに対してユーザ端末装置2からSIPセッション制御装置4へは、セッション確立成功の了解を表すSIP ACKが送信される(S912)。
【0117】
また、SIPセッション制御装置4は映像配信サーバ6からのセッション確立成功メッセージ(S908)に対してSIP ACKが送信される(S913)。
【0118】
次に、ステップ804として、ユーザ端末装置2は映像配信サーバ6との間のセッションの確立に成功すると、映像配信サーバ6に対してコンテンツの配信の開始を要求する。
【0119】
ステップ805では、映像配信サーバ6がSIPセッション制御装置4に映像配信に必要な帯域を確保することが行われる。
【0120】
具体的なシーケンスは以下の通りである。
【0121】
映像配信サーバ6はSIPセッション制御装置4に映像配信に必要な帯域分を確保するための帯域確保の要求としてSIP UPDATEを送信する(S920)。SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対して映像配信用の帯域予約を要求する(S921)。
【0122】
帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等を操作し帯域予約処理を行い(S922)、帯域制御装置3は帯域の予約処理に成功するとSIPセッション制御装置4に対して確認応答を送信する(S923)。SIPセッション制御装置4は帯域の予約に成功し、帯域の確保が可能であることが判明すると、ユーザ端末装置2へSIP UPDATEを送信し(S924)、使用可能な帯域の変更を通知する。
【0123】
ユーザ端末装置2からSIPセッション制御装置4へはS920のSIP UPDATEに対する応答としてSIP 200 OKが送信される(S925)。SIPセッション制御装置4は帯域制御装置3に対してS921,S922,S923で予約した帯域の確保要求が送信される(S926)。
【0124】
帯域制御装置3はIPネットワーク1内のルータ等を操作し、帯域確保処理を行う(S927)。帯域確保に成功すると、帯域制御装置3はSIPセッション制御装置4に対して、確認応答を送信する(S928)。映像配信用の帯域の確保に成功すると、SIPセッション制御装置4は映像配信サーバ6に対して、S23のSIP UPDATEに対する成功応答としてSIP 200 OKを送信する(S929)。
【0125】
映像配信サーバ6はユーザ端末装置2へS22のRTSP SETUPに対する成功応答としてRTSP 200 OKを送信する(S930)。
【0126】
本発明では、第一の実施の形態と同様に、SIPセッション制御装置は、SIPセッションの確立時にはRTSP等での映像配信の制御信号を優先的に通信路を流れるよう優先制御のみを行い、映像配信サーバ6が配信開始要求を受けて、映像コンテンツの配信に必要な帯域が判明した時点で、必要な帯域を確保する。このため、ポータルサーバ5等にコンテンツの必要帯域などの情報を持つ必要がなく、またユーザ端末2と映像配信サーバ6とのネゴシエーションにより必要帯域が決定してから実際の帯域を確保するため、利用できる帯域幅やユーザ端末装置2の能力などを考慮した柔軟な利用帯域の設定が可能であると共に、必要な帯域のみを確保するので帯域の効率的な利用を行うことが出来る。
【0127】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。第一の実施の形態において一例を示したのと同様に、本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0128】
この出願は2007年1月26日に出願された日本出願特願2007−016380号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0129】
1 IPネットワーク
2 ユーザ端末装置
3 帯域制御装置
4 SIPセッション制御装置
5 ポータルサーバ
6 映像配信サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおける映像配信サーバであって、
前記ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行い、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域制御装置は前記帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保し、
前記ユーザ端末装置もしくは映像配信サーバは、前記確保された映像配信用の帯域に対して、帯域変更を要求する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を行い、
前記帯域制御装置は前記帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する映像配信システムにおける映像配信サーバ。
【請求項2】
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおけるSIPセッション制御装置であって、
前記ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行い、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域制御装置は前記帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保し、
前記ユーザ端末装置もしくは映像配信サーバは、前記確保された映像配信用の帯域に対して、帯域変更を要求する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を行い、
前記帯域制御装置は前記帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する映像配信システムにおけるSIPセッション制御装置。
【請求項3】
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおける帯域制御装置であって、
前記ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行い、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域制御装置は前記帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保し、
前記ユーザ端末装置もしくは映像配信サーバは、前記確保された映像配信用の帯域に対して、帯域変更を要求する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を行い、
前記帯域制御装置は前記帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する映像配信システムにおける帯域制御装置。
【請求項4】
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおけるユーザ端末装置であって、
前記ユーザ端末装置は、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行い、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域制御装置は前記帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保し、
前記ユーザ端末装置もしくは映像配信サーバは、前記確保された映像配信用の帯域に対して、帯域変更を要求する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行い、
前記SIPセッション制御装置は、前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を行い、
前記帯域制御装置は前記帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する映像配信システムにおけるユーザ端末装置。
【請求項5】
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおける映像配信サーバであって、
ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求であって前記ユーザ端末装置によって前記SIPセッション制御装置に行われるセッション確立要求を受けた前記SIPセッション制御装置によって、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求が行われると共に行われる前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間におけるセッションの確立の際に、前記帯域確保要求を受けた前記帯域制御装置によって、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域に対して帯域を変更する帯域変更要求であって、当該帯域変更要求を受けた前記SIPセッション制御装置が前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を前記帯域制御装置に対して行うと共に当該帯域変更要求を受けた前記帯域制御装置が前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行う手段、を備える映像配信サーバ。
【請求項6】
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおけるSIPセッション制御装置であって、
前記ユーザ端末装置によって行われる、ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を受ける手段と、
前記セッション確立要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間にセッションの確立を行うとともに、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を行う手段と、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
前記帯域確保要求を受けた前記帯域制御装置によって、確保された、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路の映像配信用の帯域に対して帯域変更を要求する、前記ユーザ端末装置もしくは前記映像配信サーバによって行われる帯域変更要求を受ける手段と、
前記帯域変更要求を受けると、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求であって当該帯域変更要求を受けた帯域制御装置によって前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域が要求された帯域に変更される帯域変更要求を行う手段と、
を備えるSIPセッション制御装置。
【請求項7】
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおける帯域制御装置であって、
前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間でセッションの確立が行われる際に、
ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求であって前記ユーザ端末装置によって前記SIPセッション制御装置に行われるセッション確立要求を受けた前記SIPセッション制御装置によって前記帯域制御装置に行われる、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域を確保する手段と、
前記ユーザ端末装置もしくは前記映像配信サーバによって前記SIPセッション制御装置に行われる、前記確保された映像配信用の帯域に対して帯域変更を要求する帯域変更要求であって、当該帯域変更要求を受けたSIPセッション制御装置によって、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を受けると、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する手段と、
を備える帯域制御装置。
【請求項8】
IPネットワークを介して接続される、ユーザ端末装置、帯域制御装置、SIPセッション制御装置、映像配信サーバを備える映像配信システムにおけるユーザ端末装置であって、
ユーザ端末装置が映像配信サーバとの間でセッションを確立するための情報が含まれるコンテンツ情報を元に、映像配信サーバとの間でSIPを用いたセッションを確立するセッション確立要求を前記SIPセッション制御装置に行う手段と、
前記セッション確立要求を受けた前記SIPセッション制御装置によって、前記帯域制御装置に対して前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に映像配信用の帯域の確保を要求する帯域確保要求が行われると共に行われる前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間におけるセッションの確立の際に、前記帯域確保要求を受けた前記帯域制御装置によって、前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域に対して帯域の変更を要求する帯域変更要求であって、当該帯域変更要求を受けたSIPセッション制御装置が前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された映像配信用の帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を前記帯域制御装置に対して行うと共に当該帯域変更要求を受けた前記帯域制御装置が前記ユーザ端末装置と前記映像配信サーバとの間の通信路に確保された帯域を要求された帯域に変更する帯域変更要求を前記SIPセッション制御装置に行う手段、
を備えるユーザ端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−253790(P2012−253790A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−162963(P2012−162963)
【出願日】平成24年7月23日(2012.7.23)
【分割の表示】特願2008−555123(P2008−555123)の分割
【原出願日】平成20年1月28日(2008.1.28)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】