説明

書籍整列装置

【課題】書籍を起立状態で横方向に整列させることのできる書籍整列装置を提供すること。
【解決手段】本発明による書籍整列装置は、書籍Bが載置される無端状ベルト34と、無端状ベルトに書籍を起立状態で載せるスペースを有する書籍載込み部50と、無端状ベルト上の書籍を起立状態で支持すると共に、無端状ベルトと一体に移動可能な支持プレート38と、書籍載込み部の前記スペースに書籍があるか否かを検知するセンサ56と、書籍載込み部の前記スペースに配置された書籍に空気を吹き付け、支持プレート側に書籍を移動させるエアノズル60とを備える。この書籍整列装置の制御手段は、センサにより書籍載込み部に書籍があることを検知した場合に、エアノズルを駆動させて該書籍を支持プレート側に移動させると共に、無端状ベルトを循環駆動させる。これによって、書籍を起立状態で並べていくことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1冊ずつ寝かせた状態で搬送されてきた書籍を重ねた状態に整列させるための書籍整列装置に関する。
【背景技術】
【0002】
書店や古書店、図書館等においては、一般に、入荷した書籍ないしは返却された書籍を例えば著者名のアイウエオ順で仕分けし、書棚に並べるという作業を行っている。この配架作業の効率化を図るため、従来から種々の書籍自動仕分け設備が用いられている。
【0003】
例えば、下記の特許文献1に開示されている仕分け設備は、搬送経路に沿って複数の仕分け部が設けられており、1冊ずつ寝かせた状態で搬送されてきた書籍を所定の取決めに従って各仕分け部において分岐させるというものである。各仕分け部には搬送経路から側方に延びるシュートが設けられており、シュートの先端には書籍を受ける受け台が配置されている。
【0004】
かかる仕分け設備においては、仕分けられた書籍はシュートから略水平に送り出され、受け台の上に順次、平積み状態で積み上げられていく。作業者は、この積み重ねられた書籍の束を書棚の所定の場所に運び、そこで、必要ならば著者毎に揃える等の二次仕分けを行う。
【0005】
しかしながら、上述したような従来の仕分け設備では、仕分けられた書籍を積み重ねて纏めるため、高くなると転倒の恐れがある。また、シュートと受け台との高さ方向の間隔を広げることにも限界がある。このため、受け台に載せる冊数は制限される。受け台のいずれかがこの制限冊数に達したならば、仕分け設備全体を停止する必要がある。或いは、受け台から頻繁に書籍を取り出す必要があり、作業性が悪化するおそれがある。
【0006】
また、サイズの異なる書籍が混在する場合には、転倒しやすく、積み重ね自体が困難であるという問題もある。
【0007】
更に、積み重ねられた状態では二次仕分けを受け台上で行うことが困難であるため、狭い書棚周辺部での作業を余儀なくされる。
【0008】
このような問題点に対しては、下記の特許文献2に開示されている整列装置を用いることが考えられる。この整列装置は、CDやビデオテープ等の扁平物品を整列させるための装置であり、シュートから送り込まれた扁平物品を起立した状態に姿勢を変え、横方向に延びるベルトコンベヤ上に並べていくというものである。ベルトコンベヤの無端状ベルトは、扁平物品が置かれるたびに、扁平物品の厚さと同じだけ移動し、後続の扁平物品を受け取ることができるようになっている。
【0009】
かかる整列装置を書籍に使用した場合には、書籍が起立状態で横方向に並べられるため、転倒のおそれはなく、水平方向のスペースさえ確保できれば、並べる冊数に制限はない。また、ベルトコンベヤ上で書籍の二次仕分けを行うことも可能である。
【特許文献1】特開平06−255770号公報
【特許文献2】特開平11−100118号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したような従来の整列装置は、本来、一定厚さのCDやビデオテープに対して用いられるものである。このため、厚さが一定でない書籍に適用することは困難である。
【0011】
そこで、本発明の目的は、書籍に使用することが可能な整列装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明による書籍整列装置は、書籍を載置することが可能であり、且つ、循環駆動可能となっている無端状ベルトと、1冊の書籍を受け入れ無端状ベルトに該書籍を起立状態で載せるスペースを有する書籍載込み部と、無端状ベルトに載置された書籍を起立状態で支持することが可能であり、且つ、無端状ベルトと一体的に移動可能となっている支持プレートと、書籍載込み部の前記スペースに書籍があるか否かを検知する検知手段と、書籍載込み部の前記スペースに配置された書籍に空気を吹き付け、該書籍を支持プレート側に移動させる空気吹付け手段と、無端状ベルト及び空気吹付け手段を制御する制御手段とを備えており、制御手段が、検知手段により書籍載込み部の前記スペースに書籍があることを検知した場合に、空気吹付け手段を駆動させて該書籍を支持プレート側に移動させると共に、無端状ベルトを循環駆動させ、検知手段により書籍載込み部のスペースから書籍が移動したことを検知した場合に、空気吹付け手段と無端状ベルトの駆動を停止するようになっていることを特徴としている。
【0013】
かかる構成においては、書籍は厚さに拘わらず、空気吹付け手段からの空気によって支持プレート側に押動され、支持プレートに書籍は順次押し付けられ、起立状態で整列されていく。また、無端状ベルトが書籍載込み部のスペースが空くまで駆動されるので、後続の書籍が先行の書籍と干渉することもない。
【0014】
なお、支持プレートを2枚として、それぞれ別個に無端状ベルトに沿って移動可能とすることが好ましい。一方の支持プレートで書籍を支持している際に、他方の支持プレートを初期位置に移動させ、後続の書籍を新たに整列、支持することができるからである。
【発明の効果】
【0015】
上述したように、本発明の書籍整列装置によれば、厚さの異なる書籍も起立状態で整列させることができる。また、書籍は無端状ベルトの上で概ね水平方向に並べられていくため、サイズの異なる書籍の整列も可能である。更に、整列する書籍の冊数を増やすことができ、無端状ベルトから書籍を運び出す頻度を減らすことができ、無端状ベルト上での二次仕分けも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明による書籍整列装置10が適用された書籍自動仕分け設備12を示す概略図である。図1において、符号14は仕分け装置である。仕分け装置14は、書籍Bを1冊ずつ搬送し、仕分け部16にて書籍Bを所定の取決めに従って分岐することのできるものであればどのような型式でもよく、例えばスライドシュー押出し式やパドル式等の周知の仕分け装置を用いることができる。図1に示す仕分け装置14はパドル式仕分け装置であり、ベルトコンベヤ等のコンベヤ18と、搬送方向に沿って配設された複数の仕分け部16のそれぞれに設置されたパドルユニット20とから構成されている。パドルユニット20は、図2から理解されるように、コンベヤ18の搬送面の上方に配置されたパドル22と、このパドル22をコンベヤ18の搬送方向に対して直角の方向に駆動する駆動ベルト24とから構成されており、パドル22を移動させることで、書籍Bを搬送方向に対して直角の方向に押し出すことが可能となっている。また、コンベヤ18の最上流側の端部は、作業者が最初に書籍Bを載せる部分となっており、この部分又はその下流側の隣接位置に、書籍Bに付けられたバーコードを読み取るためのバーコードリーダ26が設けられている。バーコードリーダ26は、コンベヤ18により搬送される書籍Bの書籍情報を読み取り、どの仕分け部16にて分岐させるかを決定するため等に用いられる。バーコードリーダ26は、書籍自動仕分け設備12全体を制御する制御装置(図示しない)に接続されている。
【0018】
このような仕分け装置14においては、コンベヤ18を駆動することにより、その上に載置された書籍Bを寝かせた状態で搬送すると共に、所定の仕分け部16にて書籍Bを分岐する必要がある場合には、その仕分け部16におけるパドルユニット20を制御して、書籍Bを側方に押し出して仕分けを行う。
【0019】
図2からも分かるように、各仕分け部16の側方には、当該仕分け部16から送り出された書籍Bを書籍整列装置10に流すシュート28が設置されている。図示実施形態のシュート28は複数本のフリーローラ30から構成されている。
【0020】
図示実施形態に係る書籍整列装置10は、横方向に延びるベルトコンベヤ32を備えている。ベルトコンベヤ32における無端状ベルト34の張り側の上面は、書籍Bが載置される面(以下「載置面」という)となる。この載置面はシュート28の搬送方向と実質的に同方向に延びている。また、載置面は、好ましくは、シュート28から離れる方向(以下、この方向を「下流側の方向」という)に向かってやや下方に傾けられている。書籍Bは載置面上に起立した状態に並べられるが、載置面を傾斜させることで、最も上流側の書籍Bの転倒が防止される。なお、無端状ベルト34は駆動モータ36により矢印A方向に循環駆動される。駆動モータ36は、図示しない制御装置(制御手段)により制御される。
【0021】
シュート28とは反対側(下流側)の書籍Bが倒れないよう、ベルトコンベヤ32の載置面に置かれた書籍Bは支持プレート38によって支持される。本実施形態においては、支持プレート38は2枚ある(以下の説明では、上流側のものに添え字a、下流側のものに添え字bを適宜付して説明することとする)。これらの支持プレート38は、ベルトコンベヤ32の上方に載置面の長手方向と平行に配置された支持ロッド40により支持されている。図3に示すように、支持ロッド40は丸棒であり、支持プレート38の上部に設けられたボス42が摺動可能に且つ回転可能に嵌合されている。なお、支持ロッド40は、ベルトコンベヤ32の一方の側縁部に設置された側壁プレート44上の取付具46によって、その両端が固定されている。
【0022】
ベルトコンベヤ32の無端状ベルト34は、その側縁部の少なくとも一方にタイミングベルトの如く複数の歯48が形成されており、任意の位置における1対の歯48の間に支持プレート38の下縁部を受け入れることができるようになっている。したがって、歯48の間に支持プレート38が挿入された状態でベルトコンベヤ32を駆動すると、支持プレート38は無端状ベルト34と一体となって支持ロッド40に案内されつつ移動する。また、図3の二点鎖線で示すように、支持ロッド40を中心にして支持プレート38を回転させると、支持プレート38は歯48から分離し、無端状ベルト34とは別個独立に支持ロッド40に沿って移動させることが可能となる。
【0023】
ベルトコンベヤ32の上流側の端部には、シュート28から送り込まれる書籍Bを受け入れ、横向きから起立状態に姿勢を変更してベルトコンベヤ32の載置面まで載せ込む書籍載込みユニット(書籍載込み部)50が設けられている。書籍載込みユニット50は、図4に明示するように、一端側がシュート28の搬送面に連続し、その直後に下方に湾曲された第1のガイドプレート52を有している。第1のガイドプレート52の表面は円滑であり、シュート28から送り込まれた書籍Bは、その先端を下向きに変えつつ案内され、滑落する。
【0024】
また、この第1のガイドプレート52に対向する位置には、シュート28から送り込まれた書籍Bの先端が当たり、書籍Bの向きを変える補助をする第2のガイドプレート54が設けられている。第2のガイドプレート52の下端は、第1のガイドプレート52の下部前面にあるスペースにおいて起立状態で載置されている書籍B(図4の(a)の二点鎖線を参照)が、その姿勢のまま、ベルトコンベヤ32の載置面の下流側に抜け出ることができるよう、載置面から、取り扱う予定の全ての書籍の最大長さよりも高い位置で終端している。
【0025】
書籍載込みユニット50は、更に、第1のガイドプレート52上を書籍Bがベルトコンベヤ32の載置面まで滑落したことを検知するためのセンサ56を備えている。このセンサ56としては、センサ56から発せられる光線を書籍Bが遮った場合に信号を発する光センサが好ましい。センサ56は、書籍自動仕分け設備12全体を制御する前述の制御装置に接続されている。
【0026】
更に、第1のガイドプレート52には貫通孔58が形成されており、この貫通孔58を通して圧搾空気がベルトコンベヤ32の支持プレート38側に噴出するよう、エアノズル(空気吹付け手段)60が取り付けられている。エアノズル60から噴出する圧搾空気は、第1のガイドプレート52に沿ってベルトコンベヤ32の載置面に滑落してきた書籍Bの表紙に当たり、この書籍Bを支持プレート38ないしはベルトコンベヤ32上で整列された書籍Bに押し付ける働きをする。
【0027】
次に、上述したような構成の書籍整列装置10が設けられた書籍自動仕分け設備12の作用について説明する。
【0028】
まず、仕分け装置14におけるコンベヤ18の上流側端部に書籍Bを載置する。なお、本実施形態では、簡単のため、扱う書籍は右開きで、裏表紙の表面にバーコードが付けられている書籍のみとする。書籍Bをコンベヤ18に置く際、書籍Bのバーコードを読み取るために、裏表紙が上向きとなるように載置する。また、図1に示す設備レイアウトでは、最終的に書籍整列装置10のベルトコンベヤ32上で書籍の背表紙が見える方向で並ぶよう、各書籍Bの背表紙がコンベヤ18の下流側に向くように載置することが好ましい。
【0029】
書籍Bがコンベヤ18上に置かれると、バーコードリーダ26はその書籍Bのバーコードを読み取り、その読取情報に基づいて制御装置は書籍Bの分岐位置を決定する。そして、書籍Bがコンベヤ18を進み、分岐すべき仕分け部16に達したならば、制御装置はその仕分け部16におけるパドルユニット20を駆動して、隣接のシュート28に書籍Bを押し出す。
【0030】
シュート28に移載された書籍Bはそのままシュート28上を進み、図4の(a)に示すように書籍整列装置10の書籍載込みユニット50に入る。
【0031】
書籍載込みユニット50に入った書籍Bは、第1のガイドプレート52上を滑り、書籍Bの罫下が下となる起立状態に姿勢を変えてベルトコンベヤ32の載置面に達する。この際、縦寸法の大きな書籍Bの場合には、書籍Bの先端が第2のガイドプレート54に接し、書籍Bの姿勢変更が速やかに行われる。
【0032】
書籍Bがベルトコンベヤ32の載置面に達すると、センサ56からの信号により制御装置はその状態を認識する。続いて、制御装置はエアノズル60を制御して圧搾空気を書籍Bに吹き付け、書籍Bを支持プレート38側に強制的に移動させる。その結果、書籍Bは、図4に示すように既に整列された書籍Bがある場合には、最も上流側の書籍B′の表表紙に密着した状態となる。勿論、ベルトコンベヤ32上に整列された書籍がない場合には、書籍Bは支持プレート38に直接、密着することとなる。
【0033】
また、制御装置は、圧搾空気の吹付けと同時に、或いは吹付け後に、ベルトコンベヤ32を駆動し、書籍B及び支持プレート38を矢印A方向に移動させる。そして、書籍Bがセンサ56の前を抜けたならば、センサ56からの信号により制御装置は、次の書籍を受け入れることのできるスペースが書籍載込みユニット50内に形成されたと判断し、ベルトコンベヤ32の駆動を停止する。このように、本実施形態では載置面の移動量は一定ではなく、常に後続の書籍を受け入れるスペースを形成することができるので、取り扱う書籍の厚さが種々であっても、問題なく書籍を整列させることができる。
【0034】
以上の工程を繰り返し、書籍Bはベルトコンベヤ32の載置面上で整列されていくが、前述したように、ベルトコンベヤ32は下流側ほど下方に傾けられているため、支持プレート38により支持されている書籍Bの束は崩れることなく、安定した整列状態を保つ。また、仕分け装置14のコンベヤ18への書籍Bの置き方を一定とすることで、整列された書籍Bは上下の向きと背表紙を揃えた状態になる。更に、載置面は水平に近い状態であるため、全長を長く延ばすことが可能であり、整列させることのできる書籍Bの冊数を相当に増やすこともできる。
【0035】
ところで、整列された書籍Bは適時、所定の書棚に運ぶことができるが、図4に示す状態から書籍Bを運び出すと、その最中に次の書籍Bが送り込まれた場合には、その書籍Bを支えることができない状態となる。このため書籍自動仕分け設備12の運転を停止する必要が生ずることがある。しかしながら、本実施形態では支持プレート38が2枚用意されていることから、書籍自動仕分け設備12の運転を停止することなく、作業を続けることができる。
【0036】
すなわち、一定冊数の書籍Bがベルトコンベヤ32の載置面上に並んだならば、上流側の支持プレート38aを無端状ベルト34の歯48から外し、支持ロッド40に沿って矢印Aとは反対の移動し、支持ロッド40の最上流側の端部(初期位置)にて再度、歯48と係合させる。この状態は、図1の右側の書籍整列装置10における状態であり、次の書籍Bが書籍整列装置10に送り込まれても、その書籍Bは支持プレート38aにより支持されるため、支持プレート38bと支持プレート38aとの間にある書籍Bを自由に運び出すことが可能となる。これは、ベルトコンベヤ32上で書籍Bの二次仕分けを容易とするものもある。
【0037】
なお、支持プレート38bについては、支持プレート38aと支持プレート38bとの間における書籍Bの運び出しが完了した後、適時、支持プレート38aの隣接位置に戻せばよい。
【0038】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られない。例えば、シュート28から送り込まれる書籍Bが既に起立状態となっている場合には、書籍載込みユニット50は、第1のガイドプレート52の如き姿勢変更のための手段を有する必要ない。
【0039】
また、書籍Bの有無を検出するセンサ56も光センサに限られず、リミットスイット等を使用することも可能である。
【0040】
更に、支持プレート38は支持ロッド40により支持されている必要はなく、無端状ベルト34上にスナップ型式や差込み型式で取り付けられるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明による書籍整列装置が適用された書籍自動仕分け設備を示す概略斜視図である。
【図2】本発明による書籍整列装置の一実施形態を示す側面図である。
【図3】図2の書籍整列装置における支持プレートの詳細部を示す正面図である。
【図4】(a)と(b)は図2の書籍整列装置の作用を示す拡大説明図である。
【符号の説明】
【0042】
10…書籍整列装置、12…書籍自動仕分け設備、14…仕分け装置、16…仕分け部、18…コンベヤ、20…パドルユニット、26…バーコードリーダ、28…シュート、32…ベルトコンベヤ、34…無端状ベルト、38(38a,38b)…支持プレート、40…支持ロッド、50…書籍載込みユニット(書籍載込み部)、52…第1のガイドプレート、54…第2のガイドプレート、56…センサ(検知手段)、60…エアノズル(空気吹付け手段)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
書籍(B)を載置することが可能であり、且つ、循環駆動可能となっている無端状ベルト(34)と、
1冊の書籍(B)を受け入れ前記無端状ベルト(34)に該書籍(B)を起立状態で載せるスペースを有する書籍載込み部(50)と、
前記無端状ベルト(34)に載置された書籍(B)を起立状態で支持することが可能であり、且つ、前記無端状ベルト(34)と一体的に移動可能となっている支持プレート(38)と、
前記書籍載込み部(50)の前記スペースに書籍(B)があるか否かを検知する検知手段(56)と、
前記書籍載込み部(50)の前記スペースに配置された書籍(B)に空気を吹き付け、該書籍(B)を前記支持プレート(38)側に移動させる空気吹付け手段(60)と、
前記無端状ベルト(34)及び前記空気吹付け手段(60)を制御する制御手段と
を備え、
前記制御手段が、前記検知手段(56)により前記書籍載込み部(50)の前記スペースに書籍(B)があることを検知した場合に、前記空気吹付け手段(60)を駆動させて該書籍(B)を前記支持プレート(38)側に移動させると共に、前記無端状ベルト(34)を循環駆動させ、次いで、前記検知手段(56)により前記書籍載込み部(50)の前記スペースから書籍(B)が移動したことを検知した場合に、前記空気吹付け手段(60)と前記無端状ベルト(34)の駆動を停止するようになっていることを特徴とする書籍整列装置。
【請求項2】
前記支持プレート(38a,38b)が2枚あり、それぞれ別個に前記無端状ベルト(34)に沿って移動可能となっている、請求項1に記載の書籍整列装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2008−280154(P2008−280154A)
【公開日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−127236(P2007−127236)
【出願日】平成19年5月11日(2007.5.11)
【出願人】(502380361)トーヨーカネツソリューションズ株式会社 (50)
【Fターム(参考)】