説明

最適化液相酸化

被酸化性化合物の液相酸化をより効率的で且つ経済的に実施するための最適化方法及び装置が開示される。このような液相酸化は、比較的低温で高効率の反応を実現する気泡塔型反応器中で実施される。被酸化性化合物がp−キシレンであり且つ酸化反応からの生成物が粗製テレフタル酸(CTA)である場合には、このようなCTA生成物は、CTAが従来の高温酸化方法によって生成されたならば使用されたであろう方法よりも経済的な手法によって精製及び分離することができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)分子状酸素を含む酸化剤流を気泡塔型反応器の反応ゾーン中に導入し;
(b)前記反応ゾーン中に含まれる多相反応媒体の液相中において被酸化性化合物を酸化させ(前記酸化は、前記被酸化性化合物の少なくとも約10重量%に、反応媒体中で固相生成物を形成させ、前記反応媒体の1/2高さにおける時間平均空塔速度が少なくとも約0.3m/秒である);そして
(c)1個又はそれ以上の高位置開口部を経て、前記反応ゾーンから前記固体生成物の少なくとも一部を回収する(前記分子状酸素の少なくとも一部は前記高位置開口部の下方において前記反応ゾーンに入る)
ことを含んでなる方法。
【請求項2】
前記反応ゾーンから回収される総固相生成物の少なくとも約50重量%が前記高位置開口部を経て回収される請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記分子状酸素の少なくとも約50重量%が前記高位置開口部の下方において反応ゾーンに入る請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記反応ゾーンから回収される固相生成物の実質的に全てを前記高位置開口部を経て回収し、分子状酸素の実質的に全てを前記高位置開口部の下方で前記反応ゾーンに入れ、前記反応媒体が最大高さ(H)を有し、前記高位置開口部が前記反応ゾーンの底部から少なくとも約1Hに位置する請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法が被酸化性化合物を含む供給流を反応ゾーン中に導入することを含み、前記供給流の少なくとも一部が高位置開口部の下方において前記反応ゾーンに入る請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記反応ゾーンから回収される総固相生成物の少なくとも約50重量%を前記高位置開口部を経て回収する請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記被酸化性化合物の少なくとも約50重量%が前記高位置開口部の下方において前記反応ゾーンに入る請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記反応媒体が最大幅(W)を有し、前記高位置開口部が反応ゾーンの底部から少なくとも約1Wに位置する請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記分子状酸素の実質的に全てが前記高位置開口部の下方において前記反応ゾーンに入る請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記反応媒体が最大高さ(H)、最大幅(W)及び少なくとも約3:1のH:W比を有する請求項5に記載の方法。
【請求項11】
前記高位置開口部が前記反応ゾーンの底部から少なくとも約2Wに位置する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記H:W比が約8:1〜約20:1の範囲である請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記分子状酸素の大部分が、前記反応ゾーンの底部の約0.25W及び約0.025H以内において前記反応ゾーンに入る請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記被酸化性化合物の少なくとも約30重量%が、前記分子状酸素が前記反応ゾーンに入る最も低い位置の約1.5W以内において前記反応ゾーンに入る請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記供給流を複数の供給開口部を経て前記反応ゾーンに導入し、前記供給開口部の少なくとも2つが互いに垂直方向に少なくとも約0.5Wの間隔をあけて配置されている請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記方法が、前記高位置開口部を経て回収された反応媒体を脱気ゾーンにおいて脱気することによって、約5容量%未満の気体を含む、実質的に脱気されたスラリーを生成することを更に含み、前記脱気が、主に前記反応媒体の固相及び液相中における前記反応媒体の気相の自然浮揚性によって引き起こされる請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記脱気ゾーンが脱気容器の1つ又はそれ以上の直立側壁の間に規定され、前記脱気ゾーンの最大水平断面積が前記反応ゾーンの最大水平面積の約25%未満である請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記被酸化性化合物が芳香族化合物である請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記被酸化性化合物がp−キシレンである請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記反応媒体が時間平均及び容量平均ベースで約5〜約40重量%の範囲の固体を含む請求項1に記載の方法。
【請求項21】
前記酸化をコバルトを含む触媒系の存在下で実施する請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記触媒系が臭素及びマンガンを更に含む請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記気泡塔型反応器から回収された固相生成物の少なくとも一部を二次酸化反応器中における酸化に供することを更に含む請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記二次酸化反応器中における前記酸化を、前記気泡塔型反応器中における前記酸化よりも少なくとも約10℃高い平均温度で実施する請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記二次酸化反応器における前記酸化を、前記気泡塔型反応器の平均温度よりも約20〜約80℃高い範囲の平均温度で実施し、前記気泡塔型反応器中の前記酸化を約140〜約180℃の範囲の平均温度で実施し、前記二次酸化反応器における前記酸化を約180〜約220℃の範囲の平均温度で実施する請求項23に記載の方法。
【請求項26】
細長い反応ゾーンを規定する容器シェル(前記反応ゾーンは互いに軸方向距離(L)の間隔をあけて配置された常態での下端及び常態での上端を含み、前記反応ゾーンは最大直径(D)を有し、前記反応ゾーンは少なくとも約6:1のL:D比を有する);
気相流を前記反応ゾーンに導入するための1つ又はそれ以上の気体用開口部;
液相流を前記反応ゾーン中に導入するための1つ又はそれ以上の液体用開口部;
前記反応ゾーンから固相生成物を回収するための1つ又はそれ以上の生成物用高位置開口部(前記生成物用開口部は、少なくとも1つの前記気体用開口部の及び少なくとも1つの前記液体用開口部よりも常態での下端から軸方向に遠くに位置する)
を含む気泡塔型反応器;
前記気泡塔型反応器から独立した下流容器;並びに
少なくとも1つの前記生成物用開口部から回収された固相生成物の少なくとも一部を前記下流容器に運搬するための導管
を含んでなる装置。
【請求項27】
少なくとも1つの前記気体用開口部が、前記反応ゾーンの常態での下端から約0.25D未満の軸方向距離をあけて配置された請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記液体用開口部の全てによって規定される累積孔面積の少なくとも約50%を、前記の常態での下端に最も近い位置の気体用開口部から約2.5D未満の間隔をあけて配置する請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記気体用開口部の全てによって規定される累積孔面積の少なくとも約50%を、前記生成物用開口部よりも前記の常態での下端の近くに配置する請求項26に記載の気泡塔型反応器。
【請求項30】
前記液体用開口部の全てによって規定される累積孔面積の少なくとも約50%を、前記生成物用開口部よりも前記の常態での下端の近くに配置する請求項26に記載の気泡塔型反応器。
【請求項31】
前記気体用開口部の全てによって規定される累積孔面積の実質的に全てを、前記生成物用開口部より前記の常態での下端の近くに配置し、前記液体用開口部の全てによって規定される累積孔面積の実質的に全てを、前記生成物用開口部より前記の常態での下端の近くに配置する請求項26に記載の気泡塔型反応器。
【請求項32】
前記生成物用開口部が前記反応ゾーンの前記の常態での下端から少なくとも約1Dに配置する請求項26に記載の気泡塔型反応器。
【請求項33】
前記生成物開口部を、反応ゾーンの前記の常態での下端から少なくとも約2Dに配置する請求項26に記載の気泡塔型反応器。
【請求項34】
前記反応ゾーンが約8:1〜約20:1の範囲のL:D比を有する請求項26に記載の気泡塔型反応器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32A】
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【図32B】
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【図33A】
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【図33B】
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【図34】
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【図35】
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【公表番号】特表2008−511650(P2008−511650A)
【公表日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−530230(P2007−530230)
【出願日】平成17年8月29日(2005.8.29)
【国際出願番号】PCT/US2005/030660
【国際公開番号】WO2006/028772
【国際公開日】平成18年3月16日(2006.3.16)
【出願人】(594055158)イーストマン ケミカル カンパニー (391)
【Fターム(参考)】